JP2004147375A - 分電盤 - Google Patents
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Abstract
【課題】係止部の回動支点に捩じれる力が加わらず、係止部材が破損する恐れを少なくできる分電盤を提供する。
【解決手段】引掛部7を有したベース1と、このベース1に対して高さ方向に並設した複数の導電バー2〜4と、これらの導電バー2〜4のうちの最上段の導電バー4に基端が取着されて先端に導電バー4の幅方向へ突出する係止部22を設けた係止部材6と、一方側に受刃16、17を設けるとともに他方側に被引掛部18を設け、更に一方側上面には受刃16、17に導電バー2〜4を差し込んだ状態で係止部22に係脱可能に係止される被係止部23が設けられた複数のプラグインブレーカ5とを備え、係止部材6は、先端に係止部22を有した係止部材本体25と、この係止部材本体25とは別体であって係止部材本体25の基端側を回動自在に軸支する支持体26とで構成されている。
【選択図】 図1
【解決手段】引掛部7を有したベース1と、このベース1に対して高さ方向に並設した複数の導電バー2〜4と、これらの導電バー2〜4のうちの最上段の導電バー4に基端が取着されて先端に導電バー4の幅方向へ突出する係止部22を設けた係止部材6と、一方側に受刃16、17を設けるとともに他方側に被引掛部18を設け、更に一方側上面には受刃16、17に導電バー2〜4を差し込んだ状態で係止部22に係脱可能に係止される被係止部23が設けられた複数のプラグインブレーカ5とを備え、係止部材6は、先端に係止部22を有した係止部材本体25と、この係止部材本体25とは別体であって係止部材本体25の基端側を回動自在に軸支する支持体26とで構成されている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラグインブレーカの先端に引掛けてプラグインブレーカが導電バーから外れる方向へ移動するのを防止する係止部材を有する分電盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の分電盤としては、例えば図8および図9に示すように、ベース100に引掛部101を形成するとともに、3つの導電バー102〜104のうちの最上段の導電バー104に係止部105を有する係止部材106を取着し、一方側に受刃107、108を設けるとともに他方側に被引掛部109を設けたプラグインブレーカ110を導電バー102〜104の幅方向から取着し、プラグインブレーカ110の一方側上面に形成された被係止部111を係止部105に係止させるとともにベース100の引掛部101を被引掛部109に引掛けてプラグインブレーカ110が導電バー102〜104から離れる方向の移動を規制している。
【0003】
ここで係止部材106は、合成樹脂成形品からなり、一端が支点となる連結片により一体に支持された弾性突出片112が形成されており、この弾性突出片112の先端部が正規位置に配置されるプラグインブレーカ110の一方側上面に臨むように突出しており、その先端部両側にはプラグインブレーカ110の一方側上面に並設した2つの突起状の被係止部111に係止する係止部105を側方に突出形成している。また連結片を間にして弾性突出片12と反対側に操作片114を延出している(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−136611号公報(第4頁第6列第3行目〜第23行目、第5頁第8列第4行目〜第18行目、図1、図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した分電盤にあっては、プラグインブレーカ110の被係止部111を係止してプラグインブレーカ110が導電バー102〜104から外れる方向へ抜けるのを防止する係止部105を、一端が連結片により支持された弾性突出片112の先端に形成しているので、プラグインブレーカ110を導電バー102〜104から外すとき、操作片114をドライバ等で押圧して弾性突出片112の係止部105を被係止部111から外す際、連結片の支点に捩じれる力が加わって、係止部材106が破損してしまう恐れがあった。
【0006】
本発明は、かかる事由に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、係止部の回動支点に捩じれる力が加わらず、もって係止部材が破損する恐れを少なくできる分電盤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の分電盤は、引掛部を有したベースと、このベースに対して高さ方向に並設した複数の導電バーと、これらの導電バーのうちの最上段の導電バーに基端が取着されて先端に導電バーの幅方向へ突出する係止部を設けた係止部材と、一方側に前記導電バーを差込接続する受刃を設けるとともに他方側に前記引掛部に引掛けられる被引掛部を設け、更に一方側上面には前記受刃に前記導電バーを差し込んだ状態で前記係止部に係脱可能に係止されて前記受刃が導電バーから外れる方向の移動を防止する被係止部が設けられて前記導電バーの延出方向に沿って横並びに前記ベースに並設される複数のプラグインブレーカと、を備えた分電盤において、
前記係止部材は、先端に前記係止部を有した係止部材本体と、この係止部材本体とは別体であって係止部材本体の基端側を前記導電バーの延出方向軸回りとして回動自在に軸支する支持体とで構成されたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項1記載の分電盤によれば、係止部材本体とは別体の支持体に基端側を回動自在に軸支させた係止部材本体の先端をプラグインブレーカの上面から離れる方向に回転させることによって係止部から被係止部を外すことができるので、従来のように回動支点に捩れる力が加わらず、もって係止部材が破損する恐れを少なくできる。
【0009】
請求項2記載の分電盤は、請求項1において、前記係止部に前記被係止部が係止された状態で、前記プラグインブレーカの−方側端面に当接する押出し片を前記係止部材本体に設けたものである。
【0010】
請求項2記載の分電盤によれば、請求項1と同様な効果のほか、係止部材本体を被係止部から外れる方向に押圧していくと、押出し片がプラグインブレーカの一方側端面に当接してプラグインブレーカを取り外す方向の力を蓄積し、そのまま係止部材本体を押圧して係止部から被係止部が外れると蓄積された力でプラグインブレ―カを簡単に取り外すことができ、そのためプラグインブレーカの取り外し作業が容易となる。
【0011】
請求項3記載の分電盤は、請求項1または請求項2において、前記被係止部が、前記係止部に当接する最先端側から徐々に上方へ突出する傾斜状に形成されたものである。
【0012】
請求項3記載の分電盤によれば、請求項1または請求項2と同様な効果のほか、係止部に被係止部を係止し易くなり、プラグインブレーカを取り付ける作業が容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を図1から図7に基づいて説明する。この分電盤は、ベース1と、複数の導電バー2〜4と、プラグインブレーカ5と、係止部材6を有する。
【0014】
ベース1は引掛部7を有するものである。実施の形態では中央部に仕切り部8を立設し、その両側に導電バー支持凹部9を形成している。ベース1上には仕切り部8を間にして向かい合わせにプラグインブレーカ5を載置するとともにその複数を横方向に並設する。ベース1は例えば後述の基台を介して分電盤の箱形のボディの内底部に取着される。引掛部7はベース1の両側縁で仕切り部8から離れる方向に突出する逆L字形に形成している。
【0015】
複数の導電バー2〜4は、ベース1に対して高さ方向に最下段、中段および最上段の3段に並設している。実施の形態においては、導電バー2、3が仕切り部8の両側の導電バー支持凹部9にそれぞれ配置され、係合部10、11により固定されている。各導電バー2、3はそれぞれ仕切り部8に沿った立上り片12を有し、立上り片12よりプラグインブレーカ5毎に最下段の差し込み片13を折返し、また中段の差し込み片14を仕切り部8を乗り越えるように折曲げている。導電バー4は、ベース1の仕切り部8の両端に立設したポスト(図示せず)間に架設されて、差し込み片13、14に対して最上段に位置している。
【0016】
複数のプラグインブレーカ5は、上記したように、導電バー2〜4の延出方向に沿って横並びにベース1に並設される。各プラグインブレーカ5の一方側に導電バー2〜4を差込接続する受刃16、17を設けるとともに他方側に引掛部7に引掛けられる被引掛部18を設けている。導電バー2〜4を差し込ませるためプラグインブレーカ5の一方側に導電バー2〜4に対向する複数の溝20を形成し、受刃16は最上段の溝20内に配置し、受刃17は最下段の溝20内に配置している。なお受刃17は中段の溝20に移動可能に構成されている。また実施の形態の被引掛部18は引掛部7の形状に略合わせて、プラグインブレーカ5の側方と下方に開口する略逆L字形溝により凹状に形成している。したがって、プラグインブレーカ5は、ベース1に載置しながら被引掛部18の凹みに引掛部7を嵌めて前方に移動することにより係止し、導電バー2〜4に受刃16、17を差し込んだとき完全な係止状態となり、ベース1から垂直に離れる方向の移動が規制され、反対に後方(他方側)に移動することにより被引掛部18から外れることができる。更に一方側上面には受刃16、17に導電バー2〜4を差し込んだ状態で後述の係止部22に係脱可能に係止されて受刃16、17が導電バー2〜4から外れる方向の移動を防止する被係止部23が設けられている。被係止部23は、プラグインブレーカ5毎に一対並設され、係止部22に当接する当接開始となる最先端側から徐々に上方へ突出する傾斜状に形成されている。このため、被係止部23に係止部22が係止するとき斜面23aに沿って係止部22を乗り越えることができるので、係止部22に被係止部23を係止し易くなり、プラグインブレーカ5を取り付ける作業が容易となる。
【0017】
係止部材6は、導電バー2〜4のうちの最上段の導電バー4に基端が取着されて先端に導電バー4の幅方向へ突出する係止部22を設けている。実施の形態では係止部材6は合成樹脂製であり、図4〜図6に示すように先端に係止部22を有した操作片となる係止部材本体25と、この係止部材本体25とは別体であって係止部材本体25の基端側を導電バー2〜4の延出方向軸回りとして回動自在に軸支する支持体26とで構成されている。係止部材本体25は平面略T字形平板であり、両肩が係止部22となり、その下面は前方に向く傾斜面22aを形成している。係止部22の間の下面には指先を引っ掛けることができる指掛け部30を凹状に形成している。そして係止部材本体25の平板の脚部の両側に軸部31を突設している。各係止部材本体25が各プラグインブレーカ5に対応してブレーカ設置数または設置予定数設けられている。支持体26は略帯板状であり、その両側に各係止部材本体25の脚部を挿入させる切欠状の凹部33を形成し、その内側面に例えば孔状の軸受け部32を形成している。この軸部31と軸受け部32は相互に入れ替えた構成でもよい。したがって、係止部材本体25を凹部33に挿入し、樹脂弾性を利用して軸部31を軸受け部32に嵌合することにより、係止部材本体25が支持体26に対して回動自在に取付けられる。支持体26の端部は隣接する支持体(図示せず)との連結部35を有し、また支持体26の中間部には最上段の導電バー4に形成された孔に圧入する例えば突起からなる取着部36が垂下されている。係止部材本体25に被係止部23を係止するときは係止部材本体25の先端がプラグインブレーカ5の上面に載るようにプラグインブレーカ5をスライドし、係止部22の斜面22aに被係止部23の傾斜面23aをスライドして係止部22を被係止部23に乗り越えさせ例えば図1の状態に係止する。外すときは指掛け部30に指先を引っ掛けて例えば図3に示すように係止部材本体25を持ち上げるようにする。
【0018】
このように、係止部材本体25とは別体の支持体26に基端側を回動自在に軸支させた係止部材本体25の先端を、プラグインブレーカ5の上面から離れる方向に回転させることによって、係止部22から被係止部23を外すことができるので、従来のように回動支点に捩れる力が加わらず、もって係止部材6が破損する恐れを少なくできる。この点、従来例は係止部材全体が弾性体で形成されており、回動支点に涙じれる力が加わるので、係止部材が回動支点部分から破損してしまう恐れがあった。
【0019】
また係止部材6は係止部22に被係止部23が係止された状態で、プラグインブレーカ5の−方側端面5aに当接する押出し片37を係止部材本体25に設けている。実施の形態の押出し片37は脚部の先端部より略L字形をなすように厚さ方向に突出した爪状の突起になっている。例えば図3の右側の係止部材本体25のように係止部22が被係止部23に係止した状態で押出し片37はプラグインブレーカ5の一方側端面5aに当接する。係止部材本体25を持ち上げるにつれ押出し片37が一方側端面5aを押すが係止部22が被係止部23から外れるまでは押圧したままで係止部材本体25が弾性変形することにより押圧力を蓄え、係止部22が被係止部23から外れると図3の左側の係止部材本体25の押出し片37のようにプラグインブレーカ5を押し出す作用によりプラグインブレーカ5が導電バー2〜4から外れることができ、同時に引掛部7からも被引掛部18が外れる方向に移動し、プラグインブレーカ5は単にベース1上に載置されただけの状態となる。
【0020】
このように、被係止部23が係止された状態で、プラグインブレーカ5の−方側端面5aに当接する押出し片37を係止部材本体25に設けたため、係止部材本体25を被係止部23から外れる方向に持ち上げていくと、押出し片37がプラグインブレーカ5の一方側端面5aに当接して係止部材本体25が弾性変形することによりプラグインブレーカ5を取り外す方向の力を蓄積し、そのまま係止部材本体25を押し上げて係止部22から被係止部23が外れると蓄積された力でプラグインブレ―カ5を簡単に取り外すことができ、そのためプラグインブレーカ5の取り外し作業が容易となる。
【0021】
図7は分電盤の蓋体を外した状態であり、ベース1を支持する基台42が分電盤の箱形のボディ43の内底部に取着され、ベース1上にプラグインブレーカ5が横2列に配置され、その列の端部で導電バー2〜4の端部が主幹ブレーカ44に接続されている。45は通線用のノックアウト部、46はアース端子である。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載の分電盤によれば、係止部材本体とは別体の支持体に基端側を回動自在に軸支させた係止部材本体の先端をプラグインブレーカの上面から離れる方向に回転させることによって係止部から被係止部を外すことができるので、従来のように回動支点に捩れる力が加わらず、もって係止部材が破損する恐れを少なくできる。
【0023】
請求項2記載の分電盤によれば、請求項1と同様な効果のほか、係止部材本体を被係止部から外れる方向に押圧していくと、押出し片がプラグインブレーカの一方側端面に当接してプラグインブレーカを取り外す方向の力を蓄積し、そのまま係止部材本体を押圧して係止部から被係止部が外れると蓄積された力でプラグインブレ―カを簡単に取り外すことができ、そのためプラグインブレーカの取り外し作業が容易となる。
【0024】
請求項3記載の分電盤によれば、請求項1または請求項2と同様な効果のほか、係止部に被係止部を係止し易くなり、プラグインブレーカを取り付ける作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態のプラグインブレーカの設置状態の部分断面図である。
【図2】その部分図である。
【図3】一方の係止部材本体を被係止部から外した状態の図2に対応する部分図である。
【図4】部分斜視図である。
【図5】係止部材とプラグインブレーカの一部を示す斜視図である。
【図6】係止部材の分解斜視図である。
【図7】分電盤の蓋体を外した状態の平面図である。
【図8】従来例のプラグインブレーカの取付状態の部分断面図である。
【図9】従来例の係止部材とプラグインブレーカの一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 導電バー
3 導電バー
4 導電バー
5 プラグインブレーカ
5a 一方側端面
6 係止部材
7 引掛部
10 係合部
11 係合部
16 受刃
17 受刃
18 被引掛部
22 係止部
23 被係止部
23a 斜面
25 係止部材本体
26 支持体
37 押出し片
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラグインブレーカの先端に引掛けてプラグインブレーカが導電バーから外れる方向へ移動するのを防止する係止部材を有する分電盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の分電盤としては、例えば図8および図9に示すように、ベース100に引掛部101を形成するとともに、3つの導電バー102〜104のうちの最上段の導電バー104に係止部105を有する係止部材106を取着し、一方側に受刃107、108を設けるとともに他方側に被引掛部109を設けたプラグインブレーカ110を導電バー102〜104の幅方向から取着し、プラグインブレーカ110の一方側上面に形成された被係止部111を係止部105に係止させるとともにベース100の引掛部101を被引掛部109に引掛けてプラグインブレーカ110が導電バー102〜104から離れる方向の移動を規制している。
【0003】
ここで係止部材106は、合成樹脂成形品からなり、一端が支点となる連結片により一体に支持された弾性突出片112が形成されており、この弾性突出片112の先端部が正規位置に配置されるプラグインブレーカ110の一方側上面に臨むように突出しており、その先端部両側にはプラグインブレーカ110の一方側上面に並設した2つの突起状の被係止部111に係止する係止部105を側方に突出形成している。また連結片を間にして弾性突出片12と反対側に操作片114を延出している(特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−136611号公報(第4頁第6列第3行目〜第23行目、第5頁第8列第4行目〜第18行目、図1、図7)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述した分電盤にあっては、プラグインブレーカ110の被係止部111を係止してプラグインブレーカ110が導電バー102〜104から外れる方向へ抜けるのを防止する係止部105を、一端が連結片により支持された弾性突出片112の先端に形成しているので、プラグインブレーカ110を導電バー102〜104から外すとき、操作片114をドライバ等で押圧して弾性突出片112の係止部105を被係止部111から外す際、連結片の支点に捩じれる力が加わって、係止部材106が破損してしまう恐れがあった。
【0006】
本発明は、かかる事由に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、係止部の回動支点に捩じれる力が加わらず、もって係止部材が破損する恐れを少なくできる分電盤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の分電盤は、引掛部を有したベースと、このベースに対して高さ方向に並設した複数の導電バーと、これらの導電バーのうちの最上段の導電バーに基端が取着されて先端に導電バーの幅方向へ突出する係止部を設けた係止部材と、一方側に前記導電バーを差込接続する受刃を設けるとともに他方側に前記引掛部に引掛けられる被引掛部を設け、更に一方側上面には前記受刃に前記導電バーを差し込んだ状態で前記係止部に係脱可能に係止されて前記受刃が導電バーから外れる方向の移動を防止する被係止部が設けられて前記導電バーの延出方向に沿って横並びに前記ベースに並設される複数のプラグインブレーカと、を備えた分電盤において、
前記係止部材は、先端に前記係止部を有した係止部材本体と、この係止部材本体とは別体であって係止部材本体の基端側を前記導電バーの延出方向軸回りとして回動自在に軸支する支持体とで構成されたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項1記載の分電盤によれば、係止部材本体とは別体の支持体に基端側を回動自在に軸支させた係止部材本体の先端をプラグインブレーカの上面から離れる方向に回転させることによって係止部から被係止部を外すことができるので、従来のように回動支点に捩れる力が加わらず、もって係止部材が破損する恐れを少なくできる。
【0009】
請求項2記載の分電盤は、請求項1において、前記係止部に前記被係止部が係止された状態で、前記プラグインブレーカの−方側端面に当接する押出し片を前記係止部材本体に設けたものである。
【0010】
請求項2記載の分電盤によれば、請求項1と同様な効果のほか、係止部材本体を被係止部から外れる方向に押圧していくと、押出し片がプラグインブレーカの一方側端面に当接してプラグインブレーカを取り外す方向の力を蓄積し、そのまま係止部材本体を押圧して係止部から被係止部が外れると蓄積された力でプラグインブレ―カを簡単に取り外すことができ、そのためプラグインブレーカの取り外し作業が容易となる。
【0011】
請求項3記載の分電盤は、請求項1または請求項2において、前記被係止部が、前記係止部に当接する最先端側から徐々に上方へ突出する傾斜状に形成されたものである。
【0012】
請求項3記載の分電盤によれば、請求項1または請求項2と同様な効果のほか、係止部に被係止部を係止し易くなり、プラグインブレーカを取り付ける作業が容易となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施の形態を図1から図7に基づいて説明する。この分電盤は、ベース1と、複数の導電バー2〜4と、プラグインブレーカ5と、係止部材6を有する。
【0014】
ベース1は引掛部7を有するものである。実施の形態では中央部に仕切り部8を立設し、その両側に導電バー支持凹部9を形成している。ベース1上には仕切り部8を間にして向かい合わせにプラグインブレーカ5を載置するとともにその複数を横方向に並設する。ベース1は例えば後述の基台を介して分電盤の箱形のボディの内底部に取着される。引掛部7はベース1の両側縁で仕切り部8から離れる方向に突出する逆L字形に形成している。
【0015】
複数の導電バー2〜4は、ベース1に対して高さ方向に最下段、中段および最上段の3段に並設している。実施の形態においては、導電バー2、3が仕切り部8の両側の導電バー支持凹部9にそれぞれ配置され、係合部10、11により固定されている。各導電バー2、3はそれぞれ仕切り部8に沿った立上り片12を有し、立上り片12よりプラグインブレーカ5毎に最下段の差し込み片13を折返し、また中段の差し込み片14を仕切り部8を乗り越えるように折曲げている。導電バー4は、ベース1の仕切り部8の両端に立設したポスト(図示せず)間に架設されて、差し込み片13、14に対して最上段に位置している。
【0016】
複数のプラグインブレーカ5は、上記したように、導電バー2〜4の延出方向に沿って横並びにベース1に並設される。各プラグインブレーカ5の一方側に導電バー2〜4を差込接続する受刃16、17を設けるとともに他方側に引掛部7に引掛けられる被引掛部18を設けている。導電バー2〜4を差し込ませるためプラグインブレーカ5の一方側に導電バー2〜4に対向する複数の溝20を形成し、受刃16は最上段の溝20内に配置し、受刃17は最下段の溝20内に配置している。なお受刃17は中段の溝20に移動可能に構成されている。また実施の形態の被引掛部18は引掛部7の形状に略合わせて、プラグインブレーカ5の側方と下方に開口する略逆L字形溝により凹状に形成している。したがって、プラグインブレーカ5は、ベース1に載置しながら被引掛部18の凹みに引掛部7を嵌めて前方に移動することにより係止し、導電バー2〜4に受刃16、17を差し込んだとき完全な係止状態となり、ベース1から垂直に離れる方向の移動が規制され、反対に後方(他方側)に移動することにより被引掛部18から外れることができる。更に一方側上面には受刃16、17に導電バー2〜4を差し込んだ状態で後述の係止部22に係脱可能に係止されて受刃16、17が導電バー2〜4から外れる方向の移動を防止する被係止部23が設けられている。被係止部23は、プラグインブレーカ5毎に一対並設され、係止部22に当接する当接開始となる最先端側から徐々に上方へ突出する傾斜状に形成されている。このため、被係止部23に係止部22が係止するとき斜面23aに沿って係止部22を乗り越えることができるので、係止部22に被係止部23を係止し易くなり、プラグインブレーカ5を取り付ける作業が容易となる。
【0017】
係止部材6は、導電バー2〜4のうちの最上段の導電バー4に基端が取着されて先端に導電バー4の幅方向へ突出する係止部22を設けている。実施の形態では係止部材6は合成樹脂製であり、図4〜図6に示すように先端に係止部22を有した操作片となる係止部材本体25と、この係止部材本体25とは別体であって係止部材本体25の基端側を導電バー2〜4の延出方向軸回りとして回動自在に軸支する支持体26とで構成されている。係止部材本体25は平面略T字形平板であり、両肩が係止部22となり、その下面は前方に向く傾斜面22aを形成している。係止部22の間の下面には指先を引っ掛けることができる指掛け部30を凹状に形成している。そして係止部材本体25の平板の脚部の両側に軸部31を突設している。各係止部材本体25が各プラグインブレーカ5に対応してブレーカ設置数または設置予定数設けられている。支持体26は略帯板状であり、その両側に各係止部材本体25の脚部を挿入させる切欠状の凹部33を形成し、その内側面に例えば孔状の軸受け部32を形成している。この軸部31と軸受け部32は相互に入れ替えた構成でもよい。したがって、係止部材本体25を凹部33に挿入し、樹脂弾性を利用して軸部31を軸受け部32に嵌合することにより、係止部材本体25が支持体26に対して回動自在に取付けられる。支持体26の端部は隣接する支持体(図示せず)との連結部35を有し、また支持体26の中間部には最上段の導電バー4に形成された孔に圧入する例えば突起からなる取着部36が垂下されている。係止部材本体25に被係止部23を係止するときは係止部材本体25の先端がプラグインブレーカ5の上面に載るようにプラグインブレーカ5をスライドし、係止部22の斜面22aに被係止部23の傾斜面23aをスライドして係止部22を被係止部23に乗り越えさせ例えば図1の状態に係止する。外すときは指掛け部30に指先を引っ掛けて例えば図3に示すように係止部材本体25を持ち上げるようにする。
【0018】
このように、係止部材本体25とは別体の支持体26に基端側を回動自在に軸支させた係止部材本体25の先端を、プラグインブレーカ5の上面から離れる方向に回転させることによって、係止部22から被係止部23を外すことができるので、従来のように回動支点に捩れる力が加わらず、もって係止部材6が破損する恐れを少なくできる。この点、従来例は係止部材全体が弾性体で形成されており、回動支点に涙じれる力が加わるので、係止部材が回動支点部分から破損してしまう恐れがあった。
【0019】
また係止部材6は係止部22に被係止部23が係止された状態で、プラグインブレーカ5の−方側端面5aに当接する押出し片37を係止部材本体25に設けている。実施の形態の押出し片37は脚部の先端部より略L字形をなすように厚さ方向に突出した爪状の突起になっている。例えば図3の右側の係止部材本体25のように係止部22が被係止部23に係止した状態で押出し片37はプラグインブレーカ5の一方側端面5aに当接する。係止部材本体25を持ち上げるにつれ押出し片37が一方側端面5aを押すが係止部22が被係止部23から外れるまでは押圧したままで係止部材本体25が弾性変形することにより押圧力を蓄え、係止部22が被係止部23から外れると図3の左側の係止部材本体25の押出し片37のようにプラグインブレーカ5を押し出す作用によりプラグインブレーカ5が導電バー2〜4から外れることができ、同時に引掛部7からも被引掛部18が外れる方向に移動し、プラグインブレーカ5は単にベース1上に載置されただけの状態となる。
【0020】
このように、被係止部23が係止された状態で、プラグインブレーカ5の−方側端面5aに当接する押出し片37を係止部材本体25に設けたため、係止部材本体25を被係止部23から外れる方向に持ち上げていくと、押出し片37がプラグインブレーカ5の一方側端面5aに当接して係止部材本体25が弾性変形することによりプラグインブレーカ5を取り外す方向の力を蓄積し、そのまま係止部材本体25を押し上げて係止部22から被係止部23が外れると蓄積された力でプラグインブレ―カ5を簡単に取り外すことができ、そのためプラグインブレーカ5の取り外し作業が容易となる。
【0021】
図7は分電盤の蓋体を外した状態であり、ベース1を支持する基台42が分電盤の箱形のボディ43の内底部に取着され、ベース1上にプラグインブレーカ5が横2列に配置され、その列の端部で導電バー2〜4の端部が主幹ブレーカ44に接続されている。45は通線用のノックアウト部、46はアース端子である。
【0022】
【発明の効果】
請求項1記載の分電盤によれば、係止部材本体とは別体の支持体に基端側を回動自在に軸支させた係止部材本体の先端をプラグインブレーカの上面から離れる方向に回転させることによって係止部から被係止部を外すことができるので、従来のように回動支点に捩れる力が加わらず、もって係止部材が破損する恐れを少なくできる。
【0023】
請求項2記載の分電盤によれば、請求項1と同様な効果のほか、係止部材本体を被係止部から外れる方向に押圧していくと、押出し片がプラグインブレーカの一方側端面に当接してプラグインブレーカを取り外す方向の力を蓄積し、そのまま係止部材本体を押圧して係止部から被係止部が外れると蓄積された力でプラグインブレ―カを簡単に取り外すことができ、そのためプラグインブレーカの取り外し作業が容易となる。
【0024】
請求項3記載の分電盤によれば、請求項1または請求項2と同様な効果のほか、係止部に被係止部を係止し易くなり、プラグインブレーカを取り付ける作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態のプラグインブレーカの設置状態の部分断面図である。
【図2】その部分図である。
【図3】一方の係止部材本体を被係止部から外した状態の図2に対応する部分図である。
【図4】部分斜視図である。
【図5】係止部材とプラグインブレーカの一部を示す斜視図である。
【図6】係止部材の分解斜視図である。
【図7】分電盤の蓋体を外した状態の平面図である。
【図8】従来例のプラグインブレーカの取付状態の部分断面図である。
【図9】従来例の係止部材とプラグインブレーカの一部を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 導電バー
3 導電バー
4 導電バー
5 プラグインブレーカ
5a 一方側端面
6 係止部材
7 引掛部
10 係合部
11 係合部
16 受刃
17 受刃
18 被引掛部
22 係止部
23 被係止部
23a 斜面
25 係止部材本体
26 支持体
37 押出し片
Claims (3)
- 引掛部を有したベースと、このベースに対して高さ方向に並設した複数の導電バーと、これらの導電バーのうちの最上段の導電バーに基端が取着されて先端に前記導電バーの幅方向へ突出する係止部を設けた係止部材と、一方側に前記導電バーを差込接続する受刃を設けるとともに他方側に前記引掛部に引掛けられる被引掛部を設け、更に一方側上面には前記受刃に前記導電バーを差し込んだ状態で前記係止部に係脱可能に係止されて前記受刃が前記導電バーから外れる方向の移動を防止する被係止部が設けられて前記導電バーの延出方向に沿って横並びに前記ベースに並設される複数のプラグインブレーカと、を備えた分電盤において、
前記係止部材は、先端に前記係止部を有した係止部材本体と、この係止部材本体とは別体であって係止部材本体の基端側を前記導電バーの延出方向軸回りとして回動自在に軸支する支持体とで構成されたことを特徴とする分電盤。 - 前記係止部に前記被係止部が係止された状態で、前記プラグインブレーカの−方側端面に当接する押出し片を前記係止部材本体に設けた請求項1記載の分電盤。
- 前記被係止部は、前記係止部に当接する最先端側から徐々に上方へ突出する傾斜状に形成された請求項1または請求項2記載の分電盤。
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- 2002-10-22 JP JP2002306741A patent/JP2004147375A/ja active Pending
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