JP2004147299A - ダイバーシチ受信方法及びその装置 - Google Patents

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Toshiyuki Wakizaka
脇坂 俊幸
Shoichi Koga
古賀 正一
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岸本 倫典
Masami Wada
和田 正己
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Abstract

 【課題】 マルチキャリア受信において、簡単かつ精度良く周波数相関帯域幅を定め、全体の演算量を削減する技術を提供する。
 【解決手段】 受信レベルの周波数分布を求め、周波数分布におけるピークとピークとの間隔、ディップとディップの間隔、あるいは、閾値との交点同士の間隔に基づいて周波数相関帯域幅を定める。受信開始時に、周波数相関帯域幅を定めるトレーニングモード期間を設け、トレーニングモード期間終了後に、トレーニングモードで定めた周波数相関帯域幅に従って、信号を受信する。フーリエ変換等演算量が多い処理を避けながら、精度良く周波数相関帯域幅を定め、ダイバーシチ受信処理全体の演算量を削減できる。
【選択図】 図1

Description

 本発明は、周波数相関帯域幅を簡単に近似する方法、及び、マルチキャリア方式による信号を受信し、サブバンド分割アンテナダイバーシチを用いて周波数選択性フェージングの影響を軽減し、通信性能の向上させる、ダイバーシチ受信方法及びその装置に関するものである。
 情報の高速伝送化が進む現在、それを実現可能なマルチキャリア方式が注目されている。
 マルチキャリア方式とは、情報を複数のサブキャリアに分けて周波数軸上でパラレルに伝送する方式であり、これによれば、高速伝送が可能である。しかしながら、高速伝送を行うには、広帯域な周波数帯域幅が必要になる。
 一方、マルチパスが発生する環境では、フェージングが発生するが、このフェージングは、通信品質を劣化要因となる。
 特に、広帯域なマルチキャリア方式では、周波数帯域幅内の一部の受信レベルが極端に低下する周波数選択性フェージングの影響が問題になる。
 この問題を解決する手段として、(第1例)図14に示すように、サブキャリア毎ダイバーシチを用いたダイバーシチ受信装置と、(第2例)図15に示すように、サブバンド分割ダイバーシチを用いたダイバーシチ受信装置とが、提案されている。
 ここで、(第1例)における、サブキャリア毎ダイバーシチとは、受信した信号をサブキャリア毎に受信レベルを比較して、ダイバーシチを行うものである。
 具体的には、図14に示すように、このダイバーシチ受信装置は、複数のアンテナ1、2を有する。
 これらのアンテナ1、2の後段に設けられる、時間−周波数変換手段3、4は、アンテナ1、2がそれぞれ受信する信号の情報を周波数領域に変換する。なお、時間−周波数変換手段3、4はOFDM(Orthogonal Freqency Division Multiplex:直交周波数分割多重)等の二次変調を復調するものであり、復調の結果、受信レベルの振幅及び位相を知ることができる。
 また、レベル検出手段6、7はアンテナ1、2のそれぞれの受信レベルを検出する。
 受信レベル比較手段8は、サブキャリア毎に、レベル検出手段6、7が検出した受信レベルを比較する。
 選択手段5は、受信レベル比較手段8の比較結果において、受信レベルがより大きいアンテナを選択する。
 復調手段9は、選択手段5が選択したアンテナの系による、信号(QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、QPSK(Quadriphase Shift Keying)、BPSK(Binary Phase Shift Keying)等)の一次変調を復調し、デジタルデータを出力する。
 また、(第2例)における、サブバンド分割ダイバーシチとは、受信した信号を周波数軸上で複数のサブバンドに分割し、それぞれのサブバンド毎に受信レベルを比較してダイバーシチを行うものである。
 具体的には、図15に示すように、このダイバーシチ受信装置は、次の要素を有する。但し、図14と同様の要素については、同一符号を付すことにより、説明を省略する。
 時間−周波数変換手段3、4の後段にそれぞれ設けられる、サブバンド分割手段10、11は、予め定められたサブバンド分割幅により、周波数領域をサブバンドに分割する。
 また、受信レベル比較手段8は、サブバンド毎に、レベル検出手段6、7が検出した受信レベルを比較する。
 サブバンド分割ダイバーシチのサブバンド分割幅は、周波数相関が高い幅でなれければ、ダイバーシチの効果が十分に得られない。周波数相関が高い幅を表すパラメータの1つに周波数相関帯域幅がある。これは、周波数の相関が「0.5」以上になる周波数幅である。
 従来の周波数相関帯域幅の求め方には、遅延スプレッドから求める方法と、周波数毎に直接周波数相関を求め周波数相関帯域幅を計算する方法とがある。
 遅延スプレッドから求める方法によると、まず遅延プロファイルが求められ、その結果から次式を用いて遅延スプレッドが求められる。また、遅延プロファイルについて、図16(a)に示すインパルス応答を用いて、図16(b)に示すような遅延プロファイルを求める方法と、図17(a)に示すような受信スペクトラム(送信側が周波数をスイープさせながら送信した信号を受信したもの)をフーリエ変換して遅延プロファイルに変換する方法とがある。
Figure 2004147299
 さらに、遅延プロファイルの形状が、図18に示すように、一般的な指数関数型の場合は、周波数相関帯域幅は、次式により、求めることが出来る。
Figure 2004147299
 一方、周波数毎に直接周波数相関を求め周波数相関帯域幅を計算するには、図19に示すように、受信信号強度の波形を計測し、周波数毎に基準周波数と相関係数を求め、図20に示すように、相関係数が「0.5」になる周波数幅を相関帯域幅として求める。
「無線通信の電波伝搬」進士昌明 編著、社団法人電子情報通信学会、平成4年2月20日初版発行(第208−212頁) 「電波伝搬ハンドブック」細矢良雄 著、REALIZE.INC(第133−138頁)
 上述の各例では、次のような問題がある。
 まず、(第1例)では、サブキャリア毎に受信レベルの比較を行うので、ダイバーシチの効果は高い。しかしながら、全サブキャリア毎に比較作業を行わなければならないので、計算量が膨大になり、システム資源の負担が大きい。
 また、(第2例)では、周波数帯域を複数のサブバンドに分割しており、1つのサブバンドは、複数のサブキャリアを含むので、サブキャリアをいくつかまとめてダイバーシチを行うことができ、(第1例)よりも、計算量を削減できる。
 しかしながら、サブバンド分割幅内で周波数相関が高くなければ、ダイバーシチの効果が減少してしまう。従って、計算量を減らし、さらにダイバーシチの効果も高く保つには、周波数相関が高い幅でサブバンドに分割する必要がある。
 周波数相関が高い幅は、周波数相関帯域幅を利用して求めることができる。周波数相関帯域幅を求めるには、上述したように、遅延プロファイルから求める方法と周波数毎に直接周波数相関を求める方法とがある。
 遅延プロファイルから求める方法によると、インパルス応答を測定し遅延プロファイルを算出するか、または、送信信号をスイープさせながら、その信号を受信した受信スペクトラムを測定し、その結果をフーリエ変換等を用いて遅延プロファイルに変換する必要がある。さらに、遅延プロファイルから遅延スプレッドを求め、その結果から周波数相関帯域幅を求める必要があり、複雑な受信構造が必要になる。即ち、計算量が膨大になり、実現困難である。
 また、周波数毎に直接周波数相関を求める方法によると、受信信号強度の受信位置による分布を求めざるを得ず、そのために、ダイバーシチ受信装置を移動させることが必須となり、現実的でない。
 そこで本発明は、周波数相関が高い周波数幅として、周波数相関帯域幅を利用し、インパルス応答や、周波数をスイープさせながら送信して受信した周波数分布をフーリエ変換等で遅延プロファイルに変換することなく、より簡単でかつ実用的に周波数相関帯域幅を定める技術を提供することを目的とする。
 第1の発明に係るダイバーシチ受信方法では、周波数相関帯域幅を、受信レベルの周波数分布に基づいて定めるステップを含む。
 この構成によれば、遅延プロファイルから周波数相関帯域幅を求める方法による場合に比べ、フーリエ変換等が不要となり、周波数相関帯域幅を求めるための計算量を大幅に削減できる。
 また、周波数毎に直接周波数相関を求める方法による場合に比べ、ダイバーシチ受信装置の移動が不要となるため、実現性が高い。
 さらに、本発明者らの検討によれば、以上のように簡単に周波数相関帯域幅を定めても、十分な精度が得られることがわかっている。
 結局、この構成によれば、より少ない演算量でかつ十分な精度を持つ周波数相関帯域幅を定めることができる。
 第2の発明に係るダイバーシチ受信方法では、マルチキャリア方式による信号を受信するステップと、周波数相関帯域幅により周波数領域をサブバンドに分割するステップと、サブバンド毎に各アンテナの受信レベルを比較し受信レベルの高いアンテナを選択してダイバーシチを行うステップとを含み、受信開始時に、周波数相関帯域幅を定めるトレーニングモード期間を設け、トレーニングモード期間終了後に、トレーニングモード期間で定めた周波数相関帯域幅に従って、信号を受信する。
 この構成において、トレーニングモード期間内に、周波数相関帯域幅を定めているため、トレーニングモード期間終了後において、ダイバーシチの効果を維持することができる。しかも、トレーニングモード期間終了後は、周波数相関帯域幅により、複数のサブキャリアを束ねて処理を行うことができ、計算量を、全体として大幅に削減できる。
 第3の発明に係るダイバーシチ受信方法では、周波数相関帯域幅は、相関係数が0.5以上となる周波数幅である。
 この構成により、サブバンド分割幅は、常に、周波数相関の高い周波数相関帯域幅となり、ダイバーシチの効果を維持できる。
 第4の発明に係るダイバーシチ受信方法では、周波数相関帯域幅は、受信レベルの周波数分布のピークとピークの間隔及び/又はディップとディップの間隔に基づいて定められる。
 第5の発明に係るダイバーシチ受信方法では、周波数相関帯域幅は、受信レベルの周波数分布におけるピークとピークの間隔の半分及び/又はディップとディップの間隔の半分である。
 第6の発明に係るダイバーシチ受信方法では、周波数相関帯域幅は、受信レベルの周波数分布と、受信レベルの閾値との、交点の間隔に基づいて定められる。
 第7の発明に係るダイバーシチ受信方法では、周波数相関帯域幅は、受信レベルの周波数分布と、受信レベルの閾値との、交点同士の間隔の平均値、又は受信レベルの周波数分布と、受信レベルの閾値との、交点同士の間隔の中央値のいずれかである。
 これらの構成により、ダイバーシチ受信装置の移動や複雑で膨大な計算を行わなくとも、周波数相関帯域幅を精度良く近似でき、実用上十分なダイバーシチ効果が得られる。
 第8の発明に係るダイバーシチ受信方法では、閾値は、信号を構成する全サブキャリアの受信レベルの平均値、中央値、最大値又は最小値のうち、一種又は二種以上の組み合わせに基づいて定められる。
 この構成により、閾値を、実際の受信状態にあわせて、適切に設定できる。
 本発明によれば、次の効果がある。即ち、周波数相関帯域幅を、従来技術よりも少ない演算量で簡単に定めることができると共に、周波数相関帯域幅の精度は、従来技術とほぼ同等である。また、その結果を、マルチキャリア方式でのサブバンド分割ダイバーシチのサブバンド分割幅の決定に利用することで、サブキャリア毎にダイバーシチを行った場合とほぼ同等のダイバーシチ効果が得られる。
 サブバンド分割幅を求める計算は、トレーニングモード期間のみに限定されるので、分岐時間を超えれば、サブキャリア毎にダイバーシチを行うよりも計算量を削減できる。
 以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
 (実施の形態1)
 本形態では、トレーニングモード期間において、1本のアンテナの受信信号を、周波数領域に変換し、周波数選択性フェージングディップ点(ディップ)の間隔を求め、この間隔の値を元にして周波数相関帯域幅を近似し、サブバンド分割幅を決定する。
 そして、トレーニングモード期間終了後に、このように決定された、サブバンド分割幅に基づいて、マルチキャリアの周波数帯域をサブバンドに分割し、サブバンド毎にダイバーシチを行う。
 図1は、本発明の実施の形態1におけるダイバーシチ受信装置のブロック図、図2は、周波数相関帯域幅の近似要領説明図である。
 図1において、従来技術における要素と、同様の要素については、同一符号を付すことにより、説明を省略する。
 図1において、間隔演算手段2は、レベル検出手段6から検出結果を入力し、図2に例示するような、受信レベルの周波数分布を求める。
 そして、間隔演算手段22は、この分布において、受信レベルのディップ(フェージングディップ)の間隔を計算する。図2の例では、ディップP1、P2の間隔L1が求められる。
 周波数相関帯域幅演算手段23は、レベル検出手段6、7が検出した受信レベル由来の情報に基づいて、サブバンド分割幅を定める。
 より詳しくは、周波数相関帯域幅演算手段23は、間隔演算手段22から、ディップの間隔(図2の例では間隔L1)を入力し、この間隔L1の1/2以下(但し正)の間隔D1を、周波数相関帯域幅として近似する。
 周波数相関帯域幅を、ディップの間隔の1/2以下(但し正)としたのは、次の理由による。例えば、図6のような波形の信号が受信された場合、遅延プロファイルから計算した周波数相関帯域幅は、約13MHzであるが、本方式を利用して、複数のディップの間隔の中央値の1/2を求めると、12.7Mhzとなり、遅延プロファイルから求めた周波数相関帯域幅とほぼ等しくなるからである。
 次に、図2を参照しながら、トレーニングモード期間中における、本形態のダイバーシチ受信装置の動作を説明する。
 まず、アンテナ1、2が信号を受信する。次に、時間−周波数変換手段3、4が受信した信号の二次変調を復調し、この信号を周波数領域に変換する。
 次に、レベル検出手段6が、サブキャリア毎に受信レベルを検出し、その検出結果が間隔演算手段22に入力される。ここで、図3の例では、サブキャリアは、n個存在する。
 そして、間隔演算手段22は、上述したディップの間隔を求め、周波数相関帯域幅演算手段23に出力する。
 そして、周波数相関帯域幅演算手段23は、入力したディップの間隔に1/2以下(但し正)の係数をかけて、周波数相関帯域幅をサブバンド分割幅として、サブバンド分割手段20、21に出力する。
 これにより、簡単な計算で周波数相関帯域幅が精度良く近似でき、しかも、実際の受信状態を反映し、周波数相関が高い、サブバンド分割幅(本形態では、周波数相関帯域幅と等しいとしたが、これは必須ではない。)が定められる。
 なお、以上の説明では、受信レベルのディップのみを取り扱ったが、ピークなどを用いることもできる。
 次に、図4を用いて、トレーニングモード期間終了後における、本形態のダイバーシチ受信装置の動作を説明する。
 まず、アンテナ1、2が信号を受信する。次に、時間−周波数変換手段3、4が受信した信号の二次変調を復調し、この信号を周波数領域に変換する。
 次に、サブバンド分割手段20、21が、時間−周波数変換手段3、4の出力を、サブバンド毎にまとめて、出力する。ここで、サブバンド分割手段20、21が使用する、サブバンド分割幅は、上述した、トレーニングモード期間中に設定されたものである。
 次に、レベル検出手段6、7が、サブバンド毎に受信レベルを検出し、その検出結果がレベル比較手段8に入力される。そして、レベル比較手段8は、サブバンド毎に、受信レベルが大きいアンテナの系(本形態では、アンテナ1の系か、あるいは、アンテナ2の系のいずれか)を求め、その系を選択するように、選択手段5に指示する。これにより、サブバンド毎に、より受信レベルが高いアンテナに関する信号が、復調手段9に入力され、復調されることになる。
 ここで、サブバンドは、複数のサブキャリアを束ねたものであり、図4の例では、m個のサブバンドが存在し、m<nである。つまり、レベル検出手段8は、n個よりずっと小さいm個のサブバンドに関する比較を行えば足り、サブバンドで分割することにより、サブキャリア毎に処理する場合に比べ、計算量を大幅に削減できる。
 しかも、このように計算量を減らしても、サブバンド内での相関性が高く維持されているから、十分なダイバーシチ効果を得ることができる。
 図5は、本形態におけるダイバーシチ受信装置の計算量の時間変化を示すグラフである。図5において、実線は、本形態におけるダイバーシチ受信装置の計算量を示し、点線は、サブキャリア毎にダイバーシチを実施する場合の計算量を示す。
 本形態によれば、時刻t0〜t1におけるトレーニングモード期間中では、サブキャリア毎のダイバーシチよりも計算量が多くなるが、この期間は、そう長い期間ではない。
 その後、トレーニングモード期間を過ぎると、本形態のダイバーシチ受信装置は、サブバンド毎の処理に移行するため、単位時間あたりの計算量が小さくなる。そして、ある分岐時刻t2において、本形態の計算量と、サブキャリア毎にダイバーシチを実施する場合の計算量とが、交差し、その後、実際に通信が盛んに行われる期間では、本形態によるダイバーシチ受信装置の方が、その計算量がより少なくなることが理解されよう。
 (実施の形態2)
 本形態では、1本のアンテナの受信信号を、周波数領域に変換し、閾値との大小関係を比較し、閾値を上回る周波数間隔を求め、その値を元にして周波数相関帯域幅を近似し、サブバンド分割幅を決定する。本形態では、実施の形態1との相違点のみを説明する。
 図7は、本発明の実施の形態2におけるダイバーシチ受信装置のブロック図、図8は、同周波数相関帯域幅の近似要領説明図である。
 図7において、図1に記載した要素と、同様の要素については、同一符号を付すことにより、説明を省略する。
 図7において、閾値比較手段24は、受信レベルの周波数分布と、受信レベルの閾値との、交点の間隔を計算する。
 この閾値は、全サブキャリアの受信レベルの平均値、中央値、最大値又は最小値のうち、一種又は二種以上の組み合わせに基づいて定められる。
 閾値比較手段24は、レベル検出手段6から検出結果を入力し、図8に例示するような、受信レベルの周波数分布を求める。
 そして、閾値比較手段24は、この分布において、受信レベルの分布と、上述した閾値との交点の間隔を計算する。図8の例では、交点P3〜P4の間隔L2、交点P4〜P5の間隔L3等が求められる。
 周波数相関帯域幅演算手段25は、閾値比較手段24が計算した、交点の間隔に基づいて、サブバンド分割幅を定める。
 より詳しくは、周波数相関帯域幅演算手段25は、閾値より上回る周波数間隔L3と同じかそれ以下(但し正)の間隔D2を、周波数相関帯域幅として近似する。
 周波数相関帯域幅を、この間隔D2と同じかそれ以下(但し正)としたのは、次の理由による。例えば、図10のような波形の信号が受信された場合、遅延プロファイルから計算した周波数相関帯域幅は、約10MHzである。本方式を利用すると、複数の、受信レベルの周波数分布と受信レベルの閾値(中央値)との交点の間隔の中央値は、約9.5MHzで、遅延プロファイルから求めた周波数相関帯域幅とほぼ等しくなるからである。
 次に、図9を参照しながら、トレーニングモード期間中における、本形態のダイバーシチ受信装置の動作を説明する。
 まず、アンテナ1、2が信号を受信する。次に、時間−周波数変換手段3、4が受信した信号の二次変調を復調し、この信号を周波数領域に変換する。
 次に、レベル検出手段6が、サブキャリア毎に受信レベルを検出し、その検出結果が閾値比較手段24に入力される。ここで、図9の例では、サブキャリアは、n個存在する。
 そして、閾値比較手段24は、上述した交点の間隔L3を求め、周波数相関帯域幅演算手段25に出力する。
 そして、周波数相関帯域幅演算手段25は、入力した交点の間隔L3に「1」以下(但し正)の係数をかけて、周波数相関帯域幅をサブバンド分割幅として、サブバンド分割手段20、21に出力する。
 これにより、簡単な計算で周波数相関帯域幅が近似でき、しかも、実際の受信状態を反映し、周波数相関が高い、サブバンド分割幅が定められる。
 なお、トレーニングモード期間終了後につては、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
 (実施の形態3)
本形態では、複数のアンテナの受信信号を、周波数領域に変換し、各アンテナの受信レベルの大小関係を比較し、一方のアンテナの受信レベルが大きくなる周波数幅、小さくなる周波数幅を求め、その値を元にして周波数相関が高い幅を計算し、サブバンド分割幅を決定する。本形態では、実施の形態1との相違点のみを説明する。
 図11は、本発明の実施の形態3におけるダイバーシチ受信装置のブロック図、図12は、同サブバンド分割幅の設定要領説明図である。
 図11において、図1に記載した要素と、同様の要素については、同一符号を付すことにより、説明を省略する。
 図11において、レベル比較手段27は、アンテナ1、2における、受信レベルの周波数分布の、交点の間隔を計算する。
 サブバンド分割幅演算手段26は、レベル比較手段27が計算した、交点の間隔に基づいて、サブバンド分割幅を定める。
 レベル比較手段27は、レベル検出手段6、7から検出結果を入力し、図10に例示するような、受信レベルの周波数分布を求める。
 そして、レベル比較手段27は、この分布において、複数の受信レベルの交点の間隔を計算する。図12の例では、交点P7〜P8の間隔L4、交点P8〜P9の間隔L5等が求められる。
 サブバンド分割幅演算手段26は、レベル比較手段27が計算した、交点の間隔L4,L5に基づいて、サブバンド分割幅を定める。
 より詳しくは、サブバンド分割幅演算手段26は、間隔L4等の1/2以下(但し正)の間隔を、サブバンド分割幅D3として算出する。
 サブバンド分割幅D3を、この間隔L4等の1/2以下(但し正)としたのは、図12のように、各アンテナの受信レベルが2波干渉の理想的な周波数選択性フェージングであって、互いの受信レベルの低下を補い合う場合、この範囲で、周波数相関係数が「0.5」以上になるからである。
 次に、図13を参照しながら、トレーニングモード期間中における、本形態のダイバーシチ受信装置の動作を説明する。
 まず、アンテナ1、2が信号を受信する。次に、時間−周波数変換手段3、4が受信した信号の二次変調を復調し、この信号を周波数領域に変換する。
 次に、レベル検出手段6、7が、アンテナ1、2のそれぞれについて、サブキャリア毎に受信レベルを検出し、その検出結果がレベル比較手段27に入力される。ここで、図13の例では、サブキャリアは、n個存在する。
 そして、レベル比較手段27は、上述した交点の間隔L4を求め、サブバンド分割幅演算手段26に出力する。
 そして、サブバンド分割幅演算手段26は、入力した交点の間隔L4に1/4以下(但し正)の係数をかけて、サブバンド分割幅を、サブバンド分割手段20、21に出力する。
 これにより、簡単な計算で周波数相関帯域幅が近似でき、しかも、実際の受信状態を反映し、周波数相関が高い、サブバンド分割幅が定められる。
 なお、トレーニングモード期間終了後については、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
 本発明に係るダイバーシチ受信装置は、例えば、無線LAN等に好適に利用できる。
本発明の実施の形態1におけるダイバーシチ受信装置のブロック図 本発明の実施の形態1における周波数相関帯域幅の近似要領説明図 本発明の実施の形態1におけるダイバーシチ受信装置の動作説明図(トレーニングモード期間中) 本発明の実施の形態1におけるダイバーシチ受信装置の動作説明図(トレーニングモード期間終了後) 本発明の実施の形態1におけるダイバーシチ受信装置の計算量の時間変化を示すグラフ 本発明の実施の形態1における受信レベルの周波数分布の例示図 本発明の実施の形態2におけるダイバーシチ受信装置のブロック図 本発明の実施の形態2における周波数相関帯域幅の近似要領説明図 本発明の実施の形態2におけるダイバーシチ受信装置の動作説明図(トレーニングモード期間中) 本発明の実施の形態2における受信レベルの周波数分布の例示図 本発明の実施の形態3におけるダイバーシチ受信装置のブロック図 本発明の実施の形態3における周波数相関帯域幅の近似要領説明図 本発明の実施の形態3におけるダイバーシチ受信装置の動作説明図(トレーニングモード期間中) 従来のダイバーシチ受信装置(第1例)のブロック図 従来のダイバーシチ受信装置(第2例)のブロック図 (a)検討例における入力インパルスのグラフ (b)検討例における遅延プロファイルの例示図 (a)検討例における測定結果の例示図 (b)検討例における遅延プロファイルの例示図 検討例における遅延プロファイルの例示図 検討例における受信レベルの位置分布の例示図 検討例における相関係数と周波数間隔の関係を示すグラフ
符号の説明
1、2 アンテナ
3、4 時間−周波数変換手段
5 選択手段
6、7 レベル検出手段
8 レベル比較手段
9 復調手段
10、11、20、21 サブバンド分割手段
22 間隔演算手段
23、25 周波数相関帯域幅演算手段
24 閾値比較手段

Claims (15)

  1. 周波数相関帯域幅を、受信レベルの周波数分布に基づいて定めるステップを含むサブバンド分割ダイバーシチ受信方法。
  2. 受信レベルの周波数分布を求めるステップと、
     前記周波数分布におけるピークとピークとの間隔及び/又はディップとディップとの間隔に基づいて周波数相関帯域幅を定めるステップとを含むサブバンド分割ダイバーシチ受信方法。
  3. 受信レベルの周波数分布を求めるステップと、
     前記周波数分布における受信レベルと閾値との交点同士の間隔に基づいて周波数相関帯域幅を定めるステップとを含むサブバンド分割ダイバーシチ受信方法。
  4. 複数のアンテナから、受信レベルの高いアンテナを選択してダイバーシチを行うダイバーシチ受信方法であって、
     マルチキャリア方式による信号を受信するステップと、
     周波数相関帯域幅により周波数領域をサブバンドに分割するステップと、
     サブバンド毎に各アンテナの受信レベルを比較し受信レベルの高いアンテナを選択してダイバーシチを行うステップとを含み、
     受信開始時に、前記周波数相関帯域幅を定めるトレーニングモード期間を設け、
     トレーニングモード期間終了後に、トレーニングモードで定めた前記周波数相関帯域幅に従って、信号を受信する、ダイバーシチ受信方法。
  5. 前記周波数相関帯域幅は、受信レベルの周波数分布に基づいて定められる、請求項4記載のダイバーシチ受信方法。
  6. 前記周波数相関帯域幅は、周波数の相関係数が0.5以上となる周波数幅である、請求項4から請求項5記載のダイバーシチ受信方法。
  7. 前記周波数相関帯域幅は、受信レベルの周波数分布におけるピークとピークの間隔及び/又はディップとディップの間隔に基づいて定められる、請求項4から請求項6記載のダイバーシチ受信方法。
  8. 前記周波数相関帯域幅は、受信レベルの周波数分布におけるピークとピークの間隔の半分及び/又はディップとディップの間隔の半分である、請求項4から請求項7記載のダイバーシチ受信方法。
  9. 前記周波数相関帯域幅は、受信レベルの周波数分布と、受信レベルの閾値との、交点同士の間隔に基づいて定められる、請求項4から請求項6記載のダイバーシチ受信方法。
  10. 前記周波数相関帯域幅は、受信レベルの周波数分布と、受信レベルの閾値との、交点同士の間隔の平均値、又は受信レベルの周波数分布と、受信レベルの閾値との、交点同士の間隔の中央値のいずれかである、請求項4から請求項6又は請求項9記載のダイバーシチ受信方法。
  11. 前記閾値は、前記信号を構成する全サブキャリアの受信レベルの平均値、中央値、最大値、最小値のうち、一種又は二種以上の組み合わせに基づいて定められる、請求項9から10記載のダイバーシチ受信方法。
  12. 複数のアンテナと、
     前記アンテナが受信する信号の情報を周波数領域に変換する時間−周波数変換手段と、
     前記アンテナの受信レベルを検出するレベル検出手段と、
     前記レベル検出手段が検出した受信レベル由来の情報に基づいて、周波数相関帯域幅を定める周波数相関帯域幅演算手段と、
     前記周波数相関帯域幅演算手段が定めた周波数相関帯域幅に基づき、サブバンド分割帯域幅を決定し、周波数領域をサブバンドに分割するサブバンド分割演算手段と、
     サブバンド毎に、前記レベル検出手段が検出した受信レベルを比較する受信レベル比較手段と、
     前記受信レベル比較手段の比較結果において、受信レベルがより大きいアンテナを選択する選択手段とを備える、ダイバーシチ受信装置。
  13. 受信レベルの周波数分布における、ピークとピークの間隔及び/又はディップとディップの間隔を計算する間隔演算手段を、さらに備え、
     前記周波数相関帯域幅演算手段は、前記間隔演算手段が計算した間隔に基づいて、周波数相関帯域幅を定める、請求項12記載のダイバーシチ受信装置。
  14. 受信レベルの周波数分布と、受信レベルの閾値との、交点同士の間隔を計算する閾値比較手段を、さらに備え、
     前記周波数相関帯域幅演算手段は、前記閾値比較手段が計算した、交点同士の間隔に基づいて、周波数相関帯域幅を定める、請求項11記載のダイバーシチ受信装置。
  15. 前記閾値は、前記信号を構成する全サブキャリアの受信レベルの平均値、中央値、最大値、最小値のうち、一種又は二種以上の組み合わせに基づいて定められる、請求項14記載のダイバーシチ受信装置。
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