JP2004127515A - 多層記録ディスク及び再生システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多層記録ディスクにおける複数の情報記録面各々の隣接するもの同士を、読取光を情報記録面に照射した際に得られるフォーカスエラー信号におけるキャプチャーレンジの3倍以上の距離を隔てて形成する。これにより、デフォーカス情報記録面からの反射光の影響によるフォーカスエラー信号中の誤信号成分が軽減される。
【選択図】 図5
Description
(数5)
2t・tanθ´=a …(1.1)の関係がある。
(数6)
sinθ/sinθ´=NA/sinθ´=1/n …(1.2)となる。なお、nは、第1,第2情報記録面間の材質すなわち透明樹脂層14の等価屈折率である(第1,第2情報記録面間に複数層が存在する場合、tはこれら情報記録面の間のトータルの厚みとし、nは、複数層を光学的に1つのものに置き換えたときの等価屈折率とする)。
(数7)
sinθ/sinθ´=1/n1 …(1.3)
(数8)
sinθ´/sinθ´´=n1/n2 …(1.4)により、
(数9)
sinθ/sinθ´´=1/n2 …(1.5)となり、必ずしも透明基板11の屈折率と同一である必要はない。
(数10)
sinθ´=NA×n …(1.6)であるから、
(数11)
θ´=sin-1(NA×n) …(1.7)である。
(数12)
a=2t×tan{sin-1(NA×n)} …(1.8)となる。
読取信号中のデフォーカス情報記録面による反射光成分は、オンフォーカス情報記録面から第1及び第2情報記録層間距離t(図5及び図6参照)に相当する分だけデフォーカスしたときのOTFにほぼ従う。このときのデフォーカス収差W20 rms は、
∴ t>1.39nλ/NA2 …(1.13)となる。
(数18)
t>2λ/NA2 …(1.14)である。
(数19)
∴ t≧10μm …(1.15)となる。
情報記録面間の距離tが大きくなりすぎると、球面収差が増えて記録信号を読み取れなくなるため、厚さtの上限値が導かれる。
∴ t ≦ 7.5n3λ/{(n2−1)NA4(i−1)} …(1.18)である。
(数23)
t ≦(20/NA4){λ/(i−1)} …(1.19)となり、さらにi=2とすれば、
(数24)
t≦20λ/NA4 …(1.20)となる。
(数25)
2λ/NA2 ≦ t ≦ 20λ/NA4 …(1.21)と定められる。この式に基づき、比較的採用しやすい実際上の値にてNA及びλを変えてtの下限及び上限値を求めたものが図11の表に示される。さらにこの条件に(1.15)式を加え、
(数26)
10μm ≦ t ≦ 20λ/NA4 …(1.22)を充足することが好ましい。
(数27)
1.39nλ/(NA)2≦t≦7.5n3λ/{(n2-1)(NA)4(i-1)} …(I)を満たす多層構造ディスクを作製することにより、デフォーカス情報記録面による影響を受けることなくフォーカス情報記録面の記録情報を読み取ることができる。そしてさらに好ましくは、上式に加えて、
(数28)
10μm≦t≦7.5n3λ/{(n2-1)(NA)4(i-1)} …(II)を満たすことにより、フォーカスサーボにおける引き込み動作可能幅であるキャプチャレンジに基づくフォーカスエラー信号の保全をなすことができるのである。
(数29)
M1=Pαk/{α+(1−α)2β}
=Pαk/(α+β−2αβ+α2β)
≒Pαk/(α+β) …(3.1)
第2情報記録面を読む際に得られる読取信号の変調度M2は、
(数30)
M2=P(1−α)2βk/{α+(1−α)2β}
≒P(1−α)2βk/(α+β) …(3.2)
α,βともに1より小さい数であり、従って(1−α)2は、1より小さい数の2乗値である。従って(3.1)式と(3.2)式が同じような値になるためには、βはαより十分大きな必要がある。すなわち、読取光が入射する側から見て、遠い情報記録面の反射率は、近い情報記録面の反射率より大きく設定する必要がある。
(数31)
M1≒0.36Pk/1.26 …(3.3)
(数32)
M2≒0.37Pk/1.26 …(3.4)というように、M1とM2はほぼ等しくなる。この場合の各情報記録面における反射率特性を示したものが図12であり、横軸λが読取光の波長を表しており、縦軸Rはその読取光による反射率を表している。
12,12A 第1反射層
13 放射線透過性透明スタンパ
14 紫外線硬化型樹脂層
15 第2反射層
16 保護層
S1 〜Si 情報記録面
12B フォトクロミック反射膜
31,31A,31A´ ピックアップ
310 緑色光LED
311 赤色レーザ
312 緑色反射板
313 ハーフミラー
314 対物レンズ
315 赤色フィルタ
316 光学系
317 フォトディテクタ
318 レンズ
50 多層記録ディスク
51,52 透明電極層
51r,52r 導体リング
53 スペース部
55,56 ブラシ
57 駆動回路
311´ 読取光源
320 光学フィルタ
Claims (13)
- 複数の情報記録面が積層されている多層記録ディスクであって、
前記情報記録面各々の隣接するもの同士は、前記多層記録ディスクから記録情報を読み取る読取光を前記情報記録面に照射したときに得られるフォーカスエラー信号におけるキャプチャーレンジの3倍以上の距離を隔てて形成されていることを特徴とする多層記録ディスク。 - 複数の情報記録面が積層された多層記録ディスクから記録情報を再生する再生システムであって、
前記記録情報を読み取るべき読取光を前記情報記録面に照射したときに得られるフォーカスエラー信号におけるキャプチャーレンジCRが、前記情報記録面各々の隣接するもの同士の距離tに対して、
t ≧ 3CR
を充足することを特徴とする再生システム。 - 前記情報記録面の各々は光反射層により形成され、前記読取光の入射する側に近いほど反射率が低いことを特徴とする請求項1記載の多層記録ディスク。
- 前記情報記録面の各々は光反射層により形成され、所定の波長に対する反射率が互いに異なることを特徴とする請求項1記載の多層記録ディスク。
- 請求項4記載の多層記録ディスクから記録情報を再生する再生システムであって、
再生すべき情報記録面に応じた波長の読取光を照射することを特徴とする再生システム。 - 前記情報記録面各々の内の少なくとも1の情報記録面にはディスク外周から内周に向けて情報記録が為されており、他の情報記録面にはディスク内周から外周に向けて情報記録が為されていることを特徴とする請求項1記載の多層記録ディスク。
- 請求項6記載の多層記録ディスクから記録情報を再生する再生システムであって、
ディスク内周から外周に向けて前記他の情報記録面から記録情報の読み取りを行って前記他の情報記録面に対する読み取りが終了したら、終了した位置において前記1の情報記録面に対して読取光のフォーカス調整を行いその位置からディスク内周に向けて前記1の情報記録面から記録情報の読み取りを行うことを特徴とする再生システム。 - 請求項6記載の多層記録ディスクから記録情報を再生する再生システムであって、
ディスク外周から内周に向けて前記1の情報記録面から記録情報の読み取りを行って前記1の情報記録面に対する読み取りが終了したら、終了した位置において前記他の情報記録面に対して読取光のフォーカス調整を行いその位置からディスク外周に向けて前記他の情報記録面から記録情報の読み取りを行うことを特徴とする再生システム。 - 前記情報記録面各々の内の少なくとも1の情報記録面には、他の情報記録面に関する管理情報が記録されていることを特徴とする請求項1記載の多層記録ディスク。
- 前記情報記録面各々の内の1の情報記録面には、ディスクに記録されている全ての記録情報についての管理情報が記録されていることを特徴とする請求項1記載の多層記録ディスク。
- 前記情報記録面の各々は光反射層により形成され、前記光反射層は、前記読取光のエネルギー密度に応じた反射率を示す光反射材料からなることを特徴とする請求項1記載の多層記録ディスク。
- 前記情報記録面の各々は前記読取光のエネルギー密度に応じて前記読取光の波長変換をなす材料により形成されていることを特徴とする請求項1記載の多層記録ディスク。
- 請求項12記載の多層記録ディスクから記録情報を再生する再生システムであって、
所定の波長を有する読取光を発射する読取光発生手段と、
前記読取光を前記多層記録ディスクに入射して得られる反射または透過光のうち前記情報記録面によって波長変換の施された光成分を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された光成分を受光しこれに応じた読取信号を生成する受光手段と、を有することを特徴とする再生システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003417059A JP2004127515A (ja) | 1994-07-26 | 2003-12-15 | 多層記録ディスク及び再生システム |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17451194 | 1994-07-26 | ||
JP2003417059A JP2004127515A (ja) | 1994-07-26 | 2003-12-15 | 多層記録ディスク及び再生システム |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14890795A Division JP3558306B2 (ja) | 1994-07-26 | 1995-06-15 | 多層記録ディスク及びこれを用いた記録/再生システム |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004127515A true JP2004127515A (ja) | 2004-04-22 |
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ID=32299944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003417059A Pending JP2004127515A (ja) | 1994-07-26 | 2003-12-15 | 多層記録ディスク及び再生システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004127515A (ja) |
-
2003
- 2003-12-15 JP JP2003417059A patent/JP2004127515A/ja active Pending
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