JP2004125444A - 原子炉監視装置、及び、原子炉監視モニタ - Google Patents

原子炉監視装置、及び、原子炉監視モニタ Download PDF

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中野 誠
Hiroshi Taniguchi
谷口 洋
Masashi Tsuji
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

【課題】同一位相の減幅比を安定性情報から明瞭に抽出することにより原子炉の安定性の度合いを高精度に監視すること。
【解決手段】炉心内の複数地点に配置される複数のセンサと、計算機18と、モニタ1とから構成されている。計算機18は、部分時系列信号の時系列点間の相関性に基づいて共分散行列Cを計算すること、共分散行列Cを固有ベクトルを用いて固有値である特異値に分解すること、その固有値に基づいて減衰しながら振動する減衰成分(33)を複数のセンサに対応して抽出すること、減衰成分33の減幅比を複数のセンサに対応して計算することを実行する。モニタ1はその減幅比を表示する。炉心安定性の指標である減幅比が、実質的にリアルタイムに高精度に計算されていて、炉心安定性の監視の精度が格段に向上する。
【選択図】     図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、原子炉監視装置、及び、原子炉監視モニタに関し、特に、炉心安定性を監視する原子炉監視装置、及び、原子炉監視モニタに関する。
【0002】
【従来の技術】
原子炉(例示:BWR炉)の運転の間に常態的に求められる炉心安定性は、その常態的監視が求められる。多数の燃料棒は、炉内の設計計算位置に配置される。それらの燃料棒とその周囲の環境は、熱中性子雰囲気である。その雰囲気は、任意の位置の中性子線量が他の任意の位置の中性子線量に影響を与え、且つ、時系列的に変動する情報成分の多重化系である。そのようなダイナミックな動態は、炉心内の複数点位置で中性子線量(中性子束)を測定することにより知られ得るはずである。プラントの安定性をモニタすることは、後記の特許文献により知られている。
【0003】
炉心の安定性を表す炉心安定性指標として、減幅比が知られている。減幅比の算出の技術として、自己回帰モデル又は自己相関関数解析が知られている。このような解析手法が扱う信号データである時系列中性子線量は、安定性に関係する信号以外の信号成分を含んでいて、そのような信号から正確に減幅比を算出することは困難である。そのような困難を回避するための解析の技術として、特異値分解手法が知られている。特異値分解手法は、特異値分解により時系列データから複数の成分に分解し複数の成分をそれぞれに取り出して、その複数の成分のうち安定性に関係する成分の自己相関解析に基づいて減幅比を算出する数学的処理技術である。
【0004】
特異値分解解析の数学理論的背景:
(1)遅れ時間座標系の運動軌道の再構築
中性子検出器が同一点で検出する中性子線量の時系列信号は、原子炉の動力学の位相空間の上の運動に対応していると自明的に考えられる。従って、原子炉動力学の位相空間上の運動は、中性子出力に関する座標系に投影され得る。このように一次元座標系に投影される中性子線量の時系列信号は、原子炉動力学の位相空間上の運動に対応している。逆に、このように一次元座標系に投影される時系列信号に基づいて原子炉動力学の位相空間上の運動軌道が再現され得る。このような再現は、”運動軌道の再構築”といわれる。Takes の定理は、遅れ時間座標系で時間的に先に定義された部分時系列v(t)(i=1〜N−n)により再構築される運動軌道は、これに対応する信号を生み出した運動軌道に位相同型であることを保証する。従って、動力学系の動力学的性質の解析は、位相空間上の運動軌道の位相幾何学的構造の解析に等価である。このように、再構築された運動軌道の解析は、安定性のような動力学的特性を明らかにすることができる。このような数学的処理技術は、チューニングなしに高精度にデータ解析を実行することができ、減幅比の高精度の検出をダイナミックに行うことができることを示唆している。
【0005】
(2)共分散行列と信号成分の分離
遅れ時間座標系上で再構築される運動軌道の各点(時系列点)v(t)は、n個の要素成分から構成される。これらの要素の間のそれぞれの相関を運動軌道に渡る平均に基づいて得られる相関係数から構成される行列は、共分散行列(時間的共分散行列)といわれる。運動の記述のために必要である最小限の自由度は、最も重要な動力学的性質である。このような動力学的性質(最小限自由度)は、遅れ時間座標系内に埋め込まれた運動軌道空間(部分空間)の次元の探知により知られ得る。この動力学的性質は、具体的には、共分散行列の零ではない固有値(特異値σ )の数に等しい。これらの固有値のそれぞれに対応する固有ベクトルvは、運動軌道を表す部分空間を記述するための独立な基底ベクトルを構成する。このように互いに独立である基底ベクトルの上に遅れ時間座標系で再構築される運動軌道が投影された時系列信号ψは互いに独立である。このように、時系列信号が分離され得る。
【0006】
独立であるために分離され得た時系列信号ψは、下記されるような性質を持つ。(イ)センサ出力xは、それぞれの固有ベクトルvの上に写像されるψの和として表され得る。
(ロ)ψとψは、i≠jであれば、互いに独立であり、その内積が零である。
(ハ)ψの自乗時間平均は特異値σに等しい。
【0007】
性質(ロ)は、センサ出力が独立な信号成分に分離されていることを示している。性質(ハ)は、系の時間的挙動(安定性)に大きい影響度を持つ成分のみを解析することにより、十分に高精度に解析することができることを教えている。ノイズ信号成分は、未知の小さい特異値に対応する信号成分ψとして抽出されることが知られているので、卓越モード成分のみの解析はノイズ成分が排除された解析を可能にする。
【0008】
(3)分離信号成分と安定性解析
動力学系の次元は、信号プロセス論で、信号を構成している独立なモード成分の数である。独立モードとは、微分方程式で記述される線形動力学系の特性方程式の根に対応するモード成分に相当する。線形安定論では、支配極(複素平面の虚軸に最も近い根)がどれだけ虚軸に近いかが問題にされ、特に、沸騰水型原子炉では共役複素根が安定性に密接に関係する。従って、共役複素根に対応するモードの選択的抽出解析は、源幅比又は振動周期のような安定性に関係する特性を教える。
【0009】
図7は、実機の安定実験データを用いて既述の特異値分解手法により減幅比を計算した結果のデータを示している。その安定性実験により観測された局所出力中性子検出器(LPRM)信号に対して特異値分解解析された複数の成分の自己相関関数解析によれば、その時系列データは、(1)長い減衰時定数を持つ成分、(2)白色性雑音成分、(3)振動減衰型の成分を含んでいることが判明した。特に、振動減衰型の成分の減衰特性は安定性実験常態点の安定度に応じて変化していて、その減衰特性は安定性に密接に関係していることが強く推定される。不安定状態の運転状態点以外のデータでは、(1)長い減衰時定数を持つ成分が卓越成分であり、安定性の情報がそれらの信号に埋め込まれることになり、減幅比の算出は困難である。図7は、規定されている運転状態点D(安定状態、炉心出力70.2%、定格出力、炉心流量3644Kg/秒)のレベル2(炉心上端から1.39m)の位置に設置された36本のLPRMのそれぞれの信号成分のうちの(3)振動減衰型の成分の自己相関関数(時間零秒の時の値で規格化)を示している。図7から明瞭に読み取ることができるように、振幅は1.0、0.8、0.6、0.48、・・・のように減衰し、その減幅率は一定的に0.8の程度であることを示している。
【0010】
このような従来技術による安定性解析では、減幅比のLPRMの位置依存性が強く現れる。
【0011】
原子炉の安定性の度合いを高精度に監視し、且つ、その監視がリアルタイムであることが更に求められる。位置依存性が小さい安定性解析を行うことができることが更に求められる。
【0012】
【特許文献1】
日本国特許第3170671号
【非特許文献1】
日本原子力学会「2000年秋の大会」,M.Tshuji,Y. Shimazu,「Ringhals 1号機安定性実験炉雑音信号の特異値分解解析」
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、炉心の運転状態の安定性をリアルタイムに高精度に監視する技術を確立することができる原子炉監視装置、及び、原子炉監視モニタを提供することにある。
本発明の他の課題は、その安定性解析の位置依存性が小さい原子炉監視装置、及び、原子炉監視モニタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
その課題を解決するための手段が、下記のように表現される。その表現中に現れる技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複数の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現されている技術的事項に付せられている参照番号、参照記号等に一致している。このような参照番号、参照記号は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このような対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されることを意味しない。
【0015】
本発明による原子炉監視装置は、炉心内の複数地点に配置される複数のセンサ(図示されず)と、計算機(18)と、モニタ(1)とから構成されている。計算機(18)は、第1周期の順序数(s:20分)と第2周期の順序数(6000msec)とでデータを蓄積する遅れ時間座標系を有している。計算機(18)は、次のステップ:
(ステップ1)センサが計測する中性子線量に対応し第1周期の時系列順序数の時系列信号のうちの一部を第2周期の時系列順序数で遅れ時間座標系に投影し再構成して部分時系列信号x(t)(26)を生成すること、
(ステップ2)部分時系列信号x(t)(26)の時系列点間の相関性に基づいて共分散行列(C)を計算すること
(ステップ3)共分散行列(C)を固有ベクトルを用いて固有値である特異値に分解すること
(ステップ4)その固有値に基づいて減衰しながら振動する減衰成分(33)を複数のセンサに対応して抽出すること
(ステップ5)減衰成分(33)の減幅比を複数のセンサに対応して計算すること
を実行する。計算機(18)は、時系列信号のうちの任意の一部を取り込むデータ取込部分(21)と、その一部に基づいて減幅比を計算する計算部分(22)とを形成している。データ取込部分(21)の第1CPUと計算部分(22)の第2CPUとが独立していることにより、データのうちから任意の部分を取り出して、更にデータを収集しながら減幅比を計算することができ、実質的にリアルタイムで減幅比を計算することができる。第2CPUを複数化することにより、時間間隔がより狭い時系列で減幅比を表示することができる。複数位置の限幅比の平均は、位置依存性を解消することができる。第1周期と第2周期の大きさの関係の適正化により、より適正なリアルタイムで(60秒毎に)減幅比をモニタ画面(1)に表示することができる。
【0016】
同じ空間点で異なる時点の独立成分に基づいて特異的に相関関数が求められ、その特異的相関関数に基づいて減幅比が計算される。特異的相関関数に基づいて計算される減幅比は、原子炉の安定性を示す指標として高精度の情報を提供する。時系列信号のうちの一部を遅れ時間座標系に再構成した部分時系列信号x(t)(26)に基づいて減幅比を計算するので、適正に任意である時刻の減幅比を求めることができ、任意の時刻又はその任意の時刻より一定時間後(例示:20分後)の安定性を知ることができ、長時間継続運転される原子炉の時間的スケールでは、実質的にリアルタイムに安定性を高精度に知ることができる。
【0017】
モニタ(1)は、その減幅比を表示する。減幅比を求めるための基礎データである部分時系列データの時間幅を規定時間間隔として、その間の減幅比が表示される。減幅比の変動により、原子炉の安定性が規定周期で検出される。センサは、複数の特定地点に配置される複数のセンサを構成している。減幅比は、複数のセンサに対応して計算される。モニタ(1)は、複数の減幅比の全部又は一部を表示する。モニタ(1)は、部分時系列信号に対応する減幅比を規定される時間的間隔で表示し、実質的にリアルタイムに原子炉の安定性を監視員に知らせることができる。モニタ(1)は、炉心の複数の領域ごとに減幅比を表示する。炉心内の局所的部位の安定性を監視員に知らせることができる。炉心内の局所的部位の安定性を知ることは重要である。モニタ(1)は、炉心の複数の領域ごとにその領域に配置される複数のセンサに対応する複数の減幅比の平均を表示する。原子炉の全体の安定性を監視員に知らせることは重要である。
【0018】
減幅比の具体的計算は、次にように実行される。部分時系列信号は、コンピュータの座標系内で、
(t
=[x(t),x(ti−1),x(ti−2),・・・,x(ti−n+1)]
で表される。共分散行列(C)と、固有ベクトルは、次の固有方程式:
Cv =σ
C:共分散行列
σ:特異値(固有値)
:固有ベクトル
m=1〜n
で表される。計算機(18)は、連立方程式:
x(t)=Σ m=1ψm(t
ψ(t)=v (t
を解くことにより求めるv を用いて固有値σを計算する。
【0019】
本発明による原子炉監視モニタは、同一の高さ位置に配置されている複数のセンサの配置関係表示す る配置表示画面(4)と、減幅比を表示する減幅比表示画面(6又は8)と、配置表示画面(4)のレベルを選択する選択画面(5)とから構成されている。監視態様を多様化することにより、より詳細に安定性を監視することができる。減幅比は計算され、その計算方法は既述の通りである。
【0020】
減幅比表示画面は、同じレベルの高さ位置にある炉心領域の平均の減幅比を表示する平均減幅比表示画面(8又は9)である。同じレベルの高さ位置にある炉心領域の最大の減幅比を表示する最大減幅比を表示することは効果的である。減幅比表示画面(6又は8)は、選択画面の選択に対応して選択に対応するレベルに変更されることは、炉心の軸方向の高さ位置の安定性を個別に知ることができる点で重要である。自己相関関数表示画面(13)は、選択画面の選択に対応して選択に対応するレベルに変更される。減幅比計算の基礎データである成分化された自己相関関数は、計算によらずに見ただけでそれの減幅比が理解されるが、計算機によりそれを求めることは有意義である。既述の複数の計算ステップは、遅れ時間時系列座標系を持つ計算器(21)と固有値分解を実行する計算器(22)とにより独立したCPUにより順次に計算され、データ収集と計算とが同時的に併行的に実行され、任意の時点の減幅比を求めることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図に対応して、本発明による原子炉監視装置の実施の形態は、炉心レベル選択画面がデータ表示画面とともにモニタ画面に配置されている。そのモニタ画面1は、図1に示されるように、炉心レベル選択画面2とデータ表示画面3とを形成している。データ表示画面3は、炉心レベル選択画面2とともに1つのモニタ画面1に表示されることが好ましい。炉心レベル選択画面2は、複数の炉心断面の上にそれぞれに配置される中性子検出器の存在位置を示す検出器配置表示画面4と、炉心レベル選択クリック領域5を形成している。複数の炉心断面は、複数の炉心軸方向レベルにそれぞれに対応し、炉心軸方向レベルは軸方向位置(高さ方向位置)に対応している。炉心断面の数は、4が例示されている。
【0022】
図1は、複数の炉心断面のうちの1つの断面を示している。図1に示される検出器配置表示画面4には、同一断面に含まれる中性子検出器の配置に対応する検出器配置が複数の丸印で表示されている。他の検出器配置表示画面4には、2n個の中性子検出器の配置が示される。nの最大値として、16が適正に例示される。1つの炉心断面上の中性子検出器の最大数は32である。その32個の中性子検出器は、炉心軸心線を含む2つの直交面又はその2つの直交面のうちの1つに対して鏡面対称に配置される。このような対称性は、必ずしも必要ではなく、複数のセンサが同一高さに積極的に非対称に配置される。
【0023】
炉心レベル選択クリック領域5は、検出器配置表示画面4の隣りに配置されている。炉心レベル選択クリック領域5は、複数のレベル選択領域5−1〜5−4を形成している。レベル選択領域5−1のクリック操作に対応して、第1レベルの検出器配置が検出器配置表示画面4に表示され、レベル選択領域5−2のクリック操作に対応して第2レベルの検出器配置が検出器配置表示画面4に表示され、レベル選択領域5−3のクリック操作に対応して第3レベルの検出器配置が検出器配置表示画面4に表示され、レベル選択領域5−4のクリック操作に対応して第4レベルの検出器配置が検出器配置表示画面4に表示される。
【0024】
データ表示画面3は、4象限領域分割を示す第1安定性表示画面6と、8象限領域分割を示す第2安定性表示画面7と、同一レベル内最大減幅比表示画面8と、同一レベル内平均減幅比表示画面9と、第1波形表示画面11と、第2波形表示画面12と、第3波形表示画面13とを形成している。第1波形表示画面11は、選択されたレベルの複数の中性子検出器のうちの1つが検出する1つのチャンネルの中性子線量時系列データ(生のアナログデータ)14を表示する。チャンネル番号は、チャンネル番号選択クリック操作領域15の押し時間に対応して選択される。第2波形表示画面12は、中性子線量時系列データ14を構成する複数系統の系統別時系列データ(後述される特異値分解後データ)16を同一画面に同時的に表示する。第3波形表示画面13は、複数系統の系統別時系列データ16のそれぞれの減幅比に関する自己相関関数(後述)17を表示する。
【0025】
図2は、特異値分解後データ(モード分解後データ)16と自己相関関数17とを計算して減幅比を計算する計算機18を示している。計算機18は、A/D変換ボード19と、第1CPU21と、第2CPU22と、メモリ23と、D/A変換ボード24を構成している。中性子線量時系列データ14に対応する電圧信号25は、A/D変換ボード19を介してディジタル化されて時系列ディジタル信号26として第1CPU21に入力する。時系列ディジタル信号26は、時系列データとして一時的に記録する信号入出力計算器である。第2CPU22は、詳細に後述される特異値分解解析を実行する数理解析計算器である。第2CPU22により計算された計算結果データ27は、メモリ23に保管されるとともに、プリンタ28に出力され、D/A変換ボード24を介して記録計29に出力される。第1CPU21は、計算結果データ27をモニタ画面1に対して出力する。
【0026】
計算機18は、下記ステップにより有効データに関して減幅比を計算する。
ステップ1(時系列ディジタル信号26の再構成):
第2CPU22は、適切な埋込み次元nを持つ遅れ時間座標系を有している。第2CPU22は、その遅れ時間座標系に時系列ディジタル信号26を変換し再構成して内部のメモリに記録する。遅れ時間座標系上に再構成される運動軌道x(t)は、以下のように表現される。
(t
=[x(t),x(ti−1),x(ti−2),・・・,x(ti−n+1)]
このように再構成されたx(ti)である運動軌道は、現実の運動軌道に対して位相的に1対1で対応し位相同型である。
【0027】
ステップ2(固有値分解):
第2CPU22は、x(ti)に対して定義される共分散行列を算出し、下記の固有値方程式を解く。
Cv =σ ・・・(1)
C:共分散行列
σ:特異値(固有値)
:固有ベクトル
m=1〜n
【0028】
共分散行列の固有値(特異値)と固有ベクトルを求めることにより、時系列データx(t)は、下記式により、固有ベクトルv に対応する成分ψmに分解され得る。
x(t)=Σ m=1ψ(t)・・・(2)
ψ(t)=v (t
ここでTは転置行列化を意味し、ψ(t)は、ベクトルv とベクトルx(t)のスカラー積である。上式は、1つのセンサごとに定式化されている。x(t)は、n個の成分を持つベクトルであり、時刻(時点)tと(n−1)番目に時系列的に過去である時刻ti−n+1とで挟まれるn個の時点に対応する中性子線量である。
【0029】
共分散行列Cは、再現された運動軌道(時系列座標値)であるx(t)の各点の要素間の相関特性(時系列信号の時系列点間の時間的相関特性)は、既述の埋込み次元と同じ次元を有している。
【0030】
共分散行列Cは、センサ出力の時刻tl+iと時刻tl+jの相関を表す相関係数Cijにより構成される正方対称行列である。このように式(1)で共分散行列とv とがともに計算により決定されるので、固有値として特異値が求められる。
ステップS3(減幅比算出):
分離された信号成分ψ(t)に関して、減衰振動の特徴を持つ(従来の技術で述べられた(3))の成分が抽出される。抽出された減衰振動成分の自己相関関数を求めることにより、図7の例示で述べられたように、一定比率で減衰しながら振動する減衰振動成分のその減幅比が第2CPU22で自動的に計算により求められる(目算可能である)。
【0031】
図3は、1つのセンサに関して時系列ディジタル信号26を例示している。この時系列ディジタル信号26は、波形表示画面11〜13に表示される。図4は、その時系列ディジタル信号26に関して特異値分解された後のデータψを示している。図4は、8次元分(8成分又は8系列分)の特異値分解後データψを時系列に例示している。図5は、図4の8系列の自己相関関数をそれぞれに例示している。図5に示されるように、その8系列の自己相関関数のうち1つの自己相関関数は、減衰しながら一定比率で減衰して振動する減衰振動成分33である。従来の技術で述べた(1)長い減衰時定数を持つ成分と(2)白色性雑音成分とは、振動成分31と振動成分32にそれぞれに対応している。
【0032】
図5は、明白に減幅比を示す自己相関関数として、減衰振動成分33の他に、減衰振動成分34が存在している。時系列データの特異値分解解析では、解は2極が存在することが理論的に予想される。減衰振動成分33と減衰振動成分34は、理論的には同じ減幅比を示すはずであるが、このような2つの解の現れには、振動減衰成分以外の成分が含まれていて、減衰振動成分33は減衰振動成分34に現実には厳密には一致しない。安定性モニタの計算器部分は、減衰振動成分33は減衰振動成分34より減衰振動成分に近い成分(正弦関数と指数関数の合成で表現しやすい成分)を選択している。このように選択された減衰振動成分34が、モニタ画面に表示されている。
【0033】
1つの時系列データx(t)は、1〜2分間隔で1つのデータを構成するが、初期信号値x(t)は、任意に選択され得る。従って、有効成分(一定比率で減衰する振動減衰成分)の減幅比はリアルタイムに取り出すことができる。
【0034】
モデル同定のためのパラメータ(埋め込み次元、固有値のカットオフ)は、算出される減幅比に対して感度が小さい。従って、特別にチューニングすることなしに、安定した減幅比の評価が可能である。但し、追加的にチューニングを実行することは、否定されない。
【0035】
図6は、ある実機に関して、公知手法の自己回帰(AR)モデル同定法と本発明による特異値分解法とを比較するためのデータを示している。自己回帰モデルは、観測値である時系列データxに基づいて自己回帰値x(t)を求める次式で形成される。:
x(t)=Σ j=1i−j+εn
この特性方程式の根から減幅比が計算されて求められる。そのモデル作成(aの決定)は、解析者の知識と技量に強く依存している。図6は、このモデルにより高信頼性が確保された過去の実績値による減幅比と、本発明による特異値分解法により求められた減幅比との比較を示している。左欄の数字1〜9は、9つの実験状態点(例示:炉心出力状態点)を示している。特異値分解法の減幅比は、各実験状態点で2つの値が示されている。上側の値は軸方向レベル値が2である炉心断面上の減幅比を示し、下側の値は軸方向レベル値が4である炉心断面上の減幅比を示している。本発明による特異値分解法により求められた減幅比は、信頼性が高いデータとして公表されている減幅比に高精度に一致している。本発明による原子炉監視装置では、モデル作成のために豊富な知識と高度な経験とが要求されない。
【0036】
中性子発生量が任意の2点間で互いに影響し合う炉心の安定性の判断のために、時系列データに関して共分散行列を用いる固有値分解法は、炉心安定性を高精度に判断することができる。
【0037】
[実施例]
図2に示される中性子線量時系列データ14に対応する電圧信号25は、A/D変換ボード19を介して、第1CPU21に入力される。第1CPU21には、1msec周期の生データが入力される。第1CPU21は、常態的に1000msec周期で1msec周期分のデータの1000個分Pjを蓄積する。ここでjは、1msec間隔の時系列時刻の順序数である。1000msec周期分のデータPjは、第1CPU21で、100分割され、100分割された10個のデータの値がそれぞれに平均化され、10msec周期の100個の時系列平均値データQkが作成される。ここでkは、10msec単位の時系列時刻の順序数を示す。10msec周期の平均値データの過去20分間分が、常態的に蓄積され、その中から部分時系列信号Rsが抽出される。ここでsは、適正に選択され、60sec単位の時系列時刻の順序数が好適に例示されるが、1sec単位時系列時刻の順序数であり得る。
【0038】
部分時系列信号Rsは、第2CPU22の中の遅れ時間座標系上に再構成され、位相同型の既述の運動軌道x(t)に変換される。このような実施例では、減幅比は60sec単位の時系列時刻で計算されて出力され、モニタ画面1に表示され、実質的にリアルタイム表示が実現されている。
【0039】
【発明の効果】
本発明による原子炉監視装置、及び、原子炉監視モニタは、炉心安定性をより高精度に監視することができる。特に、遅れ時間座標系の設定により安定性監視を実質的にリアルタイムに実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による原子炉監視モニタの実施の形態を示す正面図である。
【図2】図2は、本発明による原子炉監視モニタの実施の形態を示す回路ブロック図である。
【図3】図3は、時系列信号を示すグラフである。
【図4】図4は、固有値分解された時系列信号を示すグラフである。
【図5】図5は、自己相関関数を示すグラフである。
【図6】図6は、データ対比を示す表である。
【図7】図7は、公知の減幅比を示すグラフである。
【符号の説明】
1…モニタ
4…配置表示画面
5…選択画面
6…減幅比表示画面
8…減幅比表示画面面
9…平均減幅比表示画面
13…自己相関関数表示画面
18…計算機
21…計算器
22…計算器
26…部分時系列信号
33…減衰成分

Claims (13)

  1. 炉心内の特定地点に配置されるセンサと、
    計算機とを具え、
    前記計算機は、第1周期の順序数と第2周期の順序数とでデータを蓄積する遅れ時間座標系を備え、
    前記計算機は、下記ステップ:
    前記センサが計測する中性子線量に対応し前記第1周期の時系列順序数の時系列信号のうちの一部を前記第2周期の時系列順序数で前記遅れ時間座標系に投影し再構成して部分時系列信号x(t)を生成するステップと、
    前記部分時系列信号x(t)の時系列点間の相関性に基づいて共分散行列を計算するステップと、
    前記共分散行列を固有ベクトルを用いて固有値である特異値に分解するステップと、
    前記固有値に基づいて減衰しながら振動する減衰成分を抽出するステップと、
    前記減衰成分の減幅比を計算するステップ
    を実行する
    原子炉監視装置。
  2. 前記センサは複数の特定地点に配置される複数のセンサを備え、
    前記減幅比は、前記複数のセンサに対応して計算される
    請求項1の原子炉監視装置。
  3. 前記モニタは、複数の前記減幅比の一部を表示する
    請求項1の原子炉監視装置。
  4. モニタを更に具え、
    前記モニタは、前記部分時系列信号に対応する減幅比を規定される時間的間隔で表示する
    請求項1又は2の原子炉監視装置。
  5. モニタを更に具え、
    前記モニタは、炉心の複数の領域ごとに前記減幅比を表示する
    請求項2の原子炉監視装置。
  6. モニタを更に具え、
    前記モニタは、炉心の複数の領域ごとに前記領域に配置される複数のセンサに対応する複数の減幅比の平均を表示する
    請求項2の原子炉監視装置。
  7. 前記部分時系列信号は、
    (t
    =[x(t),x(ti−1),x(ti−2),・・・,x(ti−n+1)] で表され、前記共分散行列と、前記固有ベクトルとは、下記固有方程式:
    Cv =σ
    C:共分散行列
    σ:特異値(固有値)
    :固有ベクトル
    m=1〜n,t=1,・・・,N−n
    で表され、前記計算機は、前記固有方程式を解くことにより求められる前記特異値と前記固有ベクトルとに基づいて、下記式:
    ψ(t)=v (t
    で表されて分離される信号成分の時系列信号ψ(t)の自己相関関数を計算する
    請求項1又は2の原子炉監視装置。
  8. 同一の高さ位置に配置されている複数のセンサの配置関係表示する配置表示画面と、
    減幅比を表示する減幅比表示画面と、
    前記センサ配置表示画面の前記高さ位置を選択する選択画面とを具え、
    前記減幅比は下記ステップにより計算機により計算される値であり、
    前記ステップは、
    前記センサが計測する中性子線量に対応する時系列信号のうちの一部が前記計算機の中の遅れ時間座標系に再構成される部分時系列信号x(t)が生成されるステップと、
    前記部分時系列信号x(t)の時系列点間の相関性に基づいて共分散行列が計算されるステップと、
    前記共分散行列が固有ベクトルにより固有値である特異値に分解されるステップと、
    前記固有値に基づいて減衰しながら振動する減衰成分が前記複数のセンサに対応して抽出されるステップと、
    前記減衰成分の減幅比が前記複数のセンサに対応して計算されるステップの集合である
    原子炉監視モニタ。
  9. 前記減幅比表示画面は、前記レベルの高さ位置にある円形領域の平均の減幅比を表示する平均減幅比表示画面を更に備える
    請求項8の原子炉監視モニタ。
  10. 前記減幅比表示画面は、前記レベルの高さ位置にある前記円形領域の最大の減幅比を表示する最大減幅比表示画面を更に備える
    請求項8の原子炉監視モニタ。
  11. 前記減幅比表示画面は、前記選択画面の選択に対応して前記選択に対応するレベルに変更される
    請求項8〜10から選択される1請求項の原子炉監視モニタ。
  12. 前記部分時系列信号は、
    (t
    =[x(t),x(ti−1),x(ti−2),・・・,x(ti−n+1)]
    で表され、前記共分散行列と、前記固有ベクトルとは、下記固有方程式:
    Cv =σ
    C:共分散行列
    σ:特異値(固有値)
    :固有ベクトル
    m=1〜n,t=1,・・・,N−n
    で表され、前記計算機は、前記固有方程式を解くことにより求められる前記特異値と前記固有ベクトルとに基づいて、下記式:
    ψ(t)=v (t
    で表されて分離される信号成分の時系列信号ψ(t)の自己相関関数を計算し、
    前記ψ(t)のうち減衰振動成分の自己相関関数を表示する自己相関関数表示画面
    を更に具える請求項8〜11から選択される1請求項の原子炉監視モニタ。
  13. 前記自己相関関数表示画面は、前記選択画面の選択に対応して前記選択に対応するレベルに変更される
    請求項9の原子炉監視モニタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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