JP2004129725A - Pinball game machine - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機などで代表される弾球遊技機に関し、詳しくは、外枠の一側に開閉自在に軸支される前面枠の前面側に開閉自在に設けられた開閉部材に発射装置に供給する遊技球を貯留可能な上皿が設けられているとともに、該上皿よりも下方に余剰球を貯留可能な下皿が設けられ、遊技球が打込まれる遊技領域の下方から遊技球を前記遊技領域に誘導するための発射レールが備えられている弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
前面枠の前面側に開閉自在に設けられた開閉部材に上皿が設けられているとともに、該上皿よりも下方に下皿が設けられ、遊技球が打込まれる遊技領域の下方から遊技球を前記遊技領域に誘導するための発射レールが備えられている従来の弾球遊技機において、開閉部材を開けたときに内部から遊技球がこぼれるなどして遊技機内部、例えば、発射レールなどが取付けられている遊技部材取付部の取付面下部に形成された下壁面など、本来遊技球が停留すべきでない個所に遊技球が停留してしまうことがあり、この状態で開閉部材を閉じると遊技部材取付部などの部材を変形させるなどして弾球遊技機に弊害をもたらすことがあるため、遊技部材取付部にこぼれ落ちた遊技球を遊技機外部へ誘導するための傾斜部が前記下壁面に形成されたものがあった(特許文献1)。
【0003】
また、下皿は遊技球を貯留する皿主体と、該皿主体の外郭を形成する皿カバー体との組立体から構成され、皿カバー体の上部に落ちた球を皿本体に誘導するように、前記皿カバー体の上部に前記皿主体に向かって下り傾斜する傾斜面部を設けたものがあった。さらに、前記傾斜面部の前端側には、該傾斜面部よりも上方に突出した突起部を設け、皿カバー体の上部(傾斜面部)に落ちた遊技球が弾球遊技機の外部に零れ落ちてしまうことを防止するものがあった(特許文献2)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−166004号公報
【0005】
【特許文献2】
特開2001−293202号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
遊技機前面側の開閉部材を開けたとき、内部に球が残っていると、思わぬ所に球が入り込み、取り出すのに一苦労することがあるため、上述のように、遊技部材取付部にこぼれ落ちた遊技球を遊技機前方へ誘導するための傾斜部を遊技部材取付部下方の下壁面に形成し、かつ、下皿カバー体の上に落ちた遊技球が弾球遊技機の外部に零れ落ちてしまうことを防止するために、下皿カバー体の上面部に、遊技球貯留部に向かって下り傾斜する誘導傾斜面部を設けるとともに前記誘導傾斜面部の前端側には、該誘導傾斜面部よりも上方に突出した突起部を設けることが考えられる。
【0007】
しかしながら、下皿カバー体の上面部に誘導傾斜面部を設けるために、開閉部材を前面枠(遊技機本体側)に閉じた状態でも、遊技球を貯留するためやや深くえぐられている凹み形状の遊技球貯留部から下皿カバー体の上面部に設けた誘導傾斜面部と開閉部材下端部との隙間に下皿カバー体中央より指が入り易くなる。さらに誘導傾斜面部の前端側に、該誘導傾斜面部よりも上方に突出した突起部を設けるために、開閉部材が開閉しようとするときに、この開閉部材下端が下皿カバー体の上方に突出した突起部側面に接触しないようにする必要があるため、開閉部材が閉じた状態で、開閉部材下端部分と下皿カバー体に設けた誘導傾斜面部のための凹みが深くなる分、下皿カバー体中央より指などがさらに入り易くなる。ここに指が入ると、開閉部材と前面枠(遊技機本体側)との隙間を拡げるために開閉部材の下端部を斜め上方に持ち上げるように力が加えられたり、下皿カバー体を下方に無理やり押し下げる力を加え易くなる。このように開閉部材の下方後方部と傾斜部を形成した前記下壁面の前方端から下方に延びた前面枠側当接面部との間に隙間が生じ易くなり、この隙間にピアノ線などを侵入させ、遊技領域への不正行為を遊技者が行ない易くなってしまった。即ち、遊技領域の大入賞口などの入賞口にピアノ線を引っ掛け、遊技球を入賞し易くしたり、入賞したかの様にセンサを操作するなどの不正行為である。また、遊技部材取付部にこぼれ落ちた遊技球を遊技機前方へ誘導するための傾斜部を遊技部材取付部下方の下壁面に形成したことで、開閉部材と前面枠(遊技機本体側)との隙間からの不正行為がさらに行ない易くなった。
【0008】
本発明は、係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、開閉部材を開けたとき、内部に遊技球が残っていても、遊技球を遊技場ホール床面に散らばらせたり、遊技球が思わぬ所に入り込み、取り出すのに一苦労することがない様に、また、本来遊技球が停留すべきでない個所に遊技球が停留した状態で開閉部材を閉じ遊技部材取付部などの部材を損傷させるなどの弊害を防止するために、遊技球を遊技部材取付部近傍に滞留させることなく、落ちてくる遊技球を下皿に導き易くするとともに、隙間からピアノ線などを侵入させる遊技領域への不正行為を遊技者が行ない難くした弾球遊技機を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 外枠の一側に開閉自在に軸支される前面枠(図1:3)の前面側に開閉自在に設けられた開閉部材(図1:上皿保持枠4)に発射装置に供給する遊技球を貯留可能な上皿(図2:上皿19)が設けられているとともに、該上皿よりも下方に余剰球を貯留可能な下皿(図1:下皿27)が設けられ、遊技球が打込まれる遊技領域(図5:遊技領域41)の下方から遊技球を前記遊技領域に誘導するための発射レール(図1:11)が備えられている弾球遊技機であって、
前記発射レールが取付けられている壁面(図1:71)の下部から前方側に張り出した床面(図1:72)を、上方からこぼれ落ちてきた遊技球を前記弾球遊技機前方へ誘導するための前方へ向かって下り傾斜する傾斜面(図1:73)で構成し、
前記下皿は、遊技球を貯留するための遊技球貯留部(図1:121)と該遊技球貯留部の周囲を形成する下皿カバー体(図1:122)とを有し、該下皿カバー体には、前記傾斜面を転がって落下してきた遊技球を前記遊技球貯留部の方向に誘導するための誘導傾斜面部(図1:係合片127部分を含む誘導傾斜面部128)が設けられているとともに、前記誘導傾斜面部の前端部に、遊技球の前面側へのこぼれ落ちを防止するための立上り突部(図1:突出リブ130)が形成され、
前記開閉部材を閉じたときに、該開閉部材の下方後方部(図3:64)と前記床面の前方端から下方に延びた前面枠側当接面部(図3:74)との間に嵌合部(図3:63)が形成される。
【0010】
上記の構成によれば、発射レールが取付けられている壁面下部の床面に前方へ向かって下り傾斜する傾斜面が形成されているので、内部に球が残っているのに気がつかずに、弾球遊技機の開閉部材を開け、遊技球が壁面下部の床面にこぼれ落ちたとしても、それら遊技球のほとんどは内部に滞留することなく、弾球遊技機前方へ誘導される。このため、本来遊技球が停留すべきでない個所に遊技球が停留した状態で前記開閉部材を閉じ遊技機内部部材を損傷させることが極力防止できる。また、下皿は、遊技球貯留部の周囲を形成する下皿カバー体を有し、該下皿カバー体には、誘導傾斜面部が設けられているので、下皿カバー体の上に落ちてきたほとんどの遊技球は前記遊技球貯留部に向かって誘導傾斜面部を下り集められる。したがって遊技球が遊技場ホール床面に散らばることが少なくなり、煩わしい遊技球の回収作業をする必要が極力少なくなる。また、前記誘導傾斜面部の前端部には、上方に向けて突出する立上り突部を設けているために、下皿カバー体の上にころがり落ちてきた遊技球が慣性でさらに前方へ跳びだそうとしても、この立上り突部に当たり、下皿の前記遊技球貯留部に集め易くなる。さらに開閉部材を前面枠に閉じたときの嵌合部により、長尺物の侵入が阻止されるため、わずかな隙間からピアノ線などを挿入しようとしても困難になり不正行為ができ難くなる。
【0011】
(2) 前記嵌合部が前記前面枠側当接面部に設けた前面枠側突出部(図3:75)と、前記開閉部材の下方後方部に設けた扉側突出部(図3:65)とで構成され、前記前面枠側突出部の下側に前記扉側突出部の上側が嵌合する。この構成によれば、扉側突出部の上側に前面枠側突出部の下側が嵌合しているため、不正行為ができ難くなっている。無理にピアノ線などを押し込めようとしても、前面枠側突出部に阻まれる。
【0012】
(3) 前記嵌合部が前記前面枠側当接面部に設けた前面枠側凹部(図4:78)と、前記開閉部材の下方後方部に設けた扉側凸部(図4:68)とで構成され、前記前面枠側凹部に前記扉側凸部が嵌まることで嵌合する。したがって、無理にピアノ線などを押し込めようとしても、前面枠側凹部に阻まれ、不正行為ができ難くなっている。
【0013】
(4) 前記傾斜面の前部先端に下方に向けて段差(図3:76)を設けて前方に張り出し、該張り出した上面が前後方向に略水平な段差部(図3:77)を有する。このため、こぼれ落ちた遊技球が発射レール下部の床面に形成された傾斜面により前面側にころがり落ちるが、段差の下方にある段差部に落ち、ころがり落ちる慣性が弱められ、スピードを減速させられる。したがってころがり落ちる遊技球が遠くへ跳ぶことなく、すぐ真下の下皿の遊技球貯留部ないしは下皿カバー体の上面部(誘導傾斜面部)へと誘導され易くなる。
【0014】
(5) 前記段差部が前記嵌合部を兼ねる構成とする。この様な構成とすることで、遊技球の慣性を弱め、スピードを減速させ遊技球がすぐ真下の下皿へと誘導され易くするための段差部と前記開閉部材を前面枠に閉じたときの嵌合部を構成し不正行為ができ難くするための前記前面枠側当接面部に設けられる前面枠側突出部とを共通化することで、シンプルな構成にしつつ、両方の機能を享受できる。
【0015】
(6) 前記下皿カバー体の立上り突部(図2:突出リブ130)の高さは遊技球の略1/2ないしそれより小さくする。この立上り突部の高さは高ければ高いほどころがり落ちてきた遊技球が慣性でさらに前方へ跳びだそうとするのを阻止する効果が上がる。しかし、高くなると開閉部材が開閉しようとするときに、この開閉部材の下端が下皿カバー体の上面端部に設けられた立上り突部側面に接触しないようにする必要があるため、開閉部材が閉じた状態で、開閉部材下端部分と下皿カバー体に設けた誘導傾斜面部のための凹みが深くなる分、下皿カバー体中央より指などが入り易くなり、わずかな隙間からでも、ピアノ線などを挿入して不正行為ができないかと狙っている遊技者に有利になる虞がでてくる。この欠点を回避し、かつ、遊技球が慣性でさらに前方へ跳びだそうとするのを阻止する効果を効率良く得ようとすると、立上り突部の高さを遊技球の略1/2ないしそれより小さくするのがよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1は透明板保持枠7および上皿保持枠4を開放した状態の弾球遊技機の下部を示す斜視図、図2は弾球遊技機下部の側面図(一部断面)、図3は上皿保持枠4と前面枠3との嵌合部および前面枠3の傾斜面73(床面72)などの要部縦断面説明図、図4は同じく嵌合部の他の実施形態説明図、図5は弾球遊技機の正面図、図6は弾球遊技機に設けられる遊技盤の拡大正面図、図7は弾球遊技機の背面図、図8は前面枠3の傾斜面73(床面72)から下皿カバー体122上面(誘導傾斜面部128)の突出リブ130に至るまでの要部縦断面図、図9は下皿カバー体122の上面(誘導傾斜面部128)縦断面図、図10は主基板と各種制御基板および電気部品との関係を示すブロック図、図11は払出制御基板と各種制御基板および電気部品との関係を示すブロック図である。
【0017】
まず、図5ないし図7を参照して実施形態に係る弾球遊技機1の全体の構成について説明する。弾球遊技機1は、図1、図5〜図7に示すように、縦長な方形状に枠組み形成される外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる前面枠3と、該前面枠3の前面上部に開閉自在に設けられる透明板保持枠7および上皿保持枠4とから構成されている。また、前面枠3に設けられる主要構成部としては、上記した透明板保持枠7、上皿19を備えた上皿保持枠4、遊技盤40、下皿27、灰皿29、操作ハンドル30、機構板100、発射装置87がある。また、図示の実施形態では、弾球遊技機1の側方に遊技者に遊技球を貸し出すためのカードユニット装置31が付設されている。なお、透明板保持枠7および上皿保持枠4は、それぞれ連結蝶番などで軸支され、前面枠3に開閉自在に取り付けられる。
【0018】
透明板保持枠7には、後述する遊技盤40の遊技領域41をほぼ透視し得る円形透視窓5が開設され、該円形透視窓5の裏面から複層ガラス板が装着されている。また、透明板保持枠7の上側には、円形透視窓5の外周に沿って、装飾ランプ6、8が臨んでいる。この装飾ランプ6、8は、遊技状態に応じて点灯又は点滅されるものであり、特別の遊技状態の発生時や継続時を遊技者に報知すると共に遊技の雰囲気を盛り上げるものである。また、円形透視窓5の外周には、払い出すべく賞球が不足したこと(図10の球切れスイッチ115が作動したとき)を報知する球切れランプ9や、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球が払い出されたことを報知する賞球ランプ10が設けられ、更に、透明板保持枠7の上部左右に遊技の進行に応じた効果音を発生するスピーカ12a,12bが設けられている。
【0019】
次に、上皿保持枠4に取り付けられる上皿19の構成について説明すると、上皿19は、図2に示すように、上皿主体16および上皿カバー体17の合成樹脂製部材を組合せることにより構成されている。上皿主体16は、賞球を貯留する貯留部18と、該貯留部18に連通して賞球を一列に整列して前面枠3に取り付けられた発射レール11の発射位置に導く整列部(図示しない)とが合成樹脂によって一体的に形成されたものである。整列部の底面には、流下する遊技球によって底面が摩耗しないように金属製の補強板(図示しない)が取り付けられていると共にその下流部に球抜き弁(図示しない)が設けられている。なお、補強板は、接続線および連結蝶番などを介して払出制御基板80(図11参照)に接続され、該払出制御基板80に接続されるカードユニット装置31から遊技球の静電気を放電するようになっている。また、上皿主体16の裏面側には、上皿19を上皿保持枠4に取り付けるための取付ボス(図示しない)と、球抜き弁によって球抜きされた遊技球を前面枠3に取り付けられる誘導ボックス部材13(図1参照)の球抜き入口14(図1参照)に導くための球抜き路(図示しない)とが形成されている。
【0020】
また、上記した上皿保持枠4の開放側の上方には、球抜き操作レバー21(図5参照)が設けられている。この球抜き操作レバー21は、前記球抜き弁と連結して左右方向に移動可能に設けられ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移動させることにより、上皿19(貯留部18)に貯留されていた遊技球を前記球抜き路および上皿保持枠4に形成された球抜き穴15(図1参照)を流下させて下皿27に誘導するものである。さらに、上皿19には、弾球遊技機1に隣接して設けられるカードユニット装置31を介して遊技球を借り受ける際に操作する操作部が設けられている。この操作部は、球貸スイッチ24と返却スイッチ25(図2参照)と表示LED(図示しない)が実装される残高表示基板23(図11参照)からなり、該残高表示基板23が上皿19の上面に臨むように設けられている。
【0021】
球貸スイッチ24は、カードユニット装置31によって遊技球を借り受ける際に操作するものであり、返却スイッチ25は、遊技終了の際にカードユニット装置31のカード挿入口34に差し込まれたカードを返却するためのものである。また、残高表示器は、カードユニット装置31のカード挿入口34に差し込まれたカードの残額が表示されるものである。なお、上皿19に設けられる上記した球貸スイッチ24、返却スイッチ25、および表示LEDが実装される残高表示基板23から延びる上皿配線は、前面枠3の軸支側の下部に形成される配線通し開口(図示しない)から前面枠3の裏側に引き出されて払出制御基板80に接続されている。なお、上皿保持枠4の開放側末端は、前面枠3の前面側で前方に突出した錠用凸部22となっており、この錠用凸部22には、透明板保持枠7および上皿保持枠4を前面枠3に対して施錠し且つ前面枠3を外枠2に対して施錠する施錠装置84(図7参照)を操作するためのシリンダー錠26が臨んでいる。
【0022】
また、前面枠3の下部に取り付けられる下皿27は、前記上皿19から溢れた賞球であって余剰球通路(図示しない)を介して接続樋93(図7参照)から排出される余剰の賞球と発射レールより発射したが遊技領域に到達しないファール球とを貯留するものであり、その下皿27の前面壁には、球抜き操作レバー28がスライド可能に取り付けられるようになっている。この球抜き操作レバー28を操作することにより、下皿27に貯留されていた賞球を下方に球抜きして持ち運び可能な球箱に移し替えることができる。また、下皿27の左側には、灰皿29が設けられ、右側には、操作ハンドル30が設けられている。操作ハンドル30は、図7に示す発射装置87の発射装置電動機88(ステッピングモータ)の駆動を一時的に停止させるための単発発射スイッチ91(図11参照)および遊技者が操作ハンドル30を触れていることを検知するタッチセンサ92(図11参照)を内蔵していると共に、弾発力を調節する指掛け部30aを備えるものである。
【0023】
弾球遊技機1の正面構造は、概ね上記した通りであるが、図示の実施形態では、弾球遊技機1にカードユニット装置31が隣接されている。このカードユニット装置31は、前記上皿19の上面に設けられる前述した球貸スイッチ24や返却スイッチ25などの操作部を操作することにより作動されるものである。しかして、カードユニット装置31は、使用可能状態であるか否かを表示する使用可能表示器32と、当該カードユニット装置31がいずれの側の弾球遊技機1に対応しているか否かを表示する連結台方向表示器33と、記録媒体としての磁気カードを挿入するカード挿入口34とが設けられている。そして、このように構成されるカードユニット装置31は、独自の制御回路によって制御されるものであるが、払出制御基板80(図11参照)とカードユニット配線35(図7参照)を介して接続されている。
【0024】
一方、弾球遊技機1の背面には、図7に示すように、入賞球の発生に基づいて所定個数の賞球を払い出すための各種の機構を装備した機構板100が設けられると共に、前記操作ハンドル30に対応する裏面には、発射装置電動機88および打球槌(図示しない)を有する発射装置87が固着され、その発射装置87の側方には、機構板100の余剰球通路から流下してきた遊技球を前記下皿27に誘導する接続樋93が固着され、更に、接続樋の側方に中継基板取付台95が取り付けられ、外枠2に対する前面枠3の開放側裏面に外枠2の掛止片85に対する前面枠3の施錠および前面枠3に対する透明板保持枠7および上皿保持枠4の施錠を行う施錠装置84が設けられている。
【0025】
上記した構成のうち、発射装置87には、発射制御基板90が付設されており、この発射制御基板90によって発射装置87が駆動制御されるようになっている。なお、発射制御基板90は、発射制御基板ボックス89内に収容されており、この発射制御基板ボックス89から外部に露出している位置に設けられるコネクタを介して払出制御基板80と接続されており、所定の状態となったときに払出制御基板80から停止信号をうけて打球の発射を行えないようになっている。また、中継基板取付台95には、枠用電飾中継基板96と効果音中継基板97と発射制御中継基板98と発射制御電源中継基板99とが所定の位置に取り付けられている。
【0026】
以上で、弾球遊技機1の全体の概略構成を説明したが、以下、弾球遊技機1を構成する要素のうち、遊技盤40と、機構板100の詳細な構成について順次説明する。
【0027】
まず、図6および図7を参照して遊技盤40について説明する。遊技盤40は、前面枠3の裏面側に一体的に形成される遊技盤収納枠部36に収容固定されるべく、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面には、円形うず巻き状に誘導レール42が取り付けられ、該誘導レール42の内側が遊技領域41とされて発射された打球が落下するものである。遊技領域41には、図示の場合、特別可変表示装置44、特別可変入賞球装置48、普通可変入賞球装置58などが設けられると共に、単に打球を入賞とする入賞口、打球の流下方向,速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域41の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打球が取り込まれるアウト口69が設けられている。
【0028】
また、特別可変入賞球装置48には、入賞球検出器55a,55b(図10参照)を内蔵する通常入賞口54a,54bや開閉板49が開放していることを表示するアタッカーランプ56や継続権が成立していることを表示する飾りランプ、および大当り遊技状態である旨を報知する飾りランプや飾りLED57が設けられている。また、遊技領域41には、上記した構成以外に、それぞれに飾りランプおよび入賞球検出器を内蔵する入賞口61a,61b、飾りランプ付き風車66、サイド飾りランプを内蔵するサイド飾り67などが設けられている。
【0029】
以上、遊技盤40の構成について詳細に説明してきたが、上記のように構成される遊技盤40は、前面枠3の裏面側に形成される遊技盤収納枠部36(図7参照)に収納固定されるようになっている。遊技盤収納枠部36は、周知のように、ほぼ正方形状に構成される遊技盤40を収容するように前面枠3の裏面に段差状に形成され、収容した遊技盤40の裏面を押圧固定するための遊技盤係止レバー86が遊技盤収納枠部36の適宜箇所に取り付けられている。また、遊技盤収納枠部36の下方部は、平板状の支持板となって遊技盤40の下辺を載置するようになっており、その支持板のほぼ中央にアウト球を誘導するアウト球誘導通路(図示しない)が形成されている。また、遊技盤40を遊技盤係止レバー86によって収容固定した状態においては、その裏面から機構板100が被覆されることとなるが、その機構板100は、遊技盤収納枠部36の一側側面に固定される軸受金具(図示しない)の上下に突設される軸ピンに機構板100の一側に固定される軸支金具(図示しない)の掛止穴(図示しない)を係止することにより、開閉自在に軸支され、また、遊技盤収納枠部36の適宜位置に植立される係止ピン(図示しない)と機構板100に設けられる機構板係止レバー82とを係合させることにより、機構板100を閉じた状態で保持することができるようになっている。なお、機構板100は、前面枠3に対して固定されて開閉できないものであってもよい。
【0030】
次に、弾球遊技機1の背面に設けられる機構板100の構成について図7を参照して説明する。図7において、機構板100は、主として賞球を貯留する賞球タンク105と該賞球タンク105に貯留された賞球を下流側に整列しながら誘導する球整列レール部材108およびカーブレール部材111とが設けられる上部構成部と、カーブレール部材111からの遊技球を誘導する球通路114と入賞に基づく賞球を払い出す球払出装置116とが設けられる中間構成部と、主として遊技盤40に打ち込まれた入賞球を含む打球を処理する処理機構が設けられる下部構成部と、が背面から見て開口窓102を構成するように機構板主体101上に一体的に形成されている。
【0031】
次に、機構板100の下部構成部について説明すると、下部構成部の後面側には、球払出装置116の下端より賞球通路103が形成され、該賞球通路103の下端に上皿連通口(図示しない)が形成されている。この上皿連通口は、弾球遊技機1の前面に設けられる上皿19に賞球を導くものである。上皿連通口の一側側方には、余剰球通路が接続されている。しかして、入賞に基づく賞球が多数払い出されて上皿19が賞球で満杯となり、遂には上皿連通口に到達してさらに賞球が払出続けられたときには、賞球は、余剰球通路に導かれ、その後、前記接続樋93を介して前記下皿27に排出される。そして、さらに賞球が払出続けられたときには、下皿27も満杯になるが、余剰球通路の一側側壁に設けられた満タンスイッチ109(図10参照)部分にまで到達すると、満タンスイッチ109がONされて、球払出装置116の払出モータ118(図11参照)の駆動を停止して賞球および貸球の払出動作を不能動化する。なお、上記した賞球通路103、球抜き通路112、および余剰球通路の後面は、下部通路カバー体104によって閉塞されている。
【0032】
次に、前記下皿27の構成について図1、図8、図9を参照して詳細に説明する。下皿27は、図1に示すように、下皿セット板120と、該下皿セット板120の前面側に取り付けられる遊技球貯留部121と、該遊技球貯留部121の前面および左右を覆う下皿カバー体122と、から構成されている。下皿セット板120は、そのほぼ中央に余剰球出口123が形成され、その余剰球出口123の後方に余剰球誘導筒部124が後方に突出されている。この余剰球誘導筒部124は、前面枠3に開設される余剰球排出口(図示しない)を貫通して前記接続樋93(図7参照)に接続されるものであり、余剰球誘導筒部124の両側には、接続樋93の位置決めピン(図示しない)を差し込んで位置決めを行う位置決め穴(図示しない)が形成されている。また、余剰球出口123の周囲には、差し込み溝(図示しない)が形成され、この差し込み溝に遊技球貯留部121の後端に突設される差し込み突片(図示しない)が差し込まれて遊技球貯留部121を下皿セット板120に対して位置決めするようになっている。また、下皿セット板120の前面には、複数の取付嵌合ボス(図示しない)が突設されている。この取付嵌合ボスは、下皿カバー体122の嵌入ボス(図示しない)と対応させてビスで裏面から止着することにより、下皿セット板120と下皿カバー体122とを組み付けるものである。
【0033】
上記した下皿セット板120の前方に取り付けられる遊技球貯留部121は、余剰球出口123から流出する賞球を貯留する貯留部を有するように後方が開放された凹状に形成され、その後端縁に沿って前記差し込み溝に嵌合される差し込み突片(図示しない)が突設されている。また、遊技球貯留部121の貯留部底面には、円形状の球抜き穴(図示しない)が開設され、その球抜き穴を遊技球貯留部121の裏面に取り付けられる球抜き弁(図示しない)によって開閉自在に閉塞されている。球抜き弁は、スプリングの付勢力により球抜き穴を閉塞するようになっているが、係合片(図示しない)をスプリングの付勢力に抗して移動させることにより、球抜き穴を開放して遊技球貯留部121の貯留部に貯留される賞球を下方に球抜きすることができる。なお、遊技球貯留部121は下皿カバー体122の裏面からビスで止着されている。
【0034】
また、遊技球貯留部121の上端側方には、係合片127が側方に向かって突設され、下皿カバー体122を組み付けたときに係合片127が下皿カバー体122の後述する誘導傾斜面部128の下側と係合するようになっている(図9参照)。この係合片127は誘導傾斜面部128とともに本発明の誘導傾斜面部を形成している。なお、このように遊技球貯留部121の係合片127と下皿カバー体122の誘導傾斜面部128との2つの部材で本発明の誘導傾斜面部を形成せずとも、遊技球貯留部121の上端側方に側方に向かって突設された本発明の誘導傾斜面部を直接一体として、遊技球貯留部121に設けることもできる。更に、遊技球貯留部121の上端前面には、当接鍔部125が前方に向かって突設され、下皿カバー体122を組み付けたときに下皿カバー体122の後述する当接載置部126に載置するようになっている。
【0035】
上記のように球抜き弁(図示しない)が装着された遊技球貯留部121の前方および側方を覆うように下皿カバー体122が組み付けられる。下皿カバー体122は、前記遊技球貯留部121の前方および下部を覆うように前方に膨出状に突出している。
【0036】
遊技球貯留部121が収納される膨出部の下方には、球抜き弁収納箱(図示しない)が貫通される長方形状の開口(図示しない)が開設されると共に膨出部の前面には、レバー用開口(図示しない)が開設され、球抜き操作レバー28は、断面コ字状に形成されるレバー収納部材(図示しない)に収納されて下皿カバー体122の膨出部前面壁との間で挟持されて取り付けられる。上記のようにして予め球抜き操作レバー28を下皿カバー体122の膨出部前面壁の裏側に装着した状態において、上皿主体121を斜め上方から球抜き弁収納箱が開口に貫通するように入れる。
【0037】
球抜き操作レバー28の指掛部129に指を掛けて図1の左側方向にスライドさせることにより、係合片(図示しない)が係合して球抜き弁(図示しない)をスプリングの付勢力に抗して移動させ球抜き穴を開放する。一方、指掛部129から指を離すとスプリングの付勢力により球抜き弁(図示しない)が球抜き穴を閉塞すると共に球抜き操作レバー28を右側に移動させる。ただし、このとき遊技者がコイン挿入溝(図示しない)およびコイン挿通溝(図示しない)に硬貨(例えば、100円玉でも500円玉でもよい)を差し込むと、硬貨とレバー用開口の側壁とが当接して球抜き弁および球抜き操作レバー28を元の位置まで戻すことができないので、球抜き操作レバー28から手を離した状態でも球抜き穴の一部が開放したままとなって貯留されている賞球を球抜き穴から下方に落下させることができる。
【0038】
また、下皿カバー体122の遊技球貯留部121取付位置の両サイド上部は、誘導傾斜面部128を構成し、また、遊技球貯留部121の取付位置である膨出状凹部の円弧状上端は、当接載置部126を構成しており、それぞれ遊技球貯留部121を組み付けたときに前記係合片127が誘導傾斜面部128の下方に係合して本発明の誘導傾斜面部を形成し、前記当接鍔部125を当接載置部126に載置するようになっている。また、膨出状凹部の内側には、前記取付嵌合ボスと嵌合当接する嵌入ボスが後方に向かって突設されている。しかして、遊技球貯留部121を下皿カバー体122に組み付けた後に、下皿セット板120を後方からあてがって取付嵌合ボスと嵌入ボスとを一致させ、下皿セット板120の後方からビスを止着することにより、下皿27の組付けを完成することができる。
【0039】
ところで、上記した下皿カバー体122の誘導傾斜面部128は、前記図1のX−X’線断面図となる図9に示すように、遊技球貯留部121に向かって若干の角度θを持って下り傾斜して形成されている。この角度θは誘導傾斜面部128にこぼれ落ちた遊技球Bが少なくとも自然に転がり落ちる角度としている。
【0040】
また、誘導傾斜面部128の前端部分および側端部分には、図9および前記図1のY−Y’線断面図となる図8に示すように、上方に若干突出した突出リブ130が形成される一方、誘導傾斜面部128の後端側には、前面枠3の前面壁79が誘導傾斜面部128よりも上方に突出した状態で配置されている。このため、下皿カバー体122の上部(誘導傾斜面部128)に落ちた遊技球Bは、誘導傾斜面部128の誘導(誘導傾斜面部128上を転がり動くこと)によって遊技球貯留部121に送り込まれるので、煩わしい遊技球Bの回収作業をする必要が極力少なくなる。即ち、図1に示すように、透明板保持枠7および上皿保持枠4を開放した状態において、遊技領域41を落下する遊技球などが誘導傾斜面部128に載りこれが下皿27の遊技球貯留部121に誘導される。また、このような誘導傾斜面部128による遊技球Bの誘導において、誘導傾斜面部128の前端側および側端側には突出リブ130を設けたので、下皿カバー体122の上部(誘導傾斜面部128)に落ちた遊技球Bが弾球遊技機1の外部に零れ落ちてしまうことを確実に防止することができ、然も誘導傾斜面部128の後端側には前面壁79を設けたので、下皿カバー体122の上部(誘導傾斜面部128)に落ちた遊技球Bが弾球遊技機1の内部に入り込んでしまうことを確実に防止することができる。
【0041】
また、下皿カバー体122の両サイドには、前記灰皿29と操作ハンドル30とが組み付けられるようになっている。灰皿29は回転軸で回転自在に設けられているので、灰皿29の内部に溜った吸い殻を回転させることにより、簡単に取り除くことができる。この回転軸を片側のみで支持する構造なので、取り付け易く且つ灰皿29の配置をできるかぎり外側にすることができるので、下皿の幅を大きくできて灰皿を利用しやすい位置に取り付けることができる。
【0042】
下皿カバー体122の両サイドに組み付けられる灰皿29、操作ハンドル30および遊技球貯留部121,下皿セット板120が組み付けられた下皿27は、下皿セット板120の後面に突設される図示しない取付ボスと下皿カバー体122の後面側に突設される取付ボスとを前面枠3に開設される装飾板取付穴(図示しない)に嵌合して裏面からビスを止着することにより、下皿27を前面枠3の下部前面に取付固定することができる。
【0043】
次に、図1〜図4を参照して、本発明の発射レール11を取り付けた前面枠3の壁面71下部の床面72にこぼれ落ちた遊技球Bを弾球遊技機1の前方へ誘導する傾斜面73からなる床面72の構成と、上皿保持枠4を前面枠3に閉じたとき上皿保持枠4の下方後方部64とこの下方後方部64が当接する前面枠3の床面72の前方端から下方に延びた前面枠3の前面枠側当接面部74との嵌合部62、63の構成について説明する。なお、この嵌合部62、63は、上皿保持枠4を前面枠3に閉じた状態でも、遊技球を貯留する凹み形状の遊技球貯留部121から下皿カバー体122の上面部に設けた係合片127部分を含む誘導傾斜面部128と上皿保持枠4の下端部との間に空間ができても遊技者に不正行為を起こさせ難い弾球遊技機となし得る本発明の主要部である。
【0044】
図3,図4は要部断面を拡大し、わかりやすいようにした説明用図面である。図3において、遊技領域41を備えた遊技盤40の下方の遊技部材取付部70は、発射レール11などの取付面となる前面枠3の壁面71とこの壁面71の下部から弾球遊技機1の前方側に張り出した床面72とから構成される。床面72は遊技機前面側に遊技球Bを誘導する傾斜面73で構成されている。傾斜面73の傾斜角度は、上皿保持枠4の開放時に傾斜面73(床面72)にこぼれ落ちた遊技球Bが少なくとも自然に転がり落ちる角度としている。また、傾斜面73の前部先端には下方に向けて段差76を設け、加えて前方に張り出した上面が前後方向に略水平な段差部77を設けている。これはこぼれ落ちた遊技球Bが発射レール11下部の床面72に形成された傾斜面73により遊技機前面側にころがり落ち、段差76の下方にある段差部77に落ちる。傾斜面73のため、質量の大きい遊技球Bは転がり落ちる慣性がついているが段差部77は前後方向に水平であるため、段差部77上に落ちた遊技球Bは前方へ跳び出そうとする慣性が弱められ、スピードも減速させられる。したがってころがり落ちる遊技球Bが遠くへ跳ぶことなく、すぐ真下にある下皿27の遊技球貯留部121ないし下皿の上面部となる下皿カバー体122の上に落下するようになる。誘導傾斜面部128となっている下皿カバー体122の上部に落ちた遊技球Bは、誘導傾斜面部128の上を転がり遊技球貯留部121に送り込まれる。
【0045】
上皿保持枠4の下方後方部64には扉側突出部65が、他方の前面枠側当接面部74には前面枠側突出部75がそれぞれ設けられている。上皿保持枠4が前面枠3に閉じるときに、前面枠側突出部75の下面と扉側突出部65の上面が嵌合する嵌合部63が構成されている。したがって、上皿保持枠4が前面枠3に閉じられたとき上皿保持枠4の下方後方部64は床面72の前方端から下方に延びた前面枠3の前面枠側当接面部74と当接する。なお、前面枠側突出部75、扉側突出部65はともに水平状である。前面枠側突出部75と扉側突出部65とが重なり合った嵌合部63のため、上皿保持枠4の下方より、隙間にピアノ線などを挿入し仮に不正行為を行なおうとしても、ピアノ線は前面枠側突出部75に阻まれ直進できず、挿入が困難になる。また、前面枠側突出部75の下面と扉側突出部65の上面が嵌まり合う有効長L1は、遊技者が無理に上皿保持枠4を遊技機前面側にこじ開けようとしても、充分な長さが確保できるように配慮されている。もっとも透明板保持枠7および上皿保持枠4が前面枠3に閉じた状態では、係合機構(図示しない)でロックされているため、この係合機構を解かない限り簡単に動くものではない。
【0046】
なお、本発明における、嵌合部、嵌合する、の嵌合とは、たとえば部材を固定するときにぴったりと密接させて圧入させるようにほとんど隙間がないものだけではなく、前面枠3に上皿保持枠4を閉じたときに前面枠側突出部75と扉側突出部65とが重なり合った状態を含む嵌め合いをいい、その嵌合部の隙間からたとえば薄い鉄片などを挿入させ得たとしても、挿入された隙間の先には直交する部分を有しているため、そのまま挿入し難い状態となっているものをいう。
【0047】
図3においては前面枠側当接面部74に設けられた前面枠側突出部75と傾斜面73の前部先端下方の段差部77とを共通化している。一方の前面枠側突出部75は上皿保持枠4が前面枠3に閉じるときの嵌合部63を構成し、不正行為ができ難くするためのものである。他方の段差部77は遊技球Bが前方へ跳びだそうとする慣性を弱め、スピードも減速させるためのものである。これらを共通化することで、シンプルな構成にしつつ、両方の機能を享受している。もちろん前面枠側突出部75と段差部77とをそれぞれ設けてもよいことはいうまでもない。この場合はそれぞれの設計上の自由度が大きくなる特長がある。
【0048】
図4により、他の実施形態の嵌合部62について説明する。上皿保持枠4の下方後方部64に扉側凸部68を、前面枠3の当接面部74側に前面枠側凹部78を設け、上皿保持枠4が前面枠3に閉じたとき、この扉側凸部68が前面枠側凹部78に嵌め込まれる。扉側凸部68が前面枠側凹部78に嵌め込まれている有効長L2は、遊技者が無理に上皿保持枠4を遊技機前面側にこじ開けようとしても、充分な長さが確保できるように配慮されている。
【0049】
このように嵌合部62では、扉側凸部68が前面枠側凹部78に嵌め込まれているため、嵌合部62の下方から、隙間にピアノ線などを挿入し仮に不正行為を行なおうとしても、ピアノ線は扉側凸部68か前面枠側凹部78に阻まれ直進できず、挿入が困難になる。なお、図4においても、前面枠3の壁面71の下部から弾球遊技機1の前方側に張り出した床面72は遊技機前面側に遊技球Bを誘導する傾斜面73で構成されている。傾斜面73の前部先端には下方に向けて段差76を設けて前方に張り出した、上面が前後方向に略水平な段差部77を設けている。傾斜面73よりころがり落ちてきた遊技球Bは段差部77に落ちることで、遊技球Bの前方へ跳びだそうとする慣性が弱められ、スピードも減速させられる。図4において、段差部77の下面から扉側凸部68上面までの上下距離L0は適宜決めることができる。上下距離L0を0にすると段差部77の下面と扉側凸部68上面との嵌合部分が長くなり、また、段差部77の前後方向の長さ分だけ、扉側凸部68の遊技機前後方向の長さ(たとえばL2)を短くすることも可能となる。また、上下距離L0の分だけ段差部77の厚み(上下方向の厚み寸法)を厚くする方法もある。
【0050】
次に、突出リブ130の高さL6について、図8を用いて説明する。前述したように、突出リブ130の高さL6は高ければ高い程、遊技球Bの跳びだしを抑える機能を発揮できるが、上皿保持枠4を開閉できるようにする必要があるため、誘導傾斜面部128と上皿保持枠4の下端部との隙間が大きくなり、遊技球を貯留する遊技球貯留部121から誘導傾斜面部128と上皿保持枠4の下端部との隙間に下皿カバー体122の中央より指が入り易くなる。ここから指を入れ無理に力を加えると不正行為ができるのではないかとの誘惑さえも与えることになりかねない。本発明はそのために嵌合部62、63を設け不正行為ができ難くしているのであるが、遊技者へのあらぬ誘惑は好ましくないため、突出リブ130の高さL6はできるだけ低くする必要がある。
【0051】
図8において、誘導傾斜面部128の前端側などの突出リブ130が、その所定の機能(遊技球Bが下皿カバー体122より外部へ跳びださないこと)を発揮するために要求される、突出リブ130の高さL6の下限値は、遊技球Bが転がり落ちる慣性がどの程度まで低められるかに係っている。
【0052】
すなわち、床面72の傾斜面73で遊技球Bが転がり始める傾斜面73の傾斜角度αとその前後の長さL7、遊技球が落ちて段差部77に当たるまでの段差76の高さL4、前後方向に略水平面となっている段差部77の前後の長さL3、さらに遊技球が落下する段差部77先端上面から下皿カバー体122の誘導傾斜面部128上面までの高さL5、前面枠3の前面壁79から誘導傾斜面部128の前面端部までの長さL8および遊技球貯留部121に向かって付けられた若干の角度θ(図9参照)などが関係してくる。
【0053】
このため、上記の具体的な数値が決まらないと突出リブ130の高さL6は決定し難い。その最大要因である傾斜面73(床面72)の傾斜角度αを遊技球Bが自然に転がる最低限の角度に近付けると、突出リブ130の高さL6を低くしても遊技球Bが下皿カバー体122の上部から跳びださない機能を果たすことができる。上記を勘案して、突出リブ130の高さL6は遊技球Bの直径の約1/2から1/4程度にした。
【0054】
上記のように発射レール11などの取付けられた遊技部材取付部70にこぼれ落ちた遊技球Bを遊技部材取付部70の前方へ誘導するための傾斜面73が形成された構成とすると、遊技部材取付部70にこぼれ落ちた遊技球Bが遊技部材取付部70に停留することなく傾斜面73の上を遊技球Bが転がって遊技部材取付部70の前面側へ誘導できる。このため、例えば遊技部材取付部70に遊技球Bが停留したまま上皿保持枠4を閉じることが原因となる弾球遊技機の故障を極力防止できる。
【0055】
遊技球Bは質量が大きいため、転がり落ちる慣性も大きくなる。上皿保持枠4を開けたとき、遊技機内部から遊技球Bが勢い良く前面に跳びだすと、下方の下皿27の上部を跳び越え遊技場ホール床面にまで跳び散っていくことも考えられる。この対策として傾斜面73の傾斜角度αを小さくし、傾斜面73前部先端に下方に向けて段差76を設けて前方に張り出し、上面が前後方向に略水平な段差部77を設けている。転がり落ちる慣性がついている遊技球Bは、この段差部77に落ち、前方へ跳び出そうとする慣性が弱められ、スピードも減速させられる。したがってころがり落ちる遊技球Bが遠くへ跳ぶことなく、すぐ真下の下皿27の球貯留部となる遊技球貯留部121ないし下皿の上面部となる下皿カバー体122の上に落下するようになる。下皿カバー体122の上部は誘導傾斜面部128となっているため、下皿カバー体122の上部に落ちた遊技球Bは、誘導傾斜面部128の上を転がり遊技球貯留部121に送り込まれる。このためには各所の寸法、角度を適宜選択する必要があるが、とりわけ誘導傾斜面部128の前端側などの突出リブ130の高さL6は遊技球Bの直径の約1/2から1/4位にするのが望ましい。
【0056】
なお図示していないが、例えば、前記床面72は単に遊技機前面側に傾斜させるのみではなく、遊技機前方から見て左右の床面72の高さが中央部よりも幾分高くなるように、つまり左右両端から中央にかけて下るような傾斜面をも設けることができる。この場合、遊技部材取付部70にこぼれ落ちた遊技球Bが遊技部材取付部70に停留することなく傾斜部73の上を遊技球Bが前方に転がりつつ、遊技機中央にも向けて転がる。したがって下皿27に落ちるにしても、左右の下皿カバー体122の誘導傾斜面部128上面より、遊技球貯溜部となる中央部の遊技球貯留部121に送り込まれることが多くなる。
【0057】
さらには、床面72の傾斜面73を左右両端では中央部に向かっては下り傾斜しているものの、前後方向は水平にし、中央に近づくにしたがい前方への下り傾斜を次第に強くつけるようにして、遊技球Bをより中央下部の遊技球貯留部121の遊技球貯留部に転がり落ちるようにすることもできる。
【0058】
また、前記床面72の傾斜面73に限ることなく、前記遊技部材取付部70のうち通常時には遊技球Bが進入すべきでない個所にも遊技機前方への傾斜面を形成して、遊技部材取付部70のうち通常時に遊技球Bが進入すべきでない個所に形成された傾斜面(図示しない)によって、遊技部材取付部70内にこぼれ落ちた遊技球Bが遊技部材取付部70に停留することなく傾斜面の上を遊技球Bが転がって遊技部材取付部70の前方外部へ排出できるため、たとえば遊技部材取付部70に停留した遊技球Bが原因となる弾球遊技機の故障を極力防止することができる。
【0059】
また、上皿保持枠4の前面には遊技球貯留部となる上皿19が備えられ、この上皿19に賞球を導く上皿連通口(図示しない)が形成されている。この上皿連通口は機構板100の球払出装置116の下端より賞球通路103が形成され、該賞球通路103の下端に形成されている。上皿保持枠4が開けられると、遊技機本体の前面枠3側に設けられている上皿連通口と上皿19とは非連通となる。したがって、上皿19の球貯留部から上皿連通口の奥まで遊技球が一杯停留している場合などに上皿保持枠4が開けられると、遊技部材取付部70には上皿連通口に停留している球がこぼれ落ちることがある。上記この発明の構成としてこぼれ落ちた遊技球Bが床面72に停留することがなく、遊技機前方へ排出できる。したがって、上皿保持枠4を閉鎖時に遊技部材取付部70、球供給装置などや、その他の部材を変形させることは極力少なくなり、たとえば遊技部材取付部70に停留した遊技球が原因となる弾球遊技機の故障を極力防止できる。
【0060】
なお、上記した実施形態では、透明板保持枠7と上皿19を備えた上皿保持枠4とが別体のものを例示しているが、これに限らず透明板保持枠7と上皿19を備えた上皿保持枠4とが一体となった構成のものであってもよい。透明板保持枠7と上皿19を備えた上皿保持枠4とを一体的に構成した場合には、弾球遊技機の前面意匠に統一感を持たせることができ、意匠性が向上できる。また、下皿カバー体122の誘導傾斜面部128よりも上方に突出した突出リブ130は、誘導傾斜面部128の外周端部に連続的に形成されたものに限らず、間欠的に形成されたものであってもよい。さらには誘導傾斜面部128の外周端部全てに(全周に亘って)形成されたものでも、一部分のみに形成されたものであってもよい。また、突出リブ130は、誘導傾斜面部128とは別体に形成されたものであってもよい。
【0061】
また、透明板保持枠7を開放したことを検出するためにドアスイッチが設けられることがあるが、このようにドアスイッチを設けた場合には、ドアスイッチの配線は、枠用スイッチ中継基板81(図10参照)に一旦接続された後、主基板37に入力され、主基板37からの情報信号に基づいて電飾制御基板94によって一部又は全部の装飾ランプ6、8を点灯制御されることにより透明板保持枠7および上皿保持枠4が開放されたことを報知すればよい。また、カードユニット装置31を弾球遊技機1に内蔵してもよい。また、本実施形態においては、遊技者に遊技球を貸し出すためのユニット装置としてカードユニット装置31を例示したが、例えば、紙幣などを挿入し得るユニット装置であってもよい。
【0062】
以上の実施形態を示したが、この発明はこの形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、様々な形態を実施しうるものである。実施形態では、遊技部材取付部70にこぼれた遊技球Bが停留しにくくするために床面72に傾斜面73を形成してあるが、特に場所は上記の個所に限定されるものではなく、遊技球Bが停留する個所に適用することができる。遊技部取付部70内に遊技球Bが停留しないようにするのは、上記実施形態に限られるものではない。
【0063】
なお、本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】透明板保持枠7および上皿保持枠4を開放した状態の弾球遊技機の下部を示す斜視図である。
【図2】弾球遊技機の下部を示す一部の断面を含む側面図である。
【図3】上皿保持枠4と前面枠3との嵌合部および前面枠3の傾斜面73(床面72)などの要部縦断面を拡大し、わかりやすいようにした説明図である。
【図4】同じく嵌合部の他の実施形態説明図である。
【図5】弾球遊技機の正面図である。
【図6】弾球遊技機に設けられる遊技盤の拡大正面図である。
【図7】弾球遊技機の背面図である。
【図8】前面枠3の傾斜面73(床面72)から下皿カバー体122上面(誘導傾斜面部128)の突出リブ130に至るまでの要部縦断面図である。
【図9】下皿カバー体122の上面(誘導傾斜面部128)縦断面図である。
【図10】主基板と各種制御基板および電気部品との関係を示すブロック図である。
【図11】払出制御基板と各種制御基板および電気部品との関係を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 弾球遊技機、3 前面枠、4 上皿保持枠(開閉部材)、11 発射レール、19 上皿、27 下皿、40 遊技盤、41 遊技領域、44 特別可変表示装置、62,63 嵌合部、65 扉側突出部、68 扉側凸部、71 壁面、72 床面、73 傾斜面、74 前面枠側当接面部、75 前面枠側突出部、76 段差、77 段差部、78 前面枠側凹部、100 機構板、121遊技球貯留部、122 下皿カバー体、128 誘導傾斜面部、130 突出リブ(立上り突部)。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a ball game machine typified by a pachinko game machine and the like, and more specifically, fires on an opening / closing member provided on the front side of a front frame which is supported on one side of an outer frame so as to be openable / closable. An upper plate capable of storing game balls to be supplied to the device is provided, and a lower plate capable of storing surplus balls is provided below the upper plate. The present invention relates to a ball and ball game machine provided with a launch rail for guiding a ball to the game area.
[0002]
[Prior art]
An upper plate is provided on an opening / closing member provided on the front side of the front frame so as to be openable and closable, and a lower plate is provided below the upper plate. In a conventional ball game machine provided with a firing rail for guiding the game area, the game ball spills from the inside when the opening / closing member is opened, for example, the inside of the game machine, for example, the firing rail, etc. The game ball may stop at a place where the game ball should not normally stop, such as a lower wall formed below the mounting surface of the mounted game member mounting portion. Since there is a possibility of causing a bad effect on the ball game machine by deforming the member such as the member mounting portion, an inclined portion for guiding the game ball spilled to the game member mounting portion to the outside of the game machine has an inclined portion on the lower wall surface. Also formed It had (Patent Document 1).
[0003]
Further, the lower plate is composed of an assembly of a plate main body for storing game balls and a plate cover body forming an outer shell of the main body of the plate, so that the ball dropped on the upper portion of the plate cover body is guided to the plate main body. In some cases, an inclined surface portion is provided on the upper portion of the dish cover body to be inclined downward toward the dish main body. Further, a projection protruding above the inclined surface is provided on the front end side of the inclined surface, and a game ball dropped on the upper portion (inclined surface) of the dish cover body falls to the outside of the ball game machine. There has been one that prevents such a situation (Patent Document 2).
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2002-166004 A
[0005]
[Patent Document 2]
JP 2001-293202 A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
When the opening / closing member on the front side of the gaming machine is opened, if there is a ball inside, the ball may enter an unexpected place and it may be difficult to remove it. An inclined portion is formed on the lower wall below the game member mounting portion to guide the game balls forward to the game machine, and the game balls falling on the lower plate cover body fall outside the ball game machine. In order to prevent that, the guiding plate is provided on the upper surface of the lower dish cover body with a guiding inclined surface inclined downward toward the game ball storage unit, and the front end side of the guiding inclined surface is more than the guiding inclined surface. It is conceivable to provide a protrusion projecting upward.
[0007]
However, even when the opening / closing member is closed on the front frame (the gaming machine main body side) in order to provide the guide inclined surface portion on the upper surface portion of the lower plate cover body, the recessed shape is slightly deeply recessed to store the game balls. It is easier for a finger to enter the gap between the guiding inclined surface portion provided on the upper surface portion of the lower dish cover body and the lower end portion of the opening / closing member from the game ball storage section than the center of the lower dish cover body. Further, on the front end side of the guiding inclined surface portion, a lower end of the opening / closing member protrudes above the lower plate cover body when the opening / closing member attempts to open and close in order to provide a projection projecting above the guiding inclined surface portion. Since it is necessary to prevent contact with the side surface of the projection, the lower plate cover body is formed in such a manner that when the open / close member is closed, the recess for the lower end portion of the open / close member and the guide inclined surface provided in the lower plate cover body becomes deeper. Fingers, etc., are easier to enter than in the center. When a finger enters here, a force is applied to lift the lower end of the opening / closing member obliquely upward to widen the gap between the opening / closing member and the front frame (the gaming machine main body side), or the lower plate cover body is moved downward. It becomes easy to apply force to push down. As described above, a gap is easily formed between the lower rear portion of the opening / closing member and the front frame side contact surface portion extending downward from the front end of the lower wall surface having the inclined portion, and a piano wire or the like enters the gap. As a result, it has become easier for the player to perform wrongdoing in the game area. In other words, illegal acts such as hooking a piano wire to a winning opening such as a large winning opening in the game area to make it easier to win a game ball, or operating a sensor as if the player has won the game. In addition, by forming an inclined portion on the lower wall surface below the game member attachment portion to guide the game ball spilled to the game member attachment portion to the front of the game machine, the opening and closing member and the front frame (the game machine body side) are formed. Fraud from the gap has become easier.
[0008]
The present invention has been conceived in view of the above circumstances, and its purpose is to scatter game balls on the floor of a game hall, even when game balls remain inside when the opening / closing member is opened. , So that the game balls do not enter into unexpected places and do not have any trouble to take them out, and close the opening / closing member with the game balls stopped at places where the game balls should not normally stop In order to prevent harmful effects such as damage to members, the game balls can be easily guided to the lower plate without allowing the game balls to stay near the game member attachment part, and piano wires etc. can enter through gaps An object of the present invention is to provide a ball game machine which makes it difficult for a player to perform wrongdoing in an area.
[0009]
Specific Examples of Means for Solving the Problems and Their Effects
(1) An opening / closing member (FIG. 1: upper plate holding frame 4) provided on the front side of a front frame (FIG. 1: 3) rotatably supported on one side of the outer frame to the firing device. An upper plate (FIG. 2: upper plate 19) capable of storing game balls to be supplied is provided, and a lower plate (FIG. 1: lower plate 27) capable of storing surplus balls is provided below the upper plate. A ball game machine provided with a firing rail (FIG. 1:11) for guiding a game ball to the game area from below a game area (FIG. 5: game area 41) into which the game ball is struck. So,
A game ball that has spilled from above on a floor surface (FIG. 1:72) that protrudes forward from a lower portion of a wall surface (FIG. 1:71) to which the firing rail is attached is guided to the front of the ball game machine. To the front for downward (Fig. 1: 73)
The lower plate includes a game ball storage unit (FIG. 1: 121) for storing game balls and a lower plate cover body (FIG. 1: 122) forming a periphery of the game ball storage unit. The dish cover body has a guiding inclined surface portion (FIG. 1: a guiding
When the opening / closing member is closed, between a lower rear portion of the opening / closing member (FIG. 3: 64) and a front frame side contact surface portion (FIG. 3: 74) extending downward from a front end of the floor surface. A fitting portion (FIG. 3: 63) is formed.
[0010]
According to the above configuration, since the inclined surface that is inclined downward and forward is formed on the floor surface below the wall surface where the firing rail is attached, the bullet is not noticed even if the ball remains inside, Even if the opening / closing member of the ball game machine is opened, even if the game ball spills on the floor below the wall surface, most of the game balls are guided to the front of the ball game machine without staying inside. For this reason, it is possible to minimize the possibility of closing the opening / closing member and damaging the internal members of the game machine in a state where the game balls are not normally stopped at the places where the game balls should not be stopped. In addition, the lower plate has a lower plate cover body that forms the periphery of the game ball storage unit, and since the lower plate cover body is provided with the guide inclined surface portion, it falls onto the lower plate cover body. Most of the game balls are collected on the guide inclined surface toward the game ball storage section. Therefore, the game balls are less likely to be scattered on the floor of the game hall, and the need for troublesome game ball collection work is reduced as much as possible. Also, at the front end of the guide inclined surface portion, since a rising protrusion is provided to protrude upward, the game ball that has rolled down on the lower plate cover body will jump further forward due to inertia. In this case, it is easy to collect the game ball in the lower plate in the game ball storage portion when the rising protrusion is reached. Further, the fitting portion when the opening / closing member is closed to the front frame prevents entry of a long object, so that it becomes difficult to insert a piano wire or the like from a small gap, and it becomes difficult to perform an illegal act.
[0011]
(2) The front frame-side protruding portion (FIG. 3: 75) provided on the front frame-side contact surface portion with the fitting portion, and the door-side protruding portion (FIG. 3: 65) provided on the lower rear portion of the opening / closing member. ), And the upper side of the door-side protrusion is fitted to the lower side of the front frame-side protrusion. According to this configuration, since the lower side of the front frame-side protruding portion is fitted on the upper side of the door-side protruding portion, it is difficult for an illegal act to be performed. Even if you try to forcibly push in a piano wire or the like, it is blocked by the protrusion on the front frame side.
[0012]
(3) The front frame side concave portion (FIG. 4:78) provided on the front frame side contact surface portion with the fitting portion, and the door side convex portion provided on the lower rear portion of the opening / closing member (FIG. 4:68). And the front-side frame-side concave portion is fitted with the door-side convex portion. Therefore, even if the user tries to forcibly push in a piano wire or the like, it is hindered by the concave portion on the front frame side, and it is difficult to perform wrongdoing.
[0013]
(4) A step (FIG. 3: 76) is provided downward at the front end of the inclined surface and projects forward, and the projected upper surface has a step (FIG. 3: 77) that is substantially horizontal in the front-rear direction. . For this reason, the spilled game balls roll down to the front side due to the inclined surface formed on the floor below the firing rail, but fall down to the step portion below the step, the inertia of rolling down is weakened, and the speed is reduced. . Therefore, the rolling game balls can be easily guided to the game ball storage portion of the lower plate immediately below or the upper surface portion (the guide inclined surface portion) of the lower plate cover body without jumping far.
[0014]
(5) The step portion serves as the fitting portion. With such a configuration, the step portion for weakening the inertia of the game ball, reducing the speed and facilitating the game ball to be directly guided to the lower plate immediately below and the opening / closing member when the front frame is closed. By sharing the front frame-side protruding portion provided on the front frame-side abutting surface portion for forming a fitting portion and making it difficult for fraudulent acts, both functions can be enjoyed with a simple configuration.
[0015]
(6) The height of the rising protruding portion (the protruding
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view showing a lower portion of the ball game machine with the transparent
[0017]
First, the overall configuration of the
[0018]
The transparent
[0019]
Next, the configuration of the
[0020]
Above the open side of the above-mentioned upper
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
The front structure of the
[0024]
On the other hand, as shown in FIG. 7, a
[0025]
In the above-described configuration, the
[0026]
The overall schematic configuration of the
[0027]
First, the
[0028]
The special variable
[0029]
The configuration of the
[0030]
Next, the configuration of the
[0031]
Next, the lower component of the
[0032]
Next, the configuration of the
[0033]
The game
[0034]
Further, an
[0035]
As described above, the lower
[0036]
A rectangular opening (not shown) through which a ball release valve storage box (not shown) penetrates is formed below the bulging portion in which the game
[0037]
When a finger is hooked on the
[0038]
Further, upper portions on both sides of the game
[0039]
Incidentally, the guide inclined
[0040]
Further, as shown in FIG. 9 and FIG. 8 which is a cross-sectional view taken along the line YY ′ of FIG. 1, protruding
[0041]
The
[0042]
The
[0043]
Next, referring to FIGS. 1 to 4, the game ball B spilled on the
[0044]
3 and 4 are explanatory drawings in which the cross section of the main part is enlarged to make it easy to understand. In FIG. 3, a game
[0045]
A door-
[0046]
In the present invention, the fitting of the fitting portion and the fitting is not limited to, for example, a case in which there is almost no gap so that the members are fixedly and closely fitted and press-fitted. This refers to a fitting including a state in which the front frame-
[0047]
In FIG. 3, the front frame-
[0048]
With reference to FIG. 4, a
[0049]
In this manner, in the
[0050]
Next, the height L6 of the protruding
[0051]
In FIG. 8, a protruding
[0052]
That is, the inclination angle α of the
[0053]
Therefore, it is difficult to determine the height L6 of the protruding
[0054]
As described above, if the
[0055]
Since the game ball B has a large mass, the rolling inertia also increases. When the upper
[0056]
Although not shown, for example, the
[0057]
Furthermore, although the
[0058]
In addition to the
[0059]
An
[0060]
In the above-described embodiment, the transparent
[0061]
Further, a door switch may be provided to detect that the transparent
[0062]
Although the above embodiment has been described, the present invention is not limited to this embodiment, and various embodiments can be implemented without departing from the gist of the present invention. In the embodiment, the
[0063]
The scope of the present invention is not defined by the above description but by the appended claims, and is intended to include all modifications within the scope and meaning equivalent to the appended claims.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a lower portion of a ball game machine with a transparent
FIG. 2 is a side view including a partial cross section showing a lower portion of the ball-and-ball game machine.
FIG. 3 is an explanatory view in which a vertical cross section of a main part such as a fitting portion between the upper
FIG. 4 is an explanatory view of another embodiment of the fitting portion.
FIG. 5 is a front view of the ball game machine.
FIG. 6 is an enlarged front view of a game board provided in the ball game machine.
FIG. 7 is a rear view of the ball game machine.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view of a main part from the inclined surface 73 (floor surface 72) of the
FIG. 9 is a vertical cross-sectional view of the upper surface (induction inclined surface portion 128) of the lower
FIG. 10 is a block diagram illustrating a relationship between a main board, various control boards, and electrical components.
FIG. 11 is a block diagram showing a relationship between a payout control board, various control boards, and electric components.
[Explanation of symbols]
1 ball game machine, 3 front frame, 4 upper plate holding frame (opening / closing member), 11 firing rail, 19 upper plate, 27 lower plate, 40 game board, 41 game area, 44 special variable display device, 62, 63 fit Joint, 65 door-side protrusion, 68 door-side protrusion, 71 wall, 72 floor, 73 inclined surface, 74 front frame-side contact surface, 75 front frame-side protrusion, 76 steps, 77 steps, 78 front Frame side recess, 100 mechanism plate, 121 game ball storage section, 122 lower dish cover body, 128 guide inclined surface section, 130 protruding rib (rising protrusion).
Claims (6)
前記発射レールが取付けられている壁面の下部から前方側に張り出した床面を、上方からこぼれ落ちてきた遊技球を前記弾球遊技機前方へ誘導するために前方へ向かって下り傾斜する傾斜面で構成し、
前記下皿は、遊技球を貯留するための遊技球貯留部と該遊技球貯留部の周囲を形成する下皿カバー体とを有し、該下皿カバー体には、前記傾斜面を転がって落下してきた遊技球を前記遊技球貯留部の方向に誘導するための誘導傾斜面部が設けられているとともに、前記誘導傾斜面部の前端部に、遊技球の前面側へのこぼれ落ちを防止するための立上り突部が形成され、
前記開閉部材を閉じたときに、該開閉部材の下方後方部と前記床面の前方端から下方に延びた前面枠側当接面部との間に嵌合部が形成されることを特徴とする、弾球遊技機。An upper plate capable of storing game balls to be supplied to the launching device is provided on an opening / closing member provided on the front side of the front frame rotatably supported on one side of the outer frame. A ball game machine provided with a lower plate capable of storing surplus balls below the plate, and provided with a launch rail for guiding the game balls to the game region from below the game region into which the game balls are struck. And
The floor protruding forward from the lower part of the wall surface on which the firing rail is attached is an inclined surface that is inclined forward and downward to guide game balls that have spilled from above toward the front of the ball game machine. Make up,
The lower plate has a game ball storage unit for storing game balls and a lower plate cover body that forms a periphery of the game ball storage unit, and the lower plate cover body rolls over the inclined surface. A guiding inclined surface portion for guiding the dropped game ball in the direction of the game ball storage portion is provided, and a front end portion of the guiding inclined surface portion is for preventing the game ball from spilling to the front side. A rising protrusion is formed,
When the opening / closing member is closed, a fitting portion is formed between a lower rear portion of the opening / closing member and a front frame side contact surface portion extending downward from a front end of the floor surface. , Ball game machine.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002295200A JP2004129725A (en) | 2002-10-08 | 2002-10-08 | Pinball game machine |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006026023A (en) * | 2004-07-14 | 2006-02-02 | Samii Kk | Pinball game machine |
JP2016153040A (en) * | 2016-06-01 | 2016-08-25 | 株式会社三洋物産 | Game machine |
-
2002
- 2002-10-08 JP JP2002295200A patent/JP2004129725A/en not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006026023A (en) * | 2004-07-14 | 2006-02-02 | Samii Kk | Pinball game machine |
JP4530266B2 (en) * | 2004-07-14 | 2010-08-25 | サミー株式会社 | Bullet ball machine |
JP2016153040A (en) * | 2016-06-01 | 2016-08-25 | 株式会社三洋物産 | Game machine |
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