JP2004121291A - X線ct装置 - Google Patents

X線ct装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004121291A
JP2004121291A JP2002285773A JP2002285773A JP2004121291A JP 2004121291 A JP2004121291 A JP 2004121291A JP 2002285773 A JP2002285773 A JP 2002285773A JP 2002285773 A JP2002285773 A JP 2002285773A JP 2004121291 A JP2004121291 A JP 2004121291A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray
container
center axis
rotation
rotation center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002285773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3842195B2 (ja
Inventor
Masaki Kobayashi
小林 正樹
Shigeru Hanaoka
花岡 茂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Aloka System Engineering Co Ltd
Original Assignee
Aloka Co Ltd
Aloka System Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aloka Co Ltd, Aloka System Engineering Co Ltd filed Critical Aloka Co Ltd
Priority to JP2002285773A priority Critical patent/JP3842195B2/ja
Publication of JP2004121291A publication Critical patent/JP2004121291A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3842195B2 publication Critical patent/JP3842195B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus for radiation diagnosis, e.g. combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/50Clinical applications
    • A61B6/508Clinical applications for non-human patients

Abstract

【課題】X線CT測定において、機構を簡易にし、また倍率を変更できるようにする。
【解決手段】容器208は起立状態でセットされ、その内部には小動物などの被検体が収納配置される。容器208の一方側にはX線発生器204が設けられ、容器208の他方側にX線検出器206が配置される。容器208は回転機構によって一定速度で回転駆動される。変位機構210は容器208のX方向の位置を可変する。X線ビーム201がファンビーム形状を有しているため、容器208の位置を可変すると、CT画像の倍率を変更することができる。容器208としては各種のタイプを選択的に利用することができる。
【選択図】    図24

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はX線CT装置に関し、特に、倍率変更機能を備えたX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線CT装置は、被検体を透過するX線ビームを回転させ、これにより得られたデータに基づいて、被検体の断層画像や三次元画像を再構成する装置である。X線CT装置は、人体の疾病診断用として用いられる他に、研究、実験などの目的のために、人体以外の動物や他の物体の測定においても用いられている。例えば、製薬会社においては、動物実験の検証のためにX線CT装置が用いられる。この場合、被検体としては、モルモット、ラット、マウス、ハムスター、などの小動物をあげることができる。従来において、X線CT装置を用いて、小動物のX線診断を行う場合には、例えば、被検体は単に水平ベッドの上に載せられる。
【0003】
なお、下記の特許文献1には、犬などの動物が配置される単純なV溝を有する台を備えた獣医用のX線撮影装置(いわゆるレントゲン撮影装置)が開示されている。この装置において、小動物の前部及び後部は開放されている。下記の特許文献2には、産業用のX線CT装置が開示されている。この文献によれば、サンプル側が回転駆動され、また、X線発生装置とサンプルとの間の距離を可変することにより、拡大投影像が得られている。この装置において、測定対象であるサンプルは工業製品である。また、そのサンプルは剥き出し状態におかれて測定されているものと解される。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−299786号公報
【特許文献2】
特開平5−322802号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記の特許文献2に記載された構成は、X線発生部及びX線検出部を回転させるための大型の機構が不要であるという利点があり、また、倍率を可変することが可能である。
【0006】
しかしながら、回転テーブル上に直接的に被検体が保持され、しかも、上記のようにその被検体が剥き出し状態で測定されており、その構成では、測定対象が形状不変な硬質物に限定される。したがって、その構成をそのまま用いて小動物などの柔軟性ある物体のCT測定を行うことはできない。そのような被検体を測定する場合には、被検体を回転させるときであってもその位置や姿勢を保持することが望まれる。また、衛生面でも配慮する必要がある。
【0007】
本発明の目的は、被検体を回転させる場合において被検体の位置や姿勢を安定的に保持できるようにし、しかも、倍率を可変できるX線CT装置を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、特に小動物に適した実用性の高いX線CT装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、末広形状をもったX線ビームを発生するX線発生部と、前記X線ビームを検出するX線検出部と、を備えた測定ユニットと、前記X線ビームが透過する位置に設けられ、被検体を収容した容器と、前記X線ビームに交差する回転中心軸回りに前記容器を回転させる回転機構と、前記X線発生部、前記X線検出部及び前記回転中心軸の少なくとも1つをX線ビーム方向へ変位させ、これにより画像の倍率を変更する変位機構と、を含むことを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、被検体は容器内に収容され、その容器が回転機構によって回転される。被検体は生体又は非生体であるが、望ましくは動物、特に望ましくはネズミ類の小動物である。回転機構による容器の回転中心軸回りの回転により、X線ビームが相対的に回転走査され、これによりCT測定が行われる。変位機構は、X線ビーム方向(X線ビームの中心軸方向)において、回転中心軸とX線発生部との間の距離、及び、回転中心軸とX線検出部との間の距離の一方又は両方を可変させる。回転中心軸を容器中心軸に一致させるのが望ましいが、それらが不一致であってもよい。これにより、末広形状をもったX線ビームの性質から、X線ビームの被検体通過幅が変化することになり、CT画像を構成した場合における倍率を変更できる。この場合、空間分解能も変動する。通常は、被検体の断面全部がカバーされるように倍率が可変されるが、断面の一部分を拡大観察するように倍率を可変してもよい。その場合には、当該一部分の中心が回転中心軸に一致するように、容器を位置決めするのが望ましい。上記の末広形状の概念には、二次元的に広がるファンビーム形状が含まれる。
【0011】
望ましくは、前記変位機構は前記回転中心軸を変位させる。容器の回転中心軸を変位させれば、測定ユニットを変位させる場合に比べて機構を一般に小型化できる。望ましくは、前記変位機構は前記回転中心軸と一緒に前記容器を変位させる。
【0012】
望ましくは、前記変位機構は前記測定ユニットを変位させ、前記容器の回転中心軸は不動である。この構成は、上記構成の変形例であるが、この構成によっても倍率可変を行いうる。
【0013】
望ましくは、前記容器は、容器中心軸と回転中心軸とを一致させつつ、起立状態で回転可能に配置され、前記回転機構は、前記起立状態にある容器を回転させる。容器を水平状態で配置する構成も採用可能であるが、重力による姿勢変化を防止するために被検体をより強固に拘束する必要がある。容器を垂直状態で配置すれば、それを回転させても被検体の姿勢変化が生じ難い。
【0014】
望ましくは、前記容器は中空の円筒形状を有し、その内部には前記被検体の動きを防止する固定部材が配置される。容器が中空の円筒形状で構成されれば、小動物などを収容しやすく、またX線ビーム走査面上におけるCT測定が可能な有効視野が円形であるので円筒形状(断面円形)が合理的である。
【0015】
望ましくは、前記容器の先端部は突出した円錐形状を有し、前記回転機構は、前記先端部が係合する窪みを備えた回転プレートを有する。容器の先端部と回転プレートが係合し、これによって容器がその先端側(起立状態では下端側又は上端側)で位置決めされる。
【0016】
望ましくは、前記回転機構は、前記容器の基端部を保持しつつ回転させる回転ホルダを有する。容器の基端部を保持すれば、被検体が収容されている容器の主要部へのX線の透過を妨げない。
【0017】
望ましくは、前記容器として、互いにサイズの異なる複数種類の容器が選択的に用いられる。この構成によれば、被検体のサイズに応じて適切な容器を選択的に利用できる。望ましくは、前記複数種類の容器の先端部はそれぞれ突出した円錐形状を有し、且つ、前記複数の容器の基端部はそれぞれ同一の外径を有する。
【0018】
(2)また、本発明は、小動物用のX線CT装置において、ファンビーム形状をもったX線ビームを水平方向に発生するX線発生部と、前記X線ビームを検出するX線検出部と、を備えた測定ユニットと、前記X線ビームが透過する位置に起立状態で設けられ、前記小動物を起立状態で収容した容器と、前記容器を垂直方向に移動させる移動機構と、前記X線ビームに交差する垂直の回転中心軸回りに前記容器を回転させる回転機構と、前記X線発生部、前記X線検出部及び前記回転中心軸の内の少なくとも1つをX線ビーム方向へ変位させ、これにより画像の倍率を変更する変位機構と、を含むことを特徴とする。
【0019】
望ましくは、前記変位機構は、前記移動機構及び前記回転機構とともに、前記容器を変位させる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1には、X線CT装置の一例が示されている。このX線CT装置は、特にマウス、ラット、ネズミ、モルモット、ハムスターなどのネズミ類のCT測定を行うための装置である。このX線CT装置は、大別して、測定部10と演算制御部12とによって構成される。
【0022】
測定部10はガントリ18を備えた本体16を有する。本体16の上面16Aには開口が形成され、その開口からアーム26が上方に突出している。アーム26は後述するスライド機構の一部をなすものであり、そのアーム26は後に説明する容器24に連結され、それを中心軸方向にスライド運動する。
【0023】
一方、ガントリ18内には後述する測定ユニット(X線発生器、X線検出器)が収納され、それらは回転中心軸回りにおいて回転運動する。ガントリ18の中央部には回転中心軸方向に空洞部18Aが形成されている。
【0024】
容器24は被検体としての小動物を収納するカプセルであり、その容器24は本実施形態において略円筒形状を有し、その容器中心軸が回転中心軸に一致した状態で配置される。具体的には、容器24の基端部76が上述したアーム26の上端部に着脱自在に装着される。この場合において、着脱機構としては各種の係合機構あるいはネジ止め機構などを挙げることができる。上述したように、容器24は中空の円筒形状を有しており、その内部には小動物が配置されるが、このような構成により、小動物の体毛が直接的にガントリ18に接触することなどを防止できる。また、小動物の排泄物や離脱体毛などが外部に放出されてしまう問題を防止できる。さらに、後述するように、小動物を拘束することが可能となるので、CT画像を再構成する場合における画像ぶれなどの問題を防止することができる。なお、サイズや形状が異なる複数種類の容器を用意して選択的に使用するのが望ましい。
【0025】
アーム26に対して容器24が装着された後、アーム26が回転中心軸方向に沿って前方に駆動され、これにより、ガントリ18の空洞部18A内に容器24が差し込まれる。この時、被検体における所定位置の断面に対してX線ビームが設定されるように、容器24の位置決めがなされる。また、必要に応じてそのような測定位置は連続的にあるいは段階的に変更される。
【0026】
本体16の上面16A上には操作パネル20が設けられており、この操作パネル20は複数のスイッチや表示器などを有する。この操作パネル20を利用してユーザーは測定現場において装置の動作を操作することが可能となる。本体16の下方には複数のキャスター22が設けられている。ちなみに測定部10の高さは例えば100cmである。
【0027】
次に演算制御部12について説明する。演算制御部12は測定部10に対してケーブル14によって電気的に接続される。測定部10と演算制御部12は同一の室内に設けられてもよいし、互いに別々の場所に設置されてもよい。この演算制御部12は通常のコンピュータシステムなどによって構成され、具体的には、プロセッサ30、表示器32、キーボード36、マウス38、記憶装置34及びプリンタ40などを有している。この演算制御部12により、測定部10の動作が制御され、また、測定部10から伝送されるデータに基づいてCT画像が構成される。このCT画像は通常は二次元断層画像に相当するものであるが、三次元画像を構築するようにしてもよい。ちなみに、本実施形態の装置において、ガントリ18内における測定ユニットの回転速度は例えば毎分当たり10回転である。もちろん、そのような回転速度は用途に応じて適宜設定可能である。
【0028】
図2には、図1に示したX線CT装置の各構成がブロック図として示されている。回転中心軸Oを間において、一方側にX線発生器52が設けられ、他方側にX線検出器60が設けられている。X線発生器52の照射側にはコリメータ54が設けられている。X線発生器52は図示されるように末広あるいは扇状の(ここではファンビーム形状の)X線ビーム56を生成する。一方、X線検出器60は複数の(例えば100個)のX線センサを一列に並べたものとして構成され、X線ビーム56の開き角度に応じてX線の受光開口が設定される。ちなみに、複数のX線センサの配列は直線的であってもよいし、円弧状であってもよい。
【0029】
なお、図2においては、X線発生器52と共に用いられる高電圧源や、X線検出器60と共に用いられるデータ処理回路などについては図示省略されている。
【0030】
図2において符号58は有効視野を示している。これは、X線ビーム56を回転走査させた場合におけるCT画像が構成可能な円形の領域である。ちなみに、この有効視野58は、被検体あるいは回転中心軸と、X線発生器52及びX線検出器60のそれぞれの位置関係に応じて定まるものである。本実施形態においては次に説明する変位機構62が設けられているため、それらの位置関係を変更してCT画像の倍率を機械的に可変することが可能である。
【0031】
すなわち、変位機構62には、X線発生器52及びX線検出器60が連結されており、変位機構62はX線発生器52及びX線検出器60の間の距離を維持したまま、それら(つまり測定ユニット)をX線ビーム56のビーム軸方向に変位させる機能を有する。この場合において、回転中心軸Oは不変であり、すなわち上述した容器を何ら移動させることなく測定ユニット側を移動させて倍率の変更を行い得る。これについては後に図13〜図23を用いて詳述することにする。なお、変位機構62は変位力を発生するためのモータ62Aを備えている。
【0032】
ガントリ回転機構66は、後述する回転ベースを回転させることにより、それに搭載された変位機構を含む各構成の全体を回転駆動する機構である。変位機構62には、測定ユニットが搭載されているため、変位機構62によって所望の位置に位置決めされた測定ユニットがその位置を保持したまま回転駆動されることになる。ガントリ回転機構66は、その駆動力を発生するためのモータ66Aを有する。
【0033】
スライド機構68は図1に示したアーム26をスライド運動させる移動機構であり、その駆動力はモータ68Aによって発生される。操作パネル20は上述したように本体の上面に設けられる。測定部10側に設けられたローカルコントローラ(図示せず)に対して操作パネル20を接続し、そのローカルコントローラと演算制御部12とが相互に通信を行うように構成してもよい。
【0034】
ちなみに、図2には、様々な機構62,66,68などが示されていたが、それらの機構による位置あるいは変化を検出するためにセンサを設けるのが望ましい。そして、それらのセンサの出力信号に基づいて演算制御部12がいわゆるフィードバック制御を行うようにするのが望ましい。また、変位機構62による倍率の可変はユーザー入力により行わせてもよいし、例えば被検体サイズあるいは容器のサイズを自動検知し、その検知したデータに基づいて自動的に倍率を設定するようにしてもよい。さらに、あらかじめ容器の種別などが登録される場合においては、その登録された情報を利用して倍率の設定を行うようにしてもよい。さらに、図2に示す例では、スライド機構68が駆動源としてのモータ68Aを有していたが、そのスライド力を人為的に発生させるようにしてもよい。
【0035】
次に、演算制御部12について説明すると、上述したように、プロセッサ30には、表示器32、記憶装置34、キーボード36、マウス38、プリンタ40などが接続されている。また、外部装置との間でネットワークを介して通信を行うための通信部42が接続されている。
【0036】
プロセッサ30は、CPU、動作制御プログラム、画像処理プログラムなどによって構成されるものである。図2にはその代表的な機能が示されており、プロセッサ30は、動作制御部44及び再構成演算部46を有している。動作制御部44は、測定部10における全体の動作を制御している。再構成演算部46はX線ビームの回転走査によって得られる多くのデータに基づきCT画像を構成する演算を実行する。この場合において三次元画像を構築するようにしてもよい。再構成演算については公知の各種の手法を利用することが可能である。なお、上述した倍率の可変にあたっては、再構成演算で用いられる演算式は基本的にそのまま用いることができる。しかしながら、特殊な倍率の可変方式が適用される場合においては必要に応じて再構成演算式の一部を変更するようにしてもよい。
【0037】
表示器32には、CT画像が断層画像などとして表示されるが、その場合においては倍率(拡大率)を表す数値あるいはスケールなどを表示するのが望ましい。この構成によれば、画像を視覚的に判断する際に物体の大きさを評価することが可能となる。すなわち、例えば脂肪の量や腫瘍の大きさなどを定量的に判断することが可能となる。
【0038】
図3には、図1に示した容器24の断面が示されている。容器24は大別して容器本体70と蓋72とから構成される。容器本体70の先端側には先端部74が設けられ、この先端部74は前方側に突出した円錐形状を有している。その先端部74の中心には貫通孔78が形成されている。
【0039】
容器本体70の基端側には基端部76が設けられている。上述したように、この基端部76はスライド機構に装着される部分であるが、その装着機構については図示省略されている。容器本体70の内部70Bは先端側において先端部74で仕切られ、基端側において隔壁80によって仕切られている。その隔壁80の中央部分には貫通孔82が形成されている。
【0040】
上記の貫通孔78及び82は、例えば麻酔ガスを導入するためのチューブなどが差し込まれる孔である。もちろん、それらの貫通孔78,82が空気孔として機能してもよい。このような貫通孔78,82が形成されていても、容器24を水平状態で配置する場合においては、小動物から排泄された汚物などは容器本体70の内部70Bに溜めおかれることになり、外部への流出を防止できる。また離脱体毛などは貫通孔78,82が小孔であるために外部へほとんど放出されることはない。
【0041】
容器本体70には開口70Aが形成され、その開口70Aには上述した蓋72が設けられている。この蓋72は例えば蝶番などによって開閉するものであってもよいし、単にその一辺側が粘着テープなどによって容器本体70に取り付けられたものであってもよいし、あるいは容器本体70に対して完全に蓋72が分離するような構成であってもよい。いずれにおいても、容器本体70の内部に小動物を収納した後に蓋72を閉じられるように構成するのが望ましい。
【0042】
ちなみに、容器24はそれ全体として透明なX線透過部材によって構成されている。その材料としては例えばアクリルやABSなどの樹脂をあげることができる。
【0043】
図3に示す例では容器24がそれ全体として中空の略円筒形状を有していたが、これ以外の形状を採用するようにしてもよい。例えば、中心軸回りに回転対称形状などを挙げることができ、さらにはその断面が楕円形のものや、D型のもの、あるいは四角形などものを挙げることができる。図2に示した有効視野58が円形であることを考慮すれば、容器24の横断面は円形であるのが望ましく、その意味において円筒形状あるいは回転対称形状を採用するのが望ましい。
【0044】
ちなみに、図1に示した例では、容器24が水平状態でセットされるが、例えば後に図24などにおいて説明する例においては、容器24が起立状態でセットされる。この場合において、容器24の下側が先端部74となるのであれば、その先端部74には貫通孔を形成しない方がよい。その理由は小動物から排泄された汚物などが外部へ流出することを防止することになるからである。
【0045】
図3に示す例においては、容器24の長さは例えば400mmであり、その直径(外径)は例えば120mmである。容器本体70の内部70Bには例えば1匹の小動物あるいは2匹の小動物が収納される。そのような場合においても小動物の尾は外部に引き出されず、容器24内に収納させることができる。例外的な場合においては、そのような尾を外部に引き出す孔を隔壁80に形成するようにしてもよい。
【0046】
次に、図4〜図10を用いて容器24の使用例について説明する。
【0047】
図4に示されるように、容器24の内部70Bには小動物84が収容される。その場合においては、図5に示されるように容器本体70に対して蓋72が開けられ、小動物84が収納される。そして、図6に示されるように、蓋72を閉じることによって小動物84が容器24内に保持されることになる。この場合に体毛や髭などが存在してもそれらは容器24内に確実に保持される。すなわち、例えば図2に示した有効視野58から被検体がはみ出てしまうような問題を防止することが可能となる。以上の図4〜図5に示した例においては容器24内に単に小動物84が収納されており、そのような場合においてもCT測定を行うことが可能であるが、小動物84を確実に拘束するために、以下に説明するような固定部材を利用するようにしてもよい。
【0048】
図7においては、容器24A内に弾性的に変形するスポンジ体86,88が設けられている。すなわち、図8に示されるように、容器本体70側にスポンジ体86が設けられ、蓋72側にスポンジ体88が設けられている。そして、図9に示されるように、容器本体70に対して蓋72を閉じることによって小動物84の周囲全体がスポンジ体86,88により包み込まれることになり、小動物84の動きを抑制して小動物84の位置のずれの発生といった問題を確実に防止することが可能となる。
【0049】
この場合において、固定部材としては例えばエアパッキングを用いるようにしてもよいし、粘着性を有する固定部材を設けるようにしてもよい。さらに、簡易的には、小動物84をガーゼなどの目づめ部材で包み込んでその動きを固定するようにしてもよい。
【0050】
以上の構成によれば、被検体80の動きを防止できると共に、容器の内面から小動物84の表面を隔てることができるため、データ演算上の利点も得られる。すなわち、容器材料が小動物84の脂肪や筋肉と等価なX線吸収係数を有している場合、小動物84が容器の内面に接触していると、その容器自体が小動物の一部であるかのようにデータ演算上誤認されてしまう恐れがある。これに対し、小動物84と容器との間にそれらとはX線吸収係数の異なる材料を挿入することにより、画像上で両者を弁別して、上記のような誤認を防止することが可能となる。
【0051】
図7〜図9に示す例では、固定部材が容器本体70側と蓋72側とで2分割されていたが、固定部材の配置方法としては上記以外にも各種の手法を採用し得る。
【0052】
図10〜図12には他の例が示されている。図10に示されるように、容器24Bには容器本体70及び蓋72のそれぞれに複数の貫通孔90が形成され、それらの貫通孔90には弾性作用をもった紐などの線状部材92が掛け渡されている。例えばその線状部材92はゴムなどである。
【0053】
図11に示されるように、蓋72を開いた状態において、互いに平行に掛け渡された複数の線状部材92の上に小動物84を配置し、その後、蓋72を閉めると、図12に示されるように、蓋72側に設けられた互いに平行な複数の線状部材96と上記の複数の線状部材92との間に小動物84が挟み込まれ、これによって押圧固定が達成される。
【0054】
図11〜図12に示す例は一例であって、これ以外にも例えば弾性力をもった一対のシート状部材を設け、それらによって小動物84をその両側から挟み込むようにしてもよい。この図10〜図12に示す例においても容器内面から小動物84の体表面を隔てることが可能となる。
【0055】
したがって、以上説明した容器を用いて小動物に対してCT測定を行えば、CT走査面上で小動物を一定の円形領域内に閉じ込めることができ、また、小動物の一部が装置に接触したり、あるいは小動物から離脱した汚物が放出されたり衛生上の問題が生じたりすることを未然に防止することができる。さらに、固定部材により小動物の動きを抑制することが可能であるので、測定中における対象物の動きに起因する問題を防止することができ、また小動物の体表面を容器内面から隔てることも可能であるので、その場合においては画像処理を容易に行えるという利点を得られる。さらに、上述した例では、容器が透明部材によって構成されているために、CT測定中においても小動物の様子を外部から観察することも可能である。本実施形態においては、容器の全体が透明部材によって構成されていたが、少なくとも観察を行える限りにおいて一部が透明であればよい。
【0056】
次に、上述した変位機構による倍率可変について図13〜図19の模式図を用いて説明する。
【0057】
図13において、符号100は回転中心軸を示しており、X線CT装置においては、その回転中心軸100を回転中心としてX線発生器52及びX線検出器60が回転運動を行う。この場合において、X線ビーム101が回転走査される場合における内接円によって有効視野102が定義される。この有効視野102は撮影範囲に相当する。なお、X線ビーム101は末広形状をもっておりすなわちファンビームである。
【0058】
図14には、各構成の位置関係が示されている。ここで、回転中心軸100からX線発生器52までの距離をRと定義し、X線発生器52からX線検出器60までの距離をLと定義する。ちなみに、回転中心軸100からX線検出器60までの距離がTによって表されている。上記のファンビーム形状をもったX線ビーム101を前提とすると、画像の倍率はL/Rで決定され、その分数の値が大きいほど、倍率すなわち拡大率が大きくなる。ここから言えることは、X線発生器52,回転中心軸、X線検出器60の三者の少なくとも1つを移動すれば倍率を可変することができる、ということである。
【0059】
図15においては、有効視野102内に比較的大きな対象物(被検体)104が存在している。図15に示すような幾何学的な関係において、対象物104を画像化すると、符号104Aに示すようなものとなる。すなわち、画面内においてかなり大きな大きさで対象物が表示されることになる。なお、この例では、対象物104の中心は回転中心軸に一致し、これにより、画像の中心と対象物104Aの中心も一致している。
【0060】
一方、図16に示すように、有効視野102に対して比較的小さな対象物106が存在する場合、符号106Aで示されるように、画面上においては対象物の大きさも非常に小さくなる。その結果、対象物についての診断を的確に行えないという問題が生じる。そこで、図17に示すように、例えばLは一定にしつつもRを小さくすることにより(換言すればTを大きくすることにより)、小さな対象物106であっても符号106Bで示すように画面上においてそれを大きく表現することが可能となる。すなわち、ズームアップを実現することが可能となる。なお、この例では、上記同様に、対象物106の中心は回転中心軸に一致し、これにより、画像の中心と対象物106Aの中心も一致している。
【0061】
もちろん、図16に示したような場合には、得られたデータに対して画像処理により拡大を行うことも可能であるが、それでは空間分解能自体を向上させることはできない。しかしながら、図17に示すような手法によれば空間分解能自体をあげることができるので、高精度の拡大画像を得られるという利点がある。
【0062】
ここで、倍率の可変手法について検討すると、X線発生器52、回転中心軸(この例では対象物106の中心に一致)、X線検出器60の少なくとも1つをX線のビーム軸方向に移動すればよいことが理解される。ちなみに、X線発生器52及びX線検出器60の間の距離Lを可変する場合においては、X線検出器60の開口としてはゆとりあるものを設定しておくのが望ましい。
【0063】
以上説明した原理をさらに図18及び図19を用いて説明すると、図18に示す場合においては、X線発生器52と対象物108との間の距離がR1で、その場合においてはX線ビーム101の内で符号110で示される部分のみが対象物108を透過する。この場合において、X線検出器60において観測されるX線強度は図示の通りである。すなわち多数のX線センサ(素子)の中で中央部のセンサのみが有効なデータを取得する。
【0064】
一方、図19に示されるように、対象物108をX線発生器52に近づけ、両者間の距離をR2(R1>R2)とすると、X線ビーム101において対象物108を通過する範囲(符号112参照)は拡大され、X線検出器60における全開口の中で多くの部分のX線センサが有効なデータを取得することになる。このことから理解されることは、空間分解能が向上しているということである。もちろん、X線発生器52とX線検出器60の間の距離を一定にしない場合においても空間分解能の向上という利点を得ることができる。
【0065】
ちなみに、小動物のCT画像を取得する場合には、小動物の腹部全体がカバーされるようにCT画像を形成するようにしてもよく、あるいは腹部内における一部の臓器の拡大画像が取得されるように倍率の設定を行うようにしてもよい。つまり、対象物の中心に回転中心軸を合わせるのではなく、例えば、拡大したい部分の中心に回転中心軸を合わせればよい。そのために、対象物をX線ビームの方向だけでなく、X線ビーム及び回転中心軸の両方向に直交する方向へ、移動させる機構を設ければよい。
【0066】
以上説明した原理は、X線CT装置には限られず、例えばX線を利用した骨塩量測定装置、レントゲン撮影装置などにも応用することができる。
【0067】
次に、図20〜図23を用いて、図1に示した測定部10の具体的な構成及びその動作について説明する。まず図20を用いて測定部10の構成について説明する。上述したように、回転中心軸に対して、一方側にX線発生器52が設けられ、他方側にX線検出器60が設けられている。符号101はファンビーム形状のX線ビームを示しており、符号102は上述した有効視野を表している。なお、符号120はガントリ内における空洞部の形状を表している。
【0068】
モータ66Aにはベルト122が巻回され、ベルト122を回転駆動することによりそのベルト122の回転力が可動部50の回転運動して伝達される。可動部50は回転ベース123上に搭載された各種の機構によって構成されるものである。具体的には、回転ベース123上には変位機構62が設けられ、図20においては変位機構62が第1機構62L及び第2機構62Rとして示されている。それらの第1機構62L及び第2機構62Rはそれぞれ回転ベース123上に固定された部材134を有し、その部材134にはフレーム124に固定されたレール130をスライド自在に受け入れるガイド132が設けられている。ちなみにレール130、ガイド132については第1機構62Lは図示省略されている。
【0069】
レール130はフレーム124の両側に設けられ、すなわちフレーム124はその両側においてスライド可能に保持されている。このフレーム124にはX線発生器52及びX線検出器60が搭載されている。
【0070】
第1機構62Lはモータ62Aを有し、その回転力が送りネジ126に伝達される。送りネジ126には軸受128が係合している。この軸受128は回転ベース123に固定されている。よって送りネジ126を回転させると、それと軸受128の係合関係によりフレーム124が前進あるいは後退することになる。すなわちX線発生器52及びX線検出器60からなる測定ユニットを回転中心軸に対して変位させることが可能となる。
【0071】
図21には図20に示す状態から可動部50を回転させた様子が示されている。
【0072】
一方、図22には、上述したように送りネジ126を回転させて、それと軸受128との係合関係からフレーム124を上方に引き上げた状態が示されている。X線ビーム101が末広形状を有するため、有効視野102は図22の状態では極めて小さくなる。すなわち、これは倍率が上げられたことを意味する。また、図23には、図22に示す状態から可動部50を回転させた様子が示されている。回転中には一旦設定された測定ユニットの変位状態は維持される。
【0073】
なお、上記実施形態においては、モータ62Aによって倍率可変のための駆動力を発生したが、それを人為的な力によって行わせるようにしてもよい。その場合においても、測定ユニットをX線ビームのビーム軸方向にスライド運動させ、かつ一旦設定された変位状態を維持するための機構は必要である。
【0074】
図24にはX線CT装置の他の例が示されている。図1に示した例では容器は回転中心軸方向にのみ運動していたが、この図24に示す例では、容器自体が回転駆動され、かつ倍率可変のためにその位置が変更される。
【0075】
図24において、土台202にはX線発生器204及びX線検出器206が固定配置される。それらの間には以下に説明するように容器208がセットされる。容器208は例えば図3に示した容器24と同様の形態を有しているが、ただしその容器202が起立状態でセットされるため、図3に示した貫通孔78は存在していない。すなわち容器208の内部からの汚物などの流出を防止するためである。貫通孔78が存在しないことを除けば容器208の具体的な構成については図3〜図12を用いて示した例と同様であるので、その説明を省略する。
【0076】
土台202上にはプレート212,214,216が起立状態で配置されている。そしてそれらのプレート212,214,216によって変位機構210が保持されている。以下に変位機構210について詳述する。
【0077】
プレート214及びプレート216の間には、互いに平行に上下に一定間隔を隔てて2つのポール218,220が配置されている。それらのポール218,220に対してスライダ222は図においてX方向にスライド運動自在に設けられている。Xモータ230にはプーリ226が連結され、そのプーリ226ともう一方のプーリ224との間にはワイヤ228が掛け渡されている。ワイヤ228の途中にはスライダ222が結合されており、すなわち、Xモータ230を駆動すると、ワイヤ228が回転運動する結果、そのワイヤ228の回転運動にしたがってスライダ222がX方向にスライド運動する。このスライド運動により変位機構210を含む可動部300の全体がX方向へ移動し、後に説明するように倍率の可変を行うことが可能となる。すなわち、図14に示したように、Lを一定としてRを可変することができる。
【0078】
スライダ222にはZモータ232が設けられており、そのZモータ232によってネジ234が回転駆動される。ネジ234には軸受236が係合しており、その軸受236は垂直プレート238に固定されている。したがって、Zモータ232を回転駆動すると、ネジ234が回転し、それと係合する軸受236が図においてZ方向に運動する。その結果、垂直プレート238も運動することになる。
【0079】
垂直プレート238には、下側に水平プレート240が設けられており、またその上側に水平プレート241が設けられている。水平プレート240の上面には、円形の回転プレート244が設けられている。この回転プレート244は中央が窪んでおり、すなわち漏斗状の形状を有し、それ自体が回転運動自在なものである。
【0080】
一方、水平プレート241にはリング状の回転ホルダ242が設けられている。この回転ホルダ242は容器208の基端部を保持する構造を有している。また、垂直プレート238の上端部にはモータ246が設けられ、そのモータ246の軸にはローラ248が連結されている。ローラ248は回転ホルダ242の外周面242Aに接触しており、したがって、モータ246を駆動させるとローラ248と外面242Aとの接触関係により、回転ホルダ242が回転駆動されることになる。すなわち容器208が回転運動する。
【0081】
この場合において、容器208の先端部すなわち下端部は、上述したように円錐形状を有し、それが回転プレート244の漏斗状の形状と合致している。すなわち中心軸が左右にぶれることなく、容器208の回転運動が行われる。したがって、スライダ222をあるX方向の位置にセットした状態において、容器208を回転させると、そのスライダ222の位置に応じた倍率で容器208内に収納された被検体のCT画像が形成される。回転速度は例えば毎秒0.2回転である。
【0082】
そのように形成された画像は図示されていない演算制御部(図1及び図2を参照)に設けられた表示器に表示される。
【0083】
一方、倍率を可変させたい場合には、スライダ222をX方向に運動させ、所望の倍率を設定することになる。そして、上記と同様に容器208を一定速度で回転運動させながら連続的にX線ビーム201の照射を行うことによりX線のCT画像を得ることが可能となる。
【0084】
上記実施形態においては、容器208が起立状態で配置されており、また容器208自体が回転駆動される点において、図1に示した構成と相違している。しかしながら、いずれの方式においてもCT画像を得ることが可能であり、被検体の内容あるいは測定の目的などに応じて、いずれかの方式を選択するのが望ましい。
【0085】
図24に示した例では、容器208自体を回転させるために、大がかりな機構が不要であるという利点がある。図24に示したように、容器208を起立させて回転運動を行わせれば上述した容器内の固定部材の作用と相俟って、容器208を水平状態に配置してそれを回転させた場合と比べて被検体の位置ずれが生じにくい。
【0086】
ちなみに、被検体におけるある部位の断層画像を得て、次の部位の断層画像を形成する場合には、上述したようにZモータ232によって容器208がZ方向に移動される。この場合において、そのような垂直方向の動きを人為的な力を用いて行うようにしてもよく、またこれはX方向の動きについても同様である。
【0087】
図25には2種類の容器208,250が示されている。(B)に示す容器208は図24に示した容器と同様であり、また先端に設けられた貫通孔78が形成されていない点を除けば図3に示したものと同じである。
【0088】
一方、(A)に示す容器250は(B)に示した容器208よりもその主要部分の直径が小さく、その一方、基端部分250Aの外形は容器208の基端部分208Aの外形と一致している。さらに、容器250の先端部250Bは上記同様に円錐形状を有している。図25に示すような構成によれば、各容器における先端部が円錐形状を有しているため、いずれのタイプの容器についても回転プレート244に係合させることができ、その一方において、いずれのタイプの容器においてもその基端部の外径が一致しているため回転ホルダ242によって確実に容器を保持することが可能となる。
【0089】
図26は図25の(A)に示した容器250をセットした場合の様子が示されており、このような小さいサイズをもった250が用いられる場合においては、例えば変位機構210によって容器250がX線発生器204の近い側に位置決めされ、すなわち倍率を高めた状態においてX線の測定が行われる。
【0090】
図25に示した容器は一例であって他の形状をもった容器を利用することも可能である。いずれにしても対象物を収納してすなわち対象物を包み込んだ状態において測定を行えば上述した各種の利点を得ることが可能となる。
【0091】
ちなみに、上述した容器はX線CT装置には限られず、例えばX線を利用した骨塩量測定装置、レントゲン撮影装置などにおいても用いることができ、上記同様の利点を得ることが可能である。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、被検体を回転させる場合において被検体の位置や姿勢を安定的に保持でき、しかも倍率を可変できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関連するX線CT装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示すX線CT装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】被検体を収容する容器の断面図である。
【図4】容器の使用例を示す斜視図である。
【図5】容器の使用例を示す断面図である。
【図6】容器の使用例を示す断面図である。
【図7】容器の使用例を示す斜視図である。
【図8】容器の使用例を示す断面図である。
【図9】容器の使用例を示す断面図である。
【図10】容器の使用例を示す斜視図である。
【図11】容器の使用例を示す断面図である。
【図12】容器の使用例を示す断面図である。
【図13】有効視野を説明するための図である。
【図14】各部材の位置関係を説明するための図である。
【図15】有効視野と比較的大きな対象物との関係を示す図である。
【図16】有効視野と比較的小さな対象物との関係を示す図である。
【図17】対象物の拡大画像の形成を説明するための図である。
【図18】対象物を透過するX線を説明するための図である。
【図19】対象物を透過するX線を説明するための図である。
【図20】倍率が小さい場合における測定部の動作を示す図である。
【図21】倍率が小さい場合における測定部の動作を示す図である。
【図22】倍率が大きい場合における測定部の動作を示す図である。
【図23】倍率が大きい場合における測定部の動作を示す図である。
【図24】本発明に関連するX線CT装置の要部構成を示す斜視図である。
【図25】各種の容器を示す図である。
【図26】図24に示すX線CT装置において小サイズの容器を用いた例を示す図である。
【符号の説明】
10 測定部、12 演算制御部、16 本体、18 ガントリ、20 操作パネル、24 容器、30 プロセッサ、44 動作制御部、46 再構成演算部、50 可動部、52 X線発生器、60 X線検出器、62 変位機構、66 ガントリ回転機構、68 スライド機構、200 測定部、204 X線発生器、206 X線検出器、208 容器、210 変位機構、300 可動部。

Claims (12)

  1. 末広形状をもったX線ビームを発生するX線発生部と、前記X線ビームを検出するX線検出部と、を備えた測定ユニットと、
    前記X線ビームが透過する位置に設けられ、被検体を収容した容器と、
    前記X線ビームに交差する回転中心軸回りに前記容器を回転させる回転機構と、
    前記X線発生部、前記X線検出部及び前記回転中心軸の内の少なくとも1つをX線ビーム方向へ変位させ、これにより画像の倍率を変更する変位機構と、
    を含むことを特徴とするX線CT装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記変位機構は前記回転中心軸を変位させることを特徴とするX線CT装置。
  3. 請求項2記載の装置において、
    前記変位機構は前記回転中心軸と一緒に前記容器を変位させることを特徴とするX線CT装置。
  4. 請求項1記載の装置において、
    前記変位機構は前記測定ユニットを変位させ、前記容器の回転中心軸は不動であることを特徴とするX線CT装置。
  5. 請求項1記載の装置において、
    前記容器は、容器中心軸と前記回転中心軸とを一致させつつ、起立状態で回転可能に配置され、
    前記回転機構は、前記起立状態にある容器を回転させることを特徴とするX線CT装置。
  6. 請求項5記載の装置において、
    前記容器は中空の略円筒形状を有し、その内部には前記被検体の動きを防止する固定部材が配置されたことを特徴とするX線CT装置。
  7. 請求項1記載の装置において、
    前記容器の先端部は突出した円錐形状を有し、
    前記回転機構は、前記先端部が係合する窪みを備えた回転プレートを有することを特徴とするX線CT装置。
  8. 請求項1記載の装置において、
    前記回転機構は、前記容器の基端部を保持しつつ回転させる回転ホルダを有することを特徴とするX線CT装置。
  9. 請求項1記載の装置において、
    前記容器として、互いにサイズの異なる複数種類の容器が選択的に用いられることを特徴とするX線CT装置。
  10. 請求項9記載の装置において、
    前記複数種類の容器の先端部はそれぞれ突出した円錐形状を有し、且つ、前記複数の容器の基端部はそれぞれ同一の外径を有することを特徴とするX線CT装置。
  11. 小動物用のX線CT装置において、
    ファンビーム形状をもったX線ビームを水平方向に発生するX線発生部と、前記X線ビームを検出するX線検出部と、を備えた測定ユニットと、
    前記X線ビームが透過する位置に起立状態で設けられ、前記小動物を起立状態で収容した容器と、
    前記容器を垂直方向に移動させる移動機構と、
    前記X線ビームに交差する垂直の回転中心軸回りに前記容器を回転させる回転機構と、
    前記X線発生部、前記X線検出部及び前記回転中心軸の内の少なくとも1つをX線ビーム方向へ変位させ、これにより画像の倍率を変更する変位機構と、
    を含むことを特徴とするX線CT装置。
  12. 請求項11記載の装置において、
    前記変位機構は、前記移動機構及び前記回転機構とともに、前記容器を変位させることを特徴とするX線CT装置。
JP2002285773A 2002-09-30 2002-09-30 X線ct装置 Expired - Fee Related JP3842195B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002285773A JP3842195B2 (ja) 2002-09-30 2002-09-30 X線ct装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002285773A JP3842195B2 (ja) 2002-09-30 2002-09-30 X線ct装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004121291A true JP2004121291A (ja) 2004-04-22
JP3842195B2 JP3842195B2 (ja) 2006-11-08

Family

ID=32278986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002285773A Expired - Fee Related JP3842195B2 (ja) 2002-09-30 2002-09-30 X線ct装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3842195B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008122337A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Comscantecno Co Ltd 多機能x線検査装置
JP2009539428A (ja) * 2006-06-02 2009-11-19 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 多モード撮像システム及び設定された仮説の検証のためのサポートを有するワークステーション
CN110353720A (zh) * 2019-08-29 2019-10-22 中南大学湘雅医院 适用于小动物四肢活体成像的同步辐射x射线显微ct及固定装置
CN112022184A (zh) * 2019-06-04 2020-12-04 台达电子工业股份有限公司 电脑断层扫描系统及其连接组件结构

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4881796B2 (ja) * 2007-06-08 2012-02-22 日立アロカメディカル株式会社 X線ct装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009539428A (ja) * 2006-06-02 2009-11-19 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 多モード撮像システム及び設定された仮説の検証のためのサポートを有するワークステーション
JP2008122337A (ja) * 2006-11-15 2008-05-29 Comscantecno Co Ltd 多機能x線検査装置
CN112022184A (zh) * 2019-06-04 2020-12-04 台达电子工业股份有限公司 电脑断层扫描系统及其连接组件结构
CN112022184B (zh) * 2019-06-04 2023-12-19 台达电子工业股份有限公司 电脑断层扫描系统及其连接组件结构
CN110353720A (zh) * 2019-08-29 2019-10-22 中南大学湘雅医院 适用于小动物四肢活体成像的同步辐射x射线显微ct及固定装置
CN110353720B (zh) * 2019-08-29 2023-06-23 中南大学湘雅医院 小动物四肢活体成像的同步辐射x射线显微ct及固定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3842195B2 (ja) 2006-11-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3895655B2 (ja) X線ct装置及び小動物用容器
US5638419A (en) Spiral-helical scan computed tomography apparatus
US7188998B2 (en) Systems and methods for quasi-simultaneous multi-planar x-ray imaging
KR101156306B1 (ko) 기구 추적 방법 및 장치
JP6316307B2 (ja) トモシンセシス移動型放射線装置用の走査ジオメトリ補正
JP4746270B2 (ja) 着脱可能部分を有する多次元x線イメージング装置用ガントリ・リング
ITMI20120099A1 (it) Apparato e metodo per radiografia digitale
JP2008302212A (ja) 容積測定タイプコンプトン散乱X線深度視覚化、画像化、または情報プロバイダ(VolumetricTypeComptonScatteredX−RayDepthVisualization,Imaging,orInformationProvider)
CN102793560B (zh) 图像处理装置、射线照像图像捕获系统和图像处理方法
JP2012070880A (ja) 放射線治療装置制御装置および放射線治療装置制御方法
JP2011214942A (ja) 光断層計測装置
JP3842195B2 (ja) X線ct装置
JP4287265B2 (ja) X線ct装置
JP4057509B2 (ja) X線ct装置及びそのための容器
JP3895656B2 (ja) X線ct装置
JP4057510B2 (ja) X線ct装置
JPS6331647A (ja) 骨の無機物含有量の測定装置
JP2012040284A (ja) X線ct装置
JP4083675B2 (ja) X線計測装置及びそれに用いる検体識別具
JP4150620B2 (ja) X線ct装置
JP5543876B2 (ja) X線ct装置
JP4275508B2 (ja) X線ct装置
JP2005192656A (ja) X線ct装置
JP4365288B2 (ja) 断層像処理装置
JPS6348541B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040615

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051115

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060112

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060808

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110818

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130818

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees