JP2004145462A - 商品の取引方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】インターネットを用いた商品取引方法において、商品の供給者が需要者の真のニーズを知り、需要者が真に希望する自分に合った商品の購入が可能となるシステムを得る。
【解決手段】商品の供給者がインターネット2に接続されたサーバ1上に商品販売用のホームページを開設し、需要者がホームページにアクセスして商品購入に関する処理を行う商品の取引方法において、ホームページの画面3aに、商品に関する機能6と、機能6についての希望条件を入力するための入力スペース8とを表示し、入力スペース8に入力された需要者のデータを供給者に送信して、それら送られてきたデータに基づいて商品を製造し、完成品を需要者に引き渡すようにする。
【選択図】 図2
【解決手段】商品の供給者がインターネット2に接続されたサーバ1上に商品販売用のホームページを開設し、需要者がホームページにアクセスして商品購入に関する処理を行う商品の取引方法において、ホームページの画面3aに、商品に関する機能6と、機能6についての希望条件を入力するための入力スペース8とを表示し、入力スペース8に入力された需要者のデータを供給者に送信して、それら送られてきたデータに基づいて商品を製造し、完成品を需要者に引き渡すようにする。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットを用いた商品の取引方法に係り、詳しくは、商品の供給者がインターネットに接続されたサーバ上に商品販売用のホームページを開設し、需要者が前記ホームページにアクセスして商品購入に関する処理を行う商品の取引方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、製造業者等の商品の供給者が、インターネットに接続されたホームページ上にて商品、例えば炊飯器(各種の電気製品でも良い)が、その特徴を明記し、また写真等による外観掲載がされている状態で取引(販売、買取、及びそれらの交渉を含む)する方法、すなわちインターネットによる取引方法が行われていることは周知である。そのやり方の代表例を、炊飯器の場合について次に示す。
【0003】
すなわち、炊飯器を購入しようと思っている需要者(消費者)は、パソコン(PC)等の画面を見て、メーカー、商品特徴[(例えば、一升炊き、IH、蓋着脱、炊飯メニュー内容等の緒元(スペック)]、色柄等のデザイン、販売価格、等を見てから、購買するか否かを検討し、気に入った場合には購入してユーザーとなる意思を伝える。しかるのちに、注文した炊飯器が需要者に届き、ユーザーとして炊飯器の使用が開始される、というものであり、このような例としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−92507号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従技術による商品の販売方法では、商品到着して、実際に使用し始めてから、思っていた通りに満足の行く点もあるが、多くの場合、以下に述べるような不満点を発見し、不満をもち続けながらも、ある程度は我慢して使い続けることになる。
1.ご飯のおこげ加減が思っていたのと違い、宜しくない。(例えば、こげ過ぎ、こげが無い)
2.保温時間が12時間有効と宣伝していたのに、朝炊いて昼食べると、温度は高いが、既に、風味があせている。(一升炊きで、五合程度しか炊かず、サイズが合っていない)
3.IH炊き構造のために、値段が普通の商品よりも割高であったが、以前に使用していた炊飯器(IH炊きでは無いタイプ)と、ご飯の美味しさが思ったほど変わらない。何だか、損した気分である。
4.自分の買った炊飯器より、これと同じスペックレベルの他社の炊飯器の方が随分と安い。
【0006】
上述のような不満があっても、多くは手続が面倒なことからクーリングオフするまでもなく、ある程度妥協して使い続けることになってしまうとともに、製造元であるメーカーも、ユーザーが満足して使って頂いていると思い込んでいることが多い。メーカーは、ユーザーの生活情報、嗜好、等真のニーズがよく分からず、ユーザーは、商品のもつ真の特徴機能を完全には理解しないで、売買が成立していることが、上述した不満(ミスマッチ)の原因であると思われる。
【0007】
例えば、ユーザーの使用状況(場所、家族構成)ご飯の好み、(おこげが好き、柔らかい方が好きか否か等)、生活パターン(何時に、何合炊いて、何時、何処で、何人で何合食べ、何合保温にし、次にまたどのようなパターンで食事するか、等)お米は、玄米を精白米仕立てで炊くのか、白米を保存して炊くのか、無洗米なのか否か、銘柄は何か、等の如く、従来のインターネットを用いた商品の販売方法では、両者が合意の上のものとはなり難い面があった。
【0008】
以上の実情に鑑みることにより、本発明の目的は、インターネットを用いた商品取引方法において、ユーザーが真に希望する自分に合った商品の購入が可能となるシステムを得る点にある。加えて、メーカーが消費者の真のニーズを探知できるようになれば尚好都合である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の方法は、商品の供給者がインターネットに接続されたサーバ上に商品販売用のホームページを開設し、需要者が前記ホームページにアクセスして商品購入に関する処理を行う商品の取引方法であって、
前記ホームページの画面に、商品に関する機能と、機能についての希望条件を入力するための入力スペースとを表示し、前記入力スペースに入力された需要者のデータを前記供給者に送信して、それら送られてきたデータに基づいて商品を製造し、完成品を前記需要者に引き渡すようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項2の方法は、請求項1の方法において、入力スペースに入力されたデータに沿うサンプル品の外観を前記画面上に表示し、需要者がその外観表示画面を認識したことの確認操作が為されてから、前記データを前記供給者に送信することを特徴とするものである。
【0011】
請求項3の方法は、請求項1又は2の方法において、機能表示は、前記供給者が予め作成したものであることを特徴とするものである。
【0012】
請求項4の方法は、請求項1〜3の方法において、入力スペースには、前記機能に関する希望条件を数値又はランク値を入力するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項5の方法は、請求項1〜4の方法において、入力スペースに入力された希望条件が商品上好ましくない場合には、その入力が不能となるチェック機能を有することを特徴とするものである。
【0014】
請求項6の方法は、請求項1〜5の方法において、入力スペースに入力されたデータに起因して、完成品に不具合が出る場合には、その旨を画面上に表示することを特徴とするものである。
【0015】
請求項7の方法は、請求項1〜6の方法において、商品の購入後に、前記機能の条件変更を可能とする条件変更手段が前記商品に装備されている旨の表示を行うことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、インターネットを用いた商品の販売方法を実現するための基本的なシステム構成を示している。商品の供給者(製造会社及び販売会社を含む)は、インターネット2に接続されたWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)等のサーバ1上に商品販売用のホームページを開設する。
【0017】
サーバ1は、供給者が所有するものに限らず、例えばインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)が所有するものであってもよい。近年、多くのISPが、WWWサーバ上にホームページを開設するサービスを契約者に提供している。更に、CGI(コモン・ゲートウェイ・インターフェイス)を用いてホームページ上でプログラムを動作させるサービスを提供している。これにより、需要者がWWWブラウザを用いて例えばパーソナルコンピュータからの操作をWWWサーバと連動させることが可能になる。このようなCGIスクリプトを含む販売者のホームページのコンテンツは、記憶装置1aに格納されている。
【0018】
需要者は、インターネット2に接続可能なパーソナルコンピュータ等の端末(以下、パソコンと略記する)3からWWWブラウザを用いて供給者のホームページにアクセスすることができる。供給者のホームページには、インターネットを介して販売可能な商品の外観写真、仕様、価格等の情報が提示されており、需要者は、WWWブラウザを用いて購入希望の家電機器、型番、色等を選択し、発注入力を行う。通常、代金の支払は、クレジットカード、銀行振り込み、代金引換配達等の中から選択する、という従来の販売方法も行うことが可能である。
【0019】
次に、商品として炊飯器をインターネット上で販売するにあたり、本発明による商品の販売方法について説明する。
【0020】
本発明によるインターネットを用いた商品の取引方法は、商品の供給者(以下、単に供給者と呼ぶ)と需要者との双方の情報を交換し、真のユーザーニーズを具現化するオーダーメイド型の商品を製作して販売するシステムであり、下記1.〜8.の段階(工程)から構成されている。図2に本発明による商品の取引方法の系統図、図3は需要者側から見た処理の一例を示すフローチャートである。
【0021】
図2において、11は供給者側のパソコン、11aは商品データベース、11bはキーボード、1aはホームページ(HP)コンテンツ、3bは需要者側パソコン3のキーボードである。
【0022】
1. 炊飯器各種のスペック(サイズ、合数、IH炊き、操作パネルの使い方、着脱蓋、メニュー、保温の仕方、性能等)、上代、推奨販売価格、及び写真をパソコン画面3aに掲載し、その範囲内で気に入った商品があれば、画面3aに表示されている「購入する」表示4をクリックし、購入手続(申込手続)を行う。購入しない場合には、画面3aに表示されている「次へ」表示5をクリックしする。
【0023】
2. 前記工程1.において「次へ」表示5がクリックされると、画面3aが切換り、同業会社の競合(ライバル)商品の内容が画面3aに掲載される。但し、売価は上代表示のみで、推奨売価は掲載しない。この競合商品の掲載画面上にも、「申込」表示4と「次へ」表示5とが存在しているので、競合商品を確認した時点で購入する場合には「申込」表示4をクリックし、まだ購入しない場合には「次へ」表示5をクリックする。
【0024】
3. 前記工程2において「次へ」表示5がクリックされた場合には、希望条件を情報提供の形式で入力する工程3.に移行される。すなわち、一気に販売契約を求めるのではなく、炊飯器(の宣伝)を見た需要者から、ある程度購入予定商品(予算等も含む)を確認できれば、確認しておく(確認できない場合もある)という段階である。
【0025】
画面3aには、炊飯器に関する機能、及び機能の詳細事項の表示6,7と、それらについての希望条件を入力するための入力スペース8,9とが画面3aに表示されており、需要者は、それら複数の入力スペース8,9に、希望条件を数値化して入力する操作を行う。例えば、保温機能の希望温度として「76℃」を入力スペース8に打ち込む。このとき、保温希望温度に「100℃」といった不都合な値が入力された場合には、入力スペース9に入力できないとともに、その旨の表示(例えば、「NG」)を画面3aに掲載し、需要者に認識させる。
【0026】
また、希望条件の入力スペースとは別に情報提供の入力スペース10も画面3aに表示される。例えば、需要者のご飯の嗜好、米の銘柄、炊き方、生活パターン(何合炊いて、何時、何人で食べ、保温し、次に何時に、何人で食べ、その後のご飯の残り具合、さらに保温するか否か等)、使用場所、及びその1日の温度変化(朝6時、9時、12時、15時、18時、21時、24時等)について入力スペース10を設ける。加えて、今使っている炊飯器の良い点、不満点や、新たな購入動機についても入力スペース10を設ける。これらの入力スペース10に需要者が入力すると、それらの事項を供給者が確認することができる。
【0027】
4. 前記工程3.の実施により、炊飯器に関する需要者の種々の情報を供給者に還元させることが可能となり、真のニーズを理解することの手助けとなる手段である。このような情報提供は、1回だけでなく、2,3回やり取りするケースもあると思われる。順不同の質問や、答が得られない項目もあると思われる。
【0028】
入力スペース8〜10への入力は、全て相手の任意に任せるようにして、返答の完璧を求めなくても、購入意思の無い需要者が、アクセスする場合がかなりあることが予測されるので、購入意思の無い需要者を、将来的な購買者と見立ててることのよる謂わば先行販売システムと考える。購入意思の無い需要者の暇つぶしや興味本位からのアクセスに、購入決定まで結びつけられる可能性を見出すシステムであるとも言える。
【0029】
5. 需要者のニーズが理解できた時点から、需要者ニーズの商品となる2〜4の炊飯器について、前記1.の記載だけでは分からない、購入予定商品の2〜3アイテムのデータ写真を掲載する。データ写真としては次のようである。
▲1▼ご飯の炊き具合:還元糖率、おこげ具合程度(お米の銘柄、新米、古米別に)水分率を提示する。
▲2▼ご飯の保温具合:需要者の生活パターン別(炊く時間、食べるパターン、保温のパターン等に応じて)の温度分布変化を合数別に提示する。また、かっぺん現象程度、臭いの原因となる雑菌の繁殖具合を、時間差や合数別に色で見せる。
【0030】
これにより、第三者に客観的に伝えることができない上述の嗜好内容を、客観的に理解することができる、という利点が得られる。
【0031】
6. さらに、需要者のニーズを確認する。
【0032】
炊き具合は、A商品が良いが、保温具合はB商品が良い。使い勝手やデザインはC商品が良い。予算的にはD商品が良い……等があるの。ここで需要者の総合的に最も気に入った商品をベースに、需要者の嗜好、生活パターンに、全く合致する商品を製作し直すとか、微調整を加える等の煮詰めを行う。
【0033】
すなわち、オーダーメイド商品を製作し、販売するという取引である(数通りのニーズに関して、仕様変更できる商品を開発し、具現化する)。このオーダーメイドの炊飯器作りがポイントであり、例えば、おこげ程度を変える、保温時間を変える、お米の銘柄に合う炊き方、保温の仕方、といった項目別に調整する。
【0034】
7.再度、前記工程5.において記載したデータや写真を送付する。
【0035】
8.この時点で購入頂けるか否かを問う。
【0036】
需要者の理解、認知、納得を得てはじめて希望商品(A,B,C,及びD)を購入頂く売買契約が成立する。たとえ、その時点で購入決定しない需要者に対しては、「何々様オーダーメイド商品」として、需要者名とその希望商品とをパソコン3又はサーバ1にインプットする。購入希望時になれば、供給者より、再度インターネット2にて情報提供する。
【0037】
前記工程2.において、ライバル他社製品を、敢えて需要者が購入希望される場合には、工程6.まで進み、オーダーメイドの商品製作は、当然できないという断りを表示して了解を求めるが、それでも、他社製品を希望すれば、適当価格での販売も行う。また、詳細なデータ提供は、自社製品のみとする(できれば他社製品も提供すれば良いが、公表数値しか表示できない)。
【0038】
ここで、各工程における具体事項を補足説明する。
a.炊飯器の機能とは、保温、おこげ、かたさ等であり、希望条件とは、温度値、焦度(こげ具合)、水分率等である。
b.表示や操作手段は、画面3aを直接触るタッチパネル式のイメージである。
c.表示はドット表示が良い。
d.不要機能を表示部(画面3a)から消去することができる。
e.オーダーメイドであり、供給者は対象商品について、在庫は持たなくて済む。
f.共通部品等は、半製品化して在庫として持っていても良い。
g.おすすめ条件を表示する。
h.需要者のデータ(生データも)をイントラネット、又はインターネットを利用して、受注部門から製造部門へ直接送信する。
I.1台の製品を複数の人が複数の希望条件で使用する場合に備え、選択スイッチといった需要者の選択切換え機能を製品に付加する。
j.供給者側のデータは、サーバ1に置かれている。
【0039】
〔別実施形態〕
更に、次のようなシステムを追加しても良い。
i 購入後、使用状況、満足状況、不満改善状況を、1年後、3年後等に確認する。
ii 購入後5年後、需要者の潜在ニーズを満足させる新製品を、供給者より提案する。
【0040】
つまり、積極的に供給者の個別及び潜在ニーズ見込み客への情報発信を行うのである。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の商品の取引方法によれば、需要者の生活パターン、嗜好等が多数の系統的に情報化することができて、買い替え促進や新製品販売促進、さらには新製品開発の基礎データとしても有効活用でき、供給者にあっては資源の無駄使いが、そして、需要者にとっては、従来の商品取引方法による不満事項をほぼ解消することができるので、インターネットを用いた商品取引方法において、供給者が消費者の真のニーズを探知できて、需要者が真に希望する自分に合った商品の購入が可能となるシステムを提供することができた。
【0042】
つまり、真に欲する商品を、真から欲する需要者へ提供することができ、需要者に真の満足を提供することができるという、従来では為しえなかった利点が得られる点にある。
【図面の簡単な説明】
【図1】インターネットを用いた商品の取引方法を行うための基本システム図である。
【図2】本発明による商品の取引方法の概略構成図である。
【図3】炊飯器の仕様を決める処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】商品取引の一例を示すパソコン画面図である。
【符号の説明】
1 サーバ
2 インターネット
3a 画面
6 機能
8 入力スペース
【発明の属する技術分野】
本発明は、インターネットを用いた商品の取引方法に係り、詳しくは、商品の供給者がインターネットに接続されたサーバ上に商品販売用のホームページを開設し、需要者が前記ホームページにアクセスして商品購入に関する処理を行う商品の取引方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、製造業者等の商品の供給者が、インターネットに接続されたホームページ上にて商品、例えば炊飯器(各種の電気製品でも良い)が、その特徴を明記し、また写真等による外観掲載がされている状態で取引(販売、買取、及びそれらの交渉を含む)する方法、すなわちインターネットによる取引方法が行われていることは周知である。そのやり方の代表例を、炊飯器の場合について次に示す。
【0003】
すなわち、炊飯器を購入しようと思っている需要者(消費者)は、パソコン(PC)等の画面を見て、メーカー、商品特徴[(例えば、一升炊き、IH、蓋着脱、炊飯メニュー内容等の緒元(スペック)]、色柄等のデザイン、販売価格、等を見てから、購買するか否かを検討し、気に入った場合には購入してユーザーとなる意思を伝える。しかるのちに、注文した炊飯器が需要者に届き、ユーザーとして炊飯器の使用が開始される、というものであり、このような例としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−92507号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従技術による商品の販売方法では、商品到着して、実際に使用し始めてから、思っていた通りに満足の行く点もあるが、多くの場合、以下に述べるような不満点を発見し、不満をもち続けながらも、ある程度は我慢して使い続けることになる。
1.ご飯のおこげ加減が思っていたのと違い、宜しくない。(例えば、こげ過ぎ、こげが無い)
2.保温時間が12時間有効と宣伝していたのに、朝炊いて昼食べると、温度は高いが、既に、風味があせている。(一升炊きで、五合程度しか炊かず、サイズが合っていない)
3.IH炊き構造のために、値段が普通の商品よりも割高であったが、以前に使用していた炊飯器(IH炊きでは無いタイプ)と、ご飯の美味しさが思ったほど変わらない。何だか、損した気分である。
4.自分の買った炊飯器より、これと同じスペックレベルの他社の炊飯器の方が随分と安い。
【0006】
上述のような不満があっても、多くは手続が面倒なことからクーリングオフするまでもなく、ある程度妥協して使い続けることになってしまうとともに、製造元であるメーカーも、ユーザーが満足して使って頂いていると思い込んでいることが多い。メーカーは、ユーザーの生活情報、嗜好、等真のニーズがよく分からず、ユーザーは、商品のもつ真の特徴機能を完全には理解しないで、売買が成立していることが、上述した不満(ミスマッチ)の原因であると思われる。
【0007】
例えば、ユーザーの使用状況(場所、家族構成)ご飯の好み、(おこげが好き、柔らかい方が好きか否か等)、生活パターン(何時に、何合炊いて、何時、何処で、何人で何合食べ、何合保温にし、次にまたどのようなパターンで食事するか、等)お米は、玄米を精白米仕立てで炊くのか、白米を保存して炊くのか、無洗米なのか否か、銘柄は何か、等の如く、従来のインターネットを用いた商品の販売方法では、両者が合意の上のものとはなり難い面があった。
【0008】
以上の実情に鑑みることにより、本発明の目的は、インターネットを用いた商品取引方法において、ユーザーが真に希望する自分に合った商品の購入が可能となるシステムを得る点にある。加えて、メーカーが消費者の真のニーズを探知できるようになれば尚好都合である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の方法は、商品の供給者がインターネットに接続されたサーバ上に商品販売用のホームページを開設し、需要者が前記ホームページにアクセスして商品購入に関する処理を行う商品の取引方法であって、
前記ホームページの画面に、商品に関する機能と、機能についての希望条件を入力するための入力スペースとを表示し、前記入力スペースに入力された需要者のデータを前記供給者に送信して、それら送られてきたデータに基づいて商品を製造し、完成品を前記需要者に引き渡すようにしたことを特徴とする。
【0010】
請求項2の方法は、請求項1の方法において、入力スペースに入力されたデータに沿うサンプル品の外観を前記画面上に表示し、需要者がその外観表示画面を認識したことの確認操作が為されてから、前記データを前記供給者に送信することを特徴とするものである。
【0011】
請求項3の方法は、請求項1又は2の方法において、機能表示は、前記供給者が予め作成したものであることを特徴とするものである。
【0012】
請求項4の方法は、請求項1〜3の方法において、入力スペースには、前記機能に関する希望条件を数値又はランク値を入力するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項5の方法は、請求項1〜4の方法において、入力スペースに入力された希望条件が商品上好ましくない場合には、その入力が不能となるチェック機能を有することを特徴とするものである。
【0014】
請求項6の方法は、請求項1〜5の方法において、入力スペースに入力されたデータに起因して、完成品に不具合が出る場合には、その旨を画面上に表示することを特徴とするものである。
【0015】
請求項7の方法は、請求項1〜6の方法において、商品の購入後に、前記機能の条件変更を可能とする条件変更手段が前記商品に装備されている旨の表示を行うことを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は、インターネットを用いた商品の販売方法を実現するための基本的なシステム構成を示している。商品の供給者(製造会社及び販売会社を含む)は、インターネット2に接続されたWWW(ワールド・ワイド・ウェブ)等のサーバ1上に商品販売用のホームページを開設する。
【0017】
サーバ1は、供給者が所有するものに限らず、例えばインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)が所有するものであってもよい。近年、多くのISPが、WWWサーバ上にホームページを開設するサービスを契約者に提供している。更に、CGI(コモン・ゲートウェイ・インターフェイス)を用いてホームページ上でプログラムを動作させるサービスを提供している。これにより、需要者がWWWブラウザを用いて例えばパーソナルコンピュータからの操作をWWWサーバと連動させることが可能になる。このようなCGIスクリプトを含む販売者のホームページのコンテンツは、記憶装置1aに格納されている。
【0018】
需要者は、インターネット2に接続可能なパーソナルコンピュータ等の端末(以下、パソコンと略記する)3からWWWブラウザを用いて供給者のホームページにアクセスすることができる。供給者のホームページには、インターネットを介して販売可能な商品の外観写真、仕様、価格等の情報が提示されており、需要者は、WWWブラウザを用いて購入希望の家電機器、型番、色等を選択し、発注入力を行う。通常、代金の支払は、クレジットカード、銀行振り込み、代金引換配達等の中から選択する、という従来の販売方法も行うことが可能である。
【0019】
次に、商品として炊飯器をインターネット上で販売するにあたり、本発明による商品の販売方法について説明する。
【0020】
本発明によるインターネットを用いた商品の取引方法は、商品の供給者(以下、単に供給者と呼ぶ)と需要者との双方の情報を交換し、真のユーザーニーズを具現化するオーダーメイド型の商品を製作して販売するシステムであり、下記1.〜8.の段階(工程)から構成されている。図2に本発明による商品の取引方法の系統図、図3は需要者側から見た処理の一例を示すフローチャートである。
【0021】
図2において、11は供給者側のパソコン、11aは商品データベース、11bはキーボード、1aはホームページ(HP)コンテンツ、3bは需要者側パソコン3のキーボードである。
【0022】
1. 炊飯器各種のスペック(サイズ、合数、IH炊き、操作パネルの使い方、着脱蓋、メニュー、保温の仕方、性能等)、上代、推奨販売価格、及び写真をパソコン画面3aに掲載し、その範囲内で気に入った商品があれば、画面3aに表示されている「購入する」表示4をクリックし、購入手続(申込手続)を行う。購入しない場合には、画面3aに表示されている「次へ」表示5をクリックしする。
【0023】
2. 前記工程1.において「次へ」表示5がクリックされると、画面3aが切換り、同業会社の競合(ライバル)商品の内容が画面3aに掲載される。但し、売価は上代表示のみで、推奨売価は掲載しない。この競合商品の掲載画面上にも、「申込」表示4と「次へ」表示5とが存在しているので、競合商品を確認した時点で購入する場合には「申込」表示4をクリックし、まだ購入しない場合には「次へ」表示5をクリックする。
【0024】
3. 前記工程2において「次へ」表示5がクリックされた場合には、希望条件を情報提供の形式で入力する工程3.に移行される。すなわち、一気に販売契約を求めるのではなく、炊飯器(の宣伝)を見た需要者から、ある程度購入予定商品(予算等も含む)を確認できれば、確認しておく(確認できない場合もある)という段階である。
【0025】
画面3aには、炊飯器に関する機能、及び機能の詳細事項の表示6,7と、それらについての希望条件を入力するための入力スペース8,9とが画面3aに表示されており、需要者は、それら複数の入力スペース8,9に、希望条件を数値化して入力する操作を行う。例えば、保温機能の希望温度として「76℃」を入力スペース8に打ち込む。このとき、保温希望温度に「100℃」といった不都合な値が入力された場合には、入力スペース9に入力できないとともに、その旨の表示(例えば、「NG」)を画面3aに掲載し、需要者に認識させる。
【0026】
また、希望条件の入力スペースとは別に情報提供の入力スペース10も画面3aに表示される。例えば、需要者のご飯の嗜好、米の銘柄、炊き方、生活パターン(何合炊いて、何時、何人で食べ、保温し、次に何時に、何人で食べ、その後のご飯の残り具合、さらに保温するか否か等)、使用場所、及びその1日の温度変化(朝6時、9時、12時、15時、18時、21時、24時等)について入力スペース10を設ける。加えて、今使っている炊飯器の良い点、不満点や、新たな購入動機についても入力スペース10を設ける。これらの入力スペース10に需要者が入力すると、それらの事項を供給者が確認することができる。
【0027】
4. 前記工程3.の実施により、炊飯器に関する需要者の種々の情報を供給者に還元させることが可能となり、真のニーズを理解することの手助けとなる手段である。このような情報提供は、1回だけでなく、2,3回やり取りするケースもあると思われる。順不同の質問や、答が得られない項目もあると思われる。
【0028】
入力スペース8〜10への入力は、全て相手の任意に任せるようにして、返答の完璧を求めなくても、購入意思の無い需要者が、アクセスする場合がかなりあることが予測されるので、購入意思の無い需要者を、将来的な購買者と見立ててることのよる謂わば先行販売システムと考える。購入意思の無い需要者の暇つぶしや興味本位からのアクセスに、購入決定まで結びつけられる可能性を見出すシステムであるとも言える。
【0029】
5. 需要者のニーズが理解できた時点から、需要者ニーズの商品となる2〜4の炊飯器について、前記1.の記載だけでは分からない、購入予定商品の2〜3アイテムのデータ写真を掲載する。データ写真としては次のようである。
▲1▼ご飯の炊き具合:還元糖率、おこげ具合程度(お米の銘柄、新米、古米別に)水分率を提示する。
▲2▼ご飯の保温具合:需要者の生活パターン別(炊く時間、食べるパターン、保温のパターン等に応じて)の温度分布変化を合数別に提示する。また、かっぺん現象程度、臭いの原因となる雑菌の繁殖具合を、時間差や合数別に色で見せる。
【0030】
これにより、第三者に客観的に伝えることができない上述の嗜好内容を、客観的に理解することができる、という利点が得られる。
【0031】
6. さらに、需要者のニーズを確認する。
【0032】
炊き具合は、A商品が良いが、保温具合はB商品が良い。使い勝手やデザインはC商品が良い。予算的にはD商品が良い……等があるの。ここで需要者の総合的に最も気に入った商品をベースに、需要者の嗜好、生活パターンに、全く合致する商品を製作し直すとか、微調整を加える等の煮詰めを行う。
【0033】
すなわち、オーダーメイド商品を製作し、販売するという取引である(数通りのニーズに関して、仕様変更できる商品を開発し、具現化する)。このオーダーメイドの炊飯器作りがポイントであり、例えば、おこげ程度を変える、保温時間を変える、お米の銘柄に合う炊き方、保温の仕方、といった項目別に調整する。
【0034】
7.再度、前記工程5.において記載したデータや写真を送付する。
【0035】
8.この時点で購入頂けるか否かを問う。
【0036】
需要者の理解、認知、納得を得てはじめて希望商品(A,B,C,及びD)を購入頂く売買契約が成立する。たとえ、その時点で購入決定しない需要者に対しては、「何々様オーダーメイド商品」として、需要者名とその希望商品とをパソコン3又はサーバ1にインプットする。購入希望時になれば、供給者より、再度インターネット2にて情報提供する。
【0037】
前記工程2.において、ライバル他社製品を、敢えて需要者が購入希望される場合には、工程6.まで進み、オーダーメイドの商品製作は、当然できないという断りを表示して了解を求めるが、それでも、他社製品を希望すれば、適当価格での販売も行う。また、詳細なデータ提供は、自社製品のみとする(できれば他社製品も提供すれば良いが、公表数値しか表示できない)。
【0038】
ここで、各工程における具体事項を補足説明する。
a.炊飯器の機能とは、保温、おこげ、かたさ等であり、希望条件とは、温度値、焦度(こげ具合)、水分率等である。
b.表示や操作手段は、画面3aを直接触るタッチパネル式のイメージである。
c.表示はドット表示が良い。
d.不要機能を表示部(画面3a)から消去することができる。
e.オーダーメイドであり、供給者は対象商品について、在庫は持たなくて済む。
f.共通部品等は、半製品化して在庫として持っていても良い。
g.おすすめ条件を表示する。
h.需要者のデータ(生データも)をイントラネット、又はインターネットを利用して、受注部門から製造部門へ直接送信する。
I.1台の製品を複数の人が複数の希望条件で使用する場合に備え、選択スイッチといった需要者の選択切換え機能を製品に付加する。
j.供給者側のデータは、サーバ1に置かれている。
【0039】
〔別実施形態〕
更に、次のようなシステムを追加しても良い。
i 購入後、使用状況、満足状況、不満改善状況を、1年後、3年後等に確認する。
ii 購入後5年後、需要者の潜在ニーズを満足させる新製品を、供給者より提案する。
【0040】
つまり、積極的に供給者の個別及び潜在ニーズ見込み客への情報発信を行うのである。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の商品の取引方法によれば、需要者の生活パターン、嗜好等が多数の系統的に情報化することができて、買い替え促進や新製品販売促進、さらには新製品開発の基礎データとしても有効活用でき、供給者にあっては資源の無駄使いが、そして、需要者にとっては、従来の商品取引方法による不満事項をほぼ解消することができるので、インターネットを用いた商品取引方法において、供給者が消費者の真のニーズを探知できて、需要者が真に希望する自分に合った商品の購入が可能となるシステムを提供することができた。
【0042】
つまり、真に欲する商品を、真から欲する需要者へ提供することができ、需要者に真の満足を提供することができるという、従来では為しえなかった利点が得られる点にある。
【図面の簡単な説明】
【図1】インターネットを用いた商品の取引方法を行うための基本システム図である。
【図2】本発明による商品の取引方法の概略構成図である。
【図3】炊飯器の仕様を決める処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】商品取引の一例を示すパソコン画面図である。
【符号の説明】
1 サーバ
2 インターネット
3a 画面
6 機能
8 入力スペース
Claims (7)
- 商品の供給者がインターネットに接続されたサーバ上に商品販売用のホームページを開設し、需要者が前記ホームページにアクセスして商品購入に関する処理を行う商品の取引方法であって、
前記ホームページの画面に、商品に関する機能と、機能についての希望条件を入力するための入力スペースとを表示し、前記入力スペースに入力された需要者のデータを前記供給者に送信して、それら送られてきたデータに基づいて商品を製造し、完成品を前記需要者に引き渡すようにした商品の取引方法。 - 前記入力スペースに入力されたデータに沿うサンプル品の外観を前記画面上に表示し、需要者がその外観表示画面を認識したことの確認操作が為されてから、前記データを前記供給者に送信する請求項1に記載の商品の取引方法。
- 前記機能表示は、前記供給者が予め作成したものである請求項1又は2に記載の商品の取引方法。
- 前記入力スペースには、前記機能に関する希望条件を数値又はランク値を入力するようにした請求項1〜3のいずれか一項に記載の商品の取引方法。
- 前記入力スペースに入力された希望条件が商品上好ましくない場合には、その入力が不能となるチェック機能を有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の商品の取引方法。
- 前記入力スペースに入力されたデータに起因して、完成品に不具合が出る場合には、その旨を画面上に表示する請求項1〜5のいずれか一項に記載の商品の取引方法。
- 商品の購入後に、前記機能の条件変更を可能とする条件変更手段が前記商品に装備されている旨の表示を行う請求項1〜6のいずれか一項に記載の商品の取引方法。
Priority Applications (1)
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JP2002307366A JP2004145462A (ja) | 2002-10-22 | 2002-10-22 | 商品の取引方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103955852A (zh) * | 2014-06-09 | 2014-07-30 | 深圳汇费通科技有限公司 | 一种o2o模式下的商品交易方法 |
-
2002
- 2002-10-22 JP JP2002307366A patent/JP2004145462A/ja active Pending
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