JP2004137317A - 省燃費型内燃機関用潤滑油 - Google Patents
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Abstract
【課題】低粘度で、かつ蒸発ロスが極端に低く、高粘度指数で、長期間省燃費性が持続する内燃機関用潤滑油を提供すること。
【解決手段】ガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃未満の留分が10容量%以下であり、かつ371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上、かつ20容量%留出温度が397℃以上、100℃の動粘度が5.5mm2/s以下、かつ粘度指数が120以上である鉱油系潤滑油基油を用いる省燃費型内燃機関用潤滑油。
【選択図】 なし
【解決手段】ガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃未満の留分が10容量%以下であり、かつ371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上、かつ20容量%留出温度が397℃以上、100℃の動粘度が5.5mm2/s以下、かつ粘度指数が120以上である鉱油系潤滑油基油を用いる省燃費型内燃機関用潤滑油。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は低粘度で、かつ蒸発性が低く、省エネルギー持続性に優れた省燃費型の内燃機関用潤滑油に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、省エネルギーの観点から潤滑油の低粘度化が行われるようになってきている。通常、油を低粘度化するためには沸点の低い留分(軽質な留分)を多く含む油を使用することになる。
【0003】
一方、最近、ロングドレイン化及び排ガス規制強化に伴う排気対策装置への適合性が問題になり、潤滑油、特に内燃機関用の潤滑油で蒸発ロスを抑制する方向に進んでいる。例えば、潤滑油国際標準化及び認証委員会(ILSAC)は、ガソリンエンジン油についてGF−3規格を制定し、NOACK法(ASTM D5800;1時間、250℃)で15質量%以下、かつガスクロ法(ASTM D6417;371℃)で10質量%以下の蒸発ロスを規定した。また、GF−3規格では初期の省燃費性に加えて長期間使用後の省燃費性、所謂省燃費持続性も要求されている。
【0004】
従来の鉱油系潤滑油で、かかる規定を満足するためには低沸点留分の含有量を極端に減らす必要があるが、低沸点留分を極端に低減させると粘度が著しく上昇し、省エネルギー性が悪化することになる。また、粘度指数がある程度高くないと低温での動粘度上昇が激しく、さらに省燃費性が悪化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、上記状況に鑑み、鋭意研究を進めた結果、粘度指数が120を超えるような高粘度指数の潤滑油基油を用いて、特定の沸点留分を所定量含有させることにより、低粘度を維持したままで、ガスクロ法による蒸発ロスが10質量%以下で、かつNOACK法による蒸発ロスが15質量%以下の潤滑油基油が得られ、さらに、この基油を使用することで、低粘度で蒸発ロスが低く、長期間省燃費性が持続できる内燃機関用潤滑油が得られることを見いだした。
本発明はかかる知見に基づきなされたもので、本発明の目的は低粘度で、かつ蒸発ロスが極端に低く、省燃費持続性に優れた内燃機関用潤滑油を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃未満の留分が10容量%以下であり、かつ371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上、かつ20容量%留出温度が397℃以上、100℃の動粘度が5.5mm2/s以下、かつ粘度指数が120以上であり、特には、流動点が−10℃以下、硫黄分が50質量ppm以下、窒素分が10質量ppm以下、%CPが80以上である鉱油系潤滑油基油を用いる省燃費型内燃機関用潤滑油である。さらに好ましくは、前記鉱油系潤滑油基油に永久せん断安定性指数が35〜55%の粘度指数向上剤を含有させた省燃費型内燃機関用潤滑油である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明において、ガスクロマトグラフィー蒸留法による蒸留性状はJIS K2254 の「6.ガスクロマトグラフ法蒸留試験方法」、動粘度及び粘度指数はJIS K2283、流動点はJIS K2269、硫黄分はJIS K2541、窒素分はJIS K2609、%CPはASTM D3238、NOACK法による蒸発ロスはASTM D5800、及びガスクロ法による蒸発ロスはASTM D6417に、それぞれ規定された試験方法により測定される値である。
【0008】
また、粘度指数向上剤の永久せん断安定性指数(PSSI)は下記の式で定義される。
永久せん断安定性指数 % = ([動粘度100℃〔せん断試験後の粘度指数向上剤添加油〕] − [動粘度100℃〔粘度指数向上剤未添加油〕])/([動粘度100℃〔粘度指数向上剤添加油〕] − [動粘度100℃〔粘度指数向上剤未添加油〕]) × 100
上式のせん断試験は、ASTM D6278に規定される方法で実施されるものである。
【0009】
本発明における粘度指数が120以上の高粘度指数潤滑油基油は、ワックスの水素異性化或いは重質油の水素化分解で得られた生成油を溶剤脱ロウまたは水素化脱ロウすることにより得ることができる。これらの製法について、次により具体的に述べる。
【0010】
ワックスの水素異性化は、沸点範囲が300〜600℃、炭素数として20〜70の範囲にあるワックス、例えば、鉱油系潤滑油の溶剤脱ロウ工程で得られるスラックワックスやフィッシャー・トロプシュ合成で得られたワックス等を、水素異性化触媒、例えばアルミナ、或いはシリカ−アルミナ担体上にニッケル、コバルト等の8族金属、及びモリブデン、タングステン等の6A族金属の1種以上を担持した触媒やゼオライト触媒もしくはゼオライト含有担体に白金等を担持した触媒と、水素分圧5〜14MPaの水素存在下、300〜450℃の温度、0.1〜2hr−1のLHSV(液空間速度)で接触させ、直鎖状のパラフィンの転化率が80%以上、軽質留分への転化率が40%以下となるようにすることが好ましい。
【0011】
一方、水素化分解は、必要により水素化脱硫及び脱窒素を行った沸点が300〜600℃の範囲の常圧留出油、減圧留出油またはブライトストックを、水素化分解触媒、例えばシリカ−アルミナ担体上にニッケル、コバルト等の8族金属の1種以上、及びモリブデン、タングステン等の6A族金属の1種以上を担持した触媒と、水素分圧7〜14MPaの水素存在下、350〜450℃の温度、0.1〜2hr−1のLHSV(液空間速度)で接触させ、分解率(100−水素化分解生成物中の360℃以上の留分の容量%)が40〜90%となるようにすることが好ましい。
【0012】
上記方法で得られる水素異性化生成油または水素化分解生成油から軽質留分を留去して潤滑油留分を得るが、この留分は、このままでは一般に流動点や粘度が高く、また粘度指数が十分に高くないため、脱ロウ処理を行い、ワックス分を除去すると、n−d−M環分析による%CPが80以上、流動点が−10℃以下、100℃動粘度が5.5mm2/s以下の潤滑油基油を得ることができる。
【0013】
このワックス分の除去を溶剤脱ロウ処理で行う場合、上記の軽質留分の留去に際して精密蒸留装置を用いて蒸留分離し、あらかじめガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上になるようにカットすることが、溶剤脱ロウ処理をより効率的に行うために好ましい。この溶剤脱ロウ処理は、脱ロウ溶剤、例えばメチルエチルケトン/トルエン(容量比1/1)を用い、溶剤/油比2/1〜4/1の範囲で、−15〜−40℃の温度下に行うと良い。
【0014】
一方、ワックス分の除去を水素化脱ロウ法で行う場合は、軽質留分の留去は水素化脱ロウに支障とならない程度とし、水素化脱ロウ後に、精密蒸留装置を用いて蒸留分離してガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上になるようにカットすることが、効率的で好ましい。この水素化脱ロウは、ゼオライト触媒と、水素分圧3〜15MPaの水素存在下、320〜430℃の温度、0.2〜4hr−1のLHSV(液空間速度)で接触させ、最終的な潤滑油基油における流動点が−10℃以下となるようにするとよい。
以上のような方法で得られた潤滑油留分は、所望により、さらに溶剤精製或いは水素化精製を行うことができる。
【0015】
上記方法により、ガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃未満の留分が10容量%以下であり、かつ371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上、かつ20容量%留出温度を397℃以上とすることにより、ガスクロ法による蒸発ロスが10質量%以下で、かつNOACK法による蒸発ロスが15質量%以下、100℃の動粘度が5.5mm2/s以下、かつ粘度指数120以上の潤滑油基油を得ることができるが、条件を適宜選定することにより、流動点−10℃以下、硫黄分50質量ppm以下、窒素分10質量ppm以下、%CP80以上の潤滑油基油をも得ることができる。
【0016】
本発明に使用される粘度指数向上剤は、永久せん断安定性指数が35〜55%のものであるが、特には前記安定性指数が40〜50%のものが好ましい。これらの粘度指数向上剤のタイプは特に限定する必要はなく、オレフィンコポリマー(OCP)、ポリメタクリレート(PMA)及びポリメタクリレートとオレフィンコポリマーを分子内で結合させたミックスポリマー(MIX)等、いずれも使用できる。また、分散型粘度指数向上剤でも非分散型粘度指数向上剤でも何ら支障はない。しかし、これらの粘度指数向上剤で永久せん断安定性指数が35%未満のものでは、長期間使用したときの粘度の増加が大きく省燃費性が悪化するので、また、55%を越えるものの場合は逆に粘度低下が著しくなり、摩耗の増加を引き起こすので、永久せん断安定性指数が35〜55%のものを用いる。
また、粘度指数向上剤の添加量は、限定するものではなく、その効果があらわれる適宜の量を添加すればよい。一般的には、通常潤滑油に用いる他の添加剤と同様に、仕上がりの潤滑油製品を基準にして好ましくは0.01〜15質量%、より好ましくは0.1〜10質量%程度添加する。
【0017】
本発明の内燃機関用潤滑油には、所望により、モリブデンジチオホスフェイト(MoDTP)、モリブデンジチオカーバメイト(MoDTC)或いはモリブデンアミン錯体等の有機モリブデン化合物等の摩擦低減剤、アルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)、ビスフェノール化合物、ジフェニルアミン化合物等の酸化防止剤、Ca、Mg、Ba、Na等の金属スルホネート、フェネート、サルシレート、ホスホネート等の清浄剤、アルケニルコハク酸イミド等の無灰系分散剤、その他流動点降下剤や防錆剤等の添加剤を添加することができる。
【0018】
【実施例】
次に、実施例により本発明を具体的に説明する。先ず、潤滑油基油1〜4を次のように調製し、それぞれの物性、NOACK法蒸発ロス及びガスクロ法蒸発ロスを測定した。
【0019】
潤滑油基油1(参考例)
沸点400〜600℃のスラックワックスをニッケル及びモリブデンを担持したアルミナ触媒の存在下に、水素分圧8MPa、平均反応温度370℃、LHSV0.3hr−1の条件で水素異性化反応を行い、この水素異性化油を高温低圧分離槽、蒸留塔サージベッセルを介して、精密蒸留塔へ290℃で張り込み、塔頂温度185℃で軽質留分を除去した。得られた塔底油を、メチルエチルケトン/トルエン混合溶媒(1/1容量比)で、油/溶媒の比が1/4、−20℃の温度で、溶剤脱ロウし、潤滑油基油1を得た。得られた潤滑油基油1の性状を表1に示す。
【0020】
潤滑油基油2(比較例1)
上記潤滑油基油1の調製において、精密蒸留塔への張り込み温度を280℃、塔頂温度135℃で軽質留分を除去した以外は、参考例と全く同様にして、潤滑油基油2を調製した。得られた潤滑油基油2の性状を表1に示す。
【0021】
潤滑油基油3(比較例2)
上記潤滑油基油1の調製において、精密蒸留塔への張り込み温度を280℃、塔頂温度132℃で軽質留分を除去した以外は、参考例と全く同様にして、潤滑油基油3を調製した。得られた潤滑油基油3の性状を表1に示す。
【0022】
潤滑油基油4(比較例3)
アラビアンライト原油を常圧蒸留し、その残査を減圧蒸留して得られた100℃の動粘度5.3mm2/sの潤滑油留分を回転円板式抽出機を用いて、油/フルフラール比1/2、100℃の条件で、溶媒抽出して収率60%でラフィネートを得た。このラフィネートをCo、Ni、Moを担持したシリカアルミナ担体からなる触媒を使用して、水素分圧8MPa、平均反応温度320℃、LHSV2.0hr−1で水素化精製を行った。得られたこの水素化精製油をメチルエチルケトン/トルエン混合溶媒(1/1容量比)で、油/溶媒の比が1/4、−20℃の温度で、溶剤脱ロウし、潤滑油基油4を得た。得られた潤滑油基油4の性状を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
潤滑油基油1は、低粘度で、かつNOACK法及びガスクロ法の両蒸発ロスも低く、内燃機関用潤滑油の基油として優れていることが分かる。一方、潤滑油基油2〜4は、低粘度ではあるが、蒸留性状或いは%CP等の違いにより、いずれもNOACK法及びガスクロ法の両蒸発ロスが多く、省燃費性を長期に亘って持続できないことは明らかである。
【0025】
実施例1〜2及び比較例4〜5
次に示す粘度指数向上剤を参考例の潤滑油基油1及び比較例1の基油2に添加し、さらにエンジン油用パッケージ添加剤を添加して、実施例1〜2及び比較例4〜5の内燃機関用潤滑油組成物を調製し、性状として動粘度、NOACK法蒸発ロス及びガスクロ法蒸発ロスを測定した。
粘度指数向上剤A:永久せん断安定性指数 50%の非分散型OCP
粘度指数向上剤B:永久せん断安定性指数 40%の分散型MIX
粘度指数向上剤C:永久せん断安定性指数 30%の分散型MIX
【0026】
また、次に示す条件でエンジン試験を実施し、使用油の動粘度(40℃)を測定し、新油の粘度に対する粘度比を求めた。
エンジン試験条件
エンジン:排気量4.6L V8 SOHC
試験条件
エンジン回転数:2250r/min
軸トルク : 10kgf・m
エンジン油温 : 135℃
冷却水温 : 105℃
試験時間 : 96hr
組成物の性状及び上記の試験結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
以上の結果から明らかなように、粘度指数が120以下またはガスクロ蒸留法による20容量%留出温度が397℃以下であると、ガスクロ法による蒸留性状において371〜491℃の沸点留分が70容量%以上であっても、また、粘度指数が140以上の場合でも、ガスクロ法による蒸留性状において371〜491℃の沸点留分が70容量%以下であると、100℃の動粘度を5.5mm2/s以下とすると蒸発ロスが増大することが分かる。
【0029】
また、ガスクロ蒸留法による沸点371℃未満の留分が10容量%以下であり、かつ371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上、かつ20容量%留出温度397℃以上、100℃の動粘度が5.5mm2/s以下、かつ粘度指数120以上の基油と、永久せん断安定性指数が35〜55%の粘度指数向上剤を組み合わせて使用することにより、低粘度で蒸発ロスが少なく、かつ長期間使用しても粘度増加が少ない、すなわち省燃費持続性の高い内燃機関用潤滑組成物になることが分かる。
【0030】
【発明の効果】
以上のような本発明の省燃費型内燃機関用潤滑油は低粘度で蒸発ロスが少なく、また、特定の粘度指数向上剤を添加した内燃機関用潤滑油は内燃機関の省燃費性を長期間に亘って持続できるという格別の効果を奏する。
【発明の属する技術分野】
本発明は低粘度で、かつ蒸発性が低く、省エネルギー持続性に優れた省燃費型の内燃機関用潤滑油に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、省エネルギーの観点から潤滑油の低粘度化が行われるようになってきている。通常、油を低粘度化するためには沸点の低い留分(軽質な留分)を多く含む油を使用することになる。
【0003】
一方、最近、ロングドレイン化及び排ガス規制強化に伴う排気対策装置への適合性が問題になり、潤滑油、特に内燃機関用の潤滑油で蒸発ロスを抑制する方向に進んでいる。例えば、潤滑油国際標準化及び認証委員会(ILSAC)は、ガソリンエンジン油についてGF−3規格を制定し、NOACK法(ASTM D5800;1時間、250℃)で15質量%以下、かつガスクロ法(ASTM D6417;371℃)で10質量%以下の蒸発ロスを規定した。また、GF−3規格では初期の省燃費性に加えて長期間使用後の省燃費性、所謂省燃費持続性も要求されている。
【0004】
従来の鉱油系潤滑油で、かかる規定を満足するためには低沸点留分の含有量を極端に減らす必要があるが、低沸点留分を極端に低減させると粘度が著しく上昇し、省エネルギー性が悪化することになる。また、粘度指数がある程度高くないと低温での動粘度上昇が激しく、さらに省燃費性が悪化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、上記状況に鑑み、鋭意研究を進めた結果、粘度指数が120を超えるような高粘度指数の潤滑油基油を用いて、特定の沸点留分を所定量含有させることにより、低粘度を維持したままで、ガスクロ法による蒸発ロスが10質量%以下で、かつNOACK法による蒸発ロスが15質量%以下の潤滑油基油が得られ、さらに、この基油を使用することで、低粘度で蒸発ロスが低く、長期間省燃費性が持続できる内燃機関用潤滑油が得られることを見いだした。
本発明はかかる知見に基づきなされたもので、本発明の目的は低粘度で、かつ蒸発ロスが極端に低く、省燃費持続性に優れた内燃機関用潤滑油を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃未満の留分が10容量%以下であり、かつ371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上、かつ20容量%留出温度が397℃以上、100℃の動粘度が5.5mm2/s以下、かつ粘度指数が120以上であり、特には、流動点が−10℃以下、硫黄分が50質量ppm以下、窒素分が10質量ppm以下、%CPが80以上である鉱油系潤滑油基油を用いる省燃費型内燃機関用潤滑油である。さらに好ましくは、前記鉱油系潤滑油基油に永久せん断安定性指数が35〜55%の粘度指数向上剤を含有させた省燃費型内燃機関用潤滑油である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明において、ガスクロマトグラフィー蒸留法による蒸留性状はJIS K2254 の「6.ガスクロマトグラフ法蒸留試験方法」、動粘度及び粘度指数はJIS K2283、流動点はJIS K2269、硫黄分はJIS K2541、窒素分はJIS K2609、%CPはASTM D3238、NOACK法による蒸発ロスはASTM D5800、及びガスクロ法による蒸発ロスはASTM D6417に、それぞれ規定された試験方法により測定される値である。
【0008】
また、粘度指数向上剤の永久せん断安定性指数(PSSI)は下記の式で定義される。
永久せん断安定性指数 % = ([動粘度100℃〔せん断試験後の粘度指数向上剤添加油〕] − [動粘度100℃〔粘度指数向上剤未添加油〕])/([動粘度100℃〔粘度指数向上剤添加油〕] − [動粘度100℃〔粘度指数向上剤未添加油〕]) × 100
上式のせん断試験は、ASTM D6278に規定される方法で実施されるものである。
【0009】
本発明における粘度指数が120以上の高粘度指数潤滑油基油は、ワックスの水素異性化或いは重質油の水素化分解で得られた生成油を溶剤脱ロウまたは水素化脱ロウすることにより得ることができる。これらの製法について、次により具体的に述べる。
【0010】
ワックスの水素異性化は、沸点範囲が300〜600℃、炭素数として20〜70の範囲にあるワックス、例えば、鉱油系潤滑油の溶剤脱ロウ工程で得られるスラックワックスやフィッシャー・トロプシュ合成で得られたワックス等を、水素異性化触媒、例えばアルミナ、或いはシリカ−アルミナ担体上にニッケル、コバルト等の8族金属、及びモリブデン、タングステン等の6A族金属の1種以上を担持した触媒やゼオライト触媒もしくはゼオライト含有担体に白金等を担持した触媒と、水素分圧5〜14MPaの水素存在下、300〜450℃の温度、0.1〜2hr−1のLHSV(液空間速度)で接触させ、直鎖状のパラフィンの転化率が80%以上、軽質留分への転化率が40%以下となるようにすることが好ましい。
【0011】
一方、水素化分解は、必要により水素化脱硫及び脱窒素を行った沸点が300〜600℃の範囲の常圧留出油、減圧留出油またはブライトストックを、水素化分解触媒、例えばシリカ−アルミナ担体上にニッケル、コバルト等の8族金属の1種以上、及びモリブデン、タングステン等の6A族金属の1種以上を担持した触媒と、水素分圧7〜14MPaの水素存在下、350〜450℃の温度、0.1〜2hr−1のLHSV(液空間速度)で接触させ、分解率(100−水素化分解生成物中の360℃以上の留分の容量%)が40〜90%となるようにすることが好ましい。
【0012】
上記方法で得られる水素異性化生成油または水素化分解生成油から軽質留分を留去して潤滑油留分を得るが、この留分は、このままでは一般に流動点や粘度が高く、また粘度指数が十分に高くないため、脱ロウ処理を行い、ワックス分を除去すると、n−d−M環分析による%CPが80以上、流動点が−10℃以下、100℃動粘度が5.5mm2/s以下の潤滑油基油を得ることができる。
【0013】
このワックス分の除去を溶剤脱ロウ処理で行う場合、上記の軽質留分の留去に際して精密蒸留装置を用いて蒸留分離し、あらかじめガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上になるようにカットすることが、溶剤脱ロウ処理をより効率的に行うために好ましい。この溶剤脱ロウ処理は、脱ロウ溶剤、例えばメチルエチルケトン/トルエン(容量比1/1)を用い、溶剤/油比2/1〜4/1の範囲で、−15〜−40℃の温度下に行うと良い。
【0014】
一方、ワックス分の除去を水素化脱ロウ法で行う場合は、軽質留分の留去は水素化脱ロウに支障とならない程度とし、水素化脱ロウ後に、精密蒸留装置を用いて蒸留分離してガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上になるようにカットすることが、効率的で好ましい。この水素化脱ロウは、ゼオライト触媒と、水素分圧3〜15MPaの水素存在下、320〜430℃の温度、0.2〜4hr−1のLHSV(液空間速度)で接触させ、最終的な潤滑油基油における流動点が−10℃以下となるようにするとよい。
以上のような方法で得られた潤滑油留分は、所望により、さらに溶剤精製或いは水素化精製を行うことができる。
【0015】
上記方法により、ガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃未満の留分が10容量%以下であり、かつ371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上、かつ20容量%留出温度を397℃以上とすることにより、ガスクロ法による蒸発ロスが10質量%以下で、かつNOACK法による蒸発ロスが15質量%以下、100℃の動粘度が5.5mm2/s以下、かつ粘度指数120以上の潤滑油基油を得ることができるが、条件を適宜選定することにより、流動点−10℃以下、硫黄分50質量ppm以下、窒素分10質量ppm以下、%CP80以上の潤滑油基油をも得ることができる。
【0016】
本発明に使用される粘度指数向上剤は、永久せん断安定性指数が35〜55%のものであるが、特には前記安定性指数が40〜50%のものが好ましい。これらの粘度指数向上剤のタイプは特に限定する必要はなく、オレフィンコポリマー(OCP)、ポリメタクリレート(PMA)及びポリメタクリレートとオレフィンコポリマーを分子内で結合させたミックスポリマー(MIX)等、いずれも使用できる。また、分散型粘度指数向上剤でも非分散型粘度指数向上剤でも何ら支障はない。しかし、これらの粘度指数向上剤で永久せん断安定性指数が35%未満のものでは、長期間使用したときの粘度の増加が大きく省燃費性が悪化するので、また、55%を越えるものの場合は逆に粘度低下が著しくなり、摩耗の増加を引き起こすので、永久せん断安定性指数が35〜55%のものを用いる。
また、粘度指数向上剤の添加量は、限定するものではなく、その効果があらわれる適宜の量を添加すればよい。一般的には、通常潤滑油に用いる他の添加剤と同様に、仕上がりの潤滑油製品を基準にして好ましくは0.01〜15質量%、より好ましくは0.1〜10質量%程度添加する。
【0017】
本発明の内燃機関用潤滑油には、所望により、モリブデンジチオホスフェイト(MoDTP)、モリブデンジチオカーバメイト(MoDTC)或いはモリブデンアミン錯体等の有機モリブデン化合物等の摩擦低減剤、アルキルジチオリン酸亜鉛(ZnDTP)、ビスフェノール化合物、ジフェニルアミン化合物等の酸化防止剤、Ca、Mg、Ba、Na等の金属スルホネート、フェネート、サルシレート、ホスホネート等の清浄剤、アルケニルコハク酸イミド等の無灰系分散剤、その他流動点降下剤や防錆剤等の添加剤を添加することができる。
【0018】
【実施例】
次に、実施例により本発明を具体的に説明する。先ず、潤滑油基油1〜4を次のように調製し、それぞれの物性、NOACK法蒸発ロス及びガスクロ法蒸発ロスを測定した。
【0019】
潤滑油基油1(参考例)
沸点400〜600℃のスラックワックスをニッケル及びモリブデンを担持したアルミナ触媒の存在下に、水素分圧8MPa、平均反応温度370℃、LHSV0.3hr−1の条件で水素異性化反応を行い、この水素異性化油を高温低圧分離槽、蒸留塔サージベッセルを介して、精密蒸留塔へ290℃で張り込み、塔頂温度185℃で軽質留分を除去した。得られた塔底油を、メチルエチルケトン/トルエン混合溶媒(1/1容量比)で、油/溶媒の比が1/4、−20℃の温度で、溶剤脱ロウし、潤滑油基油1を得た。得られた潤滑油基油1の性状を表1に示す。
【0020】
潤滑油基油2(比較例1)
上記潤滑油基油1の調製において、精密蒸留塔への張り込み温度を280℃、塔頂温度135℃で軽質留分を除去した以外は、参考例と全く同様にして、潤滑油基油2を調製した。得られた潤滑油基油2の性状を表1に示す。
【0021】
潤滑油基油3(比較例2)
上記潤滑油基油1の調製において、精密蒸留塔への張り込み温度を280℃、塔頂温度132℃で軽質留分を除去した以外は、参考例と全く同様にして、潤滑油基油3を調製した。得られた潤滑油基油3の性状を表1に示す。
【0022】
潤滑油基油4(比較例3)
アラビアンライト原油を常圧蒸留し、その残査を減圧蒸留して得られた100℃の動粘度5.3mm2/sの潤滑油留分を回転円板式抽出機を用いて、油/フルフラール比1/2、100℃の条件で、溶媒抽出して収率60%でラフィネートを得た。このラフィネートをCo、Ni、Moを担持したシリカアルミナ担体からなる触媒を使用して、水素分圧8MPa、平均反応温度320℃、LHSV2.0hr−1で水素化精製を行った。得られたこの水素化精製油をメチルエチルケトン/トルエン混合溶媒(1/1容量比)で、油/溶媒の比が1/4、−20℃の温度で、溶剤脱ロウし、潤滑油基油4を得た。得られた潤滑油基油4の性状を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
潤滑油基油1は、低粘度で、かつNOACK法及びガスクロ法の両蒸発ロスも低く、内燃機関用潤滑油の基油として優れていることが分かる。一方、潤滑油基油2〜4は、低粘度ではあるが、蒸留性状或いは%CP等の違いにより、いずれもNOACK法及びガスクロ法の両蒸発ロスが多く、省燃費性を長期に亘って持続できないことは明らかである。
【0025】
実施例1〜2及び比較例4〜5
次に示す粘度指数向上剤を参考例の潤滑油基油1及び比較例1の基油2に添加し、さらにエンジン油用パッケージ添加剤を添加して、実施例1〜2及び比較例4〜5の内燃機関用潤滑油組成物を調製し、性状として動粘度、NOACK法蒸発ロス及びガスクロ法蒸発ロスを測定した。
粘度指数向上剤A:永久せん断安定性指数 50%の非分散型OCP
粘度指数向上剤B:永久せん断安定性指数 40%の分散型MIX
粘度指数向上剤C:永久せん断安定性指数 30%の分散型MIX
【0026】
また、次に示す条件でエンジン試験を実施し、使用油の動粘度(40℃)を測定し、新油の粘度に対する粘度比を求めた。
エンジン試験条件
エンジン:排気量4.6L V8 SOHC
試験条件
エンジン回転数:2250r/min
軸トルク : 10kgf・m
エンジン油温 : 135℃
冷却水温 : 105℃
試験時間 : 96hr
組成物の性状及び上記の試験結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
【0028】
以上の結果から明らかなように、粘度指数が120以下またはガスクロ蒸留法による20容量%留出温度が397℃以下であると、ガスクロ法による蒸留性状において371〜491℃の沸点留分が70容量%以上であっても、また、粘度指数が140以上の場合でも、ガスクロ法による蒸留性状において371〜491℃の沸点留分が70容量%以下であると、100℃の動粘度を5.5mm2/s以下とすると蒸発ロスが増大することが分かる。
【0029】
また、ガスクロ蒸留法による沸点371℃未満の留分が10容量%以下であり、かつ371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上、かつ20容量%留出温度397℃以上、100℃の動粘度が5.5mm2/s以下、かつ粘度指数120以上の基油と、永久せん断安定性指数が35〜55%の粘度指数向上剤を組み合わせて使用することにより、低粘度で蒸発ロスが少なく、かつ長期間使用しても粘度増加が少ない、すなわち省燃費持続性の高い内燃機関用潤滑組成物になることが分かる。
【0030】
【発明の効果】
以上のような本発明の省燃費型内燃機関用潤滑油は低粘度で蒸発ロスが少なく、また、特定の粘度指数向上剤を添加した内燃機関用潤滑油は内燃機関の省燃費性を長期間に亘って持続できるという格別の効果を奏する。
Claims (4)
- ガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃未満の留分が10%容量以下であり、かつ371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上、かつ20容量%留出温度が397℃以上、100℃の動粘度が5.5mm2/s以下、かつ粘度指数が120以上である鉱油系潤滑油基油を用いることを特徴とする省燃費型内燃機関用潤滑油。
- ガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃未満の留分が10容量%以下であり、かつ371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上、かつ20容量%留出温度が397℃以上、100℃の動粘度が5.5mm2/s以下、粘度指数が120以上、流動点が−10℃以下、硫黄分が50質量ppm以下、窒素分が10質量ppm以下、%CPが80以上である鉱油系潤滑油基油を用いることを特徴とする省燃費型内燃機関用潤滑油。
- ガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃未満の留分が10容量%以下であり、かつ371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上、かつ20容量%留出温度が397℃以上、100℃の動粘度が5.5mm2/s以下、かつ粘度指数が120以上である鉱油系潤滑油基油に永久せん断安定性指数が35〜55%の粘度指数向上剤を含有させたことを特徴とする省燃費型内燃機関用潤滑油。
- ガスクロマトグラフィー蒸留法による沸点371℃未満の留分が10容量%以下であり、かつ371℃以上491℃未満の留分が70容量%以上、かつ20容量%留出温度が397℃以上、100℃の動粘度が5.5mm2/s以下、粘度指数が120以上、流動点が−10℃以下、硫黄分が50質量ppm以下、窒素分が10質量ppm以下、%CPが80以上である鉱油系潤滑油基油に永久せん断安定性指数が35〜55%の粘度指数向上剤を含有させたことを特徴とする省燃費型内燃機関潤滑油。
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