JP2004144672A - 発色情報に基づく成分分析方法及び成分分析装置 - Google Patents
発色情報に基づく成分分析方法及び成分分析装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004144672A JP2004144672A JP2002311693A JP2002311693A JP2004144672A JP 2004144672 A JP2004144672 A JP 2004144672A JP 2002311693 A JP2002311693 A JP 2002311693A JP 2002311693 A JP2002311693 A JP 2002311693A JP 2004144672 A JP2004144672 A JP 2004144672A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- component
- light
- reagent
- unit
- substance
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
Abstract
【目的】微量成分の情報を、素早くしかも簡単に多項目にわたって測定を可能とする成分検査装置、その方法を実現する。特に血液の成分検査を手軽なほど簡単に行うと共に、ネットワークに適した情報交換を疾病診断、予防の為の装置、方法を提案する。
【構成】被測定物質に対し、試薬と反応させて、当該物質の成分に対応して色情報を生じさせるための発色手段、前記色情報を、光学的に2次元的に検出し、検出された光学情報を輝度的に分解して分析する。
【選択図】図1
【構成】被測定物質に対し、試薬と反応させて、当該物質の成分に対応して色情報を生じさせるための発色手段、前記色情報を、光学的に2次元的に検出し、検出された光学情報を輝度的に分解して分析する。
【選択図】図1
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、水質、土質、金属、体液(動物、人間)、等から得られる複数の成分を測定する為の成分分析装置および成分分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に分光測光計を利用した測定器が有り、各種塗料、金属、医薬品、金属、皮膚の色分析等の予め決められた色の測定に用いられている。又、臨床医学の分野ではドライケミストリーの手法が用いられ、試薬に血液を反応させ色の変化を読み取り、血糖値の分析等が行なわれている。これらの方法では同時に多項目の色差の判定を行なう場合に、各最適反応レベル(R,G,B、変化幅)の範囲が異なり、最適な輝度値(R,G,B)の変化幅に対象データが入る保証が無く測定の正確さに欠ける、又各項目毎に個別に調整作業等が発生し、時間による色変化の発生がおきてしまう。
又作業項目、時間の増加、により費用の増大を、作業の複雑さを招き、一般個人が低費用で各種色差を利用した分析装置を利用できない。
【0003】
特願平05−209836号公報には、成分毎に異なる発色試薬部を並べた試験紙と、この試験紙の発色情報を、輝度値(R、G、B)で分離して検出し、個々の輝度値を組み合わせて、色情報を判定する装置が開示されている。
当該先行技術は、発光ダイオードと、輝度値に対応した数のCDSのような受光素子の組み合わせからなり、個々の試薬部を移動させて、測定する構成を持つ。当該構成は、複数の試薬部の測定をする為には、測定素子又は試薬部を移動させなければならず、そのための構成が必要となり、構成は大きく複雑になるか、試薬部の移動を手動で行うなど煩雑さが伴うものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
測定しようとする複数の成分を各項目ごとの最適な色差反応範囲を自動で探し出し、見かけ上同時に最適なRGB値を探し出し正確な分析データを低費用で利用できるような装置、方法を提案する事を目標とする。
【0005】
上記に鑑み本発明は、被測定物質に対し、試薬と反応させて、当該物質の成分に対応して色情報を生じさせるための発色手段、前記色情報を、光学的に2次元的に検出し、検出された光学情報を輝度的に分解して分析する分析手段よりなる組み合わせ構成により、複数成分を、容易に測定可能とすることを実現した。
本発明における被測定物質は、水質、土質、金属、体液(動物、人間)、等であって、少なくとも、成分に呼応した発色を行うものが適用可能であり、その中でも、血液、汗、唾液、精液、尿等の体液成分が好適である。
【0006】
試薬部には、測定対象となる成分に発色反応する物質が含浸されるが、測定対象の一例を以下に示す。
グルコース、尿素、窒素、クレアチニン、尿酸、総コレステロール、高密度リポタンパク質(HDL )、コレステロール、トリグリセリド、総ビリルビン、カルシウム、無機リン、総タンパク質、アルブミン、アンモニア、ヘモグロビン等の化学物質、及び、γ−グルタミルトランスペプチダーゼ(γ−GPT )、グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT )、グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT )、クレアチンフォスフォキナーゼ、乳酸脱水素酵素(LDH )、アルカリフォスファターゼ(ALP )、アミラーゼ、ロイシンアミノペプチダーゼ等の酵素である。
本発明における発色手段は、2次元的、すなわち、平面上に、複数の試薬が配置された状態の試験体であって、当該複数とは、2以上であればよく、測定目的に応じた数の試薬が配置されればよい。平面形状は、特に限定されるものではないが、円盤状、長方形状等が例示される。
2次元的な検出とは、デジタルカメラ、イメージセンサ等で撮影した写真データ、イメージスキャナで、写真、ネガ等を撮影した画像データであり、一度に光学的検出がされ得る状態、或いは逐次的に光学的検出され得る状態で、一度の行為で、複数の試薬部位に対応したデータが得られるものを示す。なお、同一試薬部位内の発色のばらつきというような情報も2次元的な検出の定義に含まれるものとする。
【0007】
本発明における分析手段とは、2次元面上に配置された試薬部の発色領域を、最適な状態で2次元画像として検出し、当該2次元画像から個々の試薬部を特定してそれぞれの発色情報または発光情報を、輝度情報に分離するとともに、当該輝度情報に基づいて濃度を算出し、当該濃度から成分量を得るものである。
最適な状態とは、まず試薬部へ照射する発光手段の照射光を検出して、光の状態をフィードバックして最適な光照射環境を得ると共に、
撮影する為の2次元受光素子(CCDカメラ、C−MOSセンサ等)の受光状態を、補正して、発光特性に応じて、分解能を高めた受光を行わせることで、試薬部の発光状態の相違に対応して正確な測色を得ることができる様にしたのである。
【0008】
【実施例】
図1は、本発明の一実施例を示す図である。
11は、制御部であり、例えばマイクロコンピュータ、カスタムIC、セミカスタムIC等であり、各周辺素子の制御をするためのものである。
12は、受光部であり、CCDカメラ、C−MOSセンサその他の、2次元的な検出が可能な、受光素子よりなる。受光部12は、結果的に2次元的なデータが得られるものであればよく、複数のCDSを並べたものであっても良い。 13は、発光部であり、1乃至複数個が使用されており、主に白色ダイオード、白色有機EL素子等で構成されている。14は、検査用受光部であり、受光用FET、フォトダイオード等よりなり、前記発光部の発光強度等の状態を検出するためのものである。15は、画像メモリーであり、撮像データをデジタルデータとして一時的又は、継続的に記録するためのものである。
16は、表示部であり、液晶、CRT等のモニター、発光ダイオード等よりなり、撮影画像データから診断データ、操作案内などの表示を行うための部分である。17は、送受信部であり、モデム、LANカード等の外部とでデータの入出力を行うための部分である。
18は、操作部であり、マウス、キーボード、スイッチ類その他のインタフェースが示される。
19は、試薬ユニットであり、血液成分に対し、複数の成分を色彩で表示するためのものである。その一例を図4に示す。なお、試薬反応として酵素反応など温度に敏感な反応を利用する場合には、試薬ユニットを一定温度に保つ機構を有する場合がある。あるいは、試薬ユニット部の温度を計測して、その温度における反応進行度を推定し、定量時に補正する処理手段を設ける場合がある。
20は、ネットワーク部であり、有線であればインターネット、パソコン通信など電話回線、その他専用回線が例示され、その他無線であれば、赤外線、電波、などが例示される。ネットワーク部20は、その他、郵便、宅配等の手段に置き換えることも可能である。
21は、専門機関であり、体液分析結果を出力したり、健康指導など、治療方法等をネットワークを介して伝達できる部分である。
【0009】
発光部13、及び受光部12を含む測定手段の具体的構成例を図2に示す。
図2において、図1と同様の構成を示す部分については、同一の符号を付して説明を省略した。尚、発光部13は、それぞれ、2つづつ並列に並べて使用している。
211は、拡散板Aであり、2つの発光部にまたがって所定の距離をおいて配置されている。212は、拡散板Bであり、拡散板Aの個々の発光部13に対応した部分に対応する部位に重ねて配置されている。拡散板は複数重ねることにより、チップ状で小さい発光ダイオード等のような発光領域が偏っていたり指向性をもつ発光部の発光をより均一にすることから、発光部の発光量が計測に支障がない程度の範囲で枚数を重ねることが好ましい。有機ELパネル素子など、均一性をもつ面発光素子を用いる場合には、このような構成は省略される場合もある。
213は、反射側面部であり、鏡、つや出し加工された白色板などで構成され白色光を効率よく反射するための側面を具備している。拡散板は、発光部から発光された光をより平行に拡散させるような光に変換させるものであり、図2で示す拡散板は、2枚重ねてあるが、1枚でもよく、それ以上であって、測定ユニットへの光の照射が十分で且つ効率のよいものになるのであれば、さらに枚数を重ねた拡散板としてもよい。
当該拡散板は、光照射が平行になるように整え、測定ユニットに一様に光が照射させるものであり、2枚にすることで、より光の平行性、一様性がはかられる。
214は、集光部であり、受光部12に効率よく反射光が受光されるような主に凸状のレンズで形成されている。なお、上記の拡散板の構造は、試薬ユニットに光を透過させて測定する場合であっても同様に利用される。
12は、受光部であって、例えば、いわゆるピンホールタイプのCMOSカメラで構成され、2次元のデジタルデータを出力する。
当該構成のB−B’上部断面図を図2(b)に示した。受光部は、中心から所定間隔離れた状態で、上向きに並列に2つづつ配置された構成をとっている。
尚、側面部は、図中、対向する部位のみ配置され、その他の面は解放された状態となっているが、実際、解放された面も側面部を配置する方が好ましい場合がある。
【0010】
図2で示す測定領域の動作を説明する。
最初、初期設定であって、発光出力確認のため、測定ユニット19を外した状態で、検査用受光部14を図の様に配置し、発光部13を全て発光させる。
検査用受光部14が受光した光は電気信号に変換され、A/D変換を経て図1で示す制御部11に入力され、発光部13の発光が適切に行われているかが検査される。
適切であることが、図1で示す表示部16で表示、示唆された後、測定ユニット19をセットする。
発光部13の全てが発光出力すると、出力された光は、拡散板A211、拡散板B212で、拡散され、平行化された後、側面213で反射されながら、試薬ユニット19の発色部に照射され、反射した光は、集光部214で集光されて、受光部12のカメラに入力され、撮影される。
当該構成においては、複数の発光手段を、並列に置き、一乃至複数の拡散板を介して、試薬ユニットに照射する構成により、均一に、試薬ユニットを照らすことができ、正確で安定した発色の値を、複数同時に得ることができる。
【0011】
又本発明では、他の実施例として、図3(a)と(b)を示し、説明する。
図3(a)で示す構成は、発光部の発光出力方向を側面213方向に向かって角度を設けている点等で、図2と異なる。図2と同一の部分については、同一の番号を付して説明を省略した。
角度Rは、45度位が適当であるが、これに限らず、全体の形状により、適宜選択されれば良いものである。
図3(a)は、より試薬ユニット19へ、発光部13の光を有効に照射できるとともに全体として奥行きを深くし面積を狭くできる点で、携帯型を作成する際、使い勝手の良い測定部分を形成できる場合がある。図3(c)は、上方向からみた概略的な図である。
312は、隔壁であり、受光部12にたいし不要な方向からの光の入射を遮るためのものである。
311は、拡散板であり、発光部13と同様、45度程度に傾斜して配置されているがこの角度に限るものではなく、又発光部13の傾きに合わせる必要がない場合もある。
【0012】
図3(b)に示す実施例は、発光部から発光される光を試薬ユニットを透過させ、受光部12へ到達させるという構成を示す。図3(d)は、図3(b)で示した図の上部方向から見た概略的な図である。
図2と同一の構成においては、同一の番号を付して説明を省略した。
313は、拡散板Aであり、2つの発光部13にまたがるようにして配置され、この拡散板A313に重なるようにして拡散板B314が個々の発光部13の位置に対応するようにして配置されている。191は、試薬ユニットであり、図3(d)でしめす様に、6項目を円状に配置し、個々に光透過性を有する厚みを持って配置されている。
本実施例では、検査用受光部14が、受光部12に隣接して設けられることから、試薬ユニット191の測定を行っている間でも、発光部13の発光状態を監視できる。
【0013】
次に試薬ユニットの一例を図4に示し説明する。
図4(a)は、血液の成分を多項目にわたり測定しようとするための試薬ユニットの一例であり、6個の異なる試薬部を円周上に均等に配置した構成を示し、その中心であって、裏面に相当する部分に滴下部が形成されているものである。滴下部43は、血球等の細胞を分離する能力を持つフィルタ機能を具備するフィルタ部材44を配置する事が好ましく、不織布、濾紙等も利用可能であるが、特殊なものとしてヘマセップL膜(登録商標)が例示される。
図4(c)にA−A’の断面を示した。
41は、支持部材であり、プラスチック等、好ましくは撥水性を有する素材で形成され、その縁部には、指先で摘んで取り扱うための把持部47が形成されている。42は、試薬部であり、目的に応じて異なる試薬が多孔質材に含浸されているような状態で6個配列構成されている(42aから42f)。なお、試薬部の数は検査目的によって変化しうる。
(b)は、試薬部42の一つを示したものである。体液と反応して発色した状態で、測定対象となる領域の輪郭を48で示した。測定対象域は、輪郭48内の部分であり、それ以外の部分は、配置の際のずれや、発色にむらがでやすいところであるため、測定から除外されることが好ましい部分であるが、そうでなくてはならないわけではなく、試薬と体液の反応状態に応じて適宜変更調整される領域である。輪郭48の決定は、試薬ユニットの形状、測定分解能等に応じて適宜設定されるものである。
45、46は通気口であり、血液のフィルタ部材44から個々の試薬部42への移動が、液体の浸透力におおよそ依存することから、その際、浸透の抵抗となる空気を外部へ逃がすためのものであり、この通気口45、46により、血液の滴下から発色反応による体液情報測定可能になるまでの時間がより短縮されるのである。
49は、透明シールであり、試薬部42を固定すると共に、浸透体液の外部への漏出を防止するためのものである。
【0014】
全体の構成を(d)に示した。滴下しようとする体液をBとして示した。
滴下部43に滴下した血液は、フィルタ部材44で、血球が分離されながら、各試薬部方向へ浸透していき、フィルタ部材44と、各試薬部42の接触面を介して、試薬部42にそれぞれ浸透していく、分離された血液の浸透と併せて視野部中の試薬と反応を生じ発色を行う。底面に、発色した6の試薬部が表示される。この構造は一回の滴下で、複数の試薬部へ、体液成分の浸透が図れるが、これに限らず、複数の試薬部が並列に配置されたリトマス試験紙のような構成であってもよい。
更に図11のように、試薬ユニットに付随する情報で、受光素子により読みとり処理が可能な情報を支持部材110上に付加したものが例示される。
111は、RGB基準サンプルデータであり、受光部により読みとられ、制御部において基準値として認識されるものである。当該データは、時間的劣化や、他の影響を受けにくい素材で作成されることが好ましい。
又、112は、バーコード化された検量線表示部であり、例えば製造単位(例えば1lot)で製造される試薬ユニットの品質のばらつきや経時劣化、測定温度による発色変化等を補正可能とするデータが含まれている。コードはカラー表示されていてもよく、例えばRGB各16階調からなるカラーで形成されていれば、一本のコードで4ビット×3=12ビットの情報量を有することが可能である。また、形状もバーではなくドット状にして2次元配列すれば、配列による2次元にカラー情報を加えて、実質的に3次元のコード体系を形成することができる。これにより、より精密な測定が可能となるのである。
何れも受光素子が読みとり、制御部で自動的に解読され、パラメータとして利用されるように形成されることが好ましいのである。
【0015】
次に、図1の発光部13と、検査用受光部14の具体的な構成の一例を図5に示し説明する。
51は、出力調整部であり、発光部13の発光量を手動、制御部11からの制御信号に基づいて調整するための部分である。512は、手動調整手段で、手動で発光量を調整するための一例として可変抵抗器を利用した場合を示したものである。53は、検出手段であり、発光部13の発光強度を、検出するためのもので、例えば、発光部13が。白色LEDの場合は、白色LEDに流れる電流、電圧値を検出して、出力調整部51に出力するためのものである。
出力調整部51は、4つの発光体(直列に接続した白色発光ダイオード)を発光させるための電気エネルギーを、前記検出手段53から得られる発光強度を示す電気信号と、制御部11から出力される信号又は、可変抵抗器512からの補正信号に基づいて発光部13の発光強度が常に一定になるように電気エネルギーを発光部13へ供給している。制御部11から可変抵抗器512への切り替えは、手動又は自動で行われる。
検査用受光部14は、CDS等で構成され、受光した信号を電気信号に変換した後、振幅調整、フィルタ、増幅を行い、更に必要に応じてA/D変換を行うための変換部52に入力される。変換部52で、デジタル信号処理に適した信号に変換された後、受光信号は、制御部11に帰還される。
尚、制御部11がデジタル制御を主に行うことから、入力がデジタル信号でなければならないわけではなく、アナログ信号でも、閾値制御程度のものであれば、A/D変換器は不要である場合もある。
また、A/D変換によって有限(例えば8ビット)の階調に情報が変換される場合には、試薬で測定したい範囲の色幅に全階調を割り当てる処理をすることが望ましい。例えば赤色(R)に8ビットを割り当てる場合では、通常は黒色(赤色成分なし)に0、純赤色に255という値が与えられる設定になるが、このような設定では試薬によっては有効な成分濃度範囲が20階調程度しか変化しない(変色度が低い)ものもある。この場合、測定精度としては5%刻みの幅となり、十分な精度を確保できない。このような試薬に対しては、有効な成分濃度範囲の最低値と最高値に相当する色に、それぞれ0と255の値を割り当てる方が、情報量を有効に活用でき、精度を高めることができる。この設定はあらかじめプログラムとして記憶していてもよいし、成分濃度範囲が判定できるようなユニットを読み込ませてもよく、A/D変換はこの設定のもとで行われることになる。この設定では、想定する成分濃度範囲を外れた発色をした場合には色値を判定できなくなるが、異常値であることを通知すればよい。
また、変色度が低い試薬に対して、上記の情報割り当てが不可能な受光素子を用いる場合には、測定情報が画像(2次元情報)であることを利用して、色のばらつき等から実質的に階調幅を増やす処理をしてもよい。例えば、20階調しか変化しない試薬であっても、試薬部の画像情報から平均値、分散値、最大値、最小値、中央値といった値を算出して、階調をアナログ化(小数化)することにより、精度を高めることができるのである。
当該実施例によれば、発光部13の発光量を、制御部11で自在に制御できるようにしてあることから、複数の発色を調べなければならない場合に必要な、個別調整を容易にすることができる。
【0016】
以上図1から図5まで述べた構成の動作例を他の図面を参照して詳細に説明する。
初期設定
図1でしめした制御部11は、例えば図8〜図10で示すフローチャートに基づいて動作を行う。図2で試薬ユニット19を取り除き、検査用受光部14を装着した状態で行う。
図8において最初、光量の設定として、発光部13の白色ダイオードを出力させ、その光出力を、撮像位置に置かれた検査用受光素子により感知し設定値になるように白色ダイオードの補正を行なう(801)。
【0017】
次に基本設定として(802)、受光素子に関して、ガンマenable、RGB_Format、ゲイン、蓄積時間、 ガンマ補正電圧の設定,ホワイトバランスの初期設定を行う。
次に受光素子の色彩特性の調整として、輝度値(0,0,0)→ ガンマ補正入力左軸値(1.0V)に成るまで、V,Oレジ設定、受光素子(例えばイメージセンサーM64270BGを用いた場合)の内部テストPatternを使用し行なう。この時内部のRF(参照)電圧が調整されて黒PatternがRGB(0,0,0)値黒レベルで出力されるまで,又は設定値(RGB)まで行なう(803)。
次に、受光素子のゲイン・蓄積時間の設定を行う(804)。
理論輝度値(255,255,255)→ (設定輝度最大値)<=255
に成るまで、ケ゛イン,蓄積時間レジを設定する。
設定輝度最大値 = 0.95×RGB(255,255,255)
次にホワイトバランスの調整を行う(805)。理論輝度値白紙RGB(255,255,255)によりRG差、GB差 ≒ 0又は誤差範囲に成るまで、ホワイト・バランス調整レジスターを調整して初期設定を終了する。
この時、誤差範囲最大値 = 0.25×(R−G),(G−B) 絶対値
【0018】
検量線関数の決定
本発明では、それぞれの試薬の発色濃度を個別に測定する為に、それぞれの試薬の発色状況と濃度の関係式(検量線)をテストサンプルを用いて予め決定する。
図9において、図4で示す試薬ユニットの形状で、全ての試薬部(42a〜42f)を黒色にしたものを、図2(a)で示す試薬ユニット19の代わりに据え置いて、受光素子12により撮影する(901)。
得られた撮影データのサンプルチップ上の黒色(RGB0,0,0)と周囲のRGB値の差により個々の試薬部の位置を決定する(902)。更に、測色部位として図4(b)で示すような、冗長部を除き分析データ部を設定上下,左右を除く有効測色部位を決定する(903)。
個々の試薬部ごとに測定対象となるサンプル物質の希釈倍率(例えば(フ゛ランク: 試薬が無反応な状態、試薬の元の色)、1/20、1/10、1/5、1/2)を変更した5つのサンプルを滴下し反応させた発色状態を示す5つの試薬ユニットを形成し、これを個々に測定する(904)。
撮影したデータの発色情報からそれぞれ、R G Bの値を検出する(905)。
5つのサンプルの全てについて測定と、RGB値が検出工程が実行される(906)。尚、図示していないが、残りの試薬部についても同様の希釈倍率を変更したサンプル測定対象物質を用意し、それぞれのサンプルごとのRGB値を検出する。
【0019】
試薬毎(6点)の輝度(RGB)の変化幅をRGB毎に求め、変化の最大のものを、試薬の基準データ用輝度と決定する(907)。例えば図6の(a )においては、Rが変化幅が大きいので基準データに相当する。この時、RGB各色の組み合わせでも良い場合もある。
次に発光部(図1で示す13)の発光量を変えて、選ばれた輝度(ここではR)の変化量を大きくした状態とし、図6(b)で示すような最小と図6(c)で示すような最大を求め、変化幅を測定する。
この輝度の変化幅の位置を基準(0〜255)と比較しガンマ補正電圧の折れ点を決定する(908)。例えば図7で示すG1,G2の点を、GH1、GH2に補正するようなものである。ガンマ補正電圧とは、受光素子特有のもので、受光入力に対する電気出力の関係が、2つの折れ点を伴う、特性曲線として表されるのである。ガンマ補正により、受光素子における個々の受光データをより詳細なデータとして得ることができる。
この様に試薬毎に、RGB値の最大変化幅を選択し、又光量の加減を行ないRGB値の変化幅を最大化し、変化幅の値の範囲によりガンマー補正を行ない分解能を高くしダイナミック・レンジの補正を行なう(909、910)。
希釈倍率の変更を行った5つのサンプルの測定濃度値から検量線を表現する式
濃度 f(X)=a0+a1x+a2x2+a3x3+a4x4
の係数a0、a1、a2、a3、a4を求める(911)。
なお、検量線を表現する式f(X)は、RGBのそれぞれに対して求める場合もある。それらをfr(X)、fg(X)、fb(X)とすると、各色の変色幅Cr、Cg、Cbを重みとして
重みつき平均値 F(X) = ( Cr・fr2 + Cg・fg2 + Cb・fb2 )1/2
を最終決定濃度してもよい。この式では、最も変色の大きい色成分が基準となるものの、それ以外の色成分の情報も考慮されていることになる。
【0020】
実際の測定
この様に検量線がサンプル試薬ユニットから得られた後、実際に測定された試薬ユニットの発色情報から、図10で示すフローチャートに基づいて成分濃度を得る。
図4(d)で示す様に、血液Bを、滴下部43に滴下する。
滴下部43下のフィルタ部44に滴下された血液は、血球分離がされながら、各試薬部42a〜42fのそれぞれに浸透していき、数分後、試薬と接触反応する。発色が一応落ち着いた後、この試薬ユニット図2で示す19の部分に、下を試薬部面とするようにして据え置く。
発光部を発光させて、それぞれの発色試薬部を照射し、その反射光は、集光部214を介して受光部12に受光される(1001)。受光したデータをR、G、Bに分解してサンプル化する(1002)。データのサンプル化は、図12で示すように個々のRGBの輝度値を、ヒストグラム化し、高輝度よりN番目までの平均(下式)を求めて得ること又は、ヒストグラム化された値の中で最大占有個数とすることが好ましい。図9の905で示したサンプル化も、この様な平均化をすることが好ましいものである。
RGBの平均=(RGB値(0)*個数A+RGB値(1)*個数B+...RGB値(N)*個数N)/(A+B+...+N)
図11で示すチップ上の補正項目111,112を撮影してデータを入力し、データを補正する(1003)。得られた受光データを検量線関数に入力する。 検量線関数から得られたデータから、成分の濃度値を推定し(1004)、これを複数の試薬部ごとに行うことで大量の成分情報が得られ、総合的な成分データを得るものである(1005)。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述のように、本発明は、血液など体液等の成分データを複数個ほぼ同時に近い状態で得られることから、疾病の早期発見、治療を可能とするとともに、疾病予防等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図。
【図2】本発明の実施例を示す図。
【図3】本発明の実施例を示す図。
【図4】本発明の一実施例の一構成を示す図。
【図5】本発明の一実施例の一構成を示す図。
【図6】本発明の実施例を説明するための図。
【図7】本発明の実施例を説明するための図。
【図8】本発明の実施例を説明するためのフローチャートを示す図。
【図9】本発明の実施例を説明するためのフローチャートを示す図。
【図10】本発明の実施例を説明するためのフローチャートを示す図。
【図11】本発明の実施例を説明するための図。
【図12】本発明の実施例を説明するための図。
【符号の説明】
11 制御部
12 受光部
13 発光部
14 検査用受光部
15 メモリー
16 表示部
17 送受信部
18 操作部
19 試薬ユニット
20 ネットワーク部
21 専門機関
【産業上の利用分野】
本発明は、水質、土質、金属、体液(動物、人間)、等から得られる複数の成分を測定する為の成分分析装置および成分分析方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に分光測光計を利用した測定器が有り、各種塗料、金属、医薬品、金属、皮膚の色分析等の予め決められた色の測定に用いられている。又、臨床医学の分野ではドライケミストリーの手法が用いられ、試薬に血液を反応させ色の変化を読み取り、血糖値の分析等が行なわれている。これらの方法では同時に多項目の色差の判定を行なう場合に、各最適反応レベル(R,G,B、変化幅)の範囲が異なり、最適な輝度値(R,G,B)の変化幅に対象データが入る保証が無く測定の正確さに欠ける、又各項目毎に個別に調整作業等が発生し、時間による色変化の発生がおきてしまう。
又作業項目、時間の増加、により費用の増大を、作業の複雑さを招き、一般個人が低費用で各種色差を利用した分析装置を利用できない。
【0003】
特願平05−209836号公報には、成分毎に異なる発色試薬部を並べた試験紙と、この試験紙の発色情報を、輝度値(R、G、B)で分離して検出し、個々の輝度値を組み合わせて、色情報を判定する装置が開示されている。
当該先行技術は、発光ダイオードと、輝度値に対応した数のCDSのような受光素子の組み合わせからなり、個々の試薬部を移動させて、測定する構成を持つ。当該構成は、複数の試薬部の測定をする為には、測定素子又は試薬部を移動させなければならず、そのための構成が必要となり、構成は大きく複雑になるか、試薬部の移動を手動で行うなど煩雑さが伴うものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
測定しようとする複数の成分を各項目ごとの最適な色差反応範囲を自動で探し出し、見かけ上同時に最適なRGB値を探し出し正確な分析データを低費用で利用できるような装置、方法を提案する事を目標とする。
【0005】
上記に鑑み本発明は、被測定物質に対し、試薬と反応させて、当該物質の成分に対応して色情報を生じさせるための発色手段、前記色情報を、光学的に2次元的に検出し、検出された光学情報を輝度的に分解して分析する分析手段よりなる組み合わせ構成により、複数成分を、容易に測定可能とすることを実現した。
本発明における被測定物質は、水質、土質、金属、体液(動物、人間)、等であって、少なくとも、成分に呼応した発色を行うものが適用可能であり、その中でも、血液、汗、唾液、精液、尿等の体液成分が好適である。
【0006】
試薬部には、測定対象となる成分に発色反応する物質が含浸されるが、測定対象の一例を以下に示す。
グルコース、尿素、窒素、クレアチニン、尿酸、総コレステロール、高密度リポタンパク質(HDL )、コレステロール、トリグリセリド、総ビリルビン、カルシウム、無機リン、総タンパク質、アルブミン、アンモニア、ヘモグロビン等の化学物質、及び、γ−グルタミルトランスペプチダーゼ(γ−GPT )、グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ(GOT )、グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT )、クレアチンフォスフォキナーゼ、乳酸脱水素酵素(LDH )、アルカリフォスファターゼ(ALP )、アミラーゼ、ロイシンアミノペプチダーゼ等の酵素である。
本発明における発色手段は、2次元的、すなわち、平面上に、複数の試薬が配置された状態の試験体であって、当該複数とは、2以上であればよく、測定目的に応じた数の試薬が配置されればよい。平面形状は、特に限定されるものではないが、円盤状、長方形状等が例示される。
2次元的な検出とは、デジタルカメラ、イメージセンサ等で撮影した写真データ、イメージスキャナで、写真、ネガ等を撮影した画像データであり、一度に光学的検出がされ得る状態、或いは逐次的に光学的検出され得る状態で、一度の行為で、複数の試薬部位に対応したデータが得られるものを示す。なお、同一試薬部位内の発色のばらつきというような情報も2次元的な検出の定義に含まれるものとする。
【0007】
本発明における分析手段とは、2次元面上に配置された試薬部の発色領域を、最適な状態で2次元画像として検出し、当該2次元画像から個々の試薬部を特定してそれぞれの発色情報または発光情報を、輝度情報に分離するとともに、当該輝度情報に基づいて濃度を算出し、当該濃度から成分量を得るものである。
最適な状態とは、まず試薬部へ照射する発光手段の照射光を検出して、光の状態をフィードバックして最適な光照射環境を得ると共に、
撮影する為の2次元受光素子(CCDカメラ、C−MOSセンサ等)の受光状態を、補正して、発光特性に応じて、分解能を高めた受光を行わせることで、試薬部の発光状態の相違に対応して正確な測色を得ることができる様にしたのである。
【0008】
【実施例】
図1は、本発明の一実施例を示す図である。
11は、制御部であり、例えばマイクロコンピュータ、カスタムIC、セミカスタムIC等であり、各周辺素子の制御をするためのものである。
12は、受光部であり、CCDカメラ、C−MOSセンサその他の、2次元的な検出が可能な、受光素子よりなる。受光部12は、結果的に2次元的なデータが得られるものであればよく、複数のCDSを並べたものであっても良い。 13は、発光部であり、1乃至複数個が使用されており、主に白色ダイオード、白色有機EL素子等で構成されている。14は、検査用受光部であり、受光用FET、フォトダイオード等よりなり、前記発光部の発光強度等の状態を検出するためのものである。15は、画像メモリーであり、撮像データをデジタルデータとして一時的又は、継続的に記録するためのものである。
16は、表示部であり、液晶、CRT等のモニター、発光ダイオード等よりなり、撮影画像データから診断データ、操作案内などの表示を行うための部分である。17は、送受信部であり、モデム、LANカード等の外部とでデータの入出力を行うための部分である。
18は、操作部であり、マウス、キーボード、スイッチ類その他のインタフェースが示される。
19は、試薬ユニットであり、血液成分に対し、複数の成分を色彩で表示するためのものである。その一例を図4に示す。なお、試薬反応として酵素反応など温度に敏感な反応を利用する場合には、試薬ユニットを一定温度に保つ機構を有する場合がある。あるいは、試薬ユニット部の温度を計測して、その温度における反応進行度を推定し、定量時に補正する処理手段を設ける場合がある。
20は、ネットワーク部であり、有線であればインターネット、パソコン通信など電話回線、その他専用回線が例示され、その他無線であれば、赤外線、電波、などが例示される。ネットワーク部20は、その他、郵便、宅配等の手段に置き換えることも可能である。
21は、専門機関であり、体液分析結果を出力したり、健康指導など、治療方法等をネットワークを介して伝達できる部分である。
【0009】
発光部13、及び受光部12を含む測定手段の具体的構成例を図2に示す。
図2において、図1と同様の構成を示す部分については、同一の符号を付して説明を省略した。尚、発光部13は、それぞれ、2つづつ並列に並べて使用している。
211は、拡散板Aであり、2つの発光部にまたがって所定の距離をおいて配置されている。212は、拡散板Bであり、拡散板Aの個々の発光部13に対応した部分に対応する部位に重ねて配置されている。拡散板は複数重ねることにより、チップ状で小さい発光ダイオード等のような発光領域が偏っていたり指向性をもつ発光部の発光をより均一にすることから、発光部の発光量が計測に支障がない程度の範囲で枚数を重ねることが好ましい。有機ELパネル素子など、均一性をもつ面発光素子を用いる場合には、このような構成は省略される場合もある。
213は、反射側面部であり、鏡、つや出し加工された白色板などで構成され白色光を効率よく反射するための側面を具備している。拡散板は、発光部から発光された光をより平行に拡散させるような光に変換させるものであり、図2で示す拡散板は、2枚重ねてあるが、1枚でもよく、それ以上であって、測定ユニットへの光の照射が十分で且つ効率のよいものになるのであれば、さらに枚数を重ねた拡散板としてもよい。
当該拡散板は、光照射が平行になるように整え、測定ユニットに一様に光が照射させるものであり、2枚にすることで、より光の平行性、一様性がはかられる。
214は、集光部であり、受光部12に効率よく反射光が受光されるような主に凸状のレンズで形成されている。なお、上記の拡散板の構造は、試薬ユニットに光を透過させて測定する場合であっても同様に利用される。
12は、受光部であって、例えば、いわゆるピンホールタイプのCMOSカメラで構成され、2次元のデジタルデータを出力する。
当該構成のB−B’上部断面図を図2(b)に示した。受光部は、中心から所定間隔離れた状態で、上向きに並列に2つづつ配置された構成をとっている。
尚、側面部は、図中、対向する部位のみ配置され、その他の面は解放された状態となっているが、実際、解放された面も側面部を配置する方が好ましい場合がある。
【0010】
図2で示す測定領域の動作を説明する。
最初、初期設定であって、発光出力確認のため、測定ユニット19を外した状態で、検査用受光部14を図の様に配置し、発光部13を全て発光させる。
検査用受光部14が受光した光は電気信号に変換され、A/D変換を経て図1で示す制御部11に入力され、発光部13の発光が適切に行われているかが検査される。
適切であることが、図1で示す表示部16で表示、示唆された後、測定ユニット19をセットする。
発光部13の全てが発光出力すると、出力された光は、拡散板A211、拡散板B212で、拡散され、平行化された後、側面213で反射されながら、試薬ユニット19の発色部に照射され、反射した光は、集光部214で集光されて、受光部12のカメラに入力され、撮影される。
当該構成においては、複数の発光手段を、並列に置き、一乃至複数の拡散板を介して、試薬ユニットに照射する構成により、均一に、試薬ユニットを照らすことができ、正確で安定した発色の値を、複数同時に得ることができる。
【0011】
又本発明では、他の実施例として、図3(a)と(b)を示し、説明する。
図3(a)で示す構成は、発光部の発光出力方向を側面213方向に向かって角度を設けている点等で、図2と異なる。図2と同一の部分については、同一の番号を付して説明を省略した。
角度Rは、45度位が適当であるが、これに限らず、全体の形状により、適宜選択されれば良いものである。
図3(a)は、より試薬ユニット19へ、発光部13の光を有効に照射できるとともに全体として奥行きを深くし面積を狭くできる点で、携帯型を作成する際、使い勝手の良い測定部分を形成できる場合がある。図3(c)は、上方向からみた概略的な図である。
312は、隔壁であり、受光部12にたいし不要な方向からの光の入射を遮るためのものである。
311は、拡散板であり、発光部13と同様、45度程度に傾斜して配置されているがこの角度に限るものではなく、又発光部13の傾きに合わせる必要がない場合もある。
【0012】
図3(b)に示す実施例は、発光部から発光される光を試薬ユニットを透過させ、受光部12へ到達させるという構成を示す。図3(d)は、図3(b)で示した図の上部方向から見た概略的な図である。
図2と同一の構成においては、同一の番号を付して説明を省略した。
313は、拡散板Aであり、2つの発光部13にまたがるようにして配置され、この拡散板A313に重なるようにして拡散板B314が個々の発光部13の位置に対応するようにして配置されている。191は、試薬ユニットであり、図3(d)でしめす様に、6項目を円状に配置し、個々に光透過性を有する厚みを持って配置されている。
本実施例では、検査用受光部14が、受光部12に隣接して設けられることから、試薬ユニット191の測定を行っている間でも、発光部13の発光状態を監視できる。
【0013】
次に試薬ユニットの一例を図4に示し説明する。
図4(a)は、血液の成分を多項目にわたり測定しようとするための試薬ユニットの一例であり、6個の異なる試薬部を円周上に均等に配置した構成を示し、その中心であって、裏面に相当する部分に滴下部が形成されているものである。滴下部43は、血球等の細胞を分離する能力を持つフィルタ機能を具備するフィルタ部材44を配置する事が好ましく、不織布、濾紙等も利用可能であるが、特殊なものとしてヘマセップL膜(登録商標)が例示される。
図4(c)にA−A’の断面を示した。
41は、支持部材であり、プラスチック等、好ましくは撥水性を有する素材で形成され、その縁部には、指先で摘んで取り扱うための把持部47が形成されている。42は、試薬部であり、目的に応じて異なる試薬が多孔質材に含浸されているような状態で6個配列構成されている(42aから42f)。なお、試薬部の数は検査目的によって変化しうる。
(b)は、試薬部42の一つを示したものである。体液と反応して発色した状態で、測定対象となる領域の輪郭を48で示した。測定対象域は、輪郭48内の部分であり、それ以外の部分は、配置の際のずれや、発色にむらがでやすいところであるため、測定から除外されることが好ましい部分であるが、そうでなくてはならないわけではなく、試薬と体液の反応状態に応じて適宜変更調整される領域である。輪郭48の決定は、試薬ユニットの形状、測定分解能等に応じて適宜設定されるものである。
45、46は通気口であり、血液のフィルタ部材44から個々の試薬部42への移動が、液体の浸透力におおよそ依存することから、その際、浸透の抵抗となる空気を外部へ逃がすためのものであり、この通気口45、46により、血液の滴下から発色反応による体液情報測定可能になるまでの時間がより短縮されるのである。
49は、透明シールであり、試薬部42を固定すると共に、浸透体液の外部への漏出を防止するためのものである。
【0014】
全体の構成を(d)に示した。滴下しようとする体液をBとして示した。
滴下部43に滴下した血液は、フィルタ部材44で、血球が分離されながら、各試薬部方向へ浸透していき、フィルタ部材44と、各試薬部42の接触面を介して、試薬部42にそれぞれ浸透していく、分離された血液の浸透と併せて視野部中の試薬と反応を生じ発色を行う。底面に、発色した6の試薬部が表示される。この構造は一回の滴下で、複数の試薬部へ、体液成分の浸透が図れるが、これに限らず、複数の試薬部が並列に配置されたリトマス試験紙のような構成であってもよい。
更に図11のように、試薬ユニットに付随する情報で、受光素子により読みとり処理が可能な情報を支持部材110上に付加したものが例示される。
111は、RGB基準サンプルデータであり、受光部により読みとられ、制御部において基準値として認識されるものである。当該データは、時間的劣化や、他の影響を受けにくい素材で作成されることが好ましい。
又、112は、バーコード化された検量線表示部であり、例えば製造単位(例えば1lot)で製造される試薬ユニットの品質のばらつきや経時劣化、測定温度による発色変化等を補正可能とするデータが含まれている。コードはカラー表示されていてもよく、例えばRGB各16階調からなるカラーで形成されていれば、一本のコードで4ビット×3=12ビットの情報量を有することが可能である。また、形状もバーではなくドット状にして2次元配列すれば、配列による2次元にカラー情報を加えて、実質的に3次元のコード体系を形成することができる。これにより、より精密な測定が可能となるのである。
何れも受光素子が読みとり、制御部で自動的に解読され、パラメータとして利用されるように形成されることが好ましいのである。
【0015】
次に、図1の発光部13と、検査用受光部14の具体的な構成の一例を図5に示し説明する。
51は、出力調整部であり、発光部13の発光量を手動、制御部11からの制御信号に基づいて調整するための部分である。512は、手動調整手段で、手動で発光量を調整するための一例として可変抵抗器を利用した場合を示したものである。53は、検出手段であり、発光部13の発光強度を、検出するためのもので、例えば、発光部13が。白色LEDの場合は、白色LEDに流れる電流、電圧値を検出して、出力調整部51に出力するためのものである。
出力調整部51は、4つの発光体(直列に接続した白色発光ダイオード)を発光させるための電気エネルギーを、前記検出手段53から得られる発光強度を示す電気信号と、制御部11から出力される信号又は、可変抵抗器512からの補正信号に基づいて発光部13の発光強度が常に一定になるように電気エネルギーを発光部13へ供給している。制御部11から可変抵抗器512への切り替えは、手動又は自動で行われる。
検査用受光部14は、CDS等で構成され、受光した信号を電気信号に変換した後、振幅調整、フィルタ、増幅を行い、更に必要に応じてA/D変換を行うための変換部52に入力される。変換部52で、デジタル信号処理に適した信号に変換された後、受光信号は、制御部11に帰還される。
尚、制御部11がデジタル制御を主に行うことから、入力がデジタル信号でなければならないわけではなく、アナログ信号でも、閾値制御程度のものであれば、A/D変換器は不要である場合もある。
また、A/D変換によって有限(例えば8ビット)の階調に情報が変換される場合には、試薬で測定したい範囲の色幅に全階調を割り当てる処理をすることが望ましい。例えば赤色(R)に8ビットを割り当てる場合では、通常は黒色(赤色成分なし)に0、純赤色に255という値が与えられる設定になるが、このような設定では試薬によっては有効な成分濃度範囲が20階調程度しか変化しない(変色度が低い)ものもある。この場合、測定精度としては5%刻みの幅となり、十分な精度を確保できない。このような試薬に対しては、有効な成分濃度範囲の最低値と最高値に相当する色に、それぞれ0と255の値を割り当てる方が、情報量を有効に活用でき、精度を高めることができる。この設定はあらかじめプログラムとして記憶していてもよいし、成分濃度範囲が判定できるようなユニットを読み込ませてもよく、A/D変換はこの設定のもとで行われることになる。この設定では、想定する成分濃度範囲を外れた発色をした場合には色値を判定できなくなるが、異常値であることを通知すればよい。
また、変色度が低い試薬に対して、上記の情報割り当てが不可能な受光素子を用いる場合には、測定情報が画像(2次元情報)であることを利用して、色のばらつき等から実質的に階調幅を増やす処理をしてもよい。例えば、20階調しか変化しない試薬であっても、試薬部の画像情報から平均値、分散値、最大値、最小値、中央値といった値を算出して、階調をアナログ化(小数化)することにより、精度を高めることができるのである。
当該実施例によれば、発光部13の発光量を、制御部11で自在に制御できるようにしてあることから、複数の発色を調べなければならない場合に必要な、個別調整を容易にすることができる。
【0016】
以上図1から図5まで述べた構成の動作例を他の図面を参照して詳細に説明する。
初期設定
図1でしめした制御部11は、例えば図8〜図10で示すフローチャートに基づいて動作を行う。図2で試薬ユニット19を取り除き、検査用受光部14を装着した状態で行う。
図8において最初、光量の設定として、発光部13の白色ダイオードを出力させ、その光出力を、撮像位置に置かれた検査用受光素子により感知し設定値になるように白色ダイオードの補正を行なう(801)。
【0017】
次に基本設定として(802)、受光素子に関して、ガンマenable、RGB_Format、ゲイン、蓄積時間、 ガンマ補正電圧の設定,ホワイトバランスの初期設定を行う。
次に受光素子の色彩特性の調整として、輝度値(0,0,0)→ ガンマ補正入力左軸値(1.0V)に成るまで、V,Oレジ設定、受光素子(例えばイメージセンサーM64270BGを用いた場合)の内部テストPatternを使用し行なう。この時内部のRF(参照)電圧が調整されて黒PatternがRGB(0,0,0)値黒レベルで出力されるまで,又は設定値(RGB)まで行なう(803)。
次に、受光素子のゲイン・蓄積時間の設定を行う(804)。
理論輝度値(255,255,255)→ (設定輝度最大値)<=255
に成るまで、ケ゛イン,蓄積時間レジを設定する。
設定輝度最大値 = 0.95×RGB(255,255,255)
次にホワイトバランスの調整を行う(805)。理論輝度値白紙RGB(255,255,255)によりRG差、GB差 ≒ 0又は誤差範囲に成るまで、ホワイト・バランス調整レジスターを調整して初期設定を終了する。
この時、誤差範囲最大値 = 0.25×(R−G),(G−B) 絶対値
【0018】
検量線関数の決定
本発明では、それぞれの試薬の発色濃度を個別に測定する為に、それぞれの試薬の発色状況と濃度の関係式(検量線)をテストサンプルを用いて予め決定する。
図9において、図4で示す試薬ユニットの形状で、全ての試薬部(42a〜42f)を黒色にしたものを、図2(a)で示す試薬ユニット19の代わりに据え置いて、受光素子12により撮影する(901)。
得られた撮影データのサンプルチップ上の黒色(RGB0,0,0)と周囲のRGB値の差により個々の試薬部の位置を決定する(902)。更に、測色部位として図4(b)で示すような、冗長部を除き分析データ部を設定上下,左右を除く有効測色部位を決定する(903)。
個々の試薬部ごとに測定対象となるサンプル物質の希釈倍率(例えば(フ゛ランク: 試薬が無反応な状態、試薬の元の色)、1/20、1/10、1/5、1/2)を変更した5つのサンプルを滴下し反応させた発色状態を示す5つの試薬ユニットを形成し、これを個々に測定する(904)。
撮影したデータの発色情報からそれぞれ、R G Bの値を検出する(905)。
5つのサンプルの全てについて測定と、RGB値が検出工程が実行される(906)。尚、図示していないが、残りの試薬部についても同様の希釈倍率を変更したサンプル測定対象物質を用意し、それぞれのサンプルごとのRGB値を検出する。
【0019】
試薬毎(6点)の輝度(RGB)の変化幅をRGB毎に求め、変化の最大のものを、試薬の基準データ用輝度と決定する(907)。例えば図6の(a )においては、Rが変化幅が大きいので基準データに相当する。この時、RGB各色の組み合わせでも良い場合もある。
次に発光部(図1で示す13)の発光量を変えて、選ばれた輝度(ここではR)の変化量を大きくした状態とし、図6(b)で示すような最小と図6(c)で示すような最大を求め、変化幅を測定する。
この輝度の変化幅の位置を基準(0〜255)と比較しガンマ補正電圧の折れ点を決定する(908)。例えば図7で示すG1,G2の点を、GH1、GH2に補正するようなものである。ガンマ補正電圧とは、受光素子特有のもので、受光入力に対する電気出力の関係が、2つの折れ点を伴う、特性曲線として表されるのである。ガンマ補正により、受光素子における個々の受光データをより詳細なデータとして得ることができる。
この様に試薬毎に、RGB値の最大変化幅を選択し、又光量の加減を行ないRGB値の変化幅を最大化し、変化幅の値の範囲によりガンマー補正を行ない分解能を高くしダイナミック・レンジの補正を行なう(909、910)。
希釈倍率の変更を行った5つのサンプルの測定濃度値から検量線を表現する式
濃度 f(X)=a0+a1x+a2x2+a3x3+a4x4
の係数a0、a1、a2、a3、a4を求める(911)。
なお、検量線を表現する式f(X)は、RGBのそれぞれに対して求める場合もある。それらをfr(X)、fg(X)、fb(X)とすると、各色の変色幅Cr、Cg、Cbを重みとして
重みつき平均値 F(X) = ( Cr・fr2 + Cg・fg2 + Cb・fb2 )1/2
を最終決定濃度してもよい。この式では、最も変色の大きい色成分が基準となるものの、それ以外の色成分の情報も考慮されていることになる。
【0020】
実際の測定
この様に検量線がサンプル試薬ユニットから得られた後、実際に測定された試薬ユニットの発色情報から、図10で示すフローチャートに基づいて成分濃度を得る。
図4(d)で示す様に、血液Bを、滴下部43に滴下する。
滴下部43下のフィルタ部44に滴下された血液は、血球分離がされながら、各試薬部42a〜42fのそれぞれに浸透していき、数分後、試薬と接触反応する。発色が一応落ち着いた後、この試薬ユニット図2で示す19の部分に、下を試薬部面とするようにして据え置く。
発光部を発光させて、それぞれの発色試薬部を照射し、その反射光は、集光部214を介して受光部12に受光される(1001)。受光したデータをR、G、Bに分解してサンプル化する(1002)。データのサンプル化は、図12で示すように個々のRGBの輝度値を、ヒストグラム化し、高輝度よりN番目までの平均(下式)を求めて得ること又は、ヒストグラム化された値の中で最大占有個数とすることが好ましい。図9の905で示したサンプル化も、この様な平均化をすることが好ましいものである。
RGBの平均=(RGB値(0)*個数A+RGB値(1)*個数B+...RGB値(N)*個数N)/(A+B+...+N)
図11で示すチップ上の補正項目111,112を撮影してデータを入力し、データを補正する(1003)。得られた受光データを検量線関数に入力する。 検量線関数から得られたデータから、成分の濃度値を推定し(1004)、これを複数の試薬部ごとに行うことで大量の成分情報が得られ、総合的な成分データを得るものである(1005)。
【0021】
【発明の効果】
以上詳述のように、本発明は、血液など体液等の成分データを複数個ほぼ同時に近い状態で得られることから、疾病の早期発見、治療を可能とするとともに、疾病予防等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図。
【図2】本発明の実施例を示す図。
【図3】本発明の実施例を示す図。
【図4】本発明の一実施例の一構成を示す図。
【図5】本発明の一実施例の一構成を示す図。
【図6】本発明の実施例を説明するための図。
【図7】本発明の実施例を説明するための図。
【図8】本発明の実施例を説明するためのフローチャートを示す図。
【図9】本発明の実施例を説明するためのフローチャートを示す図。
【図10】本発明の実施例を説明するためのフローチャートを示す図。
【図11】本発明の実施例を説明するための図。
【図12】本発明の実施例を説明するための図。
【符号の説明】
11 制御部
12 受光部
13 発光部
14 検査用受光部
15 メモリー
16 表示部
17 送受信部
18 操作部
19 試薬ユニット
20 ネットワーク部
21 専門機関
Claims (8)
- 被測定物質に対し、試薬と反応させて、当該物質の成分に対応して色情報を生じさせるための発色手段、前記色情報を、光学的に2次元的に検出し、検出された光学情報を輝度的に分解して分析する分析手段よりなる成分分析装置。
- 試薬と反応し、成分濃度に対応して色差を生じる物質の分析において、光学的手法を用いて色情報を2次元的に得て、色情報にかかる独立した3成分の輝度値を分析すると共に対象物の成分濃度を分析する方法。
- 前記色情報は、異なる成分を発色によって表示する複数の部分で表された2次元情報である請求項1,2に記載の成分分析装置および成分分析方法。
- 前記受光手段は、検出した複数の色情報に対し、個々の色情報ごとに適正変化輝度値幅の最大値を選択する手段を備えている請求項1,2に記載の成分分析装置および成分分析方法。
- 前記測定物質が、血液、尿などの体液である請求項1,2に記載の成分分析装置および成分分析方法。
- 被測定物質に光を照射するための1乃至複数の発光手段、前記発光手段の発光を受光し、当該受光した光に基づいて、発光手段の発光出力を調整する帰還調整手段を備えていることを特徴とする請求項1,2に記載の成分分析装置および成分分析方法。
- 前記発光手段から照射した光が被測定物質に対し平均して照射される拡散板を配置した請求項1,2に記載の成分分析装置および成分分析方法。
- 光学的に検出する為の受光手段は、その受光領域を被測定物質の色情報領域に適合させる為の適合補正手段を有する請求項1,2に記載の成分分析装置および成分分析方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002311693A JP2004144672A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 発色情報に基づく成分分析方法及び成分分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002311693A JP2004144672A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 発色情報に基づく成分分析方法及び成分分析装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004144672A true JP2004144672A (ja) | 2004-05-20 |
Family
ID=32456839
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002311693A Pending JP2004144672A (ja) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | 発色情報に基づく成分分析方法及び成分分析装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004144672A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006284279A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Jokoh Co Ltd | 呈色試験紙の測定時に、検量線を選択する方式。 |
JP2009533654A (ja) * | 2006-04-08 | 2009-09-17 | エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト | ヒストグラムを用いる光学データの解析 |
JP2010511890A (ja) * | 2006-12-05 | 2010-04-15 | 韓國電子通信研究院 | バイオチップリーダ |
JP2015161656A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 公立大学法人奈良県立医科大学 | 被検液物性値の検査用具 |
JP2018080990A (ja) * | 2016-11-16 | 2018-05-24 | 群馬県 | 濃度測定システム |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002311693A patent/JP2004144672A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006284279A (ja) * | 2005-03-31 | 2006-10-19 | Jokoh Co Ltd | 呈色試験紙の測定時に、検量線を選択する方式。 |
JP2009533654A (ja) * | 2006-04-08 | 2009-09-17 | エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト | ヒストグラムを用いる光学データの解析 |
JP2010511890A (ja) * | 2006-12-05 | 2010-04-15 | 韓國電子通信研究院 | バイオチップリーダ |
JP2015161656A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | 公立大学法人奈良県立医科大学 | 被検液物性値の検査用具 |
JP2018080990A (ja) * | 2016-11-16 | 2018-05-24 | 群馬県 | 濃度測定システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU759974B2 (en) | Instrument for monitoring polymerase chain reaction of DNA | |
JP2007101482A (ja) | 測定チップならびにその分析方法 | |
US8005280B2 (en) | Optical imaging clinical sampler | |
KR101441953B1 (ko) | 시료 내 분석물의 측정 방법 및 측정 시스템 | |
CN112930572B (zh) | 用于执行分析测量的方法和装置 | |
US20190346369A1 (en) | Mobile phone based fluorescent multi-well plate reader | |
JP3754989B2 (ja) | センサ出力の補正方法 | |
US20230103160A1 (en) | Method of determining the concentration of an analyte in a sample of a body fluid | |
JP7062926B2 (ja) | 呈色反応検出システム、呈色反応検出方法及びプログラム | |
JP4341153B2 (ja) | 試験紙分析装置 | |
JP3774192B2 (ja) | イメージセンサを用いた測定方法及び装置 | |
JP2019132771A (ja) | 呈色反応観察補助システム、呈色反応観察補助方法及びプログラム | |
JP2004144672A (ja) | 発色情報に基づく成分分析方法及び成分分析装置 | |
ES2938434T3 (es) | Procedimiento de determinación de una concentración de un analito en un líquido corporal | |
TW202232935A (zh) | 控制具有相機的行動裝置的自動曝光設定之方法 | |
JP2009222607A (ja) | 試料分析装置の照明制御方法および試料分析装置 | |
KR100659902B1 (ko) | 현장진단 장치 | |
TW202346832A (zh) | 判定體液中至少一種分析物之濃度的方法及裝置 | |
US20230236174A1 (en) | Method of determining the concentration of at least one analyte in a body fluid | |
WO2018136474A1 (en) | Mobile phone based fluorescent multi-well plate reader | |
CN116113827A (zh) | 用于分析物的光学测量的测试条固定装置 | |
KR20220029580A (ko) | 카메라가 있는 모바일 장치를 사용한 체액 내 분석물질의 농도 측정 | |
JPWO2020260246A5 (ja) |