JP2007164644A - 生体情報照合システム - Google Patents
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Abstract
一般的に、二次元生体情報は生体の偽造に対して脆弱であり、したがって、この脆弱な生体情報に基づき利用者の認証を行うシステムのセキュリティレベルは低くなる。
一方、縦、横、高さから構成される完全な三次元空間で生体特徴点の座標位置を計算する場合には、情報処理時間が増大するため、タイムリーに利用者の認証を行うことが難しくなる。
【解決手段】
生体情報認識装置101、センサ102、プロセッサ103、認識プログラム104、記憶装置105、サーバ201、管理プログラム202、記憶措置203から構成される生体情報管理システムを構成し、生体の種類に応じて設定した基準位置を元にして生体特徴点の位置を座標計算することで本人確認する機能を備えた。
【選択図】 図1
Description
このような課題を解決するため、例えば、生体情報が指紋パターンの場合、照合する手の指の種別と順番を定めておき、当人が定められた順番で生体情報認識装置に読み込ませる技術はあった。(例えば、特許文献1)
また、特許文献1における指紋照合装置では、照合する複数の手指の種別と順番が固定的に設定されているため、複数の生体情報を種別毎に事前に登録しておき、登録されている生体情報の中から少なくとも一つをランダムに選択し、ランダムに選択された種別の生体情報の入力を指示する照合方法はあった。(例えば、特許文献2)
以下、本発明における二つの位置把握処理について、それぞれの処理を組み込んだ生体情報照合システムを使用して説明する。
本処理では、近赤外線光源と撮影機を使用して、まず、静脈分岐点などの生体特徴点を、特定方向から撮影し、次に、特定方向と直交する別方向から同一生体特徴点を撮影し、撮影した写真を画像処理することによって、指静脈の特徴点に関する座標情報を抽出している。
なお、この場合、生体情報管理サブシステムに登録する生体情報は、個々の生体特徴点の座標ではなく、個々の生体特徴点の座標が形成するパターンであってもよい。
本人確認を行う場合、まず、利用者が、生体情報照合サブシステムの動作を開始した時、生体情報認識装置は、第1の平面上において、生体の種類に応じて緯度と経度の中心を設定し、設定した中心を基準として生体特徴点の緯度と経度を測定し、次に、第1の平面と直交する第2の平面において、生体の種類に応じて緯度と経度の中心を設定し、設定した中心を基準として生体特徴点の緯度と経度を測定する。
本人確認を行う場合、まず、利用者が生体情報照合サブシステムの動作を開始した時、生体情報認識装置は指の下平面における特徴点を二次元位置情報として採取し、次に、指の側平面から特徴点を二次元情報として採取する。
指紋に関する特徴点の種類としては、指紋模様の中心を表す中心点、三方向からの集まりを表す三角州、指紋凸部の模様の行き止まりを表す端点、指紋凸部の模様の枝分かれを表す分岐点などがある。
そのため、本処理を用いて作成された三次元情報は、複製化が容易な二次元情報と比較し、より高いレベルのセキュリティを保持できる。また、二次元情報を組み合わせた処理であるため、三次元情報より少ない時間で位置情報を計算することができ、その実用性は高い。
次に、指静脈について説明する。
なお、指静脈に関しては、指の内部にある血管の分岐点や分岐点間を接続する血管が形成する静脈パターンから構成される完全な立方体モデルとして扱うことが可能であるが、指紋と同様に、指の下平面から認識した二次元情報と指の側平面から認識した二次元情報を組み合わせた処理を適用してもよい。
本発明における三次元生体情報の利用に関しては、生体情報マスターデータを生体情報照合サブシステムに格納し、生体情報照合装置として単独で生体情報の照合を行ってもよい。
また、従来どおり指紋などの二次元生体情を使用して個人を特定し、個人を特定するために使用した複数の二次元生体情報の特徴点を組み合わせて作成した三次元生体情報を用いて、使用した二次元生体情報の真正性を高めてもよい。
生体情報管理サブシステムでは、管理プログラムが、生体情報照合サブシステムから受信した三次元生体情報と事前に登録してある三次元生体情報を比較することにより、本人認証を行うようにした。
指紋に関する特徴点の種類としては、指紋模様の中心を表す中心点、三方向からの集まりを表す三角州、指紋凸部の模様の行き止まりを表す端点、指紋凸部の模様の枝分かれを表す分岐点などがあるが、これらの特徴点を三次元情報として扱うことは、全ての特徴点を、幅、奥行き、高さを有する位置情報として取り扱うことである。
しかし、例えば指紋情報の場合、特徴点を完全な三次元の位置情報として認識することは困難である。
また、本発明では、生体を一方向から認識した二次元情報と他の方向から認識した二次元情報を組み合わせて、二面から構成される三次元を用いて説明をしているが、本質的には二面から六面までのどの値を使用してもよい。
本実施形態事例では、ネットワークを経由して授受されるデータのセキュリティを確保するために、まず、マスターデータとしての三次元生体情報を生体情報管理サブシステムに登録するとともに、ランダムに生成した検査パターンとワンタイムパスワードを事前に生体情報管理サブシステムと生体情報照合サブシステムに登録しておく。
次に、利用者が生体情報照合サブシステムを動作させると、生体情報照合サブシステムは利用者の生体情報を採取すると同時に、生体情報管理サブシステムに検査パターンの選定を依頼する。
生体情報照合サブシステム100は、利用者の生体情報を読み取るための生体情報認識装置101、センサ102、プロセッサ103、記憶装置105から構成されている。
プロセッサ103の内部では、認識プログラム104が動作するようになっている。
記憶装置105には、暗号テーブル106、検査パターンテーブル107、生体情報認識措置101から読み込んだ生体情報108、暗号化した生体情報109が格納されるようになっている。
生体情報管理サブシステム200は、サーバ201と記憶装置203から構成されている。
また、サーバ201の内部では、管理プログラム202が動作するようになっている。
また、記憶装置203には、暗号テーブル204、パターンテーブル205、生体情報マスターデータ206、暗号化した生体情報207、復号した生体情報208が格納されるようになっている。
暗号テーブル106には、パスワード管理番号、パスワード、有効期間、使用済区分、作成年月日が項目として設定されている。使用済区分は、再使用を防止するために設定した区分である。検査パターンテーブル107には、パターン番号、使用面数、中心点の種類・緯度・経度・高度、特徴点番号aの種類・緯度・経度・高度・距離、特徴点番号bの種類緯度・経度・高度・距離から特徴点番号xの種類・緯度・経度・高度・距離までと、作成年月日が項目として設定されている(なお、本願明細書でいう、緯度・経度・高度は地球上の座標でなく、座標を示すもの一般を指す)。
例えば、三面を指定した場合、対象とする特徴点の座標は、二次元座標計算を3回行えばよく、三次元座標を計算するより、演算時間を短縮でき、かつ、相当程度のセキュリティレベルを保持できる。また、特徴点番号a、特徴点番号b、特徴点番号xとは、検査パターン番号により検査対象として指定された特徴点を特定するための番号である。
また、種類とは、生体情報毎に異なる特徴点の種類であり、例えば、指紋の場合、指紋模様の中心を表す中心点、三方向からの集まりを表す三角州、指紋凸部の模様の行き止まりを表す端点、指紋凸部の模様の枝分かれを表す分岐点などがこれに該当する。
暗号化した生体情報206には、生体情報管理番号、使用面数、中心点の種類・緯度・経度・高度、特徴点番号aの種類・緯度・経度・高度・距離、特徴点番号bの種類・緯度・経度・高度・距離から、特徴点番号xの種類・緯度・経度・高度・距離までの項目と、作成年月日が項目として設定されている。復号した生体情報207には、生体情報管理番号、使用面数、中心点の種類・緯度・経度・高度、特徴点番号aの種類・緯度・経度・高度・距離、特徴点番号bの種類・緯度・経度・高度・距離から、特徴点番号xの種類・緯度・経度・高度・距離までの項目と、作成年月日が項目として設定されている。
図4は暗号テーブル登録処理を行うために必要となるフローチャート、図5は検索パターンテーブル登録処理を行うために必要となるフローチャート、図6は指紋登録処理を行うために必要となるフローチャート、図7は指静脈パターン登録処理を行うために必要となるフローチャート、図8は指紋照合処理を行うために必要となるフローチャート、図9は指静脈照合処理を行うために必要となるフローチャートである。
生体情報照合サブシステム100の認識プログラム104は、生体情報管理サブシステム200から暗号テーブル204を受信(S103)し、受信した暗号テーブル204を暗号テーブル106として記憶装置105に格納する(S104)。
次に、生体情報照合サブシステム100の生体情報認識装置101は、指の側面を指紋センサに接着することで取得した特徴点に関する二次元情報を採取し、プロセッサ103に送信する(S144)。次に、プロセッサ103では、認識プログラム104が、生体情報認識装置101から受信(S145)した指の下面の特徴点に関する二次元情報をデータ処理し、それぞれの特徴点に対して、定められた体系に従って特徴点番号、座標の中心点を基準点とする緯度、経度、高度、距離を付与して、三次元生体情報を作成する(S146)。
Claims (5)
- ネットワークを介して、生体情報管理サブシステムおよび生体情報照合サブシステムが接続され、生体情報を用いて利用者の認証を行う生体情報照合システムにおいて、
前記生体情報管理サブシステムは、利用者の生体に関する三次元生体情報を登録しておく記憶装置を有し、
前記生体情報照合サブシステムは、
利用者の生体情報を、第1の方向から認識した第1の二次元情報として、前記第1の方向と直行する方向である第2の方向から生体を認識した第2の二次元情報として採取する手段と、
前記第1および第2の二次元情報を組み合わせて三次元生体情報を生成する手段と、
生成された前記三次元生体情報をネットワーク経由で前記生体情報管理サブシステムに送信する手段とを有し、
前記生体情報管理サブシステムは、
送信された前記三次元生体情報を、前記記憶装置に登録してある前記三次元生体情報と比較することにより本人認証を行う手段を備えることにより、
生体に関する複数の二次元情報を組み合わせて生成される三次元生体情報を使用して本人認証を行うことを特徴とする生体情報照合システム。 - 請求項1の生体情報照合サブシステムにおいて、
前記記憶装置は、前記生体情報の種類に応じた座標軸の基準位置と、当該生体情報の特徴を示す特徴点の位置関係を示す位置情報を、前記三次元生体情報として登録しておき、
前記採取する手段は、前記第1および第2の二次元情報として、当該生体の基準位置および特徴点位置を採取し、
前記作成する手段は、採取された前記基準位置および特徴点位置から、前記生体の位置情報を、前記三次元生体情報として生成することを特徴とする生体情報照合システム。 - 請求項2に記載の生体情報照合システムにおいて、
前記位置情報には、前記基準位置から前記特徴点までの緯度、経度、高度および距離が含まれることを特徴とする生体情報照合システム。 - 請求項3に記載の生体情報照合システムにおいて、
前記本人認証を行う手段は、緯度と経度を含み、さらに、基準点からの距離又は高度基準面から測定した高度のうちのいずれか一つを加えた三種類を用いていることを特徴とする生体情報照合システム。 - 請求項2乃至4のいずれかに記載の生体情報照合システムにおいて、
前記基準位置は、前記二次元情報の座標軸の中心位置に基づき設定される位置であることを特徴とする生体情報照合システム。
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