JP2004126757A - データ予測装置、データ予測方法およびデータ予測プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】データ予測方法は、第1の地域の事象を観測した観測結果データと観測点における地理的な特徴を示す第1の属性データとの関係を示す規則を記憶する記憶部190と、第2の地域の地理情報データを記憶する記憶部160とを備えた計算機を用いて、第2の地域における予測点の地理的な特徴を示す第2の属性データを、第1の属性データに基づいて抽出し、予測点において第2の属性データに該当する度合を示す度合表示データを地理情報データに基づいて生成し、度合表示データおよび第2の属性データを表形式に変換して予測点の位置データを有する表形式の予測対象データへ付加し、予測対象データを規則に基づいて予測点で事象が生じる傾向を予測する。
【選択図】 図11
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ予測方法、データ予測装置およびデータ予測プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
データベース内にある多数の情報の空間的な規則を導出するデータ分析方法として空間データマイニング法や統計分析法がある。空間データマイニング法や統計分析法は、2次元または3次元以上の空間座標で示された分析対象データが空間内のどの箇所に密集しているか等の分析対象データの空間的な規則を発見するために用いられる。
【0003】
空間的な傾向を発見するために、与えられる地点からみた、目的関数を最適化する距離や方法分析する方法が知られている(特許文献1を参照)。
【0004】
一般に、広範囲に亘る空間において収集された多くの観測結果データを分析する場合には、観測点の地理的な特徴が影響することが多い。従って、観測点の地理的な特徴を示す属性データを観測結果データに付加することによってデータ分析の精度を向上させることができる。
【0005】
例えば、交通事故発生傾向をデータ分析によって予測する場合に、その道路が通過する地域の地形、その地域の近傍にある構造物、その地域における降水量またはその道路の交通量等の属性データを交通事故発生の観測結果データに付加して分析する。それによって、例えば、属性データが「カーブから10m以内」であるときに「交通事故発生の度合が高い」という観測結果データが得られた場合には、「カーブから10m以内であれば、交通事故発生の度合が高い」という論理規則が得られる。
【0006】
このような規則は、観測が実施された地域とは異なる地域の観測結果データを予測するために用いることができる。以下、観測結果データを予測する対象となるデータを予測対象データという。予測対象データの観測結果データを予測するためには、予測を実施する地点の地理的な特徴を示す属性データが必要である。
【0007】
例えば、「カーブから10m以内であれば、交通事故発生の度合が高い」という規則を応用して、ある地点の交通事故発生の傾向を予測する場合には、該地点が「カーブから10m以内」であるか否かを示す属性データおよび該属性データに該当する度合を示す度合表示データが必要である。このような属性データおよび度合表示データがない場合には、交通事故発生の傾向を予測することができない。
【0008】
図20(A)および図20(B)を参照して、従来例をさらに具体的に説明する。図20(A)は、分析対象データの概念図である。図20(B)は予測対象データの概念図である。
【0009】
図20(A)に示す分析対象データを決定木、神経回路網、回帰分析等の手法を用いて分析することによって、交通事故発生時間帯を特徴付ける論理規則を得ることができる。図20(A)に示す分析対象データからは、
規則1「カーブから10m以内ならば、交通事故発生時間帯は夜である」
規則2「市町村名がA市ならば、交通事故発生時間帯は朝である」
という2つの論理規則が得られる。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−318938公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
これらの論理規則を図20(B)に示す予測対象データに適用することによって、予測地点における交通事故発生時間帯を予測したい。しかし、図20(B)に示す予測対象データは市町村名に関する属性データおよび度合表示データを有するだけである。即ち、図20(B)に示す予測対象データは、分析対象データに対応する「カーブの10m以内であるか否か」に関する属性データおよび度合表示データを有しない。従って、規則1をこの予測対象データに適用しても、交通事故発生時間帯を特定することができない。
【0012】
また、予測対象データが分析対象データに対応する属性データおよび度合表示データを有する場合であっても、属性データおよび度合表示データが固有名称である場合には論理規則を予測対象データへ適用できない。固有名称は、それが示すもの自体を指し示し、他のものに汎用できないからである。
【0013】
例えば、規則2に含まれる度合表示データ「A市」並びに予測対象データに含まれる度合表示データ「X市」、「Y市」および「Z市」は、それが示す地域自体を表示する固有名称である。よって、図20(A)から得た規則2を図20(B)に示す予測対象データに適用しても、観測結果データを予測することはできない。
【0014】
ところで、予測対象データには空間内の観測地点を表す位置データが付加されている場合が多い。そこで、予測地点を含む地域の地理情報データに基づいて、該位置データが分析対象データの属性データに該当するか否かを判定することによって、度合表示データを抽出することが考えられる。
【0015】
しかしながら、空間データマイニングや統計データ分析は、表形式で表されたデータを分析対象としている。一方で、地図データなどの地理情報データは電子化されているものの表形式ではない。従って、データマイニングや統計データ分析を実行するときに、予測対象データに地理情報データを直接に適用することができない。即ち、地理情報データと予測対象データとのフォーマットが異なるので、コンピュータを用いて地理情報データから度合表示データを自動検索および自動抽出することができなかった。従って、属性データおよび予測対象データに基づくデータ分析を自動的に行うことができなかった。
【0016】
そこで、本発明の目的は、予測対象データへ適切な属性データおよび度合表示データを付加することによって、論理規則に基づいて予測対象データの観測結果データを予測することを可能にするデータ予測方法、データ予測装置およびデータ予測プログラムを提供することである。
【0017】
また、本発明の目的は、地理情報データに基づいて予測対象データに含まれる位置データに度合表示データを自動抽出し、この属性データおよび度合表示データに基づいてデータ分析を自動的に行うことを可能とするデータ予測方法、データ予測装置およびデータ予測プログラムを提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る実施の形態に従ったデータ予測方法は、第1の地域において事象を観測した観測結果データと前記事象の観測点における地理的な特徴を示す第1の属性データとの関係を示す規則を記憶する第1の記憶部と、前記第1の地域とは異なる第2の地域に関する地理情報データを記憶する第2の記憶部とを備えた計算機を用いたデータ予測方法であって、
前記第2の地域における前記事象の予測点の地理的な特徴を示す第2の属性データを、前記第1の属性データに基づいて抽出する抽出ステップと、前記予測点において該第2の属性データに該当する度合を前記地理情報データに基づいて判定し、該度合を示す度合表示データを生成する生成ステップと、該度合表示データおよび前記第2の属性データを表形式に変換する変換ステップと、前記予測点における前記事象の観測結果データを有さず、該予測点の位置を示す位置データを有する表形式の予測対象データへ前記度合表示データおよび前記第2の属性データを付加する付加ステップと、前記度合表示データおよび前記第2の属性データを含む前記予測対象データを前記規則に基づいてデータ分析し、前記予測点において前記事象が生じる傾向を予測する予測ステップとを具備する。
【0019】
好ましくは、前記計算機は、前記規則を生成し該規則を前記第1の記憶部へ送信する規則発生部をさらに備え、前記抽出ステップの前に、前記観測結果データおよび前記第1の属性データを含む分析対象データをデータ分析することによって前記規則を生成するステップと、該規則を前記第1の記憶部へ送信するステップとをさらに具備する。
【0020】
前記第2の属性データが示す特徴は前記第1の属性データが示す特徴と同じであってもよい。
【0021】
好ましくは、前記第2の属性データが示す特徴は前記規則の条件節が示す特徴である。
【0022】
好ましくは、当該方法は、前記予測ステップ前に、前記規則に含まれた前記第1の地域に関する固有名称、若しくは、前記予測対象データに含まれた前記第2の地域に関する固有名称を、該固有名称が有する特徴に置換、若しくは、該固有名称が有する特徴の組合せに置換する置換ステップをさらに具備する。
【0023】
前記位置データは仮想的に生成されたデータであってもよい。
【0024】
本発明に係る実施の形態に従ったデータ予測装置は、第1の地域において事象を観測した観測結果データと前記事象の観測点における地理的な特徴を示す第1の属性データとの関係を示す規則を記憶する第1の記憶部と、前記第1の地域とは異なる第2の地域に関する地理情報データを記憶する第2の記憶部と、該第2の地域における前記事象の予測点の地理的な特徴を表す第2の属性データを前記第1の属性データに基づいて抽出し、前記地理情報データに基づいて前記予測点において該第2の属性データに該当する度合を示す度合表示データを生成し、該度合表示データと前記第2の属性データとを表形式に変換し、さらに、前記予測点の位置を示す位置データを有しかつ該予測点における前記事象の観測結果データを有しない表形式の予測対象データへ前記第2の属性データおよび前記度合表示データを付加するデータ処理部と、前記第2の属性データおよび前記度合表示データを含む前記予測対象データを前記規則に基づいてデータ分析することによって前記予測点において前記事象が生じる傾向を予測するデータ分析部とを備える。
【0025】
好ましくは、データ予測装置は、前記観測結果データおよび前記第1の属性データを含む分析対象データをデータ分析することによって前記規則を生成し、該規則を前記第1の記憶部へ送信する規則発生部をさらに備える。
【0026】
データ予測装置は、前記予測対象データを予め記憶した第3の記憶部をさらに備えていてもよい。
【0027】
前記第2の属性データが示す特徴は前記第1の属性データが示す特徴と同じであってもよい。
【0028】
好ましくは、前記第2の属性データが示す特徴は、前記論理規則の条件節が示す特徴である。
【0029】
データ処理部は、前記第1の地域に関する固有名称が前記規則に含まれている場合、若しくは、前記第2の地域に関する固有名称が前記予測対象データに含まれている場合に、該固有名称を該固有名称が有する特徴に置換、若しくは、該固有名称が有する特徴の組合せに置換することが好ましい。
【0030】
前記位置データは仮想的に生成されたデータであってもよい。
【0031】
本発明に係る実施の形態に従ったデータ予測プログラムは、第1の地域において事象を観測した観測結果データと前記事象の観測点における地理的な特徴を示す第1の属性データとの関係を示す規則を記憶する第1の記憶部と、前記第1の地域とは異なる第2の地域に関する地理情報データを記憶する第2の記憶部とを備えた計算機を用いて、
前記第2の地域における前記事象の予測点の地理的な特徴を示す第2の属性データを、前記第1の属性データに基づいて抽出する抽出ステップと、前記予測点において該第2の属性データに該当する度合を前記地理情報データに基づいて判定し、該度合を示す度合表示データを生成する生成ステップと、該度合表示データおよび前記第2の属性データを表形式に変換する変換ステップと、該予測点における前記事象の観測結果データを有さず、前記予測点の位置を示す位置データを有する表形式の予測対象データへ前記度合表示データおよび前記第2の属性データを付加する付加ステップと、前記度合表示データおよび前記第2の属性データを含む前記予測対象データを前記規則に基づいてデータ分析し、前記予測点において前記事象が生じる傾向を予測する予測ステップとを実行する。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態を説明する。尚、本実施の形態は本発明を限定するものではない。
【0033】
図1は、本発明による実施の形態に従ったデータ予測装置100のブロック図である。データ予測装置100は、規則発生部101および予測発生部102を備えている。規則発生部101は、ある地域(以下、第1の地域という)において生じた事象を観測した観測結果データとその観測地点における地理的な特徴を示す属性データとその属性データに該当する度合を示す度合表示データとからその事象の生じる論理規則を発生する。予測発生部102は、規則発生部101が発生した規則を他の地域(以下、第2の地域という)に適用し、該第2の地域においてその事象が生じる傾向を予測する。ここで、属性データは地理内のある位置における任意の特徴を表すデータである。度合表示データは、各位置データごとに属性データに該当する度合を示すデータである。尚、属性データは属性名と換言してもよい。度合表示データは、属性名に該当する値を示す属性値と換言してもよい。
【0034】
規則発生部101は、データベース110、データベース120、データ処理部130、メモリ140およびデータ分析部150を有する。データベース110は第1の地域に関する地理情報データを記憶する。データベース120は、第1の地域において生じた事象を観測した観測結果データおよびその観測地点の位置データを表形式で表した分析対象データを記憶する。
【0035】
図2は、第1の地域の地理情報データの具体例の概念図である。地理情報データは、1次元以上の空間を示すデータであり、代表的には2次元の平面空間および3次元の立体空間をベクタ形式、図形形式等で表したデータである。例えば、地理情報データは地図データまたはGIS(Geographic Information System)データ等である。図2は第1の地域に存在する道路を示す地図データの概念図である。
【0036】
図3は、分析対象データの具体例の概念図である。観測結果データは、例えば、第1の地域において交通事故という事象が発生する傾向を観測した結果データである。位置データは交通事故が発生した位置座標である。図3に示した具体例では、地点1から地点10において発生した交通事故の発生時間帯が観測結果データである。また、地点1から地点10の位置座標(X,Y)が位置データである。尚、位置データは、地理内の位置座標を示す位置属性と換言してもよい。
【0037】
図4は、図3に示す位置データを図2に示す地図データへプロットしたときの概念図である。図4には地点1から地点10が黒点で示されている。
【0038】
データ処理部130は、第1の地域における地理的な特徴をデータベース110から検索し、その特徴を示す属性データと地点1から地点10がその特徴に該当する度合を示す度合表示データとを表形式に変換する。さらにデータ処理部130は分析対象データへ属性データおよび度合表示データを付加する。尚、第1の地域における属性データおよび度合表示データをそれぞれ第1の属性データおよび第1の度合表示データという。
【0039】
図5は、第1の属性データおよび第1の度合表示データを付加した分析対象データの具体例の概念図である。第1の属性データは、「市町村名」、「カーブの10m以内か?」および「交差点の10m以内か?」という3つの項目で示されている。「市町村名」という第1の属性データに対応する第1の度合表示データは、地点1から10のそれぞれが存在する市町村名(A市、B市、C市またはD市のいずれか)で示されている。「カーブの10m以内か?」という第1の属性データに対応する第1の度合表示データは、地点1から10のそれぞれがカーブの10m以内に存在するか否か(○または×)で示されている。「交差点の10m以内か?」という第1の属性データに対応する第1の度合表示データは、地点1から10のそれぞれが交差点の10m以内に存在するか否か(○または×)で示されている。第1の属性データおよび第1の度合表示データが分析対象データへ付加されている。
【0040】
メモリ140は、分析対象データ等のデータを一時的に格納する。
【0041】
データ分析部150は、第1の属性データおよび第1の度合表示データが付加された分析対象データをデータ分析し、交通事故の生じる論理規則を導出する。データ分析部150は、例えば、決定木などのデータマイニング手法で分析することによって、交通事故発生時間帯を特徴付ける論理規則を得ることができる。図5に示す分析対象データからは、
規則1「カーブから10m以内ならば、交通事故発生時間帯は夜である」
規則2「市町村名がA市ならば、交通事故発生時間帯は朝である」
という2つの論理規則が得られる。これらの論理規則は予測発生部102のメモリ190に格納される。
【0042】
予測発生部102は、データベース160、データベース170、データ処理部180、メモリ190およびデータ分析部200を有する。データベース160は、データベース110が格納する第1の地域とは異なる第2の地域に関する地理情報データを記憶する。データベース170は、第2の地域における位置データを有するが、該位置データにおいて生じた事象を観測した観測結果データを有しない予測対象データを格納する。
【0043】
図6は、第2の地域の地理情報データの具体例の概念図である。地理情報データは、1次元以上の空間を示すデータであり、代表的には2次元の平面空間および3次元の立体空間をベクタ形式、図形形式等で表したデータである。例えば、地理情報データは地図データまたはGIS(Geographic Information System)データ等である。図6は第2の地域に存在する道路を示す地図データの概念図である。
【0044】
図7は、予測対象データの具体例の概念図である。予測対象データは第2の地域において交通事故が発生した地点11から16の位置座標(X,Y)を有する。しかし、予測対象データは地点11から16の観測結果データを有しない。予測発生部102は予測対象データの観測結果データを予測する。尚、便宜上、予測された観測結果データは予測結果データという。
【0045】
図8は、図7に示す位置データを図6に示す地図データへプロットしたときの概念図である。図8には地点11から地点16が黒点で示されている。
【0046】
データ処理部180は、分析対象データに用いられた第1の属性データに基づいて、第2の地域における予測点の地理的な特徴を示す第2の属性データを抽出する。データ処理部180は、交通事故の発生した地点11から地点16が第2の属性データに該当する度合を判定し、この度合を示す第2の度合表示データを生成する。さらに、データ処理部180は第2の度合表示データと第2の属性データとを表形式に変換する。位置データが第2の属性データに該当する度合を判定する手法に関しては、図11のステップS66にて説明する。さらにデータ処理部180は予測対象データへ第2の属性データと第2の度合表示データとを付加する。
【0047】
図9(A)は、第2の属性データと第2の度合表示データとを付加した予測対象データの具体例の概念図である。この具体例では、地点11から地点16が存在する「市町村名」、地点11から地点16が「カーブの10m以内か否か」、並びに、地点11から地点16が「交差点の10m以内か否か」の3つの特徴が第2の属性データとして付加されている。図9(A)に示す第2の属性データは、第1の属性データと同じである。
【0048】
これらの第2の属性データに該当する度合を示す度合表示データが予測対象データに付加されている。具体的には、「市町村名」という属性データに対しては、「X市」、「Y市」または「Z市」という度合表示データが付加されている。「カーブの10m以内か否か」および「交差点の10m以内か否か」という属性データに対しては、それぞれ「○」または「×」という度合表示データが付加されている。
【0049】
メモリ190は、規則発生部101からの論理規則および第1の属性データ、並びに、データベース170からの予測対象データ等を一時的に格納する。
【0050】
データ分析部200は、メモリ190に格納された論理規則に基づいて第2の属性データが付加された予測対象データをデータ分析する。それによって、データ分析部200は、第2の地域における位置データが示す位置において交通事故が生じる傾向を予測する。より詳細には、データ分析部200は、図9(A)に示す予測対象データへ上述した規則1「カーブから10m以内ならば、交通事故発生時間帯は夜である」を適用する。それによって、図9(B)に示すような予測結果データが得られる。
【0051】
図9(B)は、図9(A)に示す予測対象データへ規則1を適用したときの予測結果データを有する予測対象データの具体例を示す概念図である。地点11から地点13は、「カーブの10m以内である」という特徴を有するので、規則1に該当する。よって、地点11から地点13における交通事故の発生時間帯は夜であるという予測結果データが得られている。このように、本実施の形態によるデータ予測装置100は、第1の地域において生じた事象の観測結果データに基づいて論理規則を発生し、第2の地域にその論理規則を適用することによって、その事象が第2の地域において生じる傾向を予測することができる。
【0052】
図1に示すデータ予測装置100は、規則発生部101および予測発生部102をそれぞれ異なる構成部分として示した。しかし、規則発生部101および予測発生部102は互いに類似する構成を有するので、規則発生部101および予測発生部102の同じ構成要素を共通に利用できるように構成してもよい。
【0053】
図10は、規則発生部101および予測発生部102の同じ構成要素を共通に用いたデータ予測装置300のブロック図である。本実施の形態によるデータ予測装置300は、規則発生部101のデータベース110および予測発生部102のデータベース160を単一のデータベース110、160として共通に有する。同様に、データ予測装置300は、規則発生部101のデータベース120および予測発生部102のデータベース170を単一のデータベース120、170として共通に有する。データ予測装置300は、規則発生部101のデータ処理部130および予測発生部102のデータ処理部180を単一のデータ処理部130、180として共通に有する。データ予測装置300は、規則発生部101のメモリ140および予測発生部102のメモリ190を単一のメモリ140、190として共通に有する。さらに、データ予測装置300は、規則発生部101のデータ分析部150および予測発生部102のデータ分析部200を単一のデータ分析部150、200として共通に有する。
【0054】
単一のデータベースを共通に利用することは、データの格納領域を分割することによって実現される。同様に、単一のメモリを共通に利用することは、データの格納領域を分割することによって実現される。また、データ処理部を共通に利用することは、CPU等の演算処理装置を時分割することによって実現される。同様に、データ分析部を共通に利用することは、CPU等の演算処理装置を時分割することによって実現される。
【0055】
さらに、データベース110、160とデータベース120、170とを単一のデータベースで実現することも可能である。データ処理部とデータ分析部とを単一の演算処理装置で実現することも可能である。
【0056】
図11は、本発明に係るデータ予測方法の第1の実施の形態を示すフロー図である。図1から図11を参照しつつ本実施の形態を説明する。
【0057】
分析対象データをデータベース120から読み出し、メモリ140へ格納する(S10)。分析対象データは、図3に示すように位置データおよび観測結果データを有する。
【0058】
次に、データ処理部130がデータベース110から第1の属性データを抽出し、分析対象データに含まれた位置データがその特徴に該当する度合を示す第1の度合表示データを生成する(S20)。
【0059】
次に、該第1の属性データおよび第1の度合表示データを分析対象データへ付加する(S25)。属性データを有する分析対象データは、図5に示されている。本実施の形態によれば、観測地点1から観測地点10のそれぞれが属する市町村名、並びに、観測地点1から観測地点10のそれぞれがカーブの10m以内であるか否かを属性データとしている。尚、観測地点1から観測地点10のそれぞれがカーブの10m以内であるか否かは、図4に示すプロット図を参照することで容易に理解できる。
【0060】
次に、データ分析器150が、メモリ140に格納された分析対象データをデータ分析する(S30)。その結果、
規則1「カーブから10m以内ならば、交通事故発生時間帯は夜である」
規則2「市町村名がA市ならば、交通事故発生時間帯は朝である」
という2つの論理規則が得られる。
【0061】
次に、第1の属性データ、規則1および規則2は、予測発生部102へ送信され、メモリ190に格納される(S40)。
【0062】
次に、予測対象データをデータベース170から読み出し、メモリ190へ格納する(S50)。予測対象データは、図7に示すように位置データを有するが、観測結果データを有しない。
【0063】
次に、データ処理部180が第1の属性データに基づいて第2の属性データを抽出する(S60)。本実施の形態によれば、分析対象データに付加された属性データと同じ地理的な特徴を示す属性データを予測対象データへ付加している。具体的には、「市町村名」、「カーブの10m以内か」および「交差点の10m以内か」という3つの属性データが抽出されている。
【0064】
次に、データ処理部180は、データベース160に格納されている第2の地域の地理情報データに基づいて、予測対象データに含まれる位置データが第2の属性データに該当する度合を判定する(S66)。
【0065】
例えば、このステップで「交差点の10m以内か」を判定する場合には、まず、データ処理部180が位置データの座標と交差点の座標との距離を算出し、さらに、この距離が10m以下であるか否かを判断する。その結果、この距離が10m以下であるときには、度合対象データを「○」とし、この距離が10m以上であるときには度合対象データを「×」とすればよい。
【0066】
例えば、このステップで「市町村名」を判定する場合には、まず、第2の地域の地理データ内に市町村ごとの範囲を設定し、位置データがいずれの範囲に属するかをデータ処理部180が判断する。その結果、位置データが属する市町村名を度合対象データとすればよい。
【0067】
次に、データ処理部180は、第2の度合表示データおよび第2の属性データを表形式に変換する(S67)。
【0068】
次に、データ処理部180は、第2の度合表示データおよび第2の属性データを予測対象データへ付加する(S68)。図9(A)は、第2の度合表示データおよび第2の属性データを付加した後の表形式の予測対象データである。第2の度合表示データおよび第2の属性データを含め、予測対象データは表形式である。
【0069】
次に、データ分析部200が、規則1または規則2に基づいて予測対象データをデータ分析する(S70)。その結果、図9(B)に示す予測結果データが得られる。
【0070】
本実施の形態によれば、規則1「カーブから10m以内ならば、交通事故発生時間帯は夜である」に基づいて「地点11から地点13の交通事故発生時間帯が夜である」と予測することができる。地点11から地点13は、「カーブの10m以内であるか」という第2の属性データに該当する(即ち、「○」である)からである。一方で、地点14から地点16に関しては規則1に基づいて何らの傾向も予測できない。これは、地点14から地点16は、「カーブの10m以内であるか」という第2の属性データに該当しない(即ち、「×」である)からである。
【0071】
尚、本実施の形態において、ステップS10からステップS40の規則1および規則2の送信までは規則発生部101で実行され、ステップS40の規則1および規則2の格納からステップS70までは予測発生部102で実行される。
【0072】
本実施の形態によれば、規則1に基づいて地点11から地点13の予測ができた。即ち、本実施の形態によれば、予測対象データへ属性データを付加し、論理規則に基づいて予測対象データの事象の生じる傾向を予測することができた。
【0073】
しかし、規則2「市町村名がA市ならば、交通事故発生時間帯は朝である」からは何らの傾向も予測することができない。これは、規則2に含まれる市町村名「A市」および予測対象データに含まれる「X市、Y市、Z市」が固有名称であるからである。固有名称はそれが示すもの自体にしか適用できない、即ち、他の地域に汎用できないからである。
【0074】
図12は、本発明に係る第2の実施の形態を示すフロー図である。第2の実施の形態によれば、論理規則に固有名称が含まれている場合であっても、論理規則を予測対象データへ適用することができる。本実施の形態において、ステップS10からステップS60は第1の実施の形態と同様である。
【0075】
ステップS60の次に、データ処理部180は、規則2および予測対象データに含まれる「A市」および「X市、Y市、Z市」という市町村名をこれらの市町村が有する他の特徴へ置換する(S62)。
【0076】
図13は、市町村名という固有名称とこれらの市町村が有する特徴とを表形式で表した概念図である。各市町村が有する特徴として、人口および主産業が示されている。これら2つの特徴の組合せによって各市町村を区別することができる。各市町村が有する特徴の組合せは、各市町村名に関連付けて設定され、予めデータベース160に格納されている。
【0077】
第2の属性データは、市町村が有する「人口」および「主産業」へ置換される。「A市」という第2の度合表示データは「人口50万人の商業都市である」へ置換される。「X市」という第2の度合表示データは「人口10万人の農業都市である」へ置換される。「Y市」という第2の度合表示データは「人口50万人の商業都市である」へ置換される。「Z市」という第2の度合表示データは「人口10万人の工業都市である」へ置換される。
【0078】
このように、規則2の市町村名を図13に示す市町村名が有する特徴へ置換することによって、規則2は「人口50万人の商業都市であれば、交通事故の発生時間帯は朝である」という規則2’に置換され得る。また、図9(A)に示す予測対象データの市町村名を図13に示す市町村名が有する特徴の組合せへ置換することができる。さらに、図11のステップS67、S68が実行される。これによって、図14(A)に示す予測対象データが得られる。
【0079】
次に、データ分析部200は、図14(A)に示す予測対象データを規則2’に基づいて分析する(S72)。図14(B)に分析後の予測対象データを示す。地点14および地点16は「人口50万人の商業都市」に該当するので、「交通事故の発生時間帯は朝である」という予測結果データが得られる。
【0080】
本実施の形態によれば、規則1だけでなく、規則2を用いて予測対象データの傾向を得ることができる。即ち、論理規則または属性データに固有名称が含まれている場合であっても、該固有名称を他の特徴または他の特徴の組合せに置換することによって、該固有名称を汎用化する。それによって、論理規則を予測対象データへ適用することができる。
【0081】
尚、本実施の形態において、規則1に関しては第1の実施の形態と同様の処理により交通事故発生の時間帯の予測をする。
【0082】
本実施の形態においては2つの特徴で各市町村を区別しているが、2つの特徴だけでは各市町村を区別することができない場合には、市町村の特徴の数を3つ以上に増加させればよい。それらの特徴の組合せにより、より多くの市町村が区別され得る。
【0083】
第1および第2の実施の形態において、分析対象データ(図5参照)において採用された第1の属性データと同じ属性データが第2の属性データとして予測対象データ(図9(A)参照)においても採用された。しかし、これらの実施の形態においては、予測対象データにおいて第1の属性データの総てが必ずしも使用されてはいない。例えば、第1および第2の実施の形態においては、「交差点の10m以内であるか」という属性データに対しては論理規則が発生していない。よって、この属性データは、予測対象データにおいて利用されていない。不要な属性データまでをも予測対象データへ付加することは、メモリ190の容量を浪費することになる。
【0084】
そこで、第3の実施の形態においては、予測対象データのデータサイズを小さくするために、必要最小限の属性データを第2の属性データとして抽出する。
【0085】
図15は、本発明に係る第3の実施の形態を示すフロー図である。本実施の形態は、分析対象データに用いられた属性データのうち、不要な属性データを予測対象データへ付加せず、必要な属性データのみを第2の属性データとして予測対象データへ付加する。本実施の形態において、ステップS10からステップS50は図11に示す第1の実施の形態と同様である。
【0086】
ステップS50の次に、データ処理部180は、規則1および規則2に基づいて第2の属性データを抽出する(S44)。例えば、規則1および規則2の条件節を第2の属性データとして抽出する。条件節は規則1または規則2のようなIF−THEN規則のうち、条件を示す部分(IF部分)である。例えば、規則1の条件節は、「カーブから10m以内ならば」である。規則2の条件節は、「A市ならば」である。これらの条件節に基づいて、「カーブから10m以内であるか」および「市町村名」を属性データとして予測対象データへ付加する。これによって、「交差点の10m以内であるか」という不要な属性データを予測対象データへ付加しない。
【0087】
続いて、図11に示すステップS66からS70を実行することによって、第1の実施の形態と同様の予測結果データを得ることができる。
【0088】
本実施の形態によれば、不要な属性データを予測対象データへ付加しないので、第1および第2の実施の形態と比較して予測対象データのデータ容量が小さくなり得る。
【0089】
図16は、本発明に係る第4の実施の形態を示すフロー図である。本実施の形態によれば、位置データを有する予測対象データが存在しない場合にデータ処理部180が仮想的な位置データを発生する。この仮想的な位置データを有する予測対象データが分析される。本実施の形態は、実際には未だ存在せず、新たに建設される道路に適用する場合などに用いられる。本実施の形態によれば、予測対象データが存在しないので、図1または図10に示されたデータ予測装置100または300において、データベース170が不要となる。
【0090】
本実施の形態において、ステップS10からステップS40は第1の実施の形態と同様である。
【0091】
ステップS40の次に、データ処理部180が仮想的な位置データを発生する(S46)。図17は、本実施の形態において用いられる道路の建設計画の地図データを示す概念図である。この地図データはデータベース160に格納されている。図17に示す破線の左側がA市であり、その右側がB市である。道路は、図17に示すようにA市からB市に亘って建設される予定である。よって、実際には未だ道路は建設されていない。
【0092】
この地図データに基づいてデータ処理部180は仮想的な位置データを発生する。図18は、仮想的な位置データが示す地点21から地点25を図17の地図データ上にプロットした図である。データ処理部180は、道路建設予定の地域内において任意に仮想的な位置データを発生させてもよく、一定の間隔を空けて仮想的な位置データを発生させてもよい。
【0093】
次に、仮想的な位置データへ規則1および規則2に基づいた第2の属性データおよび第2の度合表示データを付加することによって予測対象データを作成する。より詳細には、規則1および規則2の条件節に基づいて「カーブから10m以内であるか」および「市町村名」を第2の属性データを抽出する(S56)。データ処理部180が、仮想的な位置データがカーブから10m以内であるか否かおよび仮想的な位置データが属する市町村名を判定し、第2の度合表示データを生成する(S57)。第2の属性データおよび第2の度合表示データを表形式に変換して地点21から地点25の仮想的な位置データへ付加する(S58)。それによって、予測対象データが作成される。
【0094】
図19(A)は本実施の形態による予測対象データの概念図である。図18に示したように、地点21、22はA市に属し、カーブの10m以内に無い。地点23から25は、B市に属し、カーブの10m以内に在る。従って、属性データは、図19(A)のように示される。
【0095】
次に、図11に示すステップS70を実行することによって、図19(B)に示す予測結果データを得ることができる。図19(B)は本実施の形態による予測結果データを含む予測対象データの概念図である。図19(B)に示す予測対象データを参照して、地点21、22において交通事故の発生時間帯は朝であると予測できる。また、地点23から地点26において交通事故の発生時間帯は夜であると予測できる。
【0096】
本実施の形態によれば、建設計画の段階であって実際には無い道路などの仮想的な地理情報データに基づいて、交通事故などの事象が生じる傾向を予測することができる。
【0097】
尚、上記の実施の形態においては、規則1および規則2の2つの論理規則が用いられていた。しかし、論理規則の数は1つであってもよく、また、3つ以上であってもよい。
【0098】
上述したデータ予測装置またはデータ予測方法は、ハードウェアで構成してもよいし、ソフトウェアで構成してもよい。ソフトウェアで構成する場合には、データ予測装置の機能またはデータ予測方法を実現するプログラムをフロッピーディスクやCD−ROM等の記録媒体に収納し、コンピュータに読み込ませて実行させてもよい。記録媒体は、磁気ディスクや光ディスク等の携帯可能なものに限定されず、ハードディスク装置やメモリなどの固定型の記録媒体でもよい。
【0099】
また、上述したデータ予測装置の機能またはデータ予測方法を実現するプログラムを、インターネット等の通信回線(無線通信も含む)を介して頒布してもよい。さらに、同プログラムを暗号化したり、変調をかけたり、圧縮した状態で、インターネット等の有線回線や無線回線を介して、あるいは記録媒体に収納して頒布してもよい。
【0100】
【発明の効果】
本発明に従ったデータ予測装置、データ予測プログラムおよびデータ予測方法は、予測対象データへ地理的な特徴を示す属性データを自動的に付加することによって、論理規則に基づいて予測対象データの観測結果データを予測することを可能になる。
【0101】
本発明に従ったデータ予測装置、データ予測プログラムおよびデータ予測方法は、予測対象データに含まれる位置データに基づいて地理情報データから分析に必要な属性データを自動抽出し、この属性データおよび観測データに基づいてデータ分析を自動的に行うことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施の形態に従ったデータ予測装置100のブロック図。
【図2】第1の地域の地理情報データの具体例の概念図。
【図3】分析対象データの具体例の概念図。
【図4】図3に示す位置データを図2に示す地図データへプロットしたときの概念図。
【図5】属性データを付加した分析対象データの具体例の概念図。
【図6】第2の地域の地理情報データの具体例の概念図。
【図7】予測対象データの具体例の概念図。
【図8】図7に示す位置データを図6に示す地図データへプロットしたときの概念図。
【図9】属性データを付加した予測対象データの具体例の概念図および予測結果データを有する予測対象データの具体例を示す概念図。
【図10】規則発生部101および予測発生部102の同じ構成要素を共通に用いた実施の形態のブロック図。
【図11】本発明に係るデータ予測方法の第1の実施の形態を示すフロー図。
【図12】本発明に係る第2の実施の形態を示すフロー図。
【図13】市町村名という固有名称とこれらの市町村が有する特徴とを表形式で表した概念図。
【図14】第2の実施の形態による予測対象データの概念図および分析後の予測対象データの概念図。
【図15】本発明に係る第3の実施の形態を示すフロー図。
【図16】本発明に係る第4の実施の形態を示すフロー図。
【図17】本実施の形態において用いられる道路の建設計画の地図データを示す概念図。
【図18】仮想的な位置データが示す地点21から地点25を図17の地図データ上にプロットした図。
【図19】第4の実施の形態による予測対象データの概念図および予測結果データの概念図。
【図20】分析対象データの概念図および予測対象データの概念図。
【符号の説明】
100、300 データ予測装置
101 規則発生部
102 予測発生部
110、120、160、170 データベース
130、180 データ処理部
140、190 メモリ
150、200 データ分析部
Claims (14)
- 第1の地域において事象を観測した観測結果データと前記事象の観測点における地理的な特徴を示す第1の属性データとの関係を示す規則を記憶する第1の記憶部と、前記第1の地域とは異なる第2の地域に関する地理情報データを記憶する第2の記憶部とを備えた計算機を用いたデータ予測方法であって、
前記第2の地域における前記事象の予測点の地理的な特徴を示す第2の属性データを、前記第1の属性データに基づいて抽出する抽出ステップと、
前記予測点において該第2の属性データに該当する度合を前記地理情報データに基づいて判定し、該度合を示す度合表示データを生成する生成ステップと、
該度合表示データおよび前記第2の属性データを表形式に変換する変換ステップと、
前記予測点における前記事象の観測結果データを有さず、該予測点の位置を示す位置データを有する表形式の予測対象データへ前記度合表示データおよび前記第2の属性データを付加する付加ステップと、
前記度合表示データおよび前記第2の属性データを含む前記予測対象データを前記規則に基づいてデータ分析し、前記予測点において前記事象が生じる傾向を予測する予測ステップとを具備するデータ予測方法。 - 前記計算機は、前記規則を生成し該規則を前記第1の記憶部へ送信する規則発生部をさらに備え、
前記抽出ステップの前に、前記観測結果データおよび前記第1の属性データを含む分析対象データをデータ分析することによって前記規則を生成するステップと、
該規則を前記第1の記憶部へ送信するステップとをさらに具備することを特徴とする請求項2に記載のデータ予測方法。 - 前記第2の属性データが示す特徴は前記第1の属性データが示す特徴と同じであることを特徴とする請求項1に記載のデータ予測方法。
- 前記第2の属性データが示す特徴は前記規則の条件節が示す特徴であることを特徴とする請求項1に記載のデータ予測方法。
- 前記予測ステップ前に、前記規則に含まれた前記第1の地域に関する固有名称、若しくは、前記予測対象データに含まれた前記第2の地域に関する固有名称を、該固有名称が有する特徴に置換、若しくは、該固有名称が有する特徴の組合せに置換する置換ステップをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載のデータ予測方法。
- 前記位置データは仮想的に生成されたデータであることを特徴とする請求項1に記載のデータ予測方法。
- 第1の地域において事象を観測した観測結果データと前記事象の観測点における地理的な特徴を示す第1の属性データとの関係を示す規則を記憶する第1の記憶部と、
前記第1の地域とは異なる第2の地域に関する地理情報データを記憶する第2の記憶部と、
該第2の地域における前記事象の予測点の地理的な特徴を表す第2の属性データを前記第1の属性データに基づいて抽出し、前記地理情報データに基づいて前記予測点において該第2の属性データに該当する度合を示す度合表示データを生成し、該度合表示データと前記第2の属性データとを表形式に変換し、さらに、前記予測点の位置を示す位置データを有しかつ該予測点における前記事象の観測結果データを有しない表形式の予測対象データへ前記第2の属性データおよび前記度合表示データを付加するデータ処理部と、
前記第2の属性データおよび前記度合表示データを含む前記予測対象データを前記規則に基づいてデータ分析することによって前記予測点において前記事象が生じる傾向を予測するデータ分析部とを備えたデータ予測装置。 - 前記観測結果データおよび前記第1の属性データを含む分析対象データをデータ分析することによって前記規則を生成し、該規則を前記第1の記憶部へ送信する規則発生部をさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載のデータ予測装置。
- 前記予測対象データを予め記憶した第3の記憶部をさらに備えたことを特徴とする請求項7に記載のデータ予測装置。
- 前記第2の属性データが示す特徴は前記第1の属性データが示す特徴と同じであることを特徴とする請求項7に記載のデータ予測装置。
- 前記第2の属性データが示す特徴は前記論理規則の条件節が示す特徴であることを特徴とする請求項7に記載のデータ予測装置。
- データ処理部は、前記第1の地域に関する固有名称が前記規則に含まれている場合、若しくは、前記第2の地域に関する固有名称が前記予測対象データに含まれている場合に、該固有名称を該固有名称が有する特徴に置換、若しくは、該固有名称が有する特徴の組合せに置換することを特徴とする請求項7に記載のデータ予測装置。
- 前記位置データは仮想的に生成されたデータであることを特徴とする請求項7に記載のデータ予測装置。
- 第1の地域において事象を観測した観測結果データと前記事象の観測点における地理的な特徴を示す第1の属性データとの関係を示す規則を記憶する第1の記憶部と、前記第1の地域とは異なる第2の地域に関する地理情報データを記憶する第2の記憶部とを備えた計算機を用いて、
前記第2の地域における前記事象の予測点の地理的な特徴を示す第2の属性データを、前記第1の属性データに基づいて抽出する抽出ステップと、
前記予測点において該第2の属性データに該当する度合を前記地理情報データに基づいて判定し、該度合を示す度合表示データを生成する生成ステップと、
該度合表示データおよび前記第2の属性データを表形式に変換する変換ステップと、
該予測点における前記事象の観測結果データを有さず、前記予測点の位置を示す位置データを有する表形式の予測対象データへ前記度合表示データおよび前記第2の属性データを付加する付加ステップと、
前記度合表示データおよび前記第2の属性データを含む前記予測対象データを前記規則に基づいてデータ分析し、前記予測点において前記事象が生じる傾向を予測する予測ステップとを実行するデータ予測プログラム。
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