JP2004125150A - アクチュエータ用付帯部材の取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エアシリンダ11のシリンダチューブ12の外周面に、滑り止めゴム板21を配設し、その滑り止めゴム板21の外周面に帯状バンド22を設ける。シリンダチューブ12、滑り止めゴム板21、帯状バンド22によって囲まれる案内溝に位置検出センサ29を装着したセンサホルダ30の一端部を挿入する。そして、そのセンサホルダ30の一端部をホルダネジ32の締め付けにより、帯状バンド22に固定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アクチュエータ用付帯部材の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、アクチュエータであるエアシリンダのシリンダチューブ内にはピストンが移動可能に設けられており、そのピストンの位置はシリンダチューブの外周面に取り付けられた付帯部材としての位置検出センサによって検出される。この位置検出センサを取り付ける構造としては、例えば図50(a),(b)に示されるもの(非特許文献1参照)が知られている。すなわち、アクチュエータ70の外周面に沿って配設されている取付バンド71の両端部には締付け金具72が設けられ、その締付け金具72に設けられた取付ネジ73は、取付バンド71の両端部の間に配置された位置検出センサ74に突き当てられている。そして、取付ネジ73が締め付けられると、取付バンド71が緊張され、その緊張力でもって位置検出センサ74がアクチュエータ70の外周面に固定される。
【0003】
又、上述した取付バンド71を用いる以外にも、図51(a),(b)に示されるもの(非特許文献2参照)が知られている。すなわち、アクチュエータ76の外周面には、軸線方向に沿って延びるセンサ取付溝77を備えた取付レール78が接着剤によって取り付けられている。このセンサ取付溝77には位置検出センサ79がアクチュエータ70の長手方向に移動可能に収容されている。そして、位置検出センサ79に設けられた取付ネジ80を締め付けることにより、取付レール78の所定位置で位置検出センサ79が固定される。
【0004】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のようなものがある。
【0005】
【非特許文献1】
「機器商品ガイド」,2002年7月,シーケーディ株式会社,P.10
【非特許文献2】
「機器商品ガイド」,2002年7月,シーケーディ株式会社,P.11
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来技術に示すアクチュエータ70,76を取り付ける際に、位置検出センサ74,76がその周辺機器に干渉する等して邪魔になる場合には、位置検出センサ74,79をアクチュエータ70,76の周方向へ位置ずれさせている。
【0007】
しかしながら、図50(a),(b)に示される位置検出センサ74の取付構造では、位置検出センサ74の取付位置を変更する際に、取付バンド71とともに滑り止めゴム71aをアクチュエータ70の周方向に沿ってずらさなければならない。滑り止めゴム71aは、アクチュエータ70の外周面に対して滑りにくいため、位置検出センサ74の取付位置を変更することが面倒である。特に、アクチュエータ70が多数ある場合には、位置検出センサ74の取付位置を変更することの作業効率が著しく低下することとなる。
【0008】
一方、図51(a),(b)に示される位置検出センサ79の取付構造では、取付レール78が接着剤によってアクチュエータ76に固定されている。そのため、位置検出センサ79をアクチュエータ76の周方向に沿って位置をずらすには、取付レール78を位置ずれさせなければならないが、アクチュエータ76に一旦接着した取付レール78を剥がすことは面倒かつ困難である。しかも、取付レール78を再度アクチュエータ76に貼り付ける前の作業として、接着力を高めるために接着部分の脱脂処理が必要となる。よって、前者のタイプと同様にアクチュエータ76の周方向に位置検出センサ79の取付位置を変更することが面倒であった。
【0009】
本発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、付帯部材の取付位置をアクチュエータの周方向に沿って簡単に変更することが可能なアクチュエータ用付帯部材の取付構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の発明…実施形態1,2,3,5,6,7に対応)
請求項1に記載の発明では、アクチュエータの外周面に配設される付帯部材の取付構造において、前記アクチュエータの外周面に被装着部材を固定し、その被装着部材に前記付帯部材が保持されるホルダを締結手段の締付け力により装着し、前記締結手段による締付けを緩めることにより、前記ホルダを被装着部材の周方向に沿って移動可能な構成としたことを要旨とする。
【0011】
この構成にすれば、締結手段による締付けが緩められた状態で、被装着部材をずらさず、ホルダを被装着部材に沿って移動させることで、アクチュエータの周方向に付帯部材の取付位置を変更できる。
【0012】
(請求項2の発明…実施形態1〜3に対応)
請求項2に記載の発明では、前記被装着部材とアクチュエータとの間には、その被装着部材が位置ずれするのを防止する滑り止め部材がアクチュエータの周方向に沿って設けられ、前記被装着部材はその滑り止め部材の外周縁からアクチュエータの軸線方向に張り出した張り出し部を有し、この張り出し部と、前記滑り止め部材と、前記アクチュエータの外周面とによって囲まれることにより形成される案内溝には、ホルダの一端部がアクチュエータの周方向へ移動可能に係入されていることを要旨とする。
【0013】
この構成にすれば、締結手段による締付けが緩められた状態で、ホルダは案内溝によってガイドされながらアクチュエータの周方向に沿って位置ずれさせることが可能になる。よって、付帯部材を所望の位置に移動させやすくなる。
【0014】
(請求項3の発明…実施形態1に対応)
請求項3に記載の発明では、前記締結手段を構成するホルダネジは、前記被装着部材に形成されたネジ挿通孔を介して前記ホルダに螺合され、そのネジ挿通孔は被装着部材の長手方向に沿って細長く形成されていることを要旨とする。
【0015】
この構成にすれば、ホルダを位置ずれさせる場合には、ホルダネジをネジ挿通孔から抜き取ることなく緩めるだけで、ホルダをアクチュエータの周方向に沿って位置ずれさせることができる。ホルダの位置をずらすとき、ホルダネジがネジ挿通孔に挿通された状態であることから、ホルダネジが緩められていても、ホルダが被装着部材から脱落することがない。
【0016】
(請求項4の発明…実施形態4に対応)
請求項4に記載の発明では、アクチュエータの外周面に配設される付帯部材の取付構造において、前記アクチュエータの外周面に被装着部材を固定し、その被装着部材に前記付帯部材を締付固定手段の締付け力により装着し、前記締付固定手段による締付けを緩めることにより、前記付帯部材を被装着部材の周方向に沿って移動可能な構成としたことを要旨とする。
【0017】
この構成にすれば、締付固定手段による締付けが緩められた状態で、被装着部材をずらさず、ホルダを被装着部材に沿って移動させることで、アクチュエータの周方向に付帯部材の取付位置を変更できる。
【0018】
(請求項5の発明…実施形態4に対応)
請求項5に記載の発明では、前記被装着部材とアクチュエータとの間には、その被装着部材が位置ずれするのを防止する滑り止め部材がアクチュエータの周方向に沿って設けられ、前記被装着部材はその滑り止め部材の外周縁からアクチュエータの軸線方向に張り出した張り出し部を有し、この張り出し部と、前記滑り止め部材と、前記アクチュエータの外周面とによって囲まれることにより形成される案内溝には、付帯部材の一端部がアクチュエータの周方向へ移動可能に係入されていることを要旨とする。
【0019】
この構成にすれば、締付固定手段による締付けが緩められた状態で、付帯部材は案内溝によってガイドされながらアクチュエータの周方向に沿って位置ずれさせることが可能になる。よって、付帯部材を所望の位置に移動させやすくなる。
【0020】
(請求項6の発明…実施形態1〜5に対応)
請求項6に記載の発明では、前記被装着部材は、帯状をなしかつアクチュエータに装着した状態で両端部が重合するようにアクチュエータの外周長さよりも長く設定され、同被装着部材の重合部を挟み込むクリップが設けられ、そのクリップと前記被装着部材の重合部とを連結するための連結ネジは、前記被装着部材に対しアクチュエータの中心方向に沿った姿勢で螺合されていることを要旨とする。
【0021】
この構成にすれば、被装着部材をその両端部が重なり合うようにアクチュエータの外周面配置する。そして、被装着部材が重なり合っている重合部にクリップを挟み込み、連結部材によって被装着部材の重合部とクリップとを連結することで、アクチュエータの外周面に被装着部材が装着される。連結ネジは、アクチュエータの中心方向に沿った姿勢で螺合されているため、連結ネジのねじ込み作業が容易なものとなる。
【0022】
(請求項7の発明…実施形態5に対応)
請求項7に記載の発明では、前記締結手段は、前記ホルダの端部に挿通されるホルダネジと、そのホルダネジに螺合されるナットとから構成され、前記被装着部材は、無端状をなしかつ同被装着部材の外周面に案内溝を有し、この案内溝には前記ナットがアクチュエータの周方向へ移動可能に係入されていることを要旨とする。
【0023】
この構成にすれば、ホルダネジを緩めるだけで、ホルダをアクチュエータの周方向に沿って位置ずれさせることができる。従って、付帯部材の位置を変更することの作業性を向上させることができる。
【0024】
(請求項8の発明…実施形態6に対応)
請求項8に記載の発明では、前記被装着部材とアクチュエータとの間には、その被装着部材が位置ずれするのを防止する滑り止め部材がアクチュエータの周方向に沿って設けられ、前記被装着部材はその滑り止め部材の外周縁からアクチュエータの軸線方向に張り出した張り出し部を有し、この張り出し部と、前記滑り止め部材と、前記アクチュエータの外周面とによって囲まれることにより形成される案内溝には、断面略凹状に形成されたホルダを挟み込むように同ホルダと一体的に設けられる保持部材の一部に形成された突片が、被装着部材に形成された切り欠き部を介して係入されていることを要旨とする。
【0025】
この構成にすれば、保持部材の突片が案内溝に係入されているため、締結手段による締付けが緩められた状態において、ホルダはアクチュエータの周方向に沿ってガイドされながら移動される。よって、付帯部材を所望の位置に移動させやすくなり、付帯部材の位置調節を簡単に行うことができる。
【0026】
(請求項9の発明…実施形態7に対応)
請求項9に記載の発明では、前記被装着部材とアクチュエータとの間には、その被装着部材が位置ずれするのを防止する滑り止め部材がアクチュエータの周方向に沿って設けられ、前記被装着部材はその滑り止め部材の外周縁からアクチュエータの軸線方向に張り出した張り出し部を有し、この張り出し部と、前記滑り止め部材と、前記アクチュエータの外周面とによって囲まれることにより形成される案内溝には、断面略凹状に形成されたホルダの底部の一部分を抜いて形成された突片が係入されていることを要旨とする。
【0027】
この構成にすれば、ホルダの突片が案内溝に係入されているため、締結手段による締付けが緩められた状態において、ホルダはアクチュエータの周方向に沿ってガイドされながら移動される。よって、付帯部材を所望の位置に移動させやすくなり、付帯部材の位置調節を簡単に行うことができる。
【0028】
(請求項10の発明…実施形態6,7に対応)
請求項9に記載の発明では、前記突片は、被装着部材に形成された切り欠き部を介して前記案内溝に対し係脱可能であることを要旨とする。
【0029】
この構成にすれば、保持部材又はホルダに形成された突片が、被装着部材に形成された切り欠き部を介して案内溝に係入できるため、被装着部材に対するホルダの着脱が容易となる。
【0030】
(請求項11の発明…実施形態6,7に対応)
前記付帯部材は、断面略凹状に形成されるホルダ内に挿入され、付帯部材の端部に係合されたナットが、ホルダの開口縁から内側に突設された張り出し部に対し接離可能に設けられ、前記ナットに螺合される固定ネジが締め付けられることにより前記ホルダに対して付帯部材が固定され、前記固定ネジの先端部は、ホルダの底部に形成されている抜き孔を介して前記被装着部材に押し付けられていることを要旨とする。
【0031】
この構成にすれば、ナットに螺合される固定ネジが締め付けられると、ホルダに対して付帯部材が固定される。固定ネジはホルダの底部に形成された抜き孔を介して被装着部材に押し付けられるため、被装着部材に対してホルダが固定される。従って、付帯部材をホルダに固定することと、被装着部材にホルダを固定することとが、共通の固定ネジによる締付けでなされるため、組付け工数及び部品点数を少なくすることができ、低コスト化を実現できる。
【0032】
(請求項12の発明…実施形態8,9に対応)
請求項12に記載の発明では、アクチュエータの外周面に配設される付帯部材の取付構造において、前記アクチュエータの外周面に、被装着部材を締付け部材の締付け力によって固定し、前記被装着部材に前記付帯部材が保持されるホルダを設け、前記締付け部材による締付けを緩めることにより、前記ホルダを被装着部材の周方向に沿って移動可能な構成としたことを要旨とする。
【0033】
この構成にすれば、締付け部材による締付けが緩められた状態で、被装着部材をずらさず、ホルダを被装着部材に沿って移動させることで、アクチュエータの周方向に付帯部材の取付位置を変更できる。
【0034】
(請求項13の発明…実施形態8に対応)
前記ホルダは、同ホルダをまたぐように配置される留め具を介して被装着部材に取り付けられ、前記留め具の中央部付近はホルダに形成された係止凹部に係合され、同留め具の両端部に突設された差込み突起は被装着部材とアクチュエータとの間の隙間に差し込まれていることを要旨とする。
【0035】
この構成にすれば、締付け部材の締付けにより被装着部材が緊張されている状態にあっては、留め具がアクチュエータの外周面に押し付けられ、ホルダはアクチュエータに対して固定される。一方、締付け部材の締付けが緩められ、被装着部材が弛緩されている状態にあっては、アクチュエータの外周面に対する留め具の押し付けが解除され、ホルダを被装着部材に沿って移動させることが可能となる。
【0036】
(請求項14の発明…実施形態9に対応)
請求項14に記載の発明では、前記ホルダは、被装着部材とアクチュエータとの間に差し込まれ、前記ホルダは同ホルダと重なり合うように配置される被装着部材が係合される係止凹部を有していることを要旨とする。
【0037】
この構成にすれば、締付け部材の締付けにより被装着部材が緊張されている状態にあっては、ホルダがアクチュエータの外周面に押し付けられることで固定される。一方、締付け部材の締付けが緩められ、被装着部材が弛緩されている状態にあっては、アクチュエータの外周面に対するホルダの押し付けが解除され、ホルダを被装着部材に沿って移動させることが可能となる。ホルダを移動させる際において、ホルダの係止凹部に被装着部材が係合されていることから、ホルダはガイドされながらアクチュエータの周方向に沿って位置ずれさせることが可能になる。
【0038】
(請求項15の発明…実施形態10,11に対応)
請求項15に記載の発明によれば、前記被装着部材は、アクチュエータの周方向に沿って延びる帯状バンドであって、この帯状バンドの両端部には前記締付け部材を構成するバンド締付けネジが貫設され、そのバンド締付けネジによって前記帯状バンドの両端部同士が連結可能とされ、前記帯状バンドの両端部が連結される箇所には、前記バンド締付けネジが貫通されるネジ貫通孔を有する弾性部材が設けられ、前記ネジ貫通孔の径は、同ネジ貫通孔の内周面が前記バンド締付けネジのネジ溝に食い込むようにバンド締付けネジの径よりも小さく設定されていることを要旨とする。
【0039】
この構成にすれば、締付け部材を構成するバンド締付けネジを緩めると、帯状バンドの両端部の連結が解除される。このとき、バンド締付けネジは帯状バンドの一端部から抜き取られるが、弾性部材のネジ貫通孔がバンド締付けネジのネジ溝に食い込まれているため、バンド締付けネジが他端部から抜き取られようとしても弾性部材によってそれが規制される。従って、バンド締付けネジは帯状バンドから脱落することがない。
【0040】
(請求項16の発明…実施形態10,11に対応)
請求項16に記載の発明によれば、前記弾性部材の一部は、帯状バンドの両端部が連結される付近におけるアクチュエータの外周面と帯状バンドの端部との間に挟み込まれていることを要旨とする。
【0041】
この構成にすれば、弾性部材がアクチュエータの外周面と帯状バンドの端部との間に挟み込まれていることにより、帯状バンドが位置ずれするのが防止される。又、弾性部材は、アクチュエータの外周面の一部分に設けられているので、バンド締付けネジを緩めれば、帯状バンドを容易に位置ずれさせることが可能になる。
【0042】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
【0043】
図1,図2,図3に示すように、アクチュエータとしてのエアシリンダ11は、円筒状のシリンダチューブ12を備えており、その両端開口部はヘッドカバー13とロッドカバー14とによって塞がれている。シリンダチューブ12の内部空間には、流体圧によってシリンダチューブ12の長手方向に沿って移動可能なピストン(図示しない)が収容されている。ピストンにはロッドカバー14に貫通支持されたロッド15が一体的に設けられ、ロッド15はピストンの移動に伴い出没するようになっている。
【0044】
図1〜図4に示すように、前記シリンダチューブ12の端部には、シリンダチューブ12の周方向に沿って延びる滑り止めゴム板(滑り止め部材)21が固定されている。滑り止めゴム板21の外周面には、被装着部材である可撓性の帯状バンド22が重ね合わせられている。この帯状バンド22の両端部は、滑り止めゴム板21の両端部が離間されている箇所において重合されている。帯状バンド22の重合部22aは、滑り止めゴム板21が配置されていないことからシリンダチューブ12の外周面との間に隙間が形成されており、その隙間には側方(シリンダチューブ12の軸線方向)から重合部22aを挟み込むようにU字状のクリップ23が挿入されている。
【0045】
クリップ23の一側面には、帯状バンド22の一端部おいて直角状に折曲された第1ストッパ片25が係合され、他側面には帯状バンド22の他端部において直角状に折曲された第2ストッパ片26が係合されている。両ストッパ片25,26があることにより、クリップ23を帯状バンド22の重合部22aに装着したときに、帯状バンド22が自身の弾性力によって元の直線形状に復元されるのを阻止することが可能になる。
【0046】
クリップ23には、その先端部に形成された雌挿入孔23aを介してバンド連結ネジ(連結ネジ)27が挿入され、そのバンド連結ネジ27は帯状バンド22の重合部22aに対して螺合されている。バンド連結ネジ27は、エアシリンダ11の中心方向、すなわちシリンダチューブ12の径方向に沿った姿勢で螺合されている。この螺合によって帯状バンド22の両端部は互いに連結され、帯状バンド22は、適度な緊張状態でもってシリンダチューブ12の外周面を締め付けるように固定される。
【0047】
なお、クリップ23に形成された雌挿入孔23aに代えて、内周面にネジ溝が螺刻されているネジ孔(図示しない)とすることも可能である。このネジ孔とすれば、バンド連結ネジ27がクリップ23と帯状バンド22とに螺合されることとなるので、よりいっそう強固に帯状バンド22の両端部を連結することができる。
【0048】
前記滑り止めゴム板21は、その幅が帯状バンド22の幅よりも小さく設定され、しかも帯状バンド22の一側縁(図2の左側)に片寄り配置されている。このような配置関係により、帯状バンド22の他側縁(図2の右側)は、滑り止めゴム板21の外周縁から所定長さ張り出された張り出し部22bとなっている。本実施形態において、帯状バンド22の張り出し部22bは、帯状バンド22のほぼ中心線から一側縁までの範囲に設定されている。
【0049】
図5,図6に示すように、帯状バンド22の張り出し部22bと、滑り止めゴム板21の側端面と、シリンダチューブ12の外周面とで囲まれて形成される案内溝28には、センサホルダ(ホルダ)30の一端部がエアシリンダ11の周方向へ移動可能に挿入されている。断面略凹状をなすセンサホルダ30に形成されたセンサ挿入溝34内には、アクチュエータ用付帯部材としての位置検出センサ29が収容されている。この位置検出センサ29は、シリンダチューブ12内に往復移動可能に収容された図示しないピストンの位置を磁気抵抗によって検出する、いわゆるMRセンサである。案内溝28はシリンダチューブ12の周方向に沿って形成されていることから、センサホルダ30の位置をずらすことにより、位置検出センサ29の取付位置をシリンダチューブ12の周方向に沿って変更できるようになっている。
【0050】
帯状バンド22の張り出し部22bには、細長い複数のネジ挿通孔31が一定の間隔をおいて形成されている。それらネジ挿通孔31のうち特定のネジ挿通孔31に挿通されたホルダネジ(締結手段)32の先端部は、センサホルダ30の端部に螺合されている。そして、ホルダネジ32を締め付けることにより、帯状バンド22に対してセンサホルダ30が固定される。反対に、ホルダネジ32を緩めることにより、案内溝28に沿ってセンサホルダ30の移動が許容される。
【0051】
図6,図7に示すように、前記センサホルダ30に装着された位置検出センサ29の一端部には四角状をなすナット35が挿入され、そのナット35に止めネジ36が螺合されている。そして、その止めネジ36を締め付けることにより、ナット35がセンサホルダ30の開口縁から同センサホルダ30の内側に向けて突設されている張り出し部30aに押さえ付けられることで、位置検出センサ29がセンサホルダ30に対して固定される。反対に、止めネジ36を緩めることにより、センサ挿入溝34に沿って位置検出センサ29の移動が許容され、エアシリンダ11におけるロッド15のストローク方向に微調整することが可能となっている。
【0052】
さて、エアシリンダ11を任意の設備に取り付ける際に、位置検出センサ29が周辺機器に干渉するなどして邪魔になる場合には、センサホルダ30と共に位置検出センサ29をシリンダチューブ12の周方向に移動させて位置調節を行う。すなわち、ホルダネジ32を緩め、センサホルダ30を案内溝28に沿って移動可能な状態にし、センサホルダ30をシリンダチューブ12の周方向に沿って移動させ、位置検出センサ29を所望の位置に配置する。センサホルダ30を移動させるとき、帯状バンド22の位置をずらす必要がないため、バンド連結ネジ27の螺合位置は変わることがない。次いで、ホルダネジ32を再び締め付け、センサホルダ30を帯状バンド22に対して固定する。
【0053】
センサホルダ30の移動量が大きい場合には、緩めた状態にあるホルダネジ32を更に螺退させてセンサホルダ30から取り外し、取り外したホルダネジ32を別のネジ挿通孔31に挿通する。そして、センサホルダ30を所望の位置に合わせた後、ホルダネジ32を締め付け、センサホルダ30を帯状バンド22に対して固定する。
【0054】
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)センサホルダ30の取付位置をエアシリンダ11の周方向に沿って変更するための案内溝28がシリンダチューブ12の外周に沿って形成されている。そのため、ホルダネジ32を緩めるという簡単な作業で、位置検出センサ29を保持するセンサホルダ30の取付位置を調節することができる。しかも、センサホルダ30の取付位置をずらすとき、案内溝28にセンサホルダ30の一端部が係入されていることから、その案内溝28によってセンサホルダ30の移動がガイドされるため、位置検出センサ29を所望の位置に容易に移動させることができる。
【0055】
(2)薄い素材からなる滑り止めゴム板21と帯状バンド22とを重ね合わせることにより案内溝28が形成されるため、シリンダチューブ12の外側に大きく張り出す部分が存在していない。これにより、エアシリンダ11が大型化するのを防止することができる。
【0056】
(3)帯状バンド22にセンサホルダ30を固定するためのホルダネジ32が挿通されるネジ挿通孔31は、帯状バンド22の長手方向に沿って細長く形成されている。そのため、位置検出センサ29の取付位置をシリンダチューブ12の周方向に沿って微調整する場合には、ホルダネジ32をネジ挿通孔31から抜き取ることなく緩めるだけで、センサホルダ30をシリンダチューブ12の周方向へ簡単に移動させることができる。センサホルダ30をずらすときにホルダネジ32が緩められていても、ホルダネジ32がセンサホルダ30に螺合されている限り、センサホルダ30の先端部が案内溝28から抜け出ることがないため、帯状バンド22からセンサホルダ30が脱落するのを防止することができる。
【0057】
(4)帯状バンド22の重合部22aにクリップ23が挟持され、そのクリップ23に挿通されるバンド連結ネジ27を重合部22aに螺合することにより、帯状バンド22をシリンダチューブ12に対し緊張させた状態で取り付けることができる。そして、バンド連結ネジ27は、シリンダチューブ12の径方向に沿った姿勢で螺合されるため、バンド連結ネジ27を安定した状態で螺合することができる。従って、バンド連結ネジ27のねじ込み作業が容易となり、シリンダチューブ12に対する帯状バンド22の固定を簡単に行うことができる。
【0058】
(5)帯状バンド22の一端部には第1ストッパ片25が形成され、他端部には第2ストッパ片26が形成されている。そのため、シリンダチューブ12に帯状バンド22を組み付ける際、クリップ23にバンド連結ネジ27を螺合する前において、各ストッパ片25,26がクリップ23に係合されることで、帯状バンド22が装着する前の形状に復帰するのを阻止することができる。よって、クリップ23にあるバンド連結ネジ27を螺合するときの作業性を向上することができる。
【0059】
(6)センサホルダ30のセンサ挿入溝34内には、その長手方向に沿って位置検出センサ29が移動可能に収容されているため、エアシリンダ11の仕様に合わせて、シリンダチューブ12の軸線方向に対しても位置検出センサ29の位置調節を行うことができる。
【0060】
(第2実施形態)
第2実施形態を、前記実施形態と異なる部分を中心に説明する。図8に示すように、帯状バンド22の張り出し部22bには、円形状をなす多数のネジ差込孔41がシリンダチューブ12の周方向に一定の間隔をおいて形成されている。このネジ差込孔41の径はホルダネジ32の径とほぼ同じに設定されている。このような構成にしたエアシリンダ11において、位置検出センサ29をシリンダチューブ12の周方向に移動させて位置調節を行うには、ホルダネジ32を緩めてセンサホルダ30から取り外し、その状態でセンサホルダ30を案内溝28に沿って移動させ、位置検出センサ29を所望の位置に配置する。その後、別のネジ差込孔41にホルダネジ32を挿入し、そのホルダネジ32をセンサホルダ30に再び締め付け、センサホルダ30を帯状バンド22に対して固定する。
【0061】
従って、この第2実施形態においは、帯状バンド22に多数のネジ差込孔41が形成されている。そのため、センサホルダ30の位置をずらすとき、ネジ差込孔41の数を数えることで、センサホルダ30を位置ずれ量を容易に把握することができる。よって、例えばセンサホルダ30が多数ある場合に、各センサホルダ30の位置ずれ量をいずれも同じにしたい場合には、各センサホルダ30の位置ずれ量を測る必要がないため、作業効率を向上させることができる。
【0062】
(第3実施形態)
図9,図10,図11に示すように、案内溝28内にはセンサホルダ30の一端部が挿入され、この挿入状態においてセンサホルダ30の一端部に形成された細溝45内へ帯状バンド22の張り出し部22bが係入されている。そして、センサホルダ30の一端部において、帯状バンド22に対応位置する箇所で進退可能に螺合されたホルダネジ(締結手段)46が締め付けられると、同ホルダネジ46の先端部が帯状バンド22に押し付けられ、センサホルダ30が帯状バンド22に対して固定される。
【0063】
このような構成にされたエアシリンダ11において、位置検出センサ29をシリンダチューブ12の周方向に移動させて位置調節を行うには、ホルダネジ46を緩め、帯状バンド22に対するセンサホルダ30の固定を解除する。この状態で、センサホルダ30を案内溝28に沿って移動させ、位置検出センサ29を所望の位置に配置する。その後、ホルダネジ46を再び締め付け、センサホルダ30を帯状バンド22に対して固定する。
【0064】
従って、帯状バンド22の張り出し部22bには、前記実施形態で説明したネジ挿通孔31及びネジ差込孔41が省略されている。このことから、位置検出センサ29の取付位置を大きく変更する場合に、ネジ挿通孔31又はネジ差込孔41からホルダネジ32を取り外すことなく、単にホルダネジ46を僅かに緩めるだけで位置検出センサ29の取付位置を変更することができる。しかも、シリンダチューブ12の周方向における任意の取付位置に位置検出センサ29を移動させることができる。よって、位置検出センサ29の取付位置を僅かに変更したい場合であっても対応することが可能になる。
【0065】
(第4実施形態)
図12,図13,図14に示すように、第1実施形態で説明した帯状バンド22には、位置検出センサ29が直接取り付けられている。位置検出センサ29の取り付け構造を具体的に説明すると、位置検出センサ29の一端部に形成されているスリット29aには、帯状バンド22の張り出し部22bが係入されている。位置検出センサ29の一端部には、締付け締付固定手段としてのセンサネジ48が挿通され、そのセンサネジ48の先端部は位置検出センサ29の一端部に埋設されたナット49に螺合されている。
【0066】
そして、センサネジ48を締め付けることにより、位置検出センサ29のスリット29aの幅が狭められ、帯状バンド22は位置検出センサ29の一端部によって挟持される。これにより、位置検出センサ29が帯状バンド22に対して直接取り付けられる。
【0067】
このような構成にしたエアシリンダ11において、位置検出センサ29をシリンダチューブ12の周方向に移動させて位置調節を行うには、基本的には第1実施形態と同様であって、センサネジ48を緩めることにより行う。従って、本実施形態によれば、帯状バンド22に位置検出センサ29を取り付けるのに、センサホルダ30を用いていないため、部品点数を少なくすることができ、製造コストを低減することができる。
【0068】
(第5実施形態)
図15,図16に示すように、シリンダチューブ12の外周面には、被装着部材としてのセンサ装着リング51が外嵌されている。このセンサ装着リング51はシリンダチューブ12の外周形状と同じ円環状に形成されている。センサ装着リング51の外周面には、外側開口部の幅が底面の幅よりも狭い案内溝52が形成され、その案内溝52内にはナット53が移動可能に収容されている。そして、ナット53にはセンサホルダ30の一端部に挿通されたホルダネジ(締結手段)54が螺合され、そのホルダネジ54を締め付けることにより、センサホルダ30がセンサ装着リング51に固定されるようになっている。
【0069】
従って、このような構成にしたエアシリンダ11において、位置検出センサ29をシリンダチューブ12の周方向に移動させて位置調節を行うには、ホルダネジ54を緩め、センサ装着リング51に対するセンサホルダ30の固定を解除する。この状態では、ホルダネジ54にナット53を付けたままである。そして、センサホルダ30を案内溝52に沿って移動させ、位置検出センサ29を所望の位置に配置する。その後、ホルダネジ54を再び締め付け、センサホルダ30をセンサ装着リング51に対して固定する。
【0070】
従って、本実施形態によれば、位置検出センサ29の取付位置を変更する際において、ホルダネジ54をナット53から完全に外さずに緩めたままの状態でよい。そのため、センサ装着リング51からセンサホルダ30が外すことなく位置検出センサ29をシリンダチューブ12の周方向に沿って移動させることができる。よって、ナット53が案内溝52に沿ってガイドされ、位置検出センサ29の取付位置を変更する作業が簡単になる。又、センサホルダ30をずらすときにホルダネジ32が緩められていても、ホルダネジ32がセンサホルダ30に螺合されている限り、ナット53が案内溝28から抜け出ることがないため、センサ装着リング51からセンサホルダ30が脱落するのを防止することができる。
【0071】
(第6実施形態)
本実施形態の帯状バンド22は、図17,図18に示すように、シリンダチューブ12の外周面には、滑り止めゴム板21を介して帯状バンド22が設けられている。帯状バンド22は、可撓性を有するバンド本体221と、バンド本体221の両端部に固定されたL字状の折曲片222a,222bとから構成されている。各折曲片222a,222bには、締付け部材としてのバンド締付けネジ64が進退可能に螺合されている。そして、バンド締付けネジ64の締付け力により、帯状バンド22はシリンダチューブ12の外周面に締め付け固定されている。帯状バンド22上にはセンサホルダ30の両側を挟み込むように保持する保持部材としての保持具65が設けられ、この保持具65を介してセンサホルダ30は帯状バンド22に装着されている。
【0072】
図19,図20に示すように、滑り止めゴム板21は、その幅が帯状バンド22の幅よりも小さく設定されており、帯状バンド22の中央部に配置されている。このような配置関係により、帯状バンド22の両側縁は、滑り止めゴム板21の両側縁から所定長さ張り出された張り出し部22bとなっている。そして、帯状バンド22の張り出し部22bと、滑り止めゴム板21の側端面と、シリンダチューブ12の外周面とで囲まれることにより2つの案内溝28が形成されている。つまり、本実施形態における案内溝28は、第1実施形態等とは異なり帯状バンド22の両側縁に設けられている。
【0073】
図21,図22(a),(b)に示すように、保持具65は、一枚の金属素材(ステンレス)を打ち抜いたものをプレス加工により折り曲げて成形されている。センサホルダ30の底面において、保持具65が取り付けられる箇所には、係合段部66が形成されており、この係合段部66に保持具65の底部がはめ込まれることで、保持具65がシリンダチューブ12の軸線方向に位置ずれしないようになっている。
【0074】
保持具65の先端部(底部の反対側)には、抜け止め片68が内側に折曲されており、保持具65にセンサホルダ30が装着された状態においては、センサホルダ30の端面に形成された段差部69に抜け止め片68が係合されている。この係合により、保持具65からセンサホルダ30が抜けるのが阻止されている。
【0075】
保持具65の底部はその中央部分が欠落されており、その欠落部分65aを除く箇所には2つの突片65cが形成されている。つまり、保持具65の底部自体が突片65cとなっている。そして、保持具65の各突片65cは、前記それぞれの案内溝28内に係入されている。帯状バンド22におけるバンド本体221の一端部付近には、図17に示される2つの切り欠き部63がシリンダチューブ12の軸線方向において対峙するように形成されている。この切り欠き部63を介して保持具65の突片65cが案内溝28に対し係脱可能となっている。
【0076】
帯状バンド22の切り欠き部63の幅は、保持具65の突片65cの幅よりも小さく設定されている。これは、案内溝28内に挿入された保持具65の突片65cが容易に抜け出ないようにするためのである。ちなみに、案内溝28に対して突片65cを挿脱する場合には、突片65cを斜めにしてその一端から案内溝28に挿入したり、突片65cを斜めにしてその他端を案内溝28から抜き出したりする。
【0077】
位置検出センサ29をセンサホルダ30に固定するための止めネジ36は、その先端部がセンサホルダ30の底部に開口された抜き孔30bを介して帯状バンド22に突き当てられている。そして、止めネジ36が締付けられることにより、止めネジ36の先端部は帯状バンド22に対して押し付けられ、保持具65及びセンサホルダ30が帯状バンド22の周方向に沿って移動不能となる。それとともに、止めネジ36を締め付けることにより、ナット35がセンサホルダ30の開口縁から同センサホルダ30の内側に向けて突設されている張り出し部30aに押さえ付けられることで、位置検出センサ29がセンサホルダ30に対して固定される。
【0078】
反対に、止めネジ36が緩められると、突片65cが帯状バンド22に押し付けられなくなり、保持具65を帯状バンド22の周方向に沿って自在に移動できるようになっている。それとともに、止めネジ36を緩めることにより、センサ挿入溝34に沿って位置検出センサ29の移動が許容され、エアシリンダ11におけるロッド15のストローク方向に微調整することが可能となっている。従って、本実施形態において、止めネジ36は、位置検出センサ29を固定することと、センサホルダ30を固定することとを兼ねている。
【0079】
保持具65における抜け止め片68の所定位置には、それぞれ目印67が刻印されている。これらの目印67は、保持具65の幅方向から見て一致した位置にあって、図示しないプレス成形装置で保持具65を成形する際に凹設されるものである。そして、位置検出センサ29は、その一端面が目印67と一致するように配置されている。この目印67があることにより、位置検出センサ29をメンテナンス等によって交換したときに、新しい位置検出センサ29を交換する前の位置と同じ位置に配置することができる。ちなみに、目印67は位置検出センサ29の感度が最も高い位置に付されている。そのため、位置検出センサ29を交換した後も、位置検出センサ29の検知精度が低下することなく、シリンダチューブ12内に収容されたピストンの位置を正確に検出することが可能である。
【0080】
さて、位置検出センサ29をシリンダチューブ12の周方向に位置調節するには、位置検出センサ29に設けられた止めネジ36を緩め、保持具65のみを帯状バンド22に沿って移動させる。これにより、センサホルダ30とともに位置検出センサ29を所望の位置に配置することができる。保持具65を移動させるとき、バンド締付けネジ64を緩めなくてもよいため、帯状バンド22を固定したまま、シリンダチューブ12の周方向における位置検出センサ29の位置を調節することができる。そのため、位置検出センサ29の位置をシリンダチューブ12の周方向に沿って変更する際に、位置検出センサ29がシリンダチューブ12の軸線方向に位置ずれすることがない。位置検出センサ29の位置が決められたら、止めネジ36を締付け、位置検出センサ29とセンサホルダ30とを固定する。
【0081】
従って、本実施形態によれば、帯状バンド22とシリンダチューブ12との間に滑り止めゴム板21が介在されていても、帯状バンド22を固定したまま、止めネジ36を緩めるという簡単な操作で、シリンダチューブ12の周方向に沿って位置検出センサ29の位置を簡単に変更することができる。
【0082】
しかも、保持具65の突片65cがシリンダチューブ12の外周に沿って形成されている案内溝28に係入されている。このことから、センサホルダ30の取付位置をずらすとき、センサホルダ30の移動をガイドすることができ、位置検出センサ29の位置をスムーズに変更できる。
【0083】
加えて、エアシリンダ11の外周に形成されている案内溝28に保持具65の突片65cが係入されているため、止めネジ36を緩めても帯状バンド22から保持具65が脱落するのを防止することもできる。
【0084】
更に、止めネジ36を緩めた状態で、帯状バンド22に形成された切り欠き部63を介して保持具65の突片65cを案内溝28に差し込んだり、抜き出したりすることができる。そのため、バンド締付けネジ64を緩めることなく、保持具65を帯状バンド22に対して簡単に装着することができる。
【0085】
又、止めネジ36は、位置検出センサ29をセンサホルダ30に対して固定することと、センサホルダ30を帯状バンド22に対して固定することとを兼ねている。このため、位置検出センサ29の取付構造が簡素化されるとともに、部品点数、及び組み付け作業工数も少なくなることから低コスト化を実現することができる。
【0086】
(第7実施形態)
本実施形態では、前記第6実施形態で説明した保持具65が省略されている点が大きく異なっており、保持具65と同等の機能をセンサホルダ30に持たせてある。
【0087】
図23,図24,図25,図26に示すように、センサホルダ30は帯状バンド22に対して直接装着されている。センサホルダ30の底部には抜き孔30bが形成されている。センサホルダ30の底部において抜き孔30bの両端に位置する箇所には2つの突片30cが形成されている。つまり、センサホルダ30の底部自体が突片30cとなっている。そして、センサホルダ30の各突片30cは、前記それぞれの案内溝28内に係入されている。
【0088】
図24に示すように、センサホルダ30の突片30cは、前記実施形態と同様に、帯状バンド22に形成された2つの切り欠き部63を介して案内溝28に対し係脱可能となっている。但し、本実施形態では、帯状バンド22の切り欠き部63の幅は、センサホルダ30の突片30cの幅と同じに設定されている。なお、切り欠き部63を省略し、センサホルダ30の抜き孔30bに帯状バンド22を予め通しておくことも可能である。
【0089】
位置検出センサ29をセンサホルダ30に固定するための止めネジ36は、その先端部がセンサホルダ30の底部に開口された抜き孔30bを介して帯状バンド22に突き当てられている。そして、止めネジ36が締付けられることにより、止めネジ36の先端部は帯状バンド22に対して押し付けられ、センサホルダ30及びセンサホルダ30が帯状バンド22の周方向に沿って移動不能となる。それとともに、止めネジ36を締め付けることにより、ナット35がセンサホルダ30の開口縁から同センサホルダ30の内側に向けて突設されている張り出し部30aに押さえ付けられることで、位置検出センサ29がセンサホルダ30に対して固定される。
【0090】
反対に、止めネジ36が緩められると、突片30cが帯状バンド22に押し付けられなくなり、センサホルダ30を帯状バンド22の周方向に沿って自在に移動できるようになっている。それとともに、止めネジ36を緩めることにより、センサ挿入溝34に沿って位置検出センサ29の移動が許容され、エアシリンダ11におけるロッド15のストローク方向に微調整することが可能となっている。従って、本実施形態において、止めネジ36は、位置検出センサ29をセンサホルダ30に対して固定することと、センサホルダ30を帯状バンド22に対して固定することとを兼ねている。従って、本実施形態においても、止めネジ36は、位置検出センサ29を固定することと、センサホルダ30を固定することとを兼ねている。
【0091】
従って、本実施形態によれば、センサホルダ30に突片30cが一体的に形成されているため、突片30cをセンサホルダ30とは別体で構成する場合と比べて、部品点数を少なくすることができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0092】
(第8実施形態)
本実施形態では、図27,図28,図29に示すように、帯状バンド22上にセンサホルダ30が配設され、センサホルダ30は、端部に係止凹部85が形成されており、その係止凹部85には留め具86がセンサホルダ30をまたぐように係合されている。留め具86は、一枚の金属素材(ステンレス)を打ち抜いたものをプレス加工により折り曲げることで成形されている。留め具86の中央部には、センサホルダ30の両側を挟み込む凹状の基部87が形成されており、その基部87の両端部には、帯状バンド22に向けてセンサホルダ30の側面から斜めに延びる延出部88が突設されている。そして、延出部88は、帯状バンド22の周方向に沿って形成された長孔89に係合配置されている。
【0093】
留め具86における各延出部88の先端部には、帯状バンド22の幅方向へそれぞれ2つの差込み突起90が形成され、各差込み突起90は帯状バンド22とシリンダチューブ12との間に差し込まれている。そして、締付け部材としてのバンド締付けネジ64が締め付けられると、帯状バンド22がシリンダチューブ12を締め付けるように緊張され、帯状バンド22によって留め具86の差込み突起90はシリンダチューブ12の外周面に押し付けられる。一方、バンド締付けネジ64が緩められると、帯状バンド22が弛緩されるため、帯状バンド22の周方向に沿って自在に移動できるようになっている。留め具86の幅は、長孔89の幅とほぼ同じに設定され、帯状バンド22の周方向に沿って留め具86が移動するときにガイドされるようになっている。
【0094】
留め具86に延出部88の先端には把持部91が折曲されており、この把持部91は、帯状バンド22の外側に出っ張っている。把持部91を設けたのは、それを把持しながら留め具86を帯状バンド22の周方向に沿って移動させやすくするためである。なお、本実施形態では、滑り止めゴム板21は省略されている。
【0095】
位置検出センサ29をシリンダチューブ12の周方向に位置調節するには、バンド締付けネジ64を緩め、留め具86を帯状バンド22に沿って移動させる。これにより、センサホルダ30とともに位置検出センサ29を所望の位置に配置することができる。その後、バンド締付けネジ64を緩める前と同じ位置で再び締め付け、センサホルダ30の保持具65をシリンダチューブ12に対して固定する。従って、バンド締付けネジ64を緩めても、帯状バンド22をシリンダチューブ12の軸線周りにずらすことなく、位置検出センサ29を所望の位置に配置することができ、バンド締付けネジ64の位置が変わることがないため、バンド締付けネジ64を締め付けることの作業性が低下することはない。又、留め具86の両端部は帯状バンド22の長孔89の両縁に接していることから、留め具86の位置をずらすときに、その留め具86の移動をガイドすることができる。
【0096】
(第9実施形態)
本実施形態では、図30,図31,図32に示すように前記実施形態で説明した留め具86が省略され、センサホルダ30の端部に形成された係止凹部85には、センサホルダ30をまたぐように帯状バンド22が係合されている。そして、バンド締付けネジ64が締め付けられると、帯状バンド22がシリンダチューブ12を締め付けるように緊張され、センサホルダ30はシリンダチューブ12の外周面に押し付けられるようになっている。反対に、バンド締付けネジ64が緩められると、帯状バンド22が弛緩され、センサホルダ30を帯状バンド22の周方向に沿って自在に移動できるようになっている。従って、本実施形態では、簡単な構成であるにもかかわらず、帯状バンド22の周方向に沿ってセンサホルダ30のみを移動させることができ、第6実施形態とほぼ同様の効果を発揮することができる。
【0097】
更に、留め具86における各延出部88の先端にある差込み突起90は、帯状バンド22に形成された長孔89を介して帯状バンド22とシリンダチューブ12との間に差し込まれている。そのため、帯状バンド22が極端に弛緩された場合でも、帯状バンド22から留め具86が外れないので、センサホルダ30が帯状バンド22から脱落するのを防止できる。
【0098】
(第10実施形態)
本実施形態では、前記第6実施形態と異なる部分を中心に説明する。前記第6実施形態と同じ構成部分については、同一符号を付しその説明を省略する。さて、この実施形態では、図33〜図36に示すように、前記第6実施形態で説明した滑り止めゴム板21が省略されており、シリンダチューブ12の外周面には、帯状バンド(バンド)22の大部分が接するように設けられている。帯状バンド22の全長は、シリンダチューブ12の円周長さよりも短く設定されており、帯状バンド22の折曲片222a,222bは、シリンダチューブ12の周方向に所定の間隔をおいて対峙されている。しかも、帯状バンド22における折曲片222a,222bの折曲部分から先端部かけて、エアシリンダ11の外側に張り出されている。従って、本実施形態では、折曲片222a,222bの折曲部から先端部にかけての部位が帯状バンド22の張り出し部となっている。
【0099】
帯状バンド22における一方の折曲片(図36の右側)222aにはバンド締付けネジ64がネジ孔104を介して挿通され、他方の折曲片222b(図36の左側)にはバンド締付けネジ64が進退可能に螺合されている。そして、バンド締付けネジ64の締付け力により、帯状バンド22はシリンダチューブ12の外周面に締め付け固定されている。
【0100】
帯状バンド22の両端部間、つまり両折曲片222a,222bの間には弾性部材としての弾性ストッパ100が設けられ、この弾性ストッパ100にはバンド締付けネジ64がネジ貫通孔103を介して貫通されている。ネジ貫通孔103の径は、バンド締付けネジ64の径よりも小さく設定されている。この弾性ストッパ100は、それをバンド締付けネジ64のネジ溝64aに食い込ませることができる程度の適度な硬さを有しており、合成樹脂材料やゴム材料から形成されている。なお、ネジ貫通孔103の径を、バンド締付けネジ64の径よりもできるだけ小さく設定した方が、同ネジ貫通孔103の内周面は食い込みやすくなる。
【0101】
そして、弾性ストッパ100におけるネジ貫通孔103の内周面がバンド締付けネジ64のネジ溝64aに食い込むことにより、バンド締付けネジ64の緩み止めを防止することが可能になる。それとともに、バンド締付けネジ64が帯状バンド22における他方の折曲片222bから外れても、バンド締付けネジ64が一方の折曲片222aから脱落しないようになっている。
【0102】
弾性ストッパ100は、全体が断面逆T字状に形成され、両折曲片222a,222bの間に配置されるストッパ本体101と、そのストッパ本体101とはほぼ直交する方向に延びる滑り止め部102とを備えている。ストッパ本体101と滑り止め部102とは、上述した1つの形成材料によって一体的に形成されている。なお、ストッパ本体101と滑り止め部102とを、それぞれ異なる形成材料でもって2色成形することも可能である。
【0103】
前記弾性ストッパ100の滑り止め部102は、帯状バンド22の両端部の連結部付近のみに配置されており、各折曲片222a,222bとシリンダチューブ12の外周面との間に介在されている。すなわち、弾性ストッパ100の滑り止め部102は、シリンダチューブ12の周方向全体から見て、シリンダチューブ12の一部分にしか設けられていない。この滑り止め部102の摩擦抵抗により、帯状バンド22の位置ずれが阻止されるようになっている。
【0104】
シリンダチューブ12から帯状バンド22を取り外すには、バンド締付けネジ64を螺退し、帯状バンド22の他端部、つまり他方の折曲片222bからバンド締付けネジ64を外す。すると、図36に示すように、バンド締付けネジ64は帯状バンド22の一端部、つまり一方の折曲片222aに残るが、バンド締付けネジ64は一方の折曲片222aのネジ孔104から抜け出て脱落することはない。これは、弾性ストッパ100がバンド締付けネジ64のネジ溝64aに食い込んでいるため、弾性ストッパ100がバンド締付けネジ64から外れず、弾性ストッパ100により、バンド締付けネジ64が一方の折曲片222aのネジ孔104から抜け出るのが規制されるからである。
【0105】
従って、本実施形態によれば、シリンダチューブ12から帯状バンド22を外すときに、バンド締付けネジ64がその帯状バンド22の一端部から脱落するのを防止することができる。又、弾性ストッパ100の滑り止め部102が、帯状バンド22とシリンダチューブ12との間に部分的に介在されていることから、帯状バンド22が位置ずれするのを防止することができる。更に、弾性ストッパ100は、帯状バンド22の周方向全体に設けられておらず、帯状バンド22の両端部が連結されている付近のみに設けられている。従って、弾性ストッパ100がシリンダチューブ12に接する面積が小さいため、バンド締付けネジ64を緩めて帯状バンド22の位置をシリンダチューブ12の周方向へずらしやすくなる。
【0106】
(第11実施形態)
図37,図38に示すように、帯状バンド22の一端部には、袋状をなす弾性部材としての弾性ストッパ110が、一方の折曲片222a及びバンド本体221の端部を覆うように被せられている。弾性ストッパ110は袋状になっていることから、その側面にはバンド締付けネジ64の頭部が弾性的に接している。従って、弾性ストッパ110がバネ座金の役割を果すため、バンド締付けネジ64が他方の折曲片222bに螺合された状態にあっては、バンド締付けネジ64の緩み止め効果が高くなっている。
【0107】
弾性ストッパ110に形成されているネジ貫通孔103は、一方の折曲片222aに形成されているネジ孔104と中心がほぼ一致されている。ネジ貫通孔103の径は、ネジ孔104の径及びバンド締付けネジ64のネジ径よりも小さく設定されている。そして、ネジ孔104にバンド締付けネジ64が挿通されることにより、そのネジ溝に弾性ストッパ110のネジ貫通孔103の内周面が食い込みむようになっている。この食い込みにより、バンド締付けネジ64の緩み止めを防止することが可能になるとともに、シリンダチューブ12から帯状バンド22を外すときに、バンド締付けネジ64がその帯状バンド22の一端部から脱落するのを防止することができる。
【0108】
弾性ストッパ110は、帯状バンド22における一方の折曲片222a全体を覆っている。そのため、シリンダチューブ12に帯状バンド22が装着された状態において、弾性ストッパ110の一部は、一方の折曲片222aとシリンダチューブ12の外周面との間に介在されている。この弾性ストッパ110の一部がシリンダチューブ12に接するときの摩擦抵抗により、帯状バンド22の位置ずれが阻止されるようになっている。
【0109】
特に、本実施形態では、第10実施形態と異なり、帯状バンド22の一端部に弾性ストッパ110が取り付けられているため、バンド締付けネジ64を緩めることで帯状バンド22の両端部の連結が解除されたときに、弾性ストッパ110ががたつくのを防止することができる。そのため、バンド締付けネジ64のがたつきもなくなるので、そのバンド締付けネジ64の脱落防止効果がよりいっそう高くなる。更に、弾性ストッパ110にバンド締付けネジ64の頭部を弾性的に接触させることができるため、バンド締付けネジ64の緩み止め効果をよりいっそう向上することができる。
【0110】
(別の実施形態)
本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・図39,図40に示すように、L字状をなす2つの弾性ストッパ(弾性部材)115,116を、帯状バンド22の両端部にある各折曲片222a,222bに沿わせるようにして設ける。そして、各弾性ストッパ115,116を、接着剤等を用いて折曲片222a,222bに固着するようにしてもよい。
【0111】
・図41,図42に示すように、弾性ストッパ100においてストッパ本体101と一体的に形成される滑り止め部102の形状を略断面台形状に形成してもよい。この滑り止め部102の形状変更に伴い、帯状バンド22における各折曲片222a,222bの中央部分に、シリンダチューブ12の外周面に対して傾斜した傾斜面117をそれぞれ形成し、各傾斜面117を滑り止め部102の側面に接触させるようにしてもよい。このように構成した場合には、バンド締付けネジ64を締め付けることにより、折曲片222a,222bの傾斜面117によって、弾性ストッパ100における滑り止め部102の底面がシリンダチューブ12に押し付けられ、その押し付けに伴う摩擦抵抗により、帯状バンド22の位置ずれを防止することができる。従って、折曲片222a,222bとシリンダチューブ12の外周面との間に、弾性ストッパ100を介在させなくても、帯状バンド22の位置ずれを防止することができる。よって、弾性ストッパ100の一部をシリンダチューブ12と折曲片222a,222bとの間に挟み込ませる作業が不要になるので、シリンダチューブ12に対する帯状バンド22の装着作業性を向上できる。
【0112】
・図43,図44に示すように、第11実施形態で説明した袋状をなす弾性ストッパ110の表側の大部分を開口し、その開口部分によって、一方の折曲片222aの表側と、バンド本体221の端部を露出させるようにしてもよい。
【0113】
・前記第6〜11実施形態では、バンド本体221に、それとは別部材からなる折曲片222a,222bを設けることで帯状バンド22の前記張り出し部を構成した。この構成とする以外に、プレス加工等によってバンド本体221の両端部をエアシリンダ11の外側にほぼ直角に折り曲げ、その折曲した部分を帯状バンド22の張り出し部としてもよい。
【0114】
・図33〜図44に示される弾性ストッパ100,110,115,116を用いた帯状バンド22の締結構造を、前記第1〜第4,第6〜第9実施形態に示される帯状バンド22に具体化してもよい。
【0115】
・前記実施形態に示されるセンサホルダ30は位置検出センサ29を1つだけ装着するものであった。これ以外の構成として、図45に示すように、センサホルダ61に複数のセンサ挿入溝34を形成し、それぞれのセンサ挿入溝34に位置検出センサ29を設け、1つのセンサホルダ61に複数の位置検出センサ29をまとめて装着してもよい。
【0116】
・図46に示すように、シリンダチューブ12の両端部に帯状バンド22を取り付け、両側に位置検出センサ29が装着されたセンサホルダ62を、2つの帯状バンド22間に亘るように設け、その両端部を帯状バンド22に対しホルダネジ32で締め付けてもよい。この構成にすれば、センサホルダ62の両端部がネジ止めされていることから、位置検出センサ29の取付安定性を向上することができる。
【0117】
・図47に示すように、前記第6実施形態では、帯状バンド22とシリンダチューブ12との間に滑り止めゴム板21を設けたが、それを省略してもよい。このような構成とすれば、位置検出センサ29に設けられた止めネジ36の締付け力とバンド締付けネジ64の締付け力とでもって、保持具65の突片65cに帯状バンド22が押し付けられ、高い締付け力でもって保持具65及びセンサホルダ30を帯状バンド22に固定することができる。なお、位置検出センサ29をシリンダチューブ12の周方向に位置調節するには、位置検出センサ29に設けられた止めネジ36と、帯状バンド22に設けられたバンド締付けネジ64を緩め、帯状バンド22をシリンダチューブ12の軸線周りにずらすことなく、位置検出センサ29を所望の位置に配置する。
【0118】
・図48に示すように、前記第7実施形態で説明した滑り止めゴム板21を省略することも可能である。このような構成とすれば、止めネジ36とバンド締付けネジ64との締付け力とでもって、センサホルダ30の突片30cに帯状バンド22が押し付けられ、高い締付け力でもってセンサホルダ30を帯状バンド22に固定することができる。なお、位置検出センサ29をシリンダチューブ12の周方向に位置調節するには、止めネジ36及びバンド締付けネジ64を緩め、帯状バンド22をシリンダチューブ12の軸線周りにずらすことなく、位置検出センサ29を所望の位置に配置する。
【0119】
・図49に示すように、前記第6実施形態では、帯状バンド22に1つの位置検出センサ29を固定した。この構成以外に、複数の保持具65を帯状バンド22に設け、複数の位置検出センサ29を帯状バンド22に取り付けてもよい。
【0120】
・前記第6実施形態では、保持具65にセンサホルダ30を介して位置検出センサ29を保持したが、保持具65に位置検出センサ29を直接保持するようにしてもよい。
【0121】
・前記第6〜第9実施形態では、バンド締付けネジ64を締め付けることによってシリンダチューブ12に帯状バンド22を固定したが、この帯状バンド22の構造に代えて、第1実施形態に示されるクリップ23等を用いて帯状バンド22をシリンダチューブ12に固定してもよい。
【0122】
・第1〜第5実施形態では、クリップ23を用いて帯状バンド22をシリンダチューブ12に固定したが、第6実施形態に示されるバンド締付けネジ64を締め付けることによってシリンダチューブ12に帯状バンド22を固定してもよい。
【0123】
・前記各実施形態では、アクチュエータとして、エアシリンダ11に具体化したが、それ以外にも例えばロッドレスシリンダやマグネット式ロッドレスシリンダ、電動シリンダ等に具体化してもよい。
【0124】
・前記各実施形態では、滑り止めゴム板21を使用しているが、この滑り止めゴム板21の形成材料を任意に変更することが可能で、例えば滑りにくい合成樹脂からなる形成材料に変更してもよい。
【0125】
・前記各実施形態では、外周形状が円形をなすシリンダチューブ12に帯状バンド22を装着したが、外周形状が略四角状をなすシリンダチューブ12に帯状バンド22を装着してもよい。
【0126】
・前記実施形態10,11では、バンド締付けネジ64を他方の折曲片222bに形成された雌ネジ孔に螺合した。つまり、バンド締付けネジ64を他方の折曲片222bに直接螺合した。これ以外の構成として、両折曲片222a,222bにネジ孔104をそれぞれ設け、それらのネジ孔104にバンド締付けネジ64を通し、そのバンド締付けネジ64の先端部にナットを螺合させてもよい。
【0127】
前記実施形態では、付帯部材として位置検出センサ29に具体化したが、この位置検出センサ29以外にも、例えば位置検出センサ29から延びるリード線を付帯部材とし、そのリード線をホルダによって保持するようにしてもよい。又、マイクロスイッチやリミットスイッチ、或いは近接センサ等の各種センサを付帯部材とし、そのセンサによって、エアシリンダ11の近傍に配置される設備に設けられた可動部材等の位置検出等を行ってもよい。前記センサを付帯部材とする場合には、センサを帯状バンド22に直接取り付けたり、或いはホルダを介して帯状バンド22に取り付けたりしてもよい。
【0128】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に示す。
(1)アクチュエータの周方向に沿って延設されるとともに、アクチュエータの外周面に配設される付帯部材が取り付けられるバンドを設け、このバンドの両端部にバンド締付けネジを貫通し、バンド締付けネジを締め付けることにより、バンドをアクチュエータに締め付け固定するようにした付帯部材取付用バンドにおいて、前記バンドの両端部が連結される箇所に、前記バンド締付けネジが貫通されるネジ貫通孔を有する弾性部材を設け、前記ネジ貫通孔の径を、同ネジ貫通孔の内周面が前記バンド締付けネジのネジ溝に食い込むようにバンド締付けネジの径よりも小さく設定したことを特徴とする付帯部材取付用バンド。
【0129】
この構成にすれば、バンド締付けネジを緩めると、バンドの両端部の連結が解除される。このとき、バンド締付けネジはバンドの他端部から抜き取られるが、弾性部材のネジ貫通孔がバンド締付けネジのネジ溝に食い込まれているため、バンド締付けネジが一端部から抜き取られようとしても弾性部材によってそれが規制される。従って、バンド締付けネジはバンドから脱落することがない。
【0130】
(2) 前記バンドは、帯状のバンド本体と、このバンド本体の両端部に設けられるとともにアクチュエータの外側に張り出される張り出し部とを備え、両張り出し部には前記バンド締付けネジが貫通され、両張り出し部は同アクチュエータの周方向に間隔をおいて配置され、前記弾性部材は前記両張り出し部の間のスペースに配置されていることを特徴とする前記(1)に記載の付帯部材取付用バンド。
【0131】
この構成によれば、バンド本体から外れた位置に弾性部材の設置スペースを確保する必要がない。そのため、バンドに取り付けられる付帯部材の邪魔にならない。
【0132】
(3)前記バンドは、帯状のバンド本体と、このバンド本体の両端部に設けられるとともにアクチュエータの外側に張り出される張り出し部とを備え、両張り出し部には前記バンド締付けネジが貫通され、前記弾性部材は、前記両張り出し部のうち少なくともいずれか一方に配置されていることを特徴とする前記(1)に記載の付帯部材取付用バンド。
【0133】
この構成によれば、バンド本体から外れた位置に弾性部材の設置スペースを確保する必要がない。
(4)前記弾性部材の一部は、バンドの両端部が連結される付近におけるアクチュエータの外周面と張り出し部との間に挟み込まれていることを特徴とする前記(2)又は(3)に記載の付帯部材取付用バンド。
【0134】
この構成によれば、弾性部材がアクチュエータの外周面と張り出し部との間に挟み込まれていることにより、バンドが位置ずれするのが防止される。又、弾性部材は、アクチュエータの外周面の一部分に設けられているので、弾性部材がアクチュエータに対して接する面積が小さくなる。よって、バンド締付けネジを緩めれば、バンドを容易に位置ずれさせることが可能になる。
【0135】
(5)前記張り出し部は、アクチュエータの外周面に対して傾斜する傾斜面を有し、バンド締付けネジを締め付けることに伴い前記傾斜面によって弾性部材がアクチュエータの外周面に押し付けられることを特徴とする前記(2)〜(4)のうちいずれかに記載の付帯部材取付用バンド。
【0136】
この構成によれば、弾性部材がアクチュエータの外周面と張り出し部との間に挟み込むことなく、バンドが位置ずれするのを防止することができる。従って、弾性部材の取付が容易となる。
【0137】
(6)前記弾性部材は、張り出し部からバンド本体の端部にかけて覆い被せられる袋状に形成されており、前記バンド締付けネジの頭部は袋状をなす弾性部材に弾性的に接していることを特徴とする前記(1)〜(5)のうちいずれかに記載の付帯部材取付用バンド。
【0138】
この構成によれば、バンド締付けネジの頭部は弾性部材に弾性的に接していることから、バンド締付けネジの緩み止め防止効果がよりいっそう高くなる。
(7)前記保持部材には、前記位置検出センサを特定の位置に配置させることの指標となる目印が付されていることを特徴とする請求項8に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
【0139】
(8)前記被装着部材は、アクチュエータの周方向に沿って延びる帯状バンドであって、この帯状バンドは、その両端部にアクチュエータの外側に張り出されかつ前記アクチュエータの周方向に間隔をおいて配置される張り出し部を有し、前記両張り出し部には前記締付け部材を構成するバンド締付けネジが貫設され、そのバンド締付けネジによって前記両張り出し部同士が連結可能とされ、前記両張り出し部は前記締付け部材を構成するバンド締付けネジによって連結可能とされ、前記両張り出し部が連結される箇所には、前記バンド締付けネジが貫通されるネジ貫通孔を有する弾性部材が設けられ、前記ネジ貫通孔の径は、同ネジ貫通孔の内周面が前記バンド締付けネジのネジ溝に食い込むようにバンド締付けネジの径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜5,8〜14のうちいずれか一項に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
【0140】
【発明の効果】
本発明によれば、付帯部材の取付位置をアクチュエータの周方向に沿って簡単に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるエアシリンダの斜視図。
【図2】同じく、エアシリンダの側面図。
【図3】同じく、エアシリンダの正面図。
【図4】同じく、シリンダチューブに対する帯状バンドの取付構造を示す分解斜視図。
【図5】同じく、要部を示す分解斜視図。
【図6】同じく、図2のX6−X6断面図。
【図7】同じく、図6のX7−X7断面図。
【図8】第2実施形態におけるエアシリンダの側面図。
【図9】第3実施形態におけるエアシリンダの側面図。
【図10】同じく、要部を示す斜視図。
【図11】図10のX11−X11断面図。
【図12】第4実施形態において位置検出センサの取付構造を示す側面図。
【図13】同じく、図12のX13−X13断面図。
【図14】同じく、要部を示す分解斜視図。
【図15】第5実施形態の要部を示す斜視図。
【図16】同じく、図15のX16−X16断面図。
【図17】第6実施形態におけるエアシリンダの斜視図。
【図18】同じく、エアシリンダの側面図。
【図19】同じく、図18のX19−X19断面図。
【図20】同じく、保持具のバンド挿通口に帯状バンドが挿通されている状態を示す図。
【図21】同じく、保持具の正面図。
【図22】同じく、(a)は保持具とセンサホルダとを分解して示す斜視図、(b)は、センサホルダと保持具とを裏側見た斜視図。
【図23】第7実施形態におけるセンサホルダの断面図。
【図24】同じく、センサホルダの側面図。
【図25】同じく、要部であるセンサホルダの斜視図。
【図26】同じく、図25とは異なる角度から見たセンサホルダの斜視図。
【図27】第8実施形態におけるセンサホルダの斜視図。
【図28】同じく、センサホルダの側面図。
【図29】同じく、センサホルダの断面図。
【図30】第9実施形態におけるセンサホルダの斜視図。
【図31】同じく、センサホルダの側面図。
【図32】同じく、センサホルダの断面図。
【図33】第10実施形態におけるエアシリンダの斜視図。
【図34】同じく、エアシリンダの側面図。
【図35】同じく、要部を示す斜視図。
【図36】同じく、図35のX36−X36断面図。
【図37】第11実施形態における要部を示す斜視図。
【図38】同じく、図37のX38−X38断面図。
【図39】別の実施形態を示す帯状バンドの斜視図。
【図40】図39のX40−X40断面図。
【図41】別の実施形態を示す帯状バンドの斜視図。
【図42】図41のX42−X42断面図。
【図43】別の実施形態を示す帯状バンドの斜視図。
【図44】図43のX44−X44断面図。
【図45】別の実施形態を示すエアシリンダの一部切り欠き側面図。
【図46】別の実施形態を示すエアシリンダの側面図。
【図47】別の実施形態を示すエアシリンダの一部切り欠き平面図。
【図48】別の実施形態を示すエアシリンダの一部切り欠き平面図。
【図49】別の実施形態を示すエアシリンダの側面図。
【図50】従来の技術を示し、(a)はエアシリンダの内部を省略した正面図、(b)はエアシリンダの側面図。
【図51】図19とは別の従来技術を示し、(a)はエアシリンダの正面図、(b)はエアシリンダの側面図。
【符号の説明】
11…エアシリンダ(アクチュエータ)、27…バンド連結ネジ(連結ネジ)、29…位置検出センサ(付帯部材)、30…センサホルダ(ホルダ)、21…滑り止めゴム板(滑り止め部材)、22…帯状バンド(被装着部材)、22a…被装着部材の重合部、22b…張り出し部、23…クリップ、30…センサホルダ、30a…張り出し部、30b…抜き孔、30c…突片、31…ネジ挿通孔、35…ナット、36…止めネジ(締結手段と締付固定手段とを兼用)、28,52…案内溝、32,46,54…ホルダネジ(締結手段)、48…締付け締付固定手段(センサネジ)、49…ナット、51…センサ装着リング(被装着部材)、53…ナット、64…バンド締付けネジ(締付け部材)、64a…ネジ溝、65c…突片、65…保持具(保持部材)、63…切り欠き部、85…係止凹部、86…留め具、90…差込み突起、100、110,115,116…弾性ストッパ(弾性部材)、103…ネジ貫通孔、104…ネジ孔、222a,222b…折曲片(張り出し部)。
Claims (16)
- アクチュエータの外周面に配設される付帯部材の取付構造において、
アクチュエータの外周面に被装着部材を固定し、その被装着部材に付帯部材が保持されるホルダを締結手段の締付け力により装着し、前記締結手段による締付けを緩めることにより、前記ホルダを被装着部材の周方向に沿って移動可能な構成としたことを特徴とするアクチュエータ用付帯部材の取付構造。 - 前記被装着部材とアクチュエータとの間には、その被装着部材が位置ずれするのを防止する滑り止め部材がアクチュエータの周方向に沿って設けられ、前記被装着部材はその滑り止め部材の外周縁からアクチュエータの軸線方向に張り出した張り出し部を有し、この張り出し部と、前記滑り止め部材と、前記アクチュエータの外周面とによって囲まれることにより形成される案内溝には、ホルダの一端部がアクチュエータの周方向へ移動可能に係入されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
- 前記締結手段を構成するホルダネジは、前記被装着部材に形成されたネジ挿通孔を介して前記ホルダに螺合され、そのネジ挿通孔は被装着部材の長手方向に沿って細長く形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
- アクチュエータの外周面に配設される付帯部材の取付構造において、
前記アクチュエータの外周面に被装着部材を固定し、その被装着部材に前記付帯部材を締付固定手段の締付け力により装着し、前記締付固定手段による締付けを緩めることにより、前記付帯部材を被装着部材の周方向に沿って移動可能な構成としたことを特徴とするアクチュエータ用付帯部材の取付構造。 - 前記被装着部材とアクチュエータとの間には、その被装着部材が位置ずれするのを防止する滑り止め部材がアクチュエータの周方向に沿って設けられ、前記被装着部材はその滑り止め部材の外周縁からアクチュエータの軸線方向に張り出した張り出し部を有し、この張り出し部と、前記滑り止め部材と、前記アクチュエータの外周面とによって囲まれることにより形成される案内溝には、付帯部材の一端部がアクチュエータの周方向へ移動可能に係入されていることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
- 前記被装着部材は、帯状をなしかつアクチュエータに装着した状態で両端部が重合するようにアクチュエータの外周長さよりも長く設定され、同被装着部材の重合部を挟み込むクリップが設けられ、そのクリップと前記被装着部材の重合部とを連結するための連結ネジは、前記被装着部材に対しアクチュエータの中心方向に沿った姿勢で螺合されていることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一項に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
- 前記締結手段は、前記ホルダの端部に挿通されるホルダネジと、そのホルダネジに螺合されるナットとから構成され、前記被装着部材は、無端状をなしかつ同被装着部材の外周面に案内溝を有し、この案内溝には前記ナットがアクチュエータの周方向へ移動可能に係入されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
- 前記被装着部材とアクチュエータとの間には、その被装着部材が位置ずれするのを防止する滑り止め部材がアクチュエータの周方向に沿って設けられ、前記被装着部材はその滑り止め部材の外周縁からアクチュエータの軸線方向に張り出した張り出し部を有し、この張り出し部と、前記滑り止め部材と、前記アクチュエータの外周面とによって囲まれることにより形成される案内溝には、断面略凹状に形成されたホルダを挟み込むように同ホルダと一体的に設けられる保持部材の一部に形成された突片が係入されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
- 前記被装着部材とアクチュエータとの間には、その被装着部材が位置ずれするのを防止する滑り止め部材がアクチュエータの周方向に沿って設けられ、前記被装着部材はその滑り止め部材の外周縁からアクチュエータの軸線方向に張り出した張り出し部を有し、この張り出し部と、前記滑り止め部材と、前記アクチュエータの外周面とによって囲まれることにより形成される案内溝には、断面略凹状に形成されたホルダの底部の一部分を抜いて形成された突片が係入されていることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
- 前記突片は、被装着部材に形成された切り欠き部を介して前記案内溝に対し係脱可能であることを特徴とする請求項8又は9に記載のアクチュータ用付帯部材の取付構造。
- 前記付帯部材は、断面略凹状に形成されるホルダ内に挿入され、付帯部材の端部に係合されたナットが、ホルダの開口縁から内側に突設された張り出し部に対し接離可能に設けられ、前記ナットに螺合される固定ネジが締め付けられることにより前記ホルダに対して付帯部材が固定され、前記固定ネジの先端部は、ホルダの底部に形成されている抜き孔を介して前記被装着部材に押し付けられていることを特徴とする請求項8〜10のうちいずれか一項に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
- アクチュエータの外周面に配設される付帯部材の取付構造において、
前記アクチュエータの外周面に、被装着部材を締付け部材の締付け力によって固定し、前記被装着部材に前記付帯部材が保持されるホルダを設け、前記締付け部材による締付けを緩めることにより、前記ホルダを被装着部材の周方向に沿って移動可能な構成としたことを特徴とするアクチュエータ用付帯部材の取付構造。 - 前記ホルダは、同ホルダをまたぐように配置される留め具を介して被装着部材に取り付けられ、前記留め具の中央部付近はホルダに形成された係止凹部に係合され、同留め具の両端部に突設された差込み突起は被装着部材とアクチュエータとの間の隙間に差し込まれていることを特徴とする請求項12に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
- 前記ホルダは、被装着部材とアクチュエータとの間に差し込まれ、前記ホルダは同ホルダと重なり合うように配置される被装着部材が係合される係止凹部を有していることを特徴とする請求項13に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
- 前記被装着部材は、アクチュエータの周方向に沿って延びる帯状バンドであって、この帯状バンドの両端部には前記締付け部材を構成するバンド締付けネジが貫設され、そのバンド締付けネジによって前記帯状バンドの両端部同士が連結可能とされ、前記帯状バンドの両端部が連結される箇所には、前記バンド締付けネジが貫通されるネジ貫通孔を有する弾性部材が設けられ、前記ネジ貫通孔の径は、同ネジ貫通孔の内周面が前記バンド締付けネジのネジ溝に食い込むようにバンド締付けネジの径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項1〜5,8〜14のうちいずれか一項に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
- 前記弾性部材の一部は、帯状バンドの両端部が連結される付近におけるアクチュエータの外周面と帯状バンドの端部との間に挟み込まれていることを特徴とする請求項15に記載のアクチュエータ用付帯部材の取付構造。
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