JP2004126930A - 市町村防災行政無線同報系システム - Google Patents

市町村防災行政無線同報系システム Download PDF

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Yoshihiro Hoshi
星 良弘
Isao Sekino
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Abstract

【課題】防災情報の提供に広く普及している公衆通信網を利用することで、感度良く防災情報を受信でき、文字だけでなく、図および画像等も併せた詳細な防災情報の提供を可能に構成した市町村防災行政無線同報系システムを提供する。
【解決手段】市町村防災行政無線同報系システム20は、市町村の役所に設置される親局設備21と、防災弱者(聴覚障害者)宅に設置される子局設備22とを公衆通信網23を介して無線で接続し、子局設備22に親局設備21から送信された防災情報を受信するPHS電話機26を備えた情報端末装置27を具備させて、文字だけでなく地図、絵、写真等の画像も併せた防災情報信号の受信および子局設備22から親局設備21への情報送信を可能に構成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線同報系システムに係り、特に、防災弱者と言われる聴覚障害者へ防災情報を伝達する市町村防災行政無線同報系システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
図12に、従来の市町村防災行政無線同報系システムのシステム構成概要図を示す。
【0003】
図12に示される従来の市町村防災行政無線同報系システム1は、市役所、町役場または村役場(以下、役所とする)が備える親局設備2と、防災弱者(聴覚障害者)宅に備えられる子局設備3とを具備し、親局設備2と子局設備3とは無線で接続される。
【0004】
市町村防災行政無線同報系システム1を用いた防災情報伝達方法は、防災情報がある場合、役所、すなわち、親局設備2から防災弱者(聴覚障害者)宅、すなわち、子局設備3に防災情報が無線で伝送されることで、防災情報の伝達がなされている。
【0005】
防災情報として送信される文章(以下、送信文とする)は、親局設備2が備えるパーソナルコンピュータ(以下、PCとする)5で事前入力された定型文を選択して作成される。作成された送信文は、操作卓6を介して無線送信機7から子局設備3に送信される。親局設備2から送信された送信文は、子局設備3が備える戸別受信機8で受信される。戸別受信機8で送信文を受信すると、戸別受信機8と電気的に接続される文字表示器9および回転灯10が動作して、回転灯10が回転し、文字表示器9に送信文が文字表示される。
【0006】
図13に市町村防災行政無線同報系システム1を用いた防災情報伝達の動作概要および動作ステップを示したタイムチャートを示す。
【0007】
図13によれば、まず、親局設備2内において、防災情報として送信する送信文を役所の操作担当者がPC5を操作して定型文を組み合わせる若しくは入力して作成し、作成が完了した送信文を選択する(図13中i)。次に、送信文の選択が完了したら、役所の操作担当者は、選択した送信文をPC5で送信操作する(図13中ii)。すると、送信操作(図13中ii)によって、送信文の信号が、操作卓6を介して無線送信機7から子局設備3へ送信される(図13中iii)。
【0008】
子局設備3では、まず、子局設備3に備えられる戸別受信機8で親局設備2から送信された送信文の信号を受信する(図13中iv)。そして、受信した送信文の信号が自局、すなわち、子局設備3への文字表示信号であった場合、回転灯10を起動させて回転させる(図13中v)と共に受信した送信文の信号を文字表示器9に文字表示する(図13中vi)。
【0009】
このような市町村防災行政無線同報系システムは、例えば、特開平10−13938号公報で公開されている(特許文献1参照)。
【0010】
【特許文献1】
特開平10−13938号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来の市町村防災行政無線同報系システム1は、親局設備2に備えられた無線送信機7を使用する。市町村防災行政無線同報系システム1において、無線送信機7から発信される防災情報は、子局設備3に備えられる文字表示器9で表示可能な文字情報と回転灯10を駆動させる駆動信号であるため、防災弱者(聴覚障害者)が得られる防災情報は、文字表示器9に表示される文字表示内容であり、表示された文字表示内容だけでは、情報が不足し、防災弱者(聴覚障害者)が適切な行動が取れないことも起こり得る。また、市町村防災行政無線同報系システム1において、情報を補完するため、文字だけでなく図および画像を併せて防災情報を伝送しようとしても、市町村防災行政無線同報系システム1で使用される地域防災無線用では実現が困難である。
【0012】
さらに、市町村防災行政無線同報系システム1は、親局設備2から子局設備3へ、すなわち、役所から防災弱者(聴覚障害者)への一方向にしか情報を送信できない。従って、防災弱者(聴覚障害者)に緊急事態が発生していたとしても、役所では、防災弱者(聴覚障害者)の状態を把握できないため、防災情報が伝達されていると思い込んで、防災弱者(聴覚障害者)の緊急事態への対応が遅れてしまうことも起こり得る。
【0013】
一方、市町村防災行政無線同報系システム1は、防災情報を子局設備3に伝達する際、親局設備2に備えられる無線送信機7を使用する。しかし、防災情報の伝達のために設置される無線送信機7用の基地局数は少なく、子局設備3側の戸別受信機8で感度良く受信するために場所やアンテナの方向等を配慮して設置する必要があった。
【0014】
そこで、本発明は、上述した事情を考慮して、親局設備から伝達する防災情報として、文字だけでなく、地図、絵および写真等の画像も併せたより詳細な防災情報の提供を可能に構成した市町村防災行政無線同報系システムを提供することを目的とする。
【0015】
また、本発明の他の目的は、子局設備側からも親局設備側に子局設備側の状況等の情報を送信可能に構成した市町村防災行政無線同報系システムを提供するにある。
【0016】
さらに、本発明の他の目的は、防災情報の提供に広く普及している公衆通信網を利用することで、感度良く防災情報を受信できるように構成した市町村防災行政無線同報系システムを提供するにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムは、上述した課題を解決するために、請求項1記載のように、防災情報を防災情報信号として少なくとも1つ以上の子局設備へ無線で伝達する防災情報伝達手段を備える親局設備と、前記親局設備から伝達された防災情報信号を受信する防災情報信号受信手段を備える子局設備とを具備する防災無線同報系システムにおいて、前記親局設備と前記子局設備とを公衆通信網を介して無線で接続して前記親局設備から前記子局設備への防災情報の伝達および前記子局設備から前記親局設備への連絡を可能に構成したことを特徴とする。
【0018】
上述した課題を解決するために、本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムは、請求項2記載のように、前記親局設備に備えられる防災情報伝達手段が、音声信号、文字信号および画像信号の伝達を可能に構成したことを特徴とする。
【0019】
また、上述した課題を解決するために、本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムは、請求項3記載のように、前記防災情報信号受信手段が、前記親局設備から伝達された防災情報信号を受信する移動式無線通信手段と、この移動式無線通信手段で受信した防災情報信号を識別して出力を制御する防災情報信号制御手段と、前記移動式無線通信手段で受信した防災情報信号のうち音声信号を出力する音声出力手段とを備え、この前記防災情報信号受信手段と、前記子局設備が、前記防災情報信号受信手段と、前記移動式無線通信手段で受信した防災情報信号のうち文字信号を文字表示する文字表示手段と、前記移動式無線通信手段で受信した防災情報信号のうち画像信号を画像表示する画像表示手段と、前記親局設備への連絡を行う連絡手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
さらに、上述した課題を解決するために、本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムは、請求項4記載のように、前記移動式無線通信手段は、前記防災情報信号受信手段から脱着可能であり、前記防災情報信号受信手段から取り外して前記移動式無線通信手段単体で使用可能に構成したことを特徴とする。
【0021】
さらにまた、上述した課題を解決するために、本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムは、請求項5記載のように、前記連絡手段が、前記子局設備側の状態を前記親局設備へ通知する状態通知手段を備え、前記状態通知手段を操作することで、前記状態通知信号を前記親局設備に発信して前記親局設備で受信した前記子局設備側の状態を文字および音声出力して連絡することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムの実施形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1に本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムの一実施例として適用される市町村防災行政無線同報系システム20のシステム構成概要図を示す。
【0024】
図1に示される市町村防災行政無線同報系システム20は、市町村等の役所に設置される親局設備21と、防災弱者(聴覚障害者)宅に設置される子局設備22とを公衆通信網23を介して無線で接続する。市町村防災行政無線同報系システム20における防災情報の伝達は、防災情報信号を役所(親局設備21)から公衆通信網23を介して無線で防災弱者(聴覚障害者)宅(子局設備22)へ伝送することでなされる。
【0025】
また、市町村防災行政無線同報系システム20は、子局設備22に親局設備21から送信された防災情報を受信する移動式無線通信手段としてのPHS電話機26を備えた防災情報信号受信手段としての情報端末装置27を具備することで、文字だけでなく地図、絵、写真等の画像も併せた防災情報信号の受信が可能な構成となる。
【0026】
親局設備21は、防災情報提供内容および防災情報提供エリアを操作して決定するパーソナルコンピュータ(以下、PCとする)29とPC29で操作して決定した防災情報提供内容および防災情報提供エリアに従い、防災情報信号の伝達を制御する防災情報伝達手段としての操作卓30と、操作卓30を遠隔操作する操作卓操作器31とを備える。
【0027】
親局設備21が備えるPC29は、一般のPC、すなわち、第1の表示手段34と、第1の操作手段35と、データを記録して保管する記録手段36と、演算処理を行うCPU38と、外部機器との接続を行うインターフェース部(以下、I/F部とする)39とを備えており、記録手段36には操作卓30を制御して防災情報を提供する防災情報伝達制御プログラム(以下、制御PGとする)41がインストールされている。
【0028】
また、親局設備21が備える操作卓30は、第2の表示手段43と、第2の操作手段45と、演算処理を行う演算処理部46と、音声や画像等のデータを記録したり、防災情報送信用プログラム(以下、送信用PGとする)47等のプログラムを保管するデータ記録部48と、直接に音声を入力する音声入力手段49と、音声を出力する操作卓用音声出力手段50と、外部機器との接続を行う操作卓インターフェース(以下、操作卓I/Fとする)51とを備える。
【0029】
親局設備21が備えるPC29、操作卓30および操作卓操作器31は、操作卓30が備える操作卓I/F51でPC29が備えるI/F部39および操作卓操作器31と、公衆通信網23とが電気的に接続される。
【0030】
子局設備22は、情報端末装置27に加え、地図、絵、写真等の画像を表示する画像表示手段としての画像表示器52と、文字表示手段としての文字表示器53と、防災情報の受信を知らせる回転灯54と、子局設備22から親局設備21へ防災弱者(聴覚障害者)の現在情報等を連絡可能な連絡手段としての連絡装置55とを備える。
【0031】
情報端末装置27は、親局設備21から送信された防災情報を受信する移動式無線通信手段としてのPHS電話機26と、受信した防災情報のうち、音声を出力する音声出力手段としての音声出力部57と、防災情報信号制御手段としての制御器58とを備える。音声出力部57は、制御器58で音声信号を認識した場合においてPHS電話機26と音声信号を増幅する音声増幅器60とを電気的に接続する切替器61と、音声増幅器60と、音声を出力するスピーカ62とを備え、PHS電話機26および制御器58に電気的に接続される。また、制御器58は、音声出力部57に加えて、画像表示器52、文字表示器53、回転灯54、連絡装置55と電気的に接続される。
【0032】
図2に、制御PG41が実行する防災情報伝達処理操作を手順を追って説明した説明図を示す。
【0033】
図2によれば、市町村防災行政無線同報系システム20により、親局設備21から子局設備22へ防災情報を伝達する際は、まず、ステップS1で役所の防災情報伝達担当者(以下、単に担当者とする)がPC29に備えられる第1の操作手段35からプログラム起動操作を行い、CPU38にPC29にインストールされた制御PG41を実行させる。すると、ステップS1でCPU38は、制御PG41を読み込んで、第1の表示手段34に初期画面64を表示する。
【0034】
図3に、防災情報伝達処理操作中において第1の表示手段34に表示される初期画面64の一実施例を示す。
【0035】
図3に示される初期画面64は、次回、防災情報を伝達する次回表示欄66と、防災情報の編集・削除等の処理操作を実行する処理操作実行ボタン67と、防災情報を伝達する日時およびメッセージ内容の一覧を表示する表示リスト68と制御PG41の実行を終了要求する終了ボタン69とを備える。
【0036】
役所の担当者は、CPU38に防災情報入力・編集処理操作を実行させるため、ステップS2で図3に示される表示リスト68の入力操作を行う。表示リスト68は、伝達を行う防災情報の順番を表示する順番列71と、防災情報を伝達する日を表示する表示日列72と、防災情報の伝達をする時刻を表示する表示時刻列73と、防災情報の伝達先を表示する表示先列74と、伝達を行う防災情報のタイトルを表示するタイトル列75と、防災情報として伝達する内容を表示するメッセージ列76とを有する。
【0037】
ステップS2で役所の担当者は、表示リスト68が有する列のうち、表示日列72と、表示時刻列73と、表示先列74と、タイトル列75と、メッセージ列76とをPC29に備えられる第1の操作手段35から入力操作して防災情報入力・編集処理操作を命令する。すると、CPU38が防災情報入力・編集処理操作を実行する。そして、防災情報入力・編集処理操作が終了すると、ステップS3で、CPU38は、ステップS2で入力・編集した防災情報の伝達を待機する伝達待機状態となる。
【0038】
次に、ステップS4で役所の担当者は、防災情報の入力・編集する必要性の有無を判断して防災情報の入力・編集する必要がないと判断した場合(ステップS4でYESの場合)は、ステップS5に進む。そして、CPU38は、ステップS5で防災情報の伝達要求の有無を判断する。防災情報の伝達要求は、ステップS2の防災情報入力・編集処理操作で役所の担当者が設定した日時、若しくは、初期画面64内の処理操作実行ボタン67にある即時表示実行ボタン77を選択操作と同時になされる。
【0039】
ステップS5で防災情報の伝達要求がある場合(ステップS5でYESの場合)は、ステップS6に進み、CPU38は、入力・編集した防災情報を子局設備22へ伝達する。
【0040】
次に、ステップS7で役所の担当者は、制御PG41を終了させるか否かを判断して、制御PG41を終了させる場合(ステップS7でYESの場合)には、第1の操作手段35から入力操作して、制御PG41の終了要求を行う。すると、CPU38は、防災情報の入力・編集の終了要求を認識し、制御PG41を終了して防災情報伝達処理操作を終了する。
【0041】
また、ステップS4で役所の担当者が防災情報の入力・編集する必要性の有無を判断して防災情報の入力・編集する必要があると判断した場合(ステップS4でNOの場合)は、ステップS2に進み、CPU38がステップS2以下の処理を実行する。さらに、ステップS5で防災情報の伝達要求がない場合(ステップS5でNOの場合)は、ステップS3に進み、CPU38がステップS3以下の処理を実行する。さらにまた、ステップS7で役所の担当者は、他に防災情報の入力・編集する必要性の有無を判断して、制御PG41を継続させる場合(ステップS7でNOの場合)には、ステップS3に進み、CPU38がステップS3以下の処理を実行する。
【0042】
ここで、図2に示される防災情報入力・編集処理操作(ステップS2)について、図4〜図9を用いて説明する。
【0043】
図4に、防災情報入力・編集処理操作(ステップS2)の処理ステップを説明する説明図を示す。
【0044】
図4によれば、防災情報入力・編集処理操作は、まず、ステップS11で役所の担当者が初期画面64内の処理操作実行ボタン67にある編集実行ボタン79を選択操作する。編集実行ボタン79を選択操作することによりCPU38は、メイン入力・編集画面80を呼び出して第1の表示手段34に表示させる。
【0045】
図5に、役所の担当者が防災情報伝達操作中において第1の表示手段34に表示されるメイン入力・編集画面80の一実施例を示す。
【0046】
図5に示されるメイン入力・編集画面80は、タイトル、表示日時、表示メッセージおよび添付画像を入力・編集する基本情報入力・編集部81と、防災情報を伝達する伝達先を選択する表示先選択部82と、メイン入力・編集画面80で入力した内容をキャンセルして初期画面64を表示させる戻るボタン83と、基本情報入力・編集部81および表示先選択部82で入力した内容を保存して初期画面64を表示させる完了ボタン84とを備える。
【0047】
基本情報入力・編集部81は、伝達する防災情報を入力・編集する複数の入力・編集ボタンを備え、これらの入力・編集ボタンは、タイトル編集ボタン87、表示日時編集ボタン88、表示メッセージ編集ボタン89および添付画像選択ボタン90を備える。また、基本情報入力・編集部81は、入力・編集ボタンにより、入力・編集した内容を表示する複数の表示欄を備え、これらの表示欄は、タイトル欄92、表示日時欄93、表示メッセージ欄94および添付画像ファイル名表示欄95である。
【0048】
ステップS11で第1の表示手段34にメイン入力・編集画面80が表示されたら、ステップS12で役所の担当者は、タイトルの入力・編集処理操作の必要性の有無を判断する。そして、タイトルの入力・編集処理操作が必要と判断した場合(ステップS12でYESの場合)は、PC29に備えられる第1の操作手段35から役所の担当者がタイトルの入力・編集要求を入力操作して要求する。
【0049】
ステップS12のタイトルの入力・編集要求は、役所の担当者がメイン入力・編集画面80内にあるタイトル編集ボタン87を選択することでなされる。タイトル編集ボタン87が選択されると、CPU38はタイトルの入力・編集が可能なように、メイン入力・編集画面80からタイトル入力・編集画面97に切り替え、第1の表示手段34に表示する。
【0050】
図6に、役所の担当者が防災情報伝達操作中において第1の表示手段34に表示されるタイトル入力・編集画面97の一実施例を示す。
【0051】
タイトル入力・編集画面97は、タイトル欄入力用のタイトル入力欄98と、タイトル入力・編集画面97で入力した情報を保存せずにメイン入力・編集画面80を表示させる戻るボタン99と、タイトル入力・編集画面97で入力した情報を保存してメイン入力・編集画面80を表示させる完了ボタン100とを有する。
【0052】
図6に示されるタイトル入力・編集画面97が表示されたら、次にステップS13でタイトルの入力・編集処理操作を行う。タイトルの入力・編集操作は、タイトル入力・編集画面97内のタイトル入力欄98を選択すると、CPU38はタイトル入力欄98へのタイトル入力・編集を許可し、役所の担当者は、第1の操作手段35からタイトル入力欄98に伝達する防災情報のタイトルを入力・編集する。伝達する防災情報のタイトルを入力・編集し、確認が済んだら、役所の担当者は、タイトル入力・編集画面97内の完了ボタン100を選択する。すると、CPU38が入力・編集された防災情報のタイトルを保存して、タイトル入力・編集画面97からメイン入力・編集画面80に切り替え、第1の表示手段34にメイン入力・編集画面80を表示してステップS13の処理操作を完了する。
【0053】
次に、ステップS14で役所の担当者は、表示日時の入力・編集処理操作の必要性の有無を判断する。そして、表示日時の入力・編集処理操作が必要と判断した場合(ステップS14でYESの場合)は、PC29に備えられる第1の操作手段35から役所の担当者が表示日時の入力・編集要求を入力操作して要求する。
【0054】
表示日時の入力・編集要求は、役所の担当者がメイン入力・編集画面80内の表示日時編集ボタン88を選択することでなされる。ステップS14で表示日時編集ボタン88が選択されると、CPU38は表示日時の入力・編集可能なように、メイン入力・編集画面80から表示日時入力・編集画面103に切り替え、第1の表示手段34に表示日時入力・編集画面103を表示する。
【0055】
図7に、役所の担当者が防災情報伝達操作中において第1の表示手段34に表示される表示日時入力・編集画面103の一実施例を示す。
【0056】
表示日時入力・編集画面103は、メッセージの表示日時に関する内容を表示する表示内容表示欄104と、表示日を選択するカレンダ部105と、時刻を選択する時刻設定部106と、防災情報を伝達する条件設定を行う伝達設定部107と、表示日時入力・編集画面103で入力した情報を保存せずにメイン入力・編集画面80を呼び出す戻るボタン108と、表示日時入力・編集画面103で入力した情報を保存してメイン入力・編集画面80を呼び出す完了ボタン109とを備える。
【0057】
カレンダ部105は、第1の表示手段34に表示されるカレンダを1ヶ月前のカレンダに切り換える前月ボタン112と、カレンダ105を1ヶ月後のカレンダに切り換える次月ボタン113とを有する。さらに、時刻設定部106は、時分のうち時を調整する時設定ボタン114と、分を調整する分設定ボタン115とを有する。
【0058】
伝達設定部107は、任意に指定した日に入力した防災情報の伝達を行うように設定する一日指定ボタン117と、任意に指定した期間に入力した防災情報の伝達を行うように設定する期間指定ボタン118と、毎日入力した防災情報の伝達を行うように設定する毎日ボタン119と、任意に指定した曜日に入力した防災情報の伝達を行うように設定する曜日指定ボタン120と、即時に入力した防災情報の伝達を行うように設定する即時表示ボタン121とを有する。伝達設定部107では、防災情報を伝達する条件設定として、任意の一日を指定して防災情報を伝達をする、あるいは、毎日伝達をする等の条件設定を行う。
【0059】
図7に示される第1の表示手段34に表示日時入力・編集画面103が表示されると、次に、ステップS15で役所の担当者は、表示日時入力・編集処理操作を実行させる。すなわち、役所の担当者は、防災情報を伝達する条件設定と、伝達を行う日時とを第1の操作手段35から入力操作して設定する。
【0060】
防災情報を伝達する条件設定は、表示日時入力・編集画面103において、役所の担当者が第1の操作手段35から伝達設定部107が有する任意のボタンを選択する。例えば、予め決まった一日を指定して防災情報の伝達を行う場合は、一日指定ボタン117を、即時に防災情報の伝達を行う場合は、即時表示ボタン121を選択する。すると、CPU38は、伝達設定部107が有するボタンから選択されたボタンの内容で伝達の条件設定をする。
【0061】
防災情報を伝達する日時の設定は、まず、役所の担当者が防災情報の伝達を行う日をカレンダ部105のカレンダで選択する。必要があれば、前月ボタン112と次月ボタン113とでカレンダを切り換える。日の設定が完了したら、次は、防災情報の伝達を行う時刻の設定を行う。時刻の設定は、時設定ボタン114と分設定ボタン115とで行う。
【0062】
次に、防災情報を伝達する条件設定および伝達を行う日時の入力・編集の確認を行い、防災情報を伝達する条件設定および伝達を行う日時の入力・編集の確認が済んだら、表示日時入力・編集画面103内の完了ボタン109を選択する。すると、CPU38が入力・編集した防災情報を伝達する条件設定および伝達を行う日時の入力・編集結果を保存して、表示日時入力・編集画面103からメイン入力・編集画面80に切り替え、第1の表示手段34にメイン入力・編集画面80を表示したらステップS15の表示日時入力・編集操作を完了する。
【0063】
ステップS15で第1の表示手段34にメイン入力・編集画面80が表示されたら、ステップS16で役所の担当者は、防災情報としてのメッセージを入力・編集するメッセージの入力・編集処理操作の必要性の有無を判断する。そして、メッセージ入力・編集処理操作が必要と判断した場合(ステップS16でYESの場合)は、PC29に備えられる第1の操作手段35から役所の担当者がメッセージ入力・編集要求を入力操作して要求する。
【0064】
ステップS16のメッセージ入力・編集要求は、役所の担当者がメイン入力・編集画面80内にある表示メッセージ編集ボタン89を選択することでなされる。すると、CPU38がメイン入力・編集画面80から表示メッセージ入力・編集画面123に切り替え、第1の表示手段34に表示メッセージ入力・編集画面123を表示する。
【0065】
図8に、役所の担当者が防災情報伝達操作中において第1の表示手段34に表示される表示メッセージ入力・編集画面123の一実施例を示す。
【0066】
表示メッセージ入力・編集画面123は、2つの表示部を有する。1つは、コメントおよび表示メッセージ内容を事前に入力・編集して作成された登録文リストを表示する表示メッセージリスト表示部124と、もう一方が、防災情報として伝達する表示メッセージを登録文リストから選択して作成し表示する表示メッセージ作成表示部125である。
【0067】
また、表示メッセージ入力・編集画面123は、表示メッセージリスト表示部124および表示メッセージ作成表示部125に加え、事前に入力・編集して作成された登録文リストを編集する編集ボタン127と、表示メッセージリスト表示部124に表示される登録文リストから登録文を選択して、防災情報として伝達する表示メッセージとして登録文を登録する登録ボタン128と、表示メッセージ作成表示部125に登録された登録文リストから選択した任意の登録文を削除する登録文削除ボタン129と、表示メッセージ入力・編集画面123で入力した情報を保存せずにメイン入力・編集画面80を呼び出す戻るボタン130と、表示メッセージ入力・編集画面123で入力した情報をメイン入力・編集画面80を保存して呼び出す完了ボタン131とを有する。尚、登録文は、完全な文のみを指すのではなく、例えば、「本日は」,「役場にて」等の文節(不完全な文)や、「15:00」「〜」等の任意の文字の集合も包含するものとする。
【0068】
図8に示される表示メッセージ入力・編集画面123が第1の表示手段34に表示されたら、ステップS17で役所の担当者は、防災情報として伝達する表示メッセージの入力・編集操作を行う。具体的には、表示メッセージ入力・編集画面123において第1の操作手段35から表示メッセージリスト表示部124に表示される登録文リストから登録文を選択して、登録ボタン128を選択する。すると、CPU38が表示メッセージ作成表示部125の1行目に登録ボタン128で選択した登録文を登録する。
【0069】
役所の担当者は、表示メッセージリスト表示部124に表示される登録文リストから登録文を選択する操作を繰り返して、防災情報として伝達する表示メッセージを作成する。例えば、図8に示される例で言えば、表示メッセージリスト表示部124に表示される登録文のコメントが「本日は」,「防災日」,「15:00」,「役場」,「消火訓練」である登録文を順次選択して、登録ボタン128で登録すると、表示メッセージ作成表示部125には、「本日は、防災の日です。15:00から役場で消火訓練を行います。」という文章が登録され、防災情報として伝達される表示メッセージとなる。
【0070】
次に、表示メッセージの入力・編集内容の確認を行う。表示メッセージの入力・編集内容の確認が済んだら、表示メッセージ入力・編集画面123内の完了ボタン131を選択する。すると、CPU38が入力・編集された表示メッセージを保存して、表示メッセージ入力・編集画面123からメイン入力・編集画面80に切り換える。第1の表示手段34にメイン入力・編集画面80が表示されると、ステップS17のメッセージ入力・編集処理操作は完了する。
【0071】
次に、ステップS18で役所の担当者は、防災情報として必要と判断される地図、絵、写真等の画像情報を併せて送信するか否かを判断する。ステップS18で役所の担当者が画像情報を併せて送信すると判断した場合(ステップS18でYESの場合)は、PC29に備えられる第1の操作手段35から役所の担当者が画像添付要求を入力操作して要求する。
【0072】
画像添付要求は、役所の担当者がメイン入力・編集画面80内にある画像添付ボタン90を選択することでなされる。すると、CPU38がメイン入力・編集画面80から画像添付画面134に切り替え、第1の表示手段34に画像添付画面134を表示する。
【0073】
図9に、役所の担当者が防災情報伝達操作中において第1の表示手段34に表示される画像添付画面134の一実施例を示す。
【0074】
画像添付画面134は、3つの表示部と、データ記録部48に格納される画像データベース(以下、画像DBとする)135から画像ファイルを選択し防災情報として添付する添付ボタン136と、一度添付を決定した画像ファイルをキャンセルする削除ボタン137と、画像ファイルを添付せずにメイン入力・編集画面80を呼び出す戻るボタン138とを有する。選択した画像ファイルを防災情報として添付してメイン入力・編集画面80を呼び出す完了ボタン139とを有する。
【0075】
また、画像添付画面134が有する3つの表示部は、画像ファイルの名称をリスト表示する画像ファイルリスト表示部141と、画像ファイルリスト表示部141で選択された画像ファイルの画像をプレビュー表示するプレビュー表示部142と、防災情報として添付する画像ファイル名を表示する添付画像ファイル表示部143とがある。
【0076】
図9に示される画像添付画面134を呼び出したら、ステップS19で役所の担当者は、画像添付処理操作、すなわち、画像ファイルリスト表示部141から添付したい画像ファイルを選択する。画像ファイルリスト表示部141でデータ記録部48に格納される画像DB135を選択すると、画像DB135に格納される画像ファイルの一覧が表示される。画像ファイルリスト表示部141に表示された画像ファイルを選択すると、プレビュー表示部142には、選択した画像ファイルのプレビューが表示されるので、役所の担当者は、プレビュー表示部142に表示されるプレビューを見てファイル内容を確認しながら添付したい画像ファイルを選択することができる。
【0077】
画像ファイルリスト表示部141から添付したい画像ファイルを選択したら、次に、役所の担当者は、実行した画像添付処理操作が正しいか、すなわち、選択した画像ファイルが正しいかを確認する。画像ファイルの確認は、役所の担当者が添付画像ファイル表示部143に表示される添付した画像ファイルの名称を見て確認することで行う。
【0078】
そして、実行した画像添付処理操作が正しいことを確認したら画像添付画面134内の完了ボタン139を選択する。すると、CPU38が選択した画像ファイルを防災情報として添付する画像ファイルとして保存して、画像添付画面134からメイン入力・編集画面80に切り換える。第1の表示手段34にメイン入力・編集画面80が表示されると、ステップS19の画像添付処理操作は完了する。
【0079】
次に、ステップS20で役所の担当者は、第1の表示手段34に表示されるメイン入力・編集画面80内の表示先選択部82から防災情報の伝達先を入力操作する。表示先選択部82は、予め、防災情報を伝達する伝達先、すなわち、表示先を事前に幾つか登録しておくことができる。例えば、図5に示されるメイン入力・編集画面80内の表示先選択部82の例で言えば、小学校、中学校、公会堂等がある。また、全ての表示先を選択する場合は、一斉ボタン145を選択する。役所の担当者が入力操作して防災情報の伝達先を選択すると、CPU38は、選択した表示先に防災情報を伝達するように伝達先を設定する。
【0080】
次に、役所の担当者は、第1の表示手段34に表示されるメイン入力・編集画面80に入力・編集された基本情報入力・編集部81と表示先選択部82とを確認する。確認の結果、正しい場合は、ステップS20を終了する。そして、ステップS21に進み、ステップS21で役所の担当者は、防災情報の入力・編集が必要か否かを判断する。
【0081】
ステップS21で役所の担当者が防災情報の入力・編集は不要と判断した場合(ステップS21でNOの場合)は、ステップS22で役所の担当者がメイン入力・編集画面80に表示される完了ボタン84を選択する。すると、CPU38がメイン入力・編集画面80に表示される基本情報入力・編集部81と表示先選択部82とに設定された情報を保存して初期画面64を表示させる。ステップS22の処理操作が完了するとCPU38は、防災情報入力・編集処理操作(ステップS2)を終了する。
【0082】
また、ステップS12において、タイトルの入力・編集処理操作が不要と判断した場合(ステップS12でNOの場合)、役所の担当者は、タイトルの入力・編集要求せずにステップS14に進み、ステップS14からの処理操作を実行する。
【0083】
同様にして、ステップS14、ステップS16およびステップS18においても、各入力・編集処理操作が不要と判断した場合(ステップS14、ステップS16およびステップS18でNOの場合)は、各入力・編集要求をせずにステップS16、ステップS18およびステップS20に進み、ステップS16、ステップS18およびステップS20からの処理操作を実行する。
【0084】
一方、ステップS21において、役所の担当者が防災情報の入力・編集が必要と判断した場合(ステップS21でYESの場合)は、ステップS12に進み、ステップS12からの処理操作を実行する。
【0085】
図10に、市町村防災行政無線同報系システム20による防災情報伝達操作において、親局設備21および子局設備22で実行される防災情報伝達の処理操作およびその処理操作ステップを示したタイムチャートを示す。
【0086】
尚、図10において、左側半分は親局設備21および子局設備22で実行されるイベントを示し、右側半分は、左側半分に記載されるイベントに対応した処理操作実行のタイミングを示しており、パルスの立ち上がり時に処理操作が開始され、パルスの立ち下がり時に処理操作が終了する。
【0087】
図10によれば、市町村防災行政無線同報系システム20により、親局設備21から子局設備22へ防災情報を伝達する際は、まず、役所の担当者によって、PC29に備えられる第1の操作手段35から防災情報入力操作がなされる(図10中i)。役所の担当者は、伝達する防災情報が確定したら、PC29に防災情報の伝達を手動的または自動的に要求するように第1の操作手段35から入力操作する(図10中ii)。
【0088】
CPU38は、防災情報の伝達要求を認識すると、操作卓30を起動させ、操作卓30に備えられる送信用PG47を起動させて、PC29から操作卓30を介して公衆通信網23と接続する。公衆通信網23に接続したら、PC29、操作卓30および公衆通信網23と経由して、公衆通信網23から送信先周辺のPHS基地局(図示せず)まで防災情報信号を送信する。PHS基地局で受信した防災情報信号は、PHS基地局から子局設備22が具備する情報端末装置27に送信される(図10中iii)。
【0089】
送信された防災情報信号は、子局設備22が具備する情報端末装置27に備えられるPHS電話機26で受信される(図10中iv)。PHS電話機26で受信された防災情報信号は、制御器58に入力され、制御器58で信号の種類、すなわち、文字、音声、画像等が識別される(図10中v)。
【0090】
制御器58に入力された防災情報信号が、文字および画像を含む詳細な指示を与える防災情報信号の場合は、回転灯54が起動する(図10中vi)と同時に、文字表示器53に画像表示器52を見る旨の指示が表示される(図10中vii)。そして、画像表示器52には、防災情報信号として親局設備21から伝達された画像ファイルが画像表示され(図10中viii)、親局設備21から子局設備22への防災情報の伝達が完了する。
【0091】
また、制御器58に入力された防災情報信号が、従来と同様な文字を与える防災情報信号の場合は、回転灯54が起動すると同時に、文字表示器53に防災情報として親局設備21から伝達された文字が表示され(図10中ix)、親局設備21から子局設備22への防災情報の伝達が完了する。
【0092】
さらに、親局設備21からは、防災情報として音声を伝達することも可能である。音声を伝達する場合には、操作卓30が公衆通信網23に接続した状態で、操作卓30が備える音声入力手段49から音声を入力する。入力された音声は、子局設備22が具備する情報端末装置27に送信される(図10中iii)。送信された音声は、情報端末装置27が備えるPHS電話機26で受信する(図10中iv)。PHS電話機26で受信した音声は、制御器58に入力され、制御器58で信号の種類を識別して(図10中v)、音声信号と識別されると、音声出力部57に備えられる切替器61がONとなり、PHS電話機26と音声増幅器60とを電気的に接続する(図10中x)。そして、PHS電話機26で受信した音声信号は、PHS電話機26から切替器61を介して音声増幅器60に入力され、音声増幅器60で適当なレベルに音声信号を増幅した後にスピーカ62に入力されて、入力された音声信号は、スピーカ62から音声として出力され(図10中xi)、親局設備21から子局設備22への防災情報の伝達が完了する。
【0093】
一方、市町村防災行政無線同報系システム20では、親局設備21から子局設備22への防災情報伝達という一方向の情報伝達だけではなく、子局設備22から親局設備21への情報伝達を可能に構成し、子局設備22から親局設備21へ子局設備22側である防災弱者(聴覚障害者)の状況等を連絡することができる。
【0094】
図11に市町村防災行政無線同報系システム20において、子局設備22から親局設備21へ連絡する場合のタイムチャートを示す。
【0095】
図11によれば、子局設備22から親局設備21へ連絡する場合は、まず、情報端末装置27に備えられる連絡装置55を操作して行う。連絡装置55には、予め、緊急事態を親局設備21へ通知する状態通知手段としての緊急スイッチ147および伝達された防災情報を確認した旨を親局設備21へ通知する受信確認スイッチ148等の防災弱者(聴覚障害者)の状態通知用のスイッチが少なくとも1つ以上設けられている。
【0096】
防災弱者(聴覚障害者)は、連絡装置55に設けられているスイッチを押す(図11中i)ことで、連絡装置55で入力されたスイッチに対応する信号が制御器58に入力され、制御器58でスイッチ判別データ信号に変換される(図11中ii)。制御器58が連絡装置55で入力されたスイッチに対応するスイッチ判別データ信号に変換したら、制御器58は、PHS電話機26を起動して、スイッチ判別データ信号を送出する(図11中iii)。PHS電話機26から送出されたスイッチ判別データ信号は、公衆通信網23を介して親局設備21が具備する操作卓30で受信する(図11中iv)。操作卓30で受信すると、演算処理部46が受信したスイッチ判別データ信号をPC29へ送信し、PC29でスイッチ判別データ信号を受信する。PC29でスイッチ判別データ信号を受信すると、PC29が備えるCPU38は、制御PG41を読み込んでスイッチ判別データ信号をメッセージに変換して第1の表示手段34に表示する(図11中v)。
【0097】
尚、市町村防災行政無線同報系システム20では、操作卓30で受信(図11中iv)した後に、第1の表示手段34に表示する(図11中v)設定としているが、操作卓30に備えられる第2の表示手段43に表示するようにしても良いし、操作卓用音声出力手段50で音声出力するように構成しても良いし、これらを任意に組み合わせても良い。
【0098】
また、操作卓用音声出力手段50は、操作卓30に備えられているが、操作卓30およびPC29の少なくとも一方に設けても、独立した一音声出力装置として形成してもスイッチ判別データ信号を音声信号に変換して音声出力が可能に構成されていれば差し支えない。
【0099】
このように市町村防災行政無線同報系システム20においては、役所に設置された親局設備21からの防災情報を防災弱者(聴覚障害者)宅に設置された子局設備22へ文章と、状況に応じた地図、絵および写真等の画像による詳細指示とを合わせて伝達することが可能なため、防災弱者(聴覚障害者)に対して、より適切な防災情報を伝達することができる。
【0100】
また、子局設備22から親局設備21への連絡を可能に構成することで、親局設備21側の役所は、役所から防災弱者(聴覚障害者)への情報伝達が的確に行われたかを確認できると共に防災弱者(聴覚障害者)が緊急事態にあるか否かを把握することができる。一方、子局設備22側の防災弱者(聴覚障害者)は、自分の安否や緊急状態を役所に伝達でき、役所としては防災弱者(聴覚障害者)の安全を確保する適切かつ迅速な処置をとることが可能となる。
【0101】
さらに、親局設備21から子局設備22への防災情報の伝達に広く普及している公衆通信網23を利用しているので、設置の際、特別な配慮無しに子局設備22側で感度良く防災情報の受信が可能となる。
【0102】
本発明に係る市町村防災行政無線同報系システム20によれば、役所に設置された親局設備21からの防災情報を防災弱者(聴覚障害者)宅に設置された子局設備22へ文章と、状況に応じた画像による詳細指示とを合わせて伝送して、子局設備22で文章は文字表示器53に、詳細指示(画像)は画像表示器52に表示可能に構成することで、防災弱者(聴覚障害者)に対して、より適切な防災情報の伝達を可能にした市町村防災行政無線同報系システム20を提供することができる。
【0103】
また、子局設備22である防災弱者(聴覚障害者)宅側では、子局設備22に設置される情報端末装置27が連絡装置55を備えることで、子局設備22側から親局設備21側に子局設備22側の状況等を伝達することができ、親局設備21側で子局設備22側の現在状況を知ることが可能となり、より的確な防災情報の伝達を可能にした市町村防災行政無線同報系システム20を提供することができる。
【0104】
さらに、親局設備21から子局設備22への防災情報の伝達に広く普及している公衆通信網23を利用しているので、設置の際、特別な配慮無しに子局設備22側で感度の良い防災情報の受信を可能とした市町村防災行政無線同報系システム20を提供することができる。
【0105】
尚、市町村防災行政無線同報系システム20の実施形態において、役所の担当者が行う各種の操作入力は、操作卓30に備えられる第2の操作手段45からも行うことができる。
【0106】
また、PHS電話機26は、携帯電話等の他の移動式無線通信手段でも良い。さらに、PHS電話機26は、移動式無線通信手段としたが、情報端末装置27に据え付けられて移動不可能であっても本発明の実施には差し支えない。
【0107】
さらにまた、各種の入力・編集画面および子局設備22からの情報送信に伴うメッセージ等は、第1の表示手段34に表示されるとして説明したが、第2の表示手段43に表示するようにしても良いし、第1の表示手段34および第2の表示手段43に表示するようにしても良い。また、市町村防災行政無線同報系システム20に備えられるPC29や操作卓操作器31は複数であっても構わないし、操作手段および表示手段は各々1個以上有していれば良い。
【0108】
さらに、制御PG41、送信用PG47および画像ファイルは、役場の担当者が第1の操作手段35および第2の操作手段45からアクセス可能であれば、記録手段41に格納されていても良いし、データ記録部48に格納されていても良い。
【0109】
一方、市町村防災行政無線同報系システム20は、図12に示される従来の市町村防災行政無線同報系システム1が備える無線送信機7を親局設備21に、戸別受信機8を子局設備22に備え、従来の市町村防災行政無線同報系システム1と並設しても差し支えない。
【0110】
【発明の効果】
本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムによれば、役所に設置された親局設備からの防災情報を防災弱者(聴覚障害者)宅に設置された子局設備に定型文の他に状況に応じた指示を文字表示手段としての文字表示器で表示するとともに画像情報を画像表示手段である画像表示器に表示可能に構成することで、より詳細かつ的確な防災情報の伝達を可能にした市町村防災行政無線同報系システムを提供することが可能となる。
【0111】
また、親局設備(役所)から子局設備である防災弱者(聴覚障害者)宅に防災情報を伝送するだけでなく、子局設備である防災弱者(聴覚障害者)宅側からも親局設備(役所)側に防災情報について確認、連絡を可能に構成することで、防災情報の伝達状況を親局設備(役所)側で確認でき、防災弱者(聴覚障害者)の緊急事態への対応を迅速に行うことのできる市町村防災行政無線同報系システムを提供することが可能となる。
【0112】
さらに、親局設備から子局設備への防災情報の伝達に広く普及している公衆通信網を利用しているので、設置の際、特別な配慮無しに子局設備側で感度の良い防災情報の受信を可能とした市町村防災行政無線同報系システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムの一実施例を示すシステム構成概要図。
【図2】本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムを使用して親局設備から防災情報伝達を行う際に役所の防災情報伝達担当者が行う防災情報伝達操作の手順を追って、コンピュータが行う処理操作について説明した説明図。
【図3】本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムを使用して親局設備から防災情報伝達操作を実施中に第1の表示手段に表示される初期画面の一実施例を示す説明図。
【図4】本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムを使用して親局設備から防災情報伝達を行う際にコンピュータが行う防災情報入力・編集処理操作の処理ステップを説明した説明図。
【図5】本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムを使用して親局設備から防災情報伝達操作を実施中に第1の表示手段に表示されるメイン入力・編集画面の一実施例を示す説明図。
【図6】本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムを使用して親局設備から防災情報伝達操作を実施中に第1の表示手段に表示されるタイトル入力・編集画面の一実施例を示す説明図。
【図7】本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムを使用して親局設備から防災情報伝達操作を実施中に第1の表示手段に表示される表示日時入力・編集画面の一実施例を示す説明図。
【図8】本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムを使用して親局設備から防災情報伝達操作を実施中に第1の表示手段に表示されるメッセージ入力・編集画面の一実施例を示す説明図。
【図9】本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムを使用して親局設備から防災情報伝達操作を実施中に第1の表示手段に表示される画像添付画面の一実施例を示す説明図。
【図10】本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムにおける親局設備から子局設備への防災情報伝達の動作概要および動作ステップを示したタイムチャート。
【図11】本発明に係る市町村防災行政無線同報系システムにおける子局設備から親局設備へ連絡する場合の動作概要および動作ステップを示したタイムチャート。
【図12】従来の市町村防災行政無線同報系システムの一実施例を示すシステム構成概要図。
【図13】従来の市町村防災行政無線同報系システムにおける防災情報伝達の動作概要および動作ステップを示したタイムチャート。
【符号の説明】
20 市町村防災行政無線同報系システム
21 親局設備
22 子局設備
23 公衆通信網
26 PHS電話機(移動式無線通信手段)
27 情報端末装置(防災情報信号受信手段)
29 PC
30 操作卓(防災情報伝達手段)
31 操作卓操作器
34 第1の表示手段
35 第1の操作手段
36 記録手段
38 CPU
39 I/F部
41 制御PG
43 第2の表示手段
45 第2の操作手段
46 演算処理部
47 送信用PG
48 データ記録部
49 音声入力手段
50 操作卓用音声出力手段
51 操作卓I/F
52 画像表示器(画像表示手段)
53 文字表示器(文字表示手段)
54 回転灯
55 連絡装置(連絡手段)
57 音声出力部(音声出力手段)
58 制御部(防災情報信号制御手段)
60 音声増幅器
61 切替器
62 スピーカ
64 初期画面
66 次回表示欄
67 処理操作実行ボタン
68 表示リスト
69 終了ボタン
71 順番列
72 表示日列
73 表示時刻列
74 表示先列
75 タイトル列
76 メッセージ列
77 即時表示実行ボタン
79 編集実行ボタン
80 メイン入力・編集画面
81 基本情報入力・編集部
82 表示先選択部
83 戻るボタン(メイン入力・編集画面内)
84 完了ボタン(メイン入力・編集画面内)
87 タイトル編集ボタン
88 表示日時編集ボタン
89 表示メッセージ編集ボタン
90 添付画像選択ボタン
92 タイトル欄
93 表示日時欄
94 表示メッセージ欄
95 添付画像ファイル名表示欄
97 タイトル入力・編集画面
98 タイトル入力欄
99 戻るボタン(タイトル入力・編集画面内)
100 完了ボタン(タイトル入力・編集画面内)
103 表示日時入力・編集画面
104 表示内容表示欄
105 カレンダ部
106 時刻設定部
107 伝達設定部
108 戻るボタン(表示日時入力・編集画面内)
109 完了ボタン(表示日時入力・編集画面内)
112 前月ボタン
113 次月ボタン
114 時設定ボタン
115 分設定ボタン
117 一日指定ボタン
118 期間指定ボタン
119 毎日ボタン
120 曜日指定ボタン
121 即時表示ボタン
123 表示メッセージ入力・編集画面
124 表示メッセージリスト表示部
125 表示メッセージ作成表示部
127 編集ボタン
128 登録ボタン
129 登録文削除ボタン
130 戻るボタン(表示メッセージ入力・編集画面内)
131 完了ボタン(表示メッセージ入力・編集画面内)
134 画像添付画面
135 画像DB
136 添付ボタン
137 削除ボタン
138 戻るボタン(画像ファイル添付画面内)
139 完了ボタン(画像ファイル添付画面内)
141 画像ファイルリスト表示部
142 プレビュー表示部
143 添付画像ファイル表示部
145 一斉ボタン
147 緊急スイッチ(状態通知手段)
148 受信確認スイッチ(状態通知手段)

Claims (5)

  1. 防災情報を防災情報信号として少なくとも1つ以上の子局設備へ無線で伝達する防災情報伝達手段を備える親局設備と、前記親局設備から伝達された防災情報信号を受信する防災情報信号受信手段を備える子局設備とを具備する防災無線同報系システムにおいて、
    前記親局設備と前記子局設備とを公衆通信網を介して無線で接続して前記親局設備から前記子局設備への防災情報の伝達および前記子局設備から前記親局設備への連絡を可能に構成したことを特徴とする市町村防災行政無線同報系システム。
  2. 前記防災情報伝達手段は、音声信号、文字信号および画像信号の伝達を可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の市町村防災行政無線同報系システム。
  3. 前記防災情報信号受信手段は、前記親局設備から伝達された防災情報信号を受信する移動式無線通信手段と、この移動式無線通信手段で受信した防災情報信号を識別して出力を制御する防災情報信号制御手段と、前記移動式無線通信手段で受信した防災情報信号のうち音声信号を出力する音声出力手段とを備え、この前記防災情報信号受信手段と、
    前記移動式無線通信手段で受信した防災情報信号のうち文字信号を文字表示する文字表示手段と、
    前記移動式無線通信手段で受信した防災情報信号のうち画像信号を画像表示する画像表示手段と、
    前記親局設備への連絡を行う連絡手段とを前記子局設備に備えることを特徴とする請求項1記載の市町村防災行政無線同報系システム。
  4. 前記移動式無線通信手段は、前記防災情報信号受信手段から脱着可能であり、前記防災情報信号受信手段から取り外して前記移動式無線通信手段単体で使用可能に構成したことを特徴とする請求項3記載の市町村防災行政無線同報系システム。
  5. 前記連絡手段は、前記子局設備側の状態を前記親局設備へ通知する状態通知手段を備え、前記状態通知手段を操作することで、前記状態通知信号を前記親局設備に発信して前記親局設備で受信した前記子局設備側の状態を文字および音声出力して連絡することを特徴とする請求項3記載の市町村防災行政無線同報系システム。
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JP2006268192A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Yamaguchi Univ 要援護者の一斉安否確認システム

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