JP2004123352A - エレベータの非常用電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリを集約して機器コストおよび保守コストを抑えるようにしたエレベータの非常用電源装置を提供する。
【解決手段】非常時に巻上機3のブレーキを開放するための非常用バッテリ1、この非常用バッテリにそれぞれ接続されたエレベータに設けた複数の負荷13,15、停電検出後それぞれに時限動作する複数のタイマ19a,19b、各タイマの出力により上記非常用バッテリからの各負荷への給電をオン/オフする複数のスイッチング回路11a,11b、を備え、非常時に巻上機のブレーキを開放するための非常用バッテリ1からエレベータに設けた複数の負荷にも電力を供給する。
【選択図】 図1
【解決手段】非常時に巻上機3のブレーキを開放するための非常用バッテリ1、この非常用バッテリにそれぞれ接続されたエレベータに設けた複数の負荷13,15、停電検出後それぞれに時限動作する複数のタイマ19a,19b、各タイマの出力により上記非常用バッテリからの各負荷への給電をオン/オフする複数のスイッチング回路11a,11b、を備え、非常時に巻上機のブレーキを開放するための非常用バッテリ1からエレベータに設けた複数の負荷にも電力を供給する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、非常時ブレーキ開放用バッテリを利用したエレベータの非常用電源装置、特に非常時の他の負荷への電源供給に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベータの非常用電源装置は、専用の非常用バッテリにて停電時に停電灯をつける構成になっている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実公平6−22698号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の技術を用いて、停電時の巻上機のブレーキ開放、停電灯点灯、インターホン等のバックアップを行なおうとすると、それぞれ個別に電圧や必要なバックアップ時間が異なるため、それぞれの機能別にバッテリを準備する必要があった(個々の停電時バックアップ時間は個々のバッテリ容量、個々の回路に給電される電圧はバッテリ電圧によりそれぞれ決まる)。このため、定期的に取り替えが必要なバッテリを数多く有することになり、保守に要するコストが増大する問題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、バッテリを集約して機器コストおよび保守コストを抑えるようにしたエレベータの非常用電源装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的に鑑み、この発明は、非常時に巻上機のブレーキを開放するための非常用バッテリと、この非常用バッテリにそれぞれ接続されたエレベータに設けた複数の負荷と、停電検出後それぞれに時限動作する複数のタイマと、各タイマの出力により上記非常用バッテリからの各負荷への給電をオン/オフする複数のスイッチング回路と、を備え、非常時に巻上機のブレーキを開放するための非常用バッテリからエレベータに設けた複数の負荷にも電力を供給するエレベータの非常用電源装置にある。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の一実施の形態によるエレベータの非常用電源装置の構成を示す図である。停電時にブレーキ開放スイッチ7が閉じた時に巻上機3のブレーキコイル5に電力を供給してブレーキを開放するための電圧、容量を持った非常用バッテリ1に、停電灯13用の電圧に変換するDC/DCコンバータ(1)9aを接続し、買電を入力とする停電検出回路17で停電検出後、所定時間だけ信号出力が有効になる停電灯用の時限タイマ(1)19aと、時限タイマ出力有効時のみオンして電力を供給するスイッチング回路(1)11aとの動作により、停電灯13へは停電検出後所定時間のみ電力が供給される。
【0008】
同様に非常用バッテリ1に、インターホン(電源部)15用の電圧に変換するDC/DCコンバータ(2)9bを接続し、通常時(買電正常時)は常に、また停電検出後は所定時間だけそれぞれ信号出力が有効になるインターホン用の時限タイマ(2)19bと、時限タイマ出力有効時のみオンして電力を供給するスイッチング回路(2)11bとの動作により、インターホン15へは通常時および停電検出後所定時間は電力が供給される。図2には、買電、停電灯、インターホンに供給される電源すなわち電力供給の状態を示す。
【0009】
なお、かご内に閉じこめられた人を救出するために、停電時用のブレーキ開放スイッチ7を操作することで、巻上機3のブレーキを開放し、かごとつり合い錘(共に図示せず)の荷重の不平衡でかごを自走させて最寄り階まで移動させて救出するが、非常用バッテリ1はブレーキを開放している時、すなわちブレーキ開放スイッチ7が閉じている時のみ電力を消費するので、消費する電力はわずかである。
【0010】
以上のように構成することにより、停電が継続しても停電灯およびインターホンへの電力供給に時間制限をすることで、これらの消費電力により非常用バッテリの電力が全て消費されてしまうことを防止できる。なお、停電灯やインターホンの消費電力は、ブレーキ開放に要する電力に比べ一般に非常に小さく、バックアップ時間さえ制限すればバッテリの容量を増やす必要はない。そしてブレーキ開放用の非常用バッテリで全ての停電バックアップを行なうことができ、必要なバッテリの数を大幅に減少でき、これにより保守コストも低減できる。
【0011】
実施の形態2.
図3はこの発明の別の実施の形態によるエレベータの非常用電源装置の構成を示す図である。図3に示すように、停電時に自動着床させるための巻上機3に電力供給を行うための巻上機用インバータ23、およびドアモータ4に電力供給を行うためのドアモータ用インバータ21にもそれぞれ駆動用スイッチ23a、21aを介して非常用バッテリ1から給電するようにすることで、停電時すなわち非常時の巻上機およびドア駆動用の各バッテリを、非常時の巻上機ブレーキ開放用のバッテリと兼用することも可能である。これにより、停電時自動着床装置付のエレベータでも一系統のバッテリで構成可能である。
【0012】
なお上記説明では、バックアップ対象を停電灯とインターホンとしたが、他の停電バックアップを必要とする各種機器(負荷)でも同様に構成できることは言うまでもない。
【0013】
【発明の効果】
以上のようにこの発明では、非常時にブレーキ開放用の非常用バッテリにより停電灯やインターホン等の他のエレベータの負荷にも時間制限をして電力供給を行うようにしたので、非常時のバッテリを集約できかつ各負荷の消費電力により非常用バッテリの電力が全て消費されてしまうことを防止でき、必要なバッテリの数を大幅に減少でき、また機器コストおよび保守コストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態によるエレベータの非常用電源装置の構成を示す図である。
【図2】図1の非常用電源装置の動作を説明するための図である。
【図3】この発明の別の実施の形態によるエレベータの非常用電源装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 非常用バッテリ、3 巻上機、4 ドアモータ、5 ブレーキコイル、7ブレーキ開放スイッチ、9a,9b DC/DCコンバータ、11a,11bスイッチング回路、13 停電灯、15 インターホン、17 停電検出回路、19a,19b 時限タイマ、21 ドアモータ用インバータ、21a,23a 駆動用スイッチ、23 巻上機用インバータ。
【発明の属する技術分野】
この発明は、非常時ブレーキ開放用バッテリを利用したエレベータの非常用電源装置、特に非常時の他の負荷への電源供給に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のエレベータの非常用電源装置は、専用の非常用バッテリにて停電時に停電灯をつける構成になっている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
実公平6−22698号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の技術を用いて、停電時の巻上機のブレーキ開放、停電灯点灯、インターホン等のバックアップを行なおうとすると、それぞれ個別に電圧や必要なバックアップ時間が異なるため、それぞれの機能別にバッテリを準備する必要があった(個々の停電時バックアップ時間は個々のバッテリ容量、個々の回路に給電される電圧はバッテリ電圧によりそれぞれ決まる)。このため、定期的に取り替えが必要なバッテリを数多く有することになり、保守に要するコストが増大する問題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解消するためになされたもので、バッテリを集約して機器コストおよび保守コストを抑えるようにしたエレベータの非常用電源装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的に鑑み、この発明は、非常時に巻上機のブレーキを開放するための非常用バッテリと、この非常用バッテリにそれぞれ接続されたエレベータに設けた複数の負荷と、停電検出後それぞれに時限動作する複数のタイマと、各タイマの出力により上記非常用バッテリからの各負荷への給電をオン/オフする複数のスイッチング回路と、を備え、非常時に巻上機のブレーキを開放するための非常用バッテリからエレベータに設けた複数の負荷にも電力を供給するエレベータの非常用電源装置にある。
【0007】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の一実施の形態によるエレベータの非常用電源装置の構成を示す図である。停電時にブレーキ開放スイッチ7が閉じた時に巻上機3のブレーキコイル5に電力を供給してブレーキを開放するための電圧、容量を持った非常用バッテリ1に、停電灯13用の電圧に変換するDC/DCコンバータ(1)9aを接続し、買電を入力とする停電検出回路17で停電検出後、所定時間だけ信号出力が有効になる停電灯用の時限タイマ(1)19aと、時限タイマ出力有効時のみオンして電力を供給するスイッチング回路(1)11aとの動作により、停電灯13へは停電検出後所定時間のみ電力が供給される。
【0008】
同様に非常用バッテリ1に、インターホン(電源部)15用の電圧に変換するDC/DCコンバータ(2)9bを接続し、通常時(買電正常時)は常に、また停電検出後は所定時間だけそれぞれ信号出力が有効になるインターホン用の時限タイマ(2)19bと、時限タイマ出力有効時のみオンして電力を供給するスイッチング回路(2)11bとの動作により、インターホン15へは通常時および停電検出後所定時間は電力が供給される。図2には、買電、停電灯、インターホンに供給される電源すなわち電力供給の状態を示す。
【0009】
なお、かご内に閉じこめられた人を救出するために、停電時用のブレーキ開放スイッチ7を操作することで、巻上機3のブレーキを開放し、かごとつり合い錘(共に図示せず)の荷重の不平衡でかごを自走させて最寄り階まで移動させて救出するが、非常用バッテリ1はブレーキを開放している時、すなわちブレーキ開放スイッチ7が閉じている時のみ電力を消費するので、消費する電力はわずかである。
【0010】
以上のように構成することにより、停電が継続しても停電灯およびインターホンへの電力供給に時間制限をすることで、これらの消費電力により非常用バッテリの電力が全て消費されてしまうことを防止できる。なお、停電灯やインターホンの消費電力は、ブレーキ開放に要する電力に比べ一般に非常に小さく、バックアップ時間さえ制限すればバッテリの容量を増やす必要はない。そしてブレーキ開放用の非常用バッテリで全ての停電バックアップを行なうことができ、必要なバッテリの数を大幅に減少でき、これにより保守コストも低減できる。
【0011】
実施の形態2.
図3はこの発明の別の実施の形態によるエレベータの非常用電源装置の構成を示す図である。図3に示すように、停電時に自動着床させるための巻上機3に電力供給を行うための巻上機用インバータ23、およびドアモータ4に電力供給を行うためのドアモータ用インバータ21にもそれぞれ駆動用スイッチ23a、21aを介して非常用バッテリ1から給電するようにすることで、停電時すなわち非常時の巻上機およびドア駆動用の各バッテリを、非常時の巻上機ブレーキ開放用のバッテリと兼用することも可能である。これにより、停電時自動着床装置付のエレベータでも一系統のバッテリで構成可能である。
【0012】
なお上記説明では、バックアップ対象を停電灯とインターホンとしたが、他の停電バックアップを必要とする各種機器(負荷)でも同様に構成できることは言うまでもない。
【0013】
【発明の効果】
以上のようにこの発明では、非常時にブレーキ開放用の非常用バッテリにより停電灯やインターホン等の他のエレベータの負荷にも時間制限をして電力供給を行うようにしたので、非常時のバッテリを集約できかつ各負荷の消費電力により非常用バッテリの電力が全て消費されてしまうことを防止でき、必要なバッテリの数を大幅に減少でき、また機器コストおよび保守コストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態によるエレベータの非常用電源装置の構成を示す図である。
【図2】図1の非常用電源装置の動作を説明するための図である。
【図3】この発明の別の実施の形態によるエレベータの非常用電源装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 非常用バッテリ、3 巻上機、4 ドアモータ、5 ブレーキコイル、7ブレーキ開放スイッチ、9a,9b DC/DCコンバータ、11a,11bスイッチング回路、13 停電灯、15 インターホン、17 停電検出回路、19a,19b 時限タイマ、21 ドアモータ用インバータ、21a,23a 駆動用スイッチ、23 巻上機用インバータ。
Claims (2)
- 非常時に巻上機のブレーキを開放するための非常用バッテリと、
この非常用バッテリにそれぞれ接続されたエレベータに設けた複数の負荷と、
停電検出後それぞれに時限動作する複数のタイマと、
各タイマの出力により上記非常用バッテリからの各負荷への給電をオン/オフする複数のスイッチング回路と、
を備え、非常時に巻上機のブレーキを開放するための非常用バッテリからエレベータに設けた複数の負荷にも電力を供給するエレベータの非常用電源装置。 - 前記非常用バッテリがさらに巻上機およびドアモータにも接続されて非常時に給電を行うことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの非常用電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002292735A JP2004123352A (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | エレベータの非常用電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002292735A JP2004123352A (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | エレベータの非常用電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004123352A true JP2004123352A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32283902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002292735A Pending JP2004123352A (ja) | 2002-10-04 | 2002-10-04 | エレベータの非常用電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004123352A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010247918A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータの非常用電源装置 |
JP2013049557A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Toshiba Elevator Co Ltd | 乗客コンベア制御装置 |
JP2016069099A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 株式会社日立製作所 | エレベータ装置およびエレベータ制御方法 |
-
2002
- 2002-10-04 JP JP2002292735A patent/JP2004123352A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010247918A (ja) * | 2009-04-13 | 2010-11-04 | Mitsubishi Electric Corp | エレベータの非常用電源装置 |
JP2013049557A (ja) * | 2011-08-31 | 2013-03-14 | Toshiba Elevator Co Ltd | 乗客コンベア制御装置 |
JP2016069099A (ja) * | 2014-09-26 | 2016-05-09 | 株式会社日立製作所 | エレベータ装置およびエレベータ制御方法 |
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