JP2004143818A - 床パネルおよびその製造法ならびにそれを用いてなる床構造 - Google Patents

床パネルおよびその製造法ならびにそれを用いてなる床構造 Download PDF

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Abstract

【課題】木製床構造の問題をことごとく解消しつつ高度の断熱性を達成し、かつ施工が簡素化されてなる床構造に資する床パネルおよびその製造法ならびにそれを用いてなる床構造を提供する。
【解決手段】本発明の床パネル60は、床板40と、該床板40裏面に所定配列で配設された鋼製根太30と、該鋼製根太30を被覆して前記床板40裏面に配設された断熱部材50と、該断熱部材50の大引20との当接位置に配設された断熱性強度部材52とを備えてなることを特徴とする。本発明の床パネル60の製造法は、床板40裏面に所定配列で鋼製根太30を配設する手順と、前記鋼製根太30を被覆しながら前記床板40裏面に断熱部材50を配設する手順と、前記断熱部材50の大引20との当接位置に断熱性強度部材52を配設する手順とを含んでいることを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床パネルおよびその製造法ならびにそれを用いてなる床構造に関する。さらに詳しくは、所望強度および断熱性を確保しながら軽量化が図られてなる床パネルおよびその製造法ならびにそれを用いてなる床構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、戸建住宅や集合住宅の一階床組などの床構造として、図10に示すように、鋼製束101により大引102を支持し、この大引102上に裏面に根太103が所定ピッチで配設された床板パネル104を、根太103が大引102と直交するようにして敷き詰めてなる床構造100が知られている。
【0003】
なお、図示例では、根太103が大引102に直交させて配設されてなるいわゆる直交型構造とされているが、根太が大引と並列に配設されてなるいわゆる並列型構造も知られている。
【0004】
この従来から知られている床構造100における大引102および根太103は木製とされているので、次のような問題があった。
【0005】
(1)いわゆる木やせによる問題がある。例えば、木やせにより床鳴りが生ずるという問題がある。
【0006】
(2)防蟻対策や防腐対策のための薬剤処理が必要である。この薬剤処理の過程において環境汚染が生ずるおそれが大きい。また、薬剤処理はそれに従事する作業者の健康を損なうおそれがあるので、その対策を講ずる必要がある。
【0007】
(3)森林破壊による環境悪化を招来する。
【0008】
かかる従来の床構造100の問題を部分的に解消するため、大引102を鋼製大引とする提案がなされかつ実施されている。
【0009】
例えば、特開平8ー4253号公報には、図11に示すように、鋼板を断面が略逆台形状となるように折り曲げ成形するとともに、両側面に補強リブ111を設けてなる鋼製大引110が提案されている。また、特開2000−73527号公報には、図12に示すように、鋼板を断面が略長方形状となるように折り曲げ成形するとともに、両側面に補強リブ121を設けてなる鋼製大引120が提案されている。
【0010】
しかしながら、木製大引102を鋼製大引110,120に代えただけでは、依然として木製根太103が存在しているので、前記床構造100における問題が部分的に解消されたにすぎず、すべてが解消されたとはいいがたい。
【0011】
そこで、未だ公知ではないが、従来の床構造の問題をことごとく解消すべく、大引のみならず根太をも鋼製としてなる床構造が、本発明者により既に提案されている(特願2002−112002号参照)。
【0012】
ところが、近年、省資源および省エネルギに対する社会的要求がますます高くなり、建築物に関する省エネルギー基準、特に断熱性についての基準値もますます高度のものが要求されている現状において、本発明者の先の提案の床構造のように、大引、根太、束の全てを鋼製とした場合には、金属の熱伝導性が木材と比較して各段に高いことから、断熱工法の如何および地域の如何にかかわらずこのような基準に適合させることには多少無理があることが判明した。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、木製床構造の問題をことごとく解消しつつ高度の断熱性を達成し、かつ施工が簡素化されてなる床構造に資する床パネルおよびその製造法ならびにそれを用いてなる床構造を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の床パネルは、床板と、該床板裏面に所定配列で配設された鋼製根太と、該鋼製根太を被覆して前記床板裏面に配設された断熱部材と、該断熱部材の大引との当接位置に配設された断熱性強度部材とを備えてなることを特徴とする。
【0015】
本発明の床パネルにおいては、床板の一側端部に位置する鋼製根太表面が、所定幅露出するようにして配設されてなるのが好ましい。
【0016】
また、本発明の床パネルにおいては、鋼製根太が自己補強型鋼製根太とされてなるのが好ましい。
【0017】
さらに、本発明の床パネルにおいては、自己補強部が床板とは反対側とされてなるのが好ましい。
【0018】
さらに、本発明の床パネルにおいては、自己補強型鋼製根太が、第1材とそれより板厚の薄い第2材とからなり、前記第1材が床板とは反対側に位置するように配設されてなるのが好ましい。
【0019】
さらに、本発明の床パネルにおいては、鋼製根太の床板への接合が接着剤による接合を含んでなるのが好ましい。
【0020】
本発明の床パネルの製造法は、床板裏面に所定配列で鋼製根太を配設する手順と、前記鋼製根太を被覆しながら前記床板裏面に断熱部材を配設する手順と、前記断熱部材の大引との当接位置に断熱性強度部材を配設する手順とを含んでいることを特徴とする。
【0021】
本発明の床パネルの製造法においては、床板の一側端部に位置する鋼製根太表面を、所定幅露出するようにして配設するのが好ましい。
【0022】
また、本発明の床パネルの製造法においては、鋼製根太が自己補強型鋼製根太であるのが好ましい。
【0023】
さらに、本発明の床パネルの製造法においては、自己補強部を床板と反対側に位置させて鋼製根太を配設するのが好ましい。
【0024】
さらに、本発明の床パネルの製造法においては、自己補強型鋼製根太が、第1材とそれより板厚の薄い第2材とからなり、前記第1材を床板とは反対側に位置するように配設するのが好ましい。
【0025】
さらに、本発明の床パネルの製造法においては、鋼製根太の床板への接合が接着剤により接合する手順を含んでいるのが好ましい。
【0026】
本発明の鋼製床構造は、床パネルと、鋼製大引と、鋼製束とを備えてなる鋼製床構造であって、前記床パネルが、前記いずれかに記載の床パネルとされてなることを特徴とする。
【0027】
本発明の鋼製床構造においては、鋼製大引が自己補強型鋼製大引とされてなるのが好ましい。
【0028】
また、本発明の鋼製床構造においては、自己補強部が上面側に位置させられてなるのが好ましい。
【0029】
さらに、本発明の鋼製床構造においては、鋼製大引が、上面を構成する第1材と、側面および下面を構成する第2材とからなり、第2材の板厚が第1材の板厚より薄くされてなるのが好ましい。
【0030】
さらに、本発明の鋼製床構造においては、鋼製束の受金具が鋼製大引の補強材として機能するよう構成されてなるのが好ましい。
【0031】
さらに、本発明の鋼製床構造においては、鋼製根太の鋼製大引への接合が緩衝材を介してなされるのが好ましい。
【0032】
さらに、本発明の鋼製床構造においては、鋼製大引の鋼製束の受金具への装着が緩衝材を介してなされるのが好ましい。
【0033】
【作用】
本発明の床パネルは、前記の如く構成されているので、木製床パネルの問題がことごとく解消され、しかも高度の断熱性が確保される。また、重量が同サイズの木製床パネルに比して約30%減少するので、施工が容易となる。
【0034】
また、本発明の床パネルの製造法は、前記の如く構成されているので、木製床パネルの問題がことごとく解消され、しかも高度の断熱性が確保される床パネルを製造できる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0036】
図1に、本発明の一実施形態に係る床パネルが用いられてなる床構造の要部を斜視図で示す。図2に同実施形態に係る床パネルの構造を3面図で示す。図3に同床パネルの大引への配設の様子を示す。
【0037】
床構造Aは、図1に示すように、土間コンクリートや束基礎(図示省略)上に鋼製束10により支持するようにして所定ピッチ、例えば910mmピッチで鋼製大引(以下、単に大引ということもある)20を配設するとともに、図2に示すように、裏面に長手方向に沿って所定長さ(後掲するように床板40全長よりも若干短い長さ)の鋼製根太(以下、単に根太ということもある)30が所定ピッチ、例えば303mmピッチで配設された所定サイズの床下地板(以下、床板と略称する)40、例えば910mmWx1820mmLサイズのパーティクルボードからなる床板40に断熱部材50を組み合わせて床パネル60を形成し、図2および図3に示すように、根太30を大引20と直交させるようにして床パネル60を敷き詰めてなるものとされる。
【0038】
鋼製大引20は、図3に示すように、断面が正方形状あるいは長方形状とされてなるもの(図示例では、75mmx75mmの正方形状とされている)であって、上面21を形成する第1材B1と、両側面22,23および下面24を形成する第2材B2との2材からなり、上面21側端部と側面22,23上端部とをかしめにより左右対称に接合してなるものである。このため、鋼製大引20の上面角部は4層構造となって自己補強部が形成され、同一の板厚からなる通常の角パイプや1材により加工成形されてなる鋼製大引より強度が格段に上昇する。
【0039】
すなわち、図3(a)に示すように、上面21側端部を下方内側に折り曲げて横U字状の係合部21aとする一方、側面22(23)上端部を前記横U字状の係合部21aとは逆向きの横U字状の係合部22a(23a)とし、両係合部21a,22a(21a,23a)を係合させた後に、両者をかしめて接合してなるものである。また、図3(a)に示すように、側面22,23上端部の係合部22a,23aの背後に位置する上面部分がU状の陥没部21bとされて、側面22,23上端部と上面21側端部とにより形成される、かしめ部25における係合外れが生じないようにされている。なお、かしめ部(自己補強部)25を上面21側とする理由については後述する。
【0040】
また、大引20の上面21には曲げ剛性を向上させるよう、複数のリブ21cが幅方向に並べられるようにして全長に亘って形成されるとともに、側面22,23には大引20の縦圧縮剛性を向上させるよう、それぞれ1つの大型のリブ22c、23cが設けられるものとされる。また、下面24も同様に曲げ剛性を向上させるよう波板状に形成されている。
【0041】
ここで、第1材B1は、防錆処理がなされた鋼板(板厚:0.8mm)とされる。例えば、溶融亜鉛−5%アルミニウムめっき鋼板(板厚:0.8mm)、高耐食溶融亜鉛−6%アルミニウム−3%マグネシウムめっき鋼板(板厚:0.8mm)などとされる。また、第2材B2は、防錆処理がなされた鋼板(板厚:0.6mm)とされる。例えば、溶融亜鉛−5%アルミニウムめっき鋼板(板厚:0.6mm)、高耐食溶融亜鉛−6%アルミニウム−3%マグネシウムめっき鋼板(板厚:0.6mm)などとされる。
【0042】
鋼製根太30は、図4に示すように、断面が正方形状あるいは長方形状とされてなるもの(図示例では、45mmx45mmの正方形状とされている)であって、下面31を形成する第1材B3と、両側面32,33および上面34を形成する第2材B4との2材からなり、下面31側端部と側面32,33下端部とを、かしめにより左右対称に接合してなるものである。このため、鋼製根太30の下面角部は4層構造となって自己補強部が形成され、1材により加工成形されてなる鋼製根太より強度が格段に上昇する。
【0043】
すなわち、図4(a)に示すように、下面31側端部を上方内側に折り曲げて横U字状の係合部31aとする一方、側面32(33)下端部を前記横U字状の係合部31aとは逆向きの横U字状の係合部32a(33a)とし、両係合部31a,32a(31a,33a)を係合させた後に、両者をかしめて接合してなるものである。また、図4(a)に示すように、側面32(33)下端部の係合部32a(33a)の背後に位置する下面部分がU状の陥没部31bとされて、側面32(33)下端部と下面31側端部とにより形成される、かしめ部35における係合外れが生じないようにされている。なお、かしめ部(自己補強部)35を下面31側とする理由については後述する。
【0044】
また、根太30の下面31には曲げ剛性を向上させるよう、複数のリブ31cが幅方向に並べられるようにして全長に亘って形成されるとともに、側面32,33には根太30の縦圧縮剛性を向上させるよう、それぞれ幅方向中央に1つの大型のリブ32c、33cが設けられ、その両脇に波板状部分32d、32eおよび33d、33eが形成される。この側面32,33に形成された波板状部分32d、32eおよび33d、33eは、断熱部材50との摩擦音を低減する機能も果たす。また、上面34は曲げ剛性を向上させるとともに接着剤による上面34と床板40裏面との接着を促進させるよう波板状に形成されている。
【0045】
ここで、第1材B3は、防錆処理がなされた鋼板(板厚:0.6mm)とされる。例えば、溶融亜鉛−5%アルミニウムめっき鋼板(板厚:0.6mm)、高耐食溶融亜鉛−6%アルミニウム−3%マグネシウムめっき鋼板(板厚:0.6mm)などとされる。また、第2材B4は、防錆処理がなされた鋼板(板厚:0.4mm)とされる。例えば、溶融亜鉛−5%アルミニウムめっき鋼板(板厚:0.4mm)、高耐食溶融亜鉛−6%アルミニウム−3%マグネシウムめっき鋼板(板厚:0.4mm)などとされる。すなわち、第1材B3が第2材B4よりも厚くされる。
【0046】
これは、根太30が大引20との接合部分、図示例では両端部および中央部に集中して荷重が掛かる構造であることから、大引20との対向面である下面31(第1材B3)の強度を高くする必要があるからである。一方、上面34は後掲するように、床板40と全面的に接触し荷重分散が図られるため、板厚は薄くされる。
【0047】
すなわち、根太30を2材(第1材B3、第2材B4)から構成するものとしたことによって、各面31、32、33、34の機能に相応するよう厚みを必要十分なものとすることができ、十分な床剛性を確保しつつ軽量化を図ることが可能となる。これにより、木製根太を使用する場合と比較して一般的に30%程度の軽量化を達成することができ、かつ強度を向上させることが可能となる。
【0048】
断熱部材50は、図5に示すように、床板40と同一のサイズ、例えば910mmWx1820mmLサイズで厚みが根太30の角サイズ(45mm)よりも若干大きい(例えば55mm)厚板状の部材とされる。ここで断熱部材50として、ビーズ法ポリスチレンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノールフォームなどの発泡プラスチック保温材を適宜適用することが可能であるが、特にポリプロピレン系樹脂とポリスチレン系樹脂との複合体(例えば特開2001ー261870号公報参照)から断熱部材50を形成するのが、断熱性および耐薬品性の観点から望ましい。
【0049】
また、断熱部材50の上面、すなわち床板40との接合面には、床板40における根太30の配設ピッチと同一のピッチで根太収納溝51が設けられるものとされる。
【0050】
根太収納溝51は、根太30の床板40との接合面以外の全ての面を覆いながら根太30を収納するように、底51aの厚みが例えば10mm、長手方向両端部分が例えば厚さ10mmの隔壁51b、51b、…をなすように形成される。
【0051】
また、断熱部材50の下面(床パネル60の下面)には、根太30と大引20との対向位置において根太収納溝51の底面に空孔53、53、…を形成するように、細長板状の断熱合板(断熱性強度部材)52が組み付けられる断熱合板組付用切欠部54,54,…が根太収納溝51と直交するよう設けられるものとされる。すなわち、根太30は、根太収納溝51の長手方向両端位置および中央位置で空孔53、53、…を通して下面31が露出され、各根太30の露出部分を橋渡しするようにして断熱合板52が根太30の下面31と接合される。
【0052】
断熱合板(断熱性強度部材)52は、全長が断熱部材50の横幅と一致し、かつ横幅が大引20の上面21の幅と同一(75mmWx910mmL)、またはその1/2(37.5mmWx910mmL)とされる所定厚さ所定強度の板状部材、例えば10mm厚の硬質繊維板(ハードボード)、合成樹脂化粧合板あるいはパーティクルボードなどから構成され、鋼製大引20と鋼製根太30との間に介装されて緩衝および断熱を行うものとされる。
【0053】
また、断熱合板52は、根太30の下面31と直交するように、すなわち大引20と長手方向を一致させ、その上面21と全面的に接するようにして配設されるものとされる(図2参照)。これによって、根太30からの荷重が断熱合板52を介して大引20の長手方向に分散して掛かるので、大引20においては根太30との対向位置に荷重が集中せず、より薄い板厚で必要強度を確保することが可能となる。
【0054】
しかして、床パネル60の製作は以下の手順で行われる。
【0055】
(1)床板40の裏面に鋼製根太30を接着剤により装着する。この場合、図2および図3に示すように、床板40は一側端にある根太30の上面34が半分表れるよう、床パネル60の幅方向にずらして接着するのが、後掲するように床パネル60,60間の気密性を高める上で好ましい。
【0056】
(2)根太30を断熱部材50の根太収納溝51に嵌め合わせるようにして、床板40の裏面と断熱部材50の上面とを例えば接着剤により接合する。
【0057】
(3)断熱合板52を空孔53、53、…を通して露出している根太30の下面31に接合しつつ断熱合板組付用切欠部54,54,…に例えば接着剤により組み付ける。
【0058】
以下、前掲手順(1)における床板40と鋼製根太30との接合についてさらに詳しく説明する。
【0059】
根太30の床板40裏面への配設は、根太30のかしめ部(自己補強部)35が外方に位置するようにしてなされるのが好ましい。というのは、床板40が大引20に載置されたときに、かしめ部35が補強部材として機能するとともに、根太30の軽量化を図りながら床板40を所望の曲げ剛性とすることができるからである。このように、かしめ部35などの第1材B3と第2材B4との接合部が補強部材として機能する鋼製根太を、本明細書においては「自己補強型鋼製根太」ということにする。
【0060】
次に、図6および図7を参照して、鋼製大引20の鋼製束10への装着方法を説明する。
【0061】
図6に、鋼製大引20の鋼製束10の受金具11への装着部Fを示す。
【0062】
大引20の前記受金具11への装着は、図6に示すように、大引底部20aをポリオレフィン系片面粘着テープなどからなる緩衝材12を介して、鋼製束10の溝型とされた受金具11に嵌合した状態で、その嵌合された底部20aを受金具11底部裏面から突出させたドリルねじ13によりねじ留めすることによりなされる。
【0063】
この場合、大引側面22(23)は軽量化を図る観点から薄板とされているので、大引20に荷重がかかったときに、大引側面22(23)下部は外側に膨出する傾向にある。この膨出が大きくなりすぎると強度的に問題を生ずるので、ここでは受金具11の板厚を相当程度厚くして、例えば4.5mm程度の板厚とするとともに、その大引20に沿う長さLを板厚との関係において通常のものより長くすることにより、例えば120mm程度の長さ(通常のものの長さは80〜100mm程度である)とし、しかも大引底面24の側部をドリルねじ13により受金具11にねじ留めすることにより大引側面22(23)の外側への膨出を抑制している。つまり、受金具11に大引側面22(23)の補強部材としての機能を持たせている。また、受金具11の形状は、図6に示すような溝状とされるのが、大引側面22(23)の膨出を抑える点から好ましい。これにより、側面22(23)の板厚を薄くし、しかも側面22(23)の補強リブ22c,23cに大きな負担をかけることなく所望強度が確保される。ちなみに、受金具11の形状を平板状とした場合は、受金具11は大引20の補強部材として満足な機能を発揮し得ない。
【0064】
また、大引底部20aの受金具11への装着は、図6に示すように、大引20のかしめ部(自己補強部)25が上部に位置するようにしてなすのが強度面から好ましい。というのは、大引上面21に根太30が載置されたときに、かしめ部25が補強部材として機能するからである。このように、かしめ部25などの第1材B1と第2材B2との接合部が補強部材として機能する鋼製大引を、本明細書においては「自己補強型鋼製大引」ということにする。
【0065】
次に、図7を参照して、床パネル60における鋼製根太30の床板40への装着方法および、床パネル60の鋼製大引20への装着方法を説明する。
【0066】
図7に示すように、根太30の床板40裏面への配設は、接着剤41による接着によりなされる。これは、根太上面34を床板40裏面に接着させることにより、根太30と床板40との一体化が図られて根太30の軽量化を図りながら床板40を所望の曲げ剛性とすることができるからである。
【0067】
また、図7に示すように、床パネル60の大引20への固定は、根太30を大引20に直交させて大引20に断熱合板52を介して載置した後、床板40に大引20との接合位置に対応させて形成された段状に形成されたドリルねじ挿通孔43を利用し、ドリルねじ44を床板40から大引上面21まで貫通させて床板40と大引上面21とを螺着接合することによりなされる。これにより、根太30および断熱合板52は、床板40と大引20とにより挾持状に保持されることになる。
【0068】
この場合、幅方向に隣接する床パネル60の断熱部材50側端から突き出した床板40は、一側端にある床パネル60の床板40から露出している根太30の上面31に接着剤を使用して接着されて、隣接する床パネル60、60の端面間の繋ぎ合わせがなされる。これにより、床パネル60、60の接合部の気密性が確保される。
【0069】
このように、この実施形態の鋼製床構造Aは、鋼製束10により鋼製大引20を支持するとともに、鋼製根太30、床板40および断熱部材50を組み合わせて床パネル60を形成し、鋼製根太30を断熱合板52を介して鋼製大引20により支持させるようにして、床パネル60を鋼製大引20により支持するものとされる。
【0070】
すなわち、根太30が木製ではなく鋼製とされるため、根太30に反り、曲がり、やせといった寸法誤差を生じさせる要因がなく、高度の寸法管理を行うことが可能となる。このため、所定寸法・形状に断熱部材50をあらかじめ成形し、これに根太30が所定ピッチで接合された床板40を後から組み付けるといった手順で床パネル60を製作することができ、床パネル60の製作が極めて容易となる。
【0071】
また、このように高度の寸法管理が可能な床パネル60を大引20の上に敷き詰め、固定していくだけで床下地が形成されるので、施工が極めて容易となる。
【0072】
さらに、鋼製大引20と鋼製根太30とが強度の大きい断熱合板52を介して当接するものとされ、かつ根太30は床板40との接合面を除いて断熱部材50により覆われるものとされるため、十分な緩衝および断熱を図りつつ耐荷重性を確保することが可能となる。また、断熱合板52は大引20の上面21に長手方向に沿うようにして配設されるので、根太30を介して大引20に掛かる荷重が長手方向に分散されることになり、大引20のより一層の薄板化、軽量化を図ることが可能となる。
【0073】
さらにまた、床パネル60においては根太30は断熱部材50に埋め込まれ、全ての端面が弾力性のある断熱部材50により形成されるため、床パネル60自体の高度の断熱性を達成することができるとともに、床パネル60の端面間における気密性を確保することも容易となる。このため、近年の省エネルギー基準に適合する高度の気密性を達成することも容易となる。
【0074】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではなく、種々改変が可能である。例えば、実施形態では大引20の上面21は大引20の長手方向全範囲に亘って配設されているが、図8に示すように、上面21を必要範囲にのみ分散的に配設してなる大引20Aとすることもできる。また、根太30の下面31も同様に、図9に示すように、必要範囲にのみ分散的に配設してなる根太30Aとすることもできる。
【0075】
さらに、実施形態では大引20および根太30の第1材B1,B3および第2材B2,B4は、ともに同材質とされているが、第1材B1,B3および第2材B2,B4は異種材料とすることもできる。例えば、第1材B1,B3をステンレス鋼板とし、第2材B2,B4を普通鋼板とすることもできる。そして、第1材B1,B3を分散して配設することにより、所望の強度を確保しながら一層の軽量化が図られる。
【0076】
なお、実施形態においては、大引20および根太30のそれぞれに補強リブが形成されているが、これらの補強リブは必要に応じて設けられればよく、そのため必ずしも設けられる必要はない。
【0077】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の床パネルは、木製床パネルの問題がことごとく解消され、しかも高度の断熱性が確保されるという優れた効果を奏する。また、本発明の床パネルは、重量が同サイズの木製床パネルに比して約30%減少するので、施工が容易となるという優れた効果も奏する。
【0078】
また、本発明の床パネルの製造法は、木製床パネルの問題がことごとく解消され、しかも高度の断熱性が確保される床パネルを製造できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る床パネルが用いられてなる鋼製床構造の要部斜視図である。
【図2】同実施形態に係る床パネルの3面図であり、同(a)は平面図を示し、同(b)は長手方向側面図を示し、同(c)は幅方向側面図を示す。
【図3】図1に示す床構造における要部の2面図であり、同(a)は鋼製大引に対して垂直な方向から見た図を示し、同(b)は鋼製大引の側方から見た図を示す。
【図4】同実施形態に係る床パネルに用いられている鋼製根太の2面図であり、同(a)は正面図を示し、同(b)は側面図を示す。
【図5】同実施形態に係る床パネルに用いられている断熱部材の4面図であり、同(a)は平面図を示し、同(b)は幅方向側面図を示し、同(c)はI−I線断面図を示し、同(d)は長手方向側面図を示す。
【図6】図1に示す鋼製床構造の大引と束との接合部の側面図である。
【図7】同大引と床パネルとの接合部の側面図である。
【図8】本発明の床パネルを用いた鋼製床構造に適用可能な大引の他の例の斜視図である。
【図9】本発明の床パネルに適用可能な根太の他の例の斜視図である。
【図10】従来の木製床構造の一例の要部斜視図である。
【図11】特開平8ー4253号公報に提案されている鋼製大引の断面図である。
【図12】特開2000ー73527号公報に提案されている鋼製大引の断面図である。
【符号の説明】
10      鋼製束
11      受金具
20      鋼製大引
20a     底部
21      上面
21a     係合部
21b     陥没部
22,23   側面
22a,23a 係合部
25      かしめ部、自己補強部
30      鋼製根太
31      下面
31a     係合部
31b     陥没部
32,33   側面
32a,33a 係合部
35      かしめ部、自己補強部
40      床板
50      断熱部材
51      根太収納溝
52      断熱合板、断熱性強度部材
A       鋼製床構造
B1,B3   第1材
B2,B4   第2材

Claims (19)

  1. 床板と、該床板裏面に所定配列で配設された鋼製根太と、該鋼製根太を被覆して前記床板裏面に配設された断熱部材と、該断熱部材の大引との当接位置に配設された断熱性強度部材とを備えてなることを特徴とする床パネル。
  2. 床板の一側端部に位置する鋼製根太表面が、所定幅露出するようにして配設されてなることを特徴とする請求項1記載の床パネル。
  3. 鋼製根太が自己補強型鋼製根太とされてなることを特徴とする請求項1記載の床パネル。
  4. 自己補強部が床板とは反対側とされてなることを特徴とする請求項3記載の床パネル。
  5. 自己補強型鋼製根太が、第1材とそれより板厚の薄い第2材とからなり、前記第1材が床板とは反対側に位置するように配設されてなることを特徴とする請求項3記載の床パネル。
  6. 鋼製根太の床板への接合が接着剤による接合を含んでなることを特徴とする請求項1記載の床パネル。
  7. 床板裏面に所定配列で鋼製根太を配設する手順と、
    前記鋼製根太を被覆しながら前記床板裏面に断熱部材を配設する手順と、
    前記断熱部材の大引との当接位置に断熱性強度部材を配設する手順
    とを含んでいることを特徴とする床パネルの製造法。
  8. 床板の一側端部に位置する鋼製根太表面を、所定幅露出するようにして配設することを特徴とする請求項7記載の床パネルの製造法。
  9. 鋼製根太が自己補強型鋼製根太であることを特徴とする請求項7記載の床パネルの製造法。
  10. 自己補強部を床板と反対側に位置させて鋼製根太を配設することを特徴とする請求項9記載の床パネルの製造法。
  11. 自己補強型鋼製根太が、第1材とそれより板厚の薄い第2材とからなり、前記第1材を床板とは反対側に位置するように配設することを特徴とする請求項9記載の床パネルの製造法。
  12. 鋼製根太の床板への接合が接着剤により接合する手順を含んでいることを特徴とする請求項7記載の床パネルの製造法。
  13. 床パネルと、鋼製大引と、鋼製束とを備えてなる鋼製床構造であって、
    前記床パネルが、請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の床パネルとされてなることを特徴とする鋼製床構造。
  14. 鋼製大引が自己補強型鋼製大引とされてなることを特徴とする請求項13記載の鋼製床構造。
  15. 自己補強部が上面側に位置させられてなることを特徴とする請求項14記載の鋼製床構造。
  16. 鋼製大引が、上面を構成する第1材と、側面および下面を構成する第2材とからなり、第2材の板厚が第1材の板厚より薄くされてなることを特徴とする請求項14記載の鋼製床構造。
  17. 鋼製束の受金具が鋼製大引の補強材として機能するよう構成されてなることを特徴とする請求項13記載の鋼製床構造。
  18. 鋼製根太の鋼製大引への接合が緩衝材を介してなされることを特徴とする請求項13記載の鋼製床構造。
  19. 鋼製大引の鋼製束の受金具への装着が緩衝材を介してなされることを特徴とする請求項13記載の鋼製床構造。
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