JP2004122014A - 自走式リサイクル機械 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】受け入れたリサイクル原料を処理してリサイクル品として排出する自走式リサイクル機械において、本体フレーム3上に設けたジョークラッシャ20と、本体フレーム3の下方位置で走行装置2間に設けた上流側フレーム45a及びその他方側に回動可能に連結した下流側フレーム45bを有する排出コンベア40と、この排出コンベア40の下流側フレーム45bを本体フレーム3側に固定支持する支持部材41,42と、本体フレーム3と上流側フレーム45aの一方側とに接続され、上流側フレーム45aの一方側を上下動させることにより上流側フレーム45aを下流側フレーム45bに対して俯仰動させる油圧シリンダとを備える。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式破砕機や自走式土質改良機等に代表される自走式リサイクル機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば自走式破砕機や自走式土質改良機等に代表される自走式リサイクル機械のニーズが拡大傾向にある。自走式破砕機は、建設現場等で発生する大小様々な岩石・建設廃材、産業廃棄物等の被破砕物をリサイクル原料として受け入れ、これを破砕処理した破砕物をリサイクル品として排出するものである。一方、自走式土質改良機は、各種工事等において発生するいわゆる建設発生土等を受け入れ、土質改良材と混合して改質処理し、生成した改良土をリサイクル品として排出するものである。
【0003】
これら自走式破砕機や自走式土質改良機に代表されるように、自走式リサイクル機械は、一般的に、受け入れたリサイクル原料に処理装置によって所定の処理を施し、処理装置から排出されたリサイクル品を排出コンベアによって機外に排出するようになっている。そして、この種のリサイクル機械の中には、本体フレームに油圧シリンダを介して排出コンベアを吊り下げ、排出コンベアそのものを上下動させることができるものがある(例えば、特許文献1参照)。排出コンベアを上下動させる構成とすると、例えば処理装置等と排出コンベアとの間で異物が詰まった場合等、必要に応じて排出コンベアを下降させ、処理装置等と排出コンベアとの間に作業員が作業できる程度のスペースを創出することができ、滞留した異物の除去や排出コンベアのベルトの張り替え作業等を容易化することができる。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−321690号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
通常、自走式リサイクル機械の排出コンベアは、処理装置の下方位置から機外にまで延設され、またその途中から搬送方向下流側が上り傾斜に形成されている。そして、この排出コンベアは、排出高さを確保する等の関係から傾斜部の長さが長くなっている。このため、上記従来技術の公報にはその記載こそないが、排出コンベアは、一般的に搬送方向上流側部分及び搬送方向下流側部分の双方で本体フレームから吊り下げ支持されている。
【0006】
しかしながら、上記従来技術のように、排出コンベアが上下にスライドする構成であると、排出コンベアのスライドに伴って排出コンベアとその荷重を受ける本体フレーム側の部位との距離関係が変化する。そのため、上記従来技術においては、排出コンベアが上下にスライドする度に排出コンベアの下流側部分を本体フレーム側の部位から吊り下げ支持し直すという煩わしい作業が必要となる。
【0007】
本発明は、上記の事柄に基づいてなされたものであり、その目的は、煩わしい作業を伴うことなく、目的に応じて排出コンベアの高さを容易に変更することができる自走式リサイクル機械を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、受け入れたリサイクル原料を処理してリサイクル品として排出する自走式リサイクル機械において、本体フレームと、この本体フレームの両側に設けた走行手段と、前記本体フレーム上に設けた処理装置と、前記本体フレームの長手方向一方側に設けたリサイクル原料受入手段と、前記本体フレームの長手方向他方側に設けた動力装置と、前記本体フレームの下方位置で前記走行手段間に設けた上流側フレーム、及びこの上流側フレームの他方側に回動可能に連結され、上り傾斜に設けられた下流側フレームを有する排出コンベアと、この排出コンベアの下流側フレームを前記本体フレーム側に固定支持する支持部材と、前記本体フレームと前記上流側フレームの一方側とに接続され、前記上流側フレームの一方側を上下動させることにより前記上流側フレームを前記下流側フレームに対して俯仰動させる俯仰動部材とを備える。
【0009】
本発明において、排出コンベアのフレームは、互いに回動可能に連結された上流側フレームと下流側フレームとで構成されており、かつ下流側フレームは本体フレーム側に固定支持され、この固定の下流側フレームに対し上流側フレームが俯仰動するようになっている。これにより、排出コンベアの上流側部分の高さ位置を目的に応じて上下させることができる。なおかつ、排出コンベアの下流側部分は、本体フレーム側に固定され位置を変えないため、排出コンベアを本体フレームや動力装置に吊り下げ支持する支持部材を調整する等といった煩わしい作業を伴わず、容易に排出コンベアの高さを変更することができる。
【0010】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記上流側フレームを、走行時の最上位置、処理作業時の中間位置、メンテナンス時の最下位置でそれぞれ保持可能なように、前記本体フレームと前記上流側フレームの一方側との間にストッパを設ける。
【0011】
(3)上記目的を達成するために、また本発明は、受け入れたリサイクル原料を処理装置により処理してリサイクル品として排出する自走式リサイクル機械において、前記リサイクル品を機外に排出する排出コンベアを、本体フレームの下方位置に設けた上流側フレームが、この上流側フレームの他方側に連結され前記本体フレーム側に固定支持された下流側フレームに対し俯仰動する構成とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自走式リサイクル機械の実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に適用する自走式破砕機の全体構造を表す側面図、図2はその上面図、図3は図1中左側から見た正面図である。
【0013】
これら図1乃至図3において、1は走行体で、この走行体1は、本体フレーム3と、この本体フレーム3下方の両側に設けた走行装置(走行手段)2とで構成されている。4は走行装置2のトラックフレームで、このトラックフレーム4は、本体フレーム3の下部に連設している。5,6はそれぞれこのトラックフレーム4の両端に設けた従動輪(アイドラ)及び駆動輪、7はこれら従動輪5及び駆動輪6に巻回した履帯(無限軌道履帯)、8は駆動輪6に直結した駆動装置(走行用油圧モータ)である。9,10は本体フレーム3の長手方向一方側(図1中左側)に立設した支持ポスト、11はこれら支持ポスト9,10に支持された支持バーである。
【0014】
12は破砕対象となる被破砕物(リサイクル原料)を受入れるホッパ(リサイクル原料受入手段)で、このホッパ12は、下方に向かって縮径するよう形成されており、上記支持バー11上に複数の支持部材13を介して支持されている。なお、本実施の形態で説明する自走式破砕機は、例えばビル解体時に搬出されるコンクリート塊や道路補修時に排出されるアスファルト塊等の建設現場で発生する大小様々な建設廃材、産業廃棄物、若しくは岩石採掘現場や切羽で採掘される岩石・自然石等を処理対象とし、これらを被破砕物として受け入れ破砕処理することで破砕物(リサイクル品)とするものである。
【0015】
15はホッパ12のほぼ直下に位置するフィーダ(グリズリフィーダ)で、このフィーダ15は、ホッパ12に受け入れた被破砕物を後述のジョークラッシャ20に搬送し供給する役割を果たし、ホッパ12とは独立して支持バー11に支持されている。16はフィーダ15の本体で、このフィーダ本体16内には、先端(図2中右側端部)が櫛歯状に形成された櫛歯プレート17が複数(この例では2枚)階段状に固定されており、複数のばね18を介して支持バー11上に振動可能に支持されている。19はフィーダ15の加振装置(フィーダ用油圧モータ)で、この加振装置19は、投入された櫛歯プレート17上の被破砕物が後方側(図1中右側)に送られるようフィーダ15を加振するようになっている。なお、加振装置19の構成は、特に限定されるものではないが、例えば偏芯軸を回転駆動させる振動モータ等が挙げられる。14は櫛歯プレート17の櫛歯部分のほぼ直下に設けたシュートで、このシュート14は、櫛歯プレート17の櫛歯の隙間から落下する被破砕物中に含まれた細粒(いわゆるズリ)等を後述の排出コンベア40上に導く役割を果たすものである。
【0016】
20は被破砕物を破砕処理する処理装置としてのジョークラッシャ(破砕装置)で、このジョークラッシャ20は、ホッパ12及びフィーダ15よりも後方側(図1中右側)に位置し、図1に示すように、本体フレーム3の長手方向(図1中左右方向)中央付近に搭載されている。また、ジョークラッシャ20は、公知の構成のものであり、内部には、互いの間隙空間が下方に向かって縮径するよう対向した一対の動歯及び固定歯(共に図示せず)が設けられている。21は駆動装置(破砕用油圧モータ、図2参照)で、この駆動装置21はフライホイール22を回転駆動させ、更にこのフライホイール22の回転運動は、公知の変換機構を介して動歯(図示せず)の揺動運動に変換されるようになっている。即ち、動歯は、静止した固定歯に対して概ね前後方向(図1中左右方向)に揺動するようになっている。なお、本実施の形態において、駆動装置21からフライホイール22への駆動伝達構造は、ベルト(図示せず)を介した構成となっているが、これに限られるものではなく、例えばチェーンを介する構成等、他の構成であっても構わない。
【0017】
25は各作動装置の動力源を内蔵した動力装置(パワーユニット)で、この動力装置25は、図1に示したように、ジョークラッシャ20より更に後方側(図1中右側)に位置し、支持部材26を介し本体フレーム3の長手方向他方側(図1中右側)端部に支持されている。また、繁雑防止のため特に図示しないが、動力装置25内には、動力源となるエンジン(原動機)やこのエンジンによって駆動される油圧ポンプ等が備えられている。30,31はそれぞれ動力装置25に内蔵した燃料タンク及び作動油タンク(共に図示せず)の給油口で、これら給油口30,31は、動力装置25の上部に設けられている。32はプレクリーナで、このプレクリーナ32は、エンジンへの吸気中の塵埃を、動力装置25内のエアクリーナ(図示せず)の上流側にて事前に捕集するものである。また、35は操作者が搭乗する運転席で、この運転席35は、動力装置25の前方側(図1中左側)の区画に設けられている。36は走行装置2の操作レバーである。
【0018】
40は被破砕物を破砕した破砕物や前述のズリ等を機外に搬送し排出する排出コンベアで、この排出コンベア40は、排出側(この場合、図1中右側)の部分が、斜めに立ち上がるよう、支持部材41,42を介し、動力装置25に取りつけたアーム部材43から懸架されている。また、この排出コンベア40は、その排出側と反対側(図1中左側)の部分が本体フレーム3からほぼ水平な状態で吊り下げ支持されている。45は排出コンベア40のコンベアフレーム、46,47はこのコンベアフレーム45の両端に設けた従動輪(アイドラ)及び駆動輪、48は駆動輪47に直結した駆動装置(排出コンベア用油圧モータ、図2参照)である。50は従動輪46及び駆動輪47に巻回した搬送ベルトで、この搬送ベルト50は、駆動装置48によって駆動輪47が回転駆動させられることにより循環駆動するようになっている。
【0019】
55は排出する破砕物中の鉄筋等といった異物(磁性物)を除去する磁選機で、この磁選機55は、支持部材56を介し上記アーム部材43に吊り下げ支持されている。磁選機55は、駆動輪57及び従動輪58に巻回した磁選機ベルト59が、排出コンベア40の搬送ベルト50の搬送面に対しほぼ直交するよう近接配置してある。60は駆動輪57に直結した磁選機55の駆動装置(磁選機用油圧モータ)である。磁選機ベルト59の循環軌跡の内側には、図示しない磁力発生手段が設けられており、搬送ベルト50上の鉄筋等の異物は、磁選機ベルト59越しに作用する磁力発生手段からの磁力により磁選機ベルト59に吸着され、排出コンベア40の側方に搬送され落下させられるようになっている。
【0020】
ここで、本実施の形態の最も大きな特徴は、排出コンベア40を、ジョークラッシャ20の下方に位置する搬送方向上流側部分のみが略上下方向に回動するよう構成したことである。
【0021】
図4は排出コンベア20とその周辺部位のみを抽出して表した側面図、図5は排出コンベア20の搬送方向上流側部分及び下流側部分の接続部近傍の拡大斜視図、図6は排出コンベア20の上流側端部近傍の拡大側面図、図7は排出コンベア20の搬送方向上流側部分の上下動の様子を表す図である。なお、図5においては、上記搬送ベルト50を図示省略してある。
【0022】
これら図4乃至図7に示すように、上記コンベアフレーム45は、搬送方向上流側部分の上流側フレーム45aと、搬送方向下流側部分の下流側フレーム45bとからなっている。これら上流側及び下流側フレーム45a,45bは、互いの対向端部にそれぞれ設けたブラケット61,62により支軸63を介して連結されている。搬送方向下流側部分の下流側フレーム45bは、上記支持部材41,42及び支持アーム43を介して本体フレーム3側、具体的には動力装置積載フレーム25aに固定支持されている。搬送方向上流側部分の上流側フレーム45aは、支軸63を支点として、下流側フレーム45bに対し略上下方向に回動(俯仰動)可能となっている。
【0023】
65は上流側フレーム45aを俯仰動させる油圧シリンダ(俯仰動部材)で、この油圧シリンダ65の両端は、それぞれ上流側フレーム45aの一端側(図6中左端側)及び本体フレーム3に設けたブラケット66,67(図6参照)に対し回動可能に連結している。この油圧シリンダ65は、上流側フレーム45aの角度を変える角度変更手段の役割を果たし、図7に示すように、破砕作業時等には、ほぼ水平なポジションA(中間位置)に固定される上流側フレーム45aを、伸縮に伴って傾斜させ、ポジションB(最上位置)及びポジションC(最下位置)に上下させるようになっている。また、油圧シリンダ65のボトム側には、リミットスイッチ70が設けられており、ロッド側には内部にストライカ72(後の図8参照)を設けたカバー71が固定されている。従って、油圧シリンダ65が縮む際、そのロッドと共にカバー70が移動し、内部のストライカ72がリミットスイッチ70に到達し、上流側カバー45aの傾斜状態がポジションBにあることが検出されるようになっている。
【0024】
73は上記ポジションA,B,Cのそれぞれで上流側フレーム45aを本体フレーム3に対して係止(保持)するストッパで、このストッパ73は、上端部が本体フレーム3に固定されると共に、ピン74を支点に前後に揺動可能な構成となっている。75,76はぞれぞれ上流側フレーム45aの一方側端部(上流側端部、図6中左端部)の上下に設けたストッパピンで、これらストッパピン75,76は、ストッパ73の先端のフック77に係止されるようになっている。即ち、上流側フレーム45aが水平なポジションAにあるとき、フック77をストッパピン75に係止し機械的に上流側フレーム45aの位置をポジションAに保つと共に脱落を防止する。
同じように、上流側フレーム45aが上昇した(厳密には、搬送方向(図7中右方向)に向かって下り傾斜となった)ポジションBにあるとき、フック77をストッパピン76に係止し機械的に上流側フレーム45aの位置をポジションBに保つと共に脱落を防止する。
また、上流側フレーム45aが下降した(厳密には、搬送方向(図7中右方向)に向かって上り傾斜となった)ポジションCにあるとき、フック77をストッパピン75,76から外し上流側フレーム45aが地面から支えられた状態とする。
これにより、ストッパ73は、上流側フレーム45aが、3段階の傾斜ポジションA,B,Cでそれぞれ支持力を受けるよう、上流側フレーム45aを段階的に係止するようになっている。
【0025】
図8に油圧シリンダ65の駆動に関わる部分の油圧回路図を表す。
この図8において、80は動力装置25(図1参照)に内蔵の油圧ポンプ(可変容量型でも固定容量型でも良い)、81はこの油圧ポンプ80の吐出管路で、この吐出管路81には、2位置切替式の走行ロック用切替弁82(詳細は後述)が設けられている。
【0026】
85,86は、それぞれ前述の走行装置2の駆動装置8(図8では、便宜上、左・右駆動装置8L,8Rと区別した)への圧油の流れを制御する左・右走行用制御弁である。左走行用制御弁85(又は右走行用制御弁86)は、ばね85c,85d(又はばね86c,86d)の付勢力により、通常はニュートラルポジション85C(又はニュートラルポジション86C)にあり、左駆動装置8L(又は右駆動装置8R)への圧油は遮断される。また、左走行用制御弁85(又は右走行用制御弁86)は、上記操作レバー36(図1参照)の操作に応じたパイロット圧を、ぞれぞれパイロット駆動部85a,85b(又はパイロット駆動部86a,86b)に受け、適宜ポジション85A,85B(又はポジション86A,86B)に切り替わることにより、油圧ポンプ80からの圧油の左駆動装置8L(又は右駆動装置8R)への供給方向を切り替え、左駆動装置8L(又は右駆動装置8R)を正転あるいは逆転駆動させるようになっている。
【0027】
87は油圧シリンダ65への圧油の流れを制御する制御弁で、この制御弁87は、ばね87c,87dの付勢力により、通常はニュートラルポジション87Cにあり、油圧ポンプ80からの圧油を遮断している。また、88は油圧シリンダ65の操作装置で、この操作装置88は、所定の操作により切替スイッチ88aが端子88b(又は端子88c)側に切替わると、電気信号をそれぞれ制御弁87のソレノイド駆動部87b(又はソレノイド駆動部87a)に出力し、制御弁87をポジション87B(又はポジション87A)に切り替え、油圧シリンダ65を伸ばす(又は縮める)。
【0028】
ここで、上記の走行ロック用切替弁82は、そのソレノイド駆動部82aが、リミットスイッチ73と電気的に接続している。そして、油圧シリンダ65が縮短し、ストライカ72がリミットスイッチ73に到達すると(上流側フレーム45aがポジションBとなると)、走行ロック用切替弁82は、リミットスイッチ73からの信号をソレノイド駆動部82aに入力し、ポジション82Aからポジション82Bに切替わるようになっている。
【0029】
走行ロック用制御弁82がポジション82Bに切替わると、吐出管路81が左・右走行用制御弁85,86に連通し、操作レバー36による走行装置2の操作が可能となる。一方、上流側フレーム45aがポジションBにあるとき以外は、走行ロック用制御弁82は、ばね82bの付勢力により常時ポジション82Aに切り替わり、吐出管路81をタンク圧にすることで(油圧ポンプ80からの圧油をタンクTに導くことで)、走行装置2の作動を不能とする(走行ロックする)ようになっている。
【0030】
次に、上記構成の本実施の形態の自走式リサイクル機械の動作を説明する。
(1)破砕作業時
破砕作業時には、まず、操作装置88にて切替スイッチ88を適宜操作して排出コンベア40の上流側フレーム45aをポジションAにし、切替スイッチ88aをニュートラル(端子88b,88cのいずれにも接しない状態)とした上で、ストッパ73をストッパピン75に係止して上流側フレーム45aを固定する。
【0031】
この状態で、例えば油圧ショベル等によりホッパ12にリサイクル原料となる被破砕物を投入すると、ホッパ12で受け入れられた被破砕物は、フィーダ15によって搬送される。このとき、櫛歯プレート17の櫛歯間の間隙よりも小さなもの(ズリ等)は、櫛歯間の隙間からシュート14を介して排出コンベア40上に導かれ、それより大きなものはジョークラッシャ20へと搬送される。ジョークラッシャ20に搬送された被破砕物は、固定歯及び動歯により所定の粒度に砕かれ、下方の排出コンベア40上に落下する。排出コンベア40上に導かれたリサイクル品としての破砕物やズリ等は、後方(図1中右側)に向かって搬送され、その途中で上記磁選機55により鉄筋等の異物を吸着除去された上で、最終的に機外に排出される。
【0032】
(2)走行移動時
走行移動時には、まず、操作装置88にて切替スイッチ88を端子88b側に切替え、排出コンベア40の上流側フレーム45aをポジションBに上げ、そして切替スイッチ88aをニュートラルに戻した上で、ストッパ73をストッパピン76に係止して上流側フレーム45aを固定する。この状態とすることで、図8で説明したように、走行装置2の操作が可能となり、操作レバー36の操作に応じて自走式破砕機が走行する。
【0033】
(3)メンテナンス時
排出コンベア50やジョークラッシャ20のメンテナンス時には、まず、操作装置88にて切替スイッチ88を端子88c側に切替え、排出コンベア40の上流側フレーム45aをポジションCに下げ、そして切替スイッチ88aをニュートラルに戻す。このとき、ストッパ73を外して上流側フレーム45aを地面から支持された状態とし、ジョークラッシャ20と排出コンベア40との間の作業スペースを最大限確保する。
【0034】
本実施の形態においては、以上のように、目的に応じて排出コンベア40の上流側フレーム45aを俯仰動させることができる。即ち、通常、上流側フレーム45aをポジションAとして破砕作業を行うが、例えば、走行時には、上流側フレーム45aをポジションBに上げ、上流側フレーム45aと地面との距離を大きく確保することができ、例えば大きな石や突起物等で凸凹な地盤を走行する際であっても、搬送ベルト50が石や突起に干渉することを防止し、搬送ベルト50の損傷を防止することができる。この場合、本発明の本質的効果を得る限りにおいては必ずしも必要ないが、前述のように、上流側フレーム45aをポジションBに上げないと、走行操作ができない構成とすれば、より確実に排出コンベア40の破損を防止することができる。また、ジョークラッシャ20や排出コンベア40のメンテナンスや搬送ベルト50の張り替えの際には、上流側フレーム45aをポジションCに下げ、上流側フレーム45aとジョークラッシャ20との間のスペースを最大限確保し、このスペースを利用することで作業性を向上させることができる。
【0035】
そして、このとき、本実施の形態によれば、排出コンベア40の搬送方向下流側部分の下流側フレーム45bは、動力装置25に対して固定され位置を変えないため、排出コンベア40を動力装置25に吊り下げ支持する支持部材41,42の張りを調整する等といった煩わしい作業を伴わず、目的に応じて容易に排出コンベア40(搬送方向上流側部分)の高さを変更することができる。これにより、排出コンベア40の破損防止、ジョークラッシャ20や排出コンベア40のメンテナンス性向上等といったメリットが得られる。
【0036】
なお、本実施の形態において、排出コンベア40の上流側フレーム45aを俯仰動させるものとして、油圧シリンダ65を用いたが、これに限られず、油圧シリンダ65に代え、例えばウィンチやウォームギア、ターンバックル等を用いても構わない。
【0037】
また以上は、ジョークラッシャ20を備えた自走式破砕機を例にとって説明したが、これに限られず、本発明はその技術的思想を逸脱しない範囲で種々の自走式リサイクル機械に適用可能である。例えば、図9に示すように、破砕装置として、カッタを有する平行な複数の軸を互いに逆回転させることにより建設廃材等をせん断する公知のシュレッダ(せん断機)90を備えた自走式破砕機に適用しても同様の効果を得ることができる。この場合、勿論、せん断機90は2軸せん断機であっても更に多数軸のせん断機であっても構わない。なお、図9において、先の各図と同様の部分又は実質的に同様の役割を果たす部分には先の各図と同符号を付し説明を省略する。
【0038】
また、更に他の破砕装置、例えば、ロール状の回転体に破砕用の刃を取り付けたものを一対としてそれら一対を互いに逆方向へ回転させ、それら回転体の間に岩石・建設廃材等を挟み込んで破砕を行う回転式破砕装置(いわゆるロールクラッシャ)や、複数個の刃物を備えた打撃板を高速回転させ、この打撃板からの打撃及び反発板との衝突を用いて岩石・建設廃材等を衝撃的に破砕する破砕装置(いわゆるインパクトクラッシャ)や、木材、枝木材、建設廃木等の木材をカッタを備えたロータに投入することにより細片にする木材破砕装置を備えた自走式木材破砕機にも適用可能である。
【0039】
また、こうした自走式破砕機の種に限られず、本発明は、例えば、建設現場で発生する建設発生土等からリサイクル用の改良土を生成したり、現地で掘削した地盤を改質したりする自走式土質改良機等にも適用可能である。要するに、排出コンベアを備えた自走式リサイクル機械であれば、本発明を適用することができ、同様の効果を得ることができる。
【0040】
また以上は、排出コンベア40をその後方側(図1中右側)に延設した自走式破砕機(いわゆる前入れ後出し型の自走式破砕機)を例に挙げて説明したが、これに限られず、例えば、排出コンベアをその前方側に延設したいわゆる前入れ前出し型の自走式破砕機に本発明を適用しても同様の効果が得られる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、排出コンベアの搬送方向上流側部分のみを上下動させることができるため、排出コンベアの搬送方向下流側部分を吊り下げ支持する支持部材の張り調整等といった煩わしい作業を伴わず、目的に応じて容易に排出コンベアの高さを変更することができる。これにより、排出コンベアの破損防止、処理装置や排出コンベアのメンテナンス性向上等といったメリットが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に適用する自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に適用する自走式破砕機の全体構造を表す上面図である。
【図3】本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に適用する自走式破砕機の全体構造を表す図1中左側から見た正面図である。
【図4】本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられた排出コンベアとその周辺部位のみを抽出して表した側面図である。
【図5】本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられた排出コンベアの搬送方向上流側部分及び下流側部分の接続部近傍の拡大斜視図である。
【図6】本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられた排出コンベアの上流側端部近傍の拡大側面図である。
【図7】本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられた排出コンベアの搬送方向上流側部分の上下動の様子を表す図である。
【図8】本発明の自走式リサイクル機械の一実施の形態に備えられた油圧シリンダの駆動に関わる部分の油圧回路図を表す。
【図9】本発明を適用した他の自走式破砕機の全体構造を表す側面図である。
【符号の説明】
2 走行装置(走行手段)
3 本体フレーム
12 ホッパ(リサイクル原料受入手段)
20 ジョークラッシャ(処理装置)
25 動力装置
40 排出コンベア
41 支持部材
42 支持部材
43 アーム部材(支持部材)
45a 上流側フレーム
45b 下流側フレーム
65 油圧シリンダ(俯仰動部材)
73 ストッパ
90 シュレッダ(処理装置)
Claims (3)
- 受け入れたリサイクル原料を処理してリサイクル品として排出する自走式リサイクル機械において、
本体フレームと、
この本体フレームの両側に設けた走行手段と、
前記本体フレーム上に設けた処理装置と、
前記本体フレームの長手方向一方側に設けたリサイクル原料受入手段と、
前記本体フレームの長手方向他方側に設けた動力装置と、
前記本体フレームの下方位置で前記走行手段間に設けた上流側フレーム、及びこの上流側フレームの他方側に回動可能に連結され、上り傾斜に設けられた下流側フレームを有する排出コンベアと、
この排出コンベアの下流側フレームを前記本体フレーム側に固定支持する支持部材と、
前記本体フレームと前記上流側フレームの一方側とに接続され、前記上流側フレームの一方側を上下動させることにより前記上流側フレームを前記下流側フレームに対して俯仰動させる俯仰動部材と
を備えたことを特徴とする自走式リサイクル機械。 - 請求項1記載の自走式リサイクル機械において、前記上流側フレームを、走行時の最上位置、処理作業時の中間位置、メンテナンス時の最下位置でそれぞれ保持可能なように、前記本体フレームと前記上流側フレームの一方側との間にストッパを設けたことを特徴とする自走式リサイクル機械。
- 受け入れたリサイクル原料を処理装置により処理してリサイクル品として排出する自走式リサイクル機械において、
前記リサイクル品を機外に排出する排出コンベアを、本体フレームの下方位置に設けた上流側フレームが、この上流側フレームの他方側に連結され前記本体フレーム側に固定支持された下流側フレームに対し俯仰動する構成としたことを特徴とする自走式リサイクル機械。
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JP2002290898A JP4088506B2 (ja) | 2002-10-03 | 2002-10-03 | 自走式リサイクル機械 |
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JP2007190497A (ja) * | 2006-01-19 | 2007-08-02 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 破砕装置 |
JP2012125686A (ja) * | 2010-12-15 | 2012-07-05 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 自走式処理機及びそのコンベヤ組み付け方法 |
-
2002
- 2002-10-03 JP JP2002290898A patent/JP4088506B2/ja not_active Expired - Lifetime
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