JP2004152674A - 灰溶融炉の主電極 - Google Patents

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英樹 岩田
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Abstract

【課題】灰溶融炉における位置決め作業時に下端部が折損することを防止できるようにする。
【解決手段】両端部内周面に雌ねじ部23を設けた円筒形状の電極棒24をカーボン材により製造する。両端部に雄ねじ部25を設けたニップル24をカーボン材により製造する。電極棒22を軸心方向に複数個並べて配置し、各電極棒22の隣接する雌ねじ部23に、ニップル24両端部の雄ねじ部25をそれぞれ螺合させることにより、電極棒22を連結して主電極4aを形成する。主電極4aを灰溶融炉に装着した状態において、灰溶融処理に伴って主電極4aの下端側が損耗しても、従来のように中心部が下方へ細長く延びた形状となることはない。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一般廃棄物や産業廃棄物の焼却灰や飛灰を溶融処理する灰溶融炉の主電極に関するもので、特に、下端の位置決め作業時における折損を防止できるようにした灰溶融炉の主電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、廃棄物の焼却灰や飛灰等に含まれるダイオキシン類の分解という観点、及び、上記焼却灰や飛灰等の減容化、資源化を図るという観点から、灰溶融炉による灰溶融処理が広く普及している。
【0003】
この種の灰溶融炉のうち、電気式(直流電気抵抗式)のものは、図3にその一例の概略を示す如く、上部を電極ホルダ3にて昇降可能に保持させると共に、炉蓋2の中心部にスライド自在に貫通させて下端部を炉体1内の溶融スラグ13内に挿入するようにした主電極4と、炉底に設けた炉底電極5との間に、溶融スラグ13を通して電流を流すことにより、頂部の灰投入口6より炉体1内に投入された焼却灰や飛灰等の灰7を、順次ジュール熱により1450℃程度まで加熱して溶融させ、溶融スラグ13を炉体1側壁部に設けた出滓口8より回収するようにしてあり、炉体1内で発生した溶融排ガス9は炉体1上部の排ガス管10を通して外部へ取り出すようにしてある。
【0004】
又、上記灰7に混入していた金属類は、灰7の溶融処理と同時に溶融させると共に、溶融スラグ13と比重分離させて炉底に溶融メタル11の層を形成させるようにしてあり、この溶融メタル11は、灰7の連続溶融処理に伴って増加することから、炉体1の下部側壁部に設けてある出銑口12を、所要の頻度で開口させることにより、炉体1外へ取り出すことができるようにしてある。
【0005】
図3における符号14は、電極ホルダ3を介在して主電極4と、炉底電極5と間に直流電流を供給するための電源を示す。
【0006】
上記主電極4は、カーボン材により製造されるが、炉体1内に酸素が存在すること、及び、溶融スラグ13から高温条件が作用することに伴って、下端側から徐々に溶けて消耗されて徐々に短くなる。
【0007】
そのため従来は、図4(イ)に示す如く、軸心方向に所要の長さ寸法を有する中実の円柱形状とし、且つ両端面の中心部に、内周面に雌ねじ部17を刻設した凹部16をそれぞれ設けた構成としてなる電極棒15を、軸心方向に複数本並べて配列し、軸心方向に隣接する該各電極棒15同士を、両端部に上記電極棒15の雌ねじ部17に螺合する雄ねじ部19を有してなるニップル18を介して連結することにより長尺の主電極4を形成して、該主電極4の下端側が損耗した場合には、電極ホルダ3にて昇降可能に保持されている上記主電極4の位置を、下端側の損耗した長さ寸法に見合う分だけ下降させると共に、上端側に新たな電極棒15を順次継ぎ足すようにしている。
【0008】
なお、上記主電極4の損耗を低減させるための一手法として、図5に示す如く、図3に示したと同様な構成としてある灰溶融炉における炉蓋2の主電極4挿入部に、内径が主電極4の外径よりも大きく且つ上端に内方に突出した鍔20aを有する耐火材の円筒状部材20を、下端が灰溶融炉内の溶融スラグ13層の内に没入するように嵌装し、且つ灰溶融時に、上記円筒状部材20内に窒素ガス等の不活性ガス21を封入するようにするシール装置を設けることも提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0009】
ところで、灰溶融炉の運用時に、炉体1内にて主電極4が所定位置に配置されるよう位置決めを行う場合には、該主電極4を、下端が炉底に接触するまで一旦下げた後、所定量引き上げることにより、上記主電極4の下端の位置を定めるようにしている。
【0010】
【特許文献1】
特開平9−324988号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記特許文献1に示されている如き手法により主電極4の損耗の低減を図ったとしても、主電極4の下端側の損耗を完全に防止できるものではなく、したがって、上記主電極4は、上記特許文献1に示されている如きシール装置の有無にかかわらず徐々に損耗させられる。この際、該主電極4の損耗は、下端側及び外周側から進行することから、主電極4は損耗の進行に伴い、図4(ロ)に示す如く、下端部が下方へ向けて先細る形状となる。
【0012】
このため上記主電極4の位置決め作業を行うべく該主電極4の位置を一旦下げて下端を炉底に接触させると、先細り形状となっていることに起因して上記主電極4の下端部が折れる虞があり、このように主電極4の下端部が折れた場合には、折れた部分が炉体1壁に付着して該付着物に電気が流れてしまうという問題が生じる。
【0013】
そこで、本発明は、下端側が損耗した場合であっても位置合わせ作業時に下端部が折損する虞を解消できる灰溶融炉の主電極を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、端部同士を連結して継ぎ足しできるようにしてある円筒形状の電極棒を、軸心方向に連結してなる構成とする。
【0015】
上記構成としてある主電極を灰溶融炉に装着した状態にて、炉体内に灰を投入して溶融処理を実施すると、上記主電極は下端側から徐々に損耗させられる。この際、上記主電極の主な構成部材である電極棒は、円筒形状、すなわち、中空構造としてあるため、下端側及び外周側から損耗が進行しても、中心部が下方へ細長く延びた形状となることはない。
【0016】
又、一端の閉塞した円筒形状とすると共に、一端面の中心部に、軸心方向に突出する連結部を設け、且つ他端部内周面に、上記連結部と連結するための連結部を設けてなる電極棒を、軸心方向に連結してなる構成とすることにより、灰溶融炉に装着しての位置決め作業時に、下端部の折損を防止することができ、更に、構成部材の点数の削減を図ることが可能になる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図1(イ)(ロ)は本発明の灰溶融炉の主電極の実施の一形態を示すもので、所要長さの円筒形状とすると共に、両端部に連結部としての雌ねじ部23を内周面に刻設してなる構造の電極棒22をカーボン材により製造し、又、両端部に上記電極棒22の雌ねじ部23に螺着し得る雄ねじ部25を設けてなる中実構造のニップル24を、上記電極棒22と同様のカーボン材により製造しておき、全長が灰溶融炉に装着する主電極に所望される長さとなるよう上記電極棒22を軸心方向に複数個継ぎ足して主電極4aとする。すなわち、電極棒22を軸心方向に並べて、軸心方向に隣接する電極棒22端部の雌ねじ部23に、上記ニップル24両端部の雄ねじ部25をそれぞれ螺合して、上記各電極棒22をニップル24を介し連結して主電極4aを形成する。
【0019】
なお、上記円筒形状の電極棒22の内径、外径及び周壁部の厚み寸法は、上記主電極4aを装着して用いる灰溶融炉にて灰溶融処理を行うときに、炉底電極との間で流すべき電流量に応じてそれぞれ設定するようにする。
【0020】
上記構成としてある主電極4aを、図3に示したと同様な灰溶融炉に装着した状態において、炉体1内に灰7を投入してその溶融処理を行うと、炉体1内に酸素が存在しており且つ上記灰溶融処理時にジュール熱で加熱される溶融スラグより高温が作用するようになるため、上記主電極4aは、下端側が損耗させられる。この際、上記主電極4aの主な構成部材である各電極棒22は、円筒形状、すなわち、中空構造としてあるため、下端側及び外周側から損耗が進行すると、図1(ロ)に示す如く、下端部における周壁部が径方向に比較的均一に減耗させられるようになり、したがって、従来の中実構造の主電極4のように中心部が下方へ細長く延びた形状となることはない。
【0021】
なお、下端側からの減耗が進行して主電極4aが短くなる場合には、従来と同様に、該主電極4aの位置を下げると共に、主電極4aの上端部に、新たなニップル24を介して新たな電極棒22を継ぎ足すようにすればよい。
【0022】
このように、本発明の灰溶融炉の主電極4aによれば、灰溶融炉に装着して灰の溶融処理を行うことにより下端側が減耗しても、下端部が下方へ細長く延びた先細り形状となることはないため、上記灰溶融炉における主電極4aの位置決め作業を行うときに、該主電極4aの下端を炉底に接触させても、主電極4aの下端部の折損が生じる虞を防止することができる。
【0023】
次に、図2は本発明の実施の他の形態を示すもので、一端の閉塞した所要長さの円筒形状とすると共に、一端面の中心部に、軸心方向に突出する連結部としての雄ねじ部25を設け、且つ他端部内周面に、上記雄ねじ部25に螺合し得る連結部としての雌ねじ部23を刻設してなる構造の電極棒26を、カーボン材により製造しておき、全長が灰溶融炉に装着する主電極に所望される長さとなるよう上記電極棒26を軸心方向に複数個並べて、軸心方向に隣接する電極棒26同士の雌ねじ部23と雄ねじ部25をそれぞれ螺合して連結してなる主電極4aを形成する。
【0024】
なお、上記電極棒26における円筒部分の内径、外径及び周壁部の厚み寸法は、図1(イ)(ロ)に示した実施の形態における電極棒22と同様に、上記主電極4aを装着した灰溶融炉にて灰溶融処理を行うときに、炉底電極との間で流すべき電流量に応じてそれぞれ設定するようにする。
【0025】
本実施の形態によっても、主電極4aの構成部材である各電極棒26は、一端部のみを除いて中空の円筒形状としてあるため、灰溶融処理時に下端側からの損耗が進行しても、従来の中実構造の主電極4のように中心部が下方へ細長く延びた形状となることはなく、したがって、上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。更に、主電極4aを形成させるべく電極棒26同士を連結するときに、別体構造のニップル24を不要とすることができることから、構成部材の点数の削減を図ることが可能になると共に、上記電極棒26同士の連結作業に要する手間及び時間の削減を図ることが可能になる。
【0026】
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、雌ねじ部23及び雄ねじ部25はそれぞれテーパ状のものとして示したが、ストレート状としてもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】
以上述べた如く、本発明の灰溶融炉の主電極によれば、以下の如き優れた効果を発揮する。
(1) 端部同士を連結して継ぎ足しできるようにしてある円筒形状の電極棒を、軸心方向に連結してなる構成としてあるので、灰溶融炉における灰溶融処理に伴って下端側から減耗しても、従来の主電極の如く中心部が下方へ細長く延びた形状となることを防止でき、したがって、灰溶融炉に装着しての位置決め作業時に、下端部の折損を防止することができる。
(2) 一端の閉塞した円筒形状とすると共に、一端面の中心部に、軸心方向に突出する連結部を設け、且つ他端部内周面に、上記連結部と連結するための連結部を設けてなる電極棒を、軸心方向に連結してなる構成とすることにより、上記と同様の効果を得ることができ、更に、構成部材の点数の削減を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の灰溶融炉の主電極の実施の一形態を示すもので、(イ)は切断概略側面図、(ロ)は下端側が損耗した状態を示す概略側面図である。
【図2】本発明の実施の他の形態を示す切断概略側面図である。
【図3】灰溶融炉の一例の概略を示す切断側面図である。
【図4】従来用いられている主電極を示すもので、(イ)は一部切断概略側面図、(ロ)は下端側が損耗した状態を示す概略側面図である。
【図5】主電極の損耗を低減させるために従来提案されているシール装置を示す切断概略側面図である。
【符号の説明】
4,4a 主電極
22 電極棒
23 雌ねじ部(連結部)
24 ニップル
25 雄ねじ部(連結部)
26 電極棒

Claims (2)

  1. 端部同士を連結して継ぎ足しできるようにしてある円筒形状の電極棒を、軸心方向に連結してなる構成を有することを特徴とする灰溶融炉の主電極。
  2. 一端の閉塞した円筒形状とすると共に、一端面の中心部に、軸心方向に突出する連結部を設け、且つ他端部内周面に、上記連結部と連結するための連結部を設けてなる電極棒を、軸心方向に連結してなる構成を有することを特徴とする灰溶融炉の主電極。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010020982A (ja) * 2008-07-09 2010-01-28 Chuo Denki Kogyo Co Ltd 廃棄物を溶融処理するための電気炉用電極及び廃棄物の溶融処理方法

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