JP2004123187A

JP2004123187A - Packaging body for heat treatment

Info

Publication number: JP2004123187A
Application number: JP2002290888A
Authority: JP
Inventors: Yukitoshi Kubota; 久保田　行俊
Original assignee: Meisei Sansho Co Ltd
Current assignee: Meisei Sansho Co Ltd
Priority date: 2002-10-03
Filing date: 2002-10-03
Publication date: 2004-04-22

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To obtain a suitable numerical value range of the peel strength of a weakly joined part which breaks first when the inner pressure of a bag becomes above a fixed pressure during heat treatment as to a packaging body suitable for microwave oven heat treatment together with wet tissue comprising wet tissue and a bag air-tightly packaging the same. <P>SOLUTION: A bag base material comprising a bag 2 is made of a plastic film 5 containing a seal layer 4 having a heat seal characteristic and both sides of the layer 4 are joined. The bag 2 is provided with a center seal part 7 connecting in a butt shape the superimposed end of the film 5 in the width direction and an end seal part 9 connecting both ends in the longitudinal direction. A weakly adhesion part with a peeling strength of 2.0 N-8.0 N/15mm is formed wholly or partly on the center seal part 7. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ウエットティッシュごと電子レンジにより加熱できる包装体に関する。
【０００２】
【従来の技術】
この種の包装体の従来例に特許文献１がある。この包装体は、重畳する縁部を接着してなるプラスチックフィルム製の袋と、その内部に収納されたウエットティッシュとからなり、縁部に３００ｇ／ｃｍ^２　〜７００ｇ／ｃｍ^２　の接着強度の弱接合部を設けてある。その実施の形態の欄には、電子レンジによる加熱時に、袋の内圧が限界強度に達する前に弱接合部が先破れして、袋が急激に破裂することに起因する破裂音の発生を防ぐことができる旨の記載がある。
【０００３】
【特許文献１】
特開２００１−３１１３５号公報（段落番号００１１、図５）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献１では、弱接合部の接着強度の特定方法に疑問がある。すなわち「ｇ／ｃｍ^２　」で規定される単位は、せん断応力値又はシール時の加圧値のいずれにも解釈できるが、いずれに解釈に拠っても包装体は製造できない。まず、前者の解釈に基づいて、種々の接着剤でプラスチックフィルムを接着して、当該フィルムの接着部分のせん断応力値を測定した。しかし、最も接着力の弱い接着剤を使用した場合でも、せん断応力の測定値は上記数値の数十倍から数百倍の値となり、従って、上記数値範囲はプラスチックフィルムの１平方センチメートルの接着強度としては小さ過ぎて、現実的な値であるとは言えない。
【０００５】
次に、後者の解釈に基づいて、３００〜７００ｇ／ｃｍ^２　の範囲内でフィルムを加圧溶着して、袋の形成を試みた。しかし、加圧溶着による接着具合は、加圧温度や加圧時間の設定によって大きく左右されるものであり、加圧値だけでは接着具合を規定することはできない。つまり、上記数値範囲にかかる加圧値だけでは構成が不明瞭であり、袋の製造は不可能である。
【０００６】
以上のような特許文献１の問題点を踏まえたうえで、本発明者等は、この種のプラスチックフィルムの接合具合の特定には、「Ｎ／ｍｍ」で示される剥離強度を用いることが好適であるとの知見に基づいて、本発明を完成するに至った。すなわち本発明の目的は、電子レンジによる加熱処理に適したウエットティッシュ収納の包装体において、弱接合部の剥離強度の好適な数値範囲を求めることにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明は、図１および図２に示すごとく、ウエットティッシュ１と、これを密封包装する袋２とからなり、ウエットティッシュ１ごと電子レンジで加熱処理するのに適した加熱処理用包装体である。袋２を構成する袋基材は、ヒートシール性を有するシール層４を含むプラスチックフィルム５からなる。図１ないし図３に示すごとく、袋２は、シール層４の面側を互いに接当させて、プラスチックフィルム５の幅方向の重畳した端部を合掌状に接合するセンターシール部７と、長尺方向の両端部を接合するエンドシール部９とを有している。そして、センターシール部７の全部または一部に、２．０Ｎ〜８．０Ｎ／１５ｍｍの剥離強度を有する弱接合部が設けられていることを特徴とする。
【０００８】
ここ言うウエットティッシュとは、水分を含浸した布、不織布、紙の総称であり、おしぼりや濡れタオルを含む。アルコール分や各種薬剤を含むものであってもよい。また、ここで言うプラスチックフィルム５には、紙からなる層を有するものも含まれ、要は最内面の層がヒートシール性を有するシール層４であればよい。剥離強度とは、図４に示すごとく、袋２から切り出した１５ｍｍ幅のサンプル１１に対して１８０°剥離を行ったときの応力値である。
【０００９】
具体的には、シール層４は、イージーピール性を示すイージーピールフィルムとする。イージーピールフィルムの種別は、凝集剥離タイプ、層間剥離タイプ、界面剥離タイプのいずれであってもよい。凝集剥離タイプとは、シール層４の凝集力（材料自体の強度）が、その隣接層との接着力に対してあまりに小さく、シール層４自身が破壊されて剥離するものをいう（図７参照）。層間剥離タイプとは、シール層４と隣接する複合層との間で剥離が起こるものをいう。界面剥離タイプとは、ヒートシール条件等を調整して、剥離強度を調整したものをいう。
【００１０】
また、本発明は、図５に示すような、ウエットティッシュ１と、これを密封包装するプラスチック製の容器２０とからなり、ウエットティッシュ１ごと電子レンジで加熱するのに適した加熱処理用包装体である。容器２０は、上部開口の周縁に水平状のフランジ壁２５を有し、内部にウエットティッシュ１を収容した容器本体２１と、フランジ壁２５の上面に接合されて容器本体２１の出入口を密閉する蓋体２２とからなる。そして、フランジ壁２５と蓋体２２との接合部３０の全部又は一部に、２．０Ｎ〜８．０Ｎ／１５ｍｍの剥離強度を有する弱接着部が設けられていることを特徴とする。
【００１１】
ウエットティッシュ、剥離強度などの定義は、上述と同様である。すなわち、ウエットティッシュとは、水分を含浸した布、不織布、紙の総称であり、おしぼりや濡れタオルを含む。アルコール分や各種薬剤を含むものであってもよい。剥離強度とは、図４に示すごとく、袋２から切り出した１５ｍｍ幅のサンプル１１に対して１８０°剥離を行ったときの応力値である。蓋体２２は、プラスチックを素材とするもののほか、紙を素材とするものも含まれ、要は、蓋体２２の最下面の層（シール層４）が、フランジ壁２５の上面に接合されるものであればよい。
【００１２】
具体的には、蓋体２２は、シール層４を含む積層構造をなすものとし、シール層４が、イージーピール性を示すイージーピールフィルムとする。フランジ壁２５の上面の全周にわたって凸条２６を形成し、蓋体２２を凸条２６において全周にわたり線状にヒートシールする。
【００１３】
【発明の作用効果】
本発明の加熱処理用包装体では、センターシール部７の全部または一部に弱接合部を設けたので、電子レンジによる加熱処理時に水蒸気の発生等により袋２の内圧が一定以上に上昇すると、センターシール部７に設けた弱接合部が剥離して内部気体が排出される。これにより、袋２の内圧を低下させて、爆発的な破裂を防ぐことができる。
【００１４】
弱接合部の剥離強度は、２．０Ｎ／１５ｍｍ以上、８．０Ｎ／１５ｍｍ以下とする。弱接合部の剥離強度が２．０Ｎ／１５ｍｍを下回ると、流通過程における破壊耐性と、電子レンジによる加熱処理における蒸し効果が得られない。８．０Ｎ／１５ｍｍを上回ると、逃圧が阻害され、急激に上昇した内圧力により、破裂音を伴って袋２が爆発するおそれがある。
【００１５】
より好ましい弱接合部の剥離強度は、４．０Ｎ／１５ｍｍ以上、６．０Ｎ／１５ｍｍ以下である。弱接合部の剥離強度が４．０Ｎ／１５ｍｍを下回ると、蒸ムラが生じる。６．０Ｎ／１５ｍｍを上回ると、僅かであるが、破裂音が生じる。
【００１６】
センターシール部７に弱接合部を設けてあると、袋２が加熱膨張したとき、袋２の膨張頂上部に弱接合部を位置させることができるので、良好な逃圧効果が得られる。加熱処理後においては、対面する端辺６・６を指で摘み、ヒートシール部７を袋２の中央部から引き剥がすように引っ張るだけで、袋２を大きく開封して、ウエットティッシュ１を取り出すことができる。つまり、例えば鋏で端部を切除するなどの手間が不要となり、袋２の開封作業を容易に行うことができる。
【００１７】
シール層４が、イージーピール性を示すイージーピールフィルムとしてあると、センターシール部２に沿った開封作業をより軽滑に行うことができる。このときのイージーピールフィルムの剥離形態としては、凝集剥離タイプ、層間剥離タイプ又は界面剥離タイプの三種が考えられるが、凝集剥離タイプ又は層間剥離タイプのフィルムが好ましい。これは、界面剥離タイプは、シール条件、使用条件、経時的な変化などで強度変化が起き易く、他の二種に比べてシール安定性や強度安定性に劣るからである。尤も、界面剥離タイプのイージーピールフィルムであってもよい。
【００１８】
また、図５にかかる本発明の加熱処理用包装体においては、フランジ壁２５と蓋体２２との接合部３０の全部又は一部に、２．０Ｎ〜８．０Ｎ／１５ｍｍの剥離強度を有する弱接着部を設けたので、電子レンジによる加熱処理時に水蒸気の発生等により容器２０の内圧が一定以上に上昇すると、弱接合部が剥離して内部気体が排出されることで、内圧を低下させて、容器２０の爆発的な破裂を防ぐことができる。
【００１９】
フランジ壁２５の全面に蓋体２２がヒートシールされる形態では、フランジ壁２５や蓋体２２の肉厚にバラツキがあると、両者間のシール安定性（剥離強度）が不均一となりやすい。その点、本発明のごとく、フランジ壁２５の上面の全周にわたって凸条２６が形成されていて、シール層４が凸条２６において全周にわたり線状にヒートシールされるようにしてあると、フランジ壁２５の肉厚のバラツキの影響を低く抑えて、両者２２・２５の剥離強度を一定に保つことが容易である。また、凸条２６により形成されたシール層４の凹凸線により、その引き裂きが案内され、僅かな力で蓋部２２を開封することが可能で、加熱処理後の蓋部２２の開封作業も容易に行うことができる。
【００２０】
【発明の実施の形態】
（第１実施例）
図１ないし図３は本発明に係る加熱処理用包装体の実施例を示す。この加熱処理用包装体は、図１および図２に示すごとく、円柱状に丸められたウエットティッシュ１と、ティッシュ１の全体を密封包装するプラスチックフィルム製の袋２とからなる。
【００２１】
袋２は、図２に示すようなガスバリアー層３とシール層４とからなる積層フィルムを基材とする。ガスバリアー層３を複数層有するものであってもよい。シール層４は、ヒートシールや溶着などの方法により、シール層４・４どうしで相互に融着できることが求められる。
【００２２】
袋２は、図３に示すような四角形状の一枚物のフィルム５を袋基材として、これを貼り合わせてなる。袋２は、フィルム５の幅方向の両端辺６・６を重ねた状態で、端辺６の近傍を、長尺方向に熱溶着してなるセンターシール部７と、フィルム５の長尺方向の両端辺８・８の近傍を、幅方向に熱溶着してなるエンドシール部９・９とを有し、図１に示すようにスティック袋状に形成されている。センターシール部７には、ローレット状にシール加工を施してある。長尺方向の端辺８・８は、ノッチ状にカットされている。
【００２３】
この種の包装体をティッシュごと電子レンジで加熱処理すると、ティッシュから発生した水蒸気で内圧が急激に上昇し、袋の限界強度を内圧が超えると、袋が大きな破裂音を伴って爆発することがある。そこで本発明では、シール層４・４どうしの接着部分に剥離強度の小さな弱接合部を設けて、袋２の内圧が大きくなる前に弱接合部が先破れして、袋２が爆発的に破裂するのを防いでいる。本実施例では、センターシール部７の全体を弱接合部とし、加熱処理時の早い段階で、センターシール部７のいずれかの溶着部分に剥離が生じ、この剥離部分から水蒸気等の内部気体が袋２の外部に放出されるようにしている。
【００２４】
より詳しくは、上記のシール層４をイージーピール性を示すフィルムとしてある。この種のイージーピール性を示すフィルムは、シール層４の剥離開封の態様により、凝集剥離、層間剥離、界面剥離の３つのタイプに分類される。それらのうち、凝集剥離タイプとは、シール層４の凝集力（材料自体の強度）が、その隣接層との接着力に対してあまりに小さく、シール層４自身が破壊されて剥離するものをいう。層間剥離タイプとは、シール層４と隣接する複合層との間で剥離が起こるものをいう。界面剥離タイプとは、ヒートシール条件等を調整して、剥離強度を調整したものをいう。
【００２５】
シール層４のイージーピールの安定性、剥離性などの特性を考慮すると、凝集剥離タイプ又は層間剥離タイプが最も好ましい。これは、界面剥離タイプは、シール条件、使用条件、経時的な変化などで強度変化が起き易く、従って、他の二種に比べてシール安定性や強度安定性に劣るからである。尤も本発明においては、界面剥離タイプのフィルムも使用できる。
【００２６】
凝集剥離タイプのシール層４の構成としては、ポリエチレン系とポリブテンのブレンド物や、ポリエチレン系とポリプロピレン系のブレンド物などを挙げることができる。層間剥離タイプのシール層４の構成としては、ポリプロピレン系層とポリエチレン系層などを挙げることができる。シール層４・４どうしの剥離強度は、耐破袋性と爆発性を考慮し、２．０〜８．０Ｎ／１５ｍｍ好ましく、４．０〜６．０Ｎ／１５ｍｍが特に好ましい。
【００２７】
剥離強度は、ＪＩＳ　Ｚ　０２３８（１９８１）密封軟包装袋の試験方法に準じ、センターシール部７に対して１８０°剥離を行ったときの応力値（単位ｋｇｆ／１５ｍｍ）で示す。具体的には、図４に示すごとく、センターシール部７からシール部分はつけたまま、センターシール部７の方向と直交する方向に１５ｍｍ幅のサンプル１１を切り出し、該センターシール部７を中心にフィルムが１８０°の角度になるようにサンプル１１を開き、一方の端部を応力測定器（プシュプルゲージ：ＡＩＫＯＨ　ＥＮＧＩＮＥＥＲＩＮＧ社製）の把持部１２に固定し、他方の端部を可動部１３に固定する。応力の測定は、上記１８０°の角度を保ちながら、可動部１３を３００±２０ｍｍ／分の速度で引っ張り、センターシール部７に剥離が生じたときの値を測定器から読みとり剥離強度とする。ここでは、図１に示すごとく、中央部と左右両端部の三箇所からサンプル１１を切り取り、これらの平均値をセンターシール部７の剥離強度とした。
【００２８】
本発明では、弱接合部の剥離強度の好適な数値範囲は以下の手順で求めた。すなわち、センターシール部７の剥離強度の異なるＮｏ．１〜Ｎｏ．９の袋２に対して、爆発回避性、破壊耐性、加熱処理時におけるウエットティッシュ１の蒸し具合の３点を評価し、剥離強度の好適な数値範囲を決定した。ここでのフィルム５は、凝集剥離タイプのシール層４（東セロ（株）製）を含むものを用いた。
【００２９】
表１に、試験結果と評価結果を示す。なお、同表には、上記の測定器による計量単位である「ｋｇｆ／１５ｍｍ」を記載し、平均値の欄において国際単位である「Ｎ／１５ｍｍ」を併記する。因みに、計量単位から国際単位への変更は、「１ｋｇｆ／１５ｍｍ」＝「９．８Ｎ／１５ｍｍ」として計算した。
【００３０】
【表１】

【００３１】
表１のＮｏ．２〜Ｎｏ．８より、センターシール部７、すなわち易開封部の好適な剥離強度の数値範囲は、２．０〜８．０Ｎ／１５ｍｍの範囲にあることがわかる。Ｎｏ．１より、剥離強度が２．０Ｎ／１５ｍｍを下回ると、十分な破壊耐性を確保することができない。Ｎｏ．９より、剥離強度が８．０Ｎ／１５ｍｍを上回ると、逃圧が阻害され、急激に上昇した内圧力により、破裂音を伴って袋２が爆発する不具合がある。
【００３２】
さらに、Ｎｏ．３より剥離強度が４．０Ｎ／１５ｍｍを下回ると、蒸ムラが生じ、Ｎｏ．７より剥離強度が６．０Ｎ／１５ｍｍを上回ると、逃圧の際に僅かな破裂音が生じる。以上より、より好ましい剥離強度の数値範囲は、４．０〜６．０Ｎ／１５ｍｍの範囲にあることがわかる。
【００３３】
センターシール部７の全体を易開封部とする必要はなく、部分的に易開封部を設けてもよい。センターシール部７は、ローレットシール加工に代えて、線状シール加工で形成してよい。
【００３４】
（第２実施例）
図５ないし図７は本発明に係る加熱処理用包装体の第２実施例を示す。この実施例に係る包装体は、図５に示すごとく、水分が含浸されたウエットティッシュ１と、プラスチック製の容器２０とからなる。容器２０には、円筒状に丸めたウエットティッシュ１を、５〜１０本入れることを予定している。
【００３５】
容器２０は、上面が開口する容器本体２１と、容器本体２１の開口上面を密封する蓋体２２とからなる。容器本体２１は、半透明のポリプロピレンからなる薄肉のプラスチック成形品であり、円形の底壁２３と、底壁２３の外周から立ち上がる円筒状の周側壁２４とを有する。周側壁２４の上端外周には、水平状のフランジ壁２５が張り出し形成されており、周側壁２４で囲まれた開口上面が、ティッシュの出入口となっている。蓋体２２は、これの外周縁部をフランジ壁２５の上面に接合することにより、出入口の全面を塞いで容器本体２１内を密封する。
【００３６】
蓋体２２は、図５に示すようなガスバリアー層３とシール層４とからなる複合のプラスチックフィルムからなり、その外周縁部がフランジ壁２５の上面に融着される。ガスバリアー層３を複数層有するものであってもよい。フランジ壁２５の上面側の幅方向の中央部には、微小な凸条２６が全周にわたって形成してあり、蓋体２２は、この凸条２６において全周にわたり線状にヒートシールされる。詳しくは、図６に示すごとく、蓋体２２をフランジ壁２５に重ねた状態で、ヒートシーラー２７で凸条２６を上方から押圧して、蓋体２２を凸条２６の上面に接合している。これにより、凸条２６が開封案内となって、蓋部２２を手で円滑かつ容易に開封することができる。
【００３７】
この第２実施例では、蓋体２２と凸条２６との接合部３０の全体を弱接合部とし、電子レンジによる加熱処理時の早い段階で、接合部３０のいずれかの溶着部分に剥離が生じ、この剥離部分から水蒸気が容器の外部に放出されて、容器２０が爆発的に破裂するのを防いでいる。
【００３８】
また、シール層４をイージーピール性を示すフィルムとして、加熱処理時に、シール層４とフランジ壁２５との接合部分で容易に剥離するようにしている。この種のイージーピール性を示すフィルムは、シール層４の剥離開封の態様により、凝集剥離、層間剥離、界面剥離の３つのタイプに分類される。そのうち、凝集剥離タイプとは、図７に示すごとく、シール層４の凝集力（材料自体の強度）が、その隣接層との接着力に対してあまりに小さく、シール層４自身が破壊されて剥離するものをいう。層間剥離タイプとは、シール層４と隣接する複合層との間で剥離が起こるものをいう。界面剥離タイプとは、ヒートシール条件等を調整して、剥離強度を調整したものをいう。
【００３９】
シール層４のイージーピールの安定性、剥離性などの特性を鑑みると、凝集剥離タイプ又は層間剥離タイプが最も好ましい。これは、界面剥離タイプは、シール条件、使用条件、経時的な変化などで強度変化が起き易く、従って、他の二種に比べてシール安定性や強度安定性に劣るからである。
【００４０】
凝集剥離タイプのシール層４の構成としては、ポリエチレン系とポリブテンのブレンド物や、ポリエチレン系とポリプロピレン系のブレンド物などを挙げることができる。層間剥離タイプのシール層４の構成としては、ポリプロピレン系層とポリエチレン系層などを挙げることができる。接合部３０の剥離強度は、耐破袋性と爆発性を考慮し、２．０〜８．０Ｎ／１５ｍｍが好ましく、４．０〜６．０Ｎ／１５ｍｍが特に好ましい。
【００４１】
接合部３０にかかる剥離強度は、先の第１実施例と同様の方法により測定した。すなわち、剥離強度の異なる容器２０を複数種類用意し、各容器２０の接合部３０から数個のサンプルを切り出し、各サンプルに対して１８０°剥離の際の応力の値（単位ｋｇｆ／１５ｍｍ）を測定して、それら平均値をとって、容器２０ごとの剥離強度を算出した。そして、各容器２０に対して、耐破袋性と爆発回避性を評価して、剥離強度の好適な数値範囲を決定した。
【００４２】
その結果、接合部３０の剥離強度は、２．０Ｎ／１５ｍｍ以上、８．０Ｎ／１５ｍｍ以下が好適であることがわかった。２．０Ｎ／１５ｍｍを下回ると、十分な密封性を確保することができなかった。剥離強度が８．０Ｎ／１５ｍｍを上回ると、逃圧が阻害され、容器２０の強度の限界まで上昇した内圧力により、容器２０が破裂する問題があった。
【００４３】
さらに、剥離強度が４．０Ｎ／１５ｍｍを下回ると、蒸ムラが生じた。剥離強度が６．０Ｎ／１５ｍｍを上回ると、逃圧の際に僅かな破裂音が生じた。以上より、より好ましい剥離強度の数値範囲は、４．０〜６．０Ｎ／１５ｍｍの範囲にあることがわかった。
【００４４】
この第２実施例においては、接合部３０の全体を弱接合部としていたが、接合部３０の一部に弱接合部を形成してもよい。蓋体２２とフランジ壁２５との接合は、図８に示すごとく、先端が二股のヒートシーラー２７により行うことができる。これによっても、ヒートシーラー２７により凹凸線が形成され、該凹凸線が開封案内となって、手で円滑かつ容易に開封することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施例にかかる加熱処理用包装体の平面図である。
【図２】加熱処理用包装体の縦断面図である。
【図３】第１実施例にかかる袋基材の展開図である。
【図４】弱接合部の剥離強度の測定方法を説明する図である。
【図５】第２実施例にかかる加熱処理用包装体の縦断側面図である。
【図６】弱接着部のヒートシール方法を説明する図である。
【図７】凝集剥離タイプのイージーピールフィルムの剥離態様を示す図である。
【図８】別実施例にかかるヒートシール方法を説明する図である。
【符号の説明】
１　ウエットティッシュ
２　袋
３　ガスバリアー層
４　シール層
５　フィルム
７　センターシール部
９　エンドシール部
２０　容器
２１　容器本体
２２　蓋体
２５　フランジ壁
２６　凸条
３０　接合部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a package that can be heated by a microwave with a wet tissue.
[0002]
[Prior art]
Patent Document 1 is a conventional example of this type of package. This package includes a bag made of plastic film obtained by adhering the edges to be superimposed, consists of a wet tissue housed therein, weak adhesive strength of 300g ^/ cm ² ~700g / cm 2 at the edge A joint is provided. In the column of the embodiment, when heated by a microwave oven, the weak joint is torn first before the internal pressure of the bag reaches the limit strength, thereby preventing the generation of a popping sound caused by a sudden burst of the bag. There is a statement that it can be done.
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-31135 A (paragraph number 0011, FIG. 5)
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
In Patent Literature 1, there is a question about a method for specifying the adhesive strength of a weak joint. That is, the unit defined by “g / cm ² ” can be interpreted as either a shear stress value or a pressure value at the time of sealing, but a package cannot be manufactured based on either interpretation. First, based on the former interpretation, the plastic film was bonded with various adhesives, and the shear stress value of the bonded portion of the film was measured. However, even when the adhesive having the weakest adhesive strength is used, the measured value of the shear stress is a value several tens to several hundred times the above value, and therefore, the above value range is defined as the adhesive strength of one square centimeter of the plastic film. Is too small to be realistic.
[0005]
Next, based on the latter interpretation, the film was pressed and welded within the range of 300 to 700 g / cm ² to try to form a bag. However, the degree of bonding by pressure welding largely depends on the setting of the pressing temperature and the pressing time, and the degree of bonding cannot be defined only by the pressing value. That is, the configuration is not clear only by the pressurized value in the above numerical range, and the bag cannot be manufactured.
[0006]
In view of the problems of Patent Document 1 described above, the present inventors preferably use the peel strength indicated by “N / mm” to specify the bonding condition of this type of plastic film. The present invention has been completed based on the finding that That is, an object of the present invention is to obtain a suitable numerical range of the peel strength of a weakly bonded portion in a package of wet tissue storage suitable for heat treatment by a microwave oven.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As shown in FIGS. 1 and 2, the present invention is a package for heat treatment which comprises a wet tissue 1 and a bag 2 for hermetically sealing the same, and is suitable for heat treatment of the wet tissue 1 in a microwave oven. . The bag base material constituting the bag 2 is made of a plastic film 5 including a sealing layer 4 having heat sealing properties. As shown in FIGS. 1 to 3, the bag 2 has a center seal portion 7 that abuts the surface sides of the seal layer 4 to each other to join the overlapped ends of the plastic film 5 in the width direction in a palm-shape manner. And an end seal portion 9 for joining both ends in the length direction. Further, a weak joint having a peel strength of 2.0 N to 8.0 N / 15 mm is provided on all or a part of the center seal portion 7.
[0008]
Here, the wet tissue is a general term for cloth, nonwoven fabric and paper impregnated with moisture, and includes towels and wet towels. It may contain alcohol or various chemicals. Further, the plastic film 5 referred to here includes a film having a layer made of paper. In short, the plastic film 5 only needs to have the innermost layer as the sealing layer 4 having heat sealing properties. As shown in FIG. 4, the peel strength is a stress value when a sample 11 having a width of 15 mm cut out from the bag 2 is peeled at 180 °.
[0009]
Specifically, the seal layer 4 is an easy peel film exhibiting easy peel properties. The type of the easy peel film may be any of a cohesive peeling type, an interlayer peeling type, and an interface peeling type. The cohesive peeling type refers to a type in which the cohesive force (the strength of the material itself) of the seal layer 4 is too small with respect to the adhesive force with the adjacent layer, and the seal layer 4 itself is broken and peeled (see FIG. 7). ). The delamination type refers to a type in which delamination occurs between the seal layer 4 and the adjacent composite layer. The interfacial peeling type refers to one in which the peel strength is adjusted by adjusting the heat sealing conditions and the like.
[0010]
In addition, the present invention comprises a wet tissue 1 and a plastic container 20 for hermetically sealing the wet tissue 1 as shown in FIG. 5, and is suitable for heating the wet tissue 1 in a microwave oven. It is. The container 20 has a horizontal flange wall 25 on the periphery of the upper opening, and a container body 21 containing the wet tissue 1 therein, and a lid joined to the upper surface of the flange wall 25 to seal the entrance and exit of the container body 21. And a body 22. Further, a weak bonding portion having a peel strength of 2.0 N to 8.0 N / 15 mm is provided on all or a part of the bonding portion 30 between the flange wall 25 and the lid 22.
[0011]
The definitions of wet tissue, peel strength and the like are the same as described above. That is, the wet tissue is a general term for cloth, nonwoven fabric and paper impregnated with moisture, and includes towels and wet towels. It may contain alcohol or various chemicals. As shown in FIG. 4, the peel strength is a stress value when a sample 11 having a width of 15 mm cut out from the bag 2 is peeled at 180 °. The lid 22 may be made of paper as well as plastic. In short, the lowermost layer (seal layer 4) of the lid 22 is joined to the upper surface of the flange wall 25. Anything should do.
[0012]
Specifically, the lid 22 has a laminated structure including the seal layer 4, and the seal layer 4 is an easy-peel film exhibiting easy-peelability. A ridge 26 is formed all around the upper surface of the flange wall 25, and the lid 22 is linearly heat-sealed at the ridge 26 over the entire circumference.
[0013]
Operation and Effect of the Invention
In the package for heat treatment of the present invention, since a weak joint is provided on all or a part of the center seal portion 7, when the internal pressure of the bag 2 rises to a certain level or more due to generation of steam or the like during heat treatment by a microwave oven, The weak joint provided in the center seal 7 is peeled off and the internal gas is discharged. Thereby, the internal pressure of the bag 2 can be reduced to prevent explosive rupture.
[0014]
The peel strength of the weak joint is 2.0 N / 15 mm or more and 8.0 N / 15 mm or less. If the peel strength of the weak joint is less than 2.0 N / 15 mm, the breaking resistance in the distribution process and the steaming effect in the heat treatment by the microwave oven cannot be obtained. If it exceeds 8.0 N / 15 mm, the relief pressure is hindered, and the bag 2 may explode with a bursting sound due to the suddenly increased internal pressure.
[0015]
More preferably, the peel strength of the weak joint portion is 4.0 N / 15 mm or more and 6.0 N / 15 mm or less. If the peel strength of the weak joint falls below 4.0 N / 15 mm, uneven steaming occurs. Above 6.0 N / 15 mm, a small but plosive sound is produced.
[0016]
If the center seal portion 7 is provided with a weak joint, when the bag 2 is heated and expanded, the weak joint can be located at the top of the expanded portion of the bag 2, so that a good pressure relief effect can be obtained. After the heat treatment, the facing edges 6.6 are grasped with fingers, and the heat-seal portion 7 is simply pulled off from the center of the bag 2 to open the bag 2 largely and take out the wet tissue 1. be able to. In other words, for example, labor such as cutting off the ends with scissors is not required, and the opening operation of the bag 2 can be easily performed.
[0017]
When the seal layer 4 is an easy peel film exhibiting easy peel properties, the opening operation along the center seal portion 2 can be performed more smoothly. At this time, as the peeling form of the easy peel film, three types of a cohesive peeling type, an interlayer peeling type and an interfacial peeling type can be considered, and a cohesive peeling type or an interlayer peeling type film is preferable. This is because the interface peeling type is liable to undergo a change in strength due to changes in sealing conditions, use conditions, aging, and the like, and is inferior in seal stability and strength stability as compared with the other two types. However, an interface peeling type easy peel film may be used.
[0018]
In addition, in the package for heat treatment of the present invention according to FIG. 5, the whole or a part of the joint 30 between the flange wall 25 and the lid 22 has a peel strength of 2.0 N to 8.0 N / 15 mm. Since the weak adhesive portion is provided, when the internal pressure of the container 20 rises to a certain level or more due to generation of water vapor or the like during the heat treatment by the microwave oven, the weak joint is peeled off and the internal gas is discharged, thereby reducing the internal pressure. Thus, explosive rupture of the container 20 can be prevented.
[0019]
In a mode in which the lid 22 is heat-sealed over the entire surface of the flange wall 25, if the thickness of the flange wall 25 or the lid 22 varies, the seal stability (peeling strength) between the two tends to be uneven. In this regard, as in the present invention, when the ridge 26 is formed over the entire periphery of the upper surface of the flange wall 25 and the sealing layer 4 is linearly heat-sealed on the ridge 26 over the entire periphery, It is easy to keep the influence of the thickness variation of the flange wall 25 low and to keep the peel strength of the two 22 and 25 constant. Moreover, the tearing is guided by the uneven lines of the seal layer 4 formed by the ridges 26, and the lid 22 can be opened with a small force, and the opening operation of the lid 22 after the heat treatment is also easy. Can be done.
[0020]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(First embodiment)
1 to 3 show an embodiment of a package for heat treatment according to the present invention. As shown in FIGS. 1 and 2, the package for heat treatment includes a wet tissue 1 rolled up in a columnar shape and a plastic film bag 2 for hermetically sealing the entire tissue 1.
[0021]
The bag 2 is based on a laminated film composed of a gas barrier layer 3 and a seal layer 4 as shown in FIG. The gas barrier layer 3 may have a plurality of layers. The sealing layer 4 is required to be able to be mutually fused between the sealing layers 4 by a method such as heat sealing or welding.
[0022]
The bag 2 is formed by laminating a rectangular single film 5 as shown in FIG. 3 as a bag base material. The bag 2 has a center seal portion 7 formed by heat-welding the vicinity of the edge 6 in the longitudinal direction in a state where the both edges 6 in the width direction of the film 5 are overlapped with each other. End seal portions 9.9 are formed in the vicinity of both end sides 8.8 by heat welding in the width direction, and are formed in a stick bag shape as shown in FIG. The center seal portion 7 is provided with a knurled seal. Ends 8.8 in the longitudinal direction are cut in a notch shape.
[0023]
When this type of package is heat-treated with a tissue in a microwave oven, the internal pressure rises sharply due to the water vapor generated from the tissue, and when the internal pressure exceeds the limit strength of the bag, the bag may explode with a loud popping sound. is there. Therefore, in the present invention, a weak joint having a small peeling strength is provided at the bonding portion between the seal layers 4 and 4 so that the weak joint breaks first before the internal pressure of the bag 2 increases and the bag 2 explodes. Preventing it from exploding. In this embodiment, the entire center seal portion 7 is made to be a weakly bonded portion, and at an early stage of the heat treatment, peeling occurs at one of the welded portions of the center seal portion 7, and internal gas such as water vapor is released from the peeled portion. It is configured to be released to the outside of the bag 2.
[0024]
More specifically, the seal layer 4 is a film having easy peelability. Films exhibiting this kind of easy-peeling property are classified into three types, namely, cohesive peeling, interlayer peeling, and interfacial peeling according to the mode of peeling and opening of the seal layer 4. Among them, the cohesive peeling type refers to the one in which the cohesive force (the strength of the material itself) of the seal layer 4 is too small with respect to the adhesive force with the adjacent layer, and the seal layer 4 itself is broken and peeled. . The delamination type refers to a type in which delamination occurs between the seal layer 4 and the adjacent composite layer. The interfacial peeling type refers to one in which the peel strength is adjusted by adjusting the heat sealing conditions and the like.
[0025]
Considering the characteristics of the seal layer 4 such as the stability of the easy peel and the releasability, the cohesive peeling type or the interlayer peeling type is most preferable. This is because the interfacial peeling type is liable to undergo a change in strength due to changes in sealing conditions, use conditions, aging, and the like, and is therefore inferior in seal stability and strength stability as compared with the other two types. However, in the present invention, an interfacial peeling type film can also be used.
[0026]
Examples of the configuration of the cohesive peel type seal layer 4 include a blend of polyethylene and polybutene, and a blend of polyethylene and polypropylene. Examples of the configuration of the delamination type seal layer 4 include a polypropylene-based layer and a polyethylene-based layer. The peel strength between the seal layers 4 and 4 is preferably 2.0 to 8.0 N / 15 mm, and particularly preferably 4.0 to 6.0 N / 15 mm, in consideration of bag resistance and explosion resistance.
[0027]
The peel strength is indicated by a stress value (unit: kgf / 15 mm) when the center seal portion 7 is peeled at 180 ° in accordance with the test method of JIS Z 0238 (1981) for a sealed soft packaging bag. Specifically, as shown in FIG. 4, a sample 11 having a width of 15 mm is cut out in a direction orthogonal to the direction of the center seal portion 7 with the seal portion attached from the center seal portion 7. The sample 11 is opened so that the film has an angle of 180 °, and one end is fixed to a gripper 12 of a stress measuring instrument (Pushpull Gauge: manufactured by AIKOH ENGINEERING), and the other end is fixed to a movable part 13. I do. In the measurement of the stress, the movable portion 13 is pulled at a speed of 300 ± 20 mm / min while maintaining the above angle of 180 °, and the value when the center seal portion 7 is peeled off is read from a measuring instrument to be the peel strength. Here, as shown in FIG. 1, the sample 11 was cut out from three places, that is, the center part and both right and left ends, and the average value thereof was defined as the peel strength of the center seal part 7.
[0028]
In the present invention, a suitable numerical range of the peel strength of the weak joint was obtained by the following procedure. That is, No. 3 having different peel strengths of the center seal portion 7. 1 to No. Nine bags 2 were evaluated for three points: explosion avoidance, destruction resistance, and the degree of steaming of the wet tissue 1 during heat treatment, and a suitable numerical range of peel strength was determined. As the film 5, a film containing a cohesive peeling type seal layer 4 (manufactured by Tosello Co., Ltd.) was used.
[0029]
Table 1 shows the test results and the evaluation results. In this table, “kgf / 15 mm” which is a unit of measurement by the above measuring instrument is described, and “N / 15 mm” which is an international unit is also described in the column of average value. Incidentally, the change from the measurement unit to the international unit was calculated as “1 kgf / 15 mm” = “9.8 N / 15 mm”.
[0030]
[Table 1]

[0031]
No. 1 in Table 1. 2-No. 8, it can be seen that the numerical range of the suitable peel strength of the center seal portion 7, that is, the easy-open portion is in the range of 2.0 to 8.0 N / 15 mm. No. According to 1, when the peel strength is less than 2.0 N / 15 mm, sufficient destruction resistance cannot be secured. No. 9 indicates that when the peel strength exceeds 8.0 N / 15 mm, the pressure relief is hindered, and the bag 2 explodes with a bursting sound due to the rapidly rising internal pressure.
[0032]
In addition, No. When the peel strength is less than 4.0 N / 15 mm than in No. 3, uneven steaming occurs, and If the peel strength exceeds 6.0 N / 15 mm from 7, a slight plosive sound is generated at the time of pressure relief. From the above, it can be understood that a more preferable range of the peel strength is in the range of 4.0 to 6.0 N / 15 mm.
[0033]
It is not necessary that the entirety of the center seal portion 7 be an easy-opening portion, and an easy-opening portion may be provided partially. The center seal portion 7 may be formed by linear sealing instead of knurling.
[0034]
(Second embodiment)
5 to 7 show a second embodiment of the package for heat treatment according to the present invention. As shown in FIG. 5, the package according to this embodiment includes a wet tissue 1 impregnated with moisture and a plastic container 20. It is planned that 5 to 10 wet tissues 1 rolled into a cylindrical shape are put in the container 20.
[0035]
The container 20 includes a container body 21 having an open upper surface, and a lid 22 for sealing the upper surface of the opening of the container body 21. The container main body 21 is a thin plastic molded product made of translucent polypropylene, and has a circular bottom wall 23 and a cylindrical peripheral side wall 24 rising from the outer periphery of the bottom wall 23. A horizontal flange wall 25 is formed on the outer periphery of the upper end of the peripheral side wall 24 so as to protrude, and an upper surface of the opening surrounded by the peripheral side wall 24 serves as a tissue entrance. By joining the outer peripheral edge of the lid 22 to the upper surface of the flange wall 25, the lid 22 covers the entire entrance and exit to seal the inside of the container body 21.
[0036]
The lid 22 is made of a composite plastic film composed of the gas barrier layer 3 and the seal layer 4 as shown in FIG. 5, and the outer peripheral edge is fused to the upper surface of the flange wall 25. The gas barrier layer 3 may have a plurality of layers. At the center in the width direction on the upper surface side of the flange wall 25, a minute ridge 26 is formed over the entire circumference, and the lid 22 is heat-sealed linearly over the entire circumference at the ridge 26. Specifically, as shown in FIG. 6, with the lid 22 being overlaid on the flange wall 25, the ridge 26 is pressed from above by the heat sealer 27 to join the lid 22 to the upper surface of the ridge 26. . As a result, the ridge 26 serves as an opening guide, and the lid 22 can be opened smoothly and easily by hand.
[0037]
In the second embodiment, the entire joint 30 between the lid 22 and the ridge 26 is made to be a weak joint, and peeling occurs at one of the welded portions of the joint 30 at an early stage of the heat treatment by the microwave oven. Water vapor is released from the separated portion to the outside of the container, thereby preventing the container 20 from exploding.
[0038]
Further, the seal layer 4 is formed of a film exhibiting an easy peeling property, so that the seal layer 4 is easily peeled off at a joint portion between the seal layer 4 and the flange wall 25 during the heat treatment. Films exhibiting this kind of easy-peeling property are classified into three types, namely, cohesive peeling, interlayer peeling, and interfacial peeling according to the mode of peeling and opening of the seal layer 4. Among them, the cohesive peeling type is such that as shown in FIG. 7, the cohesive force (strength of the material itself) of the seal layer 4 is too small with respect to the adhesive force with the adjacent layer, and the seal layer 4 itself is broken and peeled. To do. The delamination type refers to a type in which delamination occurs between the seal layer 4 and the adjacent composite layer. The interfacial peeling type refers to one in which the peel strength is adjusted by adjusting the heat sealing conditions and the like.
[0039]
In view of the characteristics of the seal layer 4 such as the stability of the easy peel and the releasability, the cohesive peel type or the interlayer peel type is most preferable. This is because the interfacial peeling type is liable to undergo a change in strength due to changes in sealing conditions, use conditions, aging, and the like, and is therefore inferior in seal stability and strength stability as compared with the other two types.
[0040]
Examples of the configuration of the cohesive peel type seal layer 4 include a blend of polyethylene and polybutene, and a blend of polyethylene and polypropylene. Examples of the configuration of the delamination type seal layer 4 include a polypropylene-based layer and a polyethylene-based layer. The peel strength of the joint portion 30 is preferably 2.0 to 8.0 N / 15 mm, particularly preferably 4.0 to 6.0 N / 15 mm, in consideration of bag resistance and explosion resistance.
[0041]
The peel strength applied to the joint 30 was measured by the same method as in the first embodiment. That is, a plurality of types of containers 20 having different peeling strengths are prepared, several samples are cut out from the joint 30 of each container 20, and the stress value (unit kgf / 15 mm) at 180 ° peeling is determined for each sample. The measured values were averaged, and the peel strength of each container 20 was calculated. Then, for each container 20, the bag breaking resistance and the explosion avoidance were evaluated, and a suitable numerical range of the peel strength was determined.
[0042]
As a result, it was found that the peel strength of the bonding portion 30 was preferably 2.0 N / 15 mm or more and 8.0 N / 15 mm or less. If it is less than 2.0 N / 15 mm, it was not possible to secure sufficient sealing performance. When the peel strength exceeds 8.0 N / 15 mm, the pressure relief is hindered, and there is a problem that the container 20 is ruptured by the internal pressure which has increased to the limit of the strength of the container 20.
[0043]
Further, when the peel strength was less than 4.0 N / 15 mm, uneven steaming occurred. When the peel strength exceeded 6.0 N / 15 mm, a slight plosive sound was generated at the time of pressure relief. From the above, it was found that a more preferable range of the peel strength is in the range of 4.0 to 6.0 N / 15 mm.
[0044]
In the second embodiment, the entire joint 30 is a weak joint, but a weak joint may be formed in a part of the joint 30. As shown in FIG. 8, the joint between the lid 22 and the flange wall 25 can be performed by a heat sealer 27 having a forked tip. Also by this, the uneven line is formed by the heat sealer 27, and the uneven line serves as an opening guide, and the opening can be smoothly and easily opened by hand.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view of a package for heat treatment according to a first embodiment.
FIG. 2 is a longitudinal sectional view of a package for heat treatment.
FIG. 3 is a developed view of the bag base material according to the first embodiment.
FIG. 4 is a diagram for explaining a method of measuring the peel strength of a weak joint.
FIG. 5 is a vertical side view of a package for heat treatment according to a second embodiment.
FIG. 6 is a view for explaining a method of heat sealing a weakly bonded portion.
FIG. 7 is a diagram showing a peeling mode of the cohesive peeling type easy peel film.
FIG. 8 is a diagram illustrating a heat sealing method according to another embodiment.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Wet tissue 2 Bag 3 Gas barrier layer 4 Seal layer 5 Film 7 Center seal part 9 End seal part 20 Container 21 Container main body 22 Lid 25 Flange wall 26 Ridge 30 Joint

Claims

A package which is composed of a wet tissue 1 and a bag 2 for hermetically packaging the same, and which is suitable for heat-treating the wet tissue 1 with a microwave oven,
A bag base material constituting the bag 2 is made of a plastic film 5 including a sealing layer 4 having heat sealing properties,
A bag 2 has a center seal portion 7 in which the surface sides of the seal layer 4 are brought into contact with each other to join the overlapped ends in the width direction of the plastic film 5 in a palm-shape manner, and an end which joins both ends in the longitudinal direction. And a sealing portion 9.
A package for heat treatment, characterized in that a weak joint having a peel strength of 2.0 N to 8.0 N / 15 mm is provided on all or a part of the center seal 7.

The package for heat treatment according to claim 1, wherein the seal layer (4) is an easy peel film exhibiting easy peel properties.

A package suitable for heating the wet tissue 1 in a microwave oven, comprising a wet tissue 1 and a plastic container 20 for hermetically sealing the wet tissue,
The container 20 has a horizontal flange wall 25 on the periphery of the upper opening, and a container body 21 containing the wet tissue 1 therein, and a lid joined to the upper surface of the flange wall 25 to seal the entrance and exit of the container body 21. Consisting of body 22
A package for heat treatment, wherein a weak adhesive portion having a peel strength of 2.0 N to 8.0 N / 15 mm is provided on all or a part of a joint portion 30 between the flange wall 25 and the lid 22. body.

The lid 22 has a laminated structure including the seal layer 4,
The seal layer 4 is an easy peel film exhibiting easy peel properties,
A ridge 26 is formed over the entire circumference of the upper surface of the flange wall 25,
The package for heat treatment according to claim 3, wherein the seal layer (4) is heat-sealed linearly over the entire circumference of the ridge (26).