JP2004124075A - 顆粒状色材の計量供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】塗料、インクなどにおいて、顆粒状色材を用いて調色する際の、顆粒状色材の計量供給装置、及びこれを用いた塗料等の調合方法を提供する。
【解決手段】各色の顆粒状色材を夫々充填するホッパーと、該ホッパーから排出される顆粒状色材を搬送する搬送路と、該搬送路から落下する顆粒状色材を受け取るバケットを有する計量部と、該バケットから計量された顆粒状色材をベース塗料が収納された容器に配給する配給路とを具備することを特徴とする顆粒状色材の計量供給装置。
【選択図】 なし
【解決手段】各色の顆粒状色材を夫々充填するホッパーと、該ホッパーから排出される顆粒状色材を搬送する搬送路と、該搬送路から落下する顆粒状色材を受け取るバケットを有する計量部と、該バケットから計量された顆粒状色材をベース塗料が収納された容器に配給する配給路とを具備することを特徴とする顆粒状色材の計量供給装置。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗料、インクなどにおいて、顆粒状色材を用いて調色する際の、顆粒状色材の計量供給装置、及びこれを用いた塗料等の調合方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】
塗料等において、調色した製品を得るために、缶等の容器に詰められた白色又は透明なベース塗料に1種以上の原色塗料或いは原色ペーストを配合して混合することは従来周知である。
【0003】
しかしながら、これら原色塗料或いは原色ペーストは、夫々の色の顔料について、分散樹脂液や分散助剤を用いて数時間にわたって分散処理を行ないペースト状とし用いるか、これを塗料化した原色塗料(エナメル)とする必要があり、多大な労力を要していた。ベース塗料に各色の顔料粉を直接配合できれば工程削減になるが、各顔料粉を一次粒子まで分散するには多大な時間を要し、しかも安定した調色が困難であった。
【0004】
本発明の目的は、液状である原色塗料或いは原色ペーストの作成工程を排除し、顆粒状色材を用いて、これをベース塗料に直接配合するための顆粒状色材の計量供給装置、及びこれを用いた塗料等の調合方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
1.各色の顆粒状色材を夫々充填するホッパーと、該ホッパーから排出される顆粒状色材を搬送する搬送路と、該搬送路から落下する顆粒状色材を受け取るバケットを有する計量部と、該バケットから計量された顆粒状色材をベース塗料が収納された容器に配給する配給路とを具備することを特徴とする顆粒状色材の計量供給装置、
2.ホッパーから排出される顆粒状色材を搬送する搬送路が、電磁フィーダー駆動部を具備し、この駆動によって顆粒状色材の搬送が制御される1項記載の計量供給装置、
3.電磁フィーダー駆動部が、単軸ロボット上に搭載され、複数の搬送路に対して装着脱可能に移動する2項記載の計量供給装置、
4.電磁フィーダー駆動部を搭載するロボットが円周上を移動し、各搬送トラフ部へ円弧状に移動出来る3項記載の計量供給装置、
5.電磁フィーダー駆動部が、振動フィーダである2ないし4のいずれか1項記載の計量供給装置、
6.バケットを有する計量部が、単軸ロボット上に搭載され、複数の搬送路に対して落下する顆粒状色材を受け取り可能に移動する1項記載の計量供給装置、
7.1ないし6のいずれか1項記載の計量供給装置を用いて、少なくとも1種以上の顆粒状色材をベース塗料に対し計量配合し、攪拌混合して調色塗料を作成することを特徴とする塗料等の調合方法、
に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の実施の形態を具体的に説明する。図1〜5は、本発明の夫々の実施の態様を示す斜視図であり、図6は本発明の調合方法の説明図である。本発明はこれら実施の態様に限定されるものではない。
【0007】
図1〜5において、1は電磁フィーダー駆動部、2は搬送トラフ、3は各色の顆粒状色材を夫々充填するホッパー、4はバケット、5は計量機、6は排出シュートを夫々示す。搬送トラフ2は、各ホッパー3から排出される顆粒状色材を夫々搬送する搬送路であり、電磁フィーダー駆動部1の駆動によって顆粒状色材の搬送が制御される。計量機5には、搬送トラフ2から落下する顆粒状色材を受け取るバケット4が設けられており、受け取った顆粒状色材を含むバケット4全体の重量を計量するものである。該バケット4から計量された顆粒状色材が、排出シュート6からベース塗料が収納された容器(図示せず)に配給される。
【0008】
電磁フィーダー駆動部1及び計量機5、バケット4の駆動等は、いずれもコントローラ(図示せず)によって自動的に制御され、バケット4内の顆粒状色材量が所定量に達すると、電磁フィーダー駆動部1の駆動が停止し、搬送トラフ2からの顆粒状色材の落下が停止する。
【0009】
電磁フィーダー駆動部1としては、各種フィーダーが適用可能であるが、スムーズに顆粒状色材を搬送可能な振動フィーダーが特に好適である。搬送トラフ2に対して振動を与えることで、該搬送トラフ2の供給速度を制御するものである。
【0010】
搬送トラフ2は、必要に応じて、図7や図8に示すように2連式としてもよい。夫々の搬送トラフ2a(大量搬送用)、2b(微量搬送用)に、専用の電磁フィーダー駆動部1a、1bを具備せしめ、1aが強振動による大量の搬送を、もう一方の1bが弱振動による微量の搬送を制御するものであり、より正確な供給が可能となる。
【0011】
計量された顆粒状色材の排出シュート6への供給は、通常、図9(a)に示すようにバケット4が反転して供給する方式と、図9(b)に示すようにバケット4の底部が開閉して供給する方式が挙げられる。前者の方式においては、バケット4を計量機5に連結する連結部15が連結点を中心に上下に稼動可能で、バケット4を反転させるものである。
【0012】
尚、本発明において顆粒状色材とは、ノンダスティングな均一顔料調整物であり、該顆粒状色材として従来公知なものであれば特に制限はなく、好適には該顆粒粒子が主として球形であり、かつ平均粒子径が5〜3000μm、好ましくは20〜2000μmである、白、赤、青、緑、黄、黒色など各色材が使用できる。該顆粒状色材としては、特に中空体構造を有するものがベース塗料への易分散性の点から好適である。
【0013】
以下、図1〜6の各図について説明する。
【0014】
図1は、顆粒状色材の各色ごとに、ホッパー3、搬送トラフ2、電磁フィーダー駆動部1、バケット4が設けられた計量機5、及び排出シュート6が独立して設けられた計量供給装置である。
【0015】
各搬送トラフ2に対して夫々電磁フィーダー駆動部1が装着され、各電磁フィーダー駆動部1は支持台10に固定されている。また各搬送トラフ2から夫々落下する顆粒状色材を受け取るバケット4を有する計量機5も支持台11に固定されている。各バケット4で計り取られた顆粒状色材は専用の排出シュート6に供給され、次工程に供される。いずれも各色の顆粒状色材ごとに装備されているので同時に計量供給が可能であり、迅速な供給が可能である。
【0016】
図2は、顆粒状色材の各色ごとに、ホッパー3、搬送トラフ2及び電磁フィーダー駆動部1が設けられ、各搬送トラフ2から落下する顆粒状色材を受け取る受け皿12を介して1つの計量機5で対応する計量供給装置である。
【0017】
各搬送トラフ2に対して夫々電磁フィーダー駆動部1が装着され、各電磁フィーダー駆動部1は支持台10に固定されている。バケット4を有する計量機5は1つであり固定されているので、各搬送トラフ2から落下する顆粒状色材を受け取る受け皿12を具備せしめるものである。1つの計量機で各色に対応するので計量に時間を要するが、装置の小型化、低コスト化が可能である。
【0018】
図3は、顆粒状色材の各色ごとに、ホッパー3、搬送トラフ2及び電磁フィーダー駆動部1が設けられ、各搬送トラフ2から落下する顆粒状色材を受け取り可能とするために、バケット4を有する計量機5が単軸ロボット7上に搭載され、この上を移動する計量供給装置である。
【0019】
各搬送トラフ2に対して夫々電磁フィーダー駆動部1が装着され、各電磁フィーダー駆動部1は支持台10に固定されている。計量機5を搭載する単軸ロボット7は、コントローラ(図示せず)によってその稼動を制御され、計量機5に具備されたバケット4を所定の色の顆粒状色材を落下させる搬送トラフ2へと移動させるものである。単軸ロボット7は、計量された顆粒色材を受け取ったバケット4と共に計量機5を排出シュート6まで移動させる。
【0020】
図4は、顆粒状色材の各色ごとに、ホッパー3及び搬送トラフ2が設けられ、各搬送トラフ2に対して装着脱可能に移動する電磁フィーダー駆動部1が単軸ロボット8上に搭載され、さらに各搬送トラフ2から落下する顆粒状色材を受け取り可能とするために、バケット4を有する計量機5が単軸ロボット7上に搭載され、この上を移動する計量供給装置である。
【0021】
各ホッパー3及び搬送トラフ2は、いずれも固定されており(支持台は図示せず)、電磁フィーダー駆動部1を搭載する単軸ロボット8は、コントローラ(図示せず)によってその稼動を制御され、所定の色の顆粒状色材を搬送する搬送トラフ2に対して電磁フィーダー駆動部1を装着脱可能に移動させる。また、計量機5を搭載する単軸ロボット7は、図3と同様にコントローラ(図示せず)によってその稼動を制御され、計量機5に具備されたバケット4を所定の色の顆粒状色材を落下させる搬送トラフ2へと移動させる。単軸ロボット7は、計量された顆粒色材を受け取ったバケット4と共に計量機5を排出シュート6まで移動させる。
【0022】
図5は、顆粒状色材の各色ごとに、ホッパー3及び搬送トラフ2が顆粒状色材の落下地点がほぼ同一となるように設けられ、各搬送トラフ2に対して装着脱可能に移動する電磁フィーダー駆動部1が円弧状に移動可能に単軸ロボット8上に搭載され、1つの計量機5で対応する計量供給装置である。
【0023】
各ホッパー3及び搬送トラフ2は、いずれも固定されており(支持台は図示せず)、電磁フィーダー駆動部1を搭載する円弧状に移動可能な単軸ロボット8は、コントローラ(図示せず)によってその稼動を制御され、所定の色の顆粒状色材を搬送する搬送トラフ2に対して電磁フィーダー駆動部1を装着脱可能に移動させる。バケット4を有する計量機5は1つであり、各搬送トラフ2からの顆粒状色材の落下地点に固定されている。
【0024】
以上の計量供給装置は、顆粒状色材が湿度等の影響を受け易いので、装置全体をガラス板やアクリル板などでカバーしたり、ホッパーに蓋をつけたり、ドライエアや不活性気体を循環させる、吸湿材を常備するなどして、耐湿対策を行なうことが望ましい。
【0025】
図6は、上記の通りの計量供給装置を用いて、少なくとも1種以上の顆粒状色材をベース塗料に対し計量配給し、攪拌混合して調色塗料を作成する調合方法のフロー図である。
【0026】
まず、コンピュータと分光光度計で通常構成されるコンピュータ調色システム部(「CCM部」)において、所望色もしくは既存色の測色結果、及びベース塗料重量によって、予め作成された調色データベースから、顆粒状色材の選択及びその配合量が決定され、その指令が上記計量供給装置に送信される。
【0027】
次いで該計量供給装置によって自動計量された顆粒状色材が、所定量のベース塗料が収納された容器に配給される。供給終了後、該塗料容器は閉蓋され、該塗料容器自体を振ったり、回転や揺動等に供する装置、例えばジャイロミキサー等の攪拌混合装置にセットされて、容器内のベース塗料及び顆粒状色材を均一に攪拌混合する。これによって製品としてそのまま出荷もしくは使用に供し得る調色塗料缶が得られる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の計量供給装置によれば、顆粒状色材を用いて、これをベース塗料に直接配合して調色塗料を製造することが可能となり、従来の液状である原色塗料或いは原色ペーストの作成工程を排除でき、大幅な工程削減が可能である。
【0029】
また本発明計量供給装置を用いた調色塗料の調合方法は、塗料メーカーにおけるカラーセンターでの石油缶単位での量産供給から、塗料販売店や日曜大工センターあるいはホームセンターなどにおける小口供給まで対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計量供給装置の実施の一態様を示す斜視図である。
【図2】本発明の計量供給装置の別の実施の一態様を示す斜視図である。
【図3】本発明の計量供給装置の別の実施の一態様を示す斜視図である。
【図4】本発明の計量供給装置の別の実施の一態様を示す斜視図である。
【図5】本発明の計量供給装置の別の実施の一態様を示す斜視図である。
【図6】本発明の調合方法のフロー図である。
【図7】2連式の搬送トラフの一態様を示す構成図である。
【図8】2連式の搬送トラフの一態様を示す構成図である。
【図9】(a)、(b)共に、バケット4からの顆粒状色材の供給方式の説明図である。
【符号の説明】
1 電磁フィーダー駆動部
2 搬送トラフ
3 ホッパー
4 バケット
5 計量機
6 排出シュート
7 単軸ロボット(計量機用)
8 単軸ロボット(電磁フィーダー駆動部用)
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗料、インクなどにおいて、顆粒状色材を用いて調色する際の、顆粒状色材の計量供給装置、及びこれを用いた塗料等の調合方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】
塗料等において、調色した製品を得るために、缶等の容器に詰められた白色又は透明なベース塗料に1種以上の原色塗料或いは原色ペーストを配合して混合することは従来周知である。
【0003】
しかしながら、これら原色塗料或いは原色ペーストは、夫々の色の顔料について、分散樹脂液や分散助剤を用いて数時間にわたって分散処理を行ないペースト状とし用いるか、これを塗料化した原色塗料(エナメル)とする必要があり、多大な労力を要していた。ベース塗料に各色の顔料粉を直接配合できれば工程削減になるが、各顔料粉を一次粒子まで分散するには多大な時間を要し、しかも安定した調色が困難であった。
【0004】
本発明の目的は、液状である原色塗料或いは原色ペーストの作成工程を排除し、顆粒状色材を用いて、これをベース塗料に直接配合するための顆粒状色材の計量供給装置、及びこれを用いた塗料等の調合方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
1.各色の顆粒状色材を夫々充填するホッパーと、該ホッパーから排出される顆粒状色材を搬送する搬送路と、該搬送路から落下する顆粒状色材を受け取るバケットを有する計量部と、該バケットから計量された顆粒状色材をベース塗料が収納された容器に配給する配給路とを具備することを特徴とする顆粒状色材の計量供給装置、
2.ホッパーから排出される顆粒状色材を搬送する搬送路が、電磁フィーダー駆動部を具備し、この駆動によって顆粒状色材の搬送が制御される1項記載の計量供給装置、
3.電磁フィーダー駆動部が、単軸ロボット上に搭載され、複数の搬送路に対して装着脱可能に移動する2項記載の計量供給装置、
4.電磁フィーダー駆動部を搭載するロボットが円周上を移動し、各搬送トラフ部へ円弧状に移動出来る3項記載の計量供給装置、
5.電磁フィーダー駆動部が、振動フィーダである2ないし4のいずれか1項記載の計量供給装置、
6.バケットを有する計量部が、単軸ロボット上に搭載され、複数の搬送路に対して落下する顆粒状色材を受け取り可能に移動する1項記載の計量供給装置、
7.1ないし6のいずれか1項記載の計量供給装置を用いて、少なくとも1種以上の顆粒状色材をベース塗料に対し計量配合し、攪拌混合して調色塗料を作成することを特徴とする塗料等の調合方法、
に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基いて本発明の実施の形態を具体的に説明する。図1〜5は、本発明の夫々の実施の態様を示す斜視図であり、図6は本発明の調合方法の説明図である。本発明はこれら実施の態様に限定されるものではない。
【0007】
図1〜5において、1は電磁フィーダー駆動部、2は搬送トラフ、3は各色の顆粒状色材を夫々充填するホッパー、4はバケット、5は計量機、6は排出シュートを夫々示す。搬送トラフ2は、各ホッパー3から排出される顆粒状色材を夫々搬送する搬送路であり、電磁フィーダー駆動部1の駆動によって顆粒状色材の搬送が制御される。計量機5には、搬送トラフ2から落下する顆粒状色材を受け取るバケット4が設けられており、受け取った顆粒状色材を含むバケット4全体の重量を計量するものである。該バケット4から計量された顆粒状色材が、排出シュート6からベース塗料が収納された容器(図示せず)に配給される。
【0008】
電磁フィーダー駆動部1及び計量機5、バケット4の駆動等は、いずれもコントローラ(図示せず)によって自動的に制御され、バケット4内の顆粒状色材量が所定量に達すると、電磁フィーダー駆動部1の駆動が停止し、搬送トラフ2からの顆粒状色材の落下が停止する。
【0009】
電磁フィーダー駆動部1としては、各種フィーダーが適用可能であるが、スムーズに顆粒状色材を搬送可能な振動フィーダーが特に好適である。搬送トラフ2に対して振動を与えることで、該搬送トラフ2の供給速度を制御するものである。
【0010】
搬送トラフ2は、必要に応じて、図7や図8に示すように2連式としてもよい。夫々の搬送トラフ2a(大量搬送用)、2b(微量搬送用)に、専用の電磁フィーダー駆動部1a、1bを具備せしめ、1aが強振動による大量の搬送を、もう一方の1bが弱振動による微量の搬送を制御するものであり、より正確な供給が可能となる。
【0011】
計量された顆粒状色材の排出シュート6への供給は、通常、図9(a)に示すようにバケット4が反転して供給する方式と、図9(b)に示すようにバケット4の底部が開閉して供給する方式が挙げられる。前者の方式においては、バケット4を計量機5に連結する連結部15が連結点を中心に上下に稼動可能で、バケット4を反転させるものである。
【0012】
尚、本発明において顆粒状色材とは、ノンダスティングな均一顔料調整物であり、該顆粒状色材として従来公知なものであれば特に制限はなく、好適には該顆粒粒子が主として球形であり、かつ平均粒子径が5〜3000μm、好ましくは20〜2000μmである、白、赤、青、緑、黄、黒色など各色材が使用できる。該顆粒状色材としては、特に中空体構造を有するものがベース塗料への易分散性の点から好適である。
【0013】
以下、図1〜6の各図について説明する。
【0014】
図1は、顆粒状色材の各色ごとに、ホッパー3、搬送トラフ2、電磁フィーダー駆動部1、バケット4が設けられた計量機5、及び排出シュート6が独立して設けられた計量供給装置である。
【0015】
各搬送トラフ2に対して夫々電磁フィーダー駆動部1が装着され、各電磁フィーダー駆動部1は支持台10に固定されている。また各搬送トラフ2から夫々落下する顆粒状色材を受け取るバケット4を有する計量機5も支持台11に固定されている。各バケット4で計り取られた顆粒状色材は専用の排出シュート6に供給され、次工程に供される。いずれも各色の顆粒状色材ごとに装備されているので同時に計量供給が可能であり、迅速な供給が可能である。
【0016】
図2は、顆粒状色材の各色ごとに、ホッパー3、搬送トラフ2及び電磁フィーダー駆動部1が設けられ、各搬送トラフ2から落下する顆粒状色材を受け取る受け皿12を介して1つの計量機5で対応する計量供給装置である。
【0017】
各搬送トラフ2に対して夫々電磁フィーダー駆動部1が装着され、各電磁フィーダー駆動部1は支持台10に固定されている。バケット4を有する計量機5は1つであり固定されているので、各搬送トラフ2から落下する顆粒状色材を受け取る受け皿12を具備せしめるものである。1つの計量機で各色に対応するので計量に時間を要するが、装置の小型化、低コスト化が可能である。
【0018】
図3は、顆粒状色材の各色ごとに、ホッパー3、搬送トラフ2及び電磁フィーダー駆動部1が設けられ、各搬送トラフ2から落下する顆粒状色材を受け取り可能とするために、バケット4を有する計量機5が単軸ロボット7上に搭載され、この上を移動する計量供給装置である。
【0019】
各搬送トラフ2に対して夫々電磁フィーダー駆動部1が装着され、各電磁フィーダー駆動部1は支持台10に固定されている。計量機5を搭載する単軸ロボット7は、コントローラ(図示せず)によってその稼動を制御され、計量機5に具備されたバケット4を所定の色の顆粒状色材を落下させる搬送トラフ2へと移動させるものである。単軸ロボット7は、計量された顆粒色材を受け取ったバケット4と共に計量機5を排出シュート6まで移動させる。
【0020】
図4は、顆粒状色材の各色ごとに、ホッパー3及び搬送トラフ2が設けられ、各搬送トラフ2に対して装着脱可能に移動する電磁フィーダー駆動部1が単軸ロボット8上に搭載され、さらに各搬送トラフ2から落下する顆粒状色材を受け取り可能とするために、バケット4を有する計量機5が単軸ロボット7上に搭載され、この上を移動する計量供給装置である。
【0021】
各ホッパー3及び搬送トラフ2は、いずれも固定されており(支持台は図示せず)、電磁フィーダー駆動部1を搭載する単軸ロボット8は、コントローラ(図示せず)によってその稼動を制御され、所定の色の顆粒状色材を搬送する搬送トラフ2に対して電磁フィーダー駆動部1を装着脱可能に移動させる。また、計量機5を搭載する単軸ロボット7は、図3と同様にコントローラ(図示せず)によってその稼動を制御され、計量機5に具備されたバケット4を所定の色の顆粒状色材を落下させる搬送トラフ2へと移動させる。単軸ロボット7は、計量された顆粒色材を受け取ったバケット4と共に計量機5を排出シュート6まで移動させる。
【0022】
図5は、顆粒状色材の各色ごとに、ホッパー3及び搬送トラフ2が顆粒状色材の落下地点がほぼ同一となるように設けられ、各搬送トラフ2に対して装着脱可能に移動する電磁フィーダー駆動部1が円弧状に移動可能に単軸ロボット8上に搭載され、1つの計量機5で対応する計量供給装置である。
【0023】
各ホッパー3及び搬送トラフ2は、いずれも固定されており(支持台は図示せず)、電磁フィーダー駆動部1を搭載する円弧状に移動可能な単軸ロボット8は、コントローラ(図示せず)によってその稼動を制御され、所定の色の顆粒状色材を搬送する搬送トラフ2に対して電磁フィーダー駆動部1を装着脱可能に移動させる。バケット4を有する計量機5は1つであり、各搬送トラフ2からの顆粒状色材の落下地点に固定されている。
【0024】
以上の計量供給装置は、顆粒状色材が湿度等の影響を受け易いので、装置全体をガラス板やアクリル板などでカバーしたり、ホッパーに蓋をつけたり、ドライエアや不活性気体を循環させる、吸湿材を常備するなどして、耐湿対策を行なうことが望ましい。
【0025】
図6は、上記の通りの計量供給装置を用いて、少なくとも1種以上の顆粒状色材をベース塗料に対し計量配給し、攪拌混合して調色塗料を作成する調合方法のフロー図である。
【0026】
まず、コンピュータと分光光度計で通常構成されるコンピュータ調色システム部(「CCM部」)において、所望色もしくは既存色の測色結果、及びベース塗料重量によって、予め作成された調色データベースから、顆粒状色材の選択及びその配合量が決定され、その指令が上記計量供給装置に送信される。
【0027】
次いで該計量供給装置によって自動計量された顆粒状色材が、所定量のベース塗料が収納された容器に配給される。供給終了後、該塗料容器は閉蓋され、該塗料容器自体を振ったり、回転や揺動等に供する装置、例えばジャイロミキサー等の攪拌混合装置にセットされて、容器内のベース塗料及び顆粒状色材を均一に攪拌混合する。これによって製品としてそのまま出荷もしくは使用に供し得る調色塗料缶が得られる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の計量供給装置によれば、顆粒状色材を用いて、これをベース塗料に直接配合して調色塗料を製造することが可能となり、従来の液状である原色塗料或いは原色ペーストの作成工程を排除でき、大幅な工程削減が可能である。
【0029】
また本発明計量供給装置を用いた調色塗料の調合方法は、塗料メーカーにおけるカラーセンターでの石油缶単位での量産供給から、塗料販売店や日曜大工センターあるいはホームセンターなどにおける小口供給まで対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の計量供給装置の実施の一態様を示す斜視図である。
【図2】本発明の計量供給装置の別の実施の一態様を示す斜視図である。
【図3】本発明の計量供給装置の別の実施の一態様を示す斜視図である。
【図4】本発明の計量供給装置の別の実施の一態様を示す斜視図である。
【図5】本発明の計量供給装置の別の実施の一態様を示す斜視図である。
【図6】本発明の調合方法のフロー図である。
【図7】2連式の搬送トラフの一態様を示す構成図である。
【図8】2連式の搬送トラフの一態様を示す構成図である。
【図9】(a)、(b)共に、バケット4からの顆粒状色材の供給方式の説明図である。
【符号の説明】
1 電磁フィーダー駆動部
2 搬送トラフ
3 ホッパー
4 バケット
5 計量機
6 排出シュート
7 単軸ロボット(計量機用)
8 単軸ロボット(電磁フィーダー駆動部用)
Claims (7)
- 各色の顆粒状色材を夫々充填するホッパーと、該ホッパーから排出される顆粒状色材を搬送する搬送路と、該搬送路から落下する顆粒状色材を受け取るバケットを有する計量部と、該バケットから計量された顆粒状色材をベース塗料が収納された容器に配給する配給路とを具備することを特徴とする顆粒状色材の計量供給装置。
- ホッパーから排出される顆粒状色材を搬送する搬送路が、電磁フィーダー駆動部を具備し、この駆動によって顆粒状色材の搬送が制御される請求項1記載の計量供給装置。
- 電磁フィーダー駆動部が、単軸ロボット上に搭載され、複数の搬送路に対して装着脱可能に移動する請求項2記載の計量供給装置。
- 電磁フィーダー駆動部を搭載するロボットが円周上を移動し、各搬送トラフ部へ円弧状に移動出来る請求項3記載の計量供給装置。
- 電磁フィーダー駆動部が、振動フィーダである請求項2ないし4のいずれか1項記載の計量供給装置。
- バケットを有する計量部が、単軸ロボット上に搭載され、複数の搬送路に対して落下する顆粒状色材を受け取り可能に移動する請求項1記載の計量供給装置。
- 請求項1ないし6のいずれか1項記載の計量供給装置を用いて、少なくとも1種以上の顆粒状色材をベース塗料に対し計量配合し、攪拌混合して調色塗料を作成することを特徴とする塗料等の調合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003204189A JP2004124075A (ja) | 2002-08-08 | 2003-07-31 | 顆粒状色材の計量供給装置 |
Applications Claiming Priority (2)
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JP2002230677 | 2002-08-08 | ||
JP2003204189A JP2004124075A (ja) | 2002-08-08 | 2003-07-31 | 顆粒状色材の計量供給装置 |
Publications (1)
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Family
ID=32300901
Family Applications (1)
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JP2003204189A Pending JP2004124075A (ja) | 2002-08-08 | 2003-07-31 | 顆粒状色材の計量供給装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2004124075A (ja) |
-
2003
- 2003-07-31 JP JP2003204189A patent/JP2004124075A/ja active Pending
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