JP2004131987A - 作業車への路面清掃装置の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業車の上下に揺動駆動を自在に備えられた作業腕への路面清掃装置の取付構造を改善して、路面清掃装置を適切に接地させることができるようにし、また作業腕による過度の押さえ付けがないようにし、路面清掃装置の取扱いを容易にし、清掃効率を向上させ、また路面清掃装置の損傷の可能性の問題も除くことができるようにする。さらに路面清掃装置の位置、向きなどの変更を容易にし狭い空間における清掃の困難な問題も除く。
【解決手段】路面清掃装置を作業腕に、作業腕に対して所定の範囲の上下移動を自在にして取付ける。また旋回機構を介して取付ける。
【選択図】 図1
【解決手段】路面清掃装置を作業腕に、作業腕に対して所定の範囲の上下移動を自在にして取付ける。また旋回機構を介して取付ける。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車への路面清掃装置の取付構造、さらに詳しくは、作業車に上下に揺動駆動を自在に備えられた作業腕への路面清掃装置の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
広い範囲の床面、路面などを清掃する清掃機械として、車輪を備えた移動型の表面清掃機械(例えば特許文献1参照)や、この種表面清掃機械に類似した路面清掃装置をホイールローダのような自走式の汎用作業車に作業装置の一つとして取付けて、より経済的に清掃作業を行えるように構成した清掃機械が用いられている。
【0003】
【特許文献1】
特許第2883287号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の従来の清掃機械には次のとおりの解決すべき問題がある。
【0005】
(1)清掃装置を作業車に取付けた場合の問題:
路面清掃装置を作業車の作業腕に取付けた場合においては、作業腕の上下動操作によって路面清掃装置を床面、路面などに適切に接地させないと、例えば浮いた状態では清掃効率が悪くなり、逆に接地のために作業腕により路面清掃装置を押さえ付けこれが過度になると、路面清掃装置を損傷させる可能性がある。したがって取扱いが難しい問題がある。
【0006】
(2)狭い空間の清掃における問題:
この種の走行可能な形態の清掃機械は、直進走行の頻度の多い場所においては有効であるが、倉庫、船倉のような、比較的狭い空間、入り組んだ空間、そして空間の壁際、柱際、隅部など、清掃機械の入りにくい場所においては、清掃機械の向きを自在に変えることができないので、清掃が難しい問題がある。
【0007】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、作業車の作業腕への路面清掃装置の取付構造を改善して、路面清掃装置を適切に接地させることができるようにし、また作業腕による過度の押さえ付けがないようにし、路面清掃装置の取扱いを容易にし、清掃効率を向上させ、また路面清掃装置の損傷の可能性の問題も除くことができるようにする。そしてさらに、路面清掃装置の位置、向きなどの変更の自由度を増して、狭い空間における清掃の困難な問題も除くことができるようにする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、路面清掃装置が、上下に揺動駆動を自在に備えられた作業車の作業腕に、作業腕に対して所定の範囲の上下移動を自在にして取付けられている、ことを特徴とする作業車への路面清掃装置の取付構造である。
【0009】
そして、作業腕に対して路面清掃装置を上下に所定の範囲移動自在になるように取付け、この範囲においては路面清掃装置は自重により適切に接地でき、また作業腕により路面清掃装置に押付ける力が働かないようにする。
【0010】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の路面清掃装置の取付構造において、該取付構造が、路面清掃装置又は作業腕のいずれか一方に設けられた上下に延びる長孔と、路面清掃装置又は作業腕の他方に設けられたこの長孔に長孔の延びる方向の移動を自在に嵌合する軸部材とを備えているものである。
【0011】
そして、上下に延びる長孔とそれに嵌合する軸部材とによって、作業腕に対し路面清掃装置を所定の範囲自在に移動できるようにする。
【0012】
請求項3に記載された発明は、請求項2記載の路面清掃装置の取付構造において、相対移動の自在な該路面清掃装置と作業腕とが接近する状態において、該軸部材と該長孔の端とが当接する位置に近い「接近位置」にあることを示す標識が、該軸部材及び/又は長孔の部分に備えられているものである。
【0013】
そして、長孔の端と軸部材が当接し路面清掃装置を下方に押付ける状態になる前の「接近位置」を標識により認識できるようにし、作業腕による路面清掃装置の過度の押さえ付けを防止する。
【0014】
請求項4に記載された発明は、請求項3記載の路面清掃装置の取付構造において、該軸部材と長孔の端が該「接近位置」にあることを検出する検出手段を備えているものである。
【0015】
そして「接近位置」を検出手段によって自動的に検出できるようにする。
【0016】
請求項5に記載された発明は、請求項1から4までのいずれかに記載の路面清掃装置の取付構造において、該路面清掃装置を作業腕に対し、上下に延びる軸線を中心に揺動あるいは旋回を自在に取付ける旋回機構を備えているものである。
【0017】
そして、旋回機構によって自在に路面清掃装置の向きを変えることができるようにし、狭い空間などの清掃を容易に行えるようにする。
【0018】
請求項6に記載された発明は、請求項5記載の路面清掃装置の取付構造において、該旋回機構が、揺動あるいは旋回の駆動手段を備えているものである。
【0019】
そして、駆動手段によってより容易に路面清掃装置の向きを変えることができるようにする。
【0020】
請求項7に記載された発明は、請求項1から6までのいずれかに記載の路面清掃装置の取付構造において、該作業車が油圧ショベルであるものである。
【0021】
そして作業車として、走行中あるいは停止したその場で機体の旋回が自在な、また伸縮の自在な作業腕をこの機体に備えた、かつ種々の作業装置を適宜に交換装備することができる汎用作業車である油圧ショベルを用いることにより、容易に、そして経済的に清掃作業を行うことができるようにする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された作業車への路面清掃装置の取付構造について、作業車である油圧ショベルにおける好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0023】
図1を参照して説明すると、全体を番号2で示す油圧ショベルは、下部走行体4と、下部走行体4上に軸線5を中心に水平方向に旋回自在に取付けられた上部旋回体6とを備えた、周知の作業車である。上部旋回体6には、運転室8、上下方向に揺動駆動を自在に設けられた作業腕10が備えられている。この作業腕10の先端に路面清掃装置12が取付けられている。
【0024】
作業腕10は、上部旋回体6に上下方向に揺動自在に取付けられたブーム10a、ブーム10aの先端に上下方向に揺動自在に取付けられたアーム10b、ブーム10aと上部旋回体6との間に介在されたブーム揺動シリンダ10c、ブーム10aとアーム10bの間に介在されたアーム揺動シリンダ10d、及び一端がアーム10bに取付けられた清掃装置支持シリンダ10eを備えている。路面清掃装置12は、アーム10bの先端と清掃装置支持シリンダ10eの他端に連結されたリンク10fの先端に取付けられている。
【0025】
このブーム揺動シリンダ10c及びアーム揺動シリンダ10dを運転室8において適宜に伸縮作動操作することにより、作業腕10の先端を上部旋回体6に対して、上下、前後に自在に移動することができる。したがって、作業腕10の先端に取付けた路面清掃装置12を、自在に移動させ任意の位置に位置付けることができる。
【0026】
路面清掃装置12は、回転自在な前後の支持輪、油圧ショベルの油圧源からの圧油により駆動される複数個の清掃及び集塵ブラシ、並びに塵埃を収容するバケットなどを備えた、後に詳述する作業腕10への取付部分を除いて、周知のものである。したがって、路面清掃装置12についての説明は省略する。
【0027】
図1と共に作業腕10と路面清掃装置12との取付部分の拡大図である図2及び図3を参照して説明する。路面清掃装置12の上部には旋回機構が収容された旋回ケース14が備えられ、旋回ケース14の上面には、作業腕10と連結する一対の実質的に同一でよい平板状のブラケット16a、16b(以下単にブラケット16と呼ぶことがある)が所定の間隔、すなわちアーム10bの先端のボス11a及び清掃装置支持シリンダ10eに連結されたリンク10fの先端のボス11bが自在に挿入可能な間隔で、平行に一体的に立設されている。
【0028】
ブラケット16a、16b各々には、上下方向に延びる一対の実質的に同一形状でよい長孔18a、18b(以下単に長孔18と呼ぶことがある)が平行に間隔を置いて形成されている。一対となった長孔18a、18aには、アーム10bの先端のボス11aに固定されボス11aの両側に突出した軸部材であるピン20aのそれぞれの突出端が、又一対になった長孔18b、18bには、リンク10fの先端のボス11bに固定されボス11bの両側に突出した軸部材である、ピン20aと実質的に同一でよいピン20bのそれぞれの突出端が嵌合されている(以下ピン20a、20bを単にピン20と呼ぶことがある)。
【0029】
ブラケット16は厚鋼板によって矩形状に形成されている。長孔18は、ピン20が摺動自在に嵌合できるピン20の外径よりも若干大きい幅で、上下の長手方向の端間の長さをLにして形成されている。この長さLは、作業腕10に対し路面清掃装置12が所定の範囲上下に移動自在となるように設定される。すなわち路面G(図1)に置かれた路面清掃装置12が、路面Gの凹凸に応じて自在に上下できるように、路面清掃装置12の大きさ、形態などに応じて設定される。
【0030】
ピン20は、鋼により形成され、その全長は長孔18に嵌合した一方の端がブラケット16の厚さから若干外方に突出すように、他方の端が後に説明する標識22を設けることができるようにブラケット16から外方に長さh突出するように形成されている。
【0031】
かくしてピン20は、図4(a)、図4(b)に示すように、実線で示す長孔18の上端と当接する「上端当接位置」と、二点鎖線で示す長孔18の下端と当接する「下端当接位置」の間を自在に移動可能に配設される。そして作業腕10(図1)を操縦操作して上下作動させ、ピン20を「上端当接位置」にしさらに上方に動かせば路面清掃装置12を路面Gから持ち上げることができ、「下端当接位置」にしさらに下方に動かせば、必要により路面清掃装置12を路面Gに押付けることができる。
【0032】
図3、図4と共に図5を参照して説明を続けると、ピン20が長孔18の下端の「下端当接位置」に接近する部分のブラケット16には、運転室8(図1)から目視可能な所にピン20が「下端当接位置」に近い「接近位置」にあることを示す標識22の一方としてのマーク22aが、例えば赤ペンキにより略ピン20の直径幅で付されている。そしてピン20の長さh突出した部分には標識22の他方としてのマーク22bが、例えば赤ペンキにより外周面に付されている。したがって図5(b)に示すように、マーク22aとマーク22bが整列したことを目視することにより「接近位置」を認識することができる。
【0033】
この標識22と共に「接近位置」を検出する検出手段24を図5に示すごとく備えてもよい。検出手段24としては、例えばブラケット16に取付けてピン20と接触し位置を検出するリミットスイッチ24a、あるいはピン20により光線を遮断して位置を検出する光電スイッチなどを用いることができる。さらに、検出手段24の出力信号により「接近位置」を警告する警報を鳴らしたり、作業腕10の作動を自動的に停止させるようにしてもよい。
【0034】
この路面清掃装置12は、路面清掃装置12に備えられた旋回機構によって作業腕10に、上下に延びる軸線15(図1参照)を中心にして旋回自在に取付けられている。図6及び図7を参照してこの旋回機構及びその駆動手段置について説明する。
【0035】
全体を番号26で示す旋回機構及びその駆動手段28は、前述の一対のブラケット16a、16bが上面に設けられた旋回ケース14内に設置されている。主として図6を参照して説明すると、路面清掃装置12の清掃装置本体13の上面には、旋回軸受30が軸線15を回転中心にして配設されている。旋回軸受30は、内輪30a、外輪30b、及びその間に複数個の転動ボール30cを有し、内輪30aは清掃装置本体13に複数個のボルト32により取付けられている。外輪30bは、旋回ケース14の天板14aの下面に一体的に取付けられ下方の旋回軸受30に向けて配設された円筒状のブラケット14bの下端に複数個のボルト34により取付られている。旋回軸受30は、軸線15の延びる上下方向の内輪30aと外輪30bとの相対移動、すなわちスラスト方向の移動を止めている。かくしてブラケット16a、16bが設けられた旋回ケース14と清掃装置本体13とは、軸線15を中心にして旋回自在に連結されている。
【0036】
駆動手段28は、清掃装置本体13に下端が固定され軸線15を中心にして上方に向けて配設された上端にピニオンギアが形成されたピニオン36と、ブラケット14bに固定された対向した一対の油圧シリンダ38a、38bを結ぶピストンロッド38cにピニオン36と噛み合うラック38dが形成された駆動シリンダ38を備えている。
【0037】
そして、運転室8(図1)において操縦装置を操作し、例えば一方の油圧シリンダ38aに圧油を供給し他方の油圧シリンダ38bの油を排出し、ラック38dを矢印X1の方向に移動させると、ピニオン36及びそれに連結された清掃装置本体13は軸線15を中心にして矢印Z1で示す方向に旋回する。同様にラック38dを矢印X2の方向に移動させると、ピニオン36及びそれに連結した清掃装置本体13は軸線15を中心にして矢印Z2で示す方向に旋回する。したがって、駆動シリンダ38への圧油の給排を制御することにより、路面清掃装置12を作業腕10に対して任意の位置に軸線15を中心にして旋回させ位置付けることができる。
【0038】
上述したとおりの形態の、作業車への路面清掃装置の取付構造の作用について説明する。
【0039】
(1)所定の範囲の上下移動を自在に取付け:
図2に示すように、作業腕10に対して路面清掃装置12を長さLの長孔18とそれに嵌合する軸部材であるピン20により、作業腕10と路面清掃装置12の上下の相対位置を所定の範囲の移動を自在にして取付けたので、路面清掃装置12をその自重により適切に路面G(図1)に接地させることができ、また作業腕10による路面Gへの過度の押さえ付けも除くことができる。さらに路面Gの凹凸などに応じて路面清掃装置12を、作業腕10をそれに合わせて上下操作することなしに、路面Gに追従させることができる。したがって、清掃効率を向上させ、また路面清掃装置12の損傷の可能性も除くことができる。
【0040】
(2)旋回機構を介して取付け:
作業腕10に対して路面清掃装置12を、図6に示すごとく、旋回機構26により旋回自在に、また駆動手段28により駆動自在に取付けたので、路面清掃装置12の向きを作業車2に対して自在に変えることができ、狭い空間など従来清掃の困難であった場所の清掃も容易に行うことができる。
【0041】
(3)作業車としての油圧ショベルに取付け:
図1に示すように、作業車として油圧ショベル2を用い、その作業腕10に路面清掃装置12を上下に所定の範囲の移動を自在に、また上下に延びる軸線15を中心に旋回自在に取付けたので、油圧ショベル2自体の特徴である、上部旋回体6の軸線5を中心にした旋回作動、上部旋回体6に取付けられた作業腕10の上下、前後などへの自在な作動により、路面清掃装置12を、狭い入り組んだ空間、その壁際、柱際、隅部など、機械の入りにくい場所に自由に位置付けることができ、清掃を格段に容易に行うことができる。
【0042】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
【0043】
(1)長孔、軸部材:
本実施の形態においては、路面清掃装置を作業車の作業腕に所定の範囲の上下移動を自在に取付けるのに、例えば図2に示すように、長孔18とそれに嵌合する軸部材であるピン20を用いたが、これに代えて例えば路面清掃装置と作業腕の間に揺動自在なレバーあるいはリンクを設け、その動きの範囲をストッパなどに当接させ制限するようにして取付けてもよい。
【0044】
(2)長孔、軸部材:
本実施の形態においては、例えば図2に示すように、長孔18を路面清掃装置12に、それに嵌合する軸部材であるピン20を作業腕10に備えたが、逆に作業腕に長孔を、路面清掃装置にピンを設けるようにしてもよい。
あるいはまた、図8に示すように、一対のプレート40a、40bの間にピン42を差し渡したブラケット44を作業腕10に備え、路面清掃装置12にこの一対のプレート40a、40bの間に挿入される、長孔46aを有したブラケット46を一体的に立設して備えてもよい。
【0045】
(3)標識:
本実施の形態においては、軸部材のピンと長孔の端が当接位置に近い「接近位置」にあることを示す標識として、例えば図2に示すように、ピン20のマーク22bとブラケット16のマーク22aとの2個所に備えたが、路面清掃装置、作業腕の大きさ、形態などによって、「接近位置」を認識することが可能であればいずれか一方であってもよい。あるいはピン20の他端側も突出させ、ピンの両端にマークを設けてもよい。
【0046】
(4)揺動、旋回:
本実施の形態においては、旋回機構にその駆動手段を備えたが、駆動手段は備えないで旋回機構のみにして手動により旋回作動させ、旋回位置を固定するブレーキ手段あるいはロック手段などを旋回機構に備えるようにしてもよい。
【0047】
(5)駆動手段:
本実施の形態においては、旋回機構の駆動手段としてラックを有した駆動シリンダ及びそれに噛み合うピニオンを備えたが、油圧モータ、電動モータなどの手段を用いて旋回駆動するようにしてもよい。
【0048】
(6)作業車:
本実施の形態においては、作業腕を備える作業車として油圧ショベルが用いられたが、作業車としては作業腕を備えているホイールローダのような他の適宜の車両も用いることができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明に従って構成された作業車への路面清掃装置の取付構造によれば、作業車の作業腕への路面清掃装置の取付構造が改善され、路面清掃装置を適切に接地させることができ、また作業腕による過度の押さえ付けが防止され、路面清掃装置の取扱いが容易になり、清掃効率が向上され、また路面清掃装置の損傷の可能性も除くことができる。さらに、路面清掃装置の位置、向きなどの変更が容易にできるので、狭い空間における清掃も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された取付構造により路面清掃装置を作業腕に取付けた、作業車である油圧ショベルの側面図。
【図2】図1にAで示した取付部分の拡大図。
【図3】図2のB−B矢印方向に見た正面図。
【図4】軸部材が長孔の上端と当接した「上端当接位置」及び下端と当接した「下端当接位置」の状態を示す説明図で、(a)は側面図、(b)は正面図。
【図5】軸部材と長孔の「接近位置」の状態を示した説明図。
【図6】図2のC−C矢印方向に見て旋回機構及びその駆動手段を示した断面図。
【図7】図6のD−D矢印方向に見た断面図。
【図8】軸部材と長孔の他の実施形態を示した(a)は側面図、(b)は正面図。
【符号の説明】
2:油圧ショベル(作業車)
4:下部走行体
6:上部旋回体
10:作業腕
12:路面清掃装置
15:軸線
16:ブラケット
16a:ブラケット
16b:ブラケット
18:長孔
18a:長孔
18b:長孔
20:ピン(軸部材)
20a:ピン(軸部材)
20b:ピン(軸部材)
22:標識
22a:マーク(標識)
22b:マーク(標識)
24:検出手段
24a:リミットスイッチ(検出手段)
26:旋回機構
28:駆動手段
30:旋回軸受
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車への路面清掃装置の取付構造、さらに詳しくは、作業車に上下に揺動駆動を自在に備えられた作業腕への路面清掃装置の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
広い範囲の床面、路面などを清掃する清掃機械として、車輪を備えた移動型の表面清掃機械(例えば特許文献1参照)や、この種表面清掃機械に類似した路面清掃装置をホイールローダのような自走式の汎用作業車に作業装置の一つとして取付けて、より経済的に清掃作業を行えるように構成した清掃機械が用いられている。
【0003】
【特許文献1】
特許第2883287号公報(第1図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の従来の清掃機械には次のとおりの解決すべき問題がある。
【0005】
(1)清掃装置を作業車に取付けた場合の問題:
路面清掃装置を作業車の作業腕に取付けた場合においては、作業腕の上下動操作によって路面清掃装置を床面、路面などに適切に接地させないと、例えば浮いた状態では清掃効率が悪くなり、逆に接地のために作業腕により路面清掃装置を押さえ付けこれが過度になると、路面清掃装置を損傷させる可能性がある。したがって取扱いが難しい問題がある。
【0006】
(2)狭い空間の清掃における問題:
この種の走行可能な形態の清掃機械は、直進走行の頻度の多い場所においては有効であるが、倉庫、船倉のような、比較的狭い空間、入り組んだ空間、そして空間の壁際、柱際、隅部など、清掃機械の入りにくい場所においては、清掃機械の向きを自在に変えることができないので、清掃が難しい問題がある。
【0007】
本発明は上記事実に鑑みてなされたもので、その技術的課題は、作業車の作業腕への路面清掃装置の取付構造を改善して、路面清掃装置を適切に接地させることができるようにし、また作業腕による過度の押さえ付けがないようにし、路面清掃装置の取扱いを容易にし、清掃効率を向上させ、また路面清掃装置の損傷の可能性の問題も除くことができるようにする。そしてさらに、路面清掃装置の位置、向きなどの変更の自由度を増して、狭い空間における清掃の困難な問題も除くことができるようにする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、路面清掃装置が、上下に揺動駆動を自在に備えられた作業車の作業腕に、作業腕に対して所定の範囲の上下移動を自在にして取付けられている、ことを特徴とする作業車への路面清掃装置の取付構造である。
【0009】
そして、作業腕に対して路面清掃装置を上下に所定の範囲移動自在になるように取付け、この範囲においては路面清掃装置は自重により適切に接地でき、また作業腕により路面清掃装置に押付ける力が働かないようにする。
【0010】
請求項2に記載された発明は、請求項1記載の路面清掃装置の取付構造において、該取付構造が、路面清掃装置又は作業腕のいずれか一方に設けられた上下に延びる長孔と、路面清掃装置又は作業腕の他方に設けられたこの長孔に長孔の延びる方向の移動を自在に嵌合する軸部材とを備えているものである。
【0011】
そして、上下に延びる長孔とそれに嵌合する軸部材とによって、作業腕に対し路面清掃装置を所定の範囲自在に移動できるようにする。
【0012】
請求項3に記載された発明は、請求項2記載の路面清掃装置の取付構造において、相対移動の自在な該路面清掃装置と作業腕とが接近する状態において、該軸部材と該長孔の端とが当接する位置に近い「接近位置」にあることを示す標識が、該軸部材及び/又は長孔の部分に備えられているものである。
【0013】
そして、長孔の端と軸部材が当接し路面清掃装置を下方に押付ける状態になる前の「接近位置」を標識により認識できるようにし、作業腕による路面清掃装置の過度の押さえ付けを防止する。
【0014】
請求項4に記載された発明は、請求項3記載の路面清掃装置の取付構造において、該軸部材と長孔の端が該「接近位置」にあることを検出する検出手段を備えているものである。
【0015】
そして「接近位置」を検出手段によって自動的に検出できるようにする。
【0016】
請求項5に記載された発明は、請求項1から4までのいずれかに記載の路面清掃装置の取付構造において、該路面清掃装置を作業腕に対し、上下に延びる軸線を中心に揺動あるいは旋回を自在に取付ける旋回機構を備えているものである。
【0017】
そして、旋回機構によって自在に路面清掃装置の向きを変えることができるようにし、狭い空間などの清掃を容易に行えるようにする。
【0018】
請求項6に記載された発明は、請求項5記載の路面清掃装置の取付構造において、該旋回機構が、揺動あるいは旋回の駆動手段を備えているものである。
【0019】
そして、駆動手段によってより容易に路面清掃装置の向きを変えることができるようにする。
【0020】
請求項7に記載された発明は、請求項1から6までのいずれかに記載の路面清掃装置の取付構造において、該作業車が油圧ショベルであるものである。
【0021】
そして作業車として、走行中あるいは停止したその場で機体の旋回が自在な、また伸縮の自在な作業腕をこの機体に備えた、かつ種々の作業装置を適宜に交換装備することができる汎用作業車である油圧ショベルを用いることにより、容易に、そして経済的に清掃作業を行うことができるようにする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された作業車への路面清掃装置の取付構造について、作業車である油圧ショベルにおける好適実施形態を図示している添付図面を参照して、さらに詳細に説明する。
【0023】
図1を参照して説明すると、全体を番号2で示す油圧ショベルは、下部走行体4と、下部走行体4上に軸線5を中心に水平方向に旋回自在に取付けられた上部旋回体6とを備えた、周知の作業車である。上部旋回体6には、運転室8、上下方向に揺動駆動を自在に設けられた作業腕10が備えられている。この作業腕10の先端に路面清掃装置12が取付けられている。
【0024】
作業腕10は、上部旋回体6に上下方向に揺動自在に取付けられたブーム10a、ブーム10aの先端に上下方向に揺動自在に取付けられたアーム10b、ブーム10aと上部旋回体6との間に介在されたブーム揺動シリンダ10c、ブーム10aとアーム10bの間に介在されたアーム揺動シリンダ10d、及び一端がアーム10bに取付けられた清掃装置支持シリンダ10eを備えている。路面清掃装置12は、アーム10bの先端と清掃装置支持シリンダ10eの他端に連結されたリンク10fの先端に取付けられている。
【0025】
このブーム揺動シリンダ10c及びアーム揺動シリンダ10dを運転室8において適宜に伸縮作動操作することにより、作業腕10の先端を上部旋回体6に対して、上下、前後に自在に移動することができる。したがって、作業腕10の先端に取付けた路面清掃装置12を、自在に移動させ任意の位置に位置付けることができる。
【0026】
路面清掃装置12は、回転自在な前後の支持輪、油圧ショベルの油圧源からの圧油により駆動される複数個の清掃及び集塵ブラシ、並びに塵埃を収容するバケットなどを備えた、後に詳述する作業腕10への取付部分を除いて、周知のものである。したがって、路面清掃装置12についての説明は省略する。
【0027】
図1と共に作業腕10と路面清掃装置12との取付部分の拡大図である図2及び図3を参照して説明する。路面清掃装置12の上部には旋回機構が収容された旋回ケース14が備えられ、旋回ケース14の上面には、作業腕10と連結する一対の実質的に同一でよい平板状のブラケット16a、16b(以下単にブラケット16と呼ぶことがある)が所定の間隔、すなわちアーム10bの先端のボス11a及び清掃装置支持シリンダ10eに連結されたリンク10fの先端のボス11bが自在に挿入可能な間隔で、平行に一体的に立設されている。
【0028】
ブラケット16a、16b各々には、上下方向に延びる一対の実質的に同一形状でよい長孔18a、18b(以下単に長孔18と呼ぶことがある)が平行に間隔を置いて形成されている。一対となった長孔18a、18aには、アーム10bの先端のボス11aに固定されボス11aの両側に突出した軸部材であるピン20aのそれぞれの突出端が、又一対になった長孔18b、18bには、リンク10fの先端のボス11bに固定されボス11bの両側に突出した軸部材である、ピン20aと実質的に同一でよいピン20bのそれぞれの突出端が嵌合されている(以下ピン20a、20bを単にピン20と呼ぶことがある)。
【0029】
ブラケット16は厚鋼板によって矩形状に形成されている。長孔18は、ピン20が摺動自在に嵌合できるピン20の外径よりも若干大きい幅で、上下の長手方向の端間の長さをLにして形成されている。この長さLは、作業腕10に対し路面清掃装置12が所定の範囲上下に移動自在となるように設定される。すなわち路面G(図1)に置かれた路面清掃装置12が、路面Gの凹凸に応じて自在に上下できるように、路面清掃装置12の大きさ、形態などに応じて設定される。
【0030】
ピン20は、鋼により形成され、その全長は長孔18に嵌合した一方の端がブラケット16の厚さから若干外方に突出すように、他方の端が後に説明する標識22を設けることができるようにブラケット16から外方に長さh突出するように形成されている。
【0031】
かくしてピン20は、図4(a)、図4(b)に示すように、実線で示す長孔18の上端と当接する「上端当接位置」と、二点鎖線で示す長孔18の下端と当接する「下端当接位置」の間を自在に移動可能に配設される。そして作業腕10(図1)を操縦操作して上下作動させ、ピン20を「上端当接位置」にしさらに上方に動かせば路面清掃装置12を路面Gから持ち上げることができ、「下端当接位置」にしさらに下方に動かせば、必要により路面清掃装置12を路面Gに押付けることができる。
【0032】
図3、図4と共に図5を参照して説明を続けると、ピン20が長孔18の下端の「下端当接位置」に接近する部分のブラケット16には、運転室8(図1)から目視可能な所にピン20が「下端当接位置」に近い「接近位置」にあることを示す標識22の一方としてのマーク22aが、例えば赤ペンキにより略ピン20の直径幅で付されている。そしてピン20の長さh突出した部分には標識22の他方としてのマーク22bが、例えば赤ペンキにより外周面に付されている。したがって図5(b)に示すように、マーク22aとマーク22bが整列したことを目視することにより「接近位置」を認識することができる。
【0033】
この標識22と共に「接近位置」を検出する検出手段24を図5に示すごとく備えてもよい。検出手段24としては、例えばブラケット16に取付けてピン20と接触し位置を検出するリミットスイッチ24a、あるいはピン20により光線を遮断して位置を検出する光電スイッチなどを用いることができる。さらに、検出手段24の出力信号により「接近位置」を警告する警報を鳴らしたり、作業腕10の作動を自動的に停止させるようにしてもよい。
【0034】
この路面清掃装置12は、路面清掃装置12に備えられた旋回機構によって作業腕10に、上下に延びる軸線15(図1参照)を中心にして旋回自在に取付けられている。図6及び図7を参照してこの旋回機構及びその駆動手段置について説明する。
【0035】
全体を番号26で示す旋回機構及びその駆動手段28は、前述の一対のブラケット16a、16bが上面に設けられた旋回ケース14内に設置されている。主として図6を参照して説明すると、路面清掃装置12の清掃装置本体13の上面には、旋回軸受30が軸線15を回転中心にして配設されている。旋回軸受30は、内輪30a、外輪30b、及びその間に複数個の転動ボール30cを有し、内輪30aは清掃装置本体13に複数個のボルト32により取付けられている。外輪30bは、旋回ケース14の天板14aの下面に一体的に取付けられ下方の旋回軸受30に向けて配設された円筒状のブラケット14bの下端に複数個のボルト34により取付られている。旋回軸受30は、軸線15の延びる上下方向の内輪30aと外輪30bとの相対移動、すなわちスラスト方向の移動を止めている。かくしてブラケット16a、16bが設けられた旋回ケース14と清掃装置本体13とは、軸線15を中心にして旋回自在に連結されている。
【0036】
駆動手段28は、清掃装置本体13に下端が固定され軸線15を中心にして上方に向けて配設された上端にピニオンギアが形成されたピニオン36と、ブラケット14bに固定された対向した一対の油圧シリンダ38a、38bを結ぶピストンロッド38cにピニオン36と噛み合うラック38dが形成された駆動シリンダ38を備えている。
【0037】
そして、運転室8(図1)において操縦装置を操作し、例えば一方の油圧シリンダ38aに圧油を供給し他方の油圧シリンダ38bの油を排出し、ラック38dを矢印X1の方向に移動させると、ピニオン36及びそれに連結された清掃装置本体13は軸線15を中心にして矢印Z1で示す方向に旋回する。同様にラック38dを矢印X2の方向に移動させると、ピニオン36及びそれに連結した清掃装置本体13は軸線15を中心にして矢印Z2で示す方向に旋回する。したがって、駆動シリンダ38への圧油の給排を制御することにより、路面清掃装置12を作業腕10に対して任意の位置に軸線15を中心にして旋回させ位置付けることができる。
【0038】
上述したとおりの形態の、作業車への路面清掃装置の取付構造の作用について説明する。
【0039】
(1)所定の範囲の上下移動を自在に取付け:
図2に示すように、作業腕10に対して路面清掃装置12を長さLの長孔18とそれに嵌合する軸部材であるピン20により、作業腕10と路面清掃装置12の上下の相対位置を所定の範囲の移動を自在にして取付けたので、路面清掃装置12をその自重により適切に路面G(図1)に接地させることができ、また作業腕10による路面Gへの過度の押さえ付けも除くことができる。さらに路面Gの凹凸などに応じて路面清掃装置12を、作業腕10をそれに合わせて上下操作することなしに、路面Gに追従させることができる。したがって、清掃効率を向上させ、また路面清掃装置12の損傷の可能性も除くことができる。
【0040】
(2)旋回機構を介して取付け:
作業腕10に対して路面清掃装置12を、図6に示すごとく、旋回機構26により旋回自在に、また駆動手段28により駆動自在に取付けたので、路面清掃装置12の向きを作業車2に対して自在に変えることができ、狭い空間など従来清掃の困難であった場所の清掃も容易に行うことができる。
【0041】
(3)作業車としての油圧ショベルに取付け:
図1に示すように、作業車として油圧ショベル2を用い、その作業腕10に路面清掃装置12を上下に所定の範囲の移動を自在に、また上下に延びる軸線15を中心に旋回自在に取付けたので、油圧ショベル2自体の特徴である、上部旋回体6の軸線5を中心にした旋回作動、上部旋回体6に取付けられた作業腕10の上下、前後などへの自在な作動により、路面清掃装置12を、狭い入り組んだ空間、その壁際、柱際、隅部など、機械の入りにくい場所に自由に位置付けることができ、清掃を格段に容易に行うことができる。
【0042】
以上、本発明を実施の形態に基づいて詳細に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、例えば下記のように、本発明の範囲内においてさまざまな変形あるいは修正ができるものである。
【0043】
(1)長孔、軸部材:
本実施の形態においては、路面清掃装置を作業車の作業腕に所定の範囲の上下移動を自在に取付けるのに、例えば図2に示すように、長孔18とそれに嵌合する軸部材であるピン20を用いたが、これに代えて例えば路面清掃装置と作業腕の間に揺動自在なレバーあるいはリンクを設け、その動きの範囲をストッパなどに当接させ制限するようにして取付けてもよい。
【0044】
(2)長孔、軸部材:
本実施の形態においては、例えば図2に示すように、長孔18を路面清掃装置12に、それに嵌合する軸部材であるピン20を作業腕10に備えたが、逆に作業腕に長孔を、路面清掃装置にピンを設けるようにしてもよい。
あるいはまた、図8に示すように、一対のプレート40a、40bの間にピン42を差し渡したブラケット44を作業腕10に備え、路面清掃装置12にこの一対のプレート40a、40bの間に挿入される、長孔46aを有したブラケット46を一体的に立設して備えてもよい。
【0045】
(3)標識:
本実施の形態においては、軸部材のピンと長孔の端が当接位置に近い「接近位置」にあることを示す標識として、例えば図2に示すように、ピン20のマーク22bとブラケット16のマーク22aとの2個所に備えたが、路面清掃装置、作業腕の大きさ、形態などによって、「接近位置」を認識することが可能であればいずれか一方であってもよい。あるいはピン20の他端側も突出させ、ピンの両端にマークを設けてもよい。
【0046】
(4)揺動、旋回:
本実施の形態においては、旋回機構にその駆動手段を備えたが、駆動手段は備えないで旋回機構のみにして手動により旋回作動させ、旋回位置を固定するブレーキ手段あるいはロック手段などを旋回機構に備えるようにしてもよい。
【0047】
(5)駆動手段:
本実施の形態においては、旋回機構の駆動手段としてラックを有した駆動シリンダ及びそれに噛み合うピニオンを備えたが、油圧モータ、電動モータなどの手段を用いて旋回駆動するようにしてもよい。
【0048】
(6)作業車:
本実施の形態においては、作業腕を備える作業車として油圧ショベルが用いられたが、作業車としては作業腕を備えているホイールローダのような他の適宜の車両も用いることができる。
【0049】
【発明の効果】
本発明に従って構成された作業車への路面清掃装置の取付構造によれば、作業車の作業腕への路面清掃装置の取付構造が改善され、路面清掃装置を適切に接地させることができ、また作業腕による過度の押さえ付けが防止され、路面清掃装置の取扱いが容易になり、清掃効率が向上され、また路面清掃装置の損傷の可能性も除くことができる。さらに、路面清掃装置の位置、向きなどの変更が容易にできるので、狭い空間における清掃も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された取付構造により路面清掃装置を作業腕に取付けた、作業車である油圧ショベルの側面図。
【図2】図1にAで示した取付部分の拡大図。
【図3】図2のB−B矢印方向に見た正面図。
【図4】軸部材が長孔の上端と当接した「上端当接位置」及び下端と当接した「下端当接位置」の状態を示す説明図で、(a)は側面図、(b)は正面図。
【図5】軸部材と長孔の「接近位置」の状態を示した説明図。
【図6】図2のC−C矢印方向に見て旋回機構及びその駆動手段を示した断面図。
【図7】図6のD−D矢印方向に見た断面図。
【図8】軸部材と長孔の他の実施形態を示した(a)は側面図、(b)は正面図。
【符号の説明】
2:油圧ショベル(作業車)
4:下部走行体
6:上部旋回体
10:作業腕
12:路面清掃装置
15:軸線
16:ブラケット
16a:ブラケット
16b:ブラケット
18:長孔
18a:長孔
18b:長孔
20:ピン(軸部材)
20a:ピン(軸部材)
20b:ピン(軸部材)
22:標識
22a:マーク(標識)
22b:マーク(標識)
24:検出手段
24a:リミットスイッチ(検出手段)
26:旋回機構
28:駆動手段
30:旋回軸受
Claims (7)
- 路面清掃装置が、上下に揺動駆動を自在に備えられた作業車の作業腕に、作業腕に対して所定の範囲の上下移動を自在にして取付けられている、ことを特徴とする作業車への路面清掃装置の取付構造。
- 該取付構造が、路面清掃装置又は作業腕のいずれか一方に設けられた上下に延びる長孔と、路面清掃装置又は作業腕の他方に設けられたこの長孔に長孔の延びる方向の移動を自在に嵌合する軸部材とを備えている、請求項1記載の路面清掃装置の取付構造。
- 相対移動の自在な該路面清掃装置と作業腕とが接近する状態において、該軸部材と該長孔の端とが当接する位置に近い「接近位置」にあることを示す標識が、該軸部材及び/又は長孔の部分に備えられている、請求項2記載の路面清掃装置の取付構造。
- 該軸部材と長孔の端が該「接近位置」にあることを検出する検出手段を備えている、請求項3記載の路面清掃装置の取付構造。
- 該路面清掃装置を作業腕に対し、上下に延びる軸線を中心に揺動あるいは旋回を自在に取付ける旋回機構を備ている、請求項1から4までのいずれかに記載の路面清掃装置の取付構造。
- 該旋回機構が、揺動あるいは旋回の駆動手段を備えている、請求項5記載の路面清掃装置の取付構造。
- 該作業車が油圧ショベルである、請求項1から6までのいずれかに記載の路面清掃装置の取付構造。
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JP2002295763A JP2004131987A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 作業車への路面清掃装置の取付構造 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101342295B1 (ko) * | 2011-08-26 | 2014-01-02 | 임용태 | 착탈식 스윙 회전청소용브러시 |
JP2019190266A (ja) * | 2017-10-11 | 2019-10-31 | 小▲崎▼ 隆晴 | 定厚削り装置及び定厚削り工法 |
JP2022030602A (ja) * | 2020-08-07 | 2022-02-18 | Jfeスチール株式会社 | 堆積物の清掃装置 |
-
2002
- 2002-10-09 JP JP2002295763A patent/JP2004131987A/ja not_active Withdrawn
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JP7268661B2 (ja) | 2020-08-07 | 2023-05-08 | Jfeスチール株式会社 | 堆積物の清掃装置 |
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