JP2006020239A - マルチコードパケット伝送方法、基地局および端末局 - Google Patents

マルチコードパケット伝送方法、基地局および端末局 Download PDF

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Abstract

【課題】常に伝搬環境に適応したチャネルリソース割り当てを実現するマルチコードパケット伝送方法を得ること。
【解決手段】基地局(1)が、通信品質が劣悪な伝搬環境の端末局(2)に対して、物理チャネル毎にマッピング位置を入れ替えた同一情報を乗せたマルチコードパケットを伝送し、端末局(2)が、受信したマルチコードパケットをチャネル毎に個別の拡散コードで逆拡散し、前記入れ替えによるマッピング処理が行われている逆拡散後の各パケットを元に戻し、たとえば、元に戻された状態の各パケットをパケット合成することとした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、W−CDMAを採用する通信システムを構成する通信装置間のマルチコードパケット伝送方法に関するものであり、特に、伝搬環境に応じて適応的な制御が可能なマルチコードパケット伝送方法に関するものである。
以下、従来のマルチコードパケット伝送方法について説明する(下記非特許文献1〜3参照)。現在、W−CDMA(Wideband - Code Division Multiple Access)技術の拡張版としてHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)技術の導入が予定されている。HSDPAは、マルチコードパケット伝送技術、適応変調技術(伝搬路状況により変調方式および伝送レートを適応的に変化させて送信する)、H−ARQ(Hybrid Auto matic Repeat Request)技術を備え、下り14.4Mbpsで高速通信を実現する。これらの技術は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において規格が定められている。また、上り無線チャネルとしては、端末側からのACK/NACK情報、通信品質の情報(CQI:Channel Quality Indicator)を伝送するためのチャネル:HS-DPCCH(High Speed - Dedicated Physical Control Channel)が規定されており、下り無線チャネルとしては、データを伝送するためのチャネル:HS-PDSCH(High Speed - Physical Downlink Shared Channel)と、このチャネルを制御するための情報(制御情報)を乗せたチャネル:HS-SCCH(High Speed - Shared Control Channel)が規定されている。
ここで、従来のマルチコードパケット伝送方法を具体的に説明する。送信側装置は、受信側装置からのCQIをもとにその受信状況を考慮し、それぞれにリソース(マルチコード数、変調方式、伝送レート、初送or再送)を決定し、割り当てる。そして、割り当てたリソースに合わせた送信情報にチャネルコーディングを施した後、物理チャネルにマッピングしてできた複数のパケットを個別の拡散コードで拡散変調し、拡散変調後のパケットの信号を足し合わせて送信する。このとき、各々のパケットは独立した情報を持って送信されている。
一方、受信側装置は、上記送信パケットを拡散変調したコードと同一のコードを用いて逆拡散を施し、チャネルデコーディングを行い、各パケットを復号する。このとき、復号信号に誤りがないと判断した場合には、送信側装置にACKを返す。また、復号信号に誤りがあると判断した場合は、送信側装置に対して再送を要求する信号(NACK)を返す。再送時の受信側装置の動作としては、初送データをメモリに蓄積させておき、再送された情報と蓄積していた初送データを合成することによって受信性能を向上させる。
また、受信側装置では、受信信号の信頼性をあげるために、受信データの受信状況を伝えるための品質情報(CQI)を、定期的に送信側装置へ送信している。
その後、送信側装置は、受信側装置からACKが返送された場合には次データの送信を行う。また、受信側装置からNACKが返送された場合には再送を行う。このとき、上記と同様に、再度各受信側装置へリソースを割り当て、通信環境に合わせて適応的に変調方式や伝送レートを選択する。これにより、常に最適な通信状態を維持し、高速伝送を実現させている。
3rd Generation Partnership Project Technical Specification Group Radio Access Network Multiplexing and channel coding (FDD) TS25.212 3rd Generation Partnership Project Technical Specification Group Radio Access Network Spreading and modulation (FDD) TS25.213 3rd Generation Partnership Project Technical Specification Group Radio Access Network High Speed Downling Packet Access Physical Layer Aspects (FDD) TS25.858
しかしながら、上記HSDPA技術では、劣悪な伝搬環境時においてはパケットの再送が繰り返されてしまい、著しくスループットが低下してしまう可能性がある、という問題があった。これは、たとえば、再送時の送信情報の変調方式,伝送レートが、初送と同一である必要があり、環境の変化に適応されていないことが原因の一つにあげられる。また、再送が繰り返されることによる新たな送信パケットを処理しきれなくなってしまう、という問題もあった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、常に伝搬環境に適応したチャネルリソース割り当てを実現するマルチコードパケット伝送方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかるマルチコードパケット伝送方法は、複数の物理チャネルにマッピングした各パケットを、チャネル毎に個別の拡散コードで拡散し、さらに、当該拡散後の各信号に対する所定の送信処理で多重化したマルチコードパケットを送信するマルチコードパケット伝送方法であって、送信側装置(後述する実施の形態の基地局1に相当)が、伝搬環境の変化により通信品質が所定レベルよりも劣悪な場合、再送回数の増加に伴って同時に送信する同一送信情報の数を増加させるように、マルチコード(拡散コード)数を決定する送信制御ステップと、伝搬環境の変化に応じてチャネルコーディングを行った送信情報を、前記マルチコード数分の物理チャネルにマッピングする場合に、特定の物理チャネルには通常のマッピング処理を行い、それ以外の物理チャネルには、通常のマッピング処理を行った後に各物理チャネルを所定のM個の領域(M領域)に分割し、分割後の物理チャネルサイズを単位として物理チャネル毎にマッピング位置を入れ替え、その後、前記マルチコードパケットを送信するマルチコードパケット送信ステップと、を含み、受信側装置(端末局2に相当)が、受信したマルチコードパケットを前記個別の拡散コードで逆拡散し、当該マルチコードパケットが同一送信情報を有するパケットを含むマルチコードパケットであり、かつ前記M領域入れ替えによるマッピング処理が行われたパケットを含む場合、M領域入れ替えによるマッピング処理が行われていない前記特定の物理チャネルについてはそのままチャネルデコーディングを行い、その他のパケットについてはM領域の入れ替えを元に戻した後、チャネルデコーディングを行うマルチコードパケット復調復号ステップ、を含むことを特徴とする。
この発明によれば、基地局が、品質レベルが劣悪な伝搬環境の端末局に対して、マッピング位置を入れ替えた同一情報を乗せたマルチコードパケットを伝送し、端末局が、マッピング位置を入れ替えられた復調後の各パケットを元に戻し、たとえば、元に戻された状態のパケットをパケット合成する。
この発明によれば、マッピング位置を入れ替えた同一情報を乗せたマルチコードパケットを伝送することとしたので、同一のフェージングによる影響を回避することができ、結果的に、再送回数を減らすことができる、という効果を奏する。また、伝搬環境に適した物理チャネルマッピングを行うこととしたので、変化する伝搬環境に対して適応的な制御が可能となり、フェージング回避効果を安定させることができる、という効果を奏する。さらに、再送回数に応じてマルチコード数を段階的に増やすこととしたので、送信成功確率を向上(再送回数の減少)させることができる、という効果を奏する。
以下に、本発明にかかるマルチコードパケット伝送方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明にかかるマルチコードパケット伝送システムの一構成例を示す図であり、このシステムには基地局1と端末局2が含まれている。
図1において、上記基地局1は、送信データ管理,再送管理,再送時のデータ分割等の送信処理を制御する送信制御部11と、送信情報に対してチャネルコーディングを施すチャネルコーディング部12と、物理チャネルへのマッピング制御,拡散変調を行うマルチコードパケット送信部13と、ACK,NACK,品質情報を端末局2から受信し復調するACK/NACK/品質情報復調部14と、復調後のACK/NACK情報を復号し、ACKかNACKかを判定するACK/NACK判定部15と、復調後の品質情報を復号する品質情報復号部16と、ドップラ周波数を推定するドップラ周波数推定部17と、を備えている。
また、上記端末局2は、基地局1から送られてくるマルチコードパケットに対して逆拡散復調・復号を行うマルチコードパケット復調/復号部21と、復号後のパケット合成,誤り訂正,品質情報の生成等の受信処理を制御する受信制御部22と、ACK/NACK情報,品質情報をチャネルコーディング,拡散変調するACK/NACK/品質情報送信部23と、を備えている。
つづいて、上記マルチコードパケット伝送システムを構成する各装置の動作を説明する。
図2は、基地局1の動作を示すフローチャートである。基地局1では、まず、ACK/NACK/品質情報復調部14が、端末局2から送られてくる品質情報を復調し、さらに、品質情報復号部16が、その復調結果を復号する(ステップS1)。品質情報は、端末局の受信品質を段階的に表しており、送信制御部11では、復号後の品質情報に基づいて端末局への送信方法を決定することになる。
つぎに、ドップラ周波数推定部17が、逐次ドップラ周波数を推定し(ステップS2)、その後、送信制御部11が、上記で求めた品質情報に基づいて、品質レベルと予め規定された所定のしきい値とを比較する(ステップS3)。
その結果、品質レベルが上記しきい値より良好な場合(ステップS3,品質レベル>しきい値)、送信制御部11では、その品質レベルに応じた変調方式,伝送レートを適宜決定し(ステップS4)、さらに、マルチコード数を、たとえば、L個とする(ステップS5)。
つぎに、チャネルコーディング部12が、上記送信制御部11にて決定した条件に基づいて、送信情報に対するチャネルコーディングを行い(ステップS6)、その後、マルチコードパケット送信部13が、チャネルコーディング後の送信情報をマルチコード数分の物理チャネルにマッピングする(ステップS7)。
さらに、マルチコードパケット送信部13では、チャネル毎に個別の拡散コードで拡散変調を行い(ステップS8)、拡散後の信号を加算し(ステップS9)、さらに、加算後の信号に対して特定の拡散コードを用いて拡散変調を行い(ステップS10)、それを搬送波に乗せて送信する。
一方、上記ステップS3の比較処理により、品質レベルが上記しきい値よりも劣悪な場合(ステップS3,品質レベル<しきい値)、送信制御部11が、品質レベルに応じた変調方式,伝送レートを適宜決定し(ステップS11)、さらに、再送回数Pと予め規定された特定の回数Qとを比較し(ステップS12)、再送回数Pが特定回数Qよりも小さい場合(ステップS12,P<Q)、マルチコード数を、たとえば、2L個とし(ステップS13)、再送回数Pが特定回数Qよりも大きい場合(ステップS12,P>Q)、マルチコード数を、たとえば、(2L×P)個とする(ステップS14)。このように、再送回数に応じて同一パケット数を増やしていくことにより、端末局への送信成功確率を上げていき、再送回数の低減を図る。
つぎに、チャネルコーディング部12が、上記送信制御部11にて決定した条件に基づいて送信情報に対してチャネルコーディングを行う(ステップS15)。
つぎに、マルチコードパケット送信部13が、チャネルコーディング後の信号を用いて、1つ目の物理チャネルには(ステップS16,1つ目の物理チャネル)通常通りマッピングし(ステップS17)、それ以外の物理チャネルには(ステップS16,それ以外の物理チャネル)、後述するようにM値を決定し(ステップS18)、同一の信号のマッピング位置を入れ替えてマッピングする(ステップS19)。マッピング位置の入れ替え方法としては、たとえば、物理チャネルの領域をMに分割し、Mで分割した領域を単位として入れ替えを行う。
なお、上記Mの値としては、ドップラ周波数に応じたMの値を段階的に決めておき、たとえば、上記ステップS2にて推定したドップラ周波数に基づいてその伝搬状況における最適なMの値を選択する。ここでは、ドップラ周波数の値における小→大の変化に対して、Mの値も小→大となる。このMの値を用いて物理チャネルへのマッピング位置を入れ替えることで、伝搬環境に応じた物理チャネル内の入れ替えが容易に可能となる。
さらに、マルチコードパケット送信部13では、チャネル毎に個別の拡散コードで拡散変調を行い(ステップS8)、拡散後の信号を加算し(ステップS9)、さらに、加算後の信号に対して特定の拡散コードを用いて拡散変調を行い(ステップS10)、それを搬送波に乗せて送信する。
図3は、端末局2の動作を示すフローチャートである。端末局2では、マルチコードパケット復調/復号部21が、基地局1から送られてくるマルチコードパケットを復調し(ステップS21)、基地局1と同様の拡散コードを用いて逆拡散を行う(ステップS22)。そして、たとえば、上記「品質レベル>しきい値」の端末局の場合、逆拡散後のL個(上記「品質レベル<しきい値」かつ上記「P<Q」の端末局の場合は2L個、上記「品質レベル<しきい値」かつ上記「P>Q」の端末局の場合は(2L×P)個)のマルチコードパケットを、固有の拡散コードで逆拡散する(ステップS22)。なお、受信制御部22では、定期的に品質情報を基地局1へ伝える(ステップS39)。
つぎに、マルチコードパケット復調/復号部21では、受信したマルチコードパケットが同一情報を含まないマルチコードパケット伝送の場合(ステップS23,独立した情報を持つマルチコードパケット伝送)、前記逆拡散後の各パケットに対してチャネルデコーディングを行う(ステップS24)。そして、受信制御部22では、現在の処理が初送のときは(ステップS25,P=1)、パケット合成を行わずにチャネルデコーディング結果を硬判定する(ステップS26)。一方で、現在の処理が再送のときは(ステップS25,P>1)、初送時にメモリに蓄積しておいた誤りパケットとパケット合成を行い(ステップS27)、合成後の信号を硬判定する(ステップS26)。一方、マルチコードパケット復調/復号部21では、ステップS23の処理により、受信したマルチコードパケットが同一情報を含むマルチコードパケット伝送の場合(ステップS23,同一情報を持つマルチコードパケット伝送)、前記逆拡散後の各パケットが、M領域入れ替えによる物理チャネルマッピングが行われたパケットかどうかを確認する(ステップS28)。
たとえば、通常の物理チャネルマッピングが行われたパケットの場合、マルチコードパケット復調/復号部21では、そのままチャネルデコーディングを行う(ステップS29)。一方で、M領域入れ替えによる物理チャネルマッピングが行われたパケットの場合は、M領域入れ替えによる物理チャネルマッピングが行われていない1コード目についてはそのままチャネルデコーディングを行い(ステップS29)、その他のパケットについてはM領域の入れ替えを元に戻した後(ステップS30)、チャネルデコーディングを行う(ステップS29)。
そして、受信制御部22では、現在の処理が初送のときは(ステップS31,P=1)、各パケット(軟出力信号)を合成し(ステップS32)、合成後の信号を硬判定する(ステップS26)。一方で、現在の処理が再送のときは(ステップS31,P>1)、初送時にメモリに蓄積しておいた誤りパケットと各パケットを合成し(ステップS33)、合成後の信号を硬判定する(ステップS26)。
つぎに、受信制御部22では、上記で得られた硬判定値(パケット合成を行わない場合の硬判定値、ステップS27によりパケット合成後の硬判定値、ステップS32によりパケット合成後の硬判定値、またはステップS33によりパケット合成後の硬判定値)の誤り検出を行う(ステップS34)。たとえば、誤りが検出されなかった場合、受信制御部22では、受信成功と認識し(ステップS35)、さらに、ACK/NACK/品質情報送信部23が基地局1に対してACKを送信する(ステップS36)。一方で、誤りが検出された場合、受信制御部22では、該当するパケットの軟出力値をメモリに蓄積し(ステップS37)、ACK/NACK/品質情報送信部23が基地局1に対してNACKを送信する(ステップS38)。
つづいて、上記M領域入れ替えによる物理チャネルマッピングを行った場合の基地局1によるマルチコードパケット伝送方法を詳細に説明する。図4は、基地局1によるマルチコードパケット伝送方法の詳細を示す図である。
たとえば、チャネルコーディング部12が送信信号をチャネルコーディング(符号化、インタリーブ等)した後、マルチコードパケット送信部13では、冗長ビットを含む送信情報を物理チャネルにマッピングする。具体的には、1コード目は従来どおり入れ替えを行わず、2コード目以降については、物理チャネルマッピングをした後に物理チャネルをM領域に分割し、たとえば、分割後の物理チャネルサイズをRとした場合、R/Mビット単位で位置の入れ替えを行う。なお、入れ替え方法はMの階乗通り存在するため、M<L(Lは固有拡散コード数)となる。また、この入れ替え処理はマルチコード数分にわたって行われるが、物理チャネル毎に異なった入れ替えにしなければならない。
そして、物理チャネルマッピングが行われた各パケットは、それぞれ固有拡散コード#0〜#Lで個別に拡散変調された後、加算され、再度特定の拡散コードで拡散変調後、送信される。
つづいて、上記M領域入れ替えによる物理チャネルマッピングを行った場合の端末局2によるマルチコードパケット伝送方法を詳細に説明する。図5は、端末局2によるマルチコードパケット伝送方法の詳細を示す図である。
まず、マルチコードパケット復調/復号部21では、受信信号を上記特定の拡散コードで逆拡散し、つぎに、固有拡散コードで逆拡散することにより、マルチコードパケットを復調する。そして、復調後の信号のうち、1コード目についてはそのままチャネルデコーディング(ターボ復号,デインタリーブ等)を行う。一方で、それ以外の2コード目以降については、物理チャネル毎に送信時に入れ替えられたM個の領域を元に戻し、その後、チャネルデコーディングを実施する。
そして、受信制御部22では、チャネルデコーディング後の各パケットの軟出力信号を加算し、加算後の信号を硬判定する。
このように、本実施の形態においては、基地局が、品質レベルが劣悪な伝搬環境の端末局に対して、物理チャネルマッピング位置を入れ替えた同一情報を乗せたマルチコードパケットを伝送し、端末局が、物理チャネルマッピング位置を入れ替えられた復調後の各パケットを元に戻し、元に戻された状態のパケットをパケット合成することとした。これにより、各パケットが同一のフェージングによる影響を回避することができ、結果的に、再送回数を減らすことができる。また、伝搬環境に適した物理チャネルマッピングを行うこととしたので、変化する伝搬環境に対して適応的な制御が可能となり、フェージング回避効果を安定させることができる。さらに、再送回数に応じてマルチコード数を段階的に増やすこととしたので、送信成功確率を向上(再送回数の減少)させることができる。さらに、本実施の形態では、上記マッピング位置を入れ替えた複数チャネルを使用しているが、これによりフェージングによる影響を回避できるので、1つのチャネルを使用した場合と送信電力が同一であっても、性能向上を見込める。
なお、本実施の形態では、品質レベルが上記所定のしきい値よりも劣悪な伝搬環境(条件)の端末局に対するマルチコードパケット伝送について記載したが、このマルチコードパケット伝送を行う条件は、これに限らず、たとえば、基地局が受信するNACKの回数が所定の回数を上回った場合や、端末局から要求があった場合や、端末局から応答がなくなった場合等に適宜マルチコード数を変更し、マルチコードパケット伝送を行うこととしてもよい。
また、本実施の形態では、Mの値をドップラ周波数の値から決定しているが、ドップラ周波数だけに限らず、たとえば、SIR値の変動に応じたMの値を段階的に決めておき、その後、基地局で受信SIRを測定し、測定SIR値の変動に応じてMの値を適宜選択することしてもよい。また、ドップラ周波数および受信SIR値に応じてMの値を段階的に決めることとしてもよい。また、平均SIR値があるしきい値を越えて低下した場合には、送信側装置が、受信側装置に対して、同一の送信情報を有するパケットの数(マルチコード数)を変動させる制御を行うこととしてもよい。
また、本実施の形態では、各物理チャネルで異なるように、M値による物理チャネルマッピング位置を入れ替えているが、これに限らず、たとえば、基地局が、1つの物理チャネルだけを利用して、同一情報を一つの領域としてM値だけリピティションを行い、端末局が、M値分のリピティションを行った同一情報を加算し、その後、チャネルデコーディングすることとしてもよい。
以上のように、本発明にかかるマルチコードパケット伝送方法は、W−CDMAを採用する通信システムを構成する基地局および端末局に有用であり、特に、劣悪な伝搬環境での通信が想定される基地局および端末局に適している。
本発明にかかるマルチコードパケット伝送システムの一構成例を示す図である。 基地局の動作を示すフローチャートである。 端末局の動作を示すフローチャートである。 基地局によるマルチコードパケット伝送方法の詳細を示す図である。 端末局によるマルチコードパケット伝送方法の詳細を示す図である。
符号の説明
1 基地局
2 端末局
11 送信制御部
12 チャネルコーディング部
13 マルチコードパケット送信部
14 ACK/NACK/品質情報復調部
15 ACK/NACK判定部
16 品質情報復号部
17 ドップラ周波数推定部
21 マルチコードパケット復調/復号部
22 受信制御部
23 ACK/NACK/品質情報送信部

Claims (14)

  1. 複数の物理チャネルにマッピングした各パケットを、チャネル毎に個別の拡散コードで拡散し、さらに、当該拡散後の各信号に対する所定の送信処理で多重化したマルチコードパケットを送信するマルチコードパケット伝送方法において、
    送信側装置が、
    伝搬環境の変化により通信品質が所定レベルよりも劣悪な場合、再送回数の増加に伴って同時に送信する同一送信情報の数を増加させるように、マルチコード(拡散コード)数を決定する送信制御ステップと、
    伝搬環境の変化に応じてチャネルコーディングを行った送信情報を、前記マルチコード数分の物理チャネルにマッピングする場合に、特定の物理チャネルには通常のマッピング処理を行い、それ以外の物理チャネルには、通常のマッピング処理を行った後に各物理チャネルを所定のM個の領域(M領域)に分割し、分割後の物理チャネルサイズを単位として物理チャネル毎にマッピング位置を入れ替え、その後、前記マルチコードパケットを送信するマルチコードパケット送信ステップと、
    を含み、
    受信側装置が、
    受信したマルチコードパケットを前記個別の拡散コードで逆拡散し、当該マルチコードパケットが同一送信情報を有するパケットを含むマルチコードパケットであり、かつ前記M領域入れ替えによるマッピング処理が行われたパケットを含む場合、M領域入れ替えによるマッピング処理が行われていない前記特定の物理チャネルについてはそのままチャネルデコーディングを行い、その他のパケットについてはM領域の入れ替えを元に戻した後、チャネルデコーディングを行うマルチコードパケット復調復号ステップ、
    を含むことを特徴とするマルチコードパケット伝送方法。
  2. 前記送信側装置が、
    逐次ドップラ周波数を推定するドップラ周波数推定ステップ、
    をさらに含み、
    物理チャネルの分割数である前記M(M領域)は、前記ドップラ周波数推定ステップにて推定したドップラ周波数に応じて決定することを特徴とする請求項1に記載のマルチコードパケット伝送方法。
  3. 前記送信側装置において、
    物理チャネルの分割数である前記M(M領域)は、SIR値の変動に応じて決定することを特徴とする請求項1に記載のマルチコードパケット伝送方法。
  4. 前記受信側装置は、
    現在の処理が初送のときは、前記チャネルデコーディング後の各パケットを合成し、合成後の信号を硬判定し、一方、現在の処理が再送のときは、初送時にメモリに蓄積しておいた誤りパケットと前記チャネルデコーディング後の各パケットとを合成し、合成後の信号を硬判定する受信制御ステップ、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1、2または3に記載のマルチコードパケット伝送方法。
  5. 前記受信制御ステップでは、さらに、前記硬判定値の誤り検出を行い、誤りが検出されなかった場合、ACKを返信する制御を行い、一方、誤りが検出された場合、該当するパケットをメモリに蓄積し、NACKを返信する制御を行うことを特徴とする請求項4に記載のマルチコードパケット伝送方法。
  6. 前記受信側装置は、
    前記伝搬環境を示す受信品質情報を送信側装置へ通知する品質情報通知ステップ、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のマルチコードパケット伝送方法。
  7. 前記送信制御ステップでは、さらに、受信したNACKの回数が所定の回数を上回った場合、受信側装置から要求があった場合、受信側装置からの応答がなくなった場合、またはSIR値が所定のしきい値を越えて低下した場合に、マルチコード(拡散コード)数を適宜変更する制御を行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載のマルチコードパケット伝送方法。
  8. 複数の物理チャネルにマッピングした各パケットを、チャネル毎に個別の拡散コードで拡散し、さらに、当該拡散後の各信号に対する所定の送信処理で多重化したマルチコードパケットを送信する基地局において、
    伝搬環境の変化により通信品質が所定レベルよりも劣悪な場合、再送回数の増加に伴って同時に送信する同一送信情報の数を増加させるように、マルチコード(拡散コード)数を決定する送信制御手段と、
    伝搬環境の変化に応じてチャネルコーディングを行った送信情報を、前記マルチコード数分の物理チャネルにマッピングする場合に、特定の物理チャネルには通常のマッピング処理を行い、それ以外の物理チャネルには、通常のマッピング処理を行った後に各物理チャネルを所定のM個の領域(M領域)に分割し、分割後の物理チャネルサイズを単位として物理チャネル毎にマッピング位置を入れ替え、その後、前記マルチコードパケットを送信するマルチコードパケット送信手段と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  9. 逐次ドップラ周波数を推定するドップラ周波数推定手段、
    をさらに備え、
    前記マルチコードパケット送信手段は、
    物理チャネルの分割数である前記M(M領域)を、前記ドップラ周波数推定手段にて推定したドップラ周波数に応じて決定することを特徴とする請求項8に記載の基地局。
  10. 前記マルチコードパケット送信手段は、
    物理チャネルの分割数である前記M(M領域)を、SIR値の変動に応じて決定することを特徴とする請求項8に記載の基地局。
  11. 前記送信制御手段は、
    さらに、受信したNACKの回数が所定の回数を上回った場合、端末局から要求があった場合、端末局からの応答がなくなった場合、またはSIR値が所定のしきい値を越えて低下した場合に、マルチコード(拡散コード)数を適宜変更する制御を行うことを特徴とする請求項8、9または10に記載の基地局。
  12. 基地局が、チャネルコーディングを行った送信情報を、複数の物理チャネルにマッピングする際に、特定の物理チャネルには通常のマッピング処理を行い、それ以外の物理チャネルには、通常のマッピング処理を行った後に各物理チャネルを所定のM個の領域(M領域)に分割し、分割後の物理チャネルサイズを単位として物理チャネル毎にマッピング位置を入れ替え、その後、複数の物理チャネルにマッピングした各パケットをチャネル毎に個別の拡散コードで拡散し、さらに、当該拡散後の各信号に対する所定の送信処理で多重化したマルチコードパケットを、受信する端末局において、
    受信したマルチコードパケットを前記個別の拡散コードで逆拡散し、当該マルチコードパケットが同一送信情報を有するパケットを含むマルチコードパケットであり、かつ前記M領域入れ替えによるマッピング処理が行われたパケットを含む場合、M領域入れ替えによるマッピング処理が行われていない前記特定の物理チャネルについてはそのままチャネルデコーディングを行い、その他のパケットについてはM領域の入れ替えを元に戻した後、チャネルデコーディングを行うマルチコードパケット復調復号手段と、
    現在の処理が初送のときは、前記チャネルデコーディング後の各パケットを合成し、合成後の信号を硬判定し、一方、現在の処理が再送のときは、初送時にメモリに蓄積しておいた誤りパケットと前記チャネルデコーディング後の各パケットとを合成し、合成後の信号を硬判定する受信制御手段と、
    を備えることを特徴とする端末局。
  13. 前記受信制御手段は、
    さらに、前記硬判定値の誤り検出を行い、誤りが検出されなかった場合、ACKを返信する制御を行い、一方、誤りが検出された場合、該当するパケットをメモリに蓄積し、NACKを返信する制御を行うことを特徴とする請求項12に記載の端末局。
  14. 伝搬環境を示す受信品質情報を基地局へ通知する品質情報通知手段、
    をさらに備えることを特徴とする請求項12または13に記載の端末局。
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