JP2004123124A - 包装装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、エンドシール装置や切断装置の設置位置を基準としてその前後に設けられた搬送装置の一部を前後移動させながら良好に包装袋を搬出側へと移送することができるピロー包装装置を提供することを目的とする。
【解決手段】横ピロー包装装置において、エンドシール装置9および切断装置10の解放時において、回転駆動手段28に設けられた駆動源29の設定された条件にて回転駆動することによって搬出側コンベア装置12へと筒状に製袋された包装袋Pに包まれている被包装物Wを移送する送り速度が設定されるとともにとともに、この被包装物Wの移送時に受け渡しコンベア21の前進作動による被包装物Wの搬送側コンベア装置12への受け渡し動作時および後退移動よる受け渡しコンベア21の復帰作動の間、被包装物Wの送り速度を実質的に一定となるように等速にて搬送すること。
【選択図】 図3
【解決手段】横ピロー包装装置において、エンドシール装置9および切断装置10の解放時において、回転駆動手段28に設けられた駆動源29の設定された条件にて回転駆動することによって搬出側コンベア装置12へと筒状に製袋された包装袋Pに包まれている被包装物Wを移送する送り速度が設定されるとともにとともに、この被包装物Wの移送時に受け渡しコンベア21の前進作動による被包装物Wの搬送側コンベア装置12への受け渡し動作時および後退移動よる受け渡しコンベア21の復帰作動の間、被包装物Wの送り速度を実質的に一定となるように等速にて搬送すること。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムを筒状に製袋しつつ被包装物をフィルム内に連続的に包装する横ピロー包装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の包装装置として、たとえば一般的な横ピロー包装装置としては、原反ロールから引き出されるフィルムを案内する案内部が設けられ、この案内部を介して引き出された帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムをフォーマーを介して筒状に製袋しつつ筒状フィルム内に被包装物を供給し、この被包装物を供給した筒状フィルムの側端部同士を一対の供給ローラなどからなる搬送装置によって挟みつけながら搬送し、搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をセンターシール装置によってシール閉塞し、センターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向に対をなすエンドシール部によって挟みつけながらヒートシールし、縦横にヒートシールした後に被包装物を封入した包装袋を順次切断装置によってエンドシール箇所の中央部分をカットし、そのカットした包装袋を搬出するようにした包装装置が知られている。
【0003】
この場合、切り離された包装袋は上下に対をなすエンドシール部および切断装置の搬出側に送り出されるように構成しているが、一般的にエンドシール部や切断装置は包装袋の搬送方向を分断するように直交する方向に移動しながら挟みつけながらヒートシールしたり切断したりするように設けられているため、エンドシール部や切断装置の移動領域に包装袋を搬送するための搬送機構を配置することができなり、このため、搬入側から搬送装置を延長して延ばして設けることができなくなってしまう。そこで。一般的にはエンドシール部や切断装置の設置位置を基準としてその前後に設けられた搬送装置の一部を前後移動させて包装袋を搬出側へと乗り移ることができるように乗り移り用搬送装置を設けている(たとえば、特許文献1を参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−45103号公報(公報4頁〜5頁、図1,図3など)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来技術(特許文献1)などからなる包装装置にあっては、乗り移り用搬送装置が前後に往復移動して包装袋を送り出す動作を行う際に、前進移動で包装袋を搬出側に移送し、後退動作でエンドシール部や切断装置の移動領域から乗り移り用搬送装置が退避するように作動するように設けているが、この乗り移り用搬送装置に乗せられている筒状の包装袋内に包まれている被包装物自体も乗り移り用搬送装置の後退移動に伴って後退してしまうことがあり、これにより所定の間隔にて順次送られてくる被包装物との間隔が変位してしまったり、フィルムが弛んでしまったり、被包装物が筒状のフィルム内にて位置がずれてしまったりすることなどの不具合を生じていた。また場合によっては、その不具合を修正する機構を追加したりする必要がある。
【0006】
そこで本発明は、前記問題点に着目し、エンドシール部や切断装置の設置位置を基準としてその前後に設けられた搬送装置の一部を前後移動させながら良好に包装袋を搬出側へと移送することができるピロー包装装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、請求項1では、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用チェーンをスプロケットに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置である。
【0008】
また請求項2の発明では、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用タイミングベルトをタイミングベルト用プーリに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用タイミングベルトに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置である。
【0009】
また請求項3の発明では、請求項1または請求項2において、前記搬送装置回転駆動手段に設けられた駆動源の回転駆動による被包装物の送り速度に対して、前記搬送側コンベア装置の送り速度を同等もしくは若干増速した状態に設定してなることを特徴とする横ピロー包装装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明においては、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用チェーンをスプロケットに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置である。このように構成したことにより、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時において、前記回転駆動手段に設けられた駆動源が設定された条件にて回転駆動することによって前記搬出側コンベア装置へと筒状に製袋された包装袋に包まれている被包装物を移送する送り速度が設定されるとともに、この被包装物の移送時に前記受け渡しコンベアの前進作動による被包装物の搬送側コンベア装置への受け渡し動作時および後退移動による受け渡しコンベアの復帰作動の間、被包装物の送り速度が実質的に一定となるように等速にて搬送することができる。すなわち、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段に設けられている前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設してなることにより、受け渡しコンベアの前進時においては、その前進時の送り速度分を相殺するようにアイドルギア手段を介して減速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達するとともに、受け渡しコンベアの後退時においては、その後退時のマイナス方向への送り速度分をアイドルギア手段を介して増速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達することによって、被包装物を等速状態にして搬出側コンベア装置へと送り込むことができ、これによりフィルムの緩みもなく被包装物を所定の間隔を維持した状態にて送り出すことができ、この繰り返しの送り動作によって順次被包装物を連続してエンドシール部や切断装置によって良好に個別に包装袋をヒートシールしつつ切断することができる。
【0011】
請求項2記載の発明においては、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用タイミングベルトをタイミングベルト用プーリに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用タイミングベルトに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置である。このように構成したことにより、前述の請求項1と同様にして、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時において、前記回転駆動手段に設けられた駆動源が設定された条件にて回転駆動することによって前記搬出側コンベア装置へと筒状に製袋された包装袋に包まれている被包装物を移送する送り速度が設定されるとともに、この被包装物の移送時に前記受け渡しコンベアの前進作動による被包装物の搬送側コンベア装置への受け渡し動作時および後退移動による受け渡しコンベアの復帰作動の間、被包装物の送り速度が実質的に一定となるように等速にて搬送することができる。すなわち、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設してなることにより、受け渡しコンベアの前進時においては、その前進時の送り速度分を相殺するようにアイドルギア手段を介して減速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達するとともに、受け渡しコンベアの後退時においては、その後退時のマイナス方向への送り速度分をアイドルギア手段を介して増速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達することによって、被包装物を等速状態にして搬出側コンベア装置へと送り込むことができ、これによりフィルムの緩みもなく被包装物を所定の間隔を維持した状態にて送り出すことができ、この繰り返しの送り動作によって順次被包装物を連続してエンドシール部や切断装置によって良好に個別に包装袋をヒートシールしつつ切断することができる。
【0012】
また請求項1または請求項2に記載の包装装置において、請求項3では、前記搬送装置回転駆動手段に設けられた駆動源の回転駆動による被包装物の送り速度に対して、前記搬送側コンベア装置の送り速度を同等もしくは若干増速した状態に設定してなることを特徴とする横ピロー包装装置である。このように構成したことにより、フィルムの強度や材質あるいは被包装物の重さや被包装物の搬送間隔などの要因に合わせて移動速度を設定することによって安定した状態にて被包装物の送りと包装袋のヒートシールや包装袋の切断を良好に行うことができる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明にかかる包装装置として、横型逆ピロータイプによる包装装置を例にして説明する。
【0014】
図1から図11は本発明の第1実施例を示すもので、この第1実施例では、衝撃など外力により破損しやすい被包装物たとえばキノコ類を内袋と外袋の二枚のフィルムによって二重包装する包装装置を例にして説明する。
【0015】
同図において、包装装置の機枠1には、第一の原反ロールR1と第二の原反ロールR2とをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部2,2Aと、この各ロール保持部2,2Aに支持された第一および第二の原反ロールR1,R2から引き出される帯状のフィルムF1,F2をそれぞれ所定のテンションを加えながら案内する案内部3,3Aと、この各案内部3,3Aを介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムF1,F2を二つ折り状態に折り返し案内してフィルムF1,F2を筒状に製袋案内するフォーマーからなる第一および第二の製袋機構4,4Aと、この第一の製袋機構4によって折り返された内側の筒状のフィルムF3の側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラ5にて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置6と、この第一の搬送装置6の搬出側にて、前記第一の製袋機構4によって折り返された内側の筒状フィルムF3の側端縁部同士と前記第二の製袋機構4Aによって折り返された外側の筒状フィルムF4の側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラ5Aにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置6Aと、前記第一および第二の製袋機構4,4Aによって上側が開放状態に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルムF1,F2内に被包装物Wを供給する供給部7と、前記第一および第二の搬送装置6,6Aによって送り出された二重の筒状フィルムF3、F4の側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置8と、このセンターシール装置8によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムF3,F4をフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置9と、これらのシール装置8,9によって形成される被包装物Wを封入した二重の包装袋Pを切断する切断装置10と、前記エンドシール装置9と切断装置10の設置位置を境にしてフィルム搬送方向手前側に設けられた供給側コンベア装置11と、前記エンドシール装置9と切断装置10の設置位置を境にして搬出側にて個別に切断された包装袋Pを送り出す搬出側コンベア装置12とを備えた構成の包装装置に本発明を適用した実施例である。
【0016】
本実施例では、このような包装装置において、前記搬出側コンベア装置12としては、二つの搬出ローラ13間に被包装物Wを収納した包装袋Pを送り出すための無端状平ベルト14が掛け渡されて配設されている。また搬出ローラの一方の端部にはスプロケット15が設けられるとともに、前記無端状平ベルト14を搬送作動するための駆動源であるモータ16の軸の端部にスプロケット17が設けられ、各スプロケット15,17間に無端状チェーン18が掛け渡されて構成されている。
【0017】
また前記エンドシール装置9と切断装置10の設置位置を境にしてフィルム搬送方向手前側に設けられた供給側コンベア装置11には、二つの供給ローラ19間に被包装物Wを収納した包装袋Pを移送するための無端状平ベルト20が掛け渡されて受け渡しコンベア21を構成している。この実施例においては、受け渡しコンベア21として、前記供給ローラ19と前記無端状平ベルト20とを支持するコンベアフレーム22がスライドベース部材23上に取り付けられて構成されており、このスライドベース部材23は往復移動駆動手段24の作動によって案内ロッド25に沿って往復移動可能に配設されている。
【0018】
またスライドベース部材23を往復移動するための前記往復移動駆動手段24としては、この実施例においてはモータなどの駆動源24Aと、この駆動源24Aによる回転に連れて回転駆動するリンク機構24Bによって形成されており、リンク機構24Bの動きに連れて作動する揺動アーム部材26の動きに合わせて前記スライドベース部材23が案内ロッド25に沿って往復移動するように設けられており、スライドベース部材23上に設けられている受け渡しコンベア21が往復移動される。なお、前記往復移動駆動手段24として、前記カム機構24Bに限らず、シリンダによる往復移動手段やラックとピニオンによる往復移動する手段であっても同様に行うことが可能である。
【0019】
また前記供給ローラ19の一方の端部には回転伝達用のアイドルギヤ手段となるスプロケット27が取り付けられており、このスプロケット27を介して前記受け渡しコンベア21の無端状平ベルト20を作動するための回転駆動手段28が設けられている。
【0020】
前記回転駆動手段28には、前記無端状平ベルト20を搬送作動するための駆動源であるモータ29と、このモータ29の回転軸の端部にスプロケット30が設けられるとともに、前記受け渡しコンベア21側の供給ローラ19の端部に設けられたアイドルギヤ手段となるスプロケット27と同一レベルの高さ寸法に合わせて前記アイドルギヤ手段となるスプロケット27の両側にそれぞれスプロケット31,32が設けられ、前記モータ29の回転軸に設けられたスプロケット30と前記スプロケット31,32との間に無端状の駆動用チェーン33が掛け渡されて構成されている。この際、無端状の駆動用チェーン33には前記受け渡しコンベア21側のアイドルギヤ手段であるスプロケット27が常時噛み合い状態にて配設されている。
【0021】
次に前述した構成において、横ピロー包装装置の基本的な包装動作および包装袋の搬出装置の基本的な作動を主体に説明する。
先ず、第一の原反ロールR1から引き出し案内されるフィルムF1と、第二の原反ロールR2から引き出し案内されるフィルムF2とは、それぞれのフォーマーからなる第一および第二の製袋機構4,4Aによって折り返えされて二枚重ねの状態にて引き出し案内され、この引き出し案内されて上側を解放状態に折り返された二枚重ねのフィルムF1,F2の上に供給部7箇所から被包装物Wが供給される。
【0022】
続いて被包装物Wとともに二枚重ねられたフィルムF1,F2がさらに送られ対をなす第一の供給ローラ5の間に内側のフィルムF1の上端縁部が挟着されながら筒状のフィルムF3として繰り出し案内され、次いで第二の供給ローラ5Aによって内側の筒状フィルムF3の側端縁部同士と外側のフィルムF2の上端縁部が重ね合わされながら筒状に製袋されながらさらに送られる。
【0023】
第二の供給ローラ5Aによって内側と外側の二重の筒状フィルムF3,F4が送られてセンターシール装置8箇所に到達すると、この実施例による超音波シール装置からなるセンターシール装置8によって筒状フィルムF3,F4の側端縁部側がシールされて筒状にヒートシールされながらさらに搬送されて搬出ローラ5Bへと案内され、この搬出ローラ5B位置からさらに供給側コンベア装置11へと移送され、この供給側コンベア装置11によって送られた被包装物Wはエンドシール装置9に設けた上下に対をなすシール部材9Aによって筒状フィルムF3,F4をそのフィルムの搬送方向と直交する方向に沿って挟みつけながらヒートシールすることによって二重のフィルムにて四方がヒートシールされて被包装物Wが封入される。
【0024】
このようにして包装された包装袋Pにあっては、被包装物Wを第一および第二の原反ロールR1,R2から引き出されるそれぞれの帯状フィルムF1,F2を内側と外側からなるそれぞれのフィルムF1,F2を二重に重ね合わせながら筒状に製袋して包装することによって包装袋P内での被包装物Wの移動を規制するとともに、二重袋によって外圧に対して被包装物Wを保護することを可能としている。
【0025】
そして封入された包装袋Pの幅方向に沿ってシールされたシール箇所の中央部を切断装置10に設けたカッター刃10Aにより切断することにより、一個ごと二重の包装袋Pとして次々に分断されて搬出側コンベア装置12を介して搬出される。
【0026】
次に、エンドシール装置9および切断装置10へと包装袋Pを供給する本発明の第1実施例における受け渡し機構を、図3と図4および図5から図11の動作図を用いて詳しく説明する。
【0027】
前述したように、エンドシール装置9と切断装置10との作動によって包装袋Pの幅方向がエンドシール装置9によってシールされ、その後切断装置10に設けられたカッター刃10Aにより切断された包装袋Pは、搬出コンベア装置12によって図示はしないが次の工程へと搬出される。この搬出工程後においては、図5に示す状態となり、供給側コンベア装置11と搬出側コンベア装置12とは停止状態を維持している。
【0028】
次いで図6に示すように、供給側コンベア装置11の駆動源であるモータ29を被包装物Wの搬送速度の条件に合わせて回転駆動するとともに、搬出コンベア装置12の駆動源であるモータ16を回転駆動する。この際、搬送装置回転駆動手段28に設けられた駆動源である前記モータ29の回転駆動による被包装物Wの送り速度に対して、搬送側コンベア装置12の駆動源である前記モータ16の回転駆動による被包装物Wの送り速度を同等もしくは若干増速した状態に設定している。また供給側コンベア装置11の駆動源であるモータ29の作動とともに、供給側コンベア装置11に設けられた受け渡しコンベア21側が搬出コンベア装置12側に接近移動する。すなわち、図3に示すように、モータなどの駆動源24Aと、この駆動源(モータ)24Aによる回転に連れて回転駆動するリンク機構24Bとからなる往復移動駆動手段24の作動によって揺動アーム部材26が追従作動して前進移動し、案内ロッド25に沿ってスライドベース部材23上に取り付けられている受け渡しコンベア21側が前進移動する。この一連の動きに合わせて被包装物Wが搬出側コンベア装置12に向けて移送される
【0029】
ところで、前記受け渡しコンベア21側の往復移動時においては前記回転駆動手段28に設けられた前記駆動用チェーン33と前記受け渡しコンベア21側のアイドルギア手段であるスプロケット27とを常時噛み合い状態にて配設してなることにより、受け渡しコンベア21の前進時では、その前進時の動きに合わせてその送り速度分を相殺するようにアイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度が減速し、その減速した回転駆動を受け渡しコンベア21に設けられている無端状平ベルト20へと伝達され、これにより被包装物Wの移動速度が実質的に一定となるように等速にて搬送される。
【0030】
すなわち、前述した被包装物Wの移動速度が実質的に一定となるように等速にて搬送される条件としては、以下の条件から成り立っている。
A:モータ29の回転速度(駆動チェーン33の搬送速度)
B:往復移動駆動手段24による受け渡しコンベア21側の移動速度
C:アイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度(受け渡しコンベア21に設けられた無端状平ベルト20の搬送速度)
D:被包装物Wの移動速度
搬送装置回転駆動手段28に設けられた駆動源である前記モータ29の回転駆動によるモータ回転速度をAとした場合、各スプロケット30,31,32に掛け渡された無端状の駆動用チェーン33も同速度Aで駆動されている。
また受け渡しコンベア21の前進移動速度をBとした場合、図3に示す往復移動駆動手段24によるモータなどの駆動源24Aによる回転に連れてリンク機構24Bを介して揺動アーム部材26が前進作動し、この前進作動に追従して前記受け渡しコンベア21が前進作動することによって決定される。
またアイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度Cは、無端状の駆動用チェーン33に常時噛み合い状態に設けられているため、駆動用チェーン33の搬送速度A(モータ29の回転速度Aと同じ)分から往復移動駆動手段24による受け渡しコンベア21側の移動速度B分を差し引いた分に相当する。これにより、前記スプロケット27に連結されて同体的に設けられた供給ローラ19の回転速度と供給ローラ19間に掛け渡されている無端状平ベルト20の搬送速度も同速度Cで駆動される。
【0031】
従って、被包装物Wの移動速度Dは、往復移動駆動手段24による受け渡しコンベア21側の移動速度Bにアイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度C(受け渡しコンベア21に設けられた無端状平ベルト20の搬送速度C)を加えた速度に相当する。(図6中のD=B+Cの式を参照)
【0032】
またアイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度C(受け渡しコンベア21に設けられた無端状平ベルト20の搬送速度C)は、モータ29の回転速度A(駆動チェーン33の搬送速度A)からアイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度B(受け渡しコンベア21に設けられた無端状平ベルト20の搬送速度B)を差し引いた速度に相当する。(図6中のC=A−Bの式を参照)
【0033】
よって、前述した式を代入しても明らかなように、D=B+(A−B)となり、モータ29の設定された回転速度A(駆動チェーン33の搬送速度A)がそのまま伝わる状態となり、これにより常に等速(被包装物Wの搬送移動速度D)にて被包装物Wが搬送される。
【0034】
続いて図7に示すように、供給側コンベア装置11の駆動源であるモータ29は設定された回転速度Aにて継続して回転駆動している。また供給側コンベア装置11に設けられた受け渡しコンベア21側が搬出側コンベア装置12側に最接近して停止した状態を示している。この接近した状態にて、被包装物Wは供給側コンベア装置11側から搬出側コンベア装置12側へと乗り移るように移送される。
【0035】
従って、供給側コンベア装置11の駆動源であるモータ29の回転速度Aがアイドルギア手段であるスプロケット27側に直接的に伝わるため、供給側コンベア装置11に設けられた受け渡しコンベア21の無端状平ベルト20の搬送速度Bと前記モータ29の回転速度A(駆動チェーン33の搬送速度A)とが同速度となり、これにより、モータ29の設定された回転速度A(駆動チェーン33の搬送速度A)がそのまま伝わる状態となり、常に等速にて被包装物Wが搬送される。
【0036】
続いて図8に示すように、供給側コンベア装置11の駆動源であるモータ29は設定された回転速度Aにて継続して回転駆動している。また供給側コンベア装置11に設けられた受け渡しコンベア21側は往復移動駆動手段24による動きに連れて揺動アーム部材26を介して搬出側コンベア装置12側から離反する方向すなわち後退する方向に移動する。この後退移動時においても、回転駆動手段28に設けられた駆動用チェーン33と受け渡しコンベア21側のアイドルギア手段であるスプロケット27とが常時噛み合い状態にて配設されているため、その後退時の動きに合わせてその戻り速度B分が増速されるようにアイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度Cが増速し、その増速した回転駆動が受け渡しコンベア21に設けられている無端状平ベルト20へと伝達され、これによりモータ29の設定された回転速度Aと被包装物Wの移動速度Dとが一致するため、被包装物Wは等速にて搬送される。
【0037】
さらに続いて図9に示すように、供給側コンベア装置11の後退動作が終了すると同時に、供給側コンベア装置11の駆動源であるモータ29の回転駆動が停止し、かつ搬出側コンベア装置12も同様にしてモータ16の回転駆動が停止する。この時、被包装物Wは搬出側コンベア装置12の無端状平ベルト14上の所定の位置に受け渡された状態となっている。
【0038】
続いて図10に示すように、エンドシール装置9の上下のシール刃9Aによって搬送されてきた被包装物Wと次に搬送される被包装物Wとの間の筒状の包装袋部分とが挟みつけられながらヒートシールされるとともに、そのヒートシールされた包装袋Pのシール部の中程部が切断装置10のカッター刃10Aによって切断される。
【0039】
さらに図11に示すように、エンドシール装置9と切断装置10とによって搬出側コンベア装置12に乗せられている包装袋Pが分離されると、エンドシール装置9と切断装置10とが最初の位置に復帰動作し、次の包装袋Pが供給されるまで待機状態を維持する。
【0040】
従って、図5から図11の動作図に示したように、一連の繰り返しの動作によって被包装物Wが一個ごと包装袋Pに包まれながら間欠的に送り出されるものであり、この際、被包装物Wの移送時に前記受け渡しコンベア21の前進作動による被包装物Wの搬送側コンベア装置12への受け渡し動作時および後退移動よる受け渡しコンベア21の復帰作動の間、被包装物Wの送り速度Dを実質的に一定となるように等速にて搬送することができ、これによりフィルムFの緩みもなく被包装物Wを所定の間隔を維持した状態にて送り出すことができ、この繰り返しの送り動作によって順次被包装物Wを連続してエンドシール部9や切断装置10によって良好に個別に包装袋Pをヒートシールしつつ切断することができる。
【0041】
また回転駆動手段28に設けられた駆動用チェーン33と受け渡しコンベア21側のアイドルギア手段であるスプロケット27とが常時噛み合い状態にて配設されているため、受け渡しコンベア21の前進作動による被包装物Wの搬送側コンベア装置12への受け渡し動作時および後退移動よる受け渡しコンベア21の復帰作動時において、滑りもなく安定した状態にて作動することができる。
【0042】
なお本発明は上述した実施例に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であり、実施例においては、二枚のフィルムを用いて二重包装を行う包装袋を製袋する横ピロー包装装置を例にして説明していたが、一般的に行われている一枚フィルムによって製袋して包装する横ピロー包装装置であっても同様に行うことができるものであり、また第1実施例では受け渡しコンベア21側のアイドルギヤ手段としてスプロケット27を設けるとともに、このスプロケット27と常時噛み合う駆動用チェーン33を設けて構成していたが、前記スプロケット27に変えてタイミングベルトプーリによって形成するとともに、このタイミングベルトプーリと常時噛み合う駆動用タイミングベルトを設けて構成しても同様に前進動作と後退動作との切換作動において滑りもなく追従動作することができる。
【0043】
また上述した実施例では、供給側コンベア装置11をエンドシール装置9や切断装置10の作動に合わせて間欠的に搬送動作を行っており、この間欠的な搬送動作にほぼ合わせて搬出側コンベア装置12を搬送駆動するように構成していたが、この搬出側コンベア装置12は駆動源であるモータ16の回転駆動を連続的に搬送駆動するようにしても同様の効果を得ることが可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明によれば、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用チェーンをスプロケットに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置である。このように構成したことにより、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時において、前記回転駆動手段に設けられた駆動源が設定された条件にて回転駆動することによって前記搬出側コンベア装置へと筒状に製袋された包装袋に包まれている被包装物を移送する送り速度が設定されるとともに、この被包装物の移送時に前記受け渡しコンベアの前進作動による被包装物の搬送側コンベア装置への受け渡し動作時および後退移動による受け渡しコンベアの復帰作動の間、被包装物の送り速度が実質的に一定となるように等速にて搬送することができる。すなわち、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設してなることにより、受け渡しコンベアの前進時においては、その前進時の送り速度分を相殺するようにアイドルギア手段を介して減速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達するとともに、受け渡しコンベアの後退時においては、その後退時のマイナス方向への送り速度分をアイドルギア手段を介して増速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達することによって、被包装物を等速状態にして搬出側コンベア装置へと送り込むことができ、これによりフィルムの緩みもなく被包装物を所定の間隔を維持した状態にて送り出すことができ、この繰り返しの送り動作によって順次被包装物を連続してエンドシール部や切断装置によって良好に個別に包装袋をヒートシールしつつ切断することができる。
【0045】
請求項2記載の発明においては、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用タイミングベルトをタイミングベルト用プーリに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用タイミングベルトに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置である。このように構成したことにより、前述の請求項1と同様にして、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時において、前記回転駆動手段に設けられた駆動源が設定された条件にて回転駆動することによって前記搬出側コンベア装置へと筒状に製袋された包装袋に包まれている被包装物を移送する送り速度が設定されるとともに、この被包装物の移送時に前記受け渡しコンベアの前進作動による被包装物の搬送側コンベア装置への受け渡し動作時および後退移動による受け渡しコンベアの復帰作動の間、被包装物の送り速度が実質的に一定となるように等速にて搬送することができる。すなわち、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設してなることにより、受け渡しコンベアの前進時においては、その前進時の送り速度分を相殺するようにアイドルギア手段を介して減速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達するとともに、受け渡しコンベアの後退時においては、その後退時のマイナス方向への送り速度分をアイドルギア手段を介して増速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達することによって、被包装物を等速状態にして搬出側コンベア装置へと送り込むことができ、これによりフィルムの緩みもなく被包装物を所定の間隔を維持した状態にて送り出すことができ、この繰り返しの送り動作によって順次被包装物を連続してエンドシール部や切断装置によって良好に個別に包装袋をヒートシールしつつ切断することができる。
【0046】
また請求項1または請求項2に記載の横ピロー包装装置において、請求項3では、前記搬送装置回転駆動手段に設けられた駆動源の回転駆動による被包装物の送り速度に対して、前記搬送側コンベア装置の送り速度を同等もしくは若干増速した状態に設定してなることを特徴とする横ピロー包装装置である。このように構成したことにより、フィルムの強度や材質あるいは被包装物の重さや被包装物の搬送間隔などの要因に合わせて移動速度を設定することによって安定した状態にて被包装物の送りと包装袋のヒートシールや包装袋の切断を良好に行うことができ、これにより初期の目的を達成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す横ピロー包装装置の全体正面図である。
【図2】図2は、図1の横ピロー包装装置の平面図である。
【図3】図3は、図1の横ピロー包装装置における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置を主体に示した要部の正面図である。
【図4】図4は、図2の横ピロー包装装置における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置を主体に示した要部の平面図である。
【図5】図5は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【図6】図6は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【図7】図7は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【図8】図8は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【図9】図9は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【図10】図10は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【図11】図11は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【符号の説明】
1 機枠
2,2A ロール保持部
3,3A 案内部
4,4A 製袋機構
5,5A 供給ローラ
6,6A 搬送装置
7 供給部
8 センターシール装置
9 エンドシール装置
10 切断装置
11 供給側コンベア装置
12 搬出側コンベア装置
13 搬出ローラ
14,20 無端状平ベルト
15,17 スプロケット
16,29 モータ(駆動源)
18 無端状チェーン
19 供給ローラ
21 受け渡しコンベア
24 往復移動駆動手段
27 スプロケット(アイドルギヤ手段)
28 回転駆動手段
30,31,32 スプロケット
33 駆動用チェーン
F1,F2 フィルム
F3,F4 筒状フィルム
P 包装袋
R1,R2 原反ロール
W 被包装物
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルムを筒状に製袋しつつ被包装物をフィルム内に連続的に包装する横ピロー包装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の包装装置として、たとえば一般的な横ピロー包装装置としては、原反ロールから引き出されるフィルムを案内する案内部が設けられ、この案内部を介して引き出された帯状のフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムをフォーマーを介して筒状に製袋しつつ筒状フィルム内に被包装物を供給し、この被包装物を供給した筒状フィルムの側端部同士を一対の供給ローラなどからなる搬送装置によって挟みつけながら搬送し、搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をセンターシール装置によってシール閉塞し、センターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向に対をなすエンドシール部によって挟みつけながらヒートシールし、縦横にヒートシールした後に被包装物を封入した包装袋を順次切断装置によってエンドシール箇所の中央部分をカットし、そのカットした包装袋を搬出するようにした包装装置が知られている。
【0003】
この場合、切り離された包装袋は上下に対をなすエンドシール部および切断装置の搬出側に送り出されるように構成しているが、一般的にエンドシール部や切断装置は包装袋の搬送方向を分断するように直交する方向に移動しながら挟みつけながらヒートシールしたり切断したりするように設けられているため、エンドシール部や切断装置の移動領域に包装袋を搬送するための搬送機構を配置することができなり、このため、搬入側から搬送装置を延長して延ばして設けることができなくなってしまう。そこで。一般的にはエンドシール部や切断装置の設置位置を基準としてその前後に設けられた搬送装置の一部を前後移動させて包装袋を搬出側へと乗り移ることができるように乗り移り用搬送装置を設けている(たとえば、特許文献1を参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−45103号公報(公報4頁〜5頁、図1,図3など)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述した従来技術(特許文献1)などからなる包装装置にあっては、乗り移り用搬送装置が前後に往復移動して包装袋を送り出す動作を行う際に、前進移動で包装袋を搬出側に移送し、後退動作でエンドシール部や切断装置の移動領域から乗り移り用搬送装置が退避するように作動するように設けているが、この乗り移り用搬送装置に乗せられている筒状の包装袋内に包まれている被包装物自体も乗り移り用搬送装置の後退移動に伴って後退してしまうことがあり、これにより所定の間隔にて順次送られてくる被包装物との間隔が変位してしまったり、フィルムが弛んでしまったり、被包装物が筒状のフィルム内にて位置がずれてしまったりすることなどの不具合を生じていた。また場合によっては、その不具合を修正する機構を追加したりする必要がある。
【0006】
そこで本発明は、前記問題点に着目し、エンドシール部や切断装置の設置位置を基準としてその前後に設けられた搬送装置の一部を前後移動させながら良好に包装袋を搬出側へと移送することができるピロー包装装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、請求項1では、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用チェーンをスプロケットに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置である。
【0008】
また請求項2の発明では、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用タイミングベルトをタイミングベルト用プーリに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用タイミングベルトに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置である。
【0009】
また請求項3の発明では、請求項1または請求項2において、前記搬送装置回転駆動手段に設けられた駆動源の回転駆動による被包装物の送り速度に対して、前記搬送側コンベア装置の送り速度を同等もしくは若干増速した状態に設定してなることを特徴とする横ピロー包装装置である。
【0010】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明においては、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用チェーンをスプロケットに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置である。このように構成したことにより、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時において、前記回転駆動手段に設けられた駆動源が設定された条件にて回転駆動することによって前記搬出側コンベア装置へと筒状に製袋された包装袋に包まれている被包装物を移送する送り速度が設定されるとともに、この被包装物の移送時に前記受け渡しコンベアの前進作動による被包装物の搬送側コンベア装置への受け渡し動作時および後退移動による受け渡しコンベアの復帰作動の間、被包装物の送り速度が実質的に一定となるように等速にて搬送することができる。すなわち、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段に設けられている前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設してなることにより、受け渡しコンベアの前進時においては、その前進時の送り速度分を相殺するようにアイドルギア手段を介して減速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達するとともに、受け渡しコンベアの後退時においては、その後退時のマイナス方向への送り速度分をアイドルギア手段を介して増速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達することによって、被包装物を等速状態にして搬出側コンベア装置へと送り込むことができ、これによりフィルムの緩みもなく被包装物を所定の間隔を維持した状態にて送り出すことができ、この繰り返しの送り動作によって順次被包装物を連続してエンドシール部や切断装置によって良好に個別に包装袋をヒートシールしつつ切断することができる。
【0011】
請求項2記載の発明においては、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用タイミングベルトをタイミングベルト用プーリに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用タイミングベルトに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置である。このように構成したことにより、前述の請求項1と同様にして、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時において、前記回転駆動手段に設けられた駆動源が設定された条件にて回転駆動することによって前記搬出側コンベア装置へと筒状に製袋された包装袋に包まれている被包装物を移送する送り速度が設定されるとともに、この被包装物の移送時に前記受け渡しコンベアの前進作動による被包装物の搬送側コンベア装置への受け渡し動作時および後退移動による受け渡しコンベアの復帰作動の間、被包装物の送り速度が実質的に一定となるように等速にて搬送することができる。すなわち、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設してなることにより、受け渡しコンベアの前進時においては、その前進時の送り速度分を相殺するようにアイドルギア手段を介して減速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達するとともに、受け渡しコンベアの後退時においては、その後退時のマイナス方向への送り速度分をアイドルギア手段を介して増速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達することによって、被包装物を等速状態にして搬出側コンベア装置へと送り込むことができ、これによりフィルムの緩みもなく被包装物を所定の間隔を維持した状態にて送り出すことができ、この繰り返しの送り動作によって順次被包装物を連続してエンドシール部や切断装置によって良好に個別に包装袋をヒートシールしつつ切断することができる。
【0012】
また請求項1または請求項2に記載の包装装置において、請求項3では、前記搬送装置回転駆動手段に設けられた駆動源の回転駆動による被包装物の送り速度に対して、前記搬送側コンベア装置の送り速度を同等もしくは若干増速した状態に設定してなることを特徴とする横ピロー包装装置である。このように構成したことにより、フィルムの強度や材質あるいは被包装物の重さや被包装物の搬送間隔などの要因に合わせて移動速度を設定することによって安定した状態にて被包装物の送りと包装袋のヒートシールや包装袋の切断を良好に行うことができる。
【0013】
【実施例】
以下、本発明にかかる包装装置として、横型逆ピロータイプによる包装装置を例にして説明する。
【0014】
図1から図11は本発明の第1実施例を示すもので、この第1実施例では、衝撃など外力により破損しやすい被包装物たとえばキノコ類を内袋と外袋の二枚のフィルムによって二重包装する包装装置を例にして説明する。
【0015】
同図において、包装装置の機枠1には、第一の原反ロールR1と第二の原反ロールR2とをそれぞれ回転可能に支持する第一および第二のロール保持部2,2Aと、この各ロール保持部2,2Aに支持された第一および第二の原反ロールR1,R2から引き出される帯状のフィルムF1,F2をそれぞれ所定のテンションを加えながら案内する案内部3,3Aと、この各案内部3,3Aを介して引き出されたそれぞれの帯状のフィルムF1,F2を二つ折り状態に折り返し案内してフィルムF1,F2を筒状に製袋案内するフォーマーからなる第一および第二の製袋機構4,4Aと、この第一の製袋機構4によって折り返された内側の筒状のフィルムF3の側端縁部同士を対をなす第一の供給ローラ5にて挟みつけながら搬送する第一の搬送装置6と、この第一の搬送装置6の搬出側にて、前記第一の製袋機構4によって折り返された内側の筒状フィルムF3の側端縁部同士と前記第二の製袋機構4Aによって折り返された外側の筒状フィルムF4の側端縁部同士とを重ね合わせて対をなす第二の供給ローラ5Aにて挟みつけながら搬送する第二の搬送装置6Aと、前記第一および第二の製袋機構4,4Aによって上側が開放状態に折り返された内側と外側の二重の筒状フィルムF1,F2内に被包装物Wを供給する供給部7と、前記第一および第二の搬送装置6,6Aによって送り出された二重の筒状フィルムF3、F4の側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置8と、このセンターシール装置8によって筒状にヒートシールされた二重の筒状フィルムF3,F4をフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置9と、これらのシール装置8,9によって形成される被包装物Wを封入した二重の包装袋Pを切断する切断装置10と、前記エンドシール装置9と切断装置10の設置位置を境にしてフィルム搬送方向手前側に設けられた供給側コンベア装置11と、前記エンドシール装置9と切断装置10の設置位置を境にして搬出側にて個別に切断された包装袋Pを送り出す搬出側コンベア装置12とを備えた構成の包装装置に本発明を適用した実施例である。
【0016】
本実施例では、このような包装装置において、前記搬出側コンベア装置12としては、二つの搬出ローラ13間に被包装物Wを収納した包装袋Pを送り出すための無端状平ベルト14が掛け渡されて配設されている。また搬出ローラの一方の端部にはスプロケット15が設けられるとともに、前記無端状平ベルト14を搬送作動するための駆動源であるモータ16の軸の端部にスプロケット17が設けられ、各スプロケット15,17間に無端状チェーン18が掛け渡されて構成されている。
【0017】
また前記エンドシール装置9と切断装置10の設置位置を境にしてフィルム搬送方向手前側に設けられた供給側コンベア装置11には、二つの供給ローラ19間に被包装物Wを収納した包装袋Pを移送するための無端状平ベルト20が掛け渡されて受け渡しコンベア21を構成している。この実施例においては、受け渡しコンベア21として、前記供給ローラ19と前記無端状平ベルト20とを支持するコンベアフレーム22がスライドベース部材23上に取り付けられて構成されており、このスライドベース部材23は往復移動駆動手段24の作動によって案内ロッド25に沿って往復移動可能に配設されている。
【0018】
またスライドベース部材23を往復移動するための前記往復移動駆動手段24としては、この実施例においてはモータなどの駆動源24Aと、この駆動源24Aによる回転に連れて回転駆動するリンク機構24Bによって形成されており、リンク機構24Bの動きに連れて作動する揺動アーム部材26の動きに合わせて前記スライドベース部材23が案内ロッド25に沿って往復移動するように設けられており、スライドベース部材23上に設けられている受け渡しコンベア21が往復移動される。なお、前記往復移動駆動手段24として、前記カム機構24Bに限らず、シリンダによる往復移動手段やラックとピニオンによる往復移動する手段であっても同様に行うことが可能である。
【0019】
また前記供給ローラ19の一方の端部には回転伝達用のアイドルギヤ手段となるスプロケット27が取り付けられており、このスプロケット27を介して前記受け渡しコンベア21の無端状平ベルト20を作動するための回転駆動手段28が設けられている。
【0020】
前記回転駆動手段28には、前記無端状平ベルト20を搬送作動するための駆動源であるモータ29と、このモータ29の回転軸の端部にスプロケット30が設けられるとともに、前記受け渡しコンベア21側の供給ローラ19の端部に設けられたアイドルギヤ手段となるスプロケット27と同一レベルの高さ寸法に合わせて前記アイドルギヤ手段となるスプロケット27の両側にそれぞれスプロケット31,32が設けられ、前記モータ29の回転軸に設けられたスプロケット30と前記スプロケット31,32との間に無端状の駆動用チェーン33が掛け渡されて構成されている。この際、無端状の駆動用チェーン33には前記受け渡しコンベア21側のアイドルギヤ手段であるスプロケット27が常時噛み合い状態にて配設されている。
【0021】
次に前述した構成において、横ピロー包装装置の基本的な包装動作および包装袋の搬出装置の基本的な作動を主体に説明する。
先ず、第一の原反ロールR1から引き出し案内されるフィルムF1と、第二の原反ロールR2から引き出し案内されるフィルムF2とは、それぞれのフォーマーからなる第一および第二の製袋機構4,4Aによって折り返えされて二枚重ねの状態にて引き出し案内され、この引き出し案内されて上側を解放状態に折り返された二枚重ねのフィルムF1,F2の上に供給部7箇所から被包装物Wが供給される。
【0022】
続いて被包装物Wとともに二枚重ねられたフィルムF1,F2がさらに送られ対をなす第一の供給ローラ5の間に内側のフィルムF1の上端縁部が挟着されながら筒状のフィルムF3として繰り出し案内され、次いで第二の供給ローラ5Aによって内側の筒状フィルムF3の側端縁部同士と外側のフィルムF2の上端縁部が重ね合わされながら筒状に製袋されながらさらに送られる。
【0023】
第二の供給ローラ5Aによって内側と外側の二重の筒状フィルムF3,F4が送られてセンターシール装置8箇所に到達すると、この実施例による超音波シール装置からなるセンターシール装置8によって筒状フィルムF3,F4の側端縁部側がシールされて筒状にヒートシールされながらさらに搬送されて搬出ローラ5Bへと案内され、この搬出ローラ5B位置からさらに供給側コンベア装置11へと移送され、この供給側コンベア装置11によって送られた被包装物Wはエンドシール装置9に設けた上下に対をなすシール部材9Aによって筒状フィルムF3,F4をそのフィルムの搬送方向と直交する方向に沿って挟みつけながらヒートシールすることによって二重のフィルムにて四方がヒートシールされて被包装物Wが封入される。
【0024】
このようにして包装された包装袋Pにあっては、被包装物Wを第一および第二の原反ロールR1,R2から引き出されるそれぞれの帯状フィルムF1,F2を内側と外側からなるそれぞれのフィルムF1,F2を二重に重ね合わせながら筒状に製袋して包装することによって包装袋P内での被包装物Wの移動を規制するとともに、二重袋によって外圧に対して被包装物Wを保護することを可能としている。
【0025】
そして封入された包装袋Pの幅方向に沿ってシールされたシール箇所の中央部を切断装置10に設けたカッター刃10Aにより切断することにより、一個ごと二重の包装袋Pとして次々に分断されて搬出側コンベア装置12を介して搬出される。
【0026】
次に、エンドシール装置9および切断装置10へと包装袋Pを供給する本発明の第1実施例における受け渡し機構を、図3と図4および図5から図11の動作図を用いて詳しく説明する。
【0027】
前述したように、エンドシール装置9と切断装置10との作動によって包装袋Pの幅方向がエンドシール装置9によってシールされ、その後切断装置10に設けられたカッター刃10Aにより切断された包装袋Pは、搬出コンベア装置12によって図示はしないが次の工程へと搬出される。この搬出工程後においては、図5に示す状態となり、供給側コンベア装置11と搬出側コンベア装置12とは停止状態を維持している。
【0028】
次いで図6に示すように、供給側コンベア装置11の駆動源であるモータ29を被包装物Wの搬送速度の条件に合わせて回転駆動するとともに、搬出コンベア装置12の駆動源であるモータ16を回転駆動する。この際、搬送装置回転駆動手段28に設けられた駆動源である前記モータ29の回転駆動による被包装物Wの送り速度に対して、搬送側コンベア装置12の駆動源である前記モータ16の回転駆動による被包装物Wの送り速度を同等もしくは若干増速した状態に設定している。また供給側コンベア装置11の駆動源であるモータ29の作動とともに、供給側コンベア装置11に設けられた受け渡しコンベア21側が搬出コンベア装置12側に接近移動する。すなわち、図3に示すように、モータなどの駆動源24Aと、この駆動源(モータ)24Aによる回転に連れて回転駆動するリンク機構24Bとからなる往復移動駆動手段24の作動によって揺動アーム部材26が追従作動して前進移動し、案内ロッド25に沿ってスライドベース部材23上に取り付けられている受け渡しコンベア21側が前進移動する。この一連の動きに合わせて被包装物Wが搬出側コンベア装置12に向けて移送される
【0029】
ところで、前記受け渡しコンベア21側の往復移動時においては前記回転駆動手段28に設けられた前記駆動用チェーン33と前記受け渡しコンベア21側のアイドルギア手段であるスプロケット27とを常時噛み合い状態にて配設してなることにより、受け渡しコンベア21の前進時では、その前進時の動きに合わせてその送り速度分を相殺するようにアイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度が減速し、その減速した回転駆動を受け渡しコンベア21に設けられている無端状平ベルト20へと伝達され、これにより被包装物Wの移動速度が実質的に一定となるように等速にて搬送される。
【0030】
すなわち、前述した被包装物Wの移動速度が実質的に一定となるように等速にて搬送される条件としては、以下の条件から成り立っている。
A:モータ29の回転速度(駆動チェーン33の搬送速度)
B:往復移動駆動手段24による受け渡しコンベア21側の移動速度
C:アイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度(受け渡しコンベア21に設けられた無端状平ベルト20の搬送速度)
D:被包装物Wの移動速度
搬送装置回転駆動手段28に設けられた駆動源である前記モータ29の回転駆動によるモータ回転速度をAとした場合、各スプロケット30,31,32に掛け渡された無端状の駆動用チェーン33も同速度Aで駆動されている。
また受け渡しコンベア21の前進移動速度をBとした場合、図3に示す往復移動駆動手段24によるモータなどの駆動源24Aによる回転に連れてリンク機構24Bを介して揺動アーム部材26が前進作動し、この前進作動に追従して前記受け渡しコンベア21が前進作動することによって決定される。
またアイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度Cは、無端状の駆動用チェーン33に常時噛み合い状態に設けられているため、駆動用チェーン33の搬送速度A(モータ29の回転速度Aと同じ)分から往復移動駆動手段24による受け渡しコンベア21側の移動速度B分を差し引いた分に相当する。これにより、前記スプロケット27に連結されて同体的に設けられた供給ローラ19の回転速度と供給ローラ19間に掛け渡されている無端状平ベルト20の搬送速度も同速度Cで駆動される。
【0031】
従って、被包装物Wの移動速度Dは、往復移動駆動手段24による受け渡しコンベア21側の移動速度Bにアイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度C(受け渡しコンベア21に設けられた無端状平ベルト20の搬送速度C)を加えた速度に相当する。(図6中のD=B+Cの式を参照)
【0032】
またアイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度C(受け渡しコンベア21に設けられた無端状平ベルト20の搬送速度C)は、モータ29の回転速度A(駆動チェーン33の搬送速度A)からアイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度B(受け渡しコンベア21に設けられた無端状平ベルト20の搬送速度B)を差し引いた速度に相当する。(図6中のC=A−Bの式を参照)
【0033】
よって、前述した式を代入しても明らかなように、D=B+(A−B)となり、モータ29の設定された回転速度A(駆動チェーン33の搬送速度A)がそのまま伝わる状態となり、これにより常に等速(被包装物Wの搬送移動速度D)にて被包装物Wが搬送される。
【0034】
続いて図7に示すように、供給側コンベア装置11の駆動源であるモータ29は設定された回転速度Aにて継続して回転駆動している。また供給側コンベア装置11に設けられた受け渡しコンベア21側が搬出側コンベア装置12側に最接近して停止した状態を示している。この接近した状態にて、被包装物Wは供給側コンベア装置11側から搬出側コンベア装置12側へと乗り移るように移送される。
【0035】
従って、供給側コンベア装置11の駆動源であるモータ29の回転速度Aがアイドルギア手段であるスプロケット27側に直接的に伝わるため、供給側コンベア装置11に設けられた受け渡しコンベア21の無端状平ベルト20の搬送速度Bと前記モータ29の回転速度A(駆動チェーン33の搬送速度A)とが同速度となり、これにより、モータ29の設定された回転速度A(駆動チェーン33の搬送速度A)がそのまま伝わる状態となり、常に等速にて被包装物Wが搬送される。
【0036】
続いて図8に示すように、供給側コンベア装置11の駆動源であるモータ29は設定された回転速度Aにて継続して回転駆動している。また供給側コンベア装置11に設けられた受け渡しコンベア21側は往復移動駆動手段24による動きに連れて揺動アーム部材26を介して搬出側コンベア装置12側から離反する方向すなわち後退する方向に移動する。この後退移動時においても、回転駆動手段28に設けられた駆動用チェーン33と受け渡しコンベア21側のアイドルギア手段であるスプロケット27とが常時噛み合い状態にて配設されているため、その後退時の動きに合わせてその戻り速度B分が増速されるようにアイドルギア手段であるスプロケット27の回転速度Cが増速し、その増速した回転駆動が受け渡しコンベア21に設けられている無端状平ベルト20へと伝達され、これによりモータ29の設定された回転速度Aと被包装物Wの移動速度Dとが一致するため、被包装物Wは等速にて搬送される。
【0037】
さらに続いて図9に示すように、供給側コンベア装置11の後退動作が終了すると同時に、供給側コンベア装置11の駆動源であるモータ29の回転駆動が停止し、かつ搬出側コンベア装置12も同様にしてモータ16の回転駆動が停止する。この時、被包装物Wは搬出側コンベア装置12の無端状平ベルト14上の所定の位置に受け渡された状態となっている。
【0038】
続いて図10に示すように、エンドシール装置9の上下のシール刃9Aによって搬送されてきた被包装物Wと次に搬送される被包装物Wとの間の筒状の包装袋部分とが挟みつけられながらヒートシールされるとともに、そのヒートシールされた包装袋Pのシール部の中程部が切断装置10のカッター刃10Aによって切断される。
【0039】
さらに図11に示すように、エンドシール装置9と切断装置10とによって搬出側コンベア装置12に乗せられている包装袋Pが分離されると、エンドシール装置9と切断装置10とが最初の位置に復帰動作し、次の包装袋Pが供給されるまで待機状態を維持する。
【0040】
従って、図5から図11の動作図に示したように、一連の繰り返しの動作によって被包装物Wが一個ごと包装袋Pに包まれながら間欠的に送り出されるものであり、この際、被包装物Wの移送時に前記受け渡しコンベア21の前進作動による被包装物Wの搬送側コンベア装置12への受け渡し動作時および後退移動よる受け渡しコンベア21の復帰作動の間、被包装物Wの送り速度Dを実質的に一定となるように等速にて搬送することができ、これによりフィルムFの緩みもなく被包装物Wを所定の間隔を維持した状態にて送り出すことができ、この繰り返しの送り動作によって順次被包装物Wを連続してエンドシール部9や切断装置10によって良好に個別に包装袋Pをヒートシールしつつ切断することができる。
【0041】
また回転駆動手段28に設けられた駆動用チェーン33と受け渡しコンベア21側のアイドルギア手段であるスプロケット27とが常時噛み合い状態にて配設されているため、受け渡しコンベア21の前進作動による被包装物Wの搬送側コンベア装置12への受け渡し動作時および後退移動よる受け渡しコンベア21の復帰作動時において、滑りもなく安定した状態にて作動することができる。
【0042】
なお本発明は上述した実施例に限定されるものではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能であり、実施例においては、二枚のフィルムを用いて二重包装を行う包装袋を製袋する横ピロー包装装置を例にして説明していたが、一般的に行われている一枚フィルムによって製袋して包装する横ピロー包装装置であっても同様に行うことができるものであり、また第1実施例では受け渡しコンベア21側のアイドルギヤ手段としてスプロケット27を設けるとともに、このスプロケット27と常時噛み合う駆動用チェーン33を設けて構成していたが、前記スプロケット27に変えてタイミングベルトプーリによって形成するとともに、このタイミングベルトプーリと常時噛み合う駆動用タイミングベルトを設けて構成しても同様に前進動作と後退動作との切換作動において滑りもなく追従動作することができる。
【0043】
また上述した実施例では、供給側コンベア装置11をエンドシール装置9や切断装置10の作動に合わせて間欠的に搬送動作を行っており、この間欠的な搬送動作にほぼ合わせて搬出側コンベア装置12を搬送駆動するように構成していたが、この搬出側コンベア装置12は駆動源であるモータ16の回転駆動を連続的に搬送駆動するようにしても同様の効果を得ることが可能である。
【0044】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明によれば、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用チェーンをスプロケットに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置である。このように構成したことにより、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時において、前記回転駆動手段に設けられた駆動源が設定された条件にて回転駆動することによって前記搬出側コンベア装置へと筒状に製袋された包装袋に包まれている被包装物を移送する送り速度が設定されるとともに、この被包装物の移送時に前記受け渡しコンベアの前進作動による被包装物の搬送側コンベア装置への受け渡し動作時および後退移動による受け渡しコンベアの復帰作動の間、被包装物の送り速度が実質的に一定となるように等速にて搬送することができる。すなわち、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設してなることにより、受け渡しコンベアの前進時においては、その前進時の送り速度分を相殺するようにアイドルギア手段を介して減速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達するとともに、受け渡しコンベアの後退時においては、その後退時のマイナス方向への送り速度分をアイドルギア手段を介して増速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達することによって、被包装物を等速状態にして搬出側コンベア装置へと送り込むことができ、これによりフィルムの緩みもなく被包装物を所定の間隔を維持した状態にて送り出すことができ、この繰り返しの送り動作によって順次被包装物を連続してエンドシール部や切断装置によって良好に個別に包装袋をヒートシールしつつ切断することができる。
【0045】
請求項2記載の発明においては、原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用タイミングベルトをタイミングベルト用プーリに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用タイミングベルトに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置である。このように構成したことにより、前述の請求項1と同様にして、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時において、前記回転駆動手段に設けられた駆動源が設定された条件にて回転駆動することによって前記搬出側コンベア装置へと筒状に製袋された包装袋に包まれている被包装物を移送する送り速度が設定されるとともに、この被包装物の移送時に前記受け渡しコンベアの前進作動による被包装物の搬送側コンベア装置への受け渡し動作時および後退移動による受け渡しコンベアの復帰作動の間、被包装物の送り速度が実質的に一定となるように等速にて搬送することができる。すなわち、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設してなることにより、受け渡しコンベアの前進時においては、その前進時の送り速度分を相殺するようにアイドルギア手段を介して減速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達するとともに、受け渡しコンベアの後退時においては、その後退時のマイナス方向への送り速度分をアイドルギア手段を介して増速するように受け渡しコンベアへと回転駆動を伝達することによって、被包装物を等速状態にして搬出側コンベア装置へと送り込むことができ、これによりフィルムの緩みもなく被包装物を所定の間隔を維持した状態にて送り出すことができ、この繰り返しの送り動作によって順次被包装物を連続してエンドシール部や切断装置によって良好に個別に包装袋をヒートシールしつつ切断することができる。
【0046】
また請求項1または請求項2に記載の横ピロー包装装置において、請求項3では、前記搬送装置回転駆動手段に設けられた駆動源の回転駆動による被包装物の送り速度に対して、前記搬送側コンベア装置の送り速度を同等もしくは若干増速した状態に設定してなることを特徴とする横ピロー包装装置である。このように構成したことにより、フィルムの強度や材質あるいは被包装物の重さや被包装物の搬送間隔などの要因に合わせて移動速度を設定することによって安定した状態にて被包装物の送りと包装袋のヒートシールや包装袋の切断を良好に行うことができ、これにより初期の目的を達成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す横ピロー包装装置の全体正面図である。
【図2】図2は、図1の横ピロー包装装置の平面図である。
【図3】図3は、図1の横ピロー包装装置における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置を主体に示した要部の正面図である。
【図4】図4は、図2の横ピロー包装装置における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置を主体に示した要部の平面図である。
【図5】図5は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【図6】図6は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【図7】図7は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【図8】図8は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【図9】図9は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【図10】図10は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【図11】図11は、本発明の第1実施例における供給側コンベア装置および搬出側コンベア装置の動作状態を示した概要正面図である。
【符号の説明】
1 機枠
2,2A ロール保持部
3,3A 案内部
4,4A 製袋機構
5,5A 供給ローラ
6,6A 搬送装置
7 供給部
8 センターシール装置
9 エンドシール装置
10 切断装置
11 供給側コンベア装置
12 搬出側コンベア装置
13 搬出ローラ
14,20 無端状平ベルト
15,17 スプロケット
16,29 モータ(駆動源)
18 無端状チェーン
19 供給ローラ
21 受け渡しコンベア
24 往復移動駆動手段
27 スプロケット(アイドルギヤ手段)
28 回転駆動手段
30,31,32 スプロケット
33 駆動用チェーン
F1,F2 フィルム
F3,F4 筒状フィルム
P 包装袋
R1,R2 原反ロール
W 被包装物
Claims (3)
- 原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用チェーンをスプロケットに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用チェーンに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置。
- 原反ロールから引き出される帯状のフィルムを案内する案内部と、この案内部を介して引き出されたフィルムを二つ折り状態に折り返し案内してフィルムを筒状に製袋する製袋機構と、この製袋機構によって筒状に折り返された筒状フィルム内に被包装物を供給する供給部と、この供給部位置よりフィルムの搬出側にて前記筒状フィルムの側端縁部同士を対をなす供給ローラにて挟み付けながら搬送する搬送装置と、この搬送装置によって送り出された筒状フィルムの側端縁部同士をシール閉塞するセンターシール装置と、このセンターシール装置によって筒状にヒートシールされた筒状フィルムをフィルム搬送方向と直交する方向にシールするエンドシール装置と、これらのシール装置によって形成される被包装物を封入したそれぞれの包装袋を順次切断する切断装置とを備えた横ピロー包装装置において、前記エンドシール装置および前記切断装置の設置位置を境にしてフィルムの搬送方向手前側に供給側コンベア装置を配設するとともに、前記フィルムの搬出側に被包装物を収納した包装袋を送り出すための搬出側コンベア装置を配設し、前記供給側コンベア装置には供給ローラ間に前記被包装物を収納した包装袋を乗せて送り出すための無端状平ベルトを掛け渡して配設した受け渡しコンベアを設けるとともに、前記各供給ローラと無端状平ベルトとからなる受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能とする往復移動駆動手段を設け、前記受け渡しコンベアの一方の供給ローラ側には回転伝達用のアイドルギヤ手段を設け、かつアイドルギヤ手段を介して前記無端状平ベルトを駆動するための回転駆動手段を設けるとともに、この回転駆動手段は駆動源とこの駆動源の回転を伝達する無端状の駆動用タイミングベルトをタイミングベルト用プーリに掛け渡して配設し、前記受け渡しコンベア側の往復移動時において前記回転駆動手段の前記駆動用タイミングベルトに前記受け渡しコンベア側のアイドルギア手段を常時噛み合い状態にて配設し、前記エンドシール装置および前記切断装置の解放時にて前記回転駆動手段の駆動源を回転駆動することにより前記受け渡しコンベアの無端状平ベルトを搬送作動するとともに、前記往復移動駆動手段を介して受け渡しコンベアを前記搬出側コンベア装置に向けて相対的に接近・離反するように往復移動可能に設けなることを特徴とする横ピロー包装装置。
- 前記搬送装置回転駆動手段に設けられた駆動源の回転駆動による被包装物の送り速度に対して、前記搬送側コンベア装置の送り速度を同等もしくは若干増速した状態に設定してなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の横ピロー包装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002286849A JP2004123124A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 包装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002286849A JP2004123124A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 包装装置 |
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JP2004123124A true JP2004123124A (ja) | 2004-04-22 |
Family
ID=32279814
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JP2002286849A Abandoned JP2004123124A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | 包装装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2004123124A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101322827B1 (ko) | 2012-02-22 | 2013-10-28 | 삼성포장(주) | 골판지 자동 공급장치 |
-
2002
- 2002-09-30 JP JP2002286849A patent/JP2004123124A/ja not_active Abandoned
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