JP2004140783A - 送信装置および通信モード選択用テーブル更新方法 - Google Patents

送信装置および通信モード選択用テーブル更新方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信モード選択用テーブルの更新を正しく実行し、実際の回線状態に応じた最適なMCSを選択すること。
【解決手段】バッファ104は、テーブル148を更新するために送信するキャリブレーションデータを一時的に格納する。スケジューラ106は、複数の通信端末装置から報告された下り回線のCIRに基づいて、送信すべきデータのスケジューリングを行う。また、スケジューラ106は、送信すべきデータが無い場合に、バッファ104からキャリブレーションデータを送信させる。スケジューラ106は、スケジューリングの結果、キャリブレーションデータを送信する場合は、どの通信端末装置にキャリブレーションデータを送信するかを宛先情報生成部112へ通知する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信装置および通信モード選択用テーブル更新方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えばHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)において行われるに、回線品質に応じて所望の誤り率を満たしてデータを伝送するために、CIR(Carrier to Interference Ratio:搬送波対干渉波比)などの伝送品質を測定し、測定された伝送品質に基づいて変調方式および誤り符号化方式からなる通信モード(MCS:Modulation Coding Schemes)を選択し、選択されたMCSの変調方式および誤り符号化方式でデータを送信する適応変調が検討されている。
【0003】
MCSの選択には、あらかじめ決定されている通信モード(MCS)選択用テーブル(以下、単に「テーブル」という)が用いられる。テーブルは、例えば図16(a)に示すような、各MCSごとのCIRなどの伝送品質とパケットエラーレート(PER:Packet Error Rate)またはビットエラーレート(BER:Bit Error Rate)などの誤り率との対応関係から得られる。すなわち、図16(a)において、所望の誤り率Rを満たすためには、CIRが閾値a以下であればMCS1を選択し、CIRが閾値a以上閾値b以下であればMCS2を選択し、CIRが閾値b以上閾値c以下であればMCS3を選択し、CIRが閾値c以上であればMCS4を選択する必要がある。したがって、この場合のテーブルは、例えば図16(b)に示すようになる。
【0004】
データを送信するために用いるMCS選択の際には、このテーブルを参照することにより、測定された伝送品質に基づいて所望の誤り率を満たすことができるMCSを選択する。
【0005】
上述のように、テーブルは、MCSごとの伝送品質と誤り率との対応関係に基づいているが、例えばCIR測定回路に誤差が生じて伝送品質を正確に測定できない場合や、伝搬環境の影響が生じた場合は、伝送品質と誤り率との対応関係が実際の伝送品質と誤り率との対応関係からずれてしまうことがある。このため、テーブルが不正確なものとなり、結果として、データ伝送に最適なMCSを選択できないことがある。
【0006】
このような事態を防ぐため、例えば特許文献1においては、テーブルを正確なものに更新する方法が開示されている。この方法は、受信データの伝送品質を測定し、この伝送品質が所望の伝送品質とずれていることを検出し、ずれが検出されると、伝送品質と誤り率との対応関係を書き換えて、テーブルを更新するものである。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−64424号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の方法では、受信データの伝送品質に基づいてテーブルの書き換えを行うため、受信されるデータの量が少ない場合は、受信データの伝送品質を正確に測定することができず、テーブルの更新を正しく実行できないことがあるという問題がある。
【0009】
具体的には、例えば基地局装置が複数の通信端末装置に対してスケジューリングを行ってデータを送信している場合、特定の通信端末装置に対してデータが送信されない時には、その通信端末装置においては伝送品質を測定することができず、当該通信端末装置に対するデータのMCSを選択するためのテーブルを更新することができない。すなわち、例えば図17に示すように、4つの通信端末装置A〜Dに対してスケジューリングを行ってデータが送信される場合、通信端末装置Dに対しては、データ10およびデータ20が送信される。しかし、データ10が送信されてからデータ20が送信されるまでは、通信端末装置Dはデータを受信しないため、伝送品質を測定することができない。したがって、この期間は、上記従来の技術のように、所望の伝送品質と実際の伝送品質とのずれを検出することができない。
【0010】
また、上述したように、テーブルは、MCSごとのCIRと誤り率との対応関係に基づいているが、特定のMCSでデータが送信される期間が長いと、受信データのMCSは常に同一のものとなり、他のMCSに関するCIRと誤り率との対応関係を更新することができない。
【0011】
このようにテーブルを更新することができないと、CIRと誤り率との対応関係がテーブルと実際とでは大きくずれてしまうことがあり、実際の回線状態に応じた最適なMCSを選択することができないという問題がある。
【0012】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、通信モード選択用テーブルの更新を正しく実行し、実際の回線状態に応じた最適なMCSを選択することができる送信装置および通信モード選択用テーブル更新方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の送信装置は、回線状態に応じた通信モードを選択するために通信モード選択用テーブルを用いる無線通信システムにおける送信装置であって、通信モード選択用テーブルを更新するためのキャリブレーションデータを送信する送信手段と、送信されたキャリブレーションデータが通信回線上を伝送される際の伝送品質に応じて更新された前記通信モード選択用テーブルに基づき、データを送信するための通信モードを決定する決定手段と、を有する構成を採る。
【0014】
この構成によれば、キャリブレーションデータを送信し、キャリブレーションデータが通信回線上を伝送される際の伝送品質に応じて通信モードを決定するため、データが送信されないためにデータの伝送品質を測定できない状態を防ぐことができ、測定されたキャリブレーションデータの伝送品質に基づいて通信モード選択用テーブルの更新を正しく実行し、更新された通信モード選択用テーブルから通信モードを決定し、実際の回線状態に応じた最適な通信モードを選択することができる。
【0015】
本発明の送信装置は、前記決定手段は、キャリブレーションデータが通信回線上を伝送される際の伝送品質を含む情報を受信する受信手段と、受信された伝送品質を含む情報に基づいて通信モード選択用テーブルを更新する更新手段と、を有し、更新された通信モード選択用テーブルから実際にデータを送信するための通信モードを決定する構成を採る。
【0016】
この構成によれば、キャリブレーションデータの伝送品質を受信し、それに基づいて通信モード選択用テーブルを更新し、更新された通信モード選択用テーブルから実際にデータを送信するための通信モードを決定するため、データが送信されないためにデータの伝送品質を測定できない状態を防ぐことができ、測定されたキャリブレーションデータの伝送品質に基づいて、送信装置が有する通信モード選択用テーブルの更新を正しく実行し、実際の回線状態に応じた最適なMCSを選択することができる。
【0017】
本発明の送信装置は、前記決定手段は、通信相手局が有する通信モード選択用テーブルであってキャリブレーションデータの伝送品質に基づいて更新される通信モード選択用テーブルから選択された通信モードの候補を含む情報を受信する受信手段、を有し、受信された通信モード候補から実際にデータを送信するための通信モードを決定する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、キャリブレーションデータの伝送品質に基づいて更新される通信モード選択用テーブルから選択された通信モードの候補を含む情報を受信し、受信された通信モード候補から実際にデータを送信するための通信モードを決定するため、データが送信されないためにデータの伝送品質を測定できない状態を防ぐことができ、測定されたキャリブレーションデータの伝送品質に基づいて、通信相手局が有する通信モード選択用テーブルの更新を正しく実行し、実際の回線状態に応じた最適なMCSを選択することができる。
【0019】
本発明の送信装置は、前記送信手段は、空きスロットにキャリブレーションデータを挿入して送信する構成を採る。
【0020】
この構成によれば、空きスロットにキャリブレーションデータを挿入して送信するため、空きスロットを通信モード選択用テーブルの更新のために有効に利用できるとともに、送信装置から一定パワの信号が送信されることになるため、隣接セルに対する干渉量が一定になり、隣接セルにおいて回線品質の予測を正確に行うことができ、安定した通信を行うことができる。
【0021】
本発明の送信装置は、前記送信手段は、所定数のスロットごとにキャリブレーションデータを挿入して送信する構成を採る。
【0022】
この構成によれば、所定数のスロットごとにキャリブレーションデータを挿入して送信するため、通信相手局は、周期的にキャリブレーションデータを受信することができ、確実に誤り率を送信装置へ報告することができる。
【0023】
本発明の送信装置は、前記送信手段は、自装置と通信を行うすべての通信相手局に対してキャリブレーションデータを送信する構成を採る。
【0024】
この構成によれば、自装置と通信を行うすべての通信相手局に対してキャリブレーションデータを送信するため、各通信相手局に対応する通信モード選択用テーブルを確実に更新することができる。
【0025】
本発明の送信装置は、前記送信手段は、キャリブレーションデータの送信を要求する通信相手局に対してキャリブレーションデータを送信する構成を採る。
【0026】
この構成によれば、キャリブレーションデータの送信を要求する通信相手局に対してキャリブレーションデータを送信するため、必要最小限のキャリブレーションデータを送信することになり、キャリブレーションデータによる通信回線の容量への影響を低減することができる。
【0027】
本発明の送信装置は、前記送信手段は、キャリブレーションデータの送信先を示す宛先情報を送信する構成を採る。
【0028】
この構成によれば、キャリブレーションデータの送信先を示す宛先情報を送信するため、通信相手局は、自局宛てのキャリブレーションデータを確実に受信することができる。
【0029】
本発明の送信装置は、前記送信手段は、周期的に通信モードを変更してキャリブレーションデータを送信する構成を採る。
【0030】
この構成によれば、周期的に通信モードを変更してキャリブレーションデータを送信するため、複数の通信モードの通信モード選択用テーブルを万遍なく更新することができる。
【0031】
本発明の送信装置は、前記送信手段は、通信相手局から要求された通信モードでキャリブレーションデータを送信する構成を採る。
【0032】
この構成によれば、通信相手局から要求された通信モードでキャリブレーションデータを送信するため、例えばあまり頻繁に受信されていない通信モードなど、特定の通信モードに関する通信モード選択用テーブルを更新することができる。
【0033】
本発明の送信装置は、前記送信手段は、キャリブレーションデータを送信する際に、当該キャリブレーションデータの通信モードを通知するための通信モード情報として、キャリブレーションデータを送信する旨の情報を送信する構成を採る。
【0034】
この構成によれば、通信モード情報としてキャリブレーションデータを送信する旨の情報を送信するため、スループットの向上を図ることができる。
【0035】
本発明の送信装置は、前記キャリブレーションデータは、ランダム系列のデータおよび誤り検出符号を含む構成を採る。
【0036】
この構成によれば、キャリブレーションデータがランダム系列のデータおよび誤り検出符号を含むため、キャリブレーションデータの誤り率として、パケットエラーレート(PER)を正しく検出することができる。
【0037】
本発明の送信装置は、前記キャリブレーションデータは、通信相手局において既知のデータである構成を採る。
【0038】
この構成によれば、キャリブレーションデータが通信相手局における既知データであるため、キャリブレーションデータの誤り率として、PERのみでなく、ビットエラーレート(BER)まで正しく検出することができる。
【0039】
本発明の送信装置は、前記キャリブレーションデータは、通信相手局において不要なデータを含む構成を採る。
【0040】
この構成によれば、キャリブレーションデータが通信相手局において必要不可欠ではないデータを含むため、キャリブレーションデータを広告用データとして用いるなど、通信モード選択用テーブルの更新を行うとともに、空きスロットを有効に利用して情報を伝送することができる。
【0041】
本発明の基地局装置は、上記のいずれかに記載の送信装置を有する構成を採る。
【0042】
この構成によれば、上記のいずれかに記載の送信装置と同様の作用効果を基地局装置において実現することができる。
【0043】
本発明の通信端末装置は、上記のいずれかに記載の送信装置を有する構成を採る。
【0044】
この構成によれば、上記のいずれかに記載の送信装置と同様の作用効果を通信端末装置において実現することができる。
【0045】
本発明の通信モード選択用テーブル更新方法は、回線状態に応じた通信モードを選択するために通信モード選択用テーブルを用いる無線通信システムにおける通信モード選択用テーブル更新方法であって、通信モード選択用テーブルを更新するためのキャリブレーションデータを送信するステップと、送信したキャリブレーションデータが通信回線上を伝送される際の伝送品質に基づいて通信モード選択用テーブルを更新するステップと、を有するようにした。
【0046】
この方法によれば、キャリブレーションデータを送信し、キャリブレーションデータが通信回線上を伝送される際の伝送品質に応じて通信モードを決定するため、データが送信されないためにデータの伝送品質を測定できない状態を防ぐことができ、測定されたキャリブレーションデータの伝送品質に基づいて通信モード選択用テーブルの更新を正しく実行し、更新された通信モード選択用テーブルから通信モードを決定し、実際の回線状態に応じた最適な通信モードを選択することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、基地局装置が通信モード選択用テーブルを更新するためのキャリブレーションデータを送信し、このキャリブレーションデータの誤り率やスループットなどの伝送品質を用いて、通信モード選択用テーブルを更新することである。
【0048】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明では、通信モードとしてMCSを例にとって説明する。
【0049】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。同図に示す基地局装置は、送信部、受信部、およびテーブル更新部から構成されている。
【0050】
送信部は、バッファ102、バッファ104、スケジューラ106、MCS選択部108、適応符号化部110、宛先情報生成部112、変調部114、適応変調部116、変調部118、拡散部120、拡散部122、拡散部124、多重部126、および送信RF(Radio Frequency)部128から構成されている。
【0051】
バッファ102は、スケジューラ106によるスケジューリングに従ってデータを送信する際に、送信すべきデータを一時的に格納する。バッファ104は、後述するテーブル(MCS選択用テーブル)148を更新するために送信するキャリブレーションデータを一時的に格納する。
【0052】
スケジューラ106は、複数の通信端末装置から報告された下り回線のCIRに基づいて、送信すべきデータのスケジューリングを行う。また、スケジューラ106は、送信すべきデータが無い場合に、バッファ104からキャリブレーションデータを送信させる。スケジューラ106は、スケジューリングの結果、どの通信端末装置にデータを送信するかをMCS選択部108へ通知し、当該通信端末装置宛てのデータを適応符号化部110へ出力し、キャリブレーションデータを送信する場合は、どの通信端末装置にキャリブレーションデータを送信するかを宛先情報生成部112へ通知する。
【0053】
ここで、図2を用いてスケジューラ106の内部構成について説明する。
【0054】
図2に示すように、スケジューラ106は、バッファ監視部106aおよびスイッチ106bを有している。バッファ監視部106aは、バッファ102を監視し、バッファ102に送信データが格納されていない場合に、スイッチ106bを接続させる。スイッチ106bは、通常接続されていない状態にあり、バッファ監視部106aによって接続されると、バッファ104に格納されているキャリブレーションデータを適応符号化部110へ送出するようになっている。
【0055】
再び図1を参照して、本実施の形態に係る基地局装置の構成を説明する。
【0056】
MCS選択部108は、データの送信先となる通信端末装置から報告されたCIRと当該通信端末装置に対応するテーブル148(後述)とに基づいて、通信端末装置における誤り率が所望の誤り率となるようなMCSを選択する。また、MCS選択部108は、キャリブレーションデータが送信される場合、所定の順序でMCSを選択する。MCS選択部108は、選択したMCSの符号化率および変調方式をそれぞれ適応符号化部110および適応変調部116へ指示するとともに、当該MCSを選択した旨を変調部114およびテーブル書換部146へ通知する。適応符号化部110は、MCS選択部108によって選択されたMCSの符号化率で送信データまたはキャリブレーションデータを誤り符号化する。宛先情報生成部112は、スケジューラ106から通知されたキャリブレーションデータの宛先に関する情報を生成する。
【0057】
変調部114は、MCS選択部108によって選択されたMCSに関する情報(以下、「MCS情報」という)を変調する。適応変調部116は、MCS選択部108によって選択されたMCSの変調方式で送信データまたはキャリブレーションデータを変調する。変調部118は、宛先情報生成部112によって生成された宛先情報を変調する。拡散部120は、MCS情報を拡散する。拡散部122は、送信データまたはキャリブレーションデータを拡散する。拡散部124は、宛先情報を拡散する。多重部126は、MCS情報、送信データまたはキャリブレーションデータ、ならびに宛先情報を多重する。送信RF部128は、多重部126から出力される多重信号に対して所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)を行い、共用器130からアンテナを介して送信する。
【0058】
受信部は、受信RF部132、逆拡散部134、逆拡散部136、復調部138、復調部140、CIR復号部142、および誤り率復号部144から構成されている。このうち、逆拡散部134、逆拡散部136、復調部138、復調部140、CIR復号部142、および誤り率復号部144は、本実施の形態の基地局装置と通信を行う通信端末装置の数だけ設けられている。
【0059】
受信RF部132は、アンテナから共用器130を介して受信された受信信号に対して所定の無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)を行う。逆拡散部134は、受信信号に含まれる、通信端末装置において測定された下り回線のCIRに関する情報を逆拡散する。逆拡散部136は、受信信号に含まれる、下り回線を伝送されたデータの誤り率に関する情報を逆拡散する。
【0060】
復調部138は、下り回線のCIRに関する情報を復調する。復調部140は、下り回線の誤り率に関する情報を復調する。
【0061】
CIR復号部142は、下り回線のCIRに関する情報を復号し、得られたCIRをスケジューラ106、MCS選択部108、およびテーブル書換部146へ通知する。誤り率復号部144は、下り回線を伝送されたデータの誤り率に関する情報を復号し、得られた誤り率をテーブル書換部146へ通知する。
【0062】
テーブル更新部は、テーブル書換部146およびテーブル148から構成されている。このうち、テーブル148は、本実施の形態の基地局装置と通信を行う通信端末装置の数だけ備えられている。
【0063】
テーブル書換部146は、各通信端末装置に対応する誤り率と所定の閾値とを比較し、比較の結果、テーブル148を更新すべき場合、または、キャリブレーションデータのCIRおよび誤り率が報告された場合に、誤り率を報告した通信端末装置に対応するテーブル148を書き換える。ここで、テーブル148を更新すべき場合としては、例えば、所望の誤り率を満たすことができるMCSをテーブル148から選択して送信データを送信したにも拘わらず、実際に通信端末装置から報告された誤り率が所望の誤り率を満たしていない場合などが挙げられる。また、誤り率が所望の誤り率を満たしていないとは、具体的には例えば誤り率が10%となるようにテーブルを作成したにも拘わらず、実際にデータの送信を行うと、誤り率が10%より低く例えば1%であったり、逆に誤り率が10%より高く例えば20%であったりすることなどである。
【0064】
また、テーブル148の書き換えに際して、テーブル書換部146は、MCS選択部108から通知されたMCS(すなわち、データ送信に用いられたMCS)におけるCIRと誤り率の対応関係を、CIR復号部142によって復号されたCIRおよび誤り率復号部144によって復号された誤り率(すなわち、通信端末装置から報告されたCIRおよび誤り率)に基づいて書き換える。
【0065】
テーブル148は、本実施の形態の基地局装置通信を行う通信端末装置ごとに備えられており、従来と同様に、所望の誤り率を満たすことができるMCSをCIRに対応づけて示している。
【0066】
なお、本実施の形態においては、データの誤り率(例えば、PER、BER、またはフレームエラーレート(FER:Frame Error Rate)など)に基づいてテーブル148の更新を行うものとしたが、この他にも例えばスループットや遅延など、下り回線におけるデータの伝送品質を示す指標を、所定の閾値と比較した結果に基づいてテーブル148を更新するようにしても良い。これらの場合には、スループットや遅延時間などの情報が通信相手局からフィードバックされることにより、テーブル148の更新をするか否かが決定される。
【0067】
次いで、上記のように構成された基地局装置の動作について、図3から図5を用いて具体的に例を挙げながら説明する。
【0068】
まず、図3を用いて、キャリブレーションデータの送信について説明する。
【0069】
上述したように、スケジューラ106は、通信相手となる各通信端末装置から報告される下り回線のCIRに基づいて、送信すべきデータをスロットに割り当ててスケジューリングを行う。スケジューリングの結果、送信すべきデータは、バッファ102に一時的に格納される。
【0070】
例えば、本実施の形態の基地局装置が通信端末装置A〜Dと通信を行う場合、各スロットに、A、A、(なし)、D、A、A、(なし)、(なし)、B、B、(なし)、(なし)、C、C、Dの順に各通信端末装置に対するデータが割り当てられて送信されるとすると、バッファ102には、上記の順で各データが一時的に格納される。なお、(なし)は、送信すべき送信データが無く空きスロットとなることを示し、このとき、バッファ102は空であるものとする。
【0071】
ここで、スケジューラ106内のバッファ監視部106aは、常時バッファ102を監視しており、バッファ102が空になった場合(すなわち、上記の(なし)の場合)に、スイッチ106bを接続させる。
【0072】
これにより、送信すべき送信データが無い場合には、バッファ104からキャリブレーションデータが送出される。換言すれば、スケジューリングの結果空きスロットとなるスロットにキャリブレーションデータが割り当てられることになる。したがって、スケジューラ106からは、図3の紙面向かって左のデータから順に適応符号化部110へ出力されることになる。なお、図3において、データ202、データ204、データ206、およびデータ208は、キャリブレーションデータを示している。
【0073】
また、データ202は、図4に示すMCS1の変調方式(QPSK)および符号化率(1/2)で送信され、同様にデータ204は、図4に示すMCS2の変調方式(QPSK)および符号化率(3/4)で送信され、データ206は、MCS3の変調方式(16QAM)および符号化率(1/2)で送信され、データ208は、MCS4の変調方式(16QAM)および符号化率(3/4)で送信される。
【0074】
これらのMCSの選択は、MCS選択部108によって行われ、適応符号化部110および適応変調部116によって、選択されたMCSの符号化率および変調方式が用いられることにより、キャリブレーションデータが誤り符号化および変調される。そして、キャリブレーションデータは、拡散部122によって拡散される。また、MCS選択部108によって選択されたMCSの情報(MCS情報)は、テーブル書換部146へ通知されるとともに、変調部114によって変調され、拡散部120によって拡散される。
【0075】
なお、ここでは、キャリブレーションデータを送信する際のMCSとして、図4に示すMCS1、MCS2、MCS3、MCS4の順に選択するものとしたが、例えば、通信端末装置が特定のMCSでのキャリブレーションデータの送信を要求するためのMCS要求信号を送信し、基地局装置は、要求されたMCSでキャリブレーションデータを送信しても良い。
【0076】
キャリブレーションデータとしては、ランダム系列のデータおよび誤り検出符号からなるデータ、PN(Pseudo Noise)系列などの既知のデータ、ならびに広告用データなどを用いることができる。
【0077】
これらのうち、ランダム系列および誤り検出符号を用いた場合は、キャリブレーションデータを受信する通信端末装置において、誤り率としてPER(パケットエラーレート)を正しく検出することができる。
【0078】
また、PN系列などの既知のデータを用いた場合は、通信端末装置において、PERのみでなくビット単位の誤り率であるBER(ビットエラーレート)まで正しく検出することができる。
【0079】
さらに、通信端末装置において必ずしも必要とはされていない広告用のデータを用いた場合は、テーブルの更新を行うことができるとともに、空きスロットの有効利用を図ることができる。
【0080】
また、このように、キャリブレーションデータを空きスロットに割り当てて送信することにより、基地局装置からは常に一定パワの信号が送信されることになる。これにより、本実施の形態の基地局装置が配置されるセルの隣接セルに対して与える干渉量が一定となり、隣接セルにおいては安定した通信を行うことが可能となる。
【0081】
これは、以下の理由によっている。すなわち、隣接セルからの干渉量がスロットごとに変化すると、それに伴って通信端末装置が測定するCIRが変化するため、CIRに基づいてMCSを選択する場合に、CIRを測定する時点での干渉量とMCSを選択する時点での干渉量とが異なることがある。そのため、選択されたMCSが必ずしもデータの送信に最適なMCSでは無いことがあるのに対し、隣接セルからの干渉量が一定であると、CIRの測定値もほぼ一定になって、最適なMCSを選択できる。
【0082】
また、スケジューラ106は、キャリブレーションデータの宛先を宛先情報生成部112へ通知する。キャリブレーションデータの宛先は、基地局装置と通信を行うすべての通信端末装置としても良いし、上述のようにMCS要求信号を用いる場合は、特定のMCSを要求した通信端末装置としても良い。
【0083】
そして、宛先情報生成部112によって、宛先情報が生成され、宛先情報は、変調部118によって変調され、拡散部124によって拡散される。拡散後のMCS情報、キャリブレーションデータ、および宛先情報は、多重部126によって多重され、送信RF部128によって所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)が行われ、共用器130を介してアンテナから送信される。なお、MCS情報および宛先情報は、制御チャネルにて送信され、キャリブレーションデータはデータチャネルにて送信される。
【0084】
送信されたキャリブレーションデータは、宛先情報に含まれている通信端末装置(不図示)によって受信され、通信端末装置(不図示)は、MCS情報に基づいてキャリブレーションデータを復調および復号し、下り回線の伝送品質であるCIRとキャリブレーションデータの誤り率を含む報知信号を基地局装置へ送信する。
【0085】
通信端末装置から送信されたCIRおよび誤り率を含む報知信号は、アンテナから共用器130を介して受信され、受信RF部132によって所定の無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)が行われる。そして、受信信号は、通信端末装置ごとに設けられた逆拡散部134および逆拡散部136によってそれぞれ逆拡散される。そして、受信信号は、復調部138によって復調され、CIR復号部142によって復号され、得られたCIRがスケジューラ106、MCS選択部108、およびテーブル書換部146へ通知される。
【0086】
一方、逆拡散部136によって逆拡散された信号は、復調部140によって復調され、誤り率復号部144によって復号され、得られた誤り率がテーブル書換部146へ通知される。そして、テーブル書換部146によって、MCS選択部108から通知されたMCS(すなわち、キャリブレーションデータの送信に用いられたMCS)におけるCIRと誤り率の対応関係が、CIR復号部142から通知されたCIRおよび誤り率復号部144から通知された誤り率(すなわち、キャリブレーションデータの実際のCIRおよび誤り率)に基づいて更新された上で、報知信号を送信した通信端末装置に対応するテーブル148が更新される。
【0087】
このように、本実施の形態によれば、スケジューリングの結果、空きスロットが生じた場合は、空きスロットにMCS選択用テーブルを更新するためのキャリブレーションデータを割り当てて送信するため、通信端末装置は、下り回線の伝送品質と誤り率とを基地局装置へ報告し、基地局装置は、報告された伝送品質および誤り率に応じてMCS選択用テーブルの更新を正しく実行し、実際の回線状態に応じた最適なMCSを選択することができる。
【0088】
なお、本実施の形態においては、基地局装置は、空きスロットにキャリブレーションデータを挿入して送信したが、図5に示すように、所定数のスロット単位(図5では、4スロット単位)でキャリブレーションデータを必ず挿入するようにして送信しても良い。これにより、周期的にキャリブレーションデータが送信されることになり、確実にMCS選択用テーブルの更新を行うことができる。
【0089】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の特徴は、通信端末装置が空きスロットを用いてキャリブレーションデータを送信し、上り回線の通信においてMCSを選択する点である。
【0090】
図6は、実施の形態2に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。同図に示す通信端末装置は、送信部、受信部、およびテーブル更新部から構成されている。
【0091】
送信部は、切替部302、MCS選択部304、適応符号化部306、変調部308、適応変調部310、拡散部312、拡散部314、多重部316、および送信RF部318から構成されている。
【0092】
切替部302は、送信データおよびキャリブレーションデータを切り替えて、適応符号化部306へ出力する。具体的には、送信すべき送信データが無い場合に、キャリブレーションデータを出力する。また、切替部302は、キャリブレーションデータを出力する場合、その旨をMCS選択部304へ通知する。
【0093】
ここで、図7を用いて切替部302の内部構成について説明する。
【0094】
図7に示すように、切替部302は、データ監視部302aおよびスイッチ302bを有している。データ監視部302aは、常に送信データを監視し、送信すべき送信データが無い場合に、スイッチ302bを接続させる。スイッチ302bは、通常接続されていない状態にあり、データ監視部302aによって接続されると、キャリブレーションデータを適応符号化部306へ送出するようになっている。
【0095】
再び図6を参照して、本実施の形態に係る通信端末装置の構成を説明する。
【0096】
MCS選択部304は、通信相手局である基地局装置(不図示)から報告されるCIRとテーブル338とに基づいて、基地局装置における誤り率が所望の誤り率を満たすようなMCSを選択する。また、MCS選択部304は、キャリブレーションデータが送信される場合、所定の順序でMCSを選択する。MCS選択部304は、選択したMCSの符号化率および変調方式をそれぞれ適応符号化部306および適応変調部310へ指示するとともに、当該MCSを選択した旨を変調部308およびテーブル書換部336へ通知する。適応符号化部306は、MCS選択部304によって選択されたMCSの符号化率で送信データまたはキャリブレーションデータを誤り符号化する。
【0097】
変調部308は、MCS選択部304によって選択されたMCSに関する情報(MCS情報)を変調する。適応変調部310は、MCS選択部304によって選択されたMCSの変調方式で送信データまたはキャリブレーションデータを変調する。拡散部312は、MCS情報を拡散する。拡散部314は、送信データまたはキャリブレーションデータを拡散する。多重部316は、MCS情報ならびに送信データまたはキャリブレーションデータを多重する。送信RF部318は、多重部316から出力される多重信号に対して所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)を行い、共用器320からアンテナを介して送信する。
【0098】
受信部は、受信RF部322、逆拡散部324、逆拡散部326、復調部328、復調部330、CIR復号部332、および誤り率復号部334から構成されている。
【0099】
受信RF部322は、アンテナから共用器320を介して受信された受信信号に対して所定の無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)を行う。逆拡散部324は、受信信号に含まれる、基地局装置において測定された上り回線のCIRに関する情報を逆拡散する。逆拡散部326は、受信信号に含まれる、上り回線を伝送されたデータの誤り率に関する情報を逆拡散する。復調部328は、上り回線のCIRに関する情報を復調する。復調部330は、上り回線の誤り率に関する情報を復調する。CIR復号部332は、上り回線のCIRに関する情報を復号し、得られたCIRをMCS選択部304およびテーブル書換部336へ通知する。誤り率復号部334は、上り回線を伝送されたデータの誤り率に関する情報を復号し、得られた誤り率をテーブル書換部336へ通知する。
【0100】
テーブル更新部は、テーブル書換部336およびテーブル338から構成されている。
【0101】
テーブル書換部336は、誤り率と所定の閾値とを比較し、比較の結果、テーブル338を更新すべき場合、または、キャリブレーションデータのCIRおよび誤り率が報告された場合に、テーブル338を書き換える。ここで、テーブル338を更新すべき場合としては、例えば、所望の誤り率を満たすことができるMCSをテーブル338から選択して送信データを送信したにも拘わらず、実際に基地局装置から報告された誤り率が所望の誤り率を満たしていない場合などが挙げられる。また、誤り率が所望の誤り率を満たしていないとは、具体的には例えば誤り率が10%となるようにテーブルを作成したにも拘わらず、実際にデータの送信を行うと、誤り率が10%より低く例えば1%であったり、逆に誤り率が10%より高く例えば20%であったりすることなどである。
【0102】
また、テーブル338の書き換えに際して、テーブル書換部336は、MCS選択部304から通知されたMCS(すなわち、データ送信に用いられたMCS)におけるCIRと誤り率の対応関係を、CIR復号部332によって復号されたCIRおよび誤り率復号部334によって復号された誤り率(すなわち、基地局装置から報告されたCIRおよび誤り率)に基づいて書き換える。
【0103】
テーブル338は、従来と同様に、所望の誤り率を満たすことができるMCSをCIRに対応づけて示している。
【0104】
なお、本実施の形態においては、データの誤り率に基づいてテーブル338の更新を行うものとしたが、この他にも例えばスループットや遅延時間など、上り回線におけるデータの伝送品質を示す指標を、所定の閾値と比較した結果に基づいてテーブル338を更新するようにしても良い。
【0105】
次いで、上記のように構成された通信端末装置の動作について、図8を用いて具体的に例を挙げながら説明する。
【0106】
上述したように、切替部302は、基地局装置に対して送信すべき送信データが無い場合に、キャリブレーションデータを適応符号化部306へ送出する。
【0107】
例えば、図8(a)に示すように、MCS3、MCS4、MCS3、(なし)、MCS3、MCS3、MCS4、(なし)の順に送信データが送信されるとする。なお、MCS3およびMCS4は、それぞれ送信データに用いられるMCSを示しており、(なし)は、送信すべき送信データが無く空きスロットとなることを示している。
【0108】
ここで、切替部302内のデータ監視部302aは、常時送信データを監視しており、送信すべき送信データが無い場合(すなわち、上記の(なし)の場合)に、スイッチ302bを接続させる。
【0109】
これにより、送信すべき送信データが無い場合には、キャリブレーションデータが適応符号化部306へ送出される。換言すれば、送信すべき送信データが無く空きスロットとなるスロットにキャリブレーションデータが割り当てられることになり、切替部302からは、図8(b)の紙面向かって左のデータから順に適応符号化部306へ出力されることになる。なお、図8(b)において、データ402およびデータ404は、それぞれMCS3およびMCS4を用いて送信されるキャリブレーションデータを示している。
【0110】
キャリブレーションデータに用いるMCSの選択は、MCS選択部304によって行われ、適応符号化部306および適応変調部310によって、選択されたMCSの符号化率および変調方式が用いられることにより、キャリブレーションデータが誤り符号化および変調される。そして、キャリブレーションデータは、拡散部314によって拡散される。また、MCS選択部304によって選択されたMCSの情報(MCS情報)は、テーブル書換部336へ通知されるとともに、変調部308によって変調され、拡散部312によって拡散される。
【0111】
キャリブレーションデータとしては、実施の形態1と同様に、ランダム系列のデータおよび誤り検出符号からなるデータならびにPN系列などの既知のデータなどを用いることができる。
【0112】
そして、拡散後のMCS情報およびキャリブレーションデータは、多重部316によって多重され、送信RF部318によって所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)が行われ、共用器320を介してアンテナから送信される。なお、MCS情報は、制御チャネルにて送信され、キャリブレーションデータはデータチャネルにて送信される。
【0113】
送信されたキャリブレーションデータは、基地局装置(不図示)によって受信され、基地局装置(不図示)は、MCS情報に基づいてキャリブレーションデータを復調および復号し、上り回線の伝送品質であるCIRとキャリブレーションデータの誤り率を含む報知信号を通信端末装置へ送信する。
【0114】
基地局装置から送信されたCIRおよび誤り率を含む報知信号は、アンテナから共用器320を介して受信され、受信RF部322によって所定の無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)が行われる。そして、受信信号は、逆拡散部324および逆拡散部326によってそれぞれ逆拡散される。そして、受信信号は、復調部328によって復調され、CIR復号部332によって復号され、得られたCIRがMCS選択部304およびテーブル書換部336へ通知される。
【0115】
一方、逆拡散部326によって逆拡散された信号は、復調部330によって復調され、誤り率復号部334によって復号され、得られた誤り率がテーブル書換部336へ通知される。そして、テーブル書換部336によって、MCS選択部304から通知されたMCS(すなわち、キャリブレーションデータの送信に用いられたMCS)におけるCIRと誤り率の対応関係が、CIR復号部332から通知されたCIRおよび誤り率復号部334から通知された誤り率(すなわち、キャリブレーションデータの実際のCIRおよび誤り率)に基づいて更新された上で、テーブル338が更新される。
【0116】
このように、本実施の形態によれば、送信すべき送信データが無く、空きスロットが生じた場合は、空きスロットにMCS選択用テーブルを更新するためのキャリブレーションデータを割り当てて送信するため、通信相手局である基地局装置は、上り回線の伝送品質と誤り率とを通信端末装置へ報告し、通信端末装置は、報告された伝送品質および誤り率に応じてMCS選択用テーブルの更新を正しく実行し、実際の回線状態に応じた最適なMCSを選択することができる。
【0117】
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の特徴は、通信端末装置が周期的にキャリブレーションデータを送信し、上り回線の通信においてMCSを選択する点である。
【0118】
実施の形態3に係る通信端末装置の構成は、図6に示した実施の形態2に係る通信端末装置と同様であるため、その説明を省略する。ただし、本実施の形態においては、切替部302のみが実施の形態2と異なっている。
【0119】
切替部302は、送信データの有無に関わらず、所定の周期でキャリブレーションデータを出力する。
【0120】
図9は、本実施の形態に係る切替部302の内部構成を示すブロック図である。
【0121】
図9に示すように、切替部302は、カウンタ302cおよびスイッチ302dを有している。カウンタ302cは、切替部302から送出される送信データを計測し、計測回数が所定の回数に達するたびにスイッチ302dをキャリブレーションデータ側に切り替える。スイッチ302dは、通常送信データ側に接続された状態にあり、カウンタ302cによってキャリブレーションデータ側へ切り替えられると、キャリブレーションデータを適応符号化部306へ送出するようになっている。
【0122】
次いで、上記のように構成された通信端末装置のキャリブレーションデータの送信動作について、図10を用いて具体的に例を挙げながら説明する。
【0123】
上述したように、切替部302は、基地局装置に対して送信すべき送信データの有無に関わらず、所定の周期でキャリブレーションデータを適応符号化部306へ送出する。
【0124】
すなわち、切替部302内のカウンタ302cは、スイッチ302dから送信データが送出される回数を計測し、計測回数が所定の回数に達するたびにスイッチ302dをキャリブレーションデータ側へ切り替える。キャリブレーションデータが送出されると、カウンタ302cは、再びスイッチ302dを送信データ側へ切り替える。
【0125】
これにより、例えば図10に示すように、所定の周期(図では8スロット周期)でキャリブレーションデータ(図中「K」で示す)が適応符号化部306へ送出される。
【0126】
このように、本実施の形態によれば、送信すべき送信データの有無に関わらず、MCS選択用テーブルを更新するためのキャリブレーションデータを周期的に送信するため、MCS選択用テーブルをより確実に正確な状態に保つことができ、実際の回線状態に応じた最適なMCSを選択することができる。
【0127】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4の特徴は、キャリブレーションデータの送信に用いるMCSをあらかじめ定められた順番で変更するのではなく、受信側からの要求に応じたMCSを用いてキャリブレーションデータを送信する点である。
【0128】
図11は、実施の形態4に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。同図に示す基地局装置は、送信部、受信部、およびテーブル更新部から構成されている。なお、図11に示す基地局装置において、図1に示す基地局装置(実施の形態1)と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0129】
送信部は、切替部502、MCS選択部504、適応符号化部110、変調部114、適応変調部116、拡散部120、拡散部122、多重部126、および送信RF部128から構成されている。
【0130】
切替部502は、送信データおよびキャリブレーションデータを切り替えて、適応符号化部110へ出力する。具体的には、切替部502は、通常、送信データを送出しているが、後述する受信部内のMCS要求復号部510から特定のMCSの要求を受けた場合に、送信データの送出を一時的に停止し、キャリブレーションデータを送出する。また、切替部502は、キャリブレーションデータを出力する場合、その旨をMCS選択部504へ通知する。
【0131】
MCS選択部504は、通信相手局である通信端末装置から報告されるCIRとテーブル148とに基づいて、通信端末装置における誤り率が所望の誤り率を満たすようなMCSを選択する。また、MCS選択部504は、キャリブレーションデータが送信される場合、後述するMCS要求復号部510から通知される特定のMCSを選択する。MCS選択部504は、選択したMCSの符号化率および変調方式をそれぞれ適応符号化部110および適応変調部116へ指示するとともに、当該MCSを選択した旨を変調部114およびテーブル書換部146へ通知する。
【0132】
受信部は、受信RF部132、逆拡散部506、逆拡散部134、逆拡散部136、復調部508、復調部138、復調部140、MCS要求復号部510、CIR復号部142、および誤り率復号部144から構成されている。
【0133】
逆拡散部506は、受信信号に含まれる、特定のMCSのキャリブレーションデータを要求する情報を逆拡散する。復調部508は、特定のMCSを要求する情報を復調する。MCS要求復号部510は、特定のMCSを要求する情報を復号し、この情報に含まれる特定のMCSを切替部502およびMCS選択部504へ通知する。
【0134】
図12は、実施の形態4に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。同図に示す通信端末装置は、受信部および送信部から構成されている。
【0135】
受信部は、受信RF部604、逆拡散部606、逆拡散部608、復調部610、適応復調部612、MCS情報復号部614、適応復号化部616、CIR測定部618、および誤り率検出部620から構成されている。
【0136】
受信RF部604は、アンテナから共用器602を介して受信された受信信号に対して所定の無線受信処理(ダウンコンバート、A/D変換など)を行う。逆拡散部606は、受信信号に含まれる、基地局装置において選択されたMCSの情報(MCS情報)を逆拡散する。逆拡散部608は、受信信号に含まれる、データまたはキャリブレーションデータを逆拡散する。復調部610は、MCS情報を復調する。適応復調部612は、MCS情報復号部614から通知されたMCSの変調方式に対応する復調方式でデータまたはキャリブレーションデータを復調する。
【0137】
MCS情報復号部614は、MCS情報を復号し、得られたMCS(すなわち、データまたはキャリブレーションデータの送信に用いられているMCS)の符号化率および変調方式をそれぞれ適応復調部612および適応復号化部616へ指示する。適応復号化部616は、MCS情報復号部614から通知されたMCSの符号化率に基づいてデータまたはキャリブレーションデータを誤り復号化する。
【0138】
CIR測定部618は、データまたはキャリブレーションデータのCIRを測定し、後述する送信部内の報知信号生成部622へ通知する。誤り率検出部620は、データまたはキャリブレーションデータの誤り率を検出し、後述する送信部内の報知信号生成部622へ通知するとともに、復号後の受信データを出力する。
【0139】
送信部は、報知信号生成部622、MCS要求生成部624、変調部626、変調部628、拡散部630、拡散部632、および送信RF部634から構成されている。
【0140】
報知信号生成部622は、CIR測定部618によって測定されたCIRおよび誤り率検出部620によって検出された誤り率を基地局装置へ報知するための報知信号を生成する。
【0141】
MCS要求生成部624は、特定のMCSのキャリブレーションデータを要求するためのMCS要求信号を生成する。具体的には、例えばMCS情報復号部614によって復号されたMCS情報を図示しないメモリに蓄積しておき、MCS要求生成部624は、所定期間より長い期間使用されていないMCSのキャリブレーションデータを要求するMCS要求信号を生成する。
【0142】
変調部626は、データまたはキャリブレーションデータのCIRおよび誤り率を含む報知信号を変調する。変調部628は、特定のMCSのキャリブレーションデータを要求するMCS要求信号を変調する。拡散部630は、報知信号を拡散する。拡散部632は、MCS要求信号を拡散する。送信RF部634は、報知信号またはMCS要求信号に対して所定の無線送信処理(D/A変換、アップコンバートなど)を行い、共用器602からアンテナを介して送信する。
【0143】
次いで、上記のように構成された基地局装置および通信端末装置の動作について説明する。
【0144】
まず、通信端末装置によるキャリブレーションデータの要求から基地局装置によるキャリブレーションデータの送信までの動作について説明する。
【0145】
通信端末装置のMCS要求生成部624によって、例えば長期間使用されていないMCSなどの特定のMCSのキャリブレーションデータを要求するMCS要求信号が生成される。生成されたMCS要求信号は、変調部628によって変調され、拡散部632によって拡散され、送信RF部634、共用器602およびアンテナを介して送信される。
【0146】
MCS要求信号は、基地局装置のアンテナから共用器130を介して受信され、受信RF部132によって所定の無線受信処理が行われた後、逆拡散部506によって逆拡散される。そして、MCS要求信号は、復調部508によって復調され、MCS要求復号部510によって復号される。MCS要求信号が復号された結果、通信端末装置によって要求されているMCSが切替部502およびMCS選択部504へ通知される。
【0147】
この通知を受け、切替部502によって、適応符号化部110へキャリブレーションデータが送出され、MCS選択部504によって、要求されたMCSの符号化率および変調方式がそれぞれ適応符号化部110および適応変調部116へ指示される。キャリブレーションデータは、適応符号化部110および適応変調部116によって、それぞれ誤り符号化および変調され、拡散部122によって拡散される。
【0148】
一方、MCS選択部504によって選択されたMCSは、テーブル書換部146へ通知されるとともに、MCS情報として変調部114によって変調される。このとき、MCS情報として、選択したMCSに関する情報をMCS情報としても良いが、キャリブレーションデータを送信する場合は、例えば図13に示すような表に基づき、キャリブレーションデータが送信される旨を示す値(図では「0」)をMCS情報としても良い。
【0149】
本実施の形態においては、キャリブレーションデータを送信する場合にMCS選択部504で選択されるMCSは、通信端末装置から要求されたMCSであるため、再度MCS情報によって通信端末装置へ通知する必要がない。したがって、上述のように、キャリブレーションデータが送信される旨をMCS情報とした場合でも、通信端末装置は、受信したキャリブレーションデータに用いられているMCSに応じた復調および誤り復号化を行うことができる。
【0150】
MCS情報は、変調部114によって変調され、拡散部120によって拡散され、多重部126によってキャリブレーションデータと多重される。多重されて得られた多重信号は、送信RF部128によって所定の無線送信処理が行われ、共用器130を介してアンテナから送信される。なお、MCS情報および宛先情報は、制御チャネルにて送信され、キャリブレーションデータはデータチャネルにて送信される。
【0151】
次に、通信端末装置によるキャリブレーションデータの受信から基地局装置によるテーブルの更新までの動作について説明する。
【0152】
キャリブレーションデータおよび対応するMCS情報は、通信端末装置のアンテナから共用器602を介して受信され、受信RF部604によって所定の無線受信処理が行われた後、MCS情報は逆拡散部606によって逆拡散され、キャリブレーションデータは逆拡散部608によって逆拡散される。
【0153】
逆拡散後のMCS情報は、復調部610によって復調され、MCS情報復号部614によって復号され、得られたMCSの変調方式および符号化率がそれぞれ適応復調部612および適応復号化部616へ指示される。このとき、上述したように、MCS情報として、キャリブレーションデータが送信される旨が送信されている場合は、MCS要求生成部624から要求したMCSの変調方式および符号化率がそれぞれ指示されるようにすれば良い。
【0154】
逆拡散後のキャリブレーションデータは、適応復調部612によって復調され、適応復号化部616によって誤り復号化される。これらの復調および誤り復号化は、MCS情報によって通知されたMCSの変調方式および符号化率に対応して行われる。
【0155】
そして、CIR測定部618によって、キャリブレーションデータのCIRが測定され、誤り率検出部620によって、キャリブレーションデータの誤り率が検出されるとともに、キャリブレーションデータが広告用データなどの場合には、復号結果が受信データとして出力される。
【0156】
また、キャリブレーションデータのCIRおよび誤り率は、報知信号生成部622へ出力され、報知信号が生成される。報知信号は、変調部626によって変調され、拡散部630によって拡散され、送信RF部634、共用器602およびアンテナを介して送信される。
【0157】
報知信号は、基地局装置のアンテナから共用器130を介して受信され、受信RF部132によって所定の無線受信処理が行われた後、逆拡散部134および逆拡散部136によって逆拡散され、復調部138および復調部140によって復調される。そして、CIR復号部142によって、報知信号に含まれるキャリブレーションデータのCIRが復号され、テーブル書換部146へ通知される。また、誤り率復号部144によって、報知信号に含まれるキャリブレーションデータの誤り率が復号され、テーブル書換部146へ通知される。
【0158】
そして、テーブル書換部146によって、MCS選択部504から通知されたMCS(すなわち、キャリブレーションデータの送信に用いられたMCSを選択)におけるCIRと誤り率の対応関係が、CIR復号部142から通知されたCIRおよび誤り率復号部144から通知された誤り率(すなわち、キャリブレーションデータの実際のCIRおよび誤り率)に基づいて更新された上で、報知信号を送信した通信端末装置に対応するテーブル148が更新される。
【0159】
このように、本実施の形態によれば、基地局装置は、通信端末装置から要求された場合に、通信端末装置から要求されたMCSを用いてキャリブレーションデータを送信するため、通信端末装置が必要とするMCSに関してMCS選択用テーブルを更新することができ、MCS選択用テーブルの更新を万遍なく行うことができるとともに、必要最小限のキャリブレーションデータのみを送信し、キャリブレーションデータによる回線容量への影響を低減することができる。
【0160】
また、キャリブレーションデータを送信する場合のMCS情報を、MCSに関する情報ではなく、キャリブレーションデータが送信される旨の情報とした場合には、キャリブレーションデータのMCSを通知する必要がなくなるため、その分の回線容量をデータの送信に使用することが可能となり、データ送信のスループットを向上させることができる。
【0161】
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5の特徴は、キャリブレーションデータの受信側が、受信したキャリブレーションデータの誤り率を用いてMCS選択用テーブルを更新する点である。
【0162】
図14は、実施の形態5に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。同図に示す基地局装置は、送信部および受信部から構成されている。なお、図14に示す基地局装置において、図1および図11に示す基地局装置(実施の形態1および実施の形態4)と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0163】
送信部は、切替部502、MCS決定部702、適応符号化部110、変調部114、適応変調部116、拡散部120、拡散部122、多重部126、および送信RF部128から構成されている。
【0164】
MCS決定部702は、後述する受信部内のMCS候補復号部708から通知されるMCS候補の中から、実際に使用するMCSを決定する。また、MCS決定部702は、キャリブレーションデータが送信される場合、MCS要求復号部から通知される特定のMCSを、実際に使用するMCSとして決定する。MCS決定部702は、決定したMCSの符号化率および変調方式をそれぞれ適応符号化部110および適応変調部116へ指示するとともに、当該MCSに決定した旨を変調部114へ通知する。
【0165】
受信部は、受信RF部132、逆拡散部506、逆拡散部704、復調部508、復調部706、MCS要求復号部510、およびMCS候補復号部708から構成されている。
【0166】
逆拡散部704は、受信信号に含まれる、データを送信する際に用いられるMCSの候補の情報を逆拡散する。復調部706は、MCS候補の情報を復調する。MCS候補復号部708は、MCS候補の情報を復号し、得られたMCS候補をMCS決定部702へ通知する。
【0167】
図15は、実施の形態5に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。同図に示す通信端末装置は、受信部、テーブル更新部、および送信部から構成されている。なお、図15に示す通信端末装置において、図12に示す通信端末装置(実施の形態4)と同じ部分には同じ符号を付し、その説明を省略する。
【0168】
テーブル更新部は、テーブル書換部802およびテーブル804から構成されている。
【0169】
テーブル書換部802は、誤り率と所定の閾値とを比較し、比較の結果、テーブル804を更新すべき場合、または、受信したキャリブレーションデータのCIRおよび誤り率が通知された場合に、テーブル804を書き換える。ここで、テーブル804を更新すべき場合としては、例えば、所望の誤り率を満たすことができるMCSをテーブル804から選択し、MCS候補として基地局装置へ通知したにも拘わらず、実際に基地局装置から送信されたデータの誤り率が所望の誤り率を満たしていない場合などが挙げられる。
【0170】
また、テーブル804の書き換えに際して、テーブル書換部802は、MCS候補選択部806から通知されたMCS(すなわち、基地局装置からのデータ送信に用いられるMCS候補)におけるCIRと誤り率の対応関係を、CIR測定部618によって測定されたCIRおよび誤り率検出部620によって検出された誤り率(すなわち、実際に受信したデータのCIRおよび誤り率)に基づいて書き換える。
【0171】
なお、本実施の形態においては、MCS情報復号部614によって得られたMCSがテーブル書換部802へ通知される構成にして、テーブル書換部802は、MCS情報復号部614から通知されたMCS(すなわち、実際に基地局装置からのデータ送信に用いられたMCS)におけるCIRと誤り率の対応関係を書き換えるようにしても良い。
【0172】
テーブル804は、従来と同様に、所望の誤り率を満たすことができるMCSをCIRに対応づけて示している。
【0173】
送信部は、MCS候補選択部806、MCS要求生成部624、変調部808、変調部628、拡散部810、拡散部632、および送信RF部634から構成されている。
【0174】
MCS候補選択部806は、通信相手局である基地局装置から送信されたデータのCIRとテーブル804とに基づいて、自装置における誤り率が所望の誤り率を満たすようなMCSをMCS候補として選択する。また、MCS候補選択部806は、例えば選択したMCS候補を蓄積しておき、所定期間より長い期間MCS候補として選択されていないMCSを特定のMCSとして、MCS要求生成部624へ通知し、MCS要求信号を生成させる。
【0175】
変調部808は、MCS候補選択部806によって選択されたMCS候補を変調する。拡散部810は、MCS候補を拡散する。
【0176】
次いで、上記のように構成された基地局措置および通信端末装置の動作について説明する。
【0177】
通信端末装置によるキャリブレーションデータの要求から基地局装置によるキャリブレーションデータの送信までの動作については、実施の形態4と同様であるため、その説明を省略する。
【0178】
そこで、まず、通信端末装置によるキャリブレーションデータの受信からテーブルの更新およびMCS候補の送信までの動作について説明する。
【0179】
キャリブレーションデータおよび対応するMCS情報は、実施の形態4と同様に、それぞれ逆拡散および復調され、キャリブレーションデータのCIRおよび誤り率がテーブル書換部802へ出力される。また、CIRは、MCS候補選択部806へも出力される。
【0180】
そして、テーブル書換部802によって、MCS候補選択部806から通知されたMCS候補(または、MCS情報復号部614から通知されたMCS)におけるCIRと誤り率の対応関係が、CIR測定部618から通知されたCIRおよび誤り率検出部620から通知された誤り率(すなわち、受信したキャリブレーションデータのCIRおよび誤り率)に基づいて更新された上で、テーブル804が更新される。
【0181】
一方、CIR測定部618によって測定されたCIRがMCS候補選択部806へ出力されると、CIRに基づいてテーブル804が参照され、所望の誤り率を満たすことができるMCSがMCS候補として選択される。選択されたMCS候補の情報は、変調部808によって変調され、拡散部810によって拡散され、送信RF部634、共用器602、およびアンテナを介して送信される。
【0182】
次に、基地局装置によるMCS候補の受信からMCSの決定までの動作について説明する。
【0183】
MCS候補の情報は、基地局装置のアンテナから共用器130を介して受信され、受信RF部132によって所定の無線受信処理が行われた後、逆拡散部704によって逆拡散され、復調部705によって復調される。
【0184】
復調後のMCS候補の情報は、MCS候補復号部708によって復号され、得られたMCS候補がMCS決定部702へ通知される。そして、MCS決定部702によって、MCS候補を実際に使用するMCSとするか否かが判断され、最終的にデータ送信に用いられるMCSが決定される。
【0185】
このように、本実施の形態によれば、通信端末装置が有するMCS選択用テーブルを、通信端末装置が受信したキャリブレーションデータの伝送品質および誤り率に基づいて更新するため、基地局装置から通信端末装置へのデータ送信に用いるMCS選択用テーブルを通信端末装置が有する場合でも、MCS選択用テーブルの更新を正しく実行し、実際の回線状態に応じた最適なMCSを選択することができる。
【0186】
なお、上記各実施の形態においては、便宜上、基地局装置対通信端末装置の通信について説明したが、本発明は、基地局装置対基地局装置または通信端末装置対通信端末装置の通信にも用いることができる。
【0187】
また、上記実施の形態4、5においては、基地局装置は、通信端末装置からの要求に従って送信データとキャリブレーションデータとを切り替えて送信するものとしたが、実施の形態1〜3と同様に、空きスロットがある時かまたは周期的にキャリブレーションデータを送信するようにしても良い。その場合には、通信端末装置から要求されたMCSを一時的に記憶しておき、キャリブレーションデータの送信タイミングに記憶されたMCSを読み出すようにすれば良い。
【0188】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、通信モード選択用テーブルの更新を正しく実行し、実際の回線状態に応じた最適なMCSを選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図2】実施の形態1に係るスケジューラの構成を示すブロック図
【図3】実施の形態1に係るデータのスロット構成の一例を示す図
【図4】実施の形態1に係るMCSの一例を示す図
【図5】実施の形態1に係るデータのスロット構成の他の一例を示す図
【図6】本発明の実施の形態2に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
【図7】実施の形態2に係る切替部の構成を示すブロック図
【図8】実施の形態2に係るデータのスロットの構成の一例を示す図
【図9】本発明の実施の形態3に係る切替部の構成を示すブロック図
【図10】実施の形態3に係るデータのスロットの構成の一例を示す図
【図11】本発明の実施の形態4に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図12】実施の形態4に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
【図13】実施の形態4に係るMCS情報の一例を示す図
【図14】本発明の実施の形態5に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図15】実施の形態5に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
【図16】通信モード選択用テーブルの例を示す図
【図17】従来のデータのスロット構成の一例を示す図
【符号の説明】
102、104 バッファ
106 スケジューラ
108、304、504 MCS選択部
110、306 適応符号化部
112 宛先情報生成部
116、310 適応変調部
142、332 CIR復号部
144、334 誤り率復号部
146、336、802 テーブル書換部
148、338、804 テーブル
302、502 切替部
510 MCS要求復号部
612 適応復調部
614 MCS情報復号部
616 適応復号化部
618 CIR測定部
620 誤り率検出部
622 報知信号生成部
624 MCS要求生成部
702 MCS決定部
708 MCS候補復号部
806 MCS候補選択部

Claims (17)

  1. 回線状態に応じた通信モードを選択するために通信モード選択用テーブルを用いる無線通信システムにおける送信装置であって、
    通信モード選択用テーブルを更新するためのキャリブレーションデータを送信する送信手段と、
    送信されたキャリブレーションデータが通信回線上を伝送される際の伝送品質に応じて更新された前記通信モード選択用テーブルに基づき、データを送信するための通信モードを決定する決定手段と、
    を有することを特徴とする送信装置。
  2. 前記決定手段は、
    キャリブレーションデータが通信回線上を伝送される際の伝送品質を含む情報を受信する受信手段と、
    受信された伝送品質を含む情報に基づいて通信モード選択用テーブルを更新する更新手段と、を有し、
    更新された通信モード選択用テーブルから実際にデータを送信するための通信モードを決定することを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  3. 前記決定手段は、
    通信相手局が有する通信モード選択用テーブルであってキャリブレーションデータの伝送品質に基づいて更新される通信モード選択用テーブルから選択された通信モードの候補を含む情報を受信する受信手段、を有し、
    受信された通信モード候補から実際にデータを送信するための通信モードを決定することを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  4. 前記送信手段は、
    空きスロットにキャリブレーションデータを挿入して送信することを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  5. 前記送信手段は、
    所定数のスロットごとにキャリブレーションデータを挿入して送信することを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  6. 前記送信手段は、
    自装置と通信を行うすべての通信相手局に対してキャリブレーションデータを送信することを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  7. 前記送信手段は、
    キャリブレーションデータの送信を要求する通信相手局に対してキャリブレーションデータを送信することを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  8. 前記送信手段は、
    キャリブレーションデータの送信先を示す宛先情報を送信することを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  9. 前記送信手段は、
    周期的に通信モードを変更してキャリブレーションデータを送信することを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  10. 前記送信手段は、
    通信相手局から要求された通信モードでキャリブレーションデータを送信することを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  11. 前記送信手段は、
    キャリブレーションデータを送信する際に、当該キャリブレーションデータの通信モードを通知するための通信モード情報として、キャリブレーションデータを送信する旨の情報を送信することを特徴とする請求項10記載の送信装置。
  12. 前記キャリブレーションデータは、
    ランダム系列のデータおよび誤り検出符号を含むことを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  13. 前記キャリブレーションデータは、
    通信相手局において既知のデータであることを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  14. 前記キャリブレーションデータは、
    通信相手局において不要なデータを含むことを特徴とする請求項1記載の送信装置。
  15. 請求項1から請求項14のいずれかに記載の送信装置を有することを特徴とする基地局装置。
  16. 請求項1から請求項14のいずれかに記載の送信装置を有することを特徴とする通信端末装置。
  17. 回線状態に応じた通信モードを選択するために通信モード選択用テーブルを用いる無線通信システムにおける通信モード選択用テーブル更新方法であって、
    通信モード選択用テーブルを更新するためのキャリブレーションデータを送信するステップと、
    送信したキャリブレーションデータが通信回線上を伝送される際の伝送品質に基づいて通信モード選択用テーブルを更新するステップと、
    を有することを特徴とする通信モード選択用テーブル更新方法。
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