JP2004123264A - 階段用リフター - Google Patents

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Abstract

【課題】リフターの昇降台を利用して階段を構成し、通常の階段として利用してもその駆動機構に疲労を招くことがなく、長寿命であるばかりでなく、その階段を利用して、必要に応じて車いすの昇降ができる実用的な階段用リフターを提供する。
【解決手段】基台5と、昇降台2と、この昇降台を基台に対して水平を保ったまま昇降できる昇降装置7とを備えたリフターであって、その昇降装置が、それぞれの一端が基台と昇降台に枢着され、X状に交叉して互いに枢着6されるとともに、それぞれの他端には基台の上面と昇降台の下面を転動する転動ローラ11,12を有する一対のアーム9,10と、この一対のアームにそれぞれ設けられたカム15,16と、これらのカムに接して移動するくさびローラ13と、このくさびローラの駆動機構14とからなり、前記一対のアームに設けられた各カムには、昇降台の予定停止位置において水平となるカム面15a,16aを形成した。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、各家庭、集会所やホール等の階段に使用するための階段用リフターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、各家庭や集会所やホール等においては、車いすに対応するために、階段に隣接してスロープを形成し、或いは、リフトを設置しているが、スロープやリフトを設置するためには相当の空間が必要であり、また、実用的な勾配の小さなスロープの形成や安全なリフトの設置には多大のコストを要するので、それらを必要な全ての場所に配置し、または、設置することは困難である。
【0003】
ところで、現在市販されている車いすの重量は10kg〜21kg、全長は約900mm〜1100mm、その全幅は約570mm〜670mmであり、このようなスロープやリフトのない階段の昇降には、車いすの利用者やその介護者は非常な不便を強いられている。
【0004】
したがって、階段自体をリフターの昇降台とすることも検討されたが、通常のリフターの昇降台を階段として利用する場合には、階段を昇降する際に、その昇降装置の駆動機構に衝撃的な荷重が作用するので、頻繁に利用する場合には、ねじ軸に螺合する回転ナットや油圧シリンダからなる駆動機構に疲労を招くという欠点があった。
【0005】
このような欠点を解消するために、昇降台を基台に対して水平を保ったまま昇降するリフト装置(例えば、特許文献1および2参照。)であって、昇降台が正確な予定停止位置に停止できると共に、停止時に昇降台に衝撃的な荷重がかかっても、駆動機構にはその荷重の影響を受けないリフターを階段として利用することに想到した。なお、本願の出願人は既にこのようなリフターを提案している(特願2001−210985号参照。)。
【0006】
【特許文献1】
実公平4−47191号公報、
【特許文献2】
特許第2878674号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、このようなリフターの昇降台を利用して階段を構成し、通常の階段として利用してもその駆動機構に疲労を招くことがなく、長寿命であるばかりでなく、その階段を利用して、必要に応じて車いすの昇降ができる実用的な階段用リフターを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
基台と、昇降台と、この昇降台を基台に対して水平を保ったまま昇降できる昇降装置とを備えたリフターであって、その昇降装置が、それぞれの一端が基台と昇降台に枢着され、X状に交叉して互いに枢着されるとともに、それぞれの他端には基台の上面と昇降台の下面を転動する転動ローラを有する一対のアームと、この一対のアームにそれぞれ設けられたカムと、このカムに接して移動するくさびローラと、このくさびローラの駆動機構とからなり、前記一対のアームに設けられた各カムには、昇降台の予定停止位置において水平となるカム面が形成された複数のリフターを、前記予定停止位置または最下降位置において停止する昇降台が階段を構成するように併設したものである。
【0009】
基台と、昇降台と、この昇降台を基台に対して水平に保ったまま昇降できる昇降装置とを備えたリフターであって、その昇降装置が、それぞれの一端が基台と昇降台に枢着され、X状に交叉して互いに枢着されるとともに、それぞれの他端には基台の上面と昇降台の下面を転動する転動ローラを有する一対のアームと、この一対のアームにそれぞれ設けられたカムと、これらのカムに接して移動するくさびローラと、このくさびローラの駆動機構とからなり、前記一対のアームに設けられた各カムには、昇降台の複数の予定停止位置において水平となるカム面がそれぞれ形成された複数のリフターを、前記基台を同一水平面に配置し、かつ最下降位置または予定停止位置において停止する各昇降台が階段を構成するように連設してリフター群とし、このリフター群を複数個併設したものである。
【0010】
なお、1個の階段の高さが高い場合には、昇降装置が、それぞれの一端が基台と昇降台に枢着され、それぞれの他端が互いに枢動可能に連結された第1アーム群と、それぞれの一端に基台の上面と昇降台の下面を転動する転動ローラを設け、それぞれの他端が互いに枢動可能に連結された第2アーム群と、第1アーム群のアームと第2アーム群のアームとをX状に交叉して枢着するとともに、第1アーム群または第2アーム群のアームに設けられたカムと、これらのカムに接して移動するくさびローラと、このくさびローラの駆動機構とからなり、前記カムには、昇降台の予定停止位置において水平となるカム面がそれぞれ形成されたリフターであることが好ましい。
【0011】
また、昇降台が、載置される車いすの長さのほぼ整数分の1の幅を有することが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施例である図に示された階段用リフターについてこの発明を詳細に説明する。なお、図中、同一または相当部分には同一符号が付されている。
【0013】
図1には、この発明に従う第1実施例である階段用リフター1が、比較的広い場所、例えば、家庭の玄関の前に形成される勾配の小さな階段、すなわち、踏板部分の広い階段に利用されている場合が示されている。すなわち、階段の踏板3は、階段用リフター1の停止している昇降台2を被覆するように設けられ、通常の階段を構成している。なお、最も下段の階段を構成する階段用リフター1は、その昇降台2が最下降位置にある時に、昇降台2に設けられる踏板3の表面が地面Gの表面と面一となるように、地面Gにピット4(深さ約150mm)を掘って配設されている。また、踏板3の縦(奥行)および横(幅)の長さは、1200mm×200mmで既に利用されている車いすを十分に載置できる大きさである。なお、階段用リフター1が隣接して併設されている。
【0014】
階段用リフター1の構造は、図2および図3に示されるように、基台5と、昇降台2と、そしてこの昇降台2の昇降装置7とからなっている。昇降装置7は、それぞれの一端が基台5と昇降台2に枢着され、X状に交差して互いに枢着6されると共に、それぞれの他端には基台5の上面8を転動する転動ローラ11および昇降台2の下面を転動する転動ローラ12をそれぞれ有する2対のアーム9と10と、このアーム9と10に形成されたカム15および16に接して移動するくさびローラ13、13の駆動機構14とから構成されている。そして、2対のアーム9,10に設けられた各カム15,16には、昇降台2の予定停止位置において水平となるカム面15aおよび16aが形成されている。
【0015】
くさびローラ13の駆動機構14は、駆動源である電動機により駆動される回転ナット14aと、この回転ナットと螺合するねじ軸14bとからなっており、そのオン・オフや速度はリモートコントロールできるようになっている。なお、くさびローラ13の駆動機構14を油圧シリンダとし、その油圧供給回路の電磁弁をリモートコントロールしてもよい。
【0016】
このような階段用リフター1は、駆動機構14によりくさびローラ13を駆動してアーム9,10のカム15,16を介してアーム9,10を拡開し、昇降台2をその荷重に抗して上昇させるものであるが、くさびローラ13が水平となったカム面15a,16aの間に至ると、昇降台2を上昇させる分力は働かず、同時に昇降台2の荷重はくさびローラ13を介して機構的に支えることとなる。したがって、駆動機構14のねじ軸14bやナット14aや油圧シリンダのピストンに昇降台2の荷重が直接影響を及ぼすことがなく、駆動機構14に疲労を与え、損傷を与えることがない。したがって、このような階段用リフター1の昇降台2に踏板3を被覆し、昇降台2の位置を予定停止位置に留め、かつその予定停止位置を階段の高さに設定しておけば、長期間にわたり階段として使用してもその駆動機構14の性能を損なうことがない。
【0017】
また、車いすに対して使用する場合には、先ず、最初の階段を構成する階段用リフター1の昇降台2を最下降位置に下げ、昇降台2を被覆する踏板3の表面を地面の表面と面一にする。次いで、地面Gを走行している車いすを踏板3の上で停止させ、安全装置により固定する。車いすが踏板3に固定されたならば、昇降装置7の駆動機構14をリモートコントロールにより作動して、昇降台2を予定停止位置、すなわち、最初の階段位置にまで上昇させる。同時に、第2の階段を構成する階段用リフター1の昇降台2を最下降位置、すなわち、最初の階段位置にまで下げる。かくして、最初の階段位置において、固定を解かれた車いすは階段用リフター1の踏板3から第2の階段を構成する階段用リフター1の踏板3の上に移動することができる。以後、順次、この動作を繰り返して、所定の高さの床に達することができる。なお、車いすを踏板3に固定するための安全装置は、下の階段に隣接する一方の延長部3a、またはその一部に設け、油圧シリンダ等の動力により延長部3aを上方に反転させるものが良い。
【0018】
床面を走行する車いすを地面に降ろすには、上昇させた場合と逆の操作を行えばよい。すなわち、最後の階段を構成する階段用リフター1の昇降台2を予定停止位置に上げ、昇降台2を被覆する踏板3の表面を床面の表面と面一にする。次いで、床面を走行している車いすを踏板3の上で停止させて固定する。車いすが踏板3に固定されたならば、昇降装置7の駆動機構14をリモートコントロールにより作動して、昇降台2を最下降位置、すなわち、最後の階段の前の階段を構成する予定停止位置にまで下降させる。同時に、最後の階段の前の階段を構成する階段用リフターの昇降台を予定停止位置にまで上げる。かくして、最後の階段位置において、固定を解かれた車いすは階段用リフター1の踏板3から最後の階段の前の階段を構成する階段用リフターの踏板の上に移動することができる。
【0019】
図4には、この発明に従う第2実施例である連設型の階段用リフター1を階段に利用したところが示されている。連設型の階段用リフター1は少なくとも2個の予定停止位置を有する2個のリフター1a,1bを連設したもので、通常、2段の階段を構成している。第1実施例と同様に、最も下段の階段と2段目の階段を構成する1群のリフター1aと1bからなる階段用リフター1は、リフター1aが最下降位置にある時に、その昇降台2に設けられる踏板3の表面が地面Gの表面と面一になるように、地面Gにピット4を掘って配設されている。また、各リフター1aと1bの踏板3の奥行は550mmであり、その幅は1160mmである。なお、第3番目および第4番目の階段を構成する連設型の階段用リフター1が併設されているが、必要に応じて、第2段目までの階段を連続的に構成するように複数個の階段用リフター1を併設することができる。
【0020】
図5および図6に示されるように、連設型の階段用リフターを構成するリフター1a、1bの構造は、カム15および16の形状を除いて、図2および図3に示される第1実施例の階段用リフター1と同様である。すなわち、基台5と、昇降台2と、この昇降台2の昇降装置7とからなっている。昇降装置7は、それぞれの一端が基台5と昇降台2に枢着され、X状に交差して互いに枢着6されると共に、それぞれの他端には基台5の上面を転動する転動ローラ11および昇降台2の下面を転動する転動ローラ12をそれぞれ有する2対のアーム9と10と、このアーム9と10に形成されたカム15および16に接して移動するくさびローラ13、13の駆動機構14とから構成されている。そして、2対のアーム9,10に設けられた各カム15,16には、昇降台2の予定停止位置において水平となるカム面15a、15bおよび16a,16bが形成されている。
【0021】
このようなリフター1a,1bは、実施例1の階段用リフター1と同様に、駆動機構14によりくさびローラ13を駆動してアーム9,10のカム15,16を介してアーム9,10を拡開して、昇降台2をその荷重に抗して上昇させるものであり、くさびローラ13が水平となったカム面15aと16aおよび15bと16bの間に至ると、昇降台2を上昇させる分力は働かず、同時に昇降台2の荷重はくさびローラ13を介して機構的に支えられることとなる。したがって、駆動機構14であるねじ軸14bやナット14a或いは油圧シリンダのピストンに昇降台2の荷重が直接影響を及ぼすことがなく、駆動機構14に疲労を与え、損傷を与えることがない。したがって、このようなリフター1a,1bの昇降台2に踏板3をそれぞれ被覆し、昇降台2の位置を2個の予定停止位置にそれぞれ留め、かつその予定停止位置および予定停止位置間をそれぞれ階段の高さに設定しておけば、長期間にわたり階段として使用してもその駆動機構14の性能を損なうことがない。
【0022】
車いすに対して使用する場合には、1群のリフター1a,1bの昇降台3,3をそれぞれ最下降位置に降下させて、1群のリフター1a,1bの昇降台2,2を水平とし、第1実施例の階段用リフター1と同様に、1群のリフター1a,1bの昇降台2、2の踏板3,3を地面G表面と面一としてその上に車いすを乗せ、安全装置を作動させて、隣に併設されている階段用リフター1のリフター1aの昇降台の踏板の位置まで2個のリフター1a,1bを同期させながら上昇させる。同時に、階段用リフター1を構成する1群のリフター1a,1bのうちリフター1bをリフター1aの位置まで降下させて、1群のリフター1a,1bの昇降台2,2を水平とし、1群のリフター1a,1bの昇降台2、2の踏板3,3の上に乗せられている車いすを1群のリフター1a,1bの昇降台2,2の踏板3,3の上に移動させる。この操作を繰り返して車いすを上昇させるものである。なお、降下させる場合にも、1群のリフター1a,1bの昇降台2,2や1群のリフター1a,1bの昇降台2,2それぞれ水平としてから、1群のリフターを1個の階段用リフター1として操作するものである。
【0023】
図7には、この発明に従う第3実施例である連設型の階段用リフター1を階段に利用したところが示されている。図8および図9に示されるように、この連設型の階段用リフター1は少なくとも3個の予定停止位置を有する3個のリフター1a,1b,1cを連設したもので、通常、3段の階段を構成している。最も下段の階段、2段目の階段および3段目の階段を構成する1群のリフター1a、1bおよび1cからなる階段用リフター1は、各リフター1a,1bおよび1cがそれぞれ最下降位置にある時に、その昇降台2、2、2に設けられる踏板3、3、3の表面が地面Gの表面と面一になるように、地面Gにピット4を掘って配設されている。また、各リフター1a、1b、1cの各踏板3の奥行は350mmであり、その幅は1140mmである。なお、4段目、5段目および6段目の階段を構成する連設型の階段用リフター1が併設されているが、必要に応じて、3n段目までの階段を連続的に構成するようにn個の階段用リフター1を併設することができる。
【0024】
このようなリフター1a,1b,1cは、それぞれくさびローラ13が水平となったカム面15aと16a、15bと16b,15cと16cの間に至ると、昇降台2を上昇させる分力が働かず、同時に昇降台2の荷重はくさびローラ13を介して機構的に支えることとなる。したがって、駆動機構14であるナット14aやねじ軸14bあるいは油圧シリンダのピストンに昇降台2の荷重が直接影響を及ぼすことがなく、駆動機構14に疲労を与え、損傷を与えることがない。したがって、このようなリフター1a,1bおよび1cのそれぞれの昇降台2に踏板3をそれぞれ被覆し、昇降台2の位置を3個の予定停止位置にそれぞれ留め、かつその予定停止位置および予定停止位置間をそれぞれ階段の高さに設定しておけば、長期間にわたり階段として使用してもそれらの駆動機構14の性能を損なうことがない。
【0025】
この発明の第4実施例は図10および図11に示される階段用リフターの昇降台の昇降装置である。このような昇降装置は、特許文献1の図7から9や、特許文献2に多段式リフト装置として既に知られている。すなわち、一端が基台5に枢着され、他端が昇降台2に枢着された上部アーム17の端に枢動可能に連結された下部アーム18とからなる第1アーム群19と、一端に基台5の上面を転動する転動ローラ20を設け、他端が昇降台2の下面を転動する転動ローラ21を有する上部アーム22の端に枢動可能に連結された下部アーム23からなる第2アーム群24と、第1アーム群19の上部アーム17と第2アーム群24の上部アーム22と第1アーム群19の下部アーム18と第2アーム群24の下部アーム23とをそれぞれX状に交差して枢着すると共に、第1アーム群19の各アーム17,18に設けられたカム25,26と、これらのカム25,26に接して移動するくさびローラ27と、このくさびローラ27を駆動するためのピストンロッド28を有する油圧シリンダ29からなると駆動機構14とからなり、カム25,26には、昇降台2の予定停止位置において水平となるカム面25a,26aがそれぞれ形成されているものである。
【0026】
このような多段式リフターは階段の一段の高さが高いもの(勾配が急なもの)に適し、上述の実施例と同様の効果を奏するものである。すなわち、くさびローラ27が水平となったカム面25aと26aの間に至ると、昇降台2を上昇させる分力は働かないが、同時に昇降台2の荷重はくさびローラ27を介して機構的に支えられることとなる。したがって、駆動機構の14のピストンロッド28や油圧シリンダ29に疲労を与え、損傷を与えることがない。したがって、通常は階段として利用してもその駆動機構14の性能を損なうことがなく、必要に応じて、車いすのリフターとして利用することができる。
【0027】
なお、各リフターの昇降台の幅を載置される車いすの長さのほぼ整数分の1の大きさとすれば、同期駆動の必要な1群のリフターの数を容易に定めることができる。すなわち、車いすの長さが1100mmの場合には、奥行33cmの階段に対して4個のリフターを1群のリフターとして制御するのが有利である。
【0028】
【発明の効果】
この発明によれば、昇降台の予定停止位置において水平となるカム面が形成された複数のリフターを、予定停止位置において停止する昇降台が階段を構成するように併設したので、必要な場合には車いすのリフトとして利用できるばかりでなく、通常は階段として利用しても、その駆動機構に損傷をもたらすことがない。したがって、階段空間を利用して故障の少ない車いす用リフトを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の階段用リフターを適用した階段の説明図である。
【図2】この発明の第1実施例である階段用リフターの側面図である。
【図3】図2の階段用リフターの正面図である。
【図4】この発明の第2実施例の階段用リフターを適用した階段の説明図である。
【図5】この発明の第2実施例の階段用リフターの側面図である。
【図6】図5の階段用リフターの正面図である。
【図7】この発明の第3実施例の階段用リフターを適用した階段の説明図である。
【図8】この発明の第3実施例の階段用リフターの側面図である。
【図9】図8の階段用リフターの正面図である。
【図10】この発明の第4実施例の階段用リフターに使用される昇降装置の側面図である。
【図11】図10の昇降装置の正面図である。
【符号の説明】
1  階段用リフター
2  昇降台
3  踏板
4  ピット
5  基台
7  昇降装置
9,10  アーム
11,12  転動ローラ
13,27  くさびローラ
14  駆動機構
15,16  カム
15a,16a  水平となるカム面
17,22  上部アーム
18,23  下部アーム
19  第1アーム群
24  第2アーム群
25,26  カム
25a,26a  水平となるカム面

Claims (4)

  1. 基台と、昇降台と、この昇降台を基台に対して水平を保ったまま昇降できる昇降装置とを備えたリフターであって、その昇降装置が、それぞれの一端が基台と昇降台に枢着され、X状に交叉して互いに枢着されるとともに、それぞれの他端には基台の上面と昇降台の下面を転動する転動ローラを有する一対のアームと、この一対のアームにそれぞれ設けられたカムと、これらのカムに接して移動するくさびローラと、このくさびローラの駆動機構とからなり、前記一対のアームに設けられた各カムには、昇降台の予定停止位置において水平となるカム面が形成された複数のリフターを、前記予定停止位置または最下降位置において停止する昇降台が階段を構成するように併設したことを特徴とする階段用リフター。
  2. 基台と、昇降台と、この昇降台を基台に対して水平を保ったまま昇降できる昇降装置とを備えたリフターであって、その昇降装置が、それぞれの一端が基台と昇降台に枢着され、X状に交叉して互いに枢着されるとともに、それぞれの他端には基台の上面と昇降台の下面を転動する転動ローラを有する一対のアームと、この一対のアームにそれぞれ設けられたカムと、これらのカムに接して移動するくさびローラと、このくさびローラの駆動機構とからなり、前記一対のアームに設けられたカムには昇降台の複数の予定停止位置において水平となるカム面がそれぞれ形成された複数のリフターを、前記基台を同一水平面に配置し、かつ最下降位置または前記予定停止位置において停止する各昇降台が階段を構成するように連設してリフター群とし、このリフター群を複数個併設したことを特徴とする階段用リフター。
  3. 上記昇降装置が、それぞれの一端が基台と昇降台に枢着され、それぞれの他端が互いに枢動可能に連結された第1アーム群と、それぞれの一端に基台の上面と昇降台の下面を転動する転動ローラを設け、それぞれの他端が互いに枢動可能に連結された第2アーム群と、第1アーム群のアームと第2アーム群のアームとをX状に交叉して枢着するとともに、第1アーム群または第2アーム群のアームに設けられたカムと、これらのカムに接して移動するくさびローラと、このくさびローラの駆動機構とからなり、前記カムには、昇降台の予定停止位置において水平となるカム面がそれぞれ形成されたリフターであることを特徴とする請求項1または2記載の階段用リフター。
  4. 上記昇降台が、載置される車いすの長さのほぼ整数分の1の幅を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の階段用リフター。
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