JP2004141233A - 人工骨用テンプレートの画像表示装置 - Google Patents

人工骨用テンプレートの画像表示装置 Download PDF

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永田 武史
Kazuo Shimura
志村 一男
Takeshi Okubo
大久保 猛
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Abstract

【課題】人工骨用テンプレートの画像表示装置において、患部形状に適合する人工骨を選定する際に十分な検討を行うことができるよう、人工骨の立体的構造が把握し易いテンプレート画像の表示を可能にする。
【解決手段】テンプレート画像データ生成手段51が、テンプレート指定手段30により指定された立体的なテンプレートTを姿勢指定手段40により指定された姿勢Sにしたときの、テンプレートTの輪郭形状を表すテンプレート画像データPtを、保存手段10に保存されているテンプレートTを表す3次元テンプレートデータVtに基づいて生成し、表示制御手段52が、骨部画像データ取得手段20により取得した骨部画像データPbと生成されたテンプレート画像データPtとに基づいて、画像表示手段53の表示面上に、骨部画像Pbとテンプレート画像Ptとを重ね合せ表示させる。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、骨組織の代替物である人工骨に対応したテンプレートを人工骨を適用しようとする骨部とともに表示する画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、整形外科あるいは口腔外科の分野などにおいて、事故または疾病などによる骨の損傷あるいは悪性腫瘍発生に起因する外科手術(整形手術)で骨の切除などがあったとき、骨の損傷部や切除部に生体の他部位の自家骨による置換または充填が行なわれていた。
【0003】
また最近では、ステンレス鋼やコバルト−クロム系合金、チタン、アルミナ、ジルコニアなどの金属あるいはこれらの酸化物、アパタイトなどのセラミックやその複合材料などを用いて骨組織の代替物である人工骨(人工生体硬組織材料)を作製し、この人工骨を損傷部や切除部に埋め込むことにより損傷部や切除部を修復する外科的治療法が普及している。
【0004】
一方、損傷部や切除部に埋め込まれる人工骨を作製する場合、患者に応じて形状が異なる人工骨をその都度作製するのは大変であることから、形状の異なる多数種類の標準モデルを予め用意しておき、これら標準モデルの中から患部形状に適合する(形状が似通った)ものを選択し、選択した標準モデルに基づいて人工骨を作製することが行なわれている。ここで、標準モデルに基づいて人工骨を作製するというのは、標準モデルと完全に同一形状の人工骨を作製することに限らず、標準モデルに若干の変形を加えた人工骨を作製することも含む。
【0005】
そして、標準モデルの選択の際には、従来は、レントゲン写真などのフィルム上の骨部画像と標準モデルの輪郭形状をモデリングした透明な型紙状のテンプレートとを重ね合わせて目視確認することで、患部形状に適合するか否かを判断していた。
【0006】
しかしながら、テンプレートを1つ1つ確認してゆく作業は非常に煩雑であり、精度よく効率的に人工骨の適合の判断をすることが難しかった。
【0007】
そこで、この問題を解消するため、骨部を表す骨部画像とテンプレートを表すテンプレート画像とを、CRT等のモニタの表示面上に重ね合せて表示させる画像表示装置が本出願人により提案されている。(特許文献1参照)
【0008】
【特許文献1】
特開2002−91426号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記画像表示装置が表示するテンプレート画像は、人工骨の標準モデルを予め決められた所定の方向から見たときの輪郭形状を表したものである。しかし、実際の人工骨は3次元的な立体構造をしており、上記のような輪郭形状の固定されたテンプレート画像では、人工骨の立体的構造が把握しづらく、患部形状に適合する人工骨を選定する際に、十分な検討を行うことができないという問題があった。
【0010】
本発明は、上記問題に鑑み、患部形状に適合する人工骨を選定する際に、十分な検討を行うことができるよう、人工骨の立体的構造が把握し易いテンプレート画像を表示することのできる人工骨用テンプレートの画像表示装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の人工骨用テンプレートの画像表示装置は、各種の形状の異なる人工骨に対応した複数の立体的なテンプレートをそれぞれ表す複数種類の3次元テンプレートデータを保存する保存手段と、人工骨を適用しようとする骨部を含む骨部画像を表す骨部画像データを取得する骨部画像データ取得手段と、保存手段により保存されている3次元テンプレートデータが表す複数の立体的なテンプレートの中から少なくとも1つのテンプレートを指定するテンプレート指定手段と、指定されたテンプレートを表示する際のそのテンプレートの姿勢を指定する姿勢指定手段と、骨部画像データと3次元テンプレートデータに基づいて、骨部画像と、テンプレート指定手段により指定されたテンプレートを、姿勢指定手段により指定された姿勢にして表示させたテンプレート画像とを、表示面上において重合せ表示する表示手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
ここで、「テンプレートの姿勢を指定する」とは、立体的なテンプレートの3次元的な向きを指定することを意味するものである。
【0013】
また、「3次元テンプレートデータ」としては、テンプレート画像の表示用に用意されたデータであってもよいし、人工骨の製造用図面を表すCADデータであってもよい。
【0014】
また、この3次元テンプレートデータは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に記録(保存)して提供するようにしてもよいし、インターネット等のネットワーク上のサーバにダウンロード可能な状態で保存し、オンラインで提供するようにしてもよい。
【0015】
また、骨部画像データ取得手段は、CR(コンピューテッド・ラジオグラフィ)システムやCT撮影装置等を用いて骨部を撮影することにより上記撮影装置から出力される骨部画像データを直接取得するようにしてもよいし、画像表示装置が別に備えた記憶装置に記憶されている骨部画像データを読み出して取得するようにしてもよい。
【0016】
また、テンプレート指定手段は、テンプレートを特定するパラメータを直接入力して指定するようにしてもよいし、上記パラメータを選択肢の中から選択するようにしてもよい。既に表示面上にテンプレートが表示されているときには、そのテンプレートが有するパラメータの一部を設定し直して、異なるテンプレートを指定するようにしてもよい。なお、テンプレートを特定するパラメータとしては、テンプレートが表す人工骨のメーカ、名称、型番、人工骨を構成している各パーツのサイズ等が考えられる。
【0017】
また、「重合せ表示」する際には、骨部画像の上に不透明なテンプレート画像を重ねるようにして表示してもよいし、テンプレート画像を半透明にしたり、テンプレートの内部を透明にしたりして(輪郭のみにして)重ねて表示するようにしてもよい。
【0018】
なお、人工骨は、人体用のものに限らず、その他の動物体用のものであってもよい。
【0019】
上記画像表示装置において、表示手段は、同一表示面上において、骨部の正面を表す第1の骨部画像と、テンプレート指定手段により指定されたテンプレートを姿勢指定手段により指定された姿勢の上記テンプレートの正面の画像とを重合せ表示するとともに、上記骨部の右または左側面を表す第2の骨部画像と、指定された姿勢におかれた上記テンプレートの右または左側面の画像とを重合せ表示するものであってもよい。
【0020】
また、骨部画像およびテンプレート画像は、ともに3次元的に表現されたものであってもよいし、ともに2次元的に表現されたものであってもよい。
【0021】
3次元的に表現された骨部画像を表示するには、例えば、骨部画像データとして、骨部を表す3次元CTデータを用い、ボリュームレンダリング表示することが考えられる。「3次元CTデータ」とは、CT撮影装置を用いて、被写体の断層像を1つの軸に沿って所定の間隔で撮影することにより取得される、複数の断層像を表す2次元の画素値からなるデータを、上記1つの軸に沿って積層して得られるデータである。また、2次元的に表現された骨部画像を表示するには、例えば、骨部画像データとして、CTデータを用い、被写体の断層像を表示したり、あるいは、骨部画像データとして、CRシステム等を用いて骨部を撮影することにより取得されるX線画像を表す画像データを用い、骨部のX線画像を表示したりすることが考えられる。なお、3次元的に表現されたテンプレート画像としては、テンプレートのアイソメ表示したものを、2次元的に表現されたテンプレート画像としては、テンプレートの輪郭形状のみを表示したものとすることができる。
【0022】
本発明の第2の人工骨用テンプレートの画像表示装置は、各種の形状の異なる人工骨に対応した複数の立体的なテンプレートをそれぞれ表す複数種類の3次元テンプレートデータを保存する保存手段と、人工骨を適用しようとする骨部を含む被写体を表す3次元画像データを取得する画像データ取得手段と、保存手段により保存されている3次元テンプレートデータが表す複数の立体的なテンプレートの中から少なくとも1つのテンプレートを指定するテンプレート指定手段と、上記被写体を含む3次元空間内に配置する指定されたテンプレートの位置および向きを指定する配置指定手段と、上記被写体と、配置指定手段により指定された位置および向きに配置した上記テンプレートとを、3次元的に重ね合せた重合せ空間において、任意の切断面を指定する切断面指定手段と、3次元画像データと指定されたテンプレートを表す3次元テンプレートデータとに基づいて、重合せ空間を上記切断面で切断したときの断層像を表示する表示手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0023】
【発明の効果】
本発明の第1の人工骨用テンプレートの画像表示装置によれば、上述のように、3次元テンプレートデータを保存する保存手段、骨部画像データ取得手段、テンプレート指定手段、テンプレートの姿勢を指定する姿勢指定手段、骨部画像とテンプレート画像とを重合せ表示する表示手段とを備えた構成としたので、各種の形状の異なる人工骨に対応した複数の立体的なテンプレートの中から、少なくとも1つのテンプレートを指定し、そのテンプレートを様々な姿勢(向き)にして、取得した骨部画像データが表す骨部画像と重ね合せて表示させることができる。これにより、人工骨の立体的構造が把握し易いテンプレート画像を表示することができ、患部形状に適合する人工骨を選定する際に十分な検討を行うことができる。また、被写体が傾いた状態で撮影された骨部画像に対しても、上記姿勢指定手段により、その傾きに沿ってテンプレートを傾けることができるので、テンプレートの患部に対する適合性をより正確に判断することが可能となる。
【0024】
なお、上記画像表示装置において、表示手段を、同一表示面上において、骨部の正面を表す第1の骨部画像と、テンプレート指定手段により指定されたテンプレートを姿勢指定手段により指定された姿勢の上記テンプレートの正面の画像とを重合せ表示するとともに、上記骨部の右または左側面を表す第2の骨部画像と、指定された姿勢におかれた上記テンプレートの右または左側面の画像とを重合せ表示するものとすれば、骨部およびテンプレートを正面と側面の両面から同時に観察することで、正面から見た一平面だけでなく奥行き方向についても、テンプレートの患部に対する適合性を確認することができる。
【0025】
また、骨部画像およびテンプレート画像を、3次元的に表現されたものとすれば、実際に患部に人工骨を適用したときの状態を立体的に理解することができる。
【0026】
また、骨部画像およびテンプレート画像を、2次元的に表現されたものとすれば、立体的なテンプレートの所望の姿勢における2次元の輪郭形状をテンプレート画像として表示することができ、従来のような、フィルム上の骨部画像に半透明のテンプレートを重ね合せてテンプレートの患部に対する適合性を確認するという手法に近い感覚で、テンプレートの立体的形状を把握することができるので、テンプレートの患部に対する適合性を判断する際に、違和感なく、より容易に検討することができる。
【0027】
本発明の第2の人工骨用テンプレートの画像表示装置によれば、上述のように、テンプレートデータを保存する保存手段、骨部を含む被写体を表す3次元画像データを取得する画像データ取得手段、テンプレート指定手段、上記被写体を含む3次元空間内に配置する指定されたテンプレートの位置および向きを指定する配置指定手段、上記被写体と指定された位置および向きで配置されたテンプレートとを重ね合せた重合せ空間内において、切断する面を指定する切断面指定手段、重合せ空間を指定された切断面で切断したときの断層像を表示する表示手段とを備えた構成としたので、テンプレートの立体的形状を容易に把握できるだけでなく、患部の局所的な領域における骨部とテンプレートとの物理的な位置関係を詳細に把握することができるので、テンプレートの患部に対する適合性を判断する際に、より細かい検討を行うことが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の人工骨用テンプレートの画像表示装置(以下、単に画像表示装置という)の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明による画像表示装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【0029】
図1に示す画像表示装置1は、各種の形状の異なる人工骨に対応した複数の立体的なテンプレートをそれぞれ表す複数種類の3次元テンプレートデータを保存する保存手段10と、人工骨を適用しようとする骨部を含む骨部画像Pbを表す骨部画像データPb(以下、簡便のため、画像とその画像を表すデータとを同じ記号で表す)を取得する骨部画像データ取得手段20と、保存手段10により保存されている3次元テンプレートデータが表す複数の立体的なテンプレートの中から少なくとも1つのテンプレートを指定するテンプレート指定手段30と、指定されたテンプレートTを表示する際のそのテンプレートTの姿勢を指定する姿勢指定手段40と、骨部画像データPbとテンプレートTを表す3次元テンプレートデータVtとに基づいて、骨部画像Pbと、テンプレートTを指定された姿勢Sにして表示させたテンプレート画像Ptとを、表示面上において重合せ表示する表示手段50と、各種操作を行うための入力手段90とを備えている。
【0030】
表示手段50は、さらに、保存手段10に保存されている複数の3次元テンプレートデータ中の、指定されたテンプレートTを表す3次元テンプレートデータVtに基づいて、指定されたテンプレートTを指定された姿勢Sにしたときのテンプレート画像Ptを表すテンプレート画像データPtを生成するテンプレート画像データ生成手段51と、取得された骨部画像データPbと生成されたテンプレート画像データPtとに基づいて、骨部画像Pbとテンプレート画像Ptとを後述の画像表示手段53の表示面上において、重合せ表示させる表示制御手段52と、骨部画像Pb、テンプレート画像Pt等の画像を表示させるためのCRTや液晶パネル、有機ELなどの画像表示手段53とにより構成されている。
【0031】
また、入力手段90は、さらに、キーボード91と、マウス92とにより構成されている。なお、入力手段90は、本発明の必須の構成要素ではない。
【0032】
保存手段10は、上述の通り、複数種類の3次元テンプレートデータを保存するものであるが、具体的には、CD−ROMやMO(光磁気ディスク)などのコンピュータ読取り可能な可搬型の記録媒体に記録された3次元テンプレートデータを読み出したり、あるいは、人工骨メーカが提供するインターネット上のWEBサーバから3次元テンプレートデータをダウンロードしたりして取得したデータを一時的に格納しておくハードディスクなどの磁気記録装置から構成されている。なお、データの読み出し速度が問題とならないときには、必要に応じて、その都度CD−ROMなどからデータを読み出すように構成してもよい。また、保存手段10は、本実施形態において、3次元テンプレートデータの他に、骨部を表す骨部画像データPbも保存するものとする。
【0033】
骨部画像データ取得手段20は、CRシステムやCT撮影装置等を用いて骨部を撮影することにより上記撮影装置から出力される骨部画像データPbを直接取得するようにしてもよいが、本実施形態においては、保存手段10に骨部画像データPbを保存しておき、保存手段10から骨部画像データPbを読み出して取得するようにする。
【0034】
テンプレート指定手段30は、テンプレートを特定するためのパラメータを設定することによりテンプレートを指定する。テンプレートを特定するためのパラメータとしては、人工骨の「メーカ名」、「名称」、「型番」、「人工骨を構成する各パーツのサイズ」などがある。これらのパラメータは、キーボード91により直接入力するか、または、画像表示手段53の表示面上にパラメータの項目ごとに選択肢の一覧を表示させ、ユーザはこの選択肢の中から所望の1つをマウス91により選択するようにする。なお、既に何らかのテンプレートTが指定され、画像表示手段53の表示面上にテンプレート画像Ptが表示されているときには、そのテンプレートTが有するパラメータをもとに、一部を設定し直して異なるテンプレートを指定することができるようにする。
【0035】
姿勢指定手段40は、テンプレート指定手段30により指定されたテンプレートTの姿勢、すなわち、3次元的な向きを指定するものであり、具体的には、テンプレートTに対して固定された1つのベクトルHの向きを、図2に示すような経度α、緯度βで指定することにより、テンプレートの姿勢(向き)を規定することができる。これらのパラメータα、βは、キーボード91により、直接入力するか、または、マウス92を前後左右に移動させることにより、α、βを設定するようにする。例えば、左右方向の移動量に応じてαを設定し、前後方向の移動量に応じてβを設定する。このようにすれば、テンプレート画像Ptを見ながら、繊細な動きが可能なマウス91の移動操作により、テンプレートTを回転させることができるので、テンプレートTの姿勢を瞬時に意図した通りに指定することが可能となる。
【0036】
テンプレート画像データ生成手段51は、指定されたテンプレートTに対応した3次元テンプレートデータVtに基づいて、指定されたテンプレートTを指定された姿勢Sにしたときの2次元的な輪郭形状を示したテンプレート画像Ptを表すテンプレート画像データPtを生成するものであるが、テンプレートが複数指定された場合には、指定された分のテンプレート画像データPtを生成する。また、テンプレートTやテンプレートTの姿勢Sが指定し直されたときには、その都度、テンプレート画像データPtを生成し直す。
【0037】
表示制御手段52は、画像表示手段53の表示面上において、テンプレートを指定したり、指定されたテンプレートTの姿勢を指定したりするコマンドリストを表示するためのコマンド表示エリアと、骨部画像Pbを表示するための骨部画像表示エリアとが、同一表示面上に設けられるようにレイアウト設定する。また、骨部画像データPbとテンプレート画像データPtとに基づいて、骨部画像Pbとテンプレート画像Ptとを、骨部画像表示エリアにおいて重合せ表示させるが、テンプレートTが複数指定された場合には、これら複数のテンプレート画像Ptを同時に表示させる。
【0038】
次に、本実施形態の画像表示装置1の作用について説明する。図3は、患部形状(患者の骨部の形状)に適合する標準人工骨を選択する処理における画像表示手段53の表示面上のレイアウトの一例を示したものである。
【0039】
なお、本実施形態においては、CRシステムにより骨部(大腿骨)の画像を含むX線画像を骨部画像データPbとして取得し、保存手段10に保存してあるものとする。
【0040】
まず、骨部画像データ取得手段20が、保存手段10に保存されている骨部画像データPbを読み出して取得する。
【0041】
表示制御手段52は、各種設定を行うためのコマンドリストを画像表示手段53の表示面上のエリアAに表示させるとともに、骨部画像データ取得手段20により読み出された骨部画像データPbに基づいて、欠損部分fを有する骨部の画像Pbを表示面上のエリアBに表示させる。
【0042】
ユーザは、この骨部画像Pbを見ながら、患部に適合しそうなテンプレートを指定する。
【0043】
なお、コマンドリストの中には、少なくとも、テンプレートを新規に指定して表示させることができる「テンプレート新規表示」コマンドと、既に指定されているテンプレートをもとにテンプレートを指定し直すことができる「テンプレート変更」コマンドと、指定されたテンプレートの表示させる姿勢を指定することができる「姿勢指定」コマンドとが設けられている。
【0044】
ここで、「テンプレート新規表示」コマンドが入力されると、テンプレート指定手段30によるテンプレートの新規の指定が可能となる。画像表示手段53の表示面上には、テンプレートを特定するパラメータの入力画面が表示され、パラメータはデフォルトの名称や値が設定されている。この画面上で、パラメータを適当に設定し直し、所望のテンプレートを指定する。パラメータとしては、「人工骨メーカ」,「シリーズ」,「CUP/STEM」,「型名」,「サイズ」などがあり、設定した名称や値に応じて選択可能な選択肢のみが表示され、ユーザはその中から所望のものを選択して設定することができる。
【0045】
テンプレートが指定されると、姿勢指定手段40が、指定されたテンプレートTの姿勢をまずはデフォルトにする。
【0046】
テンプレート画像データ生成手段51は、指定されたテンプレートTを表す3次元テンプレートデータVtに基づいて、指定されたテンプレートTを指定された姿勢Sにしたときの2次元的な輪郭形状を表すテンプレート画像Ptを担持するテンプレート画像データPtを生成する。そして、表示制御手段52は、骨部画像データPbとテンプレート画像データPtとに基づいて、画像表示手段53の表示面上において、骨部画像Pbとテンプレート画像Ptとを重合せ表示させる。
【0047】
ここで、「姿勢指定」コマンドが入力されると、姿勢指定手段40による(表示されている)テンプレートTの姿勢の指定が可能となる。姿勢の指定は、マウス92の操作により行うことができる。マウス92のクリックボタンを押しながらマウス92本体を左右方向に移動させることにより、経度αを連続的に変化させて設定し、マウス92のクリックボタンを押しながらマウス92本体を前後方向に移動させることにより、緯度βを連続的に変化させて設定する。このようにしてテンプレートの姿勢Sが改めて指定されると、テンプレート画像データ生成手段51は、その都度、テンプレート画像データPtを生成し、表示制御手段53は、表示面上のテンプレート画像Ptを表示し直す。これにより、マウス92の操作によって、テンプレートTを回転させるようなイメージでテンプレート画像Ptを表示させて所望の姿勢を指定することができる。図4は、その一例として、テンプレートTを水平方向に回転させたときのテンプレート画像Ptの移り変わる様子を示した図である。
【0048】
したがって、例えば、骨部画像Pbが、骨部が傾いた状態で撮影されたものであった場合でも、その傾きに沿ってテンプレートを傾けることができるので、テンプレートの患部に対する適合性をより正確に判断することができる。
【0049】
また、「テンプレート変更」コマンドが入力されると、姿勢指定手段40により指定された姿勢Sを保ったまま、テンプレートを指定し直すことができる。画像表示手段53の表示面上には、テンプレートを特定するパラメータの入力画面が表示され、パラメータは既に指定されているテンプレートTについての名称や値が設定されている。この画面上で、パラメータを適当に設定し直し、所望のテンプレートを指定する。これにより、テンプレートを所望の姿勢に固定したまま、テンプレートを切り替えることができる。図5は、その一例として、姿勢を固定したままサイズ(ステム長)のみを順に切り替えていったときのテンプレート画像の切り替わる様子を示した図である。
【0050】
したがって、例えば、指定したテンプレートTが、患部に対して、シリーズは適しているがサイズだけが適合していないというようなとき、パラメータとしてサイズのみを切り替えてゆけば、患部形状に適合したテンプレートを容易に見つけることができる。
【0051】
なお、姿勢の指定は、マウス92による操作とは別に、パラメータを直接入力する形でも実現できる。例えば、「姿勢指定」コマンドが入力されると、画像表示手段53の表示面上には、姿勢Sを決めるパラメータの入力画面が表示され、パラメータは指定されたテンプレートTの現時点での姿勢に対応した値が設定されている。この画面上で、パラメータを適当に設定し直し、所望の姿勢を指定する。
【0052】
また、上記「テンプレート新規表示」コマンドにて、新規テンプレートの指定を繰り返せば、その分の複数のテンプレートを同時に指定して表示させることができ、テンプレート同士の比較検討も行うことができる。
【0053】
このように、画像表示手段53の表示面上に、骨部画像Pbと、指定したテンプレートTを指定した姿勢Sにしたときのテンプレート画像Ptとを、重ね合せ表示させ、テンプレート指定手段30によりテンプレートを切り替えたり、姿勢指定手段40により姿勢を切り替えたりすることができるようにしているので、人工骨の立体的構造が把握し易いテンプレート画像Ptを表示することができ、患部形状に適合する人工骨を選定する際に、十分な検討を行うことができる。
【0054】
次に、本発明による画像表示装置の第2実施形態について説明する。本実施形態の画像表示装置1は、第1実施形態の画像表示装置1と同じ構成であるが、表示手段50は、画像表示手段53の同一表示面上において、骨部の正面を表す第1の骨部画像Pb1と、テンプレート指定手段30により指定されたテンプレートTを姿勢指定手段40により指定された姿勢Sの上記テンプレートTの正面の画像Pt1とを重合せ表示するとともに、上記骨部の右または左側面を表す第2の骨部画像Pb2と、指定された姿勢Sにおかれた上記テンプレートTの右または左側面の画像Pt2とを重合せ表示するものである。
【0055】
図6は、本実施形態による画像表示手段53の表示面上のレイアウトの一例を示したものである。なお、表示する骨部の側面またはテンプレートの側面は、右側面に統一する。
【0056】
骨部画像データ取得手段20は、骨部(大腿骨)の正面を表す第1の骨部画像Pb1を担持する第1の骨部画像データPb1と、同一骨部の右側面を表す第2の骨部画像Pb2を担持する第2の骨部画像データPb2とを、保存手段10から読み出し取得する。
【0057】
表示制御手段52は、第1実施形態と同様に、各種設定を行うためのコマンドリストを画像表示手段53の表示面上のエリアAに表示させるが、骨部画像データ取得手段20により読み出された第1の骨部画像データPb1と第2の骨部画像データPb2とに基づいて、欠損部分fを有する骨部の正面を表す骨部画像Pb1を表示面上のエリアBの左側に、同一骨部の右側面を表す骨部画像Pb2をエリアBの右側に、それぞれ表示させる。
【0058】
第1実施形態と同様に、テンプレート指定手段30によりテンプレートの新規の指定が行われると、姿勢指定手段40により、指定されたテンプレートTの姿勢をデフォルトに設定する。
【0059】
テンプレート画像データ生成手段51は、指定されたテンプレートTを指定された姿勢Sにしたときの、テンプレートTの正面の輪郭形状を表す画像Pt1を担持する第1のテンプレート画像データPt1と、テンプレートTの右側面の輪郭形状を表す画像Pt2を担持する第2のテンプレート画像データPt2とを、指定されたテンプレートTに対応した3次元テンプレートデータVtに基づいて、生成する。
【0060】
そして、表示制御手段52は、第1および第2の骨部画像データPb1,Pb2と第1および第2のテンプレート画像データPt1,Pt2とに基づいて、画像表示手段53の表示面上において、骨部の正面を表す骨部画像Pb1と指定されたテンプレートTの姿勢Sにおける正面を表すテンプレート画像Pt1とを重合せ表示させるとともに、同一骨部の右側面を表す骨部画像Pb2と指定されたテンプレートTの姿勢Sにおける右側面を表すテンプレート画像Pt2とを重合せ表示させる。
【0061】
テンプレートやその姿勢の変更については、第1実施形態と同様に行うことができるが、第1のテンプレート画像Pt1(正面)と第2のテンプレート画像Pt2(右側面)とは、上記変更に対して、常に連動(同期)して切り替わるようになっている。例えば、姿勢指定手段40により、テンプレートTの姿勢Sを一方向に回転させるように切り替えていった場合、第1のテンプレート画像Pt1と第2のテンプレート画像Pt2は、テンプレートTが同時に上記一方向に回転するように表示される。
【0062】
このように、同一表示面上において、骨部の正面を表す骨部画像Pb1と、指定されたテンプレートTの指定された姿勢Sにおける正面の画像Pt1とを重合せ表示させるとともに、同一骨部の側面を表す骨部画像Pb2と、指定されたテンプレートTの指定された姿勢Sにおける側面の画像Pt2とを重合せ表示させることにより、骨部およびテンプレートを正面と側面の両面から同時に観察することで、正面から見た一平面だけでなく奥行き方向についても、テンプレートの患部に対する適合性を確認することができる。
【0063】
なお、上記第1および第2実施形態において、骨部画像データPbを3次元画像データとし、骨部画像Pb(またはPb1,Pb2)とテンプレート画像Pt(またはPt1,Pt2)とを、ともに3次元的に表現(例えば、アイソメ表示)するようにしてもよい。このようにすれば、実際に患部に人工骨を適用したときの状態を立体的に理解することができる。上記3次元画像データとしては、被写体の断層像を所定の軸方向に所定の間隔で撮影したときの複数の2次元CTデータを、上記所定の軸方向に積層して得られる3次元CTデータなどが挙げられる。
【0064】
次に、本発明による画像表示装置の第3実施形態について説明する。図7は、第3実施形態による画像表示装置1の構成を示すブロック図である。
【0065】
図7に示す画像表示装置1は、各種の形状の異なる人工骨に対応した複数の立体的なテンプレートをそれぞれ表す複数種類の3次元テンプレートデータを保存する保存手段10と、人工骨を適用しようとする骨部を含む被写体を表す3次元画像データVbを取得する画像データ取得手段25と、保存手段10により保存されている3次元テンプレートデータが表す複数の立体的なテンプレートの中から少なくとも1つのテンプレートを指定するテンプレート指定手段30と、上記被写体を含む3次元空間内に配置する指定されたテンプレートTの位置および向きを指定する配置指定手段45と、上記被写体と配置指定手段45により指定された位置Cおよび向きDに配置したテンプレートTとを、3次元的に重ね合せた重合せ空間Qにおいて、任意の切断面を指定する切断面指定手段46と、3次元画像データVbと指定されたテンプレートTを表す3次元テンプレートデータVtとに基づいて、重合せ空間Qを指定された切断面Rで切断したときの断層像Pkを表示する表示手段50と、各種操作を行うための入力手段90とを備えている。
【0066】
表示手段50は、さらに、画像データ取得手段25により取得された3次元画像データVbと、保存手段10に保存されている複数の3次元テンプレートデータ中の、テンプレート指定手段30により指定されたテンプレートTを表す3次元テンプレートデータVtとに基づいて、重合せ空間Qを切断面Rで切断したときの断層像Kを表す断層像データPkを生成する断層像データ生成手段55と、断層像データPkに基づいて、断層像Pkを画像表示手段53の表示面上に表示させる表示制御手段52と、断層像Pkなどの画像を表示させるための画像表示手段53とにより構成されている。
【0067】
また、入力手段90は、キーボード91と、マウス92とにより構成されている。
【0068】
配置指定手段45は、被写体を含む3次元空間内において、テンプレート指定手段30により指定されたテンプレートTを配置する位置と向きを指定するものであり、具体的には、被写体を含む3次元空間をxyz直交座標系で表現し、テンプレートTを配置する位置を座標(x,y,z)で指定し、テンプレートの向きをテンプレートに対して固定された1つのベクトルAの向きを経度α、緯度βで指定する。なお、これらのパラメータα、βは、第1実施形態と同様、キーボード91により、直接入力するか、または、マウス92を前後左右に移動させることにより、α、βを設定するようにする。
【0069】
切断面指定手段46は、上記重合せ空間Qを切断する切断面を指定するものであるが、具体的には、平面を表す一般式:ax+by+cz+d=0の各係数を決める。しかし、これらのパラメータ(係数)a,b,c,dは、直感的に分かりづらいので、直接これらのパラメータを設定するのではなく、画像表示手段53の表示面上に表示された断層像や切断面を表す画像または直線を見ながら、切断面を回転または移動させる操作を行って指定するようにする。
【0070】
断層像データ生成手段55は、被写体を表す3次元画像データVbと、指定されたテンプレートTに対応する3次元テンプレートデータVtとに基づいて、重合せ空間Qを切断面Rで切断したときの断層像Pkを表す断層像データPkを生成するものであるが、切断面Rが複数指定された場合には、指定された分の断層像データPkを生成する。また、テンプレート、テンプレートを配置する位置と向き、あるいは切断面が指定し直されたときには、その都度、断層像データPkを生成し直す。
【0071】
表示制御手段52は、画像表示手段53の表示面上において、テンプレートを指定したり、指定されたテンプレートTを配置する位置と向きを指定したりするコマンドリストを表示するためのコマンド表示エリアと、断層像Pkを表示するための断層像表示エリアと、必要に応じて各種の操作ボタン等を表示させるための操作パネル表示エリアとが、同一表示面上に設けられるようにレイアウト設定する。また、断層像データ生成手段55により生成された断層像データPkに基づいて、断層像Pkを断層像表示エリアに表示させるが、重合せ空間Qをそれぞれ異なる複数の切断面Rで切断したときの複数の断層像Pkがある場合には、これら複数の断層像Pkを、同一表示面上に並べて表示させたり、あるいは、連続的に切り替えて表示させたりする。
【0072】
次に、本実施形態の画像表示装置1の作用について説明する。図8は、切断面がそれぞれ異なる複数の断層像Pkを同一表示面上に表示させたときの、画像表示手段53の表示面上のレイアウトの一例を示したものである。
【0073】
なお、本実施形態においては、CT撮影装置により骨部(大腿骨)を含む被写体の断層像を所定の軸方向に所定の間隔で撮影したときの複数の2次元CTデータを、上記所定の軸方向に積層して得られる3次元CTデータを上記3次元画像データVbとして取得し、保存手段10に保存してあるものとする。
【0074】
まず、画像データ取得手段25が、保存手段10に保存されている3次元画像データVbを読み出して取得する。
【0075】
切断面指定手段46は、切断面をデフォルトで複数指定し、断層像データ生成手段55は、取得した3次元画像データVbに基づいて、骨部を含む被写体を表す3次元空間を指定された切断面Rで切断した断層像Pkを表す断層像データPkを複数生成する。ここでは、まだテンプレートは指定されていないので、断層像Pkにはテンプレートは含まれていない。なお、本実施例においては、各断層像が被写体を正面から見た断層像Pk1、側面から見た断層像Pk2、下方から見た断層像Pk3となるような切断面をデフォルトで指定するものとする。
【0076】
表示制御手段52は、各種設定を行うためのコマンドリストを画像表示手段53の表示面上のエリアAに表示させるとともに、断層像データPkに基づいて、それらの断層像Pkを表示面上のエリアBに表示させる。
【0077】
ユーザは、この被写体の断層像を見ながら、患部に適合すると思われるテンプレートをまずは適当に指定する。
【0078】
なお、コマンドリストの中には、少なくとも、テンプレートを新規に指定して表示させることができる「テンプレート新規表示」コマンドと、既に指定されているテンプレートTをもとにテンプレートを指定し直すことができる「テンプレート変更」コマンドと、被写体を含む3次元空間内において指定されたテンプレートTを配置する位置および向きを指定することができる「配置指定」コマンドと、被写体と指定された位置Cおよび向きDで配置したテンプレートTとを3次元的に重ね合せた重合せ空間Qにおいて任意の切断面を指定することができる「切断面指定」コマンドとが設けられている。
【0079】
ここで、「テンプレート新規表示」コマンドが入力されると、テンプレート指定手段30によるテンプレートの新規の指定が可能となり、第1実施形態と同様な形態で、テンプレートの指定ができる。テンプレートの指定がなされると、配置指定手段40が、指定されたテンプレートTを配置する位置および向きをまずはデフォルトにする。
【0080】
断層像データ生成手段55は、重合せ空間Qを切断面Rで切断したときの断層像Pkを表す断層像データPkを生成し、表示制御手段52は、断層像データPkに基づいて、画像表示手段53の表示面上において、断層像Pkを表示させる。
【0081】
ここで、「配置指定」コマンドが入力されると、配置指定手段45による(表示されている)テンプレートを配置する位置および向きの指定が可能となる。指定方法は種々考えられるが、例えば、表示面上のエリアCに設けられた操作パネルを操作して、テンプレートを回転または移動(シフト)させて指定するようにする。なお、向きの指定については、別の方法として、マウス92のクリックボタンを押しながらマウス92本体を左右方向に移動させることにより、経度αを連続的に変化させて設定し、マウス92のクリックボタンを押しながらマウス92本体を前後方向に移動させることにより、緯度βを連続的に変化させて設定し、向きを指定するようにすることもできる。このようにしてテンプレートの位置または向きが改めて指定されると、断層像データ生成手段55は、その都度、断層像データPkを生成し、表示制御手段53は、表示面上の断層像Pkを表示し直す。
【0082】
また、「テンプレート変更」コマンドが入力されると、配置指定手段45により指定されたテンプレートTの位置Cおよび向きDを保ったまま、テンプレートを指定し直すことができる。画像表示手段53の表示面上には、テンプレートを特定するパラメータの入力画面が表示され、パラメータは既に指定されているテンプレートTについての名称や値が設定されている。この画面上で、パラメータを適当に設定し直し、所望のテンプレートを指定する。これにより、テンプレートを所望の位置および向きに固定したまま、テンプレートを切り替えることができる。
【0083】
また、「切断面指定」コマンドが入力されると、重合せ空間Qをそのままにして、切断面を指定し直すことができる。指定方法は種々考えられるが、例えば、既に表示されている断層像の中から1つの断層像を選択し、選択された断層像の切断面を、表示面上のエリアCに設けられた操作パネルを操作して、回転または移動(シフト)させて指定するようにする。なお、切断面を1つの軸に沿って所定の間隔で連続的に複数指定するようにすれば、連続した断層像Pkを、同一表示面上に並べて表示させたり、あるいは、アニメーションのように連続的に切り替えて表示させたりすることもできる。図9は、被写体に対して鉛直な方向の軸に沿って、所定の間隔で指定した切断面R1〜R4による断層像Pk3(1)〜(4)を同一表示面上に表示した例を示した図である。
【0084】
このような本実施形態の画像表示装置によれば、テンプレートの立体的形状を把握できるだけでなく、所望の局所的な領域における骨部とテンプレートとの物理的な位置関係を詳細に把握することができるので、テンプレートの患部に対する適合性を判断する際に、より細かい検討を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態による画像表示装置の構成を示したブロック図
【図2】テンプレートの姿勢を規定するパラメータα,βを説明するための図
【図3】患部形状に適合する標準人工骨を選択する処理における表示レイアウトの一例を示した図
【図4】テンプレートを回転させていったときのテンプレート画像の切り替わる様子を示した図
【図5】姿勢を固定したままサイズのみを切り替えていったときのテンプレート画像の切り替わる様子を示した図
【図6】第2実施形態による表示レイアウトの一例を示した図
【図7】第3実施形態による画像表示装置の構成を示したブロック図
【図8】切断面がそれぞれ異なる複数の断層像を同一表示面上に表示させたときのレイアウトの一例を示した図
【図9】連続した断層像を同一表示面上に並べて表示させたときのレイアウトの一例を示した図
【符号の説明】
1  人工骨用テンプレートの画像表示装置
10 保存手段
20 骨部画像データ取得手段
25 画像データ取得手段
30 テンプレート指定手段
40 姿勢指定手段
45 配置指定手段
46 切断面指定手段
50 表示手段
51 テンプレート画像データ生成手段
52 表示制御手段
53 画像表示手段
55 断層像データ生成手段
90 入力手段
91 キーボード
92 マウス

Claims (5)

  1. 各種の形状の異なる人工骨に対応した複数の立体的なテンプレートをそれぞれ表す複数種類の3次元テンプレートデータを保存する保存手段と、
    前記人工骨を適用しようとする骨部を含む骨部画像を表す骨部画像データを取得する骨部画像データ取得手段と、
    前記保存手段により保存されている前記3次元テンプレートデータが表す複数の立体的なテンプレートの中から少なくとも1つのテンプレートを指定するテンプレート指定手段と、
    指定された前記テンプレートを表示する際の該テンプレートの姿勢を指定する姿勢指定手段と、
    前記骨部画像データと前記3次元テンプレートデータに基づいて、前記骨部画像と、前記テンプレート指定手段により指定されたテンプレートを、前記姿勢指定手段により指定された姿勢にして表示させたテンプレート画像とを、表示面上において重合せ表示する表示手段とを備えたことを特徴とする人工骨用テンプレートの画像表示装置。
  2. 前記表示手段が、同一表示面上において、骨部の正面を表す第1の骨部画像と、前記テンプレート指定手段により指定されたテンプレートを前記姿勢指定手段により指定された姿勢の該テンプレートの正面の画像とを重合せ表示するとともに、前記骨部の右または左側面を表す第2の骨部画像と、前記指定された姿勢におかれた前記テンプレートの右または左側面の画像とを重ね合せ表示するものであることを特徴とする請求項1記載の人工骨用テンプレートの画像表示装置。
  3. 前記骨部画像および前記テンプレート画像が、3次元的に表現されたものであることを特徴とする請求項1または2記載の人工骨用テンプレートの画像表示装置。
  4. 前記骨部画像および前記テンプレート画像が、2次元的に表現されたものであることを特徴とする請求項1または2記載の人工骨用テンプレートの画像表示装置。
  5. 各種の形状の異なる人工骨に対応した複数の立体的なテンプレートをそれぞれ表す複数種類の3次元テンプレートデータを保存する保存手段と、
    前記人工骨を適用しようとする骨部を含む被写体を表す3次元画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記保存手段により保存されている前記3次元テンプレートデータが表す複数の立体的なテンプレートの中から少なくとも1つのテンプレートを指定するテンプレート指定手段と、
    前記被写体を含む3次元空間内に配置する前記指定されたテンプレートの位置および向きを指定する配置指定手段と、
    前記被写体と、前記配置指定手段により指定された位置および向きに配置した前記テンプレートとを、3次元的に重ね合せた重合せ空間において、任意の切断面を指定する切断面指定手段と、
    前記3次元画像データと前記指定されたテンプレートを表す前記3次元テンプレートデータとに基づいて、前記重合せ空間を前記切断面で切断したときの断層像を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする人工骨用テンプレートの画像表示装置。
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