JP2004147177A - 情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法および装置 - Google Patents
情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法および装置 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ラベル交換パス(LSP)連結の具体的方法ならびに装置を提供する。
【解決手段】LSP(第1のラベル交換パスの終点ノードが第2のラベル交換パスの始点ノードに一致する)のシグナリングにおける明示ルートオブジェクトの末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとしてLSPをシグナリングする。このとき、ラベル値を、第2のLSPの始点ノードと、当該始点ノードの次ホップのノードとの間のラベルに一致させることにより、当該ラベルを介して第1のLSPと第2のLSPを連結する。
【選択図】 図1
【解決手段】LSP(第1のラベル交換パスの終点ノードが第2のラベル交換パスの始点ノードに一致する)のシグナリングにおける明示ルートオブジェクトの末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとしてLSPをシグナリングする。このとき、ラベル値を、第2のLSPの始点ノードと、当該始点ノードの次ホップのノードとの間のラベルに一致させることにより、当該ラベルを介して第1のLSPと第2のLSPを連結する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法および装置に関し、特に、MPLS(Multi Protocol Label Switching)、あるいはGMPLS(Generalized MPLS)環境において用いられるラベル交換パスのシグナリング方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラフィックエンジニアリングを考慮したMPLS環境において、LSP(Label Switching Pass:ラベル交換パス)のシグナリングは順次制御モードで行なわれ、ラベルは、下流オンデマンドで割り当てられる。すなわち、LSPの設定をリクエストするメッセージは、入口(Ingress)ノードから中継ノードを経由して出口(Egress)ノードへ逐次転送される。リクエストメッセージが出口ノードに到達すると、折り返しラベルをマッピングするメッセージが出口ノードから中継ノードを経由して入口ノードへ逐次転送され、このマッピングメッセージが入口ノードに到達することによってLSPがセットアップされる。
LSPで使用されるラベルは、データトラフィックの流れからみて下流側のノードが、自ノードと自ノードの1つ手前のノード(PHOP)との間で使用されるラベルを割当て、マッピングメッセージでPHOPに通知する。
【0003】
これに対して、GMPLSでは、双方向のLSPにおけるシグナリングのサポート、LSPの迅速なセットアップ等の目的から、上流側のノードからラベルを制御する種々の仕組みが導入され、それらを用いると、例えば、データトラフィックからみて、下流側から、片道分のメッセージでLSPのセットアップを行なうことも可能になる(非特許文献1参照)。
【0004】
ところが、GMPLSのシグナリングに関する規定のよりどころとなっているインターネットドラフトによれば、明示的なラベル制御方法として、通常は経由する抽象ノードの列を指定するのに使われる明示ルートオブジェクト(ERO:Explicit Route Object)に、ラベルをサブオブジェクトとして導入することが述べられている。また、このEROサブオブジェクトは、2つのLSPを連結する場合に用いるために導入されたものであるとの宣言もなされている(非特許文献2参照)。しかしながら、連結LSPの具体的な記述はない。
連結LSPは、「第1のLSPの終点と第2のLSPの始点とをつなぎ合わせるもので、データトラフィックの観点からは一連のLSPであるが、シグナリングの観点からは連結点で終端されている」というLSPの形態であり、LSPシグナリングの基本的な機能の一つとなることが期待される。
【0005】
一方、LSPシグナリングのEROに、既知のLSPそのものをサブオブジェクトとして用いることが提案されている(非特許文献3参照)。この方法によるシグナリングの一例について、図3を参照しながら説明する。
【0006】
図3において、A、B、C、D、Eは、ラベルスイッチルータ(LSR:Label Switch Router)であり、L1はラベルスイッチルータA−B−Cに設定されたLSP、L2は、ラベルスイッチルータC−D−Eに設定されたLSPである。また、L1におけるシグナリングのERO末尾のサブオブジェクトをL2に相当するEROサブオブジェクトとする。
この場合、既存のMPLSあるいはGMPLSコントロールプレーンの規定に照らすと、L1が部分的にL2に入れ子(ネスティング構造)と解釈され、LSPの連結として処理することができない。従って、L1のトラフィックはL2に対して透過的に転送され、光ネットワークにおける3Rなどの、信号再生機能や、マルチキャストツリーの形成などに適用することができない。また、信号再生、マルチキャストツリーの形成等には、従来、メッセージ生成のためのプロトコル処理等の負荷が大きく、通信処理速度に悪影響を与えていた。
【0007】
【非特許文献1】
松浦伸昭、大木英司、「GMPLSネットワークにおけるLSPシグナリング方式の提案」、2002年電子情報通信学会ソサイエティ大会SB−11−4、p.591−592
【非特許文献2】
ルー・バーガー(Lou Berger)他、“ジェネラライズドMPLS −シグナリング・ファンクショナル・ディスクリプション(Generalized MPLS −Signaling Functional Description)”、draft−ietf−mpls−generalized−signaling−09.txt、インターネットドラフト、p.21−22、[online]、平成14年8月29日、インターネット・エンジニアリング・タスクフォース(The Internet Engineering Task Force:IETF)、[平成14年10月22日検索]、インターネット<URL:http://www.ietf.org/internet−drafts/draft−ietf−mpls−generalized−signaling−09.txt>
【非特許文献3】
ビジャヤナンド(Vijayanand C)、“RSVP−TEのためのLSPサブオブジェクト(LSP Subobject for RSVP−TE)”、draft−vijay−mpls−rsvpte−lspsubobject−00.txt、インターネットドラフト、p.1−7、[online]、平成14年10月1日、インターネット・エンジニアリング・タスクフォース(The Internet Engineering Task Force:IETF)、[平成14年10月22日検索]、インターネット<URL:http://www.ietf.org/internet−drafts/draft−vijay−mpls−rsvpte−lspsubobject−00.txt>
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来におけるLSPのシグナリングでは、LSP連結のための具体的方法が規定されておらず、その手段を持つことができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、既存のプロトコルの規定に矛盾することなくLSPの連結を実現する、情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法および装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明は、第1のラベル交換パスの終点ノードが第2のラベル交換パスの始点ノードに一致する少なくとも2つのラベル交換パスを連結する情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法であって、ラベル交換パスのシグナリングにおける明示ルートオブジェクトの末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとして前記第1と第2のラベル交換パスをシグナリングすること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明において、前記ラベルサブオブジェクトの直前のサブオブジェクトをアドレスサブオブジェクトとしたとき、前記アドレスサブオブジェクトが前記第2のラベル交換パスにおける始点のノードアドレスに一致し、前記ラベルサブオブジェクトが前記第2のラベル交換パスの始点ノードと当該始点ノードの次ホップノード間のラベルに一致するときに、前記ラベルを介して前記第1と第2のラベル交換パスを連結すること、を特徴とする。
【0011】
上記した課題を解決するために本発明は、第1のラベル交換パスの終点ノードが第2のラベル交換パスの始点ノードに一致する少なくとも2つのラベル交換パスを連結する情報通信ネットワーク装置であって、ラベル交換パスのシグナリングにおける明示ルートオブジェクトの末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとして前記第1と第2のラベル交換パスをシグナリングするパス制御手段、を備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、それぞれのノードを構成するラベルスイッチルータに実装されたそれぞれのパス制御手段が、ラベル交換パスのシグナリングにおける明示ルートオブジェクトの末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとしてラベル交換パスをシグナリングする。
このとき、ラベル値を、第2のラベル交換パスの始点ノードと、当該始点ノードの次ホップノードとの間のラベル値に一致させ、当該ラベルを介して第1と第2のラベル交換パスを連結させることにより、既存のプロトコルに影響を与えることなく、超高速ネットワークにおける情報通信を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法を実現する単方向のラベル交換パス設定のための実施形態を示す図である。
図1において、A〜Eは、それぞれのノードを構成するラベルスイッチルータ(LSR)であり、各LSRは、MPLSシグナリングプロトコル(CR−LDPあるいはRSVP−TE)に従い、他のLSRとの間でラベル情報を交換する。これによりパスが設定される。このとき、あるノードに宛てたパケットにどのラベルを付与するかは下流側のLSRが決定し、上流側に通知することになっている。
【0014】
それぞれのラベルスイッチルータA〜Eは、図示せぬデータ転送手段と、パス制御手段から成り、パス制御手段は、特徴的には、LSPのシグナリングにおけるERO末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとしてLSPをシグナリングする機能を持つ。以下に詳細を説明する。
【0015】
ここでは、L2がラベルスイッチルータC−D−Eに設定されたラベル交換パス(LSP)であり、L1がラベルスイッチルータA−B−Cに設定されたラベル交換パス(LSP)である。ここでは、ラベルスイッチルータCでL1とL2が連結されようとしている。
【0016】
このとき、ラベルスイッチルータCのパス制御手段は、ラベル交換パスL1を設定するシグナリングで、明示ルートオブジェクト(ERO)の末尾に、ラベル交換パスL2でノードC(ラベルスイッチルータC)とノードD(ラベルスイッチルータD)との間に使われているラベル“100”を、ラベルEROサブオブジェクトとして付加する。ラベルスイッチルータCは、受け取ったメッセージにラベル“100”が含まれているのに従い、自ノード内部のデータ転送手段のマッピングをこれに適応させる。
このことにより、L1のデータトラフィックは、ラベルスイッチルータCとラベルスイッチルータDとの間でラベル100に基づいて処理される。従って、L1とL2のデータトラフィックは連続的に転送されることになる。すなわち、L1とL2は連結されたことになり、プロトコル処理の負荷を増すことなく超高速ネットワーク情報通信を実現することができる。
【0017】
図2は、本発明の情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法を実現する双方向のラベル交換パス設定のための実施形態を示す図である。なお、図2の情報通信ネットワークは、図1と同じ構成であり、同様にラベルスイッチルータCでL1とL2が連結されようとしている。
双方向LSPの場合、下りのトラヒックと上りのトラヒックとのそれぞれにラベルが割り当てられている。そのため、ラベルスイッチルータCのパス制御手段は、ラベル交換パスL1を設定するシグナリングで、EROの末尾に、ラベル交換パスL2でノードC(ラベルスイッチルータC)とノードD(ラベルスイッチルータD)との間で下りのトラヒックに使われている下流ラベル及び上りのトラヒックに使われている上流ラベルを、ラベルEROサブオブジェクトとして付加する。すなわち、ラベルスイッチルータCが通知するEROは、「アドレス(ノードCのIPアドレス)−下流ラベル(“100”)−上流ラベル(“200”)」という構成になる。なお、「アドレス−下流ラベル−上流ラベル」という順番でもよい。ラベルスイッチルータCは、受け取ったメッセージに下流ラベル“100”、あるいは、上流ラベル“200”が含まれているのに従い、自ノード内部のデータ転送手段のマッピングをこれに適応させる。
そして、ラベルスイッチルータCは、L1からL2方向のデータトラフィックを受け取ると、ノードC(ラベルスイッチルータC)とノードD(ラベルスイッチルータD)との間の下流ラベル“100”を付与して送出し、ラベルスイッチルータDは、ラベルスイッチルータCが設定した下流ラベル“100”に従いラベルスイッチを行なう。また、ラベルスイッチルータDは、L2からL1方向のデータトラフィックを受け取ると、ノードC(ラベルスイッチルータC)とノードD(ラベルスイッチルータD)との間の上流ラベル“200”を付与して送出し、ラベルスイッチルータCは、ラベルスイッチルータDが設定した上流ラベル“200”に従いラベルスイッチを行なう。
【0018】
以上説明のように本発明は、第1のLSPの終点ノードが第2のLSPの始点ノードに一致する2つのLSPにおける連結の具体的方法を規定したものであり、LSPのシグナリングにおける明示ルートオブジェクトの末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとしてLSPをシグナリングする情報通信ネットワーク装置を提供するものである。このとき、ラベル値を、第2のLSPの始点ノードと、当該始点ノードの次ホップノード間のラベルに一致させることにより、そのラベルを介して第1と第2のラベルを連結する。
なお、本発明は、定義済みシンボルを用いて情報通信を行なう全ての用途に適用が可能であり、具体的には、全光ネットワークにおける3Rのシグナリング、マルチキャストツリーのセットアップ等への応用が可能である。
【0019】
【発明の効果】
以上説明のように本発明によれば、既存のプロトコルの規定に矛盾することなく、2つのLSPの連結が可能になり、また、このとき、プロトコル処理の負荷を増すこともない。更に、3以上のLSPの連結も可能であり、このことにより、プロトコル処理の負担軽減、超高速情報通信の実現に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法を実現する単方向のラベル交換パス設定のための実施形態を示す図である。
【図2】本発明の情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法を実現する双方向のラベル交換パス設定のための実施形態を示す図である。
【図3】従来のラベル交換パス設定のための一例を示す図である。
【符号の説明】
A(B、C、D、E)…ノード(LSR)、L1…第1のラベル交換パス(LSP)、L2…第2のラベル交換パス(LSP)、ERO…明示ルートオブジェクト、100、200…ラベル値
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法および装置に関し、特に、MPLS(Multi Protocol Label Switching)、あるいはGMPLS(Generalized MPLS)環境において用いられるラベル交換パスのシグナリング方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
トラフィックエンジニアリングを考慮したMPLS環境において、LSP(Label Switching Pass:ラベル交換パス)のシグナリングは順次制御モードで行なわれ、ラベルは、下流オンデマンドで割り当てられる。すなわち、LSPの設定をリクエストするメッセージは、入口(Ingress)ノードから中継ノードを経由して出口(Egress)ノードへ逐次転送される。リクエストメッセージが出口ノードに到達すると、折り返しラベルをマッピングするメッセージが出口ノードから中継ノードを経由して入口ノードへ逐次転送され、このマッピングメッセージが入口ノードに到達することによってLSPがセットアップされる。
LSPで使用されるラベルは、データトラフィックの流れからみて下流側のノードが、自ノードと自ノードの1つ手前のノード(PHOP)との間で使用されるラベルを割当て、マッピングメッセージでPHOPに通知する。
【0003】
これに対して、GMPLSでは、双方向のLSPにおけるシグナリングのサポート、LSPの迅速なセットアップ等の目的から、上流側のノードからラベルを制御する種々の仕組みが導入され、それらを用いると、例えば、データトラフィックからみて、下流側から、片道分のメッセージでLSPのセットアップを行なうことも可能になる(非特許文献1参照)。
【0004】
ところが、GMPLSのシグナリングに関する規定のよりどころとなっているインターネットドラフトによれば、明示的なラベル制御方法として、通常は経由する抽象ノードの列を指定するのに使われる明示ルートオブジェクト(ERO:Explicit Route Object)に、ラベルをサブオブジェクトとして導入することが述べられている。また、このEROサブオブジェクトは、2つのLSPを連結する場合に用いるために導入されたものであるとの宣言もなされている(非特許文献2参照)。しかしながら、連結LSPの具体的な記述はない。
連結LSPは、「第1のLSPの終点と第2のLSPの始点とをつなぎ合わせるもので、データトラフィックの観点からは一連のLSPであるが、シグナリングの観点からは連結点で終端されている」というLSPの形態であり、LSPシグナリングの基本的な機能の一つとなることが期待される。
【0005】
一方、LSPシグナリングのEROに、既知のLSPそのものをサブオブジェクトとして用いることが提案されている(非特許文献3参照)。この方法によるシグナリングの一例について、図3を参照しながら説明する。
【0006】
図3において、A、B、C、D、Eは、ラベルスイッチルータ(LSR:Label Switch Router)であり、L1はラベルスイッチルータA−B−Cに設定されたLSP、L2は、ラベルスイッチルータC−D−Eに設定されたLSPである。また、L1におけるシグナリングのERO末尾のサブオブジェクトをL2に相当するEROサブオブジェクトとする。
この場合、既存のMPLSあるいはGMPLSコントロールプレーンの規定に照らすと、L1が部分的にL2に入れ子(ネスティング構造)と解釈され、LSPの連結として処理することができない。従って、L1のトラフィックはL2に対して透過的に転送され、光ネットワークにおける3Rなどの、信号再生機能や、マルチキャストツリーの形成などに適用することができない。また、信号再生、マルチキャストツリーの形成等には、従来、メッセージ生成のためのプロトコル処理等の負荷が大きく、通信処理速度に悪影響を与えていた。
【0007】
【非特許文献1】
松浦伸昭、大木英司、「GMPLSネットワークにおけるLSPシグナリング方式の提案」、2002年電子情報通信学会ソサイエティ大会SB−11−4、p.591−592
【非特許文献2】
ルー・バーガー(Lou Berger)他、“ジェネラライズドMPLS −シグナリング・ファンクショナル・ディスクリプション(Generalized MPLS −Signaling Functional Description)”、draft−ietf−mpls−generalized−signaling−09.txt、インターネットドラフト、p.21−22、[online]、平成14年8月29日、インターネット・エンジニアリング・タスクフォース(The Internet Engineering Task Force:IETF)、[平成14年10月22日検索]、インターネット<URL:http://www.ietf.org/internet−drafts/draft−ietf−mpls−generalized−signaling−09.txt>
【非特許文献3】
ビジャヤナンド(Vijayanand C)、“RSVP−TEのためのLSPサブオブジェクト(LSP Subobject for RSVP−TE)”、draft−vijay−mpls−rsvpte−lspsubobject−00.txt、インターネットドラフト、p.1−7、[online]、平成14年10月1日、インターネット・エンジニアリング・タスクフォース(The Internet Engineering Task Force:IETF)、[平成14年10月22日検索]、インターネット<URL:http://www.ietf.org/internet−drafts/draft−vijay−mpls−rsvpte−lspsubobject−00.txt>
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来におけるLSPのシグナリングでは、LSP連結のための具体的方法が規定されておらず、その手段を持つことができなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、既存のプロトコルの規定に矛盾することなくLSPの連結を実現する、情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法および装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために本発明は、第1のラベル交換パスの終点ノードが第2のラベル交換パスの始点ノードに一致する少なくとも2つのラベル交換パスを連結する情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法であって、ラベル交換パスのシグナリングにおける明示ルートオブジェクトの末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとして前記第1と第2のラベル交換パスをシグナリングすること、を特徴とする。
【0010】
また、本発明において、前記ラベルサブオブジェクトの直前のサブオブジェクトをアドレスサブオブジェクトとしたとき、前記アドレスサブオブジェクトが前記第2のラベル交換パスにおける始点のノードアドレスに一致し、前記ラベルサブオブジェクトが前記第2のラベル交換パスの始点ノードと当該始点ノードの次ホップノード間のラベルに一致するときに、前記ラベルを介して前記第1と第2のラベル交換パスを連結すること、を特徴とする。
【0011】
上記した課題を解決するために本発明は、第1のラベル交換パスの終点ノードが第2のラベル交換パスの始点ノードに一致する少なくとも2つのラベル交換パスを連結する情報通信ネットワーク装置であって、ラベル交換パスのシグナリングにおける明示ルートオブジェクトの末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとして前記第1と第2のラベル交換パスをシグナリングするパス制御手段、を備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、それぞれのノードを構成するラベルスイッチルータに実装されたそれぞれのパス制御手段が、ラベル交換パスのシグナリングにおける明示ルートオブジェクトの末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとしてラベル交換パスをシグナリングする。
このとき、ラベル値を、第2のラベル交換パスの始点ノードと、当該始点ノードの次ホップノードとの間のラベル値に一致させ、当該ラベルを介して第1と第2のラベル交換パスを連結させることにより、既存のプロトコルに影響を与えることなく、超高速ネットワークにおける情報通信を実現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法を実現する単方向のラベル交換パス設定のための実施形態を示す図である。
図1において、A〜Eは、それぞれのノードを構成するラベルスイッチルータ(LSR)であり、各LSRは、MPLSシグナリングプロトコル(CR−LDPあるいはRSVP−TE)に従い、他のLSRとの間でラベル情報を交換する。これによりパスが設定される。このとき、あるノードに宛てたパケットにどのラベルを付与するかは下流側のLSRが決定し、上流側に通知することになっている。
【0014】
それぞれのラベルスイッチルータA〜Eは、図示せぬデータ転送手段と、パス制御手段から成り、パス制御手段は、特徴的には、LSPのシグナリングにおけるERO末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとしてLSPをシグナリングする機能を持つ。以下に詳細を説明する。
【0015】
ここでは、L2がラベルスイッチルータC−D−Eに設定されたラベル交換パス(LSP)であり、L1がラベルスイッチルータA−B−Cに設定されたラベル交換パス(LSP)である。ここでは、ラベルスイッチルータCでL1とL2が連結されようとしている。
【0016】
このとき、ラベルスイッチルータCのパス制御手段は、ラベル交換パスL1を設定するシグナリングで、明示ルートオブジェクト(ERO)の末尾に、ラベル交換パスL2でノードC(ラベルスイッチルータC)とノードD(ラベルスイッチルータD)との間に使われているラベル“100”を、ラベルEROサブオブジェクトとして付加する。ラベルスイッチルータCは、受け取ったメッセージにラベル“100”が含まれているのに従い、自ノード内部のデータ転送手段のマッピングをこれに適応させる。
このことにより、L1のデータトラフィックは、ラベルスイッチルータCとラベルスイッチルータDとの間でラベル100に基づいて処理される。従って、L1とL2のデータトラフィックは連続的に転送されることになる。すなわち、L1とL2は連結されたことになり、プロトコル処理の負荷を増すことなく超高速ネットワーク情報通信を実現することができる。
【0017】
図2は、本発明の情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法を実現する双方向のラベル交換パス設定のための実施形態を示す図である。なお、図2の情報通信ネットワークは、図1と同じ構成であり、同様にラベルスイッチルータCでL1とL2が連結されようとしている。
双方向LSPの場合、下りのトラヒックと上りのトラヒックとのそれぞれにラベルが割り当てられている。そのため、ラベルスイッチルータCのパス制御手段は、ラベル交換パスL1を設定するシグナリングで、EROの末尾に、ラベル交換パスL2でノードC(ラベルスイッチルータC)とノードD(ラベルスイッチルータD)との間で下りのトラヒックに使われている下流ラベル及び上りのトラヒックに使われている上流ラベルを、ラベルEROサブオブジェクトとして付加する。すなわち、ラベルスイッチルータCが通知するEROは、「アドレス(ノードCのIPアドレス)−下流ラベル(“100”)−上流ラベル(“200”)」という構成になる。なお、「アドレス−下流ラベル−上流ラベル」という順番でもよい。ラベルスイッチルータCは、受け取ったメッセージに下流ラベル“100”、あるいは、上流ラベル“200”が含まれているのに従い、自ノード内部のデータ転送手段のマッピングをこれに適応させる。
そして、ラベルスイッチルータCは、L1からL2方向のデータトラフィックを受け取ると、ノードC(ラベルスイッチルータC)とノードD(ラベルスイッチルータD)との間の下流ラベル“100”を付与して送出し、ラベルスイッチルータDは、ラベルスイッチルータCが設定した下流ラベル“100”に従いラベルスイッチを行なう。また、ラベルスイッチルータDは、L2からL1方向のデータトラフィックを受け取ると、ノードC(ラベルスイッチルータC)とノードD(ラベルスイッチルータD)との間の上流ラベル“200”を付与して送出し、ラベルスイッチルータCは、ラベルスイッチルータDが設定した上流ラベル“200”に従いラベルスイッチを行なう。
【0018】
以上説明のように本発明は、第1のLSPの終点ノードが第2のLSPの始点ノードに一致する2つのLSPにおける連結の具体的方法を規定したものであり、LSPのシグナリングにおける明示ルートオブジェクトの末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとしてLSPをシグナリングする情報通信ネットワーク装置を提供するものである。このとき、ラベル値を、第2のLSPの始点ノードと、当該始点ノードの次ホップノード間のラベルに一致させることにより、そのラベルを介して第1と第2のラベルを連結する。
なお、本発明は、定義済みシンボルを用いて情報通信を行なう全ての用途に適用が可能であり、具体的には、全光ネットワークにおける3Rのシグナリング、マルチキャストツリーのセットアップ等への応用が可能である。
【0019】
【発明の効果】
以上説明のように本発明によれば、既存のプロトコルの規定に矛盾することなく、2つのLSPの連結が可能になり、また、このとき、プロトコル処理の負荷を増すこともない。更に、3以上のLSPの連結も可能であり、このことにより、プロトコル処理の負担軽減、超高速情報通信の実現に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法を実現する単方向のラベル交換パス設定のための実施形態を示す図である。
【図2】本発明の情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法を実現する双方向のラベル交換パス設定のための実施形態を示す図である。
【図3】従来のラベル交換パス設定のための一例を示す図である。
【符号の説明】
A(B、C、D、E)…ノード(LSR)、L1…第1のラベル交換パス(LSP)、L2…第2のラベル交換パス(LSP)、ERO…明示ルートオブジェクト、100、200…ラベル値
Claims (3)
- 第1のラベル交換パスの終点ノードが第2のラベル交換パスの始点ノードに一致する少なくとも2つのラベル交換パスを連結する情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法であって、
ラベル交換パスのシグナリングにおける明示ルートオブジェクトの末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとして前記第1と第2のラベル交換パスをシグナリングすること、
を特徴とする情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法。 - 前記ラベルサブオブジェクトの直前のサブオブジェクトをアドレスサブオブジェクトとしたとき、
前記アドレスサブオブジェクトが前記第2のラベル交換パスにおける始点のノードアドレスに一致し、前記ラベルサブオブジェクトが前記第2のラベル交換パスの始点ノードと当該始点ノードの次ホップノード間のラベルに一致するときに、前記ラベルを介して前記第1と第2のラベル交換パスを連結すること、
を特徴とする請求項1に記載の情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法。 - 第1のラベル交換パスの終点ノードが第2のラベル交換パスの始点ノードに一致する少なくとも2つのラベル交換パスを連結する情報通信ネットワーク装置であって、
ラベル交換パスのシグナリングにおける明示ルートオブジェクトの末尾のサブオブジェクトをラベルサブオブジェクトとして前記第1と第2のラベル交換パスをシグナリングするパス制御手段、
を備えたことを特徴とする情報通信ネットワーク装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002311135A JP2004147177A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002311135A JP2004147177A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法および装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004147177A true JP2004147177A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32456449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002311135A Pending JP2004147177A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 情報通信ネットワークにおけるシグナリング方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004147177A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006121364A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Furukawa Electric Co Ltd:The | パケット中継装置、パケット中継方法およびパケット中継プログラム |
WO2009076815A1 (zh) * | 2007-12-03 | 2009-06-25 | Huawei Technologies Co., Ltd. | 路由器及路径消息处理的方法 |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002311135A patent/JP2004147177A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006121364A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Furukawa Electric Co Ltd:The | パケット中継装置、パケット中継方法およびパケット中継プログラム |
WO2009076815A1 (zh) * | 2007-12-03 | 2009-06-25 | Huawei Technologies Co., Ltd. | 路由器及路径消息处理的方法 |
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