JP2004149444A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2004149444A
JP2004149444A JP2002315569A JP2002315569A JP2004149444A JP 2004149444 A JP2004149444 A JP 2004149444A JP 2002315569 A JP2002315569 A JP 2002315569A JP 2002315569 A JP2002315569 A JP 2002315569A JP 2004149444 A JP2004149444 A JP 2004149444A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
skin
stachyuraceae
external preparation
preparation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002315569A
Other languages
English (en)
Inventor
Hayashi Maeda
速 前田
Akinori Hanano
彰紀 花野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noevir Co Ltd filed Critical Noevir Co Ltd
Priority to JP2002315569A priority Critical patent/JP2004149444A/ja
Publication of JP2004149444A publication Critical patent/JP2004149444A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

【課題】保湿性に優れ、肌荒れの防止や改善に優れた効果を発揮する皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】保湿性に優れ、肌荒れの防止や改善に優れた有効成分を見出すために、種々の物質について鋭意研究を重ねた結果、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を見出した。このキブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を皮膚外用剤に配合することにより、保湿性に優れ、肌荒れの防止や改善に優れた効果を発揮する皮膚外用剤を得ることが出来る。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れた保湿効果を有し、肌荒れの防止や改善に優れた効果を発揮する皮膚外用剤に関し、さらに詳しくは、優れた保湿効果を有するキブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を含有し、肌荒れの防止や改善に優れた効果を発揮する皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
加齢や疾患による皮膚のバリア機能,水分保持機能の低下や冷暖房等の外的環境による低湿度状態から生じる皮膚の乾燥は、肌荒れを引き起こす重要な要因となっている。皮膚の乾燥によって生じた肌荒れは、小ジワや皮膚のキメの低下といった皮膚症状を引き起こすだけでなく、痒みや湿疹といった皮膚疾患の原因ともなっている。このため、皮膚の乾燥を防ぎ、肌荒れを防止あるいは改善する保湿剤は、非常に有用性が高いと考えられ、これまで皮膚外用剤の分野では、様々な保湿剤の検索や配合検討がなされてきた。従来の保湿剤としては、グリセリン,ソルビトール,マルチトール,ヒドロキシプロリン,キトサン,ピロリドンカルボン酸ソーダ(非特許文献1参照)が知られている。また、近年では薬用植物をはじめとする植物の抽出物についてもその保湿効果の検討がなされており、ラン科植物(特許文献1参照)、アガベ抽出物(特許文献2参照)、落花生種皮の抽出物(特許文献3参照)、サイリウム抽出物(特許文献4参照)、竜眼種子の抽出物(特許文献5参照)、オオバコ抽出物(特許文献6参照)、キク科ハマグルマ属植物の抽出物(特許文献7参照)、サクラ属植物,スミレ属植物,ノコギリソウ属植物,イトラン属植物,コゴメグサ属植物,モチノキ属植物およびイチョウからなる植物より抽出された各種植物抽出物(特許文献8参照)などが報告されている。
【0003】
なお、本発明に係るキブシ科植物に関しては、キブシから昆虫変態ホルモン活性物質を製造する方法(特許文献9参照)、キブシ科植物から昆虫変態ホルモンスタキステロン類を製造する方法(特許文献10参照)が開示されている。しかし、これらの文献公知発明には、キブシ科植物抽出物の保湿効果、肌荒れ改善効果、あるいは皮膚外用剤への利用に関する記載は全く認められなかった。
【0004】
【非特許文献1】
特許庁「周知・慣用技術集」(化粧料及び類似品)、1984年8月21日、p22−25
【特許文献1】
特開2002−205933号公報
【特許文献2】
特開2002−193820号公報
【特許文献3】
特開2002−145757号公報
【特許文献4】
特開2002−145756号公報
【特許文献5】
特開2002−145732号公報
【特許文献6】
特開2002−145731号公報
【特許文献7】
特開2002−20262号公報
【特許文献8】
特開2002−20225号公報
【特許文献9】
特公昭45−37554号公報
【特許文献10】
特公昭46−17800号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来から報告されている保湿剤は、そのいずれにおいても保湿効果や肌荒れ改善効果が必ずしも十分であるとはいえず、皮膚外用剤の基剤中に配合した場合、有効な効果を得るにはかなりの高濃度を配合しなければならず、製剤に好ましくない色や臭いを付与してしまう場合があるなど、作用効果や安定性の面ですべてを満足できるものが少ないのが現状であった。このため、より優れた保湿成分の開発が期待されており、本発明はこのような事情に鑑みてなされたものである。従って、本発明の目的は、保湿効果に優れ、肌荒れの防止や改善に優れた効果を発揮する皮膚外用剤を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、保湿性に優れ、肌荒れの防止や改善に優れた有効成分を見出すために、種々の物質について鋭意研究を重ねた。その結果、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物が、保湿性に優れ、肌荒れの防止や改善に優れていることを見出し,さらに検討を重ね、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、キブシ科(Stachyuraceae)植物の中から選ばれる1種又は2種以上の植物の抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用剤に関するものであり、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を有効成分として皮膚外用剤に配合することにより、保湿効果及び肌荒れ改善効果に優れた皮膚外用剤を提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の原料として用いられるキブシ科(Stachyuraceae)植物は、キブシ属(Stachyurus)だけからなり、キブシ(Stachyurus praecox),ハチジョウキブシ(Stachyurus praecox var. matsuzakii),ナンバンキブシ(Stachyurus praecox var. lancifolius),ケキブシ(Stachyurus praecox var. leucotrichus),ヒメキブシ(Stachyurus praecox var. parviflorus),コバノキブシ(Stachyurus praecox var. microphyllus),マルバキブシ(Stachyurus praecox var. praecox f. rotundifolius),ナガキブシ(Stachyurus macrocarpus),ハザクラキブシ(Stachyurus macrocarpus var. prunifolius),スタキウルス ユンナネンシス(Stachyurus yunnanensis),スタキウルス サリキフォリア(Stachyurus salicifolia),スタキウルス キネンシス(Stachyurus chinensis),スタキウルス ヒマライクス(Stachyurus himalaicus),エノシマキブシ(Stachyurus ovarifolius)などが知られている。
【0009】
本発明に用いられる原料となる植物は、キブシ科の植物であれば特に限定されないが、入手が比較的容易などの理由から、原料として適当なものとして、キブシ(Stachyurus praecox),ハチジョウキブシ(Stachyurus praecox var. matsuzakii),ケキブシ(Stachyurus praecox var. leucotrichus),ナガキブシ(Stachyurus macrocarpus)などが挙げられる。
【0010】
これらキブシ科(Stachyuraceae)植物を使用する際は、抽出物を用いるのが一般的である。抽出には、キブシ科(Stachyuraceae)植物の幹,枝,果実,葉,花,種子,樹皮,樹液,根,茎,芽などのいずれの部位を用いても構わないが、簡便に利用するには、葉や種子を用いるとよい。抽出の際は、生のまま用いてもよいが、抽出効率を考えると、細切,乾燥,粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが好ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬するか、超臨界流体や亜臨界流体を用いた抽出方法でも行うことができる。抽出効率を上げるため、撹拌や抽出溶媒中でホモジナイズしてもよい。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが適切である。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、1時間〜14日間程度とするのが適切である。
【0011】
抽出溶媒としては、水の他、メタノール,エタノール,プロパノール,イソプロパノール等の低級アルコール、1,3−ブチレングリコール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコール,グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル,プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル,酢酸ブチル等のエステル類、アセトン,エチルメチルケトン等のケトン類などの極性有機溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水,リン酸緩衝液,リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。さらに、水や二酸化炭素,エチレン,プロピレン,エタノール,メタノール,アンモニアなどの1種又は2種以上の超臨界流体や亜臨界流体を用いてもよい。
【0012】
キブシ科(Stachyuraceae)植物の上記溶媒による抽出物は、そのままでも使用することができるが、濃縮,乾固した物を水や極性溶媒に再度溶解したり、或いはこれらの生理作用を損なわない範囲で脱色,脱臭,脱塩等の精製処理を行ったり、カラムクロマトグラフィー等による分画処理を行った後に用いてもよい。キブシ科(Stachyuraceae)植物の前記抽出物やその処理物及び分画物は、各処理及び分画後に凍結乾燥し、用時に溶媒に溶解して用いることもできる。また、リポソーム等のベシクルやマイクロカプセル等に内包させて用いることもできる。
【0013】
本発明においては、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を皮膚外用剤に配合することにより、肌荒れの予防や改善に優れた効果を発揮する。
【0014】
本発明におけるキブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物の配合量は、皮膚外用剤の種類や目的等によって調整することができるが、皮膚外用剤の全量に対して、0.0001〜10.0重量%が好ましく、より好ましくは、0.001〜5.0重量%である。
【0015】
本発明に係る皮膚外用剤は、ローション,乳液,ゲル,クリーム,軟膏剤,粉末,顆粒等、種々の剤型で提供することができる。
【0016】
なお、本発明に係る皮膚外用剤には、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物の他に、通常医薬品,医薬部外品,皮膚化粧料,毛髪用化粧料及び洗浄料に配合される、油性成分,粉体,色素,乳化剤,可溶化剤,洗浄剤,紫外線吸収剤,増粘剤,薬剤,香料,樹脂,防菌防黴剤,抗酸化剤,アルコール類等を適宜配合することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲において、他の植物抽出物や保湿剤との併用も可能である。
【0017】
【実施例】
さらに実施例により、本発明の特徴について詳細に説明する。まず、本発明のキブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物の調製方法について示す。
【0018】
[調製方法1]
キブシ科(Stachyuraceae)植物の乾燥粉砕物1kgに50重量%エタノール水溶液を10リットル加え、室温で7日間浸漬した。抽出液をろ過して回収し、溶媒を除去した後、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を得た。
【0019】
[調製方法2]
キブシ科(Stachyuraceae)植物の乾燥粉砕物1kgに水を9リットル加え、90℃にて6時間還流して抽出した。抽出液をろ過して回収し、溶媒を除去した後、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を得た。
【0020】
[調製方法3]
キブシ科(Stachyuraceae)植物の乾燥粉砕物1kgにメタノールを9リットル加え、室温で7日間浸漬した。抽出液をろ過して回収し、溶媒を除去した後、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を得た。
【0021】
[調製方法4]
超臨界抽出装置にキブシ科(Stachyuraceae)植物を投入し、40℃において15MPaの気圧下で二酸化炭素の超臨界流体を用いて抽出した。抽出物を回収し、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を得た。
【0022】
続いて、本発明に係るキブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を配合した皮膚外用剤の処方を示す。実施例1〜4の各処方には、表1に示すキブシ科植物抽出物を配合し、実施例5〜8の各処方には、表2に示すキブシ科植物抽出物を配合し、実施例9〜20の各処方中のキブシ科植物抽出物は、それぞれの処方に示すキブシ科植物の葉,枝,花の混合物を用いて調製した。
【0023】
[実施例1〜4]化粧水
(1)エタノール 15.0(重量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)表1に示すキブシ科植物抽出物 1.0
(5)精製水 83.38
(6)クエン酸 0.02
(7)クエン酸ナトリウム 0.1
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
製法:(1)に(2)〜(4)を溶解する。溶解後、(5)〜(7)を順次添加した後、十分に攪拌し、(8)を加え、均一に混合する。
【0024】
【表1】
Figure 2004149444
【0025】
Figure 2004149444
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(11)と(12)を順次加え、均一に混合する。
【0026】
【表2】
Figure 2004149444
【0027】
[実施例9]クリーム
(1)スクワラン 10.0(重量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20重量%水溶液) 15.0
(10)精製水 40.7
(11)カルボキシビニルポリマー(1重量%水溶液) 15.0
(12)キブシ抽出物[調製方法1] 1.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(11)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
【0028】
Figure 2004149444
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)を加え、均一に混合する。
【0029】
[実施例11]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(重量%)
(2)精製水 86.3
(3)水酸化ナトリウム(10重量%水溶液) 0.5
(4)エタノール 10.0
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(6)香料 0.1
(7)ハチジョウキブシ抽出物[調製方法4] 0.1
(8)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.1
(9)グリセリン 2.0
(10)キブシ抽出物[調製方法3] 0.1
(11)ケキブシ抽出物[調製方法2] 0.1
(12)ナガキブシ抽出物[調製方法3] 0.1
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後,(4)に予め溶解した(5)を加える。均一に攪拌した後、予め混合しておいた(6)〜(8)を加える。均一に攪拌した後、(9)〜(12)を順次加え、均一に混合する。
【0030】
[実施例12]クレンジング料
(1)スクワラン 81.95
(2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0
(3)精製水 3.0
(4)キブシ抽出物[調製方法4] 0.02
(5)ハチジョウキブシ抽出物[調製方法4] 0.03
製法:(1)と(2)を均一に溶解する。これに、(3)〜(5)を順次加え、均一に混合する。
【0031】
[実施例13]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(重量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 36.5
(8)キブシ抽出物[調製方法1] 0.5
(9)ハチジョウキブシ抽出物[調製方法2] 0.5
製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(8)と(9)を加え、均一に混合する。
【0032】
[実施例14]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.0(重量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)精製水 70.4
(8)酸化チタン 1.0
(9)ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)香料 0.1
(12)ナガキブシ抽出物[調製方法2] 0.1
(13)ケキブシ抽出物[調製方法1] 0.1
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解後する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)〜(13)の成分を加え、均一に混合する。
【0033】
Figure 2004149444
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(15)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(16)〜(18)の成分を順次加え、均一に混合する。
【0034】
[実施例16]油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 30.0(重量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1,3−ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)ナガキブシ抽出物[調製方法3] 0.5
(11)精製水 45.9
(12)香料 0.1
(13)キブシ抽出物[調製方法4] 2.0
製法:(5)と(6)を(11)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに(7)〜(10)を(11)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(12)と(13)を加え、均一に混合する。
【0035】
[実施例17]ヘアートニック
(1)エタノール 50.0(重量%)
(2)精製水 49.898
(3)ハチジョウキブシ抽出物[調製方法3] 0.001
(4)ケキブシ抽出物[調製方法4] 0.001
(5)香料 0.1
製法:(1)〜(5)の成分を混合,均一化する。
【0036】
[実施例18]パック
(1)精製水 68.9(重量%)
(2)ポリビニルアルコール 12.0
(3)エタノール 10.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0
(6)ナガキブシ抽出物[調製方法3] 1.0
(7)キブシ抽出物[調製方法2] 1.0
(8)香料 0.1
製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、80℃に加温した(1)に溶解する。均一に溶解した後、(4)〜(5)を加え、攪拌しながら冷却を開始する。40℃まで冷却し、(6)〜(8)を加え、均一に混合する。
【0037】
Figure 2004149444
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解後する。一方、(7)〜(10)の水相成分を75℃にて加熱溶解し、前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)〜(13)の成分を加え、均一に混合する。
【0038】
[実施例20]入浴剤
(1)香料 0.3(重量%)
(2)ケキブシ抽出物[調製方法1] 0.5
(3)キブシ抽出物[調製方法3] 0.5
(4)炭酸水素ナトリウム 50.0
(5)硫酸ナトリウム 48.7
製法:(1)〜(5)を均一に混合する。
【0039】
本発明の実施例1〜4について使用試験を行い、キブシ科植物の保湿性について評価した。その際、実施例1において、配合したキブシ科植物抽出物を精製水に代替し、比較例1として同時に使用試験を行った。
【0040】
男女パネラー15名を一群として各試料をブラインドにて使用させ、実施例1〜4の保湿性を比較例1と比較して「感じる」,「どちらともいえない」,「感じない」の三段階で評価し、表3に各評価を得たパネラー数にて示した。
【0041】
【表3】
Figure 2004149444
【0042】
表3より、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を配合した実施例使用群においては、6割以上のパネラーに明確な保湿性が感じられることが分かった。このことから、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物は、優れた保湿性を有することが明らかとなった。
【0043】
次に、本発明の実施例5〜8について使用試験を行い、肌荒れ及び肌のキメについて、それらの症状の改善効果を評価した。その際、実施例7において、配合したキブシ科植物抽出物を精製水に代替し、比較例2として同時に使用試験を行った。
【0044】
各試料について、肌荒れや肌のキメに関して悩みを持つ20〜50才代の男女パネラー20名を一群とし、ブラインドにて1カ月間使用させ、使用前後の皮膚状態の変化を観察して評価した。皮膚状態の指標として、肌荒れ及び肌のキメについて、「改善」,「やや改善」,「変化なし」の三段階で評価し、表4に各評価を得たパネラー数にて示した。なお、肌荒れに関しては、目視にて評価し、肌のキメに関しては、マイクロスコープを用いて観察した。
【0045】
【表4】
Figure 2004149444
【0046】
表4より、肌荒れ及び肌のキメについて、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を含有しない比較例使用群においては、半数以上のパネラーに改善が認められなかったが、キブシ科(Stachyuraceae)植物抽出物を配合した実施例使用群においては、6割以上のパネラーに明確な改善が認められた。
【0047】
以上のように、本発明の実施例においては、従来の比較例よりも、肌荒れや肌のキメといった皮膚症状の改善に優れた効果を有していた。
【0048】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、優れた保湿効果を有し、肌荒れの防止や改善に優れた効果を発揮する皮膚外用剤を得ることが出来た。

Claims (3)

  1. キブシ科(Stachyuraceae)植物の抽出物を含有することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. キブシ科(Stachyuraceae)植物の抽出物を有効成分として配合することを特徴とする保湿用皮膚外用剤。
  3. キブシ科(Stachyuraceae)植物の抽出物を有効成分として配合することを特徴とする肌荒れ改善用皮膚外用剤。
JP2002315569A 2002-10-30 2002-10-30 皮膚外用剤 Pending JP2004149444A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002315569A JP2004149444A (ja) 2002-10-30 2002-10-30 皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002315569A JP2004149444A (ja) 2002-10-30 2002-10-30 皮膚外用剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004149444A true JP2004149444A (ja) 2004-05-27

Family

ID=32459527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002315569A Pending JP2004149444A (ja) 2002-10-30 2002-10-30 皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004149444A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069954A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Maruzen Pharmaceut Co Ltd チロシナーゼ活性阻害剤、美白剤及び皮膚化粧料

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01135794A (ja) * 1987-11-24 1989-05-29 Daicel Chem Ind Ltd エクダイソンの製法
WO1995019160A1 (fr) * 1994-01-12 1995-07-20 Pola Chemical Industries Inc. Agent ameliorant le debit sanguin et produit cosmetique
JPH07316057A (ja) * 1994-05-23 1995-12-05 Pola Chem Ind Inc 代謝活性化剤及び皮膚外用剤並びに浴用剤
JP2000319154A (ja) * 1999-05-06 2000-11-21 Nippon Menaade Keshohin Kk 光毒性抑制剤
JP2004091390A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Hirofumi Tachibana 育毛剤

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01135794A (ja) * 1987-11-24 1989-05-29 Daicel Chem Ind Ltd エクダイソンの製法
WO1995019160A1 (fr) * 1994-01-12 1995-07-20 Pola Chemical Industries Inc. Agent ameliorant le debit sanguin et produit cosmetique
JPH07316057A (ja) * 1994-05-23 1995-12-05 Pola Chem Ind Inc 代謝活性化剤及び皮膚外用剤並びに浴用剤
JP2000319154A (ja) * 1999-05-06 2000-11-21 Nippon Menaade Keshohin Kk 光毒性抑制剤
JP2004091390A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Hirofumi Tachibana 育毛剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069954A (ja) * 2004-09-01 2006-03-16 Maruzen Pharmaceut Co Ltd チロシナーゼ活性阻害剤、美白剤及び皮膚化粧料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5171206B2 (ja) 保湿剤及び皮膚外用剤
JPH10203955A (ja) 抗菌性低刺激化粧料
JP2003104865A (ja) 皮膚外用剤
JP2020015665A (ja) 皮膚外用剤
JP2007070271A (ja) 皮膚外用剤
JP4105498B2 (ja) アトピー性疾患の症状の予防・緩和に有効な組成物
JP5795146B2 (ja) 保湿剤及び皮膚外用剤
JP2006083112A (ja) 皮膚外用剤
JP3754025B2 (ja) 細胞賦活剤、抗酸化剤、及び皮膚外用剤
JP3491755B1 (ja) 皮膚外用剤
JP2004149444A (ja) 皮膚外用剤
JP2004123661A (ja) 皮膚外用剤
JP2020094000A (ja) 皮膚外用剤
JP3665049B2 (ja) 細胞賦活剤、抗酸化剤、及び皮膚外用剤
JP2004137166A (ja) 皮膚外用剤、細胞賦活剤、抗酸化剤
JP2003267851A (ja) 皮膚外用剤
JP2009057309A (ja) 皮膚外用剤及び保湿剤
JP3615527B2 (ja) 皮膚外用剤
JP5116428B2 (ja) 保湿剤及び皮膚外用剤
JP3734222B2 (ja) 皮膚外用剤、細胞賦活剤、及び抗酸化剤
JP2004010558A (ja) 抗酸化剤、及びこれを含有する皮膚外用剤
JP3627862B2 (ja) 皮膚外用剤
JP4245862B2 (ja) 皮膚外用剤
JP3543306B2 (ja) 細胞賦活剤、及び抗酸化剤
JP4295473B2 (ja) 皮膚外用剤

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050509

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20050520

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20051209