JP2004147180A - 温度補償水晶発振器 - Google Patents
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Abstract
【目的】本発明は位相雑音特性を向上した温度補償発振器を提供する。
【構成】温度検出部からの温度信号によって三次関数となる補償電圧を発生する補償電圧発生回路と、AFC制御機構からのAFC制御電圧の入力機構と、前記水晶発振器の発振閉ループに挿入されて前記補償電圧及び前記AFC電圧を印加される電圧可変容量素子とを備え、PLL制御回路の基準信号源とした温度補償水晶発振器において、前記補償電圧は前記PLL制御回路が同期したことを示すロック信号によって切り替えられ、他の電圧供給源からの代替電圧を前記電圧可変容量素子に印加した構成とする。
【選択図】図1
【構成】温度検出部からの温度信号によって三次関数となる補償電圧を発生する補償電圧発生回路と、AFC制御機構からのAFC制御電圧の入力機構と、前記水晶発振器の発振閉ループに挿入されて前記補償電圧及び前記AFC電圧を印加される電圧可変容量素子とを備え、PLL制御回路の基準信号源とした温度補償水晶発振器において、前記補償電圧は前記PLL制御回路が同期したことを示すロック信号によって切り替えられ、他の電圧供給源からの代替電圧を前記電圧可変容量素子に印加した構成とする。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PLL制御回路の基準源となる温度補償水晶発振器(以下、温度補償発振器とする)を産業上の技術分野とし、特に位相雑音を低減した通信機器用の温度補償発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】
(発明の背景)PLL制御回路は例えば携帯電話に組み込まれ、通常では温度補償発振器を基準信号源とする。そして、PLL制御回路のロック(同期)後は、AFC制御機構(同期検出部)からのAFC電圧を温度補償発振器に印加して基地局からの通信周波数(電波周波数)に追尾する。近年では、通信システム系の誤動作を防止して通話品質を向上するため、位相雑音の少ない温度補償発振器が求められている。
【0003】
(従来技術の一例)第3図は一従来例を説明する温度補償発振器を用いた例えば通信システムにおける受信系の概略的なシステム図である。
通信システムの受信系は、概ね、高周波受信回路(高周波回路)1と信号処理回路2と温度補償発振器3とからなる。高周波回路1はアンテナ4、高周波増幅器5、ミキサ(混合器)6、PLL制御回路7及びIF(中間周波数)段8からなる。そして、基地局からの電波を受信して、シンセサイザとしてのPLL制御回路7からの信号を混合して中間周波数を得る。
【0004】
信号処理回路2は復調器9及び同期検出部10からなる。復調器9はIF段8からの中間周波数を復調して元信号を得る。同期検出部10は復調器9と基準信号との同期(位相)が一致しているか否かを検出するとともに、位相差に基づいたAFC電圧VAを発生し、温度補償発振器(TCXO)3に印加する。
【0005】
温度補償発振器3は前述したPLL制御回路7及び同期検出部10の基準信号源frとして機能する。そして、電圧制御型の水晶発振器(VCXO、電圧制御発振器)11と温度補償機構12からなる。電圧制御発振器11は、水晶振動子13と発振回路14からなる発振閉ループPに電圧可変容量素子15を挿入しなる。発振閉ループ(水晶発振器)は水晶振動子13に起因して周波数温度特性を常温近傍に変曲点を有する三次曲線とする。
【0006】
温度補償機構12は図示しない温度検出部からの温度信号に基づき、三次関数となる補償電圧Vsを発生する。そして、発振閉ループ内の電圧可変容量素子15に補償電圧Vsを印加し、水晶発振器14の周波数温度特性を補償する。すなわち、電圧可変容量素子15の容量変化によって水晶振動子13から見た直列等価容量(負荷容量)を変化させ、温度変化に伴う発振周波数の変化を相殺して温度補償する。図中の符号18は高周波素子抵抗である。
【0007】
そして、通常では、前述したAFC制御電圧VAが電圧可変容量素子15に印加される。なお、AFC制御電圧VAは表面実装発振器の容器に設けられた図示しないAFC端子を経て印加される。そして、基地局からの電波に追従して発振周波数を可変する。要するに、この種の温度補償発振器3では、常に常温近傍の発振周波数を維持する周囲温度に応答した補償電圧Vsと、基地局の電波に追従するAFC電圧VAとが印加される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術の問題点)しかしながら、上記構成の温度補償発振器3では、特に温度補償機構12に起因して次の問題があった。すなわち、温度補償機構12は、例えばICチップ内に集積化された温度センサによって、周囲温度を検出する。しかし、温度センサは例えば抵抗からなり、温度検出信号は非常にレベルが低い。このため、低レベル(小信号)の温度検出信号を増幅しなければならず、更にはこの信号を用いて温度補償用の3次関数となる補償電圧を発生しなければならず、結局は信号に対する雑音成分が大きくなって、位相雑音特性を悪化する問題があった。
【0009】
(発明の目的)本発明は位相雑音特性を向上した温度補償発振器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段、請求項1】
(着目点)このようなものにおいて、基準信号源frとしての発振器を温度補償型とする理由は、基準信号源frとしての発振器の立ち上がり時に基地局からの電波周波数との周波数偏差が大きいとPLL制御回路としてのPLL制御回路がロックされないため、温度変化があったとしても基準周波数からの周波数偏差を一定値以内にする必要があるからである。そして、PLL制御回路は一度ロックされると、補償電圧及びAFC制御電圧に依存して基準周波数に追従する。
【0011】
これらの点から、本発明ではPLL制御回路がロックすれば、必ずしも補償電圧は必要ではなく、ロック後はロック時の補償電圧と同等の代替電圧であれば良い点に着目した。
【0012】
(解決手段)本発明は、補償電圧はPLL制御回路が同期したことを示すロック信号によって切り替えられ、他の電圧供給源からの代替電圧を電圧可変容量素子に印加した構成とする。これにより、ロック以降は小信号を増幅した補償電圧を使用することなく、これと同等レベルの代替電圧を使用するので雑音成分を小さくして位相雑音特性を高められる。以下、本発明の一実施例を説明する。
【0013】
【実施例】
第1図は本発明の一実施例を説明する温度補償水晶発振器による通信系(受信系)の概略的なシステム図である。なお、前従来例と同一部分には同番号を付与してその説明は簡略又は省略する。
温度補償発振器は、前述したように発振閉ループに電圧可変容量素子を挿入した電圧制御発振器11と、補償電圧Vsを生成して電圧可変容量素子11に印加する温度補償機構12を有する。そして、新たに切替器16と代替電圧発生機構17を備える。切替器16は温度補償発振器3の停止時及び立ち上がり時には温度補償機構12に接続する。
【0014】
このようなものでは、温度補償発振器3の立ち上がり時には、通常通りに温度補償機構12からの補償電圧Vsが電圧制御発振器11に供給されて、温度補償された基準周波数frがPLL制御回路のPLL制御回路7に供給される。次に、PLL制御回路からの信号が基準信号frに同期して規定内の位相差になると、同期検出部10はロック信号Lfを発生し、切替器16に供給する。これを受けて、切替器16は代替電圧発生機構17からの代替電圧Vfを電圧制御発振器11に供給する。代替電圧Vfはロック時の補償電圧Vsと同値に設定される。
【0015】
具体的には、第2図に示したように、代替電圧発生機構17は温度補償機構12からの補償電圧Vsをデジタル化するA/D変換器19と、EEPROM20と、電圧発生回路21と切替器16からなる。EEPROM20はロック信号Lfに応答してAD変換器19からのデジタル信号を書き込まれ、例えば4ビット(abcd)の0、1信号とする。そして、電圧発生回路21に送出される。
【0016】
電圧発生回路21は定電流源22(abcd)と電子スイッチ23(abcd)の直列回路を4本並列接続した電流生成部24と、これに直列接続した負荷抵抗25とからなる。定電流源は定電圧源26に接続し、例えば1、2、4、8μAに設定される。これにより、1〜15μAの定電流を選択できる。電子スイッチ23はMOS等からなる。
【0017】
このようなものでは、前述したように温度補償発振器3の立ち上がり時には、電子スイッチ16によって周囲温度に応答した補償電圧Vsを電圧制御発振器11に印加する。次に、PLL制御回路7が同期すると、ロック信号LfによってA/D変換器19からの補償電圧Vs(デジタル値abcd)がEEPROM20に書き込まれる。そして、電圧発生機構21(電流生成部24)の各スイッチ23を1、0信号に応答して開閉する。
【0018】
例えばデジタル値abcdが1001であれば、電子スイッチ23aと23dが選択され、1と8μAの定電流源が動作して計9μAの電流を負荷抵抗25に供給する。したがって、負荷抵抗25を例えば100KΩに設定すれば、0.9Vの端子間電圧を得られる。したがって、負荷抵抗25を設定することによって、端子間電圧を補償電圧Vsに一致させることができる。
【0019】
そして、例えばロック信号Lfによって切替器16を電圧発生機構21に接続することによって、補償電圧Vsと同値とした代替電圧を電圧制御発振器11に供給できる。
【0020】
このような構成であれば、温度補償発振器3の立ち上がり時のみ電圧制御発振器11に補償電圧Vsが供給され、ロック後は代替電圧が供給される。したがって、ロック後の代替電圧は小信号を増幅して得られた3次関数の補償電圧ではなく、定電流源から得た一定電圧なので雑音成分が少ない。したがって、位相雑音特性を良好にする。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、補償電圧はPLL制御回路が同期したことを示すロック信号によって切り替えられ、他の電圧供給源からの代替電圧を電圧可変容量素子に印加したので、位相雑音特性を向上した温度補償発振器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する温度補償発振器による通信系の概略的なシステム図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する温度補償発振器による通信系の具体的なシステム図である。
【図3】従来例を説明する温度補償発振器による通信系の概略的なシステム図である。
【図4】従来例を説明する電圧制御発振器の図である。
【符号の説明】
1 高周波回路、2 信号処理回路、3 温度補償発振器、4 アンテナ、5高周波増幅器、6 ミキサ、7 PLL制御回路、8 IF段、9 復調器、10 同期検出部、11 電圧制御発振器、12 温度補償機構、13 水晶振動子、14 発振回路、15 電圧可変容量素子、16 切替器、17 代替電圧発生、18 高周波阻止抵抗、19 A/D変換器、20 EEPROM、21 電圧発生回路、22 定電流源、23 電子スイッチ、24 電流生成部。
【発明の属する技術分野】
本発明は、PLL制御回路の基準源となる温度補償水晶発振器(以下、温度補償発振器とする)を産業上の技術分野とし、特に位相雑音を低減した通信機器用の温度補償発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】
(発明の背景)PLL制御回路は例えば携帯電話に組み込まれ、通常では温度補償発振器を基準信号源とする。そして、PLL制御回路のロック(同期)後は、AFC制御機構(同期検出部)からのAFC電圧を温度補償発振器に印加して基地局からの通信周波数(電波周波数)に追尾する。近年では、通信システム系の誤動作を防止して通話品質を向上するため、位相雑音の少ない温度補償発振器が求められている。
【0003】
(従来技術の一例)第3図は一従来例を説明する温度補償発振器を用いた例えば通信システムにおける受信系の概略的なシステム図である。
通信システムの受信系は、概ね、高周波受信回路(高周波回路)1と信号処理回路2と温度補償発振器3とからなる。高周波回路1はアンテナ4、高周波増幅器5、ミキサ(混合器)6、PLL制御回路7及びIF(中間周波数)段8からなる。そして、基地局からの電波を受信して、シンセサイザとしてのPLL制御回路7からの信号を混合して中間周波数を得る。
【0004】
信号処理回路2は復調器9及び同期検出部10からなる。復調器9はIF段8からの中間周波数を復調して元信号を得る。同期検出部10は復調器9と基準信号との同期(位相)が一致しているか否かを検出するとともに、位相差に基づいたAFC電圧VAを発生し、温度補償発振器(TCXO)3に印加する。
【0005】
温度補償発振器3は前述したPLL制御回路7及び同期検出部10の基準信号源frとして機能する。そして、電圧制御型の水晶発振器(VCXO、電圧制御発振器)11と温度補償機構12からなる。電圧制御発振器11は、水晶振動子13と発振回路14からなる発振閉ループPに電圧可変容量素子15を挿入しなる。発振閉ループ(水晶発振器)は水晶振動子13に起因して周波数温度特性を常温近傍に変曲点を有する三次曲線とする。
【0006】
温度補償機構12は図示しない温度検出部からの温度信号に基づき、三次関数となる補償電圧Vsを発生する。そして、発振閉ループ内の電圧可変容量素子15に補償電圧Vsを印加し、水晶発振器14の周波数温度特性を補償する。すなわち、電圧可変容量素子15の容量変化によって水晶振動子13から見た直列等価容量(負荷容量)を変化させ、温度変化に伴う発振周波数の変化を相殺して温度補償する。図中の符号18は高周波素子抵抗である。
【0007】
そして、通常では、前述したAFC制御電圧VAが電圧可変容量素子15に印加される。なお、AFC制御電圧VAは表面実装発振器の容器に設けられた図示しないAFC端子を経て印加される。そして、基地局からの電波に追従して発振周波数を可変する。要するに、この種の温度補償発振器3では、常に常温近傍の発振周波数を維持する周囲温度に応答した補償電圧Vsと、基地局の電波に追従するAFC電圧VAとが印加される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術の問題点)しかしながら、上記構成の温度補償発振器3では、特に温度補償機構12に起因して次の問題があった。すなわち、温度補償機構12は、例えばICチップ内に集積化された温度センサによって、周囲温度を検出する。しかし、温度センサは例えば抵抗からなり、温度検出信号は非常にレベルが低い。このため、低レベル(小信号)の温度検出信号を増幅しなければならず、更にはこの信号を用いて温度補償用の3次関数となる補償電圧を発生しなければならず、結局は信号に対する雑音成分が大きくなって、位相雑音特性を悪化する問題があった。
【0009】
(発明の目的)本発明は位相雑音特性を向上した温度補償発振器を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段、請求項1】
(着目点)このようなものにおいて、基準信号源frとしての発振器を温度補償型とする理由は、基準信号源frとしての発振器の立ち上がり時に基地局からの電波周波数との周波数偏差が大きいとPLL制御回路としてのPLL制御回路がロックされないため、温度変化があったとしても基準周波数からの周波数偏差を一定値以内にする必要があるからである。そして、PLL制御回路は一度ロックされると、補償電圧及びAFC制御電圧に依存して基準周波数に追従する。
【0011】
これらの点から、本発明ではPLL制御回路がロックすれば、必ずしも補償電圧は必要ではなく、ロック後はロック時の補償電圧と同等の代替電圧であれば良い点に着目した。
【0012】
(解決手段)本発明は、補償電圧はPLL制御回路が同期したことを示すロック信号によって切り替えられ、他の電圧供給源からの代替電圧を電圧可変容量素子に印加した構成とする。これにより、ロック以降は小信号を増幅した補償電圧を使用することなく、これと同等レベルの代替電圧を使用するので雑音成分を小さくして位相雑音特性を高められる。以下、本発明の一実施例を説明する。
【0013】
【実施例】
第1図は本発明の一実施例を説明する温度補償水晶発振器による通信系(受信系)の概略的なシステム図である。なお、前従来例と同一部分には同番号を付与してその説明は簡略又は省略する。
温度補償発振器は、前述したように発振閉ループに電圧可変容量素子を挿入した電圧制御発振器11と、補償電圧Vsを生成して電圧可変容量素子11に印加する温度補償機構12を有する。そして、新たに切替器16と代替電圧発生機構17を備える。切替器16は温度補償発振器3の停止時及び立ち上がり時には温度補償機構12に接続する。
【0014】
このようなものでは、温度補償発振器3の立ち上がり時には、通常通りに温度補償機構12からの補償電圧Vsが電圧制御発振器11に供給されて、温度補償された基準周波数frがPLL制御回路のPLL制御回路7に供給される。次に、PLL制御回路からの信号が基準信号frに同期して規定内の位相差になると、同期検出部10はロック信号Lfを発生し、切替器16に供給する。これを受けて、切替器16は代替電圧発生機構17からの代替電圧Vfを電圧制御発振器11に供給する。代替電圧Vfはロック時の補償電圧Vsと同値に設定される。
【0015】
具体的には、第2図に示したように、代替電圧発生機構17は温度補償機構12からの補償電圧Vsをデジタル化するA/D変換器19と、EEPROM20と、電圧発生回路21と切替器16からなる。EEPROM20はロック信号Lfに応答してAD変換器19からのデジタル信号を書き込まれ、例えば4ビット(abcd)の0、1信号とする。そして、電圧発生回路21に送出される。
【0016】
電圧発生回路21は定電流源22(abcd)と電子スイッチ23(abcd)の直列回路を4本並列接続した電流生成部24と、これに直列接続した負荷抵抗25とからなる。定電流源は定電圧源26に接続し、例えば1、2、4、8μAに設定される。これにより、1〜15μAの定電流を選択できる。電子スイッチ23はMOS等からなる。
【0017】
このようなものでは、前述したように温度補償発振器3の立ち上がり時には、電子スイッチ16によって周囲温度に応答した補償電圧Vsを電圧制御発振器11に印加する。次に、PLL制御回路7が同期すると、ロック信号LfによってA/D変換器19からの補償電圧Vs(デジタル値abcd)がEEPROM20に書き込まれる。そして、電圧発生機構21(電流生成部24)の各スイッチ23を1、0信号に応答して開閉する。
【0018】
例えばデジタル値abcdが1001であれば、電子スイッチ23aと23dが選択され、1と8μAの定電流源が動作して計9μAの電流を負荷抵抗25に供給する。したがって、負荷抵抗25を例えば100KΩに設定すれば、0.9Vの端子間電圧を得られる。したがって、負荷抵抗25を設定することによって、端子間電圧を補償電圧Vsに一致させることができる。
【0019】
そして、例えばロック信号Lfによって切替器16を電圧発生機構21に接続することによって、補償電圧Vsと同値とした代替電圧を電圧制御発振器11に供給できる。
【0020】
このような構成であれば、温度補償発振器3の立ち上がり時のみ電圧制御発振器11に補償電圧Vsが供給され、ロック後は代替電圧が供給される。したがって、ロック後の代替電圧は小信号を増幅して得られた3次関数の補償電圧ではなく、定電流源から得た一定電圧なので雑音成分が少ない。したがって、位相雑音特性を良好にする。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、補償電圧はPLL制御回路が同期したことを示すロック信号によって切り替えられ、他の電圧供給源からの代替電圧を電圧可変容量素子に印加したので、位相雑音特性を向上した温度補償発振器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を説明する温度補償発振器による通信系の概略的なシステム図である。
【図2】本発明の一実施例を説明する温度補償発振器による通信系の具体的なシステム図である。
【図3】従来例を説明する温度補償発振器による通信系の概略的なシステム図である。
【図4】従来例を説明する電圧制御発振器の図である。
【符号の説明】
1 高周波回路、2 信号処理回路、3 温度補償発振器、4 アンテナ、5高周波増幅器、6 ミキサ、7 PLL制御回路、8 IF段、9 復調器、10 同期検出部、11 電圧制御発振器、12 温度補償機構、13 水晶振動子、14 発振回路、15 電圧可変容量素子、16 切替器、17 代替電圧発生、18 高周波阻止抵抗、19 A/D変換器、20 EEPROM、21 電圧発生回路、22 定電流源、23 電子スイッチ、24 電流生成部。
Claims (2)
- 温度検出部からの温度信号によって三次関数となる補償電圧を発生する補償電圧発生回路と、前記水晶発振器の発振閉ループに挿入されて前記補償電圧及び前記AFC電圧を印加される電圧可変容量素子とを備え、PLL制御回路の基準信号源とした温度補償水晶発振器において、前記補償電圧は前記PLL制御回路が同期したことを示すロック信号によって切り替えられ、他の電圧供給源からの代替電圧を前記電圧可変容量素子に印加したことを特徴とする温度補償発振器。
- 前記他の電圧供給源は、定電圧源に接続した定電流源とデジタル信号によって選択される電子スイッチとの直列回路を並列に接続した電流生成部と、前記電流生成部に接続した負荷抵抗とからなる請求項1の温度補償発振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002311172A JP2004147180A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 温度補償水晶発振器 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002311172A JP2004147180A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 温度補償水晶発振器 |
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JP (1) | JP2004147180A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007052788A1 (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-10 | Citizen Holdings Co., Ltd. | 温度補償型発振器およびその製造方法 |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002311172A patent/JP2004147180A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007052788A1 (ja) * | 2005-11-07 | 2007-05-10 | Citizen Holdings Co., Ltd. | 温度補償型発振器およびその製造方法 |
US7728685B2 (en) | 2005-11-07 | 2010-06-01 | Citizen Holdings Co., Ltd. | Temperature compensation oscillator and method for manufacturing the same |
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