JP2004132264A - 回転電機付きターボチャージャ - Google Patents
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Abstract
【課題】吸気による空冷を有効利用して回転電機7の耐熱性または発熱による効率低下の問題を解消した回転電機付きターボチャージャを提供する。
【解決手段】ターボチャージャ3は、吸気管1に設置されたコンプレッサ4と、排気管2に設置された排気タービン5と、これらを連結するシャフト6とからなる。吸気管1の上流部1A内には、回転電機7である発電モーターが同軸的に設置され、回転軸72は継ぎ手62を介してシャフト6の先端部61に連結されている。回転電機7は吸気管1の中心に位置し、運転中に流速の大きい吸気流で空冷され、吸気翼車42によって排気タービン5からの輻射熱を遮断でき、完全に吸気管1内に収容されているため、回転電機7の回転音は、吸気管1の管壁により遮断され騒音の低下が可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】ターボチャージャ3は、吸気管1に設置されたコンプレッサ4と、排気管2に設置された排気タービン5と、これらを連結するシャフト6とからなる。吸気管1の上流部1A内には、回転電機7である発電モーターが同軸的に設置され、回転軸72は継ぎ手62を介してシャフト6の先端部61に連結されている。回転電機7は吸気管1の中心に位置し、運転中に流速の大きい吸気流で空冷され、吸気翼車42によって排気タービン5からの輻射熱を遮断でき、完全に吸気管1内に収容されているため、回転電機7の回転音は、吸気管1の管壁により遮断され騒音の低下が可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、発電モーターまたは電動モーター(回転電機)を付設した内燃機関のターボチャージャに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などに搭載される内燃機関のターボチャージャに発電モーターまたは電動モーターを取り付け、排気タービンで発電モーターを駆動して排気エネルギーを電気エネルギーとして回収したり、電動モーターでコンプレッサを駆動して吸気を加圧させ、内燃機関の吸入空気量を早急に増大させる考案がなされている。従来の回転電機付きターボチャージャでは、回転電機が排気タービンとコンプレッサの中間のシャフトの外周に設置されている(たとえば、特許文献1または2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−288242号公報
【特許文献2】
特開平6−323154号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
排気タービンを使って電気エネルギーを回収する場合には排気熱により加熱される発電モーターの耐熱性が問題となり、吸気を十分に加圧する場合には大型の電動モーターでの発熱による効率の低下が問題となる。
この発明の目的は、吸気による空冷を有効利用して回転電機の耐熱性または発熱による効率低下の問題を解消した回転電機付きターボチャージャを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1〜3に記載の発明は、回転電機を吸気路に設置するとともに、コンプレッサから上流側に延長したシャフトに連結している。この構成では、回転電機が吸気により冷却されるとともに、回転電機を、高温度となる排気タービンに対しコンプレッサの吸気翼車で遮蔽された位置に設置している。このため、回転電機を低温度に維持でき、耐熱性の問題が解消されるとともに効率を向上できる。
【0006】
請求項4に記載の発明は、回転電機を、コンプレッサの吸気翼車に付設した回転子と、コンプレッサのケーシングに取り付けた固定子とで構成している。これにより、回転子は吸気翼車と一体に回転して吸気により冷却される。また、固定子は偏平に形成でき、放熱性に優れる。
【0007】
請求項5に記載の発明は、回転電機を吸気路の中央に設置している。このため、回転電機の全体を吸気流で効率よく冷却できる。また、回転電機は排気タービンに対しコンプレッサの吸気翼車で遮蔽された場所に位置するため、熱が遮蔽され昇温が防止される。
【0008】
請求項6に記載の発明は、回転電機の端部を吸気路の壁面に取り付けている。このため、回転電機の冷却、組付およびメンテナンスの両立が容易である。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、図1に示す第1実施例とともに説明する。図1は吸気路を形成する吸気管1および排気路を形成する排気管2を備えるとともに、ターボチャージャ3が装着された内燃機関(エンジン)Eの概略構成を示す。ターボチャージャ3は、吸気管1に設置されたコンプレッサ4と、排気管2に設置された排気排気タービン5と、コンプレッサ4と排気タービン5とを連結するシャフト6とからなる。
【0010】
吸気管1の上流部にはエアクリーナー11が装着され、排気管2の下流部には排気ガス浄化用の触媒21が設置されている。コンプレッサ4と内燃機関Eとの間には空冷インタークーラー13が介装されている。空冷インタークーラー13にはフロントグリルシャッター15が付設され、エンジンルーム内への冷却空気の流入が調節できるようになっている。
【0011】
コンプレッサ4は、スクロールケーシング41と、該スクロールケーシング41内に配されるとともにシャフト6に外嵌された吸気翼車42とを備えている。スクロールケーシング41の吸気口43には、同軸的に配された吸気管1の上流部1Aが接続されており、該上流部1A内にシャフト6の先端部61が延長されている。
【0012】
吸気管1の上流部1A内には、回転電機7である発電モーターが同軸的に設置されている。回転電機7は、ケーシング71と、該ケーシング71内に配した固定子および回転子(いずれも図示せず)を有し、回転軸72は継ぎ手62を介してコンプレッサ4の回転軸であるシャフト6の先端部61に連結されている。ケーシング71は、放射状に配された複数のステイ73により、上流部1Aの内壁に支持され、吸気管1の中心に配置されている。
【0013】
この発明では、回転電機7は吸気管1の中心に位置し、運転中に流速の大きい吸気流で空冷される。また、吸気翼車42によって排気タービン5からの輻射熱を遮断できるので、回転電機7の温度上昇が防止される。さらに、回転電機7は、完全に吸気管1内に収容されているため、回転電機7の回転音は、吸気管1の管壁により遮断され騒音の低下が可能となる。
【0014】
回転電機7は、エンジンコントロールユニット(ECU)により制御され、図2に示す流れ図のように、内燃機関Eの始動が完了(完爆)した(ステップS31)後に、排気ガス温度が高いときでも、作動しブレーキが踏まれたとき(ステップS32)、または変速機のシフトダウンがなされたとき(ステップS33)には、ブレーキ信号またはシフトダウン信号で発電回路をオン(ステップS34)し、発電して排気エネルギーを回収する。
【0015】
また、図3に示す流れ図のように、内燃機関Eの運転中にヒータースイッチを入れる(ステップS35)と、外気温度が設定値t0より大きく(ステップS36)、かつエンジン冷却水温が設定値twより小さい(ステップS37)場合には、発電回路がオン(ステップS38)する。この発電負荷でシャフト6のトルク負荷が増大し、ターボチャージャ3を減速させることにより排気圧や排気ガス温度が上がり、燃料消費を増やす。この結果、冷却水温度が上がりヒーターの暖房能力が増大する。また、内燃機関Eの回転速度を低下させ、吸気ファンを減速するとともに、エンジン騒音が低下する。
【0016】
図4は、第2実施例を示す。この実施例では回転電機7のケーシング71に窓74を設け、吸気管1内に回転電機7の内部を一部開放し、吸気がケーシング71を通過するようにしている。これにより、回転電機7から発生する正イオンが吸気中に放出され、内燃機関Eの燃焼が促進されるとともに、回転電機7の内部が強制空冷されるため、発電効率を向上できる。
【0017】
図5は、第3実施例を示す。この実施例では、外気温度が低い状態で内燃機関Eが始動するときに、電動モーターである回転電機7をオンしてコンプレッサ4を回転させる。これにより、吸気は断熱圧縮して温度が上がるとともに、回転電機7の発熱でも昇温し、寒冷地での内燃機関Eの始動に要する時間を短縮できる。
【0018】
図6は第4実施例を示し、コンプレッサ4の吸気口43の上流側吸気管1Bは吸気口43に対し直交的に設けられている。上流側吸気管1Bには、シャフト6の軸線上に取付穴75が開けられ、ケーシング71の端部76が差し込まれて、締結部材77により締結されている。
【0019】
この実施例では、吸気管1の外部から回転電機7を組み付け、取り外しできるので、回転電機7の組付作業およびメンテナンス作業が容易である。また、ケーシング71の主要部を吸気管1内に露出させているので、吸気による回転電機7の冷却も行われ、かつ吸気翼車42によって排気タービン5からの輻射熱を遮断できるので、回転電機7の温度上昇が防止される。
【0020】
図7は第5実施例を示し、回転電機7の一部を吸気管1内に配置し、残部を吸気管1外に配置した構成を有する。回転電機7は、コンプレッサ4の吸気翼車42のデスク44に固定した回転子78と、デスク44に平行したスクロールケーシング41の排気タービン5側の側壁45に設置した固定子79とからなる。回転子78は円環板状を呈しデスク44の下流側面に締結され、固定子79は側壁45の外側面に固着されている。
【0021】
この実施例の構成では、排気ガスにより高温度となる排気タービン5からシャフト6を介して回転子78や固定子79に熱伝導が行われることを防止できる。また、回転子78は高速回転する吸気翼車42に固着されているため、吸気により効率よく冷却され、固定子79は放射冷却が円滑になされる。この結果、回転電機7の耐熱性の向上と発電または電動効率の低下を防止できる。
【0022】
〔変形例〕
この発明の回転電機付きターボチャージャは、冷却水の温度の立ち上がり性能をよくするため、つぎの使用も可能である。回転電機7(電動モーター)をオンして断熱空気を供給するために、内燃機関Eの始動が完了(完爆)して自動車が走行を始める場合、空冷インタークーラー13の冷却機能を止める目的で、フロントグリルシャッター15を閉じる。これにより、吸気管1内の圧縮された断熱空気の冷却を防ぎ、エンジンルーム内に流入する空気量を制限するとともに内燃機関E本体からの放熱を防ぎ、冷却水温を適正温度に上げ、初期エミッションを向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の回転電機付きターボチャージャの概略構成図である。
【図2】作動を示す流れ図である。
【図3】作動を示す流れ図である。
【図4】第2実施例の回転電機付きターボチャージャの概略構成図である。
【図5】第3実施例の回転電機付きターボチャージャの概略構成図である。
【図6】第4実施例の回転電機付きターボチャージャの概略構成図である。
【図7】第5実施例の回転電機付きターボチャージャの概略構成図である。
【符号の説明】
E 内燃機関
1 吸気管(吸気路)
1B 上流側吸気管(上流側吸気路)
2 排気管(排気路)
3 ターボチャージャ
4 コンプレッサ
42 吸気翼車
43 吸気口
5 排気タービン
6 シャフト
7 回転電機(電動モーター、発電モーター)
71 ケーシング
73 ステイ
75 取付穴
76 端部
78 回転子
79 固定子
【発明の属する技術分野】
この発明は、発電モーターまたは電動モーター(回転電機)を付設した内燃機関のターボチャージャに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などに搭載される内燃機関のターボチャージャに発電モーターまたは電動モーターを取り付け、排気タービンで発電モーターを駆動して排気エネルギーを電気エネルギーとして回収したり、電動モーターでコンプレッサを駆動して吸気を加圧させ、内燃機関の吸入空気量を早急に増大させる考案がなされている。従来の回転電機付きターボチャージャでは、回転電機が排気タービンとコンプレッサの中間のシャフトの外周に設置されている(たとえば、特許文献1または2参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−288242号公報
【特許文献2】
特開平6−323154号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
排気タービンを使って電気エネルギーを回収する場合には排気熱により加熱される発電モーターの耐熱性が問題となり、吸気を十分に加圧する場合には大型の電動モーターでの発熱による効率の低下が問題となる。
この発明の目的は、吸気による空冷を有効利用して回転電機の耐熱性または発熱による効率低下の問題を解消した回転電機付きターボチャージャを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1〜3に記載の発明は、回転電機を吸気路に設置するとともに、コンプレッサから上流側に延長したシャフトに連結している。この構成では、回転電機が吸気により冷却されるとともに、回転電機を、高温度となる排気タービンに対しコンプレッサの吸気翼車で遮蔽された位置に設置している。このため、回転電機を低温度に維持でき、耐熱性の問題が解消されるとともに効率を向上できる。
【0006】
請求項4に記載の発明は、回転電機を、コンプレッサの吸気翼車に付設した回転子と、コンプレッサのケーシングに取り付けた固定子とで構成している。これにより、回転子は吸気翼車と一体に回転して吸気により冷却される。また、固定子は偏平に形成でき、放熱性に優れる。
【0007】
請求項5に記載の発明は、回転電機を吸気路の中央に設置している。このため、回転電機の全体を吸気流で効率よく冷却できる。また、回転電機は排気タービンに対しコンプレッサの吸気翼車で遮蔽された場所に位置するため、熱が遮蔽され昇温が防止される。
【0008】
請求項6に記載の発明は、回転電機の端部を吸気路の壁面に取り付けている。このため、回転電機の冷却、組付およびメンテナンスの両立が容易である。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、図1に示す第1実施例とともに説明する。図1は吸気路を形成する吸気管1および排気路を形成する排気管2を備えるとともに、ターボチャージャ3が装着された内燃機関(エンジン)Eの概略構成を示す。ターボチャージャ3は、吸気管1に設置されたコンプレッサ4と、排気管2に設置された排気排気タービン5と、コンプレッサ4と排気タービン5とを連結するシャフト6とからなる。
【0010】
吸気管1の上流部にはエアクリーナー11が装着され、排気管2の下流部には排気ガス浄化用の触媒21が設置されている。コンプレッサ4と内燃機関Eとの間には空冷インタークーラー13が介装されている。空冷インタークーラー13にはフロントグリルシャッター15が付設され、エンジンルーム内への冷却空気の流入が調節できるようになっている。
【0011】
コンプレッサ4は、スクロールケーシング41と、該スクロールケーシング41内に配されるとともにシャフト6に外嵌された吸気翼車42とを備えている。スクロールケーシング41の吸気口43には、同軸的に配された吸気管1の上流部1Aが接続されており、該上流部1A内にシャフト6の先端部61が延長されている。
【0012】
吸気管1の上流部1A内には、回転電機7である発電モーターが同軸的に設置されている。回転電機7は、ケーシング71と、該ケーシング71内に配した固定子および回転子(いずれも図示せず)を有し、回転軸72は継ぎ手62を介してコンプレッサ4の回転軸であるシャフト6の先端部61に連結されている。ケーシング71は、放射状に配された複数のステイ73により、上流部1Aの内壁に支持され、吸気管1の中心に配置されている。
【0013】
この発明では、回転電機7は吸気管1の中心に位置し、運転中に流速の大きい吸気流で空冷される。また、吸気翼車42によって排気タービン5からの輻射熱を遮断できるので、回転電機7の温度上昇が防止される。さらに、回転電機7は、完全に吸気管1内に収容されているため、回転電機7の回転音は、吸気管1の管壁により遮断され騒音の低下が可能となる。
【0014】
回転電機7は、エンジンコントロールユニット(ECU)により制御され、図2に示す流れ図のように、内燃機関Eの始動が完了(完爆)した(ステップS31)後に、排気ガス温度が高いときでも、作動しブレーキが踏まれたとき(ステップS32)、または変速機のシフトダウンがなされたとき(ステップS33)には、ブレーキ信号またはシフトダウン信号で発電回路をオン(ステップS34)し、発電して排気エネルギーを回収する。
【0015】
また、図3に示す流れ図のように、内燃機関Eの運転中にヒータースイッチを入れる(ステップS35)と、外気温度が設定値t0より大きく(ステップS36)、かつエンジン冷却水温が設定値twより小さい(ステップS37)場合には、発電回路がオン(ステップS38)する。この発電負荷でシャフト6のトルク負荷が増大し、ターボチャージャ3を減速させることにより排気圧や排気ガス温度が上がり、燃料消費を増やす。この結果、冷却水温度が上がりヒーターの暖房能力が増大する。また、内燃機関Eの回転速度を低下させ、吸気ファンを減速するとともに、エンジン騒音が低下する。
【0016】
図4は、第2実施例を示す。この実施例では回転電機7のケーシング71に窓74を設け、吸気管1内に回転電機7の内部を一部開放し、吸気がケーシング71を通過するようにしている。これにより、回転電機7から発生する正イオンが吸気中に放出され、内燃機関Eの燃焼が促進されるとともに、回転電機7の内部が強制空冷されるため、発電効率を向上できる。
【0017】
図5は、第3実施例を示す。この実施例では、外気温度が低い状態で内燃機関Eが始動するときに、電動モーターである回転電機7をオンしてコンプレッサ4を回転させる。これにより、吸気は断熱圧縮して温度が上がるとともに、回転電機7の発熱でも昇温し、寒冷地での内燃機関Eの始動に要する時間を短縮できる。
【0018】
図6は第4実施例を示し、コンプレッサ4の吸気口43の上流側吸気管1Bは吸気口43に対し直交的に設けられている。上流側吸気管1Bには、シャフト6の軸線上に取付穴75が開けられ、ケーシング71の端部76が差し込まれて、締結部材77により締結されている。
【0019】
この実施例では、吸気管1の外部から回転電機7を組み付け、取り外しできるので、回転電機7の組付作業およびメンテナンス作業が容易である。また、ケーシング71の主要部を吸気管1内に露出させているので、吸気による回転電機7の冷却も行われ、かつ吸気翼車42によって排気タービン5からの輻射熱を遮断できるので、回転電機7の温度上昇が防止される。
【0020】
図7は第5実施例を示し、回転電機7の一部を吸気管1内に配置し、残部を吸気管1外に配置した構成を有する。回転電機7は、コンプレッサ4の吸気翼車42のデスク44に固定した回転子78と、デスク44に平行したスクロールケーシング41の排気タービン5側の側壁45に設置した固定子79とからなる。回転子78は円環板状を呈しデスク44の下流側面に締結され、固定子79は側壁45の外側面に固着されている。
【0021】
この実施例の構成では、排気ガスにより高温度となる排気タービン5からシャフト6を介して回転子78や固定子79に熱伝導が行われることを防止できる。また、回転子78は高速回転する吸気翼車42に固着されているため、吸気により効率よく冷却され、固定子79は放射冷却が円滑になされる。この結果、回転電機7の耐熱性の向上と発電または電動効率の低下を防止できる。
【0022】
〔変形例〕
この発明の回転電機付きターボチャージャは、冷却水の温度の立ち上がり性能をよくするため、つぎの使用も可能である。回転電機7(電動モーター)をオンして断熱空気を供給するために、内燃機関Eの始動が完了(完爆)して自動車が走行を始める場合、空冷インタークーラー13の冷却機能を止める目的で、フロントグリルシャッター15を閉じる。これにより、吸気管1内の圧縮された断熱空気の冷却を防ぎ、エンジンルーム内に流入する空気量を制限するとともに内燃機関E本体からの放熱を防ぎ、冷却水温を適正温度に上げ、初期エミッションを向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の回転電機付きターボチャージャの概略構成図である。
【図2】作動を示す流れ図である。
【図3】作動を示す流れ図である。
【図4】第2実施例の回転電機付きターボチャージャの概略構成図である。
【図5】第3実施例の回転電機付きターボチャージャの概略構成図である。
【図6】第4実施例の回転電機付きターボチャージャの概略構成図である。
【図7】第5実施例の回転電機付きターボチャージャの概略構成図である。
【符号の説明】
E 内燃機関
1 吸気管(吸気路)
1B 上流側吸気管(上流側吸気路)
2 排気管(排気路)
3 ターボチャージャ
4 コンプレッサ
42 吸気翼車
43 吸気口
5 排気タービン
6 シャフト
7 回転電機(電動モーター、発電モーター)
71 ケーシング
73 ステイ
75 取付穴
76 端部
78 回転子
79 固定子
Claims (6)
- 排気路に設置された排気タービンと、吸気路に設置されるとともにシャフトで前記排気タービンに連結されたコンプレッサとを備えた内燃機関のターボチャージャにおいて、
回転電機を前記吸気路に設置するとともに、前記コンプレッサの回転軸に連結したことを特徴とする回転電機付きターボチャージャ。 - 排気路に設置された排気タービンと、該排気タービンにシャフトで連結されるとともに、吸気路に設置された発電モーターを備えた回転電機付きターボチャージャ。
- 吸気路に配されたコンプレッサと、該コンプレッサにシャフトで連結されるとともに、前記吸気路に設置された電動モーターを備えた回転電機付きターボチャージャ。
- 排気路に設置された排気タービンと、吸気路に設置されるとともにシャフトで前記排気タービンに連結されたコンプレッサとを備えた内燃機関のターボチャージャにおいて、
前記コンプレッサの吸気翼車に付設した回転子と、前記コンプレッサのケーシングに取り付けた固定子とからなる回転電機を付設したことを特徴とする回転電機付きターボチャージャ。 - 請求項1〜4のいずれか1に記載の回転電機付きターボチャージャにおいて、前記コンプレッサの吸気口の上流側吸気路は、該吸気口と同軸的に設けられており、前記回転電機は、該上流側吸気路の中心に同軸的に配されるとともに、前記吸気路にステイで支持されていることを特徴とする回転電機付きターボチャージャ。
- 請求項1〜4のいずれか1に記載の回転電機付きターボチャージャにおいて、前記コンプレッサの吸気口の上流側吸気路は、該吸気口と直行的に設けられており、前記回転電機は、端部が前記吸気口の延長線上の前記上流側吸気路の側壁に開けた取付穴に保持されて取り付けられていることを特徴とする回転電機付きターボチャージャ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002297697A JP2004132264A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | 回転電機付きターボチャージャ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002297697A JP2004132264A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | 回転電機付きターボチャージャ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004132264A true JP2004132264A (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=32287331
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002297697A Pending JP2004132264A (ja) | 2002-10-10 | 2002-10-10 | 回転電機付きターボチャージャ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004132264A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006320143A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Erumekku:Kk | 電動アシスト型ターボチャージャー |
GB2442794A (en) * | 2006-10-11 | 2008-04-16 | Bentley Motors Ltd | I.c. engine turbocharger with electric motor drive |
EP1961936A1 (en) * | 2007-02-23 | 2008-08-27 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Hybrid turbocharger |
EP2110531A1 (en) * | 2007-02-09 | 2009-10-21 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Exhaust gas turbocharger |
GB2498400A (en) * | 2012-01-14 | 2013-07-17 | Cummins Ltd | Turbocharger and generator/motor arrangement |
GB2551450A (en) * | 2012-01-14 | 2017-12-20 | Cummins Ltd | Turbocharger arrangement |
JP2019157630A (ja) * | 2018-03-07 | 2019-09-19 | マツダ株式会社 | エンジンの過給装置 |
-
2002
- 2002-10-10 JP JP2002297697A patent/JP2004132264A/ja active Pending
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