JP2004128893A - 無線通信装置、無線通信方法および無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】無線通信装置は、送信側の無線通信装置は、他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるためのコマンドの生成指示を入力するリンク確認入力手段8と、コマンドを生成してコマンドに基づいて無線通信のための論理的なリンクを制御する制御手段10,無線LLC層4と、無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲にコマンドを送信する無線MAC層3、無線PHY層2とを備え、無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲でコマンドを受信した無線通信装置のリンク可能表示手段7を動作させる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、ネットワークを構成する他の無線通信装置との間で、無線通信を行う無線通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からの無線LAN(ローカルエリアネットワーク)システムでは、そのネットワークを構成する自身と他の無線通信装置との間で、直接通信が可能であるかを知らしめる方法として、無線通信装置と接続されるパーソナルコンピュータ上に表示を行なう方法が一般的に用いられてきた。
【0003】
また、無線LANのネットワークは、複数のパーソナルコンピュータを接続するために利用されるので、パーソナルコンピュータに拡張機能を有する基板等を挿入するために用意されたスロットに無線通信装置を挿入して用いられてきた。
【0004】
従来からの無線LANシステムにおいて、無線通信装置はパーソナルコンピュータなどの表示装置が付加された外部機器に接続されて利用されてきたため、無線通信装置内に必ずしも表示装置を設ける必要がなかった。
【0005】
特許文献1(特開2002−101104号公報)に記載の無線通信システムのうち請求項15に記載の無線通信装置によると、例えば、ブルーツース(Bluetooth)の無線ネットワークを形成して、互いに通信ができる状態になった場合に、前記無線通信装置に直接接続された外部機器自身に無線接続可能であることを示す、無線通信装置が開示されている。
【0006】
さらに、請求項21には、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置でピアツーピアなどのアドホックなネットワークを形成して無線通信を行なう無線通信システムにおいて、第1の無線通信装置が第2の無線通信装置に対して、無線通信が可能か問合せる信号を出力する出力手段と、第2の無線通信装置は、上記信号を受信し、かつ無線通信可能な状態である場合に、この状態であることを報知する報知手段とを具備した事を特徴とする無線通信システムについて開示されている。
【0007】
つまり、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置との間で、無線通信が可能な状態であるという判断を行なった後に、この状態にあることを報知する無線通信システムについて開示されている。
【0008】
これより、例えば無線方式にブルーツース(Bluetooth)を用いて、アドホックネットワークを構築する場合において、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置との間で通信が可能であるかを判断し、その状態を外部機器に表示させるシステムが開示されている。
【0009】
ここでは、ブルーツース(Bluetooth)の通信プロトコルによって無線ネットワークを形成する場合に、ある通信機器がマスター(Master)と呼ばれる親機になり、他方の通信機器がスレーブ(Slave)と呼ばれる子機になるプロトコル制御が必要になっていて、この親機との間で双方向に通信ができる範囲で無線ネットワークが形成されるものであった。
【0010】
具体的には、無線ネットワークを形成する時に、ある無線通信装置がマスター(Master)となり、周辺の通信機器がスレーブ(Slave)となるために、インクワイヤリーと呼ばれる所定のコマンド信号を交換して、無線ネットワークが形成される。
【0011】
その後、通信機器に接続された外部装置に対して、スレーブ(Slave)がマスター(Master)との間で無線ネットワークが形成された旨の出力を行なう機能とそのシステムに関しての技術が開示されている。
【0012】
さらに、通信規格IEEE802.15. 3にて標準化されている、高速無線パーソナルエリアネットワークのネットワークトポロジーによると、ブルーツース(Bluetooth)のようなマスター(Master)とスレーブ(Slave)関係を維持しながら、スレーブ(Slave)同士の無線通信装置間で、直接通信を行なうことが主体のネットワークも考案されている。
【0013】
図13に、従来からの無線通信システムの構成例を示す。
ここでは、例えば、IEEE802.11bに準拠した無線通信装置の内部構成の例を示している。
【0014】
つまり、無線通信装置1211は、いわゆる無線LANカードとして、外部のパーソナルコンピュータなどの外部装置1212に接続されて、このシステムが動作する状態にあることを表わしている。
【0015】
ここで、無線通信装置1211は、便宜上、外部装置1212と高位インターフェース135によって接続されて、無線通信のために、無線通信装置間の論理的なリンクを制御する無線LLC(Logical Link Control)層134と、無線伝送路の媒体を複数の無線通信装置間でアクセス制御する無線MAC(Media Access Control)層133と、情報を無線送信するために信号処理を行ない受信した信号を情報に変換する無線PHY(Physical)層132と、信号を他の無線通信装置に無線送信し、他の無線通信装置からの信号を受信するためのアンテナ部131を有して構成されている。
【0016】
また、接続される外部装置1212は、便宜上、パーソナルコンピュータとして動作し、無線通信装置1211と高位インターフェース135によって接続され、パーソナルコンピュータにインストールされたアプリケーション136を、ユーザーの指示によって起動させ、所定の情報を無線通信装置に供給し、あるいは無線通信装置から獲得する構成となっている。
【0017】
さらに、高位インターフェース135には、出力手段として、ディスプレー137と、入力手段として、キーボード138が付加されてパーソナルコンピューターシステムが構成されている。
【0018】
つまり、ユーザーの指示を入力する手段としてのキーボードと、ユーザーに通知を出力する手段としてのディスプレーが存在しなければ、無線通信装置の動作を行なうことが困難であった。
【0019】
図14に、従来の無線パーソナルエリアネットワークの構成例を示す。
ここでは、例えば、ブルーツース(Bluetooth)の無線通信システムにおけるネットワークトポロジー構成を図示してある。
【0020】
このネットワークトポロジーは、パーソナルエリアネットワーク1410の中心にマスター(Master)と呼ばれる制御局となる無線通信装置140が配置され、その電波到達範囲内にある、他の無線通信装置141〜149が、スレーブ(Slave)と呼ばれる端末局として動作する構成が描かれている。
【0021】
この無線ネットワークでの情報通信は、一般的にある端末局と別の端末局との間で無線通信する場合に、情報の送り元となる端末局から制御局となる無線通信装置140に情報を伝送し、制御局となる無線通信装置140から情報の届け先となる端末局へ情報を伝送する方法が用いられている。
【0022】
このような構成を取ることによって、端末局となる無線通信装置は、制御局となる無線通信装置との接続の有無を確認するだけで、無線ネットワークが管理されることになっている。
【0023】
図15に、従来の他の無線パーソナルエリアネットワークの構成例を示す。
ここでは、例えば、通信規格IEEE802.15. 3準拠の無線通信システムにおけるネットワークトポロジー構成を図示してある。
【0024】
このネットワークトポロジーは、パーソナルエリアネットワーク1510の中心にコーディネータ(PNC)と呼ばれる制御局となる無線通信装置150が配置され、その電波到達範囲内にある、他の無線通信装置151〜159が各々、他の無線通信装置151〜159と個別に接続リンクをはって、無線通信を行なう構成が描かれている。
【0025】
この無線ネットワークでの情報通信は、ある無線通信装置と別の無線通信装置との間で無線通信する場合に、情報の送り元となる無線通信装置が、直接、情報の届け先となる端末局へ情報を伝送する方法が用いられている。
【0026】
つまり、従来の無線通信方式のように、一旦、制御局となる無線通信装置を介した情報伝送が不要になるという効果が認められている。ここでは、制御局となる無線通信装置150は、ネットワーク上の全ての無線通信装置151〜159と通信が可能である。
【0027】
無線通信装置151は、無線通信装置150、152、155、156、157と通信が可能な状態にある。無線通信装置1 52は、無線通信装置150、151、153、155と通信が可能な状態にある。
【0028】
無線通信装置153は、無線通信装置150、152、154、155と通信が可能な状態にある。無線通信装置154は、無線通信装置150、153と通信が可能な状態にある。
【0029】
無線通信装置155は、無線通信装置150、151、152、153、156、157、158と通信が可能な状態にある。無線通信装置156は、無線通信装置150、151、155、157、158と通信が可能な状態にある。
【0030】
無線通信装置157は、無線通信装置150、151、155、156、158と通信が可能な状態にある。無線通信装置158は、無線通信装置150、155、156、157、159と通信が可能な状態にある。無線通信装置159は、無線通信装置150、158と通信が可能な状態にある。
【0031】
【特許文献1】特開平2002−101104号公報
【0032】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来のパーソナルエリアネットワークにおける無線通信装置は、各無線通信装置が、直接、通信できる無線通信装置を把握しておかなければならないという不都合があった。
【0033】
また、従来からの無線LANシステムは、パーソナルコンピュータなどの表示装置が付加された外部機器に接続されなければ所定の表示を行なうことができないという不都合があった。
【0034】
特に、無線LANよりも近距離のパーソナルエリアで無線ネットワークを構築する場合、パーソナルコンピュータ以外の装置に、容易に接続して無線ネットワークを構築することが困難であるという不都合があった。
【0035】
特許文献1(特開2002−101104号公報)に記載の無線通信システムにおいては、無線通信装置に接続された外部機器に対して、無線接続が可能であることを表示する無線通信装置であるため、無線通信装置単体で、他の無線通信装置との接続が可能であることを表示することができないという不都合があった。
【0036】
また、特許文献1(特開2002−101104号公報)に記載されている無線通信システムならびに無線通信装置は、具体的な入力手段を持ち得ないため、任意のタイミングで無線接続が可能であることを出力することが困難であり、例えば、電源投入後、最初に無線ネットワークが形成された場合にのみ、出力が開始される動作に限定されるという不都合があった。
【0037】
さらに、特許文献1(特開2002−101104号公報)に記載されている無線通信システムでは、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置との間で、無線通信が可能な状態であるという判断を行なわなければ、この第1の無線通信装置と第2の無線通信装置の間で互いに通信可能な状態にあることを報知することができないという不都合があった。
【0038】
つまり、単純に第1の無線通信装置からの信号を受信したことによって、第2の無線通信システムの報知手段にて報知することができないため、片方向の通信が可能である場合でも双方向通信が不可能であれば、報知することができないという不都合が残っていた。
【0039】
特許文献1(特開2002−101104号公報)に記載されている無線通信システムでは、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置は互いに、その存在が特定された無線通信装置であるため、第1の無線通信装置から宛て先を特定せず、他の無線通信装置の報知手段にて報知を行なうことができないという不都合があった。
【0040】
これより、複数の無線通信装置の間でアドホックネットワークを構築する場合に、ある無線通信装置からの信号を直接受信できた無線通信装置を直接的に判断することができなかったという不都合があった。
【0041】
また、前記システムでは、第1の無線通信装置が第2の無線通信装置に対して、無線通信が可能か問合せる信号を出力するため、第1の無線通信装置が受信先を特定せずに、周期に存在する複数の無線通信装置に対して、無線通信が可能か問合せる、いわゆるブロードキャスト信号を出力できず、第1の無線通信装置が第2の無線通信装置の存在を把握していなければならないという不都合があった。
【0042】
そして、特許文献1(特開2002−101104号公報)に記載されている無線通信システムでは、無線通信装置間で無線通信ネットワークが形成された場合に、報知を行なう状態が継続されてしまうという不都合があった。
【0043】
つまり、別の無線通信ネットワークが空間的に重複して存在した場合に、どちらのネットワークと接続が可能なのか判別ができないという不都合があった。
【0044】
通信規格IEEE802.15. 3にて標準化されている、ネットワークトポロジーによると、無線ネットワークを構成する任意の無線通信装置同士で直接通信が可能であることを判断する必要があり、このような、ネットワークトポロジーでは、任意の無線通信装置どうしで直接通信が可能である他の無線通信装置との接続状況を確認しなければならないという不都合があった。
【0045】
同様にして、前記ネットワークトポロジーによると、無線通信装置同士で直接通信が可能である他の無線通信装置との接続状況は、ネットワーク形成時から逐次変化するという不都合があった。
【0046】
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、本発明はこの課題を解決するために、後述する構成を持った無線通信装置を用いて無線通信システムを構成し、直接、通信できる無線通信装置をユーザーが把握するための手段を有する無線通信装置を提供することを課題とする。
【0047】
また、情報出力手段や入力手段を備える外部装置と接続されなくとも、無線ネットワークの構成情報を通知する機能を備えた無線通信装置を実現することを課題とする。
【0048】
つまり、出力手段を持たない装置と容易に接続して無線ネットワークを構築できる無線通信装置を実現することを課題とする。
【0049】
また、制御局以外の任意の無線通信装置における伝送が主体の、アドホックネットワークを構築する場合に、制御局以外の無線通信装置の間で、どの無線通信装置からの信号が受信できるかを表示することを課題とする。
【0050】
さらに、任意のタイミングで入力手段にユーザーが入力することによって、無線通信装置からブロードキャスト送信した信号を受信できた無線通信装置を利用者に対して直接的に知らしめる機能が求められている。
【0051】
また、空間的に無線ネットワークが重複して存在する場合や、無線ネットワークを形成した後においても、どの無線通信装置同士で通信が可能な状態であるかを判断できる方法を提供することを課題とする。
【0052】
また、同じネットワーク内に存在する制御局以外の無線通信装置の電波到達範囲を、パーソナルコンピュータなどの高度な出力手段を用いずに、利用者に対して安易に報知する機能ならびに方法を提供することを課題とする。
【0053】
【課題を解決するための手段】
本発明は、無線ネットワークシステムにおける無線通信装置に、入力指示手段と状態表示手段を設け、上位層あるいはインターフェースを介さずに、無線通信装置に付加された機能を他の無線通信装置から制御する無線通信装置および無線通信方法である。
【0054】
本発明によれば、以下の作用をする。
本発明の無線通信システムは、無線ネットワークシステムにおける無線通信装置に、入力指示手段と状態表示手段を設け、上位層あるいはインターフェースを介さずに、無線通信装置に付加された機能を他の無線通信装置から制御する。
【0055】
また、本発明は、他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるためのコマンドを規定し、ある無線通信装置の入力指示によって、そのコマンドをブロードキャスト送信し、そのコマンドを受信できた全ての無線通信装置が、所定の時間にわたって状態出力手段を動作させることで、直接伝送が主体となるアドホックネットワークでの、通信可能な範囲を報知する無線通信システムである。
【0056】
本発明によれば、以下の作用をする。
これによれば、他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるためのコマンドを規定し、ある無線通信装置の入力指示によって、そのコマンドをブロードキャスト送信し、そのコマンドを受信できた全ての無線通信装置が、所定の時間にわたって状態出力手段を動作させることで、通信可能な無線通信装置を逐次識別する。
【0057】
また、本発明は、無線通信装置の外部に、表示手段あるいは入力手段を持つ機器を接続することなく、無線通信装置の状態表示、あるいは無線通信装置の状態の設定ができる無線通信装置を用いて、前記無線通信装置の表示手段を、前記無線通信装置とは異なる別の無線通信装置の入力手段から制御する無線通信システムである。
【0058】
本発明によれば、以下の作用をする。
これより、ネットワークを構成する無線通信装置間で直接情報伝送を行なうアドホックネットワークで、通信可能な範囲をユーザーの動作に基づいて報知することを可能にした。
【0059】
また、本発明は、複数の無線通信装置の間でアドホックネットワークを構築する場合に、任意の無線通信装置の入力手段から指定された場合に、所定の信号をブロードキャスト送信し、前記ブロードキャストされた信号を受信できた他の無線通信装置の表示手段に、受信できたことを表示あるいは報知する方法、ならびにそのシステムと、これらの機能を備えた無線通信装置である。
【0060】
本発明によれば、以下の作用をする。
これによれば、任意のタイミングで状態出力手段を動作させるコマンドを入力し、他の無線通信装置の状態出力手段を動作させる無線通信方法によって、ユーザーが必要なときにだけ状態出力手段を動作させる。
【0061】
さらに、本発明は、複数の無線ネットワークが空間的に重複して存在する場合に、任意の無線通信装置が周囲にある他の無線通信装置と通信が可能な状態であるかを判断できるように、所定のブロードキャストされた信号を受信できた無線通信装置が、一定の時間にわたり無線通信装置に設けた出力手段に表示を行なう方法、ならびにそのシステムと、これらの機能を備えた無線通信装置である。
【0062】
本発明によれば、以下の作用をする。
これによれば、状態出力手段を動作させるコマンドを受信できたことで状態出力手段を動作させることで、他の無線通信装置からの信号を受信できたことをユーザーに知らしめることができる。
【0063】
また、本発明は、制御局以外の任意の無線通信装置が通信の主体となるネットワークにおける制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲にコマンドを送信して、受信した無線通信装置の状態出力手段を動作させる無線通信システムである。
【0064】
本発明によれば、以下の作用をする。
これによれば、制御局以外の任意の無線通信装置が通信の主体となるネットワークにおける制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲にコマンドを送信して、受信した無線通信装置の状態出力手段を動作させる。
【0065】
また、本発明は、各無線通信装置が自己の周囲の無線通信装置との間で、自律分散してリンクを設けてネットワークを構成し、自律分散して設けられた無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲にコマンドを送信して、受信した無線通信装置の状態出力手段を動作させる無線通信システムである。
【0066】
本発明によれば、以下の作用をする。
これによれば、各無線通信装置が自己の周囲の無線通信装置との間で、自律分散してリンクを設けてネットワークを構成し、自律分散して設けられた無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲にコマンドを送信して、受信した無線通信装置の状態出力手段を動作させる。
【0067】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を説明する。
図1に、本実施の形態に適用される無線通信システムの構成例を示す。
ここでは、例えば、通信規格IEEE802.15. 3に準拠した高速無線通信装置の内部構成の例を示している。
【0068】
つまり、無線通信装置11は、従来のような、いわゆる無線LANカードとして存在するものではなく、パーソナルコンピュータなどの外部装置12に接続される必要がなく、単独でこのシステムが動作する状態にあることを表わしている。
【0069】
ここで、無線通信装置11は、便宜上、外部装置12と高位インターフェース5によって接続され、無線通信のために無線通信装置間の論理的なリンクを制御する、無線LLC(Logical Link Control)層4と、無線伝送路媒体を複数の無線通信装置間でアクセス制御する無線MAC(MediaAccess Control)層3と、情報を無線送信するために信号処理を行ない受信した信号を情報に変換する無線PHY(Physical)層2と、信号を他の無線通信装置に無線送信し、他の無線通信装置からの信号を受信するためのアンテナ部1から構成されている。
【0070】
さらに、無線通信装置内に、本実施の形態の特徴である状態出力手段として、リンク可能表示手段7と、指示入力手段として、リンク確認入力手段8が用意されている。ここで、無線LLC層4は、無線通信のための論理的なリンクを制御すると共に、送信時にリンク確認入力手段8から入力された信号に対応する接続リンク状態を表すコマンドを生成し、受信時に受信したコマンドに対応する接続リンク状態を表す信号を生成してリンク可能表示手段7に出力する制御手段10を有している。
【0071】
つまり、ユーザーの指示を入力する手段を無線通信装置内に配置し、ユーザーに通知を出力する手段をも無線通信装置内に配置することで、外部に接続される装置の構成手段の制限がなくとも、無線通信装置単体で所定の動作の表示を行なえる構成となっている。
【0072】
また、この構成の外部装置12は、無線通信装置11と高位インターフェース5によって接続され、任意のアプリケーション6から、直接、所定の情報を無線通信装置に供給し、あるいは無線通信装置から獲得する構成となっている。
【0073】
この外部装置にはユーザーインターフェース(UserInterface)9は必ずしも必要なく、従来のパーソナルコンピュータとして付加されていたディスプレーやキーボードを必要としないことが特徴である。
【0074】
これよりパーソナルコンピュータに付加される、ディスプレーやキーボードが存在しなくとも、パーソナルコンピュータ以外の機器を外部に接続しても容易に無線ネットワークを形成できるという効果を奏する。
【0075】
図2は、通信規格IEEE802.15. 3のフレーム構成例を示す図である。
図2において、フレーム周期21には、ピアツーピア接続されたネットワークにおいて、認証を行うオーセンティケーションに先立つ情報交換を行うアソシエーション時にコーディネーターとなる通信局から一定のフレーム周期21で出力されるビーコンB(Beacon)22と、各通信局がCSMA(Carrier Sence Multiple Access)で非同期通信を行うコンテンションアクセスピリオドCAP(Contention Access Period)23と、各通信局が予約帯域を確保して帯域予約通信を行うコンテンションフリーピリオドCFP(Contention Free Period)24を有して構成される。
【0076】
図3に、本実施の形態の状態出力コマンドの構成例を示す。
ここでは、このコマンドが例えば図2に示した通信規格IEEE802.15. 3に準拠したフレームとして構成され、そのコマンドの構成例を示す。
【0077】
コマンドは、ヘッダー部39とデータ部40とを有して構成される。
ヘッダー部39は、このフレームが本実施の形態により定義された「状態出力コマンド」であることを示すコマンド識別子31と、この状態出力コマンドを有効にする無線ネットワークを識別するために付加される、ネットワーク識別子32と、フレームの届け先を識別するために付加され、ここではブロードキャスト指定される届け先識別子33と、フレームの送り元を識別するために付加され、入力指示が出された通信装置を識別する送り元識別子34と、フレームのフラグメント制御やアクノレッジ(ACK)返送などに必要なパラメータが付加されるフラグメント制御情報35と、このフレームのヘッダー情報に誤りの有無を確認するためのチェックシーケンスであるヘッダーチェック36とを有して構成される。
【0078】
また、データ部40は、状態出力コマンドの情報として、状態出力のパラメータが指定される領域であるフレームボディー37と、このフレーム全体の情報に誤りの有無を確認するためのチェックシーケンスであるフレームチェック38とを有して構成される。
【0079】
なお、これらのパラメータは不要なものは適宜削除され、これ以外に必要なパラメータがあれば適宜付加されて状態出力コマンドが構成される。
【0080】
図4は、本実施の形態による指示入力とコマンド送信を行なう動作を示したフローチャートである。
まず、S1において、図1に記載の無線通信装置の、リンク確認入力手段8に、リンク確認動作の指示が入力されたか判断する。
【0081】
ここで、入力されれば、S2にて、本実施の形態による状態出力コマンドを作成し、無線LLC層4において、ブロードキャスト指定を行なう。
【0082】
そして、S3において、所定のアクセス制御方法に基づき、自己の無線通信装置が前記コマンドの送信が可能なタイミングが到来したかを無線MAC層3が判断し、タイミングが到来した場合には、前記コマンドが無線PHY層2に供給され、アンテナ部1から送信される構成になっている。
【0083】
なお、S1の判断において、リンク確認動作の指示が入力されなければ、この処理は実行されない。
【0084】
図5は、本実施の形態によるコマンド受信動作と状態出力を行なう動作を示したフローチャートである。
まず、図1に記載の無線通信装置の、無線PHY層2が、アンテナ部1を介して受信処理が行なわれ、信号の受信があった場合に、その信号が無線MAC層3に供給されるのは一般の無線通信システムの動作と大差がない。
【0085】
本実施の形態では、S11において、無線MAC層3に供給された信号が、状態出力コマンドの受信であるかを判断する。
【0086】
状態出力コマンドであれば、S12に移行して、無線LLC層4において、このコマンドが有効なコマンドであるか判断する。
【0087】
この判断は例えば、他の無線ネットワークに含まれる無線通信装置に対する状態出力コマンドである場合にはNoの分岐より状態出力を行なわないように制御を行なっても良い。
【0088】
また、自己の無線ネットワークに含まれる無線通信装置に対する状態出力コマンドである場合であったり、無線ネットワーク構築前の無線通信装置からの、状態出力コマンドであったりした場合には、Yesの分岐よりS13に移行する。
【0089】
S13では、無線PHY層2で受信したそのコマンドの受信状況(例えば受信電界強度の情報や誤り訂正状況などのパラメータ)を獲得し、S14にて、強接続リンク状態での受信であるかを判断する。
【0090】
ここで、強接続リンク状態であれば、S15にて、リンク可能表示手段7に、強接続リンク状態であることの表示を行ない、S18に移行する。ここでは、例えば緑色発光ダイオードの点灯を開始する動作に相当する。
【0091】
また、強接続リンク状態になければ、S16にて、弱接続リンク状態での受信であるかを判断する。
【0092】
ここで、弱接続リンク状態であれば、S17にて、リンク可能表示手段7に、弱接続リンク状態であることの表示を行いS18に移行する。ここでは、例えば黄色発光ダイオードの点灯を開始する動作に相当する。
【0093】
そして、S18では、所定の時間が経過したか判断を行ない、経過した場合に、S19において、点灯していた発光ダイオードを消灯する動作を行ない一連の処理を終了する。
【0094】
なお、S11の判断で、状態出力コマンドを受信していない場合や、S12の判断で、このコマンドが有効なコマンドでなかった場合や、S16の判断で、弱接続リンク状態に満たない信号の受信であった場合には、この状態出力動作が行なわれないことを表わしている。
【0095】
図6は、無線通信装置60からのリンク確認動作に対する表示結果の例を示す図である。
図6は、制御局となる無線通信装置60が、ユーザーによる所定のリンク確認動作のコマンド入力にて、リンク動作コマンドを周囲に存在する無線通信装置に対してブロードキャスト送信した場合に、周囲の無線通信装置におけるリンク状態の表示動作を表わしている。
【0096】
ここでは、無線通信装置65、66、68は、無線通信装置60からブロードキャスト送信されてきたコマンドの受信状況が良好な強接続リンク表示範囲E1であるため強接続リンク表示を行なう。
【0097】
また、無線通信装置61、62、63、64、67、69は、無線通信装置60からブロードキャスト送信されてきたコマンドの受信状況が並の弱接続リンク表示範囲E2であるため、弱接続リンク表示を行なっている様子を表わしている。
【0098】
これらの状態が所定の時間に渡って表示されることによって、ユーザーは表示が行なわれている時間内に、各無線通信装置の表示出力状況を確認することによって、無線通信装置60からの接続リンクの状況を把握することができる。
【0099】
図7は、無線通信装置63からのリンク確認動作に対する表示結果の例を示す図である。
図7は、無線通信装置63が、ユーザーによる所定のリンク確認動作のコマンド入力にて、リンク動作コマンドを周囲に存在する無線通信装置に対してブロードキャスト送信した場合に、周囲の無線通信装置におけるリンク状態の表示動作を表わしている。
【0100】
ここでは、無線通信装置60、62、64、65は、無線通信装置63からブロードキャスト送信されてきたコマンドの受信状況が並の弱接続リンク表示範囲E2であるため、弱接続リンク表示を行なっている様子を表わしている。
【0101】
さらに、無線通信装置61、66、67、68、69では、無線通信装置63からブロードキャスト送信されてきたコマンドを受信できなかった非接続リンク表示範囲E3であるので、このコマンドによるリンク表示が行なわれないことを表わしている。
【0102】
これらの状態が所定の時間に渡って表示されることによって、ユーザーは表示が行なわれている時間内に、各無線通信装置の表示出力状況を確認することによって、無線通信装置63は直接伝送が良好にできる無線通信装置が周囲に存在しないことを把握することができる。
【0103】
図8は、無線通信装置65からのリンク確認動作に対する表示結果の例を示す図である。
図8は、無線通信装置65が、ユーザーによる所定のリンク確認動作のコマンド入力にて、リンク動作コマンドを周囲に存在する無線通信装置に対してブロードキャスト送信した場合に、周囲の無線通信装置におけるリンク状態の表示動作を表わしている。
【0104】
ここでは、無線通信装置60、61、66、68は、無線通信装置65からブロードキャスト送信されてきたコマンドの受信状況が良好な強接続リンク表示範囲E1であるため強接続リンク表示を行なう。
【0105】
また、無線通信装置62、63、67は、無線通信装置65からブロードキャスト送信されてきたコマンドの受信状況が並の弱接続リンク表示範囲E2であるため、弱接続リンク表示を行なっている様子を表わしている。
【0106】
さらに、無線通信装置64、69では、無線通信装置65からブロードキャスト送信されてきたコマンドを受信できなかった非接続リンク表示範囲E3であるので、このコマンドによるリンク表示が行なわれないことを表わしている。
【0107】
これらの状態が所定の時間に渡って表示されることによって、ユーザーは表示が行なわれている時間内に、各無線通信装置の表示出力状況を確認することによって、無線通信装置65からの接続リンクの状況を把握することができる。
【0108】
図9は、無線通信装置68からのリンク確認動作に対する表示結果の例を示す図である。
図9は、無線通信装置68が、ユーザーによる所定のリンク確認動作のコマンド入力にて、リンク動作コマンドを周囲に存在する無線通信装置に対してブロードキャスト送信した場合に、周囲の無線通信装置におけるリンク状態の表示動作を表わしている。
【0109】
ここでは、無線通信装置60、65、66、69は、無線通信装置68からブロードキャスト送信されてきたコマンドの受信状況が良好な強接続リンク表示範囲E1であるため強接続リンク表示を行なう。
【0110】
また、無線通信装置67は、無線通信装置68からブロードキャスト送信されてきたコマンドの受信状況が並の弱接続リンク表示範囲E2であるため、弱接続リンク表示を行なっている様子を表わしている。
【0111】
さらに、無線通信装置61、62、63、64では、無線通信装置68からブロードキャスト送信されてきたコマンドを受信できなかった非接続リンク表示範囲E3であるので、このコマンドによるリンク表示が行なわれないことを表わしている。
【0112】
これらの状態が所定の時間に渡って表示されることによって、ユーザーは表示が行なわれている時間内に、各無線通信装置の表示出力状況を確認することによって、無線通信装置68からの接続リンクの状況を把握することができる。
【0113】
なお、ここでは各無線通信装置における送信出力の精度の差や、他の通信機器からの妨害波などによって、片方の接続リンクしか存在しない状態も検出することができる。
【0114】
図10は、状態出力手段としての、リンク可能表示手段の構成例を示した図である。
図中、リンク可能表示手段101は、図1に示した無線通信装置11の無線LLC層4の制御部から供給される受信したコマンドに対応した信号を入力する信号入力部102と、信号入力部102から供給される信号をタイマー設定された所定期間にわたって出力する表示タイマー部103と、表示タイマー部103からの信号に基づいて接続リンク状態を表示する状態表示部104から構成されている。
【0115】
信号入力部102は、図1に示した無線通信装置11内部に置かれ、装置11内の無線LLC層4の制御手段からの状態表示部104おける状態出力動作を行なうための信号を受ける部分である。
【0116】
表示タイマー部103は、状態表示部104による状態出力動作を所定の時間行なう場合に、その動作時間をタイマー設定し、所定の動作を継続させるために機能する部分である。
【0117】
状態表示部104は、状態表示部104による状態出力動作の例として、動作状態に応じて表示を行なうために機能する部分であり、ここでは、本機能を簡単に説明するための表示手段として、緑色発光ダイオード(LED)105と、黄色発光ダイオード(LED)106で構成されたリンク表示機能を示してある。
【0118】
つまり状態表示部104は、強接続リンク状態を示す緑色発光ダイオード105と、弱接続リンク状態を示す黄色発光ダイオード106によって構成されている。
【0119】
ここでは、コマンド信号を受信した場合の状態に応じて、例えば、受信電界強度情報などのパラメータによって、接続リンクの強弱により表示させる発光ダイオード(LED)105,106の発光色を切替える構成となっている。また、コマンドを受信をしなかった場合には、このリンク表示機能は表示を行なわない構成となっている。
【0120】
例えば、状態表示部104は、受信したコマンドの受信電界強度を検出する受信電界強度検出部107と、検出された受信電解強度の強接続電解強度、弱接続電界強または非接続電解強度に応じて緑色発光ダイオード(LED)105の表示、黄色発光ダイオード(LED)106の表示または非表示とを切り替える切替駆動部108と、緑色発光ダイオード(LED)105および黄色発光ダイオード(LED)106とを有して構成される。
【0121】
なお、ここに記載したリンク表示機能は、状態出力手段を具現化したものであり、実際にはこの例に制限されるものではないことはいうまでもない。
【0122】
図11に、無線通信システムの変形構成例を示す。
ここでは、図1に示した無線通信システムの構成例のうち、無線MAC層113を介して直接高位インターフェース115が接続されている点が異なる。
【0123】
つまり、接続される外部装置1112のアプリケーション116からの情報が、直接、無線通信装置1111の無線MAC層113に供給される。
【0124】
また、受信をした情報も、無線MAC層113から、直接、高位インターフェース115を介して、アプリケーション116に届けられる。
【0125】
そして、無線ネットワーク内の通信装置の管理などを行なう無線LLC層114は、無線MAC層113に接続されていて、無線MAC層113において、これらの情報が交換制御される構成となっている。このとき、無線LLC層114の制御手段1110と、無線MAC層113の情報交換部1113とが通信管理情報などを交換する。
【0126】
これより、無線LLC層114に、直接、リンク確認入力手段117と、リンク可能表示手段118が接続されるため、構成を簡素化できるという利点がある。
【0127】
つまり、無線通信装置1111は、従来のような、いわゆる無線LANカードとして存在するものではなく、パーソナルコンピュータなどの外部装置1112に接続される必要がなく、単独でこのシステムが動作する状態にあることを表わしている。
【0128】
また、この外部装置1112には、ユーザーインターフェース(User Interface)119は必ずしも必要なく、従来のパーソナルコンピュータとして付加されていたディスプレーやキーボードを必要としない点は図1に示したシステムと同様である。
【0129】
図12に、自律分散ネットワークの構成例を示す。
このネットワークトポロジーは、制御局となる無線通信装置が不要であり、各無線通信装置が自己の周囲の無線通信装置との間で、自律分散してリンクを設けてネットワークを構成していく方法である。
【0130】
ここでは無線通信装置120の電波到達範囲E内にある、無線通信装置123,125,126,128がそれぞれ無線通信装置120との間で個別に接続リンクをはって、無線通信を行うことが可能な構成が描かれている。
【0131】
また、無線通信装置120の電波到達範囲E外にある、無線通信装置121,122,124,127,129については、電波到達範囲E内にある他の無線通信装置を経由して無線通信を行うことが可能となっている。
【0132】
ここでは、無線通信装置120と同様にして、各無線通信装置121〜129がそれぞれ他の無線通信装置との間で通信が可能であるか否かが判断される。
無線通信装置121は、無線通信装122、125、126と通信が可能な状態にある。無線通信装置122は、無線通信装置121、123、125と通信が可能な状態にある。無線通信装置123は、無線通信装置120、122、124、125と通信が可能な状態にある。
【0133】
無線通信装置124は、無線通信装置123と通信が可能な状態にある。無線通信装置125は、無線通信装置120、121、122、123、126、128と通信が可能な状態にある。
【0134】
無線通信装置126は、無線通信装置120、121、125、127、128と通信が可能な状態にある。無線通信装置127は、無線通信装置126、128と通信が可能な状態にある。
【0135】
無線通信装置128は、無線通信装置120、125、126、127、129と通信が可能な状態にある。無線通信装置129は、無線通信装置128と通信が可能な状態にある。
【0136】
これにより、自律分散ネットワークにおいては、各無線通信装置が直接通信できる無線通信装置を把握しておかなければならないという課題に対して、本実施の形態はこの課題を解決するために、図1の構成を持った無線通信装置を用いて無線通信システムを構成し、直接、通信できる無線通信装置をユーザーが把握することができる。
【0137】
なお、上述した本実施の形態に限らず、本発明の特許請求の範囲を逸脱しない範囲で他の構成をとりうることは言うまでもない。
【0138】
【発明の効果】
この発明の無線通信装置は、複数の無線通信装置でネットワークを形成して、各無線通信装置の間で無線通信を行う無線ネットワークシステムの無線通信装置において、送信側の無線通信装置は、他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるためのコマンドの生成指示を入力する指示入力手段と、上記コマンドを生成して上記コマンドに基づいて無線通信のための論理的なリンクを制御する制御手段と、上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲に上記コマンドを送信する無線送信手段とを備え、上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で上記コマンドを受信した無線通信装置の状態出力手段を動作させるので、無線通信装置の状態出力手段を動作させるためのコマンドを規定し、ある無線通信装置の入力指示手段からコマンドを入力してそのコマンドを送信し、そのコマンドを受信できた他の無線通信装置が、コマンドに従って状態出力手段を動作させることにより、無線通信装置の入力指示で、他の無線通信装置の状態を出力させるようにすることができるという効果を奏する。
【0139】
これより、従来の無線通信装置のように、上位層やインターフェースを介して外部に接続された装置の機能を用いずに、無線ネットワーク内にある他の無線通信装置の動作状態を把握することができるという効果を奏する。
【0140】
また、本発明の無線通信装置によれば、高度な情報出力手段や入力手段が備わっていない外部機器と接続して、無線ネットワークを構成することができるという効果を奏する。
【0141】
また、この発明の無線通信装置は、複数の無線通信装置でネットワークを形成して、各無線通信装置の間で無線通信を行う無線ネットワークシステムの無線通信装置において、受信側の無線通信装置は、自己の無線通信装置の無線通信状態を出力する状態出力手段と、無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記状態出力手段を動作させるためのコマンドを受信する無線受信手段と、上記無線通信のための論理的なリンクを制御し、上記コマンドに基づいて上記状態出力手段を動作させる信号を生成する制御手段とを備え、上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記コマンドを受信したときに上記状態出力手段を動作させるので、無線通信装置に、他の無線通信装置の状態出力手段を動作させる所定のコマンドを入力する指示入力手段を備えることで、無線通信装置外に接続された装置の入力手段を用いずに、他の無線通信装置の動作状態を把握することができる無線通信装置を実現できるという効果を奏する。
【0142】
また、無線通信装置に、自己の無線通信装置の状態出力手段を動作させる手段を備えることで、無線通信装置外に接続された装置の出力手段を用いずに、自己の無線通信装置の状態を出力することのできる無線通信装置を実現できるという効果を奏する。
【0143】
また、この発明の無線通信装置は、上述において、上記制御手段は、上記コマンドの受信状態に応じて、上記状態出力手段への出力を変化させて行なう機能を備えたので、コマンドの受信状態に応じて状態出力を行なう機能を備えることで、例えば、無線ネットワーク内で通信できる無線通信装置とその通信品質を把握することができるという効果を奏する。
【0144】
また、この発明の無線通信装置は、上述において、上記制御手段は、上記コマンドに基づき上記状態出力手段に対して、所定の時間にわたり状態出力動作をさせる機能を備えたので、状態出力手段に対して所定の時間にわたり状態出力手段を動作させる機能を備えることにより、その時間内だけ状態出力手段を動作させることができるので、複数の無線ネットワークが同一空間上に存在しても、必要なときに状態出力手段を動作させることが可能な無線通信装置を提供できるという効果を奏する。
【0145】
また、この発明の無線通信方法は、複数の無線通信装置でネットワークを形成して、各無線通信装置の間で無線通信を行う無線ネットワークシステムの無線通信方法において、無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲を確認するコマンドの生成指示が任意のタイミングで入力されたことを判断する入力判断ステップと、上記コマンドの生成指示により無線通信のための論理的なリンクを制御して他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるための上記コマンドを生成するコマンド生成ステップと、上記コマンドの送信可能なタイミングが到来したことを判断する送信判断ステップと、上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲に上記コマンドを上記タイミングで送信する無線送信ステップとを備え、上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で任意のタイミングで生成された上記コマンドを受信した無線通信装置の状態出力手段を動作させるので、任意のタイミングで状態出力手段を動作させるコマンドを入力し、他の無線通信装置の状態出力手段を動作させる無線通信方法によって、ユーザーが必要なときにだけ状態出力手段を動作させる方法を実現できるという効果を奏する。
【0146】
また、この発明の無線通信方法は、上述において、上記無線送信ステップは、上記コマンドをブロードキャスト送信することにより、周囲に存在する全ての無線通信装置の状態出力手段を、同時に動作させるので、他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるコマンドをブロードキャスト送信することにより、一回のコマンド入力で、周囲に存在する全ての無線通信装置の状態出力手段を、同時に動作させることができるという効果を奏する。
【0147】
また、この発明の無線通信方法は複数の無線通信装置でネットワークを形成して、各無線通信装置の間で無線通信を行う無線ネットワークシステムの無線通信方法において、上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された自己の無線通信装置の無線通信状態を出力する状態出力手段を動作させるためのコマンドを受信することができたか否かを判断する受信判断ステップと、上記コマンドを受信することができたときに、上記無線通信のための論理的なリンクを制御し、上記コマンドが有効なコマンドであるか否かを判断する有効判断ステップと、上記コマンドが有効であるときに、上記コマンドに基づいて上記状態出力手段を動作させる状態出力ステップとを備え、上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記コマンドを受信したときに上記状態出力手段を動作させるので、状態出力手段を動作させるコマンドを受信できたことで状態出力手段を動作させることで、他の無線通信装置からの信号を受信できたことをユーザーに知らしめる方法を実現することができるという効果を奏する。
【0148】
また、この発明の無線通信方法は、上述において、上記コマンドの受信状況を判断する受信状況判断ステップを設け、上記コマンドの受信状況に応じて、上記状態出力ステップにおいて上記状態出力手段の出力状態を変化させて動作させるので、他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるコマンドの受信状態に応じて、状態出力手段を動作させることで、例えば信号の受信状態に応じて報知を切替える方法を提供でき、ユーザーが無線ネットワークを構築する場合の情報を提供できるという効果を奏する。
【0149】
また、この発明の無線通信方法は、上述において、上記受信判断ステップにおいて上記コマンドを受信できた場合に、上記状態出力ステップにおいて所定の時間にわたり、上記状態出力手段を動作させるので、他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるコマンドを受信できた場合に、所定の時間にわたり、状態出力手段を動作させる方法によって、ユーザーが指定したタイミングでの表示を行なうことが可能になり、各無線通信装置と通信可能な周囲の無線通信装置を逐次把握することができるという効果を奏する。
【0150】
また、この発明の無線通信システムは、複数の無線通信装置でネットワークを形成して、各無線通信装置の間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、送信側の無線通信装置は、他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるためのコマンドの生成指示を入力する指示入力手段と、上記コマンドを生成して上記コマンドに基づいて制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクを制御する制御手段と、制御局以外の任意の無線通信装置が通信の主体となるネットワークにおける上記制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲に上記コマンドを送信する無線送信手段とを備え、上記制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で上記コマンドを受信した無線通信装置の状態出力手段を動作させ、受信側の無線通信装置は、自己の無線通信装置の無線通信状態を出力する状態出力手段と、制御局以外の任意の無線通信装置が通信の主体となるネットワークにおける上記制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記状態出力手段を動作させるためのコマンドを受信する無線受信手段と、上記制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクを制御し、上記コマンドに基づいて上記状態出力手段を動作させる信号を生成する制御手段とを備え、上記制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記コマンドを受信したときに上記状態出力手段を動作させるので、制御局となる無線通信装置が不要であり、各無線通信装置が自己の周囲の無線通信装置との間で、リンクを設けてネットワークを構成することができ、また、ユーザーが指定した無線ネットワークに有効なコマンドを規定する事で、複数の無線ネットワークが重複して存在していても、特定のネットワークに含まれている無線通信装置の状態を出力できるという効果を奏する。
さらに、無線ネットワークを構築した後にも、ユーザーの指示により動作をさせることが可能になるので、無線ネットワークの構成が変化した場合においても、必要に応じてネットワーク構成の確認ができるという効果を奏する。
【0151】
また、この発明の無線通信システムは複数の無線通信装置でネットワークを形成して、各無線通信装置の間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、送信側の無線通信装置は、他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるためのコマンドの生成指示を入力する指示入力手段と、各無線通信装置が自己の周囲の無線通信装置との間で、自律分散してリンクを設けてネットワークを構成し、上記コマンドを生成して上記コマンドに基づいて無線通信のための論理的なリンクを制御する制御手段と、上記自律分散して設けられた無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲に上記コマンドを送信する無線送信手段とを備え、上記自律分散して設けられた無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で上記コマンドを受信した無線通信装置の状態出力手段を動作させ、受信側の無線通信装置は、自己の無線通信装置の無線通信状態を出力する状態出力手段と、上記自律分散して設けられた無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記状態出力手段を動作させるためのコマンドを受信する無線受信手段と、各無線通信装置が自己の周囲の無線通信装置との間で、自律分散してリンクを設けてネットワークを構成し、上記自律分散して設けられた無線通信のための論理的なリンクを制御し、上記コマンドに基づいて上記状態出力手段を動作させる信号を生成する制御手段とを備え、上記自律分散して設けられた無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記コマンドを受信したときに上記状態出力手段を動作させるので、制御局となる無線通信装置が不要であり、各無線通信装置が自己の周囲の無線通信装置との間で、自律分散してリンクを設けてネットワークを構成することにより、コマンド送信側の無線通信装置の電波到達範囲内にある、コマンド受信側の無線通信装置がそれぞれコマンド送信側の無線通信装置との間で個別に接続リンクをはって、無線通信を行うことが可能となり、また、コマンド送信側の無線通信装置の電波到達範囲外にある、無線通信装置については、電波到達範囲内にある他のコマンド受信側の無線通信装置を経由して無線通信を行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用される無線通信システムの構成例を示す図である。
【図2】通信規格IEEE802.15. 3のフレーム構成例を示す図である。
【図3】本実施の形態の状態出力コマンドの構成例を示す図である。
【図4】本実施の形態による指示入力とコマンド送信を行なう動作を示したフローチャートである。
【図5】本実施の形態によるコマンド受信動作と状態出力を行なう動作を示したフローチャートである。
【図6】無線通信装置60からのリンク確認動作に対する表示結果の例を示す図である。
【図7】無線通信装置63からのリンク確認動作に対する表示結果の例を示す図である。
【図8】無線通信装置65からのリンク確認動作に対する表示結果の例を示す図である。
【図9】無線通信装置68からのリンク確認動作に対する表示結果の例を示す図である。
【図10】状態出力手段としてのリンク可能表示手段の構成例を示した図である。
【図11】無線通信システムの変形構成例を示す図である。
【図12】自律分散ネットワークの構成例を示す図である。
【図13】従来からの無線通信システムの構成例を示す図である。
【図14】従来の無線パーソナルエリアネットワークの構成例を示す図である。
【図15】従来の他の無線パーソナルエリアネットワークの構成例を示す図である。
【符号の説明】
1……アンテナ部、2……無線PHY部、3……無線MAC層、4……無線LLC層、5……高位インターフェース、6……アプリケーション、7……リンク可能表示手段、8……リンク確認入力手段、9……ユーザーインターフェース、10……制御手段、11……無線通信装置、12……外部装置、21……フレーム周期、22……B、23……CAP、24……CFP、39……ヘッダー部、40……データ部、31……コマンド識別子、32……ネットワーク識別子、33……届け先識別子、34……送り先識別子、35……フラグメント制御情報、36……ヘッダーチェック、37……フレームボディー(状態出力パラメータ)、38……フレームチェック、60〜69……無線通信装置、E1……強接続リンク表示範囲、E2……弱接続リンク表示範囲、E3……非接続リンク表示範囲、101……リンク可能表示手段、102……信号入力部、103……表示タイマー部、104……状態表示部、105……緑色発光ダイオード、106……黄色発光ダイオード、107……受信電界強度検出部、108……切替駆動部、111……アンテナ部、112……無線PHY部、113……無線MAC層、114……無線LLC層、115……高位インターフェース、116……アプリケーション、117……リンク可能表示手段、118……リンク確認入力手段、119……ユーザーインターフェース、1110……制御手段、1111……無線通信装置、1112……外部装置、1113……情報交換部、120〜129……無線通信装置、E……電波到達範囲
Claims (11)
- 複数の無線通信装置でネットワークを形成して、各無線通信装置の間で無線通信を行う無線ネットワークシステムの無線通信装置において、
送信側の無線通信装置は、
他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるためのコマンドの生成指示を入力する指示入力手段と、
上記コマンドを生成して上記コマンドに基づいて無線通信のための論理的なリンクを制御する制御手段と、
上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲に上記コマンドを送信する無線送信手段と、
を備え、上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で上記コマンドを受信した無線通信装置の状態出力手段を動作させることを特徴とする無線通信装置。 - 複数の無線通信装置でネットワークを形成して、各無線通信装置の間で無線通信を行う無線ネットワークシステムの無線通信装置において、
受信側の無線通信装置は、
自己の無線通信装置の無線通信状態を出力する状態出力手段と、
無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記状態出力手段を動作させるためのコマンドを受信する無線受信手段と、
上記無線通信のための論理的なリンクを制御し、上記コマンドに基づいて上記状態出力手段を動作させる信号を生成する制御手段と、
を備え、上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記コマンドを受信したときに上記状態出力手段を動作させることを特徴とする無線通信装置。 - 請求項2に記載の無線通信装置において、
上記制御手段は、上記コマンドの受信状態に応じて、上記状態出力手段への出力を変化させて行なう機能を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 請求項2に記載の無線通信装置において、
上記制御手段は、上記コマンドに基づき上記状態出力手段に対して、所定の時間にわたり状態出力動作をさせる機能を備えたことを特徴とする無線通信装置。 - 複数の無線通信装置でネットワークを形成して、各無線通信装置の間で無線通信を行う無線ネットワークシステムの無線通信方法において、
無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲を確認するコマンドの生成指示が任意のタイミングで入力されたことを判断する入力判断ステップと、
上記コマンドの生成指示により無線通信のための論理的なリンクを制御して他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるための上記コマンドを生成するコマンド生成ステップと、
上記コマンドの送信可能なタイミングが到来したことを判断する送信判断ステップと、
上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲に上記コマンドを上記タイミングで送信する無線送信ステップと、
を備え、上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で任意のタイミングで生成された上記コマンドを受信した無線通信装置の状態出力手段を動作させることを特徴とする無線通信方法。 - 請求項5に記載の無線通信方法において、
上記無線送信ステップは、上記コマンドをブロードキャスト送信することにより、周囲に存在する全ての無線通信装置の状態出力手段を、同時に動作させることを特徴とする無線通信方法。 - 複数の無線通信装置でネットワークを形成して、各無線通信装置の間で無線通信を行う無線ネットワークシステムの無線通信方法において、
上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された自己の無線通信装置の無線通信状態を出力する状態出力手段を動作させるためのコマンドを受信することができたか否かを判断する受信判断ステップと、
上記コマンドを受信することができたときに、上記無線通信のための論理的なリンクを制御し、上記コマンドが有効なコマンドであるか否かを判断する有効判断ステップと、
上記コマンドが有効であるときに、上記コマンドに基づいて上記状態出力手段を動作させる状態出力ステップと、
を備え、上記無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記コマンドを受信したときに上記状態出力手段を動作させることを特徴とする無線通信方法。 - 請求項7に記載の無線通信方法において、
上記コマンドの受信状況を判断する受信状況判断ステップを設け、上記コマンドの受信状況に応じて、上記状態出力ステップにおいて上記状態出力手段の出力状態を変化させて動作させることを特徴とした無線通信方法。 - 請求項7に記載の無線通信方法において、
上記受信判断ステップにおいて上記コマンドを受信できた場合に、上記状態出力ステップにおいて所定の時間にわたり、上記状態出力手段を動作させることを特徴とした無線通信方法。 - 複数の無線通信装置でネットワークを形成して、各無線通信装置の間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、
送信側の無線通信装置は、
他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるためのコマンドの生成指示を入力する指示入力手段と、
上記コマンドを生成して上記コマンドに基づいて制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクを制御する制御手段と、
制御局以外の任意の無線通信装置が通信の主体となるネットワークにおける上記制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲に上記コマンドを送信する無線送信手段と、
を備え、上記制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で上記コマンドを受信した無線通信装置の状態出力手段を動作させ、
受信側の無線通信装置は、
自己の無線通信装置の無線通信状態を出力する状態出力手段と、
制御局以外の任意の無線通信装置が通信の主体となるネットワークにおける上記制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記状態出力手段を動作させるためのコマンドを受信する無線受信手段と、
上記制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクを制御し、上記コマンドに基づいて上記状態出力手段を動作させる信号を生成する制御手段と、
を備え、上記制御局以外の無線通信装置の間の無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記コマンドを受信したときに上記状態出力手段を動作させることを特徴とした無線通信システム。 - 複数の無線通信装置でネットワークを形成して、各無線通信装置の間で無線通信を行う無線通信システムにおいて、
送信側の無線通信装置は、
他の無線通信装置の状態出力手段を動作させるためのコマンドの生成指示を入力する指示入力手段と、
各無線通信装置が自己の周囲の無線通信装置との間で、自律分散してリンクを設けてネットワークを構成し、上記コマンドを生成して上記コマンドに基づいて無線通信のための論理的なリンクを制御する制御手段と、
上記自律分散して設けられた無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲に上記コマンドを送信する無線送信手段と、
を備え、上記自律分散して設けられた無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で上記コマンドを受信した無線通信装置の状態出力手段を動作させ、
受信側の無線通信装置は、
自己の無線通信装置の無線通信状態を出力する状態出力手段と、
上記自律分散して設けられた無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記状態出力手段を動作させるためのコマンドを受信する無線受信手段と、
各無線通信装置が自己の周囲の無線通信装置との間で、自律分散してリンクを設けてネットワークを構成し、上記自律分散して設けられた無線通信のための論理的なリンクを制御し、上記コマンドに基づいて上記状態出力手段を動作させる信号を生成する制御手段と、
を備え、上記自律分散して設けられた無線通信のための論理的なリンクが可能な範囲で他の無線通信装置から送信された上記コマンドを受信したときに上記状態出力手段を動作させることを特徴とした無線通信システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002290385A JP4023277B2 (ja) | 2002-10-02 | 2002-10-02 | 無線通信装置、無線通信方法および無線通信システム |
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