JP2004126782A - 指紋照合方法、指紋照合装置、および指紋読み取り装置 - Google Patents

指紋照合方法、指紋照合装置、および指紋読み取り装置 Download PDF

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Abstract

【課題】指紋を照合して個人認証などを行うための指紋照合方法であり、身体特徴であっても体型変化に影響を受け難く、また複製偽造される恐れもない、容易且つ正確に個人認証を行うこと。
【解決手段】携帯情報機器10と接続される外部付属機器に設けた登録用3次元情報読み取り装置に非接触でユーザ本人の指紋画像を3次元情報として読み取り、携帯情報機器10へ転送し登録させる。携帯情報機器10に設けた2本のスリット光源14aとカメラ14bからなる照合用イメージ読み取り装置にて非接触で読み取った照合対象指紋画像から該スリット光の照射位置に対応する2本の照合指紋ライン状データA,Bを3次元情報として抽出し、一方のライン状データAが前記登録指紋画像上で最大相関する位置における、他方のライン状データBの該登録指紋画像に対する相関係数に基づいて照合一致/不一致の判定を行う。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、指紋を照合して個人認証などを行うための指紋照合方法、指紋照合装置、および指紋読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、個人認証は指紋認証技術などにより盛んに研究開発されており、指紋照合に用いる指紋読み取り装置も様々な種類のものが開発されている。
【0003】
例えば光学式に指紋画像を読み取る方式では、プリズムを用いて全反射光を読み取るもの、または拡散光を利用したものなどがある。その他、静電容量を利用したもの、電界を利用したもの、圧力を利用したものなどがあるが、その全てに共通しているのは、指紋読み取りの対象となる指をその読み取り面となる平面に押し付けることである。
【0004】
指を平面に押し付けてその指紋画像を読み取ることにより、当該指紋は2次元化されてその情報処理が容易になると共に、読み取り装置自体も機構的に簡略なもので済むメリットがある。
【0005】
しかしながら、身体の一部をその読み取り面に接触させることにより対応する2次元情報を得る認証方式では、その2次元情報を悪意の第3者によって偽造がし易いという問題がある。
【0006】
つまり、例えば指紋をその読み取り平面に押し付けると、この指紋読み取り装置には必ず残留指紋が残るため、この残留指紋から簡単にスタンプなどにより2次元情報の複製偽造が行えるという問題がある。
【0007】
一方で、身体特徴を用いた認証には、顔、手の形などを用いる方法がある。これらは元々、非接触によりカメラで撮影された画像を用いて認証を行うものであり、基本的に非接触であるため、その複製偽造が極めて困難な利点がある。
【0008】
このように非接触で顔、手の形などの身体特徴を画像として読み取り、その読み取り情報を3次元データとして扱い認証するものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−307919号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、非接触で顔や手の形による身体特徴を読み取り照合を行う方式にあっても、次のような問題がある。
【0011】
顔や手の形の場合、そのものが表情や指の動き、筋肉、脂肪の付き方などによって大きく変化するため、個人認証に用いる方法としては正確性に欠ける問題がある。また、多眼式の3次元情報入力装置として何台ものカメラを使用する必要があるため、コストや設置スペースにも問題がある。
【0012】
本発明は、前記のような問題に鑑みてなされたもので、身体特徴であっても体型変化に影響を受け難く、また複製偽造される恐れもない、容易且つ正確に個人認証を行うことが可能になる指紋照合方法、指紋照合装置、および指紋読み取り装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の請求項1に係る指紋照合方法は、3次元データとして登録された指紋のデータを用いて照合を行う指紋照合方法であって、
照合対象の指紋面に2本のスリット光を照射し、この2本のスリット光の照射位置に対応して照合対象指紋面の2本の照合データを3次元データとして抽出し、この2本の照合データのうち一方の照合データについて前記登録された指紋データに対する最大相関位置を求め、この最大相関位置の一方の照合データを基準にした他方の照合データについて前記登録された指紋データとの相関係数を算出することで、登録された指紋データに対して照合対象の指紋データを照合する。
【0014】
これによれば、非接触で読み取った指紋のデータによって認証を行うことができる。
【0015】
また、本発明の請求項5に係る指紋照合装置では、登録用3次元情報読み取り手段によって、指紋面にスリット光を照射し、その照射位置を該スリット光に直交する方向に移動させながら斜めから撮像して登録対象の指紋画像を3次元データとして読み取り、また、照合用3次元情報読み取り手段によって、指紋面に2本のスリット光を所定の間隔で照射し、その照射位置を斜めから撮像して照合対象の指紋画像を3次元データとして読み取り、この照合用読み取り手段により読み取られた2本の照合指紋データのうち一方の照合指紋データについて前記登録用読み取り手段により読み取られた登録指紋データに対する最大相関位置を求め、この最大相関位置の一方の照合指紋データを基準にした他方の照合指紋データについて前記登録用読み取り手段により読み取られた登録指紋データとの相関係数を算出することで、登録された指紋データに対して照合対象の指紋データが照合される。
【0016】
これによれば、非接触で読み取った指紋のデータによって利便性良く信頼性の高い認証を行うことができる。
【0017】
また、本発明の請求項9に係る指紋読み取り装置では、折り畳み型で携帯可能な装置本体と、この装置本体の折り畳みの一方の筐体の側面に設けられ、スリット光を出力するスリット光出力部と、前記装置本体の折り畳みの他方の筐体の側面に設けられた撮像装置とを有し、前記一方の筐体と他方の筐体の折り畳みの角度を、前記スリット光出力部から出力したスリット光を撮像対象の指紋面に照射した際に、当該スリット光が照射された指紋面を前記撮像装置により撮像可能な所定の角度に保持する角度保持機構を備えてなる。
【0018】
これによれば、例えばカメラ、フラッシュ付きの携帯電話によって、指紋認証などの機能に利用する利便性の高い指紋読み取り装置を容易に実現できることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施形態に係る指紋照合装置の外観構成を示す図であり、同図(A)および(B)は携帯電話1とその卓上充電ホルダ2により実施した場合を示す外観図、同図(C)は携帯情報端末3とそのクレイドル4により実施した場合を示す外観図である。
【0021】
この指紋照合装置は、例えば携帯電話1とその卓上充電ホルダ2の組み合わせ、あるいは携帯情報端末3とそのクレイドル4の組み合わせなど、携帯情報機器とその付属外部機器との組み合わせによって実施される。
【0022】
携帯電話1の場合には、その卓上充電ホルダ2に設けられた指紋読み取り装置(3次元情報読み取り装置)2aを使用してユーザ本人の登録対象指紋画像を非接触で3次元データとして読み取り、この3次元データの指紋画像を携帯電話1に転送して登録する。
【0023】
そして、携帯電話1に搭載されたカメラ(撮像装置)1aを利用して照合対象指紋画像を3次元データとして読み取り、前記登録されたユーザ本人の3次元指紋画像との照合認証を行う。
【0024】
携帯情報端末3の場合にも同様に、そのクレイドル4に設けられた指紋読み取り装置(3次元情報読み取り装置)4aを使用してユーザ本人の登録対象指紋画像を非接触で3次元データとして読み取り、この3次元データの指紋画像を携帯情報端末3に転送して登録する。
【0025】
そして、携帯情報端末3に搭載されたカメラ(撮像装置)3aを利用して照合対象指紋画像を3次元データとして読み取り、前記登録されたユーザ本人の3次元指紋画像との照合認証を行う。
【0026】
図2は前記指紋照合装置の概略構成を示す図である。
【0027】
すなわち、前記携帯電話1や携帯情報端末3などの携帯情報機器10には、照合対象の指紋画像を読み取る照合用3次元情報読み取り装置10aが設けられ、またこれに組み合わされる卓上充電ホルダ2やクレイドル4などの付属外部機器30には、登録対象の指紋画像を読み取る登録用3次元情報読み取り装置30aが設けられて構成される。
【0028】
図3は前記指紋照合装置における3次元情報読み取り装置30a(10a)の概念構成を示す図である。
【0029】
図4は前記指紋照合装置の3次元情報読み取り装置30a(10a)による指紋読み取り状態を示す図である。
【0030】
この指紋照合装置における3次元情報読み取り装置30a(10a)は、指紋面Fに対して正面から非接触でスリット光を照射するためのスリット光源30b(10b)と、このスリット光が照射される指紋面Fの画像を斜め前方の角度から撮像するためのカメラ(撮像装置)30c(10c)を有して構成される。
【0031】
そして、この指紋照合装置では、前記3次元情報読み取り装置30a(10a)のスリット光源30b(10b)を該スリットの直交方向に移動させながら、その単位移動毎にカメラ(撮像装置)30c(10c)によって撮像された指紋画像から、例えば光切断法によって抽出される個々の指紋ライン状データRを、X,Y,Zの座標による3次元データとして管理するもので、付属外部機器30の登録用3次元情報読み取り装置30aにより読み取って携帯情報機器10に登録されたユーザ本人の指紋画像の3次元データに対し、当該携帯情報機器10の照合用3次元情報読み取り装置10aにより読み取って抽出された指紋ライン状データRを比較照合し、これに基づき本人認証を行う。
【0032】
なお、光切断法とは既知の技術であり、スリット光を被検体に照射しある程度の角度を持って設置されたカメラ(撮像装置)によって該被検体を撮像することで、図4に示すように、深さ方向のデータが画像の上下方向に変換された指紋ライン状データRが得られる。
【0033】
図5は前記指紋照合装置の3次元情報読み取り装置30a(10a)により読み取り抽出された指紋ライン状データRを示す図であり、同図(A)は指紋画像からスリット光成分のみを取り出してなる指紋ライン状データRを示す図、同図(B)は指紋ライン状データRに基づき生成される指形状ラインデータRoを示す図である。
【0034】
この指紋照合装置では、図5(A)に示すように抽出される指紋ライン状データR、およびこの指紋ライン状データRに基づき図5(B)に示すように生成される指形状ラインデータRoとの双方に基づいて照合処理が行われる。
【0035】
図6は前記指紋照合装置の全体処理を示すフローチャートであり、同図(A)はその指紋登録処理を示す概略フローチャート、同図(B)はその指紋照合処理を示す概略フローチャートである。
【0036】
すなわち、この指紋照合装置による全体的な処理の流れとしては、まず、指紋登録処理おいて、クレイドルなどの付属外部機器30に対して携帯情報機器10を接続する(ステップS1)。
【0037】
そして、付属外部機器30に設けられた登録用3次元情報読み取り装置30aによりユーザ本人の指紋画像を読み取り、3次元データとして管理する(ステップS2)。
【0038】
すると、前記登録用3次元情報読み取り装置30aにより読み取られたユーザ本人の指紋画像の3次元データは携帯情報機器10へ転送されて登録される(ステップS3)。
【0039】
携帯情報機器10では、内蔵搭載された照合用3次元情報読み取り装置10aにより照合対象の指紋画像を読み取り、指紋ライン状データRや指形状ラインデータRoとして管理する(ステップS4)。
【0040】
すると、登録されたユーザ本人の指紋画像の3次元データに対し、読み取った照合対象指紋画像が、指紋ライン状データRや指形状ラインデータRoとして比較照合される(ステップS5)。
【0041】
これによれば、体型変化による影響の少ない指紋画像を非接触で読み取り、3次元データとして管理して比較照合を行うことで、残留指紋による複製偽造の恐れがない、しかも利便性の高い個人認証システムを実現できる。
【0042】
図7は前記指紋照合装置の付属外部機器30に設けられた登録用3次元情報読み取り装置30aの具体的構成を示す図である。
【0043】
この登録用3次元情報読み取り装置30aは、そのスリット光源30bとカメラ(撮像装置)30cの搭載ユニットが、スライド装置30dによって指紋面Fの長さ方向に沿ったX,Y方向に所定微小間隔ずつ走査移動可能に構成されるもので、各走査移動毎にカメラ(撮像装置)30cにより撮像抽出された指紋ライン状データR1,R2,…を3次元の座標データに変換して管理する。
【0044】
図8は前記指紋照合装置を実施した携帯情報機器(携帯電話)10の具体的構成を示す外観図である。
【0045】
この携帯情報機器10は、折り畳み式に開閉可能な筐体を有し、表示部15がある上部筐体10Fの外側面に対して、照合用イメージ読み取り装置14のカメラ(撮像装置)14bが設けられ、また、入力部16がある下部筐体10Rの外側面に対して同照合用イメージ読み取り装置14のスリット光源14aが設けられる。
【0046】
図9は前記携帯情報機器10に設けられたスリット光源14aとカメラ(撮像装置)14bからなる照合用イメージ読み取り装置14の構成を示す図である。
【0047】
図10は前記携帯情報機器10の照合用イメージ読み取り装置14により読み取られて抽出される照合指紋ライン状データA,Bを示す図である。
【0048】
この携帯情報機器10に搭載した照合用イメージ読み取り装置14のスリット光源14aは、平行2本の第1,第2スリット光源14a1,14a2を備え、この2本のスリット光を照合対象の指紋面Fに対して正面から非接触で照射するもので、このスリット光により照射されたところの指紋画像をカメラ(撮像装置)14bにより撮像し、図10に示すように、2本の照合指紋ライン状データA,Bを抽出する。
【0049】
図11は前記携帯情報機器10の照合用イメージ読み取り装置14による照合指紋の読み取り操作状態を示す図である。
【0050】
照合対象の指紋面Fの画像を読み取る場合には、携帯情報機器10の上部筐体10Fと下部筐体10Rとを、通常通話時や収納時の折り畳み方向とは逆であるスリット光源14aおよびカメラ(撮像装置)14bの設置面の方向へ所定の角度で折り曲げる。
【0051】
この際の所定の折り曲げ角度は、図11(C)に示すように、指紋面Fによる2本の反射光A,Bが撮像画像上で重なることない角度に設定され、上部筐体10Fと下部筐体10Rとの間には、当該所定角度にて半固定するためのラッチ機構が設けられる。
【0052】
図12は前記携帯情報機器10の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0053】
この携帯情報機器10は、制御部(CPU)11、記憶装置12、RAM13、照合用イメージ読み取り装置14(14a,14b)、表示部15、入力部16、記憶媒体読み取り部18、通信制御部19、音声入出力部21(21a,21b)、外部機器接続部23より構成され、バス17を介して相互に接続されている。
【0054】
制御部(CPU)11は、入力部12からの入力信号に応じて、記憶装置12に予め記憶されている制御プログラム、あるいはROM−CARDやRAM−CARDなどの外部記憶媒体18aからカードスロットなどの記憶媒体読み取り部18を介して記憶装置12に読み込まれた指紋登録・照合処理プログラム、あるいは外部のコンピュータ端末(プログラムサーバ20a)の記憶装置20bから通信ネットワーク20,基地局22を経由し通信制御部19を介して記憶装置12に読み込まれた指紋登録・照合処理プログラムを起動させ、RAM13をワークメモリとして回路各部の動作を制御する。
【0055】
記憶装置12は、半導体メモリのROM等で構成し、本携帯情報機器10の電源投入直後に制御部(CPU)11により読み出される前述の制御プログラムを予め格納している。
【0056】
RAM13は、前述の制御プログラムを実行する際に制御部(CPU)11が使用するワークメモリである。
【0057】
照合用イメージ読み取り装置14は、照合対象の指紋画像をスリット光源14aとカメラ(撮像装置)14bにより取得(採取)するための装置である。
【0058】
表示部15は、例えば液晶などといったディスプレイ装置である。
【0059】
入力部16は、通常の通信機能の操作の他に、本機器10のユーザが指紋画像の照合処理の開始を制御部(CPU)11に指示するための、例えばキーボード装置などの入力装置である。
【0060】
音声入出力部21は、通話用の音声入力部21aおよび音声出力部21bを備えている。
【0061】
外部機器接続部23は、卓上充電ホルダなどの付属外部機器30との接続を行うもので、付属外部機器30の登録用3次元情報読み取り装置30a(図7参照)により読み取られたユーザ本人の指紋画像データは、この外部機器接続部23を介して取り込まれRAM13内の登録指紋画像メモリ13aに記憶登録される。
【0062】
図13は前記携帯情報機器10のRAM13に確保されるデータメモリを示す図である。
【0063】
RAM13には、指紋登録・照合処理を実行する際に必要な各種データを記憶するためのエリアとして、登録指紋画像メモリ13a、指形状登録データメモリ13b、指紋登録データメモリ13c、照合指紋画像メモリ13d、照合指紋ライン状データメモリ13e、第1指形状照合ラインデータメモリ13f、回転・移動位置データメモリ13g、高相関指形状照合ライン候補メモリ13h、第2指形状照合ラインデータメモリ13i、最高相関指紋形状照合データメモリ13j、照合結果メモリ13kなどが確保される。
【0064】
登録指紋画像メモリ13aには、付属外部機器30の登録用3次元情報読み取り装置30a(図7参照)により読み取られたユーザ本人の指紋画像データが、前記外部機器接続部23を介して取り込まれ、記憶登録される。
【0065】
指形状登録データメモリ13bには、前記登録指紋画像メモリ13aに登録されたユーザ本人の指紋画像について、これより抽出される全ての指紋ライン状データR(図5(A)参照)…個々の谷部を結ぶことにより得た指形状ラインデータRo(図5(B)参照)…の集合よりなる、指の形を表した3次元データ(図14(B)参照)が指形状登録データXoとして記憶される。
【0066】
指紋登録データメモリ13cには、前記登録指紋画像メモリ13aに登録されたユーザ本人の指紋画像について、これより抽出される全ての指紋ライン状データR(図5(A)参照)…の集合よりなる、指紋の3次元データ(図14(A)参照)が指紋登録データXiとして記憶される。
【0067】
照合指紋画像メモリ13dには、照合用イメージ読み取り装置14(図9参照)により読み取られた照合対象の指紋画像データが記憶される。
【0068】
照合指紋ライン状データメモリ13eには、前記照合対象指紋画像データからその2本のスリット光照射位置に対応して抽出された照合指紋ライン状データA,B(図10参照)が記憶される。
【0069】
第1指形状照合ラインデータメモリ13fには、前記一方の照合指紋ライン状データAの谷部を結んで生成された指形状照合ラインデータAn(図15参照)が、例えば0.7倍,0.8倍,…,1.3倍の7種の倍率で拡大あるいは縮小された各指形状照合ラインデータA0〜A6として記憶される。
【0070】
回転・移動位置データメモリ13gには、前記各倍率の指形状照合ラインデータA0〜A6について、それぞれその指形状照合ラインデータAnを前記指形状登録データXo上にて回転,移動させながら比較照合(パターンマッチング)する際の(図18参照)、その回転角度,移動位置が記憶される。
【0071】
高相関指形状照合ライン候補メモリ13hには、前記各倍率の指形状照合ラインデータA0〜A6についての前記指形状登録データXo上での回転移動させながらの比較照合(パターンマッチング)において、高い相関係数が得られた例えば上位20ライン分の各指形状照合ラインデータが、それぞれの倍率・相関位置・回転角度を持った指形状照合ライン候補An1〜An20として記憶される。
【0072】
第2指形状照合ラインデータメモリ13iには、前記他方の照合指紋ライン状データBの谷部を結んで生成された指形状照合ラインデータBo(図15参照)が記憶される。
【0073】
最高相関指紋形状照合データメモリ13jには、前記指形状照合ラインデータBoを前記指形状照合ライン候補An1〜An20それぞれの各倍率・位置・回転角度を持って前記指形状登録データXo上で比較照合(パターンマッチング)した際に、その最高の相関係数が得られた場合の倍率・位置・回転角度の指形状照合ライン候補An,Boに対応して生成された指紋形状のデータが(図19参照)、最高相関指紋形状照合データAi,Biとして記憶される。
【0074】
照合結果メモリ13kには、前記最高相関指紋形状照合データAiとその位置・回転角度に応じた指紋登録データXi上での指紋ライン状データXiaとの相関係数(図20参照)、および前記最高相関指紋形状照合データBiとその位置・回転角度に応じた指紋登録データXi上での指紋ライン状データXibとの相関係数(図21参照)が記憶され、これらの各相関係数が所定値以上である場合に照合指紋画像(13d)は登録指紋画像(13a)と同一であると判定される。
【0075】
図14は前記携帯情報機器10において登録指紋画像から生成される3次元データを示す図であり、同図(A)は全ての指紋ライン状データR1,R2,…を含む指紋登録データXiを示す模式図、同図(B)は各指紋ライン状データR1,R2,…の谷部を結ぶことにより生成された指形状登録データXoを示す模式図である。
【0076】
図15は前記携帯情報機器10において照合指紋画像から抽出された照合指紋ライン状データA,Bに基づき生成される指形状照合ラインデータAn,Boを示す図である。
【0077】
次に、前記構成による指紋照合装置の照合機能について説明する。
【0078】
図16は前記携帯情報機器10による指紋照合処理(第1照合)を示すフローチャートである。
【0079】
図17は前記携帯情報機器10による指紋照合処理(第2照合)を示すフローチャートである。
【0080】
図18は前記携帯情報機器10の指紋照合処理(第1照合)に伴う指形状登録データXoに対する指形状照合ラインデータAn(Bo)のパターンマッチング状態を示す図である。
【0081】
図19は前記携帯情報機器10の指紋照合処理(第2照合)に伴い照合指紋ライン状データA(B)から指形状照合ラインデータAn(Bo)を除去して生成される指紋形状照合データAi(Bi)を示す図である。
【0082】
図20は前記携帯情報機器10の指紋照合処理(第2照合)に伴う指紋登録データXi上での最高相関指紋形状照合データAiのパターンマッチング状態を示す図である。
【0083】
図21は前記携帯情報機器10の指紋照合処理(第2照合)に伴う指紋登録データXi上での最高相関指紋形状照合データAi,Biのパターンマッチング状態を示す図である。
【0084】
指紋登録処理(図6(A)参照)に従い、付属外部機器30の登録用3次元情報読み取り装置30a(図7参照)により読み取られたユーザ本人の登録指紋画像データが、携帯情報機器10の登録指紋画像データメモリ13aに記憶登録された状態で、図11に示すように、当該携帯情報機器10の照合用イメージ読み取り装置14(14a,14b)(図9参照)により照合対象の指紋画像データ(図10参照)が読み取られると、この照合指紋画像データは照合指紋画像データメモリ13dに記憶される。
【0085】
この際、照合指紋画像データメモリ13dに記憶された登録指紋画像データに含まれている全ての指紋ライン状データR1,R2,…(図7参照)の集合からなる3次元データが、図14(A)に示すような指紋登録データXiとして指紋登録データメモリ13cに記憶され、また、この指紋登録データXiに含まれる全ての指紋ライン状データR1,R2,…についてその谷部を結ぶことで指紋形状を除去した3次元データが、図14(B)に示すような指形状登録データXoとして指形状登録データメモリ13bに記憶される。
【0086】
すると、図16における第1照合処理が起動され、まず、照合指紋画像データメモリ13dに記憶された照合指紋画像データ(図10参照)から、その2本のスリット光の照射位置に対応する照合指紋ライン状データA,Bが抽出され、3次元データとして照合指紋ライン状データメモリ13eに記憶される(ステップT1)。
【0087】
すると、この照合指紋ライン状データメモリ13eに記憶された第1の照合指紋ライン状データAから、その谷部を結んだ指の形状データAn(図15参照)が生成され(ステップT2)、これを例えば0.7倍、0.8倍、0.9倍、1倍、1.1倍、1.2倍、1.3倍した7サイズの指形状照合ラインデータA0〜A6が生成されて指形状照合ラインデータメモリ13fに記憶される(ステップT3)。
【0088】
すると、前記指形状照合ラインデータメモリ13fに記憶された各倍率の指形状照合ラインデータA0〜A6のそれぞれについて、図18に示すように、前記指形状登録データXoに対して順次所定角度ずつ回転,移動させながら相関係数が算出される(ステップT4,T5→T3)。
【0089】
この際、各倍率の指形状照合ラインデータA0〜A6について、そのそれぞれの前記指形状登録データXo上での回転,移動位置と各移動位置での相関係数の算出値とは、対応付けられて回転移動位置データメモリ13gに記憶される。
【0090】
すると、前記ステップT3〜T5における各倍率の指形状照合ラインデータA0〜A6についての指形状登録データXo上での相関係数の算出処理において、高い相関係数が得られたところの指形状照合ラインデータAnの倍率,回転角度,位置のデータが、例えば上位20候補分、高相関指形状照合ライン候補An1〜An20としてメモリ13hに記憶される(ステップT6)。
【0091】
すると、この上位20候補分の高相関指形状照合ライン候補An1〜An20の各倍率,回転角度,位置データに対応して、前記メモリ13eに記憶された第2照合指紋ライン状データB(図9,図10参照)についても、その谷部を結んだ指の形状データBo(図15参照)が同倍率で生成され、第2指形状照合ラインデータメモリ13iに記憶される(ステップT7)。
【0092】
これと共に、各倍率の第2指形状照合ラインデータBo1〜Bo20が、前記指形状照合ライン候補An1〜An20の各角度,位置を基準にして一定間隔離間(図9,図10のA−B間)した当該各第2指形状照合ラインデータBo1〜Bo20のあるべき位置において、順次、図18に示すように、前記指形状登録データXoに対する相関係数が算出される(ステップT8,T9→T7)。
【0093】
ここで、最も高い相関係数が算出されたところの、指形状登録データXo上での第2指形状照合ラインデータBoの相関位置と、これに対応する第1指形状照合ラインデータAnの相関位置とが、最高相関候補地として設定される(ステップT10)。
【0094】
すると、図17における、第2照合処理が起動され、まず、前記第1照合処理において指形状登録データXo上での最高相関候補地として設定されたところの第1指形状照合ラインデータAnmの倍率に応じて、メモリ13eに記憶されている照合指紋ライン状データAが変倍されると共に、図19に示すように、その指の形状Anを排除した指紋形状照合データAiが生成され、メモリ13jに記憶される(ステップT11)。
【0095】
また、前記指紋登録データXiから、前記第1照合処理において最高相関候補地として設定されたところの第1指形状照合ラインデータAnmの位置に対応して、その指の形状を排除した登録指紋ライン状データXiaが生成される(ステップT12)。
【0096】
すると、図20に示すように、前記ステップT11にて生成された指形状最高相関候補地での指紋形状照合データAiと、これに位置対応して指紋登録データXiから生成された登録指紋ライン状データXiaとの相関係数が算出され、照合結果メモリ13kに記憶される(ステップT13)。
【0097】
さらに、前記第1照合処理において指形状登録データXo上での最高相関候補地として設定されたところの第2指形状照合ラインデータBomの倍率に応じて、メモリ13eに記憶されている照合指紋ライン状データBが変倍されると共に、図19に示すように、その指の形状Boを排除した指紋形状照合データBiが生成され、メモリ13jに記憶される(ステップT14)。
【0098】
また、前記指紋登録データXiから、前記第1照合処理において最高相関候補地として設定されたところの第2指形状照合ラインデータBomの位置に対応して、その指の形状を排除した登録指紋ライン状データXibが生成される(ステップT15)。
【0099】
すると、図21に示すように、前記ステップT14にて生成された指形状最高相関候補地での指紋形状照合データBiと、これに位置対応して指紋登録データXiから生成された登録指紋ライン状データXibとの相関係数が算出され、照合結果メモリ13kに記憶される(ステップT16)。
【0100】
そして、照合結果メモリ13kに記憶された、指形状最高相関候補地での指紋形状照合データAiと登録指紋ライン状データXiaとの相関係数、および指紋形状照合データBiと登録指紋ライン状データXibとの相関係数が、共に規定値(例えば0.5)以上であるか判断され、該規定の相関値以上である場合には、前記照合指紋画像データ(13d)は登録指紋画像データ(13a)の一部に一致したものとして認証される(ステップT17)。
【0101】
これにより、ユーザ本人の登録指紋画像に対して照合対象の指紋画像が同一であるか否か判定される。
【0102】
したがって、前記構成の指紋照合装置によれば、携帯情報機器10と接続される外部付属機器30に設けられた登録用3次元情報読み取り装置30aにより非接触でユーザ本人の指紋画像を3次元情報として読み取り、これを携帯情報機器10へ転送して記憶登録させる。そして、携帯情報機器10に設けられた2本のスリット光源14aとカメラ(撮像装置)14bからなる照合用イメージ読み取り装置14により非接触で読み取った照合対象指紋画像から該スリット光の照射位置に対応する2本の照合指紋ライン状データA,Bを3次元情報として抽出し、一方の照合指紋ライン状データAが前記登録指紋画像上で最大相関する位置における、他方の照合指紋ライン状データBの該登録指紋画像に対する相関係数に基づいて照合一致/不一致の判定を行うので、残留指紋による複製偽造の恐れなく、利便性良く、信頼性の高い指紋認証を行うことができる。
【0103】
また、前記構成の指紋照合装置によれば、指紋照合に際しては、はじめに、3次元指紋画像の谷部を結んでなる指の曲面形状に対応する指形状登録データXoに対して、同指の曲面形状とした2本の指形状照合ラインデータAn,Boとの最大相関位置を求め、この最大相関位置において、今度は3次元指紋画像から指の形状を排除した指紋登録データXiに対する同指の形状を排除した2本の指紋照合データAi,Biとの相関係数を求め、これが所定の相関係数以上であるか否かにより照合一致/不一致の判定を行うようにしたので、より厳密で信頼性の高い指紋認証を行うことができる。
【0104】
また、前記構成の指紋照合装置によれば、指の曲面形状に対応する指形状登録データXoに対して、同指の曲面形状とした2本の指形状照合ラインデータAn,Boとの最大相関位置を求める際には、まず一方の指形状照合ラインデータAnを異なる倍率でサイズ変更した複数の指形状照合ラインデータAnを生成し、各倍率の指形状照合ラインデータAnについて前記指形状登録データXo上で回転,移動させながら個々の相関係数を算出する。そして、このうち高い相関係数が得られた倍率,回転,移動位置の指形状照合ラインデータAnに対応して他方の指形状照合ラインデータBoもサイズ変更し、その回転,移動位置に応じた指形状登録データXo上での相関係数の算出を行い、これにより最大相関係数が得られた倍率,回転角度,移動位置の指形状照合ラインデータAn,Boを基準に、今度は3次元指紋画像から指の形状を排除した指紋登録データXiに対する同指の形状を排除した2本の指紋照合データAi,Biとの相関係数を求めて照合一致/不一致の判定を行うようにしたので、非接触による3次元画像の読み取りであっても、指紋登録時と指紋照合時との指紋読み取り位置のばらつきを許容して確実且つ信頼性の高い指紋認証を行うことができる。
【0105】
さらに、前記構成の指紋照合装置によれば、折り畳み型の携帯電話を携帯情報機器10とし、上部筐体10Fと下部筐体10Rの外側面にスリット光源14aとカメラ(撮像装置)14bによる照合イメージ読み取り装置14を設け、通常通話時や収納時の折り畳み方向とは逆である該光源14aおよびカメラ(撮像装置)14bの設置面方向へ所定の角度で折り曲げることで、照合指紋画像を読み取るようにしたので、携帯電話に搭載されたカメラ(撮像装置)やフラッシュを流用してコストの削減および実装体積増大の防止を図ることができる。
【0106】
なお、前記各実施形態において記載した手法、すなわち、図6における指紋照合装置の全体処理、図16における携帯情報機器10による指紋照合処理(第1照合)、図17における携帯情報機器10による指紋照合処理(第2照合)などの各手法は、コンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶媒体18aに格納して配布することができる。そして、指紋照合装置のコンピュータは、この外部記憶媒体18aに記憶されたプログラムを記憶装置12に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記実施形態において説明した指紋登録・照合機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0107】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態としてネットワーク(公衆回線)20上を伝送させることができ、このネットワーク20に接続された指紋照合装置の通信制御部19によって前記のプログラムデータを取り込み、前述した指紋登録・照合機能を実現することもできる。
【0108】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【0109】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に係る指紋照合方法によれば、照合対象の指紋面に2本のスリット光を照射し、この2本のスリット光の照射位置に対応して照合対象指紋面の2本の照合データを3次元データとして抽出し、この2本の照合データのうち一方の照合データについて、登録された指紋データに対する最大相関位置を求め、この最大相関位置の一方の照合データを基準にした他方の照合データについて前記登録された指紋データとの相関係数を算出することで、登録された指紋データに対して照合対象の指紋データを照合するので、非接触で読み取った指紋のデータによって認証を行うことができる。
【0110】
また、本発明の請求項5に係る指紋照合装置によれば、登録用3次元情報読み取り手段によって、指紋面にスリット光を照射し、その照射位置を該スリット光に直交する方向に移動させながら斜めから撮像して登録対象の指紋画像を3次元データとして読み取り、また、照合用3次元情報読み取り手段によって、指紋面に2本のスリット光を所定の間隔で照射し、その照射位置を斜めから撮像して照合対象の指紋画像を3次元データとして読み取り、この照合用読み取り手段により読み取られた2本の照合指紋データのうち一方の照合指紋データについて前記登録用読み取り手段により読み取られた登録指紋データに対する最大相関位置を求め、この最大相関位置の一方の照合指紋データを基準にした他方の照合指紋データについて前記登録用読み取り手段により読み取られた登録指紋データとの相関係数を算出することで、登録された指紋データに対して照合対象の指紋データが照合されるので、非接触で読み取った指紋のデータによって利便性良く信頼性の高い認証を行うことができる。
【0111】
また、本発明の請求項9に係る指紋読み取り装置によれば、折り畳み型で携帯可能な装置本体と、この装置本体の折り畳みの一方の筐体の側面に設けられ、スリット光を出力するスリット光出力部と、前記装置本体の折り畳みの他方の筐体の側面に設けられた撮像装置とを有し、前記一方の筐体と他方の筐体の折り畳みの角度を、前記スリット光出力部から出力したスリット光を撮像対象の指紋面に照射した際に、当該スリット光が照射された指紋面を前記撮像装置により撮像可能な所定の角度に保持する角度保持機構を備えてなるので、例えばカメラ、フラッシュ付きの携帯電話によって、指紋認証などの機能に利用する利便性の高い指紋読み取り装置を容易に実現できるようになる。
【0112】
よって、本発明によれば、身体特徴であっても体型変化に影響を受け難く、また複製偽造される恐れもなく、容易且つ正確に個人認証を行うことが可能になる指紋照合方法、指紋照合装置、および指紋読み取り装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る指紋照合装置の外観構成を示す図であり、同図(A)および(B)は携帯電話1とその卓上充電ホルダ2により実施した場合を示す外観図、同図(C)は携帯情報端末3とそのクレイドル4により実施した場合を示す外観図。
【図2】前記指紋照合装置の概略構成を示す図。
【図3】前記指紋照合装置における3次元情報読み取り装置30a(10a)の概念構成を示す図。
【図4】前記指紋照合装置の3次元情報読み取り装置30a(10a)による指紋読み取り状態を示す図。
【図5】前記指紋照合装置の3次元情報読み取り装置30a(10a)により読み取り抽出された指紋ライン状データRを示す図であり、同図(A)は指紋画像からスリット光成分のみを取り出してなる指紋ライン状データRを示す図、同図(B)は指紋ライン状データRに基づき生成される指形状ラインデータRoを示す図。
【図6】前記指紋照合装置の全体処理を示すフローチャートであり、同図(A)はその指紋登録処理を示す概略フローチャート、同図(B)はその指紋照合処理を示す概略フローチャート。
【図7】前記指紋照合装置の付属外部機器30に設けられた登録用3次元情報読み取り装置30aの具体的構成を示す図。
【図8】前記指紋照合装置を実施した携帯情報機器(携帯電話)10の具体的構成を示す外観図。
【図9】前記携帯情報機器10に設けられたスリット光源14aとカメラ(撮像装置)14bからなる照合用イメージ読み取り装置14の構成を示す図。
【図10】前記携帯情報機器10の照合用イメージ読み取り装置14により読み取られて抽出される照合指紋ライン状データA,Bを示す図。
【図11】前記携帯情報機器10の照合用イメージ読み取り装置14による照合指紋の読み取り操作状態を示す図。
【図12】前記携帯情報機器10の電子回路の構成を示すブロック図。
【図13】前記携帯情報機器10のRAM13に確保されるデータメモリを示す図。
【図14】前記携帯情報機器10において登録指紋画像から生成される3次元データを示す図であり、同図(A)は全ての指紋ライン状データR1,R2,…を含む指紋登録データXiを示す模式図、同図(B)は各指紋ライン状データR1,R2,…の谷部を結ぶことにより生成された指形状登録データXoを示す模式図。
【図15】前記携帯情報機器10において照合指紋画像から抽出された照合指紋ライン状データA,Bに基づき生成される指形状照合ラインデータAn,Boを示す図。
【図16】前記携帯情報機器10による指紋照合処理(第1照合)を示すフローチャート。
【図17】前記携帯情報機器10による指紋照合処理(第2照合)を示すフローチャート。
【図18】前記携帯情報機器10の指紋照合処理(第1照合)に伴う指形状登録データXoに対する指形状照合ラインデータAn(Bo)のパターンマッチング状態を示す図。
【図19】前記携帯情報機器10の指紋照合処理(第2照合)に伴い照合指紋ライン状データA(B)から指形状照合ラインデータAn(Bo)を除去して生成される指紋形状照合データAi(Bi)を示す図。
【図20】前記携帯情報機器10の指紋照合処理(第2照合)に伴う指紋登録データXi上での最高相関指紋形状照合データAiのパターンマッチング状態を示す図。
【図21】前記携帯情報機器10の指紋照合処理(第2照合)に伴う指紋登録データXi上での最高相関指紋形状照合データAi,Biのパターンマッチング状態を示す図。
【符号の説明】
1 …携帯電話
1a…カメラ(撮像装置)
2 …卓上充電ホルダ
2a…3次元情報読み取り装置
3 …携帯情報端末
3a…カメラ(撮像装置)
4 …クレイドル
4a…3次元情報読み取り装置
10 …携帯情報機器
10a…照合用3次元情報読み取り装置
10F…上部筐体
10R…下部筐体
11 …CPU
12 …記憶装置
13 …RAM
13a…登録指紋画像メモリ
13b…指形状登録データメモリ(Xo)
13c…指紋登録データメモリ(Xi)
13d…照合指紋画像メモリ
13e…照合指紋ライン状データメモリ(A)(B)
13f…第1指形状照合ラインデータメモリ(A0〜An)
13g…回転・移動位置データメモリ
13h…高相関指形状照合ライン候補メモリ
13i…第2指形状照合ラインデータメモリ(Bo)
13j…最高相関指紋形状照合データメモリ(Ai)(Bi)
13k…照合結果メモリ
14 …照合用イメージ読み取り装置
14a…スリット光源(2本)
14b…カメラ(撮像装置)
14a1…第1スリット光源
14a2…第2スリット光源
15 …表示部
16 …入力部
17 …バス、
18 …記憶媒体読み取り部
19 …通信制御部
20 …通信ネットワーク(インターネット)
20a…プログラムサーバ
20b…記憶装置
21 …音声入力出力部
22 …基地局
23 …外部機器接続部
30 …付属外部機器
30a…登録用3次元情報読み取り装置
30b…スリット光源
30c…カメラ(撮像装置)
30d…スライド装置

Claims (10)

  1. 3次元データとして登録された指紋のデータを用いて照合を行う指紋照合方法であって、
    照合対象の指紋面に2本のスリット光を照射し、
    この2本のスリット光の照射位置に対応して照合対象指紋面の2本の照合データを3次元データとして抽出し、
    この2本の照合データのうち一方の照合データについて前記登録された指紋データに対する最大相関位置を求め、
    この最大相関位置の一方の照合データを基準にした他方の照合データについて前記登録された指紋データとの相関係数を算出する、
    ことを特徴とする指紋照合方法。
  2. 前記2本の照合データの3次元データとしての抽出は、2本のスリット光の照射位置に対応した照合対象指紋面を斜めの方向から撮像し、
    この撮像された照合対象指紋面の画像から2本の照合データを3次元データとして抽出する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の指紋照合方法。
  3. 前記3次元データとして登録された指紋のデータから指の形状のデータを生成し、
    前記照合対象指紋面の2本の照合データから各々指の形状のデータを生成し、
    この生成された登録指紋の指の形状データと照合指紋の2本の指の形状データに基づき、前記最大相関位置を求め、前記相関係数を算出する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の指紋照合方法。
  4. 前記最大相関位置を求める際には、前記登録された指紋データに対して前記一方の照合データを倍率変更,回転,移動させながら最大相関位置を求め、
    前記相関係数を算出する際は、前記最大相関位置の一方の照合データの倍率,回転角度,移動位置を基準に倍率変更,回転,移動した他方の照合データについて前記登録された指紋データとの相関係数を算出する、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の指紋照合方法。
  5. 指紋面にスリット光を照射し、その照射位置を該スリット光に直交する方向に移動させながら斜めから撮像して登録対象の指紋画像を3次元データとして読み取る登録用3次元情報読み取り手段と、
    指紋面に2本のスリット光を所定の間隔で照射し、その照射位置を斜めから撮像して照合対象の指紋画像を3次元データとして読み取る照合用3次元情報読み取り手段と、
    この照合用3次元情報読み取り手段により読み取られた2本の照合指紋データのうち一方の照合指紋データについて前記登録用3次元情報読み取り手段により読み取られた登録指紋データに対する最大相関位置を求める最大相関位置取得手段と、
    この最大相関位置取得手段により取得された最大相関位置の一方の照合指紋データを基準にした他方の照合指紋データについて前記登録用3次元情報読み取り手段により読み取られた登録指紋データとの相関係数を算出する相関係数算出手段と、
    を備えたことを特徴とする指紋照合装置。
  6. 前記登録用3次元情報読み取り手段を、装置本体と接続可能な別体の外部機器に備えたことを特徴とする請求項5に記載の指紋照合装置。
  7. さらに、
    前記登録用3次元情報読み取り手段により読み取られた登録指紋データから指の形状のデータを生成する指形状登録データ生成手段と、
    前記照合用3次元情報読み取り手段により読み取られた2本の照合指紋データから各々指の形状のデータを生成する指形状照合データ生成手段とを備え、
    前記最大相関位置取得手段、前記相関係数算出手段は、前記指形状登録データ生成手段により生成された登録指紋の指の形状データと前記指形状照合データ生成手段により生成された照合指紋の2本の指の形状データに基づき、最大相関位置を求め、相関係数を算出する、
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の指紋照合装置。
  8. 前記最大相関位置取得手段は、前記登録指紋データに対して前記一方の照合指紋データを倍率変更,回転,移動させながら最大相関位置を求め、
    前記相関係数算出手段は、前記最大相関位置の一方の照合指紋データの倍率,回転角度,移動位置を基準に倍率変更,回転,移動した他方の照合指紋データについて前記登録用3次元情報読み取り手段により読み取られた登録指紋データとの相関係数を算出する、
    ことを特徴とする請求項5乃至請求項7の何れか1項に記載の指紋照合装置。
  9. 折り畳み型で携帯可能な装置本体と、
    この装置本体の折り畳みの一方の筐体の側面に設けられ、スリット光を出力するスリット光出力部と、
    前記装置本体の折り畳みの他方の筐体の側面に設けられた撮像装置と、
    前記一方の筐体と他方の筐体の折り畳みの角度を、前記スリット光出力部から出力したスリット光を撮像対象の指紋面に照射した際に、当該スリット光が照射された指紋面を前記撮像装置により撮像可能な所定の角度に保持する角度保持機構と、
    を備えたことを特徴とする指紋読み取り装置。
  10. さらに、
    登録対象の指紋データを3次元データとして記憶する登録指紋データ記憶手段と、
    前記撮像装置により撮像された照合対象の指紋画像から前記スリット光の照射位置に対応する照合指紋データを抽出し、前記登録指紋データ記憶手段により記憶された登録対象の指紋データとの相関係数を算出する相関係数算出手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項9に記載の指紋読み取り装置。
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