JP2004127616A - 傾斜天井用ダウンライト - Google Patents

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Kozo Sonoda
薗田 孝三
Masatoku Tsukada
塚田 政篤
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Otani National Electric Co Ltd
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Otani National Electric Co Ltd
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

【課題】水平天井用ダウンライトと同一形状であっても、傾斜天井に合った配光制御を可能とし、光源が直接外部に露出しないようにする。
【解決手段】光源としての片口金型蛍光ランプ1Aと、この光を下方に反射する反射板15と、光源点灯用の安定器14とを備えるとともに、透光材料からなる板状あるいはシート状のものであり、少なくとも一面には微細形状による光制御手段を設けており、この光制御手段の少なくとも一面にさらに微細な形状による第2光制御手段を設けている配光制御パネル2を備え、この配光制御パネル2を光源の下方に設けた。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、傾斜天井に取り付けて使用される傾斜天井用ダウンライトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、傾斜天井に取り付けて使用される傾斜天井用ダウンライトが種々提案され市販されているが、この種のダウンライトは、傾斜天井に取り付けられることから、例えば図18に示すような反射板15PAの形状によって配光制御をするようになっている。なお、図18において、1Cは白熱灯、10PAは取付本体、11は取付金具、12PAは天板、13はソケット、14は安定器である。
【0003】
実開平6−31021号公報(特許文献1)には、一定の角度に傾斜した開口を有してその開口の縁部が傾斜天井に取付けられる筒状の枠体と、開口の傾斜方向に直角な水平軸の回りに回動可能に枠体に取付けられた灯具とを備え、灯具の回動により配光制御をする傾斜天井用照明器具が記載されている。
【0004】
また、器具本体の可動により配光制御をするものや、水平天井用ダウンライトと同一形状であり、配光制御をしないが傾斜天井に取り付けることができる下面開放型ダウンライトや下面パネル付きダウンライトなどがある。
【0005】
【特許文献1】
実開平6−31021号公報
【特許文献2】
特開2000−193809公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図18および実開平6−31021号公報のダウンライト、そして器具本体の可動によって配光制御をするものなどでは、傾斜天井専用の反射板、本体および灯具などを使用する必要があるので、コストが高くなる問題があった。また光源配置などの影響によりダウンライトの寸法が大型になっていた。
【0007】
他方、下面開放型ダウンライトや下面パネル付きダウンライトなどでは、水平天井用ダウンライトと同一形状であるため、上記のようにコストが高くなる問題は生じないが、下面パネル付きダウンライトではダウンライトの直下が明るくならない欠点があり、下面開放型ダウンライトでは光源が直接見えるために眩しく不快感を与える問題がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、水平天井用ダウンライトと同一形状であっても、傾斜天井に合った配光制御が可能で光源が直接外部に露出しない傾斜天井用ダウンライトを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための請求項1記載の発明は、傾斜天井に取り付けて使用される傾斜天井用ダウンライトであって、光源と、この光源の光を下方に反射する反射板と、前記光源点灯用の安定器とを備えるとともに、透光材料からなる板状あるいはシート状のものであり、少なくとも一面には微細形状による光制御手段を設けており、この光制御手段の少なくとも一面にさらに微細な形状による第2光制御手段を設けている配光制御パネルを備え、この配光制御パネルを前記光源の下方に設けてなることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、傾斜天井への取付時に前記反射板の直下が明るい配光となるように前記配光制御パネルを前記光源の下方に設けてなることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記配光制御パネルは円状に形成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記配光制御パネルは多角形状に形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記光源は蛍光灯であることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項3または4記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記光源は白熱灯であることを特徴とする。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記光源の軸方向と前記配光制御パネルの微細加工方向とが平行になっていることを特徴とする。
【0016】
請求項8記載の発明は、請求項5記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記光源の軸方向と前記配光制御パネルの微細加工方向とが垂直になっていることを特徴とする。
【0017】
請求項9記載の発明は、請求項5または6記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記光源の軸方向に対する前記配光制御パネルの微細加工方向を任意の方向に調整自在となっていることを特徴とする。
【0018】
請求項10記載の発明は、請求項7から9のいずれかに記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記配光制御パネルは平面板状であることを特徴とする。
【0019】
請求項11記載の発明は、請求項7から9のいずれかに記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記配光制御パネルは下方側の外周寸法が上方側の外周寸法よりも小さい下に凸の断面形状になっていることを特徴とする。
【0020】
請求項12記載の発明は、請求項7から9のいずれかに記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記配光制御パネルは、上方に開口を有する箱状に形成され開口縁部につば部を有していることを特徴とする。
【0021】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記つば部はマット状となっていることを特徴とする。
【0022】
請求項14記載の発明は、請求項10から13のいずれかに記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記配光制御パネルを囲繞する枠を備え、前記配光制御パネルは、前記枠の内周縁部に近接しながらその内周縁部から離隔した側が前記枠内側の開口面下方に突出した状態で、前記枠の内周縁部周りに回転自在となっていることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下の本発明に係る各実施形態では、透光材料からなる板状あるいはシート状のものであり、少なくとも一面には微細形状による光制御手段を設けており、この光制御手段の少なくとも一面にさらに微細な形状による第2光制御手段を設けている配光制御パネル(特許文献2)が使用されるので、まず、図19から図35を参照しながらその配光制御パネルについて説明する。
【0024】
配光制御パネル2は、図19に示すように、光源1の外周を囲むように配置されて光源1の側方に配設されるものであって、ポリメチルメタクリレートやポリカーボネートやガラス等の透光材料からなる板状もしくはシート状のものであり、その一面である光源1側の面に、微細な形状による光制御手段3を設けるとともに、この光制御手段3に更に微細な形状による第2光制御手段4を設けたものである。具体的には光制御手段3は微細なプリズムを使用することができ、第2光制御手段4としてはさらに微細なプリズムを用いることができる。なお、これら光制御手段3及び第2光制御手段4を備えた配光制御パネル2は、切削加工や成形工法によって得ることができる。
【0025】
上下に傾き方向が逆となった傾斜面が並ぶプリズムからなる光制御手段3において、光を制御したい方向に屈折させるのであるが、この時、光の制御方向と反対方向に配光制御パネル2に入射する光は、制御したい方向と逆方向に出射してしまう。このために設けたのがその形状によって確率的に反射屈折を制御する第2光制御手段4である。図1(d)に示すように、光制御手段3であるプリズムと略平行な線状のプリズムを第2光制御手段4として、光制御手段3のプリズムにおける下側の傾斜面に設ければ、光の制御方向と反対方向に配光制御パネル2に入射する光も、多重反射屈折によって制御したい方向に出射させることができる。
【0026】
ここにおいて、光制御手段3を構成する微細な形状であるが、これは人間の目の分解能以下のものとしておく。人間の目の分解能は視野角で40〜50秒程度であり、対象物との距離によりその形状サイズも変化するが、例えば、街路灯として使用する場合は、人間の目の位置から2〜3m程度であるために、光制御手段3の最大形状サイズPとしては、0.5mm程度とするのが好ましいが、屋内のダウンライトなどでは距離が小さくなるために、さらに微細にする必要があり、0.2mm程度以下が好ましい。いずれにしろ、人間の目の分解能以下の形状とすることで、形状の付与がわからないものとなり、乳白拡散板と同様の和らぎ感のある光を得ることができるものであり、また、この和らぎ感は乳白のガラスやプラスチックと同程度の感覚を与えて、あたかもパネルの透過率を低下させて上方への光量を低下させているように感ずるものとなる。
【0027】
第2光制御手段4のプリズムの大きさは、50μmからサブミクロンの形状とする。図19では頂角がほぼ45°の柱状形状のものを示したが、この形状は光の制御方向によって変わるものであり、柱状形状で面内で同一でもよいが個々に単体で配置してもよい。また、各プリズム全てが同一でなくてもよい。
【0028】
第2光制御手段4は図20に示すように微小な円錐状、あるいは角錐状のプリズム(突起物)を配置して形成したものであってもよい。錐状プリズムの大きさは底面が5μm〜100μm、高さが1μm〜200μmとする。錐状プリズムに光が入射すれば、錐状プリズムにおいて光は多重反射するために、設計方向と反対方向に行く光を低減することができる。また、この場合は左右方向への制御光もプラスされるために視覚的により和らぐものとなる。
【0029】
第2光制御手段4は図21に示すように回折格子であってもよい。回折格子を設ければ、特定波長の光は干渉によって方向が変化するが、この性質を利用して回折ピッチを制御することにより、方向を制御して他の面での反射屈折と組み合わせることで光の出射方向を制御することができる。ちなみに回折条件は格子定数をd、入射角度をθ1、回折角度をθ2、次数をm、波長をλとする時、d(sinθ1+sinθ2)=mλとなる。回折格子による方向の変化は波長によって異なるために、光源1から出る波長成分にあった回折ピッチを設定する。通常、光源1からは種々の波長の光が出射されているために、回折格子ピッチを変化させて組み合わせて用いてもよい。
【0030】
第2光制御手段4はさらに図22に示すように、拡散面であってもよい。拡散面とした場合、入射した光は拡散するために、特定の方向に光を向けることは困難であるが、向けたくない方向への光の量を低減するという点で有効である。光制御手段3によって大半の光を特定方向に向けており、光制御手段3で制御できない光は第2光制御手段4で拡散させることで、向けたくない方向への光は大部分を低減することができる。
【0031】
なお、拡散面とする場合は、通過する光の波長の4/5以上の面粗度とするのが好ましい。一般的に光学的な平面とは波長の1/4以下の凹凸を有する面のことを指しており、それ以上の凹凸が存在する面では光は拡散反射あるいは拡散しながら透過することになる。この時、面粗度の値に応じて配光分布も変化するものであり、面粗度が小さい時は図23(c)のような配光分布となるのに対して、面粗度が中の時には図23(b)のような配光分布に、面粗度が大の時には図23(a)のような配光分布となり、粗くなるほど片側に偏った配光とすることができて、上下に出射される光の割合を変えることができる。特に使用波長の4/5以上の粗さとすることで、指向性を強く持たせて片側にだけ配光することができる。
【0032】
このような拡散面としての第2光制御手段4を備えた配光制御パネル2は、第2光制御手段4を設ける面の切削加工時に面精度の良くない超硬バイトを用いて粗面化することで得ることができるが、このほか、プリズム形状をランダムに形成するといった形状制御でも拡散面を生成することができる。
【0033】
ところで、プリズムアレーである光制御手段3で光を制御する場合、光源1との相対位置関係によって入射角が決まる。一般に光源1からその軸に対して略平行な方向に光が発せられるために、図24に示すように、配光制御パネル2を光源軸に略平行に配置すると、配光制御パネル2に略平行に入射する光が多くなる。したがって、光制御手段3における一面(下面)を光源軸に対して略平行とすることで、この面に直接入射する光は少なくなり、特定方向(下方向)に光を屈折させる他面に入射する光の割合が増える。また、光制御手段3のプリズムの頂角θを小さくするほど偏向角αを大きくすることができ、その結果、上方への光束は低減されて有効な照明が行われることになる。ただし、偏向角αをあまり大きくすると、出射面側での全反射が増加して透過率が低下するために、頂角θは30〜80°程度が好ましい。第2光制御手段4は図25に示すように、光源軸と略平行とした面に設けるのはもちろんである。
【0034】
図26は光制御手段4であるプリズムアレーの頂角部に曲面Rを設けたものを示している。光制御手段3の第2光制御手段4を設けていない側の面に入射して屈折した光が第2光制御手段4を設けた面にあたると、多重反射屈折するために光量のロスが大きくなることから、頂角部付近に曲面Rを設けることで、頂角部付近に入射した光の偏向角を抑えて第2光制御手段4を設けた面に当たらないようにしたものである。これにより、偏向角が小さくなる成分が生じるが、上方への出射は抑えられる。また、出射効率が向上する分、下方への光制御を有効に行うことができる。
【0035】
また、配光制御パネル2を射出成形等の成形で行うことを想定すると、頂角部が尖鋭なものを得ることは実際上、不可能であるが、成形の際にどうしても生じてしまう曲面Rを考慮した設計を行うことができることになり、製造上、有効な形状であるとも言える。
【0036】
ところで、光制御手段3をプリズムアレーで構成した場合、図32においてA方向から見た場合は拡散光を見ることになるために乳白様に見えるが、B方向から見た場合は屈折光を見ることになるために、ランプイメージが見えてしまう。このランプイメージが見えてしまうことを防ぐには、配光制御パネル2として、図33に示すように、拡散顔料6を添加した透光体(半透明体を含む)を用いるとよい。B方向から見た場合、屈折光+拡散光を見ることになるために、ランプイメージが和らいだものとなる。拡散顔料としては、粒径数μmのシリコンゴム、BaSO4 等を用いることができ、この添加によって透過率がほぼ90%程度、拡散率数十%としたものを材料とするのが好ましい。
【0037】
図34に示すように、光制御手段3や第2光制御手段4の微細構造をつぶさないようにSiO2 の保護膜7をTEOS−CVD法等によって500nm以下の厚みでコーティングするのも好ましい。表面硬度が上がり、耐擦傷性を向上させて傷がつきにくくすることができる。また、フッ素系の材料を重ねてコーティングしたり、TEOS(Si(OC2 5 4 )の4つの−OC2 5 のうち1つがフッ素に置き換わった材料をCVDすることで、表面硬度上昇に加えて撥水性も持たせることができ、この結果、防汚機能を付与することもできる。なお、コーティング法はCVD法に限るものではなく、スプレーやディッピング法を用いてもよい。
【0038】
図35に示すように、配光制御パネル2全体に反射防止膜8を塗布することも好ましい。もっとも、構造を持った表面に膜厚制御がきびしい反射防止膜8(例えばMgF2 をλ/4の厚みでコーティング)を設けるのは困難であるが、形状が一軸方向のみの場合、〜0.1μmの粒径のSiO2 の微粒子をディッピング法によって一層コーティングすればよい。波長以下の領域でλ/4程度の凹凸は空気と板材の中間の屈折率を連続的に持つことができるために、反射防止膜8としての効果を得ることができるものである。このような反射防止膜8を設けることで、表面で反射される光が4%から0.5%以下に低減させることができるために、全体の透過率を7%ほど向上させることができる。コーティング法としては、超微粒子を含有したアルコールをスプレーすることで行ってもよい。
【0039】
光触媒(TiO2 )の超微粒子(0.1μm以下のサイズ)を上記反射膜8の形成と同様の方法により表面にコーティングしてもよく、この場合、光触媒反応によって表面についた汚れを分解することができるために、汚れの付着による透過率の低下や光制御機能の低下を長期にわたり防止することができる。
【0040】
光制御手段3であるプリズムアレーは、図27に示すように、光源軸に対して略平行な平面30を備えたものであってもよい。この平面30に入射した光は入射方向と同方向に出射されることになり、斜面部に対する略平行部の比率を増大させることで、図28(b)に示す配光から図27(b)に示す配光のように、出射光線の配光分布を変化させることができるとともに、制御量を自由に調整することができる。
【0041】
もっとも、上記略平行な面30を設けた場合、外から見ると光源1の形状、すなわちランプイメージがそのまま見えてしまうことになって好ましくない。これを避けるには、図29に示すように、略平行な面30を光学的に粗面としてやればよい。拡散して出射していくために、ランプイメージを低減することができる。
【0042】
上記の各例では、光制御手段3を上下に柱状プリズムが並ぶプリズムアレーとしていたが、図30に示すように、水平断面と直交する方向の溝を備えたものとしてもよく、この場合、光は水平面内でも屈折によって方向を変えるために、水平方向についても配光分布を制御することができるものとなる。また、水平方向の屈折は光を複数方向に分けるために、光源1の像も広がって見えることになり、ランプイメージがわかりにくくなって、ランプイメージ低減の効果も有する。なお、水平断面に直交する方向の溝は、図示例のようなプリズム形状以外にレンチキュラーのような曲面形状であってもよい。
【0043】
図31は配光制御パネル2の外面側にも光制御手段5を設けたものを示している。この光制御手段5は光制御手段3と同等の構造のものを持つものを採用することができ、さらには第2光制御手段4と同等の構造を持つものを付加してもよい。2つの制御手段3,5によって光を偏向させることができるものであり、偏向角αを大きくすることや指向性をさらに高めることなども容易となる。
【0044】
ところで、上記のような配光制御パネル2は、光源1の外周を取り巻くように配置する場合、円筒形もしくは円筒の分割形状としておくことになるが、本発明に係る各実施形態は傾斜天井用ダウンライトであるので、円状または四角形状などの2次元的な形状に形成されることになる。
【0045】
次に、図1から図17を参照しながら本発明に係る各実施形態について説明する。
【0046】
(第1実施形態)
図1は本発明に係る第1実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構成図である。
【0047】
第1実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、図1に示すように、傾斜天井板Cに形成された例えばφ125mm径の埋込孔C1から傾斜天井板Cの奥側に収容されるものあり、光源として屈曲形状の発光管およびこれと接続される口金によりなる片口金型蛍光灯1Aと、アクリル製で円板状に形成された上述の配光制御パネル2とを備えているほか、取付本体10と、複数(例えば3つ)の取付金具11と、天板12と、磁器製のソケット13と、安定器14と、反射板15と、枠16と、複数(例えば2つ)の取付バネ17とを備えている。
【0048】
取付本体10および複数の取付金具11は、本傾斜天井用ダウンライトを傾斜天井板Cに取付固定するためのものである。取付本体10は、例えば0.5mm厚の塗装鋼板により下方に円状の開口100を有しこの開口縁部につば部101を備えるドーム形状に形成されてなり、側周部に、片口金型蛍光灯1Aの口金側を挿通するための挿通孔(図示せず)と、複数の取付金具11がそれぞれ装着されるT字形状の複数の孔102とを有している。また、取付本体10の内面には、例えば各取付バネ17の側部を係止する一対の係止部(係止溝を有する突部または先端に内向きの爪を有する係止突片など)が形成されている。他方、各取付金具11は、取付本体10の孔102に装着された状態で、取付本体10のつば部101とともに傾斜天井板Cを挟み込むことにより、取付本体10を傾斜天井板Cに取付固定するためのいわゆる挟み金具であり、例えば0.5mm厚のステンレス(SUS)により構成される。
【0049】
天板12は、当該天板12の下面に取付固定されたソケット13および安定器14を保持するためのものであり、例えば1mm厚の鋼板により構成され、取付本体10の底部上面に取付固定される。以下、取付本体10、この底部上面に取付固定された天板12ならびにこの下面に取付固定されたソケット13および安定器14の一式を本体ブロックと呼ぶ。
【0050】
ソケット13は、例えば電線を介して安定器14の出力端子と接続され、片口金型蛍光灯1Aが取付本体10の挿通孔に挿通され当該ソケット13に片口金型蛍光灯1Aの口金が装着されると、その口金を安定器14の出力端子に電気的に接続する。
【0051】
安定器14は、商用電源から片口金型蛍光灯1A点灯用の電力を得てこれを片口金型蛍光灯1Aに供給するためのものである。
【0052】
反射板15は、下方に円状の開口を有しこの開口縁部につば部を備えるドーム形状に形成されてなり、底部および側周部の一部に片口金型蛍光灯1Aを内部に挿通するための孔(図示せず)を有している。また、反射板15の少なくとも内面は、アルミ鏡面またはアルミ白塗装仕上げとなっている。
【0053】
枠16は、例えば0.6mm厚の塗装鋼板によりなり、反射板15の開口縁部に外向きのフランジ部として設けられ、例えば取付本体10のつば部101を目隠しするようになっている。
【0054】
取付バネ17は、φ1.2mmのステンレス(SUS)によりイカ状に形成され、足部側が反射板15および枠16のうち例えば枠16に取付固定され、胴部または頭部が取付本体10の内面に形成された上述の係止部に係止することにより、反射板15および枠16の一式を着脱自在に取付本体10に取付固定するためのものである。以下、反射板15、このつば部に取り付けられる枠16およびこれに取付固定される取付バネ17の一式を反射板ブロックと呼ぶ。なお、図1中のLは方向指定ラベルである。
【0055】
次に上記傾斜天井用ダウンライトの取付手順の一例について説明する。先ず、反射板ブロックを取り外した状態で、本体ブロックにおける安定器14への商用電源の結線後、本体ブロックにおけるソケット13および安定器14側を傾斜天井板Cの埋込孔C1内に押し込んで、取付本体10を埋込孔C1に填め込む。次いで、取付本体10のつば部101と各取付金具11とにより傾斜天井板Cを狭持させて、本体ブロックを傾斜天井板Cに取付固定し、片口金型蛍光灯1Aをソケット13に装着する。この後、反射板ブロックを取付本体10内に収容しながら、各取付バネ17を取付本体10の内面に形成された係止部に係止させて、反射板ブロックを取付本体10に取付固定する。
【0056】
以上のように、配光制御パネル2を備え、この配光制御パネル2を片口金型蛍光灯1Aの下方に設けることにより、水平天井用ダウンライトと同一形状であっても、傾斜天井に合った配光制御が可能となり、片口金型蛍光灯1Aを直接外部に露出させないようにすることができる。また、傾斜天井専用の反射板や器具を必要としないので、水平天井用ダウンライトと同程度のコストで済み、同等の器具サイズで傾斜天井用ダウンライトを提供することができる。
【0057】
また、配光制御パネル2が円状に形成されているので、一般的な居室(洋室など)の傾斜天井に違和感無く使用することができる。
【0058】
さらに、光源として片口金型蛍光灯が使用されるので、美観の良い拡散光が得られる。
【0059】
(第2実施形態)
図2は本発明に係る第2実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構成図である。
【0060】
第2実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、図2に示すように、配光制御パネル2と、取付本体10と、複数の取付金具11と、反射板15と、枠16と、複数の取付バネ17とを第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として、6本管形状の発光管およびこれと接続される複数のピンを持つベースによりなる片口金型蛍光灯1Bと、天板12Aと、片口金型蛍光灯1Bのベース装着用のソケット13Aと、安定器14Aとを備えている。
【0061】
天板12Aは、取付本体10の底部上面に取付固定され下面に取付固定されたソケット13Aを保持するための固定板121と、この固定板121に対して屈曲自在に取り付けられた可動板122とにより構成され、可動板122には安定器14Aが取付固定されている。なお、天板12Aは、例えば0.8mm厚の鋼板により構成される。
【0062】
ソケット13A(樹脂製)は、例えば電線を介して安定器14Aの出力端子と接続され、片口金型蛍光灯1Bが取付本体10の挿通孔に挿通され当該ソケット13Aに片口金型蛍光灯1Bのベースが装着されると、そのベースが持つピンを安定器14Aの出力端子に電気的に接続するものである。
【0063】
安定器14Aは、商用電源を整流および平滑などして直流電力を得る直流電源部、この直流電源部からの直流電力を交流電力に変換して片口金型蛍光灯1Bに供給するインバータ部などにより構成される。
【0064】
以上の構成でも、配光制御パネル2を備え、この配光制御パネル2が片口金型蛍光灯1Bの下方に設けられるので、水平天井用ダウンライトと同一形状であっても、傾斜天井に合った配光制御が可能となり、片口金型蛍光灯1Bを直接外部に露出させないようにすることができる。
【0065】
(第3実施形態)
図3は本発明に係る第3実施形態の傾斜天井用ダウンライトにおける反射板ブロックの一部断面図、図4は同反射板ブロックを構成する反射板および配光制御パネルの斜視図である。
【0066】
第3実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、図3,図4に示すように、第1または第2実施形態との相違点として、つば部151に一対の切欠部151aを有している反射板15Aと、それら一対の切欠部151aにそれぞれ填り込む一対の突起部20を有している配光制御パネル2Aと、枠16Aとを備えている。
【0067】
枠16Aは、当該枠16Aの上面中程から上方に延出する筒状部161を一体に備えるとともに、この筒状部161の内周面に、当該枠16Aの上面内側とともに反射板15Aのつば部151と配光制御パネル2Aの外周縁部とを挟み込むつめ(狭持片)162を一体に備えることを特徴とする。なお、枠16Aの筒状部161は取付本体10内に填り込み、取付本体10のつば部101が傾斜天井板Cの下面と枠16Aの上面外側との間に挟み込まれることになる。
【0068】
このような構造によれば、一対の切欠部151aが反射板15Aのつば部151に設けられ、それら一対の切欠部151aにそれぞれ填り込む一対の突起部20が配光制御パネル2Aに設けられるので、反射板15Aと配光制御パネル2Aとの位置決めを確実にできる。
【0069】
また、枠16Aが筒状部161およびつめ162を備えるので、位置決めされた反射板15Aおよび配光制御パネル2Aを枠16Aに取付固定することができる。
【0070】
(第4実施形態)
図5は本発明に係る第4実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図であり、この第4実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、図5に示すように、第1実施形態との相違点として、取付本体10のつば部にパッキン101Aが設けられている。これにより、高気密タイプの傾斜天井用ダウンライトを提供することができる。
【0071】
(第5実施形態)
図6は本発明に係る第5実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図であり、この第5実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、図6に示すように、第3実施形態との相違点として、枠16Aの上面内側と配光制御パネル2Aの外周縁部との間に介設されるリング状のパッキンPをさらに備えている。これにより、高気密タイプの傾斜天井用ダウンライトを提供することができる。
【0072】
(第6実施形態)
図7は本発明に係る第6実施形態の傾斜天井用ダウンライトにおける配光制御パネルの説明図、図8は同傾斜天井用ダウンライトによる配光の様子を示す図である。
【0073】
第6実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、上記第1〜第5実施形態のいずれかにおいて、例えば30度の傾斜天井板Cへの取付時に反射板(図8では15)の直下が明るい配光となるように、図7に示すような構造の配光制御パネル2を光源(図8では1A)の下方に備える構成になっている。
【0074】
図7において、「平滑面」(光制御手段3)と「粗面」(第2光制御手段4)とが傾斜天井Cの傾斜方向における高位置から低位置にかけて交互に形成され、「平滑面」は、配光制御パネル2の光源側の面の垂線に対して40度の角度をなし、「粗面」は、その垂線に対して3度の角度をなしている。これにより、眩しさを抑えながら直下の照度を確保することができる。
【0075】
(第7実施形態)
図9は本発明に係る第7実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【0076】
第7実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、例えば第1実施形態との相違点として、図9に示すように、取付本体10Aと、天板12Bと、取付本体10Aに収容される反射板と、枠16Bと、配光制御パネル2Bとを備えている。
【0077】
取付本体10Aは、多角(図では四角)形状の開口を有する箱状に形成され、底部に片口金型蛍光灯1A挿通用の挿通孔が形成されている以外は第1実施形態の取付本体10と同様に構成される。天板12Bは、取付本体10Aの底部上面に対面するように取付固定され、取付本体10Aの底部に形成された上記挿通孔上方にソケット13が設けられ、その側方に安定器14が設けられる。取付本体10Aに収容される反射板は、多角(四角)形状の開口を有する箱状に形成され、底部に片口金型蛍光灯1A挿通用の挿通孔が形成されている以外は第1実施形態の反射板15と同様に構成される。枠16Bおよび配光制御パネル2Bは、それぞれ多角(四角)形状に形成される以外は第1実施形態の枠16および配光制御パネル2と同様に構成される。
【0078】
このように配光制御パネル等を多角形状に形成することにより、和室などの傾斜天井に違和感無く使用することができる。
【0079】
(第8実施形態)
図10は本発明に係る第8実施形態の傾斜天井用ダウンライトにおける光源の軸方向と配光制御パネルの微細加工方向との関係を示す図である。
【0080】
第8実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、第1から第6実施形態のうち例えば第1実施形態との相違点として、図10に示すように、片口金型蛍光灯1Aの軸方向と配光制御パネル2の微細加工方向とが平行になっている。なお、微細加工方向は、「平滑面」(光制御手段3)と「粗面」(第2光制御手段4)とを交互に形成する方向のことであり、先の図7の例では傾斜天井の傾斜方向と一致している。
【0081】
このように、片口金型蛍光灯1Aの軸方向と配光制御パネル2の微細加工方向とを平行にすることにより、ランプイメージをぼやかして外観を良くすることができる。
【0082】
(第9実施形態)
図11は本発明に係る第9実施形態の傾斜天井用ダウンライトにおける光源の軸方向と配光制御パネルの微細加工方向との関係を示す図である。
【0083】
第9実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、第1から第6実施形態のうち例えば第1実施形態との相違点として、図11に示すように、片口金型蛍光灯1Aの軸方向と配光制御パネル2の微細加工方向とが垂直になっている。
【0084】
このように、片口金型蛍光灯1Aの軸方向と配光制御パネル2の微細加工方向とを垂直にすることにより、ランプソケット13等の重量部品を傾斜天井の斜面下側に配置することができ、傾斜天井への取付時の器具安定性が向上する。
【0085】
(第10実施形態)
図12は本発明に係る第10実施形態の傾斜天井用ダウンライトにおける光源の軸方向と配光制御パネルの微細加工方向との関係を示す図である。
【0086】
第10実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、第1,第3実施形態との相違点として、第3実施形態の枠16Aの構造により、本体ブロックのソケット13に装着された片口金型蛍光灯1Aの軸方向に対して、配光制御パネル2Aの微細加工方向を任意の方向に調整自在となっている。
【0087】
このように、片口金型蛍光灯1Aの軸方向に対して、配光制御パネル2Aの微細加工方向を任意の方向に調整自在とすることにより、空間を照らすなどの顧客の要求に容易に応えることができる。
【0088】
(第11実施形態)
図13は本発明に係る第11実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【0089】
第11実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、図13に示すように、片口金型蛍光灯1Aと、配光制御パネル2と、取付本体10と、複数の取付金具11と、天板12と、ソケット13と、安定器14(図示せず)と、反射板15と、複数の取付バネ17とを第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として、第3実施形態と同様の枠16Aを備え、配光制御パネル2として、平面板状に形成されその上面が微細加工面となるものが使用される。
【0090】
このように、平面板状に形成されその上面が微細加工面となる配光制御パネル2を使用することにより、配光制御パネル2の金型経費を低減することができるほか、配光制御パネル2の成形性も向上し、配光制御パネル2の単価を下げることができる。
【0091】
(第12実施形態)
図14は本発明に係る第12実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【0092】
第12実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、図14に示すように、片口金型蛍光灯1Aと、取付本体10と、複数の取付金具11と、天板12と、ソケット13と、安定器14(図示せず)と、複数の取付バネ17とを第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として、配光制御パネル2Aと、反射板15Aと、枠16Aとを第3実施形態と同様に備え、配光制御パネル2Aとして、下方側の外周寸法が上方側の外周寸法よりも小さい下に凸の断面形状に形成されその上面が微細加工面となるものが使用される。
【0093】
なお、図3に示した配光制御パネル2Aも、下方側の外周寸法が上方側の外周寸法よりも小さい下に凸の断面形状に形成されその上面が微細加工面となるものである。
【0094】
このように、下方側の外周寸法が上方側の外周寸法よりも小さい下に凸の断面形状に形成されその上面が微細加工面となる配光制御パネル2Aを使用することにより、内部部品を見え難くして外観を良くすることができ、平面上に微細加工面を形成することになり、配光制御パネル2Aの金型加工性が良くなる。
【0095】
(第13実施形態)
図15は本発明に係る第13実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【0096】
第13実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、図15に示すように、片口金型蛍光灯1Aと、取付本体10と、複数の取付金具11と、天板12と、ソケット13と、安定器14(図示せず)と、反射板15と、複数の取付バネ17とを第1実施形態と同様に備えているほか、第1実施形態との相違点として、第3実施形態と同様の枠16Aと、上方に開口を有する箱状に形成され開口縁部につば部22Cを有し底部20C上面が微細加工面となる配光制御パネル2Cとを備えている。
【0097】
このように、上方に開口を有する箱状に形成され開口縁部につば部22Cを有し底部20C上面が微細加工面となる配光制御パネル2Cを使用することにより、配光制御パネル2Cの側周部21Cである立上り部分が透明となるため、片口金型蛍光灯1Aの点灯時、配光制御パネル2Cの側周部21Cに沿ったリング状の光を発生させることができる。
【0098】
なお、第13実施形態において、つば部22Cをマット状にすることにより、上記リング状の光をやわらげることができる。また、平面板状の配光制御パネルよりも外観を良くすることができる。
【0099】
(第14実施形態)
図16は本発明に係る第14実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【0100】
第14実施形態の傾斜天井用ダウンライトは、上記各実施形態のうち例えば第1実施形態との相違点として、図16に示すように、取付本体10(図示せず)に回動可能に収納される反射板15Bを備え、この反射板15Bの開口に第1実施形態の配光制御パネル2よりも小径の配光制御パネル2Dが取り付けられ、この配光制御パネル2Dは、当該配光制御パネル2Dの軸が枠16の中心軸に対して最大で約45度傾斜自在となっているとともに、枠16の内周縁部に近接しながらその内周縁部から離隔した側が枠16内側の開口面下方に突出した状態で、枠16の内周縁部周りに約360度回転自在となっている。
【0101】
このような構成によれば、傾斜天井の傾斜角度別に商品を用意する必要がなくなり、1種類の商品で様々な傾斜角度の傾斜天井に対応可能となる。
【0102】
(第15実施形態)
図17は断熱材を使用した傾斜天井への傾斜天井用ダウンライトの設置の様子を示す図である。
【0103】
本発明に係る第15実施形態では、例えば第1実施形態のように、取付本体10の底部上面に矩形状の天板12を取付固定し、取付本体10の側方に位置するようにソケット13および安定器14を天板12の下面に取付固定してなる傾斜天井用ダウンライトが使用される。
【0104】
このように、ソケット13および安定器14が取付本体10の側方に位置する構造の傾斜天井用ダウンライトを使用することにより、傾斜天井Cの上面から突出する高さを低くすることができるから、断熱材9を使用した傾斜天井Cに埋設することが可能となる。
【0105】
なお、上記各実施形態では、光源は片口金型蛍光灯になっているが、本発明の光源はこれに限らず白熱灯でもよく、この場合、初期投資額をおさえた商品の提供が可能となる。
【0106】
【発明の効果】
以上のことから明らかなように、請求項1記載の発明は、傾斜天井に取り付けて使用される傾斜天井用ダウンライトであって、光源と、この光源の光を下方に反射する反射板と、前記光源点灯用の安定器とを備えるとともに、透光材料からなる板状あるいはシート状のものであり、少なくとも一面には微細形状による光制御手段を設けており、この光制御手段の少なくとも一面にさらに微細な形状による第2光制御手段を設けている配光制御パネルを備え、この配光制御パネルを前記光源の下方に設けてなるので、水平天井用ダウンライトと同一形状であっても、傾斜天井に合った配光制御が可能となり、光源を直接外部に露出させないようにすることができる。
【0107】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、傾斜天井への取付時に前記反射板の直下が明るい配光となるように前記配光制御パネルを前記光源の下方に設けてなるので、眩しさを抑えながら直下の照度を確保することができる。
【0108】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記配光制御パネルは円状に形成されているので、一般的な居室(洋室など)の傾斜天井に違和感無く使用することができる。
【0109】
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記配光制御パネルは多角形状に形成されているので、和室などの傾斜天井に違和感無く使用することができる。
【0110】
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記光源は蛍光灯であるので、美観の良い拡散光が得られる。
【0111】
請求項6記載の発明は、請求項3または4記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記光源は白熱灯であるので、初期投資額をおさえた商品の提供が可能となる。
【0112】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記光源の軸方向と前記配光制御パネルの微細加工方向とが平行になっているので、ランプイメージをぼやかして外観を良くすることができる。
【0113】
請求項8記載の発明は、請求項5記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記光源の軸方向と前記配光制御パネルの微細加工方向とが垂直になっているので、ランプソケット等の重量部品を傾斜天井の斜面下側に配置することができ、傾斜天井への取付時の器具安定性が向上する。
【0114】
請求項9記載の発明は、請求項5または6記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記光源の軸方向に対する前記配光制御パネルの微細加工方向を任意の方向に調整自在となっているので、空間を照らすなどの顧客の要求に容易に応えることができる。
【0115】
請求項10記載の発明は、請求項7から9のいずれかに記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記配光制御パネルは平面板状であるので、配光制御パネルの金型経費を低減することができるほか、配光制御パネルの成形性も向上し、配光制御パネルの単価を下げることができる。
【0116】
請求項11記載の発明は、請求項7から9のいずれかに記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記配光制御パネルは下方側の外周寸法が上方側の外周寸法よりも小さい下に凸の断面形状になっているので、内部部品を見え難くして外観を良くすることができ、平面上に微細加工面を形成することになり、配光制御パネルの金型加工性が良くなる。
【0117】
請求項12記載の発明は、請求項7から9のいずれかに記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記配光制御パネルは、上方に開口を有する箱状に形成され開口縁部につば部を有しているので、光源の点灯時、配光制御パネルの側周部に沿ったリング状の光を発生させることができる。
【0118】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記つば部はマット状となっているので、上記リング状の光をやわらげることができる。
【0119】
請求項14記載の発明は、請求項10から13のいずれかに記載の傾斜天井用ダウンライトにおいて、前記配光制御パネルを囲繞する枠を備え、前記配光制御パネルは、前記枠の内周縁部に近接しながらその内周縁部から離隔した側が前記枠内側の開口面下方に突出した状態で、前記枠の内周縁部周りに回転自在となっているので、傾斜天井の傾斜角度別に商品を用意する必要がなくなり、1種類の商品で様々な傾斜角度の傾斜天井に対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構成図である。
【図2】本発明に係る第2実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構成図である。
【図3】本発明に係る第3実施形態の傾斜天井用ダウンライトにおける反射板ブロックの一部断面図である。
【図4】同反射板ブロックを構成する反射板および配光制御パネルの斜視図である。
【図5】本発明に係る第4実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【図6】本発明に係る第5実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【図7】本発明に係る第6実施形態の傾斜天井用ダウンライトにおける配光制御パネルの説明図である。
【図8】同傾斜天井用ダウンライトによる配光の様子を示す図である。
【図9】本発明に係る第7実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【図10】本発明に係る第8実施形態の傾斜天井用ダウンライトにおける光源の軸方向と配光制御パネルの微細加工方向との関係を示す図である。
【図11】本発明に係る第9実施形態の傾斜天井用ダウンライトにおける光源の軸方向と配光制御パネルの微細加工方向との関係を示す図である。
【図12】本発明に係る第10実施形態の傾斜天井用ダウンライトにおける光源の軸方向と配光制御パネルの微細加工方向との関係を示す図である。
【図13】本発明に係る第11実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【図14】本発明に係る第12実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【図15】本発明に係る第13実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【図16】本発明に係る第14実施形態の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【図17】断熱材を使用した傾斜天井への傾斜天井用ダウンライトの設置の様子を示す図である。
【図18】従来の傾斜天井用ダウンライトの構造説明図である。
【図19】本発明に係る各実施形態で使用される配光制御パネルの一例を示すもので、(a)は断面図、(b)は拡大断面図、(c)は光路の説明図、(d)は拡大断面図である。
【図20】同上の他例を示すもので、(a)は断面図、(b)は拡大断面図、(c)〜(e)は形状例を示す斜視図である。
【図21】同上のさらに他例を示すもので、(a)は断面図、(b)は拡大断面図である。
【図22】同上の別の例を示すもので、(a)は断面図、(b)は拡大断面図である。
【図23】(a)は面粗度が大の時の配光分布図、(b)は面粗度が中の時の配光分布図、(c)は面粗度が小の時の配光分布図である。
【図24】他例の断面図である。
【図25】さらに他例の断面図である。
【図26】別の例の断面図である。
【図27】異なる例を示すもので、(a)は断面図、(b)は配光分布説明図である。
【図28】(a)は断面図、(b)は配光分布説明図である。
【図29】さらに異なる例の断面図である。
【図30】別の例を示すもので、(a)は断面図、(b)はX−X線断面図である。
【図31】他例の断面図である。
【図32】断面図である。
【図33】異なる例の断面図である。
【図34】別の例の断面図である。
【図35】さらに異なる例を示すもので、(a)は破断斜視図、(b)は拡大断面図である。
【符号の説明】
1 光源
1A,1B 片口金型蛍光ランプ
2,2A,2B,2C,2D 配光制御パネル
3 光制御手段
4 第2光制御手段
10 取付本体
11 取付金具
12,12A 天板
13,13A ソケット
14,14A 安定器
15,15A,15B 反射板
16,16A 枠
17,17A 取付バネ

Claims (14)

  1. 傾斜天井に取り付けて使用される傾斜天井用ダウンライトであって、光源と、この光源の光を下方に反射する反射板と、前記光源点灯用の安定器とを備えるとともに、透光材料からなる板状あるいはシート状のものであり、少なくとも一面には微細形状による光制御手段を設けており、この光制御手段の少なくとも一面にさらに微細な形状による第2光制御手段を設けている配光制御パネルを備え、この配光制御パネルを前記光源の下方に設けてなることを特徴とする傾斜天井用ダウンライト。
  2. 傾斜天井への取付時に前記反射板の直下が明るい配光となるように前記配光制御パネルを前記光源の下方に設けてなることを特徴とする請求項1記載の傾斜天井用ダウンライト。
  3. 前記配光制御パネルは円状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の傾斜天井用ダウンライト。
  4. 前記配光制御パネルは多角形状に形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の傾斜天井用ダウンライト。
  5. 前記光源は蛍光灯であることを特徴とする請求項3または4記載の傾斜天井用ダウンライト。
  6. 前記光源は白熱灯であることを特徴とする請求項3または4記載の傾斜天井用ダウンライト。
  7. 前記光源の軸方向と前記配光制御パネルの微細加工方向とが平行になっていることを特徴とする請求項5記載の傾斜天井用ダウンライト。
  8. 前記光源の軸方向と前記配光制御パネルの微細加工方向とが垂直になっていることを特徴とする請求項5記載の傾斜天井用ダウンライト。
  9. 前記光源の軸方向に対する前記配光制御パネルの微細加工方向を任意の方向に調整自在となっていることを特徴とする請求項5または6記載の傾斜天井用ダウンライト。
  10. 前記配光制御パネルは平面板状であることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の傾斜天井用ダウンライト。
  11. 前記配光制御パネルは下方側の外周寸法が上方側の外周寸法よりも小さい下に凸の断面形状になっていることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の傾斜天井用ダウンライト。
  12. 前記配光制御パネルは、上方に開口を有する箱状に形成され開口縁部につば部を有していることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の傾斜天井用ダウンライト。
  13. 前記つば部はマット状となっていることを特徴とする請求項12記載の傾斜天井用ダウンライト。
  14. 前記配光制御パネルを囲繞する枠を備え、前記配光制御パネルは、前記枠の内周縁部に近接しながらその内周縁部から離隔した側が前記枠内側の開口面下方に突出した状態で、前記枠の内周縁部周りに回転自在となっていることを特徴とする請求項10から13のいずれかに記載の傾斜天井用ダウンライト。
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