JP2004141623A - 使い捨て便座フィルムが積層された便座衛生用カバーシート - Google Patents
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Abstract
【課題】洋式便器の便座(toilet seat)の上面に取り付けて用いられる衛生用カバーシート(cover seat)において、普及性、経済性、安全性、維持・補修性などの問題を解決でき、高速で移動して振動とローリング現象などが発生する鉄道車両や航空機、バス等の便座にも使用可能なものを提供する。
【解決手段】前記便座の上面に、便座用の使い捨て式の単位フィルムが、少なくとも2枚以上、粘着剤でもって積層され、1枚ずつ剥がして使用可能である。特に、単位フィルムの後部の両側部、または後方中央部には、指先でつかんで該単位シートを引き剥がすための取っ手が突き出して形成される。また、取っ手同士の間に隙間が形成されるように、追加の重ね当てフィルムが貼り付けられる。
【選択図】 図1
【解決手段】前記便座の上面に、便座用の使い捨て式の単位フィルムが、少なくとも2枚以上、粘着剤でもって積層され、1枚ずつ剥がして使用可能である。特に、単位フィルムの後部の両側部、または後方中央部には、指先でつかんで該単位シートを引き剥がすための取っ手が突き出して形成される。また、取っ手同士の間に隙間が形成されるように、追加の重ね当てフィルムが貼り付けられる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洋式便器の便座(toilet seat)の上面に取り付けて使用することができる衛生用カバーシート(cover seat)に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、家庭や官公署、各種産業現場、公衆便所といった人間が生活する場所に設置される洋式便器は、洋式便器本体と、便座と、便器蓋とからなる。使用者がイスに座るように座って楽に便を排泄可能であり、ズボンがしわにならないというメリットを有する。しかし、上記のように構成される便器では、使用時に、必然的に使用者の臀部及び大腿部の素肌が上記便座と接触することとなり、多数の不特定の人々が使用する場合には洋式便器を清潔な状態に保つことが難しくなり、使用者に不快感を引き起こす原因となっていた。
【0003】
このような問題があることから、次のような方策が案出されている。
【0004】
・洋式便器が設けられたトイレに、便座と同一の形状を有する、包装紙やビニル等で作られた使い捨て(1回使用)用シートを別途に備え付け、使用時に保管箱から1枚ずつ引き出して便座の上に載せて着席できるようにする(方策a)。
【0005】
・前方中央部が開放されている便座の場合、便座の両側に、あたかもズボンをはくように使い捨てシートをそれぞれはめて使用する(方策b)。
【0006】
・スイッチを操作すれば使用済みのビニルシートが保管箱中へと巻き取られ、逆側の保管箱からは一回使用分のシートが巻き出されて、衛生的に使用できるようにする(方策c)。
【0007】
・紫外線その他の消毒剤を用いて便座の表面を殺菌した後に、使用するようにする(方策d)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、方策aの場合、多数個のシートがロール式またはティッシュペーパー式に保管された状態で備えられることから、複数枚が抜け出て来ることがあって経済的でなく、便座上に安定して据え付けられない等の問題があり、使用途中に押し出されてしまう場合が生じ、利用する上で不便であった。
【0009】
また、方策bの場合、2つ1組のはめ込み式シートを保管箱から抜き出した後、上記のように便座にはめ込まねばならないのが不便でめんどうであり、便座に手を接触させなければならないという非衛生的な問題があるため、ほとんど用いられていない。
【0010】
次に、方策cの場合、スイッチだけ作動させれば、いっぺんに、使用済みシートを自動的に除去し、新しいものと交換するので使用上の便利さは良好であるが、購入価格が高く、頻繁に故障が発生して、維持及び補修に別途の費用がかかる。このような経済的な問題に加えて、修理をする際には使用できないなどの不便があるため、やはり広く普及するには至っていない。
【0011】
また、方策dの場合、電気または紫外線、消毒剤などに、人体が接触したり曝されたりするおそれがある。このような安全上の問題の他、維持及び補修費用が多くかかり、また、使用上不便な点もある。そのため、一部の限られた場面でのみ用いられているのが実状である。
【0012】
したがって、上述した従来の方策は、いずれも、普及性、経済性、安全性、維持・補修性などに限界があり、実用性に欠ける。特には、高速で移動して振動とローリング現象などが発生する鉄道車両や航空機、バス等の便座に使用や適用を行うには、より大きな問題がある。
【0013】
したがって、本発明は、上述したような問題点を解決することのできる衛生用カバーシートを提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の洋式便器用の衛生用カバーシートは、粘着剤を媒体として多数積層された単位便座フィルムからなり、洋式便器の便座に取り付けて、使用の際には、簡便に1枚ずつ分離して使用できるようにしたものである。
【0015】
好ましくは、前記単位フィルムの後部の両側部、または後部の中央部に、指先でつかんで該単位フィルムを引き剥がすための取っ手が突き出して形成されている。また、好ましくは、前記取っ手の上下面または一方の面に、取っ手同士の間に隙間が形成されるように、追加の重ね当てフィルムを貼り付けている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本考案の望ましい実施例について、添付の図面を参照して説明する。
【0017】
図1〜2は、本発明の望ましい一実施例による洋式便器のための便座カバーシート16を図示した側面図及び平面図である。これら図に示すように、便座カバーシート16は、下面に粘着層18が形成された単位便座フィルム17が複数枚順次積層された構造を有する。この使い捨てカバーシート16は、洋式便器本体10の上面に結合されて備えられている便座12の上面に付着される。
【0018】
ここで、使い捨てカバーシート16を構成する単位便座フィルム17の詳細な構成を、図3を参照して説明すれば、次のようである。
【0019】
単位便座フィルム17は、洋式便器に設けられた便座12と同一の形状に裁断され、下面には、粘着層18が形成されるように通常の無毒性(植物性)の粘着剤を塗布する。ここで、このような粘着層を設けたのは、複数の単位便座フィルム17が一体に便座上にきちんと固定するとともに、製造及び輸送等の便宜のためである。また、各単位便座フィルム17複数枚を安定して積層することで、洋式便器の便座12に設置した後に、乱れたり滑ったりして分離するのを防ぐためでもある。
【0020】
また、単位便座フィルム17の後方部には、右手または左手で分離するのを容易にする取っ手20が、それぞれ外側に突き出すようにして一体に形成される。この取っ手20の上下面または一方の面には、単位便座フィルム17の厚みと同一または類似の厚みを有する重ね当てフィルム22が、それぞれ接着される。ここで、取っ手20の上下面に重ね当てフィルム22を付着させたのは、図4に示すように、それぞれの取っ手20の端部の間ごとに、空間部24すなわち隙間が形成され、指先で分離する際、取っ手20を個別に1枚ずつつ、より容易につかむことができるようにするためである。
【0021】
さらに、この重ね当てフィルム22の色相として単位便座フィルム17と対照的な色相を選ぶことにより、使用者の視野に確然と認識されるようにし、より便利でありながら美観を感じることができるようにするのが望ましい。また、該重ね当てフィルム22が付着した取っ手20の端部を、図4に示すように多数積層したとき、下向きに角度が開くように傾斜させて形成するのが望ましいが、使用者が単位便座フィルム17の取っ手を1枚ずつ分離するとき、取っ手の端部が互いにじゃまにならないようにすることで、より容易に取っ手20をつかむことができる。
【0022】
上記のように構成された洋式便器用の使い捨てカバーシートを使用するときには、まず、便座12の上面に順次積層された単位便座フィルム17のうちで、他の使用者により先に使用された最上層の単位便座フィルム17を分離除去することにより、使用者は洋式便器100を簡便かつ衛生的に使用することができる。
【0023】
ここで、各単位便座フィルム17の後部両側には、前述の取っ手20をそれぞれ設けることで、右手または左手でもって、より容易に単位便座フィルム17を分離することができる。
【0024】
一方、図5〜図8は、本発明の他の実施例に係る洋式便器用使い捨てカバーシートの形状および使用状態を図示した図面である。その詳細な構成は、下記に説明するとおりであり、後述するように洋式便器の使い捨てカバーシートの使用状態及び作用は前述した内容と同一であるので省略する。
【0025】
まず、上記図面を参照すると、洋式便器200の使い捨てカバーシート116は、前述した使い捨てカバーシート16と同じく、下面に粘着層112が形成された単位便座フィルム117多数個が順次積層された構成を有する。このように形成された使い捨てカバーシート116は、洋式便器本体110の上面にヒンジ結合されて備えられた洋式便器の便座112の上面に付着される。
【0026】
一方、上記各単位便座フィルム117の後方部中央には、取っ手120が外向きに突き出して一体に形成されるが、製造工程は、前述したのと同一である。この取っ手20の上下面または一方の面には、単位便座フィルム117と同一または類似の厚みを有する重ね当てフィルム122をそれぞれ接着して、該取っ手の間ごとに所定の空間部124が形成されるようにする。
【0027】
ここで、図5及び図8に示すように、洋式便器の便座112は、高さを通常のものより30mm〜40mmほど高くし、後端面が垂直面に対して約30°のオーバーハング状の傾斜をなすようにすることで、該取っ手120が洋式便器本体110の上面と接触するのを防ぐ。また、指が便座112の後方部にじゃまされずに便座112の後方に容易に進入できるようにして、取っ手を安全につかんで用いるのに、さらに便利になる。
【0028】
すなわち、上記便座112の上面に使い捨てカバーシート116を設置するとき、上記取っ手122が洋式便器の便座112の後方中央部に位置するようにすることにより、洋式便器本体110の上面と接触して取っ手122に異物や汚物などが着く場合が生じるのを防止しつつ、取っ手122をつかんで分離するのを容易にするのである。言い換えると、取っ手122の全体が洋式便器本体110の上面に接触すれば、お互いに押されて取っ手122の間に下向きに広がる角度及び空間部が形成され得ないので、使用者が取っ手122をつかむのが容易でなくなる。したがって、洋式便器の便座112の厚みを厚く設けることで、取っ手122が洋式便器本体110から、ある程度の高さを有するように設けられて、上記のような問題を防止できるようにする。
【0029】
一方、上記フィルムは、製造時、香料を添加して製作することができ、併せて、上記フィルムの表面または底面に各種の文様やロゴ、図案、広告文、写真など多様な構成を有するように印刷することができる。表面にエンボス、または溝を設けて、使用時に汗でびっしょりになったり滑るといった現象を防止することができるなど、多様に変化または応用したフィルムを使用できる。このような変形には、現在のフィルム製作技術でもって製作するのに何ら問題がないので製作についての詳細な説明は省略した。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、粘着剤でもって付着された多数の単位便座フィルムからなる使い捨てカバーシートを洋式便器の便座に設置して、簡便に一つずつ分離して、非常に衛生的に使用することができる。陸上及び海上はもちろんのこと、輸送手段などにおいても、簡単かつ容易に使用することができる。そして、本発明は、製作単価が非常に低廉で製作及び設置、使用などに問題がないだけでなく、故障及び無駄の問題も解決するものである。これにより、衛生的な洋式便器の便座の分野の発展に大きく寄与することができ、経済的にはもちろん国民健康の増進、伝染性疾病の予防などに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の望ましい一実施例に係る使い捨てカバーシートが洋式便器の便座に取り付けられた状態を示す側面図である。
【図2】図1と同様の状態を示す平面図である。
【図3】実施例の使い捨てカバーシートを構成する各単位便座フィルムの全体形状を示す斜視図である。
【図4】実施例の使い捨てカバーシートの主要部分を抜粋して図示した部分断面図である。
【図5】他の実施例に係る使い捨てカバーシートが洋式便器の便座に取り付けられた状態を示す側面図である。
【図6】図5と同様の状態を示す平面図である。
【図7】他の実施例の使い捨てカバーシートを構成する各単位便座フィルムの全体形状を示す斜視図である。
【図8】図5に示した使い捨てカバーシートの主要部分を抜粋して図示した部分断面図である。
【符号の説明】
【符号の挽明】
10:洋式便器本体 12:便座
16:使い捨てカバーシート
17:単位便座フィルム 18:粘着層
20:取つ手 22:重ね当てフィルム
100:洋式便器
【発明の属する技術分野】
本発明は、洋式便器の便座(toilet seat)の上面に取り付けて使用することができる衛生用カバーシート(cover seat)に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、家庭や官公署、各種産業現場、公衆便所といった人間が生活する場所に設置される洋式便器は、洋式便器本体と、便座と、便器蓋とからなる。使用者がイスに座るように座って楽に便を排泄可能であり、ズボンがしわにならないというメリットを有する。しかし、上記のように構成される便器では、使用時に、必然的に使用者の臀部及び大腿部の素肌が上記便座と接触することとなり、多数の不特定の人々が使用する場合には洋式便器を清潔な状態に保つことが難しくなり、使用者に不快感を引き起こす原因となっていた。
【0003】
このような問題があることから、次のような方策が案出されている。
【0004】
・洋式便器が設けられたトイレに、便座と同一の形状を有する、包装紙やビニル等で作られた使い捨て(1回使用)用シートを別途に備え付け、使用時に保管箱から1枚ずつ引き出して便座の上に載せて着席できるようにする(方策a)。
【0005】
・前方中央部が開放されている便座の場合、便座の両側に、あたかもズボンをはくように使い捨てシートをそれぞれはめて使用する(方策b)。
【0006】
・スイッチを操作すれば使用済みのビニルシートが保管箱中へと巻き取られ、逆側の保管箱からは一回使用分のシートが巻き出されて、衛生的に使用できるようにする(方策c)。
【0007】
・紫外線その他の消毒剤を用いて便座の表面を殺菌した後に、使用するようにする(方策d)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、方策aの場合、多数個のシートがロール式またはティッシュペーパー式に保管された状態で備えられることから、複数枚が抜け出て来ることがあって経済的でなく、便座上に安定して据え付けられない等の問題があり、使用途中に押し出されてしまう場合が生じ、利用する上で不便であった。
【0009】
また、方策bの場合、2つ1組のはめ込み式シートを保管箱から抜き出した後、上記のように便座にはめ込まねばならないのが不便でめんどうであり、便座に手を接触させなければならないという非衛生的な問題があるため、ほとんど用いられていない。
【0010】
次に、方策cの場合、スイッチだけ作動させれば、いっぺんに、使用済みシートを自動的に除去し、新しいものと交換するので使用上の便利さは良好であるが、購入価格が高く、頻繁に故障が発生して、維持及び補修に別途の費用がかかる。このような経済的な問題に加えて、修理をする際には使用できないなどの不便があるため、やはり広く普及するには至っていない。
【0011】
また、方策dの場合、電気または紫外線、消毒剤などに、人体が接触したり曝されたりするおそれがある。このような安全上の問題の他、維持及び補修費用が多くかかり、また、使用上不便な点もある。そのため、一部の限られた場面でのみ用いられているのが実状である。
【0012】
したがって、上述した従来の方策は、いずれも、普及性、経済性、安全性、維持・補修性などに限界があり、実用性に欠ける。特には、高速で移動して振動とローリング現象などが発生する鉄道車両や航空機、バス等の便座に使用や適用を行うには、より大きな問題がある。
【0013】
したがって、本発明は、上述したような問題点を解決することのできる衛生用カバーシートを提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明の洋式便器用の衛生用カバーシートは、粘着剤を媒体として多数積層された単位便座フィルムからなり、洋式便器の便座に取り付けて、使用の際には、簡便に1枚ずつ分離して使用できるようにしたものである。
【0015】
好ましくは、前記単位フィルムの後部の両側部、または後部の中央部に、指先でつかんで該単位フィルムを引き剥がすための取っ手が突き出して形成されている。また、好ましくは、前記取っ手の上下面または一方の面に、取っ手同士の間に隙間が形成されるように、追加の重ね当てフィルムを貼り付けている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本考案の望ましい実施例について、添付の図面を参照して説明する。
【0017】
図1〜2は、本発明の望ましい一実施例による洋式便器のための便座カバーシート16を図示した側面図及び平面図である。これら図に示すように、便座カバーシート16は、下面に粘着層18が形成された単位便座フィルム17が複数枚順次積層された構造を有する。この使い捨てカバーシート16は、洋式便器本体10の上面に結合されて備えられている便座12の上面に付着される。
【0018】
ここで、使い捨てカバーシート16を構成する単位便座フィルム17の詳細な構成を、図3を参照して説明すれば、次のようである。
【0019】
単位便座フィルム17は、洋式便器に設けられた便座12と同一の形状に裁断され、下面には、粘着層18が形成されるように通常の無毒性(植物性)の粘着剤を塗布する。ここで、このような粘着層を設けたのは、複数の単位便座フィルム17が一体に便座上にきちんと固定するとともに、製造及び輸送等の便宜のためである。また、各単位便座フィルム17複数枚を安定して積層することで、洋式便器の便座12に設置した後に、乱れたり滑ったりして分離するのを防ぐためでもある。
【0020】
また、単位便座フィルム17の後方部には、右手または左手で分離するのを容易にする取っ手20が、それぞれ外側に突き出すようにして一体に形成される。この取っ手20の上下面または一方の面には、単位便座フィルム17の厚みと同一または類似の厚みを有する重ね当てフィルム22が、それぞれ接着される。ここで、取っ手20の上下面に重ね当てフィルム22を付着させたのは、図4に示すように、それぞれの取っ手20の端部の間ごとに、空間部24すなわち隙間が形成され、指先で分離する際、取っ手20を個別に1枚ずつつ、より容易につかむことができるようにするためである。
【0021】
さらに、この重ね当てフィルム22の色相として単位便座フィルム17と対照的な色相を選ぶことにより、使用者の視野に確然と認識されるようにし、より便利でありながら美観を感じることができるようにするのが望ましい。また、該重ね当てフィルム22が付着した取っ手20の端部を、図4に示すように多数積層したとき、下向きに角度が開くように傾斜させて形成するのが望ましいが、使用者が単位便座フィルム17の取っ手を1枚ずつ分離するとき、取っ手の端部が互いにじゃまにならないようにすることで、より容易に取っ手20をつかむことができる。
【0022】
上記のように構成された洋式便器用の使い捨てカバーシートを使用するときには、まず、便座12の上面に順次積層された単位便座フィルム17のうちで、他の使用者により先に使用された最上層の単位便座フィルム17を分離除去することにより、使用者は洋式便器100を簡便かつ衛生的に使用することができる。
【0023】
ここで、各単位便座フィルム17の後部両側には、前述の取っ手20をそれぞれ設けることで、右手または左手でもって、より容易に単位便座フィルム17を分離することができる。
【0024】
一方、図5〜図8は、本発明の他の実施例に係る洋式便器用使い捨てカバーシートの形状および使用状態を図示した図面である。その詳細な構成は、下記に説明するとおりであり、後述するように洋式便器の使い捨てカバーシートの使用状態及び作用は前述した内容と同一であるので省略する。
【0025】
まず、上記図面を参照すると、洋式便器200の使い捨てカバーシート116は、前述した使い捨てカバーシート16と同じく、下面に粘着層112が形成された単位便座フィルム117多数個が順次積層された構成を有する。このように形成された使い捨てカバーシート116は、洋式便器本体110の上面にヒンジ結合されて備えられた洋式便器の便座112の上面に付着される。
【0026】
一方、上記各単位便座フィルム117の後方部中央には、取っ手120が外向きに突き出して一体に形成されるが、製造工程は、前述したのと同一である。この取っ手20の上下面または一方の面には、単位便座フィルム117と同一または類似の厚みを有する重ね当てフィルム122をそれぞれ接着して、該取っ手の間ごとに所定の空間部124が形成されるようにする。
【0027】
ここで、図5及び図8に示すように、洋式便器の便座112は、高さを通常のものより30mm〜40mmほど高くし、後端面が垂直面に対して約30°のオーバーハング状の傾斜をなすようにすることで、該取っ手120が洋式便器本体110の上面と接触するのを防ぐ。また、指が便座112の後方部にじゃまされずに便座112の後方に容易に進入できるようにして、取っ手を安全につかんで用いるのに、さらに便利になる。
【0028】
すなわち、上記便座112の上面に使い捨てカバーシート116を設置するとき、上記取っ手122が洋式便器の便座112の後方中央部に位置するようにすることにより、洋式便器本体110の上面と接触して取っ手122に異物や汚物などが着く場合が生じるのを防止しつつ、取っ手122をつかんで分離するのを容易にするのである。言い換えると、取っ手122の全体が洋式便器本体110の上面に接触すれば、お互いに押されて取っ手122の間に下向きに広がる角度及び空間部が形成され得ないので、使用者が取っ手122をつかむのが容易でなくなる。したがって、洋式便器の便座112の厚みを厚く設けることで、取っ手122が洋式便器本体110から、ある程度の高さを有するように設けられて、上記のような問題を防止できるようにする。
【0029】
一方、上記フィルムは、製造時、香料を添加して製作することができ、併せて、上記フィルムの表面または底面に各種の文様やロゴ、図案、広告文、写真など多様な構成を有するように印刷することができる。表面にエンボス、または溝を設けて、使用時に汗でびっしょりになったり滑るといった現象を防止することができるなど、多様に変化または応用したフィルムを使用できる。このような変形には、現在のフィルム製作技術でもって製作するのに何ら問題がないので製作についての詳細な説明は省略した。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、粘着剤でもって付着された多数の単位便座フィルムからなる使い捨てカバーシートを洋式便器の便座に設置して、簡便に一つずつ分離して、非常に衛生的に使用することができる。陸上及び海上はもちろんのこと、輸送手段などにおいても、簡単かつ容易に使用することができる。そして、本発明は、製作単価が非常に低廉で製作及び設置、使用などに問題がないだけでなく、故障及び無駄の問題も解決するものである。これにより、衛生的な洋式便器の便座の分野の発展に大きく寄与することができ、経済的にはもちろん国民健康の増進、伝染性疾病の予防などに有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の望ましい一実施例に係る使い捨てカバーシートが洋式便器の便座に取り付けられた状態を示す側面図である。
【図2】図1と同様の状態を示す平面図である。
【図3】実施例の使い捨てカバーシートを構成する各単位便座フィルムの全体形状を示す斜視図である。
【図4】実施例の使い捨てカバーシートの主要部分を抜粋して図示した部分断面図である。
【図5】他の実施例に係る使い捨てカバーシートが洋式便器の便座に取り付けられた状態を示す側面図である。
【図6】図5と同様の状態を示す平面図である。
【図7】他の実施例の使い捨てカバーシートを構成する各単位便座フィルムの全体形状を示す斜視図である。
【図8】図5に示した使い捨てカバーシートの主要部分を抜粋して図示した部分断面図である。
【符号の説明】
【符号の挽明】
10:洋式便器本体 12:便座
16:使い捨てカバーシート
17:単位便座フィルム 18:粘着層
20:取つ手 22:重ね当てフィルム
100:洋式便器
Claims (5)
- 洋式便器本体と、この本体の上面にヒンジ結合された便座とからなる洋式便器のためのカバーシートにおいて、
前記便座の上面に、便座用の使い捨て式の単位フィルムが、少なくとも2枚以上、粘着剤でもって積層され、1枚ずつ剥がして使用可能であることを特徴とする洋式便器用の衛生用カバーシート。 - 前記単位フィルムの後部の両側部には、指先でつかんで該単位フィルムを引き剥がすための取っ手が突き出して形成されたことを特徴とする請求項1記載の洋式便器用の衛生用カバーシート。
- 前記単位フィルムの後部の中央部には、指先でつかんで該単位フィルムを引き剥がすための取っ手が突き出して形成されたことを特徴とする請求項1記載の洋式便器用の衛生用カバーシート。
- 前記便座は、後端面がオーバーハング状の傾斜をなし、全体に20mm〜40mmの高さを有することを特徴とする請求項3記載の衛生用カバーシート。
- 前記取っ手の上下面または一方の面には、取っ手同士の間に隙間が形成されるように、追加の重ね当てフィルムが接着されていることを特徴とする請求項1または3に記載の衛生用カバーシート。
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