JP2004151176A - 電子楽器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、電池切れやスイッチの切り忘れ等を心配することなく何時でも何処ででも発光させることができ、しかも、環境に優しい、視覚的作用効果を強調した簡単な構成の発光機能付楽器を提供することをその課題とする。
【解決手段】上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、移動通路を有する把持可能な容器と、前記移動通路内に移動可能に収納された移動体と、前記移動体が衝突することにより、起電力を発生する起電力発生手段と前記把持容器の外面に配置されるとともに、前記起電力発生部材から発生した起電力により発光する発光部材とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、移動通路を有する把持可能な容器と、前記移動通路内に移動可能に収納された移動体と、前記移動体が衝突することにより、起電力を発生する起電力発生手段と前記把持容器の外面に配置されるとともに、前記起電力発生部材から発生した起電力により発光する発光部材とを備えたことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーティー用のアトラクション用具やスポーツ観戦の応援用具やカラオケの伴奏楽器や一般遊具などとして用いられる電子楽器や楽器玩具などに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平8−185185
【特許文献2】特開平11−305765
従来から、カラオケ等に使用されるリズム楽器として、タンバリン、マラカス、などがある。タンバリンとしては、リング状把持部の一側部に複数の腕部を対向状に並設して、各腕部の先端に形成した軸受部の対向間隔内に、前記軸受部5とほぼ同一か、若しくはそれ以下の寸法の鈴板を複数枚遊装したことを特徴とする、特許文献1などが開示されている。また、電池を内蔵した発光機能付きマラカス特許文献2なども開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カラオケ等に使用される楽器は、音の発生のみでおもしろみにかけるという問題があった。また、発光機能を持たせた場合でも、電力として電池を用いる場合は、繰り返し使用した場合は電池の消耗により楽器が正しく動作しなくなる恐れがあるし、長期間放置した場合は電池が自然放電して使用できない状態が予測されるため、常に予備の電池を準備しておく必要があった。また、電池を電源とした場合は例え二次電池を使ったとしても、いずれは電池を廃棄する必要があり小さいながらも環境問題等を無視することはできなかった。
【0004】
本発明は上記問題点を解消し、電池切れやスイッチの切り忘れ等を心配することなく何時でも何処ででも発光させることができ、しかも、環境に優しい、視覚的作用効果を強調した簡単な構成の発光機能付楽器を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による電子楽器は、移動通路を有する把持可能な容器と、前記移動通路内に移動可能に収納された移動体と、前記移動体が衝突することにより起電力を発生する起電力発生部材と、前記把持容器に配置されるとともに、前記起電力発生部材から発生した起電力により発光する発光部材とを備えたことを特徴とする。
【0006】
電子楽器はさらに、整流回路部材を備えたことを特徴とする。
【0007】
前記電子楽器は、無線を受信する無線受信部材と、前記無線受信部材によって制御されるスイッチ部材とを備えることを特徴とする。
【0008】
電子楽器は、前記発光部材の発光強度を調整する発光強度調整部材を備えたことを特徴とする。
【0009】
電子楽器は、さらに光伝播部材を備えたことを特徴とする。
【0010】
電子楽器の前記把持可能な容器の形状は、ドーナッツ状となっていることを特徴とする。
【0011】
前記把持可能な容器の形状は、円柱状となっていることを特徴とする。
【0012】
前記把持可能な容器の形状は、マラカス状となっていることを特徴とする。
【0013】
前記把持可能な容器の形状は、トライアングル状となっていることを特徴とする。
【0014】
前記把持可能な容器の形状は、ドラム状となっていることを特徴とする。
【0015】
前記把持可能な容器を複数個備え、前記把持可能な容器の形状は、シンバル状となっていることを特徴とする。
【0016】
前記発光部材は、発光ダイオードであることを特徴とする。
【0017】
前記起電力発生部材は、圧電素子であることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
−第1の実施形態−
以下、本発明による電子楽器の第1の実施形態について説明する。
【0019】
図1は、第1実施形態の電子楽器の平面図を示したものである。図2は、第1実施形態の電子楽器平面図のA−B線における断面図を示したものである。
第1実施形態の電子楽器は、発光ユニット101、102、103、104と移動体7、8と、ドーナッツ状容器9とからなる。発光ユニット101は圧電素子1、2と、発光素子3、4と、回路ユニット5と、発光ユニットカバー6とからなる。また、発光ユニット102、103、104は、発光ユニット101と同様に構成されている。
【0020】
圧電素子1、2は圧電性セラミックスや圧電性合成樹脂からなり、回路ユニット5に密着形成される。圧電性セラミックスの材料としては、チタン酸バリウムやチタン酸ジルコン酸鉛などが挙げられ、圧電性合成樹脂の素材としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン系共重合体、シアン化ビニリデンなどが挙げられる。圧電素子と基板との密着手段としては、接着、溶射、塗布等が採用される。
【0021】
発光素子3、4としてはLEDなどの様々な色で発光する発光ダイオード等が選択される。
【0022】
移動体7、8は球体状の金属、球体状の金属表面に樹脂を被せたもの、球体状の樹脂などの固体である。ドーナッツ状容器9は、樹脂や、木材などの固体であり、中空となっている。ドーナッツ状容器9は発光ユニット101〜104の位置が凹部になっており、発光ユニット101〜104を嵌め合わせることによって、ドーナッツ状容器9と発光ユニット101〜104が一体となる。
【0023】
発光ユニット101は圧電素子1、2と、発光素子3、4と、回路ユニット5と、発光ユニットカバー6とからなる。発光ユニット102、103、104は発光ユニット101と同等のものであり、圧電素子と、発光素子と、回路ユニットと、発光ユニットカバーとから構成されている。
【0024】
ドーナッツ状容器9は、人間の手によって掴まれることができ、音楽の演奏の際に上下左右に振ると、ドーナッツ状容器9内にある移動体7および8は、ドーナッツ状容器9内の内面や、発光ユニット101の側面にある圧電素子1aまたは圧電素子1bや、発光ユニット102の側面にある圧電素子2aまたは圧電素子2bや、発光ユニット103の側面にある圧電素子3aまたは圧電素子3bや、発光ユニット104の側面にある圧電素子4aまたは圧電素子4bに衝突しながら自由に移動する。移動体7および8がドーナッツ状容器9内の内面や、発光ユニット101、102、103、104の側面に衝突するときには、衝突音が発生する。この衝突音を演奏されている音楽の拍子に合わせることにより、タンバリンやマラカスなどの楽器と同様に拍子に合わせた音を発生する楽器とすることができる。
【0025】
発光ユニット101、102、103、104の側面は圧電素子で形成されているため、発光ユニット101、102、103、104の側面に移動体7または8が衝突すると、当該側面である圧電素子に歪みが発生する。圧電素子1a、1b、2a、2b、3a、3b、4a、4bに歪みが発生することにより、圧電効果により各圧電素子に電圧が発生する。図3は発光ユニット101内の圧電素子1a、回路ユニット5および発光素子3との電気的接続を模式的に表わした図面である。圧電素子1aの表面に圧電効果により電圧Vが発生すると、回路ユニット5と圧電素子1aの接続点5aと接続点5b間に電圧Vが発生することになる。導体5eおよび導体5fを伝わって電圧Vは発光素子3の接続点5cと接続点5dの電極間にかかるため、発光素子3が点灯する。すなわち、移動体7または8が発光ユニット101、102、103、104の側面にある圧電素子1a、1b、2a、2b、3a、3b、4a、4bに衝突すると、衝突音が発生すると共に、発光ユニット101、102、103、104内の発光素子が発光する。したがって、演奏されている音楽の拍子に合わせて、衝突音と光が発生されることになり、楽器としてのおもしろさをより一層増すことができるようになる。
【0026】
また、ドーナッツ状容器9に透明もしくは半透明な樹脂等を使用することにより、移動体7および8の動きを視認することが可能となり、楽器としてのおもしろさを増すことができる。この場合、移動体7および8の表面に蛍光材料等の発色材を塗布しておくとより一層はっきりと、移動体7および8の動きを視認することが可能となり、カラオケなどの際にはより一層楽器としてのおもしろさを増すことができるようになる。
【0027】
また、発光ユニットの発光ユニットカバーに透明もしくは半透明な樹脂等を使用することにより、LEDの発光がより鮮明になるため、ドーナッツ状容器9を持って音楽に合わせて演奏している者や、周囲にいる者にとって音だけではなく視覚を通じても、楽器としてのおもしろさを増すことができる。
−第2の実施形態−
以下、本発明による電子楽器の第2の実施形態について説明する。
【0028】
図4は、第2実施形態の電子楽器の斜視図を示したものである。図1と重複する部分には、同じ番号を付し説明を省略する。光ファイバー10はドーナッツ状容器9の外面または内面に設けられたり、ドーナッツ状容器9と共に成形されたりして形成されている。
【0029】
発光ユニット101に光ファイバー10を接続し、移動体7または8が発光ユニット101の側面に衝突すると発光ユニット101内のLEDが発光し、LEDから発光された光が光ファイバー10の内部を伝わっていく。すなわち、ドーナッツ状容器9を振ると発光ユニット101内のLEDのみならず、光ファイバー10が発光し、ドーナッツ状容器9を持って音楽に合わせて演奏している者や、周囲にいる者にとって音だけではなく視覚を通じても、楽器としてのおもしろさをより一層増すことができる。
【0030】
本実施形態では発光ユニット101について説明したが、他の発光ユニットについても光ファイバーを取り付けることや、発光ユニットの片側面にだけ光ファイバーを接続させるだけではなく、発光ユニットの両側面に光ファイバーを接続させる形態とすることも容易にできる。
−第3の実施形態−
以下、本発明による電子楽器の第3の実施形態について説明する。
【0031】
図5は、第3実施形態の発光ユニットのブロック図を示したものである。図6は定電圧ダイオードZD1とZD2の電流対電圧特性を示す。図7は第3実施形態の電子楽器の側面図を示す。
【0032】
本実施形態の電子楽器の発光ユニット105は、圧電素子29と、発光素子11a、11b、11cと、定電圧ダイオードZD1、ZD2とから概略構成される。図6は定電圧ダイオードZD1とZD2の電流対電圧特性を示す。図6から定電圧ダイオードZD1は、定電圧ダイオードZD1の両端にかかる電圧が電圧V1に達するまでは、定電圧ダイオードZD1には電流が殆ど流れないことがわかる。しかし、電圧V1を超えて大きくなると急激に、定電圧ダイオードZD1に電流が流れることが分かる。同様に、定電圧ダイオードZD2は、定電圧ダイオードZD2の両端にかかる電圧が電圧V2に達するまでは、定電圧ダイオードZD2には電流が殆ど流れないことがわかる。しかし、電圧V2を超えて大きくなると急激に、定電圧ダイオードZD2に電流が流れることが分かる。
【0033】
図5では、定電圧ダイオードZD1、ZD2が圧電素子29に並列に接続されている。従って、圧電素子29に発生した電圧がV1以下の場合には発光素子11aのみが発光する。圧電素子29に発生した電圧がV1よりも大きくV2以下の場合には、発光素子11aおよび発光素子11bのみが発光する。そして、圧電素子29に発生した電圧がV2よりも大きい場合には発光素子11a、発光素子11bおよび発光素子11cの全てが発光する。移動体7または8が圧電素子11cに衝突するエネルギーが大きいほど、圧電素子29に発生する電圧は大きくなる。すなわち、本実施形態にかかわる電子楽器を強く振って、移動体7または8が圧電素子29に衝突するエネルギーが大きいと衝突音が大きくなるとともに、発光する発光素子の数が増える。また、本実施形態にかかわる電子楽器を弱く振って、移動体7または8が圧電素子29に衝突するエネルギーが小さいと衝突音が小さくなり、発光する発光素子の数が減少する。
【0034】
図7に発光素子11a、11b、11cの本実施形態における円筒状容器13への取り付け位置を示す。発光素子11a、11b、11cには、それぞれ光ファイバー12a、12b、12cが接続されている。発光素子11aは円筒状容器13の側面中央付近に備えられ、発光素子11bは円筒状容器13の側面中央から斜め方向にずれた箇所に備えられ、発光素子11cは円筒状容器13の側面中央から発光素子11bと反対の斜め方向にずれた箇所に備えられている。発光素子11a、11b、11cがそれぞれ点灯すると、接続されている光ファイバー12a、12b、12cが発光し、円筒状容器13全体が色鮮やかに発光したように見える。
【0035】
このように、電子楽器を持って音楽に合わせて演奏している者や周囲にいる者にとって、音の強弱だけではなく視覚を通じても、その音の強弱をあらわすことができるので楽器としてのおもしろさを増すことができる。
【0036】
本実施形態では、発光素子の数を3つとしたが、数に制限があるわけではなくより多くの発光素子とより多くの定電圧ダイオードを組合せることができ、衝突の強度をより多くの発光素子であらわすことができる。また発光素子の色および光ファイバーの色を複数種類使用することにより、カラフルに発光し、より視覚的に楽しむことができる電子楽器となる。
−第4の実施形態−
以下、本発明による電子楽器の第4の実施形態について説明する。
【0037】
図8は、第4実施形態の発光ユニットのブロック図を示したものである。
【0038】
発光ユニット106は、圧電素子6aと発光素子13と整流回路部14とから構成される。整流回路14はダイオードD1、D2、D3、D4とコンデンサC1から構成されている。この整流回路部14により、圧電素子6aに発生する交流電圧を整流し、発光素子13を点灯させることができる。移動体が圧電素子6aに衝突すると、圧電効果により圧電素子6aには電圧が発生する。この際に圧電素子は移動体が衝突した一方向にのみ変形するのではなく、移動体が衝突した方向と逆方向にも反動により変形する。この往復運動を繰り返しながら静止状態にもどる。従って、移動体が圧電素子6aの側面6bに衝突したときに、側面6b面に正電圧が発生すれば、ダイオードD1、コンデンサC1、発光素子13、ダイオードD4を介して電流が流れるので発光素子13が点灯するとともに、発音部材31から音が放音される。また反動で、側面6c面に正電圧が発生すれば、ダイオードD3、コンデンサC1、発光素子13、ダイオードD2を介して電流が流れるので発光素子13が点灯するとともに、発音部材31から音が放音される。このように整流回路部14は、移動体の衝突によって圧電素子6aが振動するときに発生する交流電圧を整流することにより、側面6bが正電圧になったときのみ発光素子13を点灯させるのではなく、側面6cが正電圧になったときにも発光素子13を点灯させることができるので、圧電素子6aに発生する交流電圧を効率よく利用し発光素子13を点灯させることができるようになる。
【0039】
整流回路部14としては、例えばモールドパッケージタイプの整流用IC回路が用いられ、この整流用IC回路の入出力端子に圧電素子6aと発光素子13とが直接に接続される。整流用IC回路としては、図8に示すように、整流効率が良好でかつ汎用品であるダイオードブリッジ回路が一般に使用される。なお、図3は回路の一例であり、これに限定するものではない。
【0040】
さらに整流回路部14には、コンデンサC1を内蔵ではなく付設しても良い。コンデンサC1を接続することにより、その充放電作用によって発光素子13の点灯時間を長くさせることができる。
【0041】
また、発音部材31を設けることにより、移動体が圧電素子6aに衝突する際に発生する衝突音だけでなく、発音部材31からも音が放音されるため、聴覚的なおもしろみを増すことができる。
−第5の実施形態−
以下、本発明による電子楽器の第5の実施形態について説明する。
【0042】
図9は、第5実施形態の電子楽器の平面図を示したものである。
【0043】
本実施形態の電子楽器は、圧電素子15、16と、発光素子17、18と、回路ユニット19、20と、移動体21と、円筒状容器24と、光ファイバー22、23とからなる。
【0044】
円筒状容器24を長手方向に振ると、円筒状容器24の内部に設けられた移動体21が圧電素子15または16に衝突し、その際に衝突音を発生するとともに、前述してきた実施形態と同様に圧電素子15または16に発生した電圧により発光素子17または18が発光する。また、発光素子17または18から発光した光は光ファイバー22、23に伝わって円筒状容器24の外部に光が照射される。
【0045】
このように、円筒状容器24を振ると発光素子17、18のみならず、光ファイバー22、23が発光し、円筒状容器9を持って音楽に合わせて演奏している者や、周囲にいる者にとって音だけではなく視覚を通じても、楽器としてのおもしろさをより一層増すことができる。
−第6の実施形態−
以下、本発明による電子楽器の第6の実施形態について説明する。
【0046】
図10は、第6実施形態の電子楽器の回路ブロックを示したものである。
【0047】
第6実施形態の電子楽器の回路ブロックは、発光ユニット107と無線送信部RFTと制御部25から概略構成される。発光ユニット107は無線受信部RFR、スイッチ回路部SW、抵抗R、発光素子27、圧電素子26とから概略構成される。
【0048】
制御部25は、カラオケ装置などであり、演奏されている音楽の拍子情報が無線制御部RFTに通信線28を介して伝送される。無線送信部RFTは、制御部25から受け取った拍子情報をマイクロ波MWにして無線受信部RFRに送信する。無線受信部RFRはいわゆる無線タグなどであり、無線受信部RFR内部には電源を持たず、マイクロ波から受け取ったエネルギーに基づいて無線受信部RFR内部の回路およびスイッチ回路SWを動作させる。無線受信部RFR内部はアンテナコイル、電源生成回路、コントロール回路およびEEPROM(図示せず)により構成されている。無線受信部RFRは、無線送信部RFTから送られた拍子データに基づき、制御信号CNTを介してスイッチ回路部SWを開閉制御する。スイッチ回路部SWにおいて、端子SW1が端子SW2と接続しているときには、圧電素子26に発生する電圧は、端子SW1、端子SW2、抵抗Rを介して、発光素子27を点灯させる。スイッチ回路部SWにおいて、端子SW1が端子SW3と接続しているときには、圧電素子26に発生する起電圧は、端子SW1、端子SW3を介して、発光素子27を点灯させる。抵抗Rを介して、発光素子27を点灯させる場合は、抵抗Rの値によって、電流値が制限されるため、抵抗Rを介さないで発光素子27を点灯させる場合に比べて発光素子27の輝度は低下する。
【0049】
以上述べたように、制御部25からの拍子情報に基づいて、圧電素子26に発生する起電圧によって発光素子27の輝度が変化することになる。したがって、電子楽器を拍子に合わせて動かした場合には発光素子27は明るく輝き、リズムに合わせて電子楽器を動かしていることが、音だけではなく視覚によっても確認することができ、電子楽器としてのおもしろさをより一層増すことができるようになる。
【0050】
以上の実施形態1〜6は、単独で実施するばかりではなく各実施形態を組み合わせた状態で実施することも可能である。
【0051】
また、把持可能な容器の形状はマラカス形状、トライアングル形状、ドラム形状とすることも可能であり、いわゆる楽器、玩具としての任意の形状にすることが可能である。
【0052】
さらに、把持可能な容器を複数個組み合わせ、把持可能な容器をシンバル状にすることも可能である。
【0053】
【発明の効果】
この電子楽器によれば、発音部材を設けることにより、移動体が圧電素子に衝突する際に発生する衝突音だけでなく、発音部材からも音が放音されるため、聴覚的なおもしろみをより一層増すことができる。
【0054】
この電子楽器によれば、移動体が圧電素子とぶつかり合う動きと、ぶつかった時の衝撃音を楽しむだけではなく、ぶつかり合った時に発光素子が発光するのでカラオケなどの遊びを一層楽しくすることができる。
【0055】
この電子楽器によれば、電池の消耗や交換等を一切気にしないで遊ぶことができ、メンテナンスフリーの電子楽器を実現することができる。
【0056】
この電子楽器によれば、演奏されている音楽の拍子に対応して、発光素子が強く発光し、また、弱く発光することによりカラオケなどの遊びをより一層楽しくすることができる。
【0057】
また、この電子楽器に無線受信機能を持たせたため、外部から発光素子が強く発光し、また、弱く発光することを制御することにより、カラオケなどの遊びをより一層楽しくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の電子楽器の平面図。
【図2】第1実施形態の電子楽器平面図のA−B線における断面図。
【図3】発光ユニット内の電気的接続を模式的に表わした図。
【図4】第2実施形態の電子楽器の斜視図。
【図5】第3実施形態の発光ユニットのブロック図。
【図6】定電圧ダイオードZD1とZD2の電流対電圧特性のグラフ。
【図7】第3実施形態の電子楽器の側面図。
【図8】第4実施形態の発光ユニットのブロック図。
【図9】第5実施形態の電子楽器の平面図。
【図10】第6実施形態の電子楽器の回路ブロック
【符号の説明】
1a、1b、2a、2b、3a、3b、4a、4b:圧電素子
29、6a、19、20、26:圧電素子
3、4、11a、11b、11c、17、18、27:発光素子
5、15、16:回路ユニット
5a、5b、5c、5d:接続点
5e、5f:導体
6:発光ユニットカバー
7、8、21:移動体
9:ドーナッツ状容器
10、12a、12b、12c、22、23:光ファイバー
24:円筒状容器
25:制御部
31:発音部材
101、102、103、104、105、106、107:発光ユニット
V1、V2:電圧
ZD1、ZD2:定電圧ダイオード
D1、D2、D3、D4:ダイオード
C1:コンデンサ
RFT:無線送信部
RFR:無線受信部
MW:マイクロ波
CNT:制御信号
R:抵抗
【発明の属する技術分野】
本発明は、パーティー用のアトラクション用具やスポーツ観戦の応援用具やカラオケの伴奏楽器や一般遊具などとして用いられる電子楽器や楽器玩具などに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平8−185185
【特許文献2】特開平11−305765
従来から、カラオケ等に使用されるリズム楽器として、タンバリン、マラカス、などがある。タンバリンとしては、リング状把持部の一側部に複数の腕部を対向状に並設して、各腕部の先端に形成した軸受部の対向間隔内に、前記軸受部5とほぼ同一か、若しくはそれ以下の寸法の鈴板を複数枚遊装したことを特徴とする、特許文献1などが開示されている。また、電池を内蔵した発光機能付きマラカス特許文献2なども開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、カラオケ等に使用される楽器は、音の発生のみでおもしろみにかけるという問題があった。また、発光機能を持たせた場合でも、電力として電池を用いる場合は、繰り返し使用した場合は電池の消耗により楽器が正しく動作しなくなる恐れがあるし、長期間放置した場合は電池が自然放電して使用できない状態が予測されるため、常に予備の電池を準備しておく必要があった。また、電池を電源とした場合は例え二次電池を使ったとしても、いずれは電池を廃棄する必要があり小さいながらも環境問題等を無視することはできなかった。
【0004】
本発明は上記問題点を解消し、電池切れやスイッチの切り忘れ等を心配することなく何時でも何処ででも発光させることができ、しかも、環境に優しい、視覚的作用効果を強調した簡単な構成の発光機能付楽器を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明による電子楽器は、移動通路を有する把持可能な容器と、前記移動通路内に移動可能に収納された移動体と、前記移動体が衝突することにより起電力を発生する起電力発生部材と、前記把持容器に配置されるとともに、前記起電力発生部材から発生した起電力により発光する発光部材とを備えたことを特徴とする。
【0006】
電子楽器はさらに、整流回路部材を備えたことを特徴とする。
【0007】
前記電子楽器は、無線を受信する無線受信部材と、前記無線受信部材によって制御されるスイッチ部材とを備えることを特徴とする。
【0008】
電子楽器は、前記発光部材の発光強度を調整する発光強度調整部材を備えたことを特徴とする。
【0009】
電子楽器は、さらに光伝播部材を備えたことを特徴とする。
【0010】
電子楽器の前記把持可能な容器の形状は、ドーナッツ状となっていることを特徴とする。
【0011】
前記把持可能な容器の形状は、円柱状となっていることを特徴とする。
【0012】
前記把持可能な容器の形状は、マラカス状となっていることを特徴とする。
【0013】
前記把持可能な容器の形状は、トライアングル状となっていることを特徴とする。
【0014】
前記把持可能な容器の形状は、ドラム状となっていることを特徴とする。
【0015】
前記把持可能な容器を複数個備え、前記把持可能な容器の形状は、シンバル状となっていることを特徴とする。
【0016】
前記発光部材は、発光ダイオードであることを特徴とする。
【0017】
前記起電力発生部材は、圧電素子であることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
−第1の実施形態−
以下、本発明による電子楽器の第1の実施形態について説明する。
【0019】
図1は、第1実施形態の電子楽器の平面図を示したものである。図2は、第1実施形態の電子楽器平面図のA−B線における断面図を示したものである。
第1実施形態の電子楽器は、発光ユニット101、102、103、104と移動体7、8と、ドーナッツ状容器9とからなる。発光ユニット101は圧電素子1、2と、発光素子3、4と、回路ユニット5と、発光ユニットカバー6とからなる。また、発光ユニット102、103、104は、発光ユニット101と同様に構成されている。
【0020】
圧電素子1、2は圧電性セラミックスや圧電性合成樹脂からなり、回路ユニット5に密着形成される。圧電性セラミックスの材料としては、チタン酸バリウムやチタン酸ジルコン酸鉛などが挙げられ、圧電性合成樹脂の素材としては、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン系共重合体、シアン化ビニリデンなどが挙げられる。圧電素子と基板との密着手段としては、接着、溶射、塗布等が採用される。
【0021】
発光素子3、4としてはLEDなどの様々な色で発光する発光ダイオード等が選択される。
【0022】
移動体7、8は球体状の金属、球体状の金属表面に樹脂を被せたもの、球体状の樹脂などの固体である。ドーナッツ状容器9は、樹脂や、木材などの固体であり、中空となっている。ドーナッツ状容器9は発光ユニット101〜104の位置が凹部になっており、発光ユニット101〜104を嵌め合わせることによって、ドーナッツ状容器9と発光ユニット101〜104が一体となる。
【0023】
発光ユニット101は圧電素子1、2と、発光素子3、4と、回路ユニット5と、発光ユニットカバー6とからなる。発光ユニット102、103、104は発光ユニット101と同等のものであり、圧電素子と、発光素子と、回路ユニットと、発光ユニットカバーとから構成されている。
【0024】
ドーナッツ状容器9は、人間の手によって掴まれることができ、音楽の演奏の際に上下左右に振ると、ドーナッツ状容器9内にある移動体7および8は、ドーナッツ状容器9内の内面や、発光ユニット101の側面にある圧電素子1aまたは圧電素子1bや、発光ユニット102の側面にある圧電素子2aまたは圧電素子2bや、発光ユニット103の側面にある圧電素子3aまたは圧電素子3bや、発光ユニット104の側面にある圧電素子4aまたは圧電素子4bに衝突しながら自由に移動する。移動体7および8がドーナッツ状容器9内の内面や、発光ユニット101、102、103、104の側面に衝突するときには、衝突音が発生する。この衝突音を演奏されている音楽の拍子に合わせることにより、タンバリンやマラカスなどの楽器と同様に拍子に合わせた音を発生する楽器とすることができる。
【0025】
発光ユニット101、102、103、104の側面は圧電素子で形成されているため、発光ユニット101、102、103、104の側面に移動体7または8が衝突すると、当該側面である圧電素子に歪みが発生する。圧電素子1a、1b、2a、2b、3a、3b、4a、4bに歪みが発生することにより、圧電効果により各圧電素子に電圧が発生する。図3は発光ユニット101内の圧電素子1a、回路ユニット5および発光素子3との電気的接続を模式的に表わした図面である。圧電素子1aの表面に圧電効果により電圧Vが発生すると、回路ユニット5と圧電素子1aの接続点5aと接続点5b間に電圧Vが発生することになる。導体5eおよび導体5fを伝わって電圧Vは発光素子3の接続点5cと接続点5dの電極間にかかるため、発光素子3が点灯する。すなわち、移動体7または8が発光ユニット101、102、103、104の側面にある圧電素子1a、1b、2a、2b、3a、3b、4a、4bに衝突すると、衝突音が発生すると共に、発光ユニット101、102、103、104内の発光素子が発光する。したがって、演奏されている音楽の拍子に合わせて、衝突音と光が発生されることになり、楽器としてのおもしろさをより一層増すことができるようになる。
【0026】
また、ドーナッツ状容器9に透明もしくは半透明な樹脂等を使用することにより、移動体7および8の動きを視認することが可能となり、楽器としてのおもしろさを増すことができる。この場合、移動体7および8の表面に蛍光材料等の発色材を塗布しておくとより一層はっきりと、移動体7および8の動きを視認することが可能となり、カラオケなどの際にはより一層楽器としてのおもしろさを増すことができるようになる。
【0027】
また、発光ユニットの発光ユニットカバーに透明もしくは半透明な樹脂等を使用することにより、LEDの発光がより鮮明になるため、ドーナッツ状容器9を持って音楽に合わせて演奏している者や、周囲にいる者にとって音だけではなく視覚を通じても、楽器としてのおもしろさを増すことができる。
−第2の実施形態−
以下、本発明による電子楽器の第2の実施形態について説明する。
【0028】
図4は、第2実施形態の電子楽器の斜視図を示したものである。図1と重複する部分には、同じ番号を付し説明を省略する。光ファイバー10はドーナッツ状容器9の外面または内面に設けられたり、ドーナッツ状容器9と共に成形されたりして形成されている。
【0029】
発光ユニット101に光ファイバー10を接続し、移動体7または8が発光ユニット101の側面に衝突すると発光ユニット101内のLEDが発光し、LEDから発光された光が光ファイバー10の内部を伝わっていく。すなわち、ドーナッツ状容器9を振ると発光ユニット101内のLEDのみならず、光ファイバー10が発光し、ドーナッツ状容器9を持って音楽に合わせて演奏している者や、周囲にいる者にとって音だけではなく視覚を通じても、楽器としてのおもしろさをより一層増すことができる。
【0030】
本実施形態では発光ユニット101について説明したが、他の発光ユニットについても光ファイバーを取り付けることや、発光ユニットの片側面にだけ光ファイバーを接続させるだけではなく、発光ユニットの両側面に光ファイバーを接続させる形態とすることも容易にできる。
−第3の実施形態−
以下、本発明による電子楽器の第3の実施形態について説明する。
【0031】
図5は、第3実施形態の発光ユニットのブロック図を示したものである。図6は定電圧ダイオードZD1とZD2の電流対電圧特性を示す。図7は第3実施形態の電子楽器の側面図を示す。
【0032】
本実施形態の電子楽器の発光ユニット105は、圧電素子29と、発光素子11a、11b、11cと、定電圧ダイオードZD1、ZD2とから概略構成される。図6は定電圧ダイオードZD1とZD2の電流対電圧特性を示す。図6から定電圧ダイオードZD1は、定電圧ダイオードZD1の両端にかかる電圧が電圧V1に達するまでは、定電圧ダイオードZD1には電流が殆ど流れないことがわかる。しかし、電圧V1を超えて大きくなると急激に、定電圧ダイオードZD1に電流が流れることが分かる。同様に、定電圧ダイオードZD2は、定電圧ダイオードZD2の両端にかかる電圧が電圧V2に達するまでは、定電圧ダイオードZD2には電流が殆ど流れないことがわかる。しかし、電圧V2を超えて大きくなると急激に、定電圧ダイオードZD2に電流が流れることが分かる。
【0033】
図5では、定電圧ダイオードZD1、ZD2が圧電素子29に並列に接続されている。従って、圧電素子29に発生した電圧がV1以下の場合には発光素子11aのみが発光する。圧電素子29に発生した電圧がV1よりも大きくV2以下の場合には、発光素子11aおよび発光素子11bのみが発光する。そして、圧電素子29に発生した電圧がV2よりも大きい場合には発光素子11a、発光素子11bおよび発光素子11cの全てが発光する。移動体7または8が圧電素子11cに衝突するエネルギーが大きいほど、圧電素子29に発生する電圧は大きくなる。すなわち、本実施形態にかかわる電子楽器を強く振って、移動体7または8が圧電素子29に衝突するエネルギーが大きいと衝突音が大きくなるとともに、発光する発光素子の数が増える。また、本実施形態にかかわる電子楽器を弱く振って、移動体7または8が圧電素子29に衝突するエネルギーが小さいと衝突音が小さくなり、発光する発光素子の数が減少する。
【0034】
図7に発光素子11a、11b、11cの本実施形態における円筒状容器13への取り付け位置を示す。発光素子11a、11b、11cには、それぞれ光ファイバー12a、12b、12cが接続されている。発光素子11aは円筒状容器13の側面中央付近に備えられ、発光素子11bは円筒状容器13の側面中央から斜め方向にずれた箇所に備えられ、発光素子11cは円筒状容器13の側面中央から発光素子11bと反対の斜め方向にずれた箇所に備えられている。発光素子11a、11b、11cがそれぞれ点灯すると、接続されている光ファイバー12a、12b、12cが発光し、円筒状容器13全体が色鮮やかに発光したように見える。
【0035】
このように、電子楽器を持って音楽に合わせて演奏している者や周囲にいる者にとって、音の強弱だけではなく視覚を通じても、その音の強弱をあらわすことができるので楽器としてのおもしろさを増すことができる。
【0036】
本実施形態では、発光素子の数を3つとしたが、数に制限があるわけではなくより多くの発光素子とより多くの定電圧ダイオードを組合せることができ、衝突の強度をより多くの発光素子であらわすことができる。また発光素子の色および光ファイバーの色を複数種類使用することにより、カラフルに発光し、より視覚的に楽しむことができる電子楽器となる。
−第4の実施形態−
以下、本発明による電子楽器の第4の実施形態について説明する。
【0037】
図8は、第4実施形態の発光ユニットのブロック図を示したものである。
【0038】
発光ユニット106は、圧電素子6aと発光素子13と整流回路部14とから構成される。整流回路14はダイオードD1、D2、D3、D4とコンデンサC1から構成されている。この整流回路部14により、圧電素子6aに発生する交流電圧を整流し、発光素子13を点灯させることができる。移動体が圧電素子6aに衝突すると、圧電効果により圧電素子6aには電圧が発生する。この際に圧電素子は移動体が衝突した一方向にのみ変形するのではなく、移動体が衝突した方向と逆方向にも反動により変形する。この往復運動を繰り返しながら静止状態にもどる。従って、移動体が圧電素子6aの側面6bに衝突したときに、側面6b面に正電圧が発生すれば、ダイオードD1、コンデンサC1、発光素子13、ダイオードD4を介して電流が流れるので発光素子13が点灯するとともに、発音部材31から音が放音される。また反動で、側面6c面に正電圧が発生すれば、ダイオードD3、コンデンサC1、発光素子13、ダイオードD2を介して電流が流れるので発光素子13が点灯するとともに、発音部材31から音が放音される。このように整流回路部14は、移動体の衝突によって圧電素子6aが振動するときに発生する交流電圧を整流することにより、側面6bが正電圧になったときのみ発光素子13を点灯させるのではなく、側面6cが正電圧になったときにも発光素子13を点灯させることができるので、圧電素子6aに発生する交流電圧を効率よく利用し発光素子13を点灯させることができるようになる。
【0039】
整流回路部14としては、例えばモールドパッケージタイプの整流用IC回路が用いられ、この整流用IC回路の入出力端子に圧電素子6aと発光素子13とが直接に接続される。整流用IC回路としては、図8に示すように、整流効率が良好でかつ汎用品であるダイオードブリッジ回路が一般に使用される。なお、図3は回路の一例であり、これに限定するものではない。
【0040】
さらに整流回路部14には、コンデンサC1を内蔵ではなく付設しても良い。コンデンサC1を接続することにより、その充放電作用によって発光素子13の点灯時間を長くさせることができる。
【0041】
また、発音部材31を設けることにより、移動体が圧電素子6aに衝突する際に発生する衝突音だけでなく、発音部材31からも音が放音されるため、聴覚的なおもしろみを増すことができる。
−第5の実施形態−
以下、本発明による電子楽器の第5の実施形態について説明する。
【0042】
図9は、第5実施形態の電子楽器の平面図を示したものである。
【0043】
本実施形態の電子楽器は、圧電素子15、16と、発光素子17、18と、回路ユニット19、20と、移動体21と、円筒状容器24と、光ファイバー22、23とからなる。
【0044】
円筒状容器24を長手方向に振ると、円筒状容器24の内部に設けられた移動体21が圧電素子15または16に衝突し、その際に衝突音を発生するとともに、前述してきた実施形態と同様に圧電素子15または16に発生した電圧により発光素子17または18が発光する。また、発光素子17または18から発光した光は光ファイバー22、23に伝わって円筒状容器24の外部に光が照射される。
【0045】
このように、円筒状容器24を振ると発光素子17、18のみならず、光ファイバー22、23が発光し、円筒状容器9を持って音楽に合わせて演奏している者や、周囲にいる者にとって音だけではなく視覚を通じても、楽器としてのおもしろさをより一層増すことができる。
−第6の実施形態−
以下、本発明による電子楽器の第6の実施形態について説明する。
【0046】
図10は、第6実施形態の電子楽器の回路ブロックを示したものである。
【0047】
第6実施形態の電子楽器の回路ブロックは、発光ユニット107と無線送信部RFTと制御部25から概略構成される。発光ユニット107は無線受信部RFR、スイッチ回路部SW、抵抗R、発光素子27、圧電素子26とから概略構成される。
【0048】
制御部25は、カラオケ装置などであり、演奏されている音楽の拍子情報が無線制御部RFTに通信線28を介して伝送される。無線送信部RFTは、制御部25から受け取った拍子情報をマイクロ波MWにして無線受信部RFRに送信する。無線受信部RFRはいわゆる無線タグなどであり、無線受信部RFR内部には電源を持たず、マイクロ波から受け取ったエネルギーに基づいて無線受信部RFR内部の回路およびスイッチ回路SWを動作させる。無線受信部RFR内部はアンテナコイル、電源生成回路、コントロール回路およびEEPROM(図示せず)により構成されている。無線受信部RFRは、無線送信部RFTから送られた拍子データに基づき、制御信号CNTを介してスイッチ回路部SWを開閉制御する。スイッチ回路部SWにおいて、端子SW1が端子SW2と接続しているときには、圧電素子26に発生する電圧は、端子SW1、端子SW2、抵抗Rを介して、発光素子27を点灯させる。スイッチ回路部SWにおいて、端子SW1が端子SW3と接続しているときには、圧電素子26に発生する起電圧は、端子SW1、端子SW3を介して、発光素子27を点灯させる。抵抗Rを介して、発光素子27を点灯させる場合は、抵抗Rの値によって、電流値が制限されるため、抵抗Rを介さないで発光素子27を点灯させる場合に比べて発光素子27の輝度は低下する。
【0049】
以上述べたように、制御部25からの拍子情報に基づいて、圧電素子26に発生する起電圧によって発光素子27の輝度が変化することになる。したがって、電子楽器を拍子に合わせて動かした場合には発光素子27は明るく輝き、リズムに合わせて電子楽器を動かしていることが、音だけではなく視覚によっても確認することができ、電子楽器としてのおもしろさをより一層増すことができるようになる。
【0050】
以上の実施形態1〜6は、単独で実施するばかりではなく各実施形態を組み合わせた状態で実施することも可能である。
【0051】
また、把持可能な容器の形状はマラカス形状、トライアングル形状、ドラム形状とすることも可能であり、いわゆる楽器、玩具としての任意の形状にすることが可能である。
【0052】
さらに、把持可能な容器を複数個組み合わせ、把持可能な容器をシンバル状にすることも可能である。
【0053】
【発明の効果】
この電子楽器によれば、発音部材を設けることにより、移動体が圧電素子に衝突する際に発生する衝突音だけでなく、発音部材からも音が放音されるため、聴覚的なおもしろみをより一層増すことができる。
【0054】
この電子楽器によれば、移動体が圧電素子とぶつかり合う動きと、ぶつかった時の衝撃音を楽しむだけではなく、ぶつかり合った時に発光素子が発光するのでカラオケなどの遊びを一層楽しくすることができる。
【0055】
この電子楽器によれば、電池の消耗や交換等を一切気にしないで遊ぶことができ、メンテナンスフリーの電子楽器を実現することができる。
【0056】
この電子楽器によれば、演奏されている音楽の拍子に対応して、発光素子が強く発光し、また、弱く発光することによりカラオケなどの遊びをより一層楽しくすることができる。
【0057】
また、この電子楽器に無線受信機能を持たせたため、外部から発光素子が強く発光し、また、弱く発光することを制御することにより、カラオケなどの遊びをより一層楽しくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の電子楽器の平面図。
【図2】第1実施形態の電子楽器平面図のA−B線における断面図。
【図3】発光ユニット内の電気的接続を模式的に表わした図。
【図4】第2実施形態の電子楽器の斜視図。
【図5】第3実施形態の発光ユニットのブロック図。
【図6】定電圧ダイオードZD1とZD2の電流対電圧特性のグラフ。
【図7】第3実施形態の電子楽器の側面図。
【図8】第4実施形態の発光ユニットのブロック図。
【図9】第5実施形態の電子楽器の平面図。
【図10】第6実施形態の電子楽器の回路ブロック
【符号の説明】
1a、1b、2a、2b、3a、3b、4a、4b:圧電素子
29、6a、19、20、26:圧電素子
3、4、11a、11b、11c、17、18、27:発光素子
5、15、16:回路ユニット
5a、5b、5c、5d:接続点
5e、5f:導体
6:発光ユニットカバー
7、8、21:移動体
9:ドーナッツ状容器
10、12a、12b、12c、22、23:光ファイバー
24:円筒状容器
25:制御部
31:発音部材
101、102、103、104、105、106、107:発光ユニット
V1、V2:電圧
ZD1、ZD2:定電圧ダイオード
D1、D2、D3、D4:ダイオード
C1:コンデンサ
RFT:無線送信部
RFR:無線受信部
MW:マイクロ波
CNT:制御信号
R:抵抗
Claims (14)
- 移動通路を有する把持可能な容器と、
前記移動通路内に移動可能に収納された移動体と、
前記移動体が衝突することにより、起電力を発生する起電力発生部材と
前記把持容器に配置されるとともに、前記起電力発生部材から発生した起電力により発光する発光部材と、
を備えたことを特徴とする電子楽器。 - 請求項1に記載の電子楽器において、
発音部材を備えたことを特徴とする電子楽器。 - 請求項1または2に記載の電子楽器において、
整流回路部材を備えたことを特徴とする電子楽器。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子楽器において、
無線を受信する無線受信部材と
前記無線受信部材によって制御されるスイッチ部材と
を備えたことを特徴とする電子楽器。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子楽器において、
前記発光部材の発光強度を調整する発光強度調整部材を備えたことを特徴とする電子楽器。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電子楽器において、
光伝播部材を備えたことを特徴とする電子楽器。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子楽器において、
前記把持可能な容器の形状は、ドーナッツ状となっていることを特徴とする電子楽器。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子楽器において、
前記把持可能な容器の形状は、円柱状となっていることを特徴とする電子楽器。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子楽器において、
前記把持可能な容器の形状は、マラカス状となっていることを特徴とする電子楽器。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子楽器において、
前記把持可能な容器の形状は、トライアングル状となっていることを特徴とする電子楽器。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子楽器において、
前記把持可能な容器の形状は、ドラム状となっていることを特徴とする電子楽器。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子楽器において、
前記把持可能な容器を複数個備え、前記把持可能な容器の形状は、シンバル状となっていることを特徴とする電子楽器。 - 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の電子楽器において、
前記発光部材は、発光ダイオードであることを特徴とする電子楽器。 - 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の電子楽器において、
前記起電力発生部材は、圧電素子であることを特徴とする電子楽器。
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