JP2004150854A - 薄膜状のスライスゲルの重畳システムによる電気泳動方法とその装置 - Google Patents

薄膜状のスライスゲルの重畳システムによる電気泳動方法とその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004150854A
JP2004150854A JP2002313947A JP2002313947A JP2004150854A JP 2004150854 A JP2004150854 A JP 2004150854A JP 2002313947 A JP2002313947 A JP 2002313947A JP 2002313947 A JP2002313947 A JP 2002313947A JP 2004150854 A JP2004150854 A JP 2004150854A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gel
layer
sample
slice
separation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002313947A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Nishigaki
功一 西垣
Masateru Mori
正輝 森
Seiichi Sato
清一 佐藤
Eiichi Kanaumi
榮一 金海
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taitec Corp
Original Assignee
Taitec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taitec Corp filed Critical Taitec Corp
Priority to JP2002313947A priority Critical patent/JP2004150854A/ja
Publication of JP2004150854A publication Critical patent/JP2004150854A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)

Abstract

【目的】本発明は薄膜状のスライスゲルの重畳システムによる電気泳動方法とその装置を新規に提供することを目的とするものである。
【構成】本発明は薄膜状に形成したスライスゲルの重畳にてなる分離層と、該分離層の一方の極側に分離・解析を目的とする試料を収納したサンプル層を配置し、該サンプル層の試料を前記分離層に向けて電気泳動させるようにしたことを特徴とする薄膜状のスライスゲルの重畳システムによる電気泳動方法およびその実施装置にある。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明は薄膜状のスライスゲルの重畳システムによる電気泳動方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気泳動法は図9に示すように20cm角等の大きさの1枚形に作製された薄板ゲルの一端側に試料群を収容し、該薄板ゲルに電場を生成することにより試料群をゲル内で電気泳動させて、試料群の分離を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の電気泳動法では分離・反応が画一的なものになるという課題がある。濃度勾配を持たせたゲルを調製したり、温度制御装置により温度勾配を設けるなどした電気泳動法も既にあるが、いずれも狭い応用範囲内にとどまっていて、並列・微量・多種試料を幾段にも同時処理することはできないという課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は薄膜状に形成したスライスゲルの重畳にてなる分離層と、該分離層の一方の極側に分離・解析を目的とする試料を収納したサンプル層を配置し、該サンプル層の試料を前記分離層に向けて電気泳動させるようにし、またトラッピング層,フィルタリング層,反応層,ブロッティング層などとして特定の機能や作用性を有す属性を持たせるように調製した属性スライスゲルを別途形成し、該属性スライスゲルの一種または数種を分離層の一部に挿入するようにし、電気泳動を終えた分離層中の属性スライスゲルを含む任意のスライスゲルを容易に取出して外部で反応解析または処理をしたり、処理後に分離層内に戻して再度電気泳動させるなどするようにして、かかる課題を解決しようとするものである。
【0005】
本発明は多数の試料を平面状態で一斉に分離・解析することを可能とするものであり、予め物質情報を把握している微量のDNAや他の生体物質を平板上に配置する(m×n)ドットのマイクロアレイでの反応産物をそのまま平面状態で一斉に泳動し、自動解析装置等を用いたハイスループット方式により包括的且つ高速にて検出し処理することができるものとするものである。薄膜状に形成したスライスゲルを重畳する方式により任意の位置のゲルを容易に取出し得るようにし、分離後、全部のまたは目的とする試料を含む層のスライスゲルを重畳体の中から取り出して次段の処理にまわすことができるようにしたものである。また高分子に対する高い拡散抵抗性に由来するゲルの物性に着目して、分離層として重畳する一部のスライスゲルにトラッピング層、フィルタリング層や反応層などとしての属性を持たせておいて泳動することで、泳動試料に対して目的に応じた多種の作用を生じさせることを可能にし、そしてこれらを適宜組み合わせ利用することで、これまでにない多様な分離・解析の用途に用いることができるものとなる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図1に示すように5mm乃至30mm角等の小形で1mm厚などの薄膜状に形成したスライスゲル1を作製し、該スライスゲル1を数枚から数十枚に積み重ね重畳して分離層2を作製する。スライスゲル1は大きく作製したゲル薄板を断截して作製するようにするほか、図2(a)に示すように厚さ方向の中間に中くぼみ3aを設けたゲル枠3と該ゲル枠3をフィルム4を挟んで多数並列して容器5内のゲル材料液6中に浸漬し、ゲル材料液6のゲル枠3内への流れ込み凝固と、凝固後にフィルム4の抜外しにて図2(b)に示すように枠付ゲル7を同時に多数成形することもできる。ゲル枠3に中くぼみ3aを設けたのでゲルと枠とが一体に固定されることとなる。このように作製した枠付きゲル7を使用するときは後述する取出し等のいろいろな操作を行なうに当って利便性が高いものとなる。
【0007】
スライスゲル1を重畳した分離層2の一面に多数の試料Sを個別の試料収容部8aに収容するサンプル層8を接面重ねする。サンプル層8の作製方法としては、ひとつに図3(a)に示すように、収容部8aを形成するようにした鋳型9a,9bを準備して、この鋳型9a内に金属、ガラス、高分子等の材料Oを流し込んで成形するレプリカ法がある。レプリカ法にて作製したサンプル層8は都度洗浄することで何回でも繰返し使用することができるものとなる。また図3(b)は特定の光線に反応して重合するゲル溶液を用いてサンプル層8を作製する光重合法による作製方法を示すもので、一例としてはリボフラビン存在下のゲル溶液が紫外線下で重合を開始する原理を利用して、試料収容部8aを形成する部分に紫外線の遮断部10aを設けたマスク10を用意しておいて、予め重合したゲル板11a上にリボフラビン混入のゲル溶液11bを重ねて、その上にマスク10を配置し、マスク10の外側から紫外線を照射して照射部分を重合凝固させた後、非凝固部分を排除して試料収容部8aを備えたサンプル層8を作製するものである。この方法によれば紫外線を遮断して穴を作製するためのマスク10のパターンを変えるだけで様々な形状のサンプル層を容易に作製することができる。さらに図3(c)は試料収容部8aとなる多数の透孔12aを設けたブラスチックの成形板(MMV=Multi−micro Vessel)12の両面を半透膜13で被覆して容器形状として用いるノンゲル法による作製方法を示すもので、半透膜13などでの濾過または磁気ビーズなどを使うことによって液相反応系、固相反応系の使い分けや、溶液の出し入れが容易にでき、操作の上で柔軟性をもつ構成となるものである。
【0008】
重畳した分離層2とサンプル層8を図4に示すように一面14aを取外し自在に形成するゲル枠14内に収納し、サンプル層8の上にマイナス電極15aを取付け、それらをプラス電極15bを底面に取付けた泳動槽外枠16内に入れ所定量のバッファ液16を充填し電気泳動装置17を構成して電流を流すものである。電場作用によりサンプル層8の試料収容部8a内の試料Sは経時泳動して各分子サイズの相違によって分離されることとなる。なお電気泳動は分離層2およびサンプル層8の重ね方向を横向きにして行うこともできる。さらに試料によっては電極のプラス,マイナスを反転して用いることもある。
【0009】
本発明は以上のようにしてスライスゲルを幾枚も積み重ねて分離層2として利用する重畳方式としたので、スライスゲル1の各葉の出し入れが容易となる。そのため、電気泳動後に任意のスライスゲル1を取り外して別の場で反応解析することができ、また任意のスライスゲル1の1枚に異なる属性を導入することやスライスゲルに特別な細工をすることも容易となる。
【0010】
また平面での泳動であるため通常の電気泳動に要請する機能(鎖長分離)を、多数の試料で行なうことができる。例えば次に述べるような3種類のサンプルをそれぞれの層に鎖長で分離することができる。
【0011】
(実験例1、多検体1D−EP解析)
96穴マイクロプレートの面積に換算すると約1万個になるように設計したサンプル層8としてのアクリル板(約20mm角、厚さ1.0mm)に10×10の100個の試料収容部8a(Pitch=0.9mm、φ=0.6mm)を形成し、鎖長の異なる3種類のssDNA(76mer、46mer、23mer)を試料Sとして、1枚のサンプル層8にそれぞれを組み合わせて76merDNAで“M”、46merDNAで“M”、23merDNAで“V”の文字になるようピペッティングを行ない、このサンプル層8より電気泳動させ、泳動後銀染色によりバンドの検出を行なって図6のような結果を得ることができた。
【0012】
分離層2のスライスゲル1の7番と8番に“M”、分離層2の10番と11番に“M”、スライスゲル1の15番と16番に“V”の文字が見られ、これを移動度から算出するとスライスゲル1の7番と8番の層が76mer、10番と11番の層が46mer、15番と16番の層が23merという結果が得られた。分離層2のスライスゲル1の15番、16番にわたって泳動された23merDNAも文字となっていることから、スライスゲル1間の隙間での拡散は極めて小さいものと考えられる。また各スライスゲル1の文字を構成しているドットの平面中央と外縁とで濃淡差が小さいことから、平面の中央と周辺で移動速度の異なる現象(いわゆるスマイリング現象)は顕著ではないと考えられる。
【0013】
また、ゲルの優れた物性として電場の働かない状態では極めて低い分子拡散場となっていることが挙げられる。この物性を利用して分離層2中の任意のスライスゲル1に特別な細工を施すことにより、種々な反応場(レイヤ)を形成することが可能となる。すなわち予め分離層2の一部のスライスゲル1に図7に示すようにある作用属性を持たせておき、その場まで泳動により導き込むことで、特定の試料に対してある種の作用を仕掛けることが可能となる。また拡散場としての物性は、ゲルの種類(アクリルアミド濃度、ビス添加濃度、あるいは材質をアガロース,デンプン,セルロース,マンナン他にするなど)を変えることで柔軟に調製可能となる。以下に泳動反応解析の応用例を説明する。
【0014】
先づ、例えばスライスゲル1の1枚に目的のあるいは目的外の試料Sをトラップさせる材料を予め包埋してトラップ層Tを作製して挟入しておくと、試料Sが泳動してその層Tにかかった試料Sはトラップ層内にとどまるものと、通過するものに分けられる。一例としては分離層の一枚のスライスゲル1にアビジンを結合してアビジン包埋ゲル(トラップ層T)を作製して挿入しておくと、ビオチン修飾されている試料Sがトラップされることとなる。また同様にしてNi−NTAを結合したNi−NTA包埋ゲル(トラップ層T)を挿入しておくと、ヒスチジンタグのある試料だけがNi−NTAと結合してトラップされ、あるいは新規機能性タンパク質を探索するにあたって目的の特異性(関心)を有す酵素の作用を受けて化学変化をする物質である基質を結合もしくは包埋固定した基質包埋ゲル(トラップ層T)を挿入しておくと、その基質に対して作用するタンパク質をトラップすることが可能となるのである。
【0015】
また、予めスライスゲル1の1枚をフィルタリング作用をもつ材料を包埋したフィルタリング層Fに作製して分離層2内に挿入しておくと、この層Fを試料が通過するときに作用を及ぼし種々な試料をフィルタリングすることができるものとなる。具体例としては一本鎖DNA断片を調製したフィルタリング層Fを作製して挿入しておくと、試料DNA/RNAがこのフィルタリング層Fに達すると該層Fに固定されているDNAと相互作用し、その強さに応じて泳動遅延効果が生ずることとなる。またポアサイズ(網目の大きさ)の異なるゲル(特に細かいポアサイズのもの)を分子篩層として分離層2中にフィルタリング層Fとして挿入しておくことで、通過する試料Sは緩衝作用を受けて分子サイズの相違による分離を効果的に行えることができることとなる。
【0016】
さらに別の例としては、予め分離層2のスライスゲル1の1枚に反応用の材料を混合して反応層Aを作製し分離層2の中間に挿入しておいて試料Sを泳動させると、試料Sは反応層Aにて反応し、さらに通過した試料S1は分離層2により分離され検出することができる。この際の反応処理には▲1▼in situ法(その場で反応させる方法)と▲2▼in vitro法(取り出して別の容器で反応させる方法)の2つの方法があり、具体例としては、DNase/RNaseを含んだ反応層Aを作製し挿入して通過させることで試料S中のDNAやRNAを分解してさらに分離することができ、また分離層2の一部のゲルを制限酵素の入っている反応層Aにして用いると、制限酵素の認識するカッティングサイト(その制限酵素が結合してカットする特定のDNAの塩基サイト)を持つ試料Sは元の鎖長より短くなって検出され、持っていない試料sは同じ鎖長のまま検出されることとなって試料のカッティングサイトの有無を検出することができるものとなる。
【0017】
また他の応用例としてはブロッティング応用例がある。スライスゲルを2つの副次ゲルごとに分けて重合させてブロッティング層B、すなわち図8に示すように高濃度ゲル(例えば20%アクリルアミドゲル)1aを予め重合した後にその上にて低濃度ゲル(例えば1%アガロースゲル)1bを重合させて調製したブロッティング層Bを作製して分離層2内に挿入しておくことにより、低濃度/高濃度ゲルの境界に試料Sをブロッティング(吸い取り)することができる。2次元平面上に展開された試料Sを含むスライスゲル1もしくは平面状にチャージされた試料を含有するスライスゲル1を短時間電場におくことでブロッティング層Bに移すことが可能となる。なおブロッティング層を作製する別方法としては半透膜をブロッティング層として用いることもできる。
【0018】
さらなる応用例としてはプロテオミクス(proteomics=プロテオーム/proteomeの構造と機能に関する大規模研究の総称、ゲノムの各遺伝子に対応する全ての蛋白質を指している)への利用が可能である。蛋白質解析において従来のゲルによる2次元展開産物をさらに第三の分離原理、例えばリン酸化、メチル化、アセチル化により3次元分析する解析方法(3D−EP)への応用の道も拓けている。試料は生体分子以外でも電荷をもつものであれば何でもよく、ウィルスや細胞、さらには無機物質,有機化合物をも含むものである。用途は通常の生化学、分子生物実験の解析ツールに利用できる他に進化分子工学にも利用することができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明は以上のようにして、薄膜状に形成したスライスゲルの重畳にてなる分離層と、該分離層の一方の極側に分離・解析を目的とする試料を収納したサンプル層を配置し、該サンプル層の試料を前記分離層に向けて電気泳動させるようにしたので、多数の試料を平面状態で一斉に分離・解析することを可能とし、予め物質情報を把握している微量のDNAや他の生体物質を平板上に配置するマイクロアレイでの反応産物をそのまま平面状態で一斉に泳動し、自動解析装置等を用いたハイスループット方式により包括的且つ高速にて検出し処理することができるものとすることができるという効果を生ずる。
【0020】
任意の位置のスライスゲルを容易に取出し得、分離後、全部のまたは目的とする試料を含む層のスライスゲルを重畳体の中から容易に取り出して次段の処理にまわすことができるという効果を生ずる。
【0021】
分離層として重畳する一部のスライスゲルにトラッピング層、フィルタリング層や反応層およびブロッティング層などとしての属性を持たせておいて泳動することにより、泳動試料に対して目的に応じた多種の作用を生じさせることを可能にし、さらにこれらを適宜組み合わせ利用することで、これまでにない多様な分離・解析の用途に用いることができるという効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライスゲルの重畳にてなる分離層とサンプル層とを示す斜視図
【図2】スライスゲルの他の作製例を示すもので、(a)は作製しつつある状態の斜視図、(b)は作製されたスライスゲルの重畳体の断面図
【図3】サンプル層の作製例を示すもので、(a)はレプリカ法、(b)は光重合法、(c)はノンゲル法による作製方法の各説明図
【図4】(a)は電気泳動装置の組立前の状態にて示す斜視図、(b)は同、使用状態の正面図
【図5】電気泳動の方向を示す説明図
【図6】実験例の結果を示すため分離層のスライスゲルを並列して示す平面図
【図7】分離層内にトラップ層,フィルタリング層,反応層およびブロッティング層のひとつを挿入した状態の一例を示す正面図
【図8】ブロッティング層の作製例を示す説明図
【図9】従来の薄板ゲルを示す斜視図
【符号の説明】
1はスライスゲル
2は分離層
3はゲル枠
3aは中くぼみ
4はフィルム
5は容器
6はゲル材料
8はサンプル層
8aは試料収容部
9a,9bは鋳型
10はマスク
10aは遮断部
11aは通常に重合したゲル板
11bはリボフラビン混入のゲル溶液
12は成形板
12aは透孔
13は半透膜
14はゲル枠
14aは取外し自在の一面
14bは上面ネット
14cは下面ネット
15a,15bは電極
16はゲル外枠
17はバッファー液
18は電気泳動装置

Claims (10)

  1. 薄膜状に形成したスライスゲルの重畳にてなる分離層と、該分離層の一方の極側に分離・解析を目的とする試料を収納したサンプル層を配置し、該サンプル層の試料を前記分離層に向けて電気泳動させるようにしたことを特徴とする薄膜状のスライスゲルの重畳システムによる電気泳動方法。
  2. トラッピング層,フィルタリング層,反応層,ブロッティング層などとして特定の機能や作用性を有す属性を持たせるように調製した属性スライスゲルを別途形成し、該属性スライスゲルの一種または数種を分離層の一部に挿入した請求項1に記載の電気泳動方法。
  3. 電気泳動を終えた分離層中の任意のスライスゲルを取出して外部で反応解析または処理をする請求項1または2に記載の電気泳動方法を利用した分離・解析方法。
  4. 取出したスライスゲルに外部で処理を施した後に分離層内に戻して再度電気泳動させる請求項3に記載の電気泳動方法を利用した分離・解析方法。
  5. スライスゲルは厚さ方向の中間に中くぼみを設けたゲル枠と該ゲル枠をフィルムを挟んで多数並列した状態でゲル材料液中に浸漬し、ゲル材料液のゲル枠内への流れ込み凝固とフィルムの抜外しにて枠付ゲルを同時に多数成形する請求項1に記載のスライスゲルの作製方法。
  6. サンプル層は試料収容部の成形部を設けた鋳型に金属,ガラスまたは高分子の材料を流し込みするレプリカ法にて成形する請求項1記載のサンプル層の作製方法。
  7. サンプル層は特定の光線に反応して重合するゲル溶液の一面に試料収容部形成用の光線遮断マスクを配置し、該マスクの外側から前記ゲル溶液に向けて前記特定の光線を照射して、マスク遮断による非重合の試料収容部部分のゲルを排除する光重合法にて成形する請求項1に記載のサンプル層の作製方法。
  8. サンプル層は試料収容部としての多数の透孔を設けたブラスチックの成形板の両面を半透膜にて被覆するノンゲル法にて成形する請求項1に記載のサンプル層の作製方法。
  9. ブロッティング層は重合した高濃度スライスゲル上にて低濃度スライスゲルを重合して二層一体のスライスゲルを成形する請求項2に記載の属性スライスゲルの作製方法。
  10. 薄膜状に形成したスライスゲルの重畳にてなる分離層と、該分離層の一面に配置するサンプル層および一方の電極板とを収容する一面を開放自在としたゲル枠と、底面上に他方の電極板を敷入れ、該ゲル枠およびバッファー液を収納する泳動槽外枠とからなる電気泳動装置。
JP2002313947A 2002-10-29 2002-10-29 薄膜状のスライスゲルの重畳システムによる電気泳動方法とその装置 Pending JP2004150854A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002313947A JP2004150854A (ja) 2002-10-29 2002-10-29 薄膜状のスライスゲルの重畳システムによる電気泳動方法とその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002313947A JP2004150854A (ja) 2002-10-29 2002-10-29 薄膜状のスライスゲルの重畳システムによる電気泳動方法とその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004150854A true JP2004150854A (ja) 2004-05-27

Family

ID=32458404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002313947A Pending JP2004150854A (ja) 2002-10-29 2002-10-29 薄膜状のスライスゲルの重畳システムによる電気泳動方法とその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004150854A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008534987A (ja) * 2005-04-05 2008-08-28 プロテイン・デイスカバリー・インコーポレーテツド マトリックス支援レーザー脱離イオン化(maldi)質量分析法(ms)を含む化学分析のための検体の濃縮と分別のために改良された方法と装置
WO2013094696A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 シャープ株式会社 電気泳動用カセット、電気泳動用カセットの製造方法、および電気泳動方法
WO2013133083A1 (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 シャープ株式会社 電気泳動用ゲルの製造方法および電気泳動用ゲルの製造装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008534987A (ja) * 2005-04-05 2008-08-28 プロテイン・デイスカバリー・インコーポレーテツド マトリックス支援レーザー脱離イオン化(maldi)質量分析法(ms)を含む化学分析のための検体の濃縮と分別のために改良された方法と装置
WO2013094696A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 シャープ株式会社 電気泳動用カセット、電気泳動用カセットの製造方法、および電気泳動方法
JP2013130437A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Sharp Corp 電気泳動用カセット、電気泳動用カセットの製造方法、および電気泳動方法
WO2013133083A1 (ja) * 2012-03-05 2013-09-12 シャープ株式会社 電気泳動用ゲルの製造方法および電気泳動用ゲルの製造装置
JPWO2013133083A1 (ja) * 2012-03-05 2015-07-30 シャープ株式会社 電気泳動用ゲルの製造方法および電気泳動用ゲルの製造装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Dorfman et al. Beyond gel electrophoresis: Microfluidic separations, fluorescence burst analysis, and DNA stretching
EP0996547B1 (en) The production of microstructures for use in assays
Cabodi et al. Entropic recoil separation of long DNA molecules
JP3103031B2 (ja) 電界の印加により分子を移動させる方法および装置
AU702083B2 (en) Micro-electrophoresis chip for moving and separating nucleicacids and other charged molecules
EP0776700B2 (en) Method for purification and transfer to separation/detection systems of DNA sequencing samples and plates used therefor
Feng et al. Microfluidic chip: next-generation platform for systems biology
JP2005502864A5 (ja)
JP2012529643A (ja) 単一細胞または他の粒子の分析用ピコウェル捕捉装置
JP3996511B2 (ja) 電気泳動装置およびその使用
Marie et al. Nanofluidic devices towards single DNA molecule sequence mapping
Fa et al. Profiling pH gradients across nanocapillary array membranes connecting microfluidic channels
CN105378468A (zh) 微型凝胶梳
JP2004150854A (ja) 薄膜状のスライスゲルの重畳システムによる電気泳動方法とその装置
Sommer et al. Microscale isoelectric fractionation using photopolymerized membranes
WO2004008132A1 (ja) 生体分子分離セル及びその製造方法並びにdna分取装置
JP3979919B2 (ja) 生体高分子解析方法及び装置
WO2002076608A2 (de) Verfahren zur herstellung eines arrays zur detektion von komponenten aus einer biologischen probe
Yasui et al. Nanopillar, nanowall, and nanowire devices for fast separation of biomolecules
Verma et al. Micro/nanofluidic devices for DNA/RNA detection and separation
Patel et al. Purification of Self‐Assembled DNA Tetrahedra Using Gel Electrophoresis
US20100044228A1 (en) Multi-Dimensional Analysis
JP2009036719A (ja) 電気泳動装置及び電気泳動を用いた生体関連物質検出方法
WO2003016896A1 (en) A method and device for electrophoresis and blotting
JP2004173595A (ja) 組織培養、蛋白質抽出並びに蛋白質濃縮用デバイス

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050715

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071023

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080401