JP2004151494A - 光送受信モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】製造工程の簡便化を図った光送受信モジュール組立治具を提供する。
【解決手段】光ファイバ13を保持するV溝19が形成された光ファイバ保持部材12と前記光ファイバ13から露出された光ファイバ心線18を保持するV溝20が形成された整列部材11からなる光送受信モジュール組立治具であって、前記V溝19の軸方向の延長が前記V溝20に交差し、前記V溝19の軸方向と前記V溝20の軸方向とが鉛直平面を形成するように、前記光ファイバ保持部材12と前記整列部材11を配置したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】光ファイバ13を保持するV溝19が形成された光ファイバ保持部材12と前記光ファイバ13から露出された光ファイバ心線18を保持するV溝20が形成された整列部材11からなる光送受信モジュール組立治具であって、前記V溝19の軸方向の延長が前記V溝20に交差し、前記V溝19の軸方向と前記V溝20の軸方向とが鉛直平面を形成するように、前記光ファイバ保持部材12と前記整列部材11を配置したものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光信号を電気信号、或いは電気信号を光信号に変換する光送受信モジュール及びその製造に用いる光送受信モジュール組立治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
光信号を電気信号、或いは電気信号を光信号に変換する光送受信モジュールは、通常光信号入出力のための光ファイバとフォトダイオード、レーザーダイオードなどの光電変換素子から構成されている。光送受信モジュールにおいては、フォトダイオード、レーザーダイオードなどの光電変換素子と光ファイバを効率よく結合させる必要がある。そのため、構成部品の光軸を極めて高精度に配置し、高い結合効率でこれら素子を高精度に位置決め配置する手段として、V溝を形成した光ファイバ整列部材を用いる方法が広く利用されている。
【0003】
V溝接続法による従来の光受信モジュールの一例を図9に示す。
図9において、光受信モジュールは、端部に光ファイバ103を保持する光ファイバ保持部材102を持つ基体110と、基体110に設けられ、光ファイバ103から露出される光ファイバ心線107を保持する光ファイバ心線保持部材101とを備える。また、光ファイバ保持部材102と反対側の光ファイバ心線保持部材101の側面にフォトダイオード104が設けられる。
【0004】
光ファイバ保持部材102の表面には、光ファイバ103を保持する直線状のV溝108が形成され、そこに光ファイバ103が保持される。また、光ファイバ心線保持部材101の表面には、光ファイバ心線107を保持する直線状のV溝109が、光ファイバ保持部材102に形成されたV溝108の延長上で一致するように形成され、そこに光ファイバ心線107が保持される。光ファイバ保持部材102に形成されたV溝108に保持した光ファイバ103は、光ファイバ押さえ板106により固定される。また、光ファイバ心線保持部材101に形成されたV溝109に保持した光ファイバ心線109は、光ファイバ心線押さえ板105により固定される。
【0005】
図10(a),(b),(c)は、光送受信モジュール組立治具を用いて、光ファイバを位置決め配置する工程を示す。ここで、光ファイバを位置決め配置する手順について説明する。
【0006】
図10(a)に示すように、光ファイバ103を光ファイバ保持部材102に形成されたV溝108と光ファイバ心線保持部材101に形成されたV溝109の上方に配置し、光ファイバ心線107を水平から下方に数度から数十度傾けて保持する。その後、図10(b)に示すように、光ファイバ心線保持部材101の上方から光ファイバ心線保持部材101に形成されたV溝109上に光ファイバ心線107を配置し、光ファイバ心線押さえ板105等で、光ファイバ心線保持部材101に形成されたV溝109上に光ファイバ心線107を固定する。続いて、図10(c)に示すように、光ファイバ心線保持部材101のV溝109に保持された光ファイバ心線107の光軸方向y2 と光ファイバ103の基部の軸方向x2 とが同一軸となるように光ファイバ103を光ファイバ保持部材102に形成され装置のV溝108の上に配置し、固定する。
【0007】
ところで、光ファイバ保管時にクセがつき、光ファイバの被覆部を除去すると、光ファイバ心線には光ファイバの被覆部分に対するソリがつく場合が多い。そのため、台座のV溝方向と整列部材のV溝方向とに一致するように光ファイバを配置しようとして、光ファイバの先端部或いは基部がV溝からはみだしてしまうことがある。この問題を回避するため、図10(a),(b),(c)で示したように、整列部材のV溝方向に対して斜め上方から光ファイバを設置することにより、強制的にV溝方向に沿わせる方法が取られている。
また、小型化を図った従来の他の光モジュールでも、ソリが付いた光ファイバを位置決め配置する場合には、上記手順を実施する必要がある(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−237533号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10(a),(b),(c)に示すような従来の光送信モジュールの製造方法では、光ファイバ保持部材に形成されたV溝上に光ファイバを配置する工程において、光ファイバ心線保持部材に形成されたV溝の上に光ファイバ心線を配置した状態で光ファイバを仮止めし、その後光ファイバ基部を固定するという煩雑な工程が必要となるため、製造コストが高くなるという問題がある。
【0010】
このようなことから、本発明は、光送受信モジュール及びその組立治具の構成を簡素化し、少ない組み立て工程で光ファイバを正確に、且つ再現性良く光ファイバ整列部材に形成されたV溝の上に配置すると共に、製造コストの低減を図ることを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決する第1の発明に係る光送受信モジュール組立治具の構成は、光ファイバを保持する光ファイバ保持部と、前記光ファイバから露出される光ファイバ心線を保持する光ファイバ心線保持部とを備え、前記光ファイバ保持部に保持される光ファイバの光軸と前記光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成し、且つ前記光ファイバ保持部に保持される光ファイバの光軸の延長が、前記光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸に交差するように前記光ファイバ保持部と前記光ファイバ心線保持部とを配置したことを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、前記光ファイバ保持部に前記光ファイバ保持される光ファイバの光軸と前記光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成し、且つ前記光ファイバ保持部に保持される光ファイバの光軸の延長が、光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸に交差するように光ファイバ保持部と光ファイバ心線保持部とを配置するので、光ファイバ心線を容易に配置できる。
【0012】
また、第2の発明は、第1の発明に係る光送受信モジュール治具において、上記光ファイバ保持部及び上記光ファイバ心線保持部がそれぞれ直線状のV溝であることを特徴とする。
【0013】
また、第3の発明は、第1の発明に係る光送受信モジュール治具において、
上記光ファイバ保持部が直線状の貫通孔であり、上記光ファイバ心線保持部が直線状のV溝であることを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュール治具によれば、光ファイバ保持部材に形成された貫通孔により案内される光ファイバ心線が容易に光ファイバ心線保持部に配置できる。
【0014】
また、第4の発明は、第1の発明に係る光送受信モジュール治具において、上記光ファイバ心線保持部にファイバガイドを設けたことを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュール治具によれば、ファイバガイドが光ファイバ心線保持部に導く案内となる。
【0015】
また、第5の発明に係る光送受信モジュール治具は、光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなり、前記光ファイバ保持部材の表面に光ファイバを保持するV溝が形成され、前記整列部材の表面に光ファイバから露出された光ファイバ心線を光電変換素子に導くV溝が形成され、且つ前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸に交差し、且つ前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸と前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するようにしたことを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュール治具によれば、前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸に交差するように、光ファイバ保持部材と光ファイバ心線保持部材が配置されるので、光ファイバ心線をファイバ心線保持部材に容易に保持することができる。
【0016】
また、第6の発明に係る光送受信モジュール治具は、光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなり、前記光ファイバ保持部材に光ファイバを保持する貫通孔が形成され、前記整列部材の表面に光ファイバから露出された光ファイバ心線を光電変換素子に導くV溝が形成され、且つ前記光ファイバ保持部材に形成された貫通孔に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持され光ファイバ心線の光軸に交差し、且つ前記光ファイバ保持部材に形成された貫通孔に保持される光ファイバの光軸と前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸とが鉛直平面を形成するようにしことを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュール治具によれば、前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸に交差するように、光ファイバ保持部材と光ファイバ心線保持部材が配置されるので、光ファイバ心線をファイバ心線保持部材に容易に保持することができる。
【0017】
また、第7の発明は、第1乃至第6の発明のいずれかに係る光送受信モジュール治具において、前記光ファイバが短尺光ファイバ付きフェルールであることを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュール治具によれば、短尺光ファイバ付きフェルールを光ファイバ心線保持部に容易に配置できる。
【0018】
また、第8の発明に係る光モジュールは、光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信モジュール組立治具の前記光ファイバ保持部材の表面に形成された光ファイバ保持用V溝に光ファイバを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記光ファイバ保持用V溝に保持された前記光ファイバの光軸の延長が交差し、且つ前記光ファイバの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記光ファイバから露出された前記光ファイバ心線を配置してなることを特徴とする。
この発明に係る光モジュールによれば、光送受信モジュール組立治具により容易に製造できる。
【0019】
また、第9の発明に係る光モジュールは、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材とこの短尺光ファイバ付きフェルール保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信モジュール組立治具の前記短尺光ファイバ付きフェルール保持部材の表面に形成された短尺光ファイバ付きフェルール保持用V溝に短尺光ファイバ付きフェルールを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記短尺光ファイバ付きフェルール保持用V溝に保持された短尺光ファイバ付きフェルールの光軸の延長が交差し、且つ前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記短尺光ファイバ付きフェルールから露出された前記光ファイバ心線を配置してなることを特徴とする。
この発明に係る光モジュールによれば、光送受信モジュール組立治具により容易に製造できる。
【0020】
また、第10に係る光モジュールは、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材とこの短尺光ファイバ付きフェルール保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信組立治具の前記短尺光ファイバ付きフェルール保持部材に形成された短尺光ファイバ付きフェルール保持用貫通孔に、短尺光ファイバ付きフェルールを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記短尺光ファイバ付きフェルール保持用貫通孔に保持された前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸の延長が交差し、且つ前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記短尺光ファイバ付きフェルールから露出された前記光ファイバ心線を配置してなることを特徴とする。
この発明に係る光モジュールによれば、光送受信モジュール組立治具により容易に製造できる。
【0021】
また、第11の発明は、第8乃至第10の発明のいずれかに係る光モジュールにおいて、前記光ファイバ心線保持用V溝の延長上に光電変換素子が設けられていることを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュールによれば、光送受信モジュール組立治具により容易に製造できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明による光送受信モジュールの実施の形態を以下に説明する。
【0023】
図1は本発明の実施の一形態に係る光受信モジュールの斜視図であり、図2はその側面に沿う断面図である。
図1において、光受信モジュールは、光ファイバ13を保持する光ファイバ保持部材12を一端部に持つ基体21と、基体21に設けられ、光ファイバ13から露出される光ファイバ心線18を保持する整列部材11とを備える。基体21の他端部には、信号取り出し電極17が設けられる。信号取り出し電極17側の整列部材11の側面にフォトダイオード14が設けられる。
【0024】
光ファイバ保持部材12の表面には、光ファイバ13を保持する光ファイバ保持用として直線状のV溝19が形成される。基体21の上面21aは、信号取り出し電極17側から光ファイバ保持部材12側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成される。この基体21の上面21aにブロック状の整列部材11が設けられる。したがって、整列部材11の表面も、光ファイバ保持用部材12側に水平より下方に傾斜している。
【0025】
この整列部材11の表面に、光ファイバ心線18をフォトダイオード14に導く光ファイバ心線保持用として直線状のV溝20が形成されている。V溝19の延長上は、このV溝20の途中に当たる。つまり、光ファイバ保持部材12に形成されたV溝19と整列部材11に形成されたV溝20とは、光ファイバ保持部材12に形成されたV溝19上に保持される光ファイバ13の光軸λ1 と整列部材11に形成されたV溝20上に保持される光ファイバ心線18の光軸ν1 とが鉛直平面を形成するように、且つ光ファイバ保持部材12に形成されたV溝19上に保持される光ファイバ13の光軸λ1 の延長が整列部材11に形成されたV溝20に保持される光ファイバ心線18の光軸ν1 に交差するように形成されているのである。
【0026】
光ファイバ保持部材12に形成されたV溝19に保持した光ファイバ13は、光ファイバ押さえ板16により固定される。整列部材11に形成されたV溝20に保持した光ファイバ心線18は、光ファイバ心線押さえ板15により固定される。
【0027】
次に、上記光受信モジュールの製造工程について説明する。
最初に、光ファイバ13の被覆を所定の長さ除去して、光ファイバ心線18を露出させる。光ファイバ心線18が整列部材11に形成されたV溝20上に配置し、光ファイバ13を光ファイバ保持部材12の表面に形成されたV溝19の上方から載せる。光ファイバ保持部材12に形成されたV溝19の上に載せた光ファイバ13の光軸λ1 と整列部材11に形成されたV溝20の上に配置した光ファイバ心線18の光軸ν1 とが交差する位置にあるので、光ファイバ心線18が自動的に整列部材11に形成されたV溝20の上に整列配置される。
【0028】
この後、光ファイバ保持部材12に形成されたV溝19に光ファイバ押さえ板16を設置し、接着剤によって固定する。続いて、マーカ位置合わせ技術によりフォトダイオード14の光軸と光ファイバ心線18の光軸ν1 との位置を合せて固定し、このフォトダイオード14と信号取り出し電極17との間を結線することにより、光受信モジュールが完成する。
【0029】
このように、本発明の構成品を用いて光受信モジュールを製造することにより、光ファイバ心線18を整列部材11に形成されたV溝20上に容易に配置できる。
【0030】
図3は本発明の第2の実施の形態を示す光受信モジュールの斜視図であり、図4はその側面に沿う断面図である。
図3において、光受信モジュールは、短尺光ファイバ付きフェルール33を保持する短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32を一端部に持つ基体41と、基体41に設けられ、短尺光ファイバ付きフェルール33から露出される光ファイバ心線38を保持する整列部材31とを備える。基体41の他端部には、信号取り出し電極37が設けられる。信号取り出し電極37側の整列部材31の側面にフォトダイオード34が設けられる。
【0031】
光ファイバ保持部材32の表面には、短尺光ファイバ付きフェルール33を保持する短尺光ファイバ付きフェルール保持用として直線状のV溝39が形成される。基体31の上面31aは、信号取り出し電極37側から短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成される。この基体31の上面31aにブロック状の整列部材31が設けられている。したがって、整列部材31の表面も、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32側に向け水平より下方に傾斜している。
【0032】
この整列部材31の表面に、光ファイバ心線38をフォトダイオード34に導く光ファイバ心線保持用として直線状のV溝40が形成されている。V溝39の延長上は、このV溝40の途中に当たる。つまり、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32に形成されたV溝39と整列部材31に形成されたV溝40とは、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32に形成されたV溝39上に保持される短尺光ファイバ付きフェルール33の光軸λ3 と整列部材31に形成されたV溝40上に保持される光ファイバ心線38の光軸ν3 とが鉛直平面を形成するように、且つ短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32に形成されたV溝39上に保持される短尺光ファイバ付きフェルール33の光軸λ3 の延長が整列部材31に形成されたV溝40に保持される光ファイバ心線38の光軸ν3 に交差するように形成されているのである。
【0033】
短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32に形成されたV溝39に保持した短尺光ファイバ付きフェルール33は、短尺光ファイバ付きフェルール押さえ板36により固定される。整列部材31に形成されたV溝40に保持した光ファイバ心線38は、光ファイバ心線押さえ板35により固定される。
【0034】
次に、上記光受信モジュールの製造工程について説明する。
最初に、短尺光ファイバ付きフェルール33の被覆を所定の長さ除去して、光ファイバ心線38を露出させる。光ファイバ心線38が整列部材31に形成されたV溝40上に配置し、短尺光ファイバ付きフェルール33を短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32の表面に形成されたV溝39の上方から載せる。短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32に形成されたV溝39の上に載せた短尺光ファイバ付きフェルール33の光軸λ3 と整列部材31に形成されたV溝40の上に配置した光ファイバ心線38の光軸ν3 とが交差する位置にあるので、光ファイバ心線38が自動的に整列部材31に形成されたV溝40の上に整列配置される。
【0035】
この後、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32に形成されたV溝39に短尺光ファイバ付きフェルール押さえ板36を設置し、接着剤によって固定する。続いて、マーカ位置合わせ技術によりフォトダイオード34の光軸と光ファイバ心線38の光軸ν3 との位置を合せて固定し、このフォトダイオード34と信号取り出し電極37との間を結線することにより、光受信モジュールが完成する。
【0036】
このように、本発明の構成品を用いて光受信モジュールを製造することにより、光ファイバ心線38を整列部材31に形成されたV溝40上に容易に配置できる。
【0037】
図5は本発明の第3の実施の形態を示す光受信モジュールの斜視図であり、図6はその側面に沿う断面図である。
図5において、光送信モジュールは、短尺光ファイバ付きフェルール53を保持する短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52を一端部に持つ基体61と、基体61に設けられ、光ファイバ53から露出される光ファイバ心線58を保持する整列部材51とを備える。基体61の他端部には、信号取り出し電極57が設けられる。整列部材51の上面の信号取り出し電極57側に端面入射型フォトダイオード54が設けられる。
【0038】
光ファイバ保持部材52には、短尺光ファイバ付きフェルール53を保持する短尺光ファイバ付きフェルール保持用として直線状の貫通孔59が形成される。基体51の上面51aは、信号取り出し電極57側から短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成される。この基体51の上面51aにブロック状の整列部材51が設けられている。したがって、整列部材51の表面も、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52する側に向け水平より下方に傾斜している。
【0039】
この整列部材51の表面に、光ファイバ心線58を端面入射型フォトダイオード54に導く直線状のV溝60が形成されている。また、整列部材51に形成されたV溝60の貫通孔59側にファイバガイド56が形成される。ただし、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成された貫通孔59と整列部材51に形成されたV溝60とは、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成された貫通孔59上に保持される短尺光ファイバ付きフェルール53の光軸λ5 と整列部材51に形成されたV溝60上に保持される光ファイバ心線58の光軸ν5 とが鉛直平面を形成するように、且つ短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成された貫通孔59に保持される短尺光ファイバ付きフェルール53の光軸λ5 の延長が整列部材51に形成されたV溝60に保持される光ファイバ心線58の光軸ν5 に交差するように形成されているのである。
【0040】
ファイバガイド56を有し、端面入射型フォトダイオード54へ導くV溝60に保持した光ファイバ心線58は、光ファイバ心線押さえ板55により固定される。
【0041】
次に、上記光受信モジュールの製造工程について説明する。
最初に、短尺光ファイバ付きフェルール53の被覆を所定の長さ除去して、光ファイバ心線58を露出させる。短尺光ファイバ付きフェルール53のフェルールを短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成された貫通孔59に側面から挿入する。短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成された貫通孔59に挿入した短尺光ファイバ付きフェルール53の光軸λ5 と整列部材51に形成されたV溝60の上に配置した光ファイバ心線58の光軸ν5 とが交差する位置にあるので、光ファイバ心線58が自動的に整列部材51に形成されたV溝60の上に整列配置される。
【0042】
この後、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成されたV溝59に短尺光ファイバ付きフェルール押さえ板56を設置し、接着剤によって固定する。続いて、マーカ位置合わせ技術によりこのフォトダイオード54の光軸と光ファイバ心線58の光軸ν5 との位置を合せて固定し、このフォトダイオード54と信号取り出し電極57との間を結線することにより、光受信モジュールが完成する。
【0043】
このように、本発明の構成品を用いて光受信モジュールを製造することにより、光ファイバ心線58を整列部材51に形成されるのV溝60上に容易に配置できる。
【0044】
図7は本発明の第4の実施の形態を示す光受信モジュールの斜視図であり、図8はその側面に沿う断面図である。
図7において、光送信モジュールは、短尺光ファイバ付きフェルール73を保持する短尺光ファイバ付きフェルール保持部材72を一端部に持つ基体81と、基体81に設けられ、光ファイバ53から露出される光ファイバ心線78を保持する整列部材71とを備える。基体81の他端部には、信号取り出し電極57が設けられる。整列部材71の上面の信号取り出し電極77側に端面入射型フォトダイオード74が設けられる。
【0045】
光ファイバ保持部材72には、短尺光ファイバ付きフェルール73を保持する短尺光ファイバ付きフェルール保持用として直線状の貫通孔79が形成され、且つ短尺光ファイバ付きフェルール73挿入側から整列部材71側に向け水平より下方に傾斜を持つように形成される。この貫通孔79が短尺光ファイバ付きフェルール73を保持する。したがって、短尺光ファイバ付きフェルール73も整列部材71側に向け水平より下方に傾斜している。
【0046】
この整列部材71の表面に、光ファイバ心線78を端面入射型フォトダイオード74に導く直線状のV溝80が形成されている。また、整列部材71に形成されたV溝80の貫通孔79側にファイバガイド76が形成される。貫通孔79の延長上は、このV溝80の途中に当たる。つまり、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材72に形成された貫通孔79と整列部材71に形成されたV溝80とは、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材72に形成された貫通孔79上に保持される短尺光ファイバ付きフェルール73の光軸λ7 と整列部材71に形成されたV溝80上に保持される光ファイバ心線78の光軸ν7 とが鉛直平面を形成するように、且つ短尺光ファイバ付きフェルール保持部材72に形成された貫通孔79に保持される短尺光ファイバ付きフェルール73の光軸λ7 の延長が整列部材71に形成されたV溝80に保持される光ファイバ心線78の光軸ν7 に交差するように形成されているのである。
【0047】
ファイバガイド76を有し、端面入射型フォトダイオード74へ導くV溝80に保持した光ファイバ心線78は、光ファイバ心線押さえ板75により固定される。
【0048】
次に、上記光受信モジュールの製造工程について説明する。
最初に、短尺光ファイバ付きフェルール73の被覆を所定の長さ除去して、光ファイバ心線78を露出させる。短尺光ファイバ付きフェルール73のフェルールを短尺光ファイバ付きフェルール保持部材72に形成された貫通孔79に側面から挿入する。短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成された貫通孔79に挿入した短尺光ファイバ付きフェルール73の光軸λ7 と整列部材71に形成されたV溝80の上に配置した光ファイバ心線78の光軸ν7 とが交差する位置にあるので、光ファイバ心線78が自動的に整列部材71に形成されたV溝80の上に整列配置される。
【0049】
この後、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材72に形成されたV溝79に短尺光ファイバ付きフェルール押さえ板76を設置し、接着剤によって固定する。続いて、マーカ位置合わせ技術により端面入射型フォトダイオード74の光軸と光ファイバ心線78の光軸ν7 との位置を合せて固定し、このフォトダイオード74と信号取り出し電極77との間を結線することにより、光受信モジュールが完成する。
【0050】
このように、本発明の構成品を用いて光受信モジュールを製造することにより、光ファイバ心線78を整列部材71に形成されたV溝80上に容易に配置できる。
【0051】
また、上記実施の形態は、基体の上面が光ファイバ信号取り出し電極側から光ファイバ保持部材側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成したり、光ファイバ保持部材のV溝の軸方向が信号取り出し電極側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成する例であるが、他の構造、例えば整列部材の上面が信号取り出し電極側から光ファイバ保持部材側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成したものでもよいし、整列部材のV溝の軸方向が信号取り出し電極側から光ファイバ保持部材側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成したものであってもよい。
【0052】
【発明の効果】
第1の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、光ファイバを保持する光ファイバ保持部と、前記光ファイバから露出される光ファイバ心線を保持する光ファイバ心線保持部とを備え、前記光ファイバ保持部に保持される光ファイバの光軸と前記光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成し、且つ前記光ファイバ保持部に保持される光ファイバの光軸の延長が、前記光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸に交差するように前記光ファイバ保持部と前記光ファイバ心線保持部とが配置されるので、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を容易に配置でき、製造工程の簡便化が図れる。
【0053】
また、第2の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、V溝により、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバを容易に配置でき、製造工程の簡便化が図れる。
【0054】
また、第3の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、貫通孔により案内される光ファイバ心線が容易に光ファイバ心線保持部に配置でき、製造工程の簡便化が図れる。
【0055】
また、第4の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、ファイバガイドが光ファイバ心線を光ファイバ心線保持部に導く案内となり、製造工程の簡便化が図れる。
【0056】
また、第5の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなり、前記光ファイバ保持部材の表面に光ファイバを保持するV溝が形成され、前記整列部材の表面に光ファイバから露出された光ファイバ心線を光電変換素子に導くV溝が形成され、且つ前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸に交差し、且つ前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸と前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するので、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を前記整列部材のV溝上に容易に導き、製造工程の簡便化が図れる。
【0057】
また、第6の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなり、前記光ファイバ保持部材に光ファイバを保持する貫通孔が形成され、光ファイバから露出された光ファイバ心線を光電変換素子に導くべくV溝が前記整列部材の表面に形成され、且つ前記光ファイバ保持部材に形成された貫通孔に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持され光ファイバ心線の光軸に交差し、且つ前記光ファイバ保持部材に形成された貫通孔に保持される光ファイバの光軸と前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸とが鉛直平面を形成するので、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を前記整列部材のV溝上に容易に導き、製造工程の簡便化が図れる。
【0058】
また、第7の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、短尺光ファイバ付きフェルールの光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を前記整列部材のV溝上に容易に導き、製造工程の簡便化が図れる。
【0059】
また、第8の発明に係る光モジュールによれば、光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信モジュール組立治具の前記光ファイバ保持部材の表面に形成された光ファイバ保持用V溝に光ファイバを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記光ファイバ保持用V溝に保持された前記光ファイバの光軸の延長が交差し、且つ前記光ファイバの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記光ファイバから露出された前記光ファイバ心線を配置するので、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を前記整列部材のV溝上に容易に導き、製造コストの削減が図れる。
【0060】
また、第9の発明に係る光モジュールによれば、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材とこの短尺光ファイバ付きフェルール保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信モジュール組立治具の前記短尺光ファイバ付きフェルール保持部材の表面に形成された短尺光ファイバ付きフェルール保持用V溝に短尺光ファイバ付きフェルールを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記短尺光ファイバ付きフェルール保持用V溝に保持された短尺光ファイバ付きフェルールの光軸の延長が交差し、且つ前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記短尺光ファイバ付きフェルールから露出された前記光ファイバ心線を配置するので、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を前記整列部材のV溝上に容易に導き、製造コストの削減が図れる。
【0061】
また、第10の発明に係る光モジュールによれば、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材とこの短尺光ファイバ付きフェルール保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信組立治具の前記短尺光ファイバ付きフェルール保持部材に形成された短尺光ファイバ付きフェルール保持用貫通孔に、短尺光ファイバ付きフェルールを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記短尺光ファイバ付きフェルール保持用貫通孔に保持された前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸の延長が交差し、且つ前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記短尺光ファイバ付きフェルールから露出された前記光ファイバ心線を配置するので、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を前記整列部材のV溝上に容易に導き、製造コストの削減が図れる。
【0062】
さらに、第11の発明に係る光送受信モジュールによれば、前記光ファイバ心線保持用V溝の延長上に光電変換素子が設けられているので、光ファイバ心線と光電変換素子との位置合せが確実になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の斜視図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の断面図である。
【図9】従来の光モジュールを示す斜視図である。
【図10】従来の光モジュールの実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
11 整列部材
12 光ファイバ保持部材
13 光ファイバ
14 フォトダイオード
15 光ファイバ心線押さえ板
16 光ファイバ押さえ板
17 信号取り出し電極
18 光ファイバ心線
19 V溝
20 V溝
21 基体
21a 基体の上面
【発明の属する技術分野】
本発明は、光信号を電気信号、或いは電気信号を光信号に変換する光送受信モジュール及びその製造に用いる光送受信モジュール組立治具に関する。
【0002】
【従来の技術】
光信号を電気信号、或いは電気信号を光信号に変換する光送受信モジュールは、通常光信号入出力のための光ファイバとフォトダイオード、レーザーダイオードなどの光電変換素子から構成されている。光送受信モジュールにおいては、フォトダイオード、レーザーダイオードなどの光電変換素子と光ファイバを効率よく結合させる必要がある。そのため、構成部品の光軸を極めて高精度に配置し、高い結合効率でこれら素子を高精度に位置決め配置する手段として、V溝を形成した光ファイバ整列部材を用いる方法が広く利用されている。
【0003】
V溝接続法による従来の光受信モジュールの一例を図9に示す。
図9において、光受信モジュールは、端部に光ファイバ103を保持する光ファイバ保持部材102を持つ基体110と、基体110に設けられ、光ファイバ103から露出される光ファイバ心線107を保持する光ファイバ心線保持部材101とを備える。また、光ファイバ保持部材102と反対側の光ファイバ心線保持部材101の側面にフォトダイオード104が設けられる。
【0004】
光ファイバ保持部材102の表面には、光ファイバ103を保持する直線状のV溝108が形成され、そこに光ファイバ103が保持される。また、光ファイバ心線保持部材101の表面には、光ファイバ心線107を保持する直線状のV溝109が、光ファイバ保持部材102に形成されたV溝108の延長上で一致するように形成され、そこに光ファイバ心線107が保持される。光ファイバ保持部材102に形成されたV溝108に保持した光ファイバ103は、光ファイバ押さえ板106により固定される。また、光ファイバ心線保持部材101に形成されたV溝109に保持した光ファイバ心線109は、光ファイバ心線押さえ板105により固定される。
【0005】
図10(a),(b),(c)は、光送受信モジュール組立治具を用いて、光ファイバを位置決め配置する工程を示す。ここで、光ファイバを位置決め配置する手順について説明する。
【0006】
図10(a)に示すように、光ファイバ103を光ファイバ保持部材102に形成されたV溝108と光ファイバ心線保持部材101に形成されたV溝109の上方に配置し、光ファイバ心線107を水平から下方に数度から数十度傾けて保持する。その後、図10(b)に示すように、光ファイバ心線保持部材101の上方から光ファイバ心線保持部材101に形成されたV溝109上に光ファイバ心線107を配置し、光ファイバ心線押さえ板105等で、光ファイバ心線保持部材101に形成されたV溝109上に光ファイバ心線107を固定する。続いて、図10(c)に示すように、光ファイバ心線保持部材101のV溝109に保持された光ファイバ心線107の光軸方向y2 と光ファイバ103の基部の軸方向x2 とが同一軸となるように光ファイバ103を光ファイバ保持部材102に形成され装置のV溝108の上に配置し、固定する。
【0007】
ところで、光ファイバ保管時にクセがつき、光ファイバの被覆部を除去すると、光ファイバ心線には光ファイバの被覆部分に対するソリがつく場合が多い。そのため、台座のV溝方向と整列部材のV溝方向とに一致するように光ファイバを配置しようとして、光ファイバの先端部或いは基部がV溝からはみだしてしまうことがある。この問題を回避するため、図10(a),(b),(c)で示したように、整列部材のV溝方向に対して斜め上方から光ファイバを設置することにより、強制的にV溝方向に沿わせる方法が取られている。
また、小型化を図った従来の他の光モジュールでも、ソリが付いた光ファイバを位置決め配置する場合には、上記手順を実施する必要がある(例えば、特許文献1参照)。
【0008】
【特許文献1】
特開平11−237533号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10(a),(b),(c)に示すような従来の光送信モジュールの製造方法では、光ファイバ保持部材に形成されたV溝上に光ファイバを配置する工程において、光ファイバ心線保持部材に形成されたV溝の上に光ファイバ心線を配置した状態で光ファイバを仮止めし、その後光ファイバ基部を固定するという煩雑な工程が必要となるため、製造コストが高くなるという問題がある。
【0010】
このようなことから、本発明は、光送受信モジュール及びその組立治具の構成を簡素化し、少ない組み立て工程で光ファイバを正確に、且つ再現性良く光ファイバ整列部材に形成されたV溝の上に配置すると共に、製造コストの低減を図ることを目的としてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決する第1の発明に係る光送受信モジュール組立治具の構成は、光ファイバを保持する光ファイバ保持部と、前記光ファイバから露出される光ファイバ心線を保持する光ファイバ心線保持部とを備え、前記光ファイバ保持部に保持される光ファイバの光軸と前記光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成し、且つ前記光ファイバ保持部に保持される光ファイバの光軸の延長が、前記光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸に交差するように前記光ファイバ保持部と前記光ファイバ心線保持部とを配置したことを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、前記光ファイバ保持部に前記光ファイバ保持される光ファイバの光軸と前記光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成し、且つ前記光ファイバ保持部に保持される光ファイバの光軸の延長が、光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸に交差するように光ファイバ保持部と光ファイバ心線保持部とを配置するので、光ファイバ心線を容易に配置できる。
【0012】
また、第2の発明は、第1の発明に係る光送受信モジュール治具において、上記光ファイバ保持部及び上記光ファイバ心線保持部がそれぞれ直線状のV溝であることを特徴とする。
【0013】
また、第3の発明は、第1の発明に係る光送受信モジュール治具において、
上記光ファイバ保持部が直線状の貫通孔であり、上記光ファイバ心線保持部が直線状のV溝であることを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュール治具によれば、光ファイバ保持部材に形成された貫通孔により案内される光ファイバ心線が容易に光ファイバ心線保持部に配置できる。
【0014】
また、第4の発明は、第1の発明に係る光送受信モジュール治具において、上記光ファイバ心線保持部にファイバガイドを設けたことを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュール治具によれば、ファイバガイドが光ファイバ心線保持部に導く案内となる。
【0015】
また、第5の発明に係る光送受信モジュール治具は、光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなり、前記光ファイバ保持部材の表面に光ファイバを保持するV溝が形成され、前記整列部材の表面に光ファイバから露出された光ファイバ心線を光電変換素子に導くV溝が形成され、且つ前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸に交差し、且つ前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸と前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するようにしたことを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュール治具によれば、前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸に交差するように、光ファイバ保持部材と光ファイバ心線保持部材が配置されるので、光ファイバ心線をファイバ心線保持部材に容易に保持することができる。
【0016】
また、第6の発明に係る光送受信モジュール治具は、光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなり、前記光ファイバ保持部材に光ファイバを保持する貫通孔が形成され、前記整列部材の表面に光ファイバから露出された光ファイバ心線を光電変換素子に導くV溝が形成され、且つ前記光ファイバ保持部材に形成された貫通孔に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持され光ファイバ心線の光軸に交差し、且つ前記光ファイバ保持部材に形成された貫通孔に保持される光ファイバの光軸と前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸とが鉛直平面を形成するようにしことを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュール治具によれば、前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸に交差するように、光ファイバ保持部材と光ファイバ心線保持部材が配置されるので、光ファイバ心線をファイバ心線保持部材に容易に保持することができる。
【0017】
また、第7の発明は、第1乃至第6の発明のいずれかに係る光送受信モジュール治具において、前記光ファイバが短尺光ファイバ付きフェルールであることを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュール治具によれば、短尺光ファイバ付きフェルールを光ファイバ心線保持部に容易に配置できる。
【0018】
また、第8の発明に係る光モジュールは、光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信モジュール組立治具の前記光ファイバ保持部材の表面に形成された光ファイバ保持用V溝に光ファイバを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記光ファイバ保持用V溝に保持された前記光ファイバの光軸の延長が交差し、且つ前記光ファイバの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記光ファイバから露出された前記光ファイバ心線を配置してなることを特徴とする。
この発明に係る光モジュールによれば、光送受信モジュール組立治具により容易に製造できる。
【0019】
また、第9の発明に係る光モジュールは、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材とこの短尺光ファイバ付きフェルール保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信モジュール組立治具の前記短尺光ファイバ付きフェルール保持部材の表面に形成された短尺光ファイバ付きフェルール保持用V溝に短尺光ファイバ付きフェルールを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記短尺光ファイバ付きフェルール保持用V溝に保持された短尺光ファイバ付きフェルールの光軸の延長が交差し、且つ前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記短尺光ファイバ付きフェルールから露出された前記光ファイバ心線を配置してなることを特徴とする。
この発明に係る光モジュールによれば、光送受信モジュール組立治具により容易に製造できる。
【0020】
また、第10に係る光モジュールは、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材とこの短尺光ファイバ付きフェルール保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信組立治具の前記短尺光ファイバ付きフェルール保持部材に形成された短尺光ファイバ付きフェルール保持用貫通孔に、短尺光ファイバ付きフェルールを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記短尺光ファイバ付きフェルール保持用貫通孔に保持された前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸の延長が交差し、且つ前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記短尺光ファイバ付きフェルールから露出された前記光ファイバ心線を配置してなることを特徴とする。
この発明に係る光モジュールによれば、光送受信モジュール組立治具により容易に製造できる。
【0021】
また、第11の発明は、第8乃至第10の発明のいずれかに係る光モジュールにおいて、前記光ファイバ心線保持用V溝の延長上に光電変換素子が設けられていることを特徴とする。
この発明に係る光送受信モジュールによれば、光送受信モジュール組立治具により容易に製造できる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明による光送受信モジュールの実施の形態を以下に説明する。
【0023】
図1は本発明の実施の一形態に係る光受信モジュールの斜視図であり、図2はその側面に沿う断面図である。
図1において、光受信モジュールは、光ファイバ13を保持する光ファイバ保持部材12を一端部に持つ基体21と、基体21に設けられ、光ファイバ13から露出される光ファイバ心線18を保持する整列部材11とを備える。基体21の他端部には、信号取り出し電極17が設けられる。信号取り出し電極17側の整列部材11の側面にフォトダイオード14が設けられる。
【0024】
光ファイバ保持部材12の表面には、光ファイバ13を保持する光ファイバ保持用として直線状のV溝19が形成される。基体21の上面21aは、信号取り出し電極17側から光ファイバ保持部材12側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成される。この基体21の上面21aにブロック状の整列部材11が設けられる。したがって、整列部材11の表面も、光ファイバ保持用部材12側に水平より下方に傾斜している。
【0025】
この整列部材11の表面に、光ファイバ心線18をフォトダイオード14に導く光ファイバ心線保持用として直線状のV溝20が形成されている。V溝19の延長上は、このV溝20の途中に当たる。つまり、光ファイバ保持部材12に形成されたV溝19と整列部材11に形成されたV溝20とは、光ファイバ保持部材12に形成されたV溝19上に保持される光ファイバ13の光軸λ1 と整列部材11に形成されたV溝20上に保持される光ファイバ心線18の光軸ν1 とが鉛直平面を形成するように、且つ光ファイバ保持部材12に形成されたV溝19上に保持される光ファイバ13の光軸λ1 の延長が整列部材11に形成されたV溝20に保持される光ファイバ心線18の光軸ν1 に交差するように形成されているのである。
【0026】
光ファイバ保持部材12に形成されたV溝19に保持した光ファイバ13は、光ファイバ押さえ板16により固定される。整列部材11に形成されたV溝20に保持した光ファイバ心線18は、光ファイバ心線押さえ板15により固定される。
【0027】
次に、上記光受信モジュールの製造工程について説明する。
最初に、光ファイバ13の被覆を所定の長さ除去して、光ファイバ心線18を露出させる。光ファイバ心線18が整列部材11に形成されたV溝20上に配置し、光ファイバ13を光ファイバ保持部材12の表面に形成されたV溝19の上方から載せる。光ファイバ保持部材12に形成されたV溝19の上に載せた光ファイバ13の光軸λ1 と整列部材11に形成されたV溝20の上に配置した光ファイバ心線18の光軸ν1 とが交差する位置にあるので、光ファイバ心線18が自動的に整列部材11に形成されたV溝20の上に整列配置される。
【0028】
この後、光ファイバ保持部材12に形成されたV溝19に光ファイバ押さえ板16を設置し、接着剤によって固定する。続いて、マーカ位置合わせ技術によりフォトダイオード14の光軸と光ファイバ心線18の光軸ν1 との位置を合せて固定し、このフォトダイオード14と信号取り出し電極17との間を結線することにより、光受信モジュールが完成する。
【0029】
このように、本発明の構成品を用いて光受信モジュールを製造することにより、光ファイバ心線18を整列部材11に形成されたV溝20上に容易に配置できる。
【0030】
図3は本発明の第2の実施の形態を示す光受信モジュールの斜視図であり、図4はその側面に沿う断面図である。
図3において、光受信モジュールは、短尺光ファイバ付きフェルール33を保持する短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32を一端部に持つ基体41と、基体41に設けられ、短尺光ファイバ付きフェルール33から露出される光ファイバ心線38を保持する整列部材31とを備える。基体41の他端部には、信号取り出し電極37が設けられる。信号取り出し電極37側の整列部材31の側面にフォトダイオード34が設けられる。
【0031】
光ファイバ保持部材32の表面には、短尺光ファイバ付きフェルール33を保持する短尺光ファイバ付きフェルール保持用として直線状のV溝39が形成される。基体31の上面31aは、信号取り出し電極37側から短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成される。この基体31の上面31aにブロック状の整列部材31が設けられている。したがって、整列部材31の表面も、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32側に向け水平より下方に傾斜している。
【0032】
この整列部材31の表面に、光ファイバ心線38をフォトダイオード34に導く光ファイバ心線保持用として直線状のV溝40が形成されている。V溝39の延長上は、このV溝40の途中に当たる。つまり、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32に形成されたV溝39と整列部材31に形成されたV溝40とは、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32に形成されたV溝39上に保持される短尺光ファイバ付きフェルール33の光軸λ3 と整列部材31に形成されたV溝40上に保持される光ファイバ心線38の光軸ν3 とが鉛直平面を形成するように、且つ短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32に形成されたV溝39上に保持される短尺光ファイバ付きフェルール33の光軸λ3 の延長が整列部材31に形成されたV溝40に保持される光ファイバ心線38の光軸ν3 に交差するように形成されているのである。
【0033】
短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32に形成されたV溝39に保持した短尺光ファイバ付きフェルール33は、短尺光ファイバ付きフェルール押さえ板36により固定される。整列部材31に形成されたV溝40に保持した光ファイバ心線38は、光ファイバ心線押さえ板35により固定される。
【0034】
次に、上記光受信モジュールの製造工程について説明する。
最初に、短尺光ファイバ付きフェルール33の被覆を所定の長さ除去して、光ファイバ心線38を露出させる。光ファイバ心線38が整列部材31に形成されたV溝40上に配置し、短尺光ファイバ付きフェルール33を短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32の表面に形成されたV溝39の上方から載せる。短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32に形成されたV溝39の上に載せた短尺光ファイバ付きフェルール33の光軸λ3 と整列部材31に形成されたV溝40の上に配置した光ファイバ心線38の光軸ν3 とが交差する位置にあるので、光ファイバ心線38が自動的に整列部材31に形成されたV溝40の上に整列配置される。
【0035】
この後、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材32に形成されたV溝39に短尺光ファイバ付きフェルール押さえ板36を設置し、接着剤によって固定する。続いて、マーカ位置合わせ技術によりフォトダイオード34の光軸と光ファイバ心線38の光軸ν3 との位置を合せて固定し、このフォトダイオード34と信号取り出し電極37との間を結線することにより、光受信モジュールが完成する。
【0036】
このように、本発明の構成品を用いて光受信モジュールを製造することにより、光ファイバ心線38を整列部材31に形成されたV溝40上に容易に配置できる。
【0037】
図5は本発明の第3の実施の形態を示す光受信モジュールの斜視図であり、図6はその側面に沿う断面図である。
図5において、光送信モジュールは、短尺光ファイバ付きフェルール53を保持する短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52を一端部に持つ基体61と、基体61に設けられ、光ファイバ53から露出される光ファイバ心線58を保持する整列部材51とを備える。基体61の他端部には、信号取り出し電極57が設けられる。整列部材51の上面の信号取り出し電極57側に端面入射型フォトダイオード54が設けられる。
【0038】
光ファイバ保持部材52には、短尺光ファイバ付きフェルール53を保持する短尺光ファイバ付きフェルール保持用として直線状の貫通孔59が形成される。基体51の上面51aは、信号取り出し電極57側から短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成される。この基体51の上面51aにブロック状の整列部材51が設けられている。したがって、整列部材51の表面も、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52する側に向け水平より下方に傾斜している。
【0039】
この整列部材51の表面に、光ファイバ心線58を端面入射型フォトダイオード54に導く直線状のV溝60が形成されている。また、整列部材51に形成されたV溝60の貫通孔59側にファイバガイド56が形成される。ただし、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成された貫通孔59と整列部材51に形成されたV溝60とは、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成された貫通孔59上に保持される短尺光ファイバ付きフェルール53の光軸λ5 と整列部材51に形成されたV溝60上に保持される光ファイバ心線58の光軸ν5 とが鉛直平面を形成するように、且つ短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成された貫通孔59に保持される短尺光ファイバ付きフェルール53の光軸λ5 の延長が整列部材51に形成されたV溝60に保持される光ファイバ心線58の光軸ν5 に交差するように形成されているのである。
【0040】
ファイバガイド56を有し、端面入射型フォトダイオード54へ導くV溝60に保持した光ファイバ心線58は、光ファイバ心線押さえ板55により固定される。
【0041】
次に、上記光受信モジュールの製造工程について説明する。
最初に、短尺光ファイバ付きフェルール53の被覆を所定の長さ除去して、光ファイバ心線58を露出させる。短尺光ファイバ付きフェルール53のフェルールを短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成された貫通孔59に側面から挿入する。短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成された貫通孔59に挿入した短尺光ファイバ付きフェルール53の光軸λ5 と整列部材51に形成されたV溝60の上に配置した光ファイバ心線58の光軸ν5 とが交差する位置にあるので、光ファイバ心線58が自動的に整列部材51に形成されたV溝60の上に整列配置される。
【0042】
この後、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成されたV溝59に短尺光ファイバ付きフェルール押さえ板56を設置し、接着剤によって固定する。続いて、マーカ位置合わせ技術によりこのフォトダイオード54の光軸と光ファイバ心線58の光軸ν5 との位置を合せて固定し、このフォトダイオード54と信号取り出し電極57との間を結線することにより、光受信モジュールが完成する。
【0043】
このように、本発明の構成品を用いて光受信モジュールを製造することにより、光ファイバ心線58を整列部材51に形成されるのV溝60上に容易に配置できる。
【0044】
図7は本発明の第4の実施の形態を示す光受信モジュールの斜視図であり、図8はその側面に沿う断面図である。
図7において、光送信モジュールは、短尺光ファイバ付きフェルール73を保持する短尺光ファイバ付きフェルール保持部材72を一端部に持つ基体81と、基体81に設けられ、光ファイバ53から露出される光ファイバ心線78を保持する整列部材71とを備える。基体81の他端部には、信号取り出し電極57が設けられる。整列部材71の上面の信号取り出し電極77側に端面入射型フォトダイオード74が設けられる。
【0045】
光ファイバ保持部材72には、短尺光ファイバ付きフェルール73を保持する短尺光ファイバ付きフェルール保持用として直線状の貫通孔79が形成され、且つ短尺光ファイバ付きフェルール73挿入側から整列部材71側に向け水平より下方に傾斜を持つように形成される。この貫通孔79が短尺光ファイバ付きフェルール73を保持する。したがって、短尺光ファイバ付きフェルール73も整列部材71側に向け水平より下方に傾斜している。
【0046】
この整列部材71の表面に、光ファイバ心線78を端面入射型フォトダイオード74に導く直線状のV溝80が形成されている。また、整列部材71に形成されたV溝80の貫通孔79側にファイバガイド76が形成される。貫通孔79の延長上は、このV溝80の途中に当たる。つまり、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材72に形成された貫通孔79と整列部材71に形成されたV溝80とは、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材72に形成された貫通孔79上に保持される短尺光ファイバ付きフェルール73の光軸λ7 と整列部材71に形成されたV溝80上に保持される光ファイバ心線78の光軸ν7 とが鉛直平面を形成するように、且つ短尺光ファイバ付きフェルール保持部材72に形成された貫通孔79に保持される短尺光ファイバ付きフェルール73の光軸λ7 の延長が整列部材71に形成されたV溝80に保持される光ファイバ心線78の光軸ν7 に交差するように形成されているのである。
【0047】
ファイバガイド76を有し、端面入射型フォトダイオード74へ導くV溝80に保持した光ファイバ心線78は、光ファイバ心線押さえ板75により固定される。
【0048】
次に、上記光受信モジュールの製造工程について説明する。
最初に、短尺光ファイバ付きフェルール73の被覆を所定の長さ除去して、光ファイバ心線78を露出させる。短尺光ファイバ付きフェルール73のフェルールを短尺光ファイバ付きフェルール保持部材72に形成された貫通孔79に側面から挿入する。短尺光ファイバ付きフェルール保持部材52に形成された貫通孔79に挿入した短尺光ファイバ付きフェルール73の光軸λ7 と整列部材71に形成されたV溝80の上に配置した光ファイバ心線78の光軸ν7 とが交差する位置にあるので、光ファイバ心線78が自動的に整列部材71に形成されたV溝80の上に整列配置される。
【0049】
この後、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材72に形成されたV溝79に短尺光ファイバ付きフェルール押さえ板76を設置し、接着剤によって固定する。続いて、マーカ位置合わせ技術により端面入射型フォトダイオード74の光軸と光ファイバ心線78の光軸ν7 との位置を合せて固定し、このフォトダイオード74と信号取り出し電極77との間を結線することにより、光受信モジュールが完成する。
【0050】
このように、本発明の構成品を用いて光受信モジュールを製造することにより、光ファイバ心線78を整列部材71に形成されたV溝80上に容易に配置できる。
【0051】
また、上記実施の形態は、基体の上面が光ファイバ信号取り出し電極側から光ファイバ保持部材側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成したり、光ファイバ保持部材のV溝の軸方向が信号取り出し電極側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成する例であるが、他の構造、例えば整列部材の上面が信号取り出し電極側から光ファイバ保持部材側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成したものでもよいし、整列部材のV溝の軸方向が信号取り出し電極側から光ファイバ保持部材側に向け水平より下方に傾斜角を持つように形成したものであってもよい。
【0052】
【発明の効果】
第1の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、光ファイバを保持する光ファイバ保持部と、前記光ファイバから露出される光ファイバ心線を保持する光ファイバ心線保持部とを備え、前記光ファイバ保持部に保持される光ファイバの光軸と前記光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成し、且つ前記光ファイバ保持部に保持される光ファイバの光軸の延長が、前記光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸に交差するように前記光ファイバ保持部と前記光ファイバ心線保持部とが配置されるので、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を容易に配置でき、製造工程の簡便化が図れる。
【0053】
また、第2の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、V溝により、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバを容易に配置でき、製造工程の簡便化が図れる。
【0054】
また、第3の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、貫通孔により案内される光ファイバ心線が容易に光ファイバ心線保持部に配置でき、製造工程の簡便化が図れる。
【0055】
また、第4の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、ファイバガイドが光ファイバ心線を光ファイバ心線保持部に導く案内となり、製造工程の簡便化が図れる。
【0056】
また、第5の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなり、前記光ファイバ保持部材の表面に光ファイバを保持するV溝が形成され、前記整列部材の表面に光ファイバから露出された光ファイバ心線を光電変換素子に導くV溝が形成され、且つ前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸に交差し、且つ前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸と前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するので、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を前記整列部材のV溝上に容易に導き、製造工程の簡便化が図れる。
【0057】
また、第6の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなり、前記光ファイバ保持部材に光ファイバを保持する貫通孔が形成され、光ファイバから露出された光ファイバ心線を光電変換素子に導くべくV溝が前記整列部材の表面に形成され、且つ前記光ファイバ保持部材に形成された貫通孔に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持され光ファイバ心線の光軸に交差し、且つ前記光ファイバ保持部材に形成された貫通孔に保持される光ファイバの光軸と前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸とが鉛直平面を形成するので、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を前記整列部材のV溝上に容易に導き、製造工程の簡便化が図れる。
【0058】
また、第7の発明に係る光送受信モジュール組立治具によれば、短尺光ファイバ付きフェルールの光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を前記整列部材のV溝上に容易に導き、製造工程の簡便化が図れる。
【0059】
また、第8の発明に係る光モジュールによれば、光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信モジュール組立治具の前記光ファイバ保持部材の表面に形成された光ファイバ保持用V溝に光ファイバを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記光ファイバ保持用V溝に保持された前記光ファイバの光軸の延長が交差し、且つ前記光ファイバの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記光ファイバから露出された前記光ファイバ心線を配置するので、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を前記整列部材のV溝上に容易に導き、製造コストの削減が図れる。
【0060】
また、第9の発明に係る光モジュールによれば、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材とこの短尺光ファイバ付きフェルール保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信モジュール組立治具の前記短尺光ファイバ付きフェルール保持部材の表面に形成された短尺光ファイバ付きフェルール保持用V溝に短尺光ファイバ付きフェルールを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記短尺光ファイバ付きフェルール保持用V溝に保持された短尺光ファイバ付きフェルールの光軸の延長が交差し、且つ前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記短尺光ファイバ付きフェルールから露出された前記光ファイバ心線を配置するので、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を前記整列部材のV溝上に容易に導き、製造コストの削減が図れる。
【0061】
また、第10の発明に係る光モジュールによれば、短尺光ファイバ付きフェルール保持部材とこの短尺光ファイバ付きフェルール保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信組立治具の前記短尺光ファイバ付きフェルール保持部材に形成された短尺光ファイバ付きフェルール保持用貫通孔に、短尺光ファイバ付きフェルールを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記短尺光ファイバ付きフェルール保持用貫通孔に保持された前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸の延長が交差し、且つ前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記短尺光ファイバ付きフェルールから露出された前記光ファイバ心線を配置するので、光ファイバ心線に曲がりくせがあったとしても、光ファイバ心線を前記整列部材のV溝上に容易に導き、製造コストの削減が図れる。
【0062】
さらに、第11の発明に係る光送受信モジュールによれば、前記光ファイバ心線保持用V溝の延長上に光電変換素子が設けられているので、光ファイバ心線と光電変換素子との位置合せが確実になされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の斜視図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の断面図である。
【図9】従来の光モジュールを示す斜視図である。
【図10】従来の光モジュールの実施の形態を示す断面図である。
【符号の説明】
11 整列部材
12 光ファイバ保持部材
13 光ファイバ
14 フォトダイオード
15 光ファイバ心線押さえ板
16 光ファイバ押さえ板
17 信号取り出し電極
18 光ファイバ心線
19 V溝
20 V溝
21 基体
21a 基体の上面
Claims (11)
- 光ファイバを保持する光ファイバ保持部と、前記光ファイバから露出される光ファイバ心線を保持する光ファイバ心線保持部とを備え、前記光ファイバ保持部に保持される光ファイバの光軸と前記光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成し、且つ前記光ファイバ保持部に保持される光ファイバの光軸の延長が、前記光ファイバ心線保持部に保持される光ファイバ心線の光軸に交差するように前記光ファイバ保持部と前記光ファイバ心線保持部とを配置したことを特徴とする光送受信モジュール組立治具。
- 上記光ファイバ保持部及び上記光ファイバ心線保持部がそれぞれ直線状のV溝であることを特徴とする請求項1に記載の光送受信モジュール組立治具。
- 上記光ファイバ保持部が直線状の貫通孔であり、上記光ファイバ心線保持部が直線状のV溝であることを特徴とする請求項1に記載の光送受信モジュール組立治具。
- 上記光ファイバ心線保持部にファイバガイドを設けたことを特徴とする請求項3に記載の光送受信モジュール組立治具。
- 光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなり、前記光ファイバ保持部材の表面に光ファイバを保持するV溝が形成され、前記整列部材の表面に光ファイバから露出された光ファイバ心線を光電変換素子に導くV溝が形成され、且つ前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸に交差し、且つ前記光ファイバ保持部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸と前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するようにしたことを特徴とする光送受信モジュール組立治具。
- 光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなり、前記光ファイバ保持部材に光ファイバを保持する貫通孔が形成され、光ファイバから露出された光ファイバ心線を光電変換素子に導くべくV溝が前記整列部材の表面に形成され、且つ前記光ファイバ保持部材に形成された貫通孔に保持される光ファイバの光軸の延長が前記整列部材に形成されたV溝に保持され光ファイバ心線の光軸に交差し、且つ前記光ファイバ保持部材に形成された貫通孔に保持される光ファイバの光軸と前記整列部材に形成されたV溝に保持される光ファイバの光軸とが鉛直平面を形成することを特徴とする光送受信モジュール組立治具。
- 前記光ファイバが短尺光ファイバ付きフェルールであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の光送受信モジュール組立治具。
- 光ファイバ保持部材とこの光ファイバ保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信モジュール組立治具の前記光ファイバ保持部材の表面に形成された光ファイバ保持用V溝に光ファイバを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記光ファイバ保持用V溝に保持された前記光ファイバの光軸の延長が交差し、且つ前記光ファイバの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記光ファイバから露出された前記光ファイバ心線を配置してなることを特徴とする光モジュール。
- 短尺光ファイバ付きフェルール保持部材とこの短尺光ファイバ付きフェルール保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信モジュール組立治具の前記短尺光ファイバ付きフェルール保持部材の表面に形成された短尺光ファイバ付きフェルール保持用V溝に短尺光ファイバ付きフェルールを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記短尺光ファイバ付きフェルール保持用V溝に保持された短尺光ファイバ付きフェルールの光軸の延長が交差し、且つ前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記短尺光ファイバ付きフェルールから露出された前記光ファイバ心線を配置してなることを特徴とする光モジュール。
- 短尺光ファイバ付きフェルール保持部材とこの短尺光ファイバ付きフェルール保持部材と一体の整列部材とからなる光送受信組立治具の前記短尺光ファイバ付きフェルール保持部材に形成された短尺光ファイバ付きフェルール保持用貫通孔に短尺光ファイバ付きフェルールを保持し、前記整列部材の表面に形成された光ファイバ心線保持用V溝であって、前記短尺光ファイバ付きフェルール保持用貫通孔に保持された前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸の延長が交差し、且つ前記短尺光ファイバ付きフェルールの光軸と当該光ファイバ心線保持用V溝に保持される光ファイバ心線の光軸とが鉛直平面を形成するように形成された前記光ファイバ心線保持用V溝に、前記短尺光ファイバ付きフェルールから露出された前記光ファイバ心線を配置してなることを特徴とする光モジュール。
- 前記光ファイバ心線保持用V溝の延長上に光電変換素子が設けられていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれかに記載の光送受信モジュール。
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Cited By (2)
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JP2013041020A (ja) * | 2011-08-12 | 2013-02-28 | Hitachi Cable Ltd | 光ファイバーの接続方法、及び、光ファイバーの接続装置 |
JP2014512564A (ja) * | 2011-03-15 | 2014-05-22 | インテル コーポレイション | 光ピーク用レンズでの光ファイバ終端処理 |
-
2002
- 2002-10-31 JP JP2002318009A patent/JP2004151494A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060110 |