JP2004147909A - 医用画像撮影システム - Google Patents
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Abstract
【課題】病室内における放射線撮影と当該撮影された放射線画像に対する画像処理とを容易にかつ効率良く行えるようにすること。
【解決手段】病棟100b内の病室やナースステーションなどに撮影オーダ情報と各撮影部位に対応したカセッテのカセッテID情報とを管理する携帯端末4と撮影オーダ情報が格納されているオーダ情報管理装置1とを仲介すると共に撮影オーダリストを表示する病棟端末6a、6bを備える。病棟端末6a、6bは、オーダ情報管理装置1から撮影オーダリスト情報を取得して表示し、撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1に請求して請求元の携帯端末4に当該撮影オーダ情報を送信する。オーダ情報管理装置1は、撮影オーダ情報が送信されたか否か、さらにどの撮影オーダ情報がどの携帯端末4に送信されたかを管理する。
【選択図】 図1
【解決手段】病棟100b内の病室やナースステーションなどに撮影オーダ情報と各撮影部位に対応したカセッテのカセッテID情報とを管理する携帯端末4と撮影オーダ情報が格納されているオーダ情報管理装置1とを仲介すると共に撮影オーダリストを表示する病棟端末6a、6bを備える。病棟端末6a、6bは、オーダ情報管理装置1から撮影オーダリスト情報を取得して表示し、撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1に請求して請求元の携帯端末4に当該撮影オーダ情報を送信する。オーダ情報管理装置1は、撮影オーダ情報が送信されたか否か、さらにどの撮影オーダ情報がどの携帯端末4に送信されたかを管理する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線画像などの医用画像の撮影を行う医用画像撮影システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、医用画像として広く用いられている放射線画像をデジタル画像データとして取得するCR(Computed Radiography)装置などの放射線撮影装置が開発されている。
【0003】
上記放射線撮影装置には、例えば、輝尽性蛍光体層が形成された放射線画像変換パネル(以下、イメージングプレートという。)が用いられている。このイメージングプレートは、被写体各部の放射線透過度に対応する放射線エネルギーを蓄積し、赤外線等の励起光が照射されることにより当該蓄積した放射線エネルギーを蛍光として放射する。この蛍光による光信号は半導体等の光電変換器により放射線画像信号に光電変換される。このようにして得られた放射線画像は画像処理が施された後にフィルムあるいはCRT等を介して可視化されたり、データベースに患者情報とともに保存される等して種々の医療行為に利用される。
【0004】
撮影技師は、病院内や放射線科内の診察情報を管理するHIS(Hospital Information System;病院情報システム)やRIS(Radiorogy Information System;放射線科情報システム)による撮影オーダ情報に基づき、病院内の放射線撮影室に予め設置された上記放射線撮影装置を用いてX線撮影を行う。ここで、撮影オーダ情報の内容は、例えば、患者氏名、患者ID情報、性別、年齢、病室、依頼科、依頼医師名、撮影部位などである。
【0005】
特に最近、患者が収容されている病室内でX線撮影が行える移動型の放射線撮影装置が実現されている。この移動型放射線撮影装置(以下、医用撮影装置という。)を用いれば、重症により歩行(移動)困難で放射線撮影室まで移動できない患者に対してもX線撮影が容易に行える。さらに、病棟の各フロアの所定個所あるいはナースステーション等にカセッテから放射線画像を読み取るための画像情報読取装置が設置されている。この画像情報読取装置を用いれば、撮影技師はフロアを移動することなく撮影結果を容易に確認できる。
【0006】
ここで、カセッテは輝尽性蛍光体層が形成されたイメージングプレートを備える。すなわち画像情報読取装置は、イメージングプレートの輝尽性蛍光体層から蓄積放射線エネルギーに相当する蛍光を発光させ、当該蛍光を光電変換して放射線画像データを出力する。
また、カセッテあるいはイメージングプレートには、各々固有の識別番号が記されている。この識別番号によりカセッテあるいはイメージングプレートが識別可能となる。
【0007】
一方、例えば病院内の各端末PC(Personal Computer)に所定の専用画面を表示させ、一定周期で表示内容を更新する技術が特に病院内端末に限らず実現されている(例えば、特許文献1参照。)
【0008】
【特許文献1】
特開2000―99441号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術には次のような問題点がある。上記移動型の放射線撮影装置を用い病室内で放射線撮影を行う場合、撮影技師は、患者および撮影部位毎に、撮影オーダ情報の複数項目のオーダ内容と当該撮影オーダに対して使用するカセッテの番号とを所定のオーダ用紙に予め記入し、当該オーダ用紙(および該当する番号のカセッテ。)を患者が収容されている病室まで持って行き、このオーダ用紙を参照して上記移動型の放射線撮影装置を用いたX線撮影を行うと共に上記病棟に設置された画像情報読取装置を用いて当該撮影された放射線画像の読み取りを行う。
このため、撮影オーダ情報が多量で、複数の撮影技師が各々独立に撮影を行うような場合、どの撮影オーダ情報にどの撮影技師が関わっているかなどを確認するのが困難となる。
更に、急患などで突然撮影予定がはいっても、該当する撮影オーダ情報(すなわちオーダ用紙。)がなければ撮影が行えないし、急患などにより他に撮影予定がはいっているのか否かを確認するためには、撮影技師は一々放射線撮影室まで出向いて撮影オーダ情報を確認しオーダ用紙を作成しなければならず不便である。
【0010】
本発明の課題は、病室内における放射線撮影と当該撮影された放射線画像に対する画像処理とを容易にかつ効率良く行えるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
患者の所定部位を医用撮影して当該撮影画像を撮影パネルに記録する移動自在な医用撮影装置と、
医用撮影する患者の患者識別情報と当該患者の撮影部位情報とを含む撮影オーダ情報を読み出し可能に保持し、入力された読み出し命令に応じて該撮影オーダ情報を外部に送信するオーダ情報管理装置と、
病棟内に複数設置され、病院内の通信ネットワークを介して前記オーダ情報管理装置との間で情報の送受信を行う病棟端末と、
医用撮影が予定されている患者の撮影オーダ情報を前記病棟端末を介して前記オーダ情報管理装置から読み出し、該読み出した情報を表示する携帯端末とを備え、
前記オーダ情報管理装置は、前記撮影オーダ情報から撮影が予定されている撮影オーダリストを作成し、前記病棟端末は、前記撮影オーダリストを前記オーダ情報管理装置からダウンロードして表示することを特徴とする。
【0012】
請求項1記載の発明によれば、医用撮影装置は、移動自在であり患者の所定部位を医用撮影して当該撮影画像を撮影パネルに記録し、オーダ情報管理装置は、医用撮影する患者の患者識別情報と当該患者の撮影部位情報とを含む撮影オーダ情報を読み出し可能に保持し、入力された読み出し命令に応じて該撮影オーダ情報を外部に送信し、病棟端末は、病棟内に複数設置され、病院内の通信ネットワークを介して前記オーダ情報管理装置との間で情報の送受信を行い、携帯端末は、医用撮影が予定されている患者の撮影オーダ情報を前記病棟端末を介して前記オーダ情報管理装置から読み出し、該読み出した情報を表示し、更に前記オーダ情報管理装置は、前記撮影オーダ情報から撮影が予定されている撮影オーダリストを作成し、前記病棟端末は、前記撮影オーダリストを前記オーダ情報管理装置からダウンロードして表示する。
【0013】
請求項2記載の発明のように、請求項1記載の発明において、
前記病棟端末は、前記撮影オーダリストが表示された表示画面を介して所定撮影オーダ情報の送信指示が入力された場合、当該送信指示に応じて当該撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置からダウンロードするのが好ましい。
【0014】
さらに、請求項3記載の発明のように、請求項1または2に記載の発明において、
オーダ情報管理装置は、前記撮影オーダ情報を前記病棟端末を介して前記携帯端末に送信したか否かに応じて前記撮影オーダリストを更新するのが好ましい。
【0015】
したがって、患者および撮影部位毎に複数項目のオーダ内容を複数のオーダ用紙にその都度記入することなく、X線撮影に係る処理の煩雑化やオーダ用紙に対する誤記入等の不測の事態が回避できる。また、撮影技師が放射線撮影室や複数の病室を行き来する間にオーダ用紙が破損したり紛失する等の事態が回避できる。
更に、病棟端末が病棟の各フロアに少なくとも一台設置されているような場合、撮影技師は各フロアの病棟端末を介して撮影オーダリストを容易に確認可能となるので、フロアを移動して病棟端末を捜す必要がなくなる。更にこの場合、撮影オーダリストを参照して追加撮影オーダを容易に確認し、当該追加の撮影オーダ情報を容易に取得できる。
すなわち、病室内における放射線撮影と当該撮影された放射線画像に対する画像処理が容易にかつ効率良く行える。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明を適用した好ましい一実施の形態について詳細に説明する。
【0017】
まず、図1を参照して医用画像撮影システム100の概略構成を説明する。
図1は、医用画像撮影システム100の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、医用画像撮影システム100は、放射線撮影室100a内にオーダ情報管理装置1と画像情報読取装置3とを備え、病棟100b内に医用撮影装置5と、病棟端末6a、6bと、画像情報読取装置7と、画像処理装置8とを備える。
【0018】
オーダ情報管理装置1、病棟端末6a、6bおよび画像処理装置8等は、病院(関連施設を含む。)内に構築されたLAN(Local Erea Network)やWAN(Wide Erea Network)等のネットワークNを介して予約装置2に接続され、相互にデータの送受信が可能となっている。また、放射線撮影室100a内ではオーダ情報管理装置1は画像情報読取装置3に接続され、病棟100b内では画像処理装置8は画像情報読取装置7に接続されている。携帯端末(PDA;PersonalDigital Assistant)4は、RS―232C、IrDA(Infrared Data Association)あるいは無線LANを介して病棟端末6a、6bとの間で接続可能であり、相互にデータの送受信が行える。また、携帯端末4はネットワークNにも接続可能となっている。
【0019】
なお、オーダ情報管理装置1および画像情報読取装置3は、放射線撮影室100a内で複数設置可能であり、画像処理装置8および画像情報読取装置7も、病棟100b内で複数設置可能である(例えば、病棟100bにおける各フロアに設けた専用スペースや、ナースステーション毎に設置可能(何れも図示略。)。)。病棟端末6a、6bは、病棟100b内で複数設置可能であり、例えば、病室毎に少なくとも一台の病棟端末6a、6b等が設置されるのが好ましい。予約装置2は、診察受付室や各診察室に各々設けられ、携帯端末4は、撮影技師によって携帯されるものであり、複数利用可能となっている。携帯端末4には、それぞれ固有のID(以下、携帯端末番号といい、例えば、PDA#39などと表現される。)が割り当てられている。
【0020】
オーダ情報管理装置1は、画像情報読取装置3を制御してカセッテA等の撮影済みカセッテから放射線画像を読み取る。また、オーダ情報管理装置1は、予約装置2を介して入力された撮影オーダ情報を受信すると、当該撮影オーダ情報を撮影オーダ情報ファイル171に記録する。また、オーダ情報管理装置1は、画像情報読取装置3、7により読み取られた放射線画像データを画像DB172に格納する。
オーダ情報管理装置1の構成および動作については後に詳述する。
【0021】
予約装置2は、診察中の医師等が放射線撮影に係る撮影オーダ情報を入力するための入力端末であり、各診察室や診察受付室などに設けられた端末PCがこれに相当する。予約装置2は入力された撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1に送信する。
【0022】
画像情報読取装置3は、オーダ情報管理装置1による制御に基づいてカセッテA等の撮影済みカセッテから放射線画像を読み取る。ここで、カセッテAは、輝尽性蛍光体層が形成されたイメージングプレート(図示略。)を備える。すなわち画像情報読取装置3は、イメージングプレートの輝尽性蛍光体層から蓄積放射線エネルギーに相当する蛍光を発光させ、当該蛍光を光電変換して放射線画像データを出力する。
ここで、医用撮影された撮影画像を記録する撮影パネルは、カセッテAあるいは該カセッテAが具備するイメージングプレートで具現化されている。
【0023】
また、カセッテAの表面にはID情報(以下、カセッテID情報という。)としてカセッテA固有のバーコードが貼付されている。なお、カセッテAのカセッテID情報は、カセッテAの識別が可能であれば、バーコードに限るものではなく、例えば、カセッテID情報が記録されたICチップを用いるようにしても良い。また、カセッテID情報のかわりにカセッテが具備するイメージングプレートのID情報としてのバーコードがイメージングプレート表面に貼付されているような構成であっても良い。
【0024】
携帯端末4は、上記カセッテID情報と患者ID情報とを取得し、当該患者ID情報が示す患者に係る撮影オーダ情報を病棟端末6a、6b等あるいは画像処理装置8から取得すると共に、当該撮影オーダ情報(特に、撮影オーダ情報を識別するためのオーダID情報。)とカセッテID情報とを関連付ける。ここで患者ID情報は、患者のネームプレート、診察カードあるいはカルテ等に印刷されているバーコードによって与えられる。撮影オーダ情報に含まれている患者ID情報は、このバーコードが表す情報に対応している。
【0025】
携帯端末4は、当該取得した撮影オーダ情報にカセッテID情報を付加(関連付け)して病棟端末6a、6b等あるいは画像処理装置8に送信する。この場合、携帯端末4がオーダ情報管理装置1から撮影オーダ情報を取得する際に中継する病棟端末6a、6bあるいは画像処理装置8と、携帯端末4がオーダ情報管理装置1にカセッテID情報を付加した撮影オーダ情報を送信する際に中継する病棟端末6a、6bあるいは画像処理装置8とは同一である必要はない。すなわち、携帯端末4は、病棟端末6aから撮影オーダ情報を取得した場合、カセッテID情報を付加して当該取得した撮影オーダ情報を病棟端末6aとは異なる病棟端末6b等あるいは画像処理装置8に送信することが可能である。
【0026】
なお、携帯端末4は、PDAなどの携帯型通信端末であれば良く、例えば、携帯電話やノート型PC等であっても良い。
携帯端末4の構成および動作については後に詳述する。
【0027】
医用撮影装置5は、病室間さらにはベット間を移動可能な放射線撮影装置であり、カセッテAを用いて放射線撮影が行われる。
【0028】
病棟端末6a、6bは、病棟100b内の各フロアあるいは病室毎に設置され、複数の携帯端末4との間でデータの送受信が可能である。
病棟端末6a、6bの構成および動作については後に詳述する。
【0029】
画像情報読取装置7は、画像情報読取装置3と同様な構成によって成り、病棟100b内における例えば各フロアあるいはナースステーション毎に設置される。画像処理装置8は、画像情報読取装置7と共に設置され、画像情報読取装置7による画像読取処理を制御する。画像処理装置8は、放射線画像データを表示可能であり、これにより撮影技師はフロアを移動することなく撮影結果を容易に確認可能となる。
【0030】
次に、図2〜図4を参照してオーダ情報管理装置1、携帯端末4および病棟端末6aの構成について詳しく説明する。図2は、オーダ情報管理装置1の内部構成を示すブロック図であり、図3は、携帯端末4の内部構成を示すブロック図であり、図4は、病棟端末6aの内部構成を示すブロック図である。ここで、病棟端末6bは病棟端末6aと同一の構成によって成り、したがって図面および説明簡略化のため病棟端末6bの図示および構成説明を省略する。
【0031】
まず、オーダ情報管理装置1の構成を説明する。
【0032】
図2に示すように、オーダ情報管理装置1は、制御部11、入力部12、表示部13、I/F14、通信制御部15、RAM16、記憶部17、画像処理部18などを備えて構成され、これら各部はバス19によって接続されている。
【0033】
制御部11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を備え、記憶部17に格納された各種プログラムを読み出して実行する。制御部11は、特に、後に詳述する図5のフローチャートに示す情報処理を実行するためのプログラムを記憶部17から読み出して実行する。
【0034】
制御部11は、撮影オーダ情報に基づいて画像情報読取装置3による画像読取処理を制御する。また、制御部11は、画像情報読取装置3から読み取られた放射線画像データあるいは病棟100bに設置された画像情報読取装置7から読み取られた放射線画像データに対し、当該放射線画像データに係る撮影オーダ情報に記された撮影部位に応じた処理パターン(周波数処理、階調処理、回転処理、拡大・縮小処理などを含む。)を選択して当該処理パターンに基づく画像処理(圧縮・伸張処理を含む。)を画像処理部18に行わせる。制御部11は、画像処理部18によって画像処理された放射線画像データを患者ID情報あるいは撮影オーダ情報(オーダID情報)に関連付けて画像DB172に格納する。ここで、上記撮影部位に応じた処理パターン情報は、記憶部17に予め格納されている。
【0035】
制御部11は、必要に応じて撮影オーダ情報ファイル171の撮影オーダ情報を更新する。例えば、制御部11は、病棟端末6a、6bから、カセッテID情報が付加された撮影オーダ情報を受信すると、当該撮影オーダ情報ファイル171に記録された該当する撮影オーダ情報を当該受信した撮影オーダ情報に更新する。
【0036】
制御部11は、撮影オーダ情報ファイル171を参照して、これから撮影が予定されている撮影オーダリストを作成して記憶部17に記憶する。
【0037】
この撮影オーダリストには、撮影オーダを識別するためのオーダID情報(例えば、#01、#02などと表される。)、携帯端末4に送信されたか否か、さらに送信された場合には送信先携帯端末4の携帯端末番号が含まれる。
【0038】
入力部12は、カーソルキー、数字入力キーおよび各種機能キーなどを備えたキーボードと、マウスなどのポインティングデバイスを備えて構成され(何れも図示略。)、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号を制御部11に出力する。また、入力部12は、表示部13の表示画面に設けられたタッチパネルを備えても良く、このタッチパネルを介して入力された指示信号を制御部11に出力する。
【0039】
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などを備え、制御部11による表示制御信号に応じて各種表示用データを表示する。
【0040】
I/F14は、オーダ情報管理装置1と画像情報読取装置3とをデータの送受信が可能となるように接続するためのインターフェースである。
【0041】
通信制御部15は、LANボード、ルータあるいはTA(Terminal Adapter)などにより構成され(何れも図示略。)、ネットワークNに接続された各装置との間で行われる通信を制御する。
【0042】
RAM(Random Access Memory)16は、制御部11によって記憶部17から読み出された各種プログラムを実行可能に展開して格納する。また、RAM16は、制御部11によるプログラム実行時に生じる各種データを一時的に格納する。
【0043】
記憶部17は、HDD(Hard Disc Drive)などの書き込み自在な不揮発性の半導体メモリにより構成され、各種プログラムおよび各種データを格納する。記憶部17は、特に、後に詳述する図5のフローチャートに示す情報処理を実行するためのプログラムを格納する。さらに記憶部17は、撮影部位に応じた画像処理を行うための処理パターンを複数格納する。
【0044】
記憶部17は、制御部11により作成された上記撮影オーダリスト情報を記憶する。
【0045】
記憶部17は、撮影オーダ情報ファイル171、画像DB172を備える。撮影オーダ情報ファイル171は、予約装置2を介して入力された撮影オーダ情報を記録し、画像DB172は、オーダ情報管理装置1(あるいは画像処理装置8。)において画像処理された放射線画像データを患者ID情報あるいは撮影オーダ情報と関連付けて記憶する。
【0046】
記憶部17は、各種プログラムおよび各種データが予め格納された記録媒体(図示略。)を備えるような構成であっても良い。この記録媒体は、記憶部17に固定的あるいは着脱自在に設けられ、磁気的記録媒体、光学的記録媒体あるいは半導体メモリで構成された不揮発性メモリである。
【0047】
画像処理部18は、制御部11による制御に基づいて、画像情報読取装置3から読み取られた放射線画像データあるいは病棟100bに設置された画像情報読取装置7から読み取られた放射線画像データに対し、当該放射線画像データに係る撮影オーダ情報に記された撮影部位に応じた上記処理パターンに基づく画像処理(圧縮・伸張処理を含む。)を行う。
【0048】
次に、携帯端末4の構成について説明する。
図3に示すように、携帯端末4は、制御部41、入力部42、表示部43、読取部44、RAM45、記憶部46、I/F47などを備えて構成され、これら各部はバス48によって接続されている。
【0049】
制御部41は、図示しないCPUを備え、記憶部46に格納された各種プログラムを読み出して実行する。制御部41は、特に、後に詳述する図6のフローチャートに示す情報処理を実行するためのプログラムを記憶部46から読み出して実行する。
【0050】
制御部41は、病棟端末6a、6bに情報を送信する際には、携帯端末4の携帯端末番号も併せて送信する。
【0051】
入力部42は、カーソルキー、数字入力キーおよび各種機能キーなどを備えて構成され(何れも図示略。)、これら各種キーに対するキー操作により入力された指示信号を制御部41に出力する。また、入力部42は、表示部43の表示画面に設けられたタッチパネルを備えても良く、このタッチパネルを介して入力された指示信号を制御部41に出力する。
【0052】
表示部43は、図示しないLCDを備え、制御部41による表示制御信号に応じて各種表示用データを表示する。表示部43は、特に、病棟端末6a、6b等あるいは画像処理装置8から取得した撮影オーダ情報を表示する。
【0053】
読取部44は、図示しないバーコード読取器を備え、当該バーコード読取器から読み取ったバーコード情報を制御部41に出力する。
【0054】
RAM45は、制御部41によって記憶部46から読み出された各種プログラムを実行可能に展開して格納する。また、RAM45は、制御部41によるプログラム実行時に生じる各種データ(例えば、読取部44を介して読み取られた患者ID情報やカセッテID情報および撮影オーダ情報など。)を一時的に格納する。
【0055】
記憶部46は、HDDなどの不揮発性の半導体メモリにより構成され(いずれも図示略。)、各種プログラムおよび各種データを格納する。記憶部46は、特に、後に詳述する図6のフローチャートに示す報処理を実行するためのプログラムを格納する。
【0056】
記憶部46は、各種プログラムおよび各種データが予め格納された記録媒体(図示略。)を備えるような構成であっても良い。この記録媒体は、記憶部46に固定的あるいは着脱自在に設けられ、磁気的記録媒体、光学的記録媒体あるいは半導体メモリで構成された不揮発性メモリである。
【0057】
I/F47は、携帯端末4と病棟端末6a、6bとを接続するためのRS―232C、IrDAあるいは無線LANなどに対応したインターフェースである。
【0058】
次に、病棟端末6aの構成について説明する。
図4に示すように、病棟端末6aは、制御部61、入力部62、表示部63、通信制御部64、RAM65、記憶部66、I/F67を備えて構成され、これら各部はバス68によって接続されている。
【0059】
制御部61は、図示しないCPUを備え、記憶部65に格納された各種プログラムを読み出して実行する。制御部61は、特に、後に詳述する図7のフローチャートに示す情報処理を実行するためのプログラムを記憶部65から読み出して
実行する。
【0060】
制御部61は、オーダ情報管理装置1から撮影オーダリスト情報をダウンロードして表示部63に表示する(図8(a)に示す表示画面631を参照。)。制御部61は、この撮影オーダリスト情報を予め設定された周期毎に更新するが、表示画面631の図中符号A3に示す入力ボタン(撮影オーダリストを最新内容に更新するための入力ボタン。)がオンされると、オーダ情報管理装置1から最新の撮影オーダリスト情報をダウンロードして表示する。
【0061】
制御部61は、携帯端末4から撮影予定の患者ID情報(さらに、携帯端末4の携帯端末番号情報。)を受信すると、当該患者IDに該当する(すなわち患者ID情報を含む。)撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1からダウンロードする。この場合、制御部61は、表示画面631に表示された撮影オーダリストから特定撮影オーダ情報の詳細表示を請求する指示があった場合には、当該請求撮影オーダ情報が詳細表示用である旨を示す情報も併せてオーダ情報管理装置1に送信する。
【0062】
制御部61は、表示部63に表示された撮影オーダリストのうち、マウスやキーボードあるいはタッチパネルなどから指定された撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1からダウンロードして現在接続中の携帯端末4に送信する。この場合、制御部61は、撮影オーダ情報をどの携帯端末4に送信したかを記録するため当該送信先携帯端末4の携帯端末番号情報をオーダ情報管理装置1に送信する。
【0063】
入力部62は、カーソルキー、数字入力キーおよび各種機能キーなどを備えたキーボードと、マウスなどのポインティングデバイスを備えて構成され(何れも図示略。)、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号を制御部61に出力する。また、入力部62は、表示部63の表示画面に設けられたタッチパネルを備えても良く、このタッチパネルを介して入力された指示信号を制御部61に出力する。
【0064】
表示部63は、図示しないLCDやCRTなどを備え、制御部61による表示制御信号に応じて撮影オーダリストなどの各種表示用データを表示する。
【0065】
RAM64は、制御部61によって記憶部65から読み出された各種プログラムを実行可能に展開して格納する。また、RAM64は、制御部61によるプログラム実行時に生じる各種データを一時的に格納する。
【0066】
記憶部65は、HDDなどの不揮発性の半導体メモリにより構成され(図示略。)、各種プログラムおよび各種データを格納する。記憶部65は、特に、後に詳述する図7のフローチャートに示す情報処理を実行するためのプログラムを格納する。
【0067】
記憶部65は、各種プログラムおよび各種データが予め格納された記録媒体(図示略。)を備えるような構成であっても良い。この記録媒体は、記憶部65に固定的あるいは着脱自在に設けられ、磁気的記録媒体、光学的記録媒体あるいは半導体メモリで構成された不揮発性メモリである。
【0068】
通信制御部66は、LANボード、ルータあるいはTA(Terminal Adapter)などにより構成され(何れも図示略。)、ネットワークNに接続された各装置との間で行われる通信を制御する。
【0069】
I/F67は、病棟端末6aと携帯端末4とを接続するためのRS―232C、IrDAあるいは無線LANなどに対応したインターフェースである。
【0070】
次に、図5〜図7を参照してオーダ情報管理装置1、携帯端末4および病棟端末6aの動作を説明する。
図5は、オーダ情報管理装置1によって行われる情報処理を説明するフローチャートであり、図6は、携帯端末4によって行われる情報処理を説明するフローチャートであり、図7は、病棟端末6aによって行われる情報処理を説明するフローチャートである。なお、病棟端末6bの動作は病棟端末6aと同様であり、説明簡略化のため病棟端末6bの動作についての説明を省略する。
【0071】
まず、オーダ情報管理装置1の動作を説明する。
制御部11は、予約装置2を介して新規の撮影オーダ情報を受信すると(ステップS10)、当該新規撮影オーダ情報を撮影オーダ情報ファイル171に記録する(ステップS11)。
【0072】
制御部11は、ステップS10の段階で受信した撮影オーダ情報に基づいて撮影オーダリストを更新する(ステップS12)。
【0073】
制御部11は、病棟端末6a、6bから撮影オーダ情報(撮影オーダ情報のオーダID情報、詳細表示用であるか否かを示す情報、請求元の携帯端末4の携帯端末番号情報。)の送信請求を受信すると(ステップS13)、当該送信請求が病棟端末6a、6bに詳細表示(図8(b)に示す表示画面632を参照。)するためのものか否かを判定し(ステップS14)、詳細表示用であれば(ステップS14;Yes)ステップS16に移行する。
【0074】
ステップS14の段階で、送信請求された撮影オーダ情報が詳細表示用でなければ(ステップS14;No)、制御部11は、当該撮影オーダ情報は携帯端末4に送信するために送信請求されたものであると判定し、この撮影オーダ情報が既に携帯端末4に送信されたか否かを撮影オーダリストを参照して判定する(ステップS15)。
【0075】
制御部11は、ステップS15の段階で、当該送信請求された撮影オーダ情報が既に携帯端末4に送信された場合(ステップS15;Yes)には処理を終了し、携帯端末4には未だ送信されていない場合には(ステップS15;No)当該請求された撮影オーダ情報を撮影オーダ情報ファイル171から検索して病棟端末6a、6bに送信する(ステップS16、ステップS17)。
【0076】
ステップS17の後、送信された撮影オーダ情報が詳細表示用のものでない場合、制御部11は、当該撮影オーダ情報の送信に伴い撮影オーダリストを更新する。すなわち、制御部11は、撮影オーダリストに対して、送信した撮影オーダ情報のオーダID情報に付随させて送信先の携帯端末4の携帯端末番号を記録する(ステップS18)。
【0077】
また、制御部11は、病棟端末6a、6bから、カセッテID情報が付加された撮影オーダ情報を受信すると、撮影オーダ情報ファイル171内の該当する撮影オーダ情報を当該受信したカセッテID情報が付加された撮影オーダ情報に更新する(ステップS19)。
【0078】
次に、携帯端末4の動作を説明する。
制御部41は、読取部44を介して放射線撮影を行う患者の患者ID情報を取得すると(ステップS20)、現在接続中の例えば病棟端末6aに対し、当該患者ID情報(さらに、携帯端末4の携帯端末番号情報。)を送信し、この患者の撮影オーダ情報を請求する(ステップS21)。
【0079】
制御部41は、ステップS21で請求した撮影オーダ情報を病棟端末6aから受信すると(ステップS22)、当該受信した撮影オーダ情報を表示部43に表示する(ステップS23)。
【0080】
制御部41は、ステップS22で受信された撮影オーダ情報に記されている撮影部位に対し、読取部44を介してカセッテAのカセッテID情報(バーコード)を読み取り、当該読み取ったカセッテID情報を当該撮影部位に対応付けてRAM45に記憶する(ステップS24)。
【0081】
当該撮影オーダ情報に記されている撮影部位が他にある場合(ステップS25;Yes)、制御部41は、ステップS24に戻り当該他の撮影部位に対してカセッテAと異なる他のカセッテのカセッテID情報(バーコード)を読取部44を介して読み取り、当該読み取ったカセッテID情報を当該撮影部位に対応付けてRAM45に記憶する。制御部41は、撮影オーダ情報に記されている撮影部位の数だけステップS24の処理を繰り返す。
【0082】
カセッテの登録が終了すると(ステップS25;No)、他に放射線撮影を行う患者がいる場合(ステップS26;Yes)には、制御部41は、ステップS20に移行して、当該他の患者に対しても、放射線撮影を行う患者の数だけステップS20〜S25の各処理を繰り返す。
【0083】
患者およびカセッテ登録が終了すると(ステップS26;No)、制御部41は、撮影オーダ情報と撮影部位毎に登録したカセッテID情報とを併せて新たな撮影オーダ情報として病棟端末(例えば病棟端末6b。)に送信する。
【0084】
次に、病棟端末6aの動作を説明する。ここで、病棟端末6aには携帯端末4が接続されているものとする。
【0085】
制御部61は、入力部62から撮影技師などにより入力された指示に応じてオーダ情報管理装置1に対し撮影オーダリストを請求すると(ステップS30)、当該撮影オーダリスト情報がオーダ情報管理装置1から送信される。制御部61は、受信した撮影オーダリストを表示部63の表示画面(図8(a)に示す表示画面631を参照。)に表示する(ステップS31)。
【0086】
その後、制御部61は、撮影オーダリストが表示された表示画面631上で、特定の撮影オーダ情報に対し詳細情報の閲覧が指定(以下、詳細請求という。)されたか、すなわち、マウスあるいはタッチパネルを介して図8の図中符号A1に示す入力ボタン(詳細請求を指示するボタン。)がオンされたか否かを監視する(ステップS32)。
【0087】
ステップS32の段階で、詳細請求された場合(ステップS32)、制御部61は、詳細請求された撮影オーダ情報のオーダID情報と詳細請求である旨を示す情報とをオーダ情報管理装置1に送信して、当該撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1からダウンロードして表示する(ステップS33、S34)、その後、ステップS32に移行してさらに詳細請求があるか否かを監視する。この撮影オーダ情報の表示例を図8(b)の表示画面632に示す。
【0088】
ステップS32の段階で、詳細請求されていない場合(ステップS32;No)、制御部61は、携帯端末4(この携帯端末4は現在病棟端末6aに接続中。)への送信用に撮影オーダ情報が請求されたか否かを監視する(ステップS33)。すなわち、制御部61は、携帯端末4から患者ID情報(さらに携帯端末4の携帯端末番号情報。)を受信して当該患者ID情報を含む撮影オーダ情報を当該携帯端末4から請求されたか否か、あるいは図8(a)の撮影オーダリストの表示画面631の図中符号A2に示す入力ボタン(請求する撮影オーダ情報を指定するボタン。)がマウスやタッチパネルを介してオンされたか否かを監視する。
【0089】
ステップS35の段階で、撮影オーダ情報が請求されていない場合(ステップS35;No)、制御部61は現在実行中の処理を終了する指示が入力されたか否かを判定し(ステップS36)、終了指示が入力されていない場合には(ステップS36;No)ステップS32に移行し、終了指示が入力された場合には(ステップS36;Yes)現在実行中の処理を終了する。
【0090】
ステップS35の段階で、撮影オーダ情報が請求された場合(ステップS35;Yes)、制御部61は、請求された撮影オーダ情報請求を請求元の携帯端末4の携帯端末番号情報と共にオーダ情報管理装置1に送信する(ステップS37)。
【0091】
制御部61は、請求した撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1からダウンロードすると(ステップS38)、当該撮影オーダ情報を請求元の携帯端末4に送信する(ステップS39)。
【0092】
また、制御部61は、携帯端末4からカセッテID情報が付加された撮影オーダ情報を受信すると(ステップS40)、当該撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1にアップロードする(ステップS41)。
【0093】
以上説明したように、病室内で放射線撮影が行える医用画像撮影システム100は、病棟100b内の病室やナースステーションなどに、撮影オーダ情報と各撮影部位に対応したカセッテのカセッテID情報とを管理する携帯端末4と、撮影オーダ情報が格納されているオーダ情報管理装置1とを仲介すると共に撮影オーダリストを表示する病棟端末6a、6bを備える。病棟端末6a、6bは、携帯端末4から撮影オーダ情報の請求があった場合、当該撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1からダウンロードして携帯端末4に送信し、携帯端末4からカセッテID情報が付加された撮影オーダ情報が送信された場合には、当該カセッテID情報が付加された撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1にアップロードする。更に病棟端末6a、6bは、オーダ情報管理装置1から撮影オーダリスト情報を取得して表示し、この撮影オーダリストの表示画面631を介して撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1に請求して請求元の携帯端末4に当該撮影オーダ情報を送信する。オーダ情報管理装置1は、撮影オーダ情報が送信されたか否か、さらにどの撮影オーダ情報がどの携帯端末4に送信されたかを管理する。
【0094】
従って、病室で放射線撮影が行われる場合、紙によるオーダ用紙を用いることなく、携帯端末4を用いて撮影部位とカセッテとの対応付けが容易に行える。一旦、撮影部位とカセッテとの対応付けが行われれば、カセッテID情報が撮影オーダ情報に付加されてオーダ情報管理装置1の撮影オーダ情報ファイル171に格納される。これにより、撮影技師がオーダ用紙を参照しながら画像の読み取りを行うカセッテを選択したり必要なデータを手入力することなく、カセッテからの画像読取処理および画像処理がこの撮影オーダ情報に基づいて自動的かつ好適に行われる。しかも、撮影技師など人為的な操作によって引き起こされる不測の事態が回避可能となり、安全性の向上が図られる。
更に、各病室やナースステーションなどにはネットワークNに接続された病棟端末6a、6bが設置され、携帯端末4は、どの病棟端末6a、6bにも接続してデータの送受信が可能となっているので、撮影技師は、接続可能な病棟端末を捜し歩くことなく、近くの病棟端末から携帯端末4を介して撮影オーダ情報を容易に取得できると共にカセッテID情報が付加された撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1に容易に戻すことができる。これにより、どのカセッテがどの患者のどの撮影部位の撮影で使用されているかの情報がリアルタイムで病院全体で共有可能となる。更に、撮影技師は、カセッテを画像情報読取装置7に装着して画像読取処理を開始させるだけで、画像処理装置8を介して撮影結果を短時間のうちに確認可能となるので、撮影のやり直しが必要か否かが即座に判断できる。
更に、撮影オーダ情報を取得した携帯端末4の携帯端末番号情報がオーダ情報管理装置1により管理されているので、異なる携帯端末4に対し同一の撮影オーダ情報を送信するという事態が回避できる。
すなわち、本発明を適用した医用画像撮影システム100によれば、病室内における放射線撮影と当該撮影された放射線画像に対する画像処理を容易にかつ効率良く行える。
【0095】
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る医用画像撮影システムの一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における医用画像撮影システム100の細部構成および詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0096】
例えば、オーダ情報管理装置1より作成される撮影オーダーリストは、HTML(HyperText Markup Language)形式などブラウザ(World Wide Web Browser)表示可能なデータであっても良い。この場合、図8(a)、図8(b)に表示された表示画面631、632は、所定ブラウザを介して表示されたHTML画面となる。
【0097】
【発明の効果】
本発明によれば、患者および撮影部位毎に複数項目のオーダ内容を複数のオーダ用紙にその都度記入することなく、X線撮影に係る処理の煩雑化やオーダ用紙に対する誤記入等の不測の事態が回避できる。また、撮影技師が放射線撮影室や複数の病室を行き来する間にオーダ用紙が破損したり紛失する等の事態が回避できる。
更に、病棟端末が病棟の各フロアに少なくとも一台設置されているような場合、撮影技師は各フロアの病棟端末を介して撮影オーダリストを容易に確認可能となるので、フロアを移動して病棟端末を捜す必要がなくなる。更にこの場合、撮影オーダリストを参照して追加撮影オーダを容易に確認し、当該追加の撮影オーダ情報を容易に取得できる。
すなわち、病室内における放射線撮影と当該撮影された放射線画像に対する画像処理が容易にかつ効率良く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した医用画像撮影システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す放射線撮影室内のオーダ情報管理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す携帯端末の内部構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す病棟端末の内部構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示す放射線撮影室内のオーダ情報管理装置による情報処理を説明するフローチャートである。
【図6】図1に示す携帯端末による情報処理を説明するフローチャートである。
【図7】図1に示す病棟端末による情報処理を説明するフローチャートである。
【図8】(a)は、図4に示す表示装置に表示された撮影オーダリストの表示画面の一例を示す図であり、(b)は、撮影オーダ情報の詳細表示の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 オーダ情報管理装置
2 予約装置
3 画像情報読取装置
4 携帯端末
5 医用撮影装置
6a、6b 病棟端末
7 画像情報読取装置
8 画像処理装置
11 制御部
12 入力部
13 表示部
14 I/F
15 通信制御部
16 RAM
17 記憶部
18 画像処理部
19 バス
41 制御部
42 入力部
43 表示部
44 読取部
45 RAM
46 記憶部
47 I/F
48 バス
61 制御部
62 入力部
63 表示部
64 RAM
6 記憶部
66 通信制御部
67 I/F
68 バス
100 医用画像撮影システム
100a 放射線撮影室
100b 病棟
171 撮影オーダ情報ファイル
172 画像DB
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射線画像などの医用画像の撮影を行う医用画像撮影システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、医用画像として広く用いられている放射線画像をデジタル画像データとして取得するCR(Computed Radiography)装置などの放射線撮影装置が開発されている。
【0003】
上記放射線撮影装置には、例えば、輝尽性蛍光体層が形成された放射線画像変換パネル(以下、イメージングプレートという。)が用いられている。このイメージングプレートは、被写体各部の放射線透過度に対応する放射線エネルギーを蓄積し、赤外線等の励起光が照射されることにより当該蓄積した放射線エネルギーを蛍光として放射する。この蛍光による光信号は半導体等の光電変換器により放射線画像信号に光電変換される。このようにして得られた放射線画像は画像処理が施された後にフィルムあるいはCRT等を介して可視化されたり、データベースに患者情報とともに保存される等して種々の医療行為に利用される。
【0004】
撮影技師は、病院内や放射線科内の診察情報を管理するHIS(Hospital Information System;病院情報システム)やRIS(Radiorogy Information System;放射線科情報システム)による撮影オーダ情報に基づき、病院内の放射線撮影室に予め設置された上記放射線撮影装置を用いてX線撮影を行う。ここで、撮影オーダ情報の内容は、例えば、患者氏名、患者ID情報、性別、年齢、病室、依頼科、依頼医師名、撮影部位などである。
【0005】
特に最近、患者が収容されている病室内でX線撮影が行える移動型の放射線撮影装置が実現されている。この移動型放射線撮影装置(以下、医用撮影装置という。)を用いれば、重症により歩行(移動)困難で放射線撮影室まで移動できない患者に対してもX線撮影が容易に行える。さらに、病棟の各フロアの所定個所あるいはナースステーション等にカセッテから放射線画像を読み取るための画像情報読取装置が設置されている。この画像情報読取装置を用いれば、撮影技師はフロアを移動することなく撮影結果を容易に確認できる。
【0006】
ここで、カセッテは輝尽性蛍光体層が形成されたイメージングプレートを備える。すなわち画像情報読取装置は、イメージングプレートの輝尽性蛍光体層から蓄積放射線エネルギーに相当する蛍光を発光させ、当該蛍光を光電変換して放射線画像データを出力する。
また、カセッテあるいはイメージングプレートには、各々固有の識別番号が記されている。この識別番号によりカセッテあるいはイメージングプレートが識別可能となる。
【0007】
一方、例えば病院内の各端末PC(Personal Computer)に所定の専用画面を表示させ、一定周期で表示内容を更新する技術が特に病院内端末に限らず実現されている(例えば、特許文献1参照。)
【0008】
【特許文献1】
特開2000―99441号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来技術には次のような問題点がある。上記移動型の放射線撮影装置を用い病室内で放射線撮影を行う場合、撮影技師は、患者および撮影部位毎に、撮影オーダ情報の複数項目のオーダ内容と当該撮影オーダに対して使用するカセッテの番号とを所定のオーダ用紙に予め記入し、当該オーダ用紙(および該当する番号のカセッテ。)を患者が収容されている病室まで持って行き、このオーダ用紙を参照して上記移動型の放射線撮影装置を用いたX線撮影を行うと共に上記病棟に設置された画像情報読取装置を用いて当該撮影された放射線画像の読み取りを行う。
このため、撮影オーダ情報が多量で、複数の撮影技師が各々独立に撮影を行うような場合、どの撮影オーダ情報にどの撮影技師が関わっているかなどを確認するのが困難となる。
更に、急患などで突然撮影予定がはいっても、該当する撮影オーダ情報(すなわちオーダ用紙。)がなければ撮影が行えないし、急患などにより他に撮影予定がはいっているのか否かを確認するためには、撮影技師は一々放射線撮影室まで出向いて撮影オーダ情報を確認しオーダ用紙を作成しなければならず不便である。
【0010】
本発明の課題は、病室内における放射線撮影と当該撮影された放射線画像に対する画像処理とを容易にかつ効率良く行えるようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
患者の所定部位を医用撮影して当該撮影画像を撮影パネルに記録する移動自在な医用撮影装置と、
医用撮影する患者の患者識別情報と当該患者の撮影部位情報とを含む撮影オーダ情報を読み出し可能に保持し、入力された読み出し命令に応じて該撮影オーダ情報を外部に送信するオーダ情報管理装置と、
病棟内に複数設置され、病院内の通信ネットワークを介して前記オーダ情報管理装置との間で情報の送受信を行う病棟端末と、
医用撮影が予定されている患者の撮影オーダ情報を前記病棟端末を介して前記オーダ情報管理装置から読み出し、該読み出した情報を表示する携帯端末とを備え、
前記オーダ情報管理装置は、前記撮影オーダ情報から撮影が予定されている撮影オーダリストを作成し、前記病棟端末は、前記撮影オーダリストを前記オーダ情報管理装置からダウンロードして表示することを特徴とする。
【0012】
請求項1記載の発明によれば、医用撮影装置は、移動自在であり患者の所定部位を医用撮影して当該撮影画像を撮影パネルに記録し、オーダ情報管理装置は、医用撮影する患者の患者識別情報と当該患者の撮影部位情報とを含む撮影オーダ情報を読み出し可能に保持し、入力された読み出し命令に応じて該撮影オーダ情報を外部に送信し、病棟端末は、病棟内に複数設置され、病院内の通信ネットワークを介して前記オーダ情報管理装置との間で情報の送受信を行い、携帯端末は、医用撮影が予定されている患者の撮影オーダ情報を前記病棟端末を介して前記オーダ情報管理装置から読み出し、該読み出した情報を表示し、更に前記オーダ情報管理装置は、前記撮影オーダ情報から撮影が予定されている撮影オーダリストを作成し、前記病棟端末は、前記撮影オーダリストを前記オーダ情報管理装置からダウンロードして表示する。
【0013】
請求項2記載の発明のように、請求項1記載の発明において、
前記病棟端末は、前記撮影オーダリストが表示された表示画面を介して所定撮影オーダ情報の送信指示が入力された場合、当該送信指示に応じて当該撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置からダウンロードするのが好ましい。
【0014】
さらに、請求項3記載の発明のように、請求項1または2に記載の発明において、
オーダ情報管理装置は、前記撮影オーダ情報を前記病棟端末を介して前記携帯端末に送信したか否かに応じて前記撮影オーダリストを更新するのが好ましい。
【0015】
したがって、患者および撮影部位毎に複数項目のオーダ内容を複数のオーダ用紙にその都度記入することなく、X線撮影に係る処理の煩雑化やオーダ用紙に対する誤記入等の不測の事態が回避できる。また、撮影技師が放射線撮影室や複数の病室を行き来する間にオーダ用紙が破損したり紛失する等の事態が回避できる。
更に、病棟端末が病棟の各フロアに少なくとも一台設置されているような場合、撮影技師は各フロアの病棟端末を介して撮影オーダリストを容易に確認可能となるので、フロアを移動して病棟端末を捜す必要がなくなる。更にこの場合、撮影オーダリストを参照して追加撮影オーダを容易に確認し、当該追加の撮影オーダ情報を容易に取得できる。
すなわち、病室内における放射線撮影と当該撮影された放射線画像に対する画像処理が容易にかつ効率良く行える。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明を適用した好ましい一実施の形態について詳細に説明する。
【0017】
まず、図1を参照して医用画像撮影システム100の概略構成を説明する。
図1は、医用画像撮影システム100の概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、医用画像撮影システム100は、放射線撮影室100a内にオーダ情報管理装置1と画像情報読取装置3とを備え、病棟100b内に医用撮影装置5と、病棟端末6a、6bと、画像情報読取装置7と、画像処理装置8とを備える。
【0018】
オーダ情報管理装置1、病棟端末6a、6bおよび画像処理装置8等は、病院(関連施設を含む。)内に構築されたLAN(Local Erea Network)やWAN(Wide Erea Network)等のネットワークNを介して予約装置2に接続され、相互にデータの送受信が可能となっている。また、放射線撮影室100a内ではオーダ情報管理装置1は画像情報読取装置3に接続され、病棟100b内では画像処理装置8は画像情報読取装置7に接続されている。携帯端末(PDA;PersonalDigital Assistant)4は、RS―232C、IrDA(Infrared Data Association)あるいは無線LANを介して病棟端末6a、6bとの間で接続可能であり、相互にデータの送受信が行える。また、携帯端末4はネットワークNにも接続可能となっている。
【0019】
なお、オーダ情報管理装置1および画像情報読取装置3は、放射線撮影室100a内で複数設置可能であり、画像処理装置8および画像情報読取装置7も、病棟100b内で複数設置可能である(例えば、病棟100bにおける各フロアに設けた専用スペースや、ナースステーション毎に設置可能(何れも図示略。)。)。病棟端末6a、6bは、病棟100b内で複数設置可能であり、例えば、病室毎に少なくとも一台の病棟端末6a、6b等が設置されるのが好ましい。予約装置2は、診察受付室や各診察室に各々設けられ、携帯端末4は、撮影技師によって携帯されるものであり、複数利用可能となっている。携帯端末4には、それぞれ固有のID(以下、携帯端末番号といい、例えば、PDA#39などと表現される。)が割り当てられている。
【0020】
オーダ情報管理装置1は、画像情報読取装置3を制御してカセッテA等の撮影済みカセッテから放射線画像を読み取る。また、オーダ情報管理装置1は、予約装置2を介して入力された撮影オーダ情報を受信すると、当該撮影オーダ情報を撮影オーダ情報ファイル171に記録する。また、オーダ情報管理装置1は、画像情報読取装置3、7により読み取られた放射線画像データを画像DB172に格納する。
オーダ情報管理装置1の構成および動作については後に詳述する。
【0021】
予約装置2は、診察中の医師等が放射線撮影に係る撮影オーダ情報を入力するための入力端末であり、各診察室や診察受付室などに設けられた端末PCがこれに相当する。予約装置2は入力された撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1に送信する。
【0022】
画像情報読取装置3は、オーダ情報管理装置1による制御に基づいてカセッテA等の撮影済みカセッテから放射線画像を読み取る。ここで、カセッテAは、輝尽性蛍光体層が形成されたイメージングプレート(図示略。)を備える。すなわち画像情報読取装置3は、イメージングプレートの輝尽性蛍光体層から蓄積放射線エネルギーに相当する蛍光を発光させ、当該蛍光を光電変換して放射線画像データを出力する。
ここで、医用撮影された撮影画像を記録する撮影パネルは、カセッテAあるいは該カセッテAが具備するイメージングプレートで具現化されている。
【0023】
また、カセッテAの表面にはID情報(以下、カセッテID情報という。)としてカセッテA固有のバーコードが貼付されている。なお、カセッテAのカセッテID情報は、カセッテAの識別が可能であれば、バーコードに限るものではなく、例えば、カセッテID情報が記録されたICチップを用いるようにしても良い。また、カセッテID情報のかわりにカセッテが具備するイメージングプレートのID情報としてのバーコードがイメージングプレート表面に貼付されているような構成であっても良い。
【0024】
携帯端末4は、上記カセッテID情報と患者ID情報とを取得し、当該患者ID情報が示す患者に係る撮影オーダ情報を病棟端末6a、6b等あるいは画像処理装置8から取得すると共に、当該撮影オーダ情報(特に、撮影オーダ情報を識別するためのオーダID情報。)とカセッテID情報とを関連付ける。ここで患者ID情報は、患者のネームプレート、診察カードあるいはカルテ等に印刷されているバーコードによって与えられる。撮影オーダ情報に含まれている患者ID情報は、このバーコードが表す情報に対応している。
【0025】
携帯端末4は、当該取得した撮影オーダ情報にカセッテID情報を付加(関連付け)して病棟端末6a、6b等あるいは画像処理装置8に送信する。この場合、携帯端末4がオーダ情報管理装置1から撮影オーダ情報を取得する際に中継する病棟端末6a、6bあるいは画像処理装置8と、携帯端末4がオーダ情報管理装置1にカセッテID情報を付加した撮影オーダ情報を送信する際に中継する病棟端末6a、6bあるいは画像処理装置8とは同一である必要はない。すなわち、携帯端末4は、病棟端末6aから撮影オーダ情報を取得した場合、カセッテID情報を付加して当該取得した撮影オーダ情報を病棟端末6aとは異なる病棟端末6b等あるいは画像処理装置8に送信することが可能である。
【0026】
なお、携帯端末4は、PDAなどの携帯型通信端末であれば良く、例えば、携帯電話やノート型PC等であっても良い。
携帯端末4の構成および動作については後に詳述する。
【0027】
医用撮影装置5は、病室間さらにはベット間を移動可能な放射線撮影装置であり、カセッテAを用いて放射線撮影が行われる。
【0028】
病棟端末6a、6bは、病棟100b内の各フロアあるいは病室毎に設置され、複数の携帯端末4との間でデータの送受信が可能である。
病棟端末6a、6bの構成および動作については後に詳述する。
【0029】
画像情報読取装置7は、画像情報読取装置3と同様な構成によって成り、病棟100b内における例えば各フロアあるいはナースステーション毎に設置される。画像処理装置8は、画像情報読取装置7と共に設置され、画像情報読取装置7による画像読取処理を制御する。画像処理装置8は、放射線画像データを表示可能であり、これにより撮影技師はフロアを移動することなく撮影結果を容易に確認可能となる。
【0030】
次に、図2〜図4を参照してオーダ情報管理装置1、携帯端末4および病棟端末6aの構成について詳しく説明する。図2は、オーダ情報管理装置1の内部構成を示すブロック図であり、図3は、携帯端末4の内部構成を示すブロック図であり、図4は、病棟端末6aの内部構成を示すブロック図である。ここで、病棟端末6bは病棟端末6aと同一の構成によって成り、したがって図面および説明簡略化のため病棟端末6bの図示および構成説明を省略する。
【0031】
まず、オーダ情報管理装置1の構成を説明する。
【0032】
図2に示すように、オーダ情報管理装置1は、制御部11、入力部12、表示部13、I/F14、通信制御部15、RAM16、記憶部17、画像処理部18などを備えて構成され、これら各部はバス19によって接続されている。
【0033】
制御部11は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を備え、記憶部17に格納された各種プログラムを読み出して実行する。制御部11は、特に、後に詳述する図5のフローチャートに示す情報処理を実行するためのプログラムを記憶部17から読み出して実行する。
【0034】
制御部11は、撮影オーダ情報に基づいて画像情報読取装置3による画像読取処理を制御する。また、制御部11は、画像情報読取装置3から読み取られた放射線画像データあるいは病棟100bに設置された画像情報読取装置7から読み取られた放射線画像データに対し、当該放射線画像データに係る撮影オーダ情報に記された撮影部位に応じた処理パターン(周波数処理、階調処理、回転処理、拡大・縮小処理などを含む。)を選択して当該処理パターンに基づく画像処理(圧縮・伸張処理を含む。)を画像処理部18に行わせる。制御部11は、画像処理部18によって画像処理された放射線画像データを患者ID情報あるいは撮影オーダ情報(オーダID情報)に関連付けて画像DB172に格納する。ここで、上記撮影部位に応じた処理パターン情報は、記憶部17に予め格納されている。
【0035】
制御部11は、必要に応じて撮影オーダ情報ファイル171の撮影オーダ情報を更新する。例えば、制御部11は、病棟端末6a、6bから、カセッテID情報が付加された撮影オーダ情報を受信すると、当該撮影オーダ情報ファイル171に記録された該当する撮影オーダ情報を当該受信した撮影オーダ情報に更新する。
【0036】
制御部11は、撮影オーダ情報ファイル171を参照して、これから撮影が予定されている撮影オーダリストを作成して記憶部17に記憶する。
【0037】
この撮影オーダリストには、撮影オーダを識別するためのオーダID情報(例えば、#01、#02などと表される。)、携帯端末4に送信されたか否か、さらに送信された場合には送信先携帯端末4の携帯端末番号が含まれる。
【0038】
入力部12は、カーソルキー、数字入力キーおよび各種機能キーなどを備えたキーボードと、マウスなどのポインティングデバイスを備えて構成され(何れも図示略。)、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号を制御部11に出力する。また、入力部12は、表示部13の表示画面に設けられたタッチパネルを備えても良く、このタッチパネルを介して入力された指示信号を制御部11に出力する。
【0039】
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などを備え、制御部11による表示制御信号に応じて各種表示用データを表示する。
【0040】
I/F14は、オーダ情報管理装置1と画像情報読取装置3とをデータの送受信が可能となるように接続するためのインターフェースである。
【0041】
通信制御部15は、LANボード、ルータあるいはTA(Terminal Adapter)などにより構成され(何れも図示略。)、ネットワークNに接続された各装置との間で行われる通信を制御する。
【0042】
RAM(Random Access Memory)16は、制御部11によって記憶部17から読み出された各種プログラムを実行可能に展開して格納する。また、RAM16は、制御部11によるプログラム実行時に生じる各種データを一時的に格納する。
【0043】
記憶部17は、HDD(Hard Disc Drive)などの書き込み自在な不揮発性の半導体メモリにより構成され、各種プログラムおよび各種データを格納する。記憶部17は、特に、後に詳述する図5のフローチャートに示す情報処理を実行するためのプログラムを格納する。さらに記憶部17は、撮影部位に応じた画像処理を行うための処理パターンを複数格納する。
【0044】
記憶部17は、制御部11により作成された上記撮影オーダリスト情報を記憶する。
【0045】
記憶部17は、撮影オーダ情報ファイル171、画像DB172を備える。撮影オーダ情報ファイル171は、予約装置2を介して入力された撮影オーダ情報を記録し、画像DB172は、オーダ情報管理装置1(あるいは画像処理装置8。)において画像処理された放射線画像データを患者ID情報あるいは撮影オーダ情報と関連付けて記憶する。
【0046】
記憶部17は、各種プログラムおよび各種データが予め格納された記録媒体(図示略。)を備えるような構成であっても良い。この記録媒体は、記憶部17に固定的あるいは着脱自在に設けられ、磁気的記録媒体、光学的記録媒体あるいは半導体メモリで構成された不揮発性メモリである。
【0047】
画像処理部18は、制御部11による制御に基づいて、画像情報読取装置3から読み取られた放射線画像データあるいは病棟100bに設置された画像情報読取装置7から読み取られた放射線画像データに対し、当該放射線画像データに係る撮影オーダ情報に記された撮影部位に応じた上記処理パターンに基づく画像処理(圧縮・伸張処理を含む。)を行う。
【0048】
次に、携帯端末4の構成について説明する。
図3に示すように、携帯端末4は、制御部41、入力部42、表示部43、読取部44、RAM45、記憶部46、I/F47などを備えて構成され、これら各部はバス48によって接続されている。
【0049】
制御部41は、図示しないCPUを備え、記憶部46に格納された各種プログラムを読み出して実行する。制御部41は、特に、後に詳述する図6のフローチャートに示す情報処理を実行するためのプログラムを記憶部46から読み出して実行する。
【0050】
制御部41は、病棟端末6a、6bに情報を送信する際には、携帯端末4の携帯端末番号も併せて送信する。
【0051】
入力部42は、カーソルキー、数字入力キーおよび各種機能キーなどを備えて構成され(何れも図示略。)、これら各種キーに対するキー操作により入力された指示信号を制御部41に出力する。また、入力部42は、表示部43の表示画面に設けられたタッチパネルを備えても良く、このタッチパネルを介して入力された指示信号を制御部41に出力する。
【0052】
表示部43は、図示しないLCDを備え、制御部41による表示制御信号に応じて各種表示用データを表示する。表示部43は、特に、病棟端末6a、6b等あるいは画像処理装置8から取得した撮影オーダ情報を表示する。
【0053】
読取部44は、図示しないバーコード読取器を備え、当該バーコード読取器から読み取ったバーコード情報を制御部41に出力する。
【0054】
RAM45は、制御部41によって記憶部46から読み出された各種プログラムを実行可能に展開して格納する。また、RAM45は、制御部41によるプログラム実行時に生じる各種データ(例えば、読取部44を介して読み取られた患者ID情報やカセッテID情報および撮影オーダ情報など。)を一時的に格納する。
【0055】
記憶部46は、HDDなどの不揮発性の半導体メモリにより構成され(いずれも図示略。)、各種プログラムおよび各種データを格納する。記憶部46は、特に、後に詳述する図6のフローチャートに示す報処理を実行するためのプログラムを格納する。
【0056】
記憶部46は、各種プログラムおよび各種データが予め格納された記録媒体(図示略。)を備えるような構成であっても良い。この記録媒体は、記憶部46に固定的あるいは着脱自在に設けられ、磁気的記録媒体、光学的記録媒体あるいは半導体メモリで構成された不揮発性メモリである。
【0057】
I/F47は、携帯端末4と病棟端末6a、6bとを接続するためのRS―232C、IrDAあるいは無線LANなどに対応したインターフェースである。
【0058】
次に、病棟端末6aの構成について説明する。
図4に示すように、病棟端末6aは、制御部61、入力部62、表示部63、通信制御部64、RAM65、記憶部66、I/F67を備えて構成され、これら各部はバス68によって接続されている。
【0059】
制御部61は、図示しないCPUを備え、記憶部65に格納された各種プログラムを読み出して実行する。制御部61は、特に、後に詳述する図7のフローチャートに示す情報処理を実行するためのプログラムを記憶部65から読み出して
実行する。
【0060】
制御部61は、オーダ情報管理装置1から撮影オーダリスト情報をダウンロードして表示部63に表示する(図8(a)に示す表示画面631を参照。)。制御部61は、この撮影オーダリスト情報を予め設定された周期毎に更新するが、表示画面631の図中符号A3に示す入力ボタン(撮影オーダリストを最新内容に更新するための入力ボタン。)がオンされると、オーダ情報管理装置1から最新の撮影オーダリスト情報をダウンロードして表示する。
【0061】
制御部61は、携帯端末4から撮影予定の患者ID情報(さらに、携帯端末4の携帯端末番号情報。)を受信すると、当該患者IDに該当する(すなわち患者ID情報を含む。)撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1からダウンロードする。この場合、制御部61は、表示画面631に表示された撮影オーダリストから特定撮影オーダ情報の詳細表示を請求する指示があった場合には、当該請求撮影オーダ情報が詳細表示用である旨を示す情報も併せてオーダ情報管理装置1に送信する。
【0062】
制御部61は、表示部63に表示された撮影オーダリストのうち、マウスやキーボードあるいはタッチパネルなどから指定された撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1からダウンロードして現在接続中の携帯端末4に送信する。この場合、制御部61は、撮影オーダ情報をどの携帯端末4に送信したかを記録するため当該送信先携帯端末4の携帯端末番号情報をオーダ情報管理装置1に送信する。
【0063】
入力部62は、カーソルキー、数字入力キーおよび各種機能キーなどを備えたキーボードと、マウスなどのポインティングデバイスを備えて構成され(何れも図示略。)、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された指示信号を制御部61に出力する。また、入力部62は、表示部63の表示画面に設けられたタッチパネルを備えても良く、このタッチパネルを介して入力された指示信号を制御部61に出力する。
【0064】
表示部63は、図示しないLCDやCRTなどを備え、制御部61による表示制御信号に応じて撮影オーダリストなどの各種表示用データを表示する。
【0065】
RAM64は、制御部61によって記憶部65から読み出された各種プログラムを実行可能に展開して格納する。また、RAM64は、制御部61によるプログラム実行時に生じる各種データを一時的に格納する。
【0066】
記憶部65は、HDDなどの不揮発性の半導体メモリにより構成され(図示略。)、各種プログラムおよび各種データを格納する。記憶部65は、特に、後に詳述する図7のフローチャートに示す情報処理を実行するためのプログラムを格納する。
【0067】
記憶部65は、各種プログラムおよび各種データが予め格納された記録媒体(図示略。)を備えるような構成であっても良い。この記録媒体は、記憶部65に固定的あるいは着脱自在に設けられ、磁気的記録媒体、光学的記録媒体あるいは半導体メモリで構成された不揮発性メモリである。
【0068】
通信制御部66は、LANボード、ルータあるいはTA(Terminal Adapter)などにより構成され(何れも図示略。)、ネットワークNに接続された各装置との間で行われる通信を制御する。
【0069】
I/F67は、病棟端末6aと携帯端末4とを接続するためのRS―232C、IrDAあるいは無線LANなどに対応したインターフェースである。
【0070】
次に、図5〜図7を参照してオーダ情報管理装置1、携帯端末4および病棟端末6aの動作を説明する。
図5は、オーダ情報管理装置1によって行われる情報処理を説明するフローチャートであり、図6は、携帯端末4によって行われる情報処理を説明するフローチャートであり、図7は、病棟端末6aによって行われる情報処理を説明するフローチャートである。なお、病棟端末6bの動作は病棟端末6aと同様であり、説明簡略化のため病棟端末6bの動作についての説明を省略する。
【0071】
まず、オーダ情報管理装置1の動作を説明する。
制御部11は、予約装置2を介して新規の撮影オーダ情報を受信すると(ステップS10)、当該新規撮影オーダ情報を撮影オーダ情報ファイル171に記録する(ステップS11)。
【0072】
制御部11は、ステップS10の段階で受信した撮影オーダ情報に基づいて撮影オーダリストを更新する(ステップS12)。
【0073】
制御部11は、病棟端末6a、6bから撮影オーダ情報(撮影オーダ情報のオーダID情報、詳細表示用であるか否かを示す情報、請求元の携帯端末4の携帯端末番号情報。)の送信請求を受信すると(ステップS13)、当該送信請求が病棟端末6a、6bに詳細表示(図8(b)に示す表示画面632を参照。)するためのものか否かを判定し(ステップS14)、詳細表示用であれば(ステップS14;Yes)ステップS16に移行する。
【0074】
ステップS14の段階で、送信請求された撮影オーダ情報が詳細表示用でなければ(ステップS14;No)、制御部11は、当該撮影オーダ情報は携帯端末4に送信するために送信請求されたものであると判定し、この撮影オーダ情報が既に携帯端末4に送信されたか否かを撮影オーダリストを参照して判定する(ステップS15)。
【0075】
制御部11は、ステップS15の段階で、当該送信請求された撮影オーダ情報が既に携帯端末4に送信された場合(ステップS15;Yes)には処理を終了し、携帯端末4には未だ送信されていない場合には(ステップS15;No)当該請求された撮影オーダ情報を撮影オーダ情報ファイル171から検索して病棟端末6a、6bに送信する(ステップS16、ステップS17)。
【0076】
ステップS17の後、送信された撮影オーダ情報が詳細表示用のものでない場合、制御部11は、当該撮影オーダ情報の送信に伴い撮影オーダリストを更新する。すなわち、制御部11は、撮影オーダリストに対して、送信した撮影オーダ情報のオーダID情報に付随させて送信先の携帯端末4の携帯端末番号を記録する(ステップS18)。
【0077】
また、制御部11は、病棟端末6a、6bから、カセッテID情報が付加された撮影オーダ情報を受信すると、撮影オーダ情報ファイル171内の該当する撮影オーダ情報を当該受信したカセッテID情報が付加された撮影オーダ情報に更新する(ステップS19)。
【0078】
次に、携帯端末4の動作を説明する。
制御部41は、読取部44を介して放射線撮影を行う患者の患者ID情報を取得すると(ステップS20)、現在接続中の例えば病棟端末6aに対し、当該患者ID情報(さらに、携帯端末4の携帯端末番号情報。)を送信し、この患者の撮影オーダ情報を請求する(ステップS21)。
【0079】
制御部41は、ステップS21で請求した撮影オーダ情報を病棟端末6aから受信すると(ステップS22)、当該受信した撮影オーダ情報を表示部43に表示する(ステップS23)。
【0080】
制御部41は、ステップS22で受信された撮影オーダ情報に記されている撮影部位に対し、読取部44を介してカセッテAのカセッテID情報(バーコード)を読み取り、当該読み取ったカセッテID情報を当該撮影部位に対応付けてRAM45に記憶する(ステップS24)。
【0081】
当該撮影オーダ情報に記されている撮影部位が他にある場合(ステップS25;Yes)、制御部41は、ステップS24に戻り当該他の撮影部位に対してカセッテAと異なる他のカセッテのカセッテID情報(バーコード)を読取部44を介して読み取り、当該読み取ったカセッテID情報を当該撮影部位に対応付けてRAM45に記憶する。制御部41は、撮影オーダ情報に記されている撮影部位の数だけステップS24の処理を繰り返す。
【0082】
カセッテの登録が終了すると(ステップS25;No)、他に放射線撮影を行う患者がいる場合(ステップS26;Yes)には、制御部41は、ステップS20に移行して、当該他の患者に対しても、放射線撮影を行う患者の数だけステップS20〜S25の各処理を繰り返す。
【0083】
患者およびカセッテ登録が終了すると(ステップS26;No)、制御部41は、撮影オーダ情報と撮影部位毎に登録したカセッテID情報とを併せて新たな撮影オーダ情報として病棟端末(例えば病棟端末6b。)に送信する。
【0084】
次に、病棟端末6aの動作を説明する。ここで、病棟端末6aには携帯端末4が接続されているものとする。
【0085】
制御部61は、入力部62から撮影技師などにより入力された指示に応じてオーダ情報管理装置1に対し撮影オーダリストを請求すると(ステップS30)、当該撮影オーダリスト情報がオーダ情報管理装置1から送信される。制御部61は、受信した撮影オーダリストを表示部63の表示画面(図8(a)に示す表示画面631を参照。)に表示する(ステップS31)。
【0086】
その後、制御部61は、撮影オーダリストが表示された表示画面631上で、特定の撮影オーダ情報に対し詳細情報の閲覧が指定(以下、詳細請求という。)されたか、すなわち、マウスあるいはタッチパネルを介して図8の図中符号A1に示す入力ボタン(詳細請求を指示するボタン。)がオンされたか否かを監視する(ステップS32)。
【0087】
ステップS32の段階で、詳細請求された場合(ステップS32)、制御部61は、詳細請求された撮影オーダ情報のオーダID情報と詳細請求である旨を示す情報とをオーダ情報管理装置1に送信して、当該撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1からダウンロードして表示する(ステップS33、S34)、その後、ステップS32に移行してさらに詳細請求があるか否かを監視する。この撮影オーダ情報の表示例を図8(b)の表示画面632に示す。
【0088】
ステップS32の段階で、詳細請求されていない場合(ステップS32;No)、制御部61は、携帯端末4(この携帯端末4は現在病棟端末6aに接続中。)への送信用に撮影オーダ情報が請求されたか否かを監視する(ステップS33)。すなわち、制御部61は、携帯端末4から患者ID情報(さらに携帯端末4の携帯端末番号情報。)を受信して当該患者ID情報を含む撮影オーダ情報を当該携帯端末4から請求されたか否か、あるいは図8(a)の撮影オーダリストの表示画面631の図中符号A2に示す入力ボタン(請求する撮影オーダ情報を指定するボタン。)がマウスやタッチパネルを介してオンされたか否かを監視する。
【0089】
ステップS35の段階で、撮影オーダ情報が請求されていない場合(ステップS35;No)、制御部61は現在実行中の処理を終了する指示が入力されたか否かを判定し(ステップS36)、終了指示が入力されていない場合には(ステップS36;No)ステップS32に移行し、終了指示が入力された場合には(ステップS36;Yes)現在実行中の処理を終了する。
【0090】
ステップS35の段階で、撮影オーダ情報が請求された場合(ステップS35;Yes)、制御部61は、請求された撮影オーダ情報請求を請求元の携帯端末4の携帯端末番号情報と共にオーダ情報管理装置1に送信する(ステップS37)。
【0091】
制御部61は、請求した撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1からダウンロードすると(ステップS38)、当該撮影オーダ情報を請求元の携帯端末4に送信する(ステップS39)。
【0092】
また、制御部61は、携帯端末4からカセッテID情報が付加された撮影オーダ情報を受信すると(ステップS40)、当該撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1にアップロードする(ステップS41)。
【0093】
以上説明したように、病室内で放射線撮影が行える医用画像撮影システム100は、病棟100b内の病室やナースステーションなどに、撮影オーダ情報と各撮影部位に対応したカセッテのカセッテID情報とを管理する携帯端末4と、撮影オーダ情報が格納されているオーダ情報管理装置1とを仲介すると共に撮影オーダリストを表示する病棟端末6a、6bを備える。病棟端末6a、6bは、携帯端末4から撮影オーダ情報の請求があった場合、当該撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1からダウンロードして携帯端末4に送信し、携帯端末4からカセッテID情報が付加された撮影オーダ情報が送信された場合には、当該カセッテID情報が付加された撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1にアップロードする。更に病棟端末6a、6bは、オーダ情報管理装置1から撮影オーダリスト情報を取得して表示し、この撮影オーダリストの表示画面631を介して撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1に請求して請求元の携帯端末4に当該撮影オーダ情報を送信する。オーダ情報管理装置1は、撮影オーダ情報が送信されたか否か、さらにどの撮影オーダ情報がどの携帯端末4に送信されたかを管理する。
【0094】
従って、病室で放射線撮影が行われる場合、紙によるオーダ用紙を用いることなく、携帯端末4を用いて撮影部位とカセッテとの対応付けが容易に行える。一旦、撮影部位とカセッテとの対応付けが行われれば、カセッテID情報が撮影オーダ情報に付加されてオーダ情報管理装置1の撮影オーダ情報ファイル171に格納される。これにより、撮影技師がオーダ用紙を参照しながら画像の読み取りを行うカセッテを選択したり必要なデータを手入力することなく、カセッテからの画像読取処理および画像処理がこの撮影オーダ情報に基づいて自動的かつ好適に行われる。しかも、撮影技師など人為的な操作によって引き起こされる不測の事態が回避可能となり、安全性の向上が図られる。
更に、各病室やナースステーションなどにはネットワークNに接続された病棟端末6a、6bが設置され、携帯端末4は、どの病棟端末6a、6bにも接続してデータの送受信が可能となっているので、撮影技師は、接続可能な病棟端末を捜し歩くことなく、近くの病棟端末から携帯端末4を介して撮影オーダ情報を容易に取得できると共にカセッテID情報が付加された撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置1に容易に戻すことができる。これにより、どのカセッテがどの患者のどの撮影部位の撮影で使用されているかの情報がリアルタイムで病院全体で共有可能となる。更に、撮影技師は、カセッテを画像情報読取装置7に装着して画像読取処理を開始させるだけで、画像処理装置8を介して撮影結果を短時間のうちに確認可能となるので、撮影のやり直しが必要か否かが即座に判断できる。
更に、撮影オーダ情報を取得した携帯端末4の携帯端末番号情報がオーダ情報管理装置1により管理されているので、異なる携帯端末4に対し同一の撮影オーダ情報を送信するという事態が回避できる。
すなわち、本発明を適用した医用画像撮影システム100によれば、病室内における放射線撮影と当該撮影された放射線画像に対する画像処理を容易にかつ効率良く行える。
【0095】
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る医用画像撮影システムの一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における医用画像撮影システム100の細部構成および詳細動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0096】
例えば、オーダ情報管理装置1より作成される撮影オーダーリストは、HTML(HyperText Markup Language)形式などブラウザ(World Wide Web Browser)表示可能なデータであっても良い。この場合、図8(a)、図8(b)に表示された表示画面631、632は、所定ブラウザを介して表示されたHTML画面となる。
【0097】
【発明の効果】
本発明によれば、患者および撮影部位毎に複数項目のオーダ内容を複数のオーダ用紙にその都度記入することなく、X線撮影に係る処理の煩雑化やオーダ用紙に対する誤記入等の不測の事態が回避できる。また、撮影技師が放射線撮影室や複数の病室を行き来する間にオーダ用紙が破損したり紛失する等の事態が回避できる。
更に、病棟端末が病棟の各フロアに少なくとも一台設置されているような場合、撮影技師は各フロアの病棟端末を介して撮影オーダリストを容易に確認可能となるので、フロアを移動して病棟端末を捜す必要がなくなる。更にこの場合、撮影オーダリストを参照して追加撮影オーダを容易に確認し、当該追加の撮影オーダ情報を容易に取得できる。
すなわち、病室内における放射線撮影と当該撮影された放射線画像に対する画像処理が容易にかつ効率良く行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した医用画像撮影システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す放射線撮影室内のオーダ情報管理装置の内部構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示す携帯端末の内部構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す病棟端末の内部構成を示すブロック図である。
【図5】図1に示す放射線撮影室内のオーダ情報管理装置による情報処理を説明するフローチャートである。
【図6】図1に示す携帯端末による情報処理を説明するフローチャートである。
【図7】図1に示す病棟端末による情報処理を説明するフローチャートである。
【図8】(a)は、図4に示す表示装置に表示された撮影オーダリストの表示画面の一例を示す図であり、(b)は、撮影オーダ情報の詳細表示の表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 オーダ情報管理装置
2 予約装置
3 画像情報読取装置
4 携帯端末
5 医用撮影装置
6a、6b 病棟端末
7 画像情報読取装置
8 画像処理装置
11 制御部
12 入力部
13 表示部
14 I/F
15 通信制御部
16 RAM
17 記憶部
18 画像処理部
19 バス
41 制御部
42 入力部
43 表示部
44 読取部
45 RAM
46 記憶部
47 I/F
48 バス
61 制御部
62 入力部
63 表示部
64 RAM
6 記憶部
66 通信制御部
67 I/F
68 バス
100 医用画像撮影システム
100a 放射線撮影室
100b 病棟
171 撮影オーダ情報ファイル
172 画像DB
Claims (3)
- 患者の所定部位を医用撮影して当該撮影画像を撮影パネルに記録する移動自在な医用撮影装置と、
医用撮影する患者の患者識別情報と当該患者の撮影部位情報とを含む撮影オーダ情報を読み出し可能に保持し、入力された読み出し命令に応じて該撮影オーダ情報を外部に送信するオーダ情報管理装置と、
病棟内に複数設置され、病院内の通信ネットワークを介して前記オーダ情報管理装置との間で情報の送受信を行う病棟端末と、
医用撮影が予定されている患者の撮影オーダ情報を前記病棟端末を介して前記オーダ情報管理装置から読み出し、該読み出した情報を表示する携帯端末とを備え、
前記オーダ情報管理装置は、前記撮影オーダ情報から撮影が予定されている撮影オーダリストを作成し、前記病棟端末は、前記撮影オーダリストを前記オーダ情報管理装置からダウンロードして表示することを特徴とする医用画像撮影システム。 - 前記病棟端末は、前記撮影オーダリストが表示された表示画面を介して所定撮影オーダ情報の送信指示が入力された場合、当該送信指示に応じて当該撮影オーダ情報をオーダ情報管理装置からダウンロードすることを特徴とする請求項1に記載の医用画像撮影システム。
- オーダ情報管理装置は、前記撮影オーダ情報を前記病棟端末を介して前記携帯端末に送信したか否かに応じて前記撮影オーダリストを更新することを特徴とする請求項1または2に記載の医用画像撮影システム。
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JP (1) | JP2004147909A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011050655A (ja) * | 2009-09-03 | 2011-03-17 | Canon Inc | 情報処理装置及びその制御方法、プログラム |
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2002
- 2002-10-31 JP JP2002317250A patent/JP2004147909A/ja active Pending
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JP2011050655A (ja) * | 2009-09-03 | 2011-03-17 | Canon Inc | 情報処理装置及びその制御方法、プログラム |
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