JP2004146552A - 微細レジストパターンの形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】微細レジストパターンの形成方法に関し、上層レジストよりも狭くした下層部となるクビレ断面構造で、微細な孤立ラインパターンを制御性良く形成する。
【解決手段】下層がドライエッチングが可能な薄膜2からなるとともに、上層が感光性レジスト層3からなるパターン形成層1を設け、露光プロセスにより感光性レジスト層3をパターンニングしたのち、等方性ドライエッチングによりオーバーエッチングを行うことにより下層の薄膜2を感光性レジスト層3よりも狭く加工することで、クビレ断面形状のパターン4を形成する。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、微細レジストパターンの形成方法に関するものであり、例えば、磁気ヘッドや半導体装置等における100nm近傍の微細加工、特に、リフトオフプロセスに適応する孤立残しのラインパターンを精度良く形成するための微細レジストパターンの形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高記録密度や高集積化のニーズから、磁気ヘッドや半導体装置は細い孤立ラインの形成要求が高まってきている。
例えば、磁気ディスク装置においては、大容量化と共に磁気記録媒体上のビット長およびトラック幅が急激に狭くなってきている。
【0003】
これに伴い、磁気記録媒体からの信号も減少しており、再生ヘッドの高感度化と磁気読み出し部の微細化によるトラック幅方向分解能向上、コア幅(孤立ライン幅)の縮小、即ち、スピンバルブ素子等の磁気抵抗効果素子の微細化(<150nm)が望まれている。
【0004】
一例を挙げると、リードヘッド部は現像後に所定の形状に微細加工を行い、層間絶縁膜、磁区制御用磁性膜を堆積後にリフトオフを行なうプロセスが主に適応されており、高解像度レジスト層とリフトオフ用の下層バッファー層、即ち、LOF層との2層レジストを使用しており、パターン露光後にTMAH(Tetra methyl ammonium hydroxide)溶液等の現像で、レジストと及びLOF層のパターン形成を行なう。
【0005】
この場合、後工程の超音波洗浄で容易にレジスト除去が行なえるように、下層レジスト層であるLOF層はクビレが形成されるように厳密な現像時間制御が行なわれている(例えば、特許文献1或いは特許文献2参照。)。
【0006】
ここで、図8を参照して、リードヘッド部の形成工程の一例を説明する。
図8(a)参照
まず、リードヘッド部を形成するために下部磁気シールド層51上にAl2 3 からなる下部リードギャップ層52を介して設けたスピンバルブ膜53上にリフトオフ用のバッファー層、即ち、LOF層55及び高解像度レジスト層56を順次積層した積層レジスト層54を形成する。
【0007】
図8(b)参照
次いで、所定パターンに露光したのち、TMAH溶液等のからなる現像液で現像することによって、LOF層55及び高解像度レジスト層56からなるレジストパターン57を形成する。
【0008】
図8(c)参照
次いで、レジストパターン57をマスクとしてイオンミリングを行うことによってスピンバルブ膜53の露出部を除去する。
【0009】
図8(d)参照
次いで、スパッタリング法を用いて磁区制御膜58,59及びリード電極層60,61を順次堆積させたのち、LOF層55を選択的に除去することによって、レジストパターン57を剥離するとともに、レジストパターン57上に堆積した磁区制御膜59及びリード電極層61を除去する。
以降は、上部リードギャップ層の形成、上部磁気シールド層の形成、及び、誘導型ライトヘッド部の形成を行うことによって複合型薄膜磁気ヘッドの基本構成が完成する。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−116532号公報
【特許文献2】
特開2002−110536号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この様な孤立ラインが大きなパターンの場合には問題とならないが、コア幅(線幅)が狭くなるに従い、溶液現像による制御は困難となっている。
例えば、高解像度ネガレジストとステッパー露光の組み合わせでは130nm程度、電子ビーム露光装置(EB露光装置)とEBレジストでは、100nm程度の微細孤立ライン形成は可能であるが、このような100nm付近の微細孤立ラインの下部にリフトオフ用のLOF層を形成することは困難である。
【0012】
即ち、従来技術では現像時にレジストをマスクにしてLOFを溶解して、レジストと同等又は、若干縮小(サイドエッチ)されるように現像時間を調整していたが、線幅が100nmとなると、処理時間が短く、若干の処理時間の変動でLOFのみが除去されて抜けてしまうマージンの低いプロセスとなることが容易に推測される。
【0013】
【表1】
Figure 2004146552
表1は、線幅Cw に対して10%のサイドエッチング量SW (=0.1Cw )をエッチングするのに要するエッチング時間を示したものであり、この場合においては、PMGI(Poly−Methyl−Glutar−Imide)からなり、厚さが100nmのLOF層55を、180℃で現像した場合のエッチング時間を示している。
なお、この場合の現像液は2.38%のTMAH溶液を用い、この2.38%のTMAH溶液のエッチングレートは2.8nm/秒である。
【0014】
表1に示すように、線幅Cw がCw =500nmのように大きなパターンの場合には、10%のサイドエッチング量SW (=50nm)を得るのに必要な時間は、それぞれ17.9秒であるので、制御は可能である。
【0015】
しかし、線幅Cw がCw =100nmのように微細なパターンの場合には、10%のサイドエッチング量SW (=10nm)を得るのに必要な時間は、それぞれ3.6秒であるので、制御が非常に困難になり、過剰エッチングによってLOF層55が完全に除去されて、レジストパターン57が倒れてしまうという問題がある。
【0016】
或いは、LOF層55が完全に除去されないまでも、現像工程における溶液及びリンス液塗布、スピン乾燥時に、液体及び回転風圧によりレジストパターン57が倒壊するという大きな問題が発生する。
【0017】
したがって、本発明は、上層レジストよりも狭くした下層部となるクビレ断面構造で、微細パターン、例えば、線幅100nm以下の孤立ラインパターンを制御性良く形成することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明の原理的構成の説明図であり、ここで、図1を参照して本発明における課題を解決するための手段を説明する。
図1(a)及び(b)参照
上記の目的を達成するため、本発明は、微細レジストパターンの形成方法において、下層がドライエッチングが可能な薄膜2からなるとともに、上層が感光性レジスト層3からなるパターン形成層1を設け、露光プロセスにより前記感光性レジスト層3をパターンニングしたのち、等方性ドライエッチングによりオーバーエッチングを行うことにより前記下層の薄膜2を前記感光性レジスト層3よりも狭く加工することで、クビレ断面形状のパターン4を形成することを特徴とする。
【0019】
この様に、オーバーエッチング工程にエッチングレートの低い等方性ドライエッチングを用いることによって、線幅100nm以下の孤立ラインパターンの場合にも、現像時間の厳密な管理を要することなくリフトオフが容易になるクビレ断面形状のパターン4を制御性良く形成することができる。
【0020】
この場合、下層の薄膜2としてTa、Ti、W、Al、或いは、AlCuTi等のAl合金のいずれかからなる金属薄膜を用いることによって、下層の薄膜2が最終的に完全に除去されない場合にも、良好な導電性を保つことができ、コンタクト抵抗を増大させることがない。
【0021】
また、下層の薄膜2として、微細加工技術が発達しているSiまたはSiを主成分とする半導体膜を用いることによって、より制御性良くクビレ断面形状のパターン4を形成することができる。
【0022】
或いは、下層の薄膜2としては、同じく微細加工技術が発達しているSiO2 、SiON、或いは、SiNのいずれかからなる絶縁膜を用いても良いものであり、それによって、より制御性良くクビレ断面形状のパターン4を形成することができる。
【0023】
また、下層の薄膜2の下部に、Ru、Pt、Ir、RuOx 、或いは、IrOx のいずれかからなる耐ドライエッチング性の導電性薄膜5を設けることが望ましく、それによって、下層の薄膜2のドライエッチング工程におけるエッチングダメージから被エッチング部材6を保護することができる。
【0024】
また、等方性のドライエッチング工程においては、SF6 、Cl2 、BCl3 、CF4 、或いは、F2 のいずれかからなるエッチングガスまたはこれらの混合ガスを使用すれば良い。
この場合、反応性イオンエッチング(RIE)装置或いは誘導結合プラズマ(ICP)エッチング装置のいずれかを用いることが望ましい。
【0025】
また、露光プロセスにおいては、縮小露光装置(ステッパ)或いは電子線描画装置のいずれかを用いれば良く、それによって、100nm以下の微細パターンの露光が可能になる。
【0026】
また、上述の微細レジストパターンの形成方法を用いて形成したクビレ断面形状のパターン4をマスクとして少なくともリード用磁気ヘッドを構成する磁気抵抗効果素子をエッチングしたのち、クビレ断面形状のパターン4をリフトオフパターンとして磁区制御膜を形成することにより、高密度記録可能な薄膜磁気ヘッドを実現することができる。
【0027】
また、上述の微細レジストパターンの形成方法を用いて形成したクビレ断面形状のパターン4をマスクとして電子回路装置の配線層をエッチングすることにより、100nm以下のデザインルールの超高集積度半導体装置等の超微細電子回路装置を実現することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
ここで、図2を参照して本発明の第1の実施の形態の微細レジストパターンの形成工程を説明する。
図2(a)参照
まず、基板11上にスパッタリング法を用いて厚さが、例えば、5nmのRu膜12及び厚さが、例えば、100nmのTa膜13を形成したのち、一般的なレジストコーターを用いて回転塗布により、PGMEA(Propylene Glycol Mono methyl Ether Acetate)からなる厚さが、例えば、300nmのネガ型の高解像度レジスト層14を順次成膜してパターン形成層15を形成する。
【0029】
図2(b)参照
次いで、高解像度レジスト層14を電子線露光装置を用いて、所定の孤立ラインを描画する。
ここでは、孤立ラインの設計値幅を、例えば、Cw1=500nm、Cw2=100nmとする。
【0030】
図2(c)参照
次いで、2.38%のTMAH溶液を用いて高解像度レジスト層14を現像してレジストパターン16,17を形成する。
この場合、高解像度レジスト層14のジャスト現像時間だけ現像処理するものであり、この現像処理において、レジストパターン16,17の線幅はCw1’ ≒Cw1、Cw2’ ≒Cw2となる。
【0031】
図2(d)参照
次いで、レジストパターン16,17をマスクとして、反応性イオンエッチング装置を用いて等方性エッチング条件にてTa膜13をオーバーエッチングすることによってTaパターン18,19を形成してクビレ断面構造パターン20を形成する。
なお、この場合の等方性エッチング条件は、SF6 をエッチングガスとし、1Paの圧力下で、100WのRF電力を60秒印加するものである。
【0032】
【表2】
Figure 2004146552
表2は、上述のエッチング条件におけるTaのサイドエッチングレートTax を示したものであり、レジストパターンの膜厚方向のエッチングレートRz 及び横方向のエッチングレートRx も合わせて示したものである。
表に示す様にTaサイドエッチレートTax は、0.18nm/秒と遅く、線幅100nm以下の微細孤立ラインに十分適応できる。
【0033】
【表3】
Figure 2004146552
表3は、上述のエッチング条件におけるTaのサイドエッチング時間を示したものであり、上記の表1に示したLOFのサイドエッチング時間も合わせて示している。
【0034】
表2に示す様にレジストのエッチングレートRz 及びRx は夫々、0.24nm/秒及び0.03nm/秒であるので、Taパターンの片側のサイドエッチング量(Sw1/2,Sw2/2)を10nmとすると、55秒の処理が必要となるが、この時のレジストパターン16,17は高さ13nm、幅1.65×2nmと若干縮小するが、形状は素子特性に影響を与えるほど大きく変化しない。
【0035】
この様に、本発明の第1の実施の形態においては、クビレ断面構造パターンを形成する際に、下層のTa膜のサイドエッチングを等方性ドライエッチングによって行っているので、厳密な現像時間管理・制御をすることなく、クビレ断面形状の100nm近傍の微細孤立ラインパターンを再現性良く安定に形成することができる。
【0036】
次に、図3乃至図5を参照して上記の微細レジストパターンの形成方法を薄膜磁気ヘッドの製造工程に適用した本発明の第2の実施の形態を説明する。
図3(a)参照
まず、Al2 3 −TiC基板21上にAl2 3 からなる下地層22を介してNiFeからなる下部磁気シールド層23を設け、この上にAl2 3 からなる下部リードギャップ層24を介して設けたスピンバルブ膜25上に、スパッタ法を用いて厚さが、例えば、5nmのRu保護膜26、及び、厚さが、例えば、70nmのTa膜27を順次堆積させる。
なお、Ru膜26は、スピンバルブ膜25の保護膜及びエッチングストッパー膜となり、一方、Ta膜27は、ドライエッチング可能な下層薄膜となる。
【0037】
図3(b)参照
次いで、一般的なスピンコータを用いて回転塗布によりPGMEAからなる高解像度レジスト層28を厚さが、例えば、320nmになるように形成したのち、EB装置を用いて設計値幅が例えば100nmになる孤立ラインパターンに露光する。
【0038】
図3(c)参照
次いで、2.38%のTMAH溶液を用いて、例えば、20〜40秒間現像することによって、高解像度レジスト層からなるレジストパターン29を形成する。
【0039】
図4(d)参照
次いで、レジストパターン29をマスクとして、反応性イオンエッチング装置を用いて等方性エッチング条件にてTa層27をオーバーエッチングすることによってTaパターン30を形成してクビレ断面構造パターン31を形成する。
なお、この場合の等方性エッチング条件は、SF6 をエッチングガスとし、1Paの圧力下で、50〜400WのRF電力を60〜180秒印加するものである。
【0040】
図4(e)参照
次いで、レジストパターン29をマスクとしてイオンミリングを行うことによってRu膜26及びスピンバルブ膜25の露出部を除去する。
【0041】
図4(f)参照
次いで、スパッタリング法を用いて厚さが、例えば、30nmのAl2 3 膜、厚さが、例えば、70nmのCoCrPt膜、及び、厚さが、例えば、30nmのAl2 3 膜を順次堆積させて磁区制御膜32,33を形成したのち、引き続いて、リード電極層34,35を堆積させる。
この場合、クビレ断面構造パターン31を利用しているので、磁区制御膜32と磁区制御膜33、或いは、リード電極層34とリード電極層35とが互いに接続することがない。
【0042】
図5(g)参照
次いで、DMA溶液中に浸漬して30分間超音波洗浄したのち、アセトン中で15分、次いで、アルコール中で5分間超音波洗浄することによって、レジストパターン29とともにその上に堆積したリード電極層25及び磁区制御膜33をリフトオフで除去する。
この場合、クビレ断面構造パターン31を利用しているので、レジストパターン29は下側からもエッチング液が回り込むのでレジストパターン29の除去が容易になる。
【0043】
図5(h)参照
次いで、再び、反応性イオンエッチング装置を用いて、SF6 をエッチングガスとし、例えば、1Paの圧力下で100WのRF電力を200秒間印加することによってTaパターン30を除去する。
【0044】
図5(i)参照
以降は、上部リードギャップ層36の形成、下部磁極層を兼ねる上部磁気シールド層37の形成、及び、ライトギャップ層38の形成、層間絶縁膜及び平面スパイラルコイル(いずれも図示を省略)の形成、上部磁極層39の形成を、従来の通常の方法によって行うことによって、複合型薄膜磁気ヘッドの基本構成が完成する。
【0045】
この様に、本発明の第2の実施の形態においては、リードヘッド部の形成工程におけるスピンバルブ膜のパターニング工程及び磁区制御膜の形成工程において、パターン形成層を用いる際に、下層のTa膜のサイドエッチングを等方性ドライエッチングによって行っているので、厳密な現像時間管理・制御をすることなく、クビレ断面形状の100nm近傍の微細孤立ラインパターンを再現性良く安定に形成することができ、それによって、超微細コア幅のリードヘッドを形成することができる。
【0046】
次に、図6及び図7を参照して、上記の微細レジストパターンの形成方法を半導体集積回路装置の配線パターンの形成工程に適用した本発明の第3の実施の形態の製造工程を説明する。
図6(a)参照
まず、シリコン基板41上に層間絶縁膜42を介してCu膜43を形成し、この上に厚さが、スパッタリング法を用いて、例えば、70nmのTa膜44を堆積させる。
【0047】
図6(b)参照
次いで、一般的なスピンコータを用いて回転塗布によりPGMEAからなる高解像度レジスト層45を厚さが、例えば、320nmになるように形成したのち、EB装置を用いて設計値幅が例えば100nmになる孤立ラインパターンに露光する。
【0048】
図6(c)参照
次いで、TMAH溶液を用いて現像することによって、高解像度レジスト層45からなるレジストパターン46を形成する。
【0049】
図7(d)参照
次いで、レジストパターン46をマスクとして、反応性イオンエッチング装置を用いて等方性エッチング条件にてTa層44をオーバーエッチングすることによってTaパターン47を形成してクビレ断面構造パターン48を形成する。
なお、この場合の等方性エッチング条件も、SF6 をエッチングガスとし、1Paの圧力下で、100〜400WのRF電力を120〜180秒印加するものである。
【0050】
図7(e)参照
次いで、レジストパターン46をマスクとして、反応性イオンエッチング装置を用いて異方性エッチング条件にてCu膜43の露出部を選択的にエッチング除去してCu配線層49を形成する。
【0051】
図7(f)参照
次いで、全面に層間絶縁膜50をCVD法或いはスパッタリング法によって堆積させる。
【0052】
図7(g)参照
次いで、DMA溶液中に浸漬して30分間超音波洗浄したのち、アセトン中で15分、次いで、アルコール中で5分間超音波洗浄することによって、レジストパターン46とともに、レジストパターン46上に堆積した層間絶縁膜50を除去したのち、再び、反応性イオンエッチング装置を用いて、SF6 をエッチングガスとし、例えば、1Paの圧力下で100WのRF電力を200秒間印加することによってTaパターン47を除去する。
【0053】
以降は、層間絶縁膜の形成工程、ビアホールの形成工程、導電膜の堆積工程、導電膜のパターニング工程を必要とする層数だけ繰り返し行うことによって多層配線構造を形成することができる。
【0054】
この様に、本発明の第3の実施の形態においては、半導体集積回路装置における配線層の形成工程において、積層レジスト層を用いる際に、下層のTa膜44を等方性ドライエッチング法を用いてオーバーエッチングしているので、100nm近傍の微細孤立ラインパターンを再現性良く安定に形成することができ、それによって、超高集積度半導体装置を形成することができる。
【0055】
以上、本発明の各実施の形態を説明してきたが、本発明は各実施の形態に記載された構成・条件に限られるものではなく、各種の変更が可能である。
例えば、上記の各実施の形態においては、高解像度レジストとしてPGMEAを用いているが、PGMEAに限られるものではなく、PDAOP(ポリジアリールオルソフタレート)或いはCMS(クロルメチル化ポリスチレン)を用いても良いものである。
【0056】
また、上記の各実施の形態においては、電子線露光装置を用いて露光しているが、電子線露光法に限られるものではなく、縮小露光装置を用いて光学的に露光しても良いものである。
【0057】
また、上記の各実施の形態においては、感光性レジストを一層構造で形成しているが、多層の高解像度レジストで構成しても良いものである。
【0058】
また、上記の各実施の形態においては、クビレ断面構造を形成する下層薄膜としてTaを用いているが、Taに限られるものではなく、Ti、W、Al、或いは、AlCuTi等のAl合金を用いても良いものである。
【0059】
また、下層薄膜としては、微細加工技術が熟成しているSi或いはSiを主成分とする半導体、或いは、SiO2 、SiON、または、SiN等の絶縁膜を用いても良いものである。
【0060】
また、上記の各実施の形態においては、ドライエッチング工程において、原料ガスとしてSF6 を用いているが、SF6 に限られるものではなく、Cl2 、BCl3 、CF4 、F2 、或いは、SF6 を含むこれらの混合ガスを用いても良いものである。
【0061】
また、上記の各実施の形態においては、ドライエッチング工程を反応性イオンエッチング装置を用いて行っているが、反応性イオンエッチングに限られるものではなく、誘導結合プラズマ(ICP)エッチング装置を用いても良いものである。
【0062】
また、上記の第1及び第2の実施の形態においては、エッチングストッパー兼保護膜としてRuを用いているが、Ruに限られるものでなく、耐エッチング性に優れるPt、Ir、RuOx 、或いは、IrOx 等の導電性薄膜を用いても良いものである。
さらには、エッチングストッパー兼保護膜は必ずしも必須ではなく、上記の第3の実施の形態と同様にスピンバルブ膜上にTa膜を直接設けても良いものである。
【0063】
また、上記の第3の実施の形態においては、エッチングストッパー兼保護膜を設けていないが、上記の第1或いは第2の実施の形態と同様にRu等の導電性薄膜をTa膜とCu層との間に設けても良いものである。
【0064】
また、上記の各実施の形態においては、磁気ヘッドの製造工程或いは半導体集積回路装置の形成工程として説明しているが、微細な孤立パターンの形成が必要な各種の製造工程に適用されることは言うまでもないことであり、例えば、液晶表示装置、強誘電体光集積回路装置等の他の電子回路装置、或いは、マイクロマシン等の製造工程にも適用されるものである。
【0065】
ここで、再び、図1を参照して、改めて本発明の詳細な特徴を説明する。
図1(a)及び(b)参照
(付記1) 下層がドライエッチングが可能な薄膜2からなるとともに、上層が感光性レジスト層3からなるパターン形成層1を設け、露光プロセスにより前記感光性レジスト層3をパターンニングしたのち、等方性ドライエッチングによりオーバーエッチングを行うことにより前記下層の薄膜2を前記感光性レジスト層3よりも狭く加工することで、クビレ断面形状のパターン4を形成することを特徴とする微細レジストパターンの形成方法。
(付記2) 上記下層の薄膜2が、Ta、Ti、W、Al、或いは、Al合金のいずれかからなる金属薄膜であることを特徴とする付記1記載の微細レジストパターンの形成方法。
(付記3) 上記下層の薄膜2が、SiまたはSiを主成分とする半導体膜であることを特徴とする付記1記載の微細レジストパターンの形成方法。
(付記4) 上記の下層の薄膜2が、SiO2 、SiON、或いは、SiNのいずれかからなる絶縁膜であることを特徴とする付記1記載の微細レジストパターンの形成方法。
(付記5) 上記下層の薄膜2の下部に、被エッチング部材6を保護するために、Ru、Pt、Ir、RuOx 、或いは、IrOx のいずれかからなる導電性薄膜5を設けたことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1に記載の微細レジストパターンの形成方法。
(付記6) 上記等方性のドライエッチング工程において、SF6 、Cl2 、BCl3 、CF4 、或いは、F2 のいずれかからなるエッチングガスまたはこれらの混合ガスを使用することを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の微細レジストパターンの形成方法。
(付記7) 上記等方性のドライエッチング工程において、反応性イオンエッチング装置或いは誘導結合プラズマエッチング装置のいずれかを用いることを特徴とする付記6記載の微細レジストパターンの形成方法。
(付記8) 上記露光プロセスにおいて、縮小露光装置或いは電子線描画装置のいずれかを使用することを特徴とする付記1乃至7のいずれか1に記載の微細レジストパターンの形成方法。
(付記9) 付記1乃至8のいずれか1に記載の微細レジストパターンの形成方法を用いて形成したクビレ断面形状のパターン4をマスクとして少なくともリード用磁気ヘッドを構成する磁気抵抗効果素子をエッチングしたのち、前記クビレ断面形状のパターン4をリフトオフパターンとして磁区制御膜を形成することを特徴とする薄膜磁気ヘッドの製造方法。
(付記10) 付記1乃至8のいずれか1に記載の微細レジストパターンの形成方法を用いて形成したクビレ断面形状のパターン4をマスクとして電子回路装置の配線層をエッチングすることを特徴とする配線パターンの形成方法。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、リフトオフプロセスが可能な、線幅100nm以下のクビレ断面構造の孤立ラインパターンを、現像時間の厳密な管理をせずに容易かつ、安定に形成することが可能となり、超微細構造を有する各種のデバイスの実現に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理的構成の説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の製造工程の説明図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の途中までの製造工程の説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態の図3以降の途中までの製造工程の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の図4以降の製造工程の説明図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の途中までの製造工程の説明図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の図6以降の製造工程の説明図である。
【図8】従来のリードヘッド部の製造工程の説明図である。
【符号の説明】
1 パターン形成層
2 薄膜
3 感光性レジスト層
4 クビレ断面形状のパターン
5 導電性薄膜
6 被エッチング部材
11 基板
12 Ru膜
13 Ta膜
14 高解像度レジスト層
15 パターン形成層
16 レジストパターン
17 レジストパターン
18 Taパターン
19 Taパターン
20 クビレ断面構造パターン
21 Al2 3 −TiC基板
22 下地層
23 下部磁気シールド層
24 下部リードギャップ層
25 スピンバルブ膜
26 Ru膜
27 Ta膜
28 高解像度レジスト層
29 レジストパターン
30 Taパターン
31 クビレ断面構造パターン
32 磁区制御膜
33 磁区制御膜
34 リード電極層
35 リード電極層
36 上部リードギャップ層
37 上部磁気シールド層
38 ライトギャップ層
39 上部磁極層
41 シリコン基板
42 層間絶縁膜
43 Cu膜
44 Ta膜
45 高解像度レジスト層
46 レジストパターン
47 Taパターン
48 クビレ断面構造パターン
49 Cu配線層
50 層間絶縁膜
51 下部磁気シールド層
52 下部リードギャップ層
53 スピンバルブ膜
54 積層レジスト層
55 LOF層
56 高解像度レジスト層
57 レジストパターン
58 磁区制御膜
59 磁区制御膜
60 リード電極層
61 リード電極層

Claims (5)

  1. 下層がドライエッチングが可能な薄膜からなるとともに、上層が感光性レジスト層からなるパターン形成層を設け、露光プロセスにより前記感光性レジスト層をパターンニングしたのち、等方性ドライエッチングによりオーバーエッチングを行うことにより前記下層の薄膜を前記感光性レジスト層よりも狭く加工することで、クビレ断面形状のパターンを形成することを特徴とする微細レジストパターンの形成方法。
  2. 上記下層の薄膜が、Ta、Ti、W、Al、或いは、Al合金のいずれかからなる金属薄膜であることを特徴とする請求項1記載の微細レジストパターンの形成方法。
  3. 上記下層の薄膜が、SiまたはSiを主成分とする半導体膜であることを特徴とする請求項1記載の微細レジストパターンの形成方法。
  4. 上記の下層の薄膜が、SiO2 、SiON、或いは、SiNのいずれかからなる絶縁膜であることを特徴とする請求項1記載の微細レジストパターンの形成方法。
  5. 上記下層の薄膜の下部に、被エッチング部材を保護するために、Ru、Pt、Ir、RuOx 、或いは、IrOx のいずれかからなる導電性薄膜を設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の微細レジストパターンの形成方法。
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