JP2004141477A - Pachinko machine - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機に係り、特に入賞ルートの大きさを変化させるようにしたパチンコ機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機の一例として、遊技盤の中央部に、液晶表示部を備えた可変表示装置を設け、その下側に入賞口を備えたものがある(以下、便宜上、従来技術1という。)。また、他のタイプのパチンコ機として、遊技盤の遊技領域の盤面中央には、装着ケースの前部に固定されたセンターケースが配設され、該装着ケースに図柄表示装置を構成する三個の図柄表示器が横方向に並設され、センターケースの中央に形成した窓孔から透孔板を介して図柄表示器の表面に配設された図柄表示部を視認し得るようにし、かつ図柄表示器を変位させるようにしたパチンコ機がある(以下、便宜上、従来技術2という。特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−19552号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近時、液晶表示部のサイズの拡大化が進み、これに伴って表示器が大きくなり、遊技領域に占める表示器の割合(以下、表示器占有割合という。)が大きくなっている。そして、表示器占有割合が大きくなった分、遊技球が釘などに当って四方に乱れて反射しやすくなる。このため、表示器の下方に配置される入賞口への入賞率が大きく変化し、単位時間当りの入賞個数(以下、分間入賞個数という。)について安定した値を確保できなくなってきている。
【0005】
この対策として、従来技術2の技術内容を、前記従来技術1に適用することが考えられる。しかしながら、従来技術2では、装着ケース又はセンターケースが遊技盤の前面に突出するものであり、従来技術2をそのまま前記従来技術1に適用して図柄表示器を従来技術2と同様に移動させるようにしても分間入賞個数の増加、すなわち入賞率の向上を期待できないというのが実状である。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、表示器の変位を利用して入賞率を変化させ、ひいては遊技性の向上を図ることができるパチンコ機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、遊技盤の入賞口の上方に表示器を備えたパチンコ機であって、前記表示器は、前記遊技盤の遊技面部に沿って移動可能に設けられると共に、前記遊技面部に形成した孔を通してその前面側部分が前記遊技面部の前面側に突出していることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の構成において、予め定められる遊技条件が成立したとき、前記表示器を移動させることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の構成において、前記表示器の移動は、前記入賞口に対する入賞ルートを拡大する方向に行うことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項2又は3記載の構成において、前記遊技条件の成立は、リーチ又は大当たり成立時であることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態のパチンコ機を図1ないし図6に基づいて説明する。
図1ないし図3において、パチンコ機1の図示しない内枠に着脱可能に装着される遊技盤2には、ベニヤ板等からなる遊技面部3が備えられている。遊技面部3に設けられる遊技領域の中央部には、特別図柄表示装置(以下、表示器付役物という。本発明の表示器を構成する。)4が設けられている。遊技面部3における表示器付役物4の下側には、始動口5(入賞口)が設けられ、さらにその下側には、大入賞口6が設けられている。また、遊技面部3には、複数個の風車7、多数本の釘8等からなる遊技部品及び複数個の入賞口(図示省略)が設けられている。前記始動口5に遊技球が入賞すると、遊技者に有利な権利が発生する。
【0010】
表示器付役物4は、図柄の変動表示をそれぞれ行う3つ部分からなる表示エリア9を前面側(遊技者側)に有する表示器本体10(表示器付役物4の前面側部分)と、表示器本体10の裏面側にこの表示器本体10と直交するように設けられた表示器本体支持部11と、を備えている。
前記表示エリア9の3つの部分は、前記始動口5へ遊技球が入賞すると、その表示図柄が変動し、予め定められた図柄変動パターンで表示する。表示エリア93つの部分の表示図柄が所定の図柄でそろった状態が大当たりとされ、また、表示エリア9の2つの部分の表示図柄が前記所定の図柄となったときがリーチ状態とされる。
【0011】
前記遊技面部3には、図2及び図6に示すように、表示器付役物4に対応して孔(以下、表示器挿入用孔という。)12が形成されている。そして、表示器挿入用孔12に表示器本体支持部11が挿入され表示器本体10が遊技面部3の前面側に突出している。
表示器本体10は、正面視左右方向に延びる略長手形状をなしており、その外周部には環状壁13が遊技面部3に対して垂直に延びている。環状壁13は、前記内枠に開閉可能に蝶着されるガラス枠(図示省略)が閉じられたときにガラス枠のガラス40に当接せず、かつガラス40との間に形成される空間を遊技球が通過しないように高さ寸法が設定されている。また、このように環状壁13の高さ寸法を設定したことにより、遊技中においては、遊技球が環状壁13の内側(表示エリア9を配置した部分)には入らないようになっている。表示器本体10は、表示器挿入用孔12より大きく設定されており、表示器付役物4が後述するように上下動しても、遊技球が表示器挿入用孔12を通過することがないように構成されている。
【0012】
また、表示器付役物4が遊技盤2に装着された初期状態では、環状壁13と始動口5との間には所定のスペース(以下、環状壁・始動口間スペースという。)15が形成されている。また、多数本の釘8のうち始動口5より高いレベルにあって始動口5への入賞に関与する釘8と、環状壁13と、によって構成される入賞ルート16(環状壁・始動口間スペース15を含む。)は、前記初期状態で、所定の大きさとされている。
【0013】
前記表示器本体支持部11は、表示器挿入用孔12を通して遊技面部3の裏面側に突出し、当該突出部(以下、支持部裏面側突出部17という。)は左右方向に大きい形状をなしており、後述する案内機構20の軸部28を固定するようにしている。また、図4及び図5に示すように、支持部裏面側突出部17と前記内枠に固定された基台18との間には駆動機構19及び案内機構20が介在されている。
駆動機構19は、基台18と支持部裏面側突出部17との間に設けられたボールネジ機構21と、モータ22と、ボールネジ機構21及びモータ22間に設けられるギヤ機構23と、から構成されている。ボールネジ機構21には、雄ねじ24を有するシャフト25が備えられている。このシャフト25がモータ22の回転軸26に対してギヤ機構23を介して連結されており、モータ22からの駆動力が伝達されるようになっている。
【0014】
モータ22は図示しないコントローラに制御されて作動される。そして、モータ22の作動によりシャフト25が、所定方向(シャフト25を上から見て時計方向。以下、時計方向という。)に回転すると、ボールネジ機構21は、回転運動を上方向の力に変えて支持部裏面側突出部17に伝達し、表示器付役物4を上方向に移動させる。これにより、表示器付役物4は所定の位置(上方位置。図5)に設定される。このように表示器付役物4が上方位置になったとき、遊技盤面部3に遊技球が移動するスペースが形成されるように、表示器付役物4が遊技盤面部3に取付けられている。前記上方位置に対して、前記初期状態で表示器付役物4が設定された位置を、以下、便宜上、下方位置(図4の状態。図1で点線で示す。)という。
【0015】
案内機構20は、駆動機構19を間にして配置される2組からなり、それぞれ、基台18に垂設される筒部27と、支持部裏面側突出部17に下方に向けて取付けられて筒部27に摺動可能に収納される軸部28とからなっている。そして、案内機構20は、表示器付役物4の上下動に際し、この表示器付役物4をバランス良く案内し得るようにしている。
【0016】
このパチンコ機1では、始動口5へ遊技球が入賞して表示図柄の変動が行われリーチ状態になる(予め定められる遊技条件が成立する)と、コントローラによってモータ22は制御されて作動し、シャフト25を時計方向に回転させる。そして、シャフト25の時計方向の回転により表示器付役物4は上方向に移動され前記上方位置(図5)に設定される。表示器付役物4が上方位置に設定されることにより、環状壁・始動口間スペース15は広くなると共に、入賞ルート16も拡大される。
【0017】
このように環状壁・始動口間スペース15が広くなると共に、入賞ルート16が拡大されたことにより、分間入賞個数の増加、すなわち入賞率の向上を図ることが可能となる。また、入賞ルート16の拡大に伴い遊技球の移動範囲(すなわち遊技球の遊ぶエリア)が新たに形成されて広くなり、ひいては遊技性の向上を図ることができる。
また、上方位置(図5)は、入賞ルート16の大きさを考慮して設定しておくことが可能であり、このように設定することにより、入賞率を調整することができる。このため、予め見込んだ入賞率になるように上方位置を設定することにより、ホールの売上の調整が可能となり、ひいてはホール経営の安定化を図ることができる。
【0018】
上記実施の形態では、予め定められる遊技条件の成立がリーチ状態である場合を例にしたが、これに代えて、大当り時、リーチ予告時、大当り中等としてもよい。
また、上記実施の形態では、表示器付役物4を予め下方位置に設定し、リーチ状態になると、表示器付役物4を上方位置に移動して、入賞ルート16の拡大、ひいては入賞率の向上を図る場合を例にした。これに対し、表示器付役物4を予め上方位置に設定しておき、リーチ状態になると、表示器付役物4を下位置に移動して、入賞ルート16の縮小、ひいては入賞率の低下を図り、遊技に変化を持たせるようにしてもよい。
【0019】
上記実施の形態では、予め定められる遊技条件が成立すると、表示器付役物4を移動させて入賞率を変化させる場合を例にしたが、本発明はこれに限らず、遊技開始から所定時間経過後に移動させてもよいし、遊技中に表示器付役物4を周期的に上下動させるようにしてもよい。
また、表示器付役物4の位置設定は上方位置、下方位置に限られず、3以上の位置に設定するように構成してもよい。また、表示器付役物4の上方位置又は下方位置への移動の際、移動位置の近傍で表示器付役物4を断続的に上下動させるようにしてもよい。
【0020】
上記実施の形態では、表示器付役物4を上下動させる場合を例にしたが、これに限らず、左右動、斜め方向の移動、又は回転動(揺動)させるようにしてもよい。
上記実施の形態では表示器が表示器付役物4である場合を例にしたが、これに代えて他の表示器を用いるようにしてもよい。
【0021】
【発明の効果】
請求項1から請求項4までのいずれかに記載の発明によれば、表示器が遊技盤の遊技面部に沿って移動すると、表示器の前面側部分が入賞口に対して変位することになり、入賞口より上方レベルにおいて入賞口に対する遊技球の入賞ルートの大きさが変化する。このため、入賞率が変化し、ひいては遊技性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るパチンコ機の遊技盤を模式的に示す正面図である。
【図2】図1のパチンコ機の通常時における入賞ルートを模式的に示す正面図である。
【図3】図1の表示器付役物の上方位置設定時における入賞ルートを模式的に示す正面図である。
【図4】図1の表示器付役物に用いられる駆動機構を模式的に示す図である。
【図5】図4の状態から表示器付役物を上方向に移動した状態を模式的に示す図である。
【図6】図1の表示器付役物の装着状態を模式的に示す一部断面の側面図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
2 遊技盤
3 遊技面部
4 表示器付役物(表示器)
5 始動口(入賞口)
10 表示器本体(表示器付役物4の前面側部分)
12 表示器挿入用孔[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a pachinko machine, and more particularly, to a pachinko machine that changes the size of a winning route.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as an example of a pachinko machine, there is a pachinko game machine in which a variable display device having a liquid crystal display unit is provided in a central portion of a game board and a winning opening is provided below the variable display device (hereinafter referred to as
[0003]
[Patent Document 1]
JP-A-9-19552
[Problems to be solved by the invention]
By the way, recently, the size of the liquid crystal display unit has been increased, and accordingly, the size of the display has been increased, and the ratio of the display to the game area (hereinafter, referred to as the display occupation ratio) has been increased. Then, as the display occupation ratio increases, the game ball hits a nail or the like, and is disturbed in four directions and is easily reflected. For this reason, the winning rate to the winning opening arranged below the display greatly changes, and it has become impossible to secure a stable value for the winning number per unit time (hereinafter, referred to as a minute winning number).
[0005]
As a countermeasure against this, it is conceivable to apply the technical content of the
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a pachinko machine capable of changing a winning rate by using displacement of a display device, and thereby improving a game performance.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
According to a second aspect of the present invention, in the configuration of the first aspect, the display is moved when a predetermined game condition is satisfied.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, in the configuration of the second aspect, the display is moved in a direction in which a winning route to the winning opening is enlarged.
According to a fourth aspect of the present invention, in the configuration of the second or third aspect, the game condition is satisfied when a reach or a jackpot is satisfied.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
A pachinko machine according to an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
1 to 3, a
[0010]
The
In the three parts of the
[0011]
As shown in FIGS. 2 and 6, a hole (hereinafter, referred to as a display insertion hole) 12 is formed in the
The display
[0012]
In the initial state in which the accessory with
[0013]
The display main
The
[0014]
The
[0015]
The
[0016]
In this
[0017]
As described above, the
Further, the upper position (FIG. 5) can be set in consideration of the size of the winning
[0018]
In the above-described embodiment, the case where the predetermined game condition is satisfied in the reach state is described as an example. However, instead of this, the game may be performed at the time of a big hit, at the time of reach notification, during the big hit, or the like.
In the above embodiment, the
[0019]
In the above-described embodiment, an example was given in which the winning rate is changed by moving the
Further, the position setting of the
[0020]
In the above-described embodiment, the case where the
In the above-described embodiment, the case where the display is the
[0021]
【The invention's effect】
According to the invention described in any one of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view schematically showing a game board of a pachinko machine according to one embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front view schematically showing a winning route of the pachinko machine of FIG. 1 in a normal state.
FIG. 3 is a front view schematically showing a winning route when the upper position of the accessory with display in FIG. 1 is set.
FIG. 4 is a diagram schematically showing a driving mechanism used for the accessory with a display device in FIG. 1;
5 is a diagram schematically showing a state in which the display accessory has been moved upward from the state shown in FIG. 4;
FIG. 6 is a partial cross-sectional side view schematically showing a mounted state of the accessory with a display device of FIG. 1;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
5 Starting port (winning opening)
10 Display unit (front side of display unit 4)
12 Display insertion hole
Claims (4)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002311203A JP2004141477A (en) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | Pachinko machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002311203A JP2004141477A (en) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | Pachinko machine |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004141477A true JP2004141477A (en) | 2004-05-20 |
Family
ID=32456498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002311203A Pending JP2004141477A (en) | 2002-10-25 | 2002-10-25 | Pachinko machine |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004141477A (en) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008264524A (en) * | 2007-03-26 | 2008-11-06 | Abilit Corp | Pachinko game machine |
JP2013236751A (en) * | 2012-05-15 | 2013-11-28 | Kyoraku Sangyo Kk | Game machine |
JP2015051350A (en) * | 2014-12-16 | 2015-03-19 | 豊丸産業株式会社 | Pachinko machine |
JP2016163837A (en) * | 2016-06-16 | 2016-09-08 | 豊丸産業株式会社 | Pachinko machine |
-
2002
- 2002-10-25 JP JP2002311203A patent/JP2004141477A/en active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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