JP2004148428A - シミュレーション装置 - Google Patents

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JP2004148428A
JP2004148428A JP2002315419A JP2002315419A JP2004148428A JP 2004148428 A JP2004148428 A JP 2004148428A JP 2002315419 A JP2002315419 A JP 2002315419A JP 2002315419 A JP2002315419 A JP 2002315419A JP 2004148428 A JP2004148428 A JP 2004148428A
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Shinji Imai
伸治 今井
Hiroki Hashimoto
裕樹 橋本
Katsumi Takeishi
克己 武石
Hiroshi Ichinomiya
博志 一ノ宮
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Abstract

【課題】ロボットコントローラおよび操作盤等の複数の機器から構成されるステーションに対して、異なる条件のステーション毎に簡便な手順でシミュレーションを行うことを可能にする。
【解決手段】シミュレーション装置10は、擬似コントローラ12a〜12Lと、シーケンサ14と、擬似操作盤16と、シミュレーションデータに基づいてロボットの姿勢を表示するビューワ18と、汎用ネットワーク28と、シミュレーションに必要なオブジェクトを設定および記録するオブジェクト管理コンピュータ24とを備える。オブジェクト管理コンピュータ24は、シミュレーションを実行する前に汎用ネットワーク28を介してシーケンサ14、擬似操作盤16、ビューワ18にオブジェクトを供給する。擬似コントローラ12a〜12Lのうち、シミュレーションに必要な台数分にティーチングデータを供給する。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多関節型のロボットを有する生産システムの動作検証を行うシミュレーション装置に関し、特に、生産システムにおける種々のステーションに適用するシミュレーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車のプレス部品の接合工程等において、多関節型のロボットが利用されている。このようなロボットの動作教示では、3次元CAD等を用いることにより実機のロボットを不要とするオフラインによる教示、所謂オフラインティーチングが行われている。
【0003】
自動車のプレス部品の接合工程では、例えば、図15に示すような構成の生産システム500が用いられている。このような生産システム500の場合、3台のロボット502、504、506の相互干渉を防止するために、シーケンサ(プログラマブルロジックコントローラとも呼ばれる)508がネットワーク510を介して各ロボットコントローラ512、514、516に接続されており、各ロボット502、504、506の状態を監視および制御している。また、シーケンサ508は操作盤518や生産ライン(図示せず)等にも接続されて制御を行っている。生産システム500の基本的な動作は操作盤518によって作業員が操作できるようになっている。
【0004】
ロボット502、504、506は、例えば、6つの関節の動作により、6自由度を有する多関節型の産業用ロボットが用いられる。ロボット502、504、506の先端部には溶接ガン520が設けられており、この溶接ガン520によってワーク524の溶接を行うことができる。
【0005】
図15に示すような生産システム500は、一連の製造工程における1つのステーションとして位置づけられている。各工程は1つまたは複数のステーションからなり、生産ラインには複数のステーションが設けられる。
【0006】
ところで、オフラインティーチングによる教示動作を行った後に、動作の検証を行うためにシミュレーションを行う必要があるが、シミュレーションの条件設定方法は簡便であることが望ましい。
【0007】
シミュレーションを行う方法として、シミュレーション装置上のモデルと実機とを同時に動作させて該モデルと実際のロボットとの動作を相互に確認する方法(例えば、特許文献1参照)が提案されている。
【0008】
【特許文献1】
特開平8−87316号公報(図1)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、自動車メーカ等では、所有する複数の工場にそれぞれ複数の生産ラインがあり、各生産ラインに複数のステーションが設けられている。ロボットのシミュレーションを行う際に、各ステーション単位に、そのステーションに割り当てられた複数のロボットに対して同時にシミュレーションを実行すると、該ステーションにおける作業のサイクルタイムやロボット相互の相対的な動作等が把握できて好適である。
【0010】
ところで、特許文献1に開示された方法では、ロボットコントローラおよびPLCに接続された制御装置の記憶部にティーチングデータをロードした後にシミュレーションを実行している。ロボットが複数存在する場合には、それぞれ対応する制御装置に個別のティーチングデータをロードする必要がある。また、PLCにも対応するシーケンスプログラムをその都度ロードする必要がある。
【0011】
従って、ステーションが多数存在し、各ステーションに対するシミュレーションを順番に繰り返して実行する場合には、ティーチングデータおよびシーケンスプログラムのロード作業が繁雑になる。シミュレーションの対象となる各ステーションは、備えられているロボットの数、種類および配置が異なる場合が多く、ティーチングデータをロードする際には、これらの条件を理解しなければならないので、担当者の負担が大きく、またロード作業に長時間を要する。
【0012】
さらに、前記の特許文献1に開示された方法では、実際のロボットを動かすことにより動作検証を行うので、教示処理に実機が不要であるというオフラインティーチングの特徴が活かされない。
【0013】
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、ロボット、ロボットコントローラおよび操作盤等の複数の機器から構成されるステーションに対して、異なる条件のステーション毎に簡便な手順でシミュレーションを行うことを可能にするシミュレーション装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るシミュレーション装置は、ロボットを有する生産システムの動作検証を行うシミュレーション装置において、ロボット用のティーチングデータが供給され、該ティーチングデータに基づき、前記ロボットを示す仮想ロボットの動作制御を行うとともに、前記仮想ロボットの各関節の動作量を示すシミュレーションデータをリアルタイムに生成する擬似コントローラと、少なくとも前記擬似コントローラを制御するシーケンサと、前記シーケンサと前記擬似コントローラとを接続する主通信手段と、少なくとも前記シーケンサに対して操作信号の送受信を行う擬似操作盤と、前記シミュレーションデータに基づいて前記仮想ロボットの姿勢に関する情報を表示するビューワと、複数のシミュレーションの条件にそれぞれ適応したオブジェクトを設定および記憶するオブジェクト管理部と、前記擬似コントローラと前記ビューワと前記オブジェクト管理部と前記シーケンサとに接続される副通信手段と、を有し、前記オブジェクト管理部は、シミュレーションを実行する前に、シミュレーション条件に適応したオブジェクトを、前記副通信手段を介して、前記擬似コントローラ、前記擬似操作盤、前記シーケンサおよび/または前記ビューワに供給することを特徴とする。
【0015】
このように、オブジェクト管理部によってオブジェクトを管理し、シミュレーションの条件に応じて、オブジェクトを擬似コントローラ、擬似操作盤、シーケンサおよび/またはビューワに供給することによって、ロボット、ロボットコントローラおよび操作盤等の複数の機器から構成されるステーションに対して、異なる条件のステーション毎に簡便な手順でシミュレーションを行うことができる。
【0016】
この場合、前記オブジェクト管理部は、シミュレーションの条件に応じて、前記ビューワに前記ロボットの関節構成や寸法および設置位置等を示す描画情報を供給し、前記ビューワは、前記描画情報と前記シミュレーションデータとに基づいて前記仮想ロボットを3次元表示するようにすると、動作状態を把握しやすい。
【0017】
また、前記オブジェクト管理部は、シミュレーションの条件に応じて、前記シーケンサにシーケンスプログラムまたはその生成用ファイルを供給するようにしてもよい。
【0018】
前記オブジェクト管理部は、シミュレーションの条件に応じて、前記擬似コントローラに前記ティーチングデータを供給するようにしてもよい。
【0019】
前記オブジェクト管理部は、シミュレーションの条件に応じて、前記擬似操作盤に画面生成情報を含む入出力プログラムを供給するようにしてもよい。
【0020】
このようにすることにより、シーケンサ、擬似コントローラおよび擬似操作盤は、シミュレーションに適応したプログラム、ティーチングデータまたは操作画面を得ることができる。
【0021】
さらに、前記主通信手段は複数種類が存在し、前記擬似コントローラおよび前記シーケンサは、前記オブジェクト管理部から供給されるネットワーク種別データに基づいて前記主通信手段のいずれか1つを選択するようにしてもよい。
【0022】
このように主通信手段を選択可能にすると、シミュレーション対象が有する主通信手段と同じ種類のものを選択して使用することができるので、シミュレーションの精度が向上する。
【0023】
前記生産システムは、ワークを搬送する生産ラインを備え、前記生産ラインは、前記ロボットが配置された複数のステーションを備え、前記オブジェクト管理部は、シミュレーション対象である前記ステーションが属する生産ラインに関する情報であるライン属性データを、前記擬似操作盤、前記擬似コントローラおよび/または前記シーケンサに供給するようにしてもよい。
【0024】
前記生産システムは、ワークを搬送する生産ラインを備え、前記生産ラインは、前記ロボットが配置された複数のステーションを備え、前記オブジェクト管理部は、シミュレーション対象である前記ステーションに関する情報であるステーション属性データを、前記擬似操作盤、前記擬似コントローラおよび/または前記シーケンサに供給するようにしてもよい。
【0025】
このように、オブジェクトをライン属性およびステーション属性に分類することにより、オブジェクトの管理、供給および操作が容易になる。
【0026】
前記生産システムは、ワークを搬送する生産ラインを備え、前記生産ラインは、前記ロボットが配置された複数のステーションを備え、前記オブジェクト管理部は、シミュレーション対象である前記ステーションが属する生産ラインに関する情報であるライン属性データを示すシンボルと、前記ステーションに関する情報であるステーション属性データを示すシンボルとが階層構造で表示された選択表示部を備え、該選択表示部を操作することにより、前記ライン属性データおよび前記ステーション属性データを選択可能とすることにより、ライン属性とステーション属性との関係が明瞭になり、ライン属性データおよびステーション属性データの選択および管理が容易である。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るシミュレーション装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図1〜図15を参照しながら説明する。
【0028】
図1および図2に示すように、本実施の形態に係るシミュレーション装置10は、例えば、生産システム500(図15参照)における3台のロボット502、504、506の動作を仮想空間上でシミュレーションするものであり、実際のロボットコントローラ512、514、516の代わりに擬似コントローラ12a、12b、12cが仮想のロボットR1、R2、R3(図3参照)をそれぞれ制御する。
【0029】
また、シミュレーション装置10は、予備の擬似コントローラ12d、12e、12f、12g、12h、12i、12j、12k、12Lを有する。つまり、シミュレーション装置10は、擬似コントローラ12a〜12Lを用いて12台のロボットのシミュレーションを実行することができる。なお、擬似コントローラを増設することにより13台以上のロボットのシミュレーションを実行できることはもちろんである。
【0030】
シミュレーション装置10は、擬似コントローラ12a〜12Lと、シーケンス処理を行うシーケンサ14と、擬似操作盤16と、シミュレーションの結果を表示するビューワ18と、ロボットR1、R2、R3のそれぞれのティーチングデータを作成するオフラインティーチングコンピュータ20と、シミュレーションの条件等のデータであるオブジェクトを管理および供給するオブジェクト管理コンピュータ(オブジェクト管理部)24とを有する。オフラインティーチングコンピュータ20で作成するティーチングデータは、ロボットR1、R2、R3の動作プログラム自体と、動作経路を示す複数の教示点データと、ロボットR1、R2、R3の相互干渉を示す干渉領域のデータとから構成される。
【0031】
擬似操作盤16、ビューワ18、オフラインティーチングコンピュータ20およびオブジェクト管理コンピュータ24は、それぞれモニタ画面16a、18a、20a、24aを備える。
【0032】
また、シミュレーション装置10は、2つのFA用ネットワーク(主通信手段)26a、26bと、汎用ネットワーク(副通信手段)28とを有する。FA用ネットワーク26a、26bは、擬似コントローラ12a〜12Lとシーケンサ14とを接続しており、これらの機器間のデータ通信を行う。汎用ネットワーク28は、擬似コントローラ12a〜12Lと、シーケンサ14と、擬似操作盤16と、ビューワ18と、オフラインティーチングコンピュータ20と、オブジェクト管理コンピュータ24とを接続しており、これらの機器間のデータ通信を行う。擬似操作盤16とシーケンサ14とは専用の通信手段25で接続されている。擬似操作盤16とシーケンサ14とは、FA用ネットワーク26a、26bまたは汎用ネットワーク28により通信を行うようにしてもよい。
【0033】
擬似コントローラ12a、12b、12c、シーケンサ14、擬似操作盤16およびFA用ネットワーク26a、26bは、図15に示す実際のロボットコントローラ512、514、516、シーケンサ508、操作盤518およびネットワーク510に相当する。
【0034】
ロボットR1、R2、R3およびロボット502、504、506は、例えば、図3に示すような産業用の多関節ロボットであり、ベース部30と、ベース部30を基準にしてロボットの先端に向かって順に第1アーム32、第2アーム34および第3アーム36と、第3アーム36の先端に設けられた溶接ガン38とを有する。第1アーム32は、ベース部30に対して水平および垂直に回動可能な軸J1、J2によって回動可能である。第2アーム34は第1アーム32と軸J3で回動可能に連結されている。第2アーム34は軸J4によって捻れ回転が可能になっている。第3アーム36は第2アーム34と軸J5で回動可能に連結されている。第3アーム36は軸J6によって捻れ回転が可能になっている。また、作業内容によっては、ロボットR1、R2、R3には付加軸が設けられることがある。例えば、第3アーム36の先端と溶接ガン38との間に回転または伸縮自在な第7の軸(図示せず)を設ける場合がある。
【0035】
なお、ロボットR1、R2、R3およびロボット502、504、506は、溶接用ロボットに限らず、組み立て用ロボットや塗装用ロボット等でもよい。
【0036】
図4に示すように、擬似コントローラ12a〜12Lは、プログラム実行部50と、擬似動作部52と、入出力部54とを有しており、ロボットコントローラ512、514、516(図15参照)と類似の作用をする。
【0037】
プログラム実行部50は、制御処理部56と記憶部58とを有し、オフラインティーチングコンピュータ20から供給されるティーチングデータを記憶部58に記憶し、制御処理部56がティーチングデータに基づいてロボットR1、R2、R3および溶接ガン38の移動指令値を生成する。生成した移動指令値は、ロボットの各軸J1〜J6および溶接ガン38の開度の値として擬似動作部52に供給する。
【0038】
制御処理部56は、先読み機能部60とインターロック判断部62とを有する。先読み機能部60は、ティーチングデータに含まれる教示点が空間上で近接する箇所については、ロボットR1、R2、R3の動作に先行して移動指令値の生成を行う。これにより、ロボットR1、R2、R3は滑らかな動作が可能になる。インターロック判断部62は、シーケンサ14と情報の送受信を行いながらインターロックの要否を判断する。インターロックを行う必要がある場合には、擬似動作部52に対する指令値をロックする。インターロック判断部62は、判断の結果を入出力部54にも供給する。
【0039】
先読み機能部60およびインターロック判断部62は、実際のロボットコントローラ512、514、516が備えている機能と同じものである。
【0040】
擬似動作部52は、プログラム実行部50から供給された各軸J1〜J6の移動指令値および溶接ガン38の移動指令値に基づいてロボットR1、R2、R3の姿勢を推定する。推定によって求めた結果は、シミュレーションデータとしてプログラム実行部50および入出力部54を経由してビューワ18に供給する。
【0041】
擬似動作部52は、ロボットR1、R2、R3の各軸J1〜J6の動作を推定するロボット擬似動作部64と、付加軸の動作を推定する付加軸擬似動作部66と、溶接ガン38の動作を推定する溶接ガン動作推定部68とを有する。
【0042】
シミュレーションデータは、1組のデータ列M=(θ1、θ2、θ3、θ4、θ5、θ6、θ7)で表される。このうち、データθ1〜θ6は、ロボットR1、R2、R3の各軸J1〜J6の角度(動作量)であり、ロボット擬似動作部64によって求められる。データθ7は付加軸の動作量であり、付加軸擬似動作部66によって求められる。
【0043】
ロボット擬似動作部64は、指令値に対する各軸J1〜J6の機械的な追従遅れ時間を推定するロボット追従遅れ時間推定部70と、ティーチングデータによる予定された動作時間に対する到着時間の遅れを推定するロボット到着遅れ時間推定部72とを有する。
【0044】
付加軸擬似動作部66は、付加軸の機械的な追従遅れ時間を推定する付加軸追従遅れ時間推定部74と、ティーチングデータによる予定された動作時間に対する付加軸の到着時間の遅れを推定する付加軸到着遅れ時間推定部76と、付加軸の電流値を検出してトルクの遅れ時間を推定する付加軸トルク到着遅れ時間推定部78とを有する。付加軸トルク到着遅れ時間推定部78は、付加軸の機械的な撓み時間を推定する撓み時間推定部80と、トルクが安定するまでの時間を推定するトルク安定時間推定部82とを有する。
【0045】
ロボット擬似動作部64には、付加軸トルク到着遅れ時間推定部78に相当する機能が設けられていないが、付加軸以外の関節部、つまり軸J1〜J6については先読み機能部60により同様の推定が可能である。
【0046】
入出力部54は、FA用ネットワーク26a、26bに対する入出力の信号や、プログラム実行部50と擬似動作部52との間の信号を検出する情報取得機能部84と、汎用ネットワーク28を介してビューワ18にシミュレーションデータと入出力データを送信するシミュレーションデータ送出部86とを有する。
【0047】
入出力データは、擬似コントローラ12a〜12Lとシーケンサ14との間で送受信されるインターロック信号と、その他の制御データから構成される。インターロック信号は、擬似コントローラ12a〜12Lからシーケンサ14に送信されるインターロック設定信号およびインターロック解除信号と、シーケンサ14から擬似コントローラ12a〜12Lへ送信するアンサ信号等を含む。その他の制御データとしては、例えば、溶接ガン38または付加軸との間で送受信されるデータや、エラー信号や、サーボオン信号、サーボオフ信号等が挙げられる。入出力データを構成する各信号は、オン・オフで表される1ビットの信号である。従って、例えば、入出力データを構成する信号が128点(16バイト)程度であれば、汎用ネットワーク28により高速に伝送可能である。
【0048】
入出力部54は、汎用ネットワーク28とのインターフェースである第1ポート88、FA用ネットワーク26a、26bとのインターフェースである第2および第3ポート90a、90bに接続されている。
【0049】
擬似コントローラ12a〜12Lにおける第2ポート90a、第3ポート90bや、プログラム実行部50は、実際のロボットコントローラ512、514、516におけるポートやプログラム実行部と略同仕様に構成されている。
【0050】
図2に戻り、シーケンサ14は、シーケンス処理により擬似コントローラ12a〜12Lの動作を制御するものであり、実際のシーケンサ508と同仕様のハードウェアが使用される。
【0051】
シーケンサ14は、オブジェクト管理コンピュータ24から供給されるラダープログラム生成用ファイル162(図6参照)が変換されたシーケンスプログラムを実行する動作処理機能部96を有する。
【0052】
処理時間設定部94は、入出力処理時間設定部98と内部処理時間設定部100とを有し、サイクル時間が実際のシーケンサ508と同じとなるようにウェイト時間などが設定される。また、シーケンサ14はFA用ネットワーク26a、26bに対して入出力を行う入出力部27を有する。
【0053】
シーケンサ14で実行されるシーケンスプログラムはシーケンサ508と基本的に同一のものが用いられている。従って、例えば、シーケンサ14は実際のロボットコントローラ512、514、516を制御することも可能である。
【0054】
シーケンサ14は、FA用ネットワーク26aまたは26bを介して各擬似コントローラ12a〜12LからロボットR1、R2、R3の干渉領域に対するインターロック設定信号またはインターロック解除信号を受け取り、全てのロボットR1、R2、R3の状態を把握して干渉が発生しないことを確認する。干渉が発生しないと判断した場合、進行許可を示すアンサ信号を返送する。
【0055】
擬似操作盤16は、オブジェクト管理コンピュータ24から画面生成用設定ファイル168(図6参照)に基づいてモニタ画面16aの画面設定を行い、擬似操作処理部104が実際の操作盤518(図15参照)の作用を代替する。擬似操作処理部104は、入力および表示を行う入力・表示機能部106と、シミュレーションの開始から終了までの時間を計測する時間測定機能部108とを有する。入力・表示機能部106は、汎用のキーボード、マウスおよびモニタを用いることができる。擬似操作盤16のモニタ画面16aはタッチパネル式でもよい。時間測定機能部108は、オペレーティングシステムが備えるタイマ機能を用いることができる。実際の操作盤518が移動可能である場合には、操作盤518自体を汎用ネットワーク28に接続して擬似操作盤16として用いてもよい。また、擬似操作盤16は、所定の操作によってシミュレーションのスタート信号(操作信号)をシーケンサ14に送信することができる。
【0056】
擬似操作盤16のモニタ画面16aには、図5に示すように、マウスにより操作可能なウィンドウ形式の操作画面109が表示される。この操作画面109において、第1インディケータ109aは入出力データに基づいてシミュレーションの実況状況を示す領域である。サイクルタイム表示テーブル109bは時間測定機能部108により計測したシミュレーション時間を表示する領域である。サイクルタイム表示テーブル109bに表示されるシミュレーション時間は所定の記録部に記録される。機種コンボボックス109cは生産機種を選定する領域である。タグパネル109dはアラームおよびその説明を表示する領域である。第1モード選択スイッチ部109eおよび第2モード選択スイッチ部109fはそれぞれシミュレーションの動作モードを選択する領域である。
【0057】
なお、シーケンサ14には、一般的に計時機能が設けられているので、この計時機能によって計測したシミュレーション時間をサイクルタイム表示テーブル109bに表示するようにしてもよい。
【0058】
第2インディケータ109gはロボットR1、R2、R3のシミュレーション状況を示す領域である。第2インディケータ109gにおいて、ロボットR1、R2、R3相互間におけるインターロックの状況は矢印で示される。図5では、ロボットR2の動作により、ロボットR1が待機している状況を示す。異常が発生した場合には、対応するロボットR1、R2、R3を示すボックスの色が変更される。また、利用されない予備のロボットについては「***」の文字列が表示される。ロボット選定スイッチ部109hは、シミュレーションの実行対象となるロボットR1、R2、R3を選択する領域である。
【0059】
図2に戻り、ビューワ18は、シミュレーションの結果をリアルタイムに表示するコンピュータであり、ビューワデータ(描画情報)110と画像変換部112とを有する。ビューワデータ110は、各ロボットR1、R2、R3の関節構成や寸法および設置位置等の情報である。ビューワデータ110は、オブジェクト管理コンピュータ24から供給される。
【0060】
画像変換部112は、関節角度画像変換機能部114とI・O情報画像変換機能部116とを有する。関節角度画像変換機能部114は、各擬似コントローラ12a〜12Lから供給されるシミュレーションデータとビューワデータ110とに基づいて各ロボットR1、R2、R3をソリッドモデルによって3次元表示する。
【0061】
I・O情報画像変換機能部116は、各擬似コントローラ12a〜12Lから供給される入出力データの内容を表示する。また、I・O情報画像変換機能部116は、供給された入出力データを一覧形式で表示したり、入出力データのうち所定の信号に基づいてソリッドモデルの表示色を変更する機能をもつ。例えば、エラー信号やサーボオン信号が発生したときには、対応するロボットR1、R2、R3または対応する箇所の色を変更または点滅表示させる。さらに、インターロック信号に基づいて、ロボットR1、R2、R3のインターロック状態を表示する。つまり、どのロボットがどの干渉領域に入っていて、どのロボットがインターロックによる動作停止状態であるかをグラフィック形式または文字情報形式として表示する。
【0062】
ビューワ18は、シミュレーションの結果表示を行うものであり、またロボットR1、R2、R3同士の干渉回避処理や動作プログラムの実行または解析等を行うことがないので汎用の3次元CADシステムを適用することができる。ビューワ18は、3次元CADの一般的な機能、例えば、視点位置の変更、拡大、縮小表示等の機能が利用可能である。
【0063】
オフラインティーチングコンピュータ20は、ロボットR1、R2、R3のティーチングデータをオフラインで作成するものである。オフラインティーチングコンピュータ20は、各ロボットR1、R2、R3を3次元表示させながら、一連の動作を順番に教示点データとして設定することができる。
【0064】
オフラインティーチングコンピュータ20は、必ずしも汎用ネットワーク28に接続されている必要はない。オフラインティーチングコンピュータ20で作成されたティーチングデータは、他の通信手段または汎用の記録媒体を介して擬似コントローラ12a〜12Lにロードしてもよい。
【0065】
オブジェクト管理コンピュータ24は、汎用ネットワーク28に対して信号の送受信を行うデータ配信機能部120と、シミュレーションを行うためのオブジェクトを設定し格納するオブジェクトデータベース122と、シミュレーションの条件に対応する実態的なオブジェクトの記憶部であるオブジェクト記憶部124とを有する。オブジェクトとは、生産ラインまたはステーションの情報、またはシミュレーション装置10の構成に関する情報が記録されたデータまたはプログラムである。
【0066】
また、オブジェクト管理コンピュータ24は、シミュレーションの実行結果を擬似コントローラ12a〜12Lまたはビューワ18等からログ形式で受信してシミュレーション結果データ126として記録可能である。
【0067】
図6に示すように、オブジェクトデータベース122には、シミュレーション装置10の各機器に関する情報が記録された設備構成データ130と、生産ラインにおけるシステムの情報が記録されたシステム属性データ132と、生産ラインに関する情報が記録されたライン属性データ134と、ステーションに関する情報が記録されたステーション属性データ136とを有する。
【0068】
設備構成データ130は、シーケンサ設定データ140と、擬似操作盤設定データ142と、ビューワ設定データ144と、擬似コントローラデータ145とを有し、それぞれ汎用ネットワーク28に接続された各機器のIPアドレス、ポート番号およびネットワークID番号等が記録されている。
【0069】
システム属性データ132は、擬似コントローラ12a〜12Lやビューワ18等で使用されるアプリケーションプログラムに関する情報が記録された個別アプリケーション情報データ146と、擬似コントローラ12a〜12L以外にシミュレーション対象とする機器に関する情報が記録された個別接続機器情報データ148とを有する。
【0070】
ライン属性データ134は、対応する生産ラインにおける機種およびワークの種類を記録した生産機種データ150を有する。
【0071】
ステーション属性データ136は、FA用ネットワーク26aまたは26b(図2参照)のいずれを用いるかが記録されたネットワーク種別データ152と、FA用ネットワーク26aまたは26bにおける擬似コントローラ12a〜12Lの各IPアドレスおよびネットワークID番号が記録されたロボットネットワーク情報データ154とを有する。また、ステーション属性データ136は、使用する擬似コントローラ12a〜12Lの種別が記録されたロボット情報データ156と、ロボットR1、R2、R3…の相互間におけるインターロックに関する情報が記録されたロボットインターロック情報データ158と、シミュレーションを実行する際に必要となるデータが記録されたオブジェクト情報データ160とを有する。
【0072】
ロボットインターロック情報データ158は、インターロックに関する情報に基づいてラダープログラムを生成するための条件が設定されたラダープログラム生成用ファイル162を含む。
【0073】
オブジェクト情報データ160は、ロボットR1、R2、R3の関節構成、寸法等の情報が記録されたビューワデータ(描画情報)164と、擬似コントローラ12a〜12LとロボットR1、R2、R3…との割り付けを示すロボット割付データ166と、擬似操作盤16において操作画面109(図5参照)を表示するためのデータである画面生成用設定ファイル168とを有する。また、オブジェクト情報データ160は、オフラインティーチングコンピュータ20(図1参照)で作成したティーチングデータ170を有する。
【0074】
ビューワデータ164は、ビューワ18へ送信されてビューワデータ110(図2参照)として参照される。ティーチングデータ170は、シミュレーションで用いる擬似コントローラ12a〜12Lに対してそれぞれ用意され、生産ラインで生産される全てのワークに対応することができる。さらに、オブジェクト情報データ160は、FA用ネットワーク26aまたは26bで通信を行うために必要な情報が記録された通信設定データ172を有する。
【0075】
ライン属性データ134は、対象となる生産ラインの数に応じて増減可能であり、それぞれの生産ラインに対して1つのライン属性データ134が適用される。ステーション属性データ136は、対象となるステーションの数に応じて増減可能であり、それぞれのステーションに対して1つのステーション属性データ136が適用される。
【0076】
また、ライン属性データ134とステーション属性データ136とは階層構造になっており、ライン属性データ134の下位に1つまたは複数のステーション属性データ136が設定されている。具体的には、ライン属性データ134には下位のステーション番号を示す下位階層データ(図示せず)が記録されており、ステーション属性データ136には、上位の生産ラインを示す上位階層データ(図示せず)が記録されている。さらに、ライン属性データ134は、それぞれ複数に区分して管理することが可能であり、この区分の単位は「ゾーン」と呼ばれる。複数のステーション属性データ136は、それぞれ1つの工程毎にまとめて管理することが可能である。また、ステーション属性データ136は、それぞれ生産ラインにおける配置が右側、左側、左右両側のいずれであるかが「Aサイド」、「Bサイド」、「ABサイド」と表される「サイド」と呼ばれる小属性を付加することが可能である。従って、見かけ上、上位から順に「ライン」、「ゾーン」、「工程」、「ステーション」および「サイド」の5区分の階層構造に分類して管理することができる。
【0077】
次に、オブジェクト管理コンピュータ24のモニタ画面24aに表示されるオブジェクト管理画面200について図7〜図11を参照しながら説明する。オブジェクト管理画面200は、オブジェクトの設定および転送を行うための操作用の画面である。
【0078】
図7に示すように、オブジェクト管理画面200は、メニューバー202と、データ選択部204と、ダイアログ表示部206と、状態表示部207とから構成される。メニューバー202のファイルメニュー208は、ファイルの新規設定および操作の終了等を示すサブメニューを表示させるメニューである。挿入メニュー210は、ライン属性データ134およびステーション属性データ136の追加または削除を示すサブメニューを表示させるメニューである。シミュレーションメニュー212は、マウスカーソル214の操作によりダウンロードサブメニュー216、イニシャライズサブメニュー218、ログアップロードサブメニュー220、ベリファイサブメニュー222およびシステム設定サブメニュー224を表示させるメニューである。
【0079】
イニシャライズサブメニュー218を選択することにより、所定の初期設定を行うことができる。ログアップロードサブメニュー220を選択することにより、シミュレーション結果を示すログデータをアップロードしてシミュレーション結果データ126(図1参照)として記録することができる。ベリファイサブメニュー222を選択することにより、オブジェクト管理コンピュータ24で管理している各種のオブジェクトと、擬似コントローラ12a〜12L、シーケンサ14、擬似操作盤16およびビューワ18に格納しているオブジェクト(またはデータ)とを比較確認することができる。システム設定サブメニュー224を選択することにより、システム属性データ(図6参照)132の編集を行うことができる。
【0080】
また、ダウンロードサブメニュー216を選択することにより、オブジェクトのうち、所定のライン属性データ134およびステーション属性データ136を擬似コントローラ12a〜12L、シーケンサ14、擬似操作盤16およびビューワ18に供給することができる。具体的には、ダイアログ表示部206にダウンロードダイアログ226が表示され、データの転送状況に合わせてチェックマーク226aの数が増えるように表示される。このとき、詳細な状況が状態表示部207に表示される。
【0081】
データ選択部204は、設備構成データ130の選択編集をするための設備構成データ選択パネル228と、ライン属性データ134の選択編集をするためのライン属性データ選択パネル230と、ステーション属性データ136の選択編集をするためのステーション属性データ選択パネル232とから構成される。
【0082】
設備構成データ選択パネル228は、シーケンサ設定データ140を選択編集するためのシーケンサ設定ボタン234と、擬似操作盤設定データ142を選択編集するための擬似操作盤設定ボタン236と、ビューワ設定データ144を選択編集するためのビューワ設定ボタン238と、擬似コントローラデータ145を選択編集するためのロボットコントローラ設定ボタン240とを有する。
【0083】
ライン属性データ選択パネル230には、挿入メニュー210で設定されたラインの名称およびゾーンの名称が表示される。例えば、「Css−No.1」という表示がラインの名称であり、「A−Zone」という表示がゾーンの名称である。ステーション属性データ選択パネル232には、挿入メニュー210で設定された工程の名称およびステーションの名称が表示される。例えば、「FR−COMP」という表示が工程の名称であり、「1ST」という表示がステーションの名称である。これらのライン、ゾーン、工程およびステーションは、それぞれツリー状の階層形式で表示されている。
【0084】
設備構成データ130のうち、例えば、擬似コントローラデータ145を編集する際には、図8に示すように、ロボットコントローラ設定ボタン240をマウスカーソル214で選択することによって、ダイアログ表示部206にコントローラアドレス設定ダイアログ242が表示される。このコントローラアドレス設定ダイアログ242のネットワークタブ246を選択することにより、アドレステーブル248が表示されるので、このアドレステーブル248においてIPアドレス等を設定する。設定したデータは擬似コントローラデータ145として記録される。
【0085】
ライン属性データ134の生産機種データ150を編集する際には、図9に示すように、ラインの名称のうち、例えば、「Css−No.1」という表示をマウスカーソル214で選択することによって、ダイアログ表示部206に生産機種設定ダイアログ250が表示される。この生産機種設定ダイアログ250の機種タブ252を選択することにより、機種テーブル254が表示されるので、この機種テーブル254において対応する機種およびワークの種類に関する情報を設定する。設定したデータは、生産機種データ150として記録される。
【0086】
生産機種データ150は、ダウンロードの処理を行うことによって擬似操作盤16に供給され、操作画面109(図5参照)の機種コンボボックス109cに反映される。
【0087】
ステーション属性データ136のネットワーク種別データ152及びオブジェクト情報データ160を編集する際には、図10に示すように、ステーションの名称のうち、例えば、「2ST」という表示をマウスカーソル214で選択することによって、ダイアログ表示部206にステーション設定ダイアログ256が表示される。このステーション設定ダイアログ256のオブジェクト・ネットワークタブ258を選択することにより、オブジェクト設定テーブル260が表示されるので、このオブジェクト設定テーブル260においてオブジェクト情報データ160の設定を行う。例えば、オブジェクト設定テーブル260の欄260aは、擬似コントローラ12aへ供給するためのティーチングデータ170の指定をする欄である。
【0088】
また、ステーション設定ダイアログ256のネットワーク種別コンボボックス262を操作することにより、FA用ネットワーク26aまたは26bのいずれかを選択することができる。このネットワーク種別コンボボックス262による選択情報は、ネットワーク種別データ152として記録される。
【0089】
さらに、ステーション属性データ136のロボットインターロック情報データ158を編集する際には、図11に示すように、ステーション設定ダイアログ256のインターロックタブ266を選択することにより、インターロックテーブル268が表示されるので、このインターロックテーブル268においてインターロック処理に関する必要な情報を入力する。インターロックテーブル268で設定した情報はロボットインターロック情報データ158に記録され、さらに、所定のラダープログラムと結合されてラダープログラム生成用ファイル162となる。
【0090】
オブジェクト管理画面200および前記の操作画面109(図5参照)における表示は、他の適当な方法で行ってもよいことはもちろんであり、例えば、文字列で表示される情報をシンボルや色の変化によって示すようにしてもよい。
【0091】
次に、このように構成されるシミュレーション装置10を用いてシミュレーションを行う方法について図12を参照しながら説明する。
【0092】
まず、ステップS1において、シミュレーション装置10における汎用ネットワーク28に接続された各機器の情報、つまり設備構成データ130を設定する。具体的には、オブジェクト管理コンピュータ24のオブジェクト管理画面200(図8参照)において、設備構成データ選択パネル228に表示されている所定のボタンをクリックしてアドレスやIPの設定を行う。例えば、擬似コントローラ12a〜12Lの設定を行う際には、アドレステーブル248を操作して設定する。
【0093】
各機器の入れ替え等を行わない限り、設備構成データ130を再設定する必要はなく、このステップS1の処理は省略可能である。
【0094】
次に、ステップS2において、オフラインティーチングコンピュータ20で作成したロボットR1、R2、R3のティーチングデータ170をオブジェクト記憶部124(図1参照)に記録する。各ティーチングデータ170に関する情報はオブジェクト情報データ160に登録される。
【0095】
次に、ステップS3において、オブジェクト管理コンピュータ24を操作し、シミュレーションを行う搬送ラインおよびステーションに関する情報を設定する。
【0096】
例えば、システム属性データ132を設定する際には、システム設定サブメニュー224を選択した後、所定の操作画面で設定を行う。また、ライン属性データ134の生産機種データ150を設定する際には、機種テーブル254(図9参照)を操作することにより設定を行う。さらに、例えば、ステーション属性データ136のネットワーク種別データ152を設定する際には、ネットワーク種別コンボボックス262(図10参照)を操作することにより設定を行う。
【0097】
設定したデータは記録されるので、オブジェクト管理コンピュータ24を起動するたびに再設定する必要はない。
【0098】
新たな生産ラインやステーションを設定する際には、挿入メニュー210(図7)を操作してライン属性データ選択パネル230またはステーション属性データ選択パネル232に対応する生産ラインまたはステーションを追加する。
【0099】
システム属性データ132、ライン属性データ134およびステーション属性データ136を変更または追加する必要がない場合には、このステップS3の処理は省略可能である。
【0100】
次に、ステップS4において、オブジェクト管理画面200(図7参照)のステーション属性データ選択パネル232でシミュレーションを行うステーションを選択した後、ダウンロードサブメニュー216を指定することによりオブジェクトの送信を行う。ことのき、ダウンロードダイアログ226により送信の状態が表示される。オブジェクト管理コンピュータ24が行うダウンロード処理方法の詳細については後述する。
【0101】
また、ティーチングデータ170は、擬似コントローラ12a〜12Lのうち実際にシミュレーションに使用するものに対してのみ供給を行う。例えば、生産システム500のシミュレーションを行う場合、3台の擬似コントローラ12a、12b、12cにのみティーチングデータ170を送信すればよい。
【0102】
以下の説明では、シミュレーション時に擬似コントローラ12a、12b、12cを動作させるものとする。
【0103】
次に、ステップS5において、シミュレーションを実行するための初期処理を行う。シーケンサ14における初期処理では、生成したシーケンスプログラムに対して処理時間設定部94により動作周期の設定を行う。
【0104】
擬似操作盤16における初期処理では、供給された画面生成用設定ファイル168に基づき、モニタ画面16aの設定と入出力プログラムの設定を行う。
【0105】
ビューワ18における初期処理では、供給されたビューワデータ110により各ロボットR1、R2、R3および周辺設備に関するデータを認識し、3次元描画の設定を行う。
【0106】
次に、ステップS6において、擬似操作盤16の操作画面109(図5参照)を操作して、シミュレーション動作の開始指示命令を各擬似コントローラ12a、12b、12cおよびシーケンサ14に送信する。このとき、擬似操作盤16の時間測定機能部108(図2参照)は、シミュレーション時間の計測を開始する。
【0107】
また、操作画面109の機種コンボボックス109cで生産機種を選定する。この生産機種に関する情報は各擬似コントローラ12a、12b、12cに送信される。
【0108】
各擬似コントローラ12a、12b、12cのプログラム実行部50は、記憶部58に格納したティーチングデータのうち、指定の生産機種に対応したデータに従って同時に動作を開始する。また、シーケンサ14は格納したシーケンスプログラムを実行する。
【0109】
次に、ステップS7において、シーケンサ14、擬似コントローラ12a、12b、12cおよびビューワ18がそれぞれ連動しながらシミュレーション動作を行う。
【0110】
具体的には、擬似コントローラ12a、12b、12cは、ティーチングデータ170に基づいてロボットR1、R2、R3のシミュレーションを行い、ロボットR1、R2、R3に関するシミュレーションデータをビューワ18に供給する。ビューワ18は、供給されたシミュレーションデータと、ビューワデータ110とに基づいてロボットR1、R2、R3をリアルタイムに3次元表示する。
【0111】
また、擬似コントローラ12a、12b、12cは、ティーチングデータ170に含まれる干渉領域に関する情報を参照し、ロボットR1、R2、R3が干渉領域に進入する際にはシーケンサ14にインターロック設定信号を送信する。シーケンサ14は、シーケンスプログラムに組み込まれているロボットインターロック情報データ158に基づき、ロボットR1、R2、R3同士の干渉が発生しないことを確認した後に、インターロック設定信号の送信元に対して進入許可を示すアンサ信号を送信する。
【0112】
さらに、擬似コントローラ12a、12b、12cは、ロボットR1、R2、R3が干渉領域から退出する際には、シーケンサ14に対してインターロック解除信号を送信する。シーケンサ14は、内部フラグを監視して、ロボットR1、R2、R3同士が干渉するおそれがある場合には、インターロック解除信号を受信するまで、アンサ信号の送出を留保する。
【0113】
また、シーケンサ14が受信するインターロック設定信号およびインターロック解除信号と、シーケンサ14が送信するアンサ信号に関する情報は、リアルタイムで擬似操作盤16に供給される。擬似操作盤16では、これらの信号に基づき、第2インディケータ109g(図5参照)にインターロックの状態を矢印により表す。
【0114】
なお、シミュレーションを実行している最中は、オフラインティーチングコンピュータ20およびオブジェクト管理コンピュータ24は処理を行う必要がない。
【0115】
次に、ステップS8において、擬似コントローラ12a、12b、12cは、格納したティーチングデータに基づいた処理が終了すると、シーケンサ14に終了を示す信号を送信する。シーケンサ14は、3台の擬似コントローラ12a、12b、12cからそれぞれ終了通知を受信した後、擬似操作盤16およびビューワ18にシミュレーションの終了を示す信号(操作信号)を送信する。
【0116】
この信号により、擬似操作盤16および擬似コントローラ12a、12b、12cはシミュレーションに対応した処理を終了し、擬似操作盤16の時間測定機能部108はシミュレーションに要した時間を操作画面109のサイクルタイム表示テーブル109b(図5参照)に表示する。
【0117】
次に、オブジェクト管理コンピュータ24からオブジェクトをダウンロードする方法について図13を参照しながら説明する。
【0118】
ダウンロードサブメニュー216が選択された後、図13のステップS101において、オブジェクト管理コンピュータ24は、シミュレーションを行うために必要な全てのオブジェクトが入力されていることを確認する。シミュレーションを行うために設定が不足しているときにはエラーメッセージを表示し、再設定を促す。
【0119】
次に、ステップS102において、汎用ネットワーク28に接続されている機器、すなわち擬似コントローラ12a〜12L、シーケンサ14、擬似操作盤16、ビューワ18が設定されたアドレスに対応して接続されていることを確認する。具体的には、接続確認要求信号を送信してその応答信号を受信することにより接続を確認する。また、シーケンサ14の応答信号に含まれるシーケンサ14自身の機種コードを確認する。
【0120】
次に、ステップS103において、擬似コントローラ12a〜12L、シーケンサ14、擬似操作盤16、ビューワ18に対して、各機器が備えるアプリケーションの停止指令信号を送信する。これにより、擬似コントローラ12a〜12L、シーケンサ14、擬似操作盤16、ビューワ18は、その時点で実行中の各アプリケーションを停止し、シミュレーションに必要なデータ、オブジェクトの受信待ちの状態となる。また、擬似コントローラ12a〜12L、シーケンサ14、擬似操作盤16、ビューワ18は、それぞれその時点で使用しているオブジェクトを所定の記憶領域へ待避させる。
【0121】
次に、ステップS104において、オブジェクト管理コンピュータ24は、ロボットインターロック情報データ158に基づいてラダープログラム生成用ファイル162を作成する。また、入力情報に基づいて画面生成用設定ファイル168を作成する。
【0122】
次に、ステップS105において、オブジェクト管理コンピュータ24は、擬似コントローラ12a、12b、12c、シーケンサ14、擬似操作盤16、ビューワ18に対してそれぞれ対応するオブジェクトを送信する。
【0123】
つまり、擬似コントローラ12a、12b、12cに対しては、ネットワーク種別データ152、ロボットネットワーク情報データ154、ロボット割付データ166、ティーチングデータ170および通信設定データ172を送信する。ティーチングデータ170が供給されない擬似コントローラ12d〜12Lは待機状態を保持する。
【0124】
擬似コントローラ12a、12b、12cは、供給されたティーチングデータ170に基づいて、ロボットR1、R2、R3のシミュレーションを行うことができる。
【0125】
シーケンサ14に対しては、ネットワーク種別データ152、ロボットネットワーク情報データ154、ラダープログラム生成用ファイル162、ロボット割付データ166、および通信設定データ172を送信する。シーケンサ14は、ラダープログラム生成用ファイル162によって実行可能なシーケンスプログラムを生成することができる。
【0126】
さらに、ネットワーク種別データ152により、擬似コントローラ12a、12b、12cおよびシーケンサ14は、FA用ネットワーク26aまたは26bのうち適用する一方を選択することができる。
【0127】
擬似操作盤16に対しては、生産機種データ150、ロボット情報データ156、画面生成用設定ファイル168を送信する。擬似操作盤16は、画面生成用設定ファイル168に基づいて操作画面109(図5参照)を表示させることができる。また、生産機種データ150を機種コンボボックス109cに反映させることができる。
【0128】
ビューワ18に対しては、ビューワデータ164およびロボット割付データ166を送信する。ビューワ18は、ビューワデータ164およびロボット割付データ166と、シミュレーション実行中に擬似コントローラ12a、12b、12cから供給されるシミュレーションデータに基づいてロボットR1、R2、R3を3次元表示させることができる。
【0129】
次に、ステップS106において、オブジェクト管理コンピュータ24は、各機器に対して所定のアプリケーションプログラムの実行を指示する。これにより、擬似コントローラ12a、12b、12c、シーケンサ14、擬似操作盤16およびビューワ18は供給されたオブジェクトに基づいてアプリケーションプログラムを起動させ、シミュレーションの実行準備を行う。この後、前記のステップS6の処理、つまり擬似操作盤16を操作することによりシミュレーションを行う。
【0130】
次に、シミュレーション実行中のビューワ18の処理内容について図14を参照しながら説明する。
【0131】
図14のステップS201において、ビューワ18は、擬似コントローラ12a、12b、12cからそれぞれシミュレーションデータを受信し、このシミュレーションデータとビューワデータ110とに基づいて、関節角度画像変換機能部114により各ロボットR1、R2、R3の姿勢を演算する。受信したシミュレーションデータは時系列形式に記憶する。
【0132】
次に、ステップS202において、各ロボットの姿勢をモニタ画面18a上にソリッドモデルにより3次元表示する。表示の形式は、ワイヤフレーム形式や、数値列による情報表示等でもよい。
【0133】
次に、ステップS203において、擬似コントローラ12a、12b、12cからそれぞれ入出力データを受信して、時系列形式に記憶する。
【0134】
次に、ステップS204において、入出力データに基づく情報をモニタ画面18a上にグラフィック形式または文字情報形式で表示する。
【0135】
次いで、ステップS205において、シミュレーションが終了か否かを判断する。すなわち、擬似操作盤16から終了信号を受信した場合には、次のステップS206へ移り、終了信号が検出されない場合にはステップS201に戻る。
【0136】
ステップS206においては、記憶したシミュレーションデータおよび入出力データに基づいて各ロボットR1、R2、R3の動作のタイミングチャートを生成する。このタイミングチャートは、シミュレーションの開始から終了までの間における動作、溶接、インターロックによる待機、エラー発生等の各ロボットR1、R2、R3の状態を時系列的に表す。生成したタイミングチャートは、モニタ画面18a上に表示するとともに所定の記憶部に記憶する。
【0137】
このステップS201〜S205で形成されるループは、微小時間で実行されるので、モニタ画面18aには、ロボットR1、R2、R3の姿勢および入出力データに基づく情報がリアルタイムで表示される。
【0138】
上述したように、本実施の形態に係るシミュレーション装置10によれば、オブジェクト管理コンピュータ24から各機器に対して汎用ネットワーク28を介してリモートアクセスし、それぞれの機器に設定されているデータを送受信することが可能になり、オブジェクト管理コンピュータ24でデータを一括管理することで、データ管理の作業を簡素化することができる。
【0139】
また、生産ラインやステーションの設定変更を行う場合、オブジェクト管理コンピュータ24の操作によって、対応するライン属性データ134、ステーション属性データ136を選択および変更するだけでよい。オブジェクト管理コンピュータ24は、擬似コントローラ12a〜12L、シーケンサ14、擬似操作盤16およびビューワ18へはそれぞれ必要なオブジェクトを自動的に選択して供給するので、シミュレーション作業の担当者は、オブジェクトの選択やロードの作業を行う必要がなく、シミュレーションを行うための段取り作業が大幅に短縮される。シーケンサ14、擬似コントローラ12a〜12L、擬似操作盤16およびビューワ18は、シミュレーションに適応したプログラム、ティーチングデータ、操作画面、ビューワデータ等を得ることができる。
【0140】
この際、オブジェクト管理コンピュータ24は、ロボットインターロック情報データ158に基づいてラダープログラム生成用ファイル162を自動的に生成するので、シミュレーション作業の担当者は、ラダープログラムのソースコードを操作する必要がない。また、シミュレーション装置10の各機器の接続を変更する必要はない。
【0141】
このように、シミュレーション装置10においては、異なる条件のステーション毎に簡便な手順でシミュレーションを行うことができる。
【0142】
さらに、オブジェクト管理コンピュータ24では、シミュレーションのオブジェクトをライン属性データ134およびステーション属性データ136による階層構造で記憶しているので、これらのデータの管理および選択が容易である。
【0143】
実際のステーションまたは生産ラインでは、複数のFA用ネットワーク26aまたは26bのいずれかに相当するネットワークが用いられているが、これらのネットワークと同じ仕様(または規格)のものを選択的に適用可能であり、実際の動作を正確に再現することができるのでシミュレーションの精度が向上する。
【0144】
また、汎用ネットワーク28は、オブジェクト管理コンピュータ24から擬似コントローラ12a〜12L等へのオブジェクト転送用に用いられる。一方、シミュレーションの実行中には、汎用ネットワーク28は擬似コントローラ12a〜12Lからビューワ18へのシミュレーションデータを送信する手段としても機能するので、簡便な構成になるとともに汎用ネットワーク28の利用率が高い。
【0145】
本発明に係るシミュレーション装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0146】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るシミュレーション装置によれば、、ロボット、ロボットコントローラおよび操作盤等の複数の機器から構成されるステーションに対して、異なる条件のステーション毎に簡便な手順でシミュレーションを行うという効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るシミュレーション装置を構成する機器の接続図である。
【図2】本実施の形態に係るシミュレーション装置のブロック図である。
【図3】シミュレーション対象のロボットの斜視図である。
【図4】擬似コントローラの内部ブロック図である。
【図5】擬似操作盤のモニタ画面上に表示される操作画面である。
【図6】オブジェクトデータベースに記録されるデータを示す表である。
【図7】ダウンロードダイアログが表示されている状態を示すオブジェクト管理画面である。
【図8】コントローラアドレス設定ダイアログが表示されている状態を示すオブジェクト管理画面である。
【図9】生産機種設定ダイアログが表示されている状態を示すオブジェクト管理画面である。
【図10】ステーション設定ダイアログにオブジェクト設定テーブルが表示されている状態を示すオブジェクト管理画面である。
【図11】ステーション設定ダイアログにインターロックテーブルが表示されている状態を示すオブジェクト管理画面である。
【図12】シミュレーションの手順を示すフローチャートである。
【図13】オブジェクトをダウンロードする手順を示すフローチャートである。
【図14】ビューワの処理内容を示すフローチャートである。
【図15】実際のシステムの概略ブロック図である。
【符号の説明】
10…シミュレーション装置 12a〜12L…擬似コントローラ
14…シーケンサ 16…擬似操作盤
18…ビューワ
20…オフラインティーチングコンピュータ
24…オブジェクト管理コンピュータ 26a、26b…FA用ネットワーク
28…汎用ネットワーク 88、90a、90b…ポート
94…処理時間設定部 96…動作処理機能部
100…内部処理時間設定部 104…擬似操作処理部
106…入力・表示機能部 108…時間測定機能部
109…操作画面 110…ビューワデータ
112…画像変換部 114…関節角度画像変換機能部
116…I・O情報画像変換機能部 122…オブジェクトデータベース
124…オブジェクト記憶部 126…シミュレーション結果データ
130…設備構成データ 132…システム属性データ
134…ライン属性データ 136…ステーション属性データ
168…画面生成用設定ファイル
502、504、506、R1、R2、R3…ロボット

Claims (9)

  1. ロボットを有する生産システムの動作検証を行うシミュレーション装置において、
    ロボット用のティーチングデータが供給され、該ティーチングデータに基づき、前記ロボットを示す仮想ロボットの動作制御を行うとともに、前記仮想ロボットの各関節の動作量を示すシミュレーションデータをリアルタイムに生成する擬似コントローラと、
    少なくとも前記擬似コントローラを制御するシーケンサと、
    前記シーケンサと前記擬似コントローラとを接続する主通信手段と、
    少なくとも前記シーケンサに対して操作信号の送受信を行う擬似操作盤と、
    前記シミュレーションデータに基づいて前記仮想ロボットの姿勢に関する情報を表示するビューワと、
    複数のシミュレーションの条件にそれぞれ適応したオブジェクトを設定および記憶するオブジェクト管理部と、
    前記擬似コントローラと前記ビューワと前記オブジェクト管理部と前記シーケンサとに接続される副通信手段と、
    を有し、
    前記オブジェクト管理部は、シミュレーションを実行する前に、シミュレーション条件に適応したオブジェクトを、前記副通信手段を介して、前記擬似コントローラ、前記擬似操作盤、前記シーケンサおよび/または前記ビューワに供給することを特徴とするシミュレーション装置。
  2. 請求項1記載のシミュレーション装置において、
    前記オブジェクト管理部は、シミュレーションの条件に応じて、前記ビューワに前記ロボットの関節構成や寸法および設置位置等を示す描画情報を供給し、
    前記ビューワは、前記描画情報と前記シミュレーションデータとに基づいて前記仮想ロボットを3次元表示することを特徴とするシミュレーション装置。
  3. 請求項1または2記載のシミュレーション装置において、
    前記オブジェクト管理部は、シミュレーションの条件に応じて、前記シーケンサにシーケンスプログラムまたはその生成用ファイルを供給することを特徴とするシミュレーション装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシミュレーション装置において、
    前記オブジェクト管理部は、シミュレーションの条件に応じて、前記擬似コントローラに前記ティーチングデータを供給することを特徴とするシミュレーション装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のシミュレーション装置において、
    前記オブジェクト管理部は、シミュレーションの条件に応じて、前記擬似操作盤に画面生成情報を含む入出力プログラムを供給することを特徴とするシミュレーション装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のシミュレーション装置において、
    前記主通信手段は複数種類が存在し、
    前記擬似コントローラおよび前記シーケンサは、前記オブジェクト管理部から供給されるネットワーク種別データに基づいて前記主通信手段のいずれか1つを選択することを特徴とするシミュレーション装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のシミュレーション装置において、
    前記生産システムは、ワークを搬送する生産ラインを備え、
    前記生産ラインは、前記ロボットが配置された複数のステーションを備え、
    前記オブジェクト管理部は、シミュレーション対象である前記ステーションが属する生産ラインに関する情報であるライン属性データを、前記擬似操作盤、前記擬似コントローラおよび/または前記シーケンサに供給することを特徴とするシミュレーション装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のシミュレーション装置において、
    前記生産システムは、ワークを搬送する生産ラインを備え、
    前記生産ラインは、前記ロボットが配置された複数のステーションを備え、
    前記オブジェクト管理部は、シミュレーション対象である前記ステーションに関する情報であるステーション属性データを、前記擬似操作盤、前記擬似コントローラおよび/または前記シーケンサに供給することを特徴とするシミュレーション装置。
  9. 請求項1〜6のいずれか1記載のシミュレーション装置において、
    前記生産システムは、ワークを搬送する生産ラインを備え、
    前記生産ラインは、前記ロボットが配置された複数のステーションを備え、
    前記オブジェクト管理部は、シミュレーション対象である前記ステーションが属する生産ラインに関する情報であるライン属性データを示すシンボルと、前記ステーションに関する情報であるステーション属性データを示すシンボルとが階層構造で表示された選択表示部を備え、
    該選択表示部を操作することにより、前記ライン属性データおよび前記ステーション属性データを選択可能であることを特徴とするシミュレーション装置。
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