JP2004135394A - 作業停電操作手順作成支援装置及び作業停電操作手順作成方法 - Google Patents

作業停電操作手順作成支援装置及び作業停電操作手順作成方法 Download PDF

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Motohiko Kawagishi
川岸 元彦
Keiichi Shiotani
塩谷 景一
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Abstract

【課題】図面上での接続関係に基づき生成する設備間の接続情報を用いることなく、既存CAD図面を用いて作業停電範囲のシミュレーションを可能にした作業停電操作手順作成支援装置を得るものである。
【解決手段】設備に対するCADシンボルによって表わされ、図面表示部11に表示されたCAD図面のCADシンボルの幾何的情報から、充停電状態判定部14により、設備間の接続状態を判定し、判定された設備間の接続状態及び設備状態抽出部13によって抽出された設備の状態から、充停電状態判定部14により、設備の充停電状態を判定して、判定された設備の充停電状態に基づき、作業停電手順作成部19により、CAD図面を用いて、設備に対する操作設定を行い、作業停電範囲を特定するようにしたものである。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、図面、設備仕様等の設備データを用いた設備情報処理技術に基づき、作業停電操作手順の作成を支援する作業停電操作手順作成支援装置及び作業停電操作手順を作成する作業停電操作手順作成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば保守作業のための停電範囲を特定する作業停電操作手順作成に用いられる従来の充停電判定のシミュレーションでは、予め設備間接続情報(以後、論理的接続情報と呼ぶ)や電気的な流れの方向情報等を作成し、それを用いて充停電範囲をシミュレーションしている。このような手法は、例えば特許文献1の「系統における設備充停電判定方法」や特許文献2の「オブジェクトの連係による配電網の充停電状態演算方法」に示されている。
一方、従来の作業停電手順作成方法では、各設備の開閉状態のみを入力している上、図面等を用いて視覚的に設定状態を確認してはいない。このような手法は、特許文献3の「配電系統における作業停電操作手順作成方法及び配電自動化装置」に示されている。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−300656号公報(段落番号0009〜0019、図1)
【特許文献2】
特開平9−168239号公報(第3〜4頁、図1)
【特許文献3】
特開平9−140058号公報(第3〜4頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記のような充停電判定のシミュレーションでは、処理に先立ち論理的接続情報を作成したり、例えば系統図等の図面修正の度に、図面と論理的接続情報との整合性を確認する必要があった。特に、電力プラント等の大規模プラントにおいては、図面修正が頻繁に発生するため、このような整合性の確認忘れなどのヒューマンエラーが発生し、作業計画の立案に影響が出るという問題点があった。
また、前記のような作業停電手順作成方法では、例えばインタロック条件を満たすか否かが判断できないため、条件を満たさない場合に実施すべき操作前処理が提示されず、現場作業時に誤操作の危険性がある上、場合によっては手順の再生成が必要になるなどの問題点があった。
【0005】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、第1の目的は、図面上での接続関係に基づき生成する設備間の接続情報を用いることなく、既存CAD図面を用いて作業停電範囲のシミュレーションを可能にした作業停電操作手順作成支援装置を得るものである。
また、第2の目的は、そのような作業停電操作手順作成方法を得るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係わる作業停電操作手順作成支援装置においては、設備をCADシンボルによって表わしたCAD図面を表示する図面表示部と、設備の状態を抽出する設備状態抽出部と、CAD図面の幾何的情報から設備間の接続状態を判定すると共に判定された設備間の接続状態及び設備状態抽出部によって抽出された設備の状態から設備の充停電状態を判定する充停電判定部と、充停電判定部によって判定された設備の充停電状態に基づき、図面表示部に表示されたCAD図面を用いて、設備に対する操作設定を行い、作業停電範囲を特定する作業停電手順作成部を備えたものである。
【0007】
また、この発明に係わる作業停電操作手順作成方法においては、設備をCADシンボルによって表わしたCAD図面の幾何的情報を用いて判定された設備間の接続状態及び設備状態抽出部によって抽出された設備の状態から設備の充停電状態を判定し、判定された設備の充停電状態に基づき、CAD図面を用いて、設備に対する操作設定を行い、作業停電範囲を特定するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による作業停電操作手順作成支援装置の全体構成を示すブロック図である。
図1において、11は図面表示部であり、対象システムの各構成要素に対応した図形要素を用いてシステム構成状態を表現したCAD図面を表示するとともに、作業停電操作手順作成時には、各設備の操作状態の設定、設定状態に基づく充停電シミュレーション結果もあわせて表示する。12は領域近傍生成部であり、CAD図面より選択された一つの図形要素の全体を含む閉領域である領域近傍を、選択された図形要素の幾何的情報と事前に定義されたオフセット値に基づき生成する。13は設備状態抽出部であり、設備の現状態を自動抽出する。14は充停電状態判定部であり、CAD図面において充電部と接続している図形要素を順次辿りつつ、例えば、配管等に対応した図形要素の場合は、充電と判定し、一方、開閉器等の設備に対応した図形要素については、その設備の開閉状態に基づき、開なら停電、閉なら充電と判定し、図面として表示された範囲における充停電状態を決定する。
【0009】
15は設備情報抽出部であり、各設備に対する設備仕様データ、設備更新履歴データ及びインタロック条件等のような操作のための条件データなどを抽出し提示する。16は操作可否判定部であり、設備状態抽出部13から提示される該当設備に関する状態と設備情報抽出部15から提示される操作のための条件データに基づき、操作の妥当性を判断する。17は設定パターン保存部であり、作業停電手順作成に先立ち、図面を用いて設定された操作対象設備の状態を設定パターンとして登録し、保存する。18は設定パターン提示部であり、シミュレーションパターン設定時に、これまでに設定パターン保存部17で保存されたパターンデータに基づき、ユーザが選択したシミュレーション設定パターンの内容、例えば、図面の該当設備の操作状態を視覚的に提示する。19は作業停電手順作成部であり、設備情報抽出部15、操作可否判定部16、設定パターン保存部17などから、設定パターンとして登録された操作対象設備について、各設備に対する操作設定状態及び必要に応じて、例えば、インタロック解除などの操作前処理についてのデータを生成する。なお、これらの各構成要素は、例えば、各構成要素の動作をプログラムしたものをコンピュータに実装し、動作させることができる。
【0010】
次に、図1の全体の動作について説明する。
一例として、充停電状態判定部14はオンライン系で動作し、作業停電手順作成部19は、オフライン系で動作すると想定する。一方、機能的にみれば、充停電判定で利用されるアルゴリズムは、作業停電手順生成部19におけるシミュレーションで利用される。
【0011】
まず、オンライン系での全体動作について述べる。
図面表示部11により、充停電を判定すべきCAD図面を表示する。次に、その図面に記載された設備について、例えば開閉操作などを、設備状態抽出部13によって抽出する。充停電判定部14においては、CAD図面におけるCADシンボル間の幾何的接続状態や設備状態を組み合わせることにより、リアルタイムな充停電判定を行う。ここで、前記設備状態としては、例えばプラントの監視・制御システム等で利用される、各設備のプロセスデータベースを利用することも可能である。
【0012】
次に、オフライン系での全体動作について述べる。
図面表示部11により、作業停電手順の生成のために参照すべきCAD図面を表示する。オフライン系で処理する際、オンライン系からオフライン系へ切り替えた時点でのプラント状態を設備状態として保存し、それは、設備状態抽出部13で利用される。設備状態抽出部13と充停電状態判定部14の組み合わせにより、オフライン系へ切り替えた時点での充停電状態を把握可能である。オフライン系では、充停電状態に基づき、例えば設備の開閉操作などを個別に設定し、保守作業に最適な停電範囲を検討する。設備に対する操作設定において、過去にCAD図面内の設備に対して操作を設定した実績があれば、設定パターン提示部18により、その設定パターンを提示する。また、新たなパターンを設定する場合は、例えばマウスなどのポインティングデバイスにより設定対象設備を選択し、開閉操作を設定する。その際、設備情報抽出部15や操作可否判定部16により、設定の妥当性を検証しながら設定を行う。ここで入力された設定パターンは、設定パターン保存部17により保存管理され、次回から、設定パターン提示部18により提示される。
【0013】
次に、シミュレーションについて説明する。
シミュレーションは、図1の作業停電手順生成部19で行われる。
次いで、シミュレーションの目的について述べる。シミュレーションは、オフライン系での処理である。シミュレーションは、図面を参照して、任意の設備に対して操作設定を行いながら、その設定が妥当であるか、つまり、電源が必要なエリアを停電する操作になっていないか、逆に停電可能なエリアが充電されていないかなどの妥当性のチェックをして、最適な設定パターンを模索、検討するのに用いられる。
本発明では、設定状態とCADシンボル間の幾何的な接続状態から、CAD図面に対し、充停電状態を視覚的に表示できるため、適切な設定パターンの決定を支援することができる。
【0014】
実施の形態1によれば、従来、図面上での接続関係に基づき生成していた設備間の接続情報を用いることなく、既存CAD図面を用いて作業停電範囲のシミュレーションが可能である。
さらに、過去実施したシミュレーションについて、該当設備の操作状態を図面に反映することにより、設定内容を視覚的に確認できるため、設定ミスを防ぐことができる。
また、該当設備に対する設定情報、現在の設備状態及び操作のための前提条件を総合的に加味して、設定の妥当性を検証するため、誤操作を含む設定などを排除することが可能である。
さらに、操作対象の設備について、操作情報のみならず、例えばインタロック条件等のような操作前に必要な処理もあわせて提示、または手順書へ反映させることができる。従って、現場において、安全にかつスムーズに設備操作作業が行える。
【0015】
実施の形態2.
図2は、この発明の実施の形態2による作業停電操作手順作成支援装置の充停電状態判定(方法1)を示すフローチャートである。
図3は、この発明の実施の形態2による作業停電操作手順作成支援装置の充停電状態判定を開始するシンボルの選択例を示す図である。
図4は、この発明の実施の形態2による作業停電操作手順作成支援装置の領域近傍の例を示す図である。
図1のように構成されたものにおける充停電状態判定部14の充停電状態判定動作(方法1)は、図2のフローチャートに示すように行われる。
まず、例えば操作者が入力手段(図示せず)からの入力により、CAD図面において、操作設定を行なう設備をシンボルで選択し、その設定を指定する(ステップS1)。次に、該当図面内の設備において、その現状態が閉であり、かつ例えば図3のような座標系においては、設備を表現した図形要素のうち、Y座標値が最大な図形要素を抽出する(ステップS2)。
【0016】
さらに、図3に示すように、その図形要素を含む横長な領域を生成し、それに含まれる図形要素も抽出する。この一連の処理により抽出された図形要素を該当図面内における電源ソースとみなし、まずY座標値最大の設備シンボルを領域作成対象としてリストへ追加する(ステップS3)。次に、リスト内要素について未抽出要素の有無を判定し(ステップS4)、もし未抽出要素があれば、それを近傍生成対象としてセットする(ステップS5)。次に、領域近傍作成対象に対し、それを全て含む閉領域である領域近傍を図形要素の幾何的情報と事前に定義されたオフセット値により生成する(ステップS6)。図4にその例を示す。
【0017】
次に、生成された領域近傍内に他の図形要素の一部が含まれるかどうか(図4のア、イに相当)を判定し(ステップS7)、その一部が含まれる図形要素(図4の線分1、線分2に相当)がある場合は、これを接続図形要素として抽出する。次に、抽出された図形要素について、それが線分、円等のように設備を表現した図形要素である場合は、それを検索対象リストへ保持する(ステップS3)。一方、ステップS9で、それが開閉器等のように設備を表現した図形要素の場合は、その設備の現状態に基づき、例えば開閉状態などを抽出する。ここで、その設備が開状態であれば、その設備を起点とした検索は中止する。一方閉状態であれば検索対象リストへ保持する(ステップS3)。検索対象リストのデータが無くなるまで前記処理を繰り返す(ステップS4)。
【0018】
実施の形態2によれば、図面内に含まれる図形要素同士の幾何的情報のみを用いて接続状態を判定するため、従来の方法で利用している設備間の接続情報を図面などから生成する必要がない上、図面変更の度に図面と設備間接続情報の整合性を確認するなどの煩雑な作業も不要である。
【0019】
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3による作業停電操作手順作成支援装置の充停電状態判定(方法2)を示すフローチャートである。
図6は、この発明の実施の形態3による作業停電操作手順作成支援装置の充停電状態判定(方法2)におけるレイヤ制御の例を示す図である。
図1のように構成されたものにおける充停電状態判定部14の充停電状態判定の動作(方法2)は、図5のフローチャートに示すように行われる。
まず、例えば操作者が入力手段(図示せず)からの入力により、CAD図面において、操作設定を行う設備をシンボルで選択し、その設定を指定する(ステップS11)。この際、例えば閉設定のシンボル及び配管等はレイヤ1に、開設定のシンボルはレイヤ2に描画することとする(ステップS12)。次に、該当図面内の設備において、その現状態が閉であり、かつ例えば図3のような座標系においては、設備に対応した図形要素が配置されたY座標値が最大な図形要素を抽出する(ステップS14)。
【0020】
さらに、図3に示すように、その図形要素を含む横長な領域を生成し、それに含まれる図形要素も抽出する。この一連の処理により抽出された図形要素を該当図面内における電源ソースとみなし、複数の場合は、そのうちのいずれかを領域近傍作成対象としてリストへ追加する(ステップS15)。次に、リスト内要素について未抽出要素の有無を判定し(ステップS16)、もし未抽出要素があれば、それを近傍生成対象としてセットする(ステップS17)。次に、領域近傍作成対象に対し、それを全て含む閉領域である領域近傍を図形要素の幾何的情報と事前に定義されたオフセット値により生成する(ステップS18)。以後の処理では、レイヤ2を非表示とする(ステップS13)。この場合の図面表示の例を図6に示す。
【0021】
次に、領域近傍作成対象に対し、それを全て含む閉領域である領域近傍を図形要素の幾何情報と事前に定義されたオフセット値により生成した(ステップS18)後、生成された領域近傍内に他の図形要素の一部が含まれるかどうかを判定し(ステップS19)、その一部が含まれる図形要素がある場合は、これを接続図形要素として抽出する。次に、抽出された図形要素について、それが線分、円等のように設備を表現した図形要素である場合は、それを検索対象リストへ保持する(ステップS15)。一方、それが開閉器等のように設備を表現した図形要素の場合は、その設備の現状態に基づき、例えば開閉状態などを抽出する。ここで、その設備が開状態であれば、その設備を起点とした検索は中止する。一方閉状態であれば検索対象リストへ保持する。検索対象リストのデータが無くなるまで前記処理を繰り返す(ステップS16)。前記処理終了後、レイヤ2を表示モードへする。
【0022】
実施の形態3によれば、開状態のシンボルは非表示のため、領域近傍には含まれることはなく、設備の現状態を確認する必要がないため、実施の形態2で記載した方法と比較して、より高速に充停電状態判定を行える利点がある。
【0023】
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4による作業停電操作手順作成支援装置のシミュレーションパターン設定(方法1)を示す図であり、作業停電時の充停電状態シミュレーションに先立ち実施されるシミュレーションパターン設定方法の例を示している。図7は、作業停電手順生成部19の動作である。
図7に示されるとおり、図面を用いて各設備の操作状態を個別に、かつ対話的に設定する方法である。図面上で操作設定対象の設備に対応した図形要素を選択し、その設備に対する操作状態(例えば、閉→開または開→閉等)に応じて、各操作に対応した図形要素を表示することにより、操作内容を視覚的に確認できる。
【0024】
実施の形態4によれば、操作内容を視覚的に確認しながら、設備に対する操作設定を行うことができる。
【0025】
実施の形態5.
図8は、この発明の実施の形態5による作業停電操作手順作成支援装置のシミュレーションパターン設定(方法2)を示す図であり、作業停電時の充停電状態シミュレーションに先立ち実施される、シミュレーションパターン設定方法の例を示している。図8の過去に設定されたパターンの提示は、設定パターン提示部18によるものである。
図8に示す通り、過去に実行されたシミュレーションパターンを参考にパターンを設定する方法である。過去のシミュレーションパターンに基づき、例えば開状態の設備は、開状態を表現した図形要素を、閉状態の設備は、閉状態を表現した図形要素をそれぞれ用いて、各パターンにおける設備の設定状態を図面へ反映することにより、パターンの内容を視覚的に確認できる。
【0026】
実施の形態5によれば、過去のシミュレーションパターンを用いて、設備に対する操作設定を行うことができる。
【0027】
実施の形態6.
図9は、この発明の実施の形態6による作業停電操作手順作成支援装置のシミュレーションパターンの妥当性チェック(方法1)を示す図であり、作業停電時の充停電状態シミュレーションに先立ち実施される、設備に対するシミュレーションの妥当性チェック方法の例を示している。図9は、操作可否判定部16の動作である。
設備の操作状態を設定する際、例えば図9に示すインタロック条件などのような、その操作に対する前提条件を参照し、その条件が満たされているか否かを判定する。条件を満たしていない操作を設定する場合、図9に示すようなメッセージにより、その旨を提示する。
【0028】
実施の形態6によれば、シミュレーションにより、設備に対する操作設定の妥当性をチェックするので、誤操作を伴なう設定を避けることが可能となる。
【0029】
実施の形態7.
図10は、この発明の実施の形態7による作業停電操作手順作成支援装置のシミュレーションパターンの妥当性チェック(方法2)を示す図であり、作業停電時の充停電状態シミュレーションに先立ち実施される、設備に対するシミュレーションパターンの妥当性チェック方法の例を示している。図10は、操作可否判定部16の動作である。
図11は、この発明の実施の形態7による作業停電操作手順作成支援装置のシミュレーションパターンの妥当性チェック(方法2)を示すフローチャートである。
設備の操作状態を設定する際、例えば図9に示すインタロック条件などのような、その操作に対する前提条件を参照し、その条件が満たされているか否かを判定する。条件を満たしていない操作を設定する場合、図10に示すようなメッセージによりその旨を提示する。これにより、例えばインタロックを解除する等の操作前処理が必要である旨が操作者へ提示される。このメッセージを了承して設定を行なう場合、設備の操作状態と操作前処理の内容を組み合わせて、例えば作業帳票等のような現場作業時に用いる情報として提示する。
【0030】
次に図11のフローチャートについて説明する。
まず、図面上で設備操作状態を設定する(ステップS21)。次いで、操作対象となる設備の設定状態を抽出する(ステップS22)。操作内容に応じた設備操作条件(例、インタロックなどの操作前処理の必要性の有無)を抽出する(ステップS23)。次に、設備操作条件(例、インタロックなどの操作前処理)を満たすかどうかの判定において、他の設備の現状態を抽出する必要があるかどうかを判定する(ステップS24)。必要がある場合には、他の設備の現状態を抽出し(ステップS25)、操作条件を満たすかどうかを論理演算により判定する(ステップS26)。操作条件を満たしていれば、図面上での操作対象設備の状態を変更して、終了する(ステップS27)。操作条件を満たしていなければ、操作条件エラーに従い再設定するかどうかを判断し(ステップS28)、再設定する場合には、ステップS21に行き、再設定しない場合には、インタロック解除などの操作前処理(操作前作業)の内容を作業内容へ反映して、終了する(ステップS29)。ステップS24で、他の設備の現状態を抽出する必要がない場合には、ステップS27に行く。
【0031】
実施の形態7によれば、設備に対する操作設定の妥当性がない場合に、妥当なものにするために必要な操作前処理を提示するので、スムーズにかつ誤操作なく現場作業を行なうことが可能となる。
【0032】
実施の形態8.
図12は、この発明の実施の形態8による作業停電操作手順作成支援装置の作業停電時における現場での作業支援(方法1)を示す図である。
この現場での作業支援は、設備情報抽出部15によって行われる。
例えば、電力プラント等の大規模プラントにおいては、プラントの安全性確保のために操作対象の設備を正確に特定する必要がある。そこで、デジタルカメラ等で撮影された現場写真や機器配置図から提示される位置情報を用いて、その設備の特定を支援する。前記のような設備に関わる情報と図面内の対応する図形要素を紐付けすることにより、例えば図面内の図形要素を選択して、それに関連する設備情報を参照することが可能である。
【0033】
実施の形態8によれば、図面内の図形要素を選択して、それに関連する設備情報を参照することが可能であり、操作対象設備の特定を正確に行うことができる。
【0034】
実施の形態9.
図13は、この発明の実施の形態9による作業停電操作手順作成支援装置の作業停電時における現場での作業支援(方法2)を示す図である。
電力プラント設備においては、例えば電動弁には電源及びスイッチなどが付随しており、操作時は予め定められた手順に従い操作することが必須である。しかし、非熟練の保守員による操作においては、過った手順を実行する場合があるため、作業手順を撮影したビデオを参考にすることにより、非熟練の保守員でも安全にかつスムーズに作業を進めることができる。
【0035】
実施の形態9によれば、作業手順を撮影したビデオを参考にすることにより、非熟練の保守員でも安全にかつスムーズに作業を進めることができる。
【0036】
【発明の効果】
この発明は、以上説明したように、設備をCADシンボルによって表わしたCAD図面を表示する図面表示部と、設備の状態を抽出する設備状態抽出部と、CAD図面の幾何的情報から設備間の接続状態を判定すると共に判定された設備間の接続状態及び設備状態抽出部によって抽出された設備の状態から設備の充停電状態を判定する充停電判定部と、充停電判定部によって判定された設備の充停電状態に基づき、図面表示部に表示されたCAD図面を用いて、設備に対する操作設定を行い、作業停電範囲を特定する作業停電手順作成部を備えたので、図面上での接続関係に基づき、従来生成していた設備間の接続情報を用いることなく、既存のCAD図面を用いて作業停電範囲を特定することができる。
【0037】
また、設備をCADシンボルによって表わしたCAD図面の幾何的情報を用いて判定された設備間の接続状態及び設備状態抽出部によって抽出された設備の状態から設備の充停電状態を判定し、判定された設備の充停電状態に基づき、CAD図面を用いて、設備に対する操作設定を行い、作業停電範囲を特定するので、図面上での接続関係に基づき、従来生成していた設備間の接続情報を用いることなく、既存のCAD図面を用いて作業停電範囲を特定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による作業停電操作手順作成支援装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態2による作業停電操作手順作成支援装置の充停電状態判定(方法1)を示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態2による作業停電操作手順作成支援装置の充停電状態判定を開始するシンボルの選択例を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態2による作業停電操作手順作成支援装置の領域近傍の例を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態3による作業停電操作手順作成支援装置の充停電状態判定(方法2)を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態3による作業停電操作手順作成支援装置の充停電状態判定(方法2)におけるレイヤ制御の例を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態4による作業停電操作手順作成支援装置のシミュレーションパターン設定(方法1)を示す図である。
【図8】この発明の実施の形態5による作業停電操作手順作成支援装置のシミュレーションパターン設定(方法2)を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態6による作業停電操作手順作成支援装置のシミュレーションパターンの妥当性チェック(方法1)を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態7による作業停電操作手順作成支援装置のシミュレーションパターンの妥当性チェック(方法2)を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態7による作業停電操作手順作成支援装置のシミュレーションパターンの妥当性チェック(方法2)を示すフローチャート図である。
【図12】この発明の実施の形態8による作業停電操作手順作成支援装置の作業停電時における現場での作業支援(方法1)を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態9による作業停電操作手順作成支援装置の作業停電時における現場での作業支援(方法2)を示す図である。
【符号の説明】
11 図面表示部
12 領域近傍生成部
13 設備状態抽出部
14 充停電状態判定部
15 設備情報抽出部
16 操作可否判定部
17 設定パターン保存部
18 設定パターン提示部
19 作業停電手順作成部

Claims (9)

  1. 設備をCADシンボルによって表わしたCAD図面を表示する図面表示部、上記設備の状態を抽出する設備状態抽出部、上記CAD図面の幾何的情報から設備間の接続状態を判定すると共に上記判定された設備間の接続状態及び上記設備状態抽出部によって抽出された上記設備の状態から上記設備の充停電状態を判定する充停電判定部、及び上記充停電判定部によって判定された上記設備の充停電状態に基づき、上記図面表示部に表示されたCAD図面を用いて、上記設備に対する操作設定を行い、作業停電範囲を特定する作業停電手順作成部を備えたことを特徴とする作業停電操作手順作成支援装置。
  2. 上記作業停電手順作成部は、上記設備に対する操作設定についてシミュレーションするよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の作業停電操作手順作成支援装置。
  3. 上記シミュレーションに用いられた上記設備に対する操作設定を保存する設定パターン保存部を備えたことを特徴とする請求項2記載の作業停電操作手順作成支援装置。
  4. 上記設定パターン保存部に保存された上記設備に対する操作設定を提示する設定パターン提示部を備え、上記作業停電手順作成部は、上記設定パターン提示部によって提示された上記設備に対する操作設定を用いて、新たに設備に対する操作設定を行うことを特徴とする請求項3記載の作業停電操作手順作成支援装置。
  5. 上記設備の操作前提条件を抽出する設備情報抽出部、及びこの設備情報抽出部によって抽出された上記設備の操作前提条件を用いて、上記設備に対する操作設定の妥当性を判定する操作可否判定部を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の作業停電操作手順作成支援装置。
  6. 上記操作可否判定部は、上記設備に対する操作設定の妥当性がないと判定した場合には、妥当な操作設定にするために必要な操作前作業を提示することを特徴とする請求項5記載の作業停電操作手順作成支援装置。
  7. 上記設備情報抽出部は、上記作業停電手順作成部によって操作設定された上記設備の関連情報を提示することを特徴とする請求項5または請求項6記載の作業停電操作手順作成支援装置。
  8. 設備をCADシンボルによって表わしたCAD図面の幾何的情報を用いて判定された設備間の接続状態及び設備状態抽出部によって抽出された上記設備の状態から上記設備の充停電状態を判定し、上記判定された上記設備の充停電状態に基づき、上記CAD図面を用いて、上記設備に対する操作設定を行い、作業停電範囲を特定することを特徴とする作業停電操作手順作成方法。
  9. 上記設備に対する操作設定は、シミュレーションされることを特徴とする請求項8記載の作業停電操作手順作成方法。
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