JP2004133231A - 外国語会話学習用記憶媒体,音出力装置及び配信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】英会話を効果的に上達させることのできる音情報を記憶したCDを提供する。
【解決手段】CD2には,再生装置1の再生により英会話と共に音楽が流れるように音情報が記憶される。英会話は,学習者5からみて右側のスピーカ3より左側のスピーカ4から高音量で出力されるように記憶されている。音楽は,左右のスピーカ3,4から同音量で出力されるように記憶されている。そして,学習者5が,CD2の再生により,音楽を聴きながら英会話を聴くことにより,英会話が学習者5の右脳で理解される。右脳は,複雑な音の違いを識別するのに適しているので,学習者5は,英語の発音を理解し易くなり,より効果的に英会話を学習できる。また,英会話を左耳から高音量で聴くことによって,その聴いた情報が右脳に直接送られて,英会話がより確実に右脳で理解される。
【選択図】 図1
【解決手段】CD2には,再生装置1の再生により英会話と共に音楽が流れるように音情報が記憶される。英会話は,学習者5からみて右側のスピーカ3より左側のスピーカ4から高音量で出力されるように記憶されている。音楽は,左右のスピーカ3,4から同音量で出力されるように記憶されている。そして,学習者5が,CD2の再生により,音楽を聴きながら英会話を聴くことにより,英会話が学習者5の右脳で理解される。右脳は,複雑な音の違いを識別するのに適しているので,学習者5は,英語の発音を理解し易くなり,より効果的に英会話を学習できる。また,英会話を左耳から高音量で聴くことによって,その聴いた情報が右脳に直接送られて,英会話がより確実に右脳で理解される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,外国語会話学習用記憶媒体,音出力装置及び配信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今の情報伝達手段,移動手段等の発達により,益々国際化が進み,それに伴って外国人とのコミュニケーション能力の重要性が増大している。こうした状況の下,日本人の外国語会話,特に英会話の習得が望まれており,英会話学習用の教材が多く販売されている。
【0003】
英会話学習用の教材の一つに,例えばCD再生装置によって再生可能な英会話学習用のCD(コンパクトディスク)がある。このCDには,例えば特定の場面を想定した対話形式の英会話が記憶されており,学習者が当該英会話を繰り返し聞き,学習者が当該英会話の発音を真似て発声することにより,英会話の上達を図るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,このような従来の英会話学習用のCDでは,十分な学習効果が現れていなかった。仮に学習効果が得られたとしても,それは,学習者の忍耐強く長時間の練習によって達成される場合が多かった。このように,英会話の学習に十分な効果が現れなかったり,英会話の習得に人並みならぬ努力と多大な時間が必要になると,多くの学習者が英会話の学習を途中で断念してしまう。この結果,多くの学習者の英会話の習得が達成されず,外国人とのコミュニケーション能力も担保できない。
【0005】
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,英会話を初めとする外国語会話を,より効果的に上達させることのできるCDを初めとする外国語学習用記憶媒体,外国語会話学習用の音を出力する音出力装置,外国語会話学習用の音情報を配信する配信装置及び外国語会話の学習方法を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば,再生装置により再生可能であり,外国語会話学習用の音情報を記憶した外国語会話学習用記憶媒体であって,前記再生装置に接続された複数の音出力器から外国語会話が音楽と共に出力され,かつ当該外国語会話が,学習者から見て右側の音出力器よりも左側の音出力器からより高音量で出力され,前記音楽が,左右の音出力器から同音量で出力されるような音情報を記憶したことを特徴とする外国語会話学習用記憶媒体が提供される。なお,前記音出力器には,ヘッドホンのように学習者に直接装着されるものも含まれる。
【0007】
日本人は,通常の日本語会話の発音,意味,文法を左脳で理解している。英語を初めとする外国語は,日本語に比べて発音パターンが多く複雑である。このため,欧米人は,会話の発音を,僅かな音の違いを判別できる右脳で理解している。日本人が,日本語会話時と同様に外国語会話の発音を左脳で理解しようとすると,外国語の僅かな発音の相違を認識できず,また単語の区切りも判別できない。発明者等の知見によると,日本人が外国語会話を習得するのに時間がかかるのは,外国語会話の発音を,日本語会話と同様に左脳で理解しようとするいわゆる「癖」があるからであると考えている。本発明によれば,外国語会話の学習時に,学習者は,外国語会話と音楽とを同時に聴くことができる。音楽は,一般的に右脳を用いて理解される。したがって,学習用外国語会話と音楽とを同時に聴くことにより,外国語会話を聴く時に自然と右脳が優位に用いられ,外国語会話を右脳で理解する「癖」が身につく。この結果,外国語の発音が聞き取り易くなり,外国語会話を効果的で飛躍的に上達できる。また,音楽は,人をリラックスさせる効果がある。このようにリラックスした状態で,外国語会話を学習することにより,左脳の使用から右脳の使用への切り替えが円滑に行われ,より能率的な外国英会話の学習が可能になる。
【0008】
さらに,本発明によれば,外国語会話が左側の音出力器からよりも右側の音出力器から高音量で出力される。つまり,学習者は,外国語会話を主に左耳から聴くことになる。人の左耳で聴いた情報は,右脳に直接送られるので,外国語会話の発音を右脳で処理し易くなる。したがって,外国語会話を右脳で理解し易くなり,外国語会話の上達が促進される。
【0009】
前記外国語会話が出力されている間は,前記音楽の音量が下がるようにしてもよい。かかる場合,学習者が外国語会話を聞き取り易くので,学習効率が高められる。このとき,音楽の音量を下げ過ぎると,上述の右脳の使用が持続できないので,外国語会話と音楽との音量の比が10対1〜10対3程度であることが望ましい。
【0010】
前記外国語会話は,学習者を想定した一の会話人と,当該一の会話人の会話相手である他の会話人との一連の会話であり,前記一連の会話が所定回数繰り返し出力され,その後,前記一の会話人の発声音量が下がった状態で,前記一連の会話が再度繰り返されるようにしてもよい。このように一連の会話を所定回数繰り返すことにより,会話文,発音等を覚えることができる。そして,一の会話人の発音音量を下げた状態で,一連の会話を再度繰り返すことにより,学習者が一の会話人に成り代わって発声し,実際に会話の練習をすることができる。発音や会話文が分からなくなった場合にも,小音量で一の会話人の発声を聴くことができるので,再度発音等を確認することもできる。
【0011】
前記音楽は,音声を含まないものであってもよい。音声を含まない音楽は,脳が歌詞の意味を理解しようとしないので,右脳で処理される傾向が強い。したがって,外国語会話と同時期に音声のない音楽を出力することにより,学習者の右脳の使用がより促進され,上述したように複雑な発音パターンが理解できるようになるので,外国語会話が飛躍的に上達する。
【0012】
提供された外国語会話学習用の音情報に基づいて複数の音出力器から音を出力させる音出力装置であって,前記音出力器から外国語会話が音楽と共に出力され,かつ当該外国語会話が,学習者から見て右側の音出力器よりも左側の音出力器からより高音量で出力され,前記音楽が,左右の音出力器から同音量で出力されるような音情報に基づいて音を出力させることを特徴とする音出力装置が提供される。
【0013】
かかる音出力装置が前記音情報に基づいて音を出力させることによって,学習者が外国語会話を右脳で理解するようになる。これは,上述したように学習者が外国語会話を音楽と共に聴き,外国語会話を左耳から取り入れることにより実現される。この結果,外国語会話の発音を聞き取り易くなり,外国語会話を効果的に上達できる。
【0014】
前記音出力装置が出力させる音について,前記外国語会話が出力されている間は,前記音楽の音量が下がるようにしてもよい。また,前記外国語会話は,学習者を想定した一の会話人と,当該一の会話人の会話相手である他の会話人との一連の会話であり,前記一連の会話が所定回数繰り返し出力され,その後,前記一の会話人の発声音量が下がった状態で,前記一連の会話が再度繰り返されるようにしてもよい。さらに前記音楽は,音声を含まないものであってもよい。
【0015】
インターネット又は専用線を通じて外国語会話学習用の音情報を配信する配信装置であって,配信先の複数の音出力器から外国語会話が音楽と共に出力され,かつ当該外国語会話が,学習者から見て右側の音出力器よりも左側の音出力器からより高音量で出力され,前記音楽は,左右の音出力器から同音量で出力されるような音情報を配信することを特徴とする配信装置が提供される。
【0016】
かかる配信装置によって,前記音情報を配信先に送信し,音出力器から音が出力されることによって,学習者が右脳を用いた外国語会話の学習を行うことができる。つまり,上述したように外国語会話を音楽と一緒に聴くことにより,外国語会話を右脳で理解することができる。また,外国語会話を主に左耳から取り入れることにより,外国語会話の右脳での処理を促進できる。このような学習を行った結果,学習者は,外国語会話を右脳で理解する「癖」がつき,外国語会話をより速く習得できる。
【0017】
前記配信先の音出力器から前記外国語会話が出力されている間は,前記音楽の音量が下がるようにしてもよい。また,前記外国語会話は,学習者を想定した一の会話人と,当該一の会話人の会話相手である他の会話人との一連の会話であり,前記一連の会話が所定回数繰り返し出力され,その後,前記一の会話人の発声音量が下がった状態で,前記一連の会話が再度繰り返されるようにしてもよい。さらに前記音楽は,音声を含まないものであってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1に示す再生装置1は,本実施の形態にかかる外国語会話学習用記憶媒体としてのCD2を再生する装置である。この再生装置1は,CD2に記憶されている音情報を読みとり,当該音情報に基づいて,音出力器としてのスピーカ3,4から音出力させることができる。スピーカ3は,聴者である学習者5から見て右側に,スピーカ4は,学習者5からみて左側に位置している。したがって,再生装置1でCD2を再生することにより,左右に位置するスピーカ3,4から音が出力され,学習者5は,2箇所の音源から出力音を聴くことができる。
【0019】
CD2には,例えば英会話学習用の音情報である英会話情報と音楽情報がそれぞれ所定の領域に記憶されている。このCD2への記憶の仕方により,音情報が再生されるタイミング,その時の音量等が定められる。当該英会話情報と音楽情報は,再生によって少なくとも英会話の出力時に音楽も出力されるようにCD2に記憶されている。つまり,学習者5は,英会話と同時に音楽も聴くことができる。
【0020】
図2に示すように英会話情報は,再生によって右側のスピーカ3よりも左側のスピーカ4からより高音量で英会話が出力されるように記憶されている。例えば,学習者5の正面側(学習者5に対する実際の音源方向)を12時方向とした場合,英会話が9時方向〜11時30分方向の範囲から聞こえるように,スピーカ3とスピーカ4との音量比が,例えば5.5対4.5〜9.5対0.5の範囲に設定されている。これに対し,音楽情報は,図3に示すように音楽がスピーカ3,4から同音量で出力されるように記憶されている。
【0021】
英会話の内容は,例えば所定の場面を想定した対話形式の会話である。CD2には,例えば異なる場面を想定した複数の会話が記憶されている。例えばCD2には,最初に宿泊ホテルのチェックイン時を想定した一の会話人としての宿泊者と,他の会話人としてのホテル従業員との一連の英会話が記憶されている。この英会話において,学習者5は,宿泊者に想定されている。
【0022】
前記英会話には,宿泊者とホテル従業員との音量が同じ英会話P1と,宿泊者の音量のみが下げられた英会話P2との二種類がある。CD2には,図4に示すように再生により英会話P1が複数回,例えば5回繰り返されるように記憶されている。英会話P1の後には,英会話P2が複数回,例えば5回繰り返されるように記憶されている。なお,英会話P2における宿泊者の音量とホテル従業員の音量との比は,1対10〜3対10程度が好ましい。そして,CD2における英会話P2の後には,例えば他の場面を想定した他の一連の英会話H1,H2が,英会話P1,P2と同様の構成,順番で記憶されている。
【0023】
ところで,上記音楽情報は,音声を含まない音楽,例えばクラッシック音楽,フィーリング音楽,ジャズ音楽等のテンポが遅い心地よい音楽の音楽情報である。音楽情報は,60〜100テンポ(一分間あたりの拍数)以下のスローテンポの音楽情報が好ましい。音楽情報は,再生によりCD2の最初から最後まで音楽が出力されるように記憶されている。つまり,英会話P1,P2等の前後にも音楽が出力される。特に英会話P1が始まる前には,所定時間音楽のみが音出力されるように音楽情報が記憶されている。また,音楽情報は,英会話P1,P2等が行われている間は,図5に示すように音楽の音量が下げられるように記憶されている。なお,このときの英会話P1,P2等の音量と音楽の音量との比は,1対10〜3対10程度が好ましい。場面の異なる各一連の英会話毎に,異なる音楽,曲を選択してもよい。
【0024】
以上のように構成されたCD2を用いた英会話の学習方法について説明すると,先ず,学習者5がCD2を再生装置1に挿入し,再生する。CD2が再生されると,スピーカ3及び4から所定時間音楽のみが流れる。学習者5は,この音楽により右脳の活動が促され,これと同時にリラックスできる。学習者5の右脳の活動が活性化された状態で,音楽の音量が下がり,宿泊者とホテル従業員の英会話P1が流れ始める。この結果,学習者5は,英会話P1を右脳を用いて理解し始める。英会話P1は,右側よりも左側のスピーカ4側からより高音量で流れる。学習者5は,英会話P1を主に左耳から聴くことになり,聞き取った英会話P1の情報を直接右脳に送る。したがって,英会話P1が学習者5の右脳で理解されやすくなる。
【0025】
1回目の英会話P1が終了すると,一時的に音楽の音量が元の音量に戻り,所定時間経過後,再び音楽の音量が下がる。音楽の音量が下がると,2回目の英会話P1が流れ始め,学習者5は,再度英会話P1を聴く。このようにして英会話P1が5回繰り返し流れ,学習者5は,英会話P1を5回連続して聴く。次に,英会話P1における宿泊者の発声音量のみが下がった英会話P2が流れる。この英会話P2時には,学習者5は,宿泊者のパートを自ら発声し,発音練習を行うとよい。この英会話P2も英会話P1と同様に,5回繰り返して流れる。
【0026】
英会話P2が5回繰り返されたところで,宿泊者とホテル従業員の英会話が終了する。続いて,異なる場面を想定した他の英会話H1,H2が流れ,学習者5は,新しい英会話を学習する。
【0027】
以上の実施の形態によれば,学習者5が音楽と英会話を同時に聴きながら,英会話の学習を行うことができる。このように右脳で理解される音楽と共に,英会話を聴くことにより,英会話の理解にも自然に右脳が用いられるようになる。この結果,英語の発音を聞き取る際に,学習者5に右脳を用いる「癖」が付く。右脳は,発音パターンの複雑な英会話を聞き取るのに適しているので,学習者5の英会話の理解が促進され,学習者5は,より能率的に学習できる。
【0028】
英会話については,右側のスピーカ3より左側のスピーカ4からより高音量で出力されるので,学習者5は,主に左耳から英会話を聴くことができる。この結果,英会話の音情報が学習者5の左耳から入り,左耳に直結した右脳で処理され易くなる。この結果,右脳の使用が促進され,英会話の発音をより理解し易くなる。
【0029】
音楽については,学習者5は,左右の耳から同音量で聞くことができるので,学習中にリラックスすることができ,慣れない右脳の使用をより抵抗なく行うことができる。
【0030】
英会話時に音楽の音量が下がるので,英会話を確実に聞き取ることができる。この際,小音量で音楽が流され続けるので,右脳の使用の促進も引き続き図られる。英会話Pにおいて,英会話P1が繰り返し流した後,宿泊者の発声音量を小さくした英会話P2を流すので,その際に学習者5が発音練習を行うことができる。このとき,宿泊者の発声が僅かに聞こえるので,学習者5は,自ら発声しつつも宿泊者の発音も聴くことができ,より正しい発音で発声することができる。
【0031】
英会話時に流れる音楽に,音声を含まない音楽を選択したので,歌詞を理解しようとする左脳の働きが抑制され,右脳を使用し易くなる。この結果,英会話の発音をより理解し易くなり,英会話の上達が促進される。さらに,クラッシック音楽を初めとする音声を含まない音楽は,リラックス効果があり,学習効率を高めることができる。
【0032】
以上の実施の形態で記載した記憶媒体は,CD2であったが,CDに限られず,磁気ディスク,磁気テープ,光磁気ディスク等の磁気記憶媒体,光ディスク,ICメモリ等であってもよい。
【0033】
なお,CD2内に,前記英会話情報に加え,再生により左側のスピーカ4よりも右側のスピーカ3の方が高音量で出力される英会話情報も記憶されていてもよい。左耳よりも右耳の方が遙かに音を聞き取り易いという人もいる。このような人は,例え音の情報が右耳から左脳に直接入ったとしても,その方が音を厳格に判別できる。したがって,右側の会話の音が大きい音情報もCD2に記憶させることにより,このような人の英会話学習にも対応できる。
【0034】
前記実施の形態では,音出力器は,それぞれが独立したスピーカ3,4であったが,ヘッドホンのように左右のスピーカが一体化したものであってもよい。スピーカの数,配置は,任意に選択できる。英会話の内容も,学習者の英会話レベル,会話目的等に応じて任意に選択できる。
【0035】
再生装置1は,例えば図6に示すように通信ネットワークであるインターネット10に接続された音出力装置としてのコンピュータ11であってもよい。かかる場合,例えばコンピュータ11は,インターネット10を通じて配信装置12と通信可能になっている。コンピュータ11は,例えば汎用コンピュータであり,CCU(通信制御装置)等の通信部やCPU等の制御部を有している。コンピュータ11は,インターネット10を通じて音情報を受信し,当該音情報を処理してスピーカ3,4から音を出力させることができる。
【0036】
配信装置12も例えば汎用コンピュータであり,例えば通信部,制御部等を有している。配信装置12は,インターネット10を通じて複数の端末のコンピュータ11等に音情報を配信することができる。
【0037】
そして,英会話学習用の音情報が配信装置12からインターネット10を通じてコンピュータ11に配信される。コンピュータ11では,受信した音情報に基づいてスピーカ3,4から上述の英会話と音楽を出力させる。学習者5は,その英会話と音楽を聴いて英会話を学習する。この場合も上記実施の形態と同様に,学習者5が英会話を右脳を用いて理解するようになるので,英会話が効率よく上達する。
【0038】
以上の実施の形態は,学習する外国語が英語であったが,本発明は,他の外国語,例えばドイツ語,フランス語,イタリア語,スペイン語等であっても適用できる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば,外国語会話を右脳で理解する「癖」がつき,複雑な発音を聞き取ることができるので,外国語会話が飛躍的に上達する。
【図面の簡単な説明】
【図1】CDの再生により,学習者が英会話学習をする様子を示す説明図である。
【図2】左右のスピーカからの英会話の音量を示すグラフである。
【図3】左右のスピーカからの音楽の音量を示すグラフである。
【図4】CDへの英会話の記憶順序を示す説明図である。
【図5】音楽の音量の変化を示すグラフである。
【図6】インターネットを介して音情報を配信する場合のコンピュータ,配信装置等の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 再生装置
2 CD
3,4 スピーカ
5 学習者
【発明の属する技術分野】
本発明は,外国語会話学習用記憶媒体,音出力装置及び配信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今の情報伝達手段,移動手段等の発達により,益々国際化が進み,それに伴って外国人とのコミュニケーション能力の重要性が増大している。こうした状況の下,日本人の外国語会話,特に英会話の習得が望まれており,英会話学習用の教材が多く販売されている。
【0003】
英会話学習用の教材の一つに,例えばCD再生装置によって再生可能な英会話学習用のCD(コンパクトディスク)がある。このCDには,例えば特定の場面を想定した対話形式の英会話が記憶されており,学習者が当該英会話を繰り返し聞き,学習者が当該英会話の発音を真似て発声することにより,英会話の上達を図るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,このような従来の英会話学習用のCDでは,十分な学習効果が現れていなかった。仮に学習効果が得られたとしても,それは,学習者の忍耐強く長時間の練習によって達成される場合が多かった。このように,英会話の学習に十分な効果が現れなかったり,英会話の習得に人並みならぬ努力と多大な時間が必要になると,多くの学習者が英会話の学習を途中で断念してしまう。この結果,多くの学習者の英会話の習得が達成されず,外国人とのコミュニケーション能力も担保できない。
【0005】
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,英会話を初めとする外国語会話を,より効果的に上達させることのできるCDを初めとする外国語学習用記憶媒体,外国語会話学習用の音を出力する音出力装置,外国語会話学習用の音情報を配信する配信装置及び外国語会話の学習方法を提供することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば,再生装置により再生可能であり,外国語会話学習用の音情報を記憶した外国語会話学習用記憶媒体であって,前記再生装置に接続された複数の音出力器から外国語会話が音楽と共に出力され,かつ当該外国語会話が,学習者から見て右側の音出力器よりも左側の音出力器からより高音量で出力され,前記音楽が,左右の音出力器から同音量で出力されるような音情報を記憶したことを特徴とする外国語会話学習用記憶媒体が提供される。なお,前記音出力器には,ヘッドホンのように学習者に直接装着されるものも含まれる。
【0007】
日本人は,通常の日本語会話の発音,意味,文法を左脳で理解している。英語を初めとする外国語は,日本語に比べて発音パターンが多く複雑である。このため,欧米人は,会話の発音を,僅かな音の違いを判別できる右脳で理解している。日本人が,日本語会話時と同様に外国語会話の発音を左脳で理解しようとすると,外国語の僅かな発音の相違を認識できず,また単語の区切りも判別できない。発明者等の知見によると,日本人が外国語会話を習得するのに時間がかかるのは,外国語会話の発音を,日本語会話と同様に左脳で理解しようとするいわゆる「癖」があるからであると考えている。本発明によれば,外国語会話の学習時に,学習者は,外国語会話と音楽とを同時に聴くことができる。音楽は,一般的に右脳を用いて理解される。したがって,学習用外国語会話と音楽とを同時に聴くことにより,外国語会話を聴く時に自然と右脳が優位に用いられ,外国語会話を右脳で理解する「癖」が身につく。この結果,外国語の発音が聞き取り易くなり,外国語会話を効果的で飛躍的に上達できる。また,音楽は,人をリラックスさせる効果がある。このようにリラックスした状態で,外国語会話を学習することにより,左脳の使用から右脳の使用への切り替えが円滑に行われ,より能率的な外国英会話の学習が可能になる。
【0008】
さらに,本発明によれば,外国語会話が左側の音出力器からよりも右側の音出力器から高音量で出力される。つまり,学習者は,外国語会話を主に左耳から聴くことになる。人の左耳で聴いた情報は,右脳に直接送られるので,外国語会話の発音を右脳で処理し易くなる。したがって,外国語会話を右脳で理解し易くなり,外国語会話の上達が促進される。
【0009】
前記外国語会話が出力されている間は,前記音楽の音量が下がるようにしてもよい。かかる場合,学習者が外国語会話を聞き取り易くので,学習効率が高められる。このとき,音楽の音量を下げ過ぎると,上述の右脳の使用が持続できないので,外国語会話と音楽との音量の比が10対1〜10対3程度であることが望ましい。
【0010】
前記外国語会話は,学習者を想定した一の会話人と,当該一の会話人の会話相手である他の会話人との一連の会話であり,前記一連の会話が所定回数繰り返し出力され,その後,前記一の会話人の発声音量が下がった状態で,前記一連の会話が再度繰り返されるようにしてもよい。このように一連の会話を所定回数繰り返すことにより,会話文,発音等を覚えることができる。そして,一の会話人の発音音量を下げた状態で,一連の会話を再度繰り返すことにより,学習者が一の会話人に成り代わって発声し,実際に会話の練習をすることができる。発音や会話文が分からなくなった場合にも,小音量で一の会話人の発声を聴くことができるので,再度発音等を確認することもできる。
【0011】
前記音楽は,音声を含まないものであってもよい。音声を含まない音楽は,脳が歌詞の意味を理解しようとしないので,右脳で処理される傾向が強い。したがって,外国語会話と同時期に音声のない音楽を出力することにより,学習者の右脳の使用がより促進され,上述したように複雑な発音パターンが理解できるようになるので,外国語会話が飛躍的に上達する。
【0012】
提供された外国語会話学習用の音情報に基づいて複数の音出力器から音を出力させる音出力装置であって,前記音出力器から外国語会話が音楽と共に出力され,かつ当該外国語会話が,学習者から見て右側の音出力器よりも左側の音出力器からより高音量で出力され,前記音楽が,左右の音出力器から同音量で出力されるような音情報に基づいて音を出力させることを特徴とする音出力装置が提供される。
【0013】
かかる音出力装置が前記音情報に基づいて音を出力させることによって,学習者が外国語会話を右脳で理解するようになる。これは,上述したように学習者が外国語会話を音楽と共に聴き,外国語会話を左耳から取り入れることにより実現される。この結果,外国語会話の発音を聞き取り易くなり,外国語会話を効果的に上達できる。
【0014】
前記音出力装置が出力させる音について,前記外国語会話が出力されている間は,前記音楽の音量が下がるようにしてもよい。また,前記外国語会話は,学習者を想定した一の会話人と,当該一の会話人の会話相手である他の会話人との一連の会話であり,前記一連の会話が所定回数繰り返し出力され,その後,前記一の会話人の発声音量が下がった状態で,前記一連の会話が再度繰り返されるようにしてもよい。さらに前記音楽は,音声を含まないものであってもよい。
【0015】
インターネット又は専用線を通じて外国語会話学習用の音情報を配信する配信装置であって,配信先の複数の音出力器から外国語会話が音楽と共に出力され,かつ当該外国語会話が,学習者から見て右側の音出力器よりも左側の音出力器からより高音量で出力され,前記音楽は,左右の音出力器から同音量で出力されるような音情報を配信することを特徴とする配信装置が提供される。
【0016】
かかる配信装置によって,前記音情報を配信先に送信し,音出力器から音が出力されることによって,学習者が右脳を用いた外国語会話の学習を行うことができる。つまり,上述したように外国語会話を音楽と一緒に聴くことにより,外国語会話を右脳で理解することができる。また,外国語会話を主に左耳から取り入れることにより,外国語会話の右脳での処理を促進できる。このような学習を行った結果,学習者は,外国語会話を右脳で理解する「癖」がつき,外国語会話をより速く習得できる。
【0017】
前記配信先の音出力器から前記外国語会話が出力されている間は,前記音楽の音量が下がるようにしてもよい。また,前記外国語会話は,学習者を想定した一の会話人と,当該一の会話人の会話相手である他の会話人との一連の会話であり,前記一連の会話が所定回数繰り返し出力され,その後,前記一の会話人の発声音量が下がった状態で,前記一連の会話が再度繰り返されるようにしてもよい。さらに前記音楽は,音声を含まないものであってもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下,本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1に示す再生装置1は,本実施の形態にかかる外国語会話学習用記憶媒体としてのCD2を再生する装置である。この再生装置1は,CD2に記憶されている音情報を読みとり,当該音情報に基づいて,音出力器としてのスピーカ3,4から音出力させることができる。スピーカ3は,聴者である学習者5から見て右側に,スピーカ4は,学習者5からみて左側に位置している。したがって,再生装置1でCD2を再生することにより,左右に位置するスピーカ3,4から音が出力され,学習者5は,2箇所の音源から出力音を聴くことができる。
【0019】
CD2には,例えば英会話学習用の音情報である英会話情報と音楽情報がそれぞれ所定の領域に記憶されている。このCD2への記憶の仕方により,音情報が再生されるタイミング,その時の音量等が定められる。当該英会話情報と音楽情報は,再生によって少なくとも英会話の出力時に音楽も出力されるようにCD2に記憶されている。つまり,学習者5は,英会話と同時に音楽も聴くことができる。
【0020】
図2に示すように英会話情報は,再生によって右側のスピーカ3よりも左側のスピーカ4からより高音量で英会話が出力されるように記憶されている。例えば,学習者5の正面側(学習者5に対する実際の音源方向)を12時方向とした場合,英会話が9時方向〜11時30分方向の範囲から聞こえるように,スピーカ3とスピーカ4との音量比が,例えば5.5対4.5〜9.5対0.5の範囲に設定されている。これに対し,音楽情報は,図3に示すように音楽がスピーカ3,4から同音量で出力されるように記憶されている。
【0021】
英会話の内容は,例えば所定の場面を想定した対話形式の会話である。CD2には,例えば異なる場面を想定した複数の会話が記憶されている。例えばCD2には,最初に宿泊ホテルのチェックイン時を想定した一の会話人としての宿泊者と,他の会話人としてのホテル従業員との一連の英会話が記憶されている。この英会話において,学習者5は,宿泊者に想定されている。
【0022】
前記英会話には,宿泊者とホテル従業員との音量が同じ英会話P1と,宿泊者の音量のみが下げられた英会話P2との二種類がある。CD2には,図4に示すように再生により英会話P1が複数回,例えば5回繰り返されるように記憶されている。英会話P1の後には,英会話P2が複数回,例えば5回繰り返されるように記憶されている。なお,英会話P2における宿泊者の音量とホテル従業員の音量との比は,1対10〜3対10程度が好ましい。そして,CD2における英会話P2の後には,例えば他の場面を想定した他の一連の英会話H1,H2が,英会話P1,P2と同様の構成,順番で記憶されている。
【0023】
ところで,上記音楽情報は,音声を含まない音楽,例えばクラッシック音楽,フィーリング音楽,ジャズ音楽等のテンポが遅い心地よい音楽の音楽情報である。音楽情報は,60〜100テンポ(一分間あたりの拍数)以下のスローテンポの音楽情報が好ましい。音楽情報は,再生によりCD2の最初から最後まで音楽が出力されるように記憶されている。つまり,英会話P1,P2等の前後にも音楽が出力される。特に英会話P1が始まる前には,所定時間音楽のみが音出力されるように音楽情報が記憶されている。また,音楽情報は,英会話P1,P2等が行われている間は,図5に示すように音楽の音量が下げられるように記憶されている。なお,このときの英会話P1,P2等の音量と音楽の音量との比は,1対10〜3対10程度が好ましい。場面の異なる各一連の英会話毎に,異なる音楽,曲を選択してもよい。
【0024】
以上のように構成されたCD2を用いた英会話の学習方法について説明すると,先ず,学習者5がCD2を再生装置1に挿入し,再生する。CD2が再生されると,スピーカ3及び4から所定時間音楽のみが流れる。学習者5は,この音楽により右脳の活動が促され,これと同時にリラックスできる。学習者5の右脳の活動が活性化された状態で,音楽の音量が下がり,宿泊者とホテル従業員の英会話P1が流れ始める。この結果,学習者5は,英会話P1を右脳を用いて理解し始める。英会話P1は,右側よりも左側のスピーカ4側からより高音量で流れる。学習者5は,英会話P1を主に左耳から聴くことになり,聞き取った英会話P1の情報を直接右脳に送る。したがって,英会話P1が学習者5の右脳で理解されやすくなる。
【0025】
1回目の英会話P1が終了すると,一時的に音楽の音量が元の音量に戻り,所定時間経過後,再び音楽の音量が下がる。音楽の音量が下がると,2回目の英会話P1が流れ始め,学習者5は,再度英会話P1を聴く。このようにして英会話P1が5回繰り返し流れ,学習者5は,英会話P1を5回連続して聴く。次に,英会話P1における宿泊者の発声音量のみが下がった英会話P2が流れる。この英会話P2時には,学習者5は,宿泊者のパートを自ら発声し,発音練習を行うとよい。この英会話P2も英会話P1と同様に,5回繰り返して流れる。
【0026】
英会話P2が5回繰り返されたところで,宿泊者とホテル従業員の英会話が終了する。続いて,異なる場面を想定した他の英会話H1,H2が流れ,学習者5は,新しい英会話を学習する。
【0027】
以上の実施の形態によれば,学習者5が音楽と英会話を同時に聴きながら,英会話の学習を行うことができる。このように右脳で理解される音楽と共に,英会話を聴くことにより,英会話の理解にも自然に右脳が用いられるようになる。この結果,英語の発音を聞き取る際に,学習者5に右脳を用いる「癖」が付く。右脳は,発音パターンの複雑な英会話を聞き取るのに適しているので,学習者5の英会話の理解が促進され,学習者5は,より能率的に学習できる。
【0028】
英会話については,右側のスピーカ3より左側のスピーカ4からより高音量で出力されるので,学習者5は,主に左耳から英会話を聴くことができる。この結果,英会話の音情報が学習者5の左耳から入り,左耳に直結した右脳で処理され易くなる。この結果,右脳の使用が促進され,英会話の発音をより理解し易くなる。
【0029】
音楽については,学習者5は,左右の耳から同音量で聞くことができるので,学習中にリラックスすることができ,慣れない右脳の使用をより抵抗なく行うことができる。
【0030】
英会話時に音楽の音量が下がるので,英会話を確実に聞き取ることができる。この際,小音量で音楽が流され続けるので,右脳の使用の促進も引き続き図られる。英会話Pにおいて,英会話P1が繰り返し流した後,宿泊者の発声音量を小さくした英会話P2を流すので,その際に学習者5が発音練習を行うことができる。このとき,宿泊者の発声が僅かに聞こえるので,学習者5は,自ら発声しつつも宿泊者の発音も聴くことができ,より正しい発音で発声することができる。
【0031】
英会話時に流れる音楽に,音声を含まない音楽を選択したので,歌詞を理解しようとする左脳の働きが抑制され,右脳を使用し易くなる。この結果,英会話の発音をより理解し易くなり,英会話の上達が促進される。さらに,クラッシック音楽を初めとする音声を含まない音楽は,リラックス効果があり,学習効率を高めることができる。
【0032】
以上の実施の形態で記載した記憶媒体は,CD2であったが,CDに限られず,磁気ディスク,磁気テープ,光磁気ディスク等の磁気記憶媒体,光ディスク,ICメモリ等であってもよい。
【0033】
なお,CD2内に,前記英会話情報に加え,再生により左側のスピーカ4よりも右側のスピーカ3の方が高音量で出力される英会話情報も記憶されていてもよい。左耳よりも右耳の方が遙かに音を聞き取り易いという人もいる。このような人は,例え音の情報が右耳から左脳に直接入ったとしても,その方が音を厳格に判別できる。したがって,右側の会話の音が大きい音情報もCD2に記憶させることにより,このような人の英会話学習にも対応できる。
【0034】
前記実施の形態では,音出力器は,それぞれが独立したスピーカ3,4であったが,ヘッドホンのように左右のスピーカが一体化したものであってもよい。スピーカの数,配置は,任意に選択できる。英会話の内容も,学習者の英会話レベル,会話目的等に応じて任意に選択できる。
【0035】
再生装置1は,例えば図6に示すように通信ネットワークであるインターネット10に接続された音出力装置としてのコンピュータ11であってもよい。かかる場合,例えばコンピュータ11は,インターネット10を通じて配信装置12と通信可能になっている。コンピュータ11は,例えば汎用コンピュータであり,CCU(通信制御装置)等の通信部やCPU等の制御部を有している。コンピュータ11は,インターネット10を通じて音情報を受信し,当該音情報を処理してスピーカ3,4から音を出力させることができる。
【0036】
配信装置12も例えば汎用コンピュータであり,例えば通信部,制御部等を有している。配信装置12は,インターネット10を通じて複数の端末のコンピュータ11等に音情報を配信することができる。
【0037】
そして,英会話学習用の音情報が配信装置12からインターネット10を通じてコンピュータ11に配信される。コンピュータ11では,受信した音情報に基づいてスピーカ3,4から上述の英会話と音楽を出力させる。学習者5は,その英会話と音楽を聴いて英会話を学習する。この場合も上記実施の形態と同様に,学習者5が英会話を右脳を用いて理解するようになるので,英会話が効率よく上達する。
【0038】
以上の実施の形態は,学習する外国語が英語であったが,本発明は,他の外国語,例えばドイツ語,フランス語,イタリア語,スペイン語等であっても適用できる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば,外国語会話を右脳で理解する「癖」がつき,複雑な発音を聞き取ることができるので,外国語会話が飛躍的に上達する。
【図面の簡単な説明】
【図1】CDの再生により,学習者が英会話学習をする様子を示す説明図である。
【図2】左右のスピーカからの英会話の音量を示すグラフである。
【図3】左右のスピーカからの音楽の音量を示すグラフである。
【図4】CDへの英会話の記憶順序を示す説明図である。
【図5】音楽の音量の変化を示すグラフである。
【図6】インターネットを介して音情報を配信する場合のコンピュータ,配信装置等の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 再生装置
2 CD
3,4 スピーカ
5 学習者
Claims (12)
- 再生装置により再生可能であり,外国語会話学習用の音情報を記憶した外国語会話学習用記憶媒体であって,
前記再生装置に接続された複数の音出力器から外国語会話が音楽と共に出力され,かつ当該外国語会話が,学習者から見て右側の音出力器よりも左側の音出力器からより高音量で出力され,前記音楽が,左右の音出力器から同音量で出力されるような音情報を記憶したことを特徴とする,外国語会話学習用記憶媒体。 - 前記外国語会話が出力されている間は,前記音楽の音量が下がることを特徴とする,請求項1に記載の外国語会話学習用記憶媒体。
- 前記外国語会話は,学習者を想定した一の会話人と,当該一の会話人の会話相手である他の会話人との一連の会話であり,
前記一連の会話が所定回数繰り返し出力され,
その後,前記一の会話人の発声音量が下がった状態で,前記一連の会話が再度繰り返されることを特徴とする,請求項1又は2のいずれかに記載の外国語会話学習用記憶媒体。 - 前記音楽は,音声を含まないものであることを特徴とする,請求項1,2又は3のいずれかに記載の外国語会話学習用記憶媒体。
- 提供された外国語会話学習用の音情報に基づいて複数の音出力器から音を出力させる音出力装置であって,
前記音出力器から外国語会話が音楽と共に出力され,かつ当該外国語会話が,学習者から見て右側の音出力器よりも左側の音出力器からより高音量で出力され,前記音楽が,左右の音出力器から同音量で出力されるような音情報に基づいて音を出力させることを特徴とする,音出力装置。 - 前記外国語会話が出力されている間は,前記音楽の音量が下がることを特徴とする,請求項5に記載の音出力装置。
- 前記外国語会話は,学習者を想定した一の会話人と,当該一の会話人の会話相手である他の会話人との一連の会話であり,
前記一連の会話が所定回数繰り返し出力され,
その後,前記一の会話人の発声音量が下がった状態で,前記一連の会話が再度繰り返されることを特徴とする,請求項5又は6のいずれかに記載の音出力装置。 - 前記音楽は,音声を含まないものであることを特徴とする,請求項5,6又は7のいずれかに記載の音出力装置。
- インターネット又は専用線を通じて外国語会話学習用の音情報を配信する配信装置であって,
配信先の複数の音出力器から外国語会話が音楽と共に出力され,かつ当該外国語会話が,学習者から見て右側の音出力器よりも左側の音出力器からより高音量で出力され,前記音楽は,左右の音出力器から同音量で出力されるような音情報を配信することを特徴とする,配信装置。 - 前記外国語会話が出力されている間は,前記音楽の音量が下がることを特徴とする,請求項9に記載の配信装置。
- 前記外国語会話は,学習者を想定した一の会話人と,当該一の会話人の会話相手である他の会話人との一連の会話であり,
前記一連の会話が所定回数繰り返し出力され,
その後,前記一の会話人の発声音量が下がった状態で,前記一連の会話が再度繰り返されることを特徴とする,請求項9又は10のいずれかに記載の配信装置。 - 前記音楽は,音声を含まないものであることを特徴とする,請求項9,10又は11のいずれかに記載の配信装置。
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JP2013182166A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-12 | Takashi Kaneko | 聴覚能力を亢めるための訓練装置及びそのための音声記録媒体、並びにこれらを用いた聴覚訓練方法 |
CN103473959A (zh) * | 2013-09-05 | 2013-12-25 | 无敌科技(西安)有限公司 | 一种外语数字相关听写特别训练学习系统及方法 |
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2002
- 2002-10-11 JP JP2002298294A patent/JP2004133231A/ja active Pending
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