JP2004131604A - コークス炉の窯口集塵装置 - Google Patents

コークス炉の窯口集塵装置 Download PDF

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Abstract

【課題】石炭乾留工程でコークス炉の窯口から放出される粉塵をより確実に捕捉し得るコークス炉の窯口集塵装置を提供することを目的とし、特に大量の粉塵が窯口から放出されるタイミングに確実に対応し得るようにする。
【解決手段】複数の炭化室C1が並設されてなるコークス炉の各炭化室C1の窯口C2から放出される粉塵を集塵フード20で捕捉し吸引して集塵処理するコークス炉の窯口集塵装置10であり、前記集塵フード20を、各炭化室C1からコークスを排出するときに使用される押出機90の前記窯口C2に対向した部分に設けている。集塵フード20は、窯口C2における作業領域Z1の上部および両側部を覆い得るように形状設定されている。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、石炭を乾留してコークスを製造するコークス炉の各炭化室の窯口から放出される粉塵を集塵するために用いられるコークス炉の窯口集塵装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開昭56−28287号公報に記載された図8に示すようなコークス炉の窯口集塵装置100が知られている。この窯口集塵装置100は、炭化室C1が多数並設されてなるコークス炉Cの窯口C2から放出される粉塵を集塵するためのものであり、炉蓋102上部のバックステー101間にそれぞれ配設された窯口フード(炉側フード)103と、各窯口フード103に基端側がそれぞれ接続された連絡ダクト104と、各連絡ダクト104の先端側が接続される集合ダクト105とを備えて構成されている。
【0003】
そして、コークス炉Cの操業時に窯口C2から放出された粉塵は、窯口フード103で捕捉された後、吸引空気に同伴して各連絡ダクト104および集合ダクト105を介して地上設置の所定の集塵装置に導入され、この集塵装置で集塵処理が施されるようになっている。
【0004】
かかる窯口集塵装置100は、採用されるようになってから久しく、当該窯口集塵装置100によってコークス炉Cの窯口C2から大気中に放出されていた粉塵が有効に捕捉されるようになり、大気汚染防止に果たした功績は大きい。
【0005】
【特許文献1】
特開昭56−28287号公報
【特許文献2】
特開昭56−5888号公報
【特許文献3】
特開昭58−152089号公報
【特許文献4】
実開昭62−21051号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、コークス炉Cの窯口から放出される粉塵は、コークス炉Cの炭化室C1に石炭を装入するとき、および乾留が完了した後に炭化室C1からコークスを排出するときに多く発生する。
【0007】
すなわち、石炭装入時には、炉蓋102上部の小蓋を開放した状態で押出機のレベラーにより炭化室C1内の石炭のレベルを均して揃えるいわゆるレベリング操作が行われることから、押出機が配置された側であるいわゆるマシンサイドの窯口C2からの粉塵放出が多くなる。
【0008】
一方、コークス排出時には、マシンサイドおよびガイド車が配置された側であるいわゆるコークサイドの双方で炭化室C1から炉蓋102が外されることにより、炭化室C1内の赤熱コークスが窯口C2で炭化室C1の上下方向の全長に亘って外部に露出した状態になり、これによって赤熱コークスから多くの粉塵が発生することになる。さらに、押出機のラムの駆動で炭化室C1からコークスが押し出されるに際しては、赤熱コークスがコークサイドの窯口からガイド車を介して消火車へ向けて排出されるため、コークサイドの窯口C2からの粉塵放出が非常に多くなる。
【0009】
このような粉塵多発時に、対象となる炭化室C1に対応した窯口フード103で効果的に粉塵を捕捉するために、各連絡ダクト104内には普段閉止状態とされる開閉ダンパー104aがそれぞれ設けられ、集塵対象の窯口フード103のみが開放操作されるようになされている。これによって例えば炭化室C1からコークスが排出されるときに、当該炭化室C1から放出される粉塵は、開閉ダンパー104aが開放状態の窯口フード103に捕捉され、集合ダクト105を介して地上設置の集塵処理へ導入されて集塵処理に付されることになる。
【0010】
しかしながら、前記のような従来の窯口集塵装置100にあっては、各窯口フード103は、各炭化室C1の窯口C2上方に設けられているため、炉蓋102が外された状態で外部に露出した縦長の赤熱コークスから窯口フード103までの距離は相当長く、したがって、赤熱コークスから発生した粉塵を含む熱気流が窯口フード103に到達するまでに例えば横風などの外乱が作用すると、粉塵は窯口フード103に到達するまでに外気中に拡散してしまい、確実に捕捉することができない。したがって、従来の窯口集塵装置100は、環境汚染を防止する効果が思わしくないというのが実情であった。
【0011】
そこで、前記のような従来の窯口集塵方式で窯口フード103を大きくして粉塵の捕捉範囲を広くすることが考えられるが、このようにすると、窯口フードが移動機械である押出機やガイド車と干渉するため、実際には実現することができない。
【0012】
本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたものであり、石炭乾留工程でコークス炉の窯口から放出される粉塵をより確実に捕捉し得るコークス炉の窯口集塵装置を提供することを目的とし、特に大量の粉塵が窯口から放出されるタイミングに確実に対応し得るコークス炉の窯口集塵装置を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数の炭化室が並設されてなるコークス炉の各炭化室の窯口から放出される粉塵を集塵フードで捕捉し吸引して集塵処理するコークス炉の窯口集塵装置であって、前記集塵フードは、各炭化室からコークスを排出するときに使用される作業機械の前記窯口に対向した部分に設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
コークス炉においては、炭化室からのコークス排出作業時に、窯口を含むように炭化室の複数室に対応して炉前に設定された作業用の領域において、作業者や各種の機器がコークス排出や炉蓋のクリーニング等に係る所定の一連の作業を行うようになっている。
【0015】
前記一連の作業として具体的には、コークス排出の対象炭化室に装着されている炉蓋を取り外す炉蓋取り作業、炉蓋の取り外された炭化室から押出機のラムの駆動でコークスをマシンサイドからコークサイドへ向けて押し出す窯出し作業、取り外された炉蓋に付着しているコールタールなどを除去して清浄化するドア(炉蓋)クリーニング作業、炉蓋が取り外された状態の炭化室窯口のフレームに付着しているコールタールなどを除去して清浄化するシート(フレーム)クリーニング作業、および一旦取り外されていた炉蓋を炭化室に装着する炉蓋装着作業等を押出機およびガイド車共通のものとして挙げることができる。
【0016】
また、押出機固有の作業としては、コークス排出後の炭化室に炉蓋が装着された状態で、原料石炭が炉頂から装入車を介して当該炭化室に装入されるに際し、炭化室内の石炭の高さレベルを均すレベリング作業を挙げることができる。これらの一連の作業が実行されている間、コークス炉の窯口から多量の粉塵が外部に放出されるが、本発明の窯口集塵装置は、このような粉塵を効果的に捕捉して集塵するためのものである。
【0017】
そして、請求項1記載の発明によれば、窯口を対象とした集塵フードが押出機およびガイド車の一方または双方(以下、これらを総称して作業機械という)に設けられていることにより作業機械が炉蓋の開放により大量の粉塵を放出する作業対象の炭化室に移動してきた状態で当該集塵フードが炭化室の窯口に対向した状態になるため、炭化室内の赤熱コークスから放出される大量の粉塵が確実に集塵フードによって捕捉される。
【0018】
また、特に押出機が設けられている側(マシンサイド)においては、炭化室への石炭の装入時に炭化室内の石炭レベルの均一化のためにレベリング操作が実行されるが、このときにも粉塵が炉蓋の開放された小蓋口から外部に放出されるが、押出機に集塵フードを設けることにより、この小蓋口からの放出粉塵をも有効に捕捉することができる。
【0019】
このように、請求項1の発明によれば、従来の固定式の炉側フードによっては、炉蓋の開放された窯口や炉蓋が装着された状態での小蓋口から放出される粉塵を確実に捕捉し得なかったという不都合が解消され、これによってコークス炉からの粉塵の飛散を確実に防止することが可能になり、大気汚染防止に果たす貢献度は大きい。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記集塵フードは、窯口における作業領域の上部および両側部を覆い得るように構成されてなることを特徴とするものである。
【0021】
この発明において、窯口における作業領域とは、炭化室からのコークス排出作業の作業対象となっている窯口を含むように炭化室の複数室に対応して炉前に設定された作業用の領域のことであり、この作業領域内で作業者がコークス排出に係る前記一連の作業を行うことになる。
【0022】
そして、請求項2の発明においては、集塵フードは、窯口における作業領域の上部および両側部を覆い得るようになっているため、作業機械が作業対象の炭化室へ移動した状態で、この炭化室を含む炉前の作業領域で、窯口から放出される粉塵ばかりか、作業領域における前記一連の作業時に発生する粉塵をも作業領域の上部および両側部を覆った集塵フードによって捕捉することが可能になり、作業領域で発生するほとんどの粉塵がより確実に集塵される。
【0023】
したがって、従来の窯口上部にのみフードが設けられたものにあっては、全く覆われていない窯口の側部から粉塵が外部へ放出されるという不都合が生じるが、請求項2の発明ではこのような不都合は生じず、粉塵の捕捉効率が大幅に向上する。
【0024】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記集塵フードは、窯口における粉塵多放出領域の下部を覆い得る下部覆い板をさらに有してなることを特徴とするものである。
【0025】
この発明において、粉塵多放出領域とは、前記作業領域の内で窯口から特に多くの粉塵が放出される領域のことであり、具体的には、コークス排出対象の炭化室の窯口を基準にして、この基準窯口と少なくとも同一幅であって、所定の高さ位置より上方の領域のことである。
【0026】
そして、請求項3記載の発明によれば、集塵フードには、前記のような粉塵多放出領域の下部を覆い得る下部覆い板が設けられているため、窯口から放出された粉塵は、その大部分が当該下部覆い板に誘導されながら、且つ外乱要因に影響されることなく確実に集塵フードに捕捉される。
【0027】
したがって、従来の粉塵多放出領域に下部覆い板が設けられていないコークス炉に固定式の集塵フードにあっては、窯口から一旦粉塵多放出領域に放出された粉塵は、当該粉塵を誘導するものが存在しないため、下側からの外気流が集塵フードに入り込み、これによってフードで有効に粉塵を捕捉し得なくなるという不都合が存在したが、請求項3の発明ではそのような不都合が生じることはない。
【0028】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記窯口の上方位置には、コークス炉に固定され、且つ窯口から放出された粉塵の外部への飛散を防止する粉塵飛散防止手段が設けられてなることを特徴とするものである。
【0029】
この発明によれば、開放された窯口から放出された粉塵を含む気体は、高温であることによる比重の減少で外気より軽くなり、これによって窯口からコークス炉の表面に沿って上昇するが、この上昇した粉塵含有気体は、コークス炉に固定された粉塵飛散防止手段で捕捉されて作業機械側の集塵フードへ案内されるため、窯口からの粉塵をより効果的に捕捉することが可能になる。
【0030】
また、コークス炉側に粉塵飛散防止手段を設けない場合には、作業機械側の集塵フードにおける作業領域の上部を覆う部分を、コークス炉の表面に当接させるようにする必要があるが、コークス炉の表面には炉体を支持するための部材(具体的にはバックステー)が窯口を挟んで設けられており、かかる部材との干渉を回避した状態で移動機である作業機械に前記粉塵飛散防止手段に代わる手段を設けることは困難であるばかりか、たとえ設けることができても設備コストが高騰する。かかる設備コストの高騰を抑えるためにもコークス炉への粉塵飛散防止手段の設置は有用である。
【0031】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記集塵フードは、前記粉塵飛散防止手段に対向した上部フラップを有し、該上部フラップは、先端部が粉塵飛散防止手段に当接した当接姿勢と、当該当接が解除された当接解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成されてなることを特徴とするものである。
【0032】
この発明によれば、作業機械が作業対象の炭化室の窯口に対向した状態で、上部フラップを当接姿勢に姿勢設定することにより上部フラップの先端部が炉側の粉塵飛散防止手段に当接し、これによって集塵フードは、粉塵飛散防止手段を介して窯口の粉塵多放出領域を上部から完全に覆った状態になるため、窯口から放出された粉塵を集塵フードによって確実に捕捉することができる。
【0033】
そして、作業機械が移動するに際しては、上部フラップを当接姿勢から当接解除姿勢へ姿勢変更することにより、当該上部フラップの粉塵飛散防止手段に対する当接が解消されるため、作業機械は、上部フラップが粉塵飛散防止手段と干渉し合うことなく円滑に移動することができる。
【0034】
請求項6記載の発明は、複数の炭化室が並設されてなるコークス炉の各炭化室の窯口から放出される粉塵を捕捉し吸引して集塵処理するコークス炉の窯口集塵装置であって、各炭化室からコークスを排出するときに使用される押出機、ガイド車等の作業機械に配設され粉塵を空気流とともに吸引する機上ダクトと、該機上ダクトが接続される接続ダクトと、該接続ダクトと接続される定置された集塵機本体とを備えて構成されていることを特徴とするものである。
【0035】
この発明によれば、コークス炉の窯口で発生した粉塵は捕捉された上で空気流とともに機上ダクトによって吸引され、当該接続ダクトを介して定置された集塵機本体へ導入され、この集塵機本体で集塵処理される。そして、集塵機本体は、定置されたものであるため、作業機械の機上に集塵機が設けられる場合に比較し、機上であるという制約に左右されることなく集塵能力の優れた大型のものを採用することが可能であり、これによってコークス炉の窯口で発生した粉塵をより確実に捕集し集塵することができる。
【0036】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記接続ダクトは、前記作業機械が移動しても機上ダクトとの接続状態が外気と密封状態で連続的に維持されるように構成されてなることを特徴とするものである。
【0037】
この発明によれば、たとえ作業機械が移動中であっても、機上ダクトと接続ダクトとの接続状態が維持されるため、作業機械の移動中は捕捉した粉塵を集塵機本体に送り込み得なくなるような不都合の生じることはなく、長期的な観点からの総合的な集塵効率が向上する。
【0038】
また、従来の機械的な構成で機上ダクトと接続ダクトとを接続する場合には、接続ダクトに炭化室の数に対応した数の接続構造を設けるとともに、各接続構造毎に開閉ダンパーを設ける一方、機上ダクト側に接続操作機構および開閉ダンパーの開閉操作機構を設けなければならず設備コストが嵩むばかりか、機械的な構造のみで接続部分を完全にシールすることは困難であるため、接続ダクト内に外気が吸引され、これによる風量の増加で集塵機本体の負荷が増大し、これによって集塵機本体の運転コストが上昇するという不都合が生じるのであるが、請求項7の発明では、作業機械の移動中であっても機上ダクトと接続ダクトとの接続状態が外気と密封状態で連続的に維持されるため、多くの開閉ダンパーなどを設ける必要がなく、その分設備コストの低減化に貢献することができるとともに、隙間から侵入した外気による風量の増加で集塵機本体の運転コストが増加するようなような不都合を回避することができる。
【0039】
さらに、請求項7の発明によれば、窯口集塵を行っていない作業機械の移動中も集塵機本体の運転を継続することにより、窯口の作業領域の空気を吸引して新しい空気を常に作業領域に送り込むことが可能になるため、当該空気の強制的な入れ替えでコークス炉に対向した作業機械の対向部分の機器の温度が高温になることを抑制することが可能になり、高温による機器の劣化や損傷を有効に防止することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明に係る窯口集塵装置について説明する前に当該窯口集塵装置が適用されるコークス炉について説明する。図1は、コークス炉をマシンサイド(押出機が配置されている側)から見た正面図である。なお、図1では上昇管およびコレクチングメーンの図示を省略している。この図に示すように、コークス炉Cは、レンガが精緻に積み上げられることによって形成された構造物であり、複数の炭化室C1(通常1炉団当り50〜100室)が並設されている。かかるコークス炉Cは、レンガが積み上げられた状態で、例えば炭化室C1間に介設されるバックステー101等の金物によって外装され、図略のクロスタイロッドやロングタイロッドで締結されることにより構造的な強度が確保されている。
【0041】
炭化室C1は、通常、炉幅寸法が400mm〜450mm、炉高寸法が4.0m〜6.5m、炉長寸法が15.0m〜20.0mに設定された細長い直方体状に形成されている。かかる炭化室C1の正面および背面に形成された開口は、着脱自在の炉蓋102によって閉止し得るようになっている。特にマシンサイド(押出機が配置された側)の炉蓋102には、その上部に開閉自在の小蓋106が設けられている。
【0042】
そして、炭化室C1に炉蓋102が装着された状態で、炉頂に設けられた装入口を介して原料石炭が炭化室C1に装入され、当該原料石炭に乾留処理が施されることになる。隣設された炭化室C1間には燃焼室が設けられ、この燃焼室には継続的に燃料ガスが供給されているため、原料石炭は炭化室C1に装入された直後から乾留処理が開始されることになる。乾留の結果生成したコークス炉ガスは、上昇管109およびコレクチングメーン110(図2)を介して後続のガス処理設備に送り込まれ、当該ガス処理設備で所定の清浄化処理が施された後、工場内のエネルギー源として使用される。
【0043】
一方、原料石炭の乾留処理で最終的に生成したコークスは、炉蓋102が取り外された後に押出機によってマシンサイドからコークサイド(マシンサイドの反対側)に向けて押し出され、コークガイド車を介して消火車によって受けられ、その後の消火処理で製品コークスとされて出荷される。
【0044】
このようなコークス炉Cにおいては、コークス炉Cの上部には、全ての炭化室C1を対象として窯口フード(炉側フード)103が設けられているとともに、各窯口フード103は、連絡ダクト104を介してコークス炉Cの炉頂位置に配設された集合ダクト105と接続されている。各連絡ダクト104には開閉ダンパー104aがそれぞれ設けられ、集塵対象の窯口に対応した窯口フード103の開閉ダンパー104aのみが開放とされる一方、その他の開閉ダンパー104aは閉止状態が維持される。窯口で発生した粉塵を含む気流は、高温であるため比重が外気より小さく、これによって外気中を上昇する。そしてこの上昇気流は、窯口フード103で捕捉された後、連絡ダクト104を介して集合ダクト105に集められ、系外に設けられた炉側フード用集塵装置Xで集塵処理されるようになっている。
【0045】
ところで、原料石炭の乾留が終了した炭化室C1からコークスKを排出するに際しては、図1の右から3番目の炭化室C1で示すように、両サイドの炉蓋102が取り外され、この状態で押出機のラム(押出し棒)の駆動による押出し動作によってコークスKはマシンサイドからコークサイドに向けて押し出されることになるが、このときには、炉蓋102が外された炭化室C1の窯口から主にコークスKの微細な粒子からなる粉塵が大量に発生し、熱気流に同伴して大気中を上昇するが、かかる大量の粉塵は、発生位置から窯口フード103へ到達するまでの間に横風等の影響で大気中に拡散することが多いため、効率的に捕捉することができない。
【0046】
また、炭化室C1に石炭が装入されるに際しては、図1で左から2番目の炉蓋102に示すように、炉蓋102の上部に設けられた小蓋106が開放され、この小蓋106の開口を通して押出機の均し棒であるレベラー93(図2)が挿入される。そして、このレベラー93に炭化室C1内で往復動させることによって原料石炭の高さレベルを均一にする、いわゆるレベリング処理が施される。
【0047】
このレベリング処理時には、上昇管109(図2)からコレクチングメーン110に向けて高圧安水(所定の高圧に圧力設定されたアンモニア水)が噴射され、この噴流によるエジェクター効果で炭化室C1内で発生した大量の生ガスは、そのほとんどがコレクチングメーン110へと導入されるようになっている。
【0048】
しかしながら、このレベリング処理時には、炭化室C1内から引き戻されたレベラー93に同伴して粉状の原料石炭(粉炭)が小蓋106の開口から外部に引き出され、この粉炭の飛散で粉塵が発生するが、かかる粉塵は窯口フード103のみでは確実に捕捉することができない。
【0049】
そこで、本発明においては、押出機に窯口集塵装置の内のフード部分を装備し、この押出機上の集塵フードによって前記生ガス(生ガスの中にもある程度の粉塵が含まれている)や大量のコークス微粉(粉塵)を含む気流を捕捉するとともに、該捕捉した気流を、ジョイントダクトを介して地上設置の集塵機本体へ導入し、当該集塵機本体で含塵気流に確実な集塵処理を施すようにしている。
【0050】
なお、本実施形態においては、前記窯口フード103は、窯口から放出された粉塵を前記集塵フードへ案内する本発明に係る粉塵飛散防止手段として利用し、特に必要が生じた場合を除き、当該窯口フード103を用いた集塵装置Xによる集塵は行わないようにしている。したがって、全ての連絡ダクト104の開閉ダンパー104aは閉止状態とされている。
【0051】
窯口フード103が本実施形態における窯口集塵で粉塵捕捉用に使用されずに粉塵飛散防止手段として利用される理由は以下のとおりである。すなわち、窯口フード103が、本発明の窯口集塵装置10を採用する以前にすでに既設されていたこと、特に窯口フード103で粉塵を捕捉して集塵装置Xで集塵処理を行わなくても、押出機90に車載された本発明の集塵フード20によって粉塵を確実に捕捉して集塵機本体50で確実な集塵処理を行うことができること、特に既設の窯口フード103を撤去しなくても当該窯口フード103を粉塵飛散防止手段として利用し得ること、および押出機90が対向していない窯口から多くの粉塵が発生したような場合には、この粉塵を窯口フード103で捕捉して集塵装置Xで集塵処理を行うことができること等を挙げることができる。
【0052】
図2は、本発明に係る窯口集塵装置の一実施形態を説明するための押出機の概略側面図であり、図3はその概略平面図である。これらの図に示すように、押出機90は、複数の炭化室C1が並設されてなるコークス炉Cの炉団方向(図2の紙面に直交する方向)に平行に敷設された一対の軌条C3に案内されて走行可能に構成され、乾留が完了した炭化室C1にまで都度移動して炭化室C1内のコークスKを押し出すとともに、押出し後の空になった炭化室C1に炉頂から原料石炭を挿入するに際し、当該炭化室C1内の原料石炭の高さレベルを均すいわゆるレベリング処理を施すものである。
【0053】
かかる押出機90は、平面視(図3)で走行方向(図2の紙面に直交する方向)と直交する方向に長尺な矩形状を呈し、各種の鋼材を組み合わせて形成された構造体の底部に車輪を有する押出機本体91と、この押出機本体91に装備された押出ラム92と、同レベラー93と、同炉蓋着脱機94と、同集塵フード20とを備えた基本構成を有している。なお、これらに加えて炉蓋102の内面側に付着堆積したタール分を削ぎ落とす炉蓋掃除機が付設されている場合もある。
【0054】
前記押出ラム92は、炭化室C1の全長より長尺に長さ設定されたラム本体92aと、このラム本体92aの先端部に固定された、炭化室C1内のコークスKに対向するラムヘッド92bとからなっている。ラム本体92aの底面にはラックが形成され、このラックに噛合するピニオン92cの正逆駆動で炭化室C1内のコークスKに対して進退し、炉蓋102がコークス炉Cから外された状態での前進時にコークスKを炭化室C1内から押し出すようになっている。
【0055】
前記レベラー93は、炭化室C1内への原料石炭の装入作業時に、当該炭化室C1内の原料石炭の高さレベルを均すためのものであり、炉蓋102がコークス炉Cに装着された状態で小蓋106が開放されることにより開口した小蓋口から炭化室C1内に侵入され、炭化室C1内で進退することによって炭化室C1内に装入された原料石炭に対しレベリング処理が施されるようになっている。
【0056】
前記窯口集塵装置10は、コークス炉Cの窯口C2における作業領域Z1を覆う集塵フード20と、この集塵フード20で捕捉された粉塵を移送する機上ダクト30とを備えて構成されている。前記作業領域Z1は、図2および図3に一点鎖線で示すように、押出機90の前面側(コークス炉Cに対向した側)と、炭化室C1に装着された炉蓋102の表面側と、窯口フード103の下面側と、サービスホーム107の上面側とに囲まれた空間のことであり、コークスKの押し出し作業時にコークス炉C側の作業者や、炉蓋着脱機94などがこの作業領域Z1において作業を行う。
【0057】
前記機上ダクト30の下流端は、水封式のジョイントダクト40に接続されているとともに、ジョイントダクト40は、後続の大型の集塵機本体50に接続されている。水封式のジョイントダクト40を採用することにより、機上ダクト30のジョイントダクト40に対する接続状態を押出機90の移動に拘らず連続的に且つ容易に確保し得るようになっている。
【0058】
図4は、ジョイントダクト40の一実施形態を示す斜視図である。この図に示すように、ジョイントダクト40は、軌条C3に案内されつつ正逆移動する押出機90から導出された含塵気体Gを、地上に設置された当該含塵気体Gの処理設備である集塵機本体50に送り込むために、押出機90と集塵機本体50との間に介設されるものであり、押出機90が移動中であっても含塵気体Gが連続的に送気されるようになっている。
【0059】
集塵機本体50は、ジョイントダクト40から導出された含塵気体Gを受け入れて、当該含塵気体Gに集塵処理を施すものであり、含塵気体Gを吸引するための吸引ブロワ51と、この吸引ブロワ51によって吸引された含塵気体Gに対し所定の処理を施すバグフィルター52とを備えている。
【0060】
そして、押出機90と集塵機本体50との間に介設されるジョイントダクト40は、断面視で一巻きの渦巻き状に形成され、押出機90の移動方向に平行に配設される当該押出機90の移動範囲と略同一の長さ寸法に設定された長尺容器41と、この長尺容器41の一方の側壁(図4に示す右側の長高側壁44)に設けられた長手方向に延びる蓋部材46と、長尺容器41の底部から立設された長手方向の全長に亘って延びる立設仕切板49とを備えた基本構成を有している。
【0061】
前記長尺容器41は、押出機90の移動範囲に亘る長尺の底板42と、この底板42の一方の側縁(押出機90側の側縁)から上方に向けて突設された長手方向に全長に亘って延びる短高側壁43と、底板42の他方の側縁から短高側壁43に対向するように上方に向けて突設された短高側壁43より若干長高の長高側壁44と、両端部をそれぞれ閉止する長手方向一対の端壁45とを備えて構成されている。
【0062】
前記蓋部材46は、長高側壁44の上縁部から短高側壁43へ向けて突設された長高側壁44の全長に亘って延びる天板47と、この天板47の先端縁部から下方に向けて突設された垂下仕切板48とからなっている。天板47は、本実施形態においては、幅寸法が各側壁43,44間の内寸法の略3/4に設定されているとともに、垂下仕切板48は、下端縁部が底板42に当接しないように上下寸法が設定され、これによって垂下仕切板48の下端縁部と底板42の上面との間に充填水Wが流通し得る長手方向の全長に亘って延びた第1隙間48aが形成されている。
【0063】
前記立設仕切板49は、底板42における垂下仕切板48から長高側壁44側に寄った位置に垂下仕切板48と所定距離だけ幅方向に離間した状態で長手方向の全長に亘るように立設されている。かかる立設仕切板49の上縁面と天板47の下面との間には、含塵気体Gが流通するための長手方向の全長に亘って延びた第2隙間49aが形成されている。
【0064】
また、天板47の適所には、接続された含塵気体Gを抜き出すための抜出しダクト47aが接続され、押出機90から機上ダクト30を介してジョイントダクト40に供給された含塵気体Gは、この抜出しダクト47aを通って集塵機本体50に供給されるようになっている。
【0065】
このように構成されたジョイントダクト40において、底板42、長高側壁44、一対の端壁45および立設仕切板49に囲繞された空間によって充填水Wが充填される液充填室40aが形成されているとともに、垂下仕切板48および立設仕切板49間に存在する充填水Wの水面と、垂下仕切板48の充填水Wから上方に突出した部分と、天板47と、長高側壁44と、底板42とに囲繞された空間によって粉塵堆積室40bが形成されている。
【0066】
すなわち、長尺容器41の液充填室40aに、液位が垂下仕切板48の下端縁部より上位で、且つ立設仕切板49の上縁より下位になるように充填水Wを充填することにより密封状態の粉塵堆積室40bが形成されるのである。そして、粉塵堆積室40b内が集塵機本体50の駆動で抜出しダクト47aを介して負圧になっても、液充填室40a内の液位が立設仕切板49を越えて横溢しないように充填水Wの水位が設定されている。
【0067】
一方、前記機上ダクト30は、押出機90の外観に沿うように形成されたダクト本体31と、このダクト本体31の先端部から延設された正面視でU字状のU字ダクト32とからなっている。
【0068】
U字ダクト32は、下部が液充填室40aの短高側壁43と垂下仕切板48との間に位置する基端部33と、この基端部33の下端から第1隙間48aを通って垂下仕切板48の図4における幅方向の右方にまで延設された中間部34と、この中間部34の先端から上方に向けて延設された先端部35とからなっている。
【0069】
前記基端部33は、側面視で二等辺三角形状に形状設定されている。かかる基端部33は、上端部の幅寸法が抜出しダクト47aの幅寸法と同一に寸法設定されているとともに、下方に向かうに従って幅寸法が漸減され、これによって有効断面積を抜出しダクト47aの有効断面積と同一になるように確保した上で下部がジョイントダクト40の短高側壁43と垂下仕切板48間の狭い隙間に余裕をもって遊嵌され得るようになされている。
【0070】
前記中間部34は、上下幅寸法が基端部33の下部の横幅寸法と同一に設定された状態で基端部33に連設されているとともに、前記先端部35は、幅寸法が中間部34の上下寸法と同一に寸法設定された状態で中間部34に連設されている。
【0071】
そして、本実施形態においては、基端部33の下部の端面と、中間部34の端面と、先端部35の端面とに亘るように、断面視で先端が先鋭にされた三角形状を呈し、且つ正面視でU字形状を呈した水切り突起36が前後一対で付設されている。従って、U字ダクト32が液充填室40aにおける充填水W中を前後に移動した際に、水切り突起36の存在でU字ダクト32の端面に衝突した充填水WのU字ダクト32に対する相対的な水流が層流となり、これによって充填水Wが液充填室40a内から横溢するような不都合が防止されるようにしている。
【0072】
このように構成された機上ダクト30によれば、そのU字ダクト32の中間部34に垂下仕切板48を潜らせた状態で、先端部35を液充填室40aの垂下仕切板48と立設仕切板49との間に位置させ、且つ先端部35の上縁部を充填水Wの水位より上方に位置させることにより(図1)、U字ダクト32を水封状態とした上で機上ダクト30をジョイントダクト40に接続させることができる。
【0073】
つぎに図2に戻り、前記窯口C2における作業領域Z1内に、太い点線で示すような粉塵多放出領域Z2がさらに設定されている。この粉塵多放出領域Z2は、作業領域Z1内において、炉蓋102の外された窯口C2からの粉塵が最も多く集まる空間であり、本実施形態においては、窯口フード103の下端縁と、押出機90のレベラー93の高さ位置との間が設定されているが、これに限定されるものではなく、作業領域Z1の内で状況に応じて適宜の範囲で設定することができる。
【0074】
そして、機上ダクト30内が、集塵機本体50に設けられた図略の吸引ブロワの駆動によりジョイントダクト40を介して負圧に圧力設定されることにより、集塵フード20で捕捉された粉塵は、吸気流に同伴し機上ダクト30およびジョイントダクト40を介して集塵機本体50へ導入され、当該集塵機本体50で例えばバグフィルター等により捕捉された後、清浄化された空気のみが外部に排出されるようになっている。
【0075】
図5は、本発明にかかる集塵フード20の一実施形態を示す概略斜視図であり、図6は、その側面視の説明図である。これらの図に示すように、集塵フード20は、作業領域Z1の両側部を覆う幅方向(図6の紙面に直行する方向)一対の側部遮蔽カバー21と、これら一対の側部遮蔽カバー21間の上部で窯口フード103の先端縁部から若干離間した位置に設けられた複数室のハウジング22と、各ハウジング22の上方側の前端縁部と窯口フード103の先端縁部との間に介設される上部フラップ23と、各ハウジング22の下方側の前端縁部から粉塵多放出領域Z2の下部に向けて突設された下部フラップ(下部覆い板)24と、前記上部フラップ23をその先端部が窯口フード103に当接した当接姿勢と、先端部の窯口フード103への当接が解除された当接解除姿勢との間で姿勢変更させる駆動手段としてのシリンダ装置25とを備えて構成されている。
【0076】
前記側部遮蔽カバー21は、本実施形態においては、上下寸法が作業領域Z1の上下寸法より短めに寸法設定されているとともに、長さ寸法(コークス炉Cの炉列方向に直交する方向の寸法)がバックステー101と押出機本体91の側壁との間の寸法より略同一に寸法設定され、これによってコークス炉Cの複数門分の炉前位置(すなわち作業領域Z1)の幅方向両側部が一対の側部遮蔽カバー21によって覆われるようになっている。
【0077】
前記ハウジング22は、窯口フード103の下端縁部より若干下方位置に位置設定された天板22aと、下部でこの天板22aに平行に対向した底板22bと、天板22aおよび底板22bの後縁部間を覆った背面板22cと、これらを支持するフレーム22dとを有し、これら天板22aおよび底板22b間にこれらの間で捕捉された粉塵を機上ダクト30に導く吸引通路が形成されている。
【0078】
かかるハウジング22には、二股状になった前記機上ダクト30の前端部が、図5に示すように、背面板22cを介して接続されている。また、各天板22aには、幅方向の中央部で前後方向に延びるコークス炉Cに向かって先上がりの傾斜凹部22eが設けられ、この傾斜凹部22eにシリンダ装置25が装着されている。
【0079】
前記上部フラップ23は、側面視で「へ」の字状に形成されたフラップ本体23aと、このフラップ本体23aの後縁部から後方に向けて斜め上方に突設されたブラケット23bとを備えて構成されている。かかる上部フラップ23は、その基端側が前記フレーム22dの前端上縁部に設けられたコークス炉列と平行に水平方向へ延びる支持軸26回りに回動自在に軸支されているとともに、先端部上面が窯口フード103の先端部下面に当接する当接姿勢と、この当接が解除されて先端縁部が先下がりに傾斜する当接解除姿勢との間で姿勢変更し得るようになっている。
【0080】
因みに、図5では、最左端およびの最右端の上部フラップ23が当接解除姿勢に姿勢設定された状態を例示しているとともに、中央の2つの上部フラップ23が当接姿勢に姿勢設定された状態を例示している。
【0081】
このような上部フラップ23は、幅寸法がコークス炉Cのピッチ(隣設するバックステー101の上下方向に延びる中心線間の距離)と比べて短めに寸法設定されていてもよいし、長めに寸法設定されていてもよい。図5に示す例では、上部フラップ23の幅寸法がコークス炉Cのピッチと同一に設定されたものを示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、上部フラップ23の幅寸法をコークス炉Cの1.5ピッチの長さ寸法とするなど、状況に応じて適宜設定することができる。
【0082】
前記下部フラップ24は、本実施形態においては、幅寸法がコークス炉Cのピッチと略同一に設定され、各炭化室C1の窯口C2に対応した状態で前記底板22bを支持するフレーム22dの前端部に固定されている。かかる下部フラップ24は、コークス炉Cに向かって先下がりに形成され、先端部が、図5に示すように、炉蓋102の若干上部位置に対向するようになされている。そして、上部フラップ23が当接姿勢に姿勢設定された状態で、炉蓋102の開放された窯口C2から発生した含塵熱気流は、外気に対し加熱されていることによる比重差で斜め上方に上昇し、粉塵飛散防止手段としての窯口フード103を介して下部フラップ24と上部フラップ23との間を通り、ハウジング22を通って機上ダクト30に導入されることになる。
【0083】
前記シリンダ装置25は、ハウジング22の天板22aに凹設された傾斜凹部22eに前後方向に延びるように装着されたシリンダ25aと、このシリンダ25aの前端部から突出したシリンダロッド25bとを備えている。シリンダ25aの後端部は、傾斜凹部22eの後部に設けられたブラケット25cに連結軸25d回りに回動自在に軸支されているとともに、シリンダロッド25bの先端部は、前記上部フラップ23に突設されたブラケット23bに連結軸23c回りに回動自在に軸支されている。
【0084】
したがって、シリンダ装置25の駆動でシリンダロッド25bが後退することにより、フラップ本体23aは、ブラケット23bを介して支持軸26回りに時計方向に回動し、これによって、図6に実線で示すように、先端縁部が窯口フード103の下端縁部に当接した当接姿勢に姿勢設定される一方、シリンダロッド25bが後退することにより、フラップ本体23aは、ブラケット23bを介して支持軸26回りに反時計方向に回動し、これによって、図6に二点鎖線で示すように、先端縁部が先下がりになった当接解除姿勢に姿勢設定されるようになっている。
【0085】
なお、図6において太い二点鎖線で囲った部分、すなわち集塵フード20の下方位置には、炉蓋着脱機94(図2)や炉蓋掃除機等の各種の作業用機器が装着される、いわゆるマシン領域Mが設定され、このマシン領域Mの後方には前記背面板22cが下方に延設されてなる壁面が形成されているため、粉塵がマシン領域Mを介して外部へ放出されることはない。
【0086】
図7は、本発明の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、上部フラップ23が当接姿勢に姿勢設定された状態でコークス炉Cからの含塵気流が上昇流となっている場合、(ロ)は、上部フラップ23が当接姿勢に姿勢設定された状態でコークス炉Cからの含塵気流が略水平方向に放出された場合、(ハ)は、上部フラップ23が当接解除姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。
【0087】
まず、炭化室C1内の原料石炭の乾留が完了した場合には、炉蓋102が外されて赤熱コークスが外部に曝された状態になるが(図1の右から2番目の炭化室C1を参照)、この状態では、炭化室C1からの粉塵は、図7の(イ)に示すように、熱気流S1に同伴して窯口C2の作業領域Z1を上昇し、粉塵飛散防止手段としての窯口フード103を介して上部フラップ23に捕捉され、機上ダクト30内に吸引される。
【0088】
これに対し、炭化室C1内に石炭が装入されつつあるときには、炭化室C1に炉蓋102が装着された状態で小蓋106が開放され(図1の左から2番目の炭化室C1を参照)、この状態で押出機90のレベラー93(図2)が小蓋口から炭化室C1内に挿入されて往復動を行う、いわゆるレベリング操作が実行されるため、レベラー93の後退時に小蓋口から、図7の(ロ)に示すように、微粉炭を含んだ生ガス流S2が噴出される場合がある。この生ガス流S2は、小蓋口から斜め上方に向けて直進状態で噴出されるが、かかる生ガス流S2は、下部フラップ24によって捕捉されて集塵フード20内に導入されるため、従来の下部フラップ24が存在しない場合には、生ガス流S2が押出機90の正面側を直撃し、これによって作業環境が劣悪になるような不都合が確実に防止される。
【0089】
また、集塵フード20には下部フラップ24が設けられていることにより、マシン領域M側からの外気の集塵フード20内への侵入が当該下部フラップ24によって有効に阻止されるため、外気が集塵フード20内に流入することにより希釈作用で熱気流S1や生ガス流S2の捕捉効率が低下するような不都合が回避される。
【0090】
そして、押出機90を移動させる場合には、窯口フード103に当接していた、図7の(ハ)に二点鎖線で示す当接姿勢の下部フラップ24は、シリンダ装置25の(図5)の駆動で、図7の(ハ)に実線で示すように、当接解除姿勢に姿勢変更される。これによって、押出機90は、上部フラップ23が窯口フード103と干渉することなく円滑に走行することができる。
【0091】
また、当接姿勢と当接解除姿勢との間で姿勢変更可能な上部フラップ23を設けることにより、例えば集塵機本体50が故障などで停止したような場合、上部フラップ23を当接解除姿勢に姿勢設定することで上部フラップ23と窯口フード103との間に形成された隙間を介して作業領域Z1内に自然通風で外気を流通させることができるため、作業領域Z1内が作業環境に適さない程の高温になるのが防止されるとともに、炉蓋着脱機94や炉蓋クリーナーなどの機器の熱劣化を有効に防止することができる。
【0092】
以上詳述したように、本発明は、複数の炭化室C1が並設されてなるコークス炉の各炭化室C1の窯口C2から放出される粉塵を集塵フード20で捕捉し吸引して集塵処理するコークス炉の窯口集塵装置10であり、前記集塵フード20を、各炭化室C1からコークスを排出するときに使用される押出機(作業機械)90の前記窯口C2に対向した部分に設けたため、当該押出機90が大量の粉塵を放出する作業対象(例えば原料石炭の炭化室C1への装入時や、乾留処理が完了した後の炭化室C1からのコークスKの排出時等)の炭化室C1に移動してきた状態で当該集塵フード20が炭化室C1の窯口C2に対向した状態になり、従来の固定式の炉側フードによっては粉塵多発タイミングに対応し得なかったという不都合が解消され、大量の粉塵を確実に集塵フード20により捕捉することができる。
【0093】
そして、集塵フード20を、窯口C2における作業領域Z1の上部および両側部を覆い得るように形状設定することにより、コークス炉の窯口C2は、窯口C2に対する対向部分に設けられた集塵フード20によって覆われるため、炭化室C1から窯口C2へ放出された粉塵は、従来の窯口C2上部にのみフードが設けられたものに比べて全く覆われていない窯口C2の側部から外部へ逃げるような不都合が生じず、より確実に集塵フード20によって捕捉される。
【0094】
また、窯口C2の上方位置に、コークス炉Cに固定された粉塵飛散防止手段としての窯口フード103が配設され、これによって炭化室C1から放出された粉塵は、当該短高側壁103に案内されて集塵フード20へ向かうため、コークス炉Cの窯口C2からの粉塵放出を略完全になくすことができる。
【0095】
そして、集塵フード20を、前記窯口フード103に対向した上部フラップ23を備えて構成し、該上部フラップ23は、先端部が窯口フード103に当接した当接姿勢と、先端部の窯口フード103への当接が解除された当接解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成することによって、押出機90が作業対象の炭化室C1の窯口C2に対向した状態で、上部フラップ23を当接姿勢に姿勢設定することにより上部フラップ23の先端部が窯口フード103に当接し、これによって集塵フード20は、下部フラップ24との協働で窯口フード103を介して窯口C2の粉塵多放出領域Z2を完全に包囲した状態になるため、窯口C2から放出され、熱気流に同伴して上昇する粉塵を集塵フード20によって確実に捕捉することができる。
【0096】
そして、押出機90が移動するに際しては、上部フラップ23を当接解除姿勢に姿勢変更することにより、当該上部フラップ23の窯口フード103に対する当接が解消されるため、押出機90は、上部フラップ23が窯口フード103と干渉し合うことなく円滑に移動することができる。
【0097】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0098】
(1)上記の実施形態においては、窯口集塵装置10が押出機90に設けられているが、本発明は、窯口集塵装置10が押出機90に付設されることに限定されるものではなく、コークスが押し出される側であるいわゆるコークサイドで走行するガイド車に設けてもよい。
【0099】
(2)上記の実施形態においては、コークス炉C側に固定された既設の窯口フード103が本発明の粉塵飛散防止手段として利用されているが、窯口フード103を本来の目的どおりに粉塵捕集手段として用いてもよい。こうすることによって、開放された窯口から放出された粉塵は、この窯口フード103と本発明に係る集塵フード20との双方で捕捉することが可能になるため、これらの共用でコークス炉の窯口からの粉塵放出をさらに効果的に防止することができる。
【0100】
(3)上記の実施形態においては、下部フラップ24はハウジング22のフレーム22dに固定されているが、本発明は、下部フラップ24がフレーム22dに固定されることに限定されるものではなく、上部フラップ23同様に水平軸回りに回動可能としてもよいし、集塵フード20の底板22bからの突出量を調節し得るようにスライド可能としてもよい。こうすることによって、窯口C2からの粉塵の発生状況に応じて下部フラップ24の角度を調節したり、下部フラップ24の底板22bからの突出量を種々変更することが可能になり、より効果的に粉塵捕捉を行うことができる。
【0101】
(4)上記の実施形態においては、コークス炉Cの窯口C2上方に、コークス炉Cに固定された窯口フード103および集合ダクト105が設けられているが、本発明は、窯口フード103や集合ダクト105の設置は必須ではなく、特にも設けなくてもよい。この場合は、窯口集塵が押出機90に搭載された窯口集塵装置10のみによって行われることになるが、コークス炉Cからの粉塵の発生は乾留処理時にはそれほど激しいものではなく、また、炉蓋102の手入れを充分に行うことによって回避することができるものであり、したがって、押出機90やガイド車が作業するときだけ機載の集塵フード20および機上ダクト30を用いた窯口集塵を行っても、粉塵の外気への飛散を充分に防止することができる。
【0102】
(5)上記の実施形態においては、本発明に係る粉塵飛散防止手段として既設の窯口フード103が採用されているが、本発明は、粉塵飛散防止手段が既設の窯口フード103であることに限定されるものではなく、専用の粉塵飛散防止手段を設けてもよい。専用の粉塵飛散防止手段としては、窯口C2上部のバックステー101間に架設される粉塵案内板を挙げることができる。この場合、粉塵案内板は、上部フラップ23が当接姿勢に姿勢設定された状態でその前縁部が粉塵案内板の先端部に当接するように寸法設定される。
【0103】
(6)上記の実施形態においては、シリンダ装置25の正駆動でシリンダロッド25bを前進させることによりフラップ本体23aが窯口フード103から離間した当接解除姿勢に姿勢設定される一方、シリンダ装置25の逆駆動でシリンダロッド25bを後退させることにより、フラップ本体23aが窯口フード103に当接した当接姿勢に姿勢設定されるようになされているが、こうする代わりに、シリンダロッド25bの先端部をフラップ本体23aに直接連結し、これによってシリンダロッド25bが前進したときにフラップ本体23aを窯口フード103に当接させる一方、シリンダロッド25bが後退したときにフラップ本体23aの窯口フード103に対する当接を解除させるようにしてもよい。
【0104】
(7)本発明の窯口集塵装置10は、まず第1にコークス炉Cの窯口C2を対象とした押出機90搭載の集塵フード20に特徴が存在するものでがあるが、これに加えて窯口集塵システムとしても特徴がある。そして、本発明の窯口集塵装置10を窯口集塵システムとして見た場合、押出機90に搭載された機上ダクト30と、この機上ダクト30が接続されるジョイントダクト40と、このジョイントダクト40を介して機上ダクト30からの含塵気体Gが供給される集塵機本体50とを備えておれば、特に集塵フード20について上記の実施形態に係るようなものが採用されていなくても、窯口集塵システムとして完成する。
【0105】
また、上記の実施形態においては、ジョイントダクト40として立設仕切板49を設けたものが採用されているが、本発明は、ジョイントダクト40が立設仕切板49を有するものであることに限定されるものではなく、立設仕切板49が存在しない水封式のジョイントダクトを採用してもよい。さらに、機上ダクト30と集塵機本体50との間を、上記のようなジョイントダクトに代えてフレキシブルチューブで接続してもよい。
【0106】
【発明の効果】
請求項1記載の窯口集塵装置によれば、集塵フードを、各炭化室からコークスを排出するときに使用される作業機械の前記窯口に対向した部分に設けたため、当該作業機械が大量の粉塵を放出する作業対象の炭化室に移動してきた状態で当該集塵フードが炭化室の窯口に対向した状態になり、これによって大量の粉塵を集塵フードによって確実に捕捉することができる。したがって、従来の固定式の炉側フードによっては、粉塵多発タイミングに対応し得えず、確実な粉塵発生防止効果を得ることができなかったという不都合が解消される。
【0107】
そして、集塵フードを、窯口における粉塵放出領域の上部、両側部および下部を覆い得るように形状設定することにより、コークス炉の窯口は、かかる集塵フードによって覆われるため、窯口の粉塵放出領域から放出された粉塵は、従来の窯口上部にのみフードが設けられたものに比べて粉塵が全く覆われていない窯口の側部や下部から外部へ逃げるような不都合が生じず、集塵効率を向上させることができる。
【0108】
請求項6記載の窯口集塵装置によれば、各炭化室からコークスを排出するときに使用される作業機械に配設され粉塵を空気流とともに吸引する機上ダクトと、該機上ダクトが接続される接続ダクトと、該接続ダクトと接続される定置された集塵機本体とを備えているため、コークス炉の窯口で発生した粉塵は捕捉された上で空気流とともに機上ダクトによって吸引され、接続ダクトを介して定置された集塵機本体によって集塵処理することができる。
【0109】
そして、集塵機本体は、定置されたものであるため、作業機械の機上に集塵機が設けられる場合に比較し、機上であるという制約に左右されることなく集塵能力の優れた大型のものを採用することが可能であり、これによってコークス炉の窯口で発生した粉塵をより確実に捕集し集塵することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コークス炉をマシンサイド(押出機が配置されている側)から見た正面図である。
【図2】本発明に係る窯口集塵装置一実施形態を説明するための押出機の概略側面図である。
【図3】図2に示す窯口集塵装置の概略平面図である。
【図4】ジョイントダクトの一実施形態を示す斜視図である。
【図5】本発明にかかる集塵フードの一実施形態を示す概略斜視図である。
【図6】図5に示す集塵フードの側面視の説明図である。
【図7】本発明の作用を説明するための説明図であり、(イ)は、上部フラップが当接姿勢に姿勢設定された状態でコークス炉からの含塵気流が上昇流となっている場合、(ロ)は、上部フラップが当接姿勢に姿勢設定された状態でコークス炉からの含塵気流が略水平方向に放出された場合、(ハ)は、上部フラップが当接解除姿勢に姿勢設定された状態をそれぞれ示している。
【図8】従来の窯口集塵装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 窯口集塵装置     20 集塵フード
21 側部遮蔽カバー    22 ハウジング
22a 天板        22b 底板
22c 背面板       22d フレーム
22e 傾斜凹部      23 上部フラップ
23a フラップ本体    23b ブラケット
23c 連結軸       24 下部フラップ(下部覆い板)
25 シリンダ装置     25a シリンダ
25b シリンダロッド   25c ブラケット
25d 連結軸       26 支持軸
30 機上ダクト      31 ダクト本体
32 U字ダクト      33 基端部
34 中間部        35 先端部
36 水切り突起      40 ジョイントダクト
40a 液充填室      40b 粉塵堆積室
41 長尺容器       42 底板
43 短高側壁       44 長高側壁
45 端壁         46 蓋部材
47 天板         48 垂下仕切板
49 立設仕切板      50 集塵機本体
51 吸引ブロワ      52 バグフィルター
90 押出機        91 押出機本体
92 押出ラム       92a ラム本体
92b ラムヘッド     92c ピニオン
93 レベラー       94 炉蓋着脱機
101 バックステー    102 炉蓋
103 窯口フード(粉塵飛散防止手段)
104 連絡ダクト     104a開閉ダンパー
105 集合ダクト     106 小蓋
107 サービスホーム   109 上昇管
110 コレクチングメーン C コークス炉
C1 炭化室        C2 窯口
C3 軌条         G 含塵気体
K コークス        S1 熱気流
S2 生ガス流       X 炉側フード用集塵装置
Z1 作業領域       Z2 粉塵多放出領域

Claims (7)

  1. 複数の炭化室が並設されてなるコークス炉の各炭化室の窯口から放出される粉塵を集塵フードで捕捉し吸引して集塵処理するコークス炉の窯口集塵装置であって、前記集塵フードは、各炭化室からコークスを排出するときに使用される押出機、ガイド車等の作業機械の前記窯口に対向した部分に設けられていることを特徴とするコークス炉の窯口集塵装置。
  2. 前記集塵フードは、窯口における作業領域の上部および両側部を覆い得るように構成されてなる請求項1記載のコークス炉の窯口集塵装置。
  3. 前記集塵フードは、窯口における粉塵多放出領域の下部を覆い得る下部覆い板をさらに有してなる請求項2記載のコークス炉の窯口集塵装置。
  4. 前記窯口の上方位置には、コークス炉に固定され、且つ窯口から放出された粉塵の外部への飛散を防止する粉塵飛散防止手段が設けられてなる請求項1乃至3のいずれかに記載のコークス炉の窯口集塵装置。
  5. 前記集塵フードは、前記粉塵飛散防止手段に対向した上部フラップを有し、該上部フラップは、先端部が粉塵飛散防止手段に当接した当接姿勢と、当該当接が解除された当接解除姿勢との間で姿勢変更可能に構成されてなる請求項4記載のコークス炉の窯口集塵装置。
  6. 複数の炭化室が並設されてなるコークス炉の各炭化室の窯口から放出される粉塵を捕捉し吸引して集塵処理するコークス炉の窯口集塵装置であって、各炭化室からコークスを排出するときに使用される押出機、ガイド車等の作業機械に配設され粉塵を空気流とともに吸引する機上ダクトと、該機上ダクトが接続される接続ダクトと、該接続ダクトと接続される定置された集塵機本体とを備えて構成されていることを特徴とするコークス炉の窯口集塵装置。
  7. 前記接続ダクトは、前記作業機械の移動によっても機上ダクトとの接続状態が外気と密封状態で連続的に維持されるように構成されてなる請求項6記載のコークス炉の窯口集塵装置。
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