JP2004121918A - コーディングシステム、紙葉類処理システム、コーディング方法及び紙葉類処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、特に、所定の書式で区分情報が記載される大量な紙葉類の処理において、読取区分機本体での認識処理の結果によらず、確実に区分情報の記載領域を拡大表示することができ、区分処理全体及び区分情報の入力作業を効率化できる。
【解決手段】この発明は、読取区分機本体では区分情報が認識できなかった紙葉類の画像と当該紙葉類に対して指定された区分情報の記載領域を示すエリア情報とを読取区分機本体からビデオコーディングシステムへ送信し、ビデオコーディングシステムでは上記エリア情報に基づいて当該紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示するようにしたものである。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明は、読取区分機本体では区分情報が認識できなかった紙葉類の画像と当該紙葉類に対して指定された区分情報の記載領域を示すエリア情報とを読取区分機本体からビデオコーディングシステムへ送信し、ビデオコーディングシステムでは上記エリア情報に基づいて当該紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示するようにしたものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、葉書や封書などの郵便物等の紙葉類上の画像を読み取って区分先を示す区分情報を認識処理し、区分情報が認識できなかった紙葉類の画像を表示し、この表示された画像に基づいてオペレータが区分先を示す情報を入力するコーディングシステム、紙葉類処理システム、コーディング方法及び紙葉類処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙葉類処理システムは、区分システムとビデオコーディングシステムとから構成されている。上記区分システムでは、紙葉類上の画像を読み取って紙葉類上に記載されている区分情報を認識処理する。さらに、上記区分システムでは、前記認識処理にて区分情報が認識できた紙葉類は区分情報に基づいて区分処理し、前記認識処理にて区分情報が認識できなかった紙葉類の画像はビデオコーディングシステムへ送るようになっている。
【0003】
上記ビデオコーディングシステムでは、区分システムから紙葉類の画像を受信した場合、当該紙葉類の画像を表示部に表示する。これにより、ビデオコーディングシステムのオペレータは、表示部に表示された画像に基づいて区分情報をキーボード等で入力するようになっている。また、上記のような紙葉類処理システムは、ビデオコーディングシステムでの区分情報の入力作業を効率化するため、区分システムにおける区分情報の認識処理で認識された区分情報の記載領域を活用して画像を表示するものが提案されている。
【0004】
しかしながら、区分システムでの認識処理における区分情報の記載領域の認識結果が誤っていると、区分情報が記載されている領域とは異なる領域を活用して拡大表示などを行ってしまう。このため、認識結果に基づいて区分情報の記載領域を活用して画像を表示するようにすると、ビデオコーディングシステムにおける区分情報の入力作業が悪くなってしまうという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、認識処理により判断される区分情報の記載領域を活用して紙葉類の画像を表示すると、誤認識した場合に区分情報の入力作業の効率が悪化してしまうという問題点を解決するもので、認識処理の結果によらず、確実に区分情報の記載領域を活用して紙葉類の画像を表示することができ、区分情報の入力作業を確実に効率良くすることができるコーディングシステム、紙葉類処理システム、コーディング方法及び紙葉類処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のコーディングシステムは、紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するものにおいて、外部装置から紙葉類上の画像情報と当該紙葉類の書式に基づく区分情報が記載されている領域を示すエリア情報を受信する受信手段と、この受信手段により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類上の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示手段と、この拡大表示手段により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力手段とを有する。
【0007】
この発明の紙葉類処理システムは、紙葉類上に記載されている区分情報に基づいて紙葉類を区分処理する区分システムと紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムとを有するシステムにおいて、前記区分システムは、処理対象とする紙葉類における区分情報の記載領域を示すエリア情報を指定する指定手段と、紙葉類上の画像を読み取る読取手段と、この読取手段により読み取った紙葉類の画像における前記指定手段により指定されたエリア情報で示される領域内の画像に基づいて区分情報を判別する判別手段と、この判別手段により区分情報が判別できた紙葉類を区分情報に基づいて区分する区分手段と、前記判別手段により区分情報が判別できなかった紙葉類上の画像情報と前記指定手段により指定された当該紙葉類に対するエリア情報とを送信する送信手段とを有し、前記コーディングシステムは、前記区分システムから送信された紙葉類の画像情報と当該紙葉類に対するエリア情報を受信する受信手段と、この受信手段により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示手段と、この拡大表示手段により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力手段とを有する。
【0008】
この発明のコーディング方法は、紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムに用いられる方法であって、外部装置から紙葉類上の画像情報と当該紙葉類の書式に基づく区分情報が記載されている領域を示すエリア情報を受信する受信工程と、この受信工程により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類上の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示工程と、この拡大表示工程により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力工程とを有する。
【0009】
この発明の紙葉類処理方法は、紙葉類上に記載されている区分情報に基づいて紙葉類を区分処理する区分システムと紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムとを有する紙葉類処理システムに用いられる方法であって、処理対象とする紙葉類における区分情報の記載領域を示すエリア情報を指定する指定工程と、紙葉類上の画像を読み取る読取工程と、この読取工程により読み取った紙葉類の画像における前記指定工程により指定されたエリア情報で示される領域内の画像に基づいて当該紙葉類の区分情報を判別する判別工程と、この判別工程により区分情報が判別できた紙葉類を区分情報に基づいて区分する区分工程と、前記判別工程により区分情報が判別できなかった紙葉類上の画像情報と前記指定手段により指定された当該紙葉類に対するエリア情報とを前記コーディングシステムへ送信する送信工程と、前記区分システムから送信された紙葉類の画像情報と当該紙葉類に対するエリア情報を前記コーディングシステムが受信する受信工程と、この受信工程により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示工程と、この拡大表示工程により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力工程とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係わる紙葉類処理システムの概略構成を示すものである。
この紙葉類処理システムは、図1に示すように、紙葉類の区分先を示す情報(文字情報)を認識して区分する読取区分機本体(区分システム)1、この読取区分機本体1にて区分先が認識できなかった紙葉類の区分先を示す情報を当該紙葉類の画像に基づいてオペレータが入力するビデオコーディングシステム(コーディングシステム)(以下、VCSと称する)2から構成されている。
【0011】
まず、読取区分機本体1について説明する。
図1に示すように、読取区分機本体1は、搬送区分部本体1aを有している。この搬送区分部本体1aには、操作員に対する案内等を表示するとともに、操作員による操作指示が入力されるオペレーションパネル(指示手段)5が接続されている。このオペレーションパネル5は、例えば、タッチパネル内蔵の表示装置などで構成される。
【0012】
上記搬送区分部本体1aには、第1面に区分先を示す情報としての数字や文字などが書き込まれ或いは印刷された複数の紙葉類Pを、この第1面が同一方向を向くように揃えて立位で収容するとともに、これらの紙葉類Pを所定の取出位置へ順次供給する供給部11を備えている。この供給部11は、紙葉類Pを主搬送路12に沿って所定の間隔で一通づつ取出す取出部(図示しない)が配設されている。
【0013】
上記供給部11に供給される紙葉類Pには、その第1面に区分先を示す情報に対応した文字のみが記載されたもの以外に、機械コードとして大口の区分先に予め決められているカスタマコードや紙葉類Pの区分先に対応して区分機内で決められる局内バーコード、または後述する認識部18にて区分情報の認識が不能となった紙葉類Pに付与されるIDコードなどが記載されたものがある。尚、これらの各コードは、バーコード化した情報として紙葉類Pの第1面に付与されるものである。
【0014】
上記供給部11に供給されている紙葉類Pは、一定間隔で取出されて、一定速度で搬送する主搬送路12により一定の搬送間隔(ピッチ)で搬送される。主搬送路12上を搬送される紙葉類Pは、機械処理が不可能な異物の場合には排除され、機械処理が可能な紙葉類Pのみが搬送される。
【0015】
主搬送路12上には、スキャナ部(読取手段)13、IDコード読取部14、バーコードプリンタ部15、および区分部(区分手段)16が設けられている。上記スキャナ部13は、主搬送路12上の紙葉類の区分先を示す情報(区分情報)が記載されている面を読取り、その読取画像の区分先を示す情報を認識する認識部(判別手段)18へ送信するものである。上記IDコード読取部14は、主搬送路12上を搬送される紙葉類の第1面にIDコードあるいは機械コードが付与されている場合に、そのIDコード、あるいは機械コードを読取るものである。
【0016】
上記バーコードプリンタ部15は、必要に応じて紙葉類の第1面にIDコード、あるいは機械コードを印刷するものである。これは、認識部18により区分情報が認識できた場合に、その区分情報をバーコード化して紙葉類上に機械コードを印刷し、認識部18により区分情報が認識できなかった場合に、IDコードを印刷するものである。
【0017】
このバーコードプリンタ部15の紙葉類の搬送方向の下流側には、主搬送路12上を搬送されてきた紙葉類Pが区分先に応じて区分される区分部16が設けられている。この区分部16は、複数の段、複数の列に区画された複数の区分ポケットから構成されている。各ポケットは、区分先ごとに対応して設定されており、区分情報あるいは機械コードに基づいて、紙葉類が区分情報に対応したポケットに順次集積される。また、区分部16には、区分先が認識できなかった紙葉類が集積されるVCS排除ポケット(VCSリジェクット区分箱)が設けられている。このVCS排除ポケットに集積された紙葉類は、オペレータにより区分先を示す情報がVCS2にて入力された後に、供給部11に再供給されるようになっている。
【0018】
また、図1に示すように、上記読取区分機本体1の各部は、制御部17により制御される。この制御部17には、オペレーションパネル5、供給部11、スキャナ部13、IDコード読取部14、バーコードプリンタ部15、区分部16、および認識部18等が接続されている。また、上記制御部17は、設定情報などを記憶するメモリ17aを有している。
【0019】
上記認識部18は、スキャナ部13から紙葉類の区分情報が記載されている第1面を光学的に読み取った画像が供給され、その画像から紙葉類の区分情報を認識するものである。この認識部18は、読み取られた画像から区分情報となる文字を切り出して文字認識を行い、図示しない文字辞書および住所辞書と比較してマッチング法などによって区分情報の認識を行う。この認識の可否は、制御部17へ返信されるようになっている。さらに、認識部18は、区分先を示す情報が認識できなかった場合、読取画像に付帯するOCR情報(付帯情報)(紙葉類の大きさ、文字の大きさ、文字の向き、区分先を示す情報の表記方向、文字種、認識深度、VCS処理が必要な箇所を示す情報等)を生成する手段を有する。
【0020】
また、認識部18には、認識できなかった紙葉類の読取画像と、その紙葉類に対する付帯情報とを所定のフォーマットの処理データとしてVCS2に送信する制御を行なうリジェクトデータ制御部19が接続されている。
また、上記制御部17は、主搬送路12上を搬送される紙葉類PにIDコードが付与されていた場合に、そのIDコードにより図示しないデータベースからIDコードに対応する区分先を検索し、その区分先に基づいて紙葉類を区分する制御を行なうようになっている。
【0021】
次に、VCS2について説明する。
図1に示すように、VCS2は、蓄積分配装置(処理装置)20と複数のビデオコーディング端末(コーディング装置)(以下、VCDと称する)30とから構成されている。上記蓄積分配装置(処理装置)20は、上記読取区分機本体(処理装置)1で認識できなかった紙葉類Pの読取画像および付帯情報からなる処理データ(後述する)Cが一旦蓄積される。上記VCD30は、上記蓄積分配装置20から分配される紙葉類Pの画像を表示し、この表示された画像に基づいてオペレータが区分先を示す情報を入力する。
【0022】
上記蓄積分配装置20は、メモリ制御部21、大容量記憶装置22、画像メモリ23、ビデオ分配制御部(送信手段)24、タイミング制御部25、画像認識再処理部26、入出力制御部27から構成されている。
上記メモリ制御部21は、読取区分機本体1から送信される認識できなかった紙葉類Pの画像と、その画像に対する付帯情報とからなる処理データCを受信し、画像圧縮、データの融合等の処理を行い、画像メモリ23に記憶するものである。
【0023】
上記大容量記憶装置22は、ハードディスクドライブ(HDD)などで構成され、上記メモリ制御部21の制御に基づいて区分機1から受信した画像と付帯情報とを記憶する。この大容量記憶装置22に記憶された処理データは、メモリ制御部21からの送信要求に応じて画像メモリ23上に読出される。
【0024】
上記ビデオ分配制御部24は、タイミング制御部25および画像認識再処理部26と接続されている。このビデオ分配制御部24は、各VCD30、…から送信されてくる分配要求に従って作成される分配要求テーブル(図示しない)の内容に基づいて処理データCの送信先(分配先)のVCD30を判断するようになっている。つまり、ビデオ分配制御部24は、分配要求テーブルによりコーディング(区分先の打鍵入力)可能で、処理データCの入力待ちとなっているVCD30を判断し、メモリ制御部21を制御することにより各VCD30に処理データCを送信する。
【0025】
また、各VCD30、…で入力されたコーディング情報は、入出力制御部27により受信される。入出力制御部27は、タイミング制御部25を介して各VCD30、…から受信したコーディング情報を読取区分機本体1の制御部17に送信する。
上記VCD30は、制御部31、記憶部32、表示部33、入力部34などを有している。上記制御部31は、設定情報などを記憶するメモリ31aを有し、各VCD30の全体を制御するものである。また、上記制御部31は、蓄積分配装置20からの紙葉類Pに対応する処理データCを受信したり、入力部34による入力結果(コーディング情報)を上記入出力制御部27へ送信する機能を有している。上記記憶部32は、蓄積分配装置20から供給された紙葉類Pの処理データCを記憶する。この記憶部32では、現在(先に)コーディング処理中の画像や次にコーディング処理する画像などの複数の処理データCを記憶できるようになっている。上記表示部33は、蓄積分配装置20から供給された紙葉類Pの画像を表示部33により表示する。
【0026】
上記表示部33は、現在コーディング処理中の画像のみを表示する1画面表示の他、現在コーディング処理中の画像と次にコーディング処理する画像による上下2画面表示、左右2画面表示あるいは大小2画面表示などの表示が可能である。上記入力部34は、キーボード等で構成され、表示部33に表示されている画像に基づいて区分先を示す情報をオペレータがキー入力するものである。
【0027】
次に、上記のように構成される紙葉類処理システムにて処理される紙葉類について説明する。
上記紙葉類処理システムでは、上述のように、住所及び宛名などの区分情報が記載された紙葉類を区分処理する。つまり、上記紙葉類処理システムで処理される紙葉類には、表面に区分情報が記載されている。また、紙葉類には、特定のフォーマット(書式)で区分情報が記載されているものと、特定のフォーマットでは区分情報が記載されていないものとがある。例えば、前者は、特定の業者などが大量に発送する定型郵便物などであり、後者は、個人が個人宛に発送する郵便物などである。特に、前者のように一時に大量に発送される定型郵便物は、一時に大量に区分処理する必要があるため、効率よく高精度で区分処理されることが要求される。なお、以下の説明では、所定のフォーマットで区分情報が記載されている紙葉類をバルク書状と呼び、バルク書状を区分処理する動作モードをバルクモードと呼ぶものとする。
【0028】
図2は、バルク書状の一例としての紙葉類の例を示す図である。図2に示す紙葉類は、定型のフォーマットで区分情報が記載されており、区分情報は常に所定の領域内に印刷されている。従って、図2に示すようなバルク書状を処理する場合、紙葉類処理システムでは、バルク書状における認識対象とする区分情報の記載領域を予め指定することが可能である。
【0029】
図3は、オペレーションパネル5によるバルク書状における区分情報の記載領域を指定する指定画面の表示例を示す図である。
図3に示すように、区分情報の記載領域の指定画面には、紙葉類の読み取り画像、領域を指定するための2つのポイント、及びこれらのポイントを移動させるためのカーソルキーなどが表示されている。
【0030】
上記バルクモード(領域指定モード)にて紙葉類を区分処理する場合、オペレータは、オペレーションパネル5によりバルクモードを指定し、紙葉類を供給部11に供給する。すると、上記制御部31は、1通の紙葉類を取り込み、上記読取部6により文字列が記載されている面の画像を読み取る。この読取部6により画像を読み取ると、上記制御部31は、上記判別部36により読取画像から文字行および文字の検切を行う。これらの処理が終了すると、上記制御部31は、図6に示すように、オペレーションパネル5に紙葉類の読取画像と文字行の検切結果とを表示する。この際、オペレーションパネル5上の画面には、読取画像における文字列が記載されている領域を指定するための2つのポイント及び各ポイントに対応する2つのカーソルキーなどが表示される。
【0031】
上記ポイントは、区分情報の記載領域に対する左下及び右下の位置を示すものである。これらのポイントは、まず、文字行の検切結果が判定される区分情報の記載領域に対する左下及び右下の位置に表示される。これらのポイントは、オペレータがタッチパネルにより直接的に移動させることが可能である。また、上記ポイントは、上記カーソルキーで移動させることも可能である。上記カーソルキーは、それぞれのポイントに対応して、左上と右下とに表示される。また、上記カーソルキーは、8方向を指示するキーからなり、これらのキーを適時押下することにより領域を指定するが可能である。
【0032】
また、上記のような操作により指定される区分情報の記載領域を示す情報(エリア情報)は、制御部17の内部メモリ17aに登録(保存)しておくようにしても良い。この場合、同じフォーマットの紙葉類を処理する場合、メモリ17aに保存してあるエリア情報から所望のエリア情報を選択し、選択されたエリア情報に基づいて領域を設定するようにしても良い。さらに、この場合、エリア情報は、オペレータが選択するようにしても良いし、オペレータが選択せずに判別部36による認識結果に基づいて選択されるようにしても良い。
【0033】
例えば、オペレータが領域あるいはエリア情報を指定しない場合、上記制御部31は、上記判別部36による認識結果から予め保存してあるエリア情報からもっとも類似した領域を示すエリア情報を選択する。これによれば、同様なフォーマットの紙葉類を処理することが多い場合、オペレータがバルクモードを指定するだけで、領域指定の操作を行うことなく領域を指定できる。
【0034】
上記のような指定画面により区分情報の記載領域が指定されると、上記制御部31は、バルクモードで処理する全ての紙葉類に対し、指定された領域内の画像で区分情報の認識処理を行うようになっている。これにより、認識処理によらず確実に区分情報の記載領域を判断することができ、区分情報の認識処理の処理効率を向上させることができる。
【0035】
次に、上記のように指定されるエリア情報について説明する。
図4(a)は、エリア情報の内容を示す図である。図4(b)は、メモリ17aに記憶されるエリア情報を示す図である。図4(a)に示すように、エリア情報は、エリア基準位置情報、エリア幅情報、及びエリア長情報を示す情報から構成されている。このエリア情報では、紙葉類の読取画像における区分情報の記載領域を矩形の領域で示している。
【0036】
また、上記エリア基準位置は、紙葉類の読取画像におけるエリアの基準となる位置を示すものである。例えば、区分情報の記載領域としての矩形領域の端点などが用いられる。上記エリア幅情報は、区分情報の記載領域としての矩形領域に対する短手方向の長さを示す情報である。上記エリア長情報は、区分情報の記載領域としての矩形領域に対する長手方向の長さを示す情報である。例えば、紙葉類の読取画像に画像に対してX方向とY方向とを定めるとすると、上記エリア基準位置情報は(X,Y)座標でエリアの基準となる点を示し、上記エリア幅情報はエリアの基準点からのY方向(或はX方向)の長さを示し、上記エリア長情報はエリアの基準点からのX方向(或はY方向)の長さを示す。
【0037】
図4(a)に示すように構成されるエリア情報は、図4(b)に示すように、エリア情報を示す識別情報(例えば紙葉類の種類を示すファイル名)に対応してメモリ17aに記録される。従って、図3に示すような指定画面にて操作員が指定したエリア情報を保存(セーブ)しておく場合、上記メモリ17aには、識別情報に対応してエリア基準位置情報、エリア幅情報及びエリア長情報からなるエリア情報が保存される。また、上記メモリ17aに保存されたエリア情報は、識別情報を指定することにより読出(ロード)することが可能である。
【0038】
例えば、特定の書式で記載される大量の紙葉類を定期的に処理する紙葉類処理システムでは、予め紙葉類の種類ごとにエリア情報を指定し、上記メモリ17aに保存しておくことができる。これにより、操作員が紙葉類の指定するだけで、上記メモリ17aに保存しているエリア情報を用いることができる。また、認識処理にて紙葉類の書式等を判別して紙葉類の種類を判別することにより、上記紙葉類処理システムが上記メモリ17aに保存しているエリア情報を読み出すようにすることも可能である。この場合、操作員がエリアや紙葉類の種類等を指定しなくとも、エリア情報を設定することが可能となる。
【0039】
次に、VCD30における紙葉類の画像の表示例について説明する。
図5(a)、(b)は、VCD30の表示部33による表示例を示す図である。VCD30では、読取区分機本体から供給される紙葉類の画像を2つの表示モードで表示するようになっている。2つの表示モードとは、紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示モードと、紙葉類全体の画像を表示する全体画像表示モードである。各VCD30の表示部33には、図5(a)、(b)に示すように、紙葉類の画像を表示するための所定の画像表示領域33aが設けられている。
【0040】
従って、VCD30において、紙葉類全体の画像を表示する場合(全体画像表示モードの場合)、表示部33には、図5(a)に示すように、前記画像表示領域33aに紙葉類全体の画像が表示される。また、紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する場合(拡大表示モードの場合)、表示部33には、図5(b)に示すように、前記画像表示領域33aに区分情報の記載領域の画像が表示される。
【0041】
次に、上記のように構成される紙葉類処理システムにおける動作について説明する。
図6及び図7は、紙葉類処理システムの動作例を説明するためのフローチャートである。図6は、読取区分機本体の動作を説明するためのフローチャートであり、図7は、ビデオコーディングシステム2の動作を説明するためのフローチャートである。
図6に示すように、操作員は、供給部11にバルク書状をセットし、オペレーションパネル5によりバルクモードを選択して処理開始を指示する(ステップS11)。この際、読取区分機本体1の制御部1は、ビデオコーディングシステム2側にもバルクモードであることを通知する。上記バルクモードが設定さえると、読取区分機本体1の制御部17は、供給部11から1つめの紙葉類を取り込んで搬送し、上記スキャナ部13にて紙葉類の画像を読取る。すると、上記オペレーションパネル5には、図3に示すように、上記スキャナ部13にて読取った画像とともに領域の指定画面を表示する。上記オペレーションパネル5に領域の指定画面が表示されると、操作員は、区分情報が記載されている矩形の領域をエリア情報として指定する。これにより、制御部17は、処理対象とする紙葉類に対する区分情報の認識処理を行う領域を設定する(ステップS12)。
【0042】
なお、上記メモリ17aに予め保存されているエリア情報を用いる場合、操作員が利用するエリア情報を指定する。また、認識結果に基づいて上記メモリ17aに予め保存されているエリア情報を選択する場合、上記認識部18が上記スキャナ部13による読取画像から少なくとも書式を判別することによりエリア情報を設定する。
【0043】
当該紙葉類に対するエリア情報を設定すると、制御部17は、供給部11から順次紙葉類を取り込んで搬送し(ステップS13)、上記スキャナ部13により画像を読み取り(ステップS14)、上記認識部18により上記スキャナ部13で読取った画像におけるエリア情報の領域内での認識処理を行う(ステップS15)。この認識処理により区分情報が認識できた場合(ステップS16、YES)、上記制御部17は、当該紙葉類を上記区分部16により区分処理する(ステップS17)。
【0044】
また、上記認識処理により区分情報が認識できなかった場合、制御部17は、当該紙葉類に対するリジェクト処理を行う(ステップS18)。このリジェクト処理では、当該紙葉類を上記区分部16によりリジェクトする。さらに、制御部17は、リジェクトした紙葉類の画像をリジェクトデータ制御部19へ供給する。上記リジェクトデータ制御部19では、認識できなかった紙葉類の画像が供給されると、上記ビデオコーディングシステム2へ送信するリジェクトデータを作成する。
【0045】
このリジェクトデータは、上記スキャナ部13で読取った紙葉類の画像情報に画像ヘッダを付与することにより作成される。上記画像ヘッダには、当該紙葉類に対して設定されているエリア情報としてエリア基準位置情報、エリア幅情報及びエリア長情報が付加されている。このような送信データを作成すると、リジェクトデータ制御部19は、ビデオコーディングシステム2へ作成した送信する(ステップS19)。すなわち、認識処理が失敗した場合、リジェクトデータ制御部19は、認識できなかった紙葉類の画像と当該紙葉類のエリア情報とを有するリジェクトデータをビデオコーディングシステム2へ送信する。
【0046】
この読取区分本体において、区分情報が認識できた紙葉類に対する区分処理が完了した際、あるいは、区分情報が認識できなかった紙葉類に対するリジェクト処理が完了した際、制御部17は、上記供給部11に紙葉類が残っているか否かにより全ての紙葉類に対する処理が完了したか否かを判断する(ステップS20)。この判断により全ての紙葉類に対する処理が完了していないと判断した場合、つまり、処理対象する次の紙葉類が存在する場合(ステップS20、NO)、上記制御部17は、上記ステップS13からの処理を繰返し実行する。
【0047】
一方、ビデオコーディングシステム2は、図7に示すように、上記読取区分機本体1からリジェクトデータを受信すると、受信したリジェクトデータに対するコーディング処理を行う。まず、上記読取区分機本体1からのリジェクトデータは、ビデオコーディングシステム2のメモリ制御部21により受信される(ステップS31)。ここで、ビデオコーディングシステム2では、上記読取区分機本体1からの通知に基づいて各VCD30をバルクモードに設定しているものとする。
【0048】
上記読取区分機本体1からのリジェクトデータを受信したメモリ制御部21は、大容量記憶装置22にリジェクトデータを記憶するとともに、ビデオ分配制御部24からの指示に基づいてリジェクトデータに対する制御を行う。例えば、ビデオ分配制御部24からリジェクトデータの分配指示を受けると、メモリ制御部21は、大容量記憶装置22に記憶しているリジェクトデータを画像メモリ23に供給することにより各VCD30へ配信する(ステップS32)。すると、各VCD30は、順次画像メモリ23からリジェクトデータを取り込む(ステップS33)。なお、この際、上記画像メモリ23に展開した紙葉類の画像に対して上記画像認識再処理部26が上記認識部18とは異なる認識方法で再度認識処理を行うようにしても良い。
【0049】
上記画像メモリ23を介してリジェクトデータを取り込むと、上記VCD30の制御部31は、区分情報の記載領域に対する拡大表示が設定されているか否かを判断する。つまり、区分情報の記載領域に対する拡大表示は、オペレータの指示に基づいて設定され、オペレータが解除を指示するまで拡大表示が行われる。
【0050】
従って、拡大表示が設定されている場合(ステップS34、YES)、上記制御部31は、取り込んだリジェクトデータに付与されている画像ヘッダに付加されているエリア情報に基づいて区分情報の記載領域を判別する(ステップS35)。当該リジェクトデータの画像ヘッダに基づいて区分情報の記載領域を判別すると、制御部17は、図5(b)に示すように、当該リジェクトデータの紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大して表示部33に表示する(ステップS36)。
【0051】
また、上記拡大表示が設定されている状態においてオペレータが拡大表示の設定を解除する指示を行った場合、制御部31は、領域の拡大表示を解除して紙葉類全体の画像を表示する全体画像表示を行う。つまり、拡大表示が設定されていない場合(ステップS34、NO)、あるいは、拡大表示の設定が解除された場合(ステップS37、YES)、制御部31は、図5(a)に示すように、当該リジェクトデータに基づき紙葉類全体の画像を表示部33に表示する(ステップS38)。また、紙葉類全体の画像を表示している状態においてオペレータが拡大表示を指示した場合(ステップS39、YES)、制御部31は、上記ステップS35へ進み、当該リジェクトデータに対する拡大表示を行う。
【0052】
上記拡大表示あるいは上記全体画像表示により紙葉類の画像が表示されると、当該VCD30のオペレータは、表示部33に表示された画像に基づき入力部34により区分情報を入力するコーディング処理を行う(ステップS40)。このコーディング処理により区分情報が入力されると、制御部31は、入力された区分情報を上記入出力制御部27へ送信する。これにより、上記入出力制御部27は上記タイミング制御部25の制御に基づき区分情報を読取区分機本体1へ送信する(ステップS41)。
【0053】
上記のように、読取区分機本体では区分情報が認識できなかった紙葉類の画像と当該紙葉類に対して指定された区分情報の記載領域を示すエリア情報とを読取区分機本体からビデオコーディングシステムへ送信し、ビデオコーディングシステムでは上記エリア情報に基づいて当該紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示するようにしたものである。
【0054】
これにより、読取区分機本体での認識処理の結果によらず、確実に区分情報の記載領域を拡大表示することができ、区分処理全体の効率化及び入力作業の効率化を実現できる。特に、所定の書式で区分情報が記載される大量な紙葉類の処理において区分情報の入力作業を効率化できる。
【0055】
また、上記実施の形態では、読取区分機本体1で設定されるエリア情報を用いて拡大表示を行うようにしたが、VCD30側で区分情報が記載されている領域を指定し、その領域を拡大表示するようにしても良い。この場合、例えば、VCD30のオペレータが表示画面上で領域を指定するようにしても良いし、予め領域を示すエリア情報を制御部31内のメモリ31aに登録しておき、オペレータの指示入力や紙葉類の認識結果などに基づいて設定するようにしても良い。このように、VCD30側で拡大表示する領域を指定するようにすれば、読取区分機本体1から送信するリジェクトデータのデータ量を削減でき、さらに、各VCD30のオペレータの要望に応じた紙葉類の画像に対する表示制御が可能となる。
【0056】
さらに、VCD30のオペレータが表示部33の表示画面上で拡大表示する領域を指定する場合、例えば、図3に示す領域指定画面と同様な操作により領域を指定し、さらに、その領域の拡大表示をオペレータが解除するまで、処理する全ての紙葉類の画像に対して前記領域を拡大表示するようにすれば良い。これによれば、大量に同じ書式の紙葉類を処理している場合に、VCD30のオペレータが必要な情報が記載されている領域を1度指定するだけで、その後、処理する全ての紙葉類の画像における指定領域を拡大表示でき、各VCD30における区分情報の入力効率が向上する。
【0057】
また、予め領域を示すエリア情報をメモリ31aに登録しておく場合、オペレータが指定した領域に対して図4(a)と同様な構成のエリア情報を図4(b)と同様に紙葉類の種類を示す情報に対応させてメモリ31aに保存しておくようにすれば良い。この場合、オペレータが必要に応じて処理する紙葉類の種類を指定することにより上記メモリ31aに保存してあるエリア情報を指定して拡大表示する領域をVCD30内で設定するようにすれば良い。また、上記読取区分機本体1から処理する紙葉類の書式を示す情報を受信し、その紙葉類の書式を示す情報に基づいて上記メモリ31aに保存してあるエリア情報を読み出して拡大表示する領域としてVCD30内で設定するようにすれば良い。このようにVCD30側で保存しているエリア情報に基づいて処理する紙葉類の画像に対する拡大表示を行うことにより、大量に同じ書式の紙葉類を処理している場合などに、VCD30側で簡単に拡大表示する領域を設定することができ、各VCD30における区分情報の入力効率が向上する。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、認識処理の結果によらず、確実に区分情報の記載領域を活用して紙葉類の画像を表示することができ、区分情報の入力作業を確実に効率良くすることができるコーディングシステム、紙葉類処理システム、コーディング方法及び紙葉類処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係わる紙葉類処理システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】紙葉類処理システムで処理される紙葉類の例を示す図。
【図3】図2の紙葉類の読み取り画像に対する認識領域の指定画面の例を示す図。
【図4】区分情報の記載領域をエリア情報について説明するための図。
【図5】VCDにおける紙葉類の画像の表示例を示す図。
【図6】読取区分機本体における動作例を説明するためのフローチャート。
【図7】ビデオコーディングシステムにおける動作例を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…読取区分機本体、5…オペレーションパネル、11…供給部、12…主搬送路、13…スキャナ部(読取手段)、16…区分部(区分手段)、17…制御部、18…認識部(判断手段、認識手段)、19…リジェクトデータ制御部(付加手段)、20…蓄積分配装置(送信手段)、30…コーディング端末(VCD、コーディング装置)、31…制御部、32…記憶部、33…表示部(表示手段)、34…入力部(入力手段)
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、葉書や封書などの郵便物等の紙葉類上の画像を読み取って区分先を示す区分情報を認識処理し、区分情報が認識できなかった紙葉類の画像を表示し、この表示された画像に基づいてオペレータが区分先を示す情報を入力するコーディングシステム、紙葉類処理システム、コーディング方法及び紙葉類処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、紙葉類処理システムは、区分システムとビデオコーディングシステムとから構成されている。上記区分システムでは、紙葉類上の画像を読み取って紙葉類上に記載されている区分情報を認識処理する。さらに、上記区分システムでは、前記認識処理にて区分情報が認識できた紙葉類は区分情報に基づいて区分処理し、前記認識処理にて区分情報が認識できなかった紙葉類の画像はビデオコーディングシステムへ送るようになっている。
【0003】
上記ビデオコーディングシステムでは、区分システムから紙葉類の画像を受信した場合、当該紙葉類の画像を表示部に表示する。これにより、ビデオコーディングシステムのオペレータは、表示部に表示された画像に基づいて区分情報をキーボード等で入力するようになっている。また、上記のような紙葉類処理システムは、ビデオコーディングシステムでの区分情報の入力作業を効率化するため、区分システムにおける区分情報の認識処理で認識された区分情報の記載領域を活用して画像を表示するものが提案されている。
【0004】
しかしながら、区分システムでの認識処理における区分情報の記載領域の認識結果が誤っていると、区分情報が記載されている領域とは異なる領域を活用して拡大表示などを行ってしまう。このため、認識結果に基づいて区分情報の記載領域を活用して画像を表示するようにすると、ビデオコーディングシステムにおける区分情報の入力作業が悪くなってしまうという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように、認識処理により判断される区分情報の記載領域を活用して紙葉類の画像を表示すると、誤認識した場合に区分情報の入力作業の効率が悪化してしまうという問題点を解決するもので、認識処理の結果によらず、確実に区分情報の記載領域を活用して紙葉類の画像を表示することができ、区分情報の入力作業を確実に効率良くすることができるコーディングシステム、紙葉類処理システム、コーディング方法及び紙葉類処理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のコーディングシステムは、紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するものにおいて、外部装置から紙葉類上の画像情報と当該紙葉類の書式に基づく区分情報が記載されている領域を示すエリア情報を受信する受信手段と、この受信手段により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類上の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示手段と、この拡大表示手段により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力手段とを有する。
【0007】
この発明の紙葉類処理システムは、紙葉類上に記載されている区分情報に基づいて紙葉類を区分処理する区分システムと紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムとを有するシステムにおいて、前記区分システムは、処理対象とする紙葉類における区分情報の記載領域を示すエリア情報を指定する指定手段と、紙葉類上の画像を読み取る読取手段と、この読取手段により読み取った紙葉類の画像における前記指定手段により指定されたエリア情報で示される領域内の画像に基づいて区分情報を判別する判別手段と、この判別手段により区分情報が判別できた紙葉類を区分情報に基づいて区分する区分手段と、前記判別手段により区分情報が判別できなかった紙葉類上の画像情報と前記指定手段により指定された当該紙葉類に対するエリア情報とを送信する送信手段とを有し、前記コーディングシステムは、前記区分システムから送信された紙葉類の画像情報と当該紙葉類に対するエリア情報を受信する受信手段と、この受信手段により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示手段と、この拡大表示手段により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力手段とを有する。
【0008】
この発明のコーディング方法は、紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムに用いられる方法であって、外部装置から紙葉類上の画像情報と当該紙葉類の書式に基づく区分情報が記載されている領域を示すエリア情報を受信する受信工程と、この受信工程により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類上の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示工程と、この拡大表示工程により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力工程とを有する。
【0009】
この発明の紙葉類処理方法は、紙葉類上に記載されている区分情報に基づいて紙葉類を区分処理する区分システムと紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムとを有する紙葉類処理システムに用いられる方法であって、処理対象とする紙葉類における区分情報の記載領域を示すエリア情報を指定する指定工程と、紙葉類上の画像を読み取る読取工程と、この読取工程により読み取った紙葉類の画像における前記指定工程により指定されたエリア情報で示される領域内の画像に基づいて当該紙葉類の区分情報を判別する判別工程と、この判別工程により区分情報が判別できた紙葉類を区分情報に基づいて区分する区分工程と、前記判別工程により区分情報が判別できなかった紙葉類上の画像情報と前記指定手段により指定された当該紙葉類に対するエリア情報とを前記コーディングシステムへ送信する送信工程と、前記区分システムから送信された紙葉類の画像情報と当該紙葉類に対するエリア情報を前記コーディングシステムが受信する受信工程と、この受信工程により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示工程と、この拡大表示工程により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力工程とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係わる紙葉類処理システムの概略構成を示すものである。
この紙葉類処理システムは、図1に示すように、紙葉類の区分先を示す情報(文字情報)を認識して区分する読取区分機本体(区分システム)1、この読取区分機本体1にて区分先が認識できなかった紙葉類の区分先を示す情報を当該紙葉類の画像に基づいてオペレータが入力するビデオコーディングシステム(コーディングシステム)(以下、VCSと称する)2から構成されている。
【0011】
まず、読取区分機本体1について説明する。
図1に示すように、読取区分機本体1は、搬送区分部本体1aを有している。この搬送区分部本体1aには、操作員に対する案内等を表示するとともに、操作員による操作指示が入力されるオペレーションパネル(指示手段)5が接続されている。このオペレーションパネル5は、例えば、タッチパネル内蔵の表示装置などで構成される。
【0012】
上記搬送区分部本体1aには、第1面に区分先を示す情報としての数字や文字などが書き込まれ或いは印刷された複数の紙葉類Pを、この第1面が同一方向を向くように揃えて立位で収容するとともに、これらの紙葉類Pを所定の取出位置へ順次供給する供給部11を備えている。この供給部11は、紙葉類Pを主搬送路12に沿って所定の間隔で一通づつ取出す取出部(図示しない)が配設されている。
【0013】
上記供給部11に供給される紙葉類Pには、その第1面に区分先を示す情報に対応した文字のみが記載されたもの以外に、機械コードとして大口の区分先に予め決められているカスタマコードや紙葉類Pの区分先に対応して区分機内で決められる局内バーコード、または後述する認識部18にて区分情報の認識が不能となった紙葉類Pに付与されるIDコードなどが記載されたものがある。尚、これらの各コードは、バーコード化した情報として紙葉類Pの第1面に付与されるものである。
【0014】
上記供給部11に供給されている紙葉類Pは、一定間隔で取出されて、一定速度で搬送する主搬送路12により一定の搬送間隔(ピッチ)で搬送される。主搬送路12上を搬送される紙葉類Pは、機械処理が不可能な異物の場合には排除され、機械処理が可能な紙葉類Pのみが搬送される。
【0015】
主搬送路12上には、スキャナ部(読取手段)13、IDコード読取部14、バーコードプリンタ部15、および区分部(区分手段)16が設けられている。上記スキャナ部13は、主搬送路12上の紙葉類の区分先を示す情報(区分情報)が記載されている面を読取り、その読取画像の区分先を示す情報を認識する認識部(判別手段)18へ送信するものである。上記IDコード読取部14は、主搬送路12上を搬送される紙葉類の第1面にIDコードあるいは機械コードが付与されている場合に、そのIDコード、あるいは機械コードを読取るものである。
【0016】
上記バーコードプリンタ部15は、必要に応じて紙葉類の第1面にIDコード、あるいは機械コードを印刷するものである。これは、認識部18により区分情報が認識できた場合に、その区分情報をバーコード化して紙葉類上に機械コードを印刷し、認識部18により区分情報が認識できなかった場合に、IDコードを印刷するものである。
【0017】
このバーコードプリンタ部15の紙葉類の搬送方向の下流側には、主搬送路12上を搬送されてきた紙葉類Pが区分先に応じて区分される区分部16が設けられている。この区分部16は、複数の段、複数の列に区画された複数の区分ポケットから構成されている。各ポケットは、区分先ごとに対応して設定されており、区分情報あるいは機械コードに基づいて、紙葉類が区分情報に対応したポケットに順次集積される。また、区分部16には、区分先が認識できなかった紙葉類が集積されるVCS排除ポケット(VCSリジェクット区分箱)が設けられている。このVCS排除ポケットに集積された紙葉類は、オペレータにより区分先を示す情報がVCS2にて入力された後に、供給部11に再供給されるようになっている。
【0018】
また、図1に示すように、上記読取区分機本体1の各部は、制御部17により制御される。この制御部17には、オペレーションパネル5、供給部11、スキャナ部13、IDコード読取部14、バーコードプリンタ部15、区分部16、および認識部18等が接続されている。また、上記制御部17は、設定情報などを記憶するメモリ17aを有している。
【0019】
上記認識部18は、スキャナ部13から紙葉類の区分情報が記載されている第1面を光学的に読み取った画像が供給され、その画像から紙葉類の区分情報を認識するものである。この認識部18は、読み取られた画像から区分情報となる文字を切り出して文字認識を行い、図示しない文字辞書および住所辞書と比較してマッチング法などによって区分情報の認識を行う。この認識の可否は、制御部17へ返信されるようになっている。さらに、認識部18は、区分先を示す情報が認識できなかった場合、読取画像に付帯するOCR情報(付帯情報)(紙葉類の大きさ、文字の大きさ、文字の向き、区分先を示す情報の表記方向、文字種、認識深度、VCS処理が必要な箇所を示す情報等)を生成する手段を有する。
【0020】
また、認識部18には、認識できなかった紙葉類の読取画像と、その紙葉類に対する付帯情報とを所定のフォーマットの処理データとしてVCS2に送信する制御を行なうリジェクトデータ制御部19が接続されている。
また、上記制御部17は、主搬送路12上を搬送される紙葉類PにIDコードが付与されていた場合に、そのIDコードにより図示しないデータベースからIDコードに対応する区分先を検索し、その区分先に基づいて紙葉類を区分する制御を行なうようになっている。
【0021】
次に、VCS2について説明する。
図1に示すように、VCS2は、蓄積分配装置(処理装置)20と複数のビデオコーディング端末(コーディング装置)(以下、VCDと称する)30とから構成されている。上記蓄積分配装置(処理装置)20は、上記読取区分機本体(処理装置)1で認識できなかった紙葉類Pの読取画像および付帯情報からなる処理データ(後述する)Cが一旦蓄積される。上記VCD30は、上記蓄積分配装置20から分配される紙葉類Pの画像を表示し、この表示された画像に基づいてオペレータが区分先を示す情報を入力する。
【0022】
上記蓄積分配装置20は、メモリ制御部21、大容量記憶装置22、画像メモリ23、ビデオ分配制御部(送信手段)24、タイミング制御部25、画像認識再処理部26、入出力制御部27から構成されている。
上記メモリ制御部21は、読取区分機本体1から送信される認識できなかった紙葉類Pの画像と、その画像に対する付帯情報とからなる処理データCを受信し、画像圧縮、データの融合等の処理を行い、画像メモリ23に記憶するものである。
【0023】
上記大容量記憶装置22は、ハードディスクドライブ(HDD)などで構成され、上記メモリ制御部21の制御に基づいて区分機1から受信した画像と付帯情報とを記憶する。この大容量記憶装置22に記憶された処理データは、メモリ制御部21からの送信要求に応じて画像メモリ23上に読出される。
【0024】
上記ビデオ分配制御部24は、タイミング制御部25および画像認識再処理部26と接続されている。このビデオ分配制御部24は、各VCD30、…から送信されてくる分配要求に従って作成される分配要求テーブル(図示しない)の内容に基づいて処理データCの送信先(分配先)のVCD30を判断するようになっている。つまり、ビデオ分配制御部24は、分配要求テーブルによりコーディング(区分先の打鍵入力)可能で、処理データCの入力待ちとなっているVCD30を判断し、メモリ制御部21を制御することにより各VCD30に処理データCを送信する。
【0025】
また、各VCD30、…で入力されたコーディング情報は、入出力制御部27により受信される。入出力制御部27は、タイミング制御部25を介して各VCD30、…から受信したコーディング情報を読取区分機本体1の制御部17に送信する。
上記VCD30は、制御部31、記憶部32、表示部33、入力部34などを有している。上記制御部31は、設定情報などを記憶するメモリ31aを有し、各VCD30の全体を制御するものである。また、上記制御部31は、蓄積分配装置20からの紙葉類Pに対応する処理データCを受信したり、入力部34による入力結果(コーディング情報)を上記入出力制御部27へ送信する機能を有している。上記記憶部32は、蓄積分配装置20から供給された紙葉類Pの処理データCを記憶する。この記憶部32では、現在(先に)コーディング処理中の画像や次にコーディング処理する画像などの複数の処理データCを記憶できるようになっている。上記表示部33は、蓄積分配装置20から供給された紙葉類Pの画像を表示部33により表示する。
【0026】
上記表示部33は、現在コーディング処理中の画像のみを表示する1画面表示の他、現在コーディング処理中の画像と次にコーディング処理する画像による上下2画面表示、左右2画面表示あるいは大小2画面表示などの表示が可能である。上記入力部34は、キーボード等で構成され、表示部33に表示されている画像に基づいて区分先を示す情報をオペレータがキー入力するものである。
【0027】
次に、上記のように構成される紙葉類処理システムにて処理される紙葉類について説明する。
上記紙葉類処理システムでは、上述のように、住所及び宛名などの区分情報が記載された紙葉類を区分処理する。つまり、上記紙葉類処理システムで処理される紙葉類には、表面に区分情報が記載されている。また、紙葉類には、特定のフォーマット(書式)で区分情報が記載されているものと、特定のフォーマットでは区分情報が記載されていないものとがある。例えば、前者は、特定の業者などが大量に発送する定型郵便物などであり、後者は、個人が個人宛に発送する郵便物などである。特に、前者のように一時に大量に発送される定型郵便物は、一時に大量に区分処理する必要があるため、効率よく高精度で区分処理されることが要求される。なお、以下の説明では、所定のフォーマットで区分情報が記載されている紙葉類をバルク書状と呼び、バルク書状を区分処理する動作モードをバルクモードと呼ぶものとする。
【0028】
図2は、バルク書状の一例としての紙葉類の例を示す図である。図2に示す紙葉類は、定型のフォーマットで区分情報が記載されており、区分情報は常に所定の領域内に印刷されている。従って、図2に示すようなバルク書状を処理する場合、紙葉類処理システムでは、バルク書状における認識対象とする区分情報の記載領域を予め指定することが可能である。
【0029】
図3は、オペレーションパネル5によるバルク書状における区分情報の記載領域を指定する指定画面の表示例を示す図である。
図3に示すように、区分情報の記載領域の指定画面には、紙葉類の読み取り画像、領域を指定するための2つのポイント、及びこれらのポイントを移動させるためのカーソルキーなどが表示されている。
【0030】
上記バルクモード(領域指定モード)にて紙葉類を区分処理する場合、オペレータは、オペレーションパネル5によりバルクモードを指定し、紙葉類を供給部11に供給する。すると、上記制御部31は、1通の紙葉類を取り込み、上記読取部6により文字列が記載されている面の画像を読み取る。この読取部6により画像を読み取ると、上記制御部31は、上記判別部36により読取画像から文字行および文字の検切を行う。これらの処理が終了すると、上記制御部31は、図6に示すように、オペレーションパネル5に紙葉類の読取画像と文字行の検切結果とを表示する。この際、オペレーションパネル5上の画面には、読取画像における文字列が記載されている領域を指定するための2つのポイント及び各ポイントに対応する2つのカーソルキーなどが表示される。
【0031】
上記ポイントは、区分情報の記載領域に対する左下及び右下の位置を示すものである。これらのポイントは、まず、文字行の検切結果が判定される区分情報の記載領域に対する左下及び右下の位置に表示される。これらのポイントは、オペレータがタッチパネルにより直接的に移動させることが可能である。また、上記ポイントは、上記カーソルキーで移動させることも可能である。上記カーソルキーは、それぞれのポイントに対応して、左上と右下とに表示される。また、上記カーソルキーは、8方向を指示するキーからなり、これらのキーを適時押下することにより領域を指定するが可能である。
【0032】
また、上記のような操作により指定される区分情報の記載領域を示す情報(エリア情報)は、制御部17の内部メモリ17aに登録(保存)しておくようにしても良い。この場合、同じフォーマットの紙葉類を処理する場合、メモリ17aに保存してあるエリア情報から所望のエリア情報を選択し、選択されたエリア情報に基づいて領域を設定するようにしても良い。さらに、この場合、エリア情報は、オペレータが選択するようにしても良いし、オペレータが選択せずに判別部36による認識結果に基づいて選択されるようにしても良い。
【0033】
例えば、オペレータが領域あるいはエリア情報を指定しない場合、上記制御部31は、上記判別部36による認識結果から予め保存してあるエリア情報からもっとも類似した領域を示すエリア情報を選択する。これによれば、同様なフォーマットの紙葉類を処理することが多い場合、オペレータがバルクモードを指定するだけで、領域指定の操作を行うことなく領域を指定できる。
【0034】
上記のような指定画面により区分情報の記載領域が指定されると、上記制御部31は、バルクモードで処理する全ての紙葉類に対し、指定された領域内の画像で区分情報の認識処理を行うようになっている。これにより、認識処理によらず確実に区分情報の記載領域を判断することができ、区分情報の認識処理の処理効率を向上させることができる。
【0035】
次に、上記のように指定されるエリア情報について説明する。
図4(a)は、エリア情報の内容を示す図である。図4(b)は、メモリ17aに記憶されるエリア情報を示す図である。図4(a)に示すように、エリア情報は、エリア基準位置情報、エリア幅情報、及びエリア長情報を示す情報から構成されている。このエリア情報では、紙葉類の読取画像における区分情報の記載領域を矩形の領域で示している。
【0036】
また、上記エリア基準位置は、紙葉類の読取画像におけるエリアの基準となる位置を示すものである。例えば、区分情報の記載領域としての矩形領域の端点などが用いられる。上記エリア幅情報は、区分情報の記載領域としての矩形領域に対する短手方向の長さを示す情報である。上記エリア長情報は、区分情報の記載領域としての矩形領域に対する長手方向の長さを示す情報である。例えば、紙葉類の読取画像に画像に対してX方向とY方向とを定めるとすると、上記エリア基準位置情報は(X,Y)座標でエリアの基準となる点を示し、上記エリア幅情報はエリアの基準点からのY方向(或はX方向)の長さを示し、上記エリア長情報はエリアの基準点からのX方向(或はY方向)の長さを示す。
【0037】
図4(a)に示すように構成されるエリア情報は、図4(b)に示すように、エリア情報を示す識別情報(例えば紙葉類の種類を示すファイル名)に対応してメモリ17aに記録される。従って、図3に示すような指定画面にて操作員が指定したエリア情報を保存(セーブ)しておく場合、上記メモリ17aには、識別情報に対応してエリア基準位置情報、エリア幅情報及びエリア長情報からなるエリア情報が保存される。また、上記メモリ17aに保存されたエリア情報は、識別情報を指定することにより読出(ロード)することが可能である。
【0038】
例えば、特定の書式で記載される大量の紙葉類を定期的に処理する紙葉類処理システムでは、予め紙葉類の種類ごとにエリア情報を指定し、上記メモリ17aに保存しておくことができる。これにより、操作員が紙葉類の指定するだけで、上記メモリ17aに保存しているエリア情報を用いることができる。また、認識処理にて紙葉類の書式等を判別して紙葉類の種類を判別することにより、上記紙葉類処理システムが上記メモリ17aに保存しているエリア情報を読み出すようにすることも可能である。この場合、操作員がエリアや紙葉類の種類等を指定しなくとも、エリア情報を設定することが可能となる。
【0039】
次に、VCD30における紙葉類の画像の表示例について説明する。
図5(a)、(b)は、VCD30の表示部33による表示例を示す図である。VCD30では、読取区分機本体から供給される紙葉類の画像を2つの表示モードで表示するようになっている。2つの表示モードとは、紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示モードと、紙葉類全体の画像を表示する全体画像表示モードである。各VCD30の表示部33には、図5(a)、(b)に示すように、紙葉類の画像を表示するための所定の画像表示領域33aが設けられている。
【0040】
従って、VCD30において、紙葉類全体の画像を表示する場合(全体画像表示モードの場合)、表示部33には、図5(a)に示すように、前記画像表示領域33aに紙葉類全体の画像が表示される。また、紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する場合(拡大表示モードの場合)、表示部33には、図5(b)に示すように、前記画像表示領域33aに区分情報の記載領域の画像が表示される。
【0041】
次に、上記のように構成される紙葉類処理システムにおける動作について説明する。
図6及び図7は、紙葉類処理システムの動作例を説明するためのフローチャートである。図6は、読取区分機本体の動作を説明するためのフローチャートであり、図7は、ビデオコーディングシステム2の動作を説明するためのフローチャートである。
図6に示すように、操作員は、供給部11にバルク書状をセットし、オペレーションパネル5によりバルクモードを選択して処理開始を指示する(ステップS11)。この際、読取区分機本体1の制御部1は、ビデオコーディングシステム2側にもバルクモードであることを通知する。上記バルクモードが設定さえると、読取区分機本体1の制御部17は、供給部11から1つめの紙葉類を取り込んで搬送し、上記スキャナ部13にて紙葉類の画像を読取る。すると、上記オペレーションパネル5には、図3に示すように、上記スキャナ部13にて読取った画像とともに領域の指定画面を表示する。上記オペレーションパネル5に領域の指定画面が表示されると、操作員は、区分情報が記載されている矩形の領域をエリア情報として指定する。これにより、制御部17は、処理対象とする紙葉類に対する区分情報の認識処理を行う領域を設定する(ステップS12)。
【0042】
なお、上記メモリ17aに予め保存されているエリア情報を用いる場合、操作員が利用するエリア情報を指定する。また、認識結果に基づいて上記メモリ17aに予め保存されているエリア情報を選択する場合、上記認識部18が上記スキャナ部13による読取画像から少なくとも書式を判別することによりエリア情報を設定する。
【0043】
当該紙葉類に対するエリア情報を設定すると、制御部17は、供給部11から順次紙葉類を取り込んで搬送し(ステップS13)、上記スキャナ部13により画像を読み取り(ステップS14)、上記認識部18により上記スキャナ部13で読取った画像におけるエリア情報の領域内での認識処理を行う(ステップS15)。この認識処理により区分情報が認識できた場合(ステップS16、YES)、上記制御部17は、当該紙葉類を上記区分部16により区分処理する(ステップS17)。
【0044】
また、上記認識処理により区分情報が認識できなかった場合、制御部17は、当該紙葉類に対するリジェクト処理を行う(ステップS18)。このリジェクト処理では、当該紙葉類を上記区分部16によりリジェクトする。さらに、制御部17は、リジェクトした紙葉類の画像をリジェクトデータ制御部19へ供給する。上記リジェクトデータ制御部19では、認識できなかった紙葉類の画像が供給されると、上記ビデオコーディングシステム2へ送信するリジェクトデータを作成する。
【0045】
このリジェクトデータは、上記スキャナ部13で読取った紙葉類の画像情報に画像ヘッダを付与することにより作成される。上記画像ヘッダには、当該紙葉類に対して設定されているエリア情報としてエリア基準位置情報、エリア幅情報及びエリア長情報が付加されている。このような送信データを作成すると、リジェクトデータ制御部19は、ビデオコーディングシステム2へ作成した送信する(ステップS19)。すなわち、認識処理が失敗した場合、リジェクトデータ制御部19は、認識できなかった紙葉類の画像と当該紙葉類のエリア情報とを有するリジェクトデータをビデオコーディングシステム2へ送信する。
【0046】
この読取区分本体において、区分情報が認識できた紙葉類に対する区分処理が完了した際、あるいは、区分情報が認識できなかった紙葉類に対するリジェクト処理が完了した際、制御部17は、上記供給部11に紙葉類が残っているか否かにより全ての紙葉類に対する処理が完了したか否かを判断する(ステップS20)。この判断により全ての紙葉類に対する処理が完了していないと判断した場合、つまり、処理対象する次の紙葉類が存在する場合(ステップS20、NO)、上記制御部17は、上記ステップS13からの処理を繰返し実行する。
【0047】
一方、ビデオコーディングシステム2は、図7に示すように、上記読取区分機本体1からリジェクトデータを受信すると、受信したリジェクトデータに対するコーディング処理を行う。まず、上記読取区分機本体1からのリジェクトデータは、ビデオコーディングシステム2のメモリ制御部21により受信される(ステップS31)。ここで、ビデオコーディングシステム2では、上記読取区分機本体1からの通知に基づいて各VCD30をバルクモードに設定しているものとする。
【0048】
上記読取区分機本体1からのリジェクトデータを受信したメモリ制御部21は、大容量記憶装置22にリジェクトデータを記憶するとともに、ビデオ分配制御部24からの指示に基づいてリジェクトデータに対する制御を行う。例えば、ビデオ分配制御部24からリジェクトデータの分配指示を受けると、メモリ制御部21は、大容量記憶装置22に記憶しているリジェクトデータを画像メモリ23に供給することにより各VCD30へ配信する(ステップS32)。すると、各VCD30は、順次画像メモリ23からリジェクトデータを取り込む(ステップS33)。なお、この際、上記画像メモリ23に展開した紙葉類の画像に対して上記画像認識再処理部26が上記認識部18とは異なる認識方法で再度認識処理を行うようにしても良い。
【0049】
上記画像メモリ23を介してリジェクトデータを取り込むと、上記VCD30の制御部31は、区分情報の記載領域に対する拡大表示が設定されているか否かを判断する。つまり、区分情報の記載領域に対する拡大表示は、オペレータの指示に基づいて設定され、オペレータが解除を指示するまで拡大表示が行われる。
【0050】
従って、拡大表示が設定されている場合(ステップS34、YES)、上記制御部31は、取り込んだリジェクトデータに付与されている画像ヘッダに付加されているエリア情報に基づいて区分情報の記載領域を判別する(ステップS35)。当該リジェクトデータの画像ヘッダに基づいて区分情報の記載領域を判別すると、制御部17は、図5(b)に示すように、当該リジェクトデータの紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大して表示部33に表示する(ステップS36)。
【0051】
また、上記拡大表示が設定されている状態においてオペレータが拡大表示の設定を解除する指示を行った場合、制御部31は、領域の拡大表示を解除して紙葉類全体の画像を表示する全体画像表示を行う。つまり、拡大表示が設定されていない場合(ステップS34、NO)、あるいは、拡大表示の設定が解除された場合(ステップS37、YES)、制御部31は、図5(a)に示すように、当該リジェクトデータに基づき紙葉類全体の画像を表示部33に表示する(ステップS38)。また、紙葉類全体の画像を表示している状態においてオペレータが拡大表示を指示した場合(ステップS39、YES)、制御部31は、上記ステップS35へ進み、当該リジェクトデータに対する拡大表示を行う。
【0052】
上記拡大表示あるいは上記全体画像表示により紙葉類の画像が表示されると、当該VCD30のオペレータは、表示部33に表示された画像に基づき入力部34により区分情報を入力するコーディング処理を行う(ステップS40)。このコーディング処理により区分情報が入力されると、制御部31は、入力された区分情報を上記入出力制御部27へ送信する。これにより、上記入出力制御部27は上記タイミング制御部25の制御に基づき区分情報を読取区分機本体1へ送信する(ステップS41)。
【0053】
上記のように、読取区分機本体では区分情報が認識できなかった紙葉類の画像と当該紙葉類に対して指定された区分情報の記載領域を示すエリア情報とを読取区分機本体からビデオコーディングシステムへ送信し、ビデオコーディングシステムでは上記エリア情報に基づいて当該紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示するようにしたものである。
【0054】
これにより、読取区分機本体での認識処理の結果によらず、確実に区分情報の記載領域を拡大表示することができ、区分処理全体の効率化及び入力作業の効率化を実現できる。特に、所定の書式で区分情報が記載される大量な紙葉類の処理において区分情報の入力作業を効率化できる。
【0055】
また、上記実施の形態では、読取区分機本体1で設定されるエリア情報を用いて拡大表示を行うようにしたが、VCD30側で区分情報が記載されている領域を指定し、その領域を拡大表示するようにしても良い。この場合、例えば、VCD30のオペレータが表示画面上で領域を指定するようにしても良いし、予め領域を示すエリア情報を制御部31内のメモリ31aに登録しておき、オペレータの指示入力や紙葉類の認識結果などに基づいて設定するようにしても良い。このように、VCD30側で拡大表示する領域を指定するようにすれば、読取区分機本体1から送信するリジェクトデータのデータ量を削減でき、さらに、各VCD30のオペレータの要望に応じた紙葉類の画像に対する表示制御が可能となる。
【0056】
さらに、VCD30のオペレータが表示部33の表示画面上で拡大表示する領域を指定する場合、例えば、図3に示す領域指定画面と同様な操作により領域を指定し、さらに、その領域の拡大表示をオペレータが解除するまで、処理する全ての紙葉類の画像に対して前記領域を拡大表示するようにすれば良い。これによれば、大量に同じ書式の紙葉類を処理している場合に、VCD30のオペレータが必要な情報が記載されている領域を1度指定するだけで、その後、処理する全ての紙葉類の画像における指定領域を拡大表示でき、各VCD30における区分情報の入力効率が向上する。
【0057】
また、予め領域を示すエリア情報をメモリ31aに登録しておく場合、オペレータが指定した領域に対して図4(a)と同様な構成のエリア情報を図4(b)と同様に紙葉類の種類を示す情報に対応させてメモリ31aに保存しておくようにすれば良い。この場合、オペレータが必要に応じて処理する紙葉類の種類を指定することにより上記メモリ31aに保存してあるエリア情報を指定して拡大表示する領域をVCD30内で設定するようにすれば良い。また、上記読取区分機本体1から処理する紙葉類の書式を示す情報を受信し、その紙葉類の書式を示す情報に基づいて上記メモリ31aに保存してあるエリア情報を読み出して拡大表示する領域としてVCD30内で設定するようにすれば良い。このようにVCD30側で保存しているエリア情報に基づいて処理する紙葉類の画像に対する拡大表示を行うことにより、大量に同じ書式の紙葉類を処理している場合などに、VCD30側で簡単に拡大表示する領域を設定することができ、各VCD30における区分情報の入力効率が向上する。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、認識処理の結果によらず、確実に区分情報の記載領域を活用して紙葉類の画像を表示することができ、区分情報の入力作業を確実に効率良くすることができるコーディングシステム、紙葉類処理システム、コーディング方法及び紙葉類処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係わる紙葉類処理システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】紙葉類処理システムで処理される紙葉類の例を示す図。
【図3】図2の紙葉類の読み取り画像に対する認識領域の指定画面の例を示す図。
【図4】区分情報の記載領域をエリア情報について説明するための図。
【図5】VCDにおける紙葉類の画像の表示例を示す図。
【図6】読取区分機本体における動作例を説明するためのフローチャート。
【図7】ビデオコーディングシステムにおける動作例を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…読取区分機本体、5…オペレーションパネル、11…供給部、12…主搬送路、13…スキャナ部(読取手段)、16…区分部(区分手段)、17…制御部、18…認識部(判断手段、認識手段)、19…リジェクトデータ制御部(付加手段)、20…蓄積分配装置(送信手段)、30…コーディング端末(VCD、コーディング装置)、31…制御部、32…記憶部、33…表示部(表示手段)、34…入力部(入力手段)
Claims (10)
- 紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムにおいて、
外部装置から紙葉類上の画像情報と当該紙葉類の書式に基づく区分情報が記載されている領域を示すエリア情報を受信する受信手段と、
この受信手段により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類上の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示手段と、
この拡大表示手段により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力手段と、
を有することを特徴とするコーディングシステム。 - 紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムにおいて、
所定の領域内に区分情報が記載される特定の書式の紙葉類を処理する動作モードを設定する設定手段と、
外部装置から紙葉類上の画像情報と当該紙葉類の書式に対応する区分情報が記載されている領域を示すエリア情報を受信する受信手段と、
前記設定手段により前記動作モードが設定されている場合、前記受信手段により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類上の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示手段と、
この拡大表示手段により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力手段と、
を有することを特徴とするコーディングシステム。 - 紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムにおいて、
外部装置から紙葉類上の画像情報を受信する受信手段と、
この受信手段により受信した紙葉類の画像を表示する表示手段と、
この表示手段により表示されている紙葉類の画像における区分情報が記載されている領域を示すエリア情報を指定する指定手段と、
この指定手段により指定されたエリア情報に基づいて前記受信手段により受信する紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示手段と、この拡大表示手段により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力手段と、
を有することを特徴とするコーディングシステム。 - 紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムにおいて、
特定の書式を有する紙葉類における区分情報が記載されている領域を示すエリア情報が予め記憶されている記憶手段と、
外部装置から紙葉類上の画像情報を受信する受信手段と、
この受信手段により受信した紙葉類の画像を表示する表示手段と、
この表示手段に表示されている紙葉類における区分情報が記載されている領域を示すエリア情報を前記記憶手段に記憶されているエリア情報から指定する指定手段と、
この指定手段により指定されたエリア情報に基づいて前記受信手段により受信する紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示手段と、この拡大表示手段により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力手段と、
を有することを特徴とするコーディングシステム。 - 紙葉類上に記載されている区分情報に基づいて紙葉類を区分処理する区分システムと紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムとを有する紙葉類処理システムにおいて、
前記区分システムは、
処理対象とする紙葉類における区分情報の記載領域を示すエリア情報を指定する指定手段と、
紙葉類上の画像を読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取った紙葉類の画像における前記指定手段により指定されたエリア情報で示される領域内の画像に基づいて区分情報を判別する判別手段と、
この判別手段により区分情報が判別できた紙葉類を区分情報に基づいて区分する区分手段と、
前記判別手段により区分情報が判別できなかった紙葉類上の画像情報と前記指定手段により指定された当該紙葉類に対するエリア情報とを送信する送信手段と、を有し、
前記コーディングシステムは、
前記区分システムから送信された紙葉類の画像情報と当該紙葉類に対するエリア情報を受信する受信手段と、
この受信手段により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示手段と、
この拡大表示手段により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力手段と、を有する、
ことを特徴とする紙葉類処理システム。 - 紙葉類上に記載されている区分情報に基づいて紙葉類を区分処理する区分システムと紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムとを有する紙葉類処理システムにおいて、
前記区分システムは、
所定の領域内に区分情報が記載される特定の書式の紙葉類を処理する動作モードを設定する設定手段と、
この設定手段により前記動作モードが設定された際、処理対象とする紙葉類における区分情報の記載領域を示すエリア情報を指定する指定手段と、
紙葉類上の画像を読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取った紙葉類の画像における前記指定手段により指定されたエリア情報で示される領域内の画像に基づいて区分情報を判別する判別手段と、
この判別手段により区分情報が判別できた紙葉類を区分情報に基づいて区分する区分手段と、
前記判別手段により区分情報が判別できなかった紙葉類上の画像情報と前記指定手段により指定された当該紙葉類に対するエリア情報とを送信する送信手段と、を有し、
前記コーディングシステムは、
前記区分システムから送信された紙葉類の画像情報と当該紙葉類に対するエリア情報を受信する受信手段と、
この受信手段により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示手段と、
この拡大表示手段により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力手段と、を有する、
ことを特徴とする紙葉類処理システム。 - 紙葉類上に記載されている区分情報に基づいて紙葉類を区分処理する区分システムと紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムとを有する紙葉類処理システムにおいて、
前記区分システムは、
特定の書式を有する紙葉類における区分情報が記載されている領域を示すエリア情報が予め記憶されている記憶手段と、
この記憶手段にエリア情報が記憶されている特定の書式の紙葉類を処理する動作モードを設定する設定手段と、
この設定手段により前記動作モードが設定された際、処理対象とする紙葉類における区分情報が記載されている領域を示すエリア情報を前記記憶手段に記憶されているエリア情報から指定する指定手段と、
この指定手段によりエリア情報が指定された紙葉類の画像を読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取った紙葉類の画像における区分情報を判別する判別手段と、
この判別手段により区分情報が判別できた紙葉類を区分情報に基づいて区分する区分手段と、
前記判別手段により区分情報が判別できなかった紙葉類上の画像情報を送信する送信手段と、を有し、
前記コーディングシステムは、
前記区分システムから送信された紙葉類の画像情報と当該紙葉類に対するエリア情報を受信する受信手段と、
この受信手段により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示手段と、
この拡大表示手段により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力手段と、を有する、
ことを特徴とする紙葉類処理システム。 - 紙葉類上に記載されている区分情報に基づいて紙葉類を区分処理する区分システムと紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムとを有する紙葉類処理システムにおいて、
前記区分システムは、
紙葉類上の画像を読み取る読取手段と、
この読取手段により読み取った紙葉類の画像における区分情報を判別する判別手段と、
この判別手段により区分情報が判別できた紙葉類を区分情報に基づいて区分する区分手段と、
前記判別手段により区分情報が判別できなかった紙葉類上の画像情報を送信する送信手段と、を有し、
前記コーディングシステムは、
前記区分システムから送信された紙葉類の画像情報と当該紙葉類に対するエリア情報を受信する受信手段と、
この受信手段により受信した紙葉類の画像を表示する表示手段と、
この表示手段により表示されている紙葉類の画像における区分情報が記載されている領域を示すエリア情報を指定する指定手段と、
この指定手段により指定されたエリア情報に基づいて前記受信手段により受信する紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示手段と、この拡大表示手段により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力手段と、有する、
ことを特徴とする紙葉類処理システム。 - 紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムに用いられるコーディング方法であって、
外部装置から紙葉類上の画像情報と当該紙葉類の書式に基づく区分情報が記載されている領域を示すエリア情報を受信する受信工程と、
この受信工程により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類上の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示工程と、
この拡大表示工程により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力工程と、
を有することを特徴とするコーディング方法。 - 紙葉類上に記載されている区分情報に基づいて紙葉類を区分処理する区分システムと紙葉類の画像情報に基づいて紙葉類の区分情報をオペレータが入力するコーディングシステムとを有する紙葉類処理システムに用いられる紙葉類処理方法であって、
処理対象とする紙葉類における区分情報の記載領域を示すエリア情報を指定する指定工程と、
紙葉類上の画像を読み取る読取工程と、
この読取工程により読み取った紙葉類の画像における前記指定工程により指定されたエリア情報で示される領域内の画像に基づいて当該紙葉類の区分情報を判別する判別工程と、
この判別工程により区分情報が判別できた紙葉類を区分情報に基づいて区分する区分工程と、
前記判別工程により区分情報が判別できなかった紙葉類上の画像情報と前記指定手段により指定された当該紙葉類に対するエリア情報とを前記コーディングシステムへ送信する送信工程と、
前記区分システムから送信された紙葉類の画像情報と当該紙葉類に対するエリア情報を前記コーディングシステムが受信する受信工程と、
この受信工程により受信したエリア情報に基づいて当該紙葉類の画像における区分情報の記載領域を拡大表示する拡大表示工程と、
この拡大表示工程により拡大表示された区分情報の記載領域における紙葉類の画像に基づいて区分情報が入力される入力工程と、
を有することを特徴とする紙葉類処理方法。
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JP2002286520A JP2004121918A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | コーディングシステム、紙葉類処理システム、コーディング方法及び紙葉類処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002286520A JP2004121918A (ja) | 2002-09-30 | 2002-09-30 | コーディングシステム、紙葉類処理システム、コーディング方法及び紙葉類処理方法 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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