JP2004123935A - Calcium carbonate filler for curable resin, and curable resin composition obtained by blending the same - Google Patents

Calcium carbonate filler for curable resin, and curable resin composition obtained by blending the same Download PDF

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a calcium carbonate filler which gives an isocyanate-curing polysulfide resin composition and a two-part urethane resin composition, each having excellent surface tack. <P>SOLUTION: The calcium carbonate filler used for an isocyanate-curing polysulfide resin and a two-part urethane based curable resin comprises calcium carbonate subjected to wet surface treatment with a hydrophobic fatty acid. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬化型樹脂用表面処理炭酸カルシウム及び該表面処理炭酸カルシウムを配合してなる硬化型樹脂組成物に関し、更に詳しくは、イソシアネート硬化型ポリサルファイド系、2成分型ウレタン系のように、硬化反応にイソシアネート基含有のプレポリマー等の化学物質が用いられる硬化型樹脂組成物であるシーリング材、接着剤、防水剤、床材、塗料等に優れた表面タックを付与する表面処理炭酸カルシウム填剤、及び該表面処理炭酸カルシウムを配合してなる硬化型樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
イソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂組成物、2成分型ウレタン系樹脂組成物は、シーリング材、接着剤、防水剤、床材、塗料を代表とする用途に広く利用されている。特にシーリング材としてはその優れた耐候性、耐久性に加えて、金属、石材、コンクリート、各種塗装された建築材料に対する強固な接着性によって建築用途における汎用シーリング材として多くの実績を上げている。
【0003】
しかし、これらの硬化型樹脂組成物では硬化反応にイソシアネート含有の物質を使用するため、表面タック(粘着性)が悪くなる場合がしばしばある。表面タックが悪いと、例えば、シーリング材表面の粘着性によってゴミ等の付着が起こりやすくなり、その汚れによって外観が著しく損なわれるという問題がある。
【0004】
これらのシーリング材には経済性、組成物を施工する際の作業性および硬化後の物性を改良する目的で炭酸カルシウム等の充填材が使用される。しかしながら、一般にシーリング材用として使用される脂肪酸石鹸を表面処理した炭酸カルシウムを配合した場合、表面タックが悪くなる場合がしばしばある。例えば、イソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂組成物では、表面タックを改善するために硬化反応性を向上させると表面タックは改善されるが、可使時間が短くなり、逆に、可使時間を長くしようとすると表面タックが悪くなり、実用上不都合が生じる。かくして、十分な可使時間が得られ、かつ良好な表面タックを付与する炭酸カルシウムの開発が望まれていた。
【0005】
イソシアネート硬化型ポリサルファイドについては、適切な可使時間を設定するための技術が提案されているが(特許文献1、2参照)、表面タックに関する技術については報告されていない。
また、1成分型ウレタンについては、脂肪酸エステルで表面処理した炭酸カルシウムと両末端Si−OHポリシロキサンまたは末端ポリオキシアルキレン変性ポリシロキサンを配合して、貯蔵安定性を向上させ、揺変性を付与し、表面タックを軽減させた一液型ポリウレタン組成物が提案されている(特許文献3参照)。しかし、脂肪酸エステルを表面処理した炭酸カルシウムを配合すると、ツブが発生するという問題を含んでいる。これは、ウレタン組成物が脂肪酸エステルの融点以上の高温下にさらされると、炭酸カルシウムの表面処理剤である脂肪酸エステルが系中に融けだし、融点以下に冷却される際に結晶化し、凝集体を形成するという現象である。このように、2成分型ウレタンについては、表面タックに関する技術は報告されていない。
【0006】
【特許文献1】
特開平11−60950号公報
【特許文献2】
特開平11−279528号公報
【特許文献3】
特開平7−157654号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実状に鑑み、イソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂組成物や2成分型ウレタン系樹脂組成物の充填剤・添加剤として使用した際に、例えば建築・自動車・床材等の幅広い分野で防水・シール等の目的に使用されるシーリング材に、十分なチキソ性を付与し、シーリング材として適切なゴム物性を付与し、良好な表面タックを付与し、また、例えばイソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂組成物に対しては適切な可使時間も付与する表面処理炭酸カルシウム填剤、及び該表面処理炭酸カルシウムを配合してなる硬化型樹脂組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題の解決を目的として鋭意検討を重ねた結果、疎水性の脂肪酸を湿式で表面処理した炭酸カルシウムが、イソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂組成物や2成分型ウレタン系樹脂組成物に対して、良好な表面タックを付与することを見出し、また、イソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂組成物に対しては適切な可使時間も付与することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
本発明の請求項1は、炭酸カルシウムの表面に、疎水性の脂肪酸を湿式表面処理したことを特徴とする、イソシアネート硬化型ポリサルファイド系および2成分型ウレタン系硬化型樹脂用炭酸カルシウム填剤を内容とする。
【0010】
本発明の請求項2は、炭酸カルシウムの表面に、疎水性の脂肪酸を乳化剤で乳化して湿式表面処理したことを特徴とする、イソシアネート硬化型ポリサルファイド系および2成分型ウレタン系硬化型樹脂用炭酸カルシウム填剤を内容とする。ただし、疎水性の脂肪酸の重量(A)に対する乳化剤の重量(B)の重量比(B)/(A)が0<(B)/(A)≦1である。
【0011】
本発明の請求項3は、疎水性の脂肪酸が炭素数10〜14の脂肪酸を40%以上含有する請求項1又は2記載の硬化型樹脂用炭酸カルシウム填剤を内容とする。
【0012】
本発明の請求項4は、疎水性の脂肪酸が炭素数10〜14の脂肪酸を60%以上含有する請求項1又は2記載の硬化型樹脂用炭酸カルシウム填剤を内容とする。
【0013】
本発明の請求項5は、疎水性の脂肪酸が炭素数10〜14の脂肪酸を80%以上含有する請求項1又は2記載の硬化型樹脂用炭酸カルシウム填剤を内容とする。
【0014】
本発明の請求項6は、イソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂および2成分型ウレタン系樹脂からなる群より選ばれた少なくとも1種の硬化型樹脂に、請求項1〜5のいずれか1項に記載の表面処理炭酸カルシウム填料を配合してなることを特徴とする硬化型樹脂組成物を内容とする。
【0015】
本発明の請求項7は、表面処理炭酸カルシウム填料の配合量が硬化型樹脂100重量部に対し10〜200重量部である請求項6記載の硬化型樹脂組成物を内容とする。
【0016】
本発明の請求項8は、硬化型樹脂がイソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂である請求項6又は7記載の硬化型樹脂組成物を内容とする。
【0017】
本発明の請求項9は、硬化型樹脂が2成分型ウレタン系樹脂である請求項6又は7記載の硬化型樹脂組成物を内容とする。
【0018】
本発明の請求項10は、シーラント、接着剤、床材、防水剤、又は塗料用である請求項6〜9のいずれか1項に記載の硬化型樹脂組成物を内容とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられる表面処理剤は、疎水性の脂肪酸であり、具体的には飽和脂肪酸および不飽和脂肪酸から選ばれる少なくとも1種である。これらの処理剤は界面活性剤ではないので疎水性であり、また、湿式処理することによって炭酸カルシウム表面に隈無くコーティングすることができる。これらの処理剤を表面処理した炭酸カルシウムを配合したイソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂組成物及び2成分型ウレタン系の樹脂組成物は、硬化後の表面タックが改良される。
【0020】
本発明で使用する疎水性の脂肪酸については特に制限はないが、例えば硬化型樹脂組成物に使用した場合、高チキソ性、耐スランプ性を兼ね備えることができる点で、炭素数が8以上であるのが好ましい。炭素数の上限は30程度であり、コストの点からは20程度が好ましい。
【0021】
具体的にはカプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラギン酸などの飽和脂肪酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リシノール酸などの不飽和脂肪酸が挙げられる。これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。脂肪酸としては不飽和よりも飽和の方が熱的に安定であるので、全体の50%以上が飽和脂肪酸であるのが好ましい。より好ましくは70%以上、更に好ましくは85%以上である。飽和脂肪酸が50%未満の場合は炭酸カルシウム填剤の耐熱性が悪くなることがある。さらに、炭素数10〜14の脂肪酸を40%以上含有することが好ましい。より好ましくは60%以上含有することであり、更に好ましくは80%以上含有することである。例えば、C10はカプリル酸であり、C12はラウリン酸、C14はミリスチン酸である。
【0022】
本発明の表面処理炭酸カルシウム填料は、炭酸カルシウムスラリーに疎水性の脂肪酸を直接投入し、その融点以上に加熱して撹拌し、その後、常法により脱水・乾燥・粉末化仕上げを行うことにより製造することができる。
【0023】
疎水性の脂肪酸を炭酸カルシウム表面に湿式処理するにあたっては、処理剤の融点以上の温度で表面処理する必要があり、疎水性脂肪酸によっては非常に高温にしなければならない場合がある。疎水性脂肪酸単独で表面処理した方が好ましいが、疎水性脂肪酸に対して少量の乳化剤を用いて表面処理してやれば必ずしも融点以上にする必要はなく、実用レベルの良好な表面タックが得られる。この場合、脂肪酸の重量(A)に対する乳化剤の重量(B)の重量比(B)/(A)は0より大で1以下であることが必要である。好ましくは0.8以下、より好ましくは0.6以下である。1より大きくなると、表面タックが悪くなる。
【0024】
ここで用いられる乳化剤としては特に制限はないが、アルキルスルフォン酸、アルキルベンゼンスルフォン酸、アルキルナフタレン酸、スルホコハク酸、α−オレフィンスルフォン酸、N−アシルスルフォン酸およびこれらのアルカリ金属、アルカリ土類金属等の塩に代表されるスルホン型陰イオン界面活性剤、脂肪酸石鹸、N−アシルアミノ酸、アルキルエーテルカルボン酸、アシル化ペプチドおよびこれらのアルカリ金属、アルカリ土類金属等の塩に代表されるカルボン酸型陰イオン界面活性剤、硫酸化油、アルキル硫酸、アルキルアリルエーテル硫酸、アルキルアミド硫酸、およびこれらのアルカリ金属、アルカリ土類金属等の塩に代表される硫酸エステル型陰イオン界面活性剤、アルキル燐酸、アルキルエーテル燐酸、アルキルアリルエーテル燐酸およびこれらのアルカリ金属、アルカリ土類金属等の塩に代表される燐酸エステル型陰イオン界面活性剤が挙げられる。
【0025】
また、乳化剤として、脂肪族アミン塩、脂肪族4級アンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、塩化ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩といった、陽イオン界面活性剤、カルボキシベタイン型の両性界面活性剤、アイノカルボン酸塩、イミダゾリニウムベタイン、レシチンといった両性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルに代表されるエーテル型の非イオン型界面活性剤、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルに代表されるエーテルエステル型の非イオン型界面活性剤、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルに代表されるエステル型の非イオン型界面活性剤等が挙げられる。これらの乳化剤は単独で又は必要に応じ2種以上組み合わせて用いられる。
【0026】
本発明における表面処理剤の表面処理量については特に制限されず、使用される炭酸カルシウムの粒子径に応じて適宜設定されるべきであるが、単位表面積当たり、0.1〜7.5mg/m2 の範囲が好ましい。より好ましくは0.5〜5mg/m2 である。表面処理量が0.1mg/m2 未満では表面処理効果が十分でない場合があり、また、7.5mg/m2 を越えても更なる顕著な効果は期待できず、経済的にも不利となる場合がある。
【0027】
本発明で使用する炭酸カルシウムは特に制限されず、所望の樹脂組成物の物性によって適宜選択されるべきである。例えば、石灰石を原料とし粉砕、分級により所望の粒度とするいわゆる重質炭酸カルシウム、石灰石を一旦焼成し生石灰とし、それを水和により調製した消石灰の水スラリー中に炭酸ガスを導通して製造する沈降製炭酸カルシウム、炭酸塩溶液とカルシウム塩溶液を反応させて製造する溶液法炭酸カルシウム等、目的に応じて適宜選択可能であるが、例えば硬化型樹脂組成物に使用し、高いチキソ性と良好な耐スランプ性を得られる点で、BET比表面積5〜150m2 /gの炭酸カルシウムが好ましく、より好ましくは7〜120m2 /gの炭酸カルシウムが用いられる。BET比表面積が5m2 /g未満の場合は高い粘性を付与するのが困難であり、また150m2 /gを越えると親水面を覆うための表面処理剤の量を多くする必要があり、従って高価となり経済的に好ましくない。さらに好ましくは、より高BET比表面積が得られる沈降製炭酸カルシウムの方が望ましい。
【0028】
また、本発明による表面処理炭酸カルシウム填料として重質炭酸カルシウムを使用した場合においては、機械的に粉砕、分級したものであるので、炭酸カルシウムに含まれるアルカリ分が少なく、また、表面の活性が低いので水分の除去率が良い。このため、例えば硬化型組成物に使用した場合においては粒度安定性の面で有利である。
【0029】
本発明の炭酸カルシウム填剤は、イソシアネート硬化型ポリサルファイド系硬化型樹脂及び2成分型ウレタン系硬化型樹脂に配合され、表面タックに優れた樹脂組成物を提供することができる。
【0030】
本発明に用いられるイソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂としては、ポリサルファイドポリエーテルポリマーと、1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化合物との反応で硬化する組成物であって、更に詳しくは、(A)エチレンオキサイド・塩酸・パラホルムアルデヒドから合成されるジクロロエチルホルマールと多硫化ナトリウムの重合で製造される、末端にメルカプト基(チオール基)を持つポリマーと、ポリオキシプロピレングリコールにエピクロロヒドリンを付加させたプレポリマーを水硫化ソーダとともに反応させて得られるブロックポリマーと、(B)例えばポリエーテル系イソシアネート末端プレポリマーが用いられ、(A)と(B)とを反応させることによって硬化させる。
上記(A)のブロックポリマーとしては、下記式(1)
HS−(R−SS)p−(R’−O)q−(SS−R)r−SH  (1)
〔但し、式中、RはCH2 CH2 OCH2 OCH2 CH2 、R’はCH2 CH(CH3 )である。〕
で表されるような構造のものが例示され、例えば、P−55、LP−32、LP−282(以上、東レファインケミカル株式会社社製)が市販されている。
上記(B)のポリエーテル系イソシアネート末端プレポリマーとしては、例えば、CP−132、CP−132W、CP−132K7(以上、東レファインケミカル株式会社製)が市販されている。
【0031】
硬化触媒としては、錫系化合物やアミン化合物等が一般的に使用される。具体的には有機錫化合物として、ジブチル錫ラウレート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫ジオクトエート、ジブチル錫アセテート、ジオクチル錫ステアレート、ジオクチル錫ラウレート、ジオクチル錫ジバーサテート、ジブチル錫ビストリエトキシシリケート、ジブチル錫ビスイソノニル・3−メルカプトプロピオネート、ジブチル錫ビスアセチルアセトネート、ジブチル錫ビス(O−フェニルフェノキサイド)、ジブチル錫ビスイソオクチルチオグリコレート、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫オキサイドなどが例示され、これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0032】
アミン化合物としては、アミノ基含有シラン化合物が好ましく、例えば、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N,N’−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N’−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕エチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕ヘキサメチレンジアミン、N,N−ビス−〔3−(トリメトキシシリル)プロピル〕アミン、N,N−ビス−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕アミン、N,N−ビス−〔3−(メチルジメトキシシリル)プロピル〕アミン等が挙げられ、これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0033】
本発明に用いられる2成分型ウレタン系樹脂組成物は、末端に2個以上のイソシアネート基を持つウレタンプレポリマーと、例えば末端に2個以上の水酸基を持つポリオールとの反応で硬化する組成物が例示される。ウレタンプレポリマーとしては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートといった芳香族系イソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートやイソホロンジイソシアネートといった脂肪族系のイソシアネートを原料に合成される。また、ポリオールは、一般にはポリオキシプロピレングリコール系ポリオールが用いられ、ポリオールの代わりにポリアミンが用いられることもある。これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。
【0034】
硬化触媒としては、オレイン酸第一錫、ラウリン酸第一錫、酢酸第一錫、オクチル酸亜鉛、オクチル酸鉛、オクチル酸錫、ナフテン酸鉛、ナフテン酸マンガン、マンガン酸コバルト、塩化第二鉄、塩化第二錫、塩化第一錫、三塩化アンチモン、トリエチルアミン、N−メチルモルフォリン、トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン、アセチルアセトン等公知のものが挙げられ、これらは単独又は2種以上組み合わせて用いられる。中でもオクチル酸鉛、ナフテン酸鉛がコストの点で好ましい。
【0035】
本発明の表面処理炭酸カルシウム填剤の樹脂への配合量は、樹脂の種類や用途によって異なり一概には規定しにくいが、樹脂100重量部に対して通常10〜200重量部が適当で、好ましくは20〜150重量部程度である。表面処理炭酸カルシウム填料が10重量部より少いと十分な表面タックを付与することが出来ず、また200重量部より多いと粘度が高くなりすぎ、作業性が悪くなる。
【0036】
本発明の樹脂組成物には、上記以外に、粘性、その他の物性を調整するために、例えばコロイド状シリカ、タルク、カオリン、ゼオライト、樹脂バルーン、ガラスバルーン等の充填剤、例えばジオクチルフタレート、ジブチルフタレート等の可塑剤、例えばトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、ブタン等の脂肪族炭化水素、ガソリン他の石油系溶剤、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、セロソルブアセテート等のエーテルエステル等の溶剤、例えばシリコーンオイル、脂肪酸エステル変性シリコーンオイル等の添加剤、その他必要に応じて種々の添加剤、着色剤等を1種又は2種以上組み合わせて添加することができる。本発明の表面処理炭酸カルシウム填剤は、必要に応じ許容範囲で従来より使用されている填剤と組み合わせて使用してもよい。
【0037】
【実施例】
以下、実施例、比較例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制約を受けるものではない。
【0038】
実施例1
濃度160gCaCO3 /kg、温度を55℃に調整したBET比表面積15m2 /gの沈降製炭酸カルシウムの水スラリー10kgに対して80gのラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)を加えて1時間撹拌し、表面処理を行った。その後、固形分60重量%まで脱水、乾燥、粉砕してラウリン酸を表面処理した炭酸カルシウム粉体を得た。
【0039】
実施例2
実施例1で、温度を65℃に、ラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)をミリスチン酸(C10〜14含有率99%、C14含有率98%、融点54℃)に変える以外は全て実施例1と同様に操作した。
【0040】
実施例3
実施例1で、炭酸カルシウムのBET比表面積15m2 /gを45m2 /gに、ラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)の投入量80gを128gに変える以外は全て実施例1と同様に操作した。
【0041】
実施例4
実施例1で、温度55℃を40℃に、ラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)をラウリン酸(C10〜14含有率93%、C12含有量60%、融点27℃)に変える以外は全て実施例1と同様に操作した。
【0042】
実施例5
実施例1で、温度55℃を40℃に、ラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)をパーム核脂肪酸(C10〜14含有率64%、C12含有量48%、融点26℃)に変える以外は全て実施例1と同様に操作した。
【0043】
実施例6
実施例1で、温度55℃を65℃に、炭酸カルシウムのBET比表面積15m2 /gを10m2 /gに、ラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)をステアリン酸(C10〜14含有率3%、C12含有量0%、融点56℃)に変える以外は全て実施例1と同様に操作した。
【0044】
実施例7
実施例1で、温度55℃を50℃に、ラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)を牛脂脂肪酸(C10〜14含有率4%、C12含有量1%、融点41℃)に変える以外は全て実施例1と同様に操作した。
【0045】
実施例8
濃度160gCaCO3 /kg、温度を40℃に調整したBET比表面積18m2 /gの沈降製炭酸カルシウムの水スラリー10kgに対して、90℃の温水1リットルに8gのドデシルベンゼンスルフォン酸(DBS)を溶解した温水溶液中に64gのラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)を投入して攪拌・乳化した溶液を加えて1時間撹拌し、表面処理を行った。その後、固形分60重量%まで脱水、乾燥、粉砕してラウリン酸を表面処理した炭酸カルシウム粉体を得た。
【0046】
実施例9
実施例8で、ドデシルベンゼンスルフォン酸(DBS)をドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム(DBS−Na)に、ラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)を牛脂脂肪酸(C10〜14含有率4%、C12含有量1%、融点41℃)に、変える以外は全て実施例8と同様に操作した。
【0047】
実施例10
実施例8で、BET比表面積18m2 /gを22m2 /gに、8gのドデシルベンゼンスルフォン酸(DBS)を24gの牛脂脂肪酸ナトリウム(牛脂脂肪酸石鹸)に、64gのラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)を48gにする以外は全て実施例8と同様に操作した。
【0048】
実施例11
実施例8で、BET比表面積18m2 /gを22m2 /gに、8gのドデシルベンゼンスルフォン酸(DBS)を24gの牛脂脂肪酸ナトリウム(牛脂脂肪酸石鹸)に、64gのラウリン酸を(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)を48gの牛脂脂肪酸(C10〜14含有率4%、C12含有量1%、融点41℃)にする以外は全て実施例8と同様に操作した。
【0049】
実施例12
実施例8で、BET比表面積18m2 /gを22m2 /gに、8gのドデシルベンゼンスルフォン酸(DBS)をHLBが7.7の16gのポリオキシエチレンオレイルエーテル(ノニオン界面活性剤)にする以外は全て実施例8と同様に操作した。
【0050】
比較例1
実施例8で、BET比表面積18m2 /gを15m2 /gに、8gのドデシルベンゼンスルフォン酸(DBS)を48gに、64gのラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)を32gにする以外は全て実施例8と同様に操作した。
【0051】
比較例2
実施例8で、BET比表面積18m2 /gを15m2 /gに、8gのドデシルベンゼンスルフォン酸(DBS)を48gの牛脂脂肪酸ナトリウム(牛脂脂肪酸石鹸)に、変える以外は全て実施例8と同様に操作した。
【0052】
比較例3
実施例1で、ラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)をラウリン酸ナトリウム(ラウリン酸石鹸)(C10〜14含有率100%、C12含有率98%)80gを含む10%温水溶液(90℃)800gに変える以外は全て実施例1と同様に操作した。
【0053】
比較例4
実施例1で、ラウリン酸(C10〜14含有率100%、C12含有率98%、融点44℃)を牛脂脂肪酸ナトリウム(牛脂脂肪酸石鹸)(C10〜14含有率4%、C12含有率1%)80gを含む10%温水溶液(90℃)800gに変える以外は全て実施例1と同様に操作した。
【0054】
上記実施例1〜12及び比較例1〜4の表面処理炭酸カルシウムの製造条件及び特徴を表1に示す。
【0055】
【表1】

Figure 2004123935
【0056】
実施例13〜24 比較例5〜8
実施例1〜12及び比較例1〜4で得られた表面処理炭酸カルシウム填剤を高荷重バッチ混練機を使用し、下記の原料(部は重量基準)を各々混合・脱泡・濾過後、容器に充填してイソシアネート硬化型ポリサルファイド系シーラントを得、下記の試験方法によりその物性を評価した。結果を表2に示す。
【0057】
〔配合〕
(主剤)
ポリマー:LP−282(東レ・ファインケミカル(株)製) 100部
ナイミーンS220(10%DOP溶液)(日本油脂(株)製)1.0部
SCAT−4A(三共有機合成(株)製)          0.1部
DOP(ジェイプラス(株)製)             37.9部
ニカノールLLL(三菱ガス化学(株)製)        13.0部
JP333E(城北化学工業(株)製)           1.0部
エキセルO−95R(花王(株)製)              5部
表面処理炭酸カルシウム(実施例1〜12、比較例1〜4)105.0部
MC−コートS20(丸尾カルシウム(株)製)       127部
(硬化剤)
CP−132K7(東レ・ファインケミカル(株)製)
主剤/硬化剤=65/12で混合して硬化させる。
【0058】
〔試験方法〕
上記の配合で得られたイソシアネート硬化型ポリサルファイド系シーラントについて、主剤粘度、主剤/硬化剤の2液混合後の粘度、可使時間、表面タックを下記の方法で評価した。
【0059】
(主剤粘度、主剤/硬化剤の2液混合後の粘度)
B8U型粘度計で、NO.7ロータを用い、1rpm、10rpmの粘度を測定した。
【0060】
(可使時間)
JIS−A5758 に基づき測定した。
【0061】
(表面タック)
23℃、湿度55%で1週間硬化後の表面タックを指触によって判断した。
◎:ほとんど表面タックが認められない。
○:少し表面タックが認められるが、概ね良好である。
△:粘着性の弱い表面タックが認められる。
【0062】
表2から明かなように、比較例5では硬化時間が非常に長く、表面タックも悪い。比較例6〜8では表面タックはそこそこ良いが、硬化時間が短すぎる。実施例13〜24では適切な硬化時間が取れ、かつ表面タックが良いことがわかる。
【0063】
【表2】
Figure 2004123935
【0064】
実施例25〜27 比較例9〜10
実施例1、4,5及び比較例3,4で得られた表面処理炭酸カルシウム填剤を高荷重バッチ混練機を使用し、下記の原料(部は重量基準)を各々混合・脱泡・濾過後、容器に充填して2液ポリウレタン系シーラントを得、下記の試験方法によりその物性を評価した。結果を表2に示す。
〔配合〕
(硬化剤)
ポリマー:タケラックP−74(三井武田ケミカル(株)製)  46部
DOP(ジェイプラス社製) 60部
触媒(2−エチルヘキサン酸鉛、Pb:19%)(キシダ化学(株)製) 4部
表面処理炭酸カルシウム(実施例1、4、5、比較例3、4) 152部
重質炭酸カルシウム スーパーS(丸尾カルシウム(株)製)  38部
(基剤)
タケネートL−1032(三井武田ケミカル(株)製)
硬化剤/基剤=3/1で混合して硬化させる。
【0065】
[試験方法]
上記の配合で得られた2成分型ポリウレタン系シーラントについて、硬化剤粘度、硬化剤/基剤の2液混合後の粘度、可使時間、表面タックを評価した。
(硬化剤粘度、硬化剤/基剤の2液混合後の粘度)
B8U型粘度計で、NO.7ロータを用い、1rpm、10rpmの粘度を測定した。
(可使時間)
JIS−A5758 に基づき測定した。
(表面タック)
23℃、湿度55%で1週間硬化後の表面タックを指触によって判断した。
◎:ほとんど表面タックが認められない。
○:少し表面タックが認められるが、概ね良好である。
△:粘着性の弱い表面タックが認められる。
【0066】
表3から明らかなように、比較例9,10では硬化時間が非常に長く、表面タックも悪い。実施例25〜27では適切な硬化時間が取れ、かつ表面タックが良いことがわかる。
【0067】
【表3】
Figure 2004123935
【0068】
【発明の効果】
叙上のとおり、本発明の硬化型樹脂用炭酸カルシウム填剤は、イソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂及び2成分型ウレタン系樹脂に配合され、表面タックに優れたイソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂組成物及び2成分型ウレタン系樹脂組成物を提供することができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a surface-treated calcium carbonate for a curable resin and a curable resin composition obtained by blending the surface-treated calcium carbonate, and more particularly, to a curable resin composition such as an isocyanate-curable polysulfide-based two-component urethane-based resin. A surface-treated calcium carbonate filler that gives excellent surface tack to sealing materials, adhesives, waterproofing agents, flooring materials, paints, etc., which are curable resin compositions in which chemical substances such as isocyanate group-containing prepolymers are used in the reaction. And a curable resin composition comprising the surface-treated calcium carbonate.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Isocyanate-curable polysulfide-based resin compositions and two-component urethane-based resin compositions are widely used in applications typified by sealing materials, adhesives, waterproofing agents, flooring materials, and paints. In particular, as a sealing material, in addition to its excellent weather resistance and durability, it has been widely used as a general-purpose sealing material for building applications because of its strong adhesion to metals, stones, concrete, and various painted building materials.
[0003]
However, these curable resin compositions use an isocyanate-containing substance for the curing reaction, so that the surface tack (tackiness) often deteriorates. If the surface tack is poor, there is a problem that, for example, dust and the like tend to adhere due to the stickiness of the surface of the sealing material, and the appearance is significantly impaired by the stain.
[0004]
A filler such as calcium carbonate is used for these sealing materials for the purpose of improving economy, workability in applying the composition, and physical properties after curing. However, when a fatty acid soap, which is generally used as a sealing material, is mixed with calcium carbonate whose surface is treated, the surface tack often deteriorates. For example, in an isocyanate-curable polysulfide-based resin composition, if the curing reactivity is improved to improve the surface tack, the surface tack is improved, but the pot life is shortened, and conversely, the pot life is lengthened. In such a case, the surface tack becomes poor, which causes a practical inconvenience. Thus, it has been desired to develop a calcium carbonate that can provide a sufficient pot life and impart a good surface tack.
[0005]
With respect to isocyanate-curable polysulfide, a technique for setting an appropriate pot life has been proposed (see Patent Documents 1 and 2), but a technique relating to surface tack has not been reported.
For one-component urethane, calcium carbonate surface-treated with a fatty acid ester and silicon-terminated Si-OH polysiloxane or polyoxyalkylene-modified polysiloxane are blended to improve storage stability and impart thixotropic properties. A one-pack type polyurethane composition having reduced surface tack has been proposed (see Patent Document 3). However, when calcium carbonate whose fatty acid ester has been surface-treated is blended, there is a problem that lumps are generated. This is because when the urethane composition is exposed to a high temperature equal to or higher than the melting point of the fatty acid ester, the fatty acid ester, which is a surface treatment agent for calcium carbonate, melts into the system and crystallizes when cooled to a temperature lower than the melting point. Is a phenomenon that forms As described above, no technique relating to surface tack has been reported for the two-component urethane.
[0006]
[Patent Document 1]
JP-A-11-60950
[Patent Document 2]
JP-A-11-279528
[Patent Document 3]
JP-A-7-157654
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and when used as a filler / additive for isocyanate-curable polysulfide-based resin compositions or two-component urethane-based resin compositions, it has been used in a wide range of fields such as construction, automobiles, flooring, and the like. The sealing material used for the purpose of waterproofing / sealing, etc., is provided with sufficient thixotropy, imparts appropriate rubber physical properties as a sealing material, imparts a good surface tack, and also, for example, isocyanate-curable polysulfide resin. It is an object of the present invention to provide a surface-treated calcium carbonate filler that gives an appropriate pot life to the composition, and a curable resin composition containing the surface-treated calcium carbonate.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The inventors of the present invention have conducted intensive studies for the purpose of solving the above-mentioned problems, and as a result, calcium carbonate obtained by wet-treating a hydrophobic fatty acid by a wet method is used to form an isocyanate-curable polysulfide-based resin composition or a two-component urethane-based resin composition. It has been found that a good surface tack is imparted to the product, and that an isocyanate-curable polysulfide-based resin composition is also imparted with an appropriate pot life, thereby completing the present invention. .
[0009]
Claim 1 of the present invention relates to a calcium carbonate filler for isocyanate-curable polysulfide-based and two-component urethane-based curable resins, wherein the surface of calcium carbonate is wet-treated with a hydrophobic fatty acid. And
[0010]
Claim 2 of the present invention is a carbonate for isocyanate-curable polysulfide-based and two-component urethane-based curable resins, characterized in that a hydrophobic fatty acid is emulsified with an emulsifier on the surface of calcium carbonate and subjected to wet surface treatment. Contains calcium filler. However, the weight ratio (B) / (A) of the weight (B) of the emulsifier to the weight (A) of the hydrophobic fatty acid is 0 <(B) / (A) ≦ 1.
[0011]
A third aspect of the present invention includes the calcium carbonate filler for a curable resin according to the first or second aspect, wherein the hydrophobic fatty acid contains at least 40% of a fatty acid having 10 to 14 carbon atoms.
[0012]
A fourth aspect of the present invention includes the calcium carbonate filler for a curable resin according to the first or second aspect, wherein the hydrophobic fatty acid contains at least 60% of a fatty acid having 10 to 14 carbon atoms.
[0013]
Claim 5 of the present invention includes the calcium carbonate filler for a curable resin according to claim 1 or 2, wherein the hydrophobic fatty acid contains at least 80% of a fatty acid having 10 to 14 carbon atoms.
[0014]
Claim 6 of the present invention relates to at least one curable resin selected from the group consisting of an isocyanate-curable polysulfide-based resin and a two-component urethane-based resin; A curable resin composition comprising a surface-treated calcium carbonate filler is included.
[0015]
A seventh aspect of the present invention includes the curable resin composition according to the sixth aspect, wherein the amount of the surface-treated calcium carbonate filler is 10 to 200 parts by weight based on 100 parts by weight of the curable resin.
[0016]
An eighth aspect of the present invention includes the curable resin composition according to the sixth or seventh aspect, wherein the curable resin is an isocyanate-curable polysulfide resin.
[0017]
A ninth aspect of the present invention includes the curable resin composition according to the sixth or seventh aspect, wherein the curable resin is a two-component urethane resin.
[0018]
A tenth aspect of the present invention includes the curable resin composition according to any one of the sixth to ninth aspects, which is for a sealant, an adhesive, a floor material, a waterproofing agent, or a paint.
[0019]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The surface treatment agent used in the present invention is a hydrophobic fatty acid, and specifically, is at least one selected from saturated fatty acids and unsaturated fatty acids. Since these treating agents are not surfactants, they are hydrophobic, and can be coated on the surface of calcium carbonate by wet treatment. The isocyanate-curable polysulfide-based resin composition and the two-component urethane-based resin composition containing calcium carbonate obtained by surface-treating these treating agents have improved surface tack after curing.
[0020]
The hydrophobic fatty acid used in the present invention is not particularly limited. For example, when it is used in a curable resin composition, it has 8 or more carbon atoms in that it can have both high thixotropy and slump resistance. Is preferred. The upper limit of the number of carbon atoms is about 30, and preferably about 20 from the viewpoint of cost.
[0021]
Specific examples include saturated fatty acids such as caprylic acid, lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, and alginic acid, and unsaturated fatty acids such as oleic acid, elaidic acid, linoleic acid, and ricinoleic acid. These may be used alone or in combination of two or more. Since saturated fatty acids are more thermally stable than unsaturated fatty acids, it is preferable that 50% or more of the total fatty acids are saturated fatty acids. It is more preferably at least 70%, further preferably at least 85%. When the saturated fatty acid is less than 50%, the heat resistance of the calcium carbonate filler may be deteriorated. Further, it is preferable to contain 40% or more of a fatty acid having 10 to 14 carbon atoms. More preferably, the content is 60% or more, and still more preferably, 80% or more. For example, C10 is caprylic acid, C12 is lauric acid, and C14 is myristic acid.
[0022]
The surface-treated calcium carbonate filler of the present invention is produced by directly adding a hydrophobic fatty acid to a calcium carbonate slurry, heating the mixture to a temperature equal to or higher than its melting point, stirring the mixture, and then performing dehydration, drying, and powder finishing by a conventional method. can do.
[0023]
When wet-treating a hydrophobic fatty acid to the surface of calcium carbonate, it is necessary to perform a surface treatment at a temperature equal to or higher than the melting point of the treating agent, and it may be necessary to raise the temperature to a very high temperature depending on the hydrophobic fatty acid. Although it is preferable to treat the surface with only a hydrophobic fatty acid, if the hydrophobic fatty acid is treated with a small amount of an emulsifier, it is not always necessary to raise the melting point or higher, and a practically good surface tack can be obtained. In this case, the weight ratio (B) / (A) of the weight (B) of the emulsifier to the weight (A) of the fatty acid needs to be greater than 0 and 1 or less. Preferably it is 0.8 or less, more preferably 0.6 or less. If it is larger than 1, the surface tack becomes worse.
[0024]
The emulsifier used herein is not particularly limited, but includes alkylsulfonic acid, alkylbenzenesulfonic acid, alkylnaphthalene acid, sulfosuccinic acid, α-olefinsulfonic acid, N-acylsulfonic acid, and alkali metals and alkaline earth metals thereof. Sulfonic acid type anionic surfactants represented by the following salts, fatty acid soaps, N-acylamino acids, alkyl ether carboxylic acids, acylated peptides and their carboxylic acid types represented by the salts of alkali metals and alkaline earth metals Anionic surfactants, sulfated oils, alkyl sulfates, alkyl allyl ether sulfates, alkyl amide sulfates, and sulfate ester type anionic surfactants represented by salts of these alkali metals, alkaline earth metals, etc., alkyl phosphoric acid , Alkyl ether phosphate, alkyl ant Ether phosphate and the alkali metals, phosphoric acid ester type anionic surface active agents represented by salts such as alkaline earth metals.
[0025]
Further, as an emulsifier, a cationic surfactant such as an aliphatic amine salt, an aliphatic quaternary ammonium salt, a benzalkonium salt, a benzethonium chloride salt, a pyridinium salt, and an imidazolinium salt, an amphoteric surfactant of a carboxybetaine type, Ainocarboxylates, imidazolinium betaines, amphoteric surfactants such as lecithin, polyoxyethylene alkyl ethers, ether nonionic surfactants represented by polyoxyethylene alkyl phenyl ethers, polyoxyethylene glycerin fatty acid esters, Non-ionic surfactants of ether ester type represented by polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester, non-ionic surfactants of ester type represented by polyethylene glycol fatty acid ester and polyglycerin fatty acid ester, and the like. It is. These emulsifiers are used alone or in combination of two or more as necessary.
[0026]
The surface treatment amount of the surface treatment agent in the present invention is not particularly limited, and should be appropriately set according to the particle size of the calcium carbonate to be used, but is preferably 0.1 to 7.5 mg / m per unit surface area. 2 Is preferable. More preferably 0.5 to 5 mg / m 2 It is. Surface treatment amount is 0.1mg / m 2 If less than 7, the surface treatment effect may not be sufficient, and 7.5 mg / m 2 Even beyond that, no further remarkable effect can be expected, and it may be economically disadvantageous.
[0027]
The calcium carbonate used in the present invention is not particularly limited, and should be appropriately selected depending on the desired properties of the resin composition. For example, a so-called heavy calcium carbonate having a desired particle size by crushing and classification using limestone as a raw material, limestone is calcined once to form quicklime, which is produced by passing carbon dioxide gas into a water slurry of slaked lime prepared by hydration. Precipitated calcium carbonate, a solution method calcium carbonate produced by reacting a carbonate solution and a calcium salt solution, and the like can be appropriately selected according to the purpose.For example, it is used for a curable resin composition, and has a high thixotropic property and good properties. BET specific surface area of 5 to 150 m 2 / G of calcium carbonate is preferred, more preferably 7 to 120 m 2 / G of calcium carbonate is used. BET specific surface area is 5m 2 / G, it is difficult to give a high viscosity, 2 If it exceeds / g, it is necessary to increase the amount of the surface treating agent for covering the hydrophilic surface, and therefore it becomes expensive and is not economically preferable. More preferably, precipitated calcium carbonate which can obtain a higher BET specific surface area is more desirable.
[0028]
In addition, when heavy calcium carbonate is used as the surface-treated calcium carbonate filler according to the present invention, since it is mechanically pulverized and classified, the alkali content contained in calcium carbonate is small, and the surface activity is low. Since it is low, the water removal rate is good. Therefore, for example, when used in a curable composition, it is advantageous in terms of particle size stability.
[0029]
The calcium carbonate filler of the present invention is blended with an isocyanate-curable polysulfide-based curable resin and a two-component urethane-curable resin to provide a resin composition having excellent surface tack.
[0030]
The isocyanate-curable polysulfide-based resin used in the present invention is a composition which is cured by a reaction between a polysulfide polyether polymer and a compound having two or more isocyanate groups in one molecule. A) A polymer having a mercapto group (thiol group) at the end produced by polymerization of dichloroethylformal and sodium polysulfide synthesized from ethylene oxide, hydrochloric acid and paraformaldehyde, and epichlorohydrin in polyoxypropylene glycol. A block polymer obtained by reacting the added prepolymer with sodium hydrogen sulfide and (B), for example, a polyether-based isocyanate-terminated prepolymer are used, and cured by reacting (A) and (B).
As the block polymer of the above (A), the following formula (1)
HS- (R-SS) p- (R'-O) q- (SS-R) r-SH (1)
Wherein R is CH 2 CH 2 OCH 2 OCH 2 CH 2 , R 'is CH 2 CH (CH 3 ). ]
Are exemplified, and for example, P-55, LP-32, and LP-282 (all manufactured by Toray Fine Chemical Co., Ltd.) are commercially available.
As the polyether-based isocyanate-terminated prepolymer (B), for example, CP-132, CP-132W, and CP-132K7 (all manufactured by Toray Fine Chemical Co., Ltd.) are commercially available.
[0031]
As a curing catalyst, a tin compound, an amine compound, or the like is generally used. Specifically, as an organic tin compound, dibutyltin laurate, dibutyltin dilaurate, dibutyltin dioctoate, dibutyltin acetate, dioctyltin stearate, dioctyltin laurate, dioctyltin diversate, dibutyltin bistriethoxysilicate, dibutyltin bisisononyl-3- Examples thereof include mercaptopropionate, dibutyltin bisacetylacetonate, dibutyltin bis (O-phenylphenoxide), dibutyltin bisisooctylthioglycolate, dibutyltin oxide, and dioctyltin oxide. These may be used alone or in combination. These are used in combination.
[0032]
As the amine compound, an amino group-containing silane compound is preferable. For example, 3-aminopropyltrimethoxysilane, 3-aminopropylmethyldimethoxysilane, 3-aminopropyltriethoxysilane, N- (2-aminoethyl) -3- Aminopropyltrimethoxysilane, N- (2-aminoethyl) -3-aminopropylmethyldimethoxysilane, N- (2-aminoethyl) -3-aminopropyltriethoxysilane, N, N'-bis- [3- (Trimethoxysilyl) propyl] ethylenediamine, N, N'-bis- [3- (triethoxysilyl) propyl] ethylenediamine, N, N'-bis- [3- (methyldimethoxysilyl) propyl] ethylenediamine, N, N '-Bis- [3- (trimethoxysilyl) propyl] hexamethylenedia Min, N, N'-bis- [3- (triethoxysilyl) propyl] hexamethylenediamine, N, N'-bis- [3- (methyldimethoxysilyl) propyl] hexamethylenediamine, N, N-bis- [3- (trimethoxysilyl) propyl] ethylenediamine, N, N-bis- [3- (methyldimethoxysilyl) propyl] ethylenediamine, N, N-bis- [3- (triethoxysilyl) propyl] ethylenediamine, N, N-bis- [3- (trimethoxysilyl) propyl] hexamethylenediamine, N, N-bis- [3- (methyldimethoxysilyl) propyl] hexamethylenediamine, N, N-bis- [3- (triethoxy Silyl) propyl] hexamethylenediamine, N, N-bis- [3- (trimethoxysilyl) propyl] ami , N, N-bis- [3- (triethoxysilyl) propyl] amine, N, N-bis- [3- (methyldimethoxysilyl) propyl] amine, and the like, alone or in combination of two or more. Used.
[0033]
The two-component urethane resin composition used in the present invention is a composition which is cured by a reaction between a urethane prepolymer having two or more terminal isocyanate groups and a polyol having two or more terminal hydroxyl groups, for example. Is exemplified. The urethane prepolymer is synthesized from, for example, aromatic isocyanates such as tolylene diisocyanate and diphenylmethane diisocyanate, and aliphatic isocyanates such as hexamethylene diisocyanate and isophorone diisocyanate. As the polyol, a polyoxypropylene glycol-based polyol is generally used, and a polyamine may be used instead of the polyol. These may be used alone or in combination of two or more.
[0034]
Curing catalysts include stannous oleate, stannous laurate, stannous acetate, zinc octylate, lead octylate, tin octylate, lead naphthenate, manganese naphthenate, cobalt manganate, ferric chloride , Stannic chloride, stannous chloride, antimony trichloride, triethylamine, N-methylmorpholine, triethanolamine, triethylenediamine, acetylacetone and the like, and these may be used alone or in combination of two or more. . Among them, lead octylate and lead naphthenate are preferred in terms of cost.
[0035]
The amount of the surface-treated calcium carbonate filler of the present invention to be added to the resin varies depending on the type and use of the resin, and is difficult to define unequivocally. Is about 20 to 150 parts by weight. If the amount of the surface-treated calcium carbonate filler is less than 10 parts by weight, sufficient surface tack cannot be imparted. If the amount is more than 200 parts by weight, the viscosity becomes too high and the workability deteriorates.
[0036]
In the resin composition of the present invention, in addition to the above, in order to adjust the viscosity and other physical properties, for example, fillers such as colloidal silica, talc, kaolin, zeolite, resin balloons, glass balloons, such as dioctyl phthalate, dibutyl Plasticizers such as phthalate, for example, aromatic hydrocarbons such as toluene and xylene, aliphatic hydrocarbons such as hexane and butane, petroleum solvents such as gasoline, ketones such as acetone and methyl ethyl ketone, and ether esters such as cellosolve acetate. Solvents, for example, additives such as silicone oil and fatty acid ester-modified silicone oil, and various other additives and coloring agents, if necessary, can be added alone or in combination of two or more. The surface-treated calcium carbonate filler of the present invention may be used, if necessary, in combination with a conventionally used filler in an allowable range.
[0037]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to Examples and Comparative Examples, but the present invention is not limited by these.
[0038]
Example 1
160g CaCO concentration 3 / Kg, BET specific surface area 15m adjusted to 55 ° C 2 80 g of lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C.) was added to 10 kg of a 10 g / g precipitated calcium carbonate water slurry, and the mixture was stirred for 1 hour to perform surface treatment. . Thereafter, the solid content was dehydrated, dried, and pulverized to 60% by weight to obtain a calcium carbonate powder having lauric acid surface-treated.
[0039]
Example 2
In Example 1, lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C) was converted to myristic acid (C10-14 content 99%, C14 content 98%, All operations were the same as in Example 1 except that the melting point was changed to 54 ° C.
[0040]
Example 3
In Example 1, the BET specific surface area of calcium carbonate was 15 m. 2 / G to 45m 2 All operations were performed in the same manner as in Example 1, except that 80 g of lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C.) was changed to 128 g / g.
[0041]
Example 4
In Example 1, the temperature was 55 ° C. to 40 ° C., and lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C.) was converted to lauric acid (C10-14 content 93%, C12 content 60). %, Melting point 27 ° C.).
[0042]
Example 5
In Example 1, the temperature was set to 55 ° C. to 40 ° C., and lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C.) was converted to palm kernel fatty acid (C10-14 content 64%, C12 content). All operations were the same as in Example 1 except that the temperature was changed to 48% and the melting point was 26 ° C.
[0043]
Example 6
In Example 1, the temperature was 55 ° C. and the temperature was 65 ° C., and the BET specific surface area of calcium carbonate was 15 m. 2 / G to 10m 2 / G except lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C) to stearic acid (C10-14 content 3%, C12 content 0%, melting point 56 ° C) Were all operated in the same manner as in Example 1.
[0044]
Example 7
In Example 1, a temperature of 55 ° C. was set to 50 ° C., and lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C.) was converted to tallow fatty acid (C10-14 content 4%, C12 content 1). %, Melting point 41 ° C.).
[0045]
Example 8
160g CaCO concentration 3 / Kg, BET specific surface area adjusted to 40 ° C, 18m 2 / G of sedimented calcium carbonate in a 10 kg water slurry, 64 g of lauric acid (C10-14 content 100%) in a hot aqueous solution obtained by dissolving 8 g of dodecylbenzenesulfonic acid (DBS) in 1 liter of hot water at 90 ° C. , A C12 content of 98%, and a melting point of 44 ° C.), and a stirred and emulsified solution was added thereto, followed by stirring for 1 hour to perform surface treatment. Thereafter, the solid content was dehydrated, dried, and pulverized to 60% by weight to obtain a calcium carbonate powder having lauric acid surface-treated.
[0046]
Example 9
In Example 8, dodecylbenzenesulfonic acid (DBS) was added to sodium dodecylbenzenesulfonate (DBS-Na), and lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C.) was added to tallow fatty acid ( (C10-14 content 4%, C12 content 1%, melting point 41 ° C.) All operations were carried out in the same manner as in Example 8 except for changing to C10-14.
[0047]
Example 10
In Example 8, the BET specific surface area was 18 m. 2 / G to 22m 2 / G, 8 g of dodecylbenzenesulfonic acid (DBS) and 24 g of tallow fatty acid sodium (tallow fatty acid soap) in 64 g of lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C.) All operations were carried out in the same manner as in Example 8 except that the amount was changed to 48 g.
[0048]
Example 11
In Example 8, the BET specific surface area was 18 m. 2 / G to 22m 2 / G, 8 g of dodecylbenzenesulfonic acid (DBS), 24 g of sodium tallow fatty acid (tallow fatty acid soap), and 64 g of lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C.) Was changed to 48 g of tallow fatty acid (C10-14 content: 4%, C12 content: 1%, melting point: 41 ° C.), except that the operation was the same as in Example 8.
[0049]
Example 12
In Example 8, the BET specific surface area was 18 m. 2 / G to 22m 2 All operations were performed in the same manner as in Example 8 except that 8 g of dodecylbenzenesulfonic acid (DBS) was changed to 16 g of polyoxyethylene oleyl ether (nonionic surfactant) having an HLB of 7.7.
[0050]
Comparative Example 1
In Example 8, the BET specific surface area was 18 m. 2 / G to 15m 2 Example 8 except that 8 g of dodecylbenzenesulfonic acid (DBS) and 32 g of 64 g of lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C.) were changed to 48 g and 32 g, respectively. The same operation was performed.
[0051]
Comparative Example 2
In Example 8, the BET specific surface area was 18 m. 2 / G to 15m 2 All operations were performed in the same manner as in Example 8, except that 8 g of dodecylbenzenesulfonic acid (DBS) was changed to 48 g of sodium tallow fatty acid (soap of tallow fatty acid).
[0052]
Comparative Example 3
In Example 1, lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C.) was replaced with sodium laurate (lauric acid soap) (C10-14 content 100%, C12 content 98%). All operations were the same as in Example 1 except that the temperature was changed to 800 g of a 10% warm aqueous solution (90 ° C.) containing 80 g.
[0053]
Comparative Example 4
In Example 1, lauric acid (C10-14 content 100%, C12 content 98%, melting point 44 ° C.) was converted to sodium tallow fatty acid (tallow fatty acid soap) (C10-14 content 4%, C12 content 1%). All operations were the same as in Example 1 except that the temperature was changed to 800 g of a 10% warm aqueous solution (90 ° C.) containing 80 g.
[0054]
Table 1 shows the production conditions and characteristics of the surface-treated calcium carbonate of Examples 1 to 12 and Comparative Examples 1 to 4.
[0055]
[Table 1]
Figure 2004123935
[0056]
Examples 13 to 24 Comparative Examples 5 to 8
The surface-treated calcium carbonate filler obtained in Examples 1 to 12 and Comparative Examples 1 to 4 were mixed, defoamed and filtered with the following raw materials (parts by weight) using a high-load batch kneader. It was filled in a container to obtain an isocyanate-curable polysulfide-based sealant, and its physical properties were evaluated by the following test methods. The results are shown in Table 2.
[0057]
[Formulation]
(Main agent)
Polymer: 100 parts LP-282 (manufactured by Toray Fine Chemical Co., Ltd.)
Nimeen S220 (10% DOP solution) (manufactured by NOF Corporation) 1.0 part
SCAT-4A (manufactured by Sankyokisei Co., Ltd.) 0.1 part
DOP (manufactured by J-Plus Co., Ltd.) 37.9 parts
Nicanol LLL (Mitsubishi Gas Chemical Co., Ltd.) 13.0 parts
JP333E (Johoku Chemical Co., Ltd.) 1.0 part
Exel O-95R (manufactured by Kao Corporation) 5 parts
Surface-treated calcium carbonate (Examples 1 to 12, Comparative Examples 1 to 4) 105.0 parts
MC-Coat S20 (Maruo Calcium Co., Ltd.) 127 parts
(Curing agent)
CP-132K7 (Toray Fine Chemical Co., Ltd.)
Mix and cure with a base agent / hardener = 65/12.
[0058]
〔Test method〕
With respect to the isocyanate-curable polysulfide-based sealant obtained by the above formulation, the viscosity of the main component, the viscosity after mixing two components of the main component / curing agent, the pot life, and the surface tack were evaluated by the following methods.
[0059]
(Viscosity of main agent, viscosity after mixing two components of main agent / curing agent)
No. B8U viscometer. Using 7 rotors, the viscosities at 1 rpm and 10 rpm were measured.
[0060]
(Available time)
It was measured based on JIS-A5758.
[0061]
(Surface tack)
The surface tack after curing at 23 ° C. and 55% humidity for 1 week was judged by finger touch.
A: Almost no surface tack was observed.
:: A little surface tack is observed, but it is generally good.
Δ: Surface tackiness with low tackiness is observed.
[0062]
As is clear from Table 2, Comparative Example 5 has a very long curing time and poor surface tack. In Comparative Examples 6 to 8, the surface tack was good, but the curing time was too short. In Examples 13 to 24, it can be seen that an appropriate curing time can be obtained and the surface tack is good.
[0063]
[Table 2]
Figure 2004123935
[0064]
Examples 25 to 27 Comparative Examples 9 to 10
The following raw materials (parts are by weight) are mixed, defoamed, and filtered with the surface-treated calcium carbonate filler obtained in Examples 1, 4, 5 and Comparative Examples 3, 4 using a high-load batch kneader. Thereafter, the mixture was filled in a container to obtain a two-pack polyurethane sealant, and its physical properties were evaluated by the following test methods. The results are shown in Table 2.
[Formulation]
(Curing agent)
Polymer: 46 parts of Takelac P-74 (manufactured by Mitsui Takeda Chemical Co., Ltd.)
DOP (J-Plus) 60 parts
Catalyst (lead 2-ethylhexanoate, Pb: 19%) (manufactured by Kishida Chemical Co., Ltd.) 4 parts
152 parts of surface-treated calcium carbonate (Examples 1, 4, 5, Comparative Examples 3, 4)
Heavy calcium carbonate Super S (Maruo Calcium Co., Ltd.) 38 parts
(Base)
Takenate L-1032 (manufactured by Mitsui Takeda Chemical Co., Ltd.)
The curing agent / base is mixed and cured at 3/1.
[0065]
[Test method]
The viscosity of the curing agent, the viscosity after mixing the two components of the curing agent / base, the pot life, and the surface tack of the two-component polyurethane-based sealant obtained by the above formulation were evaluated.
(Curing agent viscosity, viscosity after mixing two components of curing agent / base)
No. B8U viscometer. Using 7 rotors, the viscosities at 1 rpm and 10 rpm were measured.
(Available time)
It was measured based on JIS-A5758.
(Surface tack)
The surface tack after curing at 23 ° C. and 55% humidity for 1 week was judged by finger touch.
A: Almost no surface tack was observed.
:: A little surface tack is observed, but it is generally good.
Δ: Surface tackiness with low tackiness is observed.
[0066]
As is clear from Table 3, in Comparative Examples 9 and 10, the curing time was very long and the surface tack was poor. In Examples 25 to 27, it can be seen that an appropriate curing time can be obtained and the surface tack is good.
[0067]
[Table 3]
Figure 2004123935
[0068]
【The invention's effect】
As described above, the calcium carbonate filler for a curable resin of the present invention is blended with an isocyanate-curable polysulfide-based resin and a two-component urethane-based resin to provide an isocyanate-curable polysulfide-based resin composition having excellent surface tack. A component type urethane resin composition can be provided.

Claims (10)

炭酸カルシウムの表面に、疎水性の脂肪酸を湿式表面処理したことを特徴とする、イソシアネート硬化型ポリサルファイド系および2成分型ウレタン系硬化型樹脂用炭酸カルシウム填剤。A calcium carbonate filler for isocyanate-curable polysulfide-based and two-component urethane-based curable resins, wherein the surface of calcium carbonate is wet-treated with a hydrophobic fatty acid. 炭酸カルシウムの表面に、疎水性の脂肪酸を乳化剤で乳化して湿式表面処理したことを特徴とする、イソシアネート硬化型ポリサルファイド系および2成分型ウレタン系硬化型樹脂用炭酸カルシウム填剤。ただし、疎水性の脂肪酸の重量(A)に対する乳化剤の重量(B)の重量比(B)/(A)が0<(B)/(A)≦1である。A calcium carbonate filler for isocyanate-curable polysulfide-based and two-component urethane-based curable resins, wherein a hydrophobic fatty acid is emulsified with an emulsifier on the surface of calcium carbonate and wet surface treatment is performed. However, the weight ratio (B) / (A) of the weight (B) of the emulsifier to the weight (A) of the hydrophobic fatty acid is 0 <(B) / (A) ≦ 1. 疎水性の脂肪酸が炭素数10〜14の脂肪酸を40%以上含有する請求項1又は2記載の硬化型樹脂用炭酸カルシウム填剤。3. The calcium carbonate filler for a curable resin according to claim 1, wherein the hydrophobic fatty acid contains at least 40% of a fatty acid having 10 to 14 carbon atoms. 疎水性の脂肪酸が炭素数10〜14の脂肪酸を60%以上含有する請求項1又は2記載の硬化型樹脂用炭酸カルシウム填剤。The calcium carbonate filler for a curable resin according to claim 1 or 2, wherein the hydrophobic fatty acid contains at least 60% of a fatty acid having 10 to 14 carbon atoms. 疎水性の脂肪酸が炭素数10〜14の脂肪酸を80%以上含有する請求項1又は2記載の硬化型樹脂用炭酸カルシウム填剤。The calcium carbonate filler for a curable resin according to claim 1 or 2, wherein the hydrophobic fatty acid contains at least 80% of a fatty acid having 10 to 14 carbon atoms. イソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂および2成分型ウレタン系樹脂からなる群より選ばれた少なくとも1種の硬化型樹脂に、請求項1〜5のいずれか1項に記載の表面処理炭酸カルシウム填料を配合してなることを特徴とする硬化型樹脂組成物。The surface-treated calcium carbonate filler according to any one of claims 1 to 5, wherein at least one type of curable resin selected from the group consisting of an isocyanate-curable polysulfide-based resin and a two-component urethane-based resin is blended. A curable resin composition comprising: 表面処理炭酸カルシウム填料の配合量が硬化型樹脂100重量部に対し10〜200重量部である請求項6記載の硬化型樹脂組成物。The curable resin composition according to claim 6, wherein the amount of the surface-treated calcium carbonate filler is 10 to 200 parts by weight based on 100 parts by weight of the curable resin. 硬化型樹脂がイソシアネート硬化型ポリサルファイド系樹脂である請求項6又は7記載の硬化型樹脂組成物。The curable resin composition according to claim 6 or 7, wherein the curable resin is an isocyanate-curable polysulfide resin. 硬化型樹脂が2成分型ウレタン系樹脂である請求項6又は7記載の硬化型樹脂組成物。The curable resin composition according to claim 6, wherein the curable resin is a two-component urethane resin. シーラント、接着剤、床材、防水剤、又は塗料用である請求項6〜9のいずれか1項に記載の硬化型樹脂組成物。The curable resin composition according to any one of claims 6 to 9, which is used for a sealant, an adhesive, a floor material, a waterproofing agent, or a paint.
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