JP2004126729A - 配車方法及びコンピュータシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ドライバーの回収がスムーズに行える配車方法等を提供する。
【解決手段】ドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機2Bと、車輌位置情報を取得可能な車輌用装置3と、ドライバー用携帯電話機2B及び車輌用装置3と交信可能なコンピュータシステム1とを用い、コンピュータシステム1が、顧客からのドライバー派遣依頼に応じて派遣用車輌を選択する派遣車選択ステップと、ドライバー用携帯電話機2Bが、コンピュータシステム1に、ドライバー識別情報とドライバー位置情報とを送信して、ドライバーの回収依頼を行う回収依頼ステップと、コンピュータシステム1が、ドライバー位置情報と車輌位置情報とに基づいて、回収位置に配車可能な回収用車輌Dを選択し、車輌用装置3Dに回収位置についての情報とドライバーについての情報とを送信して、回収指示を行う回収指示ステップと、を有する配車方法を用いる。
【選択図】 図1
【解決手段】ドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機2Bと、車輌位置情報を取得可能な車輌用装置3と、ドライバー用携帯電話機2B及び車輌用装置3と交信可能なコンピュータシステム1とを用い、コンピュータシステム1が、顧客からのドライバー派遣依頼に応じて派遣用車輌を選択する派遣車選択ステップと、ドライバー用携帯電話機2Bが、コンピュータシステム1に、ドライバー識別情報とドライバー位置情報とを送信して、ドライバーの回収依頼を行う回収依頼ステップと、コンピュータシステム1が、ドライバー位置情報と車輌位置情報とに基づいて、回収位置に配車可能な回収用車輌Dを選択し、車輌用装置3Dに回収位置についての情報とドライバーについての情報とを送信して、回収指示を行う回収指示ステップと、を有する配車方法を用いる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タクシー等の車輌を配車する際の配車方法及びコンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、飲酒等により自分の車を運転できなくなった顧客からの申し込みに応じて、タクシーの待機場所等から2人のドライバーが乗った1台のタクシーを顧客の車の駐車場所に派遣し、一方のドライバーが顧客の車を運転し、他方のドライバーがタクシーに顧客を同乗させて顧客の車に伴走し、顧客と顧客の車とを目的地まで送り届けた後、運転代行したドライバーが伴走車であるタクシーに同乗して、待機場所等の元の場所まで戻る運転代行サービスが知られている。
【0003】
なお、先行技術文献調査は行ってないので、記載すべき先行技術文献情報はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の運転代行サービスにおいては、駐車場所から目的地に到着するまでの往きで2人、目的地から待機場所等に戻るまでの帰りで2人の合計4人分のドライバーが必要であり、コストがかかるため、料金を高く設定せざるを得なかった。
【0005】
そこで、従来の運転代行サービスに代わるサービスとして、顧客からの申し込みに応じて、1人のドライバーが乗ったタクシーを顧客の車の駐車場所に派遣し、そのタクシーのドライバーは、自分のタクシーを顧客の車の代わりに駐車させて顧客の車を運転するとともに顧客を同乗させ、顧客と顧客の車とを目的地まで送り届けることとする。そして、そのタクシーのドライバーを別のタクシーにより回収するようにすれば、駐車場所から目的地に到着するまでの往きでは1人、目的地から駐車場所に戻るまでの帰りでは2人の合計3人分となって、コストが削減でき、料金を下げることができる。
【0006】
しかしながら、ドライバーの回収の際に、回収車となるタクシーがスムーズに配車されないと、結局はドライバーが回収車を待って無駄な時間を過ごすこととなり、コスト削減の効果が低下してしまうという問題があった。
【0007】
この発明は、上述した問題を解決するものであり、ドライバーの回収等がスムーズに行える配車方法及びそのような配車方法に用いられるコンピュータシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の配車方法は、ドライバーの位置に関するドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機と、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と、前記ドライバー用携帯電話機と交信可能であるとともに前記車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムとを用いた配車方法であって、前記コンピュータシステムが、顧客からのドライバー派遣依頼に応じて1台の車輌を派遣用車輌として選択する派遣車選択ステップと、前記ドライバー用携帯電話機が、前記コンピュータシステムに、前記派遣用車輌のドライバーのドライバー識別情報と前記ドライバー位置情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収依頼を行う回収依頼ステップと、前記コンピュータシステムが、前記回収依頼に応じて、前記ドライバー用携帯電話機から受信した前記ドライバー位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記ドライバー位置情報で示される回収位置に配車可能な車輌を回収用車輌として選択し、前記回収用車輌の前記車輌用装置に、前記回収位置についての情報と前記ドライバー識別情報に基づく前記派遣用車輌のドライバーについての情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収指示を行う回収指示ステップと、を有することを特徴とする。
【0009】
これによれば、派遣用車輌のドライバーの回収の際に、ドライバー位置情報が携帯電話機からコンピュータシステムに送信され、コンピュータシステムによって回収位置に配車可能な車輌が回収用車輌として選択され、回収用車輌の車輌用装置に回収位置についての情報が送信される。したがって、回収位置の把握が容易となり、また、回収用車輌が自動的に選択されるので、ドライバーの回収がスムーズに行える。
【0010】
ここで、請求項2記載の配車方法のように、前記回収依頼ステップにおいて、前記ドライバー用携帯電話機に設けられている所定の操作ボタンが所定時間以上押されることにより、前記ドライバー用携帯電話機が、前記ドライバー位置情報を取得して、前記ドライバー位置情報と予め記憶されている前記ドライバー識別情報とを前記コンピュータシステムに送信することが好ましい。
【0011】
これによれば、操作ボタンを長押しするだけでドライバー位置情報等が送信されるので、回収依頼が迅速に行える。
【0012】
さらに、請求項3記載の配車方法のように、前記回収用車輌の前記車輌用装置が、前記回収位置についての情報に基づいて、前記回収位置を地図上に表示する回収位置表示ステップを有することが好ましい。
【0013】
これによれば、回収用車輌のドライバーは視覚的に回収位置が把握でき、回収位置の把握がさらに容易となる。
【0014】
請求項4記載のコンピュータシステムは、ドライバーの位置に関するドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機と交信可能であるとともに、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムであって、顧客からのドライバー派遣依頼に応じて1台の車輌を派遣用車輌として選択する派遣車選択手段と、前記ドライバー用携帯電話機から、前記派遣用車輌のドライバーのドライバー識別情報と前記ドライバー位置情報とを受信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収依頼を受け付ける回収依頼受付手段と、前記回収依頼受付手段で受信した前記ドライバー位置情報と前記車両用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記ドライバー位置情報で示される回収位置に配車可能な車輌を回収用車輌として選択し、前記回収用車輌の前記車輌用装置に、前記回収位置についての情報と前記ドライバー識別情報に基づく前記ドライバーについての情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収指示を行う回収指示手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の配車方法は、利用者の位置に関する利用者位置情報を取得可能な携帯電話機と交信可能であるとともに、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムを用いた配車方法であって、前記コンピュータシステムが、前記携帯電話機から、利用者の識別情報と前記利用者位置情報とを受信し、配車依頼を受け付ける配車依頼受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記利用者位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記利用者位置情報で示される配車位置に配車可能な車輌を選択し、前記配車位置についての情報と前記識別情報に基づく利用者についての情報とを、前記選択された車輌の前記車輌用装置に送信し、配車を指示する配車指示ステップと、を有することを特徴とする。
【0016】
これによれば、コンピュータシステムが、利用者位置情報を携帯電話機から受信し、配車可能な車輌を選択し、その車輌の車輌用装置に配車位置についての情報を送信する。したがって、配車位置の把握が容易となり、また、配車される車輌が自動的に選択されるので、配車がスムーズに行われることとなる。
【0017】
ここで、請求項6記載の配車方法のように、前記配車依頼受付ステップにおいて、前記コンピュータシステムが、前記携帯電話機からの要求に応じて、前記識別情報の入力を促し前記利用者位置情報を取得するための配車依頼画面を表示可能なデータを、前記携帯電話機に送信することが好ましい。
【0018】
これによれば、利用者は携帯電話機に表示された配車依頼画面上で容易に回収依頼を行うことができる。
【0019】
または、請求項7記載の配車方法のように、前記配車依頼受付ステップに先立って、前記コンピュータシステムが、前記携帯電話機からの要求に応じて、前記携帯電話機が前記利用者位置情報を取得して予め記憶されている前記識別情報と共に前記コンピュータシステムに送信するためのプログラムを、前記携帯電話機に送信するダウンロードステップを有することが好ましい。
【0020】
これによれば、配車依頼の度に配車依頼画面を表示させるためのデータをコンピュータシステムへ要求する必要がなくなるので、配車依頼がより迅速に行える。
【0021】
請求項8記載のコンピュータシステムは、利用者の位置に関する利用者位置情報を取得可能な携帯電話機と交信可能であるとともに、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムであって、前記携帯電話機から、利用者の識別情報と前記利用者位置情報とを受信し、前記利用者位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記利用者位置情報で示される配車位置に配車可能な車輌を選択し、前記配車位置についての情報と前記識別情報に基づく利用者についての情報とを、前記選択された車輌の前記車輌用装置に送信し、配車を指示することを特徴とする。
【0022】
請求項9記載の配車方法は、利用者の位置に関する利用者位置情報を取得可能な携帯電話機と交信可能な総合受信システムと、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能であるとともに前記総合受信システムと交信可能なコンピュータシステムとを用いた配車方法であって、前記総合受信システムが、前記携帯電話機から、利用者の識別情報と前記利用者位置情報とを受信し、配車依頼を受け付ける配車依頼総合受付ステップと、前記総合受信システムが、前記利用者位置情報に基づいて、前記利用者位置情報で示される配車位置を配車エリアに含む前記コンピュータシステムを選択し、選択された前記コンピュータシステムに前記利用者位置情報と前記識別情報とを送信する選択送信ステップと、前記コンピュータシステムが、前記総合受信システムから受信した前記利用者位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記配車位置に配車可能な車輌を選択し、前記配車位置についての情報と、前記総合受信システムから受信した前記識別情報に基づく利用者についての情報とを、前記選択された車輌の前記車輌用装置に送信し、配車を指示する配車指示ステップと、を有することを特徴とする。
【0023】
これによれば、配車位置の把握が容易となり、また、配車される車輌が自動的に選択されるので、配車がスムーズに行われることとなるばかりでなく、広範囲にわたる配車が可能となる。
【0024】
ここで、請求項10記載の配車方法のように、前記選択送信ステップにおいて、前記総合受信システムが、選択された前記コンピュータシステムに、前記配車位置を含むマップデータを送信することが好ましい。
【0025】
これによれば、コンピュータシステム側でマップデータを保有する必要がなくなる。
【0026】
請求項11記載の配車方法は、ドライバーの位置に関するドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機と、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と、顧客の位置に関する顧客位置情報を取得可能な顧客用携帯電話機と交信可能であるとともに前記ドライバー用携帯電話機及び前記車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムとを用いた配車方法であって、前記コンピュータシステムが、前記顧客用携帯電話機から、前記顧客位置情報と顧客の目的地を示す目的地識別情報とを受信し、前記顧客位置情報と前記目的地識別情報とに基づいて料金を算出する料金算出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記料金算出ステップで受信した前記顧客位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記顧客位置情報で示される派遣位置に配車可能な車輌を派遣用車輌として選択し、前記派遣用車輌のドライバーのドライバー識別情報と、前記料金算出ステップで受信した前記目的地識別情報または前記目的地識別情報に基づく目的地特定情報とを、互いに関連付けて保存する派遣車選択ステップと、前記ドライバー用携帯電話機が、前記コンピュータシステムに、前記ドライバー位置情報と前記ドライバー識別情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収依頼を行う回収依頼ステップと、前記コンピュータシステムが、前記回収依頼に応じて、前記ドライバー用携帯電話機から受信した前記ドライバー識別情報に関連付けられて保存されている前記目的地識別情報または前記目的地特定情報と、前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記目的地識別情報または前記目的地特定情報で示される目的地に配車可能な車輌を回収用車輌として選択し、前記回収用車輌の前記車輌用装置に、前記目的地についての情報と前記ドライバー識別情報に基づく前記派遣用車輌のドライバーについての情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収指示を行う回収指示ステップと、を有することを特徴とする。
【0027】
これによれば、顧客の目的地に配車可能な回収用車輌が自動的に選択されるので、ドライバーの回収がスムーズに行えるのみならず、料金が自動的に算出されるので、その料金を顧客に知らせれば、顧客は料金を知った上で安心してサービスを受けることができる。
【0028】
ここで、請求項12記載の配車方法のように、前記回収依頼ステップにおいて、前記ドライバー用携帯電話機に設けられている所定の操作ボタンが所定時間以上押されることにより、前記ドライバー用携帯電話機が、前記ドライバー位置情報を取得して、前記ドライバー位置情報と予め記憶されている前記ドライバー識別情報とを前記コンピュータシステムに送信することが好ましい。
【0029】
これによれば、煩わしい操作の必要なく回収依頼が迅速に行える。
【0030】
また、請求項13記載の配車方法のように、前記回収依頼ステップが、前記派遣用車輌の前記目的地への到着前に行われることが好ましい。
【0031】
これによれば、目的地への到着前に回収用車輌が配車されることとなるので、ドライバーの回収がさらに迅速に行える。
【0032】
また、請求項14記載の配車方法のように、前記料金算出ステップにおいて、前記コンピュータシステムが、算出した料金を表示可能なデータを、前記顧客用携帯電話機に送信することが好ましい。
【0033】
これによれば、顧客用携帯電話機に料金が表示されるので、顧客に自動的に料金を知らせることができるとともに、顧客は即座に料金を知ることができる。
【0034】
請求項15記載のコンピュータシステムは、ドライバーの位置に関するドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機及び顧客の位置に関する顧客位置情報を取得可能な顧客用携帯電話機と交信可能であるとともに、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムであって、前記顧客用携帯電話機から前記顧客位置情報と顧客の目的地を示す目的地識別情報とを受信して、ドライバーの派遣依頼を受け付ける派遣依頼受付手段と、前記派遣依頼受付手段で受信した前記顧客位置情報と前記目的地識別情報とに基づいて、料金を算出する料金算出手段と、前記派遣依頼受付手段で受信した前記顧客位置情報と、前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記顧客位置情報で示される派遣位置に配車可能な車輌を派遣用車輌として選択し、前記派遣用車輌のドライバーのドライバー識別情報と、前記派遣依頼受付手段で受信した前記目的地識別情報または前記目的地識別情報に基づく目的地特定情報とを、互いに関連付けて保存する派遣車選択手段と、前記ドライバー用携帯電話機から前記ドライバー位置情報と前記ドライバー識別情報とを受信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収依頼を受け付ける回収依頼受付手段と、前記回収依頼受付手段で受信した前記ドライバー識別情報に関連付けられて保存されている前記目的地識別情報または前記目的地特定情報と、前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記目的地識別情報または前記目的地特定情報で示される目的地に配車可能な車輌を回収用車輌として選択し、前記回収用車輌の前記車輌用装置に、前記目的地についての情報と前記ドライバー識別情報に基づく前記派遣用車輌のドライバーについての情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収指示を行う回収指示手段と、を有することを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0036】
まず、第1実施形態について説明する。図1に示す配車システムは、コンピュータシステム1と、複数のドライバーBがそれぞれ携帯するドライバー用携帯電話機2B(以下、単に携帯電話機2Bとも表記する。)と、複数の車輌にそれぞれ設けられている車輌用装置3とを備えている。コンピュータシステム1は、タクシー会社のタクシー配車センターに設けられ、インターネットサーバ11と、インターネットサーバ11に接続された受注サーバ12と、受注サーバ12に接続された最適車輌検索サーバ(以下、検索サーバとも言う。)13とを備えている。
【0037】
携帯電話機2Bは、GPS受信機能を有しており、携帯電話機2B自体の位置情報(この位置情報は携帯電話機2Bの利用者であるドライバーBの位置に関する情報となるので、以下、ドライバー位置情報と言う。)を取得可能である。詳しくは、携帯電話機2Bは、GPSからの電波及び基地局からの電波を受信して、それらの電波に関するデータを、携帯電話会社等に設けられている位置計算用コンピュータ(図示せず)に送信する。位置計算用コンピュータは、受信したデータに基づいて携帯電話機2Bの位置を計算し、その結果を位置情報として携帯電話機2Bに送信する。これにより、携帯電話機2Bは、自機の位置情報すなわちドライバー位置情報を取得する。また、携帯電話機2Bは、インターネット接続機能を有しており、インターネットサーバ11と交信可能に構成されている。
【0038】
車輌用装置3は、GPS受信機能を有したカーナビゲーション装置であり、自車の位置の経度及び緯度を示す車輌位置情報を取得可能に構成されている。なお、車輌用装置3は、GPSからの受信電波に基づいて自車の位置を計算可能である。また、車輌用装置3は、検索サーバ13と交信可能であり、自車の車輌位置情報を定期的に検索サーバ13に送信するように構成されている。
【0039】
上記のような配車システムを用いた配車方法について、次に説明する。
【0040】
ドライバーの派遣を要請する顧客Aは、顧客用携帯電話機2Aを用いて、次のようにドライバー派遣依頼を行う。なお、顧客用携帯電話機2A(以下、単に携帯電話機2Aとも表記する。)も、ドライバー用携帯電話機2Bと同様に、GPS受信機能を有しており、携帯電話機2A自体の位置情報(この位置情報は携帯電話機2Aの利用者である顧客Aの位置に関する情報となるので、以下、顧客位置情報と言う。)を取得可能である。また、携帯電話機2Aは、インターネット接続機能を有しており、インターネットサーバ11と交信可能に構成されている。顧客Aは、携帯電話機2Aにおいて、インターネットに接続し所定のURLを入力する等所定の操作を行う。すると、携帯電話機2Aの画面には、インターネットサーバ11から送信されたデータにより、図3に示すような顧客用ホームページ21が表示される。
【0041】
顧客Aが顧客用ホームページ21上で「ドライバー派遣受付」を選択すると、携帯電話機2Aには、インターネットサーバ11から送信されたデータにより、図3に示すようなドライバー派遣依頼Webページ(以下、ドライバー派遣依頼画面と言う。)22が表示される。顧客Aが、ドライバー派遣依頼画面22において、名前、携帯電話機2Aの電話番号、及び、メールアドレスを入力し、送信ボタン23を選択すると、携帯電話機2Aは、顧客位置情報を取得する。そして、携帯電話機2Aは、顧客位置情報と、入力された名前、電話番号、及び、メールアドレスからなる識別情報とを、タクシー配車依頼信号(ここでは、ドライバー派遣依頼信号)と共に、インターネットを介してインターネットサーバ11に送信する(図1の▲1▼、図2のS01参照)。
【0042】
インターネットサーバ11は、受注サーバ12に、受信した顧客位置情報と、識別情報と、ドライバー派遣依頼信号とを送信する。受注サーバ12は、識別情報に基づいて顧客Aについての情報を作成する。ここで、顧客Aについての情報とは、本実施形態では、送信された識別情報をそのまま顧客Aについての情報とするが、例えば、予め登録された顧客については識別情報として電話番号だけを入力させ、その電話番号から受注サーバ12が顧客データベースを検索して名前及びメールアドレスを取得し、名前、電話番号、及び、メールアドレスを含む顧客Aについての情報を作成してもよい。また、受注サーバ12は、受信した顧客位置情報に基づいて顧客Aの位置(この位置が派遣位置となるので、以下、派遣位置とも言う。)についての情報を作成する。ここで、派遣位置についての情報とは、本実施形態では、送信された顧客位置情報をそのまま派遣位置についての情報とするが、例えば適当な誤差補正等を行って、派遣位置についての情報を作成してもよい。
【0043】
受注サーバ12は、派遣位置についての情報、顧客Aについての情報、及び、ドライバー派遣依頼信号を検索サーバ13に送信し、検索サーバ13は、配車可能な(すなわち、空車状態の)車輌のうち派遣位置に最も近い(ここでは、距離的に最も近い)車輌Cを派遣用車輌として選択し(図2のS02)、車輌Cの車輌用装置3Cに、派遣位置についての情報と、顧客Aについての情報と、ドライバー派遣依頼信号とを送信する(図1の▲2▼、図2のS03参照)〈派遣車選択ステップ〉。なお、区別のため、車輌Cの車輌用装置3を車輌用装置3C、後述する車輌Dの車輌用装置3を車輌用装置3Dと表記する。
【0044】
車輌用装置3Cは、自己の備える地図データにより画面上に地図を表示し、その地図上に、派遣位置についての情報と自車の車輌位置情報とに基づいて、派遣位置及び自車の位置を表示する。また、車輌用装置3Cは、ドライバー派遣依頼信号に基づいて、ドライバー派遣依頼である旨を画面に表示し、または、音声で知らせる。また、車輌用装置3Cは、受信した顧客Aについての情報(ここでは、名前、電話番号、メールアドレス)も画面に表示する。車輌CのドライバーBは、車輌用装置3Cによるナビゲーションに従って、派遣位置まで車輌Cを運転し、顧客Aと合流する(図1の▲3▼参照)。なお、合流の際にドライバーBは、顧客Aについての情報により顧客Aであることを確認する。ドライバーBは顧客Aの車輌の代わりに車輌Cを駐車し、顧客Aの車輌に顧客Aを乗せ、顧客Aの車輌を運転して顧客Aが指示した目的地まで行く(図1の▲4▼参照)。
【0045】
目的地で顧客Aの車輌から降りたドライバーBは、携帯電話機2Bを用いて、次のように回収依頼を行う。ドライバーBは、携帯電話機2Bにおいて、インターネットに接続し所定のURLを入力する等所定の操作を行う。すると、携帯電話機2Bの画面には、インターネットサーバ11から送信されたデータにより、図4に示すようなドライバー用ホームページ24が表示される。
【0046】
ドライバーBがドライバー用ホームページ24上で「回収受付」を選択すると、携帯電話機2Bには、インターネットサーバ11から送信されたデータにより、図4に示すような回収依頼Webページ(以下、回収依頼画面と言う。)25が表示される。ドライバーBが、回収依頼画面25において、名前、携帯電話機2Bの電話番号、及び、メールアドレスを入力し、送信ボタン26を選択すると、携帯電話機2Bは、ドライバー位置情報を取得し、ドライバー位置情報と、入力された名前、電話番号、及び、メールアドレスからなるドライバー識別情報とを、タクシー配車依頼信号(ここでは、回収依頼信号)と共にインターネットサーバ11に送信する(図1の▲5▼、図2のS04参照)〈回収依頼ステップ〉。
【0047】
インターネットサーバ11は、受注サーバ12に、受信したドライバー位置情報と、ドライバー識別情報と、回収依頼信号とを送信する。受注サーバ12は、上記ドライバー派遣依頼の場合と同様にして、ドライバーBの位置(この位置が回収位置となるので、以下、回収位置とも言う。)についての情報と、ドライバーBについての情報とを作成し、回収依頼信号と共に検索サーバ13に送信する。検索サーバ13は、配車可能な(すなわち、空車状態の)車輌のうち回収位置に最も近い(ここでは、距離的に最も近い)車輌Dを回収用車輌として選択する(図2のS05参照)。そして、その車輌Dの車輌用装置3Dに、回収位置についての情報と、ドライバーBについての情報と、回収依頼信号とを送信する(図1の▲6▼、図2のS06参照)〈回収指示ステップ〉。
【0048】
車輌用装置3Dは、自己の備える地図データにより画面31上に地図を表示し、その地図上に、受信した回収位置についての情報と自車の位置情報とに基づいて、回収位置及び自車の位置を表示する〈回収位置表示ステップ〉。また、車輌用装置3Dは、回収依頼信号に基づいて、回収依頼である旨を画面31に表示し、または、音声で知らせる。また、車輌用装置3DはドライバーBについての情報(ここでは、名前、電話番号、メールアドレス)も画面31に表示する。車輌Dのドライバーは、車輌用装置3Dによるナビゲーションに従って、回収位置まで車輌Dを運転し、ドライバーBと合流する(図1の▲7▼参照)。なお、合流の際に車輌Dのドライバーは、ドライバーBについての情報によりドライバーBであることを確認する。ドライバーBは車輌Dに同乗して、車輌Cの駐車場所まで戻る(図1の▲8▼参照)。
【0049】
上記第1実施形態によれば、必要とするドライバーが往きで1人、帰りで2人の合計3人となり、サービスのコストを削減することができる。しかも、ドライバーBの回収の際に、ドライバーBが携帯電話機2Bの画面上で送信ボタン26を選択するだけで、ドライバーBの位置情報が携帯電話機2Bからコンピュータシステム1に自動的に送信され、コンピュータシステム1で回収位置に最も近い車輌Dが回収用車輌として自動的に選択され、車輌Dの車輌用装置3Dに回収位置についての情報が自動的に送信されて自車の位置と共に表示される。したがって、ドライバーBの回収がスムーズに行える。
【0050】
また、ドライバー派遣依頼の際も、顧客Aが携帯電話機2Aの画面上で送信ボタン23を選択するだけで、顧客Aの位置情報が携帯電話機2Aからコンピュータシステム1に自動的に送信され、コンピュータシステム1で派遣位置に最も近い車輌Cが派遣用車輌として自動的に選択され、車輌Cの車輌用装置3Cに派遣位置についての情報が自動的に送信されて自車の位置と共に表示される。したがって、顧客Aは自分の位置を口頭で説明する必要がなくなり、ドライバーBの派遣をスムーズに受けることができる。
【0051】
次に、第2実施形態について、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。第2実施形態では、ドライバーBは、携帯電話機2Bにおいて予め所定の操作を行うことにより、コンピュータシステム1から回収依頼用プログラムをダウンロードする。このダウンロードの際、ドライバー識別情報の入力が求められるので、ドライバーBは、名前、電話番号、及び、メールアドレスをドライバー識別情報として入力する。携帯電話機2Bの記憶部には、入力されたドライバー識別情報が記憶される。
【0052】
ドライバーBは、回収を依頼する場合、携帯電話機2Bにおいて回収依頼用プログラムを起動する。すると、携帯電話機2Bの画面には、図5に示すような回収依頼画面27が表示される。ドライバーBが、回収依頼画面27に設けられた送信ボタン28を選択すると、携帯電話機2Bは、ドライバー位置情報を取得し、記憶されている識別情報及び回収依頼信号と共に、インターネットを介してインターネットサーバ11に送信する〈回収依頼ステップ〉。以下の動作は、第1実施形態と同様である。
【0053】
第2実施形態によれば、回収依頼を行う度にコンピュータシステム1からWebページを受信したり、識別情報を入力したりする必要がなくなるので、回収依頼を迅速に行える。
【0054】
なお、顧客Aの携帯電話機2Aにおいても同様に、予めドライバー派遣依頼用プログラムをダウンロードしておくようにしてもよい。すなわち、顧客Aは、携帯電話機2Aにおいて予め所定の操作を行うことにより、コンピュータシステム1からドライバー派遣依頼用プログラムをダウンロードする。このダウンロードの際、識別情報の入力が求められるので、顧客Aは、名前、電話番号、及び、メールアドレスを識別情報として入力する。携帯電話機2Aの記憶部には、入力された識別情報が記憶される。
【0055】
顧客Aは、ドライバー派遣依頼を行う場合、携帯電話機2Aにおいてドライバー派遣依頼用プログラムを起動する。すると、携帯電話機2Aの画面には、図6に示すようなドライバー派遣依頼画面41が表示される。顧客Aが、ドライバー派遣依頼画面41に設けられた送信ボタン42を選択すると、携帯電話機2Aは顧客位置情報を取得し、携帯電話機2Aの画面には位置情報送信確認画面43が表示される。顧客Aが、位置情報送信確認画面43に設けられた了承ボタン44を選択すると、携帯電話機2Aは、取得した顧客位置情報を、識別情報及びドライバー派遣依頼信号と共に、インターネットサーバ11に送信する。以下の動作は、第1実施形態と同様である。
【0056】
次に、第3実施形態について、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。第3実施形態では、携帯電話機2Bに予めワンタッチで回収依頼できる機能を持たせている。すなわち、図7に示すように、携帯電話機2Bには操作ボタン20が設けられており、また、予め、回収依頼プログラム及びドライバーBのドライバー識別情報が記憶されている。そして、操作ボタン20を長押しする(すなわち、所定時間以上押下する)ことにより回収依頼プログラムが起動し、ドライバー位置情報を取得して、記憶されているドライバー識別情報及び回収依頼信号と共に、インターネットを介してインターネットサーバ11に送信する〈回収依頼ステップ〉。その後、携帯電話機2Bには図7に示すような送信終了報知画面29が表示される。以下の動作は、第1実施形態と同様である。なお、操作ボタン20は、回収依頼専用のボタンではなく、他の目的に用いられるボタン(例えば電源ボタンや記号入力用のボタン等)と兼用であってもよい。
【0057】
第3実施形態によれば、回収依頼を行う度にコンピュータシステム1からWebページを受信したり、ドライバー識別情報を入力したりする必要がなくなるばかりでなく、操作ボタン20を1回操作するだけよいので、回収依頼がさらに迅速に行える。
【0058】
なお、顧客Aの携帯電話機2Aにも同様に、予めワンタッチでドライバー派遣依頼できる機能を持たせるようにしてもよい。すなわち、図8に示すように、携帯電話機2Aに操作ボタン40を設け、また、予め、ドライバー派遣依頼プログラム及び顧客Aの識別情報を記憶しておくこととする。そして、操作ボタン40を長押しすることにより、ドライバー派遣依頼プログラムが起動し、顧客位置情報を取得して、記憶されている識別情報及びドライバー派遣依頼信号と共にインターネットサーバ11に送信し、その後、携帯電話機2Aに図8に示すような送信終了報知画面45を表示するように構成してもよい。以下の動作は、第1実施形態と同様である。なお、操作ボタン40も、ドライバー派遣依頼専用のボタンではなく、他の目的に用いられるボタンと兼用であってもよい。
【0059】
次に、第4実施形態について、図9及び図10に基づいて説明する。第4実施形態の配車システムでは、図9に示すように、携帯電話機2Bから送信されたデータは、一旦、総合受信センターに設けられたコンピュータシステムである総合受信システム4に受信された後、各タクシー会社のタクシー配車センターのコンピュータシステム1に振り分けられる。なお、図9において図1と同様の部分については、図1と同じ符号を用いる。
【0060】
第4実施形態では、タクシー会社のドライバーBは、上記第3実施形態で説明したような操作ボタン20を備えた携帯電話機2Bを携帯している。そして、回収用のタクシーを必要とした場合、操作ボタン20を長押しすることにより、ドライバー位置情報、電話番号等のドライバー識別情報、及び、タクシー配車依頼信号(ここでは、回収依頼信号)が、携帯電話機2Bからインターネットを介して総合受信システム4に送信される(図9の▲1▼、図10のS101参照)。総合受信システム4は、それらのデータを受信する(図10のS102参照)〈配車依頼総合受付ステップ〉。
【0061】
総合受信システム4は、受信したドライバー位置情報に基づいて、ドライバーBの位置(回収位置)を配車エリアに含むタクシー会社を選択し、そのタクシー会社のコンピュータシステム1に、ドライバー位置情報とドライバー識別情報と回収依頼信号とを、回収位置付近のマップデータ(地図データ)と共に、インターネットを介して送信する(図9の▲2▼、図10のS103参照)〈選択送信ステップ〉。なお、総合受信システム4が、回収依頼信号を受信した場合には、その信号と共に受信したドライバー識別情報に基づいてドライバーBがどのタクシー会社のドライバーであるかを判断し、ドライバーBが所属するタクシー会社を選択するようにしてもよい。
【0062】
データを受取ったタクシー会社のコンピュータシステム1は、ドライバー位置情報とマップデータとから、回収位置に最も近い車輌Dを選択する(図9の▲3▼、図10のS104参照)。そして、選択した車輌Dの車輌用装置3Dに、回収位置についての情報(ここでは、受信したドライバー位置情報そのもの)と、ドライバーBについての情報(ここでは、受信したドライバー識別情報そのもの)と、回収依頼信号とを送信する(図10のS105参照)〈配車指示ステップ〉。
【0063】
車輌用装置3Dは、自己の備える地図データにより地図を表示し、その地図上に回収位置と自車の位置とを表示して、ナビゲーションを行う。車輌Dのドライバーは、ナビゲーションに従って回収位置まで車輌Dを運転する(図9の▲4▼参照)。
【0064】
この第4実施形態では、1つのタクシー会社の配車エリアを越えた広範囲にわたる配車が可能となり、また、各タクシー会社はマップデータを保有しておく必要がなくなる。
【0065】
なお、ドライバー回収の際のみならず、ドライバー派遣の際も同様に、顧客用携帯電話機2Aから送信されたデータが、総合受信システム4を経て各タクシー会社に振り分けられるように構成することができる。
【0066】
また、上記配車システム及び配車方法は、ドライバー派遣や回収の場合に限らず、広くタクシー等の配車の際に用いることができる。以下、第5実施形態として、タクシーを配車する場合を例にとって、図9を用いて説明する。タクシーの配車を依頼する者(以下、利用者)Eは、携帯電話機2Aや2Bと同様に、GPS受信機能を有し自機の位置情報(利用者Eの位置に関する情報であり、以下、利用者位置情報と言う。)を取得可能な携帯電話機2を用いて、利用者位置情報と利用者Eの識別情報とタクシー配車依頼信号とを、コンピュータシステム1に送信する。
【0067】
ここで、携帯電話機2からの要求に応じて、コンピュータシステム1がドライバー派遣依頼画面22と同様の配車依頼画面を表示可能なデータを送信し、利用者Eが配車依頼画面上で名前等の識別情報を入力し送信ボタンを選択することにより、携帯電話機2が利用者位置情報を取得して、識別情報及びタクシー配車依頼信号と共にコンピュータシステム1に送信することとしてもよい。
【0068】
また、コンピュータシステム1が、携帯電話機2からの要求に応じて、利用者位置情報を取得して予め記憶されている識別情報と共にコンピュータシステム1に送信するための配車依頼プログラムを、携帯電話機2に送信しておくこととしてもよい〈ダウンロードステップ〉。そして、利用者Eが携帯電話機2において配車依頼プログラムを起動すると、携帯電話機2の画面には、ドライバー派遣依頼画面41と同様の配車依頼画面が携帯電話機2に表示され、利用者Eが配車依頼画面に設けられた送信ボタンを選択すると、携帯電話機2は利用者位置情報を取得し、携帯電話機2の画面には位置情報送信確認画面43と同様の位置情報送信確認画面が表示される。そして、利用者Eが位置情報送信確認画面に設けられた了承ボタンを選択すると、携帯電話機2が、取得した利用者位置情報を、識別情報及びタクシー配車依頼信号と共に、インターネットサーバ11に送信することとしてもよい。
【0069】
また、携帯電話機2に、所定の操作ボタンを設け、その操作ボタンが所定時間以上押されることにより、携帯電話機2が利用者位置情報を取得して、予め記憶されている利用者Eの識別情報及びタクシー配車依頼信号と共に、コンピュータシステム1に送信するように構成してもよい。
【0070】
なお、第4実施形態のように、携帯電話機2から送信された利用者位置情報と利用者Eの識別情報とタクシー配車依頼信号とを、総合受信システム4が受信し〈配車依頼総合受付ステップ〉、総合受信システム4が、利用者位置情報で示される配車位置を配車エリアに含むコンピュータシステム1を選択し、利用者位置情報と利用者Eの識別情報とを、配車位置を含むマップデータと共にコンピュータシステム1に送信する〈選択送信ステップ〉ようにしてもよい。
【0071】
コンピュータシステム1は、携帯電話機2から送信された利用者位置情報と識別情報とタクシー配車依頼信号とを受信し〈配車依頼受付ステップ〉、または、上述したように総合受信システム4から利用者位置情報等を受信する。そして、コンピュータシステム1は、利用者位置情報と各車輌用装置3から送信された車輌位置情報とに基づいて、利用者Eの位置(すなわち配車位置)に最も近い車輌を選択し、その車輌の車輌用装置3に、配車位置についての情報(携帯電話機2から受信した利用者位置情報そのものであってもよい。)と利用者Eについての情報(携帯電話機2から受信した識別情報そのものであってもよい)とタクシー配車依頼信号とを送信する〈配車指示ステップ〉。車輌用装置3は、配車位置と自車の位置を地図上に表示し、ナビゲーションを行う。このようにすれば、利用者Eの配車依頼からタクシーの配車までが自動的に行われ、また、利用者Eの位置の把握が容易となるため、迅速に車輌を到着させることができる。
【0072】
次に、第6実施形態について、図11及び図12に基づいて説明する。第6実施形態では、顧客はドライバーの派遣依頼の際に目的地を送信して料金の報知を受け、また、ドライバーは目的地への到着前に回収依頼を行う。以下、詳しく説明する。ここで、第1実施形態等と同様のものには、第1実施形態等と同じ符号を用いて説明する。
【0073】
顧客Aは、携帯電話機2Aにおいて予め所定の操作を行うことにより、コンピュータシステム1からドライバー派遣依頼用プログラムをダウンロードしておく。このダウンロードの際、顧客Aの識別情報(以下、顧客識別情報とも言う。)の入力が求められるので、顧客Aは、名前、携帯電話番号、及び、メールアドレスを顧客識別情報として入力する。携帯電話機2Aの記憶部には、入力された顧客識別情報が記憶される。このドライバー派遣依頼用プログラムは第2実施形態で説明したものとは異なり、次に説明するように、顧客Aに目的地を示す目的地識別情報の入力を求める。
【0074】
顧客Aは、ドライバー派遣依頼を行う場合、携帯電話機2Aにおいてドライバー派遣依頼用プログラムを起動する(図11のS201参照)。すると、携帯電話機2Aの画面には、図12に示すようなドライバー派遣依頼画面51が表示される。顧客Aが、ドライバー派遣依頼画面51に設けられたOKボタン52を選択すると、携帯電話機2Aは顧客位置情報を取得し、携帯電話機2Aの画面には位置情報送信確認画面53が表示される。位置情報送信確認画面53には、目的地識別情報の入力欄57が設けられており、顧客Aが入力欄57に目的地識別情報として目的地の電話番号(例えば、目的地が自宅であれば、自宅の電話番号)を入力し、送信ボタン54を選択すると、携帯電話機2Aは、取得した顧客位置情報及び入力された目的地識別情報を、顧客識別情報及びドライバー派遣依頼信号と共に、インターネットサーバ11に送信する。
【0075】
インターネットサーバ11は、受注サーバ12に、受信した顧客位置情報、目的地識別情報、顧客識別情報、及び、ドライバー派遣依頼信号を送信する。受注サーバ12は、顧客位置情報と目的地識別情報とに基づいて、次のように料金を算出する。すなわち、受注サーバ12は、電話番号と住所を対応付けたデータベースを備えており、目的地識別情報である目的地の電話番号から、目的地の住所を検索する。そして、顧客位置情報と目的地の住所とに基づいて、派遣位置から目的地までの距離を計算し、その距離に応じた料金を、例えば距離に応じた料金が格納された料金テーブルを用いて算出する(図11のS202)。なお、目的地の住所を目的地特定情報とする。
【0076】
受注サーバ12は、算出した料金をインターネットサーバ11に送信し、インターネットサーバ11は、料金を報知するための料金報知画面55を表示可能なデータを、携帯電話機2Aに送信し、携帯電話機2Aには料金報知画面55が表示される。顧客Aは、料金報知画面55において料金を確認し、了承する場合にはOKボタン56を選択する。携帯電話機2Aは、インターネットサーバ11に了承の旨の信号を送信する。
【0077】
インターネットサーバ11は、了承の旨の信号を受注サーバ12に送信し、その信号を受信した受注サーバ12は、顧客識別情報に基づいて顧客Aについての情報を作成し、顧客位置情報に基づいて派遣位置についての情報を作成する。そして、受注サーバ12は、派遣位置についての情報、顧客Aについての情報、及び、ドライバー派遣依頼信号を検索サーバ13に送信し、検索サーバ13は、配車可能な車輌のうち派遣位置に最も近い車輌Cを派遣用車輌として選択し(図11のS203)、車輌Cの車輌用装置3Cに、派遣位置についての情報と、顧客Aについての情報と、ドライバー派遣依頼信号とを送信する。また、検索サーバ13は、選択した車輌CのドライバーBのドライバー識別情報(例えば名前やドライバー毎に付された番号等)を、受注サーバ12に返信し、受注サーバ12は返信されたドライバー識別情報と目的地の住所とを、互いに関連付けて保存する〈派遣車選択ステップ〉。
【0078】
車輌CのドライバーBは、車輌用装置3Cによるナビゲーションに従って、派遣位置まで車輌Cを運転し、顧客Aと合流する。ドライバーBは顧客Aの車輌の代わりに車輌Cを駐車し、顧客Aの車輌に顧客Aを乗せ、顧客Aの車輌を運転して目的地へ向かう(図11のS204)。
【0079】
ドライバーBは、目的地への到着前に、携帯電話機2Bに設けられた所定の操作ボタン20を長押しする。すると、携帯電話機2Bに予め組み込まれている回収依頼プログラムが起動し、ドライバー位置情報を取得して、予め記憶されているドライバー識別情報及び回収依頼信号と共に、インターネットサーバ11に送信する(図11のS205)〈回収依頼ステップ〉。
【0080】
インターネットサーバ11は、受注サーバ12に、受信したドライバー位置情報、ドライバー識別情報、及び、回収依頼信号を送信する。受注サーバ12は、受信したドライバー識別情報に関連付けて記憶されている目的地特定情報すなわち目的地の住所を検索し、その住所を目的地についての情報とする。また、受注サーバ12は、ドライバー識別情報に基づいてドライバーBについての情報を作成し、目的地についての情報及びドライバーBについての情報を、回収依頼信号と共に検索サーバ13に送信する。検索サーバ13は、配車可能な車輌のうち回収位置に最も近い車輌Dを回収用車輌として選択し、その車輌Dの車輌用装置3Dに、目的地についての情報と、ドライバーBについての情報と、回収依頼信号とを送信する〈回収指示ステップ〉。車輌Dのドライバーは、車輌用装置3Dによるナビゲーションに従って、目的地(すなわち回収位置)まで車輌Dを運転し、目的地にてドライバーBの到着を待つ(図11のS206)。なお、ドライバー用携帯電話機2Bから受信したドライバー位置情報は、各ドライバーBの所在や遂行中の業務を管理するドライバー業務管理に利用される。
【0081】
ドライバーBは目的地到着後、車輌Dに同乗して、車輌Cの駐車場所まで戻る。なお、回収用車輌が来ていない場合には、ドライバーBは携帯電話機2Bの操作ボタン20を長押しして、再度回収依頼を行う(図11のS207)。
【0082】
第6実施形態によれば、コンピュータシステム1により料金が自動的に算出され、その料金が顧客に報知されるので、顧客は料金を知った上で安心してサービスを受けることができる。なお、料金の報知は、電話やメールにより行ってもよい。また、目的地への到着前に回収依頼が行われるので、目的地への到着後に回収依頼が行われる場合に比べ、回収用車両Dは目的地に早く(場合によっては、ドライバーBの到着よりも先に)到着でき、ドライバーBの回収を更に迅速に行うことができる。また、ドライバー派遣依頼の受付時に目的地識別情報を得ておくことにより、ドライバーBは、目的地識別情報を入力するといった煩わしい操作を必要とすることなく、容易に回収依頼を行うことができる。
【0083】
なお、目的地への到着前に回収依頼のためにドライバー位置情報を送信する以外に、目的地への出発時にドライバーBが携帯電話機2Bを操作することにより、携帯電話機2Bからコンピュータシステム1にドライバー位置情報を送信するようにしてもよい。
【0084】
すなわち、例えば、ドライバーBは、顧客Aの車輌を運転して目的地へ向けて出発する際に、携帯電話機2Bの所定の操作ボタンを長押しする。すると、携帯電話機2Bはドライバー位置情報を取得し、予め記憶されているドライバー識別情報、及び、所定の信号と共にコンピュータシステム1に送信する。ここで、所定の操作ボタンとは、回収依頼と区別するために操作ボタン20とは異なるボタンとする。コンピュータシステム1は、受信したドライバー位置情報及びドライバー識別情報に基づいて、例えばドライバーBの現在位置をディスプレイに表示したりドライバー業務管理ファイルに記録したりする。これにより、タクシー配車センター側では、ドライバーBの所在を把握でき、ドライバー業務管理に利用可能なデータを得ることができる。
【0085】
なお、所定の操作ボタンとして回収依頼用の操作ボタン20と同じボタンを用い、操作方法を変える(例えば、出発時は長押しではなく短時間内に複数回押す等)ことにより、携帯電話機2Bが回収依頼のための送信か出発時の送信かを区別して、回収依頼であれば回収依頼信号と共にドライバー位置情報等を送信し、出発時であればその旨の信号と共にドライバー位置情報等を送信することとしてもよい。
【0086】
また、所定の操作ボタンとして回収依頼用の操作ボタン20と同じボタンを用い、操作方法も同じ長押しとして、出発時も回収依頼時も、携帯電話機2Bはドライバー位置情報とドライバー識別情報とを同じ信号と共に送信するが、コンピュータシステム1側で出発時の送信か回収依頼時の送信かを判断するように構成してもよい。この判断を行うには、例えば、ドライバー位置情報から得られるドライバーの位置から目的地までの距離を算出し、その距離が所定距離以上であれば出発時と判断し、所定距離以内であれば回収依頼と判断して回収車輌を選択し回収指示を出すようにするとよい。あるいは、逆に、派遣位置からの距離が所定距離以内であれば出発時、所定距離以上であれば回収指示と判断するようにしてもよい。
【0087】
また、出発時に限らず、目的地へ向かう途中でドライバーBが携帯電話機2Bを操作することにより、携帯電話機2Bからコンピュータシステム1にドライバー位置情報等を送信するようにして、タクシー配車センター側で、細かく各ドライバーBの所在を把握し、ドライバー業務管理が行えるようにしてもよい。
【0088】
なお、第6実施形態では、目的地識別情報は目的地の電話番号であったが、目的地識別情報を目的地の住所とし、そのまま目的地特定情報としても用いるようにしてもよい。また、第6実施形態では、目的地特定情報をそのまま目的地についての情報としたが、例えば、目的地についての情報には、緯度経度の情報を含める等、目的地特定情報と目的地についての情報とを異なるものとしてもよい。すなわち、目的地識別情報と目的地特定情報と目的地についての情報とは、いずれも目的地を示す情報であればよく、その異同を問わない。
【0089】
また、第6実施形態においても、第4実施形態と同様に、顧客用携帯電話機2Aやドライバー用携帯電話機2Bから送信された情報等が、総合受信システム4を経て、コンピュータシステム1に受信されるように構成してもよい。すなわち、コンピュータシステム1が顧客用携帯電話機2A等から情報等を受信すると言うときや、ドライバー用携帯電話機2B等がコンピュータシステム1に情報等を送信すると言うときは、総合受信システム4等の他のシステムを介して、情報等を送受信する場合も含むものとする。
【0090】
また、第6実施形態においても、第1実施形態と同様に、顧客用携帯電話機2AにおいてWebページを介して派遣依頼を行ったり、第3実施形態と同様に、顧客用携帯電話機2Aにおいて所定の操作ボタンを長押しすることにより派遣依頼を行えるように構成してもよい。
【0091】
また、上記実施形態では、いずれも、距離的に最も近い車輌を選択したが、時間的に最も近い車輌を選択してもよく、車輌の選択方法は適宜変更可能である。
【0092】
また、コンピュータシステム1が、派遣したドライバーBのドライバー識別情報を保存しておき、回収依頼信号と共に受信したドライバー識別情報との照合を行うことにより、派遣したドライバーB以外の者から回収依頼信号を受信したときには、エラーメッセージを携帯電話機2に送信する等して、携帯電話機2の操作ミスによる過誤依頼を防止するように構成してもよい。
【0093】
また、上記実施形態では、いずれも、回収依頼の際は携帯電話機2Bから回収依頼信号を送信したが、そのような信号を用いず、派遣されたドライバーBの携帯電話機2Bからドライバー位置情報とドライバー識別情報とを受信したとき、回収依頼であると判断してもよい。すなわち、例えば、コンピュータシステム1が、派遣したドライバーBのドライバー識別情報を保存しておき、受信したドライバー識別情報が派遣したドライバーBのものであったとき、回収依頼であると判断し、派遣したドライバーBのものでないとき、回収以外の配車依頼であると判断するようにしてもよい。
【0094】
また、ドライバー識別情報や顧客識別情報等の識別情報として、予め付与された識別番号(登録番号)を用いることもできる。また、目的地識別情報として、目的地に対して付与された識別番号(登録番号)を用いることもできる。
【0095】
さらに、コンピュータシステム1の構成は、必ずしも複数のサーバからなるものでなくてもよく、1つのサーバで構成することもできる。また、回収依頼画面等の上記各画面は、1画面のみから構成されるものであってもよいし、複数画面から構成されるものであってもよい。
【0096】
すなわち、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、本発明は種々の実施形態を採り得る。
【0097】
【発明の効果】
本発明によれば、ドライバーの回収等をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の配車方法を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】顧客用ホームページ及びドライバー派遣依頼画面の例である。
【図4】ドライバー用ホームページ及び回収依頼画面の例である。
【図5】回収依頼プログラムにより表示される回収依頼画面の例である。
【図6】ドライバー派遣依頼プログラムにより表示されるドライバー派遣依頼画面及び位置情報送信確認画面の例である。
【図7】ドライバーの携帯電話機に表示される送信終了報知画面の例である。
【図8】顧客の携帯電話機に表示される送信終了報知画面の例である。
【図9】本発明の他の実施形態の配車方法を説明するための図である。
【図10】本発明の他の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の更に他の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】他のドライバー派遣依頼プログラムにより表示されるドライバー派遣依頼画面、位置情報送信確認画面、及び、料金報知画面の例である。
【符号の説明】
1 コンピュータシステム
2、2A、2B 携帯電話機
3、3C、3D 車輌用装置
4 総合受信システム
20 操作ボタン
25、27 回収依頼画面
A 顧客
B ドライバー
C 派遣用車輌
D 回収用車輌
E 利用者
【発明の属する技術分野】
本発明は、タクシー等の車輌を配車する際の配車方法及びコンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、飲酒等により自分の車を運転できなくなった顧客からの申し込みに応じて、タクシーの待機場所等から2人のドライバーが乗った1台のタクシーを顧客の車の駐車場所に派遣し、一方のドライバーが顧客の車を運転し、他方のドライバーがタクシーに顧客を同乗させて顧客の車に伴走し、顧客と顧客の車とを目的地まで送り届けた後、運転代行したドライバーが伴走車であるタクシーに同乗して、待機場所等の元の場所まで戻る運転代行サービスが知られている。
【0003】
なお、先行技術文献調査は行ってないので、記載すべき先行技術文献情報はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来の運転代行サービスにおいては、駐車場所から目的地に到着するまでの往きで2人、目的地から待機場所等に戻るまでの帰りで2人の合計4人分のドライバーが必要であり、コストがかかるため、料金を高く設定せざるを得なかった。
【0005】
そこで、従来の運転代行サービスに代わるサービスとして、顧客からの申し込みに応じて、1人のドライバーが乗ったタクシーを顧客の車の駐車場所に派遣し、そのタクシーのドライバーは、自分のタクシーを顧客の車の代わりに駐車させて顧客の車を運転するとともに顧客を同乗させ、顧客と顧客の車とを目的地まで送り届けることとする。そして、そのタクシーのドライバーを別のタクシーにより回収するようにすれば、駐車場所から目的地に到着するまでの往きでは1人、目的地から駐車場所に戻るまでの帰りでは2人の合計3人分となって、コストが削減でき、料金を下げることができる。
【0006】
しかしながら、ドライバーの回収の際に、回収車となるタクシーがスムーズに配車されないと、結局はドライバーが回収車を待って無駄な時間を過ごすこととなり、コスト削減の効果が低下してしまうという問題があった。
【0007】
この発明は、上述した問題を解決するものであり、ドライバーの回収等がスムーズに行える配車方法及びそのような配車方法に用いられるコンピュータシステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の配車方法は、ドライバーの位置に関するドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機と、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と、前記ドライバー用携帯電話機と交信可能であるとともに前記車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムとを用いた配車方法であって、前記コンピュータシステムが、顧客からのドライバー派遣依頼に応じて1台の車輌を派遣用車輌として選択する派遣車選択ステップと、前記ドライバー用携帯電話機が、前記コンピュータシステムに、前記派遣用車輌のドライバーのドライバー識別情報と前記ドライバー位置情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収依頼を行う回収依頼ステップと、前記コンピュータシステムが、前記回収依頼に応じて、前記ドライバー用携帯電話機から受信した前記ドライバー位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記ドライバー位置情報で示される回収位置に配車可能な車輌を回収用車輌として選択し、前記回収用車輌の前記車輌用装置に、前記回収位置についての情報と前記ドライバー識別情報に基づく前記派遣用車輌のドライバーについての情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収指示を行う回収指示ステップと、を有することを特徴とする。
【0009】
これによれば、派遣用車輌のドライバーの回収の際に、ドライバー位置情報が携帯電話機からコンピュータシステムに送信され、コンピュータシステムによって回収位置に配車可能な車輌が回収用車輌として選択され、回収用車輌の車輌用装置に回収位置についての情報が送信される。したがって、回収位置の把握が容易となり、また、回収用車輌が自動的に選択されるので、ドライバーの回収がスムーズに行える。
【0010】
ここで、請求項2記載の配車方法のように、前記回収依頼ステップにおいて、前記ドライバー用携帯電話機に設けられている所定の操作ボタンが所定時間以上押されることにより、前記ドライバー用携帯電話機が、前記ドライバー位置情報を取得して、前記ドライバー位置情報と予め記憶されている前記ドライバー識別情報とを前記コンピュータシステムに送信することが好ましい。
【0011】
これによれば、操作ボタンを長押しするだけでドライバー位置情報等が送信されるので、回収依頼が迅速に行える。
【0012】
さらに、請求項3記載の配車方法のように、前記回収用車輌の前記車輌用装置が、前記回収位置についての情報に基づいて、前記回収位置を地図上に表示する回収位置表示ステップを有することが好ましい。
【0013】
これによれば、回収用車輌のドライバーは視覚的に回収位置が把握でき、回収位置の把握がさらに容易となる。
【0014】
請求項4記載のコンピュータシステムは、ドライバーの位置に関するドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機と交信可能であるとともに、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムであって、顧客からのドライバー派遣依頼に応じて1台の車輌を派遣用車輌として選択する派遣車選択手段と、前記ドライバー用携帯電話機から、前記派遣用車輌のドライバーのドライバー識別情報と前記ドライバー位置情報とを受信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収依頼を受け付ける回収依頼受付手段と、前記回収依頼受付手段で受信した前記ドライバー位置情報と前記車両用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記ドライバー位置情報で示される回収位置に配車可能な車輌を回収用車輌として選択し、前記回収用車輌の前記車輌用装置に、前記回収位置についての情報と前記ドライバー識別情報に基づく前記ドライバーについての情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収指示を行う回収指示手段と、を有することを特徴とする。
【0015】
請求項5記載の配車方法は、利用者の位置に関する利用者位置情報を取得可能な携帯電話機と交信可能であるとともに、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムを用いた配車方法であって、前記コンピュータシステムが、前記携帯電話機から、利用者の識別情報と前記利用者位置情報とを受信し、配車依頼を受け付ける配車依頼受付ステップと、前記コンピュータシステムが、前記利用者位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記利用者位置情報で示される配車位置に配車可能な車輌を選択し、前記配車位置についての情報と前記識別情報に基づく利用者についての情報とを、前記選択された車輌の前記車輌用装置に送信し、配車を指示する配車指示ステップと、を有することを特徴とする。
【0016】
これによれば、コンピュータシステムが、利用者位置情報を携帯電話機から受信し、配車可能な車輌を選択し、その車輌の車輌用装置に配車位置についての情報を送信する。したがって、配車位置の把握が容易となり、また、配車される車輌が自動的に選択されるので、配車がスムーズに行われることとなる。
【0017】
ここで、請求項6記載の配車方法のように、前記配車依頼受付ステップにおいて、前記コンピュータシステムが、前記携帯電話機からの要求に応じて、前記識別情報の入力を促し前記利用者位置情報を取得するための配車依頼画面を表示可能なデータを、前記携帯電話機に送信することが好ましい。
【0018】
これによれば、利用者は携帯電話機に表示された配車依頼画面上で容易に回収依頼を行うことができる。
【0019】
または、請求項7記載の配車方法のように、前記配車依頼受付ステップに先立って、前記コンピュータシステムが、前記携帯電話機からの要求に応じて、前記携帯電話機が前記利用者位置情報を取得して予め記憶されている前記識別情報と共に前記コンピュータシステムに送信するためのプログラムを、前記携帯電話機に送信するダウンロードステップを有することが好ましい。
【0020】
これによれば、配車依頼の度に配車依頼画面を表示させるためのデータをコンピュータシステムへ要求する必要がなくなるので、配車依頼がより迅速に行える。
【0021】
請求項8記載のコンピュータシステムは、利用者の位置に関する利用者位置情報を取得可能な携帯電話機と交信可能であるとともに、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムであって、前記携帯電話機から、利用者の識別情報と前記利用者位置情報とを受信し、前記利用者位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記利用者位置情報で示される配車位置に配車可能な車輌を選択し、前記配車位置についての情報と前記識別情報に基づく利用者についての情報とを、前記選択された車輌の前記車輌用装置に送信し、配車を指示することを特徴とする。
【0022】
請求項9記載の配車方法は、利用者の位置に関する利用者位置情報を取得可能な携帯電話機と交信可能な総合受信システムと、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能であるとともに前記総合受信システムと交信可能なコンピュータシステムとを用いた配車方法であって、前記総合受信システムが、前記携帯電話機から、利用者の識別情報と前記利用者位置情報とを受信し、配車依頼を受け付ける配車依頼総合受付ステップと、前記総合受信システムが、前記利用者位置情報に基づいて、前記利用者位置情報で示される配車位置を配車エリアに含む前記コンピュータシステムを選択し、選択された前記コンピュータシステムに前記利用者位置情報と前記識別情報とを送信する選択送信ステップと、前記コンピュータシステムが、前記総合受信システムから受信した前記利用者位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記配車位置に配車可能な車輌を選択し、前記配車位置についての情報と、前記総合受信システムから受信した前記識別情報に基づく利用者についての情報とを、前記選択された車輌の前記車輌用装置に送信し、配車を指示する配車指示ステップと、を有することを特徴とする。
【0023】
これによれば、配車位置の把握が容易となり、また、配車される車輌が自動的に選択されるので、配車がスムーズに行われることとなるばかりでなく、広範囲にわたる配車が可能となる。
【0024】
ここで、請求項10記載の配車方法のように、前記選択送信ステップにおいて、前記総合受信システムが、選択された前記コンピュータシステムに、前記配車位置を含むマップデータを送信することが好ましい。
【0025】
これによれば、コンピュータシステム側でマップデータを保有する必要がなくなる。
【0026】
請求項11記載の配車方法は、ドライバーの位置に関するドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機と、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と、顧客の位置に関する顧客位置情報を取得可能な顧客用携帯電話機と交信可能であるとともに前記ドライバー用携帯電話機及び前記車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムとを用いた配車方法であって、前記コンピュータシステムが、前記顧客用携帯電話機から、前記顧客位置情報と顧客の目的地を示す目的地識別情報とを受信し、前記顧客位置情報と前記目的地識別情報とに基づいて料金を算出する料金算出ステップと、前記コンピュータシステムが、前記料金算出ステップで受信した前記顧客位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記顧客位置情報で示される派遣位置に配車可能な車輌を派遣用車輌として選択し、前記派遣用車輌のドライバーのドライバー識別情報と、前記料金算出ステップで受信した前記目的地識別情報または前記目的地識別情報に基づく目的地特定情報とを、互いに関連付けて保存する派遣車選択ステップと、前記ドライバー用携帯電話機が、前記コンピュータシステムに、前記ドライバー位置情報と前記ドライバー識別情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収依頼を行う回収依頼ステップと、前記コンピュータシステムが、前記回収依頼に応じて、前記ドライバー用携帯電話機から受信した前記ドライバー識別情報に関連付けられて保存されている前記目的地識別情報または前記目的地特定情報と、前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記目的地識別情報または前記目的地特定情報で示される目的地に配車可能な車輌を回収用車輌として選択し、前記回収用車輌の前記車輌用装置に、前記目的地についての情報と前記ドライバー識別情報に基づく前記派遣用車輌のドライバーについての情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収指示を行う回収指示ステップと、を有することを特徴とする。
【0027】
これによれば、顧客の目的地に配車可能な回収用車輌が自動的に選択されるので、ドライバーの回収がスムーズに行えるのみならず、料金が自動的に算出されるので、その料金を顧客に知らせれば、顧客は料金を知った上で安心してサービスを受けることができる。
【0028】
ここで、請求項12記載の配車方法のように、前記回収依頼ステップにおいて、前記ドライバー用携帯電話機に設けられている所定の操作ボタンが所定時間以上押されることにより、前記ドライバー用携帯電話機が、前記ドライバー位置情報を取得して、前記ドライバー位置情報と予め記憶されている前記ドライバー識別情報とを前記コンピュータシステムに送信することが好ましい。
【0029】
これによれば、煩わしい操作の必要なく回収依頼が迅速に行える。
【0030】
また、請求項13記載の配車方法のように、前記回収依頼ステップが、前記派遣用車輌の前記目的地への到着前に行われることが好ましい。
【0031】
これによれば、目的地への到着前に回収用車輌が配車されることとなるので、ドライバーの回収がさらに迅速に行える。
【0032】
また、請求項14記載の配車方法のように、前記料金算出ステップにおいて、前記コンピュータシステムが、算出した料金を表示可能なデータを、前記顧客用携帯電話機に送信することが好ましい。
【0033】
これによれば、顧客用携帯電話機に料金が表示されるので、顧客に自動的に料金を知らせることができるとともに、顧客は即座に料金を知ることができる。
【0034】
請求項15記載のコンピュータシステムは、ドライバーの位置に関するドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機及び顧客の位置に関する顧客位置情報を取得可能な顧客用携帯電話機と交信可能であるとともに、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムであって、前記顧客用携帯電話機から前記顧客位置情報と顧客の目的地を示す目的地識別情報とを受信して、ドライバーの派遣依頼を受け付ける派遣依頼受付手段と、前記派遣依頼受付手段で受信した前記顧客位置情報と前記目的地識別情報とに基づいて、料金を算出する料金算出手段と、前記派遣依頼受付手段で受信した前記顧客位置情報と、前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記顧客位置情報で示される派遣位置に配車可能な車輌を派遣用車輌として選択し、前記派遣用車輌のドライバーのドライバー識別情報と、前記派遣依頼受付手段で受信した前記目的地識別情報または前記目的地識別情報に基づく目的地特定情報とを、互いに関連付けて保存する派遣車選択手段と、前記ドライバー用携帯電話機から前記ドライバー位置情報と前記ドライバー識別情報とを受信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収依頼を受け付ける回収依頼受付手段と、前記回収依頼受付手段で受信した前記ドライバー識別情報に関連付けられて保存されている前記目的地識別情報または前記目的地特定情報と、前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記目的地識別情報または前記目的地特定情報で示される目的地に配車可能な車輌を回収用車輌として選択し、前記回収用車輌の前記車輌用装置に、前記目的地についての情報と前記ドライバー識別情報に基づく前記派遣用車輌のドライバーについての情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収指示を行う回収指示手段と、を有することを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0036】
まず、第1実施形態について説明する。図1に示す配車システムは、コンピュータシステム1と、複数のドライバーBがそれぞれ携帯するドライバー用携帯電話機2B(以下、単に携帯電話機2Bとも表記する。)と、複数の車輌にそれぞれ設けられている車輌用装置3とを備えている。コンピュータシステム1は、タクシー会社のタクシー配車センターに設けられ、インターネットサーバ11と、インターネットサーバ11に接続された受注サーバ12と、受注サーバ12に接続された最適車輌検索サーバ(以下、検索サーバとも言う。)13とを備えている。
【0037】
携帯電話機2Bは、GPS受信機能を有しており、携帯電話機2B自体の位置情報(この位置情報は携帯電話機2Bの利用者であるドライバーBの位置に関する情報となるので、以下、ドライバー位置情報と言う。)を取得可能である。詳しくは、携帯電話機2Bは、GPSからの電波及び基地局からの電波を受信して、それらの電波に関するデータを、携帯電話会社等に設けられている位置計算用コンピュータ(図示せず)に送信する。位置計算用コンピュータは、受信したデータに基づいて携帯電話機2Bの位置を計算し、その結果を位置情報として携帯電話機2Bに送信する。これにより、携帯電話機2Bは、自機の位置情報すなわちドライバー位置情報を取得する。また、携帯電話機2Bは、インターネット接続機能を有しており、インターネットサーバ11と交信可能に構成されている。
【0038】
車輌用装置3は、GPS受信機能を有したカーナビゲーション装置であり、自車の位置の経度及び緯度を示す車輌位置情報を取得可能に構成されている。なお、車輌用装置3は、GPSからの受信電波に基づいて自車の位置を計算可能である。また、車輌用装置3は、検索サーバ13と交信可能であり、自車の車輌位置情報を定期的に検索サーバ13に送信するように構成されている。
【0039】
上記のような配車システムを用いた配車方法について、次に説明する。
【0040】
ドライバーの派遣を要請する顧客Aは、顧客用携帯電話機2Aを用いて、次のようにドライバー派遣依頼を行う。なお、顧客用携帯電話機2A(以下、単に携帯電話機2Aとも表記する。)も、ドライバー用携帯電話機2Bと同様に、GPS受信機能を有しており、携帯電話機2A自体の位置情報(この位置情報は携帯電話機2Aの利用者である顧客Aの位置に関する情報となるので、以下、顧客位置情報と言う。)を取得可能である。また、携帯電話機2Aは、インターネット接続機能を有しており、インターネットサーバ11と交信可能に構成されている。顧客Aは、携帯電話機2Aにおいて、インターネットに接続し所定のURLを入力する等所定の操作を行う。すると、携帯電話機2Aの画面には、インターネットサーバ11から送信されたデータにより、図3に示すような顧客用ホームページ21が表示される。
【0041】
顧客Aが顧客用ホームページ21上で「ドライバー派遣受付」を選択すると、携帯電話機2Aには、インターネットサーバ11から送信されたデータにより、図3に示すようなドライバー派遣依頼Webページ(以下、ドライバー派遣依頼画面と言う。)22が表示される。顧客Aが、ドライバー派遣依頼画面22において、名前、携帯電話機2Aの電話番号、及び、メールアドレスを入力し、送信ボタン23を選択すると、携帯電話機2Aは、顧客位置情報を取得する。そして、携帯電話機2Aは、顧客位置情報と、入力された名前、電話番号、及び、メールアドレスからなる識別情報とを、タクシー配車依頼信号(ここでは、ドライバー派遣依頼信号)と共に、インターネットを介してインターネットサーバ11に送信する(図1の▲1▼、図2のS01参照)。
【0042】
インターネットサーバ11は、受注サーバ12に、受信した顧客位置情報と、識別情報と、ドライバー派遣依頼信号とを送信する。受注サーバ12は、識別情報に基づいて顧客Aについての情報を作成する。ここで、顧客Aについての情報とは、本実施形態では、送信された識別情報をそのまま顧客Aについての情報とするが、例えば、予め登録された顧客については識別情報として電話番号だけを入力させ、その電話番号から受注サーバ12が顧客データベースを検索して名前及びメールアドレスを取得し、名前、電話番号、及び、メールアドレスを含む顧客Aについての情報を作成してもよい。また、受注サーバ12は、受信した顧客位置情報に基づいて顧客Aの位置(この位置が派遣位置となるので、以下、派遣位置とも言う。)についての情報を作成する。ここで、派遣位置についての情報とは、本実施形態では、送信された顧客位置情報をそのまま派遣位置についての情報とするが、例えば適当な誤差補正等を行って、派遣位置についての情報を作成してもよい。
【0043】
受注サーバ12は、派遣位置についての情報、顧客Aについての情報、及び、ドライバー派遣依頼信号を検索サーバ13に送信し、検索サーバ13は、配車可能な(すなわち、空車状態の)車輌のうち派遣位置に最も近い(ここでは、距離的に最も近い)車輌Cを派遣用車輌として選択し(図2のS02)、車輌Cの車輌用装置3Cに、派遣位置についての情報と、顧客Aについての情報と、ドライバー派遣依頼信号とを送信する(図1の▲2▼、図2のS03参照)〈派遣車選択ステップ〉。なお、区別のため、車輌Cの車輌用装置3を車輌用装置3C、後述する車輌Dの車輌用装置3を車輌用装置3Dと表記する。
【0044】
車輌用装置3Cは、自己の備える地図データにより画面上に地図を表示し、その地図上に、派遣位置についての情報と自車の車輌位置情報とに基づいて、派遣位置及び自車の位置を表示する。また、車輌用装置3Cは、ドライバー派遣依頼信号に基づいて、ドライバー派遣依頼である旨を画面に表示し、または、音声で知らせる。また、車輌用装置3Cは、受信した顧客Aについての情報(ここでは、名前、電話番号、メールアドレス)も画面に表示する。車輌CのドライバーBは、車輌用装置3Cによるナビゲーションに従って、派遣位置まで車輌Cを運転し、顧客Aと合流する(図1の▲3▼参照)。なお、合流の際にドライバーBは、顧客Aについての情報により顧客Aであることを確認する。ドライバーBは顧客Aの車輌の代わりに車輌Cを駐車し、顧客Aの車輌に顧客Aを乗せ、顧客Aの車輌を運転して顧客Aが指示した目的地まで行く(図1の▲4▼参照)。
【0045】
目的地で顧客Aの車輌から降りたドライバーBは、携帯電話機2Bを用いて、次のように回収依頼を行う。ドライバーBは、携帯電話機2Bにおいて、インターネットに接続し所定のURLを入力する等所定の操作を行う。すると、携帯電話機2Bの画面には、インターネットサーバ11から送信されたデータにより、図4に示すようなドライバー用ホームページ24が表示される。
【0046】
ドライバーBがドライバー用ホームページ24上で「回収受付」を選択すると、携帯電話機2Bには、インターネットサーバ11から送信されたデータにより、図4に示すような回収依頼Webページ(以下、回収依頼画面と言う。)25が表示される。ドライバーBが、回収依頼画面25において、名前、携帯電話機2Bの電話番号、及び、メールアドレスを入力し、送信ボタン26を選択すると、携帯電話機2Bは、ドライバー位置情報を取得し、ドライバー位置情報と、入力された名前、電話番号、及び、メールアドレスからなるドライバー識別情報とを、タクシー配車依頼信号(ここでは、回収依頼信号)と共にインターネットサーバ11に送信する(図1の▲5▼、図2のS04参照)〈回収依頼ステップ〉。
【0047】
インターネットサーバ11は、受注サーバ12に、受信したドライバー位置情報と、ドライバー識別情報と、回収依頼信号とを送信する。受注サーバ12は、上記ドライバー派遣依頼の場合と同様にして、ドライバーBの位置(この位置が回収位置となるので、以下、回収位置とも言う。)についての情報と、ドライバーBについての情報とを作成し、回収依頼信号と共に検索サーバ13に送信する。検索サーバ13は、配車可能な(すなわち、空車状態の)車輌のうち回収位置に最も近い(ここでは、距離的に最も近い)車輌Dを回収用車輌として選択する(図2のS05参照)。そして、その車輌Dの車輌用装置3Dに、回収位置についての情報と、ドライバーBについての情報と、回収依頼信号とを送信する(図1の▲6▼、図2のS06参照)〈回収指示ステップ〉。
【0048】
車輌用装置3Dは、自己の備える地図データにより画面31上に地図を表示し、その地図上に、受信した回収位置についての情報と自車の位置情報とに基づいて、回収位置及び自車の位置を表示する〈回収位置表示ステップ〉。また、車輌用装置3Dは、回収依頼信号に基づいて、回収依頼である旨を画面31に表示し、または、音声で知らせる。また、車輌用装置3DはドライバーBについての情報(ここでは、名前、電話番号、メールアドレス)も画面31に表示する。車輌Dのドライバーは、車輌用装置3Dによるナビゲーションに従って、回収位置まで車輌Dを運転し、ドライバーBと合流する(図1の▲7▼参照)。なお、合流の際に車輌Dのドライバーは、ドライバーBについての情報によりドライバーBであることを確認する。ドライバーBは車輌Dに同乗して、車輌Cの駐車場所まで戻る(図1の▲8▼参照)。
【0049】
上記第1実施形態によれば、必要とするドライバーが往きで1人、帰りで2人の合計3人となり、サービスのコストを削減することができる。しかも、ドライバーBの回収の際に、ドライバーBが携帯電話機2Bの画面上で送信ボタン26を選択するだけで、ドライバーBの位置情報が携帯電話機2Bからコンピュータシステム1に自動的に送信され、コンピュータシステム1で回収位置に最も近い車輌Dが回収用車輌として自動的に選択され、車輌Dの車輌用装置3Dに回収位置についての情報が自動的に送信されて自車の位置と共に表示される。したがって、ドライバーBの回収がスムーズに行える。
【0050】
また、ドライバー派遣依頼の際も、顧客Aが携帯電話機2Aの画面上で送信ボタン23を選択するだけで、顧客Aの位置情報が携帯電話機2Aからコンピュータシステム1に自動的に送信され、コンピュータシステム1で派遣位置に最も近い車輌Cが派遣用車輌として自動的に選択され、車輌Cの車輌用装置3Cに派遣位置についての情報が自動的に送信されて自車の位置と共に表示される。したがって、顧客Aは自分の位置を口頭で説明する必要がなくなり、ドライバーBの派遣をスムーズに受けることができる。
【0051】
次に、第2実施形態について、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。第2実施形態では、ドライバーBは、携帯電話機2Bにおいて予め所定の操作を行うことにより、コンピュータシステム1から回収依頼用プログラムをダウンロードする。このダウンロードの際、ドライバー識別情報の入力が求められるので、ドライバーBは、名前、電話番号、及び、メールアドレスをドライバー識別情報として入力する。携帯電話機2Bの記憶部には、入力されたドライバー識別情報が記憶される。
【0052】
ドライバーBは、回収を依頼する場合、携帯電話機2Bにおいて回収依頼用プログラムを起動する。すると、携帯電話機2Bの画面には、図5に示すような回収依頼画面27が表示される。ドライバーBが、回収依頼画面27に設けられた送信ボタン28を選択すると、携帯電話機2Bは、ドライバー位置情報を取得し、記憶されている識別情報及び回収依頼信号と共に、インターネットを介してインターネットサーバ11に送信する〈回収依頼ステップ〉。以下の動作は、第1実施形態と同様である。
【0053】
第2実施形態によれば、回収依頼を行う度にコンピュータシステム1からWebページを受信したり、識別情報を入力したりする必要がなくなるので、回収依頼を迅速に行える。
【0054】
なお、顧客Aの携帯電話機2Aにおいても同様に、予めドライバー派遣依頼用プログラムをダウンロードしておくようにしてもよい。すなわち、顧客Aは、携帯電話機2Aにおいて予め所定の操作を行うことにより、コンピュータシステム1からドライバー派遣依頼用プログラムをダウンロードする。このダウンロードの際、識別情報の入力が求められるので、顧客Aは、名前、電話番号、及び、メールアドレスを識別情報として入力する。携帯電話機2Aの記憶部には、入力された識別情報が記憶される。
【0055】
顧客Aは、ドライバー派遣依頼を行う場合、携帯電話機2Aにおいてドライバー派遣依頼用プログラムを起動する。すると、携帯電話機2Aの画面には、図6に示すようなドライバー派遣依頼画面41が表示される。顧客Aが、ドライバー派遣依頼画面41に設けられた送信ボタン42を選択すると、携帯電話機2Aは顧客位置情報を取得し、携帯電話機2Aの画面には位置情報送信確認画面43が表示される。顧客Aが、位置情報送信確認画面43に設けられた了承ボタン44を選択すると、携帯電話機2Aは、取得した顧客位置情報を、識別情報及びドライバー派遣依頼信号と共に、インターネットサーバ11に送信する。以下の動作は、第1実施形態と同様である。
【0056】
次に、第3実施形態について、第1実施形態と異なる部分のみ説明する。第3実施形態では、携帯電話機2Bに予めワンタッチで回収依頼できる機能を持たせている。すなわち、図7に示すように、携帯電話機2Bには操作ボタン20が設けられており、また、予め、回収依頼プログラム及びドライバーBのドライバー識別情報が記憶されている。そして、操作ボタン20を長押しする(すなわち、所定時間以上押下する)ことにより回収依頼プログラムが起動し、ドライバー位置情報を取得して、記憶されているドライバー識別情報及び回収依頼信号と共に、インターネットを介してインターネットサーバ11に送信する〈回収依頼ステップ〉。その後、携帯電話機2Bには図7に示すような送信終了報知画面29が表示される。以下の動作は、第1実施形態と同様である。なお、操作ボタン20は、回収依頼専用のボタンではなく、他の目的に用いられるボタン(例えば電源ボタンや記号入力用のボタン等)と兼用であってもよい。
【0057】
第3実施形態によれば、回収依頼を行う度にコンピュータシステム1からWebページを受信したり、ドライバー識別情報を入力したりする必要がなくなるばかりでなく、操作ボタン20を1回操作するだけよいので、回収依頼がさらに迅速に行える。
【0058】
なお、顧客Aの携帯電話機2Aにも同様に、予めワンタッチでドライバー派遣依頼できる機能を持たせるようにしてもよい。すなわち、図8に示すように、携帯電話機2Aに操作ボタン40を設け、また、予め、ドライバー派遣依頼プログラム及び顧客Aの識別情報を記憶しておくこととする。そして、操作ボタン40を長押しすることにより、ドライバー派遣依頼プログラムが起動し、顧客位置情報を取得して、記憶されている識別情報及びドライバー派遣依頼信号と共にインターネットサーバ11に送信し、その後、携帯電話機2Aに図8に示すような送信終了報知画面45を表示するように構成してもよい。以下の動作は、第1実施形態と同様である。なお、操作ボタン40も、ドライバー派遣依頼専用のボタンではなく、他の目的に用いられるボタンと兼用であってもよい。
【0059】
次に、第4実施形態について、図9及び図10に基づいて説明する。第4実施形態の配車システムでは、図9に示すように、携帯電話機2Bから送信されたデータは、一旦、総合受信センターに設けられたコンピュータシステムである総合受信システム4に受信された後、各タクシー会社のタクシー配車センターのコンピュータシステム1に振り分けられる。なお、図9において図1と同様の部分については、図1と同じ符号を用いる。
【0060】
第4実施形態では、タクシー会社のドライバーBは、上記第3実施形態で説明したような操作ボタン20を備えた携帯電話機2Bを携帯している。そして、回収用のタクシーを必要とした場合、操作ボタン20を長押しすることにより、ドライバー位置情報、電話番号等のドライバー識別情報、及び、タクシー配車依頼信号(ここでは、回収依頼信号)が、携帯電話機2Bからインターネットを介して総合受信システム4に送信される(図9の▲1▼、図10のS101参照)。総合受信システム4は、それらのデータを受信する(図10のS102参照)〈配車依頼総合受付ステップ〉。
【0061】
総合受信システム4は、受信したドライバー位置情報に基づいて、ドライバーBの位置(回収位置)を配車エリアに含むタクシー会社を選択し、そのタクシー会社のコンピュータシステム1に、ドライバー位置情報とドライバー識別情報と回収依頼信号とを、回収位置付近のマップデータ(地図データ)と共に、インターネットを介して送信する(図9の▲2▼、図10のS103参照)〈選択送信ステップ〉。なお、総合受信システム4が、回収依頼信号を受信した場合には、その信号と共に受信したドライバー識別情報に基づいてドライバーBがどのタクシー会社のドライバーであるかを判断し、ドライバーBが所属するタクシー会社を選択するようにしてもよい。
【0062】
データを受取ったタクシー会社のコンピュータシステム1は、ドライバー位置情報とマップデータとから、回収位置に最も近い車輌Dを選択する(図9の▲3▼、図10のS104参照)。そして、選択した車輌Dの車輌用装置3Dに、回収位置についての情報(ここでは、受信したドライバー位置情報そのもの)と、ドライバーBについての情報(ここでは、受信したドライバー識別情報そのもの)と、回収依頼信号とを送信する(図10のS105参照)〈配車指示ステップ〉。
【0063】
車輌用装置3Dは、自己の備える地図データにより地図を表示し、その地図上に回収位置と自車の位置とを表示して、ナビゲーションを行う。車輌Dのドライバーは、ナビゲーションに従って回収位置まで車輌Dを運転する(図9の▲4▼参照)。
【0064】
この第4実施形態では、1つのタクシー会社の配車エリアを越えた広範囲にわたる配車が可能となり、また、各タクシー会社はマップデータを保有しておく必要がなくなる。
【0065】
なお、ドライバー回収の際のみならず、ドライバー派遣の際も同様に、顧客用携帯電話機2Aから送信されたデータが、総合受信システム4を経て各タクシー会社に振り分けられるように構成することができる。
【0066】
また、上記配車システム及び配車方法は、ドライバー派遣や回収の場合に限らず、広くタクシー等の配車の際に用いることができる。以下、第5実施形態として、タクシーを配車する場合を例にとって、図9を用いて説明する。タクシーの配車を依頼する者(以下、利用者)Eは、携帯電話機2Aや2Bと同様に、GPS受信機能を有し自機の位置情報(利用者Eの位置に関する情報であり、以下、利用者位置情報と言う。)を取得可能な携帯電話機2を用いて、利用者位置情報と利用者Eの識別情報とタクシー配車依頼信号とを、コンピュータシステム1に送信する。
【0067】
ここで、携帯電話機2からの要求に応じて、コンピュータシステム1がドライバー派遣依頼画面22と同様の配車依頼画面を表示可能なデータを送信し、利用者Eが配車依頼画面上で名前等の識別情報を入力し送信ボタンを選択することにより、携帯電話機2が利用者位置情報を取得して、識別情報及びタクシー配車依頼信号と共にコンピュータシステム1に送信することとしてもよい。
【0068】
また、コンピュータシステム1が、携帯電話機2からの要求に応じて、利用者位置情報を取得して予め記憶されている識別情報と共にコンピュータシステム1に送信するための配車依頼プログラムを、携帯電話機2に送信しておくこととしてもよい〈ダウンロードステップ〉。そして、利用者Eが携帯電話機2において配車依頼プログラムを起動すると、携帯電話機2の画面には、ドライバー派遣依頼画面41と同様の配車依頼画面が携帯電話機2に表示され、利用者Eが配車依頼画面に設けられた送信ボタンを選択すると、携帯電話機2は利用者位置情報を取得し、携帯電話機2の画面には位置情報送信確認画面43と同様の位置情報送信確認画面が表示される。そして、利用者Eが位置情報送信確認画面に設けられた了承ボタンを選択すると、携帯電話機2が、取得した利用者位置情報を、識別情報及びタクシー配車依頼信号と共に、インターネットサーバ11に送信することとしてもよい。
【0069】
また、携帯電話機2に、所定の操作ボタンを設け、その操作ボタンが所定時間以上押されることにより、携帯電話機2が利用者位置情報を取得して、予め記憶されている利用者Eの識別情報及びタクシー配車依頼信号と共に、コンピュータシステム1に送信するように構成してもよい。
【0070】
なお、第4実施形態のように、携帯電話機2から送信された利用者位置情報と利用者Eの識別情報とタクシー配車依頼信号とを、総合受信システム4が受信し〈配車依頼総合受付ステップ〉、総合受信システム4が、利用者位置情報で示される配車位置を配車エリアに含むコンピュータシステム1を選択し、利用者位置情報と利用者Eの識別情報とを、配車位置を含むマップデータと共にコンピュータシステム1に送信する〈選択送信ステップ〉ようにしてもよい。
【0071】
コンピュータシステム1は、携帯電話機2から送信された利用者位置情報と識別情報とタクシー配車依頼信号とを受信し〈配車依頼受付ステップ〉、または、上述したように総合受信システム4から利用者位置情報等を受信する。そして、コンピュータシステム1は、利用者位置情報と各車輌用装置3から送信された車輌位置情報とに基づいて、利用者Eの位置(すなわち配車位置)に最も近い車輌を選択し、その車輌の車輌用装置3に、配車位置についての情報(携帯電話機2から受信した利用者位置情報そのものであってもよい。)と利用者Eについての情報(携帯電話機2から受信した識別情報そのものであってもよい)とタクシー配車依頼信号とを送信する〈配車指示ステップ〉。車輌用装置3は、配車位置と自車の位置を地図上に表示し、ナビゲーションを行う。このようにすれば、利用者Eの配車依頼からタクシーの配車までが自動的に行われ、また、利用者Eの位置の把握が容易となるため、迅速に車輌を到着させることができる。
【0072】
次に、第6実施形態について、図11及び図12に基づいて説明する。第6実施形態では、顧客はドライバーの派遣依頼の際に目的地を送信して料金の報知を受け、また、ドライバーは目的地への到着前に回収依頼を行う。以下、詳しく説明する。ここで、第1実施形態等と同様のものには、第1実施形態等と同じ符号を用いて説明する。
【0073】
顧客Aは、携帯電話機2Aにおいて予め所定の操作を行うことにより、コンピュータシステム1からドライバー派遣依頼用プログラムをダウンロードしておく。このダウンロードの際、顧客Aの識別情報(以下、顧客識別情報とも言う。)の入力が求められるので、顧客Aは、名前、携帯電話番号、及び、メールアドレスを顧客識別情報として入力する。携帯電話機2Aの記憶部には、入力された顧客識別情報が記憶される。このドライバー派遣依頼用プログラムは第2実施形態で説明したものとは異なり、次に説明するように、顧客Aに目的地を示す目的地識別情報の入力を求める。
【0074】
顧客Aは、ドライバー派遣依頼を行う場合、携帯電話機2Aにおいてドライバー派遣依頼用プログラムを起動する(図11のS201参照)。すると、携帯電話機2Aの画面には、図12に示すようなドライバー派遣依頼画面51が表示される。顧客Aが、ドライバー派遣依頼画面51に設けられたOKボタン52を選択すると、携帯電話機2Aは顧客位置情報を取得し、携帯電話機2Aの画面には位置情報送信確認画面53が表示される。位置情報送信確認画面53には、目的地識別情報の入力欄57が設けられており、顧客Aが入力欄57に目的地識別情報として目的地の電話番号(例えば、目的地が自宅であれば、自宅の電話番号)を入力し、送信ボタン54を選択すると、携帯電話機2Aは、取得した顧客位置情報及び入力された目的地識別情報を、顧客識別情報及びドライバー派遣依頼信号と共に、インターネットサーバ11に送信する。
【0075】
インターネットサーバ11は、受注サーバ12に、受信した顧客位置情報、目的地識別情報、顧客識別情報、及び、ドライバー派遣依頼信号を送信する。受注サーバ12は、顧客位置情報と目的地識別情報とに基づいて、次のように料金を算出する。すなわち、受注サーバ12は、電話番号と住所を対応付けたデータベースを備えており、目的地識別情報である目的地の電話番号から、目的地の住所を検索する。そして、顧客位置情報と目的地の住所とに基づいて、派遣位置から目的地までの距離を計算し、その距離に応じた料金を、例えば距離に応じた料金が格納された料金テーブルを用いて算出する(図11のS202)。なお、目的地の住所を目的地特定情報とする。
【0076】
受注サーバ12は、算出した料金をインターネットサーバ11に送信し、インターネットサーバ11は、料金を報知するための料金報知画面55を表示可能なデータを、携帯電話機2Aに送信し、携帯電話機2Aには料金報知画面55が表示される。顧客Aは、料金報知画面55において料金を確認し、了承する場合にはOKボタン56を選択する。携帯電話機2Aは、インターネットサーバ11に了承の旨の信号を送信する。
【0077】
インターネットサーバ11は、了承の旨の信号を受注サーバ12に送信し、その信号を受信した受注サーバ12は、顧客識別情報に基づいて顧客Aについての情報を作成し、顧客位置情報に基づいて派遣位置についての情報を作成する。そして、受注サーバ12は、派遣位置についての情報、顧客Aについての情報、及び、ドライバー派遣依頼信号を検索サーバ13に送信し、検索サーバ13は、配車可能な車輌のうち派遣位置に最も近い車輌Cを派遣用車輌として選択し(図11のS203)、車輌Cの車輌用装置3Cに、派遣位置についての情報と、顧客Aについての情報と、ドライバー派遣依頼信号とを送信する。また、検索サーバ13は、選択した車輌CのドライバーBのドライバー識別情報(例えば名前やドライバー毎に付された番号等)を、受注サーバ12に返信し、受注サーバ12は返信されたドライバー識別情報と目的地の住所とを、互いに関連付けて保存する〈派遣車選択ステップ〉。
【0078】
車輌CのドライバーBは、車輌用装置3Cによるナビゲーションに従って、派遣位置まで車輌Cを運転し、顧客Aと合流する。ドライバーBは顧客Aの車輌の代わりに車輌Cを駐車し、顧客Aの車輌に顧客Aを乗せ、顧客Aの車輌を運転して目的地へ向かう(図11のS204)。
【0079】
ドライバーBは、目的地への到着前に、携帯電話機2Bに設けられた所定の操作ボタン20を長押しする。すると、携帯電話機2Bに予め組み込まれている回収依頼プログラムが起動し、ドライバー位置情報を取得して、予め記憶されているドライバー識別情報及び回収依頼信号と共に、インターネットサーバ11に送信する(図11のS205)〈回収依頼ステップ〉。
【0080】
インターネットサーバ11は、受注サーバ12に、受信したドライバー位置情報、ドライバー識別情報、及び、回収依頼信号を送信する。受注サーバ12は、受信したドライバー識別情報に関連付けて記憶されている目的地特定情報すなわち目的地の住所を検索し、その住所を目的地についての情報とする。また、受注サーバ12は、ドライバー識別情報に基づいてドライバーBについての情報を作成し、目的地についての情報及びドライバーBについての情報を、回収依頼信号と共に検索サーバ13に送信する。検索サーバ13は、配車可能な車輌のうち回収位置に最も近い車輌Dを回収用車輌として選択し、その車輌Dの車輌用装置3Dに、目的地についての情報と、ドライバーBについての情報と、回収依頼信号とを送信する〈回収指示ステップ〉。車輌Dのドライバーは、車輌用装置3Dによるナビゲーションに従って、目的地(すなわち回収位置)まで車輌Dを運転し、目的地にてドライバーBの到着を待つ(図11のS206)。なお、ドライバー用携帯電話機2Bから受信したドライバー位置情報は、各ドライバーBの所在や遂行中の業務を管理するドライバー業務管理に利用される。
【0081】
ドライバーBは目的地到着後、車輌Dに同乗して、車輌Cの駐車場所まで戻る。なお、回収用車輌が来ていない場合には、ドライバーBは携帯電話機2Bの操作ボタン20を長押しして、再度回収依頼を行う(図11のS207)。
【0082】
第6実施形態によれば、コンピュータシステム1により料金が自動的に算出され、その料金が顧客に報知されるので、顧客は料金を知った上で安心してサービスを受けることができる。なお、料金の報知は、電話やメールにより行ってもよい。また、目的地への到着前に回収依頼が行われるので、目的地への到着後に回収依頼が行われる場合に比べ、回収用車両Dは目的地に早く(場合によっては、ドライバーBの到着よりも先に)到着でき、ドライバーBの回収を更に迅速に行うことができる。また、ドライバー派遣依頼の受付時に目的地識別情報を得ておくことにより、ドライバーBは、目的地識別情報を入力するといった煩わしい操作を必要とすることなく、容易に回収依頼を行うことができる。
【0083】
なお、目的地への到着前に回収依頼のためにドライバー位置情報を送信する以外に、目的地への出発時にドライバーBが携帯電話機2Bを操作することにより、携帯電話機2Bからコンピュータシステム1にドライバー位置情報を送信するようにしてもよい。
【0084】
すなわち、例えば、ドライバーBは、顧客Aの車輌を運転して目的地へ向けて出発する際に、携帯電話機2Bの所定の操作ボタンを長押しする。すると、携帯電話機2Bはドライバー位置情報を取得し、予め記憶されているドライバー識別情報、及び、所定の信号と共にコンピュータシステム1に送信する。ここで、所定の操作ボタンとは、回収依頼と区別するために操作ボタン20とは異なるボタンとする。コンピュータシステム1は、受信したドライバー位置情報及びドライバー識別情報に基づいて、例えばドライバーBの現在位置をディスプレイに表示したりドライバー業務管理ファイルに記録したりする。これにより、タクシー配車センター側では、ドライバーBの所在を把握でき、ドライバー業務管理に利用可能なデータを得ることができる。
【0085】
なお、所定の操作ボタンとして回収依頼用の操作ボタン20と同じボタンを用い、操作方法を変える(例えば、出発時は長押しではなく短時間内に複数回押す等)ことにより、携帯電話機2Bが回収依頼のための送信か出発時の送信かを区別して、回収依頼であれば回収依頼信号と共にドライバー位置情報等を送信し、出発時であればその旨の信号と共にドライバー位置情報等を送信することとしてもよい。
【0086】
また、所定の操作ボタンとして回収依頼用の操作ボタン20と同じボタンを用い、操作方法も同じ長押しとして、出発時も回収依頼時も、携帯電話機2Bはドライバー位置情報とドライバー識別情報とを同じ信号と共に送信するが、コンピュータシステム1側で出発時の送信か回収依頼時の送信かを判断するように構成してもよい。この判断を行うには、例えば、ドライバー位置情報から得られるドライバーの位置から目的地までの距離を算出し、その距離が所定距離以上であれば出発時と判断し、所定距離以内であれば回収依頼と判断して回収車輌を選択し回収指示を出すようにするとよい。あるいは、逆に、派遣位置からの距離が所定距離以内であれば出発時、所定距離以上であれば回収指示と判断するようにしてもよい。
【0087】
また、出発時に限らず、目的地へ向かう途中でドライバーBが携帯電話機2Bを操作することにより、携帯電話機2Bからコンピュータシステム1にドライバー位置情報等を送信するようにして、タクシー配車センター側で、細かく各ドライバーBの所在を把握し、ドライバー業務管理が行えるようにしてもよい。
【0088】
なお、第6実施形態では、目的地識別情報は目的地の電話番号であったが、目的地識別情報を目的地の住所とし、そのまま目的地特定情報としても用いるようにしてもよい。また、第6実施形態では、目的地特定情報をそのまま目的地についての情報としたが、例えば、目的地についての情報には、緯度経度の情報を含める等、目的地特定情報と目的地についての情報とを異なるものとしてもよい。すなわち、目的地識別情報と目的地特定情報と目的地についての情報とは、いずれも目的地を示す情報であればよく、その異同を問わない。
【0089】
また、第6実施形態においても、第4実施形態と同様に、顧客用携帯電話機2Aやドライバー用携帯電話機2Bから送信された情報等が、総合受信システム4を経て、コンピュータシステム1に受信されるように構成してもよい。すなわち、コンピュータシステム1が顧客用携帯電話機2A等から情報等を受信すると言うときや、ドライバー用携帯電話機2B等がコンピュータシステム1に情報等を送信すると言うときは、総合受信システム4等の他のシステムを介して、情報等を送受信する場合も含むものとする。
【0090】
また、第6実施形態においても、第1実施形態と同様に、顧客用携帯電話機2AにおいてWebページを介して派遣依頼を行ったり、第3実施形態と同様に、顧客用携帯電話機2Aにおいて所定の操作ボタンを長押しすることにより派遣依頼を行えるように構成してもよい。
【0091】
また、上記実施形態では、いずれも、距離的に最も近い車輌を選択したが、時間的に最も近い車輌を選択してもよく、車輌の選択方法は適宜変更可能である。
【0092】
また、コンピュータシステム1が、派遣したドライバーBのドライバー識別情報を保存しておき、回収依頼信号と共に受信したドライバー識別情報との照合を行うことにより、派遣したドライバーB以外の者から回収依頼信号を受信したときには、エラーメッセージを携帯電話機2に送信する等して、携帯電話機2の操作ミスによる過誤依頼を防止するように構成してもよい。
【0093】
また、上記実施形態では、いずれも、回収依頼の際は携帯電話機2Bから回収依頼信号を送信したが、そのような信号を用いず、派遣されたドライバーBの携帯電話機2Bからドライバー位置情報とドライバー識別情報とを受信したとき、回収依頼であると判断してもよい。すなわち、例えば、コンピュータシステム1が、派遣したドライバーBのドライバー識別情報を保存しておき、受信したドライバー識別情報が派遣したドライバーBのものであったとき、回収依頼であると判断し、派遣したドライバーBのものでないとき、回収以外の配車依頼であると判断するようにしてもよい。
【0094】
また、ドライバー識別情報や顧客識別情報等の識別情報として、予め付与された識別番号(登録番号)を用いることもできる。また、目的地識別情報として、目的地に対して付与された識別番号(登録番号)を用いることもできる。
【0095】
さらに、コンピュータシステム1の構成は、必ずしも複数のサーバからなるものでなくてもよく、1つのサーバで構成することもできる。また、回収依頼画面等の上記各画面は、1画面のみから構成されるものであってもよいし、複数画面から構成されるものであってもよい。
【0096】
すなわち、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、本発明は種々の実施形態を採り得る。
【0097】
【発明の効果】
本発明によれば、ドライバーの回収等をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の配車方法を説明するための図である。
【図2】本発明の一実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】顧客用ホームページ及びドライバー派遣依頼画面の例である。
【図4】ドライバー用ホームページ及び回収依頼画面の例である。
【図5】回収依頼プログラムにより表示される回収依頼画面の例である。
【図6】ドライバー派遣依頼プログラムにより表示されるドライバー派遣依頼画面及び位置情報送信確認画面の例である。
【図7】ドライバーの携帯電話機に表示される送信終了報知画面の例である。
【図8】顧客の携帯電話機に表示される送信終了報知画面の例である。
【図9】本発明の他の実施形態の配車方法を説明するための図である。
【図10】本発明の他の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図11】本発明の更に他の実施形態の動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】他のドライバー派遣依頼プログラムにより表示されるドライバー派遣依頼画面、位置情報送信確認画面、及び、料金報知画面の例である。
【符号の説明】
1 コンピュータシステム
2、2A、2B 携帯電話機
3、3C、3D 車輌用装置
4 総合受信システム
20 操作ボタン
25、27 回収依頼画面
A 顧客
B ドライバー
C 派遣用車輌
D 回収用車輌
E 利用者
Claims (15)
- ドライバーの位置に関するドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機と、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と、前記ドライバー用携帯電話機と交信可能であるとともに前記車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムとを用いた配車方法であって、
前記コンピュータシステムが、顧客からのドライバー派遣依頼に応じて1台の車輌を派遣用車輌として選択する派遣車選択ステップと、
前記ドライバー用携帯電話機が、前記コンピュータシステムに、前記派遣用車輌のドライバーのドライバー識別情報と前記ドライバー位置情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収依頼を行う回収依頼ステップと、
前記コンピュータシステムが、前記回収依頼に応じて、前記ドライバー用携帯電話機から受信した前記ドライバー位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記ドライバー位置情報で示される回収位置に配車可能な車輌を回収用車輌として選択し、前記回収用車輌の前記車輌用装置に、前記回収位置についての情報と前記ドライバー識別情報に基づく前記派遣用車輌のドライバーについての情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収指示を行う回収指示ステップと、
を有することを特徴とする配車方法。 - 前記回収依頼ステップにおいて、前記ドライバー用携帯電話機に設けられている所定の操作ボタンが所定時間以上押されることにより、前記ドライバー用携帯電話機が、前記ドライバー位置情報を取得して、前記ドライバー位置情報と予め記憶されている前記ドライバー識別情報とを前記コンピュータシステムに送信することを特徴とする請求項1記載の配車方法。
- 前記回収用車輌の前記車輌用装置が、前記回収位置についての情報に基づいて、前記回収位置を地図上に表示する回収位置表示ステップを有することを特徴とする請求項1または2記載の配車方法。
- ドライバーの位置に関するドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機と交信可能であるとともに、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムであって、
顧客からのドライバー派遣依頼に応じて1台の車輌を派遣用車輌として選択する派遣車選択手段と、
前記ドライバー用携帯電話機から、前記派遣用車輌のドライバーのドライバー識別情報と前記ドライバー位置情報とを受信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収依頼を受け付ける回収依頼受付手段と、
前記回収依頼受付手段で受信した前記ドライバー位置情報と前記車両用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記ドライバー位置情報で示される回収位置に配車可能な車輌を回収用車輌として選択し、前記回収用車輌の前記車輌用装置に、前記回収位置についての情報と前記ドライバー識別情報に基づく前記ドライバーについての情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収指示を行う回収指示手段と、
を有することを特徴とするコンピュータシステム。 - 利用者の位置に関する利用者位置情報を取得可能な携帯電話機と交信可能であるとともに、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムを用いた配車方法であって、
前記コンピュータシステムが、前記携帯電話機から、利用者の識別情報と前記利用者位置情報とを受信し、配車依頼を受け付ける配車依頼受付ステップと、
前記コンピュータシステムが、前記利用者位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記利用者位置情報で示される配車位置に配車可能な車輌を選択し、前記配車位置についての情報と前記識別情報に基づく利用者についての情報とを、前記選択された車輌の前記車輌用装置に送信し、配車を指示する配車指示ステップと、
を有することを特徴とする配車方法。 - 前記配車依頼受付ステップにおいて、前記コンピュータシステムが、前記携帯電話機からの要求に応じて、前記識別情報の入力を促し前記利用者位置情報を取得するための配車依頼画面を表示可能なデータを、前記携帯電話機に送信することを特徴とする請求項5記載の配車方法。
- 前記配車依頼受付ステップに先立って、前記コンピュータシステムが、前記携帯電話機からの要求に応じて、前記携帯電話機が前記利用者位置情報を取得して予め記憶されている前記識別情報と共に前記コンピュータシステムに送信するためのプログラムを、前記携帯電話機に送信するダウンロードステップを有することを特徴とする請求項5記載の配車方法。
- 利用者の位置に関する利用者位置情報を取得可能な携帯電話機と交信可能であるとともに、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムであって、
前記携帯電話機から、利用者の識別情報と前記利用者位置情報とを受信し、前記利用者位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記利用者位置情報で示される配車位置に配車可能な車輌を選択し、前記配車位置についての情報と前記識別情報に基づく利用者についての情報とを、前記選択された車輌の前記車輌用装置に送信し、配車を指示することを特徴とするコンピュータシステム。 - 利用者の位置に関する利用者位置情報を取得可能な携帯電話機と交信可能な総合受信システムと、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能であるとともに前記総合受信システムと交信可能なコンピュータシステムとを用いた配車方法であって、
前記総合受信システムが、前記携帯電話機から、利用者の識別情報と前記利用者位置情報とを受信し、配車依頼を受け付ける配車依頼総合受付ステップと、
前記総合受信システムが、前記利用者位置情報に基づいて、前記利用者位置情報で示される配車位置を配車エリアに含む前記コンピュータシステムを選択し、選択された前記コンピュータシステムに前記利用者位置情報と前記識別情報とを送信する選択送信ステップと、
前記コンピュータシステムが、前記総合受信システムから受信した前記利用者位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記配車位置に配車可能な車輌を選択し、前記配車位置についての情報と、前記総合受信システムから受信した前記識別情報に基づく利用者についての情報とを、前記選択された車輌の前記車輌用装置に送信し、配車を指示する配車指示ステップと、
を有することを特徴とする配車方法。 - 前記選択送信ステップにおいて、前記総合受信システムが、選択された前記コンピュータシステムに、前記配車位置を含むマップデータを送信することを特徴とする請求項9記載の配車方法。
- ドライバーの位置に関するドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機と、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と、顧客の位置に関する顧客位置情報を取得可能な顧客用携帯電話機と交信可能であるとともに前記ドライバー用携帯電話機及び前記車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムとを用いた配車方法であって、
前記コンピュータシステムが、前記顧客用携帯電話機から、前記顧客位置情報と顧客の目的地を示す目的地識別情報とを受信し、前記顧客位置情報と前記目的地識別情報とに基づいて料金を算出する料金算出ステップと、
前記コンピュータシステムが、前記料金算出ステップで受信した前記顧客位置情報と前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記顧客位置情報で示される派遣位置に配車可能な車輌を派遣用車輌として選択し、前記派遣用車輌のドライバーのドライバー識別情報と、前記料金算出ステップで受信した前記目的地識別情報または前記目的地識別情報に基づく目的地特定情報とを、互いに関連付けて保存する派遣車選択ステップと、
前記ドライバー用携帯電話機が、前記コンピュータシステムに、前記ドライバー位置情報と前記ドライバー識別情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収依頼を行う回収依頼ステップと、
前記コンピュータシステムが、前記回収依頼に応じて、前記ドライバー用携帯電話機から受信した前記ドライバー識別情報に関連付けられて保存されている前記目的地識別情報または前記目的地特定情報と、前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記目的地識別情報または前記目的地特定情報で示される目的地に配車可能な車輌を回収用車輌として選択し、前記回収用車輌の前記車輌用装置に、前記目的地についての情報と前記ドライバー識別情報に基づく前記派遣用車輌のドライバーについての情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収指示を行う回収指示ステップと、
を有することを特徴とする配車方法。 - 前記回収依頼ステップにおいて、前記ドライバー用携帯電話機に設けられている所定の操作ボタンが所定時間以上押されることにより、前記ドライバー用携帯電話機が、前記ドライバー位置情報を取得して、前記ドライバー位置情報と予め記憶されている前記ドライバー識別情報とを前記コンピュータシステムに送信することを特徴とする請求項11記載の配車方法。
- 前記回収依頼ステップが、前記派遣用車輌の前記目的地への到着前に行われることを特徴とする請求項11または12記載の配車方法。
- 前記料金算出ステップにおいて、前記コンピュータシステムが、算出した料金を表示可能なデータを、前記顧客用携帯電話機に送信することを特徴とする請求項11、12、または、13のいずれかに記載の配車方法。
- ドライバーの位置に関するドライバー位置情報を取得可能なドライバー用携帯電話機及び顧客の位置に関する顧客位置情報を取得可能な顧客用携帯電話機と交信可能であるとともに、車輌に設けられて当該車輌の位置に関する車輌位置情報を取得可能な車輌用装置と交信可能なコンピュータシステムであって、
前記顧客用携帯電話機から前記顧客位置情報と顧客の目的地を示す目的地識別情報とを受信して、ドライバーの派遣依頼を受け付ける派遣依頼受付手段と、
前記派遣依頼受付手段で受信した前記顧客位置情報と前記目的地識別情報とに基づいて、料金を算出する料金算出手段と、
前記派遣依頼受付手段で受信した前記顧客位置情報と、前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記顧客位置情報で示される派遣位置に配車可能な車輌を派遣用車輌として選択し、前記派遣用車輌のドライバーのドライバー識別情報と、前記派遣依頼受付手段で受信した前記目的地識別情報または前記目的地識別情報に基づく目的地特定情報とを、互いに関連付けて保存する派遣車選択手段と、
前記ドライバー用携帯電話機から前記ドライバー位置情報と前記ドライバー識別情報とを受信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収依頼を受け付ける回収依頼受付手段と、
前記回収依頼受付手段で受信した前記ドライバー識別情報に関連付けられて保存されている前記目的地識別情報または前記目的地特定情報と、前記車輌用装置から受信した前記車輌位置情報とに基づいて、前記目的地識別情報または前記目的地特定情報で示される目的地に配車可能な車輌を回収用車輌として選択し、前記回収用車輌の前記車輌用装置に、前記目的地についての情報と前記ドライバー識別情報に基づく前記派遣用車輌のドライバーについての情報とを送信して、前記派遣用車輌のドライバーの回収指示を行う回収指示手段と、
を有することを特徴とするコンピュータシステム。
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Legal Events
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