JP2004153417A - 集合住宅用インターホンシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】システムの施工後に発生する、接続ミス、ソフトウェアのバグ、異常動作などの解析を迅速に行う。
【解決手段】本発明の集合住宅用インターホンシステムは、集合住宅の各居室内に設置された居室親機1a、1b、…と、集合住宅の管理室に設置された管理室親機3と、集合住宅の玄関に設置された集合玄関機5と、居室親機、管理室親機、集合玄関機間の通信を制御する制御機7とを備えている。また、居室親機、管理室親機、集合玄関機、制御機の少なくとも1つは、処理履歴、エラー履歴および通信履歴等のログファイル14を保存しているRAM11a、11b、…、31、51、71を有している。さらに、ネットワークNWを介して制御機に接続されるサーバーパソコン8は、ログファイルを定期的に取得する機能を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の集合住宅用インターホンシステムは、集合住宅の各居室内に設置された居室親機1a、1b、…と、集合住宅の管理室に設置された管理室親機3と、集合住宅の玄関に設置された集合玄関機5と、居室親機、管理室親機、集合玄関機間の通信を制御する制御機7とを備えている。また、居室親機、管理室親機、集合玄関機、制御機の少なくとも1つは、処理履歴、エラー履歴および通信履歴等のログファイル14を保存しているRAM11a、11b、…、31、51、71を有している。さらに、ネットワークNWを介して制御機に接続されるサーバーパソコン8は、ログファイルを定期的に取得する機能を備えている。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅用インタ−ホンシステムに係わり、特に、マンションやアパ−トにおいて、インタ−ホンシステムの施工後に発生する、接続ミス、ソフトウェアのバグ、異常動作などの解析を迅速に行うことができる集合住宅用インタ−ホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の集合住宅用インタ−ホンシステムとして、通話制御装置に時計機能を持たせ、通話制御装置に時刻表示とエラー表示を行うようにし、さらに特定人のために所定の時間に玄関のオートドアを開けるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この通話制御装置は、時計機能を有するリアルタイムクロックと、インターホンシステムに発生した各種のシステムエラーの内容をエラー発生時刻とともに記憶する履歴情報メモリと、現在時刻、設定時刻、確認時刻又はエラーの内容を表示する表示部と、年月日時分表示の設定および送り、エラー表示の送りをするスイッチ群と、スイッチ群によって設定された情報を読み取り、システムエラーの発生がないときには表示部にリアルタイムクロックの時計機能に基づいて現在時刻を表示させ、その表示中におけるスイッチ群の調整のための年月日時分表示の設定により表示部に年、月、日、時分をそれぞれ表示させて年月日時分の調整を行い、スイッチ群の年月日時分表示の送りにより表示部に年、月、日、時分をそれぞれ表示させて年月日時分の確認を行い、システムエラーの発生があるときには表示部に現在時刻に代わってエラーを表示させ、スイッチ群のエラー表示送りにより表示部のエラー表示が履歴情報メモリに記憶されている履歴の順番に行われるように制御する制御部とを備えている。
【0004】
【特許文献1】特開2000−196762号公報(段落番号「0003」〜「0008」、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このインターホンシステムによれば、通話制御装置に設けられた1つの表示部で時刻表示とエラー表示を行うことができ、しかもエラー表示が行われないときに時刻表示における調整のための設定と確認をすることができ、さらに誤報の時刻が確認できるという効果を有している。
【0006】
しかしながら、このような構成のインターホンシステムにおいては、当該インターホンシステムの状態が通話制御装置の履歴情報メモリに保存されていることから、エラー履歴等の解析を行なう場合には、当該インターホンシステムに別途パソコンを接続し、このパソコンでエラー履歴等を読み出して解析しなければならず、このため、エラー履歴等の解析に時間がかかり、ひいてはエラー等の修復が遅くなるという難点があった。また、通話制御装置のリセットにより履歴情報メモリに保存された通信状態が消去され、ひいてはエラー等の解析が困難になるという難点もあった。
【0007】
本発明は、このような難点を解決するためになされたもので、処理履歴、エラー履歴および通信履歴等のログファイルを居室親機、管理室親機、集合玄関機および制御機の少なくとも1つのRAMに保存するとともにサーバーパソコンにも保存し、さらに必要に応じて管理室等に設置される操作パソコンやネットワークを介して接続される外部パソコンにもログファイルを送信することにより、エラー履歴等の解析を迅速に行なうことができ、ひいてはエラー等の修復時間を短縮することができ、また、解析に必要なログファイルを保護することができる集合住宅用インターホンシステムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、集合住宅の各居室内に設置された居室親機と、集合住宅の管理室に設置された管理室親機と、集合住宅の玄関に設置された集合玄関機と、居室親機、管理室親機、集合玄関機間の通信を制御する制御機とを備え、居室親機、管理室親機、集合玄関機、制御機の少なくとも1つは、処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存しているRAMを有し、制御機には、ログファイルを定期的に取得するサーバーパソコンがネットワークを介して接続されている。
【0009】
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、管理者が操作し、ネットワークを介してサーバーパソコンに接続され集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する操作パソコンを備え、サーバーパソコンは、ログファイルを操作パソコンに送信する機能を備えている。
【0010】
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムにおけるサーバーパソコンは、ログファイルを解析し、予め定められた重要度に応じてログファイルを操作パソコンに送信する機能を備えている。
【0011】
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、外部ネットワークを介してサーバーパソコンに接続され集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する外部パソコンを備え、サーバーパソコンは、ログファイルを外部パソコンに送信する機能を備えている。
【0012】
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムにおけるサーバーパソコンは、ログファイルを解析し、予め定められた重要度に応じてログファイルを外部パソコンに送信する機能を備えている。
【0013】
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、管理者が操作し、ネットワークを介してサーバーパソコンに接続され集合住宅のシステム状態を管理する操作パソコンを備え、操作パソコンは、所定の操作によりサーバーパソコンに保存されたログファイルを読み出して表示装置に表示する機能を備えている。
【0014】
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、管理者が操作し、ネットワークを介してサーバーパソコンに接続され集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する操作パソコンと、外部ネットワークを介してサーバーパソコンに接続され集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する外部パソコンとを備え、操作パソコンは、所定の操作によりサーバーパソコンに保存されたログファイルを読み出して外部パソコンに送信する機能を備えている。
【0015】
本発明の集合住宅用インターホンシステムによれば、処理履歴、エラー履歴および通信履歴等のログファイルを居室親機、管理室親機、集合玄関機および制御機の少なくとも1つのRAMに保存するとともにサーバーパソコンにも保存し、さらに必要に応じて管理室等に設置される操作パソコンやネットワークを介して接続される外部パソコンにもログファイルを送信することにより、エラー履歴等の解析を迅速に行なうことができ、ひいてはエラー等の修復時間を短縮することができる。また、ログファイルが外部パソコンで保護されることから、制御機のリセットにより制御機用RAMに保存されているログファイルが消去されても、エラー等の解析を行なうことができ、ひいては集合住宅のシステム状態を適切に管理することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の集合住宅用インターホンシステムの好ましい実施の形態例について、図面を参照して説明する。ここで、図1は、本発明の一実施例における集合住宅用インターホンシステムのシステム構成図、図2は、本発明の一実施例における制御機のブロック図を示している。
【0017】
図1において、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、集合住宅の各居室Ra、Rb、…内に設置される居室親機1a、1b、…と、各居室Ra、Rb、…毎に設置され対応する居室親機1a、1b、…を制御する主装置(以下「居室親機用主装置」という。)2a、2b、…と、集合住宅の管理室Cに設置される管理室親機3と、管理室Cに設置され管理室親機3を制御する主装置(以下「管理室親機用主装置」という。)4と、集合住宅の玄関Eに設置される集合玄関機5と、集合住宅の玄関Eに設置され集合玄関機5を制御する主装置(以下「集合玄関機用主装置」という。)6と、各居室親機1a、1b、…、管理室親機3および集合玄関機5間の通信を制御する制御機7と、後述するログファイルを定期的に取得するサーバーパソコン8と、管理室C等に設置され集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する操作パソコン9と、集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する外部パソコン10とを備えている。ここで、制御機7は、第1の伝送路L1を介して各居室親機用主装置2a、2b、…に、第2の伝送路L2を介して管理室親機用主装置4に、第3の伝送路L3を介して集合玄関機用主装置6に、第4の伝送路L4を介してLAN等のネットワークNWにそれぞれ接続され、各居室親機用主装置2a、2b、…にはそれぞれ対応する居室親機1a、1b、…が、管理室親機用主装置4には管理室親機3が、集合玄関機用主装置6には集合玄関機5がそれぞれ接続されている。また、ネットワークNWは、第5の伝送路L5を介してサーバーパソコン8に、第6の伝送路L6を介して操作パソコン9に、第7の伝送路L7を介してインターネット等の外部ネットワークGNWにそれぞれ接続され、外部ネットワークGNWには第8の伝送路L8を介して外部パソコン10が接続されている。
【0018】
各居室親機1a、1b、…は、それぞれ同様の構成とされ、処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するRAM(以下「居室親機用RAM」という。)11a、11b、…と、集合玄関機5からの画像を出画等するためのブラウン管や液晶装置などから成るモニタ12と、居室親機スピーカと居室親機マイクから構成される通話部13とを備え、各居室親機用主装置2a、2b、…もそれぞれ処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するRAM(以下「居室親機主装置用RAM」という。)21a、21b、…を備えている。
【0019】
管理室親機3は、処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するRAM(以下「管理室親機用RAM」という。)31と、集合玄関機5からの画像を出画等するためのブラウン管や液晶装置などから成るモニタ32と、管理室親機スピーカと管理室親機マイクから構成される通話部(以下「管理室親機通話部」という。)33とを備え、管理室親機用主装置4も処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するRAM(以下「管理室親機主装置用RAM」という。)41を備えている。
【0020】
集合玄関機5は、処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するRAM(以下「集合玄関機用RAM」という。)51と、来客者を撮像するためのカメラ52と、タッチパネルやテンキーなどから成る呼出操作部53とを備え、集合玄関機用主装置6も処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するRAM(以下「集合玄関機主装置用RAM」という。)61を備えている。
【0021】
ここで、前述の実施例においては、居室親機1a、1b、…と居室親機用主装置2a、2b、…、管理室親機3と管理室親機用主装置4並びに集合玄関機5と集合玄関機用主装置6をそれぞれ別体で構成したものについて述べているが、居室親機1a、1b、…に居室親機用主装置2a、2b、…を組み込んで一体化したもの、管理室親機3に管理室親機用主装置4を組み込んで一体化したものおよび集合玄関機5に集合玄関機用主装置6を組み込んで一体化したものを使用してもよい。
【0022】
制御機7は、図2に示すように、システム全体の動作を制御するとともに、各居室親機1a、1b、…、管理室親機3および集合玄関機5間の通信エラー、当該制御機内部の処理エラー等を検出するためのCPU70と、CPU70において検出された処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するためのRAM(以下「制御機用RAM」という。)71と、各居室親機1a、1b、…、管理室親機3および集合玄関機5との通信を制御するための通信CPU72と、システム全体の動作を制御するのに必要とされるプログラムや各種情報が保存されているROM73と、第1、第2、第3の伝送路L1、L2、L3を介して、通信CPU72と各居室親機1a、1b、…、管理室親機3および集合玄関機5間の伝送ラインをそれぞれ形成し、諸信号を送受信させるための幹線I/F74と、制御機用RAM71に保存されているログファイルを第4の伝送路L4、ネットワークNWおよび第5の伝送路L5を介してサーバーパソコン8へ送信するための伝送I/F75とを備えている。ここで、CPU70は、制御機用RAM71、通信CPU72、ROM73および伝送I/F75に接続され、通信CPU72には幹線I/F74を介して第1、第2、第3の伝送路L1、L2、L3が、伝送I/F75には第4の伝送路L4を介してネットワークNWがそれぞれ接続されている。
【0023】
図3は、制御機用RAM71に保存される処理履歴、エラー履歴および通信履歴等のログファイル14の一例を示している。同図において、ログファイル14は、時刻データおよびエラーコードなどで構成されるログ1〜ログ4を備えており、かかるログ1〜ログ4は時刻の経過順に配列されている。ここで、ログ1のErroCode「1012」は、例えばRAMディスクにメモリを割り当てることができなかったという「テンポラリ用RAMディスク作成の失敗」を、ログ2のErroCode「1013」は、例えばRAMデバイスを初期化することに失敗し、またはDOSファイルシステムの割り当てに失敗したという「テンポラリ用DOSファイルシステムの割り当ての失敗」を、ログ3のErroCode「6001」は、例えば他のタスクにメッセージを送信することができなかったという「メッセージ送信異常」を、ログ4のErroCode「6002」は、例えばトリガに対して処理ができない場合に発行し、処理を終了させるという「機能未処理」をそれぞれ示している。なお、これらのログ1〜ログ4のうち、データの送受信が不可能になる等のシステムの運用に重要な影響を与える例えばErroCode「6001」および「6002」をサーバーパソコン8により重要度大と設定することができる。
【0024】
次に、このように構成された本発明の集合住宅用インターホンシステムの動作について説明する。
【0025】
先ず、集合住宅の玄関Eに居る来訪者が、例えば管理室C内の管理人を呼び出すために、集合玄関機1の呼出操作部53で管理室Cに予め割り当てられている管理室番号を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下すると、呼出元情報(集合玄関機の番号)および呼出相手先情報(管理室番号)を含有する呼出コマンド信号が、第3の伝送路L3、幹線I/F74、通信CPU72を介してCPU70へ伝送される。
【0026】
かかる呼出コマンド信号がCPU70で検出されると、当該CPU70の制御により呼出元情報および呼出相手先情報が制御機用RAM71に保存されるとともに呼出コマンド信号が通信CPU72に送出される。
【0027】
そして、呼出コマンド信号に含有されている呼出元情報および呼出相手先情報が通信CPU72で検出されると、当該通信CPU72の制御により呼出相手先情報に該当する管理室親機3に接続された第2の伝送路L2および幹線I/F74間に伝送ラインが形成され、当該管理室親機3に呼出コマンド信号が伝送される。これにより、管理室親機通話部33を構成する管理室スピーカから呼出音が放音され、管理人に対して来訪者からの呼び出しが報知される。
【0028】
ここで、来訪者からの呼び出しを確認した管理人が、管理室親機通話部33としてのハンドセットを取り上げて応答操作を行なうと、第2の伝送路L2、制御機7の幹線I/F74および第3の伝送路L3を介して管理室親機3の通話機能と集合玄関機5の通話機能との間に通話ラインが形成され、この通話ラインを介して音声信号を送受信させることができる。
【0029】
なお、前述の実施例では、来訪者が管理人を呼び出す場合について説明しているが、来訪者または管理人が各居室Ra、Rb、…内の何れかの居住者を呼び出す場合や特定の居室内の居住者が管理人を呼び出す場合も、前述と同様に、制御機7のCPU70および通信CPU72の制御により、居室親機1a、1b、…の通話機能、管理室親機3の通話機能、集合玄関機5の通話機能との間に通話ラインを形成し、この通話ラインを介して音声信号を送受信させることができる。
【0030】
このような一連の動作により、呼出元情報および呼出相手先情報に該当する機器間で相互通信されていることが分かり、かかる通信状態が制御機7のCPU70により、常時、監視されている。
【0031】
ここでは、前述のように、来訪者と管理人との間で通話が成立しており、相互通信が行なわれている集合玄関機5、管理室親機3間の何れかの箇所で故障、ソフトウェアのバグ、異常な動作等のエラー(通信エラー、処理エラー)が発生すると、当該エラーはCPU70で検出され、エラー履歴等のログファイル14(図3参照)として制御機用RAM71に保存される。また、かかるログファイル14は、CPU70の制御により、伝送I/F75、第4の伝送路L4およびネットワークNWを介してサーバーパソコン8に定期的に(例えば20分〜60分程度の間隔で)送出される。
【0032】
このような状態において、集合住宅のシステム状態を管理する管理者が操作パソコン9で所定の操作を行なうと、ログファイル読出信号が第6の伝送路L6、ネットワークNWおよび第5の伝送路L5を介してサーバーパソコン8へ伝送される。これにより、サーバーパソコン8からログファイルが読み出され、当該ログファイルが前述のログファイル読出信号と逆の経路を経由して操作パソコン9へ送出される。
【0033】
以上のように、この実施例によれば、管理者が操作パソコン9で所定の操作を行なって操作パソコン9の表示装置91にログファイルを表示させることにより、エラー履歴等の解析を迅速に行なうことができ、ひいては、エラー等の修復時間を短縮することができる。
【0034】
ここで、この実施例においては、サーバーパソコン8から全てのログファイルを読み出す場合について説明しているが、サーバーパソコン8でログファイル14を解析し、重要度に応じて、例えばシステムの運用に重要な影響を与えるログ3およびログ4に係るログファイルのみを操作パソコン9や外部パソコン10へ送信するようにしてもよい。
【0035】
次に、かかるログファイル14は、サーバーパソコン8から当該ログファイルにインターホンシステムが設置された集合住宅を判別するためのID情報を付加した後、第5の伝送路L5、ネットワークNW、第7の伝送路L7、外部ネットワークGNWおよび第8の伝送路L8を介して外部パソコン10へ送信することもできる。この場合、前述と同様に、サーバーパソコン8により、ログファイル14を解析し、予め定められた重要度に応じてログファイルを外部パソコン10へ送信してもよい。
【0036】
これにより、集合住宅の管理業者等は、集合住宅の外部から、エラー履歴等の解析を迅速に行なうことができ、ひいてはエラー等の修復時間を短縮することができる。また、ログファイル14が外部パソコン10で保護されることから、制御機のリセットにより制御機用RAMに保存されているログファイル14が消去されても、エラー等の解析を行なうことができる。
【0037】
なお、前述の実施例においては、制御機に制御機用RAMを搭載した場合について述べているが、居室親機、居室親機用主装置、管理室親機、管理室親機用主装置、集合玄関機、集合玄関機用主装置の何れか一つに又は居室親機、居室親機用主装置、管理室親機、管理室親機用主装置、集合玄関機、集合玄関機用主装置および制御機の全てに若しくはこれらの機器の複数個にRAMを搭載してもよい。また、居室親機の設置は2台に限定されずシステムの規模に応じて3台以上設けてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の集合住宅用インターホンシステムによれば、処理履歴、エラー履歴および通信履歴等のログファイルを居室親機、管理室親機、集合玄関機および制御機の少なくとも1つのRAMに保存するとともにサーバーパソコンにも保存し、さらに必要に応じて管理室等に設置される操作パソコンやネットワークを介して接続される外部パソコンにもログファイルを送信することにより、エラー履歴等の解析を迅速に行なうことができ、ひいてはエラー等の修復時間を短縮することができる。また、ログファイルが外部パソコンで保護されることから、制御機のリセットにより制御機用RAMに保存されているログファイルが消去されても、エラー等の解析を行なうことができ、ひいては集合住宅のシステム状態を適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集合住宅用インターホンシステムの一実施例を示すシステム構成図。
【図2】本発明の一実施例における制御機のブロック図。
【図3】本発明の一実施例におけるログファイルの説明図。
【符号の説明】
1a、1b、…居室親機
11a、11b、…RAM(居室親機用RAM)
3…管理室親機
31…RAM(管理室親機用RAM)
5…集合玄関機
51…RAM(集合玄関機用RAM)
7…制御機
71…RAM(制御機用RAM)
8…サーバーパソコン
9…操作パソコン
91…表示装置
10…外部パソコン
13…ログファイル
NW…ネットワーク
GNW…外部ネットワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅用インタ−ホンシステムに係わり、特に、マンションやアパ−トにおいて、インタ−ホンシステムの施工後に発生する、接続ミス、ソフトウェアのバグ、異常動作などの解析を迅速に行うことができる集合住宅用インタ−ホンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、この種の集合住宅用インタ−ホンシステムとして、通話制御装置に時計機能を持たせ、通話制御装置に時刻表示とエラー表示を行うようにし、さらに特定人のために所定の時間に玄関のオートドアを開けるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この通話制御装置は、時計機能を有するリアルタイムクロックと、インターホンシステムに発生した各種のシステムエラーの内容をエラー発生時刻とともに記憶する履歴情報メモリと、現在時刻、設定時刻、確認時刻又はエラーの内容を表示する表示部と、年月日時分表示の設定および送り、エラー表示の送りをするスイッチ群と、スイッチ群によって設定された情報を読み取り、システムエラーの発生がないときには表示部にリアルタイムクロックの時計機能に基づいて現在時刻を表示させ、その表示中におけるスイッチ群の調整のための年月日時分表示の設定により表示部に年、月、日、時分をそれぞれ表示させて年月日時分の調整を行い、スイッチ群の年月日時分表示の送りにより表示部に年、月、日、時分をそれぞれ表示させて年月日時分の確認を行い、システムエラーの発生があるときには表示部に現在時刻に代わってエラーを表示させ、スイッチ群のエラー表示送りにより表示部のエラー表示が履歴情報メモリに記憶されている履歴の順番に行われるように制御する制御部とを備えている。
【0004】
【特許文献1】特開2000−196762号公報(段落番号「0003」〜「0008」、図1)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このインターホンシステムによれば、通話制御装置に設けられた1つの表示部で時刻表示とエラー表示を行うことができ、しかもエラー表示が行われないときに時刻表示における調整のための設定と確認をすることができ、さらに誤報の時刻が確認できるという効果を有している。
【0006】
しかしながら、このような構成のインターホンシステムにおいては、当該インターホンシステムの状態が通話制御装置の履歴情報メモリに保存されていることから、エラー履歴等の解析を行なう場合には、当該インターホンシステムに別途パソコンを接続し、このパソコンでエラー履歴等を読み出して解析しなければならず、このため、エラー履歴等の解析に時間がかかり、ひいてはエラー等の修復が遅くなるという難点があった。また、通話制御装置のリセットにより履歴情報メモリに保存された通信状態が消去され、ひいてはエラー等の解析が困難になるという難点もあった。
【0007】
本発明は、このような難点を解決するためになされたもので、処理履歴、エラー履歴および通信履歴等のログファイルを居室親機、管理室親機、集合玄関機および制御機の少なくとも1つのRAMに保存するとともにサーバーパソコンにも保存し、さらに必要に応じて管理室等に設置される操作パソコンやネットワークを介して接続される外部パソコンにもログファイルを送信することにより、エラー履歴等の解析を迅速に行なうことができ、ひいてはエラー等の修復時間を短縮することができ、また、解析に必要なログファイルを保護することができる集合住宅用インターホンシステムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、集合住宅の各居室内に設置された居室親機と、集合住宅の管理室に設置された管理室親機と、集合住宅の玄関に設置された集合玄関機と、居室親機、管理室親機、集合玄関機間の通信を制御する制御機とを備え、居室親機、管理室親機、集合玄関機、制御機の少なくとも1つは、処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存しているRAMを有し、制御機には、ログファイルを定期的に取得するサーバーパソコンがネットワークを介して接続されている。
【0009】
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、管理者が操作し、ネットワークを介してサーバーパソコンに接続され集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する操作パソコンを備え、サーバーパソコンは、ログファイルを操作パソコンに送信する機能を備えている。
【0010】
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムにおけるサーバーパソコンは、ログファイルを解析し、予め定められた重要度に応じてログファイルを操作パソコンに送信する機能を備えている。
【0011】
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、外部ネットワークを介してサーバーパソコンに接続され集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する外部パソコンを備え、サーバーパソコンは、ログファイルを外部パソコンに送信する機能を備えている。
【0012】
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムにおけるサーバーパソコンは、ログファイルを解析し、予め定められた重要度に応じてログファイルを外部パソコンに送信する機能を備えている。
【0013】
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、管理者が操作し、ネットワークを介してサーバーパソコンに接続され集合住宅のシステム状態を管理する操作パソコンを備え、操作パソコンは、所定の操作によりサーバーパソコンに保存されたログファイルを読み出して表示装置に表示する機能を備えている。
【0014】
また、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、管理者が操作し、ネットワークを介してサーバーパソコンに接続され集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する操作パソコンと、外部ネットワークを介してサーバーパソコンに接続され集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する外部パソコンとを備え、操作パソコンは、所定の操作によりサーバーパソコンに保存されたログファイルを読み出して外部パソコンに送信する機能を備えている。
【0015】
本発明の集合住宅用インターホンシステムによれば、処理履歴、エラー履歴および通信履歴等のログファイルを居室親機、管理室親機、集合玄関機および制御機の少なくとも1つのRAMに保存するとともにサーバーパソコンにも保存し、さらに必要に応じて管理室等に設置される操作パソコンやネットワークを介して接続される外部パソコンにもログファイルを送信することにより、エラー履歴等の解析を迅速に行なうことができ、ひいてはエラー等の修復時間を短縮することができる。また、ログファイルが外部パソコンで保護されることから、制御機のリセットにより制御機用RAMに保存されているログファイルが消去されても、エラー等の解析を行なうことができ、ひいては集合住宅のシステム状態を適切に管理することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の集合住宅用インターホンシステムの好ましい実施の形態例について、図面を参照して説明する。ここで、図1は、本発明の一実施例における集合住宅用インターホンシステムのシステム構成図、図2は、本発明の一実施例における制御機のブロック図を示している。
【0017】
図1において、本発明の集合住宅用インターホンシステムは、集合住宅の各居室Ra、Rb、…内に設置される居室親機1a、1b、…と、各居室Ra、Rb、…毎に設置され対応する居室親機1a、1b、…を制御する主装置(以下「居室親機用主装置」という。)2a、2b、…と、集合住宅の管理室Cに設置される管理室親機3と、管理室Cに設置され管理室親機3を制御する主装置(以下「管理室親機用主装置」という。)4と、集合住宅の玄関Eに設置される集合玄関機5と、集合住宅の玄関Eに設置され集合玄関機5を制御する主装置(以下「集合玄関機用主装置」という。)6と、各居室親機1a、1b、…、管理室親機3および集合玄関機5間の通信を制御する制御機7と、後述するログファイルを定期的に取得するサーバーパソコン8と、管理室C等に設置され集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する操作パソコン9と、集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する外部パソコン10とを備えている。ここで、制御機7は、第1の伝送路L1を介して各居室親機用主装置2a、2b、…に、第2の伝送路L2を介して管理室親機用主装置4に、第3の伝送路L3を介して集合玄関機用主装置6に、第4の伝送路L4を介してLAN等のネットワークNWにそれぞれ接続され、各居室親機用主装置2a、2b、…にはそれぞれ対応する居室親機1a、1b、…が、管理室親機用主装置4には管理室親機3が、集合玄関機用主装置6には集合玄関機5がそれぞれ接続されている。また、ネットワークNWは、第5の伝送路L5を介してサーバーパソコン8に、第6の伝送路L6を介して操作パソコン9に、第7の伝送路L7を介してインターネット等の外部ネットワークGNWにそれぞれ接続され、外部ネットワークGNWには第8の伝送路L8を介して外部パソコン10が接続されている。
【0018】
各居室親機1a、1b、…は、それぞれ同様の構成とされ、処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するRAM(以下「居室親機用RAM」という。)11a、11b、…と、集合玄関機5からの画像を出画等するためのブラウン管や液晶装置などから成るモニタ12と、居室親機スピーカと居室親機マイクから構成される通話部13とを備え、各居室親機用主装置2a、2b、…もそれぞれ処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するRAM(以下「居室親機主装置用RAM」という。)21a、21b、…を備えている。
【0019】
管理室親機3は、処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するRAM(以下「管理室親機用RAM」という。)31と、集合玄関機5からの画像を出画等するためのブラウン管や液晶装置などから成るモニタ32と、管理室親機スピーカと管理室親機マイクから構成される通話部(以下「管理室親機通話部」という。)33とを備え、管理室親機用主装置4も処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するRAM(以下「管理室親機主装置用RAM」という。)41を備えている。
【0020】
集合玄関機5は、処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するRAM(以下「集合玄関機用RAM」という。)51と、来客者を撮像するためのカメラ52と、タッチパネルやテンキーなどから成る呼出操作部53とを備え、集合玄関機用主装置6も処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するRAM(以下「集合玄関機主装置用RAM」という。)61を備えている。
【0021】
ここで、前述の実施例においては、居室親機1a、1b、…と居室親機用主装置2a、2b、…、管理室親機3と管理室親機用主装置4並びに集合玄関機5と集合玄関機用主装置6をそれぞれ別体で構成したものについて述べているが、居室親機1a、1b、…に居室親機用主装置2a、2b、…を組み込んで一体化したもの、管理室親機3に管理室親機用主装置4を組み込んで一体化したものおよび集合玄関機5に集合玄関機用主装置6を組み込んで一体化したものを使用してもよい。
【0022】
制御機7は、図2に示すように、システム全体の動作を制御するとともに、各居室親機1a、1b、…、管理室親機3および集合玄関機5間の通信エラー、当該制御機内部の処理エラー等を検出するためのCPU70と、CPU70において検出された処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイルを保存するためのRAM(以下「制御機用RAM」という。)71と、各居室親機1a、1b、…、管理室親機3および集合玄関機5との通信を制御するための通信CPU72と、システム全体の動作を制御するのに必要とされるプログラムや各種情報が保存されているROM73と、第1、第2、第3の伝送路L1、L2、L3を介して、通信CPU72と各居室親機1a、1b、…、管理室親機3および集合玄関機5間の伝送ラインをそれぞれ形成し、諸信号を送受信させるための幹線I/F74と、制御機用RAM71に保存されているログファイルを第4の伝送路L4、ネットワークNWおよび第5の伝送路L5を介してサーバーパソコン8へ送信するための伝送I/F75とを備えている。ここで、CPU70は、制御機用RAM71、通信CPU72、ROM73および伝送I/F75に接続され、通信CPU72には幹線I/F74を介して第1、第2、第3の伝送路L1、L2、L3が、伝送I/F75には第4の伝送路L4を介してネットワークNWがそれぞれ接続されている。
【0023】
図3は、制御機用RAM71に保存される処理履歴、エラー履歴および通信履歴等のログファイル14の一例を示している。同図において、ログファイル14は、時刻データおよびエラーコードなどで構成されるログ1〜ログ4を備えており、かかるログ1〜ログ4は時刻の経過順に配列されている。ここで、ログ1のErroCode「1012」は、例えばRAMディスクにメモリを割り当てることができなかったという「テンポラリ用RAMディスク作成の失敗」を、ログ2のErroCode「1013」は、例えばRAMデバイスを初期化することに失敗し、またはDOSファイルシステムの割り当てに失敗したという「テンポラリ用DOSファイルシステムの割り当ての失敗」を、ログ3のErroCode「6001」は、例えば他のタスクにメッセージを送信することができなかったという「メッセージ送信異常」を、ログ4のErroCode「6002」は、例えばトリガに対して処理ができない場合に発行し、処理を終了させるという「機能未処理」をそれぞれ示している。なお、これらのログ1〜ログ4のうち、データの送受信が不可能になる等のシステムの運用に重要な影響を与える例えばErroCode「6001」および「6002」をサーバーパソコン8により重要度大と設定することができる。
【0024】
次に、このように構成された本発明の集合住宅用インターホンシステムの動作について説明する。
【0025】
先ず、集合住宅の玄関Eに居る来訪者が、例えば管理室C内の管理人を呼び出すために、集合玄関機1の呼出操作部53で管理室Cに予め割り当てられている管理室番号を選択し、呼出ボタン(不図示)を押下すると、呼出元情報(集合玄関機の番号)および呼出相手先情報(管理室番号)を含有する呼出コマンド信号が、第3の伝送路L3、幹線I/F74、通信CPU72を介してCPU70へ伝送される。
【0026】
かかる呼出コマンド信号がCPU70で検出されると、当該CPU70の制御により呼出元情報および呼出相手先情報が制御機用RAM71に保存されるとともに呼出コマンド信号が通信CPU72に送出される。
【0027】
そして、呼出コマンド信号に含有されている呼出元情報および呼出相手先情報が通信CPU72で検出されると、当該通信CPU72の制御により呼出相手先情報に該当する管理室親機3に接続された第2の伝送路L2および幹線I/F74間に伝送ラインが形成され、当該管理室親機3に呼出コマンド信号が伝送される。これにより、管理室親機通話部33を構成する管理室スピーカから呼出音が放音され、管理人に対して来訪者からの呼び出しが報知される。
【0028】
ここで、来訪者からの呼び出しを確認した管理人が、管理室親機通話部33としてのハンドセットを取り上げて応答操作を行なうと、第2の伝送路L2、制御機7の幹線I/F74および第3の伝送路L3を介して管理室親機3の通話機能と集合玄関機5の通話機能との間に通話ラインが形成され、この通話ラインを介して音声信号を送受信させることができる。
【0029】
なお、前述の実施例では、来訪者が管理人を呼び出す場合について説明しているが、来訪者または管理人が各居室Ra、Rb、…内の何れかの居住者を呼び出す場合や特定の居室内の居住者が管理人を呼び出す場合も、前述と同様に、制御機7のCPU70および通信CPU72の制御により、居室親機1a、1b、…の通話機能、管理室親機3の通話機能、集合玄関機5の通話機能との間に通話ラインを形成し、この通話ラインを介して音声信号を送受信させることができる。
【0030】
このような一連の動作により、呼出元情報および呼出相手先情報に該当する機器間で相互通信されていることが分かり、かかる通信状態が制御機7のCPU70により、常時、監視されている。
【0031】
ここでは、前述のように、来訪者と管理人との間で通話が成立しており、相互通信が行なわれている集合玄関機5、管理室親機3間の何れかの箇所で故障、ソフトウェアのバグ、異常な動作等のエラー(通信エラー、処理エラー)が発生すると、当該エラーはCPU70で検出され、エラー履歴等のログファイル14(図3参照)として制御機用RAM71に保存される。また、かかるログファイル14は、CPU70の制御により、伝送I/F75、第4の伝送路L4およびネットワークNWを介してサーバーパソコン8に定期的に(例えば20分〜60分程度の間隔で)送出される。
【0032】
このような状態において、集合住宅のシステム状態を管理する管理者が操作パソコン9で所定の操作を行なうと、ログファイル読出信号が第6の伝送路L6、ネットワークNWおよび第5の伝送路L5を介してサーバーパソコン8へ伝送される。これにより、サーバーパソコン8からログファイルが読み出され、当該ログファイルが前述のログファイル読出信号と逆の経路を経由して操作パソコン9へ送出される。
【0033】
以上のように、この実施例によれば、管理者が操作パソコン9で所定の操作を行なって操作パソコン9の表示装置91にログファイルを表示させることにより、エラー履歴等の解析を迅速に行なうことができ、ひいては、エラー等の修復時間を短縮することができる。
【0034】
ここで、この実施例においては、サーバーパソコン8から全てのログファイルを読み出す場合について説明しているが、サーバーパソコン8でログファイル14を解析し、重要度に応じて、例えばシステムの運用に重要な影響を与えるログ3およびログ4に係るログファイルのみを操作パソコン9や外部パソコン10へ送信するようにしてもよい。
【0035】
次に、かかるログファイル14は、サーバーパソコン8から当該ログファイルにインターホンシステムが設置された集合住宅を判別するためのID情報を付加した後、第5の伝送路L5、ネットワークNW、第7の伝送路L7、外部ネットワークGNWおよび第8の伝送路L8を介して外部パソコン10へ送信することもできる。この場合、前述と同様に、サーバーパソコン8により、ログファイル14を解析し、予め定められた重要度に応じてログファイルを外部パソコン10へ送信してもよい。
【0036】
これにより、集合住宅の管理業者等は、集合住宅の外部から、エラー履歴等の解析を迅速に行なうことができ、ひいてはエラー等の修復時間を短縮することができる。また、ログファイル14が外部パソコン10で保護されることから、制御機のリセットにより制御機用RAMに保存されているログファイル14が消去されても、エラー等の解析を行なうことができる。
【0037】
なお、前述の実施例においては、制御機に制御機用RAMを搭載した場合について述べているが、居室親機、居室親機用主装置、管理室親機、管理室親機用主装置、集合玄関機、集合玄関機用主装置の何れか一つに又は居室親機、居室親機用主装置、管理室親機、管理室親機用主装置、集合玄関機、集合玄関機用主装置および制御機の全てに若しくはこれらの機器の複数個にRAMを搭載してもよい。また、居室親機の設置は2台に限定されずシステムの規模に応じて3台以上設けてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の集合住宅用インターホンシステムによれば、処理履歴、エラー履歴および通信履歴等のログファイルを居室親機、管理室親機、集合玄関機および制御機の少なくとも1つのRAMに保存するとともにサーバーパソコンにも保存し、さらに必要に応じて管理室等に設置される操作パソコンやネットワークを介して接続される外部パソコンにもログファイルを送信することにより、エラー履歴等の解析を迅速に行なうことができ、ひいてはエラー等の修復時間を短縮することができる。また、ログファイルが外部パソコンで保護されることから、制御機のリセットにより制御機用RAMに保存されているログファイルが消去されても、エラー等の解析を行なうことができ、ひいては集合住宅のシステム状態を適切に管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集合住宅用インターホンシステムの一実施例を示すシステム構成図。
【図2】本発明の一実施例における制御機のブロック図。
【図3】本発明の一実施例におけるログファイルの説明図。
【符号の説明】
1a、1b、…居室親機
11a、11b、…RAM(居室親機用RAM)
3…管理室親機
31…RAM(管理室親機用RAM)
5…集合玄関機
51…RAM(集合玄関機用RAM)
7…制御機
71…RAM(制御機用RAM)
8…サーバーパソコン
9…操作パソコン
91…表示装置
10…外部パソコン
13…ログファイル
NW…ネットワーク
GNW…外部ネットワーク
Claims (7)
- 集合住宅の各居室内に設置された居室親機(1a、1b、…)と、前記集合住宅の管理室に設置された管理室親機(3)と、前記集合住宅の玄関に設置された集合玄関機(5)と、前記居室親機、前記管理室親機、前記集合玄関機間の通信を制御する制御機(7)とを備え、
前記居室親機、前記管理室親機、前記集合玄関機、前記制御機の少なくとも1つは、処理履歴、エラー履歴、通信履歴等のログファイル(14)を保存しているRAM(11a、11b、…、31、51、71)を有し、
ネットワーク(NW)を介して前記制御機に接続され前記ログファイルを定期的に取得するサーバーパソコン(8)を設けたことを特徴とする集合住宅用インターホンシステム。 - 管理者が操作し、ネットワーク(NW)を介して前記サーバーパソコンに接続され前記集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する操作パソコン(9)を備え、
前記サーバーパソコンは、前記ログファイルを前記操作パソコンに送信することを特徴とする請求項1記載の集合住宅用インターホンシステム。 - 前記サーバーパソコンは、前記ログファイルを解析し、予め定められた重要度に応じて前記ログファイルを前記操作パソコンに送信することを特徴とする請求項2記載の集合住宅用インターホンシステム。
- 外部ネットワーク(GNW)を介して前記サーバーパソコンに接続され前記集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する外部パソコン(10)を備え、
前記サーバーパソコンは、前記ログファイルを前記外部パソコンに送信することを特徴とする請求項1記載の集合住宅用インターホンシステム。 - 前記サーバーパソコンは、前記ログファイルを解析し、予め定められた重要度に応じて前記ログファイルを前記外部パソコンに送信することを特徴とする請求項2記載の集合住宅用インターホンシステム。
- 管理者が操作し、ネットワーク(NW)を介して前記サーバーパソコンに接続され前記集合住宅のシステム状態を管理する操作パソコン(9)を備え、
前記操作パソコンは、所定の操作により前記サーバーパソコンに保存された前記ログファイルを読み出して表示装置(91)に表示させることを特徴とする請求項1記載の集合住宅用インターホンシステム。 - 管理者が操作し、ネットワーク(NW)を介して前記サーバーパソコンに接続され前記集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する操作パソコン(9)と、外部ネットワーク(GNW)を介して前記サーバーパソコンに接続され前記集合住宅用インターホンシステムのシステム状態を管理する外部パソコン(10)とを備え、
前記操作パソコンは、所定の操作により前記サーバーパソコンに保存された前記ログファイルを読み出して前記外部パソコンに送信することを特徴とする請求項1記載の集合住宅用インターホンシステム。
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Cited By (3)
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JP2015041915A (ja) * | 2013-08-22 | 2015-03-02 | アイホン株式会社 | インターホンシステム |
JP2017183767A (ja) * | 2016-03-28 | 2017-10-05 | アイホン株式会社 | インターホンシステム |
KR102518669B1 (ko) * | 2023-02-15 | 2023-04-06 | (주)엠에스제이텍 | 공동주택 단지용 통신망 중계시스템 및 이를 사용한 공동주택 단지용 통신망 중계방법 |
-
2002
- 2002-10-29 JP JP2002314431A patent/JP2004153417A/ja active Pending
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