JP2004143058A - ペパーミント系動物用忌避剤及び動物忌避方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ペパーミント系の動物用忌避剤、詳細には植物ペパーミントの粉砕物並びにペパーミントオイル等の香気成分を配合した犬猫等の動物用忌避剤並びにこれらの動物用忌避剤を使用した動物忌避方法を提供する。
【解決手段】植物ペパーミントの破砕物及び該破砕物を散布するとともに適宜物理的刺激を加える動物忌避方法並びに無機質粉体にエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分を配合してなる。更に、亜鉛塩、イモーテルアブソリュート、貝殻焼成粉体又は樟脳を配合してもよい。
【解決手段】植物ペパーミントの破砕物及び該破砕物を散布するとともに適宜物理的刺激を加える動物忌避方法並びに無機質粉体にエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分を配合してなる。更に、亜鉛塩、イモーテルアブソリュート、貝殻焼成粉体又は樟脳を配合してもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペパーミント系の動物用忌避剤、詳細には植物ペパーミントの粉砕物並びにペパーミントオイルを配合した犬猫等の動物用忌避剤並びにこれらの動物用忌避剤を使用した動物忌避方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、猫や犬等をペットとして飼育する家庭が近年増えているのに伴い、これらの猫や犬等を放し飼いにしたり、飼育を放棄した結果、野良猫や野良犬となって公園や砂場を荒らし、糞害に悩まされる弊害が多くなっている。係る猫や犬等に関する弊害を防止するために、猫や犬等の動物用の忌避剤があるが、従来品の多くは動物が嫌がる臭いを強く発することによって動物を忌避しようとするものであって、従って、人間にとっても好ましい臭いとは必ずしも言い難く、汎用性に欠ける点において問題であった。従来の忌避剤としては次のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−239108号公報(第2頁)
【特許文献2】
特開2002−154913号公報(第2〜3頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記の問題点を解消するために、本発明者は鋭意研究した結果、シソ科の多年草で、快い芳香を発し菓子や化粧品の香料としても用いられるペパーミントが猫や犬等の動物を忌避する性質があることを知見し、本発明に想到したものであり、従って、本発明に係る動物用忌避剤は、従来の忌避剤のような嫌な臭いがないばかりでなく、爽やかな心地よい香気を発して、且つ人体に害を及ぼすこともなく安全な動物用忌避剤及びこれらの動物用忌避剤を使用した動物忌避方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は、植物ペパーミントの破砕物からなる動物用忌避剤とする(請求項1)。
【0006】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、植物ペパーミントを破砕して最大部の長さが0.5〜10mmの破砕物からなる動物用忌避剤を散布するとともに前記の動物用忌避剤に適宜物理的刺激を加えることを特徴とする動物忌避方法とする(請求項2)。
【0007】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、無機質粉体にエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分を配合してなることを特徴とする動物用忌避剤とする(請求項3)。
【0008】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、無機質粉体100重量部に対してエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分を0.001〜6.5重量部配合してなることを特徴とする動物用忌避剤とする(請求項4)。
【0009】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、無機質粉体にエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分、亜鉛塩及びイモーテルアブソリュートを配合してなることを特徴とする動物用忌避剤とする(請求項5)。
【0010】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、無機質粉体100重量部に対してエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分を0.01〜6.5重量部、亜鉛塩を0.01〜2重量部、イモーテルアブソリュートを0.001〜0.65重量部配合してなることを特徴とする動物用忌避剤とする(請求項6)。
【0011】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の配合物に高温で焼成した貝殻焼成粉体を配合してなることを特徴とする前記の何れかに記載の動物用忌避剤とすることが好ましい(請求項7)。
【0012】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の配合物に高温で焼成した貝殻焼成粉体を0.1〜20重量部配合してなることを特徴とする前記の何れかに記載の動物用忌避剤とすることが好ましい(請求項8)。
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の配合物に樟脳を配合してなることを特徴とする前記の何れかに記載の動物用忌避剤とすることが好ましい(請求項9)。
【0013】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の配合物に樟脳を0.1〜10重量部配合してなることを特徴とする前記の何れかに記載の動物用忌避剤とすることが好ましい(請求項10)。
【0014】
【作用】
植物ペパーミントは主としてアメリカで栽培される学名がメンタピペリタエル(Mentha piperita L.)に属するシソ科の植物を指し、この植物から得られる精油をペパーミントオイルという。このペパーミントオイルから350を超えるオイル成分が検出されており、ペパーミントのクールな清涼感のある特徴的な芳香は組成比で約6割を占めるエルメントール(l−Menthole)とエルメントン(l−Menthone)に起因するといえる。また、β−カリオフィレンやゲルマクレンなどのセスキテルペン類が5〜7%含み香気特性の一要素となっている。
【0015】
本発明に係る動物用忌避剤の1種は前記の植物ペパーミントを粉砕した粉砕物から成り、生の植物ペパーミントを粉砕したものでもよいが、通常は植物ペパーミントを乾燥させた葉乃至茎をミキサーなどで約0.5〜10mm好ましくは約1〜5mm位に粉砕したものが好ましい。植物ペパーミントを破砕することによって細胞中に含まれる前記の香気成分が空中に放出され、クールな清涼感のある特徴的な芳香を発する。この芳香は犬や猫等の動物を効率的に忌避する作用をなすばかりでなく、糞害で汚れた砂場等であっても、前記の芳香が人に爽快感を与え気分を和ませてくれる作用がある。また、古くから、肝機能促進、胆汁排出促進作用、胆汁分泌促進作用、制吐作用、肝細胞再活性作用、免疫能高進作、鎮痛作用、抗炎症作用等の薬理作用が認められている。
【0016】
そして、前記の粉砕物は長期間放置するとその芳香が薄れてくるが、揉み、擦るなどの物理的な刺激を加えることによって活性化され再度芳香を発するようになる。これは前記のような物理的な刺激によって粉砕物中の細胞の再破壊が起こり細胞中の芳香が外部に放出されるためと推定される。このために、例えば、植物ペパーミントの粉砕物から成る動物用忌避剤を砂場や公園などに散布した場合、子供等が砂遊びをしたり公園を散歩して動物用忌避剤を足で踏みつける等によって、自然にペパーミントの粉砕物は物理的な刺激を受けて再度芳香を発する結果、動物の忌避作用がより持続することとなる。
【0017】
前記の植物ペパーミントの精油であるペパーミントオイル乃至その香気成分であるエルメントール、シネオール或いはアネトール、ベンズアルデヒドを適宜組み合わせることによって、犬や猫等の動物を効率的に忌避する作用をなす。また、これらの香気成分と亜鉛塩及びイモーテルアブソリュートを組み合わせて使用することによって、前記の忌避作用が向上する相乗効果が期待できる。
【0018】
貝殻焼成粉体は抗菌作用乃至殺菌作用を有し、樟脳は犬や猫等の動物の忌避作用があることは公知であるが、単独で用いた場合は臭いが強すぎるために耐え難いものがある。しかし、ペパーミントと併用することによって、樟脳の臭いが和らぐとともに忌避作用が向上する相乗効果を有する。また、粒状の微細孔を有する貝殻粉砕物は、前記のペパーミントオイル等の液状成分を微細孔の内部に効率よく吸着することができるので、動物忌避作用の持続性を向上する作用をなす。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。表1は本実施例1〜4における動物用忌避剤の配合表を示すものである。各実施例1〜4における数値は重量部を表す。本願発明はこの実施例によって何ら制限を受けるものではないことは当然である。
【0020】
【表1】
【0021】
表1において、炭酸カルシウムは主として石灰石(CaCO3)をハンマーミル等で機械的に粉砕した重質炭酸カルシウムと、石灰石や炭酸ソーダを原料として化学的に精製した軽微性(沈降製)炭酸カルシウムがあり、このどちらを使用してもよいが、取り扱いの容易さと経済面から重質炭酸カルシウムが好ましい。粒度は特に限定されないが、2〜100μ位の粉状体乃至粒状体が好ましい。また、貝殻粉砕物はホタテ貝等の貝殻を粉砕して約400℃に焼成した多孔質の粒状体等が使用できる。この発明に使用される無機質粉体は前記炭酸カルシウムと貝殻粉砕物に限定されるものではなく、例えば、含水塩基性炭酸マグネシウム、カオリンクレー、パイロフィライト、タルク、焼成クレー、セリサイト、マイカ、ベントナイト、ケイ酸カルシウム、ゼオライト、ケイ石粉、ケイ藻土、アルミナ水和物、バライト粉及び硫酸カルシウム等を単独で乃至組み合わせて使用することができる。
【0022】
ポリエチレングリコールは、本実施例において主として分散剤乃至乳化剤等として用いられる。平均分子量400(#400)のポリエチレングリコールは水に可溶な無色の液体であり、平均分子量6000(#6000)程度のものはロウ状の固体である。ペパーミントオイルは植物ペパーミントの葉を2〜3日地干しをした後に半乾燥状態で水蒸気蒸留して採る。l−メントールは前記の通りペパーミントオイルの主要成分の1つである。アネトール(Anethole)は、セリ科の1年生草木のアニス(Anis)から水蒸気蒸留法にて採取される甘い香味のする微黄色透明液体である。シネオール(Cineole)は、フトモモ科のユーカリ特にユーカリプタス・グロブラス(Eucalyptus globulus)、ユーカリプタス・ポリブラクタ(Eucalyptus polybractea)、ユーカリプタス・ディブス(Eucalyptus dives Var.C.)、ユーカリプタス・スミシィ(Eucalyptussmithii)の葉及び枝を水蒸気蒸留して採取される精油が主として用いられる。
【0023】
ベンズアルデヒド(benzaldehyde)は、代表的な芳香族アルデヒドで塩化ベンザルの加水分解、トルエンの酸化によって得られ、香料の原料として用いられる。イモーテル(Immortelle)は、学名がヘリクライサム・イタリカム(Helichrysum italicum)と言い、コルシカ島に生存する別名「永久花」の花から水蒸気蒸留法で採取される精油であって、イモーテルアブソリュートはイモーテルの純粋な精油を言う。塩化亜鉛は、亜鉛塩の一種であり、塩化亜鉛の他に、例えば、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、硫酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、乳酸亜鉛から選択される一種以上の亜鉛塩が好適に使用できる。
【0024】
樟脳はテルペン類の一種であり、クスノキの根や枝を水蒸気蒸留して得られる無色透明の結晶からなる。貝殻焼成粉体は焼成ホタテ貝などの貝殻を粉砕した粉体を約1000℃で焼成して得られる。本実施例で使用されるシェルライムHTは、グラム陽性菌(黄色ブドウ球菌、枯草菌、乳酸菌)及びグラム陰性菌(ビブリオ菌、大腸菌、O−157、サルモネラ菌、大腸菌群)等に対して生石灰(CaO)乃至消石灰(Ca(OH)2)と同様な抗菌作用乃至殺菌作用を有することが確認されている(平成13年4月北海道立食品加工研究センターの最小生育阻止濃度(MIC)試験による)。
【0025】
前記に記載した各種の材料をヘンシェルミキサーやブレンダーに投入して攪拌混合し、所望の動物用忌避剤を得る。本実施例によって得られた動物用忌避剤はやや湿潤状の粉体であるが、更に多量の水に分散させて分散液とすることも可能であり、また、水分を蒸発させて紛状ないし顆粒状とすることも可能である。
【0026】
前記の組成物からなる動物用忌避剤とは別に、乾燥させた植物ペパーミントの葉及び枝を電動ミキサーによって破砕して最大部の長さが約2〜5mm位の破砕物からなる動物用忌避剤(実施例5)を得た。植物ペパーミントの破砕物はペパーミントの煎じ茶等として市販されているものを転用することも可能である。
【0027】
【試験例】
次に、前記の動物用忌避剤(実施例1〜5)を使用した試験例について説明する。
【0028】
試験例1
神奈川県海老名市公園緑地課の監督のもとで、海老名市中野桜野児童遊園地砂場A(4.3m2)及び同市中新田蔵ノ下児童遊園砂場B(4.6m2)において、前記の実施例1〜4の動物用忌避剤を砂場乃至その周囲に散布して犬猫の糞の有無を観察した。因みに、両砂場とも試験開始前は毎日猫の糞が検出されていた。前記の実施例2の忌避剤に関する試験の結果について、忌避剤の散布量、降雨量及び糞の検出された日の関係を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】
表2より本実施例に係る動物用忌避剤を散布した翌日に糞が検出されたが、砂場Bではその後、5月15日までの25日間糞が検出されず、更に、5月15日に検出された後は、約4ヶ月間検出されなかった。砂場Aでは5月15日から10月10日現在まで約5ヶ月近く糞が検出されていない。これらの結果から犬猫等の忌避効果が極めて有意であり、効果の持続性も長期間に渡ることが確認された。砂場Aにおいて、降雨量が多い日の後に糞が検出されたのは、砂場の縁石の隙間から雨水が流れ込み、忌避剤乃至香気成分が流出したことが原因と考えられる。また、これらの結果から忌避剤の散布量は約60g/m2、エルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール、ベンズアルデヒド及びイモーテルアブソリュートの総配合量に換算して約0.3g/m2を最小散布量の目安とし、忌避効果を確認しつつ適宜散布量及び散布のタイミングを決めることが好ましい。実施例2以外の忌避剤に関しては、前記の試験例1と大差はなかったが、効果の程度は、実施例1<実施例2<実施例3<実施例4の傾向が見られた。
【0031】
試験例2
神奈川県海老名市公園緑地課の監督のもとで、海老名市河原口御手作第一児童遊園の砂場(32m2)において、実施例5の動物用忌避剤を砂場乃至その周囲に散布して犬猫の糞の有無を観察した。因みに、この砂場には犬猫各10匹前後徘徊しており、試験開始前は毎日犬猫の糞が検出されていた。前記の実施例5の忌避剤に関する試験の結果について、忌避剤の散布量、降雨量及び糞の検出された日の関係を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】
表3より実施例5に係る動物用忌避剤を散布することによって犬猫に対する忌避効果が極めて有意であることが確認された。雨の降った後は効果が若干低下する傾向にあるが、8月1日に散布した後は約70日間糞が検出されず、その後も試験を継続中である。散布量と散布回数を増やすことによってより効果を高めることが可能であろう。また、砂場に本実施例の忌避剤を散布することによって公園全体に犬猫が入らなくなったとの公園の近辺に住む住民の声も聞かれた。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係る動物用忌避剤は、前記のように構成したことによって、従来の忌避剤のように悪臭がないばかりでなく、ペパーミントの香気によって、爽快で心地よい気分にしてくれる効果がある。また、長期の持続性に優れており、植物ペパーミントの破砕物からなる動物用忌避剤は物理的刺激を加えることによって更に長期の持続性を維持し、且つ、極めて安全で経済的にも優れた効果を奏する。
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペパーミント系の動物用忌避剤、詳細には植物ペパーミントの粉砕物並びにペパーミントオイルを配合した犬猫等の動物用忌避剤並びにこれらの動物用忌避剤を使用した動物忌避方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、猫や犬等をペットとして飼育する家庭が近年増えているのに伴い、これらの猫や犬等を放し飼いにしたり、飼育を放棄した結果、野良猫や野良犬となって公園や砂場を荒らし、糞害に悩まされる弊害が多くなっている。係る猫や犬等に関する弊害を防止するために、猫や犬等の動物用の忌避剤があるが、従来品の多くは動物が嫌がる臭いを強く発することによって動物を忌避しようとするものであって、従って、人間にとっても好ましい臭いとは必ずしも言い難く、汎用性に欠ける点において問題であった。従来の忌避剤としては次のものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−239108号公報(第2頁)
【特許文献2】
特開2002−154913号公報(第2〜3頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記の問題点を解消するために、本発明者は鋭意研究した結果、シソ科の多年草で、快い芳香を発し菓子や化粧品の香料としても用いられるペパーミントが猫や犬等の動物を忌避する性質があることを知見し、本発明に想到したものであり、従って、本発明に係る動物用忌避剤は、従来の忌避剤のような嫌な臭いがないばかりでなく、爽やかな心地よい香気を発して、且つ人体に害を及ぼすこともなく安全な動物用忌避剤及びこれらの動物用忌避剤を使用した動物忌避方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、本発明は、植物ペパーミントの破砕物からなる動物用忌避剤とする(請求項1)。
【0006】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、植物ペパーミントを破砕して最大部の長さが0.5〜10mmの破砕物からなる動物用忌避剤を散布するとともに前記の動物用忌避剤に適宜物理的刺激を加えることを特徴とする動物忌避方法とする(請求項2)。
【0007】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、無機質粉体にエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分を配合してなることを特徴とする動物用忌避剤とする(請求項3)。
【0008】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、無機質粉体100重量部に対してエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分を0.001〜6.5重量部配合してなることを特徴とする動物用忌避剤とする(請求項4)。
【0009】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、無機質粉体にエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分、亜鉛塩及びイモーテルアブソリュートを配合してなることを特徴とする動物用忌避剤とする(請求項5)。
【0010】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、無機質粉体100重量部に対してエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分を0.01〜6.5重量部、亜鉛塩を0.01〜2重量部、イモーテルアブソリュートを0.001〜0.65重量部配合してなることを特徴とする動物用忌避剤とする(請求項6)。
【0011】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の配合物に高温で焼成した貝殻焼成粉体を配合してなることを特徴とする前記の何れかに記載の動物用忌避剤とすることが好ましい(請求項7)。
【0012】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の配合物に高温で焼成した貝殻焼成粉体を0.1〜20重量部配合してなることを特徴とする前記の何れかに記載の動物用忌避剤とすることが好ましい(請求項8)。
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の配合物に樟脳を配合してなることを特徴とする前記の何れかに記載の動物用忌避剤とすることが好ましい(請求項9)。
【0013】
また、前記の課題を解決するために、本発明は、前記の配合物に樟脳を0.1〜10重量部配合してなることを特徴とする前記の何れかに記載の動物用忌避剤とすることが好ましい(請求項10)。
【0014】
【作用】
植物ペパーミントは主としてアメリカで栽培される学名がメンタピペリタエル(Mentha piperita L.)に属するシソ科の植物を指し、この植物から得られる精油をペパーミントオイルという。このペパーミントオイルから350を超えるオイル成分が検出されており、ペパーミントのクールな清涼感のある特徴的な芳香は組成比で約6割を占めるエルメントール(l−Menthole)とエルメントン(l−Menthone)に起因するといえる。また、β−カリオフィレンやゲルマクレンなどのセスキテルペン類が5〜7%含み香気特性の一要素となっている。
【0015】
本発明に係る動物用忌避剤の1種は前記の植物ペパーミントを粉砕した粉砕物から成り、生の植物ペパーミントを粉砕したものでもよいが、通常は植物ペパーミントを乾燥させた葉乃至茎をミキサーなどで約0.5〜10mm好ましくは約1〜5mm位に粉砕したものが好ましい。植物ペパーミントを破砕することによって細胞中に含まれる前記の香気成分が空中に放出され、クールな清涼感のある特徴的な芳香を発する。この芳香は犬や猫等の動物を効率的に忌避する作用をなすばかりでなく、糞害で汚れた砂場等であっても、前記の芳香が人に爽快感を与え気分を和ませてくれる作用がある。また、古くから、肝機能促進、胆汁排出促進作用、胆汁分泌促進作用、制吐作用、肝細胞再活性作用、免疫能高進作、鎮痛作用、抗炎症作用等の薬理作用が認められている。
【0016】
そして、前記の粉砕物は長期間放置するとその芳香が薄れてくるが、揉み、擦るなどの物理的な刺激を加えることによって活性化され再度芳香を発するようになる。これは前記のような物理的な刺激によって粉砕物中の細胞の再破壊が起こり細胞中の芳香が外部に放出されるためと推定される。このために、例えば、植物ペパーミントの粉砕物から成る動物用忌避剤を砂場や公園などに散布した場合、子供等が砂遊びをしたり公園を散歩して動物用忌避剤を足で踏みつける等によって、自然にペパーミントの粉砕物は物理的な刺激を受けて再度芳香を発する結果、動物の忌避作用がより持続することとなる。
【0017】
前記の植物ペパーミントの精油であるペパーミントオイル乃至その香気成分であるエルメントール、シネオール或いはアネトール、ベンズアルデヒドを適宜組み合わせることによって、犬や猫等の動物を効率的に忌避する作用をなす。また、これらの香気成分と亜鉛塩及びイモーテルアブソリュートを組み合わせて使用することによって、前記の忌避作用が向上する相乗効果が期待できる。
【0018】
貝殻焼成粉体は抗菌作用乃至殺菌作用を有し、樟脳は犬や猫等の動物の忌避作用があることは公知であるが、単独で用いた場合は臭いが強すぎるために耐え難いものがある。しかし、ペパーミントと併用することによって、樟脳の臭いが和らぐとともに忌避作用が向上する相乗効果を有する。また、粒状の微細孔を有する貝殻粉砕物は、前記のペパーミントオイル等の液状成分を微細孔の内部に効率よく吸着することができるので、動物忌避作用の持続性を向上する作用をなす。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。表1は本実施例1〜4における動物用忌避剤の配合表を示すものである。各実施例1〜4における数値は重量部を表す。本願発明はこの実施例によって何ら制限を受けるものではないことは当然である。
【0020】
【表1】
【0021】
表1において、炭酸カルシウムは主として石灰石(CaCO3)をハンマーミル等で機械的に粉砕した重質炭酸カルシウムと、石灰石や炭酸ソーダを原料として化学的に精製した軽微性(沈降製)炭酸カルシウムがあり、このどちらを使用してもよいが、取り扱いの容易さと経済面から重質炭酸カルシウムが好ましい。粒度は特に限定されないが、2〜100μ位の粉状体乃至粒状体が好ましい。また、貝殻粉砕物はホタテ貝等の貝殻を粉砕して約400℃に焼成した多孔質の粒状体等が使用できる。この発明に使用される無機質粉体は前記炭酸カルシウムと貝殻粉砕物に限定されるものではなく、例えば、含水塩基性炭酸マグネシウム、カオリンクレー、パイロフィライト、タルク、焼成クレー、セリサイト、マイカ、ベントナイト、ケイ酸カルシウム、ゼオライト、ケイ石粉、ケイ藻土、アルミナ水和物、バライト粉及び硫酸カルシウム等を単独で乃至組み合わせて使用することができる。
【0022】
ポリエチレングリコールは、本実施例において主として分散剤乃至乳化剤等として用いられる。平均分子量400(#400)のポリエチレングリコールは水に可溶な無色の液体であり、平均分子量6000(#6000)程度のものはロウ状の固体である。ペパーミントオイルは植物ペパーミントの葉を2〜3日地干しをした後に半乾燥状態で水蒸気蒸留して採る。l−メントールは前記の通りペパーミントオイルの主要成分の1つである。アネトール(Anethole)は、セリ科の1年生草木のアニス(Anis)から水蒸気蒸留法にて採取される甘い香味のする微黄色透明液体である。シネオール(Cineole)は、フトモモ科のユーカリ特にユーカリプタス・グロブラス(Eucalyptus globulus)、ユーカリプタス・ポリブラクタ(Eucalyptus polybractea)、ユーカリプタス・ディブス(Eucalyptus dives Var.C.)、ユーカリプタス・スミシィ(Eucalyptussmithii)の葉及び枝を水蒸気蒸留して採取される精油が主として用いられる。
【0023】
ベンズアルデヒド(benzaldehyde)は、代表的な芳香族アルデヒドで塩化ベンザルの加水分解、トルエンの酸化によって得られ、香料の原料として用いられる。イモーテル(Immortelle)は、学名がヘリクライサム・イタリカム(Helichrysum italicum)と言い、コルシカ島に生存する別名「永久花」の花から水蒸気蒸留法で採取される精油であって、イモーテルアブソリュートはイモーテルの純粋な精油を言う。塩化亜鉛は、亜鉛塩の一種であり、塩化亜鉛の他に、例えば、クエン酸亜鉛、酢酸亜鉛、硫酸亜鉛、サリチル酸亜鉛、乳酸亜鉛から選択される一種以上の亜鉛塩が好適に使用できる。
【0024】
樟脳はテルペン類の一種であり、クスノキの根や枝を水蒸気蒸留して得られる無色透明の結晶からなる。貝殻焼成粉体は焼成ホタテ貝などの貝殻を粉砕した粉体を約1000℃で焼成して得られる。本実施例で使用されるシェルライムHTは、グラム陽性菌(黄色ブドウ球菌、枯草菌、乳酸菌)及びグラム陰性菌(ビブリオ菌、大腸菌、O−157、サルモネラ菌、大腸菌群)等に対して生石灰(CaO)乃至消石灰(Ca(OH)2)と同様な抗菌作用乃至殺菌作用を有することが確認されている(平成13年4月北海道立食品加工研究センターの最小生育阻止濃度(MIC)試験による)。
【0025】
前記に記載した各種の材料をヘンシェルミキサーやブレンダーに投入して攪拌混合し、所望の動物用忌避剤を得る。本実施例によって得られた動物用忌避剤はやや湿潤状の粉体であるが、更に多量の水に分散させて分散液とすることも可能であり、また、水分を蒸発させて紛状ないし顆粒状とすることも可能である。
【0026】
前記の組成物からなる動物用忌避剤とは別に、乾燥させた植物ペパーミントの葉及び枝を電動ミキサーによって破砕して最大部の長さが約2〜5mm位の破砕物からなる動物用忌避剤(実施例5)を得た。植物ペパーミントの破砕物はペパーミントの煎じ茶等として市販されているものを転用することも可能である。
【0027】
【試験例】
次に、前記の動物用忌避剤(実施例1〜5)を使用した試験例について説明する。
【0028】
試験例1
神奈川県海老名市公園緑地課の監督のもとで、海老名市中野桜野児童遊園地砂場A(4.3m2)及び同市中新田蔵ノ下児童遊園砂場B(4.6m2)において、前記の実施例1〜4の動物用忌避剤を砂場乃至その周囲に散布して犬猫の糞の有無を観察した。因みに、両砂場とも試験開始前は毎日猫の糞が検出されていた。前記の実施例2の忌避剤に関する試験の結果について、忌避剤の散布量、降雨量及び糞の検出された日の関係を表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】
表2より本実施例に係る動物用忌避剤を散布した翌日に糞が検出されたが、砂場Bではその後、5月15日までの25日間糞が検出されず、更に、5月15日に検出された後は、約4ヶ月間検出されなかった。砂場Aでは5月15日から10月10日現在まで約5ヶ月近く糞が検出されていない。これらの結果から犬猫等の忌避効果が極めて有意であり、効果の持続性も長期間に渡ることが確認された。砂場Aにおいて、降雨量が多い日の後に糞が検出されたのは、砂場の縁石の隙間から雨水が流れ込み、忌避剤乃至香気成分が流出したことが原因と考えられる。また、これらの結果から忌避剤の散布量は約60g/m2、エルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール、ベンズアルデヒド及びイモーテルアブソリュートの総配合量に換算して約0.3g/m2を最小散布量の目安とし、忌避効果を確認しつつ適宜散布量及び散布のタイミングを決めることが好ましい。実施例2以外の忌避剤に関しては、前記の試験例1と大差はなかったが、効果の程度は、実施例1<実施例2<実施例3<実施例4の傾向が見られた。
【0031】
試験例2
神奈川県海老名市公園緑地課の監督のもとで、海老名市河原口御手作第一児童遊園の砂場(32m2)において、実施例5の動物用忌避剤を砂場乃至その周囲に散布して犬猫の糞の有無を観察した。因みに、この砂場には犬猫各10匹前後徘徊しており、試験開始前は毎日犬猫の糞が検出されていた。前記の実施例5の忌避剤に関する試験の結果について、忌避剤の散布量、降雨量及び糞の検出された日の関係を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】
表3より実施例5に係る動物用忌避剤を散布することによって犬猫に対する忌避効果が極めて有意であることが確認された。雨の降った後は効果が若干低下する傾向にあるが、8月1日に散布した後は約70日間糞が検出されず、その後も試験を継続中である。散布量と散布回数を増やすことによってより効果を高めることが可能であろう。また、砂場に本実施例の忌避剤を散布することによって公園全体に犬猫が入らなくなったとの公園の近辺に住む住民の声も聞かれた。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係る動物用忌避剤は、前記のように構成したことによって、従来の忌避剤のように悪臭がないばかりでなく、ペパーミントの香気によって、爽快で心地よい気分にしてくれる効果がある。また、長期の持続性に優れており、植物ペパーミントの破砕物からなる動物用忌避剤は物理的刺激を加えることによって更に長期の持続性を維持し、且つ、極めて安全で経済的にも優れた効果を奏する。
Claims (10)
- 植物ペパーミントの破砕物からなる動物用忌避剤。
- 植物ペパーミントを破砕して最大部の長さが0.5〜10mmの破砕物からなる動物用忌避剤を散布するとともに前記の動物用忌避剤に適宜物理的刺激を加えることを特徴とする動物忌避方法。
- 無機質粉体にエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分を配合してなることを特徴とする動物用忌避剤。
- 無機質粉体100重量部に対してエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分を0.001〜6.5重量部配合してなることを特徴とする動物用忌避剤。
- 無機質粉体にエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分、亜鉛塩及びイモーテルアブソリュートを配合してなることを特徴とする動物用忌避剤。
- 無機質粉体100重量部に対してエルメントール、ペパーミントオイル、アネトール、シネオール及びベンズアルデヒドの群から選ばれた1種又は2種以上の香料成分を0.01〜6.5重量部、亜鉛塩を0.01〜2重量部、イモーテルアブソリュートを0.001〜0.65重量部配合してなることを特徴とする動物用忌避剤。
- 前記の配合物に高温で焼成した貝殻焼成粉体を配合してなることを特徴とする請求項3〜6の何れかに記載の動物用忌避剤。
- 前記の配合物に高温で焼成した貝殻焼成粉体を0.1〜20重量部配合してなることを特徴とする請求項3〜6の何れかに記載の動物用忌避剤。
- 前記の配合物に樟脳を配合してなることを特徴とする請求項3〜8の何れかに記載の動物用忌避剤。
- 前記の配合物に樟脳を0.1〜10重量部配合してなることを特徴とする請求項3〜8の何れかに記載の動物用忌避剤。
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JP2013049636A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Fumakilla Ltd | 動物用忌避剤 |
JP2015086209A (ja) * | 2013-10-29 | 2015-05-07 | 理研香料ホールディングス株式会社 | 獣忌避剤および獣忌避方法 |
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