JP2004147583A - 排出方法および押出容器 - Google Patents

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JP2004147583A JP2002318023A JP2002318023A JP2004147583A JP 2004147583 A JP2004147583 A JP 2004147583A JP 2002318023 A JP2002318023 A JP 2002318023A JP 2002318023 A JP2002318023 A JP 2002318023A JP 2004147583 A JP2004147583 A JP 2004147583A
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Abstract

【課題】排出された材料の外観が美しいように該材料を排出する排出方法を提供する。
【解決手段】流動性を有する材料を、排出口から押し出す排出方法であって、或る円Aに対して内接する3個以上の凸状曲部と、上記円Aの中心に向かって突出する3個以上の凹状曲部とを有している排出口から上記材料を押出す。さらに、排出口の形状を、上記に加えてさらに、上記円Aの中心に対して点対称、および/または、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状とすることにより、より一層排出された材料の外観を美しくすることができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流動性を有する材料を、排出口から押し出す排出方法に関するものであり、より詳細には特定の形状である排出口から上記材料を押し出す排出方法および上記排出口を有する押出容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ソフトクリーム、ホイップドクリーム、ムース、ババロアなどの流動性を有する半固形状の冷菓は、ソフトタッチの口当たりを好む近年の嗜好に合致するため、最近ではその需要は大きなものとなっている。
【0003】
上記冷菓は、デザートに含まれるものであるが、このデザートは、一般に、主要な料理が終わった後に供されたり、朝昼夜の主要な食事とは別に食されたりするものである。一般に、食事は食欲という個人の生理的欲求を満たすだけではなく、様々な生理的欲求を満たす側面もある。特に、デザート等の菓子類は、上記主要な食事よりも心理的欲求を満たす割合の方が大きい。そのため、上記主要な食事で供される料理以上に美観が重視される。
【0004】
そこで、本発明者らは、以前、上記冷菓の供出に利用できる異種材料の複合技術を例えば、特許文献1に提案している。
【0005】
上記特許文献1には、種類の異なる複数の材料をマーブル状に供出するための容器への上記材料の充填方法、容器の形状および容器に充填された材料の排出方法等が開示されている。また、上記特許文献1には、上記容器の排出口の形状についても開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特許第3108577号(登録日;2000年9月8日)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、例えば、食品等の流動性を有する材料を、排出口から排出する際、排出口の形状によっては、排出される上記材料の形状の美観が優れない場合がある。
【0008】
具体的には、例えば、排出口の形状が5つの突起を有する星型の場合、排出する上記材料の硬さによっては、エッジ(端部)がささくれていたり、上記材料の押し出し途中に、材料が切れたりして美観を損なうという問題点がある。
【0009】
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、見た目が美しく、エッジ(端部)のがたつきがないように材料を排出する排出方法および押出容器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願発明者らは、これらの問題点を解決すべく、流動性を有する材料の排出方法について、鋭意検討した結果、特定の形状を有する排出口から材料を押し出すことにより、上記の目的を達成することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
すなわち、本発明の排出方法は、流動性を有する材料を、排出口から押し出す排出方法であって、排出口は、或る円Aに対して内接する3個以上の凸状曲部と、上記円Aの中心に向かって突出する3個以上の凹状曲部とを有していることを特徴としている。
【0012】
上記の構成によれば、凸状曲部と凹状曲部とを有しており、それぞれが曲部である、すなわち、丸みを帯びているので、上記流動性を有する材料を押出す際に、上記凸状曲部と凹状曲部とによって形成された、排出される上記材料のエッジ(端部)にがたつきがなく、かつ、上記材料の外観を良好にすることができる。なお、上記外観を良好にするとは、排出された材料のエッジが際立ち(がたつきがなくささくれていない)、かつ、表面の荒れやささくれがない状態とすることである。
【0013】
本発明の排出方法は、上記排出口は、さらに、上記円Aの中心に対して点対称、および/または、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状を有することがより好ましい。
【0014】
上記の構成によれば、全ての上記凸状曲部は、円A上に配置されることとなり、かつ、排出口は、点対称、または、線対称の形状を有しているので、とくに、見た目が重視される材料を排出する場合には、良好な形状を有するように上記材料を排出することができる。
【0015】
本発明の排出方法は、上記排出口は、さらに、全ての凹状曲部が、上記円Aと異なる1つの他の円Bに外接している形状である構成がより好ましい。
【0016】
上記の構成によれば、上記排出口を、さらに、全ての凹状曲部が、上記円Aと異なる1つの他の円Bに外接している形状とすることにより、排出口から材料をより良好に排出することができる形状(対称性により優れた形状)とすることができるので、外観がより優れるように材料を排出することができる。
【0017】
本発明の排出方法は、上記円Aの半径に対する、上記円Bの半径が90%以下である構成がより好ましい。
【0018】
上記の構成によれば、上記円Aの半径に対する、円Aの中心から凹状曲部の頂点までの距離を90%以下することにより、排出される材料の良好な形状のエッジ(端部)を際立たせることができる。
【0019】
本発明の排出方法は、上記凸状曲部および凹状曲部は、それぞれ半径2mm以上の曲率半径を有している構成がより好ましい。
【0020】
上記の構成によれば、凸状曲部および凹状曲部が、それぞれ半径2mm以上の曲率半径を有しているので、排出される材料のエッジのがたつきをより一層防止することができる。
【0021】
本発明の排出方法は、上記排出口の面積は、上記円Aの面積に対して、80%以下である構成がより好ましい。
【0022】
上記の構成によれば、排出口の面積を、上記円Aの面積に対して80%以下とすることにより、凸状曲部の頂点と凹状曲部の頂点との距離を十分にとることができるので、がたつきのないエッジ(端部)が際立った材料となるように排出することができる。
【0023】
本発明の排出方法は、上記の課題を解決するために、流動性を有する材料を、排出口から押し出す排出方法であって、排出口は、或る円Cに対して外接する3個以上の凹状曲部と、上記円Cの中心から放射状に伸びる直線の方向に向かって突出する3個以上の凸状曲部とを有していることを特徴としている。
【0024】
上記の構成によれば、凸状曲部と凹状曲部とを有し、それぞれが曲部である、すなわち、丸みを帯びているので、上記流動性を有する材料を押出す際に、上記凸状曲部と凹状曲部とによって形成された、排出される上記材料のエッジ(端部)にがたつきがなく、かつ、上記材料の外観を良好にすることができる。なお、上記外観を良好にするとは、排出された材料の表面の荒れやささくれがない状態とすることである。
【0025】
本発明の排出方法は、上記排出口は、さらに、上記円Cの中心に対して点対称、および/または、上記円Cの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状を有する構成がより好ましい。
【0026】
上記の構成によれば、全ての上記凹状曲部は、円C上に配置されることとなり、かつ、排出口は、点対称、または、線対称の形状を有しているので、とくに、見た目が重視される材料を排出する場合には、良好な形状を有するように上記材料を排出することができる。
【0027】
本発明の排出方法は、押圧面と該押圧面に対向する排出面とが形成され、さらにこの排出面に排出口が形成されている柔軟性のある容器から、容器内部に充填されている上記材料を押し出す構成がより好ましい。
【0028】
上記の構成によれば、上記形状の排出口を備えた容器から、上記材料を排出する場合でも、良好な外観を有した状態で該材料を排出することができる。また、容器内部に充填された材料を、例えば、螺旋状に巻いたり(とぐろ巻きする)、ねじり巻きを行ったりする必要があるアイスクリーム等の場合には、特に、排出する材料の対称性がより優れているので、排出された後の外観をより良好にすることができる。なお、上記螺旋状に巻くとは、図5(a)に示すように、排出される材料を受ける容器自体(例えば、コーンカップ等)を回転させずに、盛り付けの方向について横方向(容器の面方向)の回転と縦方向に材料を押出すことにより排出される材料を盛り付ける方式である。また、ねじり巻きとは、図5(b)に示すように、上記排出される材料を受ける容器自体を、上記排出される材料の排出方向に対して直交する方向に回転させながら、排出される材料を盛り付ける方式である。
【0029】
本発明の排出方法は、上記材料は、食品材料である構成がより好ましい。
【0030】
食品材料は、人の食欲や心的欲求を沸かせたり満足させたりするために、特に外観が重要となる。上記排出法方法は、排出される材料の外観が良好となるため、食品材料を排出するのに特に好適である。
【0031】
本発明の押出容器は、上記の課題を解決するために、上記排出方法に用いる押出容器であって、上記排出口を有していることを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、上記押出容器の排出口が上記条件を満足する形状となっている。これにより、内部に充填されている材料を、該材料のエッジ(端部)ががたつくことなく、かつ、材料表面が滑らかで、荒れやささくれがない状態で排出することができる押出容器を提供することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について説明すれば、以下の通りである。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
【0034】
本発明にかかる排出方法は、流動性を有する材料を、排出口から押し出す排出方法であって、上記材料を、或る円Aに対して内接する3個以上の凸状曲部と、上記円Aの中心に向かって突出する3個以上の凹状曲部とを有しているとともに、上記円Aの中心に対して点対称、または、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線に対して線対称である形状を有する排出口から押し出す方法である。
【0035】
ここでいう流動性には、一般的な液体のような体積一定での不定形の性質だけではなく、各種の半固形状態や、各種固形分を含んでいても液体のような不定形状態を示す状態を含むものとする。換言すれば、本発明でいう流動性を有する材料とは、流体用の挙動を示す全ての材料を含むものとする。具体的には、本実施の形態にかかる流動性を有する材料は、押圧することにより上記材料を押し出す際、上記材料を押し出すことができ、かつ、上記材料が排出された後に、排出された直後の形状をしばらく保ち続けることができる程度の流動性を有するものである。
【0036】
本実施の形態において、上記流動性を有する材料の一例としては、流動性を有する各種食材(食品)を挙げることができる。具体的には、アイスクリーム、ソフトクリーム、ムース等の冷菓;羊羹、プディング、ゼリー、ところてん、寒天等のゲル状の菓子類;ガム等の粘性のある菓子類;団子等の和菓子類;バター、ヨーグルト、チーズ、生クリーム等の乳製品;マーガリン、植物性区クリーム、ショートニング等の油脂加工品;ラード、ヘッド等の油脂類;米飯類;羽二重餅等の餅類あるいはその加工品;パンまたはパン生地、麺、パスタ類、またはそれらの生地等の小麦製品;水飴、くず湯等の澱粉加工品;芋類、カボチャ、栗等を用いたきんとん等の野菜加工品;豆腐、味噌、おから、納豆等の大豆加工品;こんにゃくあるいはその生地;フルーツペースト、ジャム、マーマレード等の果物加工品;卵あるいはその加工品;すり身、蒲鉾、挽き肉、ソーセージ等の魚・畜肉加工品;ウニ;カレールー、ケチャップ、マヨネーズ;練りからし、練りわさび等の調味料、香辛料;等が挙げられる。上記流動性を用いる材料としては1種類のみを用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。
【0037】
さらに、上記流動性を有する食材には、その流動性を損なわない限り、流動性のない食材を用いて形成される粒子等を混合することができる。上記流動性のない食材の粒子等としては、具体的には、例えば、米、麦、コーン等の穀類、あるいはコーンパフ等の穀類の加工品;ピーナッツ、アーモンド、クルミ、大豆等のナッツ類・豆類、あるいは甘納豆等のナッツ類・豆類の加工品;野菜・果物・キノコ類あるいはその加工品;卵あるいはその加工品;魚・畜肉あるいはその加工品;飴、キャラメル類、ビスケット類等の菓子類;海苔や佃煮等の海産加工品;香辛料等の調味料の粒子:上記流動性を有する食材のマイクロカプセル;等を挙げることができる。
【0038】
上記粒子等を、上記流動性を有する食材に配合することで、供出時における、食材の配色や形態を用途に応じて変化させることが可能となる。
【0039】
本実施の形態にかかる排出方法は、上記例示の流動性を有する材料のうち、特に、冷菓を排出するのに特に好適である。デザート類等の冷菓には、食欲や生理的要求を喚起または満足させるために、特に、色や形等の外観(美観)が求められることとなる。従って、上記冷菓のような、形状に美観が求められる場合に、本実施の形態の排出方法を用いることがより好ましい。
【0040】
なお、本実施の形態では、上記流動性を有する材料(以下、単に材料と称する)として、レオメーター測定における硬さが40g以上の流動性を示す材料を用いることがより好ましい。上記硬さが40g以上である材料としては、例えば、アイスクリーム(ハードアイスクリーム)等の冷菓が挙げられる。上記レオメーター測定における上記材料の硬さが40g以上である場合には、従来の押し出しでは、排出される材料の表面が荒れたり、排出された材料のエッジ(端部)が、がたついたりすることが多い。しかしながら、上記レオメーター測定における硬さが40g以上である材料を本発明の排出方法を用いて押し出す場合には、排出された材料の外観形状をより良好にすることができる。
【0041】
従って、本実施の形態の排出方法は、レオメーター測定における硬さが40g以上であるアイスクリーム等の冷菓の排出に最も好適である。
【0042】
本実施の形態では、上記材料を、特定の形状を有する排出口から押し出すようになっている。上記排出口は、▲1▼或る円Aに対して内接する3個以上の凸状曲部と、上記円Aの中心に向かって突出する3個以上の凹状曲部とを有しているとともに、上記円Aの中心に対して点対称、および/または、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状を有する、または、▲2▼或る円Cに対して外接する3個以上の凹状曲部と、上記円Cの中心から放射状に伸びる直線の方向に向かって突出する3個以上の凸状曲部とを有しているとともに、上記円Cの中心に対して点対称、および/または、上記円Cの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状を有する。なお、本実施の形態では、開口部(孔)から見て、外側に突出している部分を凸状曲部、内側にへこんでいる部分(くぼんでいる部分)を凹状曲部と称する。
【0043】
まず、上記▲1▼の形状を有する排出口について説明する。
【0044】
上記形状について詳細に説明すると、排出口は、例えば、図2に示すように、或る円Aに対して内接する3個以上の凸状曲部と、上記円Aの中心に向かって突出する3個以上の凹状曲部とを有している。すなわち、上記3個以上の凸状曲部の頂点が、上記円Aと接している。なお、上記円Aは、仮想の円である。また、上記凹状曲部は、円Aの中心に向かって突出するように形成されている。ここで、円Aの中心に向かって突出するとは、完全に円Aの中心に向かって突出していることが好ましいが、円の内側方向、つまり、円の中心から少しずれた方向に突出していてもよい。なお、上記凸状曲部は、円Aの中心から放射状に延びる方向に突出していることがより好ましい。
【0045】
さらに、上記排出口は、上記円Aの中心に対して点対称、および/または、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線に対して線対称である形状を有している。
【0046】
具体的には、上記排出口の全て凸状曲部は、或る円Aに内接しており、上記円の中心を対象の中心として180°回転させたときの形状が、回転させる前の排出口の形状と一致する、または、上記円の中心と上記凸状曲部のある一点の頂点とを通る直線に対して線対称となる形状を有している。なお、上記線対称について上記凸状曲部の頂点は複数存在するため、上記円の中心と上記凸状曲部の頂点とを通る直線は、複数本考えられるが、本実施の形態では、上記複数本の直線のうちの少なくとも1本の直線について線対称が成立すればよい。しかし、排出口の形状としては、上記円Aの中心と上記凸状曲部の頂点とを通る直線のうちの全ての直線に対して線対称が成り立つような形状であることがより好ましく、上記すべての直線に対して線対称であり、かつ、点対象である2つの条件の両方を満足するような形状が特に好ましい。なお、本実施の形態において、「頂点」とは、上記凸状曲部または凹状曲部の任意の点から、凸状曲部または凹状曲部の両端部を結んだ直線に直交するように伸ばした直線の長さが最も長くなる点を示す。
【0047】
また、上記排出口の形状としては、円Aの中心から各凹状曲部の頂点との距離が、全て等しいことがより好ましい。つまり、上記排出口の形状としては、全ての凹状曲部が、上記円Aと異なる1つの他の円Bに外接していることがより好ましく、上記円Aの中心と円Bの中心とが一致することがさらに好ましい。また、排出口の開口部に相当する部分の重心の位置と上記円Aの中心の位置とが一致していることがより好ましい。
【0048】
さらに、上記排出口は、隣り合う凸状曲部の頂点を直線で結んだときに、正多角形となる形状であることがより好ましい。つまり、上記排出口は、上記円Aの中心と凸状曲部の頂点とを結んだ直線が、円Aを中心として等間隔の角度となるような形状であることがより好ましい。
【0049】
また、上記排出口の形状は、円Aの中心から凸状曲部の頂点までの距離に対する、円Aの中心から凹状曲部の頂点までの距離、すなわち、上記円Aの半径に対する円Bの半径が90%以下であることがより好ましい。つまり、エッジのがたつきがなく、かつ、より際立った上記材料を排出することができるので、より一層外観を良好にすることができる。
【0050】
さらに、上記排出口の面積が、図2に示すように、上記円Aの面積に対して、80%以下であることがより好ましい。上記排出口の面積が、上記円Aの面積の80%よりも多い場合には、円Aの半径と円Aの中心から凹状曲部の頂点までの距離との差が小さくなるため、排出される、材料のエッジ(端部)が強調されなくなり、排出された上記材料の美観を損なう場合がある。
【0051】
さらに、上記排出口の形状として、上記凸状曲部および凹状曲部は、それぞれ半径2mm以上の曲率半径を有していることがより好ましい。上記凸状曲部および凹状曲部が、半径2mm以上の曲率半径を有していることにより、排出口の端部に、より緩やかな丸みをつけることができるので、材料を排出する際、排出された上記材料のエッジ(端部)のがたつきを防止することができるとともに、見た目を美しくすることができる。上記見た目が美しいとは、排出された材料の表面が美しいことであり、上記材料が例えば、アイスクリーム等の冷菓の場合には、クリームの地肌が滑らかであり、荒れやささくれがない状態を示す。
【0052】
次に、上記▲2▼の形状を有する排出口について説明する。
【0053】
上記▲2▼の形状について詳細に説明すると、排出口は、或る円Cに対して外接する3個以上の凹状曲部と、上記円Cの中心から放射状に伸びる直線の方向に向かって突出する3個以上の凸状曲部とを有している。すなわち、上記3個以上の凹状曲部の頂点が、上記円Cと接している。なお、上記円Cも上記円Aと同様に、仮想の円である。また、このとき、凸状曲部は、円Cの中心から放射状に伸びる方向に向かって突出している。なお、上記凹状曲部はほぼ円Cの中心に向かって突出していることがより好ましい。さらに、上記排出口は、上記円Cの中心に対して点対称、または、上記円Cの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線に対して線対称である形状を有している。上記点対称および線対称については上記説明と同様である。
【0054】
以上のように、排出口の形状としては、少なくとも上記▲1▼または▲2▼の条件を満たしており、▲1▼と▲2▼とを併せ持つ形状がさらに好ましい。なお、上記排出口が、▲1▼と▲2▼とを併せ持つ形状である場合、円Aの中心と円Cの中心とが同じである構成がより好ましい。すなわち、本実施の形態にかかる排出口は、例えば、図2に示すように、或る円Aに対して内接する3個以上の凸状曲部と、或る円Cに対して外接する3個以上の凹状曲部とを有し、上記円Aの中心と円Cの中心とが同じであり、かつ、上記円Aの中心に対して点対称、または、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点および/または上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状を有する形状がより好ましく、上記点対称と線対称との両方の関係を満たす形状が特に好ましい。また、この場合、上記円Bは、円Cと同一となる。
【0055】
また、本実施の形態にかかる排出口は、隣り合う上記凹状曲部の各頂点を直線で結んだときにできる形状、および/または、隣り合う上記凸状曲部の各頂点を直線で結んだときにできる形状が正多角形である形状であることがさらに好ましい。
【0056】
より具体的な排出口の形状としては、例えば、図1に示すように、(a)3つの凹状曲部と3つの凸状曲部とを有する形状、(b)十字形の各頂点が丸みを帯びているような、4つの凹状曲部と4つの凸状曲部とを有する形状、(c)星形の各頂点が丸みを帯びているような、5つの凹状曲部と5つの凸状曲部とを有する形状、(d)6角形の各頂点と各辺とが湾曲しているような、6つの凹状曲部と6つの凸状曲部とを有する形状等が挙げられる。
【0057】
なお、上記形状は、一例であり、この形状に限定されるものではない。また、上記凹状曲部と、凸状曲部との数は、それぞれ3個以上あればよく、両方が同じ数である必要はない。しかしながら、対象性(点対称・線対称)の点からは、凹状曲部と凸状曲部との数が同じであることがより好ましい。また、上記排出口は、上記凹状曲部と凸状曲部とが交互に配置されている形状がより好ましい。
【0058】
上記条件を満足する形状を有する排出口から上記材料を押し出すことにより、エッジ(端部)にがたつきがなく、かつ、外観を良好な材料を排出することができる。なお、上記外観を良好であるとは、排出された材料の表面が滑らかで、地肌の荒れ、ささくれがない状態を示す。
【0059】
従って、上記排出方法は、見た目が重視される食品材料のような材料を排出する場合に特に好ましい。
【0060】
具体的には、上記排出方法によって排出された、上記材料、特に食品材料を、とぐろ巻きまたはねじり巻き等の盛り付け方法を用いて盛り付けることが特に好ましい。上記排出方法を用い、かつ、上記例示の盛り付け方法によって、例えばアイスクリーム等の食品材料を盛り付けた場合には、盛り付けられた食品材料の外観をより美しくすることができる。なお、上記盛り付け方法については、特に限定されるものではなく、美しい外観となる盛り付け方法であれば、特に限定されるものではない。
【0061】
なお、上記材料を押し出す押圧力(外力)の大きさは、上記材料の硬さによって変化するものであり、特に限定されるものではない。特に、アイスクリーム等の冷菓については、温度により硬さが変化するので、良好に押し出すことができる程度の押圧力(外力)を加えればよい。
【0062】
また、例えば、上記材料が冷菓等の場合、美観を損なうだけでなく、食感を損なう場合もある。具体的には、表面に荒れやささくれ等が存在する場合には、食感が損なわれる場合が多い。特に、冷菓の場合には食感が重要であり、上記排出方法にて材料を排出することにより、排出される材料表面のきめを細かくすることができるので、排出された材料の外観を良好にするだけでなく、食感をより向上させることができる。
【0063】
このように、上記形状の排出口を有するものであれば、良好な外観を有する材料を排出することができるが、特に、容器内に上記材料を充填しておき、上記形状の排出口を有する押出容器から材料を押し出すことが好ましい。以下に、上記形状の排出口を有する押出容器の一例について説明する。
【0064】
本実施の形態にかかる押出容器は、押圧面と該押圧面に対向する排出面とが形成され、さらにこの排出面に排出口が形成されているとともに、柔軟性を有する押出容器であって、上記排出口が、或る円に対して内接する3個以上の凸状曲部と、上記円の中心に向かって突出する3個以上の凹状曲部とを有しているとともに、上記円の中心に対して点対称、または、上記円の中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線に対して線対称である形状を有する構成である。または、上記排出口が、或る円Cに対して外接する3個以上の凹状曲部と、上記円Cの中心から放射状に伸びる直線の方向に向かって突出する3個以上の凸状曲部とを有しているとともに、上記円Cの中心に対して点対称、および/または、上記円Cの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状を有する構成である。
【0065】
具体的には、図3(a)〜(f)に示すように、上記押出用容器10は、柔軟性を有しており、押圧面11、排出面12、排出口13、および側面14を備えており、押圧面11に外力(押圧力)を加えることで、該押圧面11に対向する排出面12に形成されている排出口13から内部の材料を押し出せるように、押しつぶすことができれば特に限定されるものではない。具体的には、押圧面11と排出面12とが互いに対向して形成されており、さらに上記排出面12に排出口13が形成されており、側面14が排出面12と押出面11とをつなぐように形成されており、内部が空洞となっていればよい。
【0066】
また、上記の説明では、押出容器10の形状として、押圧面11と排出面12とが対向する形状について説明している。しかしながら、容器の形状としては、上記に限定されるものではなく、例えば、押圧面11が排出面12に対して、略垂直に形成されている押出容器10も本発明の押出容器に含まれる。
【0067】
上記押出用容器10の材料としては、押しつぶしが可能な本体部分、すなわち押圧面11および排出面12をつなぐ側面14については、柔軟性を有する各種材料を用いる。例えば、各種合成樹脂系の素材を好適に用いることができる。
【0068】
上記合成樹脂系の素材としては、具体的には、例えば、セロハン、ナイロン、ビニロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、酢酸セルロース、ポリエステル、ポリアセテート、フッ素樹脂、ポリクロルフルオロエチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、天然ゴム、合成ゴム、合成ラテックス等が挙げられる。また、上記本体部分としては、紙、布、皮またはその加工品や、アルミニウムやスチール等の金属素材を用いることもできる。これら素材は単独で用いることもできるし、2種類以上を組み合わせて用いても良い。
【0069】
上記押出用容器10の具体的な形状は特に限定されるものではない。例えば、押しつぶしが可能な本体部分については、押圧面11よりも排出面12の方が広い台形状であってもよいし、押圧面11も排出面12も同じ大きさの筒状(柱状)であってもよいし、押圧面11の方が排出面12よりも広い台形状であってもよい。
【0070】
また、押出用容器10における押圧方向(すなわち押圧面11から排出面12に向かう方向)に直交する方向の断面も特に限定されるものではなく、円形状の断面であってもよいし、各種多角形状の断面であってもよい。したがって、上記押出用容器10は、円形の台形状や円筒状(円柱状)であってもよいし、多角形の台形状や多角柱であってもよい。
【0071】
上記側面14の具体的な形状は、特に限定されるものではない。すなわち、上記台形状や円筒形状となるような滑らかな湾曲面として形成されてもよいし、図3(c)、(d)に示すように、押圧面11側から排出面12側に押しつぶしやすくなるように、階段状に形成してもよいし、それ以外の形状に加工されていてもよい。
【0072】
また、例えば、押圧面11を加圧することで、側面14がつぶれていくことにより、押出用容器10全体が押しつぶされ、内部の材料を供出できるようになっていてもよい。
【0073】
あるいは、図示しないが、排出面12と側面14とが比較的硬い材質で一体的に形成されて容器本体となり、押出面11を形成する柔軟性のある蓋材が、上記容器本体に勘合した形状であってもよい。この形状の押出用容器10では、押出面11を加圧することで、上記蓋材が容器本体内の形状に応じて変形して押しつぶされ、これによって、内部の材料が供出される。
【0074】
上記押出容器10の具体的な形状としては、図3(a)〜(f)に示すように、(a)排出面12(上面)から押圧面(下面)11にかけて、該排出面12に平行な面の面積が次第に(連続的に)広くなるように側面14が形成されており、かつ、上記排出面12に排出口13が形成された形状、(b)排出面12(上面)から押圧面(下面)11にかけて、該排出面12に平行な面の面積が次第に狭くなるように側面14が形成されており、かつ、上記排出面12に排出口13が形成された形状、(c)排出面12(上面)から押圧面(下面)11にかけて、該排出面12に平行な面の面積が段階的に狭くなるように側面14が形成されており、かつ、上記排出面12に排出口13が形成された形状、(d)排出面12(上面)から押圧面(下面)11にかけて、該排出面12に平行な面の面積が段階的に広くなるように側面14が形成されており、かつ、上記排出面12に排出口13が形成された形状、(e)押圧面11が球面に形成されているとともに、排出口13が排出面12に設けられている半球状の形状等がある。上記図3(a)〜(e)の形状を有する押出容器10は、押圧面11に外力をかけることにより、容器内部の体積が圧縮されて、排出口13から容器内部に充填されている上記材料を排出するようになっている。上記材料を排出する際、側面14は縮むこととなり、容器内部に充填されている上記材料がほとんど排出されたとき、押圧面11と排出面12とは、近接する位置にある、または、接していることとなる(図4(a)、(b)参照)。また、図3(f)に示すように、上記(a)と同様の形状であるが、側面14は変形することなく、押圧面11のみが排出面13に近づくこととなる(図4(c)参照)。
【0075】
このように、本発明で用いられる押出用容器10は、互いに対向する押出面11と排出面12とを有しており、押出面11を加圧することで、排出面12の排出口13から、内部の材料を供出できるようになっていればよい。
【0076】
上記押圧面11は、内部の材料を押し出せるように加圧できる程度の面積を有していれば、その形状や素材等は特に限定されるものではない。例えば、上記側面14と同じ素材により、該側面14と連続的に一体化されて形成されてもよいし、側面14とは別体の蓋材として形成されてもよい。
【0077】
同様に、上記排出面12についても、排出口13が安定して形成可能であり、かつ、後述する滞留領域を形成できるような面積を有していれば、その形状や素材等は特に限定されるものではない。上記排出面12は、上記押圧面11と同様に、上記側面14と同じ素材により、該側面14と連続的に一体化されて形成されてもよいし、側面14とは別体の蓋材として形成されてもよい。
【0078】
上記押圧面11や排出面12は、側面14のように変形されることはないので、側面14のように柔軟性を有する素材や形状となっている必要はない。例えば、ABS等の熱硬化性樹脂や陶器板等のセラミック素材、ガラス板、金属板等を用いることも可能である。また、押出用容器10内に各種材料を充填する関係上、上記何れか一方の面が、側面14とは別体となった蓋材とすることも可能である。これによって、押出用容器10に大きな開口を設けることができるので、内部に複数の材料を充填し易くなる。また、蓋材に該排出口を設けておき、上記材料を押出容器10内に充填した後に、該蓋材を押出容器10に取り付けてもよい。
【0079】
もちろん、押圧面11・排出面12・側面14は一体化されていてもよい。この場合、ノズル等を用いて、排出口13から例えば、アイスクリームやシロップを充填すればよい。
【0080】
押出用容器10内に内部に材料を充填した後には、上記排出口13は各種封止材で封止されることが好ましい。封止材の形状や素材は特に限定されるものではなく、上記排出口13を封止して、内部の材料の漏出を防止したり、あるいは外部から内部への異物等の侵入を防止したりできるようになっていればよい。
【0081】
本実施の形態にかかる押出容器10の排出口13の形状は、上記説明のように、上記▲1▼または▲2▼の関係を満足する形状を有している。また、上記排出口13としては、少なくとも上記形状の排出口13を有していればよく、上記排出口13以外に、他の排出口を設けてもよい。
【0082】
また、図示しないが、排出口13がノズル状になっているか、排出口13にノズル状部材を取り付け可能となっていてもよい。この場合、例えば、押出用容器10よりも径の小さい、比較的細長い容器や、シュークリームの外皮のように中空状となっている容器の内部に複合した材料を供出することが可能となる。この場合には、上記ノズルの形状は、上記排出口13の形状と同じであることがより好ましい。
【0083】
上記のような形状を有する押出容器10の内部に上記材料を充填させておき、押圧面12に外力を加えることにより、上記材料を排出することができる。なお、上記押出容器10に充填する上記材料は、1種類のみを充填してもよく、異なる上記材料を充填してもよい。
【0084】
なお、本実施の形態にかかる排出方法は、上記押出容器を用いた場合のみに適用されるものでなく、例えば、上記材料を連続的に排出する手段(例えば、ポンプによる圧送方式を用いて排出する)等を用いた場合にも適用することができる。
【0085】
また、本実施の形態にかかる押出容器は、流動性を有する材料を押出す排出口を備えた押出容器であって、上記排出口は、或る円Aに対して内接する、3個以上の凸状曲部を有している構成であってもよい。この凸状曲部は、互いに連続的に形成されていることがより好ましい。
【0086】
また、本実施の形態にかかる押出容器は、押圧面と排出面とが形成され、さらにこの排出面に排出口が形成されているとともに、柔軟性を有する押出容器であって、上記排出口は、或る円Aに対して内接する、3個以上の凸状曲部と、上記円Aの中心に向かって突出する3個以上の凹状曲部とを有している構成であってもよい。
【0087】
本実施の形態にかかる押出容器は、上記排出口が、上記円Aの中心に対して点対称、および/または、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状を有する構成がより好ましい。
【0088】
また、本実施の形態にかかる押出容器は、流動性を有する材料を押出す排出口を備えた押出容器であって、上記排出口は、或る円Cに対して外接する3個以上の凹状曲部を有している構成であってもよい。この凹状曲部は、互いに連続的に形成されていることがより好ましい。
【0089】
また、本実施の形態にかかる押出容器は、押圧面と排出面とが形成され、さらにこの排出面に排出口が形成されているとともに、柔軟性を有する押出容器であって、排出口は、或る円Cに対して外接する3個以上の凹状曲部と、上記円Cの中心から放射状に伸びる直線の方向に向かって突出する3個以上の凸状曲部とを有している構成がより好ましい。
【0090】
本実施の形態にかかる押出容器は、上記排出口が、上記円Cの中心に対して点対称、および/または、上記円Cの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状を有する構成がより好ましい。
【0091】
また、本発明の排出方法は、上記材料は、レオメーター測定における硬さが40g以上である構成がより好ましい。
【0092】
上記排出口の形状とすることにより、レオメーター測定における硬さが40g以上の上記材料を用いた場合でも、良好な外観を有する状態で該材料を排出することができる。
【0093】
また、上記の説明では押出容器10は、押圧面を有しているが、該押圧面とは、平面に限られるものではなく、曲面等も含むものである。
【0094】
【実施例】
以下、実施例および比較例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例および比較例で使用した、材料(アイスクリーム)の硬さは、レオメーター(FUDOH社製;型式NRM−2010J−CW)を用いて、球状プランジャー;φ7mm、テーブルスピード;30cm/分、スケーラー20mmでの最大値という条件にて測定した。
【0095】
〔実施例1〕
図3(a)に示すような、排出面(上面)から押圧面(下面)にかけて、該排出面に平行な面の面積が次第に(連続的に)広くなるように側面が形成されており、かつ、上記排出面に排出口が形成された形状を有する押出容器の内部に、上記材料としてアイスクリームを充填した。このとき、排出口の形状は、図1(a)に示すような形状であり、或る円Aに対して内接する3個の凸状曲部と、或る円Cに対して外接する3個の凹状曲部とを有しているとともに、上記凸状曲部と凹状曲部とが交互に配置されているとともに、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る全ての直線に対して線対称である形状を有している。そして、排出されたアイスクリームのエッジ(端部)の形状とアイスクリーム表面の状態を目視にて観察した。なお、上記円Aの半径は28mmであり、上記円Cの半径は10mmであった。また、凹状曲部の曲率半径は3.9mmであり、凸状曲部の曲率半径は3.9mmであった。また、排出するアイスクリームの硬さをレオメーターを用いて測定したところ、150gであった。なお、評価としては、エッジの場合、エッジがガタガタであり、欠けが目立つ場合を×、がたつきが少しある場合を△、がたつきがほとんどない場合を○、がたつきがなくきれいである場合を◎として評価した。また、表面状態の評価としては、地肌の荒れがひどく、途中で切れている場合を×、地肌の荒れが少しある場合を△、地肌の荒れがなく、ささくれがない場合を○、なめらかな地肌でありきれいな場合を◎として評価した。結果を表1に示す。
【0096】
〔実施例2〕
上記排出口が、図1(b)に示すような形状であり、或る円Aに対して内接する4個の凸状曲部と、或る円Cに対して外接する4個の凹状曲部とを有しているとともに、上記凸状曲部と凹状曲部とが交互に配置されているとともに、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る全ての直線に対して線対称である形状を有している以外は、実施例1と同様にして、アイスクリームの排出を行い、排出されたアイスクリームについて、エッジおよび表面状態を評価した。なお、本実施例において、上記円Aの半径は22.8mmであり、上記円Cの半径は13.9mmであった。また、凹状曲部の曲率半径は3.8mmであり、凸状曲部の曲率半径は3.8mmであった。結果を表1に示す。
【0097】
〔実施例3〕
上記排出口が、図1(c)に示すような形状であり、或る円Aに対して内接する5個の凸状曲部と、或る円Cに対して外接する5個の凹状曲部とを有しているとともに、上記凸状曲部と凹状曲部とが交互に配置されているとともに、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る全ての直線に対して線対称である形状を有している以外は、実施例1と同様にして、アイスクリームの排出を行い、排出されたアイスクリームについて、エッジおよび表面状態を評価した。なお、本実施例において、上記円Aの半径は24mmであり、上記円Cの半径は12mmであった。また、凹状曲部の曲率半径は2.5mmであり、凸状曲部の曲率半径は2.5mmであった。結果を表1に示す。
【0098】
〔実施例4〕
上記排出口が、図1(d)に示すような形状であり、或る円Aに対して内接する6個の凸状曲部と、或る円Cに対して外接する6個の凹状曲部とを有しているとともに、上記凸状曲部と凹状曲部とが交互に配置されているとともに、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る全ての直線に対して線対称である形状を有している以外は、実施例1と同様にして、アイスクリームの排出を行い、排出されたアイスクリームについて、エッジおよび表面状態を評価した。なお、本実施例において、上記円Aの半径は24mmであり、上記円Cの半径は12mmであった。また、凹状曲部の曲率半径は3mmであり、凸状曲部の曲率半径は3mmであった。結果を表1に示す。
【0099】
〔比較例1〕
上記排出口が、実施例1の凹状曲部および凸状曲部の各頂点が尖っている形状である以外は、実施例1と同様にしてアイスクリームの排出を行い、排出されたアイスクリームについて、エッジおよび表面状態を評価した。また、本比較例において、開口部の中心(円Aの中心と同じ)から見たときの上記凸部の角度は43°であった。そして、上記開口部の中心から上記凸部までの距離(円Aの半径と同じ)は28mmであった。従って、本比較例は本発明の好適な範囲内から外れている。得られた結果を表1に示す。
【0100】
〔比較例2〕
上記排出口が、実施例2の凹状曲部と凸状曲部とが尖っている形状である以外は、実施例1と同様にしてアイスクリームの排出を行い、排出されたアイスクリームについて、エッジおよび表面状態を評価した。また、本比較例において、開口部の中心から見たときの上記凸部の角度は74°であった。そして、上記開口部の中心から上記凸部までの距離は22.8mmであった。従って、本比較例は本発明の好適な範囲内から外れている。得られた結果を表1に示す。
【0101】
〔比較例3〕
上記排出口が、実施例3の凹状曲部と凸状曲部とが尖っている形状である以外は、実施例1と同様にしてアイスクリームの排出を行い、排出されたアイスクリームについて、エッジおよび表面状態を評価した。また、本比較例において、開口部の中心から見たときの上記凸部の角度は53°であった。そして、上記開口部の中心から上記凸部までの距離は24mmであった。従って、本比較例は本発明の好適な範囲内から外れている。得られた結果を表1に示す。
【0102】
〔比較例4〕
上記排出口が、実施例4の凹状曲部と凸状曲部とが尖っている形状である以外は、実施例1と同様にしてアイスクリームの排出を行い、排出されたアイスクリームについて、エッジおよび表面状態を評価した。また、本比較例において、開口部の中心から見たときの上記凸部の角度は60°であった。そして、上記開口部の中心から上記凸部までの距離は24mmであった。従って、本比較例は本発明の好適な範囲内から外れている。得られた結果を表1に示す。
【0103】
【表1】
Figure 2004147583
【0104】
上記の結果より、本発明のように、排出口を、各頂点が曲部となっている構成とすることにより、良好な外観を有するように上記材料を排出することができる。
【0105】
【発明の効果】
本発明の排出方法は、以上のように、排出口が、或る円Aに対して内接する3個以上の凸状曲部と、上記円Aの中心に向かって突出する3個以上の凹状曲部とを有しているとともに、上記円Aの中心に対して点対称、および/または、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状を有する構成である。
【0106】
それゆえ、凸状曲部と凹状曲部とを有し、それぞれが曲部である、すなわち、丸みを帯びているので、上記流動性を有する材料を押出す際に、上記凸状曲部と凹状曲部とによって形成された、排出される上記材料のエッジ(端部)にがたつきがなく、かつ、上記材料の外観を良好にすることができるという効果を奏する。
【0107】
本発明の排出方法は、上記排出口は、さらに、全ての凹状曲部が、上記円Aと異なる1つの他の円Bに外接している形状である構成とすることにより、排出口から材料をより良好に排出することができる形状とすることができるので、外観がより優れるように材料を排出することができる
本発明の排出方法は、上記円Aの半径に対する、上記円Bの半径が90%以下である構成とすることにより、排出される材料の良好な形状のエッジ(端部)を際立たせることができる。
【0108】
本発明の排出方法は、上記凸状曲部および凹状曲部が、それぞれ半径2mm以上の曲率半径を有しているので、排出される材料のエッジのがたつきをより一層防止することができる。
【0109】
本発明の排出方法は、上記排出口の面積は、上記円Aの面積に対して、80%以下であることにより、凸状曲部の頂点と凹状曲部の頂点との距離を十分にとることができるので、がたつきのないエッジ(端部)が際立った材料となるように排出することができる。
【0110】
本発明の排出方法は、以上のように、流動性を有する材料を、排出口から押し出す排出方法であって、排出口は、或る円Cに対して外接する3個以上の凹状曲部と、上記円Cの中心から放射状に伸びる直線の方向に向かって突出する3個以上の凸状曲部とを有しているとともに、上記円Cの中心に対して点対称、および/または、上記円Cの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状を有する構成である。
【0111】
それゆえ、凸状曲部と凹状曲部とを有し、それぞれが曲部である、すなわち、丸みを帯びているので、上記流動性を有する材料を押出す際に、上記凸状曲部と凹状曲部とによって形成された、排出される上記材料のエッジ(端部)にがたつきがなく、かつ、上記材料の外観を良好にすることができるという効果を奏する。
【0112】
本発明の排出方法は、上記流動性を有する材料として、レオメーター測定における硬さが40g以上の上記材料を用いた場合でも、良好な外観を有する状態で該材料を排出することができる。
【0113】
本発明の排出方法は、押圧面と該押圧面に対向する排出面とが形成され、さらにこの排出面に排出口が形成されている柔軟性のある容器に充填されている上記流動性を有する材料を押し出す構成とすることにより、上記形状の排出口を備えた容器から、上記材料を排出する場合でも、良好な外観を有した状態で該材料を排出することができる。
【0114】
本発明の排出方法は、排出される材料の外観が良好となるため、食品材料を排出するのに特に好適である。
【0115】
本発明の押出容器は、以上のように、上記排出口を有している構成である。
【0116】
それゆえ、内部に充填されている材料を、該材料のエッジ(端部)ががたつくことなく、かつ、材料表面が滑らかで、荒れやささくれがない状態で排出することができる押出容器を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の排出口の概略の形状を示す平面図である。
【図2】上記排出口の形状の詳細を示す平面図である。
【図3】(a)〜(f)は、本発明の押出容器の構成を示す斜視図である。
【図4】(a)〜(c)は、圧縮された状態の上記押出容器の構成を示す斜視図である。
【図5】(a)は、とぐろ巻きの構成を示す正面図であり、(b)は、ねじり巻きの構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1 凸状曲部
2 凹状曲部
10 押出容器
11 押圧面
12 排出面
13 排出口
14 側面

Claims (8)

  1. 流動性を有する材料を、排出口から押し出す排出方法であって、
    排出口は、
    或る円Aに対して内接する3個以上の凸状曲部と、
    上記円Aの中心に向かって突出する3個以上の凹状曲部とを有していることを特徴とする排出方法。
  2. 上記排出口は、さらに、上記円Aの中心に対して点対称、および/または、上記円Aの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状を有することを特徴とする請求項1記載の排出方法。
  3. 上記排出口は、さらに、全ての凹状曲部が、上記円Aと異なる1つの他の円Bに外接している形状であることを特徴とする請求項1または2記載の排出方法。
  4. 流動性を有する材料を、排出口から押し出す排出方法であって、
    排出口は、
    或る円Cに対して外接する3個以上の凹状曲部と、
    上記円Cの中心から放射状に伸びる直線の方向に向かって突出する3個以上の凸状曲部とを有していることを特徴とする排出方法。
  5. 上記排出口は、さらに、上記円Cの中心に対して点対称、および/または、上記円Cの中心と上記凸状曲部の1つの頂点とを通る直線のうちの少なくとも1本の直線に対して線対称である形状を有することを特徴とする請求項4記載の排出方法。
  6. 押圧面と排出面とが形成され、さらにこの排出面に上記排出口が形成されている柔軟性のある容器から、容器内部に充填されている上記材料を押し出すことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の排出方法。
  7. 上記材料は、食品材料であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の排出方法。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の排出方法に用いる押出容器であって、
    上記排出口を有することを特徴とする押出容器。
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