JP2004138633A - 表示装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】通常の画像表示等を行うことが可能な表示状態と、鏡面として機能させることが可能な鏡状態とを切換可能であって、特に表示状態における高い視認性を確保することが可能な表示装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る液晶表示装置100は、液晶パネル140と、液晶パネル140の観察側に配置された吸収偏光板120と、液晶パネル140の背面側に配置された反射偏光板150とを備え、該液晶パネル140の背面側に形成された反射偏光板150の反射光を利用して鏡表示を実現し、バックライト160からの光を透過させて画像表示を実現した。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に係る液晶表示装置100は、液晶パネル140と、液晶パネル140の観察側に配置された吸収偏光板120と、液晶パネル140の背面側に配置された反射偏光板150とを備え、該液晶パネル140の背面側に形成された反射偏光板150の反射光を利用して鏡表示を実現し、バックライト160からの光を透過させて画像表示を実現した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置及び電子機器に関し、特に表示面を鏡状態と画像等を表示する表示状態とに変換可能な表示装置と、これを備えた電子機器とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置等の表示装置において、従来から透過表示と反射表示を可能にした半透過反射型の表示装置や、観察側から入射される自然光を利用して明るい表示を可能とする技術を備えた表示装置等が知られている。例えば、特許文献1では、表示の観察側である前側の基板と、この前側基板に対向する後側基板との内面にそれぞれ電極を設け、これら基板間に、液晶分子を180°〜270°のツイスト角でツイスト配向させた液晶層を備えてなる液晶素子と、該液晶素子の前側に配置され、入射光の互いに直交する2つの偏光成分のうち、一方の偏光成分の光を反射し、他方の偏光成分の光を透過させる反射偏光板と、液晶素子の後側に設けられた反射手段とを備えた構成の半透過反射型の液晶表示装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−49030号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記液晶表示装置においては、液晶素子の前側に配置した反射偏光板にて反射される偏光成分を利用して、画面全体の明るさを底上げしているが、この反射光を利用して、表示面に鏡面状態を得ることが可能で、液晶素子のモード切換により、通常の透過による表示モードと、鏡モードとを切換可能に得ることができる。しかしながら、このように液晶素子の前側に反射偏光板を配置することで鏡面状態を得た場合、通常の透過による表示モードの際に、反射偏光板にて反射される光により画像等の表示が見難くなる場合がある。特に外光が強い環境下では、反射偏光板により反射される光が非常に強くなるため、表示モードの視認性の低下が顕著となり得る。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、通常の画像表示等を行うことが可能な表示状態と、鏡面として機能させることが可能な鏡状態とを切換可能であって、特に表示状態における高い視認性を確保することが可能な表示装置と、それを備えた電子機器とを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の表示装置は、透過偏光軸可変手段を備えた表示装置であって、前記透過偏光軸可変手段の観察側に配置された吸収型偏光選択手段と、前記透過偏光軸可変手段の背面側に配置された反射型偏光選択手段とを有し、前記吸収型偏光選択手段は、第1の偏光を透過するとともに、前記第1の偏光の偏光軸に交差する偏光軸を有する第2の偏光を吸収し、前記反射型偏光選択手段は、第3の偏光を透過するとともに、前記第3の偏光の偏光軸に交差する偏光軸を有する第4の偏光を反射する構成とされ、前記透過偏光軸可変手段は、表示モードと鏡モードとを切換可能に構成され、前記表示モードにおいて前記第3の偏光を前記第1の偏光に変換し、前記鏡モードにおいて前記第1の偏光と前記第4の偏光とを相互に変換するとともに、前記透過偏光軸可変手段の背面側にのみ前記反射型偏光選択手段が配設されていることを特徴とする。
【0007】
このような表示装置によると、鏡モードにおいては、透過偏光軸可変手段の観察側に配置された吸収型偏光選択手段が、観察側から入射される外光のうち第1の偏光を選択的に透過し、該第1の偏光を透過偏光軸可変手段にて第4の偏光に変換し、この第4の偏光が反射型偏光選択手段にて反射され、再び透過偏光軸可変手段により第1の偏光に変換されて、吸収型偏光選択手段から反射光として観察側に出射される。したがって、該鏡モードにおいては、反射型偏光選択手段にて反射される光を利用して鏡表示状態を得ることが可能となる。
一方、表示モードにおいては、反射型偏光選択手段を透過して透過偏光軸可変手段に入射した第3の偏光を、該透過偏光軸可変手段にて第1の偏光に変換させることで、該第1の偏光が吸収型偏光選択手段を透過して表示光として観察側に供され、画像等の透過表示状態を得ることが可能となる。
ここで、特に鏡モードのときに、透過偏光軸可変手段において、反射型偏光選択手段を透過して入射した第3の偏光を第2の偏光に変換させるものとすれば、仮に背面側から第3の偏光が入射される構成であったとしても、鏡表示状態において背面側から透過される光がなくなり、視認性の高い鏡状態を得ることができる。
また、本発明では反射型偏光選択手段を透過偏光軸可変手段の背面側にのみ配設し、透過偏光軸可変手段の観察側では外光等の反射が生じない構成としたため、例えば反射光により表示モードにおいて画像等の表示が見難くなる等の不具合が生じ難くなった。すなわち、表示モードにおいては、観察側からの入射した外光が透過偏光選択手段よりも観察側で反射されることはなく、また、該外光のうち吸収型偏光選択手段を透過した第1の偏光は、透過偏光軸可変手段にて第3の偏光に変換され、該透過偏光軸可変手段を出射した第3の偏光が、反射型偏光選択手段にて反射されることもないため、表示モードにおける表示画像が反射光で見難くなる等の不具合が発生し難くなる。
なお、本発明において、第1の偏光と、第3の偏光又は第4の偏光とは、同一方向の偏光軸であってもよく、同じく、第2の偏光と、第3の偏光又は第4の偏光とは同一方向の偏光軸であってもよい。すなわち、例えば「透過偏光軸可変手段にて第1の偏光を第4の偏光に変換させる」ことは、必ずしも偏光軸を変換するものではなく、第1の偏光と第4の偏光の偏光軸が同一方向である場合は、偏光軸の変換を伴わないことを意味している。
【0008】
本発明の表示装置において、反射型偏光選択手段の背面側に、該反射型偏光選択手段と透過偏光軸が同一方向に設定された吸収型偏光選択手段(第2吸収型偏光選択手段)が配設されているものとすることができる。この場合、偏光選択度を向上させることができ、特に透過光を利用した表示モードにおける表示のコントラストを高めることが可能となる。なお、偏光度の高い反射型偏光板を用いた場合には、上記第2吸収型偏光選択手段は必ずしも必要ではない。
【0009】
また、前記透過偏光軸可変手段を出射した偏光が、前記反射型偏光選択手段に吸収を伴わずに入射されるものとすることで、上述した鏡モードにおいて透過偏光軸可変手段を出射した偏光(第4の偏光)の反射量を高めることが可能となり、一層明るい鏡表示を得ることが可能となる。また、好ましくは透過偏光軸可変手段を出射した偏光が、前記反射型偏光選択手段に直接入射されるものとするのが良く、この場合、さらに確実に第4の偏光の反射量を高めることが可能となる。
【0010】
さらに、前記反射型偏光選択手段は、前記透過偏光軸可変手段との間にその他の偏光選択手段を介さずに配設されていることが好ましい。例えば透過偏光軸可変手段と反射型偏光選択手段との間に吸収型の偏光選択手段が介在されると、該吸収型偏光選択手段にて第4の偏光の少なくとも一部が吸収され、相対的に反射型偏光選択手段での反射量が低減する場合があるが、上記のように透過偏光軸可変手段との間に他の偏光選択手段を介さずに配設することで、反射率を高めることが可能となる。なお、反射型偏光選択手段は、前記透過偏光軸可変手段の背面側直下に配設されていることが好ましく、この場合、さらに確実に第4の偏光の反射量を高めることが可能となる。
【0011】
本発明の表示装置においては、前記反射型偏光選択手段の背面側に、前記観察側に光を出射する照明手段が配設され、前記透過偏光軸可変手段が鏡モードにある場合に、前記照明手段が非点灯とされる構成とすることができる。この場合、照明手段により、表示モードにおける画像等の表示状態を確実に確保可能となる一方、照明手段の非点灯時には背面側からの透過光がなくなるため、視認性の高い鏡表示状態が得られるとともに、消費電力の低減にも繋がることとなる。このように照明手段と透過偏光軸可変手段の作動を同期させることで、鏡表示状態の視認性及び明るさが一層高まることとなる。なお、この場合、第4の偏光と交差する偏光軸を有する第3の偏光は、透過偏光軸可変手段にて、第2の偏光に変換され、反射型偏光選択手段を透過した第3の偏光が、吸収型偏光選択手段を透過することがなくなり、鏡表示状態において透過光が表示されてしまう等の不具合発生が防止されている。
【0012】
また、本発明の表示装置においては、反射型偏光選択手段の背面側に、カラーフィルタが配設されていることが好ましい。表示モードにおいてカラー画像の表示を行う場合、透過途上にカラーフィルタを配設することが好ましいが、この場合、上記のように反射型偏光選択手段の背面側にカラーフィルタを配設することで、鏡モードにおける反射光が着色することがなくなり、カラー表示と、着色のない明るい鏡表示とを好適に提供することが可能となる。
【0013】
なお、本発明の表示装置において、透過偏光軸可変手段は電気光学パネル、好ましくは液晶を用いた液晶パネルにて構成することができる。このように液晶パネル等の電気光学パネルを透過偏光軸可変手段として含んで表示装置を構成することで、薄型構造が可能になり、携帯機器などにも適用可能な表示装置が実現できる。
【0014】
次に、本発明の表示装置においては、反射型偏光選択手段における観察側の表面が平坦であることが好ましい。反射型偏光選択手段の観察側の表面が平坦であることにより、鏡モードの鏡面状態をより良好に実現できるとともに、表示モードにおいも観察者の目に入る外光の正反射光以外の散乱光を低減することができるため、表示状態における視認性を向上させることができる。
【0015】
また、吸収型偏光選択手段と透過偏光軸可変手段の間に位相差板が配置されていることが好ましい。この位相差板は、色付きなどを低減する光学補償板、或いは視野角特性を改善する視角補償板として用いることができる。
【0016】
さらに、透過偏光軸可変手段の背面側に配設した第2吸収型偏光選択手段の更に背面側に、該第2吸収型偏光選択手段と透過偏光軸が略同一方向に設定された第2の反射型偏光選択手段を配設することができる。この場合、第2の反射型偏光選択手段にて反射した光が、照明手段に入射し、該照明手段に設けた導光板等の反射手段にて反射されるため(この場合に偏光軸変化を伴う)、再び照明光として利用することができるようになり、表示モードにおける表示の明るさを向上させることが可能となる。
【0017】
次に、本発明の電子機器は上記記載の表示装置を備えたことを特徴とする。このような電子機器によると、鏡モードと表示モードとを切換可能となり、特に携帯用途として、例えば携帯電話の表示部に上記表示装置を適用することで、鏡モードにおいては化粧時のコンパクトに代用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の膜厚や寸法の比率などは適宜異ならせてある。
【0019】
[第1実施形態]
図1は本発明の表示装置の一実施形態としての液晶表示装置の概略構成を示す断面図である。図1に示す液晶表示装置100においては、観察側(図示上側)から、吸収偏光板120、位相差板130、液晶パネル140、反射偏光板150、吸収偏光板170、バックライト160が順次配置されている。
【0020】
吸収偏光板120は、吸収型偏光選択手段として構成され、液晶パネル140の観察側に配設されており、その偏光透過軸(紙面と平行方向)と平行な振動面を有する偏光成分(第1の偏光)を透過し、偏光透過軸と交差する(好ましくは直交する)方向に平行な振動面を有する偏光成分(第2の偏光)を吸収する公知の吸収型偏光板が用いられている。
【0021】
反射偏光板150は、反射型偏光選択手段として構成され、液晶パネル140の背面側に配設されており、その透過偏光軸(紙面と垂直方向)と平行な振動面を有する偏光成分(第3の偏光)を透過し、透過偏光軸と交差する(好ましくは直交する)方向に平行な振動面を有する偏光成分(第4の偏光)を反射するものである。したがって、反射偏光板150の透過偏光軸は、吸収偏光板120の透過偏光軸と交差する(好ましくは直交する)ように設定されている。
【0022】
なお、反射偏光板としては、国際出願公開WO95/27919号に記載された、複数種類の相互に異なる複屈折性高分子フィルムを積層した積層体、或いはコレステリック液晶の表裏に1/4波長板を配置したものなどを用いることができる。具体的に、上記積層体としては、3M社により提供されるDBEF(商品名)を例示できる。
【0023】
ここで、吸収偏光板120と反射偏光板150の透過偏光軸の配置については、液晶表示装置100の構成、すなわち液晶パネル140の液晶の設計により定まる。本実施形態では、液晶パネル140が90°ツイスト角を有するTN液晶セルにて構成したため、各透過偏光軸が交差する配置、すなわち直交ニコル配置に設定されている。したがって、本実施形態の場合、第1の偏光と第4の偏光とが同方向の偏光軸を備え、第2の偏光と第3の偏光とが同方向の偏光軸を備える設計となる。
【0024】
また、吸収偏光板170も吸収偏光板120と同様の吸収型偏光板にて構成され、その偏光透過軸(紙面と垂直方向)が反射偏光板150の偏光透過軸と一致するように配置されている。したがって、吸収偏光板120と吸収偏光板170は、透過偏光軸が交差する配置(好ましくは直交する配置)に設定されている。
【0025】
なお、反射偏光板150の偏光透過軸と吸収偏光板170の偏光透過軸との交差角は必ずしも0°である必要はないが、交差角が大きくなるに従って表示のコントラストは低下するので、例えば交差角が15°以下であることが好ましく、特に5°以下であることが好ましい。
【0026】
ここで、光学的には吸収偏光板170は省略することができる。ただし、一般に反射偏光板150の偏光選択度(入射した自然光に対する透過光中の、偏光透過軸に平行な振動面を有する偏光成分の割合)は吸収型の偏光板に比べて低いため、吸収偏光板170を省略すると、バックライト160からの透過光を利用した表示モードにおけるコントラストが低下する。
【0027】
位相差板130は、特に液晶パネル140がSTNモードである場合には、バックライト160からの透過光を利用した表示の着色を低減するための光学補償板として機能する。また、液晶表示の視野角依存性を向上させる視角補償板として機能するように構成することもできる。なお、位相差板130を設けなくても表示自体は可能である。
【0028】
液晶パネル140は、ガラスやプラスチック等の透明基板で構成される2枚の基板141,142を含んで構成され、基板間の電圧変化に基づいて当該液晶表示装置100を表示モードと鏡モードとの間で切換可能にする制御手段として構成されている。すなわち、液晶パネル140は透過偏光軸可変手段として機能するものであって、例えば表示モードにおいては、該液晶パネルをオフ状態として、バックライト160から吸収偏光板170,反射偏光板150を透過して当該液晶パネル140に入射した所定の偏光軸を有する偏光成分(第3の偏光)について、液晶パネル140にてその偏光軸を変換させつつ透過させ、第1の偏光として吸収偏光板120を透過させることにより、透過光Tとして表示に寄与させることができる。
【0029】
一方、例えば鏡モードにおいては、バックライト160を非点灯とすることが好ましいが、該バックライト160を点灯した場合にも、液晶パネル140をオン状態とすれば、吸収偏光板170,反射偏光板150を透過して、当該液晶パネル140に入射した所定の偏光軸を有する偏光(第3の偏光)を、液晶パネル140にて偏光軸の変換を伴わずに透過させ、この透過光を第3の偏光(すなわち第2の偏光)として吸収偏光板120で吸収させることにより、鏡モードにおいて透過光が表示されることを回避している。
【0030】
そして、この鏡モードにおいて、観察側から入射する外光Oのうち第2の偏光が吸収偏光板120にて吸収され、他方の第1の偏光が吸収偏光板120の背面側、すなわち液晶パネル140側に入射される。オン状態の液晶パネル140に入射した第1の偏光は、偏光軸の変換を伴わずに該液晶パネル140を透過し、第4の偏光として反射偏光板150にて反射されることとなる。反射された第4の偏光(反射光)は、再び液晶パネル140を偏光軸方向を保ったまま透過し(第1の偏光となる)、さらに吸収偏光板120を透過して、観察側に反射光Rとして出射され、該反射光Rが鏡表示に寄与することとなる。
【0031】
次に、基板141の内面上には、ITO等で構成されたストライプ状の透明電極145が紙面垂直方向に延在し、さらに透明電極145上にはポリイミド樹脂等で構成される配向膜146が形成されている。また、基板142の内面上には、同じくストライプ状の透明電極147が紙面横方向に延在し、さらに透明電極147上には配向膜148が形成されている。
【0032】
上記のパネル構造においては、パネル構造を構成する一対の基板が、その素材としてガラス(石英を含む)を用いたもの、樹脂(プラスチック)を用いたもの、或いは一方にガラス、他方に樹脂を用いたもののいずれであっても良い。特に、基板の素材として樹脂材料を用いることによって装置の薄型化を図ることができるとともに、耐衝撃性の向上を図ることができる。
【0033】
上記の基板141,142は、シール材143を介して貼り合わせられ、その内部に液晶149が封入されている。このようにして構成された液晶パネル140の液晶モードとしては、TN(Twisted Nematic)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モード等を採用できる。これらの液晶モードによる表示方法においては、いずれも偏光板を用いて表示態様を実現するように構成されているため、比較的低い駆動電圧で高い表示品位を得ることができ、特に携帯型電子機器に搭載する場合に望ましい。
【0034】
また、液晶パネル140の駆動モードとしては、TFT(Thin Film Transistor)やTFD(Thin Film Diode)等の能動素子を用いたアクティブマトリクス駆動等のアクティブ駆動モードと、上記のような能動素子を用いない単純駆動若しくはマルチプレックス駆動等のパッシブ駆動モードのいずれであってもよい。
【0035】
バックライト160は、背後から液晶パネル140に対して略均一な照度で照明を行うことができるものである。具体的には、導光板162と、この導光板162の端面部に配置された光源161とを含む端面発光型のバックライトが適用されている。導光板162には、光源161から導入された光を液晶パネル140側に略均一に導くための金属層や印刷層などの光反射要素若しくは光散乱要素163が設けられている。なお、端面発光型以外にも、導光板と、この導光板の背面に配置された光源とを含む背面発光型のバックライトなどを適用することも可能である。
【0036】
本実施形態において、位相差板130、液晶パネル140、反射偏光板150、吸収偏光板170及びバックライト160は、吸収偏光板120に対して所定の偏光軸を備えた偏光(第1の偏光)のみを出射する表示手段として機能している。バックライト160からの透過光を利用した表示が行われる表示モードにおいては、液晶パネル140内に構成された複数の画素についてそれぞれ第1の偏光の出射の有無、若しくは第1の偏光の出射量が制御され、その結果、所定の表示画像が構成される。
【0037】
また、本実施形態の液晶表示装置100では、バックライト160を点灯状態とし、液晶パネル140の各透明電極145,147の間に印加する電圧を制御することにより、位相差板130、液晶パネル140、反射偏光板150、吸収偏光板170等含んで構成される液晶表示装置で所定の表示を行うことによって、位相差板130から出射される光が吸収偏光板120を透過して視認される表示モードを実現することができる。一方、上記の液晶表示装置をオフ状態(光遮断状態)にする、すなわち液晶表示装置の全画素を光遮断状態とするか、或いはバックライト160を非点灯状態とすることによって、表示面が鏡のように視認される鏡モードを実現することができる。
【0038】
液晶表示装置100には、通常の使用状態において外光Oが観察側から入射するが、その外光Oのうち、吸収偏光板120の偏光透過軸と平行な振動面を有する偏光成分(第1の偏光)は、吸収偏光板120を透過して内部に導入される。なお、吸収偏光板120の偏光透過軸と直交する振動面を有する偏光成分(第2の偏光)は、吸収偏光板120により吸収される。
【0039】
一方、バックライト160から放出された照明光は、吸収偏光板170及び反射偏光板150を通過して直線偏光(第3の偏光)になり、液晶パネル140にてその偏光状態が変換されるか、或いはそのまま変換されることなく通過し、吸収偏光板120においてその偏光透過軸に平行な振動面を有する偏光成分(第1の偏光)のみが透過され、観察側において視認される。したがって、液晶表示装置が所定の表示画像を表示する状態にあれば、その表示画像に応じて形成される透過領域において、光は透過し、吸収偏光板120を透過して透過光Tとして視認される。
【0040】
一方、鏡モードにおいては、液晶表示装置が光遮断状態となることにより、或いはバックライト160が非点灯状態となることにより、透過光Tは殆ど存在しなくなるため、その分、反射光Rが強く感じられることとなり、表示面全体が鏡状に視認される。なお、鏡モードを構成する場合、液晶表示装置を光遮断状態にするとともに、バックライト160を非点灯状態にすることが好ましい。このようにすると、光漏れをほぼ完全に防止することができるため、透過光Tをさらに低減することが可能となり、より良好な鏡面状態を得ることができる。
【0041】
また、上述したように鏡モードにおいて、外光Oのうち、吸収偏光板120の偏光透過軸と平行な振動面を有する偏光成分(第1の偏光)は、吸収偏光板120を透過して内部に導入される。そして、液晶パネル140に導入された第1の偏光は、鏡モードでは液晶パネル140にて偏光軸方向が変換されることなく、該液晶パネル140の直下に配設された反射偏光板150に出射され、該第1の偏光(すなわち第4の偏光)を反射偏光板150にて反射し、これを再び液晶パネル140を介して第1の偏光として吸収偏光板120から出射させている(反射光R)。その結果、表示面において鏡表示を得ることが可能となる。なお、反射偏光板150は、必ずしも液晶パネル140の直下に配設する必要はなく、液晶パネル140との間にその他の偏光板を介さずに、該液晶パネル140の背面側に配設されていれば、上述した偏光成分(外光Oのうち吸収偏光板120を透過した偏光成分)を鏡表示に利用することが可能である。
【0042】
このように本実施形態の液晶表示装置100では、液晶パネル140のオン・オフ切換により、表示モードと鏡モードとを実現することが可能である。そして、この場合、液晶パネル140の観察側でなく、背面側に配設した反射偏光板150にて光を反射させているため、例えば表示モードにおいて、反射光が表示面にて視認されることが回避されるため、該表示モードにおいて表示面が眩しくなる等の不具合がなく、視認性の高い画像表示等を実現可能となる。
【0043】
次に、本実施形態の液晶表示装置100においては、反射偏光板150の観察側の表面は平坦であることが望ましい。反射偏光板150の観察側の表面が平坦であれば、上記鏡面状態をより良好に構成でき、鏡としての品位を高めることができる。上記表面は、特に可視光領域において光学的に平坦(オプティカルフラット)であることが好ましい。
【0044】
[第2実施形態]
次に、図2を参照して、本発明に係る第2実施形態の液晶表示装置について説明する。この第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成要素には同一符号を付し、それらの説明は省略する。本実施形態では、観察側から順に、吸収偏光板120、位相差板130、液晶パネル140、吸収偏光板170、反射偏光板180、バックライト160が配置されているが、液晶パネル140の内部に反射偏光板150が形成されている。また、液晶パネル140の内面であって、反射偏光板150の背面側には、表示モードにおいてカラー表示を実現するためのカラーフィルタ144が配設されている。
【0045】
本実施形態では、鏡モードにおける反射光Rは、液晶パネル140の内部に形成された反射偏光板150にて生成され、バックライト160と吸収偏光板170との間に配設された反射偏光板180は、表示モードにおいて利用する偏光成分(主として紙面と垂直方向に偏光軸を有する偏光成分)以外の偏光成分を再利用するために設けられたものである。すなわち、バックライト160から反射偏光板180に入射した光のうち、該反射偏光板180にて反射された光は、バックライト160側に戻り、導光板162の光散乱要素163にて偏光軸の変換を伴いながら反射偏光板180側に再び反射され、その偏光軸の変換により一部が反射偏光板180にて透過されることで、上述した透過光Tとして表示に供されることとなる。したがって、該反射偏光板180を設けることにより、表示モードにおける表示画面の明るさを向上させることが可能となる。
【0046】
一方、第2実施形態の液晶表示装置では、液晶パネル140の基板141の内面上にはカラーフィルタ144が形成され、カラーフィルタ144には、例えば赤、緑、青等の複数色の着色層が、所定の配列パターン(ストライプ配列、デルタ配列、斜めモザイク配列など)で配列されている。これらの着色層は透明な保護膜で覆われることが好ましい。また、カラーフィルタ144上には、図示しない保護膜を介して反射偏光板150が形成され、さらにその反射偏光板150上には、ITO等で構成された透明電極145が上記着色層の配列に対応した配列で形成されている。
【0047】
このように表示モードにおいてカラー表示を行うためにカラーフィルタを形成する場合、該カラーフィルタを反射偏光板150の背面側に配設することで、鏡モードにおける反射光が着色することがなくなり、カラー表示と、着色のない明るい鏡表示とを提供できる。
【0048】
なお、第1、第2実施形態の液晶表示装置において、バックライト160と吸収偏光板170(若しくは反射偏光板180)との間に、拡散フィルム、プリズムシート等を設けることもできる。この場合、バックライト160からの透過光による表示において正面方向の輝度を向上させることが可能となる。すなわち、バックライト160から出射される光は、正面方向により出射強度が強いことが望まく、この場合、透過光Tの明るさを一層高めることが可能となる。
【0049】
[第3実施形態]
次に、図3を参照して、本発明に係る第3実施形態の電子機器について説明する。本発明の電子機器の一実施形態たる携帯電話1000は、本体部1001と、表示体部1002とを有し、表示体部1002の内部に上記液晶表示装置100が配置され、表示体部1002にて表示画面1003を視認できるように構成されている。このような携帯電話1000によると、各種操作や各種状況に応じて、表示画面1003において、表示モードによる所定の表示画面や、鏡モードによる明るい鏡面を視認することできるようになる。
【0050】
以上、本発明の表示装置に係る液晶表示装置、及び本発明の電子機器に係る携帯電話の実施形態をそれぞれ示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上述した実施形態では、吸収偏光板120と、反射偏光板150及び吸収偏光板170の透過偏光軸を直交配置させたが、液晶パネルの設計を変更することにより、吸収偏光板120と反射偏光板150及び吸収偏光板170の透過偏光軸を平行配置させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の液晶表示装置の概略構成を示す断面図。
【図2】本発明の第2実施形態の液晶表示装置の概略構成を示す断面図。
【図3】本発明の第3実施形態の電子機器の概略構成を示す斜視図。
【符号の説明】
100 液晶表示装置(表示装置)、120 吸収偏光板、140 液晶パネル、150 反射偏光板、160 バックライト、170 吸収偏光板
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置及び電子機器に関し、特に表示面を鏡状態と画像等を表示する表示状態とに変換可能な表示装置と、これを備えた電子機器とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置等の表示装置において、従来から透過表示と反射表示を可能にした半透過反射型の表示装置や、観察側から入射される自然光を利用して明るい表示を可能とする技術を備えた表示装置等が知られている。例えば、特許文献1では、表示の観察側である前側の基板と、この前側基板に対向する後側基板との内面にそれぞれ電極を設け、これら基板間に、液晶分子を180°〜270°のツイスト角でツイスト配向させた液晶層を備えてなる液晶素子と、該液晶素子の前側に配置され、入射光の互いに直交する2つの偏光成分のうち、一方の偏光成分の光を反射し、他方の偏光成分の光を透過させる反射偏光板と、液晶素子の後側に設けられた反射手段とを備えた構成の半透過反射型の液晶表示装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−49030号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記液晶表示装置においては、液晶素子の前側に配置した反射偏光板にて反射される偏光成分を利用して、画面全体の明るさを底上げしているが、この反射光を利用して、表示面に鏡面状態を得ることが可能で、液晶素子のモード切換により、通常の透過による表示モードと、鏡モードとを切換可能に得ることができる。しかしながら、このように液晶素子の前側に反射偏光板を配置することで鏡面状態を得た場合、通常の透過による表示モードの際に、反射偏光板にて反射される光により画像等の表示が見難くなる場合がある。特に外光が強い環境下では、反射偏光板により反射される光が非常に強くなるため、表示モードの視認性の低下が顕著となり得る。
【0005】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたもので、通常の画像表示等を行うことが可能な表示状態と、鏡面として機能させることが可能な鏡状態とを切換可能であって、特に表示状態における高い視認性を確保することが可能な表示装置と、それを備えた電子機器とを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の表示装置は、透過偏光軸可変手段を備えた表示装置であって、前記透過偏光軸可変手段の観察側に配置された吸収型偏光選択手段と、前記透過偏光軸可変手段の背面側に配置された反射型偏光選択手段とを有し、前記吸収型偏光選択手段は、第1の偏光を透過するとともに、前記第1の偏光の偏光軸に交差する偏光軸を有する第2の偏光を吸収し、前記反射型偏光選択手段は、第3の偏光を透過するとともに、前記第3の偏光の偏光軸に交差する偏光軸を有する第4の偏光を反射する構成とされ、前記透過偏光軸可変手段は、表示モードと鏡モードとを切換可能に構成され、前記表示モードにおいて前記第3の偏光を前記第1の偏光に変換し、前記鏡モードにおいて前記第1の偏光と前記第4の偏光とを相互に変換するとともに、前記透過偏光軸可変手段の背面側にのみ前記反射型偏光選択手段が配設されていることを特徴とする。
【0007】
このような表示装置によると、鏡モードにおいては、透過偏光軸可変手段の観察側に配置された吸収型偏光選択手段が、観察側から入射される外光のうち第1の偏光を選択的に透過し、該第1の偏光を透過偏光軸可変手段にて第4の偏光に変換し、この第4の偏光が反射型偏光選択手段にて反射され、再び透過偏光軸可変手段により第1の偏光に変換されて、吸収型偏光選択手段から反射光として観察側に出射される。したがって、該鏡モードにおいては、反射型偏光選択手段にて反射される光を利用して鏡表示状態を得ることが可能となる。
一方、表示モードにおいては、反射型偏光選択手段を透過して透過偏光軸可変手段に入射した第3の偏光を、該透過偏光軸可変手段にて第1の偏光に変換させることで、該第1の偏光が吸収型偏光選択手段を透過して表示光として観察側に供され、画像等の透過表示状態を得ることが可能となる。
ここで、特に鏡モードのときに、透過偏光軸可変手段において、反射型偏光選択手段を透過して入射した第3の偏光を第2の偏光に変換させるものとすれば、仮に背面側から第3の偏光が入射される構成であったとしても、鏡表示状態において背面側から透過される光がなくなり、視認性の高い鏡状態を得ることができる。
また、本発明では反射型偏光選択手段を透過偏光軸可変手段の背面側にのみ配設し、透過偏光軸可変手段の観察側では外光等の反射が生じない構成としたため、例えば反射光により表示モードにおいて画像等の表示が見難くなる等の不具合が生じ難くなった。すなわち、表示モードにおいては、観察側からの入射した外光が透過偏光選択手段よりも観察側で反射されることはなく、また、該外光のうち吸収型偏光選択手段を透過した第1の偏光は、透過偏光軸可変手段にて第3の偏光に変換され、該透過偏光軸可変手段を出射した第3の偏光が、反射型偏光選択手段にて反射されることもないため、表示モードにおける表示画像が反射光で見難くなる等の不具合が発生し難くなる。
なお、本発明において、第1の偏光と、第3の偏光又は第4の偏光とは、同一方向の偏光軸であってもよく、同じく、第2の偏光と、第3の偏光又は第4の偏光とは同一方向の偏光軸であってもよい。すなわち、例えば「透過偏光軸可変手段にて第1の偏光を第4の偏光に変換させる」ことは、必ずしも偏光軸を変換するものではなく、第1の偏光と第4の偏光の偏光軸が同一方向である場合は、偏光軸の変換を伴わないことを意味している。
【0008】
本発明の表示装置において、反射型偏光選択手段の背面側に、該反射型偏光選択手段と透過偏光軸が同一方向に設定された吸収型偏光選択手段(第2吸収型偏光選択手段)が配設されているものとすることができる。この場合、偏光選択度を向上させることができ、特に透過光を利用した表示モードにおける表示のコントラストを高めることが可能となる。なお、偏光度の高い反射型偏光板を用いた場合には、上記第2吸収型偏光選択手段は必ずしも必要ではない。
【0009】
また、前記透過偏光軸可変手段を出射した偏光が、前記反射型偏光選択手段に吸収を伴わずに入射されるものとすることで、上述した鏡モードにおいて透過偏光軸可変手段を出射した偏光(第4の偏光)の反射量を高めることが可能となり、一層明るい鏡表示を得ることが可能となる。また、好ましくは透過偏光軸可変手段を出射した偏光が、前記反射型偏光選択手段に直接入射されるものとするのが良く、この場合、さらに確実に第4の偏光の反射量を高めることが可能となる。
【0010】
さらに、前記反射型偏光選択手段は、前記透過偏光軸可変手段との間にその他の偏光選択手段を介さずに配設されていることが好ましい。例えば透過偏光軸可変手段と反射型偏光選択手段との間に吸収型の偏光選択手段が介在されると、該吸収型偏光選択手段にて第4の偏光の少なくとも一部が吸収され、相対的に反射型偏光選択手段での反射量が低減する場合があるが、上記のように透過偏光軸可変手段との間に他の偏光選択手段を介さずに配設することで、反射率を高めることが可能となる。なお、反射型偏光選択手段は、前記透過偏光軸可変手段の背面側直下に配設されていることが好ましく、この場合、さらに確実に第4の偏光の反射量を高めることが可能となる。
【0011】
本発明の表示装置においては、前記反射型偏光選択手段の背面側に、前記観察側に光を出射する照明手段が配設され、前記透過偏光軸可変手段が鏡モードにある場合に、前記照明手段が非点灯とされる構成とすることができる。この場合、照明手段により、表示モードにおける画像等の表示状態を確実に確保可能となる一方、照明手段の非点灯時には背面側からの透過光がなくなるため、視認性の高い鏡表示状態が得られるとともに、消費電力の低減にも繋がることとなる。このように照明手段と透過偏光軸可変手段の作動を同期させることで、鏡表示状態の視認性及び明るさが一層高まることとなる。なお、この場合、第4の偏光と交差する偏光軸を有する第3の偏光は、透過偏光軸可変手段にて、第2の偏光に変換され、反射型偏光選択手段を透過した第3の偏光が、吸収型偏光選択手段を透過することがなくなり、鏡表示状態において透過光が表示されてしまう等の不具合発生が防止されている。
【0012】
また、本発明の表示装置においては、反射型偏光選択手段の背面側に、カラーフィルタが配設されていることが好ましい。表示モードにおいてカラー画像の表示を行う場合、透過途上にカラーフィルタを配設することが好ましいが、この場合、上記のように反射型偏光選択手段の背面側にカラーフィルタを配設することで、鏡モードにおける反射光が着色することがなくなり、カラー表示と、着色のない明るい鏡表示とを好適に提供することが可能となる。
【0013】
なお、本発明の表示装置において、透過偏光軸可変手段は電気光学パネル、好ましくは液晶を用いた液晶パネルにて構成することができる。このように液晶パネル等の電気光学パネルを透過偏光軸可変手段として含んで表示装置を構成することで、薄型構造が可能になり、携帯機器などにも適用可能な表示装置が実現できる。
【0014】
次に、本発明の表示装置においては、反射型偏光選択手段における観察側の表面が平坦であることが好ましい。反射型偏光選択手段の観察側の表面が平坦であることにより、鏡モードの鏡面状態をより良好に実現できるとともに、表示モードにおいも観察者の目に入る外光の正反射光以外の散乱光を低減することができるため、表示状態における視認性を向上させることができる。
【0015】
また、吸収型偏光選択手段と透過偏光軸可変手段の間に位相差板が配置されていることが好ましい。この位相差板は、色付きなどを低減する光学補償板、或いは視野角特性を改善する視角補償板として用いることができる。
【0016】
さらに、透過偏光軸可変手段の背面側に配設した第2吸収型偏光選択手段の更に背面側に、該第2吸収型偏光選択手段と透過偏光軸が略同一方向に設定された第2の反射型偏光選択手段を配設することができる。この場合、第2の反射型偏光選択手段にて反射した光が、照明手段に入射し、該照明手段に設けた導光板等の反射手段にて反射されるため(この場合に偏光軸変化を伴う)、再び照明光として利用することができるようになり、表示モードにおける表示の明るさを向上させることが可能となる。
【0017】
次に、本発明の電子機器は上記記載の表示装置を備えたことを特徴とする。このような電子機器によると、鏡モードと表示モードとを切換可能となり、特に携帯用途として、例えば携帯電話の表示部に上記表示装置を適用することで、鏡モードにおいては化粧時のコンパクトに代用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面により、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の全ての図面においては、図面を見やすくするため、各構成要素の膜厚や寸法の比率などは適宜異ならせてある。
【0019】
[第1実施形態]
図1は本発明の表示装置の一実施形態としての液晶表示装置の概略構成を示す断面図である。図1に示す液晶表示装置100においては、観察側(図示上側)から、吸収偏光板120、位相差板130、液晶パネル140、反射偏光板150、吸収偏光板170、バックライト160が順次配置されている。
【0020】
吸収偏光板120は、吸収型偏光選択手段として構成され、液晶パネル140の観察側に配設されており、その偏光透過軸(紙面と平行方向)と平行な振動面を有する偏光成分(第1の偏光)を透過し、偏光透過軸と交差する(好ましくは直交する)方向に平行な振動面を有する偏光成分(第2の偏光)を吸収する公知の吸収型偏光板が用いられている。
【0021】
反射偏光板150は、反射型偏光選択手段として構成され、液晶パネル140の背面側に配設されており、その透過偏光軸(紙面と垂直方向)と平行な振動面を有する偏光成分(第3の偏光)を透過し、透過偏光軸と交差する(好ましくは直交する)方向に平行な振動面を有する偏光成分(第4の偏光)を反射するものである。したがって、反射偏光板150の透過偏光軸は、吸収偏光板120の透過偏光軸と交差する(好ましくは直交する)ように設定されている。
【0022】
なお、反射偏光板としては、国際出願公開WO95/27919号に記載された、複数種類の相互に異なる複屈折性高分子フィルムを積層した積層体、或いはコレステリック液晶の表裏に1/4波長板を配置したものなどを用いることができる。具体的に、上記積層体としては、3M社により提供されるDBEF(商品名)を例示できる。
【0023】
ここで、吸収偏光板120と反射偏光板150の透過偏光軸の配置については、液晶表示装置100の構成、すなわち液晶パネル140の液晶の設計により定まる。本実施形態では、液晶パネル140が90°ツイスト角を有するTN液晶セルにて構成したため、各透過偏光軸が交差する配置、すなわち直交ニコル配置に設定されている。したがって、本実施形態の場合、第1の偏光と第4の偏光とが同方向の偏光軸を備え、第2の偏光と第3の偏光とが同方向の偏光軸を備える設計となる。
【0024】
また、吸収偏光板170も吸収偏光板120と同様の吸収型偏光板にて構成され、その偏光透過軸(紙面と垂直方向)が反射偏光板150の偏光透過軸と一致するように配置されている。したがって、吸収偏光板120と吸収偏光板170は、透過偏光軸が交差する配置(好ましくは直交する配置)に設定されている。
【0025】
なお、反射偏光板150の偏光透過軸と吸収偏光板170の偏光透過軸との交差角は必ずしも0°である必要はないが、交差角が大きくなるに従って表示のコントラストは低下するので、例えば交差角が15°以下であることが好ましく、特に5°以下であることが好ましい。
【0026】
ここで、光学的には吸収偏光板170は省略することができる。ただし、一般に反射偏光板150の偏光選択度(入射した自然光に対する透過光中の、偏光透過軸に平行な振動面を有する偏光成分の割合)は吸収型の偏光板に比べて低いため、吸収偏光板170を省略すると、バックライト160からの透過光を利用した表示モードにおけるコントラストが低下する。
【0027】
位相差板130は、特に液晶パネル140がSTNモードである場合には、バックライト160からの透過光を利用した表示の着色を低減するための光学補償板として機能する。また、液晶表示の視野角依存性を向上させる視角補償板として機能するように構成することもできる。なお、位相差板130を設けなくても表示自体は可能である。
【0028】
液晶パネル140は、ガラスやプラスチック等の透明基板で構成される2枚の基板141,142を含んで構成され、基板間の電圧変化に基づいて当該液晶表示装置100を表示モードと鏡モードとの間で切換可能にする制御手段として構成されている。すなわち、液晶パネル140は透過偏光軸可変手段として機能するものであって、例えば表示モードにおいては、該液晶パネルをオフ状態として、バックライト160から吸収偏光板170,反射偏光板150を透過して当該液晶パネル140に入射した所定の偏光軸を有する偏光成分(第3の偏光)について、液晶パネル140にてその偏光軸を変換させつつ透過させ、第1の偏光として吸収偏光板120を透過させることにより、透過光Tとして表示に寄与させることができる。
【0029】
一方、例えば鏡モードにおいては、バックライト160を非点灯とすることが好ましいが、該バックライト160を点灯した場合にも、液晶パネル140をオン状態とすれば、吸収偏光板170,反射偏光板150を透過して、当該液晶パネル140に入射した所定の偏光軸を有する偏光(第3の偏光)を、液晶パネル140にて偏光軸の変換を伴わずに透過させ、この透過光を第3の偏光(すなわち第2の偏光)として吸収偏光板120で吸収させることにより、鏡モードにおいて透過光が表示されることを回避している。
【0030】
そして、この鏡モードにおいて、観察側から入射する外光Oのうち第2の偏光が吸収偏光板120にて吸収され、他方の第1の偏光が吸収偏光板120の背面側、すなわち液晶パネル140側に入射される。オン状態の液晶パネル140に入射した第1の偏光は、偏光軸の変換を伴わずに該液晶パネル140を透過し、第4の偏光として反射偏光板150にて反射されることとなる。反射された第4の偏光(反射光)は、再び液晶パネル140を偏光軸方向を保ったまま透過し(第1の偏光となる)、さらに吸収偏光板120を透過して、観察側に反射光Rとして出射され、該反射光Rが鏡表示に寄与することとなる。
【0031】
次に、基板141の内面上には、ITO等で構成されたストライプ状の透明電極145が紙面垂直方向に延在し、さらに透明電極145上にはポリイミド樹脂等で構成される配向膜146が形成されている。また、基板142の内面上には、同じくストライプ状の透明電極147が紙面横方向に延在し、さらに透明電極147上には配向膜148が形成されている。
【0032】
上記のパネル構造においては、パネル構造を構成する一対の基板が、その素材としてガラス(石英を含む)を用いたもの、樹脂(プラスチック)を用いたもの、或いは一方にガラス、他方に樹脂を用いたもののいずれであっても良い。特に、基板の素材として樹脂材料を用いることによって装置の薄型化を図ることができるとともに、耐衝撃性の向上を図ることができる。
【0033】
上記の基板141,142は、シール材143を介して貼り合わせられ、その内部に液晶149が封入されている。このようにして構成された液晶パネル140の液晶モードとしては、TN(Twisted Nematic)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モード等を採用できる。これらの液晶モードによる表示方法においては、いずれも偏光板を用いて表示態様を実現するように構成されているため、比較的低い駆動電圧で高い表示品位を得ることができ、特に携帯型電子機器に搭載する場合に望ましい。
【0034】
また、液晶パネル140の駆動モードとしては、TFT(Thin Film Transistor)やTFD(Thin Film Diode)等の能動素子を用いたアクティブマトリクス駆動等のアクティブ駆動モードと、上記のような能動素子を用いない単純駆動若しくはマルチプレックス駆動等のパッシブ駆動モードのいずれであってもよい。
【0035】
バックライト160は、背後から液晶パネル140に対して略均一な照度で照明を行うことができるものである。具体的には、導光板162と、この導光板162の端面部に配置された光源161とを含む端面発光型のバックライトが適用されている。導光板162には、光源161から導入された光を液晶パネル140側に略均一に導くための金属層や印刷層などの光反射要素若しくは光散乱要素163が設けられている。なお、端面発光型以外にも、導光板と、この導光板の背面に配置された光源とを含む背面発光型のバックライトなどを適用することも可能である。
【0036】
本実施形態において、位相差板130、液晶パネル140、反射偏光板150、吸収偏光板170及びバックライト160は、吸収偏光板120に対して所定の偏光軸を備えた偏光(第1の偏光)のみを出射する表示手段として機能している。バックライト160からの透過光を利用した表示が行われる表示モードにおいては、液晶パネル140内に構成された複数の画素についてそれぞれ第1の偏光の出射の有無、若しくは第1の偏光の出射量が制御され、その結果、所定の表示画像が構成される。
【0037】
また、本実施形態の液晶表示装置100では、バックライト160を点灯状態とし、液晶パネル140の各透明電極145,147の間に印加する電圧を制御することにより、位相差板130、液晶パネル140、反射偏光板150、吸収偏光板170等含んで構成される液晶表示装置で所定の表示を行うことによって、位相差板130から出射される光が吸収偏光板120を透過して視認される表示モードを実現することができる。一方、上記の液晶表示装置をオフ状態(光遮断状態)にする、すなわち液晶表示装置の全画素を光遮断状態とするか、或いはバックライト160を非点灯状態とすることによって、表示面が鏡のように視認される鏡モードを実現することができる。
【0038】
液晶表示装置100には、通常の使用状態において外光Oが観察側から入射するが、その外光Oのうち、吸収偏光板120の偏光透過軸と平行な振動面を有する偏光成分(第1の偏光)は、吸収偏光板120を透過して内部に導入される。なお、吸収偏光板120の偏光透過軸と直交する振動面を有する偏光成分(第2の偏光)は、吸収偏光板120により吸収される。
【0039】
一方、バックライト160から放出された照明光は、吸収偏光板170及び反射偏光板150を通過して直線偏光(第3の偏光)になり、液晶パネル140にてその偏光状態が変換されるか、或いはそのまま変換されることなく通過し、吸収偏光板120においてその偏光透過軸に平行な振動面を有する偏光成分(第1の偏光)のみが透過され、観察側において視認される。したがって、液晶表示装置が所定の表示画像を表示する状態にあれば、その表示画像に応じて形成される透過領域において、光は透過し、吸収偏光板120を透過して透過光Tとして視認される。
【0040】
一方、鏡モードにおいては、液晶表示装置が光遮断状態となることにより、或いはバックライト160が非点灯状態となることにより、透過光Tは殆ど存在しなくなるため、その分、反射光Rが強く感じられることとなり、表示面全体が鏡状に視認される。なお、鏡モードを構成する場合、液晶表示装置を光遮断状態にするとともに、バックライト160を非点灯状態にすることが好ましい。このようにすると、光漏れをほぼ完全に防止することができるため、透過光Tをさらに低減することが可能となり、より良好な鏡面状態を得ることができる。
【0041】
また、上述したように鏡モードにおいて、外光Oのうち、吸収偏光板120の偏光透過軸と平行な振動面を有する偏光成分(第1の偏光)は、吸収偏光板120を透過して内部に導入される。そして、液晶パネル140に導入された第1の偏光は、鏡モードでは液晶パネル140にて偏光軸方向が変換されることなく、該液晶パネル140の直下に配設された反射偏光板150に出射され、該第1の偏光(すなわち第4の偏光)を反射偏光板150にて反射し、これを再び液晶パネル140を介して第1の偏光として吸収偏光板120から出射させている(反射光R)。その結果、表示面において鏡表示を得ることが可能となる。なお、反射偏光板150は、必ずしも液晶パネル140の直下に配設する必要はなく、液晶パネル140との間にその他の偏光板を介さずに、該液晶パネル140の背面側に配設されていれば、上述した偏光成分(外光Oのうち吸収偏光板120を透過した偏光成分)を鏡表示に利用することが可能である。
【0042】
このように本実施形態の液晶表示装置100では、液晶パネル140のオン・オフ切換により、表示モードと鏡モードとを実現することが可能である。そして、この場合、液晶パネル140の観察側でなく、背面側に配設した反射偏光板150にて光を反射させているため、例えば表示モードにおいて、反射光が表示面にて視認されることが回避されるため、該表示モードにおいて表示面が眩しくなる等の不具合がなく、視認性の高い画像表示等を実現可能となる。
【0043】
次に、本実施形態の液晶表示装置100においては、反射偏光板150の観察側の表面は平坦であることが望ましい。反射偏光板150の観察側の表面が平坦であれば、上記鏡面状態をより良好に構成でき、鏡としての品位を高めることができる。上記表面は、特に可視光領域において光学的に平坦(オプティカルフラット)であることが好ましい。
【0044】
[第2実施形態]
次に、図2を参照して、本発明に係る第2実施形態の液晶表示装置について説明する。この第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成要素には同一符号を付し、それらの説明は省略する。本実施形態では、観察側から順に、吸収偏光板120、位相差板130、液晶パネル140、吸収偏光板170、反射偏光板180、バックライト160が配置されているが、液晶パネル140の内部に反射偏光板150が形成されている。また、液晶パネル140の内面であって、反射偏光板150の背面側には、表示モードにおいてカラー表示を実現するためのカラーフィルタ144が配設されている。
【0045】
本実施形態では、鏡モードにおける反射光Rは、液晶パネル140の内部に形成された反射偏光板150にて生成され、バックライト160と吸収偏光板170との間に配設された反射偏光板180は、表示モードにおいて利用する偏光成分(主として紙面と垂直方向に偏光軸を有する偏光成分)以外の偏光成分を再利用するために設けられたものである。すなわち、バックライト160から反射偏光板180に入射した光のうち、該反射偏光板180にて反射された光は、バックライト160側に戻り、導光板162の光散乱要素163にて偏光軸の変換を伴いながら反射偏光板180側に再び反射され、その偏光軸の変換により一部が反射偏光板180にて透過されることで、上述した透過光Tとして表示に供されることとなる。したがって、該反射偏光板180を設けることにより、表示モードにおける表示画面の明るさを向上させることが可能となる。
【0046】
一方、第2実施形態の液晶表示装置では、液晶パネル140の基板141の内面上にはカラーフィルタ144が形成され、カラーフィルタ144には、例えば赤、緑、青等の複数色の着色層が、所定の配列パターン(ストライプ配列、デルタ配列、斜めモザイク配列など)で配列されている。これらの着色層は透明な保護膜で覆われることが好ましい。また、カラーフィルタ144上には、図示しない保護膜を介して反射偏光板150が形成され、さらにその反射偏光板150上には、ITO等で構成された透明電極145が上記着色層の配列に対応した配列で形成されている。
【0047】
このように表示モードにおいてカラー表示を行うためにカラーフィルタを形成する場合、該カラーフィルタを反射偏光板150の背面側に配設することで、鏡モードにおける反射光が着色することがなくなり、カラー表示と、着色のない明るい鏡表示とを提供できる。
【0048】
なお、第1、第2実施形態の液晶表示装置において、バックライト160と吸収偏光板170(若しくは反射偏光板180)との間に、拡散フィルム、プリズムシート等を設けることもできる。この場合、バックライト160からの透過光による表示において正面方向の輝度を向上させることが可能となる。すなわち、バックライト160から出射される光は、正面方向により出射強度が強いことが望まく、この場合、透過光Tの明るさを一層高めることが可能となる。
【0049】
[第3実施形態]
次に、図3を参照して、本発明に係る第3実施形態の電子機器について説明する。本発明の電子機器の一実施形態たる携帯電話1000は、本体部1001と、表示体部1002とを有し、表示体部1002の内部に上記液晶表示装置100が配置され、表示体部1002にて表示画面1003を視認できるように構成されている。このような携帯電話1000によると、各種操作や各種状況に応じて、表示画面1003において、表示モードによる所定の表示画面や、鏡モードによる明るい鏡面を視認することできるようになる。
【0050】
以上、本発明の表示装置に係る液晶表示装置、及び本発明の電子機器に係る携帯電話の実施形態をそれぞれ示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えることが可能である。例えば、上述した実施形態では、吸収偏光板120と、反射偏光板150及び吸収偏光板170の透過偏光軸を直交配置させたが、液晶パネルの設計を変更することにより、吸収偏光板120と反射偏光板150及び吸収偏光板170の透過偏光軸を平行配置させることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の液晶表示装置の概略構成を示す断面図。
【図2】本発明の第2実施形態の液晶表示装置の概略構成を示す断面図。
【図3】本発明の第3実施形態の電子機器の概略構成を示す斜視図。
【符号の説明】
100 液晶表示装置(表示装置)、120 吸収偏光板、140 液晶パネル、150 反射偏光板、160 バックライト、170 吸収偏光板
Claims (9)
- 透過偏光軸可変手段を備えた表示装置であって、
前記透過偏光軸可変手段の観察側に配置された吸収型偏光選択手段と、前記透過偏光軸可変手段の背面側に配置された反射型偏光選択手段とを有し、
前記吸収型偏光選択手段は、第1の偏光を透過するとともに、前記第1の偏光の偏光軸に交差する偏光軸を有する第2の偏光を吸収し、
前記反射型偏光選択手段は、第3の偏光を透過するとともに、前記第3の偏光の偏光軸に交差する偏光軸を有する第4の偏光を反射する構成とされ、
前記透過偏光軸可変手段は、表示モードと鏡モードとを切換可能に構成され、前記表示モードにおいて前記第3の偏光を前記第1の偏光に変換し、前記鏡モードにおいて前記第1の偏光と前記第4の偏光とを相互に変換するとともに、
前記透過偏光軸可変手段の背面側にのみ反射型偏光選択手段が配設されていることを特徴とする表示装置。 - 前記反射型偏光選択手段の背面側に、該反射型偏光選択手段と透過偏光軸が略同一方向に設定された吸収型偏光選択手段が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記透過偏光軸可変手段を出射した偏光が、前記反射型偏光選択手段に吸収を伴わずに入射されることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示装置。
- 前記透過偏光軸可変手段を出射した偏光が、前記反射型偏光選択手段に直接入射されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記反射型偏光選択手段は、前記透過偏光軸可変手段との間にその他の偏光選択手段を介さずに配設されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記反射型偏光選択手段は、前記透過偏光軸可変手段の背面側直下に配設されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記反射型偏光選択手段の背面側に、前記観察側に光を出射する照明手段が配設され、前記透過偏光軸可変手段が鏡モードにある場合に、前記照明手段が非点灯とされることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記反射型偏光選択手段の背面側に、カラーフィルタが配設されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の表示装置。
- 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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Cited By (2)
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CN105090826A (zh) * | 2015-08-10 | 2015-11-25 | 京东方科技集团股份有限公司 | 背光模组和显示装置 |
CN105374322A (zh) * | 2015-12-15 | 2016-03-02 | 上海斐讯数据通信技术有限公司 | 一种液晶显示屏、液晶显示屏控制系统及其手机 |
-
2002
- 2002-10-15 JP JP2002300369A patent/JP2004138633A/ja active Pending
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US10156753B2 (en) | 2015-08-10 | 2018-12-18 | Boe Technology Group Co., Ltd. | Backlight module and display device |
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